JP2012002464A - 熱交換器およびこれを備えた温水装置 - Google Patents

熱交換器およびこれを備えた温水装置 Download PDF

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【課題】伝熱管のヘッダ部の存在に起因してケース内のスペースが狭くなり、伝熱管の配置などに大きな制約を受けるといった不具合を無くし、かつケースの薄肉化や軽量化なども適切に図ることが可能な熱交換器を提供する。
【解決手段】伝熱管1を内部に収容しているケース2と、このケース2の一部を利用して構成され、かつ伝熱管1の端部に繋がったヘッダ部3A,3Bと、を備えている、熱交換器HE1であって、ヘッダ部3A,3Bは、ケース2の一部がケース2の外方に向けて膨出し、かつ内部に空間部32を形成している外向きの膨出部30と、空間部32とケース2の内部領域28とを仕切るようにケース2に取り付けられ、かつ伝熱管1の内部を空間部32に連通させるようにして伝熱管1の端部との固定が図られる補助部材31と、を備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、伝熱管がケース内に収容されたタイプの熱交換器、さらに詳しくは、伝熱管の端部に繋がって設けられるヘッダ部がケースの一部を利用して構成されたタイプの熱交換器、およびこれを備えた温水装置に関する。
従来の熱交換器の一例として、特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された熱交換器は、伝熱管を収容しており、かつ前記伝熱管を加熱するための燃焼ガスが内部に供給されるケースと、前記伝熱管への入水または出湯を行なわせるためのヘッダ部とを有している。このヘッダ部は、前記ケースの一部をケースの内方側に膨出させることによって構成されている。このような構成によれば、ヘッダ部がケースの一部を利用して構成されているために、ケースとは別個にヘッダ部を設ける場合と比較して、全体の製造コストを低減することが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
第1に、ヘッダ部は、ケースの内側に向けて膨出しているため、ケースの内部は、このヘッダ部が設けられている分だけ狭くなり、ケース内に収容されている伝熱管とヘッダ部とが互いに干渉しないように配慮する必要が生じる。したがって、伝熱管の形状または種類如何では、伝熱管とヘッダ部との相対的な配置に大きな制約を受け、設計の自由度が小さくなる場合がある。その結果、ケース内に供給される燃焼ガスを伝熱管に効率良く作用させ得るように、ケース内に伝熱管を適切に配置することが困難となる場合もあった。
第2に、伝熱管は、ケースの膨出部に設けられた孔部に挿通され、膨出部によって支持されている。したがって、伝熱管を安定させて適切に支持するには、ケースの膨出部の強度を高くする必要があるが、そのためには、ケース自体の肉厚を大きくする必要がある。その結果、ケースの薄肉化や軽量化を図る上でも不利を生じる。
特開2009−162461号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、伝熱管のヘッダ部の存在に起因してケース内のスペースが狭くなり、伝熱管の配置などに大きな制約を受けるといった不具合を無くし、かつケースの薄肉化や軽量化なども適切に図ることが可能な熱交換器、およびこれを備えた温水装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される熱交換器は、伝熱管を内部に収容しているケースと、このケースの一部を利用して構成され、かつ前記伝熱管の端部に繋がったヘッダ部と、を備えている、熱交換器であって、前記ヘッダ部は、前記ケースの一部が前記ケースの外方に向けて膨出し、かつ内部に空間部を形成している外向きの膨出部と、前記空間部と
前記ケースの内部領域とを仕切るように前記ケースに取り付けられ、かつ前記伝熱管の内部を前記空間部に連通させるようにして前記伝熱管の端部との固定が図られる補助部材と、を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、伝熱管を収容するケースの一部を利用してヘッダ部が構成されているために、部品総数を少なくして、熱交換器全体の製造コストを廉価にできることは勿論のこと、次に述べるような格別な効果が得られる。
第1に、ケースの一部を利用して形成されたヘッダ部の膨出部は、ケースの外方に向けて膨出しているために、膨出部がケースの内方に向けて膨出していた従来技術とは異なり、ケースの内部が前記膨出部の分だけ狭くなるようなことが回避され、ケース内において伝熱管とヘッダ部とが互いに干渉しないようにするといったことが容易化される。したがって、伝熱管とヘッダ部との形状や配置に大きな制約を受けないこととなって、設計の自由度を高くし、熱交換効率を高める上で好ましい構造を好適に採用することができる。
第2に、伝熱管は、従来技術とは異なり、ケースの膨出部に直接固定された構成とはされておらず、ケースに設けられた補助部材に固定されている。このため、補助部材の強度を高くして伝熱管の端部を安定的に支持し得る一方、ケース自体の厚みについてはさほど大きくする必要はなく、ケース全体の薄肉化ならびに軽量化を図ることができる。熱交換器の製造コストを一層低減することが可能である。
本発明において、好ましくは、前記補助部材の少なくとも外周縁部は、前記膨出部の内側に嵌入されて前記膨出部の内壁面にロウ付けまたは溶接されている。
このような構成によれば、補助部材、ならびに補助部材と膨出部とのロウ付け部分または溶接部分が、ケースの内方側に突出することを適切に防止または抑制することができる。また、補助部材の外周縁部が膨出部の内側に嵌入されて膨出部の内壁面にロウ付けまたは溶接されていれば、補助部材および膨出部の双方の補強も適切に図られる。
本発明において、好ましくは、前記補助部材は、全体が前記膨出部の内側に進入した配置とされ、前記ケースの内壁面よりも前記ケースの内方側へ突出しないように設けられている。
このような構成によれば、補助部材と伝熱管との干渉を回避するのにより好ましいものとなる他、たとえば後述する実施形態で示すような螺旋状管体を利用した伝熱管の一部をケースの内壁面に接近させて、それらの隙間を微小寸法に設定するといった構造を実現するのに、一層好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記伝熱管として、サイズが相違する複数の螺旋状管体が略同心の重ね巻き状に配された複数の伝熱管が用いられ、前記ケース内に熱交換対象媒体が供給されたときに、前記複数の螺旋状管体のうち、最外周の螺旋状管体と前記ケースの内壁面との隙間を前記熱交換対象媒体の一部が通過する構成とされ、前記ヘッダ部は、前記複数の伝熱管の両端部のそれぞれに対応して設けられて、これらヘッダ部と前記最外周の螺旋状管体との干渉が避けられている。
このような構成によれば、螺旋状管体を有する複数の伝熱管に対して、これら複数の伝熱管の両端部に対応して設けられたヘッダ部が、ともに本発明が意図する構成とされているために、熱交換器全体の製造コストなどを図るのに一層好ましい。また、最外周の螺旋状管体とケースの内壁面との隙間を微小寸法として、不必要に多くの熱交換対象媒体が前記の隙間を通過するといったことも回避し、熱交換効率を高めることができる。
本発明の第2の側面により提供される温水装置は、熱交換対象媒体から熱回収を行なう
ことにより湯水を加熱するための熱交換器を備えている、温水装置であって、前記熱交換器として、本発明の第1の側面により提供される熱交換器が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る温水装置の一例を示す要部断面正面図である。 図1のII−II断面図である。 (a)は、図1に示す温水装置に具備されている熱交換器を示す平面断面図であり、(b)は、(a)のIIIb−IIIb断面図であり、(c)は、(b)のIIIc−IIIc要部拡大断面図であり、(d)は、(b)のD部拡大断面図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す要部断面図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す平面断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明が適用された温水装置およびこれに関連する構成の一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態の温水装置WHは、バーナ50と、2つの熱交換器6,HE1とを備えている。
バーナ50は、たとえば燃料ガスを燃焼させるガスバーナであって、缶体52内に収容されており、このバーナ50にはファン51から燃焼用空気が供給される。熱交換器6は、バーナ50により発生された燃焼ガスから顕熱を回収するための1次熱交換器であり、たとえば銅製などのフィン付きチューブを用いて構成されている。本実施形態において、この熱交換器6は、本発明に係る熱交換器の一例には相当しない。
2次の熱交換器HE1は、本発明に係る熱交換器の一例に相当し、熱交換器6によって顕熱が回収された後の燃焼ガスから潜熱を回収するための2次熱交換器である。この熱交換器HE1は、缶体52上に載設されたケース2と、このケース2内に収容された複数の伝熱管1と(図2も参照)、これら複数の伝熱管1の下端部および上端部に繋がって設けられた一対のヘッダ部3A,3Bとを具備している。
図3によく表われているように、複数の伝熱管1は、平面視長円状の複数の螺旋状管体を利用して構成されている。これら複数の螺旋状管体は、互いにサイズが異なっており、略同心の重ね巻き状に配されている。各伝熱管1の下端寄り部分および上端寄り部分は、略水平に延びる直状管体部10a,10bとされ、これら直状管体部10a,10bの端部がヘッダ部3A,3Bに繋がっている。図面では省略されているが、ケース2の下壁部20b上には、複数の伝熱管1の重量を受けてこれらの伝熱管1を支持する支持部材が別途設けられている。また、図面においては、ケース2の上壁部20aと伝熱管1の上面部との隙間C1、および下壁部20bと伝熱管1の下面部との隙間C2が比較的大きく示されているが、好ましくは、これらの隙間C1,C2は、できる限り小さくされる。隙間C1,C2を小さくするための手段としては、上壁部20aおよび下壁部20bに、伝熱管1に向けて突出する段部(図示略)を形成する手段を用いることができる。
ケース2は、略直方体状であり、先に述べた上壁部20aや下壁部20bに加えて、後壁部20c、前壁部20d、および一対の側壁部20e,20fも有している。これらの壁部は、ステンレス鋼板などの金属板を用いて構成されている。後壁部20cおよび前壁部20dには、燃焼ガスの流入口21および流出口22が設けられている。図2によく表われているように、缶体52内を上方に向けて進行した燃焼ガスは、流入口21にガイドされる。流入口21からケース2内に流入した燃焼ガスは、複数の伝熱管1が形成する管体間の隙間やその他の後述する隙間などを通過した後に流入口21からケース2の外部に排出される。このような燃焼ガスの進行過程において、各伝熱管1内を流通する湯水が加熱される。
ヘッダ部3Aは、入水用であり、ケース2の側壁部20fにプレス加工を施すことによってこの側壁部20fに一体的に形成された膨出部30と、この膨出部30の内側に設けられた補助部材31とを具備している。膨出部30は、ケース2の外方に向けて膨出しており、その内側には空間部32が形成されている。膨出部30には、内部が空間部32に連通した継手用管体33が接合されており、この継手用管体33に連結される給水用の管体(図示略)から供給されてくる湯水は、空間部32に流入してから各伝熱管1内に流れ込む。
補助部材31は、ケース2とは別体の金属板を用いて構成されている。この補助部材31は、膨出部30の内側に嵌入されており、この補助部材31の外周縁部31aと膨出部30の内壁面30aとを接合する接合部J1が設けられている。この接合部J1は、ロウ付けまたは溶接が施された部分である。この補助部材31の存在により、空間部32とケース2の内部領域28との間が適切に仕切られている。補助部材31には、複数の伝熱管1の端部を貫通させるための孔部31bが形成されており、この孔部31bの周縁部と各伝熱管1とを接合する接合部J2が設けられている。この接合部J2も、先の接合部J1と同様に、ロウ付けまたは溶接が施された部分である。
好ましくは、各伝熱管1の端部の外周面には、拡管手段などにより形成された段部18が設けられている。このような構成によれば、接合部J2を設ける前段階において、段部18に補助部材31を係止させることにより、各伝熱管1と補助部材31との相対的な位置決めを適切に図ることが可能である。補助部材31の外周縁部31aおよびその近傍部分は、先端縁寄りほどケース2の外方寄りに位置するように湾曲している。このことにより、接合部J1よりも接合部J2の方が、ケース2の内方寄りに位置している。このような構成によれば、接合部J2を伝熱管1の外周面の全周にわたって設ける作業が容易となる。好ましくは、補助部材31は、その全体が膨出部30の内側に進入した配置とされ、ケース2の側壁部20fの内面20f'よりもケース2の内方側へ突出しないように設けられている。
ヘッダ部3Bは、各伝熱管1内を通過して加熱された湯水を出湯させるための出湯用ヘッダ部である。このヘッダ部3Bの構成は、先に述べたヘッダ部3Aの構成と同様である。図面において、ヘッダ部3Bの各部のうち、ヘッダ部3Aと共通する部分については、ヘッダ部3Aと同一符号を付し、その説明は省略する。なお、図1に示すように、ヘッダ部3Bから出湯した湯水は、熱交換器6の入水口60に導かれてからこの熱交換器6内を通過してさらに加熱された後に、出湯口61から出湯し、所望の給湯先に供給される。
次に、前記した熱交換器HE1を備えた温水装置WHの作用について説明する。
まず、図3を参照して詳述したように、熱交換器HE1における一対のヘッダ部3A,3Bの各膨出部30は、ケース2の外方に向けて膨出しているために、膨出部30と最外周の伝熱管1(1A)との干渉を適切に回避することができる。このことにより、最外周
の伝熱管1Aをケース2の側壁部20fにかなり接近させることが可能となり、それらの隙間C3の幅L1を微小寸法に設定することが可能である。本実施形態においては、補助部材31の全体が膨出部30の内側に進入し、ケース2の内方領域に補助部材31がはみ出していないために、最外周の伝熱管1をケース2の側壁部20fに接近させる上で、補助部材31が支障となることも適切に回避される。
ケース2内に供給された燃焼ガスは、既述したように、伝熱管1に作用しつつ流出口22に向けて進行するが、その際に燃焼ガスの一部は、前記した隙間C3を通過する。本実施形態とは異なり、隙間C3の幅L1が大きいと、最外周の伝熱管1Aに対して燃焼ガスが効率良く作用しないこととなる他、隙間C3を通過する燃焼ガスの量が多くなって、伝熱管1の他の箇所に作用する燃焼ガス量が減少する虞を生じる。これでは、燃焼ガスからの熱回収量が減少する。これに対し、本実施形態の熱交換器HE1によれば、既述したように隙間C3を小さくすることが可能であるため、前記の虞を解消し、燃焼ガスからの熱回収量を多くして高い熱交換効率が得られる。
各伝熱管1の端部は、補助部材31に貫通しており、補助部材31によって支持されている。これに対し、補助部材31は、幅が比較的小さく、また外周縁部31aの全体が膨出部30に接合されているなどの理由から、その厚みを比較的小さくした場合であっても、その強度をかなり高いものとすることができる。したがって、補助部材31を利用して各伝熱管1の端部を安定的に支持することが可能である。各伝熱管1の支持を安定させることを目的としてケース2の厚みt1をさほど大きくする必要はない。したがって、ケース2の全体の薄肉化ならびに軽量化を図り、製造コストの低減化をも図ることが可能である。本実施形態においては、ケース2の厚みt1と補助部材31の厚みt2との関係が、t1<t2の関係にあるが、本発明においては、これに代えて、t1≒t2、あるいはt1>t2の関係としてもよい。
図4および図5は、本発明に係る熱交換器の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図4に示す実施形態においては、補助部材31が単なる平板状であり、ケース2の側壁部20fの内面に対面接触した状態において、補助部材31の外周縁部31aと側壁部20fの内面とを接合する接合部J1が設けられている。本実施形態によれば、補助部材31がケース2の内方側にその厚み寸法分だけ突出した状態となるものの、その突出寸法は小さい。膨出部30は、ケース2の外方に向けて突出しているために、この膨出部30が伝熱管1と干渉する虞は適切に回避されている。したがって、前記実施形態と同様に、最外周の伝熱管1Aと側壁部20fとの隙間C3の寸法L1を、やはり小さくすることができる。本実施形態から理解されるように、補助部材31については、その全体または一部がケース2の内方側に向けて突出した構成されていてもかまわない。
図5に示す熱交換器HE2においては、伝熱管1として、略一直線状に延びた直状管体が用いられており、ケース2の幅方向の一端部には、入水用および出湯用のヘッダ部3C,3Dが設けられ、かつ他端部には、湯水戻し用のヘッダ部3Eが設けられている。これらのヘッダ部3C〜3Eは、ケース2の側壁部20e,20fにプレス加工を施すことによって形成されてケース2の外方に向けて膨出した膨出部30c〜30eを具備している。これら膨出部30c〜30eの内側には、空間部32c〜32eとケース2の内部領域28とを仕切る補助部材31c〜31eが設けられており、伝熱管1(1B)の両端部は、補助部材31c,31eに貫通し、伝熱管1(1C)の両端部は、補助部材31d,31eに貫通している。膨出部30e,30fには、入水口39eおよび出湯口39fを形成する継手用管体33が取り付けられている。
本実施形態においては、入水口39eからヘッダ部3Cに供給された湯水は、このヘッダ部3Cに接続されている伝熱管1B内を通過して湯水戻し用のヘッダ部3E内に流入し、その後は伝熱管1C内を通過してヘッダ部3D内に到達し、出湯口39fから出湯する。このような湯水の流通過程において、この湯水は、流入口21からケース2内に流入した燃焼ガスによって加熱される。本実施形態においては、前記実施形態とは異なり、伝熱管1が直状管体を用いて構成されているために、ヘッダ部3C〜3Eと伝熱管1との干渉を回避し得るといった効果をとくに奏するものではないが、ヘッダ部3C〜3Eの膨出部30c〜30eがケース2の外方に向けて膨出しているために、ケース2内がヘッダ部3C〜3Eのボリューム分だけ狭くなるようなことはなく、またケース2の内面が大きな凹凸状になるといったことを適切に回避することができる。もちろん、補助部材31c〜31eの強度を高くして伝熱管1の端部を安定的に支持し得るとともに、ケース2自体の厚みについてはさほど大きくする必要はなく、ケース2の薄肉化や軽量化を図ることができる利点も得られる。本実施形態から理解されるように、伝熱管は必ずしも螺旋状管体を利用したものでなくてもよく、これ以外の種々の伝熱管(たとえば、前記した直状管の他に、U字管、蛇行状のフレキシブル管など)を用いることができる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る熱交換器、および温水装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう膨出部は、熱交換器のケースの一部がケースの外方に向けて膨出し、かつ内部に空間部を形成する構成であればよく、その具体的な膨出寸法や形状などは限定されない。また、本発明でいう補助部材も、その具体的な形状やサイズは限定されず、要は、膨出部の内部の空間部とケースの内部領域とを仕切るようにケースに取り付けられて、伝熱管の端部との固定が図られていればよい。
本発明においては、熱交換器に複数のヘッダ部が設けられる場合に、これら複数のヘッダ部の全てが本発明の意図する構成とされることが好ましいものの、やはりこれに限定されない。たとえば複数のヘッダ部のうち、一部のヘッダ部のみが本発明の意図する構成とされ、これ以外の他のヘッダ部が本発明の意図する構成ではない場合であっても、本発明の技術的範囲に包摂される。熱交換用媒体としては、燃焼ガス以外の種々の流体を用いることができる。本発明に係る熱交換器は、潜熱回収用に限らないことは勿論のこと、湯水加熱用途以外の種々の用途に適用可能なものとして構成することもできる。本発明でいう温水装置とは、湯を生成する機能を備えた装置の意であり、一般給湯用、風呂給湯用、暖房用、あるいは融雪用などの各種の給湯装置、および給湯以外に用いられる湯を生成する装置を広く含む概念である。
WH 温水装置
HE1,HE2 熱交換器
C3 隙間
J1,J2 接合部
1 伝熱管
2 ケース
3A〜3E ヘッダ部
28 ケースの内部領域
30,30c〜30e 膨出部
31,31c〜31e 補助部材
31a 外周縁部(補助部材の)
32 空間部

Claims (5)

  1. 伝熱管を内部に収容しているケースと、
    このケースの一部を利用して構成され、かつ前記伝熱管の端部に繋がったヘッダ部と、
    を備えている、熱交換器であって、
    前記ヘッダ部は、
    前記ケースの一部が前記ケースの外方に向けて膨出し、かつ内部に空間部を形成している外向きの膨出部と、
    前記空間部と前記ケースの内部領域とを仕切るように前記ケースに取り付けられ、かつ前記伝熱管の内部を前記空間部に連通させるようにして前記伝熱管の端部との固定が図られる補助部材と、
    を備えていることを特徴とする、熱交換器。
  2. 前記補助部材の少なくとも外周縁部は、前記膨出部の内側に嵌入されて前記膨出部の内壁面にロウ付けまたは溶接されている、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記補助部材は、全体が前記膨出部の内側に進入した配置とされ、前記ケースの内壁面よりも前記ケースの内方側へ突出しないように設けられている、請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記伝熱管として、サイズが相違する複数の螺旋状管体が略同心の重ね巻き状に配された構成を有する複数の伝熱管が用いられ、
    前記ケース内に熱交換対象媒体が供給されたときに、前記複数の螺旋状管体のうち、最外周の螺旋状管体と前記ケースの内壁面との隙間を前記熱交換対象媒体の一部が通過する構成とされ、
    前記ヘッダ部は、前記複数の伝熱管の両端部のそれぞれに対応して設けられて、これらヘッダ部と前記最外周の螺旋状管体との干渉が避けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 熱交換対象媒体から熱回収を行なうことにより湯水を加熱するための熱交換器を備えている、温水装置であって、
    前記熱交換器として、請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器が用いられていることを特徴とする、温水装置。
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