JP2012002106A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを該筒内に備えることなく、吸気通路への燃料噴射の状況を制御することで、筒内に燃料を直接噴射した場合の性能を維持し、高い性能を得ることができる内燃機関を提供する。
【解決手段】排気ガスの一部を吸気系に還流させる排気ガス還流手段(EGR装置)を備え、筒内への吸気中に、吸気通路に燃料を噴射することで筒内の乱れを強化し、燃焼安定性を向上する。特に、EGRを大量に導入する運転領域(主に低負荷、低負荷運転領域)で吸気行程噴射の割合を増やすと共に燃料圧力を高め、筒内の乱れを強化し、火炎伝播を促進して燃焼安定性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸気通路への燃料噴射の状況を制御することで、筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射装置を該筒内に設けることなく性能向上を図ることができる内燃機関に関する。
内燃機関(エンジン)として、筒内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを筒内に備えると共に、吸気通路に燃料を噴射するポート噴射インジェクタを吸気通路に備えたエンジンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
直噴インジェクタとポート噴射インジェクタとを備えたエンジンでは、直噴インジェクタから筒内に高圧の燃料を直接噴射することで、点火プラグの周りに燃料が濃い混合気を集めることができる、所謂成層希薄燃焼によって、トータルとしての空燃比がリーンな状態で燃焼させることができ、燃費の大幅な低減が実現できる。そして、燃料の気化潜熱を吸気の冷却に利用し、混合気の温度を下げてノッキングの発生を抑制することができる。
更に、吸気の冷却により空気密度を高くできるので、全負荷時の吸入空気量を増大させて性能を向上させることができる。また、筒内に直接噴射した噴霧の運動量によって筒内の乱れを強化することができ、火炎伝播を促進し、燃焼安定性を向上させることができる。これによりEGR導入量を増加して、燃費が低減できる。また、ポート噴射インジェクタから吸気通路に燃料を噴射することで、筒内の流動が弱く、混合気の均質性が悪くなる低負荷の運転領域では、混合気の均質化を促進することができる。
しかし、直噴インジェクタとポート噴射インジェクタとを備えたエンジンでは、筒内に装着された直噴インジェクタの先端が、高温・高圧の燃焼ガスに曝されてしまう。このため、混合気の均質化を促進するためにポート噴射インジェクタから燃料を噴射する場合であっても、直噴インジェクタの先端を燃料噴射の冷却作用によって冷却するために、直噴インジェクタから燃料の噴射を継続する必要があり、ポート噴射インジェクタだけから燃料噴射を行うことができないのが現状であった。また、直噴インジェクタから噴射した燃料の一部は燃焼室壁に衝突し、液膜となった状態で燃焼するため、粒子状物質の排出が多いという問題があった。さらに、直噴インジェクタからは高圧で燃料を噴射する必要があるため、高圧ポンプの動力損失が性能に影響を及ぼす虞があった。
また、直噴インジェクタは耐温性・耐圧性の確保が必要になり、更に、先端が燃焼ガスに曝されるため、燃焼生成物や燃料の炭化により、運転条件によってはデポジットが堆積しやすく、デポジット対策が必要になっていた。このため、直噴インジェクタを備えた内燃機関では、燃料噴射系のコストが嵩んでしまう問題があった。
特開2009−228447号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、筒内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを該筒内に備えることなく、吸気通路への燃料噴射の状況を制御することで、筒内に燃料を直接噴射した場合の性能を維持し、高い性能を得ることができる内燃機関を提供することを目的とする。
特に、排気ガスの一部を吸気系に還流させる排気ガス還流手段(EGR装置)を備え、筒内への吸気中に、吸気通路に燃料を噴射することで筒内の乱れを強化し、燃焼安定性を向上させることができる内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の内燃機関は、燃料を吸気通路内に噴射するインジェクタと、吸気行程中に前記インジェクタから燃料を噴射させる吸気行程噴射手段と、排気行程中に前記インジェクタから燃料を噴射させる排気行程噴射手段と、排気ガスの一部を吸気系に還流させる排気ガス還流手段と、前記排気ガス還流手段による排気ガスの還流の状況を設定する設定手段と、前記設定手段による排気ガスの還流の状況に応じて前記吸気行程噴射手段と前記排気行程噴射手段の動作割合を制御する噴射制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、吸気行程噴射手段により吸気行程中に吸気通路内に燃料を噴射させ、吸気バルブが開いているときに燃料を筒内に流入させる。また、機関の回転速度及び負荷、燃料圧力に応じて、排気行程噴射手段により排気行程中に吸気通路内に燃料を噴射させる。吸気行程噴射手段と排気行程噴射手段の動作割合は噴射制御手段により制御される。
吸気行程噴射手段による燃料噴射では、吸気バルブが開いているときに燃料を噴射させることにより、壁面等への燃料の付着を抑制して燃料の気化潜熱を比熱の大きな壁面の冷却でなく、吸気の冷却に利用し、混合気の温度を下げてノッキングの発生を抑制すると共に、空気密度を高めて全負荷時の吸入空気量を増大させる。
また、吸気バルブが開いているときに燃料を噴射させることにより、筒内に成層混合気を形成し、燃料リッチ部分の混合気を点火プラグ周りに集め、火花点火による着火の安定性を向上させる。さらに、壁面への噴霧の衝突を抑制し、筒内に直接噴霧を流入させることで、噴霧の運動量によって筒内の乱れを強化することができ、火炎伝播を促進し、燃焼安定性を向上させる。インジェクタによる燃料噴射は、吸気バルブが開いているときに弁座と傘部の間を通過して筒内に燃料が向かうようにされる。
排気行程噴射手段による燃料噴射では、予め吸気ポート内で空気と混合した燃料(混合気)が筒内に吸入されるので、筒内の流動が弱く、混合気の均質性が悪くなる低負荷の運転領域で混合気の均質化を促進する。インジェクタは吸気通路に設けられているので、高温・高圧の燃焼ガスに曝されることがなく、耐温性・耐圧性の確保を要しない簡素な構造とされる。また、高圧の燃料を噴射する必要がないため、高圧ポンプが不要で、ポンプの動力損失による性能への影響を小さくすることができる。
そして、設定手段により排気ガス還流手段による排気ガスの還流の状況を設定し、排気ガスの還流の状況に応じて吸気行程噴射手段と排気行程噴射手段の動作割合を制御するので、排気ガスの還流量に応じて吸気行程で燃料を噴射することにより、筒内の乱れを強化することができる。
このため、筒内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを備えることなく、吸気通路への燃料噴射の状況を制御することで、即ち、吸気行程での燃料噴射と排気行程での燃料噴射の割合を運転状態に応じて設定することで、筒内に燃料を直接噴射した場合の性能を維持し、高い性能を得ることが可能になる。特に、排気ガスの一部を吸気系に還流させる排気ガス還流手段(EGR装置)を備え、筒内への吸気中に、吸気通路に燃料を噴射することで筒内の乱れを強化し、燃焼安定性を向上させることが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の内燃機関は、請求項1に記載の内燃機関において、前記設定手段は、機関の回転速度及び負荷に基づいて、前記排気ガスの目標還流量を設定することを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、排気ガスの目標還流量に基づいて吸気行程噴射手段と排気行程噴射手段の動作割合を制御することができる。
また、請求項3に係る本発明の内燃機関は、請求項1もしくは請求項2に記載の内燃機関において、前記噴射制御手段は、前記設定手段により設定された目標還流量が所定値を超えたと判断された場合、前記吸気行程噴射手段の動作割合を増やして吸気行程での燃料噴射割合を増加させることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、目標還流量が所定値を超えた際に、吸気行程噴射手段の動作割合を増やして吸気行程での燃料噴射割合を増加させ、筒内の乱れを強化することができる。
また、請求項4に係る本発明の内燃機関は、請求項3に記載の内燃機関において、前記噴射制御手段は、前記吸気行程噴射手段の動作割合を増やす際に、燃料圧力を高く設定することを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、吸気行程噴射手段の動作割合を増やす際に燃料圧力を高く設定することで、筒内の乱れを強化することができる。
また、請求項5に係る本発明の内燃機関は、請求項4に記載の内燃機関において、燃料圧力を検出する燃料圧力検出手段を備え、前記排気ガス還流手段は、前記燃料圧力検出手段により検出された実燃料圧力が目標燃料圧力に満たない場合に、前記排気ガスの前記目標還流量を減少させることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、実際の燃料圧力が目標燃料圧力に満たない場合に、排気ガスの目標還流量を減少させて還流量を減量し、筒内の乱れの変化による燃費の悪化を抑制する。
本発明の内燃機関は、筒内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを筒内に備えることなく、吸気通路への燃料噴射の状況を制御することで、筒内に燃料を直接噴射した場合の性能を維持し、高い性能を得ることが可能になる。
特に、排気ガスの一部を吸気系に還流させる排気ガス還流手段(EGR装置)を備え、筒内への吸気中に(主に吸気の運動量の小さい低負荷、低回転領域)、吸気通路に燃料を噴射することで筒内の乱れを強化して火炎伝播を促進し、燃焼安定性を向上させることが可能になる。
本発明の一実施例に係る内燃機関の概略構成図である。 図1中の要部構成図である。 噴射制御の機能を表した概略ブロック図である。 燃料噴射の制御フローチャートである。 燃料噴射の制御フローチャートである。 EGR量を設定するためのマップである。
図1、図2に基づいて本発明の内燃機関を説明する。
図1には本発明の一実施例に係る内燃機関の全体の概略構成、図2には吸気ポート周りの構成を示してある。
図に示すように、内燃機関(エンジン)であるエンジン本体(以下、エンジンと称する)1のシリンダヘッド2には気筒毎に点火プラグ3が取り付けられ、点火プラグ3には高電圧を出力する点火コイル4が接続されている。シリンダヘッド2には気筒毎に吸気ポート5(吸気通路)が形成され、各吸気ポート5の燃焼室6側には吸気バルブ7がそれぞれ設けられている。吸気バルブ7は、エンジン回転に応じて回転するカムシャフト(図示省略)のカムに倣って開閉作動され、各吸気ポート5と燃焼室6との連通・遮断を行なうようになっている。
各吸気ポート5には吸気マニホールド9の一端がそれぞれ接続され、各吸気ポート5に吸気マニホールド9が連通している。シリンダヘッド2(または吸気マニホールド9)には電磁式の燃料噴射弁(インジェクタ)10が取り付けられ、燃料タンクから燃料パイプ8を介してインジェクタ10に燃料が供給される。
また、シリンダヘッド2には気筒毎に排気ポート11が形成され、各排気ポート11の燃焼室6側には排気バルブ12がそれぞれ設けられている。排気バルブ12は、エンジン回転に応じて回転するカムシャフト(図示省略)のカムに倣って開閉作動され、各排気ポート11と燃焼室6との連通・遮断を行うようになっている。そして、各排気ポート11には排気マニホールド13の一端がそれぞれ接続され、各排気ポート11に排気マニホールド13が連通している。
尚、このようなエンジンは公知のものであるため、構成の詳細については省略してある。
インジェクタ10の上流側における吸気マニホールド9には吸気管14が接続され、吸気管14には電磁式のスロットルバルブ15が取り付けられ、スロットルバルブ15の弁開度を検出するスロットルポジションセンサ16が設けられている。アクセルペダル61の踏み込み量がアクセルポジションセンサ62で検出され、アクセルポジションセンサ62の検出情報に基づいてスロットルバルブ15が動作される。
スロットルバルブ15の上流側には吸入空気量を計測するエアフローセンサ17が設けられている。エアフローセンサ17としては、カルマン渦流式やホットフィルム式のエアフローセンサが使用される。また、吸気マニホールド9とスロットルバルブ15との間における吸気管14にはサージタンク18が設けられている。
排気マニホールド13の他端には排気管20が接続され、排気マニホールド13には排気ガス循環ポート(EGRポート)21が分岐している。EGRポート21にはEGR管22の一端が接続され、EGR管22の他端はサージタンク18の上流部の吸気管14に接続されている。サージタンク18に近接するEGR管22にはEGRバルブ23が設けられ、EGRバルブ23が開かれることにより排気ガスの一部がEGR管22を介してサージタンク18の上流部の吸気管14に導入される。
つまり、EGR管22及びEGRバルブ23により排気ガス還流手段(EGR装置)が構成されている。EGR装置は、排気ガスの一部をエンジン1の吸気系(サージタンク18)に還流させ、エンジン1の燃焼室6内の燃焼温度を低下させ、窒素酸化物(NOx)の排出量を低減させるための装置であり、EGRバルブ23が開閉動作されることにより開度に応じて所定のEGR率で排気ガスの一部がEGRガスとして吸気系に還流される。
また、EGR装置により排気ガスをエンジン1の吸気系に還流させることにより、スロットルバルブ15で規制される空気量を減らすことができ、即ち、スロットルバルブ15を開いても大量の空気が流入することがなく、スロットルバルブ15の絞り損失を減少させることができる。
一方、吸気マニホールド9にはタンブルフラップ25が設けられ、タンブルフラップ25は負圧アクチュエータ等のアクチュエータ26によって開閉される。タンブルフラップ25はバタフライバルブやシャッターバルブ等の開閉式のバルブで構成され、タンブルフラップ25は、図1に示したように、吸気通路の下半分を開閉するようになっている。即ち、タンブルフラップ25を閉じることにより、吸気通路の断面の上側に開口部を形成し、吸気通路の断面積を狭くすることで燃焼室6の内部に縦タンブル流を発生させるようになっている。
また、サージタンク18の上流部の吸気管14には過給機51が備えられ、過給機51はエンジン1の排気ガスが、排気マニホールド13に設けられた排気タービン51aを回転させ、排気タービン51aに直結した吸気コンプレッサ51bの作動により、吸気が加圧されて体積密度が高められ、加圧されて体積密度が高められた吸気が燃焼室6に送られる。つまり、吸気が過給されてトルクを増大させることができる。
尚、過給機51として、排気ターボ式の過給機を例示したが、エンジン1の出力軸から動力が伝達されて作動する過給機や、電動アクチュエータの動力により作動する過給機を適用することも可能である。
排気マニホールド13に接続された排気管20には、排気浄化触媒(例えば、三元触媒)55が介装され、排気浄化触媒55により排気ガスが浄化される。例えば、排気浄化触媒55では、排気空燃比が理論空燃比(ストイキ)近傍の時に排気ガス中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等が浄化される。また、排気空燃比が酸化雰囲気(リーン空燃比)になった際に、HCやCOが酸化・浄化されると共に、排気空燃比が還元雰囲気(リッチ空燃比)となるまで酸素(O)がストレージされ、リッチ空燃比となった際に、NOxが還元・浄化されると共に、ストレージされたOが放出され、HCやCOが酸化・浄化される。
エンジン1には、吸気バルブ7及び排気バルブ12のリフト量及びリフト時期(バルブ動作状態)を任意に変更する可変動弁機構63が設けられ、可変動弁機構63によりカムの位相が変更される等して、吸気バルブ7及び排気バルブ12の動作状態が任意に設定される。例えば、排気バルブ12が閉じる前に吸気バルブ7を開いて、排気バルブ12と吸気バルブ7の開弁期間にオーバラップが形成される。
排気バルブ12と吸気バルブ7の開弁期間にオーバラップを形成することにより、吸気の一部が排気に吹き抜け、排気ガス流量が増大して排気タービン51aに流入する排気ガス量が増加し、過給機51による過給圧を上げることができる。また、過給圧が一定であっても、排気バルブ12と吸気バルブ7の開弁期間のオーバラップを大きくすることにより、筒内の残留ガスが掃気されて新気量が増加し、トルクを増大させることができる。
また、燃料パイプ8にはインジェクタ10に供給される燃料の圧力(実燃料圧力)を検出する燃料圧力センサ64が備えられている。更に、エンジン1には、クランク角を検出してエンジン回転速度(Ne)を求めるクランク角センサ32、冷却水温を検出する水温センサ33が備えられている。
ECU(電子コントロールユニット)31は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えている。このECU31により、エンジン1の総合的な制御が行われる。
ECU31の入力側には、上述したスロットルポジションセンサ16、エアフローセンサ17、クランク角センサ32、水温センサ33、アクセルポジションセンサ62、燃料圧力センサ64等の各種センサ類が接続され、これらセンサ類からの検出情報が入力される。また、ECU31には、可変動弁機構63の情報が入力され、吸気バルブ7及び排気バルブ12のリフト量及びリフト時期の情報が送られる。
一方、ECU31の出力側には、上述の点火コイル4、スロットルバルブ15、インジェクタ10の駆動装置、EGRバルブ23、タンブルフラップ25のアクチュエータ26、可変動弁機構63等の各種出力デバイスが接続されている。これら各種出力デバイスには、各種センサ類からの検出情報に基づきECU31で演算された燃料噴射量、燃料噴射期間、燃料噴射時期、点火時期、EGRバルブ23の操作時期・操作量(排気ガスの還流量:EGR量)、タンブルフラップ25の操作時期、吸気バルブ7及び排気バルブ12の動作状態(バルブ動作状態)等がそれぞれ出力される。
各種センサ類からの検出情報に基づき空燃比が適正な目標空燃比に設定され、目標空燃比に応じた量の燃料が適正なタイミングでインジェクタ10から噴射され、また、スロットルバルブ15が適正な開度に調整され、点火プラグ3により適正なタイミングで火花点火が実施される。
本実施例のエンジン1は、吸気行程中にインジェクタ10から燃料を噴射すると共に排気行程中にインジェクタ10から燃料を噴射するようにされる。尚、噴射した燃料が吸気バルブ7の近傍に到達した際に吸気バルブ7が開弁していれば吸気行程噴射と定義し、吸気バルブ7が開弁前である場合を排気行程噴射と定義する。実際にはインジェクタ駆動指令から燃料が吸気バルブ7の近傍に到達するまでインジェクタ針弁の開弁遅れやインジェクタ10から吸気バルブ7までの輸送遅れなど時間遅れが存在するので、吸気行程噴射のインジェクタ駆動指令が排気行程中に行われる場合もある。
吸気行程中に(吸気バルブ7が開いている間に)燃料を噴射することにより、吸気ポート5や吸気バルブ7の傘部等への燃料の付着を抑制して燃料の気化潜熱を吸気の冷却に利用できる。
このため、混合気の温度を下げてノッキングの発生を抑制すると共に、空気密度を高めて全負荷時の吸入空気量を増大させ、ポート噴射であっても、吸気冷却の効果を最大限に引き出すことができる。また、吸気行程中に燃料を噴射することにより、筒内に成層混合気を形成し、燃料リッチ部分の混合気を点火プラグ周りに集めることで、火花点火による着火の安定性を向上することができる。
図2に示すように、インジェクタ10による燃料噴射は、吸気バルブ7が開いているときに吸気ポート5の弁座と吸気バルブ7の傘部の間を通過して燃焼室6内に燃料が向かうようにされる。この場合、弁軸を挟んで図中上側に燃料を偏在させることにより、燃料噴射の誘起する流動によって燃焼室6内でのタンブル流を強化することができる。また、弁軸を挟んで左右方向のいずれかに燃料を偏在させることにより、燃焼室6内でのスワール流を強化することができる。
つまり、壁面への噴霧の衝突を抑制し、筒内に直接噴霧を流入することで、噴霧の運動量によって筒内流動及び乱れを強化することができ、火炎伝播を促進し、燃焼安定性を向上することができる。
排気行程中にインジェクタ10から燃料を噴射することにより、吸気ポート5の内部で燃料と空気が十分に均質混合された混合気が得られる。インジェクタ10は吸気ポート5に設けられているので、高温・高圧の燃焼ガスに曝されることがなく、耐温性・耐圧性の確保を要しない簡素な取り付け構造とされる。また、高圧の燃料を噴射する必要がないため、ポンプの動力損失による性能への影響を小さくすることができる。
このため、筒内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを備えることなく、吸気通路への燃料噴射の状況を制御することで、即ち、吸気行程での燃料噴射と排気行程での燃料噴射の割合を運転状態に応じて設定することで、筒内に燃料を直接噴射した場合の性能を維持し、高い性能を得ることが可能になる。
吸気行程中の燃料噴射と排気行程中の燃料噴射の割合は、エンジン1の運転状況に応じてECU31の噴射制御手段により設定される。
そして、EGRバルブ23が開閉動作されることにより開度に応じて所定のEGR率で排気ガスの一部がEGRガスとして吸気系に還流され、エンジン1の燃焼室6内の燃焼温度が低下して、窒素酸化物(NOx)の排出量が低減される。また、EGR装置により排気ガスをエンジン1の吸気系に還流させることにより、スロットルバルブ15で規制される空気量を減らし、スロットルバルブ15の絞り損失を減らして燃費を低減させることができる。
このため、本実施例では、筒内流動および乱れの弱い、低負荷、低回転領域であっても、燃料噴射の運動量で吸気に乱れを生じさせることができることに着目し、EGR装置により排気ガスを還流させることで燃費を低減する。具体的には、EGR装置による排気ガスの還流量(EGR量)に応じて、吸気行程噴射の割合を増やしている。一般に、排気ガスの還流量が増加すると、筒内の酸素濃度が低下して、燃焼安定性が悪化するが、吸気行程噴射の割合を増やすことにより、筒内の乱れを促進し、火炎伝播を促進して燃焼安定性を向上させることができる。
図3から図6に基づいて具体的な制御の状況を説明する。
図3には噴射制御の機能を表した概略ブロック、図4、図5には噴射制御手段による燃料噴射の状況を説明するフロー、図6にはEGR量を設定するためのマップを示してある。
図3に示すように、ECU31には、クランク角センサ32の検出情報によるエンジン回転速度(Ne)、エアフローセンサ17の検出情報、アクセルポジションセンサ62の検出情報、燃料圧力センサ64の検出情報による実燃料圧力(Preal)、可変動弁機構63の情報による位相・リフト情報(バルブ位相、バルブリフト)の情報が入力される。
ECU31には、エンジン1のエンジン回転速度(Ne)及び負荷(吸気量等)に応じて燃料圧力(目標燃料圧力:Pobj)を設定する燃料圧力設定手段71が備えられ、燃料圧力設定手段71で設定された目標燃料圧力(Pobj)は噴射制御手段72に送られる。噴射制御手段72では、目標燃料圧力(Pobj)と、エンジン1のエンジン回転速度(Ne)及び負荷(吸気量等)に応じて、吸気行程噴射での燃料噴射と排気行程噴射での燃料噴射の割合が設定される。
ECU31では、エンジン1の運転状態、例えば、回転速度と負荷に基づいて、排気ガスの目標還流量(目標EGR量)が設定され(設定手段)、また、目標EGR量が所定値を超えているか否かが判断される。
また、ECU31には、吸気行程中にインジェクタ10から燃料を噴射させる吸気行程噴射手段73と、排気行程中に前記インジェクタから燃料を噴射させる排気行程噴射手段74が備えられている。吸気行程噴射手段73及び排気行程噴射手段74からインジェクタ10に駆動指令が送られ、所定の行程時期に所定量の燃料が噴射される。そして、噴射制御手段72は、目標EGR量に応じて吸気行程での燃料の噴射を増やすように吸気行程噴射手段73の動作割合を増加させるようになっている。
吸気行程噴射手段73及び排気行程噴射手段74には、噴射制御手段72で設定された吸気行程噴射での燃料噴射と排気行程噴射での燃料噴射の割合の情報が送られ、割合の情報に応じて吸気行程噴射手段73及び排気行程噴射手段74からインジェクタ10に駆動指令が送られる。
また、ECU31により、吸気行程噴射手段73の動作割合を増加させた際には、燃料噴射の燃料圧力が高く設定される。更に、ECU31により、実際の燃料圧力が目標燃料圧力(Pobj)に満たない場合、目標EGR量が減少するようにEGR装置が制御される。
図4から図6に基づいて具体的な処理の状況を説明する。
図4に示すように、処理がスタートすると、ステップS1でエンジン回転速度(Ne)とアクセル開度(θaps)から目標トルク(Tobj)を算出する。ステップS2で目標EGR量(目標EGR導入量:Megr)をECUマップから読み込む。目標EGR導入量(Megr)は、図6のECUマップに示すように、目標トルク及びエンジン回転速度が低い領域で、即ち、低負荷、低回転領域で大量のEGR導入量(大EGR)となるように設定されている。
つまり、低負荷、低回転領域でEGR導入量を多くし、スロットルバルブ15で規制される空気量を減らし、スロットルバルブ15の絞り損失を減らして燃費を低減させることができる。また、燃焼室6内の燃焼温度を低下させ、窒素酸化物(NOx)の排出量を低減させるようになっている。
ステップS3で目標EGR導入量(Megr)が所定値よりも大きいか否かが判断され、目標EGR導入量(Megr)が所定値(所定量)よりも大きいと判断された場合、即ち、低負荷、低回転領域などでEGR導入量が多いと判断され、図5のフローチャートに移行し(A)、吸気行程での燃料の噴射が増加され、燃料圧力が高くされる。
ステップS3で目標EGR導入量(Megr)が所定値よりも大きくないと判断された場合、即ち、EGRを大量に導入する運転領域ではないと判断され、図5のフローチャートに移行し(B)、運転状態に応じて吸気行程噴射手段73及び排気行程噴射手段74の動作割合が設定される。
つまり、詳細は図5のフローチャートで後述するが、低負荷、低回転領域などでEGR量が多い場合、吸気行程噴射の割合を増やし、筒内の乱れを強化することで、火炎伝播を促進して燃焼安定性を向上させるように制御する。
ステップS3で目標EGR導入量(Megr)が所定値よりも大きいと判断された場合、図5のフローチャートのステップS4に移行する(A)。ステップS4で目標燃料圧力(Pobj)及び目標吸気行程噴射割合(Rin:%)をECUマップから読込・設定する。この時のECUマップは、目標EGR導入量が大きい時のマップ(大EGR用のマップ)であり、目標燃料圧力(Pobj)がPhegrと設定され、目標吸気行程噴射割合(Rin)がRhegrと設定される。
Phegrは、後述する、EGRを大量に導入する運転領域ではない状況でのマップの燃料圧力(Plegr)以上の値に設定されている(Phegr≧Plegr)。また、Rhegrは、後述する、EGRを大量に導入する運転領域ではない状況でのマップの吸気行程噴射割合(Rlegr)よりも大きな値に設定されている(Rhegr>Rlegr)。
ステップS5で吸気行程噴射終了時期(θeoii)と排気行程噴射開始時期(θsoie)をECUマップから読込・設定する。この時のECUマップは、目標EGR導入量が大きい時のマップ(大EGR用のマップ)である。燃料の噴射は、吸気行程噴射終了時期(θeoii)と排気行程噴射開始時期(θsoie)が固定され、吸気行程噴射開始時期(θsoii)及び排気行程噴射終了時期(θeoie)が可変とされる。
ステップS6に進み、燃料圧力センサ64から実燃圧(Preal)が検出され、ステップS7で実燃圧(Preal)が目標燃圧(Pobj)以上か否かが判断される。ステップS7で実燃圧(Preal)が目標燃圧(Pobj)以上であると判断された場合、ステップS8で目標スロットル開度(θtps)、EGRバルブ23の目標となる開度である目標EGRバルブ開度(θegr)及び目標燃料噴射量(θobj)、吸気行程噴射期間(Dfi)、排気行程噴射期間(Dfe)を演算・設定し、リターンとなる。
つまり、低負荷、低回転領域などでEGR量が多く燃焼安定性が悪化する条件で、吸気行程噴射の割合を増加して筒内に燃料を噴射し、筒内の乱れを強化する。これにより、火炎伝播を促進して燃焼安定性を向上させることが可能になる。
これにより、吸気行程噴射の割合を増加しない場合に比べて、EGR導入量を多く設定することができ、スロットルバルブ15で規制される空気量を減らし、スロットルバルブ15の絞り損失を減らして燃費を低減させることができる。
ステップS7で実燃圧(Preal)が目標燃圧(Pobj)以上ではないと判断された場合、即ち、実燃圧(Preal)が目標燃圧(Pobj)を下回ると判断された場合、ステップS9で目標EGR導入量を減量してステップS8に移行する。実燃圧(Preal)が目標燃圧(Pobj)を下回ると判断された場合は、過渡時に実燃圧(Preal)が低下した場合も含むものである。
ステップS8では、減量した目標EGR導入量に応じて目標スロットル開度(θtps)、EGRバルブ23の目標となる開度である目標EGRバルブ開度(θegr)及び目標燃料噴射量(θobj)、吸気行程噴射期間(Dfi)、排気行程噴射期間(Dfe)を演算・設定し、リターンとなる。
ステップS3で目標EGR導入量(Megr)が所定値よりも大きくはないと判断された場合、図5のフローチャートのステップS11に移行する(B)。ステップS11で目標燃料圧力(Pobj)及び目標吸気行程噴射割合(Rin:%)をECUマップから読込・設定する。この時のECUマップは、目標EGR導入量が大きくない時のマップ(小EGR用のマップ)であり、目標燃料圧力(Pobj)がPlegrと設定され、目標吸気行程噴射割合(Rin)がRlegrと設定される。
Plegrは、前述した、EGRを大量に導入する運転領域でのマップの燃料圧力(Phegr)以下の値に設定されている(Phegr≧Plegr)。また、Rlegrは、前述した、EGRを大量に導入する運転領域でのマップの吸気行程噴射割合(Rhegr)よりも小さな値に設定されている(Rhegr>Rlegr)。
ステップS12で吸気行程噴射終了時期(θeoii)と排気行程噴射開始時期(θsoie)をECUマップから読込・設定する。この時のECUマップは、目標EGR導入量が小さい時のマップ(小EGR用のマップ)である。燃料の噴射は、吸気行程噴射終了時期(θeoii)と排気行程噴射開始時期(θsoie)が固定され、吸気行程噴射開始時期(θsoii)及び排気行程噴射終了時期(θeoie)が可変とされる。
ステップS12で吸気行程噴射終了時期(θeoii)と排気行程噴射開始時期(θsoie)が設定された後、ステップS13に進み、燃料圧力センサ64から実燃圧(Preal)が検出され、ステップS8に移行する。ステップS8では、EGRを大量に導入しない状況に応じて目標スロットル開度(θtps)、EGRバルブ23の目標となる開度である目標EGRバルブ開度(θegr)及び目標燃料噴射量(θobj)、吸気行程噴射期間(Dfi)、排気行程噴射期間(Dfe)を演算・設定し、リターンとなる。
上述したエンジン1では、筒内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを備えることなく、インジェクタ10から吸気通路への燃料噴射の状況と燃料圧力を制御することで、即ち、吸気行程での燃料噴射と排気行程での燃料噴射の割合と燃料圧力を運転状態に応じて設定し、排気ガス・燃費・出力の最適化を実現している。
このため、高負荷の領域では、吸気行程での燃料噴射により、筒内に燃料を直接噴射した場合の吸気冷却状態、充填効率向上の状態を維持して、ノッキングを抑制する等の高い性能を得ることが可能になる。また、低負荷の領域では、燃料ポンプの動力損失を低減した状態で、排気行程での吸気通路への燃料噴射により、混合悪化を防ぐことが可能になる。
そして、EGRを大量に導入する運転領域(主に低速、低負荷運転領域)には、吸気行程噴射の割合を増やすと共に燃料圧力を高め、筒内の乱れを強化している。従って、低負荷、低回転領域などでEGR量が多い場合、吸気行程噴射の割合を増やし、筒内の乱れを強化することで火炎伝播を促進し、燃焼安定性を向上させることが可能となり、EGR導入量を増加することで、スロットルバルブ15で規制される空気量を減らし、スロットルバルブ15の絞り損失を減らして燃費を低減させることができる。
尚、上記実施形態では排気ガス還流手段としてEGR管及びEGRバルブを用いて説明したが、吸気バルブの開弁タイミングや排気バルブの閉弁タイミングを変更することによりEGR導入量を制御するものにも適用できる。
本発明は、吸気通路への燃料噴射の状況を制御することで、筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射装置を該筒内に設けることなく性能向上を図ることができる内燃機関の産業分野で利用することができる。
1 エンジン
2 シリンダヘッド
3 点火プラグ
4 点火コイル
5 吸気ポート
6 燃焼室
7 吸気バルブ
8 燃料パイプ
9 吸気マニホールド
10 燃料噴射弁(インジェクタ)
11 排気ポート
12 排気バルブ
13 排気マニホールド
14 吸気管
15 スロットルバルブ
16 スロットルポジションセンサ
17 エアフローセンサ
18 サージタンク
20 排気管
21 排気ガス循環ポート(EGRポート)
22 EGR管
25 タンブルフラップ
26 アクチュエータ
31 ECU
32 クランク角センサ
33 水温センサ
51 過給機
55 排気浄化触媒
61 アクセルペダル
62 アクセルポジションセンサ
63 可変動弁機構
64 燃料圧力センサ
71 燃料圧力設定手段
72 噴射制御手段
73 吸気行程噴射手段
74 排気行程噴射手段

Claims (5)

  1. 燃料を吸気通路内に噴射するインジェクタと、
    吸気行程中に前記インジェクタから燃料を噴射させる吸気行程噴射手段と、
    排気行程中に前記インジェクタから燃料を噴射させる排気行程噴射手段と、
    排気ガスの一部を吸気系に還流させる排気ガス還流手段と、
    前記排気ガス還流手段による排気ガスの還流の状況を設定する設定手段と、
    前記設定手段による排気ガスの還流の状況に応じて前記吸気行程噴射手段と前記排気行程噴射手段の動作割合を制御する噴射制御手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記設定手段は、
    機関の回転速度及び負荷に基づいて、前記排気ガスの目標還流量を設定する
    ことを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の内燃機関において、
    前記噴射制御手段は、
    前記設定手段により設定された目標還流量が所定値を超えたと判断された場合、前記吸気行程噴射手段の動作割合を増やして吸気行程での燃料噴射割合を増加させる
    ことを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項3に記載の内燃機関において、
    前記噴射制御手段は、
    前記吸気行程噴射手段の動作割合を増やす際に、燃料圧力を高く設定する
    ことを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項4に記載の内燃機関において、
    燃料圧力を検出する燃料圧力検出手段を備え、
    前記排気ガス還流手段は、
    前記燃料圧力検出手段により検出された実燃料圧力が目標燃料圧力に満たない場合に、前記排気ガスの前記目標還流量を減少させる
    ことを特徴とする内燃機関。

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