JP2012001148A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝20,22を備える空気入りタイヤであって、センター領域には、ピッチ長が異なる複数のピッチ種を第1ピッチ配列によりタイヤ周方向に分散配置したトレッドパターン10が形成され、ショルダー領域には、ピッチ長が異なる複数のピッチ種を第2ピッチ配列によりタイヤ周方向に分散配置したトレッドパターン10が形成され、第1ピッチ配列は、タイヤ周方向に隣接するピッチ種が、互いに同じピッチ種あるいは隣接ピッチ種であるピッチ配列であり、第2ピッチ配列は、タイヤ周方向に隣接ピッチ種以外のピッチ種が隣接する部分を備え、かつ、複数のピッチ種のうちピッチ長が最も短いピッチ種が連続する数が3個以下であるピッチ配列である。
【選択図】図1
Description
ピッチバリエーションでは、ピッチ長の分散のさせ方の自由度が大きいため、様々なピッチバリエーションを適用した空気入りタイヤが提案されている。
すなわち、車両に対するタイヤ表裏の装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、トレッド部のタイヤ赤道Eを挟んで車両内側(IN)及び車両外側(OUT)の領域にそれぞれタイヤ周方向に配列された複数のブロック要素を形成し、車両内側のブロック要素のピッチ数を60〜80個とし、該車両内側のブロック要素のピッチ種類数を4種類以上とし、車両外側のブロック要素のピッチ数を50〜70個とし、該車両外側のブロック要素のピッチ種類数を4種類以上とする。さらに、車両内側のブロック要素のピッチ数を車両外側のブロック要素のピッチ数よりも多くし、かつ車両内側のブロック要素の平均ピッチ長に対する車両外側のブロック要素の平均ピッチ長の比を1.05〜1.20の範囲とする。
以下に説明する実施形態の空気入りタイヤは、例えば、JATMA YEAR BOOK 2009(日本自動車タイヤ協会規格)のA章に定められる乗用車用タイヤに適用することができる。この他、本発明の空気入りタイヤは、B章に定められる小型トラック用タイヤあるいはC章に定められるトラック及びバス用タイヤに適用することもできる。
トレッドパターン10は、ブロック16とショルダーブロック18との間に設けられる周方向溝20により、センター領域とショルダー領域に分けられる。以下の説明では、タイヤ幅方向において最も外側に形成された周方向溝よりもタイヤ幅方向外方の領域をショルダー領域と定義する。また、タイヤ幅方向において最も外側に形成された周方向溝よりもタイヤ幅方向内方の領域をセンター領域と定義する。
周方向リブ14は、周方向溝22と周方向細溝26との間に画されている。
ショルダーブロック18は、周方向溝20とショルダー端との間を連通するショルダーラグ溝30により画されている。また、ショルダーブロック18には、ショルダー端から延び、ショルダーブロック18の途中で閉塞するショルダー閉塞ラグ溝32が設けられている。
傾斜ラグ溝24の溝幅は、例えば、2mm以上6mm以下であり、傾斜ラグ溝24の溝深さは、例えば、3mm以上7mm以下である。また、傾斜ラグ溝28の溝幅は、例えば、2mm以上7mm以下であり、傾斜ラグ溝28の溝深さは、例えば、3mm以上7mm以下である。
また、ショルダーラグ溝30の溝幅は、例えば、2mm以上4以下であり、ショルダーラグ溝30の溝深さは、例えば、3mm以上6mm以下である。また、ショルダー閉鎖ラグ溝32の溝幅は、例えば、2mm以上4mm以下であり、ショルダー閉鎖ラグ溝32の溝深さは、例えば、3mm以上6mm以下である。
例えば、図2(a)に示される第1ピッチ配列は、ピッチ種Aが3つ、ピッチ種Bが3つ、ピッチ種Cが4つ、ピッチ種Dが4つ、…の順に、タイヤ周方向に各ピッチが配列されることを示す。また、図2(b)に示される第2ピッチ配列は、ピッチ種Bが2つ、ピッチ種Cが2つ、ピッチ種Aが3つ、ピッチ種Bが1つ、…の順に、タイヤ周方向に各ピッチが配列されることを示す。
例えば、図2(a)に示される第1ピッチ配列のピッチ種A〜Eのピッチ長は、PA=39.00mm、PB=35.50mm、PC=30.90mm、PD=26.90mm、PE=25.40mmである。また、図2(b)に示される第2ピッチ配列のピッチ種A〜Eのピッチ長は、PA=37.20mm、PB=34.30mm、PC=31.20mm、PD=28.10mm、PE=25.00mmである。
また、本実施形態の空気入りタイヤでは、上述した第2ピッチ配列のピッチ配列がショルダー領域に形成されるため、タイヤ周方向に沿って、小さいブロックが連続する区間や大きいブロックが連続する区間によって生じるブロックの剛性差を低減することができる。そのため、制動性能を安定的に向上させることができる。
乾燥路面において、時速100kmで直進走行中の車両にフル制動を付与し、車両が停止するまでの制動距離を測定した。制動距離の逆数により評価結果を求め、比較例1を100とする指数値でその結果を示す。この値が大きいほど、制動距離が短く、制動性能が優れている。
平滑路面において、時速100kmで直進走行中の車両内の騒音を計測し、630Hz以上2000Hz以下の周波数帯の騒音レベルの合算値の逆数を求め、比較例1を100とする指数値でその結果を示す。この値が大きいほど、パターンノイズの高周波成分が小さいことを示す。
まず、実施例1,2の空気入りタイヤのトレッドパターン10について説明する。実施例1,2のトレッドパターン10は、いずれも、センター領域が図2(a)に示されるような第1ピッチ配列で形成され、ショルダー領域が図2(b)に示されるような第2ピッチ配列で形成されている。
実施例2のトレッドパターン10は、第1ピッチ配列で形成されるセンター領域において、最大隣接ピッチ比が1.16である。また、第2ピッチ配列で形成されるショルダー領域において、最大隣接ピッチ比が1.24である。
次に、比較例1の空気入りタイヤのトレッドパターン10について説明する。比較例1のトレッドパターン10は、センター領域、ショルダー領域がいずれも、図2(a)に示されるような第1ピッチ配列で形成されている。
比較例1のトレッドパターン10は、第1ピッチ配列で形成されるセンター領域及びショルダー領域において、最大隣接ピッチ比が1.16である。
次に、比較例2の空気入りタイヤのトレッドパターン10について説明する。比較例2のトレッドパターン10は、センター領域、ショルダー領域がいずれも、図2(b)に示されるような第2ピッチ配列で形成されている。
比較例2のトレッドパターン10は、第2ピッチ配列で形成されるセンター領域及びショルダー領域において、最大隣接ピッチ比が1.24である。
12,14 周方向リブ
16 ブロック
18 ショルダーブロック
20,22 周方向溝
24,28 傾斜ラグ溝
26 周方向細溝
30 ショルダーラグ溝
32 ショルダー閉塞ラグ溝
Claims (4)
- タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝を備える空気入りタイヤであって、
タイヤ幅方向内方に位置するセンター領域には、ピッチ長が異なる複数のピッチ種を第1ピッチ配列によりタイヤ周方向に分散配置したトレッドパターンが形成され、
タイヤ幅方向外方に位置するショルダー領域には、ピッチ長が異なる複数のピッチ種を第2ピッチ配列によりタイヤ周方向に分散配置したトレッドパターンが形成され、
前記複数のピッチ種をピッチ長の順番に並べたとき、互いに隣り合うピッチ種を隣接ピッチ種とするとき、
第1ピッチ配列は、タイヤ周方向に隣接するピッチ種が、互いに同じピッチ種あるいは前記隣接ピッチ種であるピッチ配列であり、
第2ピッチ配列は、タイヤ周方向に前記隣接ピッチ種以外のピッチ種が隣接する部分を備え、かつ、前記複数のピッチ種のうちピッチ長が最も短いピッチ種が連続する数が3個以下であるピッチ配列であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 第2ピッチ配列は、前記複数のピッチ種のうちピッチ長が最も短いピッチ種のピッチ長に対して、ピッチ長が10%長い範囲に含まれるピッチ種が連続して隣接する数が3個以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記隣接ピッチ種のピッチ長の比は、0.85以上1.15以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 第1ピッチ配列に用いられるピッチ種の数と、第2ピッチ配列に用いられるピッチ種の数とは同じである、請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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