JPH0948213A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH0948213A
JPH0948213A JP7202276A JP20227695A JPH0948213A JP H0948213 A JPH0948213 A JP H0948213A JP 7202276 A JP7202276 A JP 7202276A JP 20227695 A JP20227695 A JP 20227695A JP H0948213 A JPH0948213 A JP H0948213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
pitch length
pattern unit
unit
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7202276A
Other languages
English (en)
Inventor
Chieko Aoki
知栄子 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP7202276A priority Critical patent/JPH0948213A/ja
Publication of JPH0948213A publication Critical patent/JPH0948213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0318Tread patterns irregular patterns with particular pitch sequence

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】パターンノイズを低減しうる空気入りタイヤを
提供する。 【解決手段】タイヤ全周に模様単位3を並べた模様単位
列4を形成するとともに、前記模様単位3は、n種類の
ピッチ長さLiを有し、前記模様単位列4は、ピッチ長
さがLiの模様単位P(i)の後着側に、ピッチ長さL
iを中心として移行可能範囲内のピッチ長さL(i±
A)から選ばれる一つの模様単位P(i±A)を隣り合
わせるとともに、模様単位P(1)から、後着側に向け
て模様単位P(n)まで移行する単位増大部分Sの個数
SLを4以上かつ14以下とし、しかも、同じピッチ長
さLiの模様単位P(i)が3個以上並ぶ同単位群G
(i、3)を3つ以上有し、かつピッチ長さLiの模様
単位P(i)がB個以上並ぶ同単位群G(i、B)(但
し、B≧4)の後着側には、模様単位P(i±A)が続
く同単位群G(i±A、B)は後続しないことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗性を維持し
つつパターンノイズを低減しうる空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】タイヤ全周に単位模様を並べた単位模様
列を有する空気入りタイヤにおいては、特に車両が50
km/h以上の高速で走行するときに、タイヤ回転による
模様単位と路面との繰り返し接触によってパターンノイ
ズが生じることが広く知られている。
【0003】このパターンノイズは、車両の乗員に不快
感を与えることが多く、従来よりこの種の騒音を減じる
提案が種々なされており、例えばパターンノイズを広い
周波数帯域に分散させるバリアブルピッチ手法などが挙
げられる。
【0004】バリアブルピッチ手法は、周波数変調理論
に基づいてタイヤ周上に並ぶ単位模様のピッチをバリア
ブルに変化させることにより、特定周波数での音の集中
を防止しかつ分散化を図るようにするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実に
パターンノイズを聴取しうるのは、車両の乗員であるた
め、前記バリアブルピッチ手法のように、単に特定周波
数での音の集中を防止しかつ音の分散化を促すだけでは
十分ではなく、人間が実際にパターンノイズを聴取する
際の音質感、つまりフィーリングノイズを如何に心地良
くするかが重要な問題となっている。
【0006】本発明は、かかる問題に鑑み案出されたも
ので、タイヤ全周上に並ぶ単位模様の配置を適度にラン
ダムとし、かつ一定の規則性を持たせることにより、前
記フィーリングノイズを心地良くしうる空気入りタイヤ
の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、タイ
ヤ全周にm個の模様単位を並べた模様単位列を形成する
とともに、前記模様単位は、最短から最長となる順のピ
ッチ長さL1、…Li…、Lnに対応したn種類(n≧
3)のピッチ長さLiを含んだ空気入りタイヤであっ
て、 前記模様単位列は、起点からタイヤ回転の後着側
にj番目(jは、1〜mの中から任意に選ばれる整数)
にあり、かつピッチ長さがLiの模様単位P(i)(i
は、1〜nの整数)の後着側には、前記ピッチ長さLi
を中心として移行可能数Aの長短の範囲内のピッチ長さ
L(i±A)(但し、Aはn=3、4のとき2、nが5
以上のとき(n−2)の範囲内かつ最大3の整数で、i
±Aがnより大きいとき又は1より小のとき、i±Aは
n又は1とする)から選ばれる一つの模様単位P(i±
A)を隣り合わせるとともに、最短のピッチ長さL1の
模様単位P(1)から、前記後着側に向けて最大のピッ
チ長さLnの模様単位P(n)まで移行する単位増大部
分Sの模様単位列における個数SLを4以上かつ14以
下とし、しかも、同じピッチ長さLiの模様単位P
(i)が3個以上並ぶ同単位群G(i、3)を3つ以上
有し、かつピッチ長さLiの模様単位P(i)がB個以
上連続する同単位群G(i、B)(但し、Bは4以上の
整数)の後着側には、前記ピッチ長さL(i±A)の模
様単位P(i±A)がB個以上続く同単位群G(i±
A、B)は後続しないことを特徴とする空気入りタイヤ
である。
【0008】又請求項2の発明は、タイヤ全周にm個の
模様単位を並べた模様単位列を形成するとともに、前記
模様単位は、最短から最長となる順のピッチ長さL1、
…Li…、Lnに対応したn種類(n≧3)のピッチ長
さLiを含んだ空気入りタイヤであって、前記模様単位
列は、起点からタイヤ回転の後着側にj番目(jは、1
〜mの中から任意に選ばれる整数)にあり、かつピッチ
長さがLiの模様単位P(i)(iは、1〜nの整数)
の後着側には、前記ピッチ長さLiを中心として移行可
能数Aの長短の範囲内のピッチ長さL(i±A)(但
し、Aはn=3、4のとき2、nが5以上のとき(n−
2)の範囲内かつ最大3の整数で、i±Aがnより大き
いとき又は1より小のとき、i±Aはn又は1とする)
から選ばれる一つの模様単位P(i±A)を隣り合わせ
るとともに、最短のピッチ長さL1の模様単位P(1)
から、前記後着側に向けて最大のピッチ長さLnの模様
単位P(n)まで移行する単位増大部分Sの模様単位列
における個数SLを4以上かつ14以下とし、しかも最
短のピッチ長さL1の模様単位P(1)の後着側に、最
長のピッチ長さLn及び最短のピッチ長さL1以外のピ
ッチ長さLiの模様単位P(i)を介して、次に最短の
ピッチ長さL1の模様単位P(1)が現れる小高さ山部
SMSの模様単位列における個数SMSCと、最長のピ
ッチ長さLnの模様単位P(n)に、最長のピッチ長さ
Ln及び最短のピッチ長さL1以外のピッチ長さLiの
模様単位P(i)を介して、次に最長のピッチ長さLn
の模様単位P(n)が現れる小深さ谷部LMLの単位模
様列における個数LMLCとの和を1以上かつ10以下
としたことを特徴とする空気入りタイヤである。
【0009】さらに請求項3の発明は、前記n=3のと
き、前記移行可能数Aを1としている。
【0010】一般に、複数種類のピッチ長さを有する模
様単位をタイヤ全周に並べる際、タイヤの耐摩耗性は、
前記ピッチ長さの変化が滑らかに行われる方が有利であ
り、逆に、パターンノイズを低減するためには、ピッチ
長さをある程度ランダムに配することが重要である。
【0011】そして、本発明者は、種々実験した結果パ
ターンノイズを車両の乗員が実際に聴取したときに、不
快感を生じない音質とすること、つまりフィリーングノ
イズを心地よくするためには、前記模様単位のランダム
な配置の中にも、前述の請求項1又は請求項2で規定す
る一定の規則性を設ける必要があるとの知見に達し、か
かる構成を採用することにより、耐摩耗性を維持しつつ
パターンノイズを低減し、しかもその音質感を心地よく
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき詳述する。図1に示す如く、空気入りタ
イヤ1は、トレッド部2の表面であるトレッド面2A
に、タイヤ全周にm個の模様単位3を並べた模様単位列
4を形成するとともに、前記模様単位3は、最短から最
長となる順のピッチ長さL1、…Li…、Lnに対応し
たn種類のピッチ長さLiを含んで形成されている。な
お空気入りタイヤ1は、本例ではラジアル構造カーカス
と、タイヤ周方向に対して比較的浅い角度でコードを配
したベルトとを有する乗用車用の空気入りラジアルタイ
ヤを例示している。
【0013】前記模様単位3として、本例ではブロック
5を有するブロックパターンを例示している。前記ブロ
ック5は、トレッド面2Aに、タイヤ周方向に連続して
のびる複数本の主溝6を配するとともに、主溝間又は主
溝6とトレッド縁との間の陸部を本例ではタイヤ軸方向
にのびる副溝7を配することにより区分される。
【0014】又前記ブロック5、副溝7からなる模様単
位3は、タイヤ全周にm個並ぶことにより、前記模様単
位列4を形成するとともに、本例では、この模様単位列
4を3列形成したものを例示している。ここで、前記模
様単位数mは、例えば40〜75程度、好ましくは50
〜65の範囲から選択することができる。
【0015】次に、本明細書においては、前記「ピッチ
長さ」Li…は、タイヤ全周に並べられた各模様単位3
の長さをいう。従って、本実施例のブロック5の場合に
は、図1に示すように、ブロック5の一辺から隣り合う
ブロックの一辺までのタイヤ周方向長さとなる。
【0016】なお模様単位3は、タイヤ軸方向に途切れ
るラグ溝間のラグとすることも、又タイヤ周方向にジグ
ザグ状でのびる主溝間のリブとすることもでき、前記ラ
グの場合にはブロックと同様にピッチ長さを規定すると
ともに、前記リブの場合には、ピッチ長さは主溝のジグ
ザグピッチとして定めうる。
【0017】次に前記模様単位3は、本例では最短から
最長となる順のピッチ長さL1、L2、L3に対応した
3種類のピッチ長さを有した模様単位P(1)、P
(2)、P(3)を含む。なお、このピッチ長さが2種
類以下では、ランダムに並べてもパターンノイズを低減
するのに十分な効果を得られないためである。逆に、ピ
ッチ長さを4種類、さらには5種類以上かつ9種類以下
程度の範囲とすることは差し支えない。
【0018】さらに、前記ピッチ長さLiは、長さの順
に並べてたときに隣り合う模様単位3のピッチ長さの比
(L3/L2)、(L2/L1)、(Li/Li−1)
を、概ね1.10〜1.30の範囲とすることにより、
著しいピッチ長さの変化を防止でき、トレッドデザイン
の見映えを損なうことなく、しかも耐摩耗性の向上に役
立つ点で好ましい。
【0019】ここで、図2(A)〜(C)には、前記タ
イヤ全周上の任意に定めた基準の位置である起点から、
車両前進走行時におけるタイヤ後着側に向けて並ぶ模様
単位のピッチ長さL1、L2、L3を順に表したピッチ
配列図を示す。図から明らかなように、模様単位列4
は、複数種類のピッチ長さL1〜L3の模様単位をラン
ダムに配しており、この模様単位列4は請求項1に記載
する概ね3つの規則性の要件を満足するように配列され
ている。
【0020】即ち、図2(A)〜(C)の前記単位模様
列4は、第一の規則性としてタイヤ円周上に任意に定め
うる起点からタイヤ回転の後着側にj番目(jは、1〜
mの中から任意に選ばれる整数で、以下同じ)にあり、
かつピッチ長さがLiの模様単位P(i)(i=1〜n
の整数で、本例ではn=3)の後着側には、前記ピッチ
長さLiを中心として移行可能数Aの長短の範囲内のピ
ッチ長さL(i±A)から選ばれる一つの模様単位P
(i±A)を隣り合わせている。
【0021】但し、前記Aはn=3又はn=4のとき2
であり、本例ではn=3であるため、A=2に設定した
ものを例示している。従って、模様単位のピッチ長さが
3種類の場合には、ピッチ長さがLiの模様単位P
(i)の後着側には、前記ピッチ長さLiを中心として
移行可能数A=2の長短の範囲内のピッチ長さL(i±
2)から選ばれる一つの模様単位P(i±2)を隣り合
わせうる。
【0022】つまり、i=1〜3の範囲ではL(i±
2)はL1、L2、L3のいずれの模様単位3を隣り合
わせることができる。これは、n=3の場合、最短ピッ
チ長さL1と最大ピッチ長さL3との差が一般的に小さ
く、これらを隣り合わせて並べても耐摩耗性を損なうこ
とがないためである。なお、模様単位3のピッチ長さL
iの変化を滑らかにするためには、n=3のとき、Aを
1とすることも好ましく採用しうる。
【0023】又、nが5以上のとき(n−2)の範囲内
でかつ最大3の整数とし、(i±A)がnより大きいと
き又は(i±A)が1より小のときは、言うまでもなく
(i±A)はn又は1となる。
【0024】このように、隣り合う模様単位3のピッチ
長さを規定することは、主としてピッチ長さの変化に滑
らかさを確保するのに役立ち、ピッチ長さの種類数n=
3の場合にのみ全てのピッチ長さの模様単位3が隣り合
うことを可能にするものの、nが4以上のときには、最
短のピッチ長さL1と最大のピッチ長さLnとが直接隣
り合うことを防いで、大きなピッチ長さの変化を防止し
うる。
【0025】次に、第二の規則性としては、模様単位列
4は、最短のピッチ長さL1の模様単位P(1)から、
前記後着側に向けて最大のピッチ長さ、本例ではL3の
模様単位P(3)まで移行する単位増大部分Sの模様単
位列における個数SLを4以上かつ14以下とすること
であり、図2(A)〜(C)は、夫々SLを7、5、6
としている。
【0026】この規則性は、前記第一の規則性にて並べ
られる模様単位3の配置を前提とした上で、さらなるピ
ッチ長さの変化におけるランダム性及び滑らかさを両立
させるとともに、実際に人間が感じるフィーリングノイ
ズを心地良くなしうる。
【0027】先ず、前記単位増大部分Sの模様単位列4
における個数SLを4以上とした理由は、個数SLが4
よりも小のときには、模様単位3のピッチ長さ変化が少
なくランダム性が失われることによりパターンノイズの
分散化が図れないためである。
【0028】又前記単位増大部分Sの模様単位列4にお
ける個数SLを14以下とした理由は、個数SLが14
よりも大のときには、模様単位3のピッチ長さ変化が大
きく、従って、ランダム性が過激となることにより、パ
ターンノイズの分散化をなしえても、耐摩耗性を著しく
悪化させ、しかもフィリーングノイズの心地よさを高め
ることができないためである。
【0029】なお、前記個数SLのさらに好ましい範囲
として、ランダム性を増すために5以上、又滑らかさを
増すために10以下とすること(5≦SL≦10)が望
ましい。
【0030】さらに、第三の規則性は、前記第一、第二
の規則性を前提としつつ、同じピッチ長さLiの模様単
位P(i)が3個以上連続する同単位群G(i、3)を
3つ以上有し、かつピッチ長さLiの模様単位P(i)
がB個以上連続する同単位群G(i、B)(但し、Bは
4以上の整数)の後着側には、前記ピッチ長さL(i±
A)のB個の模様単位P(i±A)が続く同単位群G
(i±A、B)は後続しないように構成することであ
る。なお同単位群を数えるときには、同一ピッチ長さが
続く限り、それらは一つの同単位群に属するものとす
る。
【0031】この第三の規則性を充足することにより、
前記第一、第二の規則性を前提として並べられた模様単
位3について、前記ランダム性をさらに増すとともに、
フィーリングノイズの向上に寄与することができる。な
お、同単位群G(i、3)が3つ未満のとき、又は同単
位群G(i、B)の後着側に模様単位P(i±A)が続
く同単位群G(i±A、B)が後続するときは、いずれ
もフィーリングノイズを悪化させるため好ましくないこ
とが、実験の結果判明している。
【0032】以上の概ね3つの規則性が、有機的に一体
化することにより、車両の高速走行時におけるタイヤ騒
音を人間に心地よく聴取させることができ、しかも模様
単位のピッチ長さの変化には耐摩耗性を維持しうる程度
の最低限の滑らかさを確保することができる。
【0033】又請求項2の発明では、図2の(A)〜
(C)に示すように前記請求項1の発明の第一、第二の
規則性に加え、模様単位列4における小高さ山部SMS
の個数SMSCと、小深さ谷部LMLの個数LMLCと
の和を1以上かつ10以下とする規定を設けている。
【0034】ここで、小高さ山部SMSは、本例では最
短のピッチ長さL1の模様単位P(1)の後着側に、最
長のピッチ長さL3及び最短のピッチ長さL1以外のピ
ッチ長さであるL2の模様単位P(2)のみを介して、
次に最短のピッチ長さL1の模様単位P(1)が現れる
部分をいう。
【0035】同時に、小深さ谷部LMLは、本例では最
長のピッチ長さL3の模様単位P(3)に、最長のピッ
チ長さL3及び最短のピッチ長さL1以外のピッチ長さ
であるL2の模様単位P(2)のみを介して、次に最長
のピッチ長さL3の模様単位P(3)が現れる部分をい
う。
【0036】なお、ピッチ長さが例えばL1〜L4の4
種類からなる場合には、小高さ山部SMS及び小深さ谷
部LMLは、ピッチ長さL2又はL3を介することがで
きる。
【0037】このような小高さ山部SMS、小深さ谷部
LMLの個数は、ランダム度と滑らかさとをともに規制
するを重要な役割を果たし、前記第一、第二の規則性を
前提として並べられた模様単位3について、前記ランダ
ム性をさらに増すとともに、フィーリングノイズの向上
に寄与することができる。
【0038】又小高さ山部SMSの個数SMSCと、小
深さ谷部LMLの個数LMLCとの和は、模様単位3の
ランダム性をより重視すればその下限を3以上とするの
がよく、逆に滑らかなピッチ変化を重視する場合には、
その上限を8以下とするのが好ましい。
【0039】以上、フィーリングノイズを心地良くする
ために、請求項1及び2の2つの発明について説明した
が、各発明には、さらに次のような規則性を加えること
ができる。
【0040】先ず、模様単位列4は、ランダム性を増す
ために、同じピッチ長さLiの模様単位P(i)が3個
以上並ぶ同単位群G(i、3)が3つ連続して並ばない
ようにするのが好ましい。
【0041】又模様単位列4は、前記の規則性ととも
に、又は単独でランダム性をさらに増すために、最小ピ
ッチ長さL1の模様単位P(1)が連続して並ぶ同単位
群G(1、C)(Cは3以上の整数で、以下同じ)の模
様単位列4における個数が3以下であることが望まし
い。
【0042】なお同様に、最大ピッチ長さ(本例ではL
3)の模様単位P(3)が連続して並ぶ同単位群G
(3、C)の模様単位列4における個数も3以下である
のが良い。
【0043】さらに、前記2つの規則性とともに、又は
単独でピッチ配列のランダム性を増すべく、最小ピッチ
長さL1が1、2、3…、D個連続する同単位群をG
(1、1)、G(1、2)、G(1、3)…G(1、
D)とするとき、これらの最小ピッチL1の同単位群の
総個数SDと、そのうちG(1、1)が、模様単位列中
に現れる個数S1との比(S1/SD)を0.5以下と
するのが好ましい。
【0044】そして、かかるピッチ配列のランダム性を
保ちつつ、ピッチ長さの変化を滑らかにするためには、
前記比(S1/SD)が0.4以下とするのが良く、こ
れによって体摩耗性を維持することも可能とする。
【0045】同様に、前記3つの規則性とともに、又は
単独でピッチ配列のランダム性を増すために、最大ピッ
チ長さ、本例ではL3が1、2、3…、D個連続する同
単位群をG(3、1)、G(3、2)、G(3、3)
…、G(3、D)とするとき、これらの最大ピッチL3
の同単位群の模様単位列中の総個数LDと、そのうち、
同単位群G(3、1)が現れる個数L1との比(L1/
LD)を0.5以下とするのが好ましい。
【0046】そして、ピッチ配列のランダム性を維持し
つつピッチ変化を滑らかとするためには、前記比(L1
/LD)は0.4以下が好ましい。
【0047】
【実施例】タイヤサイズが275/70R16であり、
かつ図1に示す3列の模様単位列のブロックパターンを
なし、かつ、図2、図3に示すピッチ配列の本発明タイ
ヤを試作するとともに(実施例1〜5)、本発明の構成
外のタイヤ(比較例1、2及び従来例)についても合わ
せて試作し本発明の効果を確認する性能テストを行っ
た。なお各模様単位のピッチ長さL1、L2、L3及び
総模様単位数mは次の通りである。
【0048】 模様単位P(1)のピッチ長さL1=32mm 模様単位P(2)のピッチ長さL2=40mm 模様単位P(3)のピッチ長さL3=48mm 実施例の単位模様列の総模様単位m=63であり、比較
例及び従来例ではm=72としている。なお、3列の単
位模様列は、夫々同一ピッチ配列を1/3ずつ位相を違
えて配している。
【0049】テスト方法は、4000ccの四輪駆動車
の四輪に空気圧2.2KPaとして試供タイヤを装着
し、テストドライバーにより、フィーリングノイズを5
点法で評価した。数値が大きいほど心地よいことを示し
ている。テストの結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】テストの結果、実施例のタイヤは、いずれ
も従来例及び比較例1、2よりもフィーリングノイズが
乗員に心地よく感じられることが確認できた。又、3万
キロ走行後に、各タイヤの摩耗度を目視により検査した
ところ、実施例のタイヤは、いずれも均一に摩耗してお
り、外観も見映えも良く偏摩耗が生じていないことが確
認できた。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明の空気入りタイヤ
は、特定周波数での音の集中を防止しかつ音の分散化を
促すことに加え、人間が実際にパターンノイズを聴取す
る際のフィーリングノイズを心地良くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタイヤの斜視図であ
る。
【図2】(A)〜(C)は本発明の模様単位のピッチ配
列図である。
【図3】(A)〜(C)は本発明の模様単位のピッチ配
列図である。
【図4】(A)、(B)は、比較例の模様単位のピッチ
配列図である。
【図5】従来の模様単位のピッチ配列図である。
【符号の説明】
2A トレッド面 3 模様単位 4 模様単位列 5 ブロック L1、L2、L3 ピッチ長さ S 単位増大部分 SMS 小高さ山部 LML 小深さ谷部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤ全周にm個の模様単位を並べた模様
    単位列を形成するとともに、前記模様単位は、最短から
    最長となる順のピッチ長さL1、…Li…、Lnに対応
    したn種類(n≧3)のピッチ長さLiを含んだ空気入
    りタイヤであって、 前記模様単位列は、 起点からタイヤ回転の後着側にj番目(jは、1〜mの
    中から任意に選ばれる整数)にあり、かつピッチ長さが
    Liの模様単位P(i)(iは、1〜nの整数)の後着
    側には、前記ピッチ長さLiを中心として移行可能数A
    の長短の範囲内のピッチ長さL(i±A)(但し、Aは
    n=3、4のとき2、nが5以上のとき(n−2)の範
    囲内かつ最大3の整数で、i±Aがnより大きいとき又
    は1より小のとき、i±Aはn又は1とする)から選ば
    れる一つの模様単位P(i±A)を隣り合わせるととも
    に、 最短のピッチ長さL1の模様単位P(1)から、前記後
    着側に向けて最大のピッチ長さLnの模様単位P(n)
    まで移行する単位増大部分Sの模様単位列における個数
    SLを4以上かつ14以下とし、 しかも、同じピッチ長さLiの模様単位P(i)が3個
    以上並ぶ同単位群G(i、3)を3つ以上有し、かつピ
    ッチ長さLiの模様単位P(i)がB個以上連続する同
    単位群G(i、B)(但し、Bは4以上の整数)の後着
    側には、前記ピッチ長さL(i±A)の模様単位P(i
    ±A)がB個以上続く同単位群G(i±A、B)は後続
    しないことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】タイヤ全周にm個の模様単位を並べた模様
    単位列を形成するとともに、前記模様単位は、最短から
    最長となる順のピッチ長さL1、…Li…、Lnに対応
    したn種類(n≧3)のピッチ長さLiを含んだ空気入
    りタイヤであって、 前記模様単位列は、 起点からタイヤ回転の後着側にj番目(jは、1〜mの
    中から任意に選ばれる整数)にあり、かつピッチ長さが
    Liの模様単位P(i)(iは、1〜nの整数)の後着
    側には、前記ピッチ長さLiを中心として移行可能数A
    の長短の範囲内のピッチ長さL(i±A)(但し、Aは
    n=3、4のとき2、nが5以上のとき(n−2)の範
    囲内かつ最大3の整数で、i±Aがnより大きいとき又
    は1より小のとき、i±Aはn又は1とする)から選ば
    れる一つの模様単位P(i±A)を隣り合わせるととも
    に、 最短のピッチ長さL1の模様単位P(1)から、前記後
    着側に向けて最大のピッチ長さLnの模様単位P(n)
    まで移行する単位増大部分Sの模様単位列における個数
    SLを4以上かつ14以下とし、 しかも最短のピッチ長さL1の模様単位P(1)の後着
    側に、最長のピッチ長さLn及び最短のピッチ長さL1
    以外のピッチ長さLiの模様単位P(i)を介して、次
    に最短のピッチ長さL1の模様単位P(1)が現れる小
    高さ山部SMSの模様単位列における個数SMSCと、 最長のピッチ長さLnの模様単位P(n)に、最長のピ
    ッチ長さLn及び最短のピッチ長さL1以外のピッチ長
    さLiの模様単位P(i)を介して、次に最長のピッチ
    長さLnの模様単位P(n)が現れる小深さ谷部LML
    の単位模様列における個数LMLCとの和を1以上かつ
    10以下としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記nが3のとき、前記移行可能数Aは1
    である請求項1記載の空気入りタイヤ。
JP7202276A 1995-08-08 1995-08-08 空気入りタイヤ Pending JPH0948213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7202276A JPH0948213A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7202276A JPH0948213A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0948213A true JPH0948213A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16454863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7202276A Pending JPH0948213A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0948213A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331431A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012001129A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012001148A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012025192A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012040886A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012040945A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2013039870A (ja) * 2011-08-15 2013-02-28 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2016203663A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331431A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012001129A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012001148A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012025192A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012040886A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012040945A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2013039870A (ja) * 2011-08-15 2013-02-28 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2016203663A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1008465B1 (en) Vehicle tyre
JP2731107B2 (ja) タイヤ
JP3395986B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2643065B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP0688685B1 (en) Pneumatic Tires
JP3901743B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP0846576B1 (en) Pneumatic tyre
JPH0924707A (ja) 空気入りタイヤ及びその使用方法
JPH0948213A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0655912A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0776203A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0624213A (ja) 空気入りタイヤ
JPH04230407A (ja) 騒音を低減した空気入りタイヤ
JPS6349505A (ja) 乗用車用ラジアルタイヤ
JP3643152B2 (ja) モーターサイクル用空気入りタイヤ
JP2874782B2 (ja) 良路及び不整地を兼用走行する2輪車用タイヤ
JPH11321245A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3559118B2 (ja) 空気入りラジアル・タイヤ
JP2989758B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN1625491A (zh) 胎面花纹及其构成方法
JP2000198320A (ja) 空気入りタイヤ
JP3978367B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH115415A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH06191229A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3188542B2 (ja) 車両における空気入りタイヤの配置構造