JP2012001011A - 装軌式車両の下部走行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装軌式車両の走行時の直進性を確保する。
【解決手段】 サイドフレーム14の左ヨーク支持板部14Aに、ボルト22Bを有する左前傾き調整機構22とボルト23Bを有する左後傾き調整機構23を設け、サイドフレーム14の右ヨーク支持板部14Bに、ボルト24Bを有する右前傾き調整機構24とボルト25Bを有する右後傾き調整機構25を設ける。そして、左ヨーク支持板部14Aから左ヨークガイド15内へのボルト22B,23Bの突出量と、右ヨーク支持板部14Bから右ヨークガイド16内へのボルト24B,25Bの突出量とを調整し、各ヨークガイド15,16に支持されたヨーク17を各ボルト22B〜25Bによって押動する。これにより、ヨーク17に支持された遊動輪12の遊動輪中心線B−Bをヨークガイド中心線D−Dに一致させ、油圧ショベル1の走行時の直進性を確保することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の履帯を備えた装軌式車両の下部走行体に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の装軌式車両の下部走行体は、センタフレームと左,右のサイドフレームとからなるトラックフレームと、左,右のサイドフレームの長さ方向の一端側に設けられた駆動輪と、サイドフレームの一部として長さ方向の他端側に左,右方向に対向して設けられ内面側に左,右のヨークガイドが設けられた左,右のヨーク支持板部と、該各ヨーク支持板部のヨークガイドに沿って前,後方向に移動可能に設けられたヨークと、該ヨークに回転可能に支持された遊動輪と、駆動輪と遊動輪との間に巻回して設けられた履帯とを備えて構成されている。
また、サイドフレームとヨークとの間には、通常、履帯の張力を調整するための張力調整シリンダとコイルスプリングとが設けられ、履帯が路面の起伏等によって変形したときには、コイルスプリングの伸縮に応じてヨークが左,右のヨークガイドに沿って前,後方向に移動する。これにより、ヨークに支持された遊動輪と駆動輪との間の距離が履帯の変形に応じて適宜に変化し、履帯の張力を調整すると共に遊動輪と駆動輪とを保護することができる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第WO2005/049412号
ところで、従来技術による装軌式車両の下部走行体においては、遊動輪を支持するヨークが、履帯の変形に応じて円滑に前,後方向に移動することができるように、左,右のヨークガイドとヨークとの間には微小な隙間が設定されている。
このため、例えばヨークガイドを含むサイドフレームの加工精度と、ヨークの加工精度との間に公差範囲内でばらつきが生じた場合には、サイドフレームのヨークガイドとヨークとの間に必要以上の大きな隙間が生じることがある。そして、サイドフレームのヨークガイドとヨークとの間に大きな隙間が生じた場合には、ヨークガイドに沿って前,後方向に移動するヨークが、ヨークガイドとの間に生じた隙間の範囲で左,右方向にがたつきを生じるようになる。
この場合には、遊動輪の回転軸の軸中心線と直交し当該遊動輪の左,右方向の幅寸法の中心を通る直線を遊動輪中心線とし、左,右のヨークガイド間の中心を通って前,後方向に延びる直線をヨークガイド中心線とすると、遊動輪中心線が、ヨークガイド中心線に対して左,右方向に傾くという問題がある。
このように、遊動輪中心線がヨークガイド中心線に対して左,右方向に傾いた状態で遊動輪が回転すると、例えば装軌式車両を直進走行させようとしても、装軌式車両は、遊動輪中心線が傾いた方向へと徐々に斜め走行するようになって直進性を確保することができず、装軌式車両を操作するオペレータに違和感を与えるという不具合がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、走行時の直進性を確保することができるようにした装軌式車両の下部走行体を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、センタフレームと該センタフレームの左,右両側に配置された左,右のサイドフレームとからなるトラックフレームと、該トラックフレームの各サイドフレームの長さ方向の一端側に設けられた駆動輪と、前記サイドフレームの一部として長さ方向の他端側に左,右方向に対向して設けられ内面側に左,右のヨークガイドが設けられた左,右のヨーク支持板部と、該各ヨーク支持板部のヨークガイドに沿って前,後方向に移動可能に設けられたヨークと、該ヨークに回転可能に支持された遊動輪と、前記駆動輪と遊動輪との間に巻回して設けられた履帯とを備えてなる装軌式車両の下部走行体に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記遊動輪の回転軸の軸中心線と直交し前記遊動輪の左,右方向の幅寸法の中心を通る直線を遊動輪中心線とし、前記左,右のヨークガイド間の幅寸法の中心を通って前,後方向に延びる直線をヨークガイド中心線としたとき、前記サイドフレームの左ヨーク支持板部と前記ヨークとの間、および前記サイドフレームの右ヨーク支持板部と前記ヨークとの間には、前記ヨークガイド中心線に対する前記遊動輪中心線の傾きを調整する左,右の遊動輪傾き調整機構をそれぞれ設けたことにある。
請求項2の発明は、前記左,右の遊動輪傾き調整機構は、前記ヨークガイドに対して前記ヨークが左,右方向に傾動するように当該ヨークを押動する押動部材としたことにある。
請求項3の発明は、前記左側の押動部材は前記左ヨーク支持板部に前,後方向に離間して2個設け、前記右側の押動部材は前記右ヨーク支持板部に前,後方向に離間して2個設ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記ヨークのうち前記サイドフレームの各ヨーク支持板部と対面する側面部には当該側面部を覆うプレートを取付け、前記各押動部材は前記プレートに当接して前記ヨークを押動する構成としたことにある。
請求項5の発明は、前記各押動部材は雄ねじを有するボルトであり、前記サイドフレームの各ヨーク支持板部には、該各ヨーク支持板部から外側に突出し前記ボルトを外周側から覆う筒状のボルトガードを設け、前記ボルトガードまたは前記サイドフレームの各ヨーク支持板部には、前記ボルトの雄ねじが螺合する雌ねじ孔を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、サイドフレームの左ヨーク支持板部とヨークとの間に設けた左側の遊動輪傾き調整機構と、サイドフレームの右ヨーク支持板部とヨークとの間に設けた右側の遊動輪傾き調整機構とにより、ヨークガイド中心線に対する遊動輪中心線の傾きを調整することができる。このため、左,右のヨークガイドを含むサイドフレームの加工精度とヨークの加工精度のばらつき等により、左,右のヨークガイドとヨークとの間に大きな隙間が生じた場合でも、ヨークガイド中心線に対する遊動輪中心線の傾きを矯正し、遊動輪中心線をヨークガイド中心線に一致させることができる。この結果、装軌式車両が、直進走行時にオペレータの意に反して斜め走行するのを抑え、装軌式車両の直進性を確保することができる。
また、ヨークガイド中心線に対する遊動輪中心線の傾きを、左,右の遊動輪傾き調整機構によって適宜に調整することができるため、ヨークガイドを含むサイドフレームの加工精度とヨークの加工精度を緩和することができ、この結果、サイドフレームやヨークの製造コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、押動部材によってヨークを押動することにより、左,右のヨークガイドに対してヨークを左,右方向に傾動することができる。この結果、ヨークに支持された遊動輪の遊動輪中心線を左,右方向に傾けることができ、ヨークガイド中心線に対する遊動輪中心線の傾きを適宜に調整することができる。
しかも、左,右の遊動輪傾き調整機構である押動部材は、サイドフレームの他端側に配置された左,右のヨーク支持板部に設けられているので、装軌式車両を直進走行させるオペレータが、実際の装軌式車両の斜め走行の状態に応じて各押動部材によってヨークを押動することができる。この結果、ヨークガイド中心線に対する遊動輪中心線の傾きを迅速かつ容易に矯正することができ、装軌式車両の走行時の直進性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、左ヨーク支持板部に前,後に離間して2個の押動部材を設け、右ヨーク支持板部に前,後に離間して2個の押動部材を設けることにより、合計4個の押動部材によってヨークを押動することができ、ヨークガイドに対して傾動したヨークの姿勢を安定させることができる。
請求項4の発明によれば、ヨークのうち各ヨーク支持板部と対面する側面部にプレートを取付けることにより、押動部材は、ヨークの側面部に直接的に当接することなく、プレートを介してヨークを押動することができる。この結果、各押動部材によってヨークを押動した場合でも、ヨークが損傷するのを抑えることができ、その寿命を延ばすことができる。
請求項5の発明によれば、ヨークを押動するボルトを、サイドフレームの各ヨーク支持板部に設けたボルトガードによって外周側から覆うことができるので、瓦礫や石ころが点在する建設作業現場等の地面を装軌式車両が走行する場合に、これら瓦礫等がボルトに衝突することにより当該ボルトが緩むのをボルトガードによって防止することができ、左,右の遊動輪傾き調整機構の信頼性を高めることができる。
本発明の実施の形態による装軌式車両としての油圧ショベルを示す正面図である。 油圧ショベルのトラックフレームに遊動輪を取付けた状態を上方からみた平面図である。 図1中のサイドフレーム、遊動輪、遊動輪傾き調整機構等を示す拡大正面図である。 図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 サイドフレーム、遊動輪、ヨーク、遊動輪傾き調整機構を示す分解斜視図である。 サイドフレーム、ヨークガイド、遊動輪、遊動輪傾き調整機構等を図4中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 ヨークガイド中心線に対して左方向に傾いた遊動輪中心線を矯正する状態を示す図4と同様な要部拡大図である。 ヨークガイド中心線に対して右方向に傾いた遊動輪中心線を矯正する状態を示す図4と同様な要部拡大図である。 遊動輪傾き調整機構の変形例を示す要部拡大図である。
以下、本発明に係る装軌式車両の下部走行体の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1は装軌式車両の代表例としての油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1は、装軌式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とを備えている。そして、上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム4と、該旋回フレーム4上に設けられた運転席5と、外装カバー6によって覆われたエンジン、油圧ポンプ等の搭載機器(いずれも図示せず)と、カウンタウェイト7とにより大略構成されている。また、旋回フレーム4の前部中央には、土砂等の掘削作業を行う作業装置8が俯仰動可能に設けられている。
9は下部走行体2を構成するトラックフレームで、該トラックフレーム9は、図2に示すように、左,右方向の中央部に位置し、上部旋回体3が搭載されるセンタフレーム10と、該センタフレーム10の左,右両側に配置された後述する左,右のサイドフレーム14とにより大略構成されている。
ここで、サイドフレーム14の長さ方向(前,後方向)の一端側には、油圧モータ(図示せず)によって回転駆動される駆動輪(スプロケット)11が設けられ、サイドフレーム14の長さ方向の他端側には、後述するヨーク17等を介して遊動輪(アイドラ)12が回転可能に設けられている。そして、駆動輪11と遊動輪12との間には履帯(クローラ)13が巻回して設けられ、駆動輪11を回転させることにより、該駆動輪11と遊動輪12との間で履帯13が周回動作する構成となっている。
14はセンタフレーム10を挟んで左,右両側に配置された左,右のサイドフレームを示し、該各サイドフレーム14は、図2ないし図5に示すように、下端側が開口した断面U字状の枠状体からなり、前,後方向に伸長している。そして、サイドフレーム14の長さ方向の他端側には、サイドフレーム14の一部をなす左ヨーク支持板部14Aと、右ヨーク支持板部14Bとが、左,右方向で対向して設けられている。また、これら左,右のヨーク支持板部14A,14Bの上端側は、上板部14Cによって連結されている。
ここで、左ヨーク支持板部14Aの前端側には、前,後に離間して2個のボルト挿通孔14D,14Eが穿設され、右ヨーク支持板部14Bの前端側にも、前,後に離間して2個のボルト挿通孔14F,14Gが穿設されている。また、上板部14Cの前端側には、遊動輪12が前,後方向に移動するのを許す長溝状の切欠部14Hが前,後方向に延びて形成され、該切欠部14Hの内周縁部には、U字状に折曲げられた保護枠14Jが固着されている。さらに、左,右のヨーク支持板部14A,14Bの後部側には、後述するコイルばね19Eの一端側を支持する支持板14Kが固着されている(図4参照)。
15は左ヨーク支持板部14Aのうち右ヨーク支持板部14Bと対面する内面側に設けられた左ヨークガイドを示し、16は右ヨーク支持板部14Bのうち左ヨーク支持板部14Aと対面する内面側に設けられた右ヨークガイドを示している。これら左,右のヨークガイド15,16は、後述するヨーク17を前,後方向に案内するもので、遊動輪12を挟んで左,右方向で対向しつつ前,後方向に延びている。
ここで、左ヨークガイド15は、左ヨーク支持板部14Aの内側面と保護枠14Jの下端部とに固着された平板状の左上ガイド板15Aと、左ヨーク支持板部14Aの内側面に固着された断面L字状の左下ガイド板15Bとにより構成されている。そして、左上ガイド板15Aと左下ガイド板15Bとは、左ヨーク支持板部14Aに設けられたボルト挿通孔14D,14Eを挟んで上,下方向に一定の間隔を保ちつつ、前,後方向に延びている。
一方、右ヨークガイド16は、右ヨーク支持板部14Bの内側面と保護枠14Jの下端部とに固着された平板状の右上ガイド板16Aと、右ヨーク支持板部14Bの内側面に固着された断面L字状の右下ガイド板16Bとにより構成されている。そして、右上ガイド板16Aと右下ガイド板16Bとは、右ヨーク支持板部14Bに設けられたボルト挿通孔14F,14Gを挟んで上,下方向に一定の間隔を保ちつつ、前,後方向に延びている。
17は左,右のヨークガイド15,16間に位置してサイドフレーム14内に移動可能に設けられたヨークで、該ヨーク17は、遊動輪12をサイドフレーム14に対して前,後方向に移動可能に、かつサイドフレーム14に対して回転可能に支持するものである。
ここで、ヨーク17は、図4ないし図6に示すように、遊動輪12を挟んで対向しつつ平行に延びる左腕部17A,右腕部17Bと、これら左,右の腕部17A,17Bの後端部を一体的に連結する連結部17Cとにより、全体としてほぼU字状に形成されている。そして、ヨーク17を構成する左,右の腕部17A,17Bの前端側には、左,右の軸受部17D,17Eが一体的に設けられ、これら左,右の軸受部17D,17Eは後述する回転軸18の両端部を支持している。
そして、ヨーク17の左腕部17Aおよび左軸受部17Dを、左ヨークガイド15の左上ガイド板15Aと左下ガイド板15Bとの間で上,下方向から挟込むと共に、ヨーク17の右腕部17Bおよび右軸受部17Eを、右ヨークガイド16の右上ガイド板16Aと右下ガイド板16Bとの間で上,下方向から挟込むことにより、ヨーク17は、左,右のヨーク支持板部14A,14Bの内面側に設けた左,右のヨークガイド15,16に沿って前,後方向に移動(摺動)する構成となっている。このとき、図4等に示すように、ヨーク17の左側面部17Fは、左ヨーク支持板部14Aと僅かな隙間をもって対面し、ヨーク17の右側面部17Gは、右ヨーク支持板部14Bと僅かな隙間をもって対面する構成となっている。
18はヨーク17に支持された回転軸で、図6に示すように、回転軸18の左,右方向の中間部には、すべり軸受等(図示せず)を介して遊動輪12が回転可能に支持されている。そして、回転軸18の左端部はヨーク17の左軸受部17Dに支持され、回転軸18の右端部はヨーク17の右軸受部17Eに支持されている。従って、遊動輪12は、回転軸18に回転可能に支持された状態で、ヨーク17によりサイドフレーム14に対して前,後方向に移動することができる構成となっている。
この場合、図4、図7および図8に示すように、回転軸18の軸中心線と直交し遊動輪12の左,右方向の幅寸法Aの中心を通る直線を遊動輪中心線B−Bとし、左,右のヨークガイド15,16間の幅寸法Cの中心を通って前,後方向に延びる直線をヨークガイド中心線D−Dとすると、遊動輪中心線B−Bとヨークガイド中心線D−Dとが一致した状態(図4参照)、即ち、遊動輪中心線B−Bがヨークガイド中心線D−Dに対して傾きを生じていない状態では、油圧ショベル1は、斜め走行することなく直進走行状態を保つことができる構成となっている。
19はヨーク17の後側に設けられた張力調整シリンダを示し、該張力調整シリンダ19は、図4に示すように、チューブ19Aと、基端側がチューブ19A内に挿通され先端側(前端側)がヨーク17の連結部17Cに当接した前側ロッド19Bと、基端側がチューブ19A内に挿通され先端側(後端側)がサイドフレーム14の支持板14Kに挿通された後側ロッド19Cと、チューブ19Aに設けられたばね受板19Dと支持板14Kとの間に縮装されたコイルばね(圧縮ばね)19Eとにより大略構成されている。
そして、張力調整シリンダ19は、コイルばね19Eのばね力によってヨーク17を常時押圧し、油圧ショベル1の走行時に履帯13が変形したときに、この履帯13の変形に応じてコイルばね19Eが伸縮することにより、ヨーク17に支持された遊動輪12と駆動輪11との間の距離を変化させる。これにより、履帯13の張力が張力調整シリンダ19によって適宜に調整され、履帯13が巻回された駆動輪11と遊動輪12とを保護することができる構成となっている。
次に、21Lはサイドフレーム14の左ヨーク支持板部14Aに設けられた左側の遊動輪傾き調整機構を示し、21Rはサイドフレーム14の右ヨーク支持板部14Bに設けられた右側の遊動輪傾き調整機構を示している。そして、これら左,右の遊動輪傾き調整機構21L,21Rは、図4に示す遊動輪12の遊動輪中心線B−Bがヨークガイド中心線D−Dに対して傾きを生じたときに、この遊動輪中心線B−Bの傾きを調整することにより、油圧ショベル1の斜め走行を矯正し、適正に直進走行ができるようにするものである。
ここで、図4ないし図6に示すように、左側の遊動輪傾き調整機構21Lは、後述する左前傾き調整機構22と左後傾き調整機構23とにより構成され、右側の遊動輪傾き調整機構21Rは、後述する右前傾き調整機構24と右後傾き調整機構25とにより構成されている。
22は左側の遊動輪傾き調整機構21Lを構成する左前傾き調整機構を示し、該左前傾き調整機構22は、左ヨーク支持板部14Aの前端側に設けられている。そして、左前傾き調整機構22は、後述のボルトガード22Aと、ボルト22Bと、ロックナット22Cと、ワッシャ22Dとにより大略構成されている。
ここで、ボルトガード22Aは、全体として有底な円筒体からなり、底部の中心部には雌ねじ孔22A1が螺設されている。また、ボルトガード22Aの下端側は円弧状に切欠かれた開口部22A2となっている。そして、ボルトガード22Aは、左ヨーク支持板部14Aに穿設されたボルト挿通孔14Dと雌ねじ孔22A1とを同心上に配置した状態で、左ヨーク支持板部14Aの外側面に溶接されている。
そして、ボルトガード22Aの雌ねじ孔22A1には、雄ねじを有する押動部材としてのボルト22Bが螺合し、該ボルト22Bの先端部は、左ヨーク支持板部14Aのボルト挿通孔14Dを通じて左ヨークガイド15内に突出する。従って、雌ねじ孔22A1に対するボルト22Bの締込み量を調整することにより、左ヨーク支持板部14Aの内側面から左ヨークガイド15内へのボルト22Bの突出量が変化する。これにより、ボルト22Bが、左ヨークガイド15の左上ガイド板15Aと左下ガイド板15Bとの間に配置されたヨーク17の左腕部17Aの前部側を押動し、ヨーク17を各ヨークガイド15,16に対して左,右方向に傾動させる構成となっている。
また、ボルト22Bの途中部位にはロックナット22Cが螺合し、該ロックナット22Cを締込むことにより、左ヨーク支持板部14Aの内側面からのボルト22Bの突出量を固定することができる構成となっている。なお、ボルトガード22Aとロックナット22Cとの間には、ワッシャ22Dが設けられている。
この場合、ボルトガード22Aは、ボルト22Bとロックナット22Cを外周側から覆うことにより、油圧ショベル1の走行時に地面上の瓦礫等がボルト22Bやロックナット22Cに衝突するのを抑え、ボルト22Bが緩むのを防止する構成となっている。また、ボルトガード22Aの下端側に開口部22A2を設けることにより、ボルトガード22A内に侵入した泥土等を開口部22A2を通じて外部に排出することができる構成となっている。さらに、図6に示すように、ボルトガード22Aの突出端部22A3は、履帯13の左側の端縁部よりもサイドフレーム14側に引込んだ位置に配置されている。
23は左後傾き調整機構を示し、該左後傾き調整機構23は、左前傾き調整機構22よりも後側に位置して左ヨーク支持板部14Aに設けられている。そして、左後傾き調整機構23は、左前傾き調整機構22と同様に、雌ねじ孔23A1および開口部23A2を有するボルトガード23Aと、押動部材としてのボルト23Bと、ロックナット23Cと、ワッシャ23Dとにより大略構成されている。
ここで、ボルトガード23Aは、左ヨーク支持板部14Aに穿設されたボルト挿通孔14Eと雌ねじ孔23A1とを同心上に配置した状態で、左ヨーク支持板部14Aの外側面に溶接されている。そして、雌ねじ孔23A1に対するボルト23Bの締込み量を調整し、左ヨーク支持板部14Aの内側面から左ヨークガイド15内へのボルト23Bの突出量を変化させることにより、ボルト23Bが、ヨーク17の左腕部17Aの後部側を押動して当該ヨーク17を左,右方向に傾動させ、このときのボルト23Bの突出量をロックナット23Cによって固定することができる構成となっている。また、ボルトガード23Aの突出端部23A3は、履帯13の左側の端縁部よりもサイドフレーム14側に引込んだ位置に配置されている。
24は右側の遊動輪傾き調整機構21Rを構成する右前傾き調整機構を示し、該右前傾き調整機構24は、右ヨーク支持板部14Bの前端側に設けられている。そして、右前傾き調整機構24は、左前傾き調整機構22と同様に、雌ねじ孔24A1および開口部24A2を有するボルトガード24Aと、押動部材としてのボルト24Bと、ロックナット24Cと、ワッシャ24Dとにより大略構成されている。
ここで、ボルトガード24Aは、右ヨーク支持板部14Bに穿設されたボルト挿通孔14Fと雌ねじ孔24A1とを同心上に配置した状態で、右ヨーク支持板部14Bの外側面に溶接されている。そして、雌ねじ孔24A1に対するボルト24Bの締込み量を調整し、右ヨーク支持板部14Bの内側面から右ヨークガイド16内へのボルト24Bの突出量を変化させることにより、ボルト24Bが、ヨーク17の右腕部17Bの前部側を押動して当該ヨーク17を左,右方向に傾動させ、このときのボルト24Bの突出量をロックナット24Cによって固定することができる構成となっている。また、ボルトガード24Aの突出端部24A3は、履帯13の右側の端縁部よりもサイドフレーム14側に引込んだ位置に配置されている(図6参照)。
25は右後傾き調整機構を示し、該右後傾き調整機構25は、右前傾き調整機構24よりも後側に位置して右ヨーク支持板部14Bに設けられている。そして、右後傾き調整機構25は、左前傾き調整機構22と同様に、雌ねじ孔25A1および開口部25A2を有するボルトガード25Aと、押動部材としてのボルト25Bと、ロックナット25Cと、ワッシャ25Dとにより大略構成されている。
ここで、ボルトガード25Aは、右ヨーク支持板部14Bに穿設されたボルト挿通孔14Gと雌ねじ孔25A1とを同心上に配置した状態で、右ヨーク支持板部14Bの外側面に溶接されている。そして、雌ねじ孔25A1に対するボルト25Bの締込み量を調整し、右ヨーク支持板部14Bの内側面から右ヨークガイド16内へのボルト25Bの突出量を変化させることにより、ボルト25Bが、ヨーク17の右腕部17Aの後部側を押動して当該ヨーク17を左,右方向に傾動させ、このときのボルト25Bの突出量をロックナット25Cによって固定することができる構成となっている。また、ボルトガード25Aの突出端部25A3は、履帯13の右側の端縁部よりもサイドフレーム14側に引込んだ位置に配置されている。
26はヨーク17の左腕部17Aに取付けられた左側プレートで、該左側プレート26は、ヨーク17のうち左ヨーク支持板部14Aと対面する左側面部17Fを覆うものである。ここで、左側プレート26は、前,後方向に延びる平板部26Aと、平板部26Aの前,後方向の中間部に位置し、該平板部26Aの上,下方向の両端部を左,右方向に張出すように折曲げることにより形成された上,下の折曲げ部26Bとにより構成されている。
そして、左側プレート26は、上,下の折曲げ部26Bによってヨーク17の左腕部17Aを挟込むことにより当該左腕部17Aに取付けられ、平板部26Aによってヨーク17の左側面部17Fを覆う。従って、左前傾き調整機構22のボルト22Bと、左後傾き調整機構23のボルト23Bとは、左側プレート26に当接した状態でヨーク17の左腕部17Aを押動するようになり、ヨーク17の左腕部17A等を左側プレート26によって保護することができる構成となっている。
27はヨーク17の右腕部17Bに取付けられた右側プレートで、該右側プレート27は、ヨーク17のうち右ヨーク支持板部14Bと対面する右側面部17Gを覆うものである。ここで、右側プレート27は、左側プレート26と同様に、平板部27Aと上,下の折曲げ部27Bとにより構成されている。
そして、右側プレート27は、上,下の折曲げ部27Bによってヨーク17の右腕部17Bを挟込むことにより当該右腕部17Bに取付けられ、平板部27Aによってヨーク17の右側面部17Gを覆っている。従って、右前傾き調整機構24のボルト24Bと、右後傾き調整機構25のボルト25Bとは、右側プレート27に当接した状態でヨーク17の右腕部17Bを押動するようになり、ヨーク17の右腕部17B等を右側プレート27によって保護することができる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベル1の下部走行体2は上述の如き構成を有するもので、駆動輪11を回転させ、駆動輪11と遊動輪12との間に巻装された履帯13を周回動作させることにより、建設作業現場等の凹凸のある地面を安定して走行することができるものである。
ここで、図4等に示すように、回転軸18の軸中心線と直交し遊動輪12の左,右方向の幅寸法Aの中心を通る直線を遊動輪中心線B−Bとし、左,右のヨークガイド15,16間の幅寸法Cの中心を通って前,後方向に延びる直線をヨークガイド中心線D−Dとしたときに、遊動輪12の遊動輪中心線B−Bがヨークガイド中心線D−Dに対して左方向または右方向に傾きを生じている場合には、オペレータが油圧ショベル1を直進走行させる操作をしたとしても、油圧ショベル1は、直進せずに遊動輪中心線B−Bが傾いた方向へと徐々に曲がる斜め走行を行うようになる。
これに対し、本実施の形態では、サイドフレーム14に設けた左,右の遊動輪傾き調整機構21L,21Rを用いて、ヨークガイド中心線D−Dに対する遊動輪中心線B−Bの傾きを調整することができるようになっており、以下、ヨークガイド中心線D−Dに対する遊動輪中心線B−Bの傾きを調整する方法について説明する。
まず、図7に示すように、遊動輪12の遊動輪中心線B−Bが、ヨークガイド中心線D−Dに対して左方向に角度αだけ傾いている場合には、左前傾き調整機構22のボルト22Bをボルトガード22Aの雌ねじ孔22A1に締込んでロックナット22Cで固定することにより、左ヨーク支持板部14Aから左ヨークガイド15内へのボルト22Bの突出量を増大させると共に、左後傾き調整機構23のボルト23Bをボルトガード23Aの雌ねじ孔23A1から離脱する方向に緩めてロックナット23Cで固定することにより、左ヨーク支持板部14Aから左ヨークガイド15内へのボルト23Bの突出量を減少させる。
一方、右前傾き調整機構24のボルト24Bをボルトガード24Aの雌ねじ孔24A1から離脱する方向に緩めてロックナット24Cで固定することにより、右ヨーク支持板部14Bから右ヨークガイド16内へのボルト24Bの突出量を減少させると共に、右後傾き調整機構25のボルト25Bをボルトガード25Aの雌ねじ孔25A1に締込んでロックナット25Cで固定することにより、右ヨーク支持板部14Bから右ヨークガイド16内へのボルト25Bの突出量を増大させる。
このように、左前傾き調整機構22のボルト22Bによってヨーク17の左腕部17Aの前部側を右方向に押動し、右後傾き調整機構25のボルト25Bによってヨーク17の右腕部17Bの後部側を左方向に押動することにより、ヨーク17は、左,右のヨークガイド15,16に対して右方向に傾動する。この結果、ヨークガイド中心線D−Dに対する遊動輪中心線B−Bの傾きを矯正し、遊動輪中心線B−Bをヨークガイド中心線D−Dに一致させることができる。
次に、図8に示すように、遊動輪12の遊動輪中心線B−Bが、ヨークガイド中心線D−Dに対して右方向に角度βだけ傾いている場合には、左前傾き調整機構22のボルト22Bをボルトガード22Aの雌ねじ孔22A1から離脱する方向に緩めてロックナット22Cで固定することにより、左ヨーク支持板部14Aから左ヨークガイド15内へのボルト22Bの突出量を減少させると共に、左後傾き調整機構23のボルト23Bをボルトガード23Aの雌ねじ孔23A1に締込んでロックナット23Cで固定することにより、左ヨーク支持板部14Aから左ヨークガイド15内へのボルト23Bの突出量を増大させる。
一方、右前傾き調整機構24のボルト24Bをボルトガード24Aの雌ねじ孔24A1に締込んでロックナット24Cで固定することにより、右ヨーク支持板部14Bから右ヨークガイド16内へのボルト24Bの突出量を増大させると共に、右後傾き調整機構25のボルト25Bをボルトガード25Aの雌ねじ孔25A1から離脱する方向に緩めてロックナット25Cで固定することにより、右ヨーク支持板部14Bから右ヨークガイド16内へのボルト25Bの突出量を減少させる。
このように、右前傾き調整機構24のボルト24Bによってヨーク17の右腕部17Bの前部側を左方向に押動し、左後傾き調整機構23のボルト23Bによってヨーク17の左腕部17Aの後部側を右方向に押動することにより、ヨーク17は、左,右のヨークガイド15,16に対して左方向に傾動する。この結果、ヨークガイド中心線D−Dに対する遊動輪中心線B−Bの傾きを矯正し、遊動輪中心線B−Bをヨークガイド中心線D−Dに一致させることができる。
かくして、本実施の形態によれば、ヨーク17によって支持された遊動輪12の遊動輪中心線B−Bが、ヨークガイド中心線D−Dに対して左,右方向に傾いている場合でも、左,右の遊動輪傾き調整機構21L,21Rによって遊動輪中心線B−Bをヨークガイド中心線D−Dに一致させることができる。この結果、油圧ショベル1が直進走行時にオペレータの意に反して斜め走行するのを抑え、油圧ショベル1の直進性を確保することができる。
また、ヨークガイド中心線D−Dに対する遊動輪中心線B−Bの傾きを、左,右の遊動輪傾き調整機構21L,21Rによって適宜に調整することができるため、左,右のヨークガイド15,16を含むサイドフレーム14の加工精度と、ヨーク17の加工精度を緩和することができ、この結果、サイドフレーム14やヨーク17の製造コストの低減にも寄与することができる。
さらに、左側の遊動輪傾き調整機構21Lを構成する左前傾き調整機構22と左後傾き調整機構23は、サイドフレーム14の他端側に配置された左ヨーク支持板部14Aの外側面に設けられ、右側の遊動輪傾き調整機構21Rを構成する右前傾き調整機構24と右後傾き調整機構25は、サイドフレーム14の他端側に配置された右ヨーク支持板部14Bの外側面に設けられている。このため、作業現場で油圧ショベル1を直進走行させるオペレータは、油圧ショベル1が斜め走行していることに気付いたときには、左,右の遊動輪傾き調整機構21L,21Rによって、ヨークガイド中心線D−Dに対する遊動輪中心線B−Bの傾きを迅速かつ容易に矯正することができ、油圧ショベル1の走行時の直進性を高めることができる。
また、ヨーク17の左腕部17Aに左側プレート26を取付け、該左側プレート26によってヨーク17の左側面部17Fを覆うことにより、左前傾き調整機構22のボルト22Bと左後傾き調整機構23のボルト23Bは、ヨーク17の左側面部17Fに直接的に当接することなく、左側プレート26を介してヨーク17を押動することができる。また、ヨーク17の右腕部17Bに右側プレート27を取付け、該右側プレート27によってヨーク17の右側面部17Gを覆うことにより、右前傾き調整機構24のボルト24Bと右後傾き調整機構25のボルト25Bは、ヨーク17の右側面部17Gに直接的に当接することなく、右側プレート27を介してヨーク17を押動することができる。この結果、各ボルト22B,23B,24B,25Bによってヨーク17を押動した場合でも、ヨーク17が損傷するのを抑えることができ、その寿命を延ばすことができる。
さらに、左前傾き調整機構22のボルトガード22Aによってボルト22Bとロックナット22Cを外周側から覆い、左後傾き調整機構23のボルトガード23Aによってボルト23Bとロックナット23Cを外周側から覆い、右前傾き調整機構24のボルトガード24Aによってボルト24Bとロックナット24Cを外周側から覆い、右後傾き調整機構25のボルトガード25Aによってボルト25Bとロックナット25Cを外周側から覆う構成としている。
これにより、瓦礫や石ころが点在する建設作業現場等の地面を油圧ショベル1が走行する場合に、瓦礫等がボルト22B,23B,24B,25Bやロックナット22C,23C,24C,25Cに衝突することにより、これらボルト22B〜25Bやロックナット22C〜25C等が緩むのをボルトガード22A,23A,24A,25Aによって防止することができ、左,右の遊動輪傾き調整機構21L,21Rの信頼性を高めることができる。
なお、上述した実施の形態では、サイドフレーム14の左ヨーク支持板部14Aに穿設したボルト挿通孔14Dと、左前傾き調整機構22のボルトガード22Aに螺設した雌ねじ孔22A1とを同心上に配置し、該雌ねじ孔22A1に螺合したボルト22Bをボルト挿通孔14Dを通じて左ヨークガイド15内に突出させる場合を例示している。
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示す変形例のように、左前傾き調整機構22のボルトガード22A′にボルト挿通孔22A1′を穿設すると共に、左ヨーク支持板部14Aにボルト22Bが螺合する雌ねじ孔14D′を設け、左後傾き調整機構23のボルトガード23A′にボルト挿通孔23A1′を穿設すると共に、左ヨーク支持板部14Aにボルト23Bが螺合する雌ねじ孔14E′を設ける構成とし、右前傾き調整機構24のボルトガード24A′にボルト挿通孔24A1′を穿設すると共に、右ヨーク支持板部14Bにボルト24Bが螺合する雌ねじ孔14F′を設け、右後傾き調整機構25のボルトガード25A′にボルト挿通孔25A1′を穿設すると共に、右ヨーク支持板部14Bにボルト25Bが螺合する雌ねじ孔14G′を設ける構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、装軌式車両として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン等のクローラ式の下部走行体を備えた装軌式車両に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(装軌式車両)
2 下部走行体
9 トラックフレーム
10 センタフレーム
11 駆動輪
12 遊動輪
13 履帯
14 サイドフレーム
14A 左ヨーク支持板部
14B 右ヨーク支持板部
15 左ヨークガイド
16 右ヨークガイド
17 ヨーク
17F 左側面部
17G 右側面部
18 回転軸
21L 左側の遊動輪傾き調整機構
21R 右側の遊動輪傾き調整機構
22 左前傾き調整機構
23 左後傾き調整機構
24 右前傾き調整機構
25 右後傾き調整機構
22A,23A,24A,25A,22A′,23A′,24A′,25A′ ボルトガード
22B,23B,24B,25B ボルト(押動部材)
22A1,23A1,24A1,25A1,14D′,14E′,14F′,14G′ 雌ねじ孔
26 左側プレート
27 右側プレート

Claims (5)

  1. センタフレームと該センタフレームの左,右両側に配置された左,右のサイドフレームとからなるトラックフレームと、該トラックフレームの各サイドフレームの長さ方向の一端側に設けられた駆動輪と、前記サイドフレームの一部として長さ方向の他端側に左,右方向に対向して設けられ内面側に左,右のヨークガイドが設けられた左,右のヨーク支持板部と、該各ヨーク支持板部のヨークガイドに沿って前,後方向に移動可能に設けられたヨークと、該ヨークに回転可能に支持された遊動輪と、前記駆動輪と遊動輪との間に巻回して設けられた履帯とを備えてなる装軌式車両の下部走行体において、
    前記遊動輪の回転軸の軸中心線と直交し前記遊動輪の左,右方向の幅寸法の中心を通る直線を遊動輪中心線とし、前記左,右のヨークガイド間の幅寸法の中心を通って前,後方向に延びる直線をヨークガイド中心線としたとき、
    前記サイドフレームの左ヨーク支持板部と前記ヨークとの間、および前記サイドフレームの右ヨーク支持板部と前記ヨークとの間には、前記ヨークガイド中心線に対する前記遊動輪中心線の傾きを調整する左,右の遊動輪傾き調整機構をそれぞれ設ける構成としたことを特徴とする装軌式車両の下部走行体。
  2. 前記左,右の遊動輪傾き調整機構は、前記ヨークガイドに対して前記ヨークが左,右方向に傾動するように当該ヨークを押動する押動部材である請求項1に記載の装軌式車両の下部走行体。
  3. 前記左側の押動部材は前記左ヨーク支持板部に前,後方向に離間して2個設け、前記右側の押動部材は前記右ヨーク支持板部に前,後方向に離間して2個設ける構成としてなる請求項2に記載の装軌式車両の下部走行体。
  4. 前記ヨークのうち前記サイドフレームの各ヨーク支持板部と対面する側面部には当該側面部を覆うプレートを取付け、
    前記各押動部材は前記プレートに当接して前記ヨークを押動する構成としてなる請求項2または3に記載の装軌式車両の下部走行体。
  5. 前記各押動部材は雄ねじを有するボルトであり、
    前記サイドフレームの各ヨーク支持板部には、該各ヨーク支持板部から外側に突出し前記ボルトを外周側から覆う筒状のボルトガードを設け、
    前記ボルトガードまたは前記サイドフレームの各ヨーク支持板部には、前記ボルトの雄ねじが螺合する雌ねじ孔を設ける構成としてなる請求項2,3または4に記載の装軌式車両の下部走行体。
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