JP2011525502A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】
式中、
、R、R、R、R、Rは、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
Qは、H、A、Hal、COORまたはCON(R’)を示し、
Wは、[C(R8’)]Z、CO−[C(R8’)]Z、CO−N(R)−[C(R8’)]Z、CO−O−[C(R8’)]Z、SO−[C(R8’)]Z、CO[C(R8’)]NHCOOAまたは[C(R8’)]NHCOOAを示し、
、R7’は、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、R8’は、各々、互いに独立してH、A、OA、NAA’またはHetを示し、
は、HまたはA’を示し、
10、R11は、各々、互いに独立してH、A’またはOHを示し、
Zは、Het、ArまたはAを示し、
Aは、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子は、F、Cl、Br、OHおよび/またはOCHによって置き換えられていてもよく、
かつ/またはここで、1つもしくは2つの隣接していないCH基は、O、S、SO、SO、CO、COO、NR、NRCO、CONR、CH=CHおよび/またはC≡C基によって置き換えられていてもよく、
あるいは、
3〜7個のC原子を有する環状アルキルを示し、
Arは、フェニル、ナフチルまたはビフェニルを示し、その各々は、非置換であるか、またはHal、A、[C(R7’)]OR、[C(R7’)]N(R、SR、NO、CN、CHO、COOR、CON(R7’)、NRCOA、NRSOA、SON(R7’)、S(O)A、O[C(R7’)]N(R、O[C(R7’]Het、NHCOOA、NHCON(R7’)、NHCOO[C(R7’)]N(R、NHCOO[C(R7’)]Het、NHCONH[C(R7’)]N(R、NHCONH[C(R7’)]Het、OCONH[C(R7’)]N(R、OCONH[C(R7’)]Het、CONR[C(R7’)]N(R、CONR[C(R7’)]Het、COA、[C(R7’)]Het、[C(R7’)]Ar’、CO[C(R7’)]Het、CO[C(R7’)]Ar’、CONR[C(R7’)]Ar’、COO[C(R7’)]Het、COO[C(R7’)]Ar’、S(O)[C(R7’)]Hetおよび/またはS(O)[C(R7’)]Ar’によって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されており、
Ar’は、フェニルを示し、それは、非置換であるか、またはHal、A、OH、OA’、NH、NHA、NAA’、CN、CHO、COOR、CON(R7’)、NRCOA、NRSOA、SON(R7’)、S(O)Aおよび/またはCOAによって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されており、
A’は、1〜8個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子は、F、Clおよび/またはBrによって置き換えられていてもよく、
Hetは、非置換であるか、またはHal、A、OR、[C(R7’)]Ar、[C(R7’)]Het’、COA、CO[C(R7’)]Ar、CO[C(R7’)]Het’、CON(R)[C(R7’)]Ar、CON(R)[C(R7’)]Het’、CON(R7’)、COOR、COO[C(R7’)]Ar、COO[C(R7’)]Het’、S(O)A、S(O)Ar、S(O)Het’、NO、CN、NRCOOA、NRCOOAr、NRCOOHet’、OCONHA’、OCONHAr、OCONHHet’、NRSOA、NRSOAr、NRSOHet’、SON(R)A、SON(R)Ar、SON(R)Het’、CHO、=S、=NH、=NA、オキシ(−O)および/または=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環式、二環式または三環式の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
Het’は、A、OA、OH、Halおよび/または=O(カルボニル酸素)によって単置換または二置換されていてもよい、1〜2個のNおよび/またはO原子を有する単環式の飽和複素環を示し、
mは、0、1または2を示し、
nは、1、2または3を示し、
pは、0、1、2、3または4を示す、
で表される化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物の、
式Iで表される化合物によるSphキナーゼ1の阻害によって影響される疾患の処置のための医薬の調製のための使用。
【請求項2】
処置するべき疾患が、過剰増殖性疾患、炎症性疾患、血管新生疾患、肺、腎臓、肝臓および心臓の線維症の群から選択される、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
過剰増殖性疾患が、癌(腫瘍疾患)、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、メサンギウム細胞の増殖性疾患、乾癬の群から選択される、請求項2に記載の使用。
【請求項4】
腫瘍疾患が、扁平上皮、膀胱、胃、腎臓、頭頸部、食道、子宮頸部、甲状腺、腸、肝臓、脳、前立腺、尿生殖路、リンパ系、胃、喉頭、肺、皮膚、単球性白血病、肺腺癌、小細胞肺癌、膵癌、神経膠芽腫、乳癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫の腫瘍の群から選択される、請求項3に記載の使用。
【請求項5】
メサンギウム細胞の増殖性疾患が、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、悪性腎硬化症、血栓性微小血管症症候群、移植片拒絶、糸球体症の群から選択される、請求項3に記載の使用。
【請求項6】
炎症性疾患が、炎症性腸疾患、関節炎、アテローム性動脈硬化症、喘息、アレルギー、炎症性腎疾患、多発性硬化症、慢性閉塞性肺疾患、炎症性皮膚疾患、パードンタル疾患、乾癬、T細胞により促進された免疫疾患の群から選択される、請求項2に記載の使用。
【請求項7】
炎症性腸疾患が、潰瘍性大腸炎、クローン病、非特異性大腸炎の群から選択される、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
T細胞により促進された免疫疾患が、アレルギー性脳脊髄炎、アレルギー性神経炎、移植片拒絶、移植片対宿主反応、心筋炎、甲状腺炎、腎炎、全身性エリテマトーデス、インスリン依存性糖尿病の群から選択される、請求項6に記載の使用。
【請求項9】
関節炎疾患が、関節リウマチ、変形性関節症、カプラン症候群、フェルティ症候群、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、スチル病、軟骨石灰化症、代謝性関節炎、リウマチ熱、ライター症候群、ヴィスラー症候群の群から選択される、請求項6に記載の使用。
【請求項10】
炎症性腎疾患が、糸球体腎炎、糸球体障害、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、ループス腎炎、グッドパスチャー症候群、ウェゲナー肉芽腫症、腎血管炎、IgA腎症、特発性糸球体疾患の群から選択される、請求項6に記載の使用。
【請求項11】
炎症性皮膚疾患が、乾癬、アトピー性皮膚炎、接触過敏症、ざ瘡の群から選択される、請求項6に記載の使用。
【請求項12】
血管新生疾患が、糖尿病性網膜症、関節炎、癌、乾癬、カポジ肉腫、血管腫、心筋血管新生、アテローム硬化性プラーク血管新生、血管新生眼疾患、脈絡膜血管新生、後水晶体線維増殖症、黄斑変性、角膜移植片拒絶、虹彩ルベオーシス、血管新生緑内障、Oster Webber症候群の群から選択される、請求項2に記載の使用。
【請求項13】
式Iで表され、
式中、
、Rは、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、Rは、Hを示し、
、Rは、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、R7’は、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、R8’は、各々、互いに独立してH、AまたはHetを示し、
は、HまたはA’を示し、
10、R11は、各々、互いに独立してH、A’またはOHを示し、
Qは、Hを示し、
Wは、[C(R8’)]Z、CO−[C(R8’)]Z、CO−N(R)−[C(R8’)]Z、CO−O−[C(R8’)]Z、CO[C(R8’)]NHCOOAまたは[C(R8’)]NHCOOAを示し、
Zは、HetまたはAを示し、
Aは、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子は、F、Cl、Br、OHおよび/またはOCHによって置き換えられていてもよく、
かつ/またはここで、1つまたは2つの隣接していないCH基は、O、NR、SO、NRCOおよび/またはCONR基によって置き換えられていてもよく、
A’は、1〜8個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子は、F、Clおよび/またはBrによって置き換えられていてもよく、
Arは、非置換であるか、またはHalおよび/または[C(R7’)]ORによって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されているフェニルを示し、
Hetは、非置換であるかまたはA、OR、[C(R7’)]Ar、COORおよび/または=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する単環式または二環式の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
nは、1または2を示し、
pは、0、1、2、3または4を示す化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物の、請求項1〜12のいずれか一項に記載の使用。

【請求項14】
以下の群
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
から選択される式Iで表される化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物の、請求項1〜13のいずれか一項に記載の使用。
【請求項15】
式I
【化2】
式中、
、R、R、R、R、Rは、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
Qは、H、A、Hal、COORまたはCON(R’)を示し、
Wは、[C(R8’)]Z、CO−[C(R8’)]Z、CO−N(R)−[C(R8’)]Z、CO−O−[C(R8’)]Z、SO−[C(R8’)]Z、CO[C(R8’)]NHCOOAまたは[C(R8’)]NHCOOAを示し、
、R7’は、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、R8’は、各々、互いに独立してH、A、OA、NAA’またはHetを示し、
は、HまたはA’を示し、
10、R11は、各々、互いに独立してH、A’またはOHを示し、
Zは、Het、ArまたはAを示し、
Aは、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子は、F、Cl、Br、OHおよび/またはOCHによって置き換えられていてもよく、
かつ/またはここで、1つもしくは2つの隣接していないCH基は、O、S、SO、SO、CO、COO、NR、NRCO、CONR、CH=CHおよび/またはC≡C基によって置き換えられていてもよく、
あるいは、
3〜7個のC原子を有する環状アルキルを示し、
Arは、フェニル、ナフチルまたはビフェニルを示し、その各々は、非置換であるか、またはHal、A、[C(R7’)]OR、[C(R7’)]N(R、SR、NO、CN、CHO、COOR、CON(R7’)、NRCOA、NRSOA、SON(R7’)、S(O)A、O[C(R7’)]N(R、O[C(R7’]Het、NHCOOA、NHCON(R7’)、NHCOO[C(R7’)]N(R、NHCOO[C(R7’)]Het、NHCONH[C(R7’)]N(R、NHCONH[C(R7’)]Het、OCONH[C(R7’)]N(R、OCONH[C(R7’)]Het、CONR[C(R7’)]N(R、CONR[C(R7’)]Het、COA、[C(R7’)]Het、[C(R7’)]Ar’、CO[C(R7’)]Het、CO[C(R7’)]Ar’、CONR[C(R7’)]Ar’、COO[C(R7’)]Het、COO[C(R7’)]Ar’、S(O)[C(R7’)]Hetおよび/またはS(O)[C(R7’)]Ar’によって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されており、
Ar’は、フェニルを示し、それは、非置換であるか、またはHal、A、OH、OA’、NH、NHA、NAA’、CN、CHO、COOR、CON(R7’)、NRCOA、NRSOA、SON(R7’)、S(O)Aおよび/またはCOAによって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されており、
A’は、1〜8個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子は、F、Clおよび/またはBrによって置き換えられていてもよく、
Hetは、非置換であるか、またはHal、A、OR、[C(R7’)]Ar、[C(R7’)]Het’、COA、CO[C(R7’)]Ar、CO[C(R7’)]Het’、CON(R)[C(R7’)]Ar、CON(R)[C(R7’)]Het’、CON(R7’)、COOR、COO[C(R7’)]Ar、COO[C(R7’)]Het’、S(O)A、S(O)Ar、S(O)Het’、NO、CN、NRCOOA、NRCOOAr、NRCOOHet’、OCONHA’、OCONHAr、OCONHHet’、NRSOA、NRSOAr、NRSOHet’、SON(R)A、SON(R)Ar、SON(R)Het’、CHO、=S、=NH、=NA、オキシ(−O)および/または=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する単環式、二環式または三環式の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
Het’は、A、OA、OH、Halおよび/または=O(カルボニル酸素)によって単置換または二置換されていてもよい、1〜2個のNおよび/またはO原子を有する単環式の飽和複素環を示し、
mは、0、1または2を示し、
nは、1、2または3を示し、
pは、0、1、2、3または4を示す、
で表される化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物
(ここで、式Iで表され、式中
a)W=COCHHetであり;
b)n=2であり、W=1〜10個のC原子を有する非置換アルキルまたは3〜7個のC原子を有するシクロアルキルである
化合物を除く)。
【請求項16】
、Rが、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、Rが、Hを示し、
、Rが、各々、互いに独立してHまたはA’を示す、
請求項15に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項17】
Qが、Hを示す、
請求項15または16に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項18】
Wが、[C(R8’)]Z、CO−[C(R8’)]Z、CO−N(R)−[C(R8’)]Z、CO−O−[C(R8’)]Z、CO[C(R8’)]NHCOOAまたは[C(R8’)]NHCOOAを示す、
請求項15〜17のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項19】
、R7’が、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、R8’が、各々、互いに独立してH、AまたはHetを示す、
請求項15〜18のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項20】
Zが、HetまたはAを示す、
請求項15〜19のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項21】
Aが、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子が、F、Cl、Br、OHおよび/またはOCHによって置き換えられていてもよく、
かつ/またはここで、1つまたは2つの隣接していないCH基が、O、SO、NR、NRCOおよび/またはCONR基によって置き換えられていてもよい、
請求項15〜20のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項22】
Arが、非置換であるかまたはHalおよび/または[C(R7’)]ORによって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されているフェニルを示す、
請求項15〜21のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項23】
Hetが、非置換であるかまたはA、OR、[C(R7’)]Ar、COORおよび/または=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する単環式または二環式の飽和、不飽和または芳香族複素環を示す、
請求項15〜22のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項24】
Hetが、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、テトラヒドロキナゾリニル、ピペラジニル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルを示し、その各々が、非置換であるかまたはA、OR、[C(R7’)]Ar、COORおよび/または=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されている、
請求項15〜23のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項25】
、Rが、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、Rが、Hを示し、
、Rが、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、R7’が、各々、互いに独立してHまたはA’を示し、
、R8’が、各々、互いに独立してH、AまたはHetを示し、
が、HまたはA’を示し、
10、R11が、各々、互いに独立してH、A’またはOHを示し、
Qが、Hを示し、
Wが、[C(R8’)]Z、CO−[C(R8’)]Z、CO−N(R)−[C(R8’)]Z、CO−O−[C(R8’)]Z、CO[C(R8’)]NHCOOAまたは[C(R8’)]NHCOOAを示し、
Zが、HetまたはAを示し、
Aが、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子が、F、Cl、Br、OHおよび/またはOCHによって置き換えられていてもよく、
かつ/またはここで、1つまたは2つの隣接していないCH基が、O、NR、SO、NRCOおよび/またはCONR基によって置き換えられていてもよく、
A’が、1〜8個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、ここで1〜7個のH原子が、F、Clおよび/またはBrによって置き換えられていてもよく、
Arが、非置換であるか、またはHalおよび/または[C(R7’)]ORによって単置換、二置換、三置換、四置換もしくは五置換されているフェニルを示し、
Hetが、非置換であるかまたはA、OR、[C(R7’)]Ar、COORおよび/または=O(カルボニル酸素)によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する単環式または二環式の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
nが、1または2を示し、
pが、0、1、2、3または4を示す、
請求項15〜24のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物であって;
ここで、式Iで表され、式中
a)W=COCHHetであり;
b)n=2であり、W=1〜10個のC原子を有する非置換アルキルまたは3〜7個のC原子を有するシクロアルキルである
化合物を除くもの。
【請求項26】
以下の群
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
から選択される、請求項15に記載の化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項27】
請求項15〜26のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体の製造方法であって、
a)式II
【化3】
式中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、Qおよびnは、請求項1において示した意味を有する、
で表される化合物を、
式III
L−W III
式中、Wは、請求項1において示した意味を有し、
Lは、Cl、Br、Iまたは、遊離の、もしくは反応的に官能的に修飾されたOH基を示す、
で表される化合物と反応させ、
あるいは、
b)式Iで表され、式中
Wが、[C(R8’)]Zまたは[C(R8’)]NHCOOAを示し、
が、Hを示し、
pが、1、2、3または4を示し、
R8’、Z、Aが、請求項1において示した意味を有する
化合物を調製するために、
式IIで表される化合物を、
i)式IVa
8’−CO−[C(R8’)]p−1Z IVa
式中
pは、1、2、3もしくは4を示し、
R8’、Zは、請求項1において示した意味を有する、
で表される化合物と、
還元的アミノ化において反応させ、
または、
ii)式IVb
8’−CO−[C(R8’)]p−1NHCOOA IVb
式中
pは、1、2、3もしくは4を示し、
R8’、Aは、請求項1において示した意味を有する、
で表される化合物と、
還元的アミノ化において反応させ、
あるいは、
c)それらを、加溶媒分解剤または水素化分解剤で処理することにより、それらの官能性誘導体の1種から遊離させ、
かつ/または
式Iで表される塩基または酸を、その塩の1種に変換する
ことを特徴とする、前記方法。
【請求項28】
請求項15〜26のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種の化合物、および/または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのこれらの混合物、ならびに、任意に賦形剤および/または補助剤を含む、医薬。
【請求項29】
請求項15〜26のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種の化合物および/または、それらの薬学的に使用可能な塩または立体異性体、またはすべての比率でのこれらの混合物、ならびに少なくとも1種の他の医薬活性成分を含む、医薬。
【請求項30】
(a)請求項15〜26のいずれかに記載の式Iで表される化合物および/または、それらの薬学的に使用可能な塩または立体異性体、またはすべての比率でのこれらの混合物の有効量、
ならびに
(b)さらなる医薬活性成分の有効量
の個別のパックからなる、セット(キット)。
【請求項31】
以下の群
【表29】
【表30】
から選択される、化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物。
【請求項32】
以下の群
【表31】
【表32】
から選択される、化合物、または、それらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物の、Sphキナーゼ1の阻害によって影響される疾患の処置のための医薬の調製のための使用。
【請求項33】
処置するべき疾患が、過剰増殖性疾患、炎症性疾患、血管新生疾患、肺、腎臓、肝臓および心臓の線維症の群から選択される、請求項32に記載の使用。
【請求項34】
過剰増殖性疾患が、癌(腫瘍疾患)、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、メサンギウム細胞の増殖性疾患、乾癬の群から選択される、請求項33に記載の使用。
【請求項35】
腫瘍疾患が、扁平上皮、膀胱、胃、腎臓、頭頸部、食道、子宮頸部、甲状腺、腸、肝臓、脳、前立腺、尿生殖路、リンパ系、胃、喉頭、肺、皮膚、単球性白血病、肺腺癌、小細胞肺癌、膵癌、神経膠芽腫、乳癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫の腫瘍の群から選択される、請求項34に記載の使用。
【請求項36】
メサンギウム細胞の増殖性疾患が、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、悪性腎硬化症、血栓性微小血管症症候群、移植片拒絶、糸球体症の群から選択される、請求項34に記載の使用。
【請求項37】
炎症性疾患が、炎症性腸疾患、関節炎、アテローム性動脈硬化症、喘息、アレルギー、炎症性腎疾患、多発性硬化症、慢性閉塞性肺疾患、炎症性皮膚疾患、パードンタル疾患、乾癬、T細胞により促進された免疫疾患の群から選択される、請求項33に記載の使用。
【請求項38】
炎症性腸疾患が、潰瘍性大腸炎、クローン病、非特異性大腸炎の群から選択される、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
T細胞により促進された免疫疾患が、アレルギー性脳脊髄炎、アレルギー性神経炎、移植片拒絶、移植片対宿主反応、心筋炎、甲状腺炎、腎炎、全身性エリテマトーデス、インスリン依存性糖尿病の群から選択される、請求項37に記載の使用。
【請求項40】
関節炎疾患が、関節リウマチ、変形性関節症、カプラン症候群、フェルティ症候群、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、スチル病、軟骨石灰化症、代謝性関節炎、リウマチ熱、ライター症候群、ヴィスラー症候群の群から選択される、請求項37に記載の使用。
【請求項41】
炎症性腎疾患が、糸球体腎炎、糸球体障害、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、ループス腎炎、グッドパスチャー症候群、ウェゲナー肉芽腫症、腎血管炎、IgA腎症、特発性糸球体疾患の群から選択される、請求項37に記載の使用。
【請求項42】
炎症性皮膚疾患が、乾癬、アトピー性皮膚炎、接触過敏症、ざ瘡の群から選択される、請求項37に記載の使用。
【請求項43】
血管新生疾患が、糖尿病性網膜症、関節炎、癌、乾癬、カポジ肉腫、血管腫、心筋血管新生、アテローム硬化性プラーク血管新生、血管新生眼疾患、脈絡膜血管新生、後水晶体線維増殖症、黄斑変性、角膜移植片拒絶、虹彩ルベオーシス、血管新生緑内障、Oster Webber症候群の群から選択される、請求項33に記載の使用。
【請求項44】
以下の群
【表33】
【表34】
から選択される、少なくとも1種の化合物および/またはそれらの薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、またはすべての比率でのそれらの混合物、ならびに、任意に賦形剤および/または補助剤を含む、医薬。
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