JP2011524151A - スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するシステム及び方法 - Google Patents

スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。この移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組を少なくとも2つのスピーカに供給するように適合された少なくとも1つの出力ポートをも含むことができる。この移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第2組をヘッドホン・スピーカに供給するように適合された出力ポートをも含むことができる。

Description

関連出願
本開示は、全般的にはオーディオ処理に関する。より具体的には、本開示は、サラウンド・サウンド・テクノロジに関する。
優先権の主張
本特許出願は、2008年6月10日に出願され、本願の譲受人に譲渡され、これによって特に参照によって本明細書に組み込まれている、米国仮出願第61/060294号、名称「SYSTEMS AND METHODS FOR PROVIDING SURROUND SOUND USING SPEAKERS AND HEADPHONES」の優先権を主張するものである。
本明細書で使用されるときに、用語「サラウンド・サウンド」は、全般的に、リスナが複数の方向から来るサウンドを知覚する形でのサウンドの製作に関する。複数のオーディオ・チャネルを、サラウンド・サウンドを作成するのに使用することができる。異なるオーディオ・チャネルを、リスナの前、リスナの後ろ、リスナの横、その他など、異なる方向から来るものとして知覚されることを意図されたものとすることができる。
本明細書で使用されるときに、用語「前(フロント)オーディオ・チャネル」は、全般的に、リスナの前のどこかである、ある位置から来るものとして知覚されることを意図されたオーディオ・チャネルを指す。用語「サラウンド・オーディオ・チャネル」は、全般的に、リスナの後のどこかである、ある位置から来るものとして知覚されることを意図されたオーディオ・チャネルを指す。用語「サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル」は、全般的に、リスナの横のどこかである、ある位置から来るものとして知覚されることを意図されたオーディオ・チャネルを指す。
サラウンド・サウンド構成の一例が、5.1サラウンド・サウンドである。5.1サラウンド・サウンドに関して、5つのオーディオ・チャネル及び1つの低周波数効果チャネルがあるものとすることができる。5つのオーディオ・チャネルは、3つの前オーディオ・チャネル(左(レフト)オーディオ・チャネル、右(ライト)オーディオ・チャネル及び中央(センター)オーディオ・チャネル)及び2つのサラウンド・オーディオ・チャネル(左サラウンド・オーディオ・チャネル及び右サラウンド・オーディオ・チャネル)を含むことができる。
サラウンド・サウンド構成の一例が、7.1サラウンド・サウンドである。7.1サラウンド・サウンドに関して、7つのオーディオ・チャネル及び1つの低周波数効果チャネルがあるものとすることができる。7つのオーディオ・チャネルは、3つの前オーディオ・チャネル(左オーディオ・チャネル、右オーディオ・チャネル及び中央オーディオ・チャネル)、2つのサラウンド・オーディオ・チャネル(左サラウンド・オーディオ・チャネル及び右サラウンド・オーディオ・チャネル)、及び2つのサラウンド・サイド・オーディオ・チャネル(左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル及び右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル)を含むことができる。
サラウンド・サウンドに関する多数の他の可能な構成がある。他の既知のサラウンド・サウンド構成のいくつかの例は、3.0サラウンド・サウンド、4.0サラウンド・サウンド、6.1サラウンド・サウンド、10.2サラウンド・サウンド、22.2サラウンド・サウンドなどを含む。
上で示したように、本開示は、全般的にはサラウンド・サウンド・テクノロジに関する。より具体的には、本開示は、サラウンド・サウンドを実施できる形における改善に関する。
本開示による、リスナがサラウンド・サウンドをどのように経験できるのかを示す例を示す図。 マルチチャネル処理ユニットの1つの可能な実施態様のある種の態様を示す図。 マルチチャネル処理ユニットのもう1つの可能な実施態様のある種の態様を示す図。 スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するシステムを示す図。 スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つのシステムを示す図。 図3のシステム内のある種のコンポーネントの1つの可能な実施態様を示す図。 図3のシステム内のある種のコンポーネントのもう1つの可能な実施態様を示す図。 図3のシステム内のある種のコンポーネントのもう1つの可能な実施態様を示す図。 スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つのシステムを示す図。 スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供する方法を示す図。 図5に示された方法に対応する機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロックを示す図。 スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つの方法を示す図。 図7に示された方法に対応する機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロックを示す図。 スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つの方法を示す図。 図9に示された方法に対応する機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロックを示す図。 移動体デバイスを含むサラウンド・サウンド・システムを示す図。 本明細書で説明される方法を実施するのに使用できる移動体デバイス内で利用できるさまざまなコンポーネントを示す図。
移動体デバイスが開示される。スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供する方法も開示される。この方法は、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を製作することを含むことができる。この方法は、少なくとも2つのスピーカにサラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組を再生させることをも含むことができる。この方法は、ヘッドホンにサラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第2組を再生させることをも含むことができる。
別の移動体デバイスも開示される。この移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成するための手段を含む。この移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組を少なくとも2つのスピーカに供給するための手段をも含む。この移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第2組をヘッドホン・スピーカに供給するための手段をも含む。
スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するための命令を備えるコンピュータ可読媒体も開示される。プロセッサによって実行される時に、この命令は、プロセッサに、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成させる。また、この命令は、プロセッサに、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組を少なくとも2つのスピーカに供給させる。また、この命令は、プロセッサに、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第2組をヘッドホン・スピーカに供給させる。
スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するための集積回路も開示される。この集積回路は、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成するように構成され得る。この集積回路は、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組を少なくとも2つのスピーカに供給するようにも構成され得る。この集積回路は、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第2組をヘッドホン・スピーカに供給するようにも構成され得る。
上で示したように、本開示は、サラウンド・サウンドを実施できる形における改善に関する。本開示によれば、ステレオ・スピーカとヘッドホンとの両方を、リスナにサラウンド・サウンドを提供するために同時に使用することができる。
たとえば、5.1サラウンド・サウンド構成を実施するために、前オーディオ・チャネル(たとえば、左チャネル、右チャネル及び中央チャネル)を、左右のスピーカを介して出力されるスピーカ・チャネル内で製作することができる。サラウンド・オーディオ・チャネル(たとえば、左サラウンド・チャネル及び右サラウンド・チャネル)及び低周波数効果チャネルを、ヘッドホンを介して出力されるヘッドホン・チャネル内で製作することができる。
もう1つの例として、7.1サラウンド・サウンド構成を実施するために、前オーディオ・チャネル(たとえば、左チャネル、右チャネル及び中央チャネル)を、スピーカ・チャネル内で製作することができる。サラウンド・オーディオ・チャネル(たとえば、左サラウンド・チャネル及び右サラウンド・チャネル)及び低周波数効果チャネルを、ヘッドホン・チャネル内で製作することができる。サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル(たとえば、左サラウンド・サイド・チャネル及び右サラウンド・サイド・チャネル)を、部分的にスピーカ・チャネル内で製作し、部分的にヘッドホン・チャネル内で製作することができる。
説明したばかりの例を、本開示の範囲を限定するものとして解釈してはならない。5.1サラウンド・サウンド構成及び7.1サラウンド・サウンド構成を、本明細書で説明される技法を使用して、さまざまな異なる形で達成することができる。さらに、本開示は、5.1サラウンド・サウンド構成及び7.1サラウンド・サウンド構成の議論を含むが、これは、例示のためのみのものである。本明細書で説明される技法を、3.0サラウンド・サウンド、4.0サラウンド・サウンド、6.1サラウンド・サウンド、10.2サラウンド・サウンド、22.2サラウンド・サウンドなどを含む任意のサラウンド・サウンド構成に適用することができる。本開示は、どの特定のサラウンド・サウンド構成にも限定されず、サラウンド・サウンド構成のどの組にも限定されない。
本開示は、移動体デバイスに適用可能とすることができる。言い換えると、本明細書で説明される技法を、移動体デバイス内で実施することができる。スピーカ及びヘッドホンの組合せを使用してサラウンド・サウンドを実施することによって、本開示は、移動体デバイスのユーザがサラウンド・サウンドを経験するための便利で効果的な形を提供することができる。
本明細書で使用されるときに、用語「移動体デバイス」は、ユーザによってある場所から別の場所へ便利に持ち運ばれ得るすべてのタイプのコンピューティングデバイスを含むように広義に解釈されなければならない。移動体デバイスのいくつかの例は、ラップトップ・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、セル電話、無線通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、スマートホン、ポータブル・メディア・プレイヤ、ハンドヘルド・ゲーム機、スマートホン、iPod、MP3プレイヤ、メディア・プレイヤ及びさまざまな他の消費者デバイス、電子ブックリーダーなどを含む。
移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。この移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組を少なくとも2つのスピーカに供給するように適合された少なくとも1つの出力ポートをも含むことができる。この移動体デバイスは、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第2組をヘッドホン・スピーカに供給するように適合された出力ポートをも含むことができる。
図1に、本開示による、リスナ102がサラウンド・サウンドを経験できる1つの形を示す。リスナ102は、ヘッドホン104を身に着けて図示されている。さらに、左右のステレオ・スピーカ106a〜bが、リスナ102の前に位置決めされている。
上で示したように、5.1サラウンド・サウンドでは、5つのオーディオ・チャネル及び1つの低周波数効果チャネルがある。5つのオーディオ・チャネルは、左チャネル、右チャネル、中央チャネル、左サラウンド・チャネル及び右サラウンド・チャネルである。
リスナ102が5.1サラウンド・サウンドを経験するために、左チャネルを、左スピーカ106aにルーティングすることができる。右チャネルを、右スピーカ106bにルーティングすることができる。中央チャネルを、左右のスピーカ106a〜bを介して仮想化することができる。左右のサラウンド・チャネルを、ヘッドホン104を介して仮想化することができる。仮想中央スピーカ108、仮想左サラウンドスピーカ110a、及び仮想右サラウンドスピーカ110bは、それぞれ中央チャネル、左サラウンド・チャネル及び右サラウンド・チャネルの仮想化を表すために図1に図示されている。
図1には、マルチチャネル処理ユニット112も図示されている。マルチチャネル処理ユニット112を、それぞれスピーカ106a〜b及びヘッドホン104を駆動するように構成することができる。マルチチャネル処理ユニット112は、下で詳細に説明されるさまざまなオーディオ処理モジュール117を含むことができる。マルチチャネル処理ユニット112は、図示のようにスピーカ106a〜b用のディジタル・アナログ変換器(DAC)113a及びヘッドホン104用のDAC 113bをも含むことができる。
マルチチャネル処理ユニット112を、移動体デバイス内で実施することができる。ある状況の下では、マルチチャネル処理ユニット112を、ヘッドセット(ヘッドホン104を含むことができる)と通信する送受器(移動体デバイスとすることができる)内で実施することができる。その代わりに、マルチチャネル処理ユニット112の少なくともいくつかの態様を、ヘッドセット内で実施することができる。
いくつかの実施態様では、ヘッドホン104を、従来の音響ヘッドホン(たとえば、インイヤー、アラウンドイヤー、オンイヤーなど)ではなく、当技術分野で周知の骨伝導ヘッドホンとすることができる。骨伝導ヘッドオンに関して、サウンド振動は、皮膚、軟骨、及びその後に頭蓋骨を介して内耳に伝送される。周波数レスポンスの異なる特色にもかかわらず、骨伝導ヘッドホンは、それでも、前述のヘッドホン・テクノロジを介して良い後サウンドイメージを生成するという作業を達成する。骨伝導スピーカの一例は、スキューバダイバによって使用される約40mm直径、6mm厚のゴム被覆成形圧電撓曲円盤である。接続ケーブルは、円盤内に成形され、頑丈な耐水アセンブリがもたらされる。使用中に、スピーカは、耳の後ろのドーム形の骨突起の1つにひもで結び付けられる。期待されるように、製作されるサウンドは、ユーザの頭の内部から来るように思われるが、驚くほど明瞭で歯切れが良いものにすることができる。骨伝導ヘッドホンを用いると、ユーザの耳は、もはや、従来の音響ヘッドホンによって占有されない。これは、空気を介する前スピーカ・チャネルのよりよい知覚をもたらす。したがって、ヘッドホン・スピーカを、骨伝導ヘッドホン・スピーカ、インイヤーヘッドホン・スピーカ、アラウンドイヤーヘッドホン・スピーカ、オンイヤーヘッドホン・スピーカ、またはユーザがサウンドを聞くことを可能にする任意の他のタイプのヘッドホン・スピーカとすることができる。
いくつかの実施態様では、ヘッドホン104は、DACを含むことができる。これは、たとえば、ヘッドホンがBluetooth(登録商標)通信インターフェースを含み、Bluetooth(登録商標)プロトコルに従って動作するように構成される場合に、そうである場合がある。そのような実施態様では、ディジタル・オーディオ・データを、無線チャネルを介して(たとえば、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)プロトコルを使用して)ヘッドホン104に送信することができ、ディジタル・オーディオ・データをアナログ・データに変換するためのDACは、ヘッドホン104内に存在することができる。したがって、このタイプの実施態様では、ヘッドホン104内のDACを活用できるので、マルチチャネル処理ユニット112が、ヘッドホン104用のDAC 113bを含まない場合がある。このタイプの実施態様は、図1Bに示され、下で述べられる。
図1Aに、スピーカ・チャネル130及びヘッドホン・チャネル134を製作するマルチチャネル処理ユニット112のオーディオ処理モジュール117を示す。マルチチャネル処理ユニット112は、スピーカ・チャネル130とヘッドホン・チャネル134との両方のためのディジタル−アナログ変換を実行するDAC 113a〜bを含むことができる。スピーカ・チャネル130のためにディジタル−アナログ変換を実行するDAC 113aは、スピーカ106a〜b用の増幅器132と電子通信して図示されている。ヘッドホン・チャネル134のためにディジタル−アナログ変換を実行するDAC 113bは、ヘッドホン104用の増幅器136と電子通信して図示されている。
代替実施態様を、図1Bに示すが、図1Bでは、マルチチャネル処理ユニット112’が示されている。マルチチャネル処理ユニット112’のオーディオ処理モジュール117は、スピーカ・チャネル130及びヘッドホン・チャネル134を製作することができる。マルチチャネル処理ユニット112’は、スピーカ・チャネル130用のアナログ−ディジタル変換を実行するためのDAC 113aを含むことができる。このDAC 113aは、スピーカ106a〜b用の増幅器132と電子通信して図示されている。ヘッドホン・チャネル134(ディジタルデータとして)を、無線チャネルを介してヘッドセット115に送信することができ、ディジタル・オーディオ・データをアナログ・データに変換するためのDAC 113bは、ヘッドセット115内に存在することができる。このDAC 113bは、ヘッドホン104用の増幅器136と電子通信して図示されている。
マルチチャネル処理ユニット112’とヘッドセット115との間の通信を、図1Bに示されているように無線リンクを介して行うことができる。ヘッドセット115は、無線リンクを介してマルチチャネル処理ユニット112’から無線通信を受信するための無線通信インターフェース119をも有して図示されている。マルチチャネル処理ユニット112’とヘッドセット115との間の無線通信を容易にすることができる、さまざまな異なる無線通信プロトコルがある。たとえば、マルチチャネル処理ユニット112’とヘッドセット115との間の通信を、Bluetooth(登録商標)プロトコル、米国電気電子技術者協会無線通信プロトコル(たとえば、802.11x、802.15x、802.16xなど)、または類似物に従って行うことができる。
図2に、スピーカ206及びヘッドホン204を使用してサラウンド・サウンドを提供するシステム200を示す。復号器214は、入力として、符号化されたマルチチャネル・コンテンツ216を受け取ることができる。符号化されたマルチチャネル・コンテンツ216は、AC3、DTS(Digital Theater System)、WMA(Windows(登録商標)Media Audio)、MPEGサラウンド(Moving Picture Experts Group Surround)など、サラウンド・サウンドを提供する任意のフォーマットに従って符号化されたものとすることができる。復号器214は、k個の前オーディオ・チャネル218a…218k、m個のサラウンド・オーディオ・チャネル220a…220m、n個のサラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222a…222n、及び低周波数効果チャネル238を出力することができる。
前オーディオ・チャネル218、サラウンド・オーディオ・チャネル220、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222、及び低周波数効果チャネル238を、入力として処理モジュール224に供給することができる。処理モジュール224は、前チャネル処理モジュール226及びサラウンド・チャネル処理モジュール228を含むことができる。
前オーディオ・チャネル218を、入力として前チャネル処理モジュール226に供給することができる。前チャネル処理モジュール226は、前オーディオ・チャネル218が左右のスピーカ・チャネル230a〜bに製作されるようにするために、前オーディオ・チャネル218内のオーディオ信号を処理することができる。
サラウンド・オーディオ・チャネル220及び低周波数効果チャネル238を、入力としてサラウンド・チャネル処理モジュール228に供給することができる。サラウンド・チャネル処理モジュール228は、サラウンド・オーディオ・チャネル220及び低周波数効果チャネル238が左右のヘッドホン・チャネル234a〜bに製作されるようにするために、サラウンド・オーディオ・チャネル220及び低周波数効果チャネル238内のオーディオ信号を処理することができる。
サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222を、入力として前チャネル処理モジュール226とサラウンド・チャネル処理モジュール228との両方に供給することができる。前チャネル処理モジュール226は、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222が部分的にスピーカ・チャネル230a〜bに製作されるようにするために、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222内のオーディオ信号を処理することができる。サラウンド・チャネル処理モジュール228は、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222が部分的にヘッドホン・チャネル234a〜bに製作されるようにするために、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222内のオーディオ信号を処理することができる。
スピーカ・チャネル230a〜b及びヘッドホン・チャネル234a〜bを、入力としてユーザ経験モジュール258に供給することができる。ユーザ経験モジュール258は、左右のステレオ・スピーカ206a〜bを駆動するためのスピーカ増幅器232を含むことができる。スピーカ・チャネル230a〜bを、入力としてスピーカ増幅器232に供給することができる。ユーザ経験モジュール258は、ヘッドホン204を駆動するためのヘッドホン増幅器236をも含むことができる。ヘッドホン・チャネル234a〜bを、入力としてヘッドホン増幅器236に供給することができる。
復号器214及び処理モジュール224は、図1に関して上で述べた、マルチチャネル処理ユニット112内で実施できるオーディオ処理モジュール117の例である。上で述べたように、マルチチャネル処理ユニット112は、それぞれスピーカ206a〜b及びヘッドホン204用のディジタル−アナログ変換器(DAC)113a〜bを含むことができる。その代わりに、ヘッドホン204が、DACを含むことができ、マルチチャネル処理ユニット112が、ヘッドホン104用のDAC 113bを含まないものとすることができる。
図3に、スピーカ306及びヘッドホン304を使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つのシステム300を示す。図示のシステム300を、5.1サラウンド・サウンド構成を実施するのに使用することができる。
上で示したように、5.1サラウンド・サウンドに関して、3つの前オーディオ・チャネル318、2つのサラウンド・オーディオ・チャネル320、及び1つの低周波数効果チャネル338があるものとすることができる。3つの前オーディオ・チャネル318を、左オーディオ・チャネル318a、右オーディオ・チャネル318b、及び中央オーディオ・チャネル318cとすることができる。2つのサラウンド・オーディオ・チャネル320を、左サラウンド・オーディオ・チャネル320a及び右サラウンド・オーディオ・チャネル320bとすることができる。図3の最上部は、前オーディオ・チャネル318、サラウンド・オーディオ・チャネル320、及び低周波数効果チャネル338がリスナ302によってどのように知覚され得るかを示す。
復号器314は、入力として符号化されたマルチチャネル・コンテンツ316を受け取ることができる。復号器314は、前オーディオ・チャネル318すなわち、左オーディオ・チャネル318a(L)、右オーディオ・チャネル318b(R)、及び中央オーディオ・チャネル318c(C)を出力することができる。復号器314は、サラウンド・オーディオ・チャネル320すなわち、左サラウンド・オーディオ・チャネル320a(LS)及び右サラウンド・オーディオ・チャネル320b(RS)をも出力することができる。復号器314は、低周波数効果チャネル338(LFE)をも出力することができる。
前オーディオ・チャネル318、サラウンド・オーディオ・チャネル320、及び低周波数効果チャネル338を、入力として処理モジュール324に供給することができる。処理モジュール324は、前チャネル処理モジュール326及びサラウンド・チャネル処理モジュール328を含むことができる。
前オーディオ・チャネル318を、入力として前チャネル処理モジュール326に供給することができる。前チャネル処理モジュール326は、前オーディオ・チャネル318が左右のステレオ・スピーカ・チャネル330a〜bに製作されるようにするために、前オーディオ・チャネル318内のオーディオ信号を処理することができる。
前チャネル処理モジュール326は、漏話除去(crosstalk cancellation)コンポーネント340を含むことができる。漏話除去コンポーネント340は、漏話除去のために、左オーディオ・チャネル318a及び右オーディオ・チャネル318b内のオーディオ信号を処理することができる。本開示の文脈では、用語「漏話」は、リスナの左耳によって聞かれることを意図された左オーディオ・チャネル318aが、リスナの右耳への音響経路を有すること(またはその逆すなわち、リスナの右耳によって聞かれることを意図された右オーディオ・チャネル318bが、リスナの左耳への音響経路を有すること)を指すことができる。漏話除去は、漏話の影響を制限する技法を指す。
前チャネル処理モジュール326は、減衰器342をも含むことができる。減衰器342は、ある所定の倍率(たとえば、1/21/2[即ち、1/ルート2]))だけ、中央オーディオ・チャネル318cを減衰させることができる。
前チャネル処理モジュール326は、左オーディオ・チャネル318aに対応する、減衰器342の出力及び漏話除去コンポーネント340の出力を加算する加算器344をも含むことができる。前チャネル処理モジュール326は、右オーディオ・チャネル318bに対応する、減衰器342の出力及び漏話除去コンポーネント340の出力を加算する加算器346をも含むことができる。左右のステレオ・スピーカ・チャネル330a〜bを、加算器344及び346から出力することができる。遅延コンポーネント357は、スピーカ・チャネル処理モジュール328と左右のヘッドホン・チャネル334a〜bとの間の伝送遅延を補償するためにスピーカ・チャネル経路に遅延を導入することができる。
サラウンド・オーディオ・チャネル320及び低周波数効果チャネル338を、入力としてサラウンド・チャネル処理モジュール328に供給することができる。サラウンド・チャネル処理モジュール328は、サラウンド・オーディオ・チャネル320及び低周波数効果チャネル338が左右のヘッドホン・チャネル334a〜bに製作されるようにするために、サラウンド・オーディオ・チャネル320及び低周波数効果チャネル338内のオーディオ信号を処理することができる。
サラウンド・チャネル処理モジュール328は、第1及び第2のバイノーラル処理コンポーネント348a〜bを含むことができる。第1バイノーラル処理コンポーネント348aは、左サラウンド・オーディオ・チャネル320a内のオーディオ信号に対してバイノーラル処理を実行することができる。第2バイノーラル処理コンポーネント348bは、右サラウンド・オーディオ・チャネル320b内のオーディオ信号に対してバイノーラル処理を実行することができる。たとえば、頭部伝達関数(HRTF)を使用する技法を利用することができる。
サラウンド・チャネル処理モジュール328は、低周波数効果チャネル338に関してフィルタリング、利得調整及びおそらくは他の調整を実行するコンポーネント350をも含むことができる。このコンポーネント350を、低周波数効果処理コンポーネント350と呼ぶこともできる。サラウンド・チャネル処理モジュール328は、バイノーラル処理コンポーネント348の出力及び低周波数効果処理コンポーネント350の出力を加算することができる加算器352及び354をも含むことができる。
サラウンド・チャネル処理モジュール328は、遅延コンポーネント356をも含むことができる。遅延コンポーネント356は、ステレオ・スピーカ306a〜bからリスナ302の耳までの音響遅延を補償するためにヘッドホン・チャネル経路に遅延を導入することができ、かつ/または遅延コンポーネント356は、前チャネル処理モジュールからスピーカ増幅器332までの伝送遅延(たとえば、bluetooth、無線オーディオなど)を補償することができる。ヘッドホン・チャネル334a〜bを、遅延コンポーネント356から出力することができる。遅延コンポーネント356を、構成可能とすることもできる。スピーカ・チャネル経路内の総遅延が、ヘッドホン・チャネル経路内の総遅延より長い場合には、遅延コンポーネント357を使用可能にする必要がない場合がある。同様に、ヘッドホン・チャネル経路内の総遅延が、スピーカ・チャネル経路内の総遅延より長い場合には、遅延コンポーネント356を使用可能にする必要がない場合がある。
スピーカ・チャネル330a〜b及びヘッドホン・チャネル334a〜bを、入力としてユーザ経験モジュール358に供給することができる。ユーザ経験モジュール358は、左右のステレオ・スピーカ306a〜bを駆動するためのスピーカ増幅器332を含むことができる。スピーカ・チャネル330a〜bを、入力としてスピーカ増幅器332に供給することができる。ユーザ経験モジュール358は、ヘッドホン304を駆動するためのヘッドホン増幅器336をも含むことができる。ヘッドホン・チャネル334a〜bを、入力としてヘッドホン増幅器336に供給することができる。
復号器314及び処理モジュール324は、上で図1に関して述べたように、マルチチャネル処理ユニット112内で実施できるオーディオ処理モジュール117の例である。上で述べたように、マルチチャネル処理ユニット112は、それぞれスピーカ306a〜b用及びヘッドホン304用のディジタル−アナログ変換器(DAC)113a〜bを含むことができる。その代わりに、ヘッドホン304が、DACを含むことができ、マルチチャネル処理ユニット112が、ヘッドホン104用のDAC 113bを含まないものとすることができる。
図示を明瞭にするために、遅延コンポーネント357は、図3A、3B、3C及び4には明示的には図示されていない。しかし、これらは、図3に示されているように配置され得、前に述べたように動作することができる。
図3Aを参照すると、前チャネル処理モジュール326及びサラウンド・チャネル処理モジュール328を含む処理モジュール324を、プロセッサ323内で実施することができる。その代わりに、図3Bに示されているように、復号器314と処理モジュール324との両方を、プロセッサ325内で実施することができる。その代わりに、復号器314および/または処理モジュール324を、複数のプロセッサにまたがって実施することができる。たとえば、図3Cを参照すると、復号器314を、第1プロセッサ327内で実施することができ、処理モジュール324を、第2プロセッサ329内で実施することができる。
第1プロセッサ327及び第2プロセッサ329を、同一のデバイス上または異なるデバイス上で実施することができる。たとえば、復号器314を、DVDプレイヤまたは符号化されたマルチチャネル・コンテンツ318を復号するある他のデバイスの一部とすることができ、処理モジュール324を含むプロセッサ329を、移動体デバイス上に配置することができる。
本明細書で使用されるときに、用語「プロセッサ」は、ARMなどの任意の汎用のシングルチップもしくはマルチチップのマイクロプロセッサ、またはディジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ、プログラマブル・ゲートアレイ、その他などの任意の特殊目的マイクロプロセッサを指すことができる。いくつかの構成では、プロセッサの組合せ(たとえば、ARM及びDSP)を、処理モジュール324内の機能を実行するのに使用することができる。
図4に、スピーカ406及びヘッドホン404を使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つのシステム400を示す。図示のシステム400は、7.1サラウンド・サウンド構成を実施することができる。
上で示したように、7.1サラウンド・サウンドに関して、3つの前オーディオ・チャネル418、2つのサラウンド・オーディオ・チャネル420、2つのサラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422及び1つの低周波数効果チャネル438があるものとすることができる。3つの前オーディオ・チャネル418を、左オーディオ・チャネル418a、右オーディオ・チャネル418b及び中央オーディオ・チャネル418cとすることができる。2つのサラウンド・オーディオ・チャネル420を、左サラウンド・オーディオ・チャネル420a及び右サラウンド・オーディオ・チャネル420bとすることができる。2つのサラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422を、左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422a及び右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422bとすることができる。図4の最上部は、前オーディオ・チャネル418、サラウンド・オーディオ・チャネル420、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422及び低周波数効果チャネル438がリスナ402によってどのように知覚され得るかを示す。
復号器414は、入力として符号化されたマルチチャネル・コンテンツ416を受け取ることができる。復号器414は、前オーディオ・チャネル418すなわち、左オーディオ・チャネル418a(L)、右オーディオ・チャネル418b(R)及び中央オーディオ・チャネル418c(C)を出力することができる。復号器414は、サラウンド・オーディオ・チャネル420すなわち、左サラウンド・オーディオ・チャネル420a(LS)及び右サラウンド・オーディオ・チャネル420b(RS)をも出力することができる。復号器414は、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422すなわち、左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422a(LSS)及び右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422b(RSS)をも出力することができる。復号器414は、低周波数効果チャネル438(LFE)をも出力することができる。
前オーディオ・チャネル418、サラウンド・オーディオ・チャネル420、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422及び低周波数効果チャネル438を、入力として処理モジュール424に供給することができる。処理モジュール424は、前チャネル処理モジュール426及びサラウンド・チャネル処理モジュール428を含むことができる。
前オーディオ・チャネル418を、入力として前チャネル処理モジュール426に供給することができる。前チャネル処理モジュール426は、前オーディオ・チャネル418が左右のステレオ・スピーカ・チャネル430a〜bに製作されるようにするために、前オーディオ・チャネル418内のオーディオ信号を処理することができる。
サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422を、入力として前チャネル処理モジュール426に供給することができる。前チャネル処理モジュール426は、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422が部分的にスピーカ・チャネル430a〜bに製作されるようにするために、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422内のオーディオ信号を処理することができる。
前チャネル処理モジュール426は、第1及び第2の漏話除去コンポーネント440a〜bを含むことができる。第1漏話除去コンポーネント440aは、漏話除去のために左オーディオ・チャネル418a及び右オーディオ・チャネル418b内のオーディオ信号を処理することができる。第2漏話除去コンポーネント440bは、漏話除去のために左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422a及び右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422b内のオーディオ信号を処理することができる。
前チャネル処理モジュール426は、減衰器442をも含むことができる。減衰器442は、ある所定の倍率(たとえば、1/21/2[即ち、1/ルート2])だけ、中央オーディオ・チャネル418cを減衰させることができる。
前チャネル処理モジュール426は、減衰器442の出力、第1漏話除去コンポーネント440aの左チャネル出力及び第2漏話除去コンポーネント440bの左チャネル出力を加算する加算器444をも含むことができる。前チャネル処理モジュール426は、減衰器442の出力、第1漏話除去コンポーネント440aの右チャネル出力及び第2漏話除去コンポーネント440bの右チャネル出力を加算する加算器446をも含むことができる。左右のスピーカ・チャネル430a〜bを、加算器444及び446から出力することができる。
サラウンド・オーディオ・チャネル420及び低周波数効果チャネル438を、入力としてサラウンド・チャネル処理モジュール428に供給することができる。サラウンド・チャネル処理モジュール428は、サラウンド・オーディオ・チャネル420及び低周波数効果チャネル438が左右のヘッドホン・チャネル434a〜bに製作されるようにするために、サラウンド・オーディオ・チャネル420及び低周波数効果チャネル438内のオーディオ信号を処理することができる。
サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422を、入力としてサラウンド・チャネル処理モジュール428に供給することもできる。サラウンド・チャネル処理モジュール428は、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422が部分的にヘッドホン・チャネル434a〜bに製作されるようにするために、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422内のオーディオ信号を処理することができる。
サラウンド・チャネル処理モジュール428は、複数のバイノーラル処理コンポーネント448を含むことができる。第1のバイノーラル処理コンポーネント448aは、左サラウンド・オーディオ・チャネル420a内のオーディオ信号に対してバイノーラル処理を実行することができる。第2のバイノーラル処理コンポーネント448bは、右サラウンド・オーディオ・チャネル420b内のオーディオ信号に対してバイノーラル処理を実行することができる。第3のバイノーラル処理コンポーネント448cは、左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422a内のオーディオ信号に対してバイノーラル処理を実行することができる。第4のバイノーラル処理コンポーネント448dは、右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422b内のオーディオ信号に対してバイノーラル処理を実行することができる。
サラウンド・チャネル処理モジュール428は、低周波数効果チャネル438に関してフィルタリング、利得調整及びおそらくは他の調整を実行するコンポーネント450をも含むことができる。このコンポーネント450を、低周波数効果処理コンポーネント450と呼ぶこともできる。サラウンド・チャネル処理モジュール428は、バイノーラル処理コンポーネント448の出力及び低周波数効果処理コンポーネント450の出力を加算することができる加算器452、454、460、462、464、466、468、及び470をも含むことができる。
サラウンド・チャネル処理モジュール428は、遅延コンポーネント456をも含むことができる。遅延コンポーネント456は、ステレオ・スピーカ406a〜bからリスナ402の耳までの音響遅延を補償するためにヘッドホン・チャネル経路に遅延を導入することができる。ヘッドホン・チャネル434a〜bを、遅延コンポーネント456から出力することができる。
スピーカ・チャネル430a〜b及びヘッドホン・チャネル434a〜bを、入力としてユーザ経験モジュール458に供給することができる。ユーザ経験モジュール458は、左右のステレオ・スピーカ406a〜bを駆動するためのスピーカ増幅器432を含むことができる。スピーカ・チャネル430a〜bを、入力としてスピーカ増幅器432に供給することができる。ユーザ経験モジュール458は、ヘッドホン404を駆動するためのヘッドホン増幅器436をも含むことができる。ヘッドホン・チャネル434a〜bを、入力としてヘッドホン増幅器436に供給することができる。
復号器414及び処理モジュール424は、上で図1に関して述べたように、マルチチャネル処理ユニット112内で実施できるオーディオ処理モジュール117の例である。上で述べたように、マルチチャネル処理ユニット112は、それぞれスピーカ406a〜b用及びヘッドホン404用のディジタル−アナログ変換器(DAC)113a〜bを含むことができる。その代わりに、ヘッドホン404が、DACを含むことができ、マルチチャネル処理ユニット112が、ヘッドホン104用のDAC 113bを含まないものとすることができる。
図5に、スピーカ206及びヘッドホン204を使用してサラウンド・サウンドを提供する方法500を示す。方法500によれば、k個の前オーディオ・チャネル218a…218k、m個のサラウンド・オーディオ・チャネル220a…220m、n個のサラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222a…222n及び低周波数効果チャネル238を、復号器214から受け取る502ことができる。
前オーディオ・チャネル218がスピーカ・チャネル230a〜bおよび/またはヘッドホン・チャネル234a〜bに製作されるようにするために、前オーディオ・チャネル218内のオーディオ信号を処理する504ことができる。前オーディオ・チャネル218を、スピーカ・チャネル230a〜b内のみで製作することができるが、本開示の範囲は、この形に限定されてはならない。
サラウンド・オーディオ・チャネル220及び低周波数効果チャネル238がヘッドホン・チャネル234a〜bおよび/またはスピーカ・チャネル230a〜bで製作されるようにするために、サラウンド・オーディオ・チャネル220及び低周波数効果チャネル238内のオーディオ信号を処理する506ことができる。サラウンド・オーディオ・チャネル220及び低周波数効果チャネル238を、ヘッドホン・チャネル234a〜b内のみで製作することができるが、本開示の範囲は、この形に限定されてはならない。
サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222がスピーカ・チャネル230a〜bおよび/またはヘッドホン・チャネル234a〜bで製作されるようにするために、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222内のオーディオ信号を処理する508ことができる。サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル222を、部分的にスピーカ・チャネル230a〜b内で、部分的にヘッドホン・チャネル234a〜bで製作することができるが、本開示の範囲は、この形に限定されてはならない。
左右のステレオ・スピーカ206a〜bを介する出力のために、スピーカ・チャネル230a〜bを供給する510ことができる。ヘッドホン204を介する出力のために、ヘッドホン・チャネル234a〜bを供給する512ことができる。
上で説明した図5の方法500を、図6に示された機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロック600に対応するさまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント(1つまたは複数)および/またはモジュール(1つまたは複数)によって実行することができる。言い換えると、図5に示されたブロック502から512は、図6に示された機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロック602から612に対応する。
図7に、スピーカ306及びヘッドホン304を使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つの方法700を示す。図示の方法700は、5.1サラウンド・サウンド構成を実施するのに使用することができる。方法700によれば、前オーディオ・チャネル318、サラウンド・オーディオ・チャネル320及び低周波数効果チャネル338を復号器314から受け取る702ことができる。
漏話除去のために、左オーディオ・チャネル318a及び右オーディオ・チャネル318b内のオーディオ信号を処理する704ことができる。左スピーカ・チャネル330aを入手するために、処理された左オーディオ・チャネル318aに減衰された中央オーディオ・チャネル318cを加算する706ことができる。右スピーカ・チャネル330bを入手するために、処理された右オーディオ・チャネル318bに減衰された中央オーディオ・チャネル318cを加算する708ことができる。スピーカ・チャネル処理モジュールと左右のヘッドホン・チャネル334a〜bとの間の伝送遅延を補償するために、スピーカホンチャネル経路に遅延を導入する709ことができる。左右のステレオ・スピーカ306a〜bを介する出力のために、スピーカ・チャネル330a〜bを供給する710ことができる。
バイノーラル処理技法を使用して、左サラウンド・チャネル320a及び右サラウンド・チャネル320b内のオーディオ信号を処理する712ことができる。低周波数効果チャネル338に関して、フィルタリング、利得調整及びおそらくは他の調整を実行する714ことができる。
左ヘッドホン・チャネル334aを入手するために、処理された左サラウンド・チャネル320aを処理された低周波数効果チャネル338に加算する716ことができる。右ヘッドホン・チャネル334bを入手するために、処理された右サラウンド・チャネル320bを処理された低周波数効果チャネル338に加算する718ことができる。
ステレオ・スピーカ306a〜bからリスナ302の耳までの音響遅延および/または前処理モジュールからステレオ・スピーカ306a〜bまでの伝送遅延(たとえば、bluetooth、無線オーディオなど)を補償するために、遅延をヘッドホン・チャネル経路に導入する720ことができる。その後、ヘッドホン304を介する出力のために、ヘッドホン・チャネル334a〜bを供給する722ことができる。
上で説明した図7の方法700を、図8に示された機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロック800に対応するさまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント(1つまたは複数)および/またはモジュール(1つまたは複数)によって実行することができる。言い換えると、図7に示されたブロック702から722は、図8に示された機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロック802から822に対応する。
図9に、スピーカ406及びヘッドホン404を使用してサラウンド・サウンドを提供するもう1つの方法900を示す。図示の方法900を、7.1サラウンド・サウンド構成を実施するのに使用することができる。方法900によれば、前オーディオ・チャネル418、サラウンド・オーディオ・チャネル420、サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422及び低周波数効果チャネル438を、復号器414から受け取る902ことができる。
漏話除去のために、左オーディオ・チャネル418a及び右オーディオ・チャネル418b内のオーディオ信号を処理する904ことができる。さらに、漏話除去のために、左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422a及び右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422b内のオーディオ信号を処理する904ことができる。
左スピーカ・チャネル430aを入手するために、減衰された中央オーディオ・チャネル418cを処理された左オーディオ・チャネル418a及び処理された左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422aに加算する906ことができる。右スピーカ・チャネル430bを入手するために、減衰された中央オーディオ・チャネル418cを処理された右オーディオ・チャネル418b及び処理された右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422bに加算する908ことができる。左右のステレオ・スピーカ406a〜bを介する出力のために、スピーカ・チャネル430a〜bを供給する910ことができる。
バイノーラル処理技法を使用して、左サラウンド・オーディオ・チャネル420a、右サラウンド・オーディオ・チャネル420b、左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422a及び右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422b内のオーディオ信号を処理する912ことができる。低周波数効果チャネル438に関して、フィルタリング、利得調整及びおそらくは他の調整を実行する914ことができる。
左ヘッドホン・チャネル434aを入手するために、処理された左サラウンド・オーディオ・チャネル420a、処理された左サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422a及び処理された低周波数効果チャネル438を加算する916ことができる。右ヘッドホン・チャネル434bを入手するために、処理された右サラウンド・チャネル420b、処理された右サラウンド・サイド・オーディオ・チャネル422b及び処理された低周波数効果チャネル438を加算する918ことができる。
ステレオ・スピーカ406a〜bからリスナ402の耳までの音響遅延を補償するために、遅延をヘッドホン・チャネル経路に導入する920ことができる。その後、ヘッドホン404を介する出力のために、ヘッドホン・チャネル434a〜bを供給する922ことができる。
上で説明した図9の方法900を、図10に示された機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロック1000に対応するさまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント(1つまたは複数)および/またはモジュール(1つまたは複数)によって実行することができる。言い換えると、図9に示されたブロック902から922は、図10に示された機能を手段にプラスした(means-plus-function)ブロック1002から1022に対応する。
図11に、移動体デバイス1102を含むサラウンド・サウンド・システム1100を示す。移動体デバイス1102を、スピーカ1106とヘッドホン1104との両方を使用してサラウンド・サウンドを提供するように構成することができる。
移動体デバイス1102は、プロセッサ1123を含む。プロセッサ1123を、処理されたオーディオ信号の第1組1114a及び第2組1114bを生成するさまざまな処理モジュール1124を実施するように構成することができる。処理モジュール1124を、サラウンド・サウンド・システム1100が5.1サラウンド・サウンド用に構成される場合に、上で図3に関して述べた処理モジュール324と同様に構成することができる。処理モジュール1124を、サラウンド・サウンド・システム1100が7.1サラウンド・サウンド用に構成される場合に、上で図4に関して述べた処理モジュール424と同様に構成することができる。
処理されたオーディオ信号の第1組1114aは、5.1サラウンド・サウンド・システムについて図3に示された左右のスピーカ・チャネル330a〜bまたは7.1サラウンド・サウンド・システムについて図4に示された左右のスピーカ・チャネル430a〜bなど、左右のステレオ・スピーカ・チャネルに対応するオーディオ信号を含むことができる。処理されたオーディオ信号の第2組1114bは、5.1サラウンド・サウンド・システムについて図3に示された左右のヘッドホン・チャネル334a〜bまたは7.1サラウンド・サウンド・システムについて図4に示された左右のヘッドホン・チャネル434a〜bなど、左右のヘッドホン・チャネルに対応するオーディオ信号を含むことができる。
移動体デバイス1102は、複数の出力ポート1112をも含むことができる。第1出力ポート1112aを、サラウンド・サウンド・システム1100内で使用される処理されたオーディオ信号の第1組1114aを第1及び第2のスピーカ1106a及び1106bに供給するように適合させることができる。第2出力ポート1112bを、サラウンド・サウンド・システム1100内で使用される処理されたオーディオ信号の第2組1114bをヘッドホン・スピーカ1104に供給するように適合させることができる。出力ポート1112bとヘッドホン・スピーカ1104との間の通信は、無線通信チャネルを介してまたは有線接続を介して行うことができる。通信が、無線通信チャネルを介して行われる場合に、そのような無線通信を、Bluetooth(登録商標)プロトコル、IEEE無線通信プロトコル(たとえば、802.11x、802.15x、802.16xなど)、または類似物に従って行うことができる。
出力ポート1112a及び1112bの出力を、ディジタルまたはアナログのいずれかとすることができる。出力ポート1112a及び1112bの出力がアナログである場合に、移動体デバイス1102は、1つまたは複数のディジタル−アナログ変換器(DAC)を含むことができる。
スピーカ増幅器1132を、処理されたオーディオ信号の第1組1114aを出力するポート1112aに接続することができる。スピーカ増幅器1132は、スピーカ1106a及び1106bを駆動することができる。その代わりに、スピーカ増幅器1132を省略することができ、あるいは、スピーカ増幅器1132を移動体デバイス1102内に配置することができる。
図12に、移動体デバイス1202内で利用できるさまざまなコンポーネントを示す。移動体デバイス1202は、本明細書で説明されるさまざまな方法を実施するように構成できるデバイスの例である。
移動体デバイス1202は、移動体デバイス1202の動作を制御するプロセッサ1204を含むことができる。プロセッサ1204を、中央処理装置(CPU)と呼ぶ場合もある。読取り専用メモリ(ROM)とランダム・アクセス・メモリ(RAM)との両方を含むことができるメモリ1206は、プロセッサ1204に命令及びデータを供給する。メモリ1206の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をも含むことができる。プロセッサ1204は、通常、メモリ1206内に格納されたプログラム命令に基づいて、論理演算及び算術演算を実行する。メモリ1206内の命令を、本明細書に記載の方法を実施するために実行可能とすることができる。
移動体デバイス1202は、移動体デバイス1202と遠隔位置との間でのデータの伝送及び受信を可能にするために送信機1210及び受話器1212を含むことができるハウジング1208をも含むことができる。送信機1210及び受話器1212を、トランシーバ1214に組み合わせることができる。アンテナ1216を、ハウジング1208に取り付け、トランシーバ1214に電気的に結合することができる。移動体デバイス1202は、(図示されていない)複数の送信機、複数の受話器、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナを含むこともできる。
移動体デバイス1202は、トランシーバ1214によって受信された信号を検出し、そのレベルを定量化するのに使用できる信号検出器1218をも含むことができる。信号検出器1218は、総エネルギ、擬似雑音(PN)チップあたりのパイロット・
エネルギ、電力スペクトル密度及び他の信号などの信号を検出することができる。移動体デバイス1202は、信号を処理する際に使用されるディジタル信号プロセッサ(DSP)1220をも含むことができる。
移動体デバイス1202のさまざまなコンポーネントを、データバスに加えて電力バス、制御信号バス及び状況信号バスを含むことができるシステムバス1222によって一緒に結合することができる。しかし、明瞭さのために、さまざまなバスは、図12ではシステムバス1222として示されている。
本明細書で説明される技法は、オーディオ信号の処理を含む。用語「処理」は、非常に広い意味及び解釈を有する技術用語である。最小限でも、「処理」は、プロセッサもしくはプロセッサの組合せ、またはプロセッサもしくはプロセッサの組合せの上で動作するソフトウェアもしくはファーム・ウェアによるオーディオ・サンプルまたはオーディオ・パケットの格納、移動、乗算、加算、減算、または除算を意味することができる。
本開示によれば、移動体デバイス内の回路を、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成するように適合させることができる。同一の回路、異なる回路、または同一のもしくは異なる回路の第2セクションを、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組を少なくとも2つのスピーカに供給するように適合させることができる。第2セクションを、第1セクションに有利に結合することができ、あるいは、第2セクションを、第1セクションと同一の回路内で実施することができる。さらに、同一の回路、異なる回路、または同一のもしくは異なる回路の第3セクションを、サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第2組をヘッドホン・スピーカに供給するように適合させることができる。第3セクションを、第1セクション及び第2セクションに有利に結合することができ、あるいは、第3セクションを、第1セクション及び第2セクションと同一の回路内で実施することができる。
本明細書で使用されるときに、用語「判定」は、さまざまなアクションを含み、したがって、「判定」は、計算、コンピューティング、処理、導出、調査、ルックアップ(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造内のルックアップ)、確認及び類似物を含むことができる。また、「判定」は、受取もしくは受信(たとえば、情報の受信)、アクセス(たとえば、メモリ内のデータのアクセス)及び類似物を含むことができる。また、「判定」は、解決、選択(selecting、choosing)、確立及び類似物を含むことができる。
句「に基づく」は、そうではないと明示的に指定されない限り、「だけに基づく」を意味しない。言い換えると、句「に基づく」は、「だけに基づく」と「少なくとも〜に基づく」との両方を記述する。
本開示に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール及び回路を、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ信号(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたその任意の組合せを用いて実施しまたは実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替案では、プロセッサを、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサを、コンピューティング・デバイスの組合せ、たとえば、DSP及びマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実施することもできる。
本開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールで、またはこの2つの組合せで実施することができる。ソフトウェア・モジュールは、当技術分野で既知のすべての形の記憶媒体に存在することができる。使用できる記憶媒体のいくつかの例は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどを含む。ソフトウェア・モジュールは、単一の命令または多数の命令を備えることができ、複数の異なるコードセグメント上で、異なるプログラムの間で、及び複数の記憶媒体にまたがって分散させることができる。記憶媒体を、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込めるように、プロセッサに結合することができる。代替案では、記憶媒体をプロセッサに一体とすることができる。
本明細書で開示される方法は、説明される方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法ステップおよび/またはアクションを、特許請求の範囲の範囲から逸脱せずに互に交換することができる。言い換えると、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用を、特許請求の範囲の範囲から逸脱せずに変更することができる。
説明された機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実施することができる。ソフトウェアで実施される場合に、機能を、コンピュータ可読媒体に1つまたは複数の命令として格納することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の使用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形で所望のプログラムコードを担持するか格納するのに使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。ディスク(disk及びdisc)は、本明細書で使用されるときに、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピディスク及びBlu−ray(登録商標)ディスクを含み、diskは、通常は磁気的にデータを再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。
ソフトウェアまたは命令を、伝送媒体を介して伝送することもできる。たとえば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、ディジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線及びマイクロ波などの無線テクノロジを使用して伝送される場合に、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、または赤外線、無線及びマイクロ波などの無線テクノロジは、伝送媒体の定義に含まれる。
さらに、図5〜10によって示されるものなど、本明細書で説明される方法及び技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段を、適宜、移動体デバイスおよび/または基地局によってダウンロードし、かつ/または他の形で入手することができることを了解されたい。たとえば、そのようなデバイスを、本明細書で説明される方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合することができる。代替案では、本明細書で説明されるさまざまな方法を、記憶手段(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク(CD)またはフロッピディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供することができ、移動体デバイスおよび/または基地局が、記憶手段をデバイスに結合するか提供するときにさまざまな方法を入手することができる。さらに、本明細書で説明される方法及び技法をデバイスに提供する任意の他の適切な技法を利用することができる。
特許請求の範囲が、上で示した正確な構成及びコンポーネントに限定されないことを理解されたい。さまざまな修正、変更及び変形を、特許請求の範囲の範囲から逸脱せずに、本明細書で説明したシステム、方法及び装置の配置、動作及び詳細において行うことができる。

Claims (40)

  1. サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第1組を少なくとも2つのスピーカに供給するように適合された少なくとも1つの出力ポートと、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第2組をヘッドホン・スピーカに供給するように適合された出力ポートと、
    を備える移動体デバイス。
  2. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、ユーザの前に配置された前記少なくとも2つのスピーカ用に指定されたオーディオ信号である請求項1に記載の移動体デバイス。
  3. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、前チャネル処理モジュールから出力される請求項1に記載の移動体デバイス。
  4. 処理されたオーディオ信号の前記第2組は、サラウンド・チャネル処理モジュールから出力される請求項1に記載の移動体デバイス。
  5. 前記少なくとも1つのプロセッサは、複数のオーディオ・チャネル内のオーディオ信号を処理するように構成された処理モジュールを備え、前記複数のオーディオ・チャネルは、前オーディオ・チャネル及びサラウンド・オーディオ・チャネルを備える請求項1に記載の移動体デバイス。
  6. 前記処理モジュールは、前記前オーディオ・チャネルがスピーカ・チャネル内で製作されるようにするために前記前オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理するように構成された前チャネル処理モジュールを備える請求項5に記載の移動体デバイス。
  7. 前記処理モジュールは、前記サラウンド・オーディオ・チャネルがヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記サラウンド・オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理するように構成されたサラウンド・チャネル処理モジュールを備える請求項5に記載の移動体デバイス。
  8. 前記複数のオーディオ・チャネルは、低周波数効果チャネルをさらに備え、前記処理モジュールは、前記低周波数効果チャネルがヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記低周波数効果チャネル内の前記オーディオ信号を処理するように構成されたサラウンド・チャネル処理モジュールを備える請求項5に記載の移動体デバイス。
  9. 前記前オーディオ・チャネルは、左オーディオ・チャネル及び右オーディオ・チャネルを備え、前記処理モジュールは、漏話除去のために前記左オーディオ・チャネル及び前記右オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理するように構成された漏話除去コンポーネントを備える請求項5に記載の移動体デバイス。
  10. 前記処理モジュールは、バイノーラル処理技法を使用して前記サラウンド・オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理するように構成されたバイノーラル処理コンポーネントを備える請求項5に記載の移動体デバイス。
  11. 前記処理モジュールは、前記少なくとも2つのスピーカからユーザの耳までの音響遅延を補償するためにヘッドホン・チャネル経路に遅延を追加するように構成された遅延コンポーネントを備える請求項5に記載の移動体デバイス。
  12. スピーカ・チャネルとヘッドホン・チャネルとの両方のためのディジタル−アナログ変換を実行するディジタル−アナログ変換器をさらに備える請求項1に記載の移動体デバイス。
  13. 処理されたオーディオ信号の前記第1組のためのディジタル−アナログ変換を実行する少なくとも1つのディジタル−アナログ変換器をさらに備え、処理されたオーディオ信号の前記第2組は、アナログ・データとしてヘッドセットに供給され、処理されたオーディオ信号の前記第2組のためのディジタル−アナログ変換は、前記ヘッドセットによって実行される請求項1に記載の移動体デバイス。
  14. 前記移動体デバイスと前記ヘッドセットとの間に無線リンクがある請求項13に記載の移動体デバイス。
  15. 前記移動体デバイスと前記ヘッドセットとの間の通信は、Bluetooth(登録商標)プロトコルに従って行われる請求項14に記載の移動体デバイス。
  16. 前記移動体デバイスと前記ヘッドセットとの間の通信は、米国電気電子技術者協会無線通信プロトコルに従って行われる請求項14に記載の移動体デバイス。
  17. サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を製作することと、
    少なくとも2つのスピーカに前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第1組を再生させることと、
    ヘッドホンに前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第2組を再生させることと、
    を備える、スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供する方法。
  18. 前記少なくとも2つのスピーカは、ユーザの前に配置される請求項17に記載の方法。
  19. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、前チャネル処理モジュールから出力される請求項17に記載の方法。
  20. 処理されたオーディオ信号の前記第2組は、サラウンド・チャネル処理モジュールから出力される請求項17に記載の方法。
  21. 処理されたオーディオ信号の前記第1組及び前記第2組を製作することは、複数のオーディオ・チャネル内のオーディオ信号を処理することを備え、前記複数のオーディオ・チャネルは、前オーディオ・チャネル、サラウンド・オーディオ・チャネル及び低周波数効果チャネルを備える請求項17に記載の方法。
  22. 前記複数のオーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することは、
    前記前オーディオ・チャネルがスピーカ・チャネル内で製作されるようにするために、前記前オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    前記サラウンド・オーディオ・チャネルがヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記サラウンド・オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    前記低周波数効果チャネルが前記ヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記低周波数効果チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    を備える請求項21に記載の方法。
  23. サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成するための手段と、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第1組を少なくとも2つのスピーカに供給するための手段と、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第2組をヘッドホン・スピーカに供給するための手段と、
    を備える移動体デバイス。
  24. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、ユーザの前に配置された前記少なくとも2つのスピーカ用に指定されたオーディオ信号である請求項23に記載の移動体デバイス。
  25. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、前チャネル処理モジュールから出力される請求項23に記載の移動体デバイス。
  26. 処理されたオーディオ信号の前記第2組は、サラウンド・チャネル処理モジュールから出力される請求項23に記載の移動体デバイス。
  27. 処理されたオーディオ信号の前記第1組及び前記第2組を生成するための前記手段は、複数のオーディオ・チャネル内のオーディオ信号を処理するための手段を備え、前記複数のオーディオ・チャネルは、前オーディオ・チャネル、サラウンド・オーディオ・チャネル及び低周波数効果チャネルを備える請求項23に記載の移動体デバイス。
  28. 前記複数のオーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理するための前記手段は、
    前記前オーディオ・チャネルがスピーカ・チャネル内で製作されるようにするために、前記前オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理するための手段と、
    前記サラウンド・オーディオ・チャネルがヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記サラウンド・オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理するための手段と、
    前記低周波数効果チャネルが前記ヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記低周波数効果チャネル内の前記オーディオ信号を処理するための手段と、
    を備える請求項27に記載の移動体デバイス。
  29. プロセッサによって実行される時に、前記プロセッサに、
    サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成させ、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第1組を少なくとも2つのスピーカに供給させ、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第2組をヘッドホン・スピーカに供給させる
    スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するための命令を備えるコンピュータ可読媒体。
  30. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、ユーザの前に配置された前記少なくとも2つのスピーカ用に指定されたオーディオ信号である請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
  31. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、前チャネル処理モジュールから出力される請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
  32. 処理されたオーディオ信号の前記第2組は、サラウンド・チャネル処理モジュールから出力される請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
  33. 処理されたオーディオ信号の前記第1組及び前記第2組を生成することは、複数のオーディオ・チャネル内のオーディオ信号を処理することを備え、前記複数のオーディオ・チャネルは、前オーディオ・チャネル、サラウンド・オーディオ・チャネル及び低周波数効果チャネルを備える請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。
  34. 前記複数のオーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することは、
    前記前オーディオ・チャネルがスピーカ・チャネル内で製作されるようにするために、前記前オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    前記サラウンド・オーディオ・チャネルがヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記サラウンド・オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    前記低周波数効果チャネルが前記ヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記低周波数効果チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    を備える請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
  35. スピーカ及びヘッドホンを使用してサラウンド・サウンドを提供するための集積回路であって、
    サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の第1組及び第2組を生成し、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第1組を少なくとも2つのスピーカに供給し、
    前記サラウンド・サウンド・システムでの使用のための処理されたオーディオ信号の前記第2組をヘッドホン・スピーカに供給する
    ように構成された集積回路。
  36. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、ユーザの前に配置された前記少なくとも2つのスピーカ用に指定されたオーディオ信号である請求項35に記載の集積回路。
  37. 処理されたオーディオ信号の前記第1組は、前チャネル処理モジュールから出力される請求項35に記載の集積回路。
  38. 処理されたオーディオ信号の前記第2組は、サラウンド・チャネル処理モジュールから出力される請求項35に記載の集積回路。
  39. 処理されたオーディオ信号の前記第1組及び前記第2組を生成することは、複数のオーディオ・チャネル内のオーディオ信号を処理することを備え、前記複数のオーディオ・チャネルは、前オーディオ・チャネル、サラウンド・オーディオ・チャネル及び低周波数効果チャネルを備える請求項35に記載の集積回路。
  40. 前記複数のオーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することは、
    前記前オーディオ・チャネルがスピーカ・チャネル内で製作されるようにするために、前記前オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    前記サラウンド・オーディオ・チャネルがヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記サラウンド・オーディオ・チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    前記低周波数効果チャネルが前記ヘッドホン・チャネル内で製作されるようにするために、前記低周波数効果チャネル内の前記オーディオ信号を処理することと、
    を備える請求項39に記載の集積回路。
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