JP2005341257A - コードレススピーカ用アダプタ、コードレススピーカ用送信機およびオーディオアンプ - Google Patents

コードレススピーカ用アダプタ、コードレススピーカ用送信機およびオーディオアンプ Download PDF

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Abstract

【課題】汎用の廉価な2チャンネル送信モジュールを用いて、サブウーファチャンネルを含む3チャンネルの送信が可能なオーディオアンプ(AVアンプ)を提供する。
【解決手段】サブウーファチャンネルのオーディオ信号を加算回路15L、15Rを用いてサラウンド左右チャンネルに合成する。サラウンドチャンネルの信号はハイパスフィルタ13L、13Rによって低音部をカットされる。一般的にサラウンドスピーカは、小径・小型であるため低音域に発音特性を有していない場合が多く、サブウーファから低音が発音されればサラウンドスピーカから低音が発音されていない場合でもリスナーには殆どわからないため、このような合成が可能になる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、オーディオアンプとスピーカとを無線などのコードレスで接続するシステムに関するものである。
現在5.1チャンネルサラウンドなどのマルチチャンネルのオーディオシステムが実用化されている。マルチチャンネルのオーディオシステムでは、聴取者を囲むように部屋の四隅にスピーカを設置する必要があるため、オーディオアンプから各スピーカへのケーブルの引き回しが面倒であるとともに、視覚的にも美しくないという欠点があった。
そこで、無線でオーディオ信号を送信するコードレスのスピーカシステムも提案されている(たとえば特許文献1)。この特許文献1の装置では、FMステレオ信号に文字多重データを重畳することで、受信側のスピーカの音量制御等を行うことができるようになっている。
特開2003−274499公報
しかし、上記特許文献1のものは、FMステレオ信号をアナログ多重装置で多重化するものであり、構成が複雑で高価なものにならざるを得ない。現在、廉価に入手できる送信モジュールは2チャンネル用(または1チャンネル用)のものに限られ、3チャンネル以上のオーディオ信号を1つの周波数で送受信しようとすれば、上記のように専用の回路構成を独自設計する必要があるなど極めて手間とコストがかかるという問題点があった。
一方、一般的にフロントスピーカおよびセンタスピーカはオーディオアンプ近傍に設置されるため、AVアンプとケーブルで接続してもそれほどケーブルのとりまわしが煩雑でないというのが現状であり、サラウンドスピーカおよびサブウーファについてのみオーディオ信号を無線伝送できることが望まれている。
この発明は、汎用の廉価な2チャンネル送信モジュールを用いて、サブウーファチャンネルを含む3チャンネルの送信が可能なコードレススピーカ用アダプタ、コードレススピーカ用送信機およびオーディオアンプを提供することを目的とする。
この発明は、2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を入力する入力端子と、入力された前記2チャンネルの音声信号の一方または両方の低音域をカットするフィルタ手段と、前記フィルタ手段で低音域がカットされたチャンネルの音声信号に前記低音チャンネルの音声信号を加算する加算手段と、
フィルタ手段で低音域をカットされたチャンネルについては前記加算手段から出力された信号を、フィルタ手段で低音域をカットされなかったチャンネルについては前記入力端子から入力された信号を2チャンネルの送信モジュールに向けて出力する出力端子と、を備えたことを特徴とする。
この発明は、2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を入力する入力端子と、入力された前記2チャンネルの音声信号の一方または両方の低音域をカットするフィルタ手段と、前記フィルタ手段で低音域がカットされたチャンネルの音声信号に前記低音チャンネルの音声信号を加算する加算手段と、フィルタ手段で低音域をカットされたチャンネルについては前記加算手段から出力された信号を、フィルタ手段で低音域をカットされなかったチャンネルについては前記入力端子から入力された信号を無線で送信する2チャンネルの送信モジュールと、を備えたことを特徴とする。
この発明は、2チャンネルの音声信号および低音信号の音声信号を出力する音声信号処理部と、前記2チャンネルの音声信号の一方または両方の低音域をカットするフィルタ手段と、前記フィルタ手段で低音域がカットされたチャンネルの音声信号に前記低音チャンネルの音声信号を加算する加算手段と、フィルタ手段で低音域をカットされたチャンネルについては前記加算手段から出力された信号を、フィルタ手段で低音域をカットされなかったチャンネルについては前記入力端子から入力された信号を無線で送信する2チャンネルの送信モジュールと、を備えたことを特徴とする。
この発明は、上記構成において、前記2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を外部出力するための出力端子と、前記2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を前記フィルタ手段または送信モジュールに入力するか、または、前記出力端子に入力するかを切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明は、上記構成において、前記2チャンネルとしてリアまたはサラウンドの左右チャンネルを割り当て、前記低音チャンネルとしてサブウーファチャンネルを割り当てたことを特徴とする。
この発明は、一般的なマルチチャンネルオーディオ(アンプ−スピーカ)システムにおいて、低音の出力は殆どサブウーファに依存していること、および、サラウンド(リア)スピーカは、小径・小型で低音に対する特性が殆どないことに着目してなされたものであり、左右チャンネル(特にサラウンドチャンネル)のオーディオ信号の低音部の代わりにサブウーファチャンネルのオーディオ信号を合成することで、2チャンネルの送信モジュールを用いて低音チャンネル(サブウーファチャンネル)を含む3チャンネルを送信している。
なお、低音チャンネルを合成するチャンネルは2チャンネルのうち一方のチャンネルでもよいが、左右のバランスをとるため、および低音チャンネルのS/N比を向上させるために、両チャンネルに合成してもよい。
以上のようにこの発明によれば、低音チャンネルのオーディオ信号を比較的低音域が再生されることが少ない2チャンネルの一方または両方に合成して送信するようにしたことにより、チャンネル数を増やすことなく、無線送信するチャンネル数を実質的に増やすことができる。
図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
図1はこの発明の実施形態であるサラウンドオーディオシステムが設置されるリスニングルームのレイアウトを示している。リスニングルームの正面中央には、5.1チャンネルサラウンドオーディオを再生するAVアンプ1、および、センタスピーカCが設置されている。その左右には、左右のフロントスピーカFL、FRが設置されている。また、リスニングルームの後方壁面付近には左右のサラウンドスピーカSL、SRが設置されており、リスニングルームの正面に向かって左側壁面付近にはサブウーファスピーカSWが設置されている。左右のフロントスピーカSL、SRおよびセンタスピーカCは、ケーブルでAVアンプ1に接続されている。左右のサラウンドスピーカSL、SRおよびサブウーファスピーカSWは、無線でAVアンプ1に接続されている。サラウンドスピーカSL、SRおよびサブウーファSWは、アンプを内蔵したアクティブスピーカである。
AVアンプ1には、FMステレオ信号を800MHz帯で送信する送信装置2が接続されている。サラウンドスピーカSL、SRには、共通の受信装置3が接続されている。この受信装置3が上記送信装置2が送信したFMステレオ信号を受信し、2チャンネル(左右チャンネル)に分離して、それぞれサラウンドスピーカSL、サラウンドスピーカSRに入力する。また、サブウーファスピーカSWには、受信装置4が接続されている。この受信装置4も受信装置3と同様に送信装置2が送信したFMステレオ信号を受信する。そして受信装置4は、受信したオーディオ信号の低域(150Hz以下)のみをサブウーファに入力する。
図2は、前記送信装置2のブロック図である。図3(A)、(B)は、前記受信装置3、4のブロック図である。
まず図2において、送信装置2は、サブウーファの信号をサラウンドの信号に合成する信号合成回路11、および、2チャンネルの送信モジュール12からなっている。信号合成回路11は、AVアンプ1のオーディオ出力端子(SL(サラウンド(リア)左チャンネル)、SR(サラウンド(リア)右チャンネル)、SW(サブウーファチャンネル))に接続される入力端子16L、16R、16Sを有している。入力端子16L、16Rは、それぞれ、150Hz以上の信号のみを通過させるハイパスフィルタ13L、13Rおよび加算回路15L、15Rを介して出力端子17L、17Rに接続されている。入力端子16Sは、150Hz以下の信号のみを通過させるローパスフィルタ14を介して加算回路15L、15Rに接続されている。
この接続により、左右のサラウンドチャンネルの信号のうち150Hz以下の周波数帯の信号がサブウーファ信号に置き換えられ、2チャンネルの信号として送信されることになる。
なお、送信装置2は、信号合成回路11と送信モジュール12を一体に構成した装置10で構成してもよいが、信号合成回路11と送信モジュール12とが別々の装置であってもよい。そうすると、信号合成回路11が3チャンネルの信号を2チャンネルで送信するためのコードレススピーカ用アダプタとなる。
一方、図3(A)において、受信装置3は、2チャンネルの受信モジュール20と、この受信モージュール20から出力された2チャンネル(L/R)の信号に対して150Hz以下の信号をカットしてそれ以上の周波数の信号のみを通過させるハイパスフィルタ21L、21Rとを有している。ハイパスフィルタでフィルタリングされた150Hz以上の信号は、サラウンド左右チャンネルのスピーカSL、SRに入力され、スピーカ内部のアンプで増幅されて放音される。
また、図3(B)において、受信装置4は、2チャンネルの受信モジュール25と、この受信モージュール20から出力された2チャンネル(L/R)の信号を加算する加算回路26および加算された信号に対して150Hz以上の信号をカットしてそれ以下の周波数の信号のみを通過させるローパスフィルタ27を有している。ローパスフィルタ27でフィルタリングされた150Hz以下の信号は、サブウーファチャンネルのスピーカSWに入力され、スピーカ内部のアンプで増幅されて放音される。
なお、一般にサラウンドスピーカ(リアスピーカ)は、フロントチャンネルのスピーカに比べて小径の小型のものが多く、もとより低音域(たとえば150Hz以下)の信号に対してほとんどゲインを持っていないため、受信装置3のハイパスフィルタ21L、21Rは無くてもよい。
また、一般にAVアンプでは、サブウーファチャンネルの音声信号は、予め中高音(たとえば150Hz以上)の信号がカットされているため、送信装置2のローパスフィルタ14は無くてもよい。
図4は、前記信号合成回路11をAVアンプ1に組み込んだ実施形態を示している。この実施形態では、サブウーファチャンネルの信号を独立して外部出力するか、左右のサラウンドチャンネルに合成して外部出力するかを切り換えることができるようになっている。
アンプ30から出力された5.1チャンネルのオーディオ信号のうち、サラウンド左右チャンネルSL、SRおよびサブウーファチャンネルSWの信号は、切換スイッチ31L、31R、31Sに入力される。切換スイッチ31L、31R、31Sは、1つの切換スイッチ31として連動して切り換えられる。このオーディオ信号SL、SR、SWを直接オーディオ出力端子32L、32R、32Sに出力するか、信号合成回路11に入力するかを切り換えるスイッチである。なお、フロントチャンネルFL、FRおよびセンタチャンネルCのオーディオ信号は直接オーディオ出力端子に出力される。
信号合成回路11は、図1で説明したように、ハイパスフィルタ13L、13R、ローパスフィルタ14および加算回路15L、15Rを備え、サブウーファチャンネルのオーディオ信号をサラウンド左右チャンネルのオーディオ信号の低音域として合成する回路である。したがって、オーディオ信号端子32L、32Rに2チャンネルの送信モジュール12を接続し、切換スイッチ31を信号合成回路11側に切り換えることにより、サラウンド左右チャンネルSL、SRおよびサブウーファチャンネルSWの信号を送信モジュール12を用いて無線送信することができる。
また、この構成において、サラウンドスピーカおよびサブウーファをケーブルで接続する場合には、切換スイッチ31をオーディオ出力端子側に切り換え、オーディオ出力端子32L、32R、32Sに各スピーカのケーブルを接続する。
図5は、図4の構成に加えて送信モジュール12もAVアンプ1に内蔵した実施形態を示している。すなわち、図1の送信装置2をそのままAVアンプ1に内蔵した構成になっている。切換スイッチ31′は、サラウンド左右チャンネルSL、SRおよびサブウーファチャンネルSWのオーディオ信号をオーディオ出力端子32L、32R、32Sに出力するか、信号合成回路11に入力するかを切り換えるとともに、送信モジュール12の電源をオン/オフする。すなわち、切換スイッチ31′は、オーディオ信号を信号合成回路11側に切り換えたとき送信モジュール12の電源をオンし、オーディオ信号をオーディオ出力端子32側に切り換えたとき送信モジュールの電源をオフする。切換スイッチ31′が信号合成回路11側に切り換えられているとき、オーディオ信号端子32L、32R、32Sにはオーディオ信号は出力されない。
なお、図4、図5の実施形態は、信号合成回路11をアナログ回路で構成した実施形態を示しているが、信号処理回路をDSPを用いてデジタル処理で実現してもよい。
また、上記実施形態では、サラウンド左右チャンネルの低音部にサブウーファチャンネルを合成して送信するようにしているが、他のチャンネルの信号にサブウーファチャンネルの信号を合成して送信するようにしてもよい。たとえば、フロント左右チャンネル、フロント左チャンネルとリア(サラウンド)左チャンネルなどである。AVアンプおよび各スピーカの設置位置に応じて決定すればよい。フロントチャンネルであっても、スピーカが小型のものであれば、低音部の発音はサブウーファに依存しているため、低音部をカットしてもそれほど支障はない。
なお、この実施形態では、無線伝送方式をUHF帯(800MHz帯)を用いたFMステレオ方式としているが、伝送方式はこれに限定されない。たとえば、デジタル伝送でもよく、赤外線伝送であってもよい。いずれにしても、廉価で入手できる2チャンネルステレオの送信(受信)モジュールを用いればよい。
この発明が適用されたサラウンドオーディオシステムが設置されているリスニングルームのレイアウトを示す図 この発明の実施形態である送信装置のブロック図 サラウンドスピーカおよびサブウーファに接続される受信装置のブロック図 この発明の実施形態であるAVアンプのブロック図 この発明の他の実施形態であるAVアンプのブロック図
符号の説明
1…AVアンプ
2…送信装置
3、4…受信装置
SL…サラウンド左スピーカ(およびそのチャンネルまたはオーディオ信号)
SR…サラウンド右スピーカ(およびそのチャンネルまたはオーディオ信号)
SW…サブウーファ(およびそのチャンネルまたはオーディオ信号)
10…一体型の送信装置
11…信号合成回路(コードレススピーカ用アダプタ)
12…(2チャンネルの)送信モジュール
31、31′…切換スイッチ

Claims (5)

  1. 2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を入力する入力端子と、
    入力された前記2チャンネルの音声信号の一方または両方の低音域をカットするフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段で低音域がカットされたチャンネルの音声信号に前記低音チャンネルの音声信号を加算する加算手段と、
    フィルタ手段で低音域をカットされたチャンネルについては前記加算手段から出力された信号を、フィルタ手段で低音域をカットされなかったチャンネルについては前記入力端子から入力された信号を2チャンネルの送信モジュールに向けて出力する出力端子と、
    を備えたコードレススピーカ用アダプタ。
  2. 2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を入力する入力端子と、
    入力された前記2チャンネルの音声信号の一方または両方の低音域をカットするフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段で低音域がカットされたチャンネルの音声信号に前記低音チャンネルの音声信号を加算する加算手段と、
    フィルタ手段で低音域をカットされたチャンネルについては前記加算手段から出力された信号を、フィルタ手段で低音域をカットされなかったチャンネルについては前記入力端子から入力された信号を無線で送信する2チャンネルの送信モジュールと、
    を備えたコードレススピーカ用送信機。
  3. 2チャンネルの音声信号および低音信号の音声信号を出力する音声信号処理部と、
    前記2チャンネルの音声信号の一方または両方の低音域をカットするフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段で低音域がカットされたチャンネルの音声信号に前記低音チャンネルの音声信号を加算する加算手段と、
    フィルタ手段で低音域をカットされたチャンネルについては前記加算手段から出力された信号を、フィルタ手段で低音域をカットされなかったチャンネルについては前記入力端子から入力された信号を無線で送信する2チャンネルの送信モジュールと、
    を備えたオーディオアンプ。
  4. 前記2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を外部出力するための出力端子と、
    前記2チャンネルの音声信号および低音チャンネルの音声信号を前記フィルタ手段または送信モジュールに入力するか、または、前記出力端子に入力するかを切り換える切換手段と、
    を備えた請求項3に記載のオーディオアンプ。
  5. 前記2チャンネルは、リアまたはサラウンドの左右チャンネルであり、前記低音チャンネルは、サブウーファチャンネルである請求項3または請求項4に記載のオーディオアンプ。
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