JP2011506501A - 置換アザ二環式化合物およびそれらの使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規置換ピロロピリジン、ピラゾロピリジンおよびイソオキサゾロピリジン誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防におけるそれらの使用、並びに、疾患の処置および/または予防において、好ましくは心血管障害の処置および/または予防において使用するための医薬の製造におけるそれらの使用に関する。

Description

本願は、新規置換ピロロピリジン、ピラゾロピリジンおよびイソオキサゾロピリジン誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに、疾患の処置および/または予防用、好ましくは心血管障害の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。
プリンヌクレオシドのアデノシンは、全ての細胞に存在し、多数の生理的および病態生理的刺激により放出される。アデノシンは、アデノシン−5'−一リン酸(AMP)およびS−アデノシルホモシステインの分解における中間体として細胞内で形成されるが、細胞から放出され得、その場合、それは、特異的受容体に結合することにより、ホルモン様物質または神経伝達物質として作用する。
正常酸素圧条件下では、細胞外空間の遊離アデノシンの濃度は非常に低い。しかしながら、虚血または低酸素条件下では、冒された器官におけるアデノシンの細胞外濃度は劇的に上昇する。かくして、例えば、アデノシンが血小板凝集を阻害し、冠動脈への血液供給を増加させることが知られている。さらに、それは、血圧に、心拍数に、神経伝達物質の放出に、そしてリンパ球の分化に作用する。脂肪細胞では、アデノシンは、脂肪分解を阻害でき、かくして血中の遊離脂肪酸およびトリグリセリドの濃度を低下させる。
これらのアデノシンの作用の目的は、冒された器官の酸素供給を増加させること、および/または、器官の代謝を虚血または低酸素条件下の器官の血液供給に適合させるために、これらの器官の代謝を低下させることである。
アデノシンの作用は、特異的受容体により媒介される。今日までに、サブタイプA1、A2a、A2bおよびA3が知られている。本発明によると、「アデノシン受容体選択的リガンド」は、アデノシン受容体の1つまたはそれ以上のサブタイプに選択的に結合し、かくしてアデノシンの作用を模倣できる(アデノシンアゴニスト)か、または、その作用を遮断できる(アデノシンアンタゴニスト)物質である。
これらのアデノシン受容体の作用は、メッセンジャーcAMPにより細胞内で媒介される。アデノシンのA2aまたはA2b受容体への結合の場合、細胞内cAMPは膜に結合したアデニル酸シクラーゼの活性化を介して増加し、一方、アデノシンのA1またはA3受容体への結合は、アデニル酸シクラーゼの阻害を介して細胞内cAMP濃度の低下をもたらす。
心血管系では、アデノシン受容体の活性化の主要な結果は:A1受容体を介する徐脈、負の変力作用および虚血に対する心臓の保護(「プレコンディショニング」)、A2aおよびA2b受容体を介する血管の拡張、並びに、A2b受容体を介する線維芽細胞および平滑筋細胞の増殖の阻害である。
A1アゴニスト(好ましくはGタンパク質を介して共役する)の場合、細胞内cAMP濃度の低下が観察される(好ましくは、フォルスコリンによるアデニル酸シクラーゼの直接的予刺激の後)。対応して、A2aおよびA2bアゴニスト(好ましくはGタンパク質を介して共役する)は、細胞におけるcAMP濃度の増加を導き、A2aおよびA2bアンタゴニストはその低下を導く。A2受容体の場合、フォルスコリンによるアデニル酸シクラーゼの直接的予刺激には利益がない。
ヒトでは、特異的A1アゴニストによるA1受容体の活性化は、血圧に影響を与えずに、頻度依存性の心拍数の低下を導く。従って、選択的A1アゴニストは、とりわけ、狭心症および心房細動の処置に適当であり得る。
心臓におけるA1受容体の心臓保護作用は、とりわけ、これらのA1受容体を特異的A1アゴニストで活性化することにより、急性心筋梗塞、急性冠症候群、心不全、バイパス術、心臓カテーテル検査および臓器移植の場合に、処置および器官の保護に利用され得る。
アデノシンまたは特異的A2bアゴニストによるA2b受容体の活性化は、血管の拡張を介して、血圧の低下を導く。血圧の低下は、心拍数の反映的増加を伴う。心拍数の増加は、特異的A1アゴニストを使用するA1受容体の活性化により低減することができる。
選択的A1/A2bアゴニストの血管系および心拍数に対する作用の組合せは、かくして、関連する心拍数の増加を伴わずに、血圧の全身的低下をもたらす。このような薬学的プロフィールを有するデュアルのA1/A2bアゴニストは、例えば、ヒトの高血圧症の処置に用い得る。
ヒトでは、特異的A1アンタゴニストによるA1受容体の阻害は、糸球体濾過率に影響を与えずに、尿酸排泄作用、ナトリウム排泄増加作用およびカリウム保持性利尿作用を有し、従って、腎臓保護性である。従って、選択的A1アンタゴニストは、とりわけ、急性心不全および慢性心不全の処置に適当であり得る。さらに、それらは、腎症および他の腎障害の場合に、腎臓保護のために使用できる。
脂肪細胞では、A1およびA2b受容体の活性化は、脂肪分解の阻害を導く。かくして、A1/A2bアゴニストの脂肪代謝に対する複合的作用は、遊離脂肪酸およびトリグリセリドの低下をもたらす。次いで、メタボリックシンドロームおよび糖尿病の患者において、脂質の低下は、インシュリン耐性の低下および症状の改善を導く。
上述の受容体選択性は、対応するcDNAの安定的形質移入後に問題の受容体サブタイプを発現する細胞株に対する物質の効果により判定できる(刊行物 M. E. Olah, H. Ren, J. Ostrowski, K. A. Jacobson, G. L. Stiles, "Cloning, expression, and characterization of the unique bovine A1 adenosine receptor. Studies on the ligand binding site by site-directed mutagenesis" in J. Biol. Chem. 267 (1992), pages 10764-10770 を参照、その開示を出典明示により完全に本明細書の一部とする)。
かかる細胞株に対する物質の効果は、細胞内メッセンジャーcAMPの生化学的測定により研究できる(刊行物 K. N. Klotz, J. Hessling, J. Hegler, C. Owman, B. Kull, B. B. Fredholm, M. J. Lohse, "Comparative pharmacology of human adenosine receptor subtypes - characterization of stably transfected receptors in CHO cells" in Naunyn Schmiedebergs Arch. Pharmacol. 357 (1998), pages 1-9 を参照、その開示を出典明示により完全に本明細書の一部とする)。
先行技術から知られている「アデノシン受容体特異的」リガンドは、主に、天然アデノシンを基礎とする誘導体である[S.-A. Poulsen and R. J. Quinn, "Adenosine receptors: New opportunities for future drugs" in Bioorganic and Medicinal Chemistry 6 (1998), pages 619-641]。しかしながら、先行技術から知られているこれらのアデノシンリガンドには、通常、それらの作用が真に受容体特異的ではなく、それらの活性が天然アデノシンのものより低いか、または経口投与後に非常に弱い活性しか有さないという不利益がある。従って、それらは主に実験目的でのみ使用される。依然として臨床開発中であるこのタイプの化合物は、今までのところ、静脈内投与にのみ適するものである。
WO95/34563は、置換ピラゾロおよびピロロピリジン類を、ストレス関連障害の処置用のCRFアンタゴニストとして記載している。WO2004/014368は、3−ピロリルピリドピラゾール類および3−ピロリルインダゾール類を、癌の処置用のキナーゼ阻害剤として開示している。WO2004/035740は、とりわけ、関節リウマチ、敗血症および多発性硬化症の処置用の置換ヘテロ二環式化合物を特許請求している。WO2004/058767、WO2006/001501およびWO2006/001511は、ピロロピリジン類および−ピリミジン類を、CNS障害および高血圧症の処置用のCRFリガンドとして開示している。
アデノシンA1および/またはアデノシンA2b受容体の選択的リガンドとして作用し、それ自体、疾患の処置および/または予防用、特に、心血管疾患の処置および/または予防用の新規化合物を提供することが、本発明の目的である。
本発明は、式(I)
Figure 2011506501
[式中、
Aは、CRまたはNを表し
{ここで、Rは、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表す}、
かつ、BはNRを表し
{ここで、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表す
(ここで、(C−C)−アルキルは、(C−C)−アルコキシカルボニル置換基により置換されていてもよい)}、
または、
AはNを表し、
かつ、BはOを表し、
Xは、OまたはSを表し、
は、(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表し
{ここで、(C−C10)−アリールおよび5員ないし10員のヘテロアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノおよびN'−(C−C)−アルキルピペラジノ、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
(ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい)}、
は、(C−C)−シクロアルキル、5員または6員の複素環、フェニルまたは5員または6員のヘテロアリールを表し
〔ここで、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノおよびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく
{ここで、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)}、
そして、5員または6員の複素環は、オキソ、チオキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニル、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい
{ここで、(C−C)−アルキルは、フッ素、オキソ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニルオキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
そして、(C−C)−アルキルカルボニルは、ヒドロキシルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく、
そして、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい}
そして、
フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルコキシおよび−NRからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい
{ここで、(C−C)−アルキルは、1個ないし3個のフッ素置換基により置換されていてもよく、
そして、(C−C)−アルコキシは、フッ素、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノおよびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
そして、(C−C)−シクロアルコキシは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表し
(ここで、(C−C)−アルキルは、ヒドロキシルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキルスルホニルまたは(C−C)−シクロアルキルスルホニルを表し
(ここで、(C−C)−アルキルは、(C−C)−シクロアルキル、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノおよびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
または、フェニル上の2個の隣接する置換基は、それらが結合している炭素原子と一体となって、1,3−ジオキソランまたは2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソランを形成していてもよい}〕、
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルキルカルボニルを表す]、
の化合物、並びに、それらのN−オキシド、塩、溶媒和物、N−オキシドの塩およびN−オキシドおよび塩の溶媒和物を提供する。
本発明による化合物は、式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、式(I)に包含される、下記の式の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、並びに、式(I)に包含され、例示的実施態様として後述される化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である(式(I)に包含され、後述される化合物が、既に塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではない場合)。
本発明による化合物は、それらの構造に依存して、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在し得る。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの各々の混合物を包含する。立体異性体的に純粋な構成分は、かかるエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から、既知方法で単離できる。
本発明による化合物が互変異性体で存在できる場合、本発明は全ての互変異性体を包含する。
本発明の目的上、好ましいは、本発明による化合物の生理的に許容し得る塩である。また、それら自体は医薬適用に適さないが、例えば、本発明による化合物の単離または精製に使用できる塩も含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、また、常套の塩基の塩、例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個の炭素原子を有する有機アミン類(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩が含まれる。
溶媒和物は、本発明の目的上、固体または液体状態で溶媒分子との配位により錯体を形成している本発明による化合物の形態を表す。水和物は、配位が水と起こる、溶媒和物の特別な形態である。本発明の目的上、好ましい溶媒和物は水和物である。
加えて、本発明はまた、本発明による化合物のプロドラッグも包含する。用語「プロドラッグ」は、それら自体は生物学的に活性であっても不活性であってもよいが、それらの体内残存時間中に、本発明による化合物に(例えば代謝的または加水分解的に)変換される化合物を包含する。
本発明の目的上、断りのない限り、置換基は以下の意味を有する:
アルキルは、本発明に関して、1個ないし6個または1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルである。1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルが好ましい。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1−エチルプロピル、n−ペンチルおよびn−ヘキシル。
シクロアルキルは、本発明に関して、3個ないし7個または5個もしくは6個の環内炭素原子を有する単環式飽和炭素環である。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル。
アルキルカルボニルは、本発明に関して、1個ないし6個または1個ないし4個の炭素原子および1位に結合したカルボニル基を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルである。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、イソブチルカルボニルおよびtert−ブチルカルボニル。
アルキルカルボニルオキシは、本発明に関して、1個ないし4個の炭素原子、および、1位に結合した、酸素原子を介して結合しているカルボニル基を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルである。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシおよびtert−ブチルカルボニルオキシ。
アルコキシは、本発明に関して、1個ないし6個または1個ないし4個または2個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシラジカルである。1個ないし4個または2個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシラジカルが好ましい。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシ。
シクロアルコキシは、本発明に関して、3個ないし7個の炭素原子を有する単環式飽和アルコキシラジカルである。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシおよびシクロヘプチルオキシ。
アルコキシカルボニルは、本発明に関して、1個ないし6個または1個ないし4個の炭素原子および酸素で結合したカルボニル基を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシラジカルである。1個ないし4個の炭素原子をアルコキシ基中に有する直鎖または分枝鎖のアルコキシカルボニルラジカルが好ましい。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニル。
モノアルキルアミノは、本発明に関して、1個ないし6個または1個ないし4個または2個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。1個ないし4個または2個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のモノアルキルアミノラジカルが好ましい。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノおよびn−ヘキシルアミノ。
ジアルキルアミノは、本発明に関して、2個の同一であるかまたは異なる、1個ないし6個または1個ないし4個の炭素原子を各々有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。1個ないし4個の炭素原子を各々有する直鎖または分枝鎖のジアルキルアミノラジカルが好ましい。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N,N−ジイソプロピルアミノ、N−n−ブチル−N−メチルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノ。
モノアルキルアミノカルボニルは、本発明に関して、カルボニル基を介して結合しており、1個ないし6個または1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。1個ないし4個の炭素原子をアルキル基中に有するモノアルキルアミノカルボニルラジカルが好ましい。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニルおよびtert−ブチルアミノカルボニル。
ジアルキルアミノカルボニルは、本発明に関して、カルボニル基を介して結合しており、2個の同一であるかまたは異なる、1個ないし6個または1個ないし4個の炭素原子を各々有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。各場合で1個ないし4個の炭素原子をアルキル基毎に有するジアルキルアミノカルボニルラジカルが好ましい。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−n−ブチル−N−メチルアミノカルボニルおよびN−tert−ブチル−N−メチルアミノカルボニル。
アルキルスルホニルは、本発明に関して、1個ないし4個の炭素原子を有し、スルホン基を介して結合している、直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルである。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニルおよびtert−ブチルスルホニル。
シクロアルキルスルホニルは、本発明に関して、3個ないし7個の炭素原子を有し、スルホン基を介して結合している単環式飽和アルキルラジカルである。以下のラジカルは、例として、そして好ましいものとして言及し得る:シクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニルおよびシクロヘプチルスルホニル。
複素環は、本発明に関して、全部で5個または6個の環内原子を有し、N、OおよびSからなる群から1個または2個の環内ヘテロ原子を含有し、環内炭素原子を介して、または、適するならば、環内窒素原子を介して結合している、飽和複素環である。以下のラジカルは、例として言及し得る:ピロリジニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニルおよびチオモルホリニル。ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニルおよびモルホリニルが好ましい。
(C −C 10 )−アリールは、本発明に関して、6個または10個の環内炭素原子を有する芳香族性炭素環である。好ましいアリールラジカルは、フェニルおよびナフチルである。
ヘテロアリールは、本発明に関して、全部で5個ないし10個の環内原子を有し、N、OおよびSからなる群から3個までの同一であるかまたは異なる環内ヘテロ原子を含み、環内炭素原子を介して、または、適するならば、環内窒素原子を介して結合している、単環式または場合により二環式の芳香族性複素環(複素芳香族)である。以下のラジカルは、例として言及し得る:フリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、インダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル。N、OおよびSからなる群から3個までの環内ヘテロ原子を有する単環式5員または6員のヘテロアリールラジカル、例えば、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルが好ましい。
ハロゲンには、本発明に関して、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれる。好ましいのは、塩素またはフッ素である。
本発明による化合物中のラジカルが置換されているとき、そのラジカルは、断りのない限り、一置換または多置換されていてよい。本発明の目的上、1個より多く存在する全てのラジカルの意味は、相互に独立している。好ましいのは、1個、2個または3個の同一かまたは異なる置換基による置換である。ことさら特に好ましいのは、1個または2個の同一かまたは異なる置換基による置換である。
本発明に関して、好ましいのは、式中、
Aが、CRまたはNを表し
{ここで、Rは、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニルまたはモノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表す}、
かつ、
Bが、NRを表し
{ここで、Rは、水素、メチルまたはエチルを表す
(ここで、メチルおよびエチルは、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
Xが、OまたはSを表し、
が、フェニルまたは5員または6員のヘテロアリールを表し
{ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
(ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい)}、
が、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはピリジルを表し
{ここで、シクロヘキシルは、ヒドロキシルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
(ここで、(C−C)−アルコキシは、ヒドロキシルおよびメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
ここで、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−アルキルカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
(ここで、(C−C)−アルキルは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチルカルボニルオキシおよびエチルカルボニルオキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、(C−C)−アルキルカルボニルは、ヒドロキシル、メトキシおよびエトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
ここで、フェニルおよびピリジルは、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい
(ここで、(C−C)−アルコキシは、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
ここで、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリルおよびチアゾリルは、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
(ここで、(C−C)−アルコキシは、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)}、
が、水素、アミノ、メチルアミノまたはジメチルアミノを表す、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明に関して、好ましいのは、
Aが、CRまたはNを表し
{ここで、Rは、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニルまたはモノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表す}、
かつ、
Bが、NRを表し
{ここで、Rは、水素、メチルまたはエチルを表す
(ここで、メチルおよびエチルは、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
Xが、OまたはSを表し、
が、フェニルまたは5員または6員のヘテロアリールを表し
{ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
(ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい)}、
が、式
Figure 2011506501
の基を表し
{ここで、
*は、二環への結合点を表し、
は、水素または(C−C)−アルコキシを表し
(ここで、(C−C)−アルコキシは、1個または2個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい)、
は、水素または(C−C)−アルコキシを表し
(ここで、(C−C)−アルコキシは、1個または2個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい)、
は、水素、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシまたは2−ヒドロキシエトキシを表し、
は、水素またはヒドロキシルを表し、
そして、
10は、水素またはメチルを表す}、
が、水素、アミノ、メチルアミノまたはジメチルアミノを表す、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明に関して、特に好ましいのは、
Aが、CRまたはNを表し
{ここで、Rは、メトキシカルボニル、アミノカルボニルまたはメチルアミノカルボニルを表す}、
かつ、
Bが、NRを表し
{ここで、Rは、水素またはメチルを表す
(ここで、メチルは、メトキシカルボニル置換基により置換されていてもよい)}、
Xが、OまたはSを表し、
が、チアゾリル、オキサゾリル、フェニルまたはピリジルを表し
{ここで、フェニルおよびピリジルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、チアゾリルおよびオキサゾリルは、フェニル基の置換基により置換されており
(ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、メトキシおよびヒドロキシカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
そして、チアゾリルおよびオキサゾリルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい}、
が、式
Figure 2011506501
の基を表し
{ここで、
*は、二環への結合点を表し、
は、水素または(C−C)−アルコキシを表し
(ここで、(C−C)−アルコキシは、1個または2個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい)}、
がアミノを表す、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明に関して、好ましいのは、また、式中、
が、式
Figure 2011506501
の基を表す
{ここで、
*は、二環への結合点を表し、
は、水素または(C−C)−アルコキシを表す
(ここで、(C−C)−アルコキシは、1個または2個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい)}、
式(I)の化合物である。
本発明に関して、好ましいのは、また、式中、
が、チアゾリル、オキサゾリル、フェニルまたはピリジルを表す
{ここで、フェニルおよびピリジルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
ここで、チアゾリルおよびオキサゾリルは、フェニルにより置換されており
(ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、メトキシおよびヒドロキシカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
かつ/または、
チアゾリルおよびオキサゾリルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい}、
式(I)の化合物である。
本発明に関して、好ましいのは、また、式中、Rがアミノを表す、式(I)の化合物である。
本発明は、さらに、Rがアミノを表す本発明による式(I)の化合物の製造方法を提供し、その方法は、式(II)
Figure 2011506501
(式中、X、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を、
[A]不活性溶媒中、適する塩基の存在下、式(III−A)
Figure 2011506501
(式中、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物と反応させ、式(IV−A)
Figure 2011506501
(式中、X、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、次いで、これを、不活性溶媒中、適する塩基の存在下で環化し、式(I−A)
Figure 2011506501
(式中、X、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得るか、
または、
[B]不活性溶媒中、適する塩基の存在下で、式(III−B)
Figure 2011506501
(式中、Rは上記の意味を有する)
の化合物を用いて環化し、式(I−B)
Figure 2011506501
(式中、X、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得るか、
または、
[C]不活性溶媒中、適する塩基の存在下で、式(III−C)
Figure 2011506501
の化合物と反応させ、式(IV−C)
Figure 2011506501
(式中、X、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、次いで、これを、適する溶媒中、適する塩基の存在下で環化し、式(I−C)
Figure 2011506501
(式中、X、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、
次いで、存在する任意の保護基を切断し、得られる式(I−A)、(I−B)および(I−C)の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基または酸を用いて、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする。
式(II)の化合物またはラジカルR中に存在し得る任意の官能基(例えば、特に、アミノ、ヒドロキシルおよびカルボキシル基)は、この方法において、好都合または必要であれば、一時的な保護形態でも存在し得る。そのような保護基の導入および除去は、これに関して、当業者に知られている常套の方法により行う[例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, Wiley, New York, 1999; M. Bodanszky and A. Bodanszky, The Practice of Peptide Synthesis, Springer-Verlag, Berlin, 1984 参照]。複数の保護基が存在するならば、除去は、ワンポット反応で同時に、または、別の反応工程で、場合により実施し得る。
式(III−A)、(III−B)および(III−C)の化合物は、購入できるか、文献から知られているか、または、文献から知られている方法と同様に製造できる。
上記の方法は、下記反応スキーム1ないし3により例示説明できる:
スキーム1
Figure 2011506501
スキーム2
Figure 2011506501
スキーム3
Figure 2011506501
反応(II)+(III−A)→(IV−A)、(IV−A)→(I−A)、(II)+(III−B)→(I−B)、(II)+(III−C)→(IV−C)のための不活性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびtert−ブタノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの非環式および環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタンおよびクロロベンゼンなどの塩化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)、アセトニトリル、ピリジンまたは水などの他の溶媒である。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましいのは、溶媒として、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフランまたはジオキサンを使用することである。
反応(II)+(III−A)→(IV−A)→(I−A)に適する塩基は、常套の無機または有機塩基である。これらには、好ましくは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどのアルカリ金属炭酸塩、重炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩、ナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシドまたはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド、または、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド、ブチルリチウムまたはフェニルリチウムなどの有機金属化合物、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)または1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)などの有機アミンが含まれる。好ましいのは、トリエチルアミンおよびアルカリ金属炭酸塩である。
反応(IV−C)→(I−C)のための不活性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびtert−ブタノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタンおよびクロロベンゼンなどの塩化炭化水素類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒、または水である。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましいのは、溶媒として水を使用することである。
反応(II)+(III−C)→(IV−C)および(IV−C)→(I−C)に適する塩基は、常套の無機または有機塩基である。これらには、好ましくは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、ナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシドまたはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、または、ブチルリチウムまたはフェニルリチウムなどの有機金属化合物が含まれる。好ましいのは、アルカリ金属アルコキシド類およびアルカリ金属水酸化物である。
ここで、塩基は、式(II)の化合物1molを基準として、1ないし10mol、好ましくは1ないし5mol、特に1ないし4molの量で用いることができる。
これらの反応は、一般的に、−78℃ないし+140℃の温度範囲で、好ましくは−20℃ないし+80℃の範囲で、特に0℃ないし+50℃で、必要に応じてマイクロ波中で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧で実施できる(例えば、0.5ないし5barの範囲で)。これらの反応は、一般的に、大気圧で実施する。
さらなる本発明による化合物は、上記の方法により得られるRがアミノを表す式(I)の化合物から、Ortega, M.A. et al., Bioorg. Med. Chem. 2002, 10 (7), 2177-2184 に記載の方法と同様に、これらを、式(V)
Figure 2011506501
(式中、A、B、X、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物に変換し、次いで、これらの化合物を、文献 [Fischer E. et al., Chem. Ber. 1901, 34, 798; Zhu, G. et al., Bioorg. Med. Chem. 2007, 15 (6), 2441-2452; Vasudevan A. et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15 (23), 5293-5297; Pillai P. et al., Indian J. Chem. Sect. B, 1989, 28, 1026-1030 参照] から知られている方法と同様にさらに反応させることにより、製造できる。
他の本発明による化合物は、必要に応じて、上記の方法により得られる式(I)の化合物から、個々の置換基の官能基、特にR、R、RおよびRで列挙したものを、変換することにより製造することもできる。これらの変換は、当業者に知られている常套の方法により実施し、例えば、求核性および求電子性置換、酸化、還元、水素化、遷移金属に触媒されるカップリング反応、脱離、アルキル化、アミノ化、エステル化、エステル開裂、エーテル化、エーテル開裂、カルボキサミドの形成、並びに、一時的な保護基の導入および除去などの反応が含まれる。
式(II)の化合物は、式(VI)
Figure 2011506501
(式中、X、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を、不活性溶媒中、塩化銅(II)および亜硝酸イソペンチルと反応させることにより製造できる。
上記の方法は、下記反応スキームにより例示説明できる:
スキーム4
Figure 2011506501
反応(VI)→(II)は、一般的に、式(VI)の化合物1molを基準として、塩化銅(II)2ないし12molおよび亜硝酸イソペンチル2ないし12molのモル比で実施する。
工程(VI)→(II)に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、ジエチルエーテルおよびテトラヒドロフランなどの非環式および環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンおよびクロロベンゼンなどの塩化炭化水素類、または、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒が含まれる。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましい溶媒は、アセトニトリルおよびジメチルホルムアミドである。
この反応は、一般的に、−78℃ないし+180℃の温度範囲で、好ましくは0℃ないし+100℃の範囲で、特に+20℃ないし+80℃で、必要に応じてマイクロ波中で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧で実施できる(例えば、0.5ないし5barの範囲で)。この反応は、一般的に、大気圧で実施する。
式中、XがSを表す式(VI)の化合物は、式(VII−A)
Figure 2011506501
(式中、R2Aは、(C−C)−シクロアルキル、炭素を介して結合している5員または6員の複素環、フェニル、または、炭素を介して結合している5員または6員のヘテロアリールを表し、
それらの各々は、Rで上記した通りに置換されていてもよい)
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(VIII)
Figure 2011506501
(式中、Rは上記の意味を有し、そして、
Qは、適する脱離基、好ましくはハロゲン、特に塩素、臭素またはヨウ素を表すか、または、メシレート、トシレートまたはトリフレートを表す)
の化合物と反応させ、式(VI−A)
Figure 2011506501
(式中、RおよびR2Aは、各々、上記の意味を有する)
の化合物を得ることにより製造できる。
式(VIII)の化合物は、購入できるか、文献から知られているか、または、文献から知られている方法により製造できる。従って、式(VIII−A)および(VIII−B)の置換オキサゾールおよびチアゾール誘導体は、例えば、アミド類またはチオアミド類と1,3−ジハロアセトンとの反応により得ることができる(スキーム5参照):
スキーム5
Figure 2011506501
反応(VII−A)+(VIII)→(VI−A)のための不活性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびtert−ブタノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの非環式および環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタンおよびクロロベンゼンなどの塩化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒である。他の適する溶媒は水である。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましいのは、溶媒としてジメチルホルムアミドを使用することである。
反応(VII−A)+(VIII)→(VI−A)に適する塩基は、常套の無機または有機塩基である。これらには、好ましくは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどのアルカリ金属炭酸塩、重炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩、ナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシドまたはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、ブチルリチウムまたはフェニルリチウムなどの有機金属化合物、または、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)または1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)などの有機アミン類が含まれる。好ましいのは、アルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属重炭酸塩である。
ここで、塩基は、式(II)の化合物1molを基準として、1ないし10mol、好ましくは1ないし5mol、特に1ないし4molの量で用いることができる。
この反応は、一般的に、−78℃ないし+140℃の温度範囲で、好ましくは−20℃ないし+80℃の範囲で、特に0℃ないし+50℃で、必要に応じてマイクロ波中で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧で実施できる(例えば、0.5ないし5barの範囲で)。この反応は、一般的に、大気圧で実施する。
式(VII−A)の化合物は、文献から知られている方法と同様に、例えば、式(IX)
Figure 2011506501
(式中、R2Aは上記の意味を有する)
のアルデヒドを、塩基の存在下、2当量のシアノチオアセトアミドと反応させることにより、製造できる[例えば、Dyachenko et al., Russ. J. Chem. 33 (7), 1014 1017 (1997), 34 (4), 557 563 (1998); Dyachenko et al., Chemistry of Heterocyclic Compounds 34 (2), 188-194 (1998); Qintela et al., Eur. J. Med. Chem. 33, 887-897 (1998); Kandeel et al., Z. Naturforsch. 42b, 107-111 (1987); Reddy et al., J. Med. Chem. 49, 607-615 (2006); Evdokimov et al., Org. Lett. 8, 899-902 (2006) 参照]。
式(IX)の化合物は、購入できるか、文献から知られているか、または、文献から知られている方法と同様に製造できる。
式中、XがSを表すさらなる式(VI)の化合物は、式(X)
Figure 2011506501
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(VIII)の化合物を用いて、式(XI)
Figure 2011506501
(式中、Rは上記の意味を有する)
の化合物に変換し、次いで、この化合物を、不活性溶媒中、または溶媒の非存在下で、式(XII)
Figure 2011506501
(式中、R2Bは、窒素を介して結合している5員または6員の複素環または窒素を介して結合している5員または6員のヘテロアリールを表し、
これらの各々は、上記でRについて記載した通りに置換されていてもよい)
の化合物と反応させ、式(VI−B)
Figure 2011506501
(式中、RおよびR2Bは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得ることにより製造できる。
工程(X)+(VIII)→(XI)に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびtert−ブタノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの非環式および環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタンおよびクロロベンゼンなどの塩化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒である。他の適する溶媒は水である。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましいのは、溶媒としてジメチルホルムアミドを使用することである。
工程(X)+(VIII)→(XI)に適する塩基は、常套の無機または有機塩基である。これらには、好ましくは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどのアルカリ金属炭酸塩、重炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩、ナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシドまたはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、ブチルリチウムまたはフェニルリチウムなどの有機金属化合物類、または、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)または1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)などの有機アミン類が含まれる。好ましいのは、アルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属重炭酸塩である。
ここで、塩基は、式(II)の化合物1molを基準として、1ないし10mol、好ましくは1ないし5mol、特に1ないし4molの量で用いることができる。
この反応は、一般的に、−78℃ないし+140℃の温度範囲で、好ましくは−20℃ないし+80℃の範囲で、特に0℃ないし+50℃で、必要に応じてマイクロ波中で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧で実施できる(例えば、0.5ないし5barの範囲で)。この反応は、一般的に、大気圧で実施する。
工程(XI)+(XII)→(VI−B)に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびtert−ブタノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの非環式および環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタンまたはクロロベンゼンなどの塩化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒である。他の適する溶媒は水である。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。必要に応じて、この反応は、さらなる溶媒を添加せずに、過剰の化合物(XII)の存在下で有利に実施することもできる。この反応は、好ましくは、溶媒のアセトンまたはN−メチルピロリジノン中で実施する。
工程(XI)+(XII)→(VI−B)は、一般的に、0℃ないし+180℃の温度範囲で、好ましくは+20℃ないし+100℃の範囲で、特に+60℃ないし+100℃で、必要に応じてマイクロ波中で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば、0.5ないし5barの範囲で)。この反応は、一般的に、大気圧で実施する。
式(XII)の化合物は、購入できるか、文献から知られているか、または、それらは、文献から知られている方法と同様に製造できる。
式(X)の化合物は、[ビス(メチルチオ)メチレン]マロノニトリルを、シアノチオアセトアミドと、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で反応させることにより、簡潔な方法で得ることができる。
XがOを表す式(VI)の化合物は、式(XIII)
Figure 2011506501
(式中、R2Aは上記の意味を有し、そして、
11は、(C−C)−アルキルまたはフェニルを表す)
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下で、式(XIV)
Figure 2011506501
(式中、Rは上記の意味を有する)
の化合物と反応させ、式(VI−C)
Figure 2011506501
(式中、RおよびR2Aは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得ることにより製造できる。
式(XIII)の化合物は、文献に記載の方法[例えば、Kambe et al., Synthesis, 531-533 (1981); Elnagdi et al., Z. Naturforsch. 47b, 572-578 (1991); Reddy et al., J. Med. Chem. 49, 607-615 (2006); Evdokimov et al., Org. Lett. 8, 899-902 (2006)参照]と同様に、または、式(VII−A)の化合物を、文献に記載の方法[例えば、Fujiwara, H. et al., Heterocycles 1993, 36 (5), 1105-1113, Su et al., J. Med Chem. 1988, 31, 1209-1215 参照]と同様に反応させることにより、製造できる。
式中、XがOを表すさらなる式(VI)の化合物は、式(XV)
Figure 2011506501
(式中、R11は上記の意味を有する)
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(XIV)の化合物を用いて、式(XVI)
Figure 2011506501
(式中、Rは上記の意味を有する)
の化合物に変換し、次いで、この化合物を、不活性溶媒中、または、溶媒の非存在下、式(XII)の化合物と反応させ、式(VI−D)
Figure 2011506501
(式中、RおよびR2Bは、各々上記の意味を有する)
の化合物と反応させるか、または、
先ず、式(XV)の化合物を、不活性溶媒中で、または、溶媒の非存在下で、式(XII)の化合物と反応させ、式(XVII)
Figure 2011506501
(式中、R2BおよびR11は、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、次いで、これらを式(XIV)の化合物を用いて式(VI−D)の化合物に変換することにより、製造できる。
11がフェニルを表す式(XV)の化合物は、式(X)の化合物から、Fujiwara, H. et al., Heterocycles 1993, 36 (5), 1105-1113 に記載の方法と同様に製造できる。
11が(C−C)−アルキルを表す式(XV)の化合物は、式(X)の化合物から、Su et al., J. Med Chem. 1988, 31, 1209-1215 に記載の方法と同様に製造できる。
反応(XIII)+(XIV)、(XV)+(XIV)および(XVII)+(XIV)に適する不活性溶媒は、特に、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの非環式および環式エーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)およびピリジンなどの他の溶媒である。これらの溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましいのは、1,2−ジメトキシエタンを使用することである。
これらの反応に適する塩基は、特に、ナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシドまたはナトリウムtert−ブトキシドまたはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、または、ブチルリチウムまたはフェニルリチウムなどの有機金属化合物である。好ましいのは、カリウムtert−ブトキシドを使用することである。
ここで、塩基は、一般的に、式(XIV)の化合物1molを基準として、1ないし1.25molの量で、好ましくは等モル量で用いる。
反応(XIII)+(XIV)、(XV)+(XIV)および(XVII)+(XIV)は、一般的に、−20℃ないし+120℃の温度範囲で、好ましくは+20℃ないし+100℃で、必要に応じてマイクロ波中で実施する。これらの反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば、0.5ないし5barの範囲で)。これらの反応は、一般的に、大気圧で実施する。
工程(XV)または(XVI)+(XII)→(VI−D)に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびtert−ブタノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの非環式および環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタンまたはクロロベンゼンなどの塩化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒が含まれる。他の適する溶媒は水である。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。必要に応じて、この反応は、さらなる溶媒を添加せずに、過剰の化合物(XII)の存在下で有利に実施することもできる。この反応は、好ましくは、溶媒のアセトンまたはN−メチルピロリジノン中で実施する。
工程(XV)または(XVI)+(XII)→(VI−D)は、一般的に、0℃ないし+180℃の温度範囲で、好ましくは+20℃ないし+100℃の範囲で、特に+60℃ないし+100℃で、必要に応じてマイクロ波中で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば0.5ないし5barの範囲で)。この反応は、一般的に、大気圧で実施する。
上記の製造方法は、下記の反応スキームにより例示説明できる:
スキーム6
Figure 2011506501
スキーム7
Figure 2011506501
スキーム8
Figure 2011506501
スキーム9
Figure 2011506501
スキーム10
Figure 2011506501
驚くべき事に、本発明による化合物は、予見できない有用な薬理活性スペクトルを有し、従って、障害の予防および/または処置に特に適する。
本発明による化合物の薬理活性は、アデノシン受容体の個々のサブタイプまたは複数のサブタイプでの強力な選択的リガンドとしての、特にアデノシンA1および/またはA2b受容体の選択的リガンドとしての、それらの作用により説明できる。ここで、それらは、選択的A1アゴニストとして、選択的A1アンタゴニストとして、または選択的デュアルA1/A2bアゴニストとして作用する。
本発明による化合物は、主に選択的アデノシンA1アゴニストとして作用する。
本発明に関して、「アデノシンA1および/またはA2b受容体の選択的リガンド」は、第一にA1および/またはA2bアデノシン受容体サブタイプで顕著な活性が、第2にA2aおよびA3アデノシン受容体サブタイプで、全くないか、またはかなり弱い活性(10倍またはそれ以上)が観察できるアデノシン受容体リガンドであり、ここで、活性/選択性の試験方法に関して、セクションB−1に記載の試験を参照する。
それらの特定の構造次第で、本発明による化合物は、完全アデノシン受容体アゴニストとして、部分アデノシン受容体アゴニストとして、または、アデノシン受容体アンタゴニストとして作用できる。ここで、部分アデノシン受容体アゴニストは、完全アゴニスト(例えば、アデノシン自体)のものよりも弱いアデノシン受容体での機能的応答を引き起こす受容体リガンドとして定義される。従って、部分アゴニストは、受容体の活性化に関して、完全アゴニストよりも低い活性を有する。
式(I)の化合物は、単独で、または、1種またはそれ以上の他の活性成分と組み合わせて、様々な障害、例えば、特に、高血圧症および他の心血管系の障害(心血管障害)の予防および/または処置に、心臓の病変後の心臓の保護に、そして、代謝障害および腎障害に適する。
本発明に関して、心血管系の障害または心血管障害は、高血圧症に加えて、例えば、特に、以下の障害を含むものと理解すべきである:末梢および心血管の障害、冠動脈心疾患、冠動脈再狭窄、例えば、末梢血管のバルーン拡張術後の再狭窄、心筋梗塞、急性冠動脈症候群、安定および不安定狭心症、心不全、頻拍症、不整脈、心房および心室細動、末梢循環の障害、フィブリノーゲンおよび低密度LDLのレベルの上昇、並びに、プラスミノーゲン活性化因子阻害因子1(PAI−1)濃度の上昇、特に、冠動脈心疾患、急性冠動脈症候群、狭心症、心不全、心筋梗塞、心房細動および高血圧症。
本発明に関して、心不全の用語には、急性および慢性の両方の心不全の顕在化、並びに、この疾患のより特異的な、または関連するタイプ、例えば、急性非代償性心不全、右心不全、左心不全、全体的不全、虚血性心筋症、拡張型心筋症、先天性心疾患、心臓弁疾患、心臓弁疾患に関連する心不全、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、三尖弁狭窄症、三尖弁閉鎖不全症、肺動脈弁狭窄症、肺動脈弁閉鎖不全症、複合心臓弁疾患、心筋の炎症(心筋炎)、慢性心筋炎、急性心筋炎、ウイルス性心筋炎、糖尿病性心不全、アルコール性心筋症、心臓の蓄積症、並びに、拡張期および収縮期心不全が含まれる。
本発明による化合物は、さらに、梗塞により冒された心筋領域の縮小、および、二次梗塞の予防にも適する。
本発明による化合物は、さらに、血栓塞栓性障害、虚血後の再灌流障害、微小血管性および大血管性の病変(血管炎)、浮腫、虚血、例えば、心筋梗塞、卒中および一過性虚血発作の予防および/または処置に、また、移植、バイパス術、カテーテル心臓検査および他の外科的手法に関する器官の保護に適する。
さらに、本発明による化合物は、腎臓病、特に腎不全の処置および/または予防に適する。本発明に関して、腎不全の用語には、急性および慢性の症状の腎不全の両方、並びに、腎臓の低灌流、閉塞性尿路疾患、糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、尿細管間質性疾患、原発性および先天性腎臓病などの腎症の疾患、腎炎、毒性物質に誘導される腎症、糖尿病性腎症、腎盂腎炎、腎嚢胞および腎硬化症などの、根底にあるか、または関連する腎臓病が含まれ、それは、例えば、異常に減少したクレアチニンおよび/または水排出、異常に上昇した尿素、窒素、カリウムおよび/またはクレアチニンの血液濃度、例えばグルタミルシンセターゼなどの腎臓の酵素の活性の変化、尿のモル浸透圧濃度または尿量の変化、微量アルブミン尿の増加、マクロアルブミン尿、糸球体および細動脈の病変、尿細管の拡大、高リン血症および/または透析の必要により、診断的に特徴付けることができる。本発明は、また、腎不全の続発症、例えば、高血圧症、肺水腫、心不全、尿毒症、貧血、電解質異常(例えば高カリウム血症、低ナトリウム血症)および骨および炭水化物代謝の障害の処置および/または予防のための本発明による化合物の使用も含む。
本発明による化合物を使用し得るさらなる適応症は、例えば、過敏性膀胱(irritable bladder)、勃起不全および女性の性機能不全などの泌尿生殖系の障害の予防および/または処置であるが、加えて、炎症性皮膚疾患(乾癬、ざ瘡、湿疹、神経皮膚炎、皮膚炎、角膜炎、瘢痕の形成、疣贅の形成、凍傷)などの炎症性障害の、中枢神経系の障害および神経変性障害(卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、認知症、てんかん、うつ病、多発性硬化症)の、疼痛状態、癌性疾患(皮膚癌、脂肪肉腫、胃腸管、肝臓、膵臓、肺、腎臓、尿管、前立腺および生殖器の癌腫)、並びに、癌治療に伴う悪心および嘔吐の予防および/または処置でもある。
他の適応症の領域は、例えば、炎症性および免疫性の障害(クローン病、潰瘍性大腸炎、エリテマトーデス、関節リウマチ)、例えば、慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、COPD)、喘息、肺気腫、気管支拡張症、嚢胞性線維症(粘液粘稠症(mucoviscidosis))および肺高血圧症、特に肺動脈高血圧などの呼吸器の障害の予防および/または処置である。
最後に、本発明による化合物は、糖尿病、特に、真性糖尿病、妊娠糖尿病、インスリン依存型糖尿病およびインスリン非依存型糖尿病、糖尿病の続発症、例えば、網膜症、腎症および神経障害、代謝障害(メタボリックシンドローム、高血糖症、高インスリン血症、インスリン抵抗性、グルコース不耐性および肥満症(脂肪過多症))、並びに、動脈硬化症および脂質異常症(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、食後の血漿トリグリセリド濃度の上昇、低アルファリポ蛋白血症、複合型高脂血症)、特に、糖尿病、メタボリックシンドロームおよび脂質異常症の予防および/または処置にも適する。
加えて、本発明による化合物は、甲状腺の障害(甲状線機能亢進症(hyperthyreosis))、膵臓の障害(膵炎)、肝臓の線維症、ウイルス性疾患(HPV、HCMV、HIV)、悪液質、骨粗鬆症、痛風、失禁の処置および/または予防、また、創傷治癒および血管新生にも使用できる。
本発明は、さらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防のための、本発明による化合物の使用を提供する。
本発明は、さらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、本発明による化合物の使用を提供する。
本発明は、さらに、本発明による化合物の少なくとも1種の有効量を使用する、障害、特に上述の障害の処置および/または予防方法を提供する。
本発明は、さらに、冠動脈心疾患、急性冠症候群、狭心症、心不全、心筋梗塞および心房細動の処置および/または予防方法おいて使用するための本発明による化合物を提供する。
本発明は、さらに、糖尿病、メタボリックシンドロームおよび異脂肪血症の処置および/または予防方法のための本発明による化合物を提供する。
本発明による化合物は、単独で、または、必要であれば、他の活性化合物と組み合わせて使用できる。本発明は、さらに、特に上述の障害の処置および/または予防のための、本発明による化合物の少なくとも1種および1種またはそれ以上のさらなる有効成分を含む医薬を提供する。
組み合わせに適する有効成分は、例えば、そして好ましくは、脂質代謝を調節する有効成分、抗糖尿病薬、降圧剤、灌流増強および/または抗血栓剤、抗酸化剤、ケモカイン受容体アンタゴニスト、p38−キナーゼ阻害剤、NPYアゴニスト、オレキシンアゴニスト、食欲低下薬、PAF−AH阻害剤、消炎薬(COX阻害剤、LTB−受容体アンタゴニスト)、鎮痛薬、例えば、アスピリン、抗うつ剤および他の向精神薬(psychopharmaceutical)である。
本発明は、特に、少なくとも1種の本発明による化合物の、少なくとも1種の脂質代謝を変更する有効成分、抗糖尿病薬、血圧を下げる有効成分および/または抗血栓作用を有する物質との組合せに関する。
本発明による化合物を、好ましくは以下の1種またはそれ以上と組み合わせることができる;
・脂質代謝を調節する有効成分、例えば、そして好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ発現阻害剤、スクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、LDL受容体誘導剤、コレステロール吸収阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着剤(adsorber)、胆汁酸再吸収阻害剤、MTP阻害剤、リパーゼ阻害剤、LpL活性化剤、フィブラート類、ナイアシン、CETP阻害剤、PPAR−α、PPAR−γおよび/またはPPAR−δアゴニスト、RXRモジュレーター、FXRモジュレーター、LXRモジュレーター、甲状腺ホルモンおよび/または甲状腺ホルモン模倣薬(thyroid mimetic)、ATPクエン酸塩リアーゼ阻害剤、Lp(a)アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、レプチン受容体アゴニスト、ボンベシン受容体アゴニスト、ヒスタミン受容体アゴニストおよび抗酸化剤/ラジカル捕捉剤の群からのもの;
・Roten Liste 2004/II、第12章に記載の抗糖尿病薬、並びに、例えば、そして好ましくは、スルホニルウレア類、ビグアナイド類、メグリチニド(meglitinide)誘導体、グルコシダーゼ阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIVの阻害剤(DPP−IV阻害剤)、オキサジアゾリジノン類、チアゾリジンジオン類、GLP1受容体アゴニスト、グルカゴンアンタゴニスト、インシュリン増感剤、CCK1受容体アゴニスト、レプチン受容体アゴニスト、糖新生および/またはグリコーゲン分解の刺激に関与する肝臓の酵素の阻害剤、グルコース取り込みのモジュレーターおよびカリウムチャネル開口固定薬、例えばWO97/26265およびWO99/03861に開示のものの群からのもの;
・降圧性有効成分、例えば、そして好ましくは、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、レニン阻害剤、ベータ受容体遮断薬、アルファ受容体遮断薬、アルドステロンアンタゴニスト、ミネラルコルチコイド受容体アンタゴニスト、ECE阻害剤、ACE/NEP阻害剤およびバソペプチダーゼ阻害剤の群からのもの;および/または
・抗血栓剤、例えば、そして好ましくは、血小板凝集阻害剤または抗凝血剤の群からのもの;
・利尿剤;
・バソプレシン受容体アンタゴニスト;
・有機硝酸塩およびNO供与源;
・陽性変力活性を有する化合物;
・環状グアノシン一リン酸(cGMP)および/または環状アデノシン一リン酸(cAMP)の分解を阻害する化合物、例えば、ホスホジエステラーゼ(PDE)1、2、3、4および/または5の阻害剤、特にPDE5阻害剤、例えば、シルデナフィル、バルデナフィルおよびタダラフィル、および、PDE3阻害剤、例えばミルリノン;
・ナトリウム利尿ペプチド、例えば、「心房性ナトリウム利尿ペプチド」(ANP、アナリチド(anaritide))、「B型ナトリウム利尿ペプチド」または「脳性ナトリウム利尿ペプチド」(BNP、ネシリチド)、「C型ナトリウム利尿ペプチド」(CNP)およびウロジラチン(urodilatin);
・プロスタサイクリン受容体(IP受容体)のアゴニスト、例えば、イロプロスト、ベラプロスト、シカプロスト;
・I(ファニーチャネル(funny channel))チャネルの阻害剤、例えば、イバブラジン;
・カルシウム感受性増強薬、例えば、そして好ましくは、レボシメンダン;
・カリウム・サプリメント;
・NOに依存しないが、ヘムに依存するグアニル酸シクラーゼの刺激剤、例えば、特に、WO00/06568、WO00/06569、WO02/42301およびWO03/095451に記載の化合物;
・NOおよびヘムに依存しないグアニル酸シクラーゼの活性化剤、例えば、特に、WO01/19355、WO01/19776、WO01/19778、WO01/19780、WO02/070462およびWO02/070510に記載の化合物;
・ヒト好中球エラスターゼ(HNE)の阻害剤、例えば、シベレスタットおよびDX−890(レルトラン(Reltran));
・シグナル伝達カスケードを阻害する化合物、例えば、チロシンキナーゼ阻害剤、特に、ソラフェニブ、イマチニブ、ゲフィチニブおよびエルロチニブ;および/または、
・心臓のエネルギー代謝を調節する化合物、例えば、エトモキシル、ジクロロ酢酸、ラノラジンおよびトリメタジジン。
脂質代謝を調節する有効成分は、好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、MTP阻害剤、リパーゼ阻害剤、甲状腺ホルモンおよび/または甲状腺ホルモン模倣薬、ナイアシン受容体アゴニスト、CETP阻害剤、PPAR−αアゴニスト、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、ポリマー性胆汁酸吸着剤、胆汁酸再吸収阻害剤、抗酸化剤/ラジカル捕捉剤、並びに、カンナビノイド受容体1アンタゴニストの群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチン、セリバスタチンまたはピタバスタチンなどのスタチン類のクラスからのHMG−CoAレダクターゼ阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、BMS−188494またはTAK−475などのスクアレン合成阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、アバシミブ(avasimibe)、メリナミド、パクチミブ(pactimibe)、エフルシミブ(eflucimibe)またはSMP−797などのACAT阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、エゼチミブ、チクエシド(tiqueside)またはパマクエシドなどのコレステロール吸収阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、イムプリタピド(implitapide)、BMS−201038、R−103757またはJTT−130などのMTP阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、オーリスタットなどのリパーゼ阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、D−サイロキシンまたは3,5,3'−トリヨードサイロニン(T3)などの甲状腺ホルモンおよび/または甲状腺ホルモン模倣薬と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ナイアシン、アシピモックス、アシフラン(acifran)またはラデコール(radecol)などのナイアシン受容体のアゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、トルセトラピブ、JTT−705、BAY60−5521、BAY78−7499またはCETPワクチン(Avant)などのCETP阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンなどのPPAR−γアゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、GW−501516またはBAY68−5042などのPPAR−δアゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、コレスチラミン、コレスチポール、コレソルバム(colesolvam)、CholestaGel またはコレスチミドなどのポリマー性胆汁酸吸着剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ASBT(=IBAT)阻害剤、例えば、AZD−7806、S−8921、AK−105、BARI−1741、SC−435またはSC−635などの胆汁酸再吸収阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、プロブコール、AGI−1067、BO−653またはAEOL−10150などの抗酸化剤/ラジカル捕捉剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、リモナバンまたはSR−147778などのカンナビノイド受容体1アンタゴニストと組み合わせて投与される。
抗糖尿病薬は、好ましくは、インシュリンおよびインシュリン誘導体並びに経口で有効な低血糖有効成分を意味すると理解される。ここで、インシュリンおよびインシュリン誘導体には、動物、ヒトまたは生物工学的起源のインシュリンおよびそれらの混合物の両方が含まれる。経口で有効な低血糖有効成分には、好ましくは、スルホニルウレア類、ビグアナイド類、メグリチニド誘導体、グルコシダーゼ阻害剤およびPPAR−ガンマアゴニストが含まれる。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、インシュリンと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、トルブタミド、グリベンクラミド、グリメピリド、グリピジドまたはグリクラジドなどのスルホニルウレアと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、メトホルミンなどのビグアナイドと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、レパグリニドまたはナテグリニドなどのメグリチニド誘導体と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ミグリトールまたはアカルボースなどのグルコシダーゼ阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、シタグリプチンおよびビルダグリプチンなどのDPP−IV阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンなどの、チアゾリジンジオン類のクラスからのPPAR−ガンマアゴニストと組み合わせて投与される。
降圧剤は、好ましくは、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、ベータ受容体遮断剤、アルファ受容体遮断剤および利尿剤の群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ニフェジピン、アムロジピン、ベラパミルまたはジルチアゼムなどのカルシウム拮抗薬と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エンブサルタン(embusartan)、オルメサルタンまたはテルミサルタンなどのアンジオテンシンAIIアンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、エナラプリル、カプトプリル、リシノプリル、ラミプリル、デラプリル、ホシノプリル、キノプリル(quinopril)、ペリンドプリルまたはトランドプリル(trandopril)などのACE阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、プロプラノロール、アテノロール、チモロール、ピンドロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ブプラノロール、メチプラノロール、ナドロール、メピンドロール、カラザロール(carazalol)、ソタロール、メトプロロール、ベタキソロール、セリプロロール、ビソプロロール、カルテオロール、エスモロール、ラベタロール、カルベジロール、アダプロロール、ランジオロール、ネビボロール、エパノロールまたはブシンドロールなどのベータ受容体遮断薬と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、プラゾシンなどのアルファ受容体遮断薬と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、フロセミド、ブメタニド、トルセミド、ベンドロフルメチアジド、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロロメチアジド、クロルタリドン、インダパミド、メトラゾン、キネタゾン、アセタゾラミド、ジクロフェナミド、メタゾラミド、グリセロール、イソソルビド、マンニトール、アミロライドまたはトリアムテレンなどの利尿剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、スピロノラクトンまたはエプレレノンなどのアルドステロンまたは鉱質コルチコイド受容体アンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、コニバプタン、トルバプタン、リキシバプタン(lixivaptan)またはSR−121463などのバソプレシン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、ニトロプルシドナトリウム、ニトログリセロール、一硝酸イソソルビド、二硝酸イソソルビド、モルシドミンまたはSIN−1などの有機硝酸塩またはNO供給源と組み合わせて、または、吸入NOと組み合わせて、投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、強心配糖体(ジゴキシン)、ベータ−アドレナリン作動性およびドーパミン作動性アゴニスト、例えば、イソプロテレノール、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンおよびドブタミンなどの陽性の変力性化合物と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、レセルピン、クロニジンもしくはアルファ−メチルドーパなどの交感神経抑制薬(antisympathotonic)と組み合わせて、または、ミノキシジル、ジアゾキシド、ジヒドララジンもしくはヒドララジンなどのカリウムチャネルアゴニストと組み合わせて、または、一酸化窒素を放出する物質、例えば、ニトログリセロールまたはニトロプルシドナトリウムと共に、投与される。
抗血栓剤は、好ましくは、血小板凝集阻害剤または抗凝血剤の群からの化合物を意味するものと理解される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジンまたはジピリダモールなどの血小板凝集阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、キシメラガトラン、メラガトラン、ダビガトラン、ビバリルジンまたはクレキサンなどのトロンビン阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、チロフィバンまたはアブシキシマブなどのGPIIb/IIIaアンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、リバロキサバン(BAY59−7939)、DU−176b、アピキサバン、オタミキサバン(otamixaban)、フィデキサバン(fidexaban)、ラザキサバン(razaxaban)、フォンダパリヌクス、イドラパリヌクス、PMD−3112、YM−150、KFA−1982、EMD−503982、MCM−17、MLN−1021、DX9065a、DPC906、JTV803、SSR−126512またはSSR−128428などのXa因子阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、ヘパリンまたは低分子量(LMW)ヘパリン誘導体と組み合わせて投与される。
本発明の好ましい実施態様では、本発明による化合物は、例えば、そして好ましくは、クマリンなどのビタミンKアンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明に関して、特に好ましいのは、少なくとも1種の本発明による化合物、並びに、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(スタチン類)、利尿剤、ベータ受容体遮断薬、有機硝酸塩およびNO供与源、ACE阻害剤、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、アルドステロンおよび鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、バソプレシン受容体アンタゴニスト、血小板凝集阻害剤および抗凝血剤からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる有効成分を含む組み合わせ、並びに、上述の障害の処置および/または予防のためのそれらの使用である。
本発明は、さらに、少なくとも1種の本発明による化合物を、通常、1種またはそれ以上の不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と共に含む医薬、および、上述の目的のためのそれらの使用を提供する。
本発明による化合物は、全身的および/または局所的に作用できる。この目的で、それらを、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、皮膚に、経皮で、結膜に、耳に、または、インプラントもしくはステントとしてなど、適する方法で投与できる。
これらの投与経路のために、本発明による化合物を、適する投与形で投与できる。
経口投与に適するのは、先行技術に準じて働き、本発明による化合物を迅速に、かつ/または、改変された形態で放出し、本発明による化合物を結晶形および/または不定形および/または溶解形で含む投与形、例えば、錠剤(非被覆または被覆錠剤、例えば、腸溶性被覆、または、遅れて溶解するか、または不溶であり、本発明による化合物の放出を制御する被覆を有する錠剤)、口腔中で迅速に溶解するフィルム/オブラートまたは錠剤、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル剤)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアゾル剤または液剤である。
非経腸投与は、生体吸収段階を回避して(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内に)、または、生体吸収を含めて(例えば、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内に)、行い得る。非経腸投与に適する投与形は、とりわけ、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤または滅菌粉末剤の形態の注射または点滴用製剤である。
他の投与経路に適するのは、例えば、吸入に適する医薬(とりわけ、粉末吸入器、噴霧器)、点鼻薬、液またはスプレー、舌に、舌下にまたは頬側に投与するための錠剤、フィルム/オブラートまたはカプセル剤、坐剤、耳または眼に投与するための製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えば、プラスター)、ミルク、ペースト、フォーム、散布用粉末剤(powders for pouring)、インプラントまたはステントである。
好ましいのは、経口または非経腸投与、特に経口および静脈内投与である。
本発明による化合物は、上述の投与形に変換できる。これは、不活性、非毒性、医薬的に適する補助剤と混合することにより、それ自体既知の方法で実施できる。これらの補助剤には、とりわけ、担体(例えば、微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えば、アルブミン)、安定化剤(例えば、アスコルビン酸などの抗酸化剤)、着色料(例えば、酸化鉄などの無機色素)および香味および/または臭気の矯正剤が含まれる。
一般に、非経腸投与の場合、約0.001ないし1mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし0.5mg/体重kgの量を投与するのが、有効な結果を得るために有利であると判明した。経口投与の場合、投与量は、約0.01ないし100mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし20mg/体重kg、ことさら特に好ましくは約0.1ないし10mg/体重kgである。
それにも拘わらず、体重、投与経路、有効成分に対する個体の応答、製剤のタイプおよび投与を行う時間または間隔に応じて、上述の量から逸脱することが必要であり得る。従って、上述の最小量より少なく投与しても十分な場合があり得、一方、上述の上限を超えなければならない場合もある。比較的大量に投与する場合、これらを1日に亘って投与される複数の個別投与量に分割するのが好都合であり得る。
下記の実施例は、本発明を例示説明する。本発明は、これらの実施例に限定されない。
下記の試験および実施例における百分率は、断りの無い限り、重量パーセントである;部は、重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度は、各場合で体積を基準とする。
A. 実施例
使用する略号:
Figure 2011506501
HPLC、LC−MSおよびGC−MSの方法:
方法1(HPLC):装置:Hewlett Packard Series 1050;カラム:Symmetry TM C18 3.9 x 150 mm;流速:1.5ml/分;移動相A:水、移動相B:アセトニトリル;グラジエント:→0.6分10%B→3.8分100%B→5.0分100%B→5.5分10%B;停止時間:6.0分;注入量:10μl;ダイオードアレイ検出器のシグナル:214および254nm。
方法2(LC−MS):MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795;カラム:Merck Chromolith SpeedROD RP-18e 100 mm x 4.6 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分10%B→7.0分95%B→9.0分95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分1.0ml/分→7.0分2.0ml/分→9.0分2.0ml/分;UV検出:210nm。
方法3(LC−MS):MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:HP 1100 Series; UV DAD; カラム: Phenomenex Gemini 3μ 30 mm x 3.00 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分。2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法4(LC−MS):装置:HPLC Agilent series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ; カラム: Phenomenex Onyx Monolithic C18, 100 mm x 3 mm。移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2分65%A→4.5分5%A→6分5%A;流速:2ml/分;オーブン:40℃;UV検出:208−400nm。
方法5(LC−MS):MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Synergi 2.5 μ MAX-RP 100A Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→0.1分90%A→3.0分5%A→4.0分5%A→4.01分90%A;流速:2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法6(LC−MS):装置:Waters UPLC Acquity を備えた Micromass QuattroPremier;カラム:Thermo Hypersil GOLD 1.9μ 50 x 1 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→0.1分90%A→1.5分10%A→2.2分10%A;オーブン:50℃;流速:0.33ml/分;UV検出:210nm。
方法7(LC−MS):MS装置タイプ:Waters ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Onyx Monolithic C18, 100 mm x 3 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2分65%A→4.5分5%A→6分5%A;流速:2ml/分;オーブン:40℃;UV検出:210nm。
方法8(LC−MS):装置:HPLC Agilent series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2.5 μ MAX-RP 100A Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→0.1分90%A→3.0分5%A→4.0分5%A→4.1分90%A;流速:2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法9(LC−MS):装置:HPLC Agilent series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法10(LC−MS):MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795;カラム:Merck Chromolith SpeedROD RP-18e 100 x 4.6 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml;移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分10%B→7.0分95%B→9.0分95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分1.0ml/分→7.0分2.0ml/分→9.0分2.0ml/分;UV検出:210nm。
方法11(LC−MS):装置:HPLC Agilent series 1100を備えたMicromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Gemini 3 x 30 mm x 3.00 mm;移動相A:水1l+50%濃度ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%濃度ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法12(LC−MS):MS装置タイプ:M-40 DCI (NH3);HPLC装置タイプ:DAD 検出を備えたHP 1100;カラム:Kromasil 100 RP-18, 60 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;移動相A:5mlHClO(70%濃度)/水1l、移動相B:アセトニトリル;グラジエント:0分2%B→0.5分2%B→4.5分90%B→6.5分90%B→6.7分2%B→7.5分2%B;流速:0.75ml/分;カラム温度:30℃;UV検出:210nm。
出発物質および中間体:
実施例1A
2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−スルファニルピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
この製造は、WO03/053441に実施例6(工程1)について記載された通りに実施した。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.73 分; MS (ESIpos): m/z = 313 [M+H]+.
実施例2A
2−アミノ−4−フェニル−6−スルファニルピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
製造は、実施例1Aと同様に実施する。
MS (ESIpos): m/z = 253 (M+H)+
実施例3A
2−アミノ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)−6−スルファニルピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
WO03/053441に実施例6(工程1)について記載の通り、ピラゾール−3−カルボアルデヒド、シアノチオアセトアミドおよび4−メチルモルホリンから製造を実施した。
LC-MS (方法 6): Rt = 0.44 分; MS (ESIpos): m/z = 243 [M+H]+.
実施例4A
2'−アミノ−6'−スルファニル−3,4'−ビピリジン−3',5'−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
製造は、実施例1Aと同様に実施した。
LC-MS (方法 3): Rt = 1.26 分; MS (ESIpos): m/z = 254 [M+H]+.
実施例5A
3−[({6−アミノ−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}スルファニル)メチル]安息香酸
Figure 2011506501
実施例1Aの化合物6.50g(20.81mmol)、重炭酸ナトリウム5.24g(62.43mmol)および3−(クロロメチル)安息香酸3.91g(22.89mmol)を、無水DMF100ml中で合わせ、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水700mlに注ぎ、1N塩酸を添加し、混合物を1時間撹拌した。得られた沈殿を、ガラスフリットを通して吸引濾過し、水で洗浄した。残渣を減圧下で乾燥させた。
収量:8.56g(理論値の92%)
LC-MS (方法 7): Rt = 2.84 分; MS (ESIpos): m/z = 447 [M+H]+.
表1に挙げる実施例は、実施例5Aと同様に、対応する出発物質から製造し、続いて精製した[分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)]:
表1:
Figure 2011506501
Figure 2011506501
Figure 2011506501
実施例13A
3−[({6−クロロ−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}スルファニル)メチル]−安息香酸
Figure 2011506501
亜硝酸イソペンチル262mg(2.24mmol)および塩化銅(II)301mg(2.24mmol)を、先ず、アセトニトリル10.4mlに加えた。実施例5Aの化合物500mg(1.12mmol)を添加し、次いで、混合物を60℃で4時間撹拌した。室温に冷却後、1N塩酸2.2mlを添加した。水相を酢酸エチル各30mlで3回抽出した。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で1回、水で2回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒の除去後、生成物をさらに精製せずに次の反応に使用した。
収量:600mg(理論値の86%、純度75%)
LC-MS (方法 7): Rt = 3.23 分; MS (ESIpos): m/z = 466 [M+H]+.
表2に挙げる実施例は、実施例13Aと同様に、適当な出発物質から製造し、続いて精製した[分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)]:
表2:
Figure 2011506501
Figure 2011506501
Figure 2011506501
実施例21A
メチルN−{6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}−N−メチルグリシネート
Figure 2011506501
THF1.5ml中の実施例16Aの化合物60mg(0.111mmol)、サルコシン酸メチル塩酸塩31mg(0.222mmol)およびトリエチルアミン0.031ml(0.222mmol)を、室温で終夜撹拌した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.3%濃塩酸)により精製した。
収量:50mg(理論値の74%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.98 (d, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.61-7.52 (m, 4H), 7.11 (d, 2H), 4.91 (t, 1H), 4.62-4.57 (m, 4H), 4.09 (t, 2H), 3.74 (q, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.48 (s, 3H).
LC-MS (方法 4): Rt = 4.13 分; MS (ESIpos): m/z = 606 [M+H]+.
表3に挙げる実施例は、実施例21Aと同様に、適当な出発物質から製造し、続いて精製した[分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)]:
表3:
Figure 2011506501
Figure 2011506501
Figure 2011506501
実施例30A
メチルN−{6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}グリシネート
Figure 2011506501
THF2ml中の実施例16Aの化合物97mg(0.18mmol)、グリシンメチルエステル塩酸塩45mg(0.36mmol)およびトリエチルアミン0.05ml(0.36mmol)を、室温で30分環撹拌した。グリシンメチルエステル塩酸塩23mg(0.18mmol)およびトリエチルアミン0.025ml(0.18mmol)の添加後、反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで水を添加し、形成された沈殿を濾過した。沈殿を高真空下で乾燥させた。
収量:68mg(理論値の63%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.58 (t, 1H), 7.98 (d, 2H), 7.68 (s, 1H), 7.60 (d, 2H), 7.53 (d, 2H), 7.12 (d, 2H), 4.91 (t, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.25 (d, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.74 (q, 2H), 3.62 (s, 3H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.64 分; MS (ESIpos): m/z = 592 [M+H]+.
実施例31A
メチルN−(tert−ブチルオキシカルボニル)−N−[4−(4−{2−[(tert−ブチルオキシカルボニル)オキシ]エトキシ}フェニル)−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−3,5−ジシアノピリジン−2−イル]グリシネート
Figure 2011506501
実施例30Aの化合物100mg(0.17mmol)を、先ず、無水ジクロロメタン0.5mlに加え、トリエチルアミン0.024ml(0.17mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート44mg(0.203mmol)および4−ジメチルアミノピリジン2mg(0.017mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲル60のカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製した。
収量:92mg(理論値の69%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.96 (d, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.60-7.52 (m, 4H), 7.21 (d, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.60 (s, 2H), 4.40-4.35 (m, 2H), 4.33-4-28 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.42 (s, 9H).
LC-MS (方法 4): Rt = 4.89 分; MS (ESIpos): m/z = 792 [M+H]+.
実施例32A
2−アミノ−4−[4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エトキシ)フェニル]−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
実施例8A200mg(0.385mmol)を、先ず、ジクロロメタン4mlに加え、トリエチルアミン161μl(1.154mmol)を添加した。室温で、ジクロロメタン1ml中のtert−ブチルジメチルシリルクロリド90mg(0.577mmol)の溶液を、形成された懸濁液に滴下して添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。DMF2mlを反応混合物に添加し、さらにtert−ブチルジメチルシリルクロリド29mg(0.19mmol)およびトリエチルアミン54ml(0.385mmol)を、形成された溶液に添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。ジクロロメタンをロータリーエバポレーターで除去し、残った溶液を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル)により精製した。
収量:159mg(理論値の65%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.12 (br s, 2H), 7.97-7.89 (m, 3H), 7.58 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.09 (d, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.11 (t, 2H), 3.93 (t, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.08 (s, 6H).
LC-MS (方法 2): Rt = 3.37 分; MS (ESIpos): m/z = 634 [M+H]+.
実施例33A
メチル3−アミノ−4−[4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エトキシ)フェニル]−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−5−シアノ−1−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2011506501
アルゴン下、実施例32Aの化合物230mg(0.363mmol)を、先ず、DMF4mlに加え、水素化ナトリウム17mg(純度60%、0.435mmol)を少しずつ添加し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、DMF1ml中のメチルブロモアセテート41μl(0.435mmol)の溶液を滴下して添加し、得られる溶液を室温で終夜撹拌した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル)により精製した。
収量:23mg(理論値の8%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 7.97 (d, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.49 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 5.31 (s, 2H), 4.93 (br s, 2H), 4.74 (s, 2H), 4.14 (t, 2H), 3.98 (t, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 0.89 (s, 9H), 0.10 (s, 6H).
LC-MS (方法 2): Rt = 3.47 分; MS (ESIpos): m/z = 778 [M+H]+.
実施例34A
N−{6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}−N−メチルグリシン
Figure 2011506501
1N水酸化ナトリウム水溶液1ml中のサルコシン89mg(1mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン6ml中の実施例16Aの化合物300mg(0.5mmol)の溶液に添加し、次いで、混合物を室温で3時間撹拌した。水および、次いで、1N塩酸を添加し、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)により精製した。
収量:211mg(理論値の68%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 7.94 (d, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.57 (d, 2H), 7.50 (d, 2H), 7.10 (d, 2H), 4.93 (br s, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.38 (s, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.73 (t, 2H), 3.44 (s, 3H).
LC-MS (方法 2): Rt = 3.79 分; MS (ESIpos): m/z = 592 [M+H]+.
実施例35A
メチルN−{3,5−ジシアノ−6−[(3−シアノベンジル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}−N−メチルグリシネート
Figure 2011506501
1N水酸化ナトリウム水溶液1.1ml中のサルコシン酸メチル155mg(1.11mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン7.3ml中の実施例18Aの化合物300mg(0.56mmol)の溶液に添加し、次いで、混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、同量のサルコシン酸メチルおよび水酸化ナトリウム溶液を再度添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)により精製した。
収量:179mg(理論値の62%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 7.87 (s, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.59-7.53 (m, 3H), 7.11 (d, 2H), 4.92 (t, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.75 (q, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.44 (s, 3H).
LC-MS (方法 7): Rt = 3.28 分; MS (ESIpos): m/z = 514 [M+H]+.
実施例36A
−{6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}−N,N−ジメチルグリシンアミド
Figure 2011506501
実施例34Aの化合物100mg(0.162mmol)を、先ず、DMF2mlに加え、0℃に冷却し、HATU123mg(0.324mmol)を添加した。20分後、メチルアミン243μl(0.486mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン56ml(0.324mmol)を添加し、次いで、混合物を室温で終夜撹拌した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)により精製した。これにより、所望の化合物37mgを得た。加えて、さらなる固体を水相から終夜沈殿させた;これを濾過し、少量の水で洗浄した。これにより、さらに50mgの所望の化合物を得た。
総収量:87mg(理論値の86%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 8.03-7.92 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.12 (d, 2H), 4.61 (s, 2H), 4.39 (s, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.73 (t, 2H), 3.44 (s, 3H), 2.61 (d, 3H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.60 分; MS (ESIpos): m/z = 605 [M+H]+.
実施例37A
4−{[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}ベンズアルデヒド
Figure 2011506501
4−ヒドロキシベンズアルデヒド31.2g(255.4mmol)を、先ず、乾燥DMF400mlに加え、炭酸カリウム105.7g(766.1mmol)および(S)−(−)−3−クロロ−1,2−プロパンジオールアセトニド50.0g(332.0mmol)を、室温で添加した。混合物を160℃で16時間撹拌した。次いで、水4000mlを添加し、混合物を酢酸エチル各500mlで3回抽出した。合わせた有機相を、水500mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液500mlで1回ずつ洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をシリカゲル60のカラムクロマトグラフィー(移動相グラジエント:酢酸エチル/石油エーテル1:9→2:8)により精製した。
収量:40.4g(理論値の63%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 9.90 (s, 1H), 7.85 (d, 2H), 7.03 (d, 2H), 4.50 (q, 1H), 4.22-4.09 (m, 2H), 4.04 (dd, 1H), 3.92 (dd, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.41 (s, 3H).
LC-MS (方法 12): Rt = 3.97 分; MS (ESIpos): m/z = 254 [M+NH4]+.
実施例38A
2−アミノ−4−(4−{[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}フェニル)−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
実施例37Aの化合物40.4g(171.0mmol)およびシアノチオアセトアミド34.2g(342.0mmol)を、先ず、エタノール700mlに加えた。4−メチルモルホリン34.5g(342.0mmol)を添加し、反応混合物を還流下で3時間撹拌しながら加熱した。室温に冷却後、混合物をこの温度でさらに16時間撹拌した。得られた沈殿を吸引濾過し、エタノール約100mlで洗浄し、乾燥キャビネットで乾燥させた。生成物をさらに精製せずに次の反応に使用した。
収量:19.5g(理論値の29%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.63-7.31 (br s, 2H), 7.41 (d, 2H), 7.09 (d, 2H), 4.49-4.38 (m, 1H), 4.15-3.99 (m, 2H), 3.78 (dd, 1H), 3.66 (dd, 1H), 2.77-2.68 (br s, 1H), 1.37 (s, 3H), 1.32 (s, 3H).
LC-MS (方法 9): Rt = 1.95 分; MS (ESIpos): m/z = 424 [M+H+CH3CN]+.
実施例39A
2−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−4−(4−{[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}フェニル)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
実施例38Aの化合物70mg(0.18mmol)および4−(クロロメチル)−2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール46mg(0.20mmol)を、重炭酸ナトリウム46mg(0.55mmol)と共に、乾燥DMF1.9mlに懸濁した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。次いで、混合物からロータリーエバポレーターで溶媒を除去し、残渣を分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相グラジエント:アセトニトリル/水10:90→95:5)により精製した。
収量:79mg(理論値の75%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.37 (s, 1H), 8.30-8.01 (br s, 2H), 7.97 (d, 2H), 7.60 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.12 (d, 2H), 4.48-4.40 (m, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.16-4.03 (m, 3H), 3.78 (dd, 1H), 1.37 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.99 分; MS (ESIpos): m/z = 574 [M+H]+.
実施例40A
2−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−4−(4−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
実施例39Aの化合物400mg(0.70mmol)を、先ず、酢酸17mlに加え、次いで、水8.6mlを注意深く添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、次いで、残渣を分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相グラジエント:アセトニトリル/水10:90→95:5)により直接精製した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、生成物を固体として得た。
収量:340mg(理論値の91%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.37 (s, 1H), 8.27-7.91 (br s, 2H), 7.98 (d, 2H), 7.60 (d, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.10 (d, 2H), 5.00 (d, 1H), 4.70 (t, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.09 (dd, 1H), 3.96 (dd, 1H), 3.70 (q, 1H), 3.46 (t, 2H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.48 分; MS (ESIpos): m/z = 534 [M+H]+.
実施例41A
2−クロロ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メチル}チオ)−4−(4−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
亜硝酸イソペンチル171mg(1.46mmol)および塩化銅(II)196mg(1.46mmol)を、先ず、アセトニトリル18mlに加えた。実施例40Aの化合物389mg(0.73mmol)を添加し、次いで、混合物を60℃で3時間撹拌した。室温に冷却後、1N塩酸20mlを添加した。水相を酢酸エチル各30mlで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を除去し、次いで、生成物をさらに精製せずに次の反応に使用した。
収量:451mg(理論値の77%、純度69%)
LC-MS (方法 3): Rt = 2.84 分; MS (ESIpos): m/z = 553 [M+H]+.
実施例42A
メチルN−[6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メチル}チオ)−3,5−ジシアノ−4−(4−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)ピリジン−2−イル]−N−メチルグリシネート
Figure 2011506501
実施例40Aの化合物451mg(0.51mmol)を、乾燥THF7.8mlに溶解し、次いで、サルコシン酸メチル塩酸塩141mg(1.01mmol)およびトリエチルアミン211μl(1.52mmol)を連続的に添加した。反応混合物を室温で8時間撹拌した。溶媒の除去後、混合物を分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相グラジエント:アセトニトリル/水10:90→95:5)により直接精製する。
収量:52mg(理論値の15%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.19 (s, 1H), 7.98 (d, 2H), 7.62 (d, 2H), 7.55 (d, 2H), 7.11 (d, 2H), 5.01 (d, 1H), 4.70 (t, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.42 (s, 2H), 4.09 (dd, 1H), 3.96 (dd, 1H), 3.87-3.78 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.52-3.43 (m, 5H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.70 分; MS (ESIpos): m/z = 620 [M+H]+.
実施例43A
2−アミノ−6−メルカプト−4−(メチルチオ)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
2−(ジ(メチルチオ))メチリデンマロノニトリル10g(58.74mmol)およびシアノチオアセトアミド7.1g(70.48mmol)を、先ず、DMF21mlに加え、トリエチルアミン16.4ml(117.47mmol)を室温で滴下して添加した。混合物を室温で8時間撹拌した。反応混合物を3N塩酸300mlに添加した。得られた沈殿を吸引濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。これにより、生成物を粉末として得た。
収量:12.2g(理論値の89%、純度96%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 3.98 (s, 1H), 2.72 (s, 3H).
LC-MS (方法 7): Rt = 1.56 分; MS (ESIpos): m/z = 223 [M+H]+.
実施例44A
2−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−4−(メチルチオ)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
実施例43Aの化合物(2−アミノ−6−メルカプト−4−(メチルチオ)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル)7.30g(32.84mmol)、重炭酸ナトリウム11.03g(131.36mmol)および4−(クロロメチル)−2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール9.62g(39.41mmol)を、無水DMF150ml中で合わせ、室温で12時間撹拌した。固体が沈殿した;この固体を、ガラスフリットを通して吸引濾過し、水で3回、ジエチルエーテルで2回洗浄した。残渣を減圧下で乾燥させた。
収量:14.2g(理論値の99%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 8.14-8.05 (br s, 2H), 7.96 (d, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.58 (d, 2H), 4.58 (s, 2H), 2.72 (s, 3H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.67 分; MS (ESIpos): m/z = 430 [M+H]+.
実施例45A
2−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−4−ピペリジン−1−イルピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
実施例44Aの化合物5.00g(11.63mmol)およびピペリジン57.50ml(581.43mmol)を、先ず、アセトン120mlに加え、還流で8時間加熱した。冷却後、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液50mlおよび酢酸エチル50mlの溶媒混合物に注いだ。相を分離した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液各20mlで2回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒の除去後、残渣をジエチルエーテル100mlでトリチュレートした。沈殿を吸引濾過し、減圧下、50℃で乾燥させた。
収量:2.00g(理論値の37%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.94 (d, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.75-7.59 (br s, 2H), 7.55 (d, 2H), 4.53 (s, 2H), 3.48 (br s, 4H), 1.61 (br s, 6H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.90 分; MS (ESIpos): m/z = 467 [M+H]+.
実施例46A
2−クロロ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−4−ピペリジン−1−イルピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
亜硝酸イソペンチル3.85g(29.55mmol)および塩化銅(II)3.97g(29.55mmol)を、先ず、アセトニトリル40mlに加え、実施例45Aの化合物2.30g(4.93mmol)を添加した。反応混合物を60℃で3時間撹拌した。1N塩酸20mlを反応溶液に添加した。水相を各40mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を各20mlの飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で1回ずつ洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣をシリカゲル60のカラムクロマトグラフィーにより精製した(移動相グラジエントシクロヘキサン:酢酸エチル=10:1→1:4)。
収量:1.50g(理論値の60%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.94 (d, 2H), 7.67 (s, 1H), 7.57 (d, 2H), 4.53 (s, 2H), 3.68-3.59 (br s, 4H), 1.71-1.59 (br s, 6H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.79 分; MS (ESIpos): m/z = 509 [M+H]+.
実施例47A
メチルN−[6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−3,5−ジシアノ−4−ピペリジン−1−イルピリジン−2−イル]−N−メチルグリシネート
Figure 2011506501
実施例46Aの化合物100mg(0.21mmol)を、乾燥THF2mlに溶解した。次いで、サルコシン酸メチル塩酸塩57mg(0.41mmol)およびトリエチルアミン86μl(0.62mmol)を連続的に添加した。反応混合物を室温で10時間撹拌した。水1mlを添加し、混合物を各5mlの酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液3mlで1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、残渣を分取HPLC (カラム: YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相グラジエント:アセトニトリル/水10:90→95:5)により精製した。
収量:80mg(理論値の70%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.95 (d, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.58 (d, 2H), 4.51 (s, 2H), 4.46 (s, 2H), 3.13 (s, 3H), 3.07 (br s, 4H), 3.31 (s, 3H), 1.65 (br s, 6H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.24 分; MS (ESIpos): m/z = 553 [M].
実施例48A
2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−(フェニルスルファニル)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド100.0g(601.8mmol)を、先ず、無水エタノール600mlに加え、マロノニトリル40g(605.5mmol)およびトリエチルアミン1ml(7.22mmol)を添加し、混合物を還流で2時間加熱した。加熱浴を除去し、マロノニトリル43.5g(658.2mmol)、トリエチルアミン1.5ml(10.83mmol)およびチオフェノール66.3g(601.8mmol)を、混合物に添加した。混合物を還流でさらに2時間加熱し、次いで室温で8時間撹拌した。反応溶液を5℃に冷却し、形成された沈殿を吸引濾過した。沈殿をtert−ブチルメチルエーテル500mlで洗浄した。残渣をDMF400mlに取り、70℃に加熱した。次いで、温度50℃の水250ml中の硝酸セリウム(IV)アンモニウム141.1g(257.4mmol)の溶液を、滴下して添加した。添加中に、さらに500mlのDMFを添加した。添加後、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、水1000mlを添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた沈殿を吸引濾過し、水で洗浄した。残渣を減圧下で乾燥させた。
収量:95.2g(理論値の89%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.83-7.19 (br s, 2H), 7.64-7.58 (m, 2H), 7.53-7.48 (m, 5H), 7.12 (d, 2H), 5.10-4.75 (br s, 1H), 4.10 (t, 2H), 3.75 (t, 2H).
LC-MS (方法 5): Rt = 1.76 分; MS (ESIpos): m/z = 389 [M+H]+.
実施例49A
2−アミノ−6−{[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ}−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
カリウムtert−ブトキシド72mg(0.64mmol)を乾燥ジメトキシエタン1mlに懸濁した。次いで、[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メタノール270mg(1.29mmol)および実施例48Aの化合物50mg(0.13mmol)を、連続的に添加した。反応混合物を60℃で2時間撹拌し、次いで室温に冷却し、この温度で8時間撹拌した。水5mlおよび2N酢酸1mlを反応混合物に添加した。沈殿が形成され、これを吸引濾過した。残渣を分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相グラジエント:アセトニトリル/水10:90→95:5)により精製した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、生成物を固体として得た。
収量:44mg(理論値の70%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.48 (s, 1H), 8.18-7.85 (br s, 2H), 8.00 (d, 2H), 7.62 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.11 (d, 2H), 5.41 (s, 2H), 4.91 (t, 1H), 4.08 (t, 2H), 3.73 (q, 2H).
LC-MS (方法 6): Rt = 1.22 分; MS (ESIpos): m/z = 488 [M+H]+.
実施例50A
2−クロロ−6−{[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ}−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2011506501
亜硝酸イソペンチル78mg(0.67mmol)および塩化銅(II)90mg(0.67mmol)を、先ず、アセトニトリル8.5mlに加え、実施例49Aの化合物72mg(0.64mmol)を添加した。反応混合物を60℃で3時間撹拌した。1N塩酸8.5mlを反応溶液に添加した。水相を酢酸エチル各20mlで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターで除去した後、残渣を減圧下で乾燥させ、さらに精製せずに次の反応に使用した。
収量:231mg(理論値の87%、純度64%)
LC-MS (方法 6): Rt = 1.40 分; MS (ESIpos): m/z = 507 [M]+.
実施例51A
メチルN−(6−{[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ}−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル)−N−メチルグリシネート
Figure 2011506501
実施例50Aの粗生成物230mg(約0.45mmol)を、無水THF3mlに溶解し、サルコシン酸メチル塩酸塩127mg(0.91mmol)およびトリエチルアミン138mg(1.36mmol)を添加した。反応混合物を室温で10時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去した後、残渣を分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相グラジエント:アセトニトリル/水10:90→95:5)により直接精製した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去することにより、生成物を白色固体として得た。
収量:24mg(理論値の9%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.34 (s, 1H), 8.00 (d, 2H), 7.62 (d, 2H), 7.53 (d, 2H), 7.11 (d, 2H), 5.39 (s, 2H), 4.98-4.86 (br s, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.78-3.71 (m, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.49 (s, 3H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.59 分; MS (ESIpos): m/z = 574 [M+H]+.
実施例:
実施例1
メチル3−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−5−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2011506501
実施例21Aの化合物21mg(0.035mmol)を、先ず、アセトニトリル0.69mlに加え、炭酸セシウム45mg(0.139mmol)を添加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌し、次いで冷却した。固体を濾過し、次いでアセトニトリルで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣を高真空下で乾燥させた。
収量:17mg(理論値の81%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.96 (d, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.58 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.16 (d, 2H), 4.96-4.87 (m, 3H), 4.79 (s, 2H), 4.10 (t, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.78 (q, 2H).
LC-MS (方法 3): Rt = 3.16 分; MS (ESIpos): m/z = 606 [M+H]+.
表4に挙げる実施例は、適当な出発物質から、実施例1と同様に製造し、続いて精製した[分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)]:
表4:
Figure 2011506501
Figure 2011506501
Figure 2011506501
Figure 2011506501
Figure 2011506501
実施例15
メチル3−アミノ−6−[(3−カルバモイルベンジル)チオ]−5−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2011506501
実施例9の化合物35mg(0.066mmol)を、先ず、アセトニトリル1.5mlに加え、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩19mg(0.1mmol)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物13mg(0.1mmol)を添加した。室温で10分後、塩化アンモニウム18mg(0.33mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.08ml(0.46mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。
澄んだ溶液が形成されるまで、水を反応混合物に添加した。これを分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.1%TFA)により精製した。
収量:34mg(理論値の97%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.09 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.49-7.32 (m, 4H), 7.15 (d, 2H), 4.90 (br s, 3H), 4.66 (s, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.77 (t, 2H).
LC-MS (方法 8): Rt = 1.84 分; MS (ESIpos): m/z = 532 [M+H]+.
実施例16
3−アミノ−6−[(3−カルバモイルベンジル)チオ]−5−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2011506501
実施例15と同様の方法で、実施例10から標的化合物を製造した。
収量:2mg(理論値の5%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.18 (br s, 2H), 8.08 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.48-7.30 (m, 4H), 7.12 (d, 2H), 5.40-4.60 (m, 4H), 4.40 (br s, 1H), 4.09 (t, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.77 (t, 2H).
LC-MS (方法 3): Rt = 1.92 分; MS (ESIpos): m/z = 517 [M+H]+.
実施例17
メチル3−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−5−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2011506501
実施例30Aの化合物90mg(0.114mmol)を、先ず、アセトニトリル5mlに加え、炭酸セシウム148mg(0.454mmol)を添加した。反応混合物を50℃で終夜撹拌し、次いで、さらに炭酸セシウム74mg(0.23mmol)を添加した。混合物を終夜50℃で撹拌し、次いで、固体を濾過し、アセトニトリルで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣(約200mg)をこれ以上精製せずにさらに反応させた。
この残渣を、先ず、ジクロロメタン2mlに加え、1,4−ジオキサン中の4M塩化水素溶液2mlを添加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.15%濃塩酸)により精製した。
収量:5mg(理論値の7%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 12.05 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.95 (d, 2H), 7.58 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.15 (d, 2H), 4.91 (br s, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.70 (s, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.77 (t, 2H).
LC-MS (方法 4): Rt = 4.00 分; MS (ESIpos): m/z = 592 [M+H]+.
実施例18
メチル3−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−5−シアノ−1−メチル−4−ピペリジン−1−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2011506501
実施例47Aの化合物80mg(0.15mmol)を、先ず、アセトニトリル3mlに加え、炭酸セシウム189mg(0.58mmol)を添加した。混合物を50℃で4時間撹拌した。冷却後、混合物を濾過し、濾液から溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣を減圧下で乾燥させた。
収量:68mg(理論値の85%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.95 (d, 2H), 7.68 (s, 1H), 7.57 (d, 2H), 5.71 (s, 2H), 4.68 (s, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.48-3.42 (m, 4H), 1.76-1.68 (br s, 4H), 1.65-1.57 (m, 2H).
LC-MS (方法 4): Rt = 5.00 分; MS (ESIpos): m/z = 554 [M+H]+.
実施例19
メチル3−アミノ−6−{[2−(4−クロロフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ}−5−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2011506501
実施例51Aの化合物20mg(0.04mmol)を、先ず、アセトニトリル1mlに加え、炭酸セシウム45mg(0.14mmol)を添加した。反応混合物を50℃で4時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を濾過した。沈殿をアセトニトリルで洗浄し、水に懸濁した。混合物を各10mlの酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターで除去した後、残渣を分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相グラジエント:アセトニトリル/水10:90→95:5)により直接精製した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去することにより、生成物を固体として得た。
収量:10mg(理論値の48%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.41 (s, 1H), 8.02 (d, 2H), 7.62 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.17 (d, 2H), 5.56 (s, 2H), 4.96-4.90 (m, 3H), 4.09 (t, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.78 (q, 2H).
LC-MS (方法 6): Rt = 1.44 分; MS (ESIpos): m/z = 574 [M+H]+.
実施例20
メチル3−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}チオ)−5−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2011506501
実施例33Aの化合物19mg(0.024mmol)を、先ず、THF1mlに加え、THF中の1Nテトラブチルアンモニウムフロリド溶液0.122ml(0.122mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、残渣を分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル)により精製した。これにより、生成物15mgを得、分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)により精製した。
収量:7mg(理論値の43%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ = 7.96 (d, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.58 (d, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.19 (d, 2H), 5.31 (s, 2H), 4.98-4.89 (m, 3H), 4.73 (s, 2H), 4.12-4.05 (m, 2H), 3.79-3.70 (m, 5H), 3.62 (s, 3H).
LC-MS (方法 2): Rt = 2.83 分; MS (ESIpos): m/z = 664 [M+H]+.
実施例21
3−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボニトリル
Figure 2011506501
実施例16Aの化合物100mg(0.165mmol)をN−メチルピロリドン3.2mlに溶解し、ヒドラジン水和物0.20ml(0.412mmol)と室温で1.5時間撹拌した。混合物をごく少量のアセトニトリル、THFおよび水に希釈し、分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.1%TFA)により精製した。
収量:30mg(理論値の34%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 12.81 (br s, 1H), 7.98 (d, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.58 (d, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 5.30-4.48 (m, 5H), 4.10 (t, 2H), 3.76 (t, 2H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.522 分; MS (ESIpos): m/z = 535 [M+H]+.
実施例22
3−アミノ−6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−4−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボニトリル
Figure 2011506501
標的化合物を、実施例21と同様の方法で、実施例14Aから製造した。
収量:16mg(理論値の20%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 12.88 (br s, 1H), 7.98 (d, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.65-7.55 (m, 7H), 5.32-4.42 (m, 4H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.77 分; MS (ESIpos): m/z = 475 [M+H]+.
実施例23
6−({[2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}スルファニル)−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボニトリル
Figure 2011506501
実施例21の化合物280mg(0.359mmol)を、先ず、水3mlおよび氷酢酸6mlに加え、0℃に冷却し、水3ml中の亜硝酸ナトリウム50mgの溶液を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、沈殿を濾過した。沈殿を氷冷水で洗浄し、1,2−ジメトキシエタン9mlおよび0.1N塩酸溶液12mlを添加した。反応混合物を80℃で1.5時間撹拌し、次いで冷却した。混合物を、澄んだ溶液が形成されるように、少量のTHFで希釈した。これを分取HPLC(Chromasil、水/アセトニトリル+0.1%TFA)により少しずつ精製した。
収量:102mg(理論値の55%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 14.18 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.97 (d, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.74 (d, 2H), 7.58 (d, 2H), 7.19 (d, 2H), 4.99-4.87 (m, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.11 (t, 2H), 3.80-3.72 (m, 2H).
LC-MS (方法 4): Rt = 2.58 分; MS (ESIpos): m/z = 520 [M+H]+.
B. 薬理および生理活性の評価
本発明による化合物の薬理および生理活性は、以下のアッセイで立証できる:
B−1. 遺伝子発現によるアデノシンアゴニズムの間接的測定
CHO(チャイニーズハムスター卵巣(Chinese Hamster Ovary))永久株の細胞を、アデノシン受容体サブタイプA1、A2aおよびA2bのcDNAで安定に形質移入する。アデノシンA1受容体は、Gタンパク質によりアデニル酸シクラーゼと共役し、一方、アデノシンA2aおよびA2b受容体は、Gタンパク質により共役する。これに対応して、細胞におけるcAMPの形成は、各々、阻害または刺激される。その後、ルシフェラーゼの発現は、cAMP依存性プロモーターにより調節される。高い感度および再現性、低い変動性およびロボットシステムでの実施に対する良好な適合性を目的として、細胞密度、増殖期および試験のインキュベーションの期間、フォルスコリン濃度および培地組成などのいくつかの試験パラメーターを変更することにより、ルシフェラーゼ試験を最適化する。以下の試験プロトコールを、細胞を薬理的に特徴解析するために、そして、ロボットに補助される物質のスクリーニングのために使用する:
保存培養物を、37℃で、5%CO下で、10%FCS(ウシ胎児血清)を含有するDMEM/F12培地中、各場合で2、3日後に1:10に分けて増殖させる。試験培養物を細胞2000個/ウェルで384ウェルのプレートに播き、37℃で約48時間増殖させる。次いで、培地を、生理的塩化ナトリウム溶液(130mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化カルシウム、20mM HEPES、1mM塩化マグネシウム六水和物、5mM重炭酸ナトリウム、pH7.4)で置き換える。DMSOに溶解した被験物質を、5x10−11Mないし3x10−6M(最終濃度)の連続希釈で、試験培養物にピペットで加える(試験混合物中のDMSOの最大最終濃度:0.5%)。10分後、フォルスコリンをA1の細胞に添加し、その後、全ての培養物を37℃で4時間インキュベートする。その後、溶解剤(30mMリン酸水素二ナトリウム、10%グリセロール、3%TritonX100、25mM TrisHCl、2mMジチオスレイトール(DTT)、pH7.8)50%およびルシフェラーゼ基質溶液(2.5mM ATP、0.5mMルシフェリン、0.1mM補酵素A、10mMトリシン、1.35mM硫酸マグネシウム、15mM DTT、pH7.8)50%からなる溶液35μlを試験培養物に添加し、それを約1分間振盪し、カメラシステムを使用してルシフェラーゼ活性を測定する。EC50値、即ち、各々、A1細胞の場合、ルシフェラーゼ応答の50%が阻害され、A2bおよびA2a細胞の場合、対応する物質による最大刺激の50%が達成される濃度を決定する。全てのアデノシン受容体サブタイプに高い親和性で結合し、アゴニスト的効果を有するアデノシン類似化合物NECA(5−N−エチルカルボキシアミドアデノシン)を、これらの実験において参照化合物として使用する[Klotz, K.N., Hessling, J., Hegler, J., Owman, C., Kull, B., Fredholm, B.B., Lohse, M.J., "Comparative pharmacology of human adenosine receptor subtypes - characterization of stably transfected receptors in CHO cells", Naunyn Schmiedebergs Arch. Pharmacol., 357 1-9 (1998))。
下表1は、アデノシンA1、A2aおよびA2b受容体サブタイプの受容体刺激について、代表的実施例のEC50値を列挙する:
表1
Figure 2011506501
B−2. 単離した血管での研究
麻酔したラットの尾動脈を切り取り、単離された血管を測定するための常套の器具に載せる。加熱浴中で血管を灌流し、フェニレフリンを使用して収縮させる。収縮の程度を、収縮測定装置を使用して測定する。予め収縮させた血管に試験物質を添加し、血管の収縮の減少を測定する。収縮の減少は、血管の拡張に対応する。血管の収縮が50%まで減少する濃度を、その弛緩特性に関する試験物質のEC50値として示す。
B−3. 覚醒しているラットの血圧および心拍数の測定
様々な投与量の試験物質を、血圧および心拍数の両方を持続的に測定できる内部の伝達装置(血行動態パラメーターの遠隔測定モニタリング)を保有する、覚醒しているSHRラット(自然発症高血圧ラット)に経口投与する。次いで、血圧、心拍数およびそれらの変化を24時間にわたり記録する。
B−4. 覚醒しているマーモセットの血圧および心拍数の測定
様々な濃度の試験物質を、血圧および心拍数の両方を永続的に測定できる内部の伝達装置(血行動態パラメーターの遠隔測定モニタリング)を保有する、覚醒しているマーモセットに経口投与する。次いで、血圧、心拍数およびそれらの変化を6−24時間にわたり記録する。
B−5. 遺伝子発現によるアデノシン拮抗作用の間接的測定
永久株CHO K1(チャイニーズハムスター卵巣)の細胞を、レポーターコンストラクト(CREルシフェラーゼ)およびアデノシン受容体サブタイプA2aまたはA2bのcDNAで安定に形質移入する。A2aまたはA2b受容体は、Gαsタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼと共役する。受容体活性化を介して、アデニル酸シクラーゼが活性化され、かくして細胞内のcAMPレベルが上昇する。レポーターコンストラクト(cAMP依存的プロモーター)を介して、cAMPレベルの変化はルシフェラーゼ発現と連動する。
アデノシン受容体サブタイプA1に対するアデノシン拮抗作用の測定のために、もう一度CHO K1細胞に安定に形質移入するが、今回は、Ca2+−感受性レポーターコンストラクト(NFAT−TA−Luc;Clontech)およびA1−Gα16融合コンストラクトで形質移入する。この受容体キメラは、天然のA1受容体(Gαi共役)と対照的に、ホスホリパーゼCと共役する。ここで、ルシフェラーゼは、細胞質Ca2+濃度に応じて発現される。
この永久細胞株を、DMEM/F12(Cat.No. BE04-687Q; BioWhittaker)中、10%FCS(ウシ胎児血清)および様々な添加物(20ml/l 1M HEPES(Cat.No. 15630; Gibco)、20ml/l GlutaMAX (Cat.No. 35050-038, Gibco)、14ml/l MEMピルビン酸ナトリウム(Cat.No. 11360-039; Gibco)10ml/l PenStrep (Cat.No. 15070-063; Gibco))と共に、37℃で、5%二酸化炭素下でインキュベートし、週に2回植え継ぐ。
384ウェルプレート形式で試験するために、細胞2000個/ウェルで、25/ウェルの播種培地中に細胞を播き、37℃で、5%二酸化炭素下で、物質を試験するまで培養する。A2aおよびA2b細胞を物質の試験の24時間前に、添加物と5%FCSを含む培地に播き、A2a細胞に使用するベースの培地はDMEM/F12であり、A2b細胞に使用するベースの培地は、OptiMEM (Cat.No. 31985-047; Gibco)である。A1−Gα16細胞を、物質の試験の48時間前に、2.5%透析FCSおよび添加物を含む OptiMEM 中に播く。試験当日に、物質の添加に先立ち、培地を2mM塩化カルシウムおよび0.1%BSA(ウシ血清アルブミン)を含む Cafty バッファー(Cat. No. T21-154; PAA)25μlで置き換える。2mM塩化カルシウムおよび0.1%BSA(ウシ血清アルブミン)を含む Cafty バッファー中の希釈系列および適するアゴニスト濃度を、DMSOに溶解した試験物質から調製する。物質を最終濃度5x10−5Mないし2.56x10−11Mで試験培養物にピペットで加え、一方、細胞上のDMSO含有量は0.5%を超えるべきではない。EC50濃度にほぼ相当する最終濃度30nMのNECA(5−N−エチル−カルボキサミド−アデノシン)を、A2aおよびA2b細胞のアゴニストとして使用する。EC75濃度にほぼ相当する25nM CPA(N6−シクロペンチルアデノシン)を、A1−Gα16細胞のアゴニストとして使用する。物質の添加後、細胞のプレートを3−4時間37℃で5%二酸化炭素下でインキュベートする。次いで、50%溶解剤(30nMリン酸水素二ナトリウム、10%グリセロール、3% Triton X−100、25mM TrisHCl、2mMジチオスレイトール(DTT)、pH7.8)および50%のルシフェラーゼ基質溶液(2.5mM ATP、0.5mMルシフェリン、0.1mM補酵素A、10mMトリシン、1.35mM硫酸マグネシウム、15mM DTT、pH7.8)からなる溶液25μlを測定前に直接細胞に添加する。ルシフェラーゼ活性を発光リーダーで検出する。IC50値、即ち、各アゴニストによりもたらされるルシフェラーゼ応答が50%まで阻害される濃度を決定する。A2aおよびA2b細胞にはZM241385を、そして、A1−Gα16細胞にはDPCPX(1,3−ジプロピル−8−シクロペンチルキサンチン)を、参照アンタゴニストとして使用する。
C. 医薬組成物の実施例
本発明の化合物は、以下の方法で医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
本発明の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)10mg(BASF より、Ludwigshafen, Germany)およびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびスターチの混合物を、5%強度PVP水溶液(m/m)で造粒する。顆粒を乾燥させ、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を常套の打錠機で打錠する(錠剤の形状について、上記参照)。打錠のためのガイドラインの打錠力は、15kNである。
経口投与できる懸濁剤:
組成:
本発明の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(登録商標) (FMCのキサンタンガム、Pennsylvania, USA) 400mgおよび水99g。
経口懸濁剤10mlは、本発明の化合物100mgの単回用量に相当する。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、本発明の化合物を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。Rhodigel の膨潤が完了するまで、混合物を約6時間撹拌する。
経口投与できる液剤:
組成:
本発明の化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール400 97g。経口液剤20gは、本発明の化合物100mgの単回用量に相当する。
製造:
本発明の化合物を、ポリエチレングリコールおよびポリソルベートの混合物に撹拌しながら懸濁する。本発明の化合物が完全に溶解するまで、混合工程を継続する。
i.v.液剤:
本発明の化合物を、生理的に耐容される溶媒(例えば、等張塩水、5%グルコース溶液および/または30%PEG400溶液)に飽和溶解度より低い濃度で溶解する。溶液を濾過滅菌し、無菌のパイロジェンを含まない注射容器に満たすのに使用する。

Claims (16)

  1. 式(I)
    Figure 2011506501
    [式中、
    Aは、CRまたはNを表し
    {ここで、Rは、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表す}、
    かつ、BはNRを表し
    {ここで、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表す
    (ここで、(C−C)−アルキルは、(C−C)−アルコキシカルボニル置換基により置換されていてもよい)}、
    または、
    AはNを表し、
    かつ、BはOを表し、
    Xは、OまたはSを表し、
    は、(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表し
    {ここで、(C−C10)−アリールおよび5員ないし10員のヘテロアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノおよびN'−(C−C)−アルキルピペラジノ、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
    (ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい)}、
    は、(C−C)−シクロアルキル、5員または6員の複素環、フェニルまたは5員または6員のヘテロアリールを表し
    〔ここで、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノおよびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく
    {ここで、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
    (ここで、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)}、
    そして、5員または6員の複素環は、オキソ、チオキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニル、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい
    {ここで、(C−C)−アルキルは、フッ素、オキソ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニルオキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく
    (ここで、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
    そして、(C−C)−アルキルカルボニルは、ヒドロキシルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく、
    そして、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい}
    そして、
    フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルコキシおよび−NRからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい
    {ここで、(C−C)−アルキルは、フッ素からなる群から選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
    そして、(C−C)−アルコキシは、フッ素、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノおよびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
    そして、(C−C)−シクロアルコキシは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
    そして、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表し
    (ここで、(C−C)−アルキルは、ヒドロキシルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
    は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキルスルホニルまたは(C−C)−シクロアルキルスルホニルを表し
    (ここで、(C−C)−アルキルは、(C−C)−シクロアルキル、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノおよびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
    そして、(C−C)−シクロアルキルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、オキソおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
    または、フェニル上の2個の隣接する置換基は、それらが結合している炭素原子と一体となって、1,3−ジオキソランまたは2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソランを形成していてもよい}〕、
    は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルキルカルボニルを表す]、
    の化合物、または、そのN−オキシド、塩、溶媒和物、N−オキシドの塩またはN−オキシドもしくは塩の溶媒和物。
  2. 式中、
    Aが、CRまたはNを表し
    {ここで、Rは、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニルまたはモノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表す}、
    かつ、
    Bが、NRを表し
    {ここで、Rは、水素、メチルまたはエチルを表す
    (ここで、メチルおよびエチルは、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
    Xが、OまたはSを表し、
    が、フェニルまたは5員または6員のヘテロアリールを表し
    {ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
    (ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい)}、
    が、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはピリジルを表し
    {ここで、シクロヘキシルは、ヒドロキシルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
    (ここで、(C−C)−アルコキシは、ヒドロキシルおよびメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
    ここで、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルは、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−アルキルカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
    (ここで、(C−C)−アルキルは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチルカルボニルオキシおよびエチルカルボニルオキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
    そして、(C−C)−アルキルカルボニルは、ヒドロキシル、メトキシおよびエトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
    ここで、フェニルおよびピリジルは、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい
    (ここで、(C−C)−アルコキシは、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
    ここで、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリルおよびチアゾリルは、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
    (ここで、(C−C)−アルコキシは、オキソ、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)}、
    が、水素、アミノ、メチルアミノまたはジメチルアミノを表す、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、または、その塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
  3. 式中、
    Aが、CRまたはNを表し
    {ここで、Rは、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニルまたはモノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルを表す}、
    かつ、
    Bが、NRを表し
    {ここで、Rは、水素、メチルまたはエチルを表す
    (ここで、メチルおよびエチルは、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
    Xが、OまたはSを表し、
    が、フェニルまたは5員または6員のヘテロアリールを表し
    {ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい
    (ここで、フェニルおよび5員または6員のヘテロアリールは、フッ素、塩素、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個ないし3個の置換基により置換されていてもよい)}、
    が、式
    Figure 2011506501
    の基を表し
    {ここで、
    *は、二環への結合点を表し、
    は、水素または(C−C)−アルコキシを表し
    (ここで、(C−C)−アルコキシは、1個または2個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい)、
    は、水素または(C−C)−アルコキシを表し
    (ここで、(C−C)−アルコキシは、1個または2個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい)、
    は、水素、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシまたは2−ヒドロキシエトキシを表し、
    は、水素またはヒドロキシルを表し、
    そして、
    10は、水素またはメチルを表す}、
    が、水素、アミノ、メチルアミノまたはジメチルアミノを表す、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、または、その塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
  4. 式中、
    Aが、CRまたはNを表し
    {ここで、Rは、メトキシカルボニル、アミノカルボニルまたはメチルアミノカルボニルを表す}、
    かつ、
    Bが、NRを表し
    {ここで、Rは、水素またはメチルを表す
    (ここで、メチルは、メトキシカルボニル置換基により置換されていてもよい)}、
    Xが、OまたはSを表し、
    が、チアゾリル、オキサゾリル、フェニルまたはピリジルを表し
    {ここで、フェニルおよびピリジルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
    そして、チアゾリルおよびオキサゾリルは、フェニル基の置換基により置換されており
    (ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、メトキシおよびヒドロキシカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
    そして、チアゾリルおよびオキサゾリルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノカルボニルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい}、
    が、式
    Figure 2011506501
    の基を表し
    {ここで、
    *は、二環への結合点を表し、
    は、水素または(C−C)−アルコキシを表し
    (ここで、(C−C)−アルコキシは、1個または2個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい)}、
    がアミノを表す、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の式(I)の化合物、または、その塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
  5. がアミノを表す請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II)
    Figure 2011506501
    (式中、X、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物を、
    [A]不活性溶媒中、適する塩基の存在下、式(III−A)
    Figure 2011506501
    (式中、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物と反応させ、式(IV−A)
    Figure 2011506501
    (式中、X、R、R、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物を得、次いで、これを、不活性溶媒中、適する塩基の存在下で環化し、式(I−A)
    Figure 2011506501
    (式中、X、R、R、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物を得るか、
    (式中、Rは請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    で環化し、式(I−B)
    Figure 2011506501
    (式中、X、R、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物を得るか、
    または、
    [C]不活性溶媒中、適する塩基の存在下で、式(III−C)
    Figure 2011506501
    の化合物と反応させ、式(IV−C)
    Figure 2011506501
    (式中、X、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物を得、次いで、これを、適する溶媒中、適する塩基の存在下で環化し、式(I−C)
    Figure 2011506501
    (式中、X、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物を得、
    次いで、存在する任意の保護基を切断し、得られる式(I−A)、(I−B)および(I−C)の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基または酸を用いて、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
  6. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物。
  7. 冠動脈心疾患、急性冠動脈症候群、狭心症、心不全、心筋梗塞または心房細動の処置および/または予防方法において使用するための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物。
  8. 糖尿病、メタボリックシンドロームまたは脂質異常症の処置および/または予防方法において使用するための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物。
  9. 冠動脈心疾患、急性冠動脈症候群、狭心症、心不全、心筋梗塞、心房細動または高血圧症の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物の使用。
  10. 糖尿病、メタボリックシンドロームまたは脂質異常症の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物の使用。
  11. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物を、不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
  12. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物を、脂質代謝を調節する活性化合物、抗糖尿病薬、降圧剤および抗血栓剤からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる活性化合物と組み合わせて含む、医薬。
  13. 冠動脈心疾患、急性冠動脈症候群、狭心症、心不全、心筋梗塞、心房細動または高血圧症の処置および/または予防のための、請求項11または請求項12に記載の医薬。
  14. 糖尿病、メタボリックシンドロームまたは脂質異常症の処置および/または予防のための、請求項11または請求項12に記載の医薬。
  15. 有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の式(I)の化合物または請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の医薬を使用する、ヒトまたは動物における冠動脈心疾患、急性冠動脈症候群、狭心症、心不全、心筋梗塞、心房細動または高血圧症の処置および/または予防方法。
  16. 有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物または請求項11、請求項12および請求項14のいずれかに記載の医薬を使用する、ヒトまたは動物における糖尿病、メタボリックシンドロームまたは脂質異常症の処置および/または予防方法。
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