JP2011502965A - 新規色素 - Google Patents

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    • Y02E10/549Organic PV cells

Abstract

新型な色素、並びに関連する光電池、部品、システム、および方法を開示する。

Description

本開示は新規な色素、並びに関連する光電池、部品、システム、および方法に関する。
35U.S.C.§119に基づき、本出願は、米国特許仮出願第60/982,872号(出願日:2007年10月26日)の優先権の利益を主張し、米国特許出願第12/236,150号(出願日:2008年9月23日)の優先権の利益を主張するとともに同出願の継続出願である。各々の全内容は引用によって本明細書に援用される。
光電池は太陽電池とも呼ばれ、日光などの光を電気エネルギーに変換することができる。光電池の一種として、色素増感太陽電池(DSSC)がある。
図1を参照すると、DSSC100は、電極101および対向電極111の間に配置された、電荷キャリア層140(たとえば、ヨウ化物/ヨウ素溶液などの電解質を含む)と、光活性層150(たとえば、TiO粒子などの半導体材料を含む)とを含む。光活性層150は、増感剤(たとえば色素)を更に含む。一般に増感剤は、動作波長範囲内(たとえば太陽のスペクトル内)の光子を吸収することができる。電極101は、基板170(たとえば、ガラス基板またはポリマー基板)と、基板170の内表面172に配置された導電層160(たとえば、ITO層または酸化スズ層)とを含む。対向電極111は、基板110と、導電層120(たとえば、ITO層または酸化スズ層)と、電荷キャリア層140のレドックス反応を触媒する触媒層130(たとえば、白金を含有する)とを含む。導電層120は基板110の内表面112に配置され、触媒層130は導電層120の表面122に配置されている。電極101および対向電極111は、外部の電気的な負荷180を挟んでワイヤによって接続される。
動作時、(たとえば太陽スペクトルの)放射による照射に応じて、DSSC100には負荷180を通じた電子の流れを生じさせる励起、酸化、および還元のサイクルが生じる。入射光は、光活性層150の増感剤分子を励起する。光励起された増感剤分子によって、次いで、光活性層150の半導体の伝導帯に電子が注入され、増感剤分子は酸化状態となる。注入された電子は、半導体材料を通って、導電層160に、続いて外部負荷180に流れる。外部負荷180を通った後、電子は層120に、次いで層130に、それに続いて電荷キャリア層140に流れ、この電子によって触媒層130において電荷キャリア層140の電解質材料が還元される。還元された電解質は、次いで、酸化した増感剤分子を中性状態に還元することができる。電荷キャリア層140の電解質は、対向電極111から作用電極101への電子の流れを制御するための酸化還元メディエータとして機能することができる。この励起、酸化、および還元のサイクルが繰り返されて、外部負荷180に対し連続的に電気エネルギーが供給される。
本開示は新規な色素、並びに関連する光電池、部品、システム、および方法に関する。
一態様において、本開示は1組の化合物を特徴とし、化合物のそれぞれは、式(Ia)の錯体:MXL(Ia)を含む。式(Ia)において、Mは遷移金属イオンであり、Xはそれぞれ独立に、チオシアナート、イソチオシアナート、およびピリジンから選択される単座配位子であって、随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C
−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されており、Lは式(II)の三座配位子である。
Figure 2011502965
式(II)において、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11のうちの1つ以上は、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールであり、その他のR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11はそれぞれ独立に、H、COOH、POH、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルアリール基、アルキニルアリール基、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである。
別の態様において、本開示は別の組の化合物を特徴とし、化合物のそれぞれは、式(Ib)の錯体:MXYL(Ib)を含む。式(Ib)において、Mは遷移金属イオンであり、Xは、チオシアナート、イソチオシアナート、およびピリジンから選択される単座配位子であって、随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されており、Yは、1,10−フェナントロリンおよび2,2’−ビピリジンから選択される二座配位子であって、それぞれ随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されており、Lは上記式(II)の三座配位子である。
更に別の態様において、本開示は、第1電極および第2電極と、第1電極および第2電極の間の光活性層とを備える物品を特徴とする。光活性層は、上記化合物のうちの1つ以上を含む。この物品は、光電池として構成される。
更に別の態様において、本開示は、複数の光電池を備えるモジュールを特徴とする。光電池のうちの2つ以上は電気的に接続されており、光電池のうちの1つ以上は上記化合物のうちの1つ以上を含む。
実施形態は、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。
幾つかの実施形態において、Rは、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである。たと
えば、Rは以下の式のいずれかであってよく、
Figure 2011502965
ここでnは1、2、または3であってよく、mは1、2、または3であってよく、Rはそれぞれ独立して、COOH、POH、または以下の式のいずれかであってよい。
Figure 2011502965
ある実施形態において、Rは以下の式のいずれかである。
Figure 2011502965
幾つかの実施形態において、遷移金属イオンは、ルテニウムイオン、オスミウムイオン、および鉄イオンから選択される。たとえば、遷移金属イオンはRu(II)、Os(II)、またはFe(II)であってよい。
幾つかの実施形態において、Xはそれぞれイソチオシアナートである。
幾つかの実施形態において、錯体は以下の式である。
Figure 2011502965
幾つかの実施形態において、R、R、およびRはそれぞれ独立に、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである。たとえば、R、R、およびRはそれぞれ独立して、以下の式のいずれかであってよく、
Figure 2011502965
ここでnは1、2、または3であってよく、mは1、2、または3であってよく、Rはそれぞれ独立して、COOH、POH、または以下の式のいずれかであってよい。
Figure 2011502965
幾つかの実施形態において、化合物は更に対イオン(たとえばBu)を含んでもよい。
幾つかの実施形態において、光活性層は、化合物に会合した相互に結合した金属酸化物ナノ粒子を更に含む。
幾つかの実施形態において、Yは無置換1,10−フェナントロリンまたは無置換2,2’−ビピリジンである。
実施形態は、以下の利点のうちの1つ以上を含んでもよい。
幾つかの実施形態において、上記化合物は、可視光線スペクトルを通じて比較的高いモル吸光係数を有し、したがってこの波長範囲において大きな吸収を有することができる。このため、このような化合物を含むDSSCの効率を向上させることができる。
他の特徴および利点は、明細書、図面、および特許請求の範囲から明らかになる。
光電池の一実施形態の断面図。 光電池の別の実施形態の断面図。 電気的に直列に接続された複数の光電池を含むシステムの概略図。 電気的に並列に接続された複数の光電池を含むシステムの概略図。
様々な図面における類似の参照符号は、類似の要素を示す。
図2はDSSC200を示す。DSSC200は、基板210と、導電層220と、触媒層230と、電荷キャリア層240と、光活性層250と、導電層260と、基板270とを備える。導電層220,260は、外部負荷280に電気的に接続されている。
一般に光活性層250は、半導体材料と増感剤(たとえば色素)とを含む。幾つかの実施形態において、色素は式(Ia)または式(Ib):MXL(Ia)またはMXYL(Ib)を含んでもよい。ある実施形態において、光活性層250は、上記色素のうちの2つ以上を含んでもよい。
幾つかの実施形態において、Mは遷移金属イオンであってもよい。適切な遷移金属イオンは、たとえばルテニウムイオン(Ru(II)など)、オスミウムイオン(Os(II)など)、鉄イオン(Fe(II)など)である。
幾つかの実施形態において、Xはそれぞれ独立に、チオシアナート、イソチオシアナート、およびピリジンから選択される単座配位子であって、随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されている。幾つかの実施形態において、Yは、1,10−フェナントロリンおよび2,2’−ビピリジンから選択される二座配位子であり、それぞれ随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されている。
「アルキル」は、直鎖または分岐の飽和炭化水素部分を言う(たとえば、−CHまたは−CH(CH)。「アルケニル」は、1つ以上の二重結合を含む直鎖または分岐の炭化水素部分を言う(たとえば、−CH=CH−CH)。「アルキニル」は、1つ以上の三重結合を含む直鎖または分岐の炭化水素部分を言う(たとえば、−C≡C−CH)。「アルコキシ」は、酸素を含む直鎖または分岐の飽和炭化水素部分を言う(たとえば、−OCHまたは−OCH(CH)。「シクロアルキル」は、環状の飽和炭化水素部分を言う(たとえばシクロヘキシル)。「シクロアルケニル」は、1つ以上の二重結合を含む非芳香属の環式炭化水素部分を言う(たとえばシクロヘキセニル)。「ヘテロシクロアルキル」は、1つ以上のヘテロ原子(たとえばN、O、またはS)を有する環状の飽和部分を言う(たとえば4−テトラヒドロピラニル)。「ヘテロシクロアルケニル」は
、1つ以上の環ヘテロ原子(たとえばN、O、またはS)と、1つ以上の二重結合とを有する非芳香属の環状部分を言う(たとえばピラニル)。「アリール」は、1つ以上の芳香環を有する炭化水素部分を言う。アリール部分は、たとえばフェニル(Ph)、フェニレン、ナフチル、ナフチレン、ピレニル、アントリル、フェナントリルである。「ヘテロアリール」は、1つ以上の環ヘテロ原子(たとえばN、O、またはS)を含む1つ以上の芳香環を有する部分を言う。ヘテロアリール部分は、たとえばフリル、フリレン、フルオレニル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリル、イソキノリル、およびインドリルである。「アルケニルアリール」は、1つ以上のアリール基と、そのアリール基のうちの1つに結合している1つ以上のアルケニル基とを有する炭化水素部分を言う(たとえば以下の式)。
Figure 2011502965
「アルキニルアリール」は、1つ以上のアリール基と、そのアリール基のうちの1つに結合している1つ以上のアルキニル基とを有する炭化水素部分を言う(たとえば以下の式)。
Figure 2011502965
「アルケニルヘテロアリール」は、1つ以上のヘテロアリール基と、そのヘテロアリール基のうちの1つに結合している1つ以上のアルケニル基とを有する炭化水素部分を言う(たとえば以下の式)。
Figure 2011502965
「アルキニルヘテロアリール」は、1つ以上のヘテロアリール基と、そのヘテロアリール基のうちの1つに結合している1つ以上のアルキニル基とを有する炭化水素部分を言う(たとえば以下の式)。
Figure 2011502965
「C−C20」、「C−C20」、および「C−C20」はそれぞれ、1〜20個の炭素原子を含有する部分(たとえば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、および20の炭素原子)、2〜2
0個の炭素原子を含有する部分、および3〜20個の炭素原子を含有する部分を言う。
本明細書に記載のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルアリール、アルキニルアリール、アルケニルヘテロアリール、およびアルキニルヘテロアリールは、特に指定のない限り、置換部分および無置換部分の両方を含む。シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、およびヘテロアリール上の可能な置換基は、次に限定されないが、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、C−C20アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アミノ、C−C20アルキルアミノ、C−C40ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、C−C20アルキルスルホンアミノ、アリールスルホンアミノ、C−C20アルキルイミノ、アリールイミノ、C−C20アルキルスルホンイミノ、アリールスルホンイミノ、ヒドロキシル、ハロ、チオ、C−C20アルキルチオ、アリールチオ、C−C20アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アシルアミノ、アミノアシル、アミノチオアシル、アミジノ、グアニジン、ウレイド、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、アシル、チオアシル、アシルオキシ、カルボキシル、およびカルボン酸エステルである。一方、アルキル、アルケニル、またはアルキニル上の可能な置換基は、C−C20アルキルを除く上記のすべての置換基である。シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルアリール、アルキニルアリール、アルケニルヘテロアリール、およびアルキニルヘテロアリールは、互いに縮合していてもよい。
幾つかの実施形態において、Lは式(II)の三座配位子である。
Figure 2011502965
ここでR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11のうちの1つ以上は、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールであり、その他のR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11はそれぞれ独立に、H、COOH、POH、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルアリール基、アルキニルアリール基、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである。
幾つかの実施形態において、式(II)のテルピリジル(terpyridiyl)基は、1つ以上(たとえば1つ、2つ、または3つ)の置換基(たとえばアルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニ
ルヘテロアリール)によって置換され、共役の拡張した配位子を形成してもよい。適切な置換基は、たとえば以下の式のいずれかであり、
Figure 2011502965
ここでnは1、2、または3であってよく、mは1、2、または3であってよい。幾つかの実施形態において、Rは酸部分を含む基であってもよい。適切なRの例には、たとえばCOOH、POH、および以下の式が含まれる。
Figure 2011502965
幾つかの実施形態によると、上記置換基において、アリール基(たとえばフェニル基)またはヘテロアリール基(たとえばチエニル基)のうちの1つは、1つ以上のR基に置換されてもよい。ある実施形態によると、上記の置換基において、2つ以上のアリール基またはヘテロアリール基は、1つ以上のR基に置換されてもよい。理論に拘束されることを望むものではないが、Rは、光活性層250において色素と半導体材料(たとえば酸化チタンナノ粒子)との会合を助けるアンカー基として機能し、置換基は、Mから生成した励起電子の半導体材料への移動を助ける分子ワイヤとして機能すると考えられる。また、理論に拘束されることを望むものではないが、共役の拡張した配位子は、色素のモル吸光係数を増加させると考えられる。
幾つかの実施形態において、色素は両性イオンであってもよい。たとえば、式(Ia)または式(Ib)の錯体は、1つの原子に正電荷を有し、別の原子に負電荷を有することができるため、中性分子である。幾つかの実施形態において、色素は電荷(たとえば負電荷)を有する錯体と、反対の電荷(たとえば正電荷)を有する対イオンとを含んでもよい。典型的な色素は以下の式であり、ここで対イオンはBuである。
Figure 2011502965
幾つかの実施形態において、色素は可視光線スペクトル内の所与の波長(たとえばλmax)において、少なくとも約8,000(たとえば、少なくとも約10,000、少なくとも約13,000、少なくとも約15,000、少なくとも約18,000、少なくとも約20,000、少なくとも約23,000、少なくとも約25,000、少なくとも約28,000、および少なくとも約30,000)のモル吸光係数を有してもよい。
一般に色素は、本技術分野で既知の方法によって調製できる。以下の実施例1によって、どのようにして化合物1を実際に調製したかについて詳細に説明する。以下に示すスキームは、ある例示化合物を合成するための典型的な合成経路を示す。このスキームにおいて、Rについては上記の発明の概要において定義されている。
Figure 2011502965
詳細には、上記スキームに示すように、例示的な色素は塩基(たとえば水酸化テトラブチルアンモニウム)の存在下において、置換テルピリジンをルテニウム塩(たとえば塩化ルテニウム)およびチオシアナート塩(たとえばチオシアン酸アンモニウム)と反応させることによって調製できる。置換テルピリジンは、本技術分野において既知の方法、たとえば以下の実施例1およびコンスタブル(Constable)らによる文献(Polyhedron,2004年、23:135。その全内容を引用によって本明細書に援用する)に記載の方法によって調製できる。
一般に光活性層250は、色素に会合した半導体材料を更に含む。半導体材料は、たとえば式Mを有する材料であり、ここでMはたとえばチタン、ジルコニウム、タングステン、ニオブ、ランタン、タンタル、テルビウム、またはスズであってもよく、xおよびyは0よりも大きい整数である。他の適切な材料には、チタン、ジルコニウム、タングステン、ニオブ、ランタン、タンタル、テルビウム、およびスズの、硫化物、セレン化物、テルル化物、並びに酸化物、またはそれらを組み合わせたものが含まれる。たとえば、TiO、SrTiO、CaTiO、ZrO、WO、La、Nb、SnO、チタン酸ナトリウム、セレン化カドミウム(CdSe)、硫化カドミウム、およびニオブ酸カリウムが適切な材料であり得る。
典型的には、光活性層250が含有する半導体材料は、ナノ粒子状である。幾つかの実施形態において、ナノ粒子の平均サイズは、約2nm〜約100nm(たとえば約10nm〜約40nm。約20nmなど)である。
ナノ粒子は、たとえば高温焼結によって、または反応性ポリマーリンク形成剤(ポリ−n−ブチルチタナートなど)によって相互に結合される。ポリマーリンク形成剤は比較的低温(たとえば約300℃未満)で、また幾つかの実施形態においては室温で、相互に結合したナノ粒子からなる層の生成を可能とする。この比較的低温の相互結合処理には、ポリマー基板を用いる連続製造工程を適用できる。
相互に結合したナノ粒子は、一般に色素によって増感される。色素は、入射光の電気への変換を助け、所望の光起電力効果を生じさせる。色素は入射光を吸収し、色素において電子が励起すると考えられる。励起した電子のエネルギーは、次いで、色素の励起レベルから相互結合したナノ粒子の伝導帯に移動する。この電子移動によって、有効な電荷分離と所望の光起電力効果とが生じ、したがって、相互結合したナノ粒子の伝導帯の電子が外部負荷の駆動に利用可能となる。
色素は、ナノ粒子への吸着(たとえば化学吸着および/または物理吸着)が可能である。色素は、たとえば動作波長範囲(可視スペクトル内など)の光子を吸収する能力、ナノ粒子の伝導帯において自由電子(または電子ホール)を生成する能力、ナノ粒子との錯形成もしくはナノ粒子への吸着の有効性、および/またはその色に基づき選択される。
ここで、DSSC200における他の部品について記載する。基板210は機械的可撓性を有する材料(たとえば可撓性のポリマー)から形成されてもよく、剛体材料(たとえばガラス)から形成されてもよい。フレキシブル基板を形成するのに使用できるポリマーは、たとえばポリエチレンナフタラート(PEN)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレン(polyethyelenes)、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリメチルメタクリラート、ポリカルボナート、および/またはポリウレタンである。フレキシブル基板は、連続製造工程(たとえばウェッブベースのコーティングおよびラミネーション)を容易にする。
基板210の厚さは、所望に応じて異なる。典型的には、基板の厚さおよび種類は、DSSCが製造、配備、および使用の過酷さに耐えるのに十分な機械的支持が得られるように選択される。基板210の厚さは、約6μm〜約5,000μm(たとえば、約6μm〜約50μm、約50μm〜約5,000μm、約100μm〜約1,000μm)であってもよい。
幾つかの実施形態において、基板210は透明な材料から形成される。たとえば、基板210は、石英系ガラスなど透明なガラスまたはポリマーから形成されてもよく、上記のポリマーなどのポリマーから形成されてもよい。そのような実施形態においては、導電層220も透明である。
一般に導電層220の組成および厚さは、この層の所望の導電性、光学特性、および/または機械特性に基づき選択されてもよい。幾つかの実施形態において、導電層220は透明である。このような層を形成するのに適切な透明材料は、たとえばある金属酸化膜(インジウムスズ酸化物(ITO)、酸化スズ、およびフッ素ドープ酸化スズなど)である。幾つかの実施形態において、導電層220は、箔(たとえばチタン箔)から形成されてもよい。導電層220の厚さは、たとえば約100nm〜約500nm(約150nm〜約300nmなど)であってもよい。
導電層260が透明である実施形態において、導電層220は不透明であってもよい(すなわち、入射する可視スペクトルエネルギーの約10%未満しか伝達されなくてもよい)。たとえば、導電層220は不透明な金属(銅、アルミニウム、インジウム、または金など)の連続層から形成されてもよい。
幾つかの実施形態において、導電層220は、導電性材料からなる不連続層を含んでもよい。たとえば、導電層220は導電性メッシュを含んでもよい。適切なメッシュ材料には、金属(たとえばパラジウム、チタン、白金、ステンレス鋼、およびそれらの合金)が含まれる。幾つかの実施形態において、メッシュ材料は金属ワイヤを含む。導電性メッシュ材料は、導電性材料(たとえば金属)で被覆された電気絶縁材料を更に含んでもよい。電気絶縁材料は、繊維(たとえば、織物繊維またはモノフィラメント)を含んでもよい。繊維は、たとえば合成高分子繊維(ナイロンなど)、並びに天然繊維(亜麻、綿、羊毛、および絹など)である。メッシュ電極は、たとえば連続製造工程によるDSSC形成を容易にするために、可撓性であってもよい。メッシュ電極を有する光電池は、たとえば同時継続出願である米国特許出願公開第2003/0230337号明細書、米国特許出願公開第2004/0187911号明細書、および国際特許出願公開WO03/04117号に開示されている。各文献を引用によって本明細書に援用する。
メッシュ電極は、たとえばワイヤ(または繊維)の直径およびメッシュの密度(すなわち、単位面積のメッシュ当たりのワイヤ(または繊維)の数)について、種々様々の形式であってもよい。メッシュは、たとえば規則的であっても不規則であってもよく、任意の数の開口部形状を含んでよい。メッシュの形状因子(ワイヤ直径およびメッシュ密度など)は、たとえばメッシュのワイヤ(または繊維)の伝導性、所望の光透過率、可撓性、および/または機械的強度に基づき選択できる。典型的には、メッシュ電極は、平均のワイヤ(または繊維)直径が約1μm〜約400μmであり、ワイヤ(または繊維)間の平均の開口面積が約60%〜約95%であるワイヤ(または繊維)を含む。
触媒層230は一般に、下方に位置する電荷キャリア層のレドックス反応を触媒できる材料から形成される。触媒層を形成可能な材料は、たとえば白金およびポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)である。PEDOT層については、米国特許出願公開第2005−0045851号明細書に記載されている(その全内容を引用によって本明細書に援用する)。材料は、たとえば製造工程との互換性、長期安定性、および光学特性などの基準に基づき選択されてもよい。一般に、触媒層は略透明である。ある実施形態(たとえば導電層260が略透明である実施形態)においては、触媒層230は略不透明であってもよい。
上記のように電荷キャリア層240は、接地電位または電流源から光活性層250への電荷移動を容易にする材料を含む。適切な電荷キャリア材料の一般的分類として、溶媒系の液体電解質、多価電解質、ポリマー電解質、固体電解質、n−型輸送材料およびp−型輸送材料(たとえば導電性ポリマー)、並びにゲル電解質が含まれる。電荷キャリア媒体については、他の選択肢も可能である。たとえば、電荷キャリア層は式LiXを有するリチウム塩を含んでもよく、ここでXはヨウ化物、臭化物、塩化物、ペルクロラート、チオシアナート、トリフルオロメチルスルホナート、またはヘキサフルオロホスファートである。
電荷キャリア媒体は、典型的にはレドックス系を含む。適切なレドックス系は、有機および/または無機のレドックス系を含んでもよい。このような系は、たとえば硫酸セリウム(III)/セリウム(IV)、臭化ナトリウム/臭素、ヨウ化リチウム/ヨウ素、Fe2+/Fe3+、Co2+/Co3+、およびビオロゲンである。また、電解質溶液は式Mを有してもよく、ここでiおよびjは1以上の整数であり、Xはアニオンであ
り、Mはリチウム、銅、バリウム、亜鉛、ニッケル、ランタニド、コバルト、カルシウム、アルミニウム、またはマグネシウムである。適切なアニオンとしては、塩化物、ペルクロラート、チオシアナート、トリフルオロメチルスルホナート、およびヘキサフルオロホスファートが含まれる。
幾つかの実施形態において、電荷キャリア媒体は、ポリマー電解質を含む。たとえば、ポリマー電解質はポリ(ビニルイミダゾリウムハロゲン化物)並びにヨウ化リチウムおよび/またはポリビニルピリジニウム塩を含んでもよい。幾つかの実施形態において、電荷キャリア媒体は、固体電解質(たとえば、ヨウ化リチウム、ヨウ化ピリジニウム(pyridimum)、および/または置換ヨウ化イミダゾリウム)を含んでもよい。
電荷キャリア媒体は、種々のポリマー性の多価電解質を含んでもよい。たとえば適切な多価電解質は、重量で約5%〜約95%(たとえば、5%〜60%、5%〜40%、または5%〜20%)のポリマー(たとえば、イオン伝導性ポリマー)と、重量で約5%〜約95%(たとえば、約35%〜約95%、約60%〜約95%、または約80%〜約95%)の可塑剤と、約0.05M〜約10M(たとえば、約0.05〜2M、0.05〜1M、または0.05〜0.5M)の有機または無機のヨウ化物からなるレドックス電解質と、約0.01M〜約1M(たとえば、約0.05〜0.5M、0.05〜0.2M、または0.05〜0.1M)のヨウ素とを含んでもよい。イオン伝導性ポリマーは、たとえばポリエチレンオキシド(PEO)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリラート(PMMA)、ポリエーテル、およびポリフェノールを含んでもよい。適切な可塑剤は、たとえばエチルカルボナート、プロピレンカルボナート、カルボナートの混合物、有機ホスファート、ブチロラクトン、およびジアルキルフタラートである。
基板270および導電層260は、それぞれ基板210および導電層220に類似していてもよい。たとえば、基板270は基板210と同じ材料から形成され、基板210と同じ厚さを有してよい。幾つかの実施形態では、1つ以上の態様において、基板270が基板210とは異なることが望ましい場合もある。たとえば異なる基板に異なる応力を与える工程を用いてDSSCを製造する場合、程度の差はあれ、基板270は基板210よりも機械的に堅牢であることが望ましい場合がある。このため、基板270は別の材料から形成されてもよく、基板210と異なる厚さを有してもよい。また、使用時に1つの基板のみを照明源にさらす実施形態においては、両方の基板および/または導電層が透明でなくてもよい。このため、基板のうちの1つおよび/または対応する導電層は、不透明であってもよい。
幾つかの実施形態において、DSSC200は、連続製法(たとえば、ロール−ツー−ロール(roll−to−roll)製法)によって製造されてもよい。ロール−ツー−ロール製法については、たとえば、所有者が共通の米国特許第7,022,910号明細書に記載されている。その全内容を引用によって本明細書に援用する。
複数の光電池を電気的に接続して、光起電力システムを形成してもよい。一例として図3は、複数の光電池320を含むモジュール310を備えた光起電力システム300の概略図である。光電池320は、外部負荷330に対し電気的に直列に接続されている。別の例として図4は、複数の光電池420を含むモジュール410を備えた光起電力システム400の概略図である。光電池420は、外部負荷430に対し電気的に並列に接続されている。幾つかの実施形態において、光起電力システムにおける光電池のうちの一部(たとえば、全部)は、1つ以上の共通基板を有してもよい。ある実施形態において、光起電力システムにおける幾つかの光電池は電気的に直列に接続され、光起電力システムにおける光電池のうちの幾つかは電気的に並列に接続される。
以下の実施例は例示であり、これらに限定されるものではない。
[実施例1]:化合物1の調製
以下の手順によって、化合物1を調製した。
Figure 2011502965
4’−(2−チエニル)−2,2:6,2”−テルピリジン(I)の合成
カリウムtert−ブトキシド(8.42g(75mmol))と無水THF(200mL)とを、アルゴン下、磁気式撹拌機、温度計、および添加用の漏斗を取り付けた3NRBフラスコ(1,000mL)に加えた。攪拌した溶液に、2−アセチルピリジン(6.06g)のTHF(40mL)溶液を滴下した。この混合物を室温で30分間撹拌した。2−チオフェンカルボキシアルデヒド(2.7g)のTHF(20mL)溶液を滴下して加え、アルゴン下で21時間撹拌した。この混合物に、NHOAc(38.5g)のエタノール(300mL)および酢酸(150mL)溶液を加えた。このようにして生成した赤色の溶液を還流しつつ5時間攪拌し、室温まで冷却して、氷/水(1L)へ注いだ。黄褐色の沈殿物を集め、真空下で乾燥させて粗生成物(4.31g)を得た。この粗生成物を、溶離液としてCHClを用いるアルミナ・カラムクロマトグラフィによって精製した。溶出液を集め、100mLまで濃縮した後、メタノール(60mL)を加えて所望の生成物を沈殿させた(3.61g、収率:47.7%)。生成物の化学構造は、NMR分光法によって確認した。
4’−(5−ブロモ−2−チエニル)−2,2:6,2”−テルピリジン(II)の合成
4’−(2−チエニル)−2,2:6,2”−テルピリジン(I)(3.15g)を、丸瓶(500mL)中のCHCl(100mL)および氷酢酸(150mL)に加えた。N−ブロモスクシンイミド(2.00g)を幾つかに分けて加えた後、溶液を室温で3時間攪拌した。この溶液に、水(1,000mL)に溶解したNaHCO(220g)を滴下した。得られた混合物を一晩撹拌し、溶媒CHClを蒸発させた。このようにして得た固体をろ過によって収集し、水で洗浄した。この固体を、CHClを用いてソックレー抽出した後、CHCl溶液にメタノールを加えて白色の固体を得た。この固体をろ過し乾燥させて所望の生成物を得た(3.44g(87.3%))。生成物の化学構造は、NMR分光法によって確認した。
エチル5−トリブチルスタニルチオフェン−2−カルボキシラート(III)の合成
n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.5M,40mL)を、アルゴン下、−20℃で10分間掛け、ジイソプロピルアミン(14mL)の無水THF(200mL)溶液に滴下して移動させた。この溶液を−20℃で3時間攪拌し、0℃で15分間攪拌して、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)溶液を生成させた。次いで、このLDA溶液を−78℃まで冷却し、エチルチオフェン−2−カルボキシラート(15.65g)のTHF(25mL)溶液を滴下して加えた。このようにして得た溶液を−78℃で1時間攪拌した後、トリブチルスズクロリド(30mL)のTHF(25mL)溶液を滴下して加えた。次いで、反応物を−78℃で更に1時間攪拌し、室温で一晩攪拌した。水(200mL)をゆっくり加えた後、有機層を集め、NaSOで乾燥させ、濃縮してから、約86.66パスカル(約650mTorr)で真空蒸留した。162℃〜165℃の留分を集め、淡黄色の液体として所望の生成物を得た(26.71g(60.0%))。この生成物の化学構造は、NMR分光法によって確認した。
エチル5’−[2,2’:6’,2”]テルピリジン−4’−イル−[2,2’]ビチオフェニル−5−カルボキシラート(IV)の合成
エチル5−トリブチルスタニルチオフェン−2−カルボキシラート(2.67g)のDMF(20mL)溶液を、アルゴン下、攪拌しながら、フラスコ(35mL)中の4’−(5−ブロモ−2−チエニル)−2,2:6,2”−テルピリジン(1.58g)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(70mg)に加えた。反応物をアルゴン下、80℃に加熱し、118時間攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、この混合物を水(200mL)に注いだ。このようにして生成した混合物を、CHCl(300mL)で抽出した。CHCl層を集めた後、メタノール(80mL)を加えた。次いで、この溶液を約80mLに濃縮し、10℃まで冷却した。このようにして生成した黄色固体をろ過によって集め、真空中で乾燥させて粗生成物(1.44g)を得た。粗生成物を、中性アルミナ(300g)によるカラムクロマトグラフィによって、CHCl、続いてMBTE(10%)/EtN(0.4%)/CHClを用いて溶出させて精製し、黄色固体として所望の生成物を得た(1.31g(70%))。生成物の化学構造は、NMR分光法によって確認した。
2,2’:6’,2”]テルピリジン−4’−イル−[2,2’]ビチオフェニル−5−カルボン酸(V)の合成
エチル5’−[2,2’:6’,2”]テルピリジン−4’−イル−[2,2’]ビチオフェニル−5−カルボキシラート(235mg)を2−メトキシエタノール(20mL)に加えた後、KOH(1.32g)の水(7mL)溶液を加えた。この混合物を、アルゴン下で3.5時間かん流した。次いで、溶液を蒸発させて黄色固体を得た。この固体を酢酸(2mL)の水(40mL)溶液に加えてから、ろ過によって収集し、乾燥させて、所望の生成物を得た(0.214g(97%))。生成物の化学構造は、NMR分光法によって確認した。
Ru(NCS)・5’−[2,2’:6’,2”]テルピリジン−4’−イル−[2,2’]ビチオフェニル−5−カルボン酸(化合物1)の合成
エチル5’−[2,2’:6’,2”]テルピリジン−4’−イル−[2,2’]ビチオフェニル−5−カルボキシラート(177mg)のDMF(25mL)溶液を、アルゴン下、RuCl・3HO(110mg)のDMF(25mL)溶液に加えた。この混合物を120℃まで加熱し、2.5時間攪拌した。次いで、チオシアン酸アンモニウム(1.0g)の水(5mL)溶液を加えた。この混合物を光にさらさず、アルゴン下で還流しつつ、4時間攪拌した。蒸発によってDMFを除去した後、水(30mL)を加えた。このようにして得た固体を集め、水(30mL)で洗浄した。この固体をメタノール(3
0mL)中にけん濁させた後、1MのBuNOH(2mL)を攪拌しながら加えた。次いで、混合物をろ過し、約15mLまで濃縮した。1.6MのHNO(3mL)を加え、次いで、水(25mL)を加えた。このようにして生成した沈殿物をろ過によって集め、粗色素を得た(366mg(95%))。
粗色素(100mg)をメタノール(1mL)に加えた後、BuNOHのメタノール溶液(1M,200μL)を加えた。この溶液を、セファデックスLH−20カラムにおいてメタノールを用いて精製した。生成物のバンドを集め、〜15mLまで濃縮して、1.6MのHNO(300μL)および水(15mL)で酸性にした。固体をろ過によって集め、水で洗浄し、真空オーブン中で乾燥させて、純粋な色素(化合物1)を得た(68mg(64%))。化合物1の化学構造は、IRおよびNMRによって確認した。化合物1のモル吸光係数は、UV/VIS分光法によって測定した(λmax:403nm(ε=31,000)、612nm(ε=13,600))。
[実施例2]:光電池の製造
フッ素ドープ酸化スズ(FTO)で被覆したスライドガラス(TEC15、15オーム/平方)を、シンプルグリーン(洗浄剤)および脱イオン化水で洗浄し、イソプロパノールですすいだ。洗浄したFTOスライドガラスを、厚さ25μmのTiO膜(酸化チタンナノ粒子の平均直径:20nm)で被覆し、450℃で30分間焼結した。このスライドを80℃まで冷却し、黒色の対照用色素または化合物1を含有する色素溶液(アセトニトリル:t−ブタノール(1:1)、0.5mM)に浸漬し、室温で一晩(15時間)増感させた。対照用色素については、グレッツェル(Gratzel)らによる文献(J.Chem.Soc.,2001年、123、1613)、および米国特許第6,245,988号明細書に記載されている。これらの文献の全内容を引用によって本明細書に援用する。次いで、色素溶液からスライドを取り除き、アセトニトリルですすぎ、5分間風乾した。SURLYN膜を用いて、FTOスライドガラス上の増感したTiO膜と、白金めっきしたFTOスライドガラスとをはさみ、電池を形成した。この白金めっきしたFTOスライドガラスは、ガラスチップを用いて、ヘキサクロロ白金酸のエタノール溶液(7mM)由来のPtの薄膜を被覆し、次いで375℃で30分間熱処理することによって調製した。
上記のように生成したセルに、真空下、対向電極に予め設けた孔から液体電解質(ブチルメチルイミダゾリウムヨウ化物(0.8M)およびt−ブチルピリジン(0.5M)のアセトニトリル:バレロニトリル(3:1)溶液)を充填し、次いで、SURLYN膜で密閉した。
対照用色素および化合物1のそれぞれを用いて、2つの光電池を調製した。光電池のI−V特性について、AM1.5条件で動作する擬似太陽光試験装置を用いて測定した。最大波長における対照用色素および化合物1の吸収を、UV/VIS(紫外/可視)分光法によって測定した。
UV/VISスペクトルにおいて、対照用色素のモル吸光係数(イプシロン、ε)がλmax620nmで約7,800であるのに対し、化合物1のモル吸光係数はλmax612nmで約13,600であり、これは対照用色素よりも約1.7倍高い。I−V測定値からは、対照用色素を含有する光電池の平均効率が6.4%であるのに対し、化合物1を含有する光電池の平均効率は3.9%であることが示される。理論に拘束されることを望むものではないが、化合物1を含有する光電池の効率減少は、化合物1中の不純物に起因するものであったと考えられる。
他の実施形態は、特許請求の範囲に含まれる。

Claims (31)

  1. 式(Ia)の錯体を含む化合物であって、
    MXL (Ia)
    Mは遷移金属イオンであり、
    Xはそれぞれ独立に、チオシアナート、イソチオシアナート、およびピリジンから選択される単座配位子であって、随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されており、
    Lは式(II)の三座配位子であり、
    Figure 2011502965
    ここで、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11のうちの1つ以上は、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールであり、その他のR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11はそれぞれ独立に、H、COOH、POH、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルアリール、アルキニルアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである、化合物。
  2. は、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  3. は以下の式のいずれかであり、
    Figure 2011502965
    ここでnは1、2、または3であり、mは1、2、または3であり、Rはそれぞれ独立に、COOH、POH、または以下の式のいずれかである、
    Figure 2011502965
    請求項2に記載の化合物。
  4. は以下の式のいずれかである、請求項3に記載の化合物。
    Figure 2011502965
  5. 遷移金属イオンは、ルテニウムイオン、オスミウムイオン、および鉄イオンから選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 遷移金属イオンは、Ru(II)、Os(II)、またはFe(II)である、請求項5に記載の化合物。
  7. 遷移金属イオンは、Ru(II)である、請求項5に記載の化合物。
  8. Xはそれぞれイソチオシアナートである、請求項1に記載の化合物。
  9. 錯体は、以下の式である、請求項1に記載の化合物。
    Figure 2011502965
  10. 、R、およびRはそれぞれ独立に、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  11. 、R、およびRはそれぞれ独立に、以下の式のいずれかであり、
    Figure 2011502965
    ここでnは1、2、または3であり、mは1、2、または3であり、Rはそれぞれ独立に、COOH、POH、または以下の式のいずれかである、
    Figure 2011502965
    請求項10に記載の化合物。
  12. 対イオンを更に含む、請求項1に記載の化合物。
  13. 対イオンはBuである、請求項12に記載の化合物。
  14. 第1電極および第2電極と、
    第1電極および第2電極の間の光活性層と、前記光活性層は請求項1に記載の化合物を含有することと、を含み、
    光電池として構成される、物品。
  15. 前記光活性層は、前記化合物に会合した相互に結合した金属酸化物ナノ粒子を更に含む、請求項14に記載の物品。
  16. 複数の光電池を含むモジュールであって、前記光電池のうちの2つ以上は電気的に接続されており、前記光電池のうちの1つ以上は請求項1に記載の化合物を含む、モジュール。
  17. 式(Ib)の錯体を含む化合物であって、
    MXYL (Ib)
    Mは遷移金属イオンであり、
    Xは、チオシアナート、イソチオシアナート、およびピリジンから選択される単座配位子であって、随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されており、
    Yは、1,10−フェナントロリンおよび2,2’−ビピリジンから選択される二座配位子であって、それぞれ随意で、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロ
    シクロアルケニル、アリール、またはヘテロアリールによって置換されており、
    Lは式(II)の三座配位子であり、
    Figure 2011502965
    ここでR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11のうちの1つ以上は、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールであり、その他のR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、およびR11はそれぞれ独立に、H、COOH、POH、ハロ、C−C20アルコキシ、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、C−C20シクロアルキル、C−C20シクロアルケニル、C−C20ヘテロシクロアルキル、C−C20ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルアリール、アルキニルアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである、化合物。
  18. は、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである、請求項17に記載の化合物。
  19. は以下の式のいずれかであり、
    Figure 2011502965
    ここでnは1、2、または3であり、mは1、2、または3であり、Rはそれぞれ独立に、COOH、POH、または以下の式のいずれかである、
    Figure 2011502965
    請求項18に記載の化合物。
  20. 遷移金属イオンは、ルテニウムイオン、オスミウムイオン、および鉄イオンから選択される、請求項17に記載の化合物。
  21. 遷移金属イオンは、Ru(II)、Os(II)、またはFe(II)である、請求項20に記載の化合物。
  22. 遷移金属イオンは、Ru(II)である、請求項20に記載の化合物。
  23. Xはイソチオシアナートである、請求項17に記載の化合物。
  24. Yは無置換1,10−フェナントロリンまたは無置換2,2’−ビピリジンである、請求項17に記載の化合物。
  25. 、R、およびRはそれぞれ独立に、アルケニルアリール、アルキニルアリール、ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、またはアルキニルヘテロアリールである、請求項17に記載の化合物。
  26. 、R、およびRはそれぞれ独立に、以下の式のいずれかであり、
    Figure 2011502965
    ここでnは1、2、または3であり、mは1、2、または3であり、Rはそれぞれ独立に、COOH、POH、または以下の式のいずれかである、
    Figure 2011502965
    請求項25に記載の化合物。
  27. 対イオンを更に含む、請求項17に記載の化合物。
  28. 対イオンはBuである、請求項27に記載の化合物。
  29. 第1電極および第2電極と、
    第1電極および第2電極の間の光活性層と、前記光活性層は請求項17に記載の化合物を含むことと、を含み、
    光電池として構成される、物品。
  30. 前記光活性層は、前記化合物に会合した相互に結合した金属酸化物ナノ粒子を更に含む、請求項29に記載の物品。
  31. 複数の光電池を含むモジュールであって、前記光電池のうちの2つ以上は電気的に接続されており、前記光電池のうちの1つ以上は請求項17に記載の化合物を含む、モジュール。
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