JP2011501435A - レシピ制御されたメニスカスによるウエハ表面の処理においてギャップ値をメニスカスの安定性に相関させるための方法および装置 - Google Patents

レシピ制御されたメニスカスによるウエハ表面の処理においてギャップ値をメニスカスの安定性に相関させるための方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】装置は、ウエハに対して実行されるメニスカスプロセスを監視する。プロセッサによって受信される現在の処理の監視データは、ウエハおよび処理ヘッドの間のギャップの特徴を示す。プロセッサは、姿勢監視信号の形態であるデータと現行レシピとに応答するよう構成される。プロセッサは、さらなるメニスカス処理においてメニスカスを安定に保つことを可能にするためのメニスカス監視信号を生成する。監視は、現在のギャップが、(i)現行レシピの所望のギャップ以外のギャップであり、かつ、(ii)安定したメニスカスに対応するか否かを判定するために現在のメニスカス処理に対して行われる。その場合、較正レシピが、現在の、ギャップを指定するものとして特定される。この較正レシピは、現在のギャップによるウエハ面のメニスカス処理のためのパラメータを指定する。ウエハ面のメニスカス処理は、特定された較正レシピによって指定されたパラメータを用いて継続される。
【選択図】図2E

Description

本発明は、一般に、ウエハ処理プロセスおよびウエハ処理装置に関し、特に、レシピ制御されたメニスカスによるウエハ面の処理においてギャップ値をメニスカスの安定性に相関させる方法および装置に関する。
半導体チップ製造業では、例えば、加工動作によって基板の表面に望ましくない残留物が残される場合に、その動作後にウエハ(例えば、基板)を洗浄および乾燥する必要がある。かかる加工動作の例としては、プラズマエッチングおよび化学機械研磨(CMP)が挙げられ、それらは各々、基板の表面上に望ましくない残留物を残すことがある。残念ながら、望ましくない残留物は、基板上に残されると、その基板から製造されるデバイスに欠陥を引き起こす場合があり、デバイスを動作不可能にすることもある。
加工動作後の基板の洗浄は、望ましくない残留物を除去することを目的としている。基板が湿式洗浄された後に、水またはその他の処理流体(以下では「流体」とする)の残留物が基板上に望ましくない残留物を残すことを防止するために、ウエハを効果的に乾燥させる必要がある。液滴が形成された際に通常起きるように、基板表面の流体の蒸発を放置すると、流体に溶けていた残留物すなわち汚染物質が、蒸発後に基板表面上に残り、スポットを形成することがある。蒸発を防止するためには、基板表面に液滴が形成されないよう、できるだけ迅速に洗浄流体を除去する必要がある。これを実現するために、回転乾燥、IPA、または、マランゴニ乾燥など、いくつかの異なる乾燥技術の1つを利用してよい。これらの乾燥技術では、何らかの形態の移動する液体/気体の界面を基板表面に対して用いる。かかる界面は、適切に維持された場合にのみ、液滴の形成なしに基板表面を乾燥できる。残念ながら、移動する液体/気体の界面が崩れると、前述の乾燥方法のすべてでしばしば起きるように、液滴が形成されて液滴の蒸発が起き、基板表面上に汚染物質が残る。
上記に鑑みて、効果的な基板洗浄を提供しつつ、流体の液滴が乾燥することによって基板表面に汚染物質が残る可能性を低減する改良された洗浄システムおよび方法が求められている。
概して、実施形態は、レシピ制御されたメニスカスによるウエハの表面の処理を監視することにより上述の要求を満たす。プロセッサは、姿勢監視信号に応答して、メニスカスの安定性の維持を可能にするよう構成される。姿勢監視信号は、処理監視ビームの間で1つの連続した長さを有し、かつ、近接ヘッドの流体放出面とウエハ面との間のギャップにわたって連続的に広がるメニスカス構造を維持することによって、このメニスカスの安定性を実現する。要求は、安定したメニスカスに対応するレシピを規定する較正データによってさらに満たされる。現行レシピを用いたメニスカス処理において、安定したメニスカスでのメニスカス処理が維持される(すなわち、継続する)ことを可能にするために、望ましくないギャップの特定が、かかる較正データと相関される。
本発明は、方法、処理、装置、または、システムなど、種々の形態で実施できることを理解されたい。以下では、本発明の実施形態をいくつか説明する。
一実施形態においては、ウエハ面のメニスカス処理を監視してメニスカスを安定させるための装置が提供される。その処理は、レシピに従って実行される。プロセッサは、姿勢監視信号および現行レシピに応答して、メニスカスの安定性の維持を可能にするためにメニスカス監視信号を生成するよう構成される。
別の実施形態では、メニスカスを用いたウエハ面の処理を監視するための装置が提供されており、監視により、処理中にメニスカスを安定に維持することにより、メニスカス分断が回避される。その処理は、レシピに従って実行される。メニスカスモニタは、ウエハキャリアの両側の各々からの反射レーザビームをそれぞれ別個に受信して、それぞれの側でのウエハ面および流体放出面の間の相対姿勢を表す別個の姿勢監視信号を生成するよう構成される。プロセッサは、姿勢監視信号および現行レシピに応答して、さらなるメニスカス処理中にメニスカスを安定に維持できるようにするメニスカス監視信号を生成するよう構成される。
別の実施形態においては、メニスカスを安定させるために、ウエハ面のメニスカス処理を監視する方法が提供される。処理は、ウエハ面および近接ヘッドの間の所望のギャップを規定する現行レシピに従う。一動作が、現在のギャップが所望のギャップ以外のギャップであることと判定するために、現在のメニスカス処理を監視する。較正レシピが特定され、現在のギャップを指定する。ウエハ面に継続されるメニスカス処理は、特定された較正レシピによって指定されたプロセスパラメータを用いる。
別の実施形態においては、メニスカスを安定状態に維持するためにウエハ面のメニスカス処理を監視する方法が提供されており、その処理は、ウエハ面および近接ヘッドの間の所望のギャップを指定する現行レシピに応じたものである。現行レシピは、さらに、メニスカス処理のプロセスパラメータを指定する。現在のメニスカス処理を監視し、現在のギャップが、所望のギャップ以外であり、かつ、メニスカスを安定状態に維持することを許容するギャップ値で構成されているか否かを判定する動作が実行される。現在のギャップが、所望のギャップ以外のものであり、かつ、上述の構成を有すると判定された場合、現在のギャップと、現在のギャップにわたって安定したメニスカスを確立するのに用いるための較正済みプロセスパラメータとを指定する較正レシピを特定する動作が実行される。現行レシピのプロセスパラメータを、特定された較正レシピのプロセスパラメータに自動的に調整する動作が実行され、特定の較正レシピによって指定されたプロセスパラメータを用いて、ウエハ面のメニスカス処理が継続される。
本発明のその他の態様および利点については、本発明の原理を例示した添付図面を参照しつつ行う以下の詳細な説明から明らかになる。
本発明の実施形態に従って、近接ヘッドとウエハ面との間に規定されたギャップの相対値を示し、相対値をメニスカスの安定性と関連づける曲線を描いたグラフ。
本発明の実施形態に従って、ウエハ処理中に近接ヘッドの近傍を通過するようウエハを移動させるキャリアを示す斜視図。
本発明の実施形態に従って、メニスカスによって処理されるウエハを示す平面図。
本発明の実施形態に従って、ウエハ処理中のメニスカスを示す斜視図。
ウエハ処理中の安定したメニスカスを示す拡大立面図。
ウエハ処理中の安定したメニスカスを示す拡大立面図。
ウエハの表面に対して望ましくない横傾斜の姿勢にあるヘッド平面を示す立面図。
ウエハの表面に対して望ましくない縦傾斜の姿勢にあるヘッド平面を示す立面図。
図の実施形態によって回避されるメニスカスの望ましくない分裂の例を示す立面図。 図の実施形態によって回避されるメニスカスの望ましくない分裂の例を示す平面図。
姿勢監視信号と、メニスカス処理のためのパラメータを規定するレシピとに応答するよう構成されたプロセッサを示す概略構成図。
物理的パラメータがキャリアに対して調整されるよう構成された近接ヘッドを示す平面図。
物理的パラメータがキャリアに対して手動で調整されるよう構成された近接ヘッドの一実施形態を示す立面図。
物理的パラメータがキャリアに対して自動で調整されるよう構成された近接ヘッドの別の実施形態を示す立面図。
相関モジュールを実行して、メニスカスの安定性の維持を容易にするためのレシピの行列を格納するデータベースにアクセスするプロセッサのCPUの構成を示すブロック図。
相関モジュールの制御下でメニスカスの安定性の維持を可能にする方法を示すフローチャート。 相関モジュールの制御下でメニスカスの安定性の維持を可能にする方法を示すフローチャート。
メニスカスを安定状態に自動で維持するためにメニスカス処理を監視する方法を示すフローチャート。
いくつかの代表的な実施形態が開示されており、ウエハ面のメニスカス処理の監視の例が規定されている。この監視は、近接ヘッドおよびウエハの間のギャップの監視である。ギャップにわたってメニスカスが形成される。処理中のギャップ値およびギャップ値のばらつきは、処理中のメニスカスの安定性と相関がある。メニスカスの安定性とは、メニスカスの連続的な構造に関するものであり、連続的な構造とは、メニスカスの分断がないこと(つまり、メニスカスの分裂がないこと)である。結果として、監視によって、連続的な構造の維持を可能にすれば、ウエハ面のメニスカス処理の連続性を保つことができる。一実施形態において、装置は、メニスカスの安定性を維持するためにウエハ面のメニスカス処理を監視し、その処理はレシピに従う処理である。近接ヘッド上に取り付けられたメニスカス監視システムが、現行レシピに応じた処理中に、ウエハ面および近接ヘッドの相対的な姿勢を表す複数の姿勢監視信号を生成する。プロセッサは、姿勢監視信号と現行レシピとに応答して、メニスカスの安定性の維持を可能にするためにメニスカス監視信号を生成するよう構成される。
別の実施形態においては、メニスカスを安定させるために、ウエハ面のメニスカス処理を監視する方法が提供される。処理は、ウエハ面および近接ヘッドの間の所望のギャップを規定する現行レシピに従う。この方法の一動作は、現在のギャップが所望のギャップ以外のギャップであると判定するために、現在のメニスカス処理を監視する。別の動作は、現在のギャップを指定する較正レシピを特定する。特定された較正レシピは、安定したメニスカスのためのプロセスパラメータを指定するものとして知られているレシピである。次の動作は、メニスカスの安定性を維持するために、特定された較正レシピによって指定されたプロセスパラメータを用いて、ウエハ面のメニスカス処理を継続する。
別の実施形態においては、メニスカスを安定状態に維持するためにウエハ面のメニスカス処理を監視する方法が提供されており、その処理は、ウエハ面および近接ヘッドの間の所望のギャップを指定する現行レシピに応じたものである。現行レシピは、さらに、メニスカス処理のプロセスパラメータを指定する。現在のメニスカス処理を監視し、現在のギャップが、所望のギャップ以外であり、かつ、メニスカスを安定状態に維持することを許容するギャップ値で構成されているか否かを判定する動作が含まれる。現在のギャップが所望のギャップ以外のものであり、上記のように構成されていると決定された場合に、現在のギャップと、現在のギャップにわたって安定したメニスカスを確立するのに用いるための較正済みプロセスパラメータとを指定する較正レシピを特定する動作が有効になる。現行レシピのプロセスパラメータを、特定された較正レシピのプロセスパラメータに自動的に調整する動作が実行される。別の動作が、特定された較正レシピによって指定されたプロセスパラメータを用いて、ウエハ面のメニスカス処理を継続する。
以下では、本発明の実施形態(単に「実施形態」とも呼ぶ)をいくつか説明する。当業者にとって明らかなように、本発明は、本明細書で説明する具体的な詳細事項の一部または全てがなくとも実施可能である。
本明細書で用いる「ウエハ」という用語は、半導体基板、ハードドライブディスク、光学ディスク、ガラス基板、平面パネルディスプレイ面、液晶ディスプレイ面などを指すが、それらに限定されず、それらの上には、処理(例えば、エッチングまたは蒸着)のためにプラズマが確立されるチャンバなどの処理チャンバ内で、材料または様々な材料の層が、形成または規定されてよい。かかるウエハはいずれも、本発明の実施形態によって処理されてよく、実施形態においては、改良された洗浄システムおよび方法が、効果的なウエハ洗浄を提供しつつ、液滴の乾燥によってウエハ面に汚染物質が残る可能性を低減する。
ウエハ(および構造)の姿勢は、本明細書では、直交するX軸、Y軸、および、Z軸によって表される。かかる軸は、表面、移動、または、平面の方向など、方向を規定しうる。
本明細書で用いる「メニスカス」という用語は、部分的には液体の表面張力によって境界を規定され閉じ込められた或る体積の液体を指す。実施形態において、閉じ込められた状態のメニスカスは、表面に対して移動されることが可能である。「表面」は、例えば、ウエハの表面(「ウエハ面」)、または、ウエハをマウントするキャリアの表面(「キャリア面」)であってよい。「W/C面」という用語は、ウエハ面およびキャリア面を集合的に指すものとする。メニスカス処理にとって望ましいメニスカスは、安定したメニスカスである。安定したメニスカスは、連続的な構造を有する。この構造は、X方向の所望の幅(図2Dの下のWを参照)およびY方向の所望の長さ(図2EのLDを参照)にわたって完全に連続しており、メニスカスは、Z方向の所望のギャップにわたって連続的に広がる(図2Dおよび2E)。具体的な実施形態では、W/C面に液体を供給しつつW/C面から液体を除去することによって、メニスカスが、この連続的な構造で安定するよう確立されてよい。さらに、メニスカスの安定性は、較正レシピを用いることによって、または、ギャップ値を変更することによって、維持することが可能である。
本明細書で用いる「近接ヘッド」という用語は、W/C面に近接して配置された時に、液体を受け取って、W/C面に供給し、W/C面から除去することができる装置を指す。近接とは、(i)キャリア面(またはウエハ面)と、(ii)W/C面にメニスカスを提供する近接ヘッドの表面(「ヘッド面」)との間に小さな(例えば、4mmの)ギャップがある時の状態を指す。このように、ヘッドは、そのギャップだけW/C面から離間される。一実施形態において、ヘッド面は、(例えば、セットアップ時に)、ウエハ面と実質的に平行に、かつ、キャリア面と実質的に平行に配置される。したがって、メニスカスの一部が、ヘッド面およびウエハ面の間に規定され、メニスカスの別の部分が、ヘッド面とキャリア面の間に規定されてよい。安定した連続的なメニスカスのこれらの部分は、互いに連続することで、1つのメニスカスを規定する。
「〜に近接して配置された」という用語は、ヘッド面およびW/C面の「近接」を指し、この近接はギャップによって規定される。ギャップは、Z方向に測定された近接距離である。例えば、セットアップ中に、キャリアおよびヘッド面の相対的なZ方向位置を調整することによって、様々な程度の近接を実現できる。一実施形態において、近接距離(ギャップ)の例は、約0.25mmないし約4mmの間であってよく、別の実施形態においては、約0.5mmないし約1.5mmの間であってよく、最も好ましい実施形態においては、ギャップは約0.3mmであってよい。一実施形態において、近接ヘッドは、複数の液体入力を受け入れており、受け入れた液体を除去するための真空ポートを備えるよう構成される。
メニスカスに対する液体の供給および除去を制御することによって、メニスカスを制御してW/C面に対して移動させることができる。一部の実施形態では、処理中に、近接ヘッドを静止させた状態でウエハを移動させてよく、他の実施形態では、ウエハを静止させた状態でヘッドを移動させてもよい。さらに補足すると、処理は任意の方向で実行可能であり、すなわち、水平でないW/C面(例えば、水平に対して角度がついたキャリアまたはウエハ)にメニスカスを施すことも可能であることを理解されたい。以下のような好ましい実施形態が記載されている:(i)ウエハがキャリアによってX方向に移動される、(ii)W/C面の所望の姿勢はヘッド面に水平および平行(つまり、X−Y平面内)である、(iii)近接ヘッドは静止している、(iv)ヘッド面の長さは、W/C面にわたってY方向に伸び、キャリアおよびウエハがX方向と平行に移動することによってヘッド面の近傍を通過する、(v)ヘッド面およびW/C面は一様な値を有する所望のギャップだけ離間される(すなわち、XおよびY方向の全体にわたってZ方向のギャップの大きさが一様である)、(vi)メニスカスは、ギャップにわたって連続した構造で(つまり、分断なく)安定して存在し、それにより、ギャップにわたってX、YおよびZ方向の各々において連続性を保持する。
「レシピ」という用語は、(1)ウエハに適用される所望のメニスカス処理のプロセスパラメータと、(2)ギャップの確立に関する物理的パラメータとを規定または指定するコンピュータデータまたは別の形態の情報を指す。液体またはメニスカスを規定する液体について、プロセスパラメータは、液体の種類、圧力、流量、および、化学的性質を含みうる。メニスカスについて、プロセスパラメータは、液体メニスカスのサイズ、形状、および、位置を含みうる。近接ヘッドとW/C面との間の相対移動について、プロセスパラメータは、(i)近接ヘッドに対するキャリアの移動速度(これは、一定でもよいし、あるいは、近接ヘッドに対するキャリアの位置によって変化してもよく、例えば、キャリアの移動速度は、メニスカスがウエハ上または、ウエハ外に移行する時に遅くなって、メニスカスの液体が、キャリアおよびウエハの間のギャップから流出する時間を長くしてもよい)と、(ii)近接ヘッドに対するウエハの移動速度または位置に応じた他のプロセスパラメータの制御のタイミングとを含みうる。メニスカスについて、物理的パラメータは、キャリアおよびウエハに対する近接ヘッドの位置および距離を規定するデータを含みうる。
本発明の出願人による分析によると、近接ヘッドと、処理されるW/C面との間に規定されたレシピ制御されたメニスカスを利用する際の1つの問題を、実施形態によって解決できることが示唆されている。その問題とは、用いるウエハの直径がますます大きくなるという半導体チップ製造の傾向である。例えば、直径は、初期の25.4mm直径から大きくなり続けて最近の200mm直径に達し、2007年には300mm直径のウエハに置き換わりつつあり、2007年の予測では、例えば2013年までに450mm直径が利用されるようになるとされている。近接ヘッドがY方向においてウエハ直径よりも長く伸び、ウエハ直径がますます大きくなると、近接ヘッドおよびウエハの間の1回の相対移動でウエハ全体を処理するために、メニスカス長LDは、Y方向にますます長くなる必要がある。また、分析によると、その問題は、かかるメニスカスによって処理されるウエハのスループットを向上させる要求、例えば、メニスカス処理中の近接ヘッドに対するウエハの移動速度を増大させる要求に関連することが示唆されている。メニスカス長および相対速度の両方が増大した時に、出願人は、かかるメニスカスの安定性および相対移動の安定性を、メニスカス処理の所望の結果を得ることに関連するものとして特定した。出願人による分析は、ウエハのメニスカス処理中に近接ヘッドおよびW/C面の間のギャップの値を監視するシステムの必要性を示唆している。また、処理中のギャップ値およびギャップ値のばらつきを、処理中のメニスカスの安定性に相関付ける要求があることも示唆されている。メニスカスの安定性とは、(i)メニスカスの連続的な構造を提供し、(ii)メニスカス処理中に分断なしに(すなわち、メニスカス分裂なしに)メニスカスの連続的な構造を維持することに関する安定性である。また、特定のギャップ値に対してプロセスパラメータおよび物理的パラメータを指定する較正データも要求され、かかるデータは安定したメニスカスに対応するものである。また、監視された現在のギャップ値を指定する較正レシピの内の1レシピを特定するために、監視された現在のギャップ値を用いて相関を実行する要求もある。また、安定したメニスカスの維持を可能にするために利用可能なプロセスパラメータを指定するために、相関の結果を用いる(すなわち、特定された較正レシピを用いる)要求もある。これらの要求を満たすことによって、システムは、ヘッドがウエハに接触することによるウエハへの損傷を回避しつつ、例えば、ウエハ直径をY方向に長くすることと、相対移動の速度を増大させることを可能にする。
以上を念頭において、以下では、これらおよびその他の要求を満たす構成例を提示する。かかる構成によると、ヘッドがウエハに接触することによるウエハへの損傷を回避しつつ、ウエハ直径とヘッド対ウエハ面の相対移動の速度との両方の増大を可能にすることができる。図1は、グラフ100を示す。図1に示すデータは、直交するX、YおよびZ軸が示された図2A〜2Eを参照することによって理解可能である。グラフ100は、ギャップ101の相対値を示しており、ギャップの一実施形態が、図2Dおよび2Eに101Dとして示されている。具体的なギャップ値は示されていないが、以下では、例えば、GVD、GVU、GVCAL、および、GVNとして示される。図1では、メニスカス処理されている(すなわち、一般に符号104で表されるレシピ制御されたメニスカスによって処理されている)ウエハ102の直径D(図2B)に沿った位置に対して、相対的なギャップ値をプロットしている。一実施形態において、ウエハ102は、図2Aに示すX方向に移動される。図2C〜2Eには、安定した構造のメニスカス104が図示されている(図2Dおよび2Eに関しては、104Dと呼ぶ)。対照的に、図4Aは、メニスカスの一例(メニスカス104DISと呼ぶ)を示しており、メニスカスは、ウエハの表面106と接触している。表面106は、図2Dおよび2Eに示したウエハ平面107を規定してよい。後述するように、処理のセットアップ時に、ウエハは最初、XおよびY軸によって規定される軸平面108(図2D)と平行に載置される。図2Dは、さらに、Z方向と平行にウエハ厚さTを有するウエハを示す。安定した連続的なメニスカス構造の維持を可能にするために各メニスカス104を監視する装置109について説明する。
図2Cは、Z方向にウエハ102を挟んで位置すると共にY方向にウエハ102の直径D(図2B)にわたって(そして直径Dよりも長く)伸びる一対の近接ヘッド110を備えた装置109の一実施形態を示す。以下では、一つのかかるヘッド110について説明するが、かかる説明は、図2Cに示すヘッド110の各々に当てはまるものである。ヘッド110のヘッド面(すなわち、流体放出面)112が図示されており、その面は、ヘッド平面(すなわち、基準平面)114を規定するよう構成されている。セットアップ時に、基準平面114は、軸平面108(図2D)と平行に設置される。ウエハ面106のメニスカス処理において、ヘッド110および基準平面114は、X、Y、およびZ方向の各方向について固定されるよう意図される。実際には、ヘッド110、したがって、表面112およびヘッド平面114は、処理中にウエハ平面107と平行のままでなくてもよい。
図2Dおよび図2Eは、ウエハ上面106から離間されたヘッド面112の一方を示す。ギャップ101は、かかる空間を特定するものであり、図1で特定されたギャップである。ギャップ101は、図2Dおよび図2Eでは所望のギャップ101Dとして図示されており、ヘッド面112およびウエハ面106の間のギャップである。ギャップ101Dは、後述するように、所望の範囲AR(図1)内にある所望のギャップ値GVDを有する所望のメニスカス104Dに対して指定される。図2Dおよび図2Eで101Dとして図示した所望のギャップは、一様、つまりX、Y、およびZ方向のすべての方向にわたって同じギャップ値GVDを有する。他のギャップ101については、後述の通りである。
所望のギャップ101Dについては、図2Dおよび図2Eを参照して、以下のように説明してもよい。ヘッド面112が基準平面114と一致する状態で、ウエハ面106およびウエハ平面107は、軸平面108上にあってよく、ヘッド面112(および平面114)は、軸平面108と平行であってよい。(ウエハ平面107およびヘッド平面114が平行である)この実施形態において、ウエハ102およびヘッド110の相対姿勢が存在する。その相対姿勢は、所望のギャップ101Dが一様なギャップ値GVDを有する所望の姿勢である。一様なギャップ値は、例えば、上述の所望の範囲AR内の値であることが好ましい。図2Eは、ウエハ102の直径Dよりも長い長さLDの全体に沿って、ギャップ値がY方向において一様である様子を示している。この参照された実施形態では、上述の所望の範囲AR内の一様なギャップ101Dが提供され、メニスカス104DがプロセスパラメータPRPに従って提供されており、メニスカス104Dは、「安定した」メニスカスであり、図1の曲線118によって特定される。曲線118は、曲線122の振れ幅に比べて小さい振れ幅を示している。曲線118は、さらに、ギャップの相対値が範囲AR内にあることを示している。曲線120は、ヘッド110のメニスカス(および真空)が停止されているためにW/C面がメニスカスと相互作用しない場合の相対的なギャップ値を示す。曲線120は、W/C面とメニスカスとの相互作用がある時の変動を観察することを可能にする基準状態を提供する。曲線120は、左から右に向かって相対的なギャップ値が減少していることを示しており、これは、ウエハがキャリアに適切に配置されていないことを示唆する。実施形態によって、曲線の振れ幅は、それらの振れ幅が得られた時のメニスカス構造の観察結果と相関付けられる。観察されたメニスカス構造の結果として、関連する振れ幅は、上述したように、メニスカスの安定性および不安定性と相関付けられてよい。例えば、観察結果は、現在のメニスカスの視覚的な観察結果であってよく、メニスカスの安定性および不安定性の記録が、現在監視されている振れ幅と関連づけられる。別の実施形態では、写真またはビデオによる観察結果が評価されて、メニスカスの安定性および不安定性と相関付けられてもよい。結果として、メニスカスの安定性は、相対的なギャップ値の範囲ARと相関付けられてよく、後述のように、範囲AR外の範囲は、メニスカスの安定性および不安定性と関連づけられてよい。
図2Aは、さらに、キャリア130の一実施形態を備える装置109を一般的に示している。キャリアは、各ウエハ面106をそれぞれのヘッド110のヘッド平面114に対する所望の姿勢に保持した状態で、近接ヘッド110に対する所望の移動を行うようにウエハ102を載置するよう構成される。一般に、所望の移動は、X方向の移動である。図2Dおよび図2Eに関して上述したように、所望の姿勢でのかかる所望の移動において、ウエハ面106およびそれぞれのヘッド平面114は、ギャップ値GVDが一様(すなわち、所望の値)であるギャップ101Dによって互いに離間される。
一般に、図3Aおよび図3Bに示す別の実施形態では、1つのヘッド110が示されている。ヘッド110に対するウエハの移動は、ウエハ面106およびヘッド面112が互いに対して望ましくない相対姿勢にある状態での移動を含みうる。一般に、望ましくない相対姿勢(望ましくない姿勢とも呼ぶ)とは、ギャップの値(図の101U)が、一様な値GVD以外の1または複数のギャップ値GVU(図の101U−1、101U−2、101U−5、および、101U−6)を含むような姿勢である。1つの望ましくない姿勢は、図3Aに示すように傾いている場合があり、この場合、ギャップは非一様で望ましい値ではなく、ギャップ値は範囲AR内にない。しかし、ギャップ値GVUは、表1を参照して後述するように、許容可能なギャップ値の範囲MAR内にあってよい。一般に、実施形態を用いれば、メニスカス(図3Aおよび図3Bの104U)を安定に維持することが可能になるため、範囲MARが許容されてよい。実施形態を利用しないと、ギャップが一様から非一様に変化する時にメニスカス104が不安定になりうるため、このギャップ101Uは望ましくない。
一般に、一実施形態において、DIS範囲のギャップ値は、後述するように(表1)、範囲ARおよび範囲MARの許容可能なギャップ値の範囲外のギャップ値である。DIS範囲は、最も望ましくない相対姿勢であり、ここで「最も」とは、ギャップ101Uの望ましくない方向よりもさらに望ましくないことを指す。最も望ましくない相対姿勢は、(図4Aおよび図4Bのメニスカス104DISのように)不連続すなわち分断されたメニスカスに対応する。許容可能なギャップ値範囲AR内の値より小さく、MAR範囲の値より小さいギャップ値の一例は、非常に小さい値のギャップ値であり、すなわち、ゼロギャップ値とは、それぞれのヘッド面112およびウエハ面106が接触していることに対応する。接触により、メニスカス104DISが不連続になる。メニスカス104DISが生じると、処理を停止しなければならないため、かかる不連続なメニスカスは最も望ましくない。
さらにキャリア130に言及すると、望ましくない姿勢について理解するとができる。キャリア構成は、図2Aに示されており、両側のキャリアサイド132−1および132−2を備える。キャリアサイド132−1および132−2は、所望の姿勢においては、(i)一方のウエハ面106および(ii)一方のウエハ平面107と同一平面上にあり、軸平面108(図2Dおよび2E)と平行であるキャリア平面134を規定する。サイド132−1および132−2は、一方のウエハ面106の両側のサイド106−1および106−2と隣接する。キャリア130に対するヘッド平面114の姿勢が望ましくない場合には、ヘッド平面114は、キャリア平面134、ウエハ平面107、軸平面108と平行ではなく、その結果、サイド132−1および132−2におけるギャップ値が等しくなくなり、望ましくない非一様なギャップ101U(図3Aに101U−1および101U−2として図示)の存在が示唆される。
より詳細には、図3Aの断面図は、望ましくない姿勢の一実施形態を示す。2つのウエハ面106の内の一方と、ヘッド平面114とが、互いに対して望ましくない姿勢に配置されている。参考のために、ウエハ平面107と同一平面上の面として、X−Y平面を示している(X軸は、点Xで示されている)。ヘッド110のヘッド平面114は、Y軸と平行ではない(すなわち、ウエハ平面107に対して鋭角になっている)。図に示すように、メニスカス長LDは、ウエハ102の直径D(図2A)より長い。メニスカス104Uは、ヘッド面112およびウエハ面106の間に広がる。一般的な意味で、図3Aに示した望ましくない姿勢では、図に示すように、ヘッド110はX軸の周りに回転しており、ヘッド平面114はY軸に対して傾いている。ギャップ101Uの値は、図に示すように、ギャップ101Dの一様な値以外の1または複数の値を含む。したがって、図に示すように、ヘッド110に対するギャップ101Uは、ウエハ102の一端132−1に隣接する位置に値101U−1を有する。値101U−1は、ウエハ102の他端132−2に隣接する位置のギャップ値101U−2よりも実質的に小さい。図3Aに関して、この望ましくない姿勢は、ウエハの左側が「浮き上がり」(すなわち、上方へ傾き)、ウエハの右側が沈んだ(すなわち、下方へ傾いている)かのように、ヘッド110が横傾斜していると表現される。横傾斜した望ましくない姿勢は、図3Aに示すものと反対の方向、すなわち、ウエハの右側が[浮き上がり」(すなわち、上方へ傾き)、ウエハの左側が沈んだ(つまり、下方へ傾いている)かのような方向もありうる。
図3Bの断面図は、望ましくない姿勢の別の実施形態を示す。一方のウエハ面106とヘッド面112が、互いに対して傾斜した望ましくない方向にある。参考のために、軸を図示している。図に示すように、ウエハ面106および平面107は、軸平面108と同一平面上に存在する(Y軸は、点として示されている)。メニスカス104Uのメニスカス幅Wが示されている。一般的な意味で、図3Bに示した望ましくない方向では、図に示すように、ヘッド110はY軸の周りに回転しており、ヘッド平面114は、X軸から傾斜してX軸と平行になっていない。ギャップ101Uの値は、図に示すように、ギャップ101Dの一様な値以外の1または複数の値を含む。したがって、図によると、ヘッド110に対するギャップ101Uは、値101U−5および値101U−6を有する。値101U−6は、ヘッド110の上昇した前方位置(図の右)に隣接する位置から、ウエハ102上の前方位置まで、Z方向に伸びる。図に示すように、値101U−6は、ヘッド110の下降した後方位置(図の左)に隣接する位置からウエハ102上の後方位置までZ軸方向に伸びる値101U−5よりも実質的に大きい。かかる位置は、例えば、ウエハの直径D上にあってよい。この望ましくない姿勢は、ヘッド110が後傾していると表現される。縦傾斜した望ましくない方向は、図3Bに示すものと反対の向き、すなわち、ヘッドの前端が下がり、後端が上がる方向もありうる。
望ましくないメニスカスを念頭に置くと、対照的な所望のメニスカスの安定性を理解できる。上記のメニスカスの連続的な構造は、メニスカスの分断(すなわち、メニスカスの分裂)がない構造である。図2Dおよび2Eは、安定したメニスカス104Dによってメニスカスの安定性を示す。例えば、図2Eにおいて、所望のメニスカス104Dの長さLDは、近接ヘッド110を横切るY方向に、ウエハ102の外周エッジを越えてキャリア130上まで伸びている。別の例において、図2Dでは、メニスカス104Dの幅Wは、途切れることなくX方向に伸びる。換言すると、メニスカス104Dは、幅Wにわたって完全に連続的である。また、図2Dおよび図2Eの各々において、メニスカス104Dは、Z方向の所望のギャップ101Dにわたって連続的に伸びている。また、所望のメニスカス104Dの安定性は、所望の範囲ARのギャップ値GVDを有するギャップ101Dによって示唆される。
かかるメニスカスの安定性と対比して、不安定なメニスカス104DISの詳細は、図4Aおよび4Bをさらに参照することによって理解できる。図4Aは、概してY方向に、2つの分断した部分M1およびM2、すなわち、不完全な構造で、近接ヘッド110を横切って完全には伸びていないメニスカス104DISを示す。部分M2においてのみ、メニスカス104DISは、ウエハ102の外周エッジ106−1を越えてキャリア130上まで伸びている。このように、分断した部分M1およびM2のY方向の長さは、分断した長さL1およびL2(図4A)であり、1つの長さLDではない(すなわち、完全に1つの長さにわたって連続的に伸びる図2Eの所望の長さLDではない)。別の例において、図4Bの平面図によると、メニスカス104DISは、メニスカス104DISが存在しない断絶部分M0を伴ってY方向に伸びている。換言すると、この例において、2つの分断した部分M1およびM2のメニスカス104DISは、連続的ではなく、所望のメニスカス104Dの通常の長さLDにおいて不完全である。したがって、図4Aおよび図4Bの各々によると、図のメニスカス101DISは、分裂しており、望ましくないメニスカスの分裂を示している。
前述のように、出願人は、安定したメニスカス構造の維持を可能にするために、近接ヘッド110の表面112とメニスカス処理されるウエハ面106との間のギャップ101の値を監視する必要性があることを確認した。図3Aおよび3Bは、さらに、かかる監視のための監視システム140を備えるよう構成された装置109の一実施形態を示している。以下では、一方の近接ヘッド110上の1つのかかるシステム140について説明するが、1つのシステム140についてのかかる説明は、図2Cに示したヘッド110の各々における監視システム140に当てはまるものである。したがって、システム140は、近接ヘッド110の各々に取り付けられた様々なメニスカスモニタ142を含んでよい。図3Aの一実施形態において、メニスカスモニタ142−1は、両側のキャリアサイドの内の一方132−1の上に(レーザビームなどの)独立ビーム144−1を向ける(すなわち伝送する)よう構成されてよく、別のメニスカスモニタ142−2は、他方のキャリアサイド132−2の上に同様の独立ビーム144−2を向ける(すなわち伝送する)よう構成されてよい。メニスカスモニタ142の各々は、それぞれ対応するキャリアサイド132から、それぞれのビーム144の反射すなわち反射ビーム146Rを受信し、姿勢監視信号(全体としては、符号148)を生成するよう構成されてよい。信号148−1および148−2は、それぞれのメニスカスモニタ142−1および142−2によって生成されてよい。各メニスカスモニタ142について、監視信号148は、それぞれの第1および第2のビーム144と比較して、それぞれの第1および第2のキャリアサイド132−1および132−2におけるギャップ101の値に応じて変位した反射146Rを表す。モニタ142は、例えば、アメリカ・キーエンス社製のキーエンスLKシリーズレーザ変位センサであってよい。出力された姿勢監視信号148は、図2Cに示すようにヘッド110が載置されているのと同じ支持体上に取り付けられたたレーザ較正装置(fixture)に対して、セットアップ時に較正されてよい。較正されると、姿勢監視信号148は、それぞれの第1および第2のビーム144と比較して、それぞれの第1および第2のキャリアサイド132−1および132−2におけるギャップ101の値に応じて変位した反射146Rを表す。変位、したがって姿勢監視信号148の値は、(i)キャリア130に載置された時のウエハ面106およびヘッド面112が互いに対して所望の姿勢にあるか(図2Dおよび図2Eに示すように、ギャップ101Dが、所望のギャップ値GVDを有するか)、または、(ii)ウエハ面106およびヘッド面112が、望ましくない姿勢の一つにあるか(例えば、ギャップが、図3Aの101U−1および101U−2のように、所望の値以外の値を有するギャップ101Uであるか)、または、(iii)ウエハ面106およびヘッド面112が、不連続なメニスカス104DISに対応する最も望ましくない相対姿勢(図4Aおよび図4B)にあるか、に応じたギャップ値を表す。例(ii)において、監視信号148は、上述の例の横傾斜(例えば、ヘッド面112およびウエハ面106の間の横傾斜)で生じるギャップ101Uのギャップ値に応じて変位した反射146Rを表しうる。
また、上述のように、近接ヘッド110とメニスカス処理されるウエハ面106との間のギャップ101Uは、ウエハ102の表面106およびヘッド平面114が互いに対して縦傾斜した場合に規定されてもよい。ウエハ面106の適切なメニスカス処理の維持を(例えば、安定したメニスカス104Dによって)可能にするために、図3Bによると、装置109は、近接ヘッド110の各々に取り付けられた他のメニスカスモニタ142を備える監視システム140の一実施形態によって監視を行うよう構成されている。以下では、一方の近接ヘッド110上の1つのかかるシステム140について説明するが、1つのシステム140についてのかかる説明は、図2Cに示したヘッド110の各々に設けられた監視システム140に当てはまるものである。図3Bに示すように、一方のメニスカスモニタ142−3は、ウエハ102の一表面106上の前方傾斜位置102PFに同様の独立ビーム114−3を向ける(すなわち伝送する)よう構成されてよく、別のメニスカスモニタ142−4は、ウエハ102の同じ一表面106の上の後方傾斜位置102PRに同様の独立ビーム144−4を向ける(すなわち伝送する)よう構成されてよい。これらのメニスカスモニタ142−3および142−4の各々は、図3Aに関して説明したのと同様に、それぞれ対応する位置102PFおよび102PRから、それぞれのビーム144の反射146Rを受信して、別の姿勢監視信号148を生成するよう構成されてよい。ビームの変位は、ウエハ面106およびヘッド面112が互いに対して以下の姿勢のいずれに配置されているかによって異なる:(i)(図2Dに示した)所望の値のギャップ101Dを有する所望の姿勢、(ii)所望の値以外の値101U−5および101U−6のギャップ101Uを有する望ましくない傾斜した姿勢のいずれか(図3B)、または、(iii)不連続なメニスカスに対応する最も望ましくない相対姿勢のいずれか(図4B)。これらの縦傾斜の例(ii)および(iii)において、監視信号148は、上述の例の縦傾斜(例えば、ヘッド面112およびウエハ面106の間の縦傾斜)で生じるギャップ101の値に応じて変位した反射146Rを表す。
プロセッサ150を備えるよう構成された装置109を示す図5を参照しつつ、姿勢監視信号148の利用について説明する。プロセッサ150は、姿勢監視信号148およびレシピ152に応答するよう構成される。レシピ152は、例えば、特定の種類のウエハ102のメニスカス処理について上述したようなレシピであってよい。一般的な意味で、かかる種類のウエハ102に対する代表的なメニスカス処理動作中に、上述の構成のプロセッサ150は、メニスカスの安定性と相関するメニスカス監視信号153を生成するために、かかる信号148およびレシピ152に応答しうる。信号153がメニスカスの安定性と高い相関を持てば、信号153により、メニスカス104Dの安定した構造の維持が可能になる(すなわち、図4Aおよび図4Bに示したメニスカスの分断なしに維持される)。
一般には、その結果、信号153に基づいて、メニスカス処理中に、維持されたメニスカス104Dの構造は、図2Dおよび図2Eに示すようになる。信号153をメニスカスの安定性にどのように相関させるか、および、信号153によって、どのように、メニスカス104Dの安定な構造(すなわち、図4AおよびBに示したメニスカス分断のない構造)の維持が可能になるかを説明するために、装置109の実施形態を以下に記載する。一般に、以下の表1の列1〜3は、メニスカス安定性に対する相関の結果を示す。列1は、所望のメニスカス安定性の相関結果を特定しており、所望の一様なギャップ値GVDを有する所望のギャップ101Dの存在によって特徴付けられる。列1は、連続的なメニスカス構造、および、レベル1の所望の一様なギャップ値GVDを有する所望のギャップ101Dの存在によって特徴付けられる所望のメニスカス安定性の相関を特定する。ギャップ値GVDは、所望の(または許容可能な)範囲AR内にある。GVDは、一定であるか、または、図1に示すように許容可能な範囲AR内で時間的に変化するギャップ値であってよい。例えば、範囲ARは、約10秒ないし10分の期間に約0.1mmないし約1mmの範囲であってよい。ギャップ値GVDが望ましい範囲AR内にある時、メニスカス104Dは、かかる期間中は、不連続になる傾向を持たないことを理解されたい。
Figure 2011501435
列2は、望ましくないメニスカス安定性であるレベル2の相関結果を特定する。レベル2は、多くの望ましくないギャップ101Uのいずれかの存在によって特徴付けられる。ギャップ101Uのギャップ値は、(範囲AR外の)一実施形態のMAR範囲内に存在し、MARPROと呼ぶこととする(プロセスパラメータを参照)。しかしながら、実施形態を用いて、後述の修正(すなわち調整)を可能にすることにより、かかる安定性を提供すれば、かかるギャップ値でも、メニスカス104Uを安定した構造に維持することができる。後述のように、実施形態を用いて、かかるメニスカス安定性を維持できるため、このギャップ101Uは、メニスカス104Uを安定した構造(すなわち状態)に維持できるようなギャップ値を有するよう構成されていると言ってもよい。かかる修正は、信号153を提供するために監視されているメニスカス処理の現行レシピ152CRで指定された特定のメニスカスプロセスパラメータPRPの値に関連する。例えば、レベル2Tの相関において、ギャップ101U2−Tは、非一様なギャップ値GVU−T2が(範囲AR外の)MARPRO範囲内に存在しうる横傾斜の状態を特定するものであるが、メニスカスは、それらの修正が現行レシピに対してなされた場合、安定した構造を有する。別の例では、レベル2Pの相関において、ギャップ101U2−Pは、非一様なギャップ値GVU−P2が(範囲AR外の)MARPRO範囲内に存在しうる縦傾斜の状態を特定するものであるが、それらの修正が現行レシピに対してなされた場合、メニスカスは、安定した構造を有する。例えば、範囲MARPROの非一様なギャップ値GVU−T2またはGVU−P2は、約10秒ないし約10分の期間、約1mmないし約3mmだけ範囲ARを上回ったり、約1秒ないし約2秒の期間、約0.1mmないし約0.3mmだけ範囲ARを下回ったりしうるが、それらの修正が現行レシピに対してなされた場合、メニスカスは、安定した構成を有する。列2は、「プロセスパラメータの調整」を示唆するものであり、かかる調整については、データ154−3に関連して後述する。
列3は、別のタイプの望ましくないメニスカス安定性のレベル3の相関結果を特定するものであり、これは、上述の最も望ましくない相対姿勢に相当し、ここでの「最も」とは、ギャップ101Uの望ましくない姿勢よりもさらに望ましくないことを示す。レベル3は、メニスカス104が現在は安定していない、つまり、メニスカスが現在すぐには安定しないような多くの望ましくないギャップ101DISの1つの存在によって特徴付けられる。レベル3では、ギャップ101DISは、即座に不連続な構造(すなわち、図4Aおよび図4Bのメニスカス分断)が生じる危険性が高いギャップである。例えば、図4Aに示したレベル3Tでは、ギャップ101DIS−1は、MAR範囲とAR範囲のいずれにも入らないギャップ値DISを有しうる横傾斜の状態を特定するものである。別の例では、レベル3Pの相関は、MAR範囲とAR範囲のいずれにも入らないギャップ値DISを有しうる。MAR範囲とAR範囲のいずれにも入らないギャップ値DISは、DIS範囲にあると言うことができる(不連続メニスカスを参照)。DIS範囲のこれらの非一様なギャップ値を有する例示のギャップ101DISが存在すれば、いずれの場合でも、装置109を即座に中断する根拠となる。
実施形態による相関をさらに考慮すると、装置109の一実施形態において、現行レシピ152CRは、ウエハ面106および流体放出面112の間の所望の一様なギャップ101Dを含むような所望の姿勢を提供するように、プロセスパラメータを指定しうる。この実施形態において、プロセッサ150は、以下の入力値を相関させるために姿勢監視信号148に応答するよう構成されてよい:(1)(現行レシピ152CRによって指定された)一様なギャップ101Dの値、および、(2)メニスカス処理中のギャップ101Dの値の変化(ギャップ101Dからギャップ101Uへの望ましくない変化、または、ギャップ101Dからギャップ101DISへの最も望ましくない変化がありうる)。相関は、メニスカス安定性に対してなされる。一般に、メニスカス安定性に対する相関は、表1の列1〜3に示したデータ154を表す(または特定する)プロセッサ150によって出力された信号153を用いてなされる。この一般的な意味において、列において特定されたデータ154は、メニスカス安定性に対する相関の結果を示す。
より詳細には、プロセッサ150は、メニスカス監視信号153を生成するために、それらの入力値(ギャップおよびギャップの変化)をメニスカス104の安定性と相関させる。列1のデータ154−1が特定された場合、信号153は、所望の(安定した)メニスカスが存在するためにメニスカス処理が継続可能であることを示す。
別の実施形態において、プロセッサ150は、メニスカス監視信号153を生成することによって、それらの入力値をメニスカス104の安定性と相関させて、(列2の)レベル2Tのデータを特定する。この場合、信号153は、プロセスパラメータPRPの内の特定された1または複数の定量的調整量を表すデータ154−2を含む。特定されたプロセスパラメータPRPとは、プロセスパラメータPRPの内、安定したメニスカス104Uの維持を可能にするために調整されるパラメータである。プロセスパラメータPRPの調整は、(i)メニスカス処理のための現行レシピ152CRで指定された値から、(ii)後述のようにプロセッサ150によって決定された値への調整であり、横傾斜の状態および縦傾斜の状態の一方または両方に適用されてよい。
別の実施形態において、プロセッサ150は、メニスカス監視信号153を生成するために、それらの入力値をメニスカス104の安定性と相関させて、(列3の)レベル3のデータを特定する。列3のデータが特定された場合、信号153は、上述のように装置109の動作を即座に中断する根拠となるギャップ101DIS−1および101DIS−2を示すデータを含み、横傾斜の状態および縦傾斜の状態の一方または両方に適用されてよい。
装置109の実施形態は、信号153が安定したメニスカス104の維持を可能にする方法を説明する。以下の表2は、維持を可能にすることに関連するプロセスパラメータPRPの例を示す。表2のプロセスパラメータPRPは、現行レシピ152CRによって指定されてよく、プロセス制御のためにプロセッサ150のメニスカス処理モジュール109MPに適用されてよい。処理の開始時に、かかる現行レシピ152CRによって指定された元のプロセスパラメータPRPは、後に処理中に生じうるパラメータPRPの修正と区別するために、以下では「OPP」と呼ぶ場合がある。詳細には、これらのプロセスパラメータPRPは、メニスカス104Uの安定性の維持を可能にするように、プロセッサ150によって調整(または修正)されてよい。再び図5を参照すると、レシピで指定されたプロセスパラメータPRPは、装置109のメニスカス処理モジュール109MPに適用される。ウエハ102は、最初は、プロセスパラメータPRPのOPPバージョンに従って処理されてよく、現行レシピ152CR下のプロセスは、メニスカスモニタ142によって監視される。モニタ142は、ウエハおよびヘッドの間の相対姿勢(例えば、表1のレベル1〜3)に応じて信号148を生成する。現行レシピ152CRおよび姿勢監視信号148に応答して、プロセッサ150は、メニスカス監視信号153を生成する。表1のレベル2に対応する一実施形態において、信号153は、指定されたプロセスパラメータPRPの内で特定された1または複数のパラメータの定量的調整量を表すために、データ154−2を提供する。したがって、例示のデータ154−2は、メニスカス104Uの構造を安定した状態で維持することを可能にするために調整されるパラメータPRPの内の1または複数を特定してよい。特定された調整の一例を、キャリア130が(上述のように)横傾斜した場合について説明する。特定されたメニスカスプロセスパラメータPRPの調整は、(i)メニスカス処理モジュール109MPがメニスカス処理で用いるために現行レシピ152CRで最初に指定されていたOPPの値から、(ii)プロセッサ150によって決定されてデータ154−2に組み込まれた値への調整である。調整の目的は、メニスカス104Uを安定させ、ウエハ102のさらなるメニスカス処理中にメニスカスの連続的な構造の持続を確保することである。例えば、信号153のデータ154−2による特定は、異なる圧力(例えば、高い圧力)が、ギャップ101Uのより大きい値に対応する位置に存在することを可能にしてよく、異なる圧力(例えば、低い圧力)が、ギャップ101U−1のより小さい値に対応する位置に存在することを可能にしてよい。データ154−2は、レシピ152が元のプロセスパラメータOPPを指定するのと同じ方法で、プロセスパラメータPRPの定量的調整の値を指定してよいことを、当業者であれば理解しうる。
Figure 2011501435
一実施形態において、信号153のデータ154−2は、定量的調整値を提示するために、プロセッサのディスプレイ156上に出力されてよい。表示されたデータ154−2に基づいて、プロセス操作者がI/O(キーボードなど)158を通して入力を行い、修正されたパラメータPRPMをプロセスモジュール109MPに適用してよい。別の実施形態において、データ154−2は、メニスカス安定化プログラム150Sによって処理モジュール109MPに適用されてもよい。さらに別の実施形態において、修正されたプロセスパラメータPRPMおよび現行レシピ152の未修正のプロセスパラメータPRPは、修正レシピ152MRと呼ばれてよい(図7)。各実施形態において、次いで、ウエハ102は、(i)モジュール109MPによって適用された修正プロセスパラメータPRPM、および、(ii)元の現行レシピ152CRからの適用可能な未修正プロセスパラメータOPPに応じて処理される。メニスカスモニタ142は、動作して信号148を生成し続ける。例示の修正レシピ152Mの未修正および修正プロセスパラメータと、現在の姿勢監視信号148に応答して、プロセッサ150は、メニスカス監視信号153を生成し続ける。
装置109は、さらに、ギャップ101への流体の供給およびギャップ101からの流体の収集を行わないセットアップモードで動作するよう構成されてよい。セットアップモードにおいて、姿勢監視信号148は、メニスカス処理において次に用いられる特定のレシピ152NCRについて、ヘッド平面114がウエハ面106およびキャリア平面134に対して所望の相対姿勢にあるか、望ましくない相対姿勢にあるかを、集合的に示す。一実施形態において、レシピ152NCRは、現行レシピ152CRに応じたメニスカス動作のためのレシピであってよく、それらの動作は、信号153−3(表1)に応じて即座に中断された動作である。この場合に、姿勢監視信号148は、ヘッドおよびウエハの間の最も望ましい相対姿勢を示した。別の実施形態において、レシピ152NCRは、異なる種類のウエハ102のための新たなレシピ152であってもよい。いずれの場合にも、レシピ152NCRの指定には、ギャップ101およびギャップ値GVNが含まれる。キャリア130およびウエハ102は、ヘッド110に対してX方向に移動される。キャリアおよびウエハの相対姿勢は、上述のようにシステム140によって監視され、監視信号148がプロセッサ150に出力される。プロセッサ150は、さらに、セットアップ時のギャップ101がレシピNCRで指定されたギャップ101の値GVNを持たない場合にキャリア130に対してヘッド110を調整するための少なくとも1つの定量的調整量QAAを規定するセットアップ信号140を生成するために、セットアップモードにおけるこれらの姿勢監視信号148と、次のレシピ152NCRのギャップ値GVNとに応答するよう構成される。ヘッド110が、キャリア130およびウエハ120に対して調整され、次のレシピNCRでのメニスカス処理のために適切にセットアップされるように、QAAによって、セットアップ時に後述の調整器163のアレイ162を調整することが可能であり、それにより、メニスカス分断を回避しメニスカス104を安定化させることが可能になる。
上述のように、信号153−3は、メニスカス処理が即座に中断されるべきであることを示す。メニスカス処理の停止時、または、新たな種類のウエハをメニスカス処理するために新たなレシピ152NCRが用いられる前に、セットアップが実行される。セットアップのために、図6Aは、調整器163のアレイ162を示す。図6Aは、一方のヘッド110すなわち上側ヘッド110を示しており、これは、下側ヘッド110の例にもなる。例示の近接ヘッド110は、キャリア130に対するヘッド110の調整を容易にするために調整器163のアレイ162を備えるよう構成されることによって、調整のための物理的パラメータPHPを具体化する。調整器163は、上述の横傾斜および縦傾斜の各々の調整に用いられてよく、かかる調整は、各々別個または両方同時に行われてよい。かかる横傾斜は、X軸に関する(すなわち、X軸の周りの)近接ヘッド110の回転である。かかる縦傾斜は、Y軸に関する(すなわち、Y軸の周りの)近接ヘッド110の回転である。
近接ヘッド110は、キャリア130の平面134およびウエハ102の平面107に対するヘッド110の平面114の横傾斜および/または縦傾斜が小さくなるように調整されうる。横傾斜および縦傾斜におけるこれらの変化を理解するために、図6Bは、この実施形態において、段のついた開口部164が、ウエハ102を受け入れるためにキャリア130のプレート166に提供されてよいことを示す。プレート166には、ウエハ102のエッジをはめ込んで、表面106がキャリア平面134と同一平面上になるようにウエハを保持するために、支持ピン168が提供されてよい。図6Aは、全体的に長方形の周囲を有するよう構成されたウエハプレート166を示しており、その周囲は、各サイド132−1および132−2に外側サイドエッジ170を有するよう構成されている。図6Bは、軌道174のレール172に受け止められた各サイドエッジ170を示す。レール172は、近接ヘッド110に関して+X方向および−X方向に伸びてよく、キャリアプレート166の幅を収容するようにY方向に離間されている。レール172は、X軸と平行に伸びることで、キャリア130のそれぞれのエッジ170が、ヘッド110に対する前述の+X方向および−X方向に移動するよう案内する。
また、図6Aは、新たな種類のウエハのための初期セットアップ時、または、メニスカス処理の即時中断時に用いる装置109の一実施形態を示す。各対応する(上側および下側)近接ヘッド110は、キャリア130に対して横傾斜および縦傾斜の両方を調整するのに有用な物理的パラメータPHPの一実施形態を備えるよう構成される。調整のために、例示の上側近接ヘッド110は、軌道174によって案内されるキャリア130に対するヘッドの姿勢調整を可能にするために、調整器163のアレイ162を備えるよう構成される。アレイ162の実施形態について、まず横傾斜に関して説明し、次いで、縦傾斜に関して説明する。図6Aは、調整器163を含むよう構成されたアレイ162による近接ヘッド110の横傾斜および縦傾斜の調整のための一般的なレイアウトを示す。調整器163−1および163−2が、近接ヘッド110の反対面179−1および179−2上に取り付けられており、図に示すように、レール172−1に沿ってX方向に離間されている。さらに、調整器163−3および163−4が、近接ヘッド110の反対面179−1および179−2上にそれぞれ取り付けられており、図に示すように、反対側のレール172−1に沿ってX方向に離間されている。図6Bは、各調整器163が、軌道174のレール172(例えば、172−1および172−2)の間に伸びるフレーム176上に取り付けられることを示している。調整器163−1および163−3は、ヘッド110の−X側にあり、調整器163−2および163−4は、ヘッド110の+X側にある。調整器163−1および162−2は、同じように動作して、(例えば、横傾斜調整のために)、キャリア130の平面134に対してヘッド110のサイド178−1を一緒に上げる、または、一緒に下げるように構成されている。調整器163−3および162−4は、同じZ方向で同じように動作して、(例えば、横傾斜調整のために)、キャリア130の平面114に対してヘッド110の反対サイド178−2を一緒に上げる、または、一緒に下げるように構成されている。調整器163−1および163−3は、同じZ方向で同じように動作して、(例えば、縦傾斜調整のために)、一方の面179−1を一緒に上げる、または、下げることにより、キャリア130の平面134に対するヘッド110の姿勢を変えるように構成されている。調整器163−1および163−4は、同じZ方向で同じように動作して、(例えば、縦傾斜調整のために)、反対側の面179−2を一緒に上げる、または、下げることにより、キャリア130の平面134に対するヘッド110の姿勢を変えるように構成されている。例示の4つの調整器163は、さらに、横傾斜および縦傾斜の両方を組み合わせた調整を行うよう構成される。
横傾斜調整の一例として、調整器163−1および163−2を両方とも同じ量だけ上に移動させることにより、ヘッド110のサイド178−1を上げて、キャリア平面134に対するヘッド平面114の傾きを変えることができる。これにより、例えば、図4Aに示した傾きを変えることができる。別の例では、図4Aの傾きを変えるために、さらに調整を行うことが必要な場合がある。したがって、上述のように調整器163−1および163−2を上に移動させることに加えて、調整器163−3および163−4を両方とも下に移動させることにより、反対側のサイド178−2を下げて、キャリア平面134に対するヘッド平面114の傾きを変えることができる。上述のように4つの調整器163を調整した結果、例えば、図3Aに示した傾きになってよく、次いで、さらなる調整を行うことで、ギャップ101U−1ないし101U−4のすべてを一様にしてよい。この調整は、一様なギャップ101Dを得るための一様なギャップ状態への調整である。反対向きの横傾斜では、調整器163を反対向きに調整する必要がある。
後傾の姿勢(ヘッド110の前面179−2が後面179−1に対して上がっている縦傾斜を示す図4Aを参照)を調整する一例として、図6Aによると、調整器163−2および163−4を両方とも下に移動させることによって、ヘッド110の+X側の前縁部179−2を下げて、キャリア130に対するヘッド110の傾斜を変えることができる。これにより、後傾の姿勢を変えて、例えば、図3Bに示した望ましい傾斜にすることができる。別の姿勢では、追加の調整が必要になる場合もある。例えば、図4Aの後傾の傾斜を変えるために、調整器163−2および163−4の上述の下方移動に加えて、調整器163−1および163−3を両方とも上に移動させることによって、ヘッド110の−X側の後縁部179−1を上げることができる。これらの調整は、例えば、ギャップ101U−1ないし101U−4を一様にして、ギャップ101D(図2D)を有する一様なギャップ状態にすることによって、キャリア平面162およびヘッド平面114の相対的な傾斜を変えることができる。反対向きの縦傾斜(すなわち、前傾)では、調整器163を反対向きに調整する必要がある。
アレイ162の具体的な構成の一例は、図6Bに示すように構成された調整器を備える(代表的に調整器163−M1が図示されている)。説明の簡単のために、図6Bの調整器163−M1は、一方のサイド178(例えば、サイド178−1)についてのみ、かつ、一方の縁部179(例えば、−X側の縁部179−1)についてのみ図示されている。調整器163−M1は、サイド178−1側の反対側の前縁部179−2と、反対側のサイド178−2側の各縁部179にも提供されてよいことを理解されたい。各調整器163−M1は、かかる位置の各々に取り付けられてよく、図6Bに示すよう構成されてよい。フレーム176が図示されており、各調整器163の下でサイド178−1からサイド178−2まで伸びている。調整ユニット180が、フレーム176上に取り付けられている。調整器163の実施形態163−M1において、ユニット180は、例えば、ネジ163−Sおよびナット163−Nによって手動で操作するよう構成されてよく、これをユニット180−1と呼ぶこととする。ネジ163−Sは、Z方向の動きに抗して保持されると共に自由に回転するようにフレーム176に取り付けられ、ナット163Nは、回転しないようにヘッド110に固定され、それにより、ヘッド110を上下に移動できるように構成される。フレーム176に対してネジ163−Sを回転させると、(ヘッド110に固定されたナット163−Nにねじ込まれた)ネジ163−Sは、例えば、ネジの回転方向に応じて上下に動く。ナット163−Nがヘッド110に固定され、ネジ163−Sがフレーム176に対して回転できる(しかし、Z方向には動かない)ように保持されているため、ネジ163−Sを回転させることにより、プレート166ひいてはウエハ102に対するナット163−Nひいてはヘッド110の垂直位置を調整できる。
Figure 2011501435
表3によると、セットアップ信号140は、データ140Dを含んでよい。例示のデータ140Dは、物理的パラメータPHPの内で横傾斜または縦傾斜の調整を行うのに必要な指定されたパラメータの特定された定量的な量を含んでよい。表3のデータ140Dには、例えば、ディスプレイ156(図5)を参照することによりアクセス可能であり、そして、1または複数の適切な定量的調整量を用いて、示された横傾斜または縦傾斜の状態に対して、上述したように適切な調整器163の調整を案内することができる。したがって、ディスプレイ156からの1または複数の定量的調整量を有し、ネジ163−SはZ方向の動きに抗して保持されているため、適切な方向にネジ163−Sを回転させれば、横傾斜または縦傾斜もしくはそれら両方を調整するために、上述のように、ヘッド110の垂直位置、例えば、縁部179および/またはサイド178の垂直位置の調整を容易に行うことができる。かかる調整については、ウエハ面106の望ましくない姿勢の一例を示した図4Aを再度参照すれば理解できる。調整器163は、キャリア130に対するヘッド110の垂直位置の調整を容易にする。横傾斜の状態のためのデータ153−3に従って、ウエハ102の図示された傾斜を低減することにより、例えば図2Eに示したように、ギャップ101Dが一様で望ましく、安定したメニスカス104Dの維持が可能である姿勢にすることができる。調整の量は、例えば、セットアップ信号140のデータ140Dに対応して表3の項目1および/または2に示した量に従う。あるいは、セットアップ信号140の縦傾斜のデータに従って、ウエハ102の図示された傾斜を低減することにより、例えば図2Dに示したように、ギャップ101Dが一様で望ましく、安定したメニスカス104Dの維持が可能である状態にすることができる。調整の量は、例えば、縦傾斜に対するセットアップ信号153のデータ140に対応して表3の項目3および/または4に示した量に従う。
アレイ162の調整器の別の具体的な構成を、調整器163−A1として図6Cに示す。図6Cは、横傾斜または縦傾斜の調整のためにキャリア130に対してヘッド110を調整するための物理的パラメータを有するよう構成されたヘッド110を示す。すなわち、物理的パラメータは、キャリア130の平面134と近接ヘッド110の平面114との間の相対姿勢である。図6Bに関して上述したように、説明の簡単のため、調整器163−A1の図6Cの実施形態は、サイド178−1および一方の縁部179−1に関してのみ図示されている。調整器163−A1は、各サイド178および各縁部179に、すなわち、図6Aの調整器163として示すように、提供されてよいことを理解されたい。セットアップ時に、調整器163−A1は各々、プログラム150Sを通して、セットアップ信号1430に直接応答しうる。図6Cは、図6Bのユニット180−1の代わりに、代表的なユニット180の一実施形態(ユニット180−2と呼ぶ)を備えるよう構成された調整器163−A1を示す。ユニット180−2は、信号153のデータ154−3に応じて、ピストン163−Pがシリンダ163−Cの中で移動する空気圧式調整器を備えるよう構成されてよい。シリンダ163−Cは、フレーム176に取り付けられてよく、ピストン163−Pは、キャリア130に対するヘッド110のサイド178−1および縁部179−1の垂直位置を調整するために、ヘッド110に固定されてよい。図6Aおよび6Bに関して説明した横傾斜および縦傾斜の調整と同様に、サイド178−1および縁部179−1の各々でのユニット180−2による調整の量は、セットアップ中に、上述のようにキャリア平面134およびウエハ平面107の間の相対的な姿勢を調整するように(ここでは、信号149のデータ140Dによって直接的に)制御されてよい。
アレイ162の図6Bおよび6Cの実施形態の両方において、ヘッド110の上述の構成は、横傾斜または縦傾斜を避けるためにキャリア130に対してヘッド110を調整するための物理的パラメータを有することが理解できる。このように、ヘッド110の両側に位置するサイド178−1および178−2の各々において、ヘッド平面114を、同じ値のギャップ101Dだけキャリア平面114から離間させることができる。また、上述の構成のプロセッサ150は、データ140が、ヘッドの両側のサイド178および縁部179での横傾斜または縦傾斜の定量的調整量を、別個の特定の物理的パラメータとして表すように、(セットアップ条件を除いて、メニスカス監視信号153と同様である)セットアップ信号140を生成する。サイド178および縁部179の各々における定量的な横傾斜調整量は、キャリアおよびウエハを、望ましい相対姿勢、すなわち、メニスカスに用いられる次のレシピ152NCRによって指定された一様なギャップ101Dを有する姿勢に、移動させることを可能にする。
上述のように、図5は、姿勢監視信号148およびレシピ152に応答するよう構成されたプロセッサ150を示す。ウエハ102に対する例示のメニスカス処理動作中に、この構成のプロセッサ150は、かかる信号148と、装置109が現在行っている(すなわち、実行している)現行レシピ152CRとに応答する。かかる現行レシピ152CRは、元のプロセスパラメータOPPを指定する。一般的に上述したように、プロセッサ150は、メニスカスの安定性と相関するメニスカス監視信号153を生成する。信号153がメニスカスの安定性と高い相関を持てば、信号153によって、後に詳述するようにメニスカス104の安定した構造の維持が可能になる。
さらに図5によると、装置109の実施形態は、現在のメニスカス処理に関して以下のように信号153をメニスカス安定性と相関させるよう動作する。プロセッサ150は、図5に示すように、現在のギャップ101の1または複数の現在のギャップ値の相関のために入力値の1つを提供するために、(現在のOPPを備えた)現行レシピ152CRを格納するよう構成されている。現在の信号148は、メニスカス安定性への相関のために、現行レシピ152CRと共に入力される図5は、図7に詳細に示す相関モジュール186を備えるよう構成されたプロセッサ150を示す。図7によると、プロセッサ150のCPU150Cは、相関モジュール186を実行して、行列190を格納するデータベース188にアクセスする。行列190は、表4に示すように、ギャップ値および対応するプロセスパラメータNSPPのリストを含む。
Figure 2011501435
表4は、様々なギャップ値の例をリストしている。また、各ギャップ値に対応して、表4は、較正レシピ(または行列レシピ)152CAL、および、レシピ152CALによって指定されたプロセスパラメータ(新たな安定したプロセスパラメータ「NSPP」と呼ぶ)を特定する。詳細には、(表4にリストされたギャップ値によって例示されたような)多くのギャップ値に対して、特定のプロセスパラメータNSPPの特定の値が、安定したメニスカスを提供することが既知であることが、(後述する較正によって)決定されている。各ギャップ値に対して、表4は、NSPPの特定の値を指定する較正レシピ152CALを特定する。一例として、ギャップ値T1は、横傾斜姿勢と関連してよく、パラメータVT1は、ギャップ値T1に対して安定したメニスカスを提供することが既知であるプロセスパラメータNSPPを特定してよく、対応する較正レシピ152CALは、CLA1である。表4の他のギャップ値の例は、別の横傾斜姿勢(T2)、縦傾斜姿勢(P1)、別の縦傾斜姿勢(P2)、横傾斜および縦傾斜姿勢(TP1)、または、別の横傾斜または縦傾斜姿勢(TP2)に関連してよい。特定の構成の装置109に対して、表4と同様の表が、上述の範囲内の他のギャップ値を特定してもよく、それらの他のギャップ値は、その表に特定されたレシピ152CALに対応する特定のプロセスパラメータNSPPの特定の値と共に用いられた時に安定したメニスカス104Dを提供することが(後述の較正によって)決定されていることが理解できる。
したがって、現在の信号148が、表4にリストされたギャップ値を有するギャップ101Uを表す場合、そのギャップ値に対して、メニスカス104が安定するようなメニスカス処理のための一組のプロセスパラメータNSPPを備えた較正レシピ152CALが存在する。(表4に例示したような)行列190に基づいて、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、現在のギャップ101Uに対応(すなわち、そのギャップを指定)する較正レシピ152CALを特定する。特定されたレシピ152CALに対して、モジュール186は、対応するNSPPを特定する。上述のように、(対応するNSPPを備える)特定されたレシピ152CALは、ギャップ101Uに対して安定したメニスカス104を提供することが知られている。次いで、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、NSPPをOPPと比較し、対応するNSPPと異なる各OPPに対して、表2に示した定量的調整量(「QAA」)の1つを出力する。一実施形態において、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、QAAを用いて、現行レシピ152CRを修正し、修正済みレシピ152MRとする。レシピ152MRは、修正済みレシピデータベース192に書き込まれる。したがって、修正済みレシピ152MRは、(i)現行レシピ152CRの未修正OPP、(ii)それらのOPPの値、(iii)各NSPPの特定、および、(iv)各特定されたNSPPの値を含んでよい。各特定されたNSPPの値に対して、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、NSPPの値および対応するOPPの値の間の差異を決定する。この差異は、NSPPの値のQAAであり、対応するOPPの値をNSPPの値に調整するために用いられてよい。したがって、レシピ152MRは相関の結果を表しており、装置109が(未修正OPPの値とNSPPの値とを含む)レシピ152MRを用いると、プロセッサによって出力された信号153によって、メニスカス104Uを安定した構造で維持するためにNSPPだけを調整することができる。
かかる相関について、図7は、相関命令すなわちコンピュータプログラム194を備えるよう構成されたプロセッサ150の相関モジュール186を示す。図8Aに示したフローチャート200は、命令194の制御下の方法の動作を示す。その方法は、開始後に、現行レシピ152CRと姿勢監視信号148とに応答する動作202に進んでよい。動作202は、モニタ142からの入力およびレシピ152CRからのOPP入力を受信することを含んでよい。方法は、ギャップ101が所望のギャップ101Dであるか否かを判定する動作204に進む。動作204において、現行レシピ152CRを参照して、現在のギャップ値がレシピ152CRに指定されたGVDであるか否かが決定される。「YES」の判定、すなわち、GVDが範囲AR内にあれば、望ましい。「NO」の判定は、指定されたものと異なることを示す(すなわち、GVDは範囲ARの範囲外である)。YES判定の場合、ループ206が選択され、現行レシピ152CRに対して動作202が繰り返される。NO判定の場合、方法は、動作208に進む。動作208は、現在のギャップ101のギャップ値が、MAR範囲内にあるか否かを判定する。表1に関して、例えば、「NO」の判定は、現在のギャップ101のギャップ値が、ARおよびMARの両方の範囲外にあることを意味するため、列3のレベル3Tまたはレベル3Pの状態に対応する。すべてのギャップ値が、AR範囲およびMAR範囲のいずれにも存在しない場合(すなわち、動作208において「NO」である場合)、例えば、今にもウエハがヘッド110に触れそうであることから、メニスカスを安定化させる所望の動作を行ってはならない。動作208におけるこの「NO」判定に対して、方法は、ウエハ102の処理を停止する動作210に進む。この判定に伴って、プロセッサ150はデータ154−4(表1)を含む信号153を出力して、処理を停止させる。
動作208において「NO」判定がなされた場合、ギャップ値はMAR範囲内であるがARの範囲外であるため、望ましくないギャップ101Uが存在すると判定される。表1においては、そのギャップ値は、例示の列2のレベル2Tまたはレベル2Pの状態に対応し、方法は動作212に進む。動作212において、メニスカス104は、安定した構造に維持されることが可能にされ、図2Dおよび2Eを参照して上述した連続的な構造が継続し、方法は終了する。
図8Bは、動作212が上述のように維持を可能にしうる方法を図示したフローチャート214である。動作208に続いて、サブ動作216において、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、現在のギャップ101U(ギャップ101Uは、現在の姿勢監視信号148によって表される)に対応する較正レシピ152CALを特定する。「対応する」とは、レシピ152CALが、現在のギャップ101Uのギャップ値と等しいギャップ値を指定していることを意味する。特定されたレシピ152CALについて、方法は、サブ動作218に進み、対応するNSPP、すなわち、レシピ152CALによって指定されたNSPPを特定する。対応するNSPPの特定には、行列190を参照してよい。表4は、サブ動作216および218の両方を実行するためのデータを示しており、(MAR範囲内の傾きを示す)ギャップ値T1は、VT1として示したNSPP値を有する。これは、ギャップ101Uに対して安定であるメニスカス104に現在のギャップ101Uを相関させる最初の態様と呼んでよい。次いで、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、動作220へ進み、(VT1の)それらのNSPPを現行レシピ152CRの対応するOPPと比較することによって出力を得る。対応するNSPPと異なる各OPPに対して、動作220は、修正済みレシピ152MRが得られるように、差異を示す定量的調整量(「QAA」)を出力する。次いで、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、サブ動作222に進み、修正済みレシピ152MRを用いて、さらなるメニスカス処理中にメニスカス104を安定に維持できるようにする。動作222において、プロセッサ150は、レシピ152MRを修正済みレシピデータベース192に書き込む。修正済みレシピ152MRの利用は、プロセッサ150からの(修正済みレシピ152MRを表す)次の現在の信号153を介して行う。次いで、フローチャート214の方法は終了してよい。
上記では、図5について、信号153のデータ154がメニスカス安定化プログラム150Sによって処理モジュール109MPに適用されるという観点で説明した。メニスカス安定化プログラム150Sは、ウエハ面のメニスカス処理を監視してメニスカスを安定状態に維持する図8Cに示された方法の一実施形態を実行するよう、プロセッサ150によって実行されてもよい。その方法は、フローチャート250に示されており、上述の安定状態にメニスカス104を維持するために、メニスカス104によるウエハ面106のメニスカス処理を監視してよい。処理は、ウエハ面106および近接ヘッド110の間の所望のギャップ101Dを指定する現行レシピ152CRに応答する。現行レシピ152CRは、さらに、指定されたギャップ101Dを用いたメニスカス処理のためのプロセスパラメータOPPを規定してよい。フローチャート250は、相関プログラム186およびプログラム150Sの命令の制御下で実行されうる方法の動作を示す。方法は、開始後に、現在のギャップが、所望のギャップ以外であり、かつ、メニスカスを安定状態に維持することを許容するギャップ値を有するよう構成されているか否かを判定する動作252へ進んでよい。判定動作は、例えば、システム140を用いてメニスカス処理を監視し、プロセッサ150で相関命令194を実行することによって、現在のギャップ(例えばギャップ101)が、所望のギャップ101D以外、例えば、図2Eに示したようなギャップ以外であるか否かを判定してよい。上述のように、かかる判定は、ギャップ101がギャップ101Uであれば現在のギャップ101は望ましくなく、したがって、現在のギャップが所望のギャップ以外であるという判定であってよい。もう一方の判定は、現在のギャップが、メニスカスを安定状態に維持することを許容するギャップ値で構成されているか否かである。ギャップがギャップ101DISである場合、答えはNOであり、動作254に進む。一実施形態において、動作254は、動作210(図8A)と同様であってよく、処理は停止される。
現在のギャップ101がギャップ101であるという判定は、上述のように、現在のギャップが、メニスカスを安定状態に維持することを許容するギャップ値GVUで構成されているという判定である(例えば、図3Aおよび3Bに示したメニスカス104U)。したがって、ギャップ101Uは、ギャップ101Dでもギャップ101DISでもない。これは、動作252のYES判定であり、方法は、動作256に進む。
動作256は、(i)現在のギャップを指定する較正レシピ、および、(ii)現在のギャップにおいて安定したメニスカスを確立するために用いる較正済みのプロセスパラメータを特定する。動作256が実行されてよく、現在の信号148が、表4にリストされたギャップ値を有するギャップ101Uを表す場合、そのギャップ値に対して、メニスカス104が安定するようなメニスカス処理のための一組のプロセスパラメータNSPPを備えた較正レシピ152CALが存在する。(表4に例示したような)行列190に基づいて、動作256において、相関モジュール186を実行するプロセッサ150は、現在のギャップ101Uに対応するギャップ値を有する較正レシピ152CALを特定する。特定されたレシピ152CALに対して、モジュール186は、対応するNSPPを特定する。一実施形態において、動作256は、相関モジュール186を実行するプロセッサ150が、現在のギャップ101U(ギャップ101Uは、現在の姿勢監視信号148によって表される)に対応する較正レシピ152CALを特定するサブ動作216(図8B)を備えてよい。レシピ152CALは、現在のギャップ101Uのギャップ値と等しいギャップ値を指定している。特定されたレシピ152CALについて、動作256は、さらに、サブ動作218を備え、対応するNSPP、すなわち、レシピ152CALによって指定されたNSPPを特定する。対応するNSPPの特定には、行列190を参照してよい。動作258の後に、方法は、現行レシピのプロセスパラメータを、特定された較正レシピのプロセスパラメータに自動的に調整する動作256に進んでよい。動作258において、プロセッサ150によってメニスカス安定化プログラム150Sを実行し、データ154を含む信号153の形態の出力を得てよい。データ154は、特定されたレシピ152CALによって指定されたNSPPを、現行レシピ152CRの対応するOPPと比較することによって得られる。対応するNSPPと異なる各OPPに対して、動作258は、修正済みレシピ152MR得て信号153として出力できるように、差異を示す定量的調整量(「QAA」)を出力する。方法は、動作260に進み、特定された較正レシピによって指定されたプロセスパラメータを用いて、ウエハ面のメニスカス処理を継続する。動作260において、メニスカス安定化プログラム150Sは、修正済みレシピ152MRを用いて、メニスカス処理109MPに修正済みパラメータPRPMを入力する。メニスカス104Uがギャップ値GVDほど望ましくないギャップ値101GVUを有しても、メニスカス104Uが安定であるように、修正済みパラメータPRPMが、処理条件を変更することを除けば、プロセス109MPは、修正された元のレシピ(すなわち、現行レシピ)152CRによって指定されたOPPに応答するのと同様に、修正済みパラメータPRPMに応答する。一実施形態では、方法は終了してよい。
一実施形態は、メニスカスを用いてウエハの処理表面を行う装置を較正するための方法を提供しうる。処理は、例えば、メニスカス104を用いたウエハ120の表面106の処理であってよい。装置は、例えば、キャリア130、近接ヘッド110、システム140、および、プロセッサ150を備える装置109であってよい。上述のセットアップは、一連の横傾斜の値、縦傾斜の値、横傾斜および縦傾斜の値の組み合わせを有する近接ヘッド110を、望ましくないギャップ110Uの望ましくない値GVCALすべてに対してセットアップするために用いられてよい。各セットアップについてギャップ値GVCALが、記録される。かかる値GVCALの各々に対して、ギャップが非一様でありギャップ101Dほど望ましくない場合でも、メニスカスを安定化させる(すなわち、連続的な構造にする)ことができるプロセスパラメータPPCALの完全なセットが決定されるメニスカスの安定性は、上述したメニスカスの観察によって決定されてよい。かかる観察により、例えば、ある期間にわたって、範囲MARPROに関して上述した範囲にある、つまり、メニスカスが安定である(すなわち、図3Aおよび/または図3Bに示した状態を維持する)ことを判定できる。1つの較正レシピ152CALに対して、そのセットのプロセスパラメータPPCALと値GVCALが特定される。レシピ152CALを作成する処理は、幅広い範囲の比較的望ましくないギャップ101Uに対して、完全な一連の較正レシピ152CALが得られるまで、多くの傾き、傾斜、および、その組み合わせに対して繰り返される。かかるレシピ152CALのデータは、上述のように利用に向けて行列190に入力され、表4のように構成されてよい。
上述のように、較正では、各レシピ152CALの利用に対応するそれぞれのギャップ値データGVCALのデータベース188への入力は、装置109と、安定したメニスカス104で複数の他のウエハ102の処理に用いられるレシピ152との実際の利用に基づいた所望のギャップ値データGVCALを提供する。
実施形態は、レシピ制御されたメニスカス104によるウエハ102の表面106の処理を監視することによって、上記の要求を満たすことが理解できる。姿勢監視信号148に応答するよう構成されたプロセッサ150は、上述のように、メニスカスの安定性の維持を可能にする。姿勢監視信号148は、処理監視ビーム144の間で1つの連続した長さ(図2Dおよび2E)を有し、かつ、近接ヘッド110の流体放出面112およびウエハ面106の間のギャップ101Dにわたって連続的に伸びるメニスカス構造を維持することによって、このメニスカスの安定性を実現する。要求は、安定したメニスカス104に対応するレシピ152CALを規定する上述の較正データ(表4)によってさらに満たされる。現行レシピ152CRを用いたメニスカス処理において、上述の様々な方法で安定したメニスカス104でのメニスカス処理が維持される(すなわち、継続する)ことを可能にするために、望ましくないギャップ101の特定が、かかる較正データと相関される。これらの要求を満たすことによって、システム109は、ヘッド110がウエハに接触することによるウエハ102への損傷を回避しつつ、例えば、ウエハ直径DをY方向に長くすることと、ウエハ102およびヘッド110の間のX方向の相対移動の速度を増大させることを可能にする。
メニスカス処理モジュール109MPの動作に関する詳細情報、例えば、メニスカス104および基板の表面へのメニスカスの適用などについては、以下を参照できる:(1)2003年9月9日発行の米国特許第6,616,772号「METHODS FOR WAFER PROXIMITY CLEANING AND DRYING」、(2)2002年12月24日出願の米国特許出願第10/330,843号「MENISCUS, VACUUM, IPA VAPOR, DRYING MANIFOLD」、(3)2005年1月24日発行の米国特許第6,998,327号「METHODS AND SYSTEMS FOR PROCESSING A SUBSTRATE USING A DYNAMIC LIQUID MENISCUS」、(4)2005年1月24日発行の米国特許第6,998,326号「PHOBIC BARRIER MENISCUS SEPARATION AND CONTAINMENT」、(5)2002年12月3日発行の米国特許第6,488,040号「CAPILLARY PROXIMITY HEADS FOR SINGLE WAFER CLEANING AND DRYING」。これらは、各々、本願の出願人であるラムリサーチ社に譲渡されており、参照によって本明細書に組み込まれる。
ニュートン流体および非ニュートン流体の機能および構成成分に関する詳細情報については、以下を参照できる:(1)2005年6月30日出願の米国特許出願第11/174,080号「METHOD FOR REMOVING MATERIAL FROM SEMICONDUCTOR WAFER AND APPARATUS FOR PERFORMING THE SAME」、(2)2005年6月15日出願の米国特許出願第11/153,957号「METHOD AND APPARATUS FOR CLEANING A SUBSTRATE USING NON−NEWTONIAN FLUIDS」、(3)2005年6月15日出願の米国特許出願第11/154,129号「METHOD AND APPARATUS FOR TRANSPORTING A SUBSTRATE USING NON−NEWTONIAN FLUID」。これらは、各々、参照によって本明細書に組み込まれる。
近接ヘッド110と、メニスカス104の流体供給および制御パラメータを管理しインターフェースを取る動作は、プロセッサ150によるコンピュータ制御を用いて自動制御されてよい。したがって、本発明の態様は、ハンドヘルドデバイス、マイクロプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能な家電、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなど、他のコンピュータシステム構成で実施されてもよい。本発明の実施形態は、ネットワークに接続された遠隔処理デバイスによってタスクが実行される分散コンピューティング環境で実施されてもよい。
上述の実施形態を念頭に置いて、本発明は、コンピュータシステムに格納されたデータを含め、コンピュータによって実行される様々な動作を用いてよいことを理解されたい。これらの動作は、物理量の物理操作を必要とするものである。通常、必ずしも当てはまるわけではないが、これらの物理量は、格納、転送、合成、比較、および、その他の操作を施すことが可能な電気または磁気の信号の形態を取る。さらに、実行される操作は、生成、特定、決定、または、比較などの用語で呼ばれることが多い。
本発明の実施形態の一部を形成する本明細書で説明した動作はいずれも、有用な機械動作である。本発明は、さらに、これらの動作を実行するためのデバイスまたは装置に関する。装置は、必要な目的に対して特別に構成されてもよいし、コンピュータ内に格納されたコンピュータプログラムによって選択的に起動または構成される汎用コンピュータであってもよい。特に、本明細書の教示に従って記述されたコンピュータプログラムと共に、様々な汎用マシンを用いてもよいし、必要な動作を実行することに特化された装置を構成して利便性を向上させてもよい。
本発明は、コンピュータ読み取り可能な媒体に格納されたコンピュータ読み取り可能なコードとして実施されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータシステムによって読み出し可能なデータを格納できる任意のデータ格納装置である。コンピュータ読み取り可能な媒体の例としては、ハードドライブ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD、フラッシュ、磁気テープ、および、その他の光学および非光学式のデータ格納装置が挙げられる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能なコードが、分散的に格納および実行されるように、ネットワーク接続された複数のコンピュータシステムに分布されてもよい。
本発明は、一部の実施形態に沿って説明されているが、当業者が、これまでの明細書および図面から、様々な変更、追加、置き換え、および等価物を実現することは明らかである。したがって、本発明は、本発明の真の趣旨および範囲内での変更、追加、置き換え、および等価物の全てを含むよう意図されている。特許請求の範囲においては、要素および/または工程は、請求項の中で特に言及しない限り、動作に関する特定の順序を示すものではない。

Claims (24)

  1. ウエハ面のメニスカス処理を監視してメニスカスの安定性を維持するための装置であって、前記処理はレシピに応じた処理であり、前記装置は、
    流体放出面を備えるよう構成された近接ヘッドであって、前記流体放出面は、前記流体放出面および前記ウエハ面の間のギャップにわたって広がる前記メニスカスを規定するために流体を供給および収集し、メニスカスの安定性は前記メニスカスの連続的な構造によって特徴付けられ、メニスカスの不安定性は前記メニスカスの不連続な構造によって特徴付けられる、近接ヘッドと、
    前記メニスカス処理のために前記ヘッドに対して移動できるように前記ウエハを載置するよう構成されたキャリアであって、前記移動中に、前記ウエハ面および前記流体放出面の相対的な所望の姿勢が、望ましくない相対姿勢に変化しうる、キャリアと、
    前記ヘッドに取り付けられたメニスカス監視システムであって、前記ギャップを横切って前記メニスカスの第1の位置へ第1の監視ビームを向けるよう構成された第1のメニスカスモニタと、前記ギャップを横切って前記メニスカスの第2の位置へ、前記第1のビームとは別個に第2の監視ビームを向けるよう構成された第2のメニスカスモニタとを備え、前記メニスカスモニタの各々は、現行レシピに応じた処理中に、それぞれの前記メニスカス位置において、前記ウエハ面および前記流体放出面の相対姿勢を表す別個の姿勢監視信号を生成するためにそれぞれの前記監視ビームの反射を別個に受信するよう構成されている、メニスカス監視システムと、
    前記姿勢監視信号と前記現行レシピとに応答して、前記メニスカスの安定性の維持を可能にするためにメニスカス監視信号を生成するよう構成されたプロセッサと
    を備える装置。
  2. 請求項1に記載の装置であって、
    前記キャリアは、さらに、前記ウエハ面の両側にあるキャリアサイドを備えるよう構成されており、前記所望の姿勢では、前記キャリアサイドは、前記ウエハ面と同一平面上に存在し、
    前記第1のメニスカスモニタは、前記ギャップを横切って一方の前記キャリアサイド上に前記第1の監視ビームを向けるよう構成されており、
    前記第2のメニスカスモニタは、前記ギャップを横切って他方の前記キャリアサイド上に前記第2の監視ビームを向けるよう構成されており、
    前記メニスカスモニタの各々は、さらに、前記別個の姿勢監視信号を生成するために、それぞれの前記キャリアサイドから、それぞれの前記監視ビームの前記反射を別個に受信するよう構成されている装置。
  3. 請求項1に記載の装置であって、
    前記ヘッドは、さらに、前記キャリアに対する前記流体放出面の前記姿勢を変化させる前記ヘッドの調整のために物理的パラメータを備えるよう構成されており、
    前記プロセッサは、さらに、前記物理的パラメータの内の特定の1または複数の物理的パラメータの定量的調整量を表す前記メニスカス監視信号を生成するよう構成されており、前記特定の1または複数の物理的パラメータは、前記メニスカスの安定性を維持しつつ処理の継続を可能にするために調整される前記物理的パラメータである装置。
  4. 請求項3に記載の装置であって、
    前記キャリアは、さらに、前記ウエハ面の両側にあるキャリアサイドを備えるよう構成されており、前記所望の姿勢では、前記キャリアサイドは、前記ウエハ面と同一平面上に存在し、
    前記調整のための前記さらなる構成の前記ヘッドは、前記キャリアの前記両側のサイドと前記流体放出面とが非一様なギャップだけ互いに離間される傾斜を回避するためのものであり、
    前記さらなる構成の前記プロセッサは、前記傾斜の定量的調整量を前記特定の物理的パラメータとして表すために前記メニスカス監視信号を生成し、前記傾斜の前記定量的調整量は、前記メニスカスの安定性を維持しつつ処理の継続を可能にするような量である装置。
  5. 請求項2に記載の装置であって、
    前記現行レシピは、前記メニスカスを構成するためのプロセスパラメータを指定し、
    前記プロセッサは、さらに、前記現行レシピの前記プロセスパラメータの内の特定の1または複数のプロセスパラメータの定量的調整量を表す前記メニスカス監視信号を生成するよう構成され、前記特定の1または複数のプロセスパラメータは、前記メニスカスの安定性の維持を可能にするために調整される前記現行レシピの前記プロセスパラメータである装置。
  6. 請求項5に記載の装置であって、特定のプロセスパラメータは、
    前記流体が前記ギャップに供給される圧力、
    前記流体が前記ギャップから収集される圧力、
    前記近接ヘッドに対する前記ウエハの移動の速度、
    前記近接ヘッドに対する前記ウエハの移動の速度のタイミング、
    前記流体が前記ギャップに供給される位置であって、前記センサの位置に対する位置、および、
    前記流体が前記ギャップから収集される位置
    の内の1または複数である装置。
  7. 請求項2に記載の装置であって、
    前記現行レシピは、前記ウエハ面および前記流体放出面の間に一様なギャップを有する前記所望の姿勢を提供するように、現在のプロセスパラメータを指定し、
    前記姿勢監視信号は、現在のギャップと前記現在のギャップのギャップ値とを表し、前記現在のギャップは望ましくないギャップであり、
    前記プロセッサは、さらに、前記姿勢監視信号に応答して前記望ましくないギャップをメニスカスの安定性と相関させて、前記プロセスパラメータの内の特定の1または複数のプロセスパラメータの定量的調整量を含む修正済みレシピを表す前記メニスカス監視信号を生成するよう構成されており、前記特定の1または複数のプロセスパラメータは、前記現在のギャップにおいて前記メニスカスの安定性を維持できるように調整される前記現在のプロセスパラメータである、装置。
  8. 請求項7に記載の装置であって、前記相関させるよう構成された前記プロセッサは、
    複数の較正レシピを含む行列を格納するためのデータベースであって、各較正レシピは、前記望ましくないギャップの1つ、および、前記1つの望ましくないギャップにわたって安定的であるメニスカスに対応する特定のプロセスパラメータの値を規定する、データベースと、
    前記現在のギャップを規定する較正レシピを特定すると共に、前記現行レシピを修正して前記修正済みの現行レシピに応じた前記ウエハのさらなる処理中に前記メニスカスの安定性を維持するのに前記現行レシピのどの特定のプロセスパラメータを量的に調整するかを決定するために、前記現在のギャップを、前記行列に含まれる前記較正レシピの1つの前記望ましくないギャップの1つと照合するための命令と、を備える装置。
  9. 請求項1に記載の装置であって、
    前記プロセッサは、さらに、前記現行レシピによって指定された近接ヘッド姿勢のための物理的パラメータを用いたセットアップモードでの動作のために構成されており、前記動作はメニスカスなしに実行され、
    前記セットアップモードにおいて、前記姿勢監視信号は、前記ウエハ面および前記流体放出面の相対姿勢が、前記所望の姿勢であるか前記望ましくない姿勢であるかを集合的に示し、
    前記プロセッサは、さらに、前記セットアップモード中に生成された前記姿勢監視信号と次のレシピとに応答して、前記ヘッドの前記物理的パラメータの内の1または複数を前記キャリアに対して調整するための少なくとも1つの定量的調整量を規定するセットアップ信号を生成するよう構成されており、前記調整は、前記次のレシピに従った前記ウエハの処理中に前記メニスカスを安定させるために前記次のレシピによって指定された一様なギャップの値を提供する装置。
  10. メニスカスを用いたウエハ面の処理を監視するための装置であって、前記監視は、前記処理中に前記メニスカスを安定に維持することによってメニスカス分断を回避し、前記処理はレシピに応じて実行され、前記装置は、
    流体放出面を備えるよう構成された近接ヘッドであって、前記流体放出面は、前記流体放出面および前記ウエハ面の間のギャップを横切る構造で広がる前記メニスカスを規定するために流体を供給および収集し、前記メニスカス分断は、連続的なメニスカス構造を不連続なメニスカス構造に変化させる、近接ヘッドと、
    前記流体放出面が前記ウエハ面に対する所望の姿勢にある状態で、前記ヘッドと相対的に移動させるために前記ウエハを載置するよう構成されたキャリアであって、前記ウエハの移動は、前記流体放出面が前記ウエハ面に対する望ましくない姿勢にある状態での移動をさらに含み、前記キャリアは、さらに、前記ウエハ面の両側に位置し、前記所望の姿勢では前記ウエハ面と同一平面上に存在するキャリアサイドを備えるよう構成されている、キャリアと、
    前記近接ヘッド上に取り付けられたメニスカス監視システムであって、前記ギャップを横切って前記キャリアサイドの一方の上に第1のレーザビームを向けるよう構成された第1のメニスカスモニタと、前記ギャップを横切って前記キャリアサイドの他方の上に、前記第1のビームとは別個に第2のレーザビームを向けるよう構成された第2のメニスカスモニタとを備え、前記メニスカスモニタの各々は、それぞれの前記キャリアサイドで前記ウエハ面および前記流体放出面の相対姿勢を表す別個の姿勢監視信号を生成するために前記キャリアのそれぞれの前記キャリアサイドからのそれぞれの前記レーザビームの反射を別個に受信するよう構成されている、メニスカス監視システムと、
    前記姿勢監視信号および現行レシピに応答して、さらなるメニスカス処理中に前記メニスカスを安定に維持できるようにするメニスカス監視信号を生成するよう構成されたプロセッサと
    を備える装置。
  11. 請求項10に記載の装置であって、
    前記近接ヘッドは、さらに、前記キャリアに対して前記ヘッドの前記流体放出面を調整するよう構成された調整器を備え、
    前記キャリアは、さらに、前記近接ヘッドが前記キャリアに対して調整された姿勢にある状態で、前記近接ヘッドの近傍を通過するように前記ウエハを案内するよう構成され、
    前記プロセッサは、さらに、前記現行レシピ後の次のレシピに応じたウエハの処理中に前記近接ヘッドの近傍で別のウエハを通過させる移動の際に、前記流体放出面が、前記次のレシピに従った処理中に安定した前記メニスカスを維持できるような前記キャリアに対する相対姿勢に配置されるように、前記調整器が前記キャリアに対して前記ヘッドの前記流体放出面を調整する量である前記近接ヘッドの定量的調整量を表す前記メニスカス監視信号を生成するよう構成されている装置。
  12. 請求項11に記載の装置であって、
    前記調整器は、前記ヘッドの前記定量的調整量を表す前記メニスカス監視信号に応答するよう構成され、前記応答は、前記キャリアに対して前記流体放出面を移動させるための前記ヘッドの調整であり、
    前記ヘッドが調整された状態で、前記キャリアは、前記次のレシピに応じた処理中に前記メニスカスの安定性を維持できるように前記次のレシピによって指定された前記所望の相対姿勢にある前記近接ヘッドの近傍を通過するよう前記ウエハを案内する装置。
  13. 請求項10に記載の装置であって、
    前記プロセッサは、前記ウエハ面に対する前記望ましくない姿勢から前記所望の姿勢に前記流体放出面を方向付けて、さらなるメニスカス処理中に安定した前記メニスカスの維持を可能にするために前記ヘッドに対してなされる調整の形態で、前記生成されたメニスカス監視信号を表示するよう構成されている装置。
  14. 請求項10に記載の装置であって、
    前記現行レシピは、前記ウエハ面および前記流体放出面の間に一様なギャップを有する前記所望の姿勢を提供するように、プロセスパラメータを指定し、
    前記メニスカス監視システムは、さらに、前記ウエハ面および前記流体放出面の間の非一様なギャップを表す前記姿勢監視信号を生成するよう構成され、
    前記プロセッサは、さらに、前記非一様なギャップを較正レシピと相関させるよう構成されており、前記較正レシピは、前記非一様なギャップと、前記ギャップが前記非一様なギャップの値を有していても安定したメニスカスを生成するプロセスパラメータとを指定し、前記相関の結果、前記較正レシピによって修正された前記現行レシピに従って前記処理を継続することにより、前記非一様なギャップが前記ウエハ面および前記流体放出面の間に残ったままであっても前記安定したメニスカスが維持されることが可能になる装置。
  15. 請求項10に記載の装置であって、さらに、複数の行列レシピを含む行列を格納するデータベースを備え、
    行列レシピの各々は、前記ギャップの非一様な値を指定し、非一様なギャップの各々は、前記ウエハ面および前記流体放出面の間に存在し前記望ましくない姿勢の1つに対応するギャップであり、非一様なギャップの各々に対して、前記行列レシピは、安定したメニスカスに対応する特定のプロセスパラメータの値を含み、
    前記現行レシピは、前記ウエハ面および前記流体放出面の間に一様なギャップを有する前記所望の姿勢を提供するように、プロセスパラメータを指定し、
    前記メニスカス監視システムは、さらに、前記ウエハ面および前記流体放出面の間の現在の非一様なギャップを表す前記姿勢監視信号を生成するよう構成され、
    前記プロセッサは、さらに、前記現行レシピによって指定された前記プロセスパラメータの内の特定の1または複数のプロセスパラメータの定量的調整量を生成するよう構成されており、前記特定のプロセスパラメータは、前記姿勢監視信号によって表された前記現在のギャップと同じである非一様なギャップを有する前記行列レシピに従って調整される前記現行レシピの前記プロセスパラメータであり、前記定量的調整量で前記現行レシピを修正することにより、前記現在の非一様なギャップが前記ウエハ面および前記流体放出面の間に残っていても、さらなるメニスカス処理中の前記安定したメニスカスの維持が可能になる装置。
  16. メニスカスを安定させるためにウエハ面のメニスカス処理を監視する方法であって、前記処理は、前記ウエハ面および近接ヘッドの間の所望のギャップを規定する現行レシピに応じた処理であり、前記方法は、
    現在のギャップが前記所望のギャップではないと判定するために現在のメニスカス処理を監視する工程と、
    前記現在のギャップを指定する較正レシピを特定する工程と、
    前記特定された較正レシピによって指定されたプロセスパラメータを用いて、前記ウエハ面の前記メニスカス処理を継続する工程と
    を備える方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、さらに
    前記現在のギャップが、許容可能なギャップの範囲内にあるか否かを最初に決定する工程であって、前記範囲内の前記ギャップは、安定したメニスカスを用いたメニスカス処理に対応する、工程と、
    前記現在のギャップが前記許容可能なギャップの範囲内にある場合にのみ、前記特定工程および前記継続工程を実行する工程と
    を備える方法。
  18. 請求項16に記載の方法であって、さらに
    前記現在のギャップが、許容可能なギャップの範囲内にあるか否かを最初に決定する工程であって、前記範囲内の前記ギャップは、安定したメニスカスを用いたメニスカス処理に対応する、工程と、
    前記現在のギャップが前記許容可能なギャップの範囲内にない場合に、前記メニスカス処理を中断する工程と
    を備える方法。
  19. 請求項16に記載の方法であって、前記特定工程は、安定したメニスカスのためのプロセスパラメータをそれぞれ指定するものとして知られている複数の較正レシピをレビューする工程を備える方法。
  20. 請求項19に記載の方法であって、前記特定工程は、さらに、
    前記現在のギャップを、前記現在のギャップと同じであるギャップを指定する前記複数の較正レシピの内の1つ較正レシピによって指定されたギャップと照合する工程と、
    前記継続工程で用いる前記1つの較正レシピの前記プロセスパラメータを特定する工程と
    を備える方法。
  21. 請求項20に記載の方法であって、前記ウエハ面の前記メニスカス処理を継続する工程は、
    新しい現行レシピを規定するために、前記1つの較正レシピによって指定された前記プロセスパラメータと一致するように、前記現行レシピの前記プロセスパラメータを調整する工程と、
    前記継続工程で前記新しい現行レシピの前記プロセスパラメータを用いて、前記ウエハを処理する工程と
    を備える方法。
  22. 請求項21に記載の方法であって、さらに、
    前記新しい現行レシピの前記プロセスパラメータを表すプロセス制御信号を生成する工程と、
    前記ウエハを処理する工程が、前記新しい現行レシピによって特定された前記プロセスパラメータを用いて前記ウエハを処理するように、前記プロセス制御信号に応答して自動的に前記調整工程を実行する工程と
    を備える方法。
  23. 請求項21に記載の方法であって、前記調整工程は、前記特定の1つの較正レシピによって指定された前記プロセスパラメータと一致するように、前記現行レシピの前記プロセスパラメータを手動で調整させる工程を備える方法。
  24. ウエハ面のメニスカス処理を監視してメニスカスを安定状態に維持するための方法であって、前記処理は、前記ウエハ面および近接ヘッドの間の所望のギャップを指定する現行レシピに応じた処理であり、前記現行レシピは、さらに、前記メニスカス処理のためのプロセスパラメータを指定しており、前記方法は、
    現在のギャップが、所望のギャップ以外であり、かつ、メニスカスを前記安定状態に維持することを許容するギャップ値で構成されているか否かを判定するために、現在のメニスカス処理を監視する工程と、
    現在のギャップが、所望のギャップ以外のものであり、かつ、前記構成を有すると判定された場合に、前記現在のギャップと、前記現在のギャップにわたって安定したメニスカスを確立するのに用いるための較正済みプロセスパラメータとを指定する較正レシピを特定する工程と、
    前記現行レシピの前記プロセスパラメータを、前記特定された較正レシピの前記プロセスパラメータに自動的に調整する工程と、
    前記特定された較正レシピによって指定された前記プロセスパラメータを用いて、前記ウエハ面の前記メニスカス処理を継続する工程と
    を備える方法。
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