JP2011500927A - 活性のある水素原子を有する不飽和開始剤からのポリエーテルアルコールの製造方法 - Google Patents

活性のある水素原子を有する不飽和開始剤からのポリエーテルアルコールの製造方法 Download PDF

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Abstract

少なくとも1のアルキレンオキシドと一分子につき少なくとも1の活性のある水素原子を有する少なくとも1の不飽和開始剤との塩基性触媒作用下での反応を介したポリエーテルアルコールの製造方法において、
このアルコキシル化を少なくとも2の工程において実施し、
その際工程(I)において1以上の開始剤と開始剤1molにつき最大で10molのアルキレンオキシドとのアルコキシル化を1Molにつき最大で0.0085molの塩基性触媒の触媒濃度を用いて実施し、かつ、
工程(II)及び場合により引き続く工程において工程(I)からの1以上のアルコキシル化された開始剤を更なるアルキレンオキシドと開始剤1molにつき少なくとも0.010molの塩基性触媒の触媒濃度で反応させる方法。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、少なくとも1のアルキレンオキシドと一分子につき少なくとも1の活性のある水素原子を有する少なくとも1の不飽和開始剤との塩基性触媒作用下での反応を介したポリエーテルアルコールの製造方法において、
このアルコキシル化を少なくとも2の工程において実施し、
その際工程(I)において1以上の開始剤と開始剤1molにつき最大で10molのアルキレンオキシドとのアルコキシル化を1Molにつき最大で0.0085molの塩基性触媒の触媒濃度を用いて実施し、かつ、
工程(II)及び場合により引き続く工程において工程(I)からの1以上のアルコキシル化された開始剤を更なるアルキレンオキシドと開始剤1molにつき少なくとも0.010molの塩基性触媒の触媒濃度で反応させることを特徴とする製造方法に関する。
アルコキシル化アルコールは多方面で使用され、例えば乳化剤として、建材、例えばコンクリートの流動改善剤として又はこの製造のために使用される。通常はこれをアルコールのアルコキシル化により製造する。
EP 1 ,069,139は、水性ポリマー分散液の製造及び使用の他に、塩基性触媒(触媒としてのナトリウムメタノラート)作用下でのアリル−又はビニルエーテルアルコール(例えば4−ヒドロキシブチルビニルエーテル)とアルキレンオキシド(エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド)の反応を介したアリル−又はビニルエーテルアルコールアルコキシラートの製造を記載する。4−ヒドロキシブチルビニルエーテルとアルキレンオキシドとの反応は、0.2molのナトリムメタノラート溶液を触媒として添加することにより一工程で行われる。
DE 100,20,670は、オルガノシロキサンとビニルエーテルアルコールとの反応により得られる、ポリアルキレングリコール変性されたオルガノシロキサニル誘導体を記載する。この種のビニルエーテルアルコキシラートは、同様に、塩基性触媒(0.2molのナトリウムメタノラート溶液)作用下でのビニルエーテルアルコール(ヒドロキシブチルビニルエーテル)のアルコキシル化により製造される。
この引用された刊行物においては、アルキレンオキシドと比較的高い濃度の塩基性触媒(ビニルエーテルアルコール1molにつき0.459molのナトリウムメタノラート溶液)との反応のために不飽和開始剤が装入されることが記載される。
高濃度の塩基性触媒は、アルキレンオキシドと開始剤との高い反応速度を生じ、これは空時収量の理由から、ひいては方法の経済性から極めて所望されている。
しかしながら、敏感な開始剤、例えば特にアリル−又はビニルエーテルアルコールと塩基性触媒、例えば水酸化ナトリウム又はカリウム又はナトリウム−又はカリウムメタノラートとの混合物についての動的示差熱量測定は、より高い触媒濃度(開始剤アルコール1molにつき0.07molを超える塩基性触媒)では、このアリル−又はビニルエーテルアルコールと塩基性触媒との混合物は既に150〜170℃のオンセット温度(Onset-Temperatur)で副反応を示し、これは極めて発熱性であり、この結果反応器中の制御不能な状態を生じる。
オンセット温度とは、本発明の範囲内において、危険な発熱反応(200kJ/kgを超える)が生じることが開始するような温度が理解される。オンセット温度は、有利には、示差熱量測定器(DSC)、例えば動的示差熱量測定器により測定されることができる。このようにして測定されたオンセット温度は、動的示差熱量測定器の加熱速度の依存性を示すので、前述のオンセット温度は常に2.5k/分(又は2.5℃/分)の加熱速度に関連する。
この発見は、意外なことであり、というのは、ビニルエーテルアルコールは通常は塩基(例えばKOH)で安定化され、かつ、この純粋な、塩基で安定化されたビニルエーテルアルコールは動的示差熱量測定で通常は320〜350℃から始まってこの副反応を示すからである。
アルコキシル化装置の安全性を保証するためには、これらは、この反応の実施により達成可能な最高の温度(これは極端な場合には若干の時間付与されることができる)が、発熱性副反応の最低のオンセット温度よりも約100℃より低いように駆動するべきである。
アルコキシル化装置を安全かつ同時に経済的に駆動することができるように、この副反応のオンセット温度は290℃を下回ってはならない。
すなわち、一分子につき少なくとも1の活性のある水素原子を有する不飽和化合物をアルキレンオキシドと塩基性触媒作用下で反応させるための方法であって、経済的であり、すなわち、高い空時収率を可能にし、かつ、製造装置の安全性を保証する方法を見出すという課題が存在した。
このような敏感な開始剤のアルコキシル化を可能にするための可能性のある解決策は、アルコキシル化装置に広範な安全処置、例えば急冷容器を備えることであってよい。急冷容器は通常は大きな圧力容器であり、この容量は生産すべきバッチの数倍であり、かつ、これは常に所定のパーセンテージが水又は他の液体で充填されている。アルコキシル化の間に反応器中のこの温度がオンセット温度の100K−帯域内の値に達成する場合には、この反応器内容物は極めて短い時間にこの安全系により急冷容器中に押し込まれ、このようにして不所望な反応を停止する。しかしながら、急冷容器の組み込みは、高い投資と関連しており、かつ、存在する装置において空間的な限界のために常に可能なわけでない。このような付加的な安全処置は、すなわち、通常は極めて手間がかかる。
この課題は導入部で記した方法により解決されることができた。
調査により、不飽和開始剤の危険な発熱性の塩基性触媒作用された副反応のためのオンセット温度は、開始剤中の塩基性触媒の濃度に対する依存性を示すことが明らかになった。
本発明による、少なくとも1のアルキレンオキシドと一分子につき少なくとも1の活性のある水素原子を有する少なくとも1の不飽和開始剤との塩基性触媒作用下での反応によるポリエーテルアルコールの製造方法では、以下のように進行し、すなわち、このアルコキシル化が少なくとも2の工程、例えば2〜4の工程、特に2工程で実施し、
その際工程(I)において1以上の開始剤と開始剤1molにつき最大で10molのアルキレンオキシドとのアルコキシル化を1Molにつき最大で0.0085molの塩基性触媒の触媒濃度を用いて実施し、かつ、
工程(II)及び場合により引き続く1以上の工程において工程(I)からの1以上のアルコキシル化された開始剤を更なるアルキレンオキシドと開始剤1molにつき少なくとも0.010molの塩基性触媒の触媒濃度で反応させる。
開始剤とは、本発明の一実施態様において、一分子につき少なくとも1の活性のある水素原子を有するエチレン性不飽和分子が理解され、特に一分子につき少なくとも1のエチレン性二重結合を有するアミン及びアルコールが理解される。有利には、開始剤は、一分子につき少なくとも1のエチレン性不飽和二重結合を有するエーテルアミン及びエーテルアルコールから選択され、例えば一般式I
Figure 2011500927
[式中、可変部は以下のように定義されている:
Xは、N−H又は有利には酸素である、
xは、0〜4の範囲内の整数、有利には0又は1である、
yは、0又は1である、
その際、x又はyのいずれかは0でないか、
又は、x及びyは両方0でない]
のエーテルアルコールから選択される。
Aは、C2〜C10−アルキレン基、分枝状の又は有利には線状の、例えばCH(CH3)−CH2、[CH(CH3)]2、有利には(CH22、(CH23、(CH24、(CH25、(CH26、(CH27、(CH28、(CH29、(CH210、特に線状のC2〜C6−アルキレン、例えば(CH22、(CH23、(CH24、(CH25、(CH26、及び(ポリ)アルキレンオキシド、特にポリエチレンオキシド、例えば(CH22−O−(CH22、[(CH22−O]2−(CH22、[(CH22−O]3−(CH22、[(CH22−O]4−(CH22から選択されている。
式Iの有利な化合物のための例は、アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル、3−アミノプロピルビニルエーテル又はこの混合物である。
本発明の一実施態様においては、開始剤はアリルエーテルアルコール又は有利にはビニルエーテルアルコールから選択される。特にとりわけ有利には4−ヒドロキシブチルビニルエーテルである。
本発明の一実施態様においては、複数の開始剤を使用し、これは有利にはそれぞれ一般式Iの化合物である。しかしながら有利には、本発明による方法は1のみの開始剤を用いて実施すべきである。
本発明の他の一実施態様において、開始剤として、少なくとも10質量%までが少なくとも1の一般式Iの化合物を、かつ、更に90質量%までアルコール又はアミンであって、エチレン性二重結合無しのもの、例えばC1〜C10−アルカノール又はC1〜C10−アミンを含有する混合物を使用する。
本発明の範囲内において、アルキレンオキシドとは、1以上のC2〜C10−アルキレンオキシドが使用できる。アルキレンオキシドとしては有利にはブチレンオキシド、特にエチレンオキシド又はプロピレンオキシドを使用でき、更に、エチレンオキシドとプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドとの混合物が有利である。
複数のアルキレンオキシドを使用する場合には、アルキレンオキシドは本発明による方法の実施の変形に応じて、ブロックとして又はランダムに分割して開始剤に重合導入することができる。
本発明の一実施態様において、本発明による方法の工程(I)のために、工程(II)及び場合により引き続く工程のためのものと同じアルキレンオキシドを使用する。本発明の方法の他の一実施態様において、本発明による方法の工程(II)及び場合により引き続く工程のために、本発明による方法の工程(I)とは異なるアルキレンオキシド又はアルキレンオキシド混合物を使用する。
本発明による方法は、塩基性触媒の存在下で実施される。適しているのは、塩基性アルカリ土類金属化合物、特に塩基性アルカリ金属化合物、例えばアルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属カーボナート、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属アルコラート及びアルカリ金属アルコラート、特にアルカリ金属−C1〜C4−アルカノラートである。
有利には、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセシウム並びにカルシウム及びマグネシウムの水酸化物、酸化物及びアルコラートである。
特に有利には、ナトリウム及びカリウムの水酸化物及びアルコラートである。アルコラートとは、メタノラートが有利である。特に有利には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメタノラート及びカリウムメタノラートである。2以上の塩基性アルカリ金属化合物の混合物も適している。
本発明による方法においては工程(I)において、1以上の開始剤をアルキレンオキシドと、開始剤1molにつき最大で0.0085molの塩基性触媒の、有利には開始剤1molにつき最大で0.0066molの塩基性触媒の、特に有利には開始剤1molにつき最大で0.005molの塩基性触媒の、特にとりわけ有利には開始剤1molにつき最大で0.00415molの塩基性触媒の、より一層有利には開始剤1molにつき0.00332molの塩基性触媒の触媒濃度で反応させる。
本発明による方法の工程(I)において、1以上の開始剤を、開始剤1molにつき3〜10、有利には4〜8、特に有利には5〜7Molのアルキレンオキシドと反応させる。
本発明の一実施態様において、本発明の方法の工程(I)を110℃〜180℃、有利には120℃〜170℃、特に有利には130℃〜160℃の反応温度で実施する。
本発明の一実施態様において、本発明の方法の工程(I)を常圧(1bar)で実施する。本発明の一実施態様において、本発明の方法の工程(I)を高められた圧力で、例えば1.01〜20barで実施する。
本発明の方法の工程(I)の実施後に、アルコキシル化された開始剤を得、本発明の範囲内においては開始剤アルコキシラートとも呼ばれる。
工程(I)からの開始剤アルコキシラートは、引き続き本発明により少なくとも1の更なる工程において、例えば工程(II)において、工程(I)からのアルキレンオキシドと異なるか又は有利には同じであることができる更なるアルキレンオキシドと塩基性触媒作用下で反応させ、その際、この触媒濃度は工程(I)からの開始剤アルコキシラートにおいて、開始剤アルコキシラート1molにつき少なくとも0.010molの塩基性触媒、有利には、開始剤アルコキシラート1molにつき少なくとも0.015molの塩基性触媒、特に有利には開始剤アルコキシラート1molにつき少なくとも0.020molの塩基性触媒の値に高められる。
工程(I)からの開始剤アルコキシラートはこの場合に、開始剤アルコキシラート1molにつき3〜200mol、有利には7〜160mol、特に有利には10〜140molのアルキレンオキシドと反応される。
本発明の一実施態様において、本発明の方法の工程(II)及び1以上の場合により引き続く工程を110℃〜180℃、有利には120℃〜170℃、特に有利には130℃〜160℃の反応温度で実施する。
本発明の一実施態様において、本発明の方法の工程(II)及び1以上の場合により引き続く工程は、常圧で実施される。本発明の他の一実施態様において、本発明の方法の工程(II)及び場合により引き続く工程を高められた圧力で、例えば1.01〜10barで実施する。
工程(I)における触媒濃度により発熱性副反応のオンセット温度が285℃、有利には290℃、特に有利には300℃、とりわけ有利には310℃を超える値に高められることができることが見出された。しかしながら、この極めて低い触媒濃度は、強力に減少された反応速度を生じ、これはこの方法にとって経済的に妨害的である可能性がある。
本発明の一実施態様において、1molの開始剤につき全部で少なくとも0.015molの塩基性触媒を添加する。
アルコキシル化の本発明による多工程は、様々な実施態様において実現化されることができる。
この実施態様の1つは、開始剤を低濃度の触媒を用いて第1の工程においてアルキレンオキシドと反応させ、次いで触媒を反応器中に後計量供給し、この反応器中にある混合物を再度アルキレンオキシドと反応させることである。
この実施態様の一変形において、この反応の第1の工程及び場合により引き続く工程の一部を反応器中で実施し、この反応混合物を次いで他の反応器中に移し、この中でこの後続工程の残りを実施する。
他の一実施態様において、本発明による方法の工程(I)は反応器中で実施される。この場合に得られる中間生成物、開始剤アルコキシラート、を次いで他の容器、例えばタンク中に移し、ここで貯蔵する。第2工程の実施のために、次いで、他の容器中に中間貯蔵した開始剤アルコキシラートを新規の開始剤として反応器中に装入し、本発明の方法の引き続く工程(II)及び場合により更なる工程を実施する。場合により、工程(II)からの生成物も他の容器、例えばタンク中に移し、ここで貯蔵し、そして開始剤としてこの反応のために第3工程において利用する。
すなわち、この反応の2以上の工程は、同一の反応器中で行われることができるが、しかしながらこれは必ず行われなくてはならないわけでない。
本発明の更なる主題は、本発明の方法により得られるポリエーテルアルコールである。本発明によるポリエーテルアルコールは、改善された純度により優れている。
本発明の更なる主題は、建材、例えばコンクリートのための流動改善剤としての又はこの製造のための本発明によるポリエーテルアルコールの使用である。
次の例は、本発明を詳説するが、限定するものではない。
塩基性触媒はしばしば塩基とも略称される。
このヒドロキシル価をそれぞれDIN53240により決定した。圧力の記載はmbar又はbarに関し、常に絶対圧である。
比較例1−4
動的示差熱量測定器(Mettler TA 8000)の測定のための装置中で表1に挙げた量の4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)を、V4Aるつぼ中に窒素雰囲気下で加熱速度2.5K/分で加熱し、前記エーテルは表1に挙げた濃度の塩基性触媒を含有していた。この場合に、表1に挙げたオンセット温度及び放出した熱量を見出した。
表1:塩基性触媒を用いたHBVEのオンセット温度
Figure 2011500927
実施例5−8:
動的示差熱量測定器(Mettler TA 8000)の測定のための装置中で表2に挙げた量の4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)又はHBVE−エトキシラート(HBVE+5EO)を、V4Aるつぼ中に窒素雰囲気下で加熱速度2.5K/分で加熱し、前記化合物は表2に挙げた濃度のカリウムメタノラートを塩基性触媒として含有していた。この場合に、表2に挙げたオンセット温度及び放出した熱量を見出した。
表2:塩基性触媒を用いたHBVE又はHBVE+5EOのオンセット時間
Figure 2011500927
実施例9:
触媒としてカリウムメタノラートを用いたHBVE+22EOの製造:
1リットルの反応器中に4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)71.3g及びカリウムメタノラート溶液0.45g(メタノール中32質量%のカリウムメタノラート)を装入した(0.0033mol塩基/mol HBVE)。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された反応器中に140℃でエチレンオキシド135.2gを送り込んだ。30分間の浄化時間(Abreaktionszeit)後に、1リットルの反応器を80℃に冷却し、カリウムメタノラート溶液2.95g(メタノール中32質量%のカリウムメタノラート)を添加した(全部で:0.025mol塩基/mol HBVE)。
引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力に押し入れた。
次いで140℃で更なるエチレンオキシド460.8gを反応器中に送り込んだ。30分間の後反応時間の後に1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−9を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−9を安定化した。
PEA−9のヒドロキシル価は、51.4mg KOH/gであり、この動粘性率は62.5mm2/s(50℃で)であった。
実施例10:触媒としてナトリウムメタノラートを用いたHBVE+22EOの製造:
1リットルの反応器中に4−ヒドロキシブチルビニルエーテル71.3g及びナトリウムメタノラート溶液0.48g(メタノール中30質量%のナトリウムメタノラート)を装入した(0.0043mol塩基/mol HBVE)。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された反応器中に140℃でエチレンオキシド135.2gを送り込んだ。30分間の浄化時間後に、1リットルの反応器を80℃に冷却し、ナトリウムメタノラート溶液2.32g(メタノール中30質量%のナトリウム)を添加した(全部で:0.025mol塩基/mol HBVE)。
引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力に押し入れた。
次いで140℃で更なるエチレンオキシド460.8gを反応器中に送り込んだ。30分間の後反応時間の後に1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−10を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−10を安定化した。
PEA−10のヒドロキシル価は、51.0mg KOH/gであり、この動粘性率は63.0mm2/s(50℃で)であった。
実施例11:本発明による方法の工程(I)によるHBVE+5EOの製造(工程(I)外部に配置(lagern)):
1リットルの反応器中に4−ヒドロキシブチルビニルエーテル231g及びカリウムメタノラート溶液1.44g(メタノール中32質量%のカリウムメタノラート)を装入した(0.0033mol塩基/mol HBVE)。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド439gを送り込んだ。30分間の浄化時間の後、1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧し、このように得られたPEA−11を搬出した。
PEA−11のヒドロキシル価は、166.9mg KOH/gであった。
実施例12:HBVE+22EOの製造:
1リットルの反応器中にPEA−11 206gを装入し、カリウムメタノラート溶液2.95g(メタノール中32質量%のカリウムメタノラート)を添加した(全部で:0.025mol塩基/mol HBVE)。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド464gを送り込んだ。30分間の後反応時間の後に1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−12を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−12を安定化した。
PEA−12のヒドロキシル価は、51.2mg KOH/gであり、この動粘性率は62.7mm2/s(50℃で)であった。
実施例13:本発明による方法の工程(I)によるHBVE+5EOの製造(工程(I)外部に配置):
1リットルの反応器中に4−ヒドロキシブチルビニルエーテル231g及びナトリウムメタノラート溶液1.54g(メタノール中30質量%のナトリウムメタノラート)を装入した(0.0043mol塩基/mol HBVE)。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド439gを送り込んだ。30分間の浄化時間の後、1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧し、このように製造されたPEA−13を搬出した。
PEA−13のヒドロキシル価は、167.1mg KOH/gであった。
実施例14:HBVE+22EOの製造:
1リットルの反応器中にPEA−13 206gを装入し、ナトリウムメタノラート溶液2.32g(メタノール中30質量%のナトリウムメタノラート)を添加した(全部で:0.025mol塩基/mol HBVE)。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド464gを送り込んだ。
30分間の後反応時間の後に1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−14を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−14を安定化した。
PEA−14のヒドロキシル価は、52.0mg KOH/gであり、この動粘性率は61.9mm2/s(50℃で)であった。
実施例15:HBVE+27EOの製造(工程(II)、外部に配置)
1リットルの反応器中にPEA−11 172g及びカリウムメタノラート溶液9.64g(メタノール中32質量%のカリウムメタノラート)を装入した(0.0861mol塩基/mol HBVE)。この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド498gを送り込んだ。30分間の浄化時間の後、1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧し、このように製造されたPEA−15を搬出した。
PEA−15のヒドロキシル価は、42.8mg KOH/gであった。
実施例16:HBVE+128EOの製造(工程(III))
1リットルの反応器中にPEA−15 151g(0.0861mol塩基/molHBVE)を装入した。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド519gを送り込んだ。
60分間の浄化時間の後に1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−16を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−16を安定化した。
PEA−16のヒドロキシル価は、10.1mg KOH/gであり、この動粘性率は530mm2/s(80℃で)であった。
実施例17:HBVE+27EOの製造(工程(II)、外部に配置)
1リットルの反応器中にPEA−13 172g及びナトリウムメタノラート溶液7.93g(メタノール中30質量%のナトリウムメタノラート)を装入した(0.0861mol塩基/mol HBVE)。この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド498gを送り込んだ。30分間の浄化時間の後、1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧し、このように得られた本発明により製造されたPEA−17を搬出した。
PEA−17のヒドロキシル価は、43.1mg KOH/gであった。
実施例18:HBVE+128EOの製造
1リットルの反応器中にPEA−17 151g(0.0861mol塩基/molHBVE)を装入した。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド519gを送り込んだ。
60分間の浄化時間の後に1リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−18を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−18を安定化した。
PEA−18のヒドロキシル価は、9.7mg KOH/gであり、この動粘性率は550mm2/s(80℃で)であった。
実施例19:HBVE+128EOの製造
1リットルの反応器中にPEA−11 172g及びカリウムメタノラート溶液9.64g(メタノール中32質量%のカリウムメタノラート)を装入した(0.0861mol塩基/mol HBVE)。
この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。
このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド498gを送り込んだ。30分間の浄化時間後、この生成物を1リットルの反応器から5リットルの反応器中に押し込んだ。
引き続き5リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力に押し入れた。このようにして不活性化された5リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド2283gを送り込んだ。
60分間の浄化時間の後に5リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−19を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−19を安定化した。
PEA−19のヒドロキシル価は、10.3mg KOH/gであり、この動粘性率は510mm2/s(80℃で)であった。
実施例20:HBVE+128EOの製造(工程(II)(HBVE+27EO)、外部に配置):
1リットルの反応器中にPEA−13 172g及びナトリウムメタノラート溶液7.93g(メタノール中30質量%のナトリウムメタノラート)を装入した(0.0861mol塩基/mol HBVE)。この1リットルの反応器を80℃に加熱した。引き続きこの1リットルの反応器を50mbarまでに排気し、この真空を窒素で破壊した。排気及び窒素での真空破壊を3回繰り返した。
引き続き1リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力まで押し入れた。このようにして不活性化された1リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド498gを送り込んだ。
30分間の浄化時間後、この生成物を1リットルの反応器から5リットルの反応器中に押し込んだ。
引き続き5リットルの反応器を140℃に加熱し、窒素を1.5barの圧力に押し入れた。このようにして不活性化された5リットルの反応器中に140℃でエチレンオキシド2283gを送り込んだ。
60分間の浄化時間の後に5リットルの反応器を80℃に冷却し、放圧した。本発明により製造されたPEA−20を得た。引き続きパラ−tert−ブチルカテコール67mgを添加し、PEA−20を安定化した。
PEA−20のヒドロキシル価は、9.9mg KOH/gであり、この動粘性率は540mm2/s(80℃で)であった。
要約
活性のある水素原子を有する不飽和開始剤からのポリエーテルアルコールの製造方法
少なくとも1のアルキレンオキシドと一分子につき少なくとも1の活性のある水素原子を有する少なくとも1の不飽和開始剤との塩基性触媒作用下での反応を介したポリエーテルアルコールの製造方法であって、
このアルコキシル化を少なくとも2の工程において実施し、
その際工程(I)において1以上の開始剤と開始剤1molにつき最大で10molのアルキレンオキシドとのアルコキシル化を1Molにつき最大で0.0085molの塩基性触媒の触媒濃度を用いて実施し、かつ、
工程(II)及び場合により引き続く工程において工程(I)からの1以上のアルコキシル化された開始剤を更なるアルキレンオキシドと開始剤1molにつき少なくとも0.010molの塩基性触媒の触媒濃度で反応させる製造方法。

Claims (13)

  1. 少なくとも1のアルキレンオキシドと一分子につき少なくとも1の活性のある水素原子を有する少なくとも1の不飽和開始剤との塩基性触媒作用下での反応を介したポリエーテルアルコールの製造方法において、
    このアルコキシル化を少なくとも2の工程において実施し、
    その際工程(I)において1以上の開始剤と開始剤1molにつき最大で10molのアルキレンオキシドとのアルコキシル化を1Molにつき最大で0.0085molの塩基性触媒の触媒濃度を用いて実施し、かつ、
    工程(II)及び場合により引き続く1以上の工程において工程(I)からの1以上のアルコキシル化された開始剤を更なるアルキレンオキシドと開始剤1molにつき少なくとも0.010molの塩基性触媒の触媒濃度で反応させることを特徴とする製造方法。
  2. 1以上の開始剤がアリル基又はビニル基を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 1以上の開始剤がビニルエーテルアルコールであることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 活性のある水素原子を有する開始剤が4−ヒドロキシブチルビニルエーテルであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. アルキレンオキシドがエチレンオキシド及びプロピレンオキシドから選択されることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 塩基性触媒として水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウム及び/又はナトリウムアルコラート及び/又はカリウムアルコラートを使用することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 塩基性触媒と開始剤との混合物が最高で285℃のオンセット温度を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 開始剤1molにつき全部で少なくとも0.015molの塩基性触媒を添加することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 工程(I)において1以上の開始剤とアルキレンオキシドとのアルコキシル化を開始剤1Molにつき最高で0.00415molの塩基性触媒の触媒濃度を用いて実施することを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 工程(II)において工程(I)からの1以上のアルコキシル化開始剤と更なるアルキレンオキシドとを開始剤1molにつき少なくとも0.015molの塩基性触媒の触媒濃度で反応させることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 工程(I)において1以上の開始剤のアルコキシル化を開始剤1molにつきアルキレンオキシド5〜7molを用いて実施することを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項記載の方法により製造されたポリエーテルアルコール。
  13. 建材の流動改善剤としての又はこの製造のための請求項12記載のポリエーテルアルコールの使用。
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