JP2003336095A - 液体洗浄剤 - Google Patents
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Abstract
剤を提供する。 【解決手段】 反応性不飽和基を有するポリオキシアル
キレンエーテルと、アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、スチレンカルボン酸及びこれらの塩からなる群か
ら選ばれる1種以上のモノマーとの共重合体を含有す
る、液体洗浄剤。
Description
洗剤、台所用洗剤、住居用洗剤、各種硬質表面等のクリ
ーニング用洗浄剤、液体クレンザー等の幅広い分野で有
用な液体洗浄剤に関する。
浄剤は一般に粉末洗浄剤に比べて水への溶解性に優れ、
汚れた部分に直接塗布できるという利点を有する。また
生産する場合には乾燥工程が必要ないことから、粉末や
固形の洗浄剤には配合出来ない熱に不安定な物質を配合
できる利点があり、乾燥設備等の複雑な装置を必要とし
ない等の長所を有する。
る、アルカリ剤、カルシウム捕捉剤、漂白剤、酵素、研
磨剤等を配合することが望まれている。しかしながら固
体成分を含有する液体洗浄剤の場合は特に、保存中に固
体成分が沈殿・分離して容易に再分散されなかったり、
製品粘度が高くなり過ぎて洗濯槽へ注ぐのが容易でない
といった問題が起こりやすい。固体成分の沈降を抑制す
るためには、従来から液相の粘度を高めたり、固体の粒
径を小さくする等の方法が採られているが、高粘度化に
は前記問題があり、固体粒径を小さくしただけでは安定
な分散は実現しなかった。
0−39319号公報には少なくとも30%加水分解し
た無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテル
とのコポリマー、特開平3−86800号公報には両親
媒性カルボキシ含有ポリマー、特開平5−140599
号公報には固相表面から伸張できる基を含むモノマーと
固相と会合できる基を含むモノマーを有するコポリマ
ー、特開平7−508781号公報には液相で自己会合
を示す基と、液相に溶解性のモノマーを有するポリマ
ー、といった高分子型分散剤を用いる液体洗浄剤組成物
が開示されている。しかしながらこれらで達成されてい
る分散安定性は満足のいくものではなかった。
の分散安定性が良好な液体洗浄剤を提供することにあ
る。
基を有するポリオキシアルキレンエーテルとアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、スチレンカルボン酸及
びこれらの塩からなる群から選ばれる1種以上のモノマ
ー(以下、アニオン性モノマーという)との共重合体
(以下、共重合体という)を含有する、液体洗浄剤、及
びその製法、並びに反応性不飽和基を有するポリオキシ
アルキレンエーテルとアニオン性モノマーとの共重合体
であって、反応性不飽和基を有するポリオキシアルキレ
ンエーテルとアニオン性モノマーの合計比率が、共重合
体を構成するモノマー全体に対して50〜100質量%
である共重合体からなる分散剤を提供する。
は、反応性不飽和基を有するポリオキシアルキレンエー
テルと前記特定のアニオン性モノマーとの共重合体(以
下、単に共重合体という)を含有する。即ち、反応性不
飽和基を有するポリオキシアルキレンエーテル及び前記
特定のアニオン性モノマー由来の構造単位を含む共重合
体を含有するものである。液体洗浄剤中、共重合体の含
有量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.3〜7質
量%がさらに好ましく、0.5〜5質量%が特に好まし
い。
レンエーテルにおいて、反応性不飽和基とは、ラジカル
重合可能な不飽和基であることが好ましい。この反応性
不飽和基を有するポリオキシアルキレンエーテルは、下
記一般式(1)で表わされるものが好ましい。
って、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニ
ル基を示す。R4は、水素原子、炭素数1〜22の直鎖
若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又
は炭素数6〜22のアリール基、アルキルアリール基若
しくはアリールアルキル基を示す。n個のAOは、同一
又は異なって、アルキレンオキシ基を示す。nは、3〜
200の数を示す。pは、0又は1を示す。Xは、炭素
数1〜12のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレ
ン基又は下記一般式(2)
5は、水素原子、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数6〜2
2のアリール基、アルキルアリール基若しくはアリール
アルキル基を示す。m個のAOは、同一又は異なって、
アルキレンオキシ基を示す。qは、1〜10の数を示
す。mは、0〜200の数を示す。)〕
又は異なって、水素原子又はメチル基が好ましい。
は、同一又は異なって、水素原子、又は炭素数1〜8の
アルキル基若しくはフェニル基が好ましく、メチル基が
更に好ましい。例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル基等が挙げられる。
ルキレン基が好ましく、炭素数1〜3のアルキレン基が
更に好ましく、例えばメチレン、エチレン、プロピレ
ン、トリメチレン基が挙げられ、メチレン基が特に好ま
しい。
は異なって、炭素数2〜4のアルキレンオキシ基が好ま
しく、ブロック、ランダム、交互何れの重合体であって
もよい。m、nは、同一又は異なって、好ましくは、3
〜100であり、更に好ましくは3〜50である。m+
nは、好ましくは3〜200、更に好ましくは6〜10
0である。AOが、炭素数2のエチレンオキシ基の単独
重合体である場合、前述のR4、R5は、同一又は異なっ
て、水素原子以外が好ましい。特に、一般式(1)、
(2)の(AO)n、(AO)mは、同一又は異なって、下記
一般式(3)で表わされるブロック重合体又はランダム
重合体、特にブロック重合体が好ましく、ブロック重合
体の場合は、反応性不飽和基R1R2C=C(R3)により
近い位置にエチレンオキシ基が結合していることが好ま
しい。
す。) ここで、一般式(3)のrは、好ましくは3〜50、s
は、好ましくは1〜30である。
式(2)のqは、1〜5が好ましく、1が更に好まし
い。
重合比を設定できる利点から、アクリル酸、メタクリル
酸及びこれらの塩が更に好ましい。これらにその他のア
ニオン性モノマー(イタコン酸、スチレンカルボン酸、
及びそれらの塩)を共重合しても良い。
レンエーテルと反応性の高いアクリル酸、メタクリル酸
及びこれらの塩と共重合させることで、全モノマー中、
アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩の割合(モル
比)を高く迄設定できる。これに対して、反応性不飽和
基を有するポリオキシアルキレンエーテルと後述するマ
レイン酸系モノマーとの共重合の場合、マレイン酸系モ
ノマーは、一般に重合反応性が低いため、マレイン酸系
モノマーの割合(モル比)は、ある程度迄しか高くでき
ない。また、本発明に用いられる反応性不飽和基を有す
るポリオキシアルキレンエーテルは、同じポリオキシア
ルキレン基を有するポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリル酸エステルと比較して、エステル化を必要
としないため、安価に製造できる。
ンモニウム、総炭素数1〜22のアルキルもしくはアル
ケニルアンモニウム、炭素数1〜22のアルキル若しく
はアルケニル置換ピリジニウム、総炭素数1〜22のア
ルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸等が挙げ
られ、ナトリウム、カリウムの様なアルカリ金属塩が好
ましい。
るポリオキシアルキレンエーテルの重量平均分子量は、
後述する方法(GPC条件)により求められ、500
〜5000が好ましく、1000〜4000がさらに好
ましい。
子量は、後述する方法(GPC条件)により求めら
れ、2000〜100万が好ましく、4000〜25万
がさらに好ましい。この範囲内では、分散剤として、高
い分散性を示す。また、2000未満の分子量のオリゴ
マーが合成時に少量副生して含まれていてもよい。
レンエーテル(A)とアニオン性モノマー(B)との共
重合比は、(A):(B)=99:1〜40:60(質
量比)が好ましく、96:4〜50:50がさらに好ま
しい。この範囲内では、共重合体は、分散質への吸着を
担う構造(アニオン性モノマーのカルボキシ基)と、液
体部分へ溶けて立体効果を担う構造(ポリオキシアルキ
レンエーテル部分)とのバランスを保つと考えられ、高
い分散性能を示す。
アルキレンエーテル(A)とアニオン性モノマー(B)
とのモル比は、(A):(B)=50:50〜1:99
が好ましく、40:60〜2:98がさらに好ましく、
19:81〜2:98が特に好ましい。
ノマーが共重合されていてもかまわないが、反応性不飽
和基を有するポリオキシアルキレンエーテルとアニオン
性モノマーが、共重合体を構成するモノマー全体に対し
て好ましくは50〜100質量%(他のモノマーは、0
〜50質量%)であり、さらに好ましくは、70〜10
0質量%、特に好ましくは80〜100質量%である。
この範囲内では、共重合体は、分散質への吸着を担う構
造(アニオン性モノマーのカルボキシ基)と、液体部分
へ溶けて立体効果を担う構造とのバランスを保つと考え
られ、高い分散性能を示す。
(8)のモノマーが好ましい。塩として、前述のものが
挙げられる。 (1)スルホン酸基を有するビニルモノマー。例えばス
チレンスルホン酸(又はその塩)、2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸(又はその塩)、(メ
タ)アリルスルホン酸(又はその塩)等が好ましい。 (2)カチオン基を有するビニルモノマー。例えば塩化
2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチルトリメチル
アンモニウム、塩化ビニルベンジルトリメチルアンモニ
ウム、エチル硫酸2−((メタ)アクリロイルオキシ)
エチルジメチルエチルアンモニウム、塩化3−((メ
タ)アクリルアミド)プロピルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ジアリルジメチルアンモニウム等が好ましい。 (3)無置換、あるいは窒素上に炭素数1〜12の飽和
もしくは不飽和のアルキル基又はアラルキル基を有する
置換(メタ)アクリルアミド。例えば、(メタ)アクリ
ルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、2−(N,
N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリルアミド、
3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アク
リルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルア
ミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブ
トキシメチル(メタ)アクリルアミド等が好ましい。 (4)N−ビニル脂肪族アミド。例えば、N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルム
アミド等が好ましい。 (5)炭素数1〜22の無置換もしくは置換の、飽和も
しくは不飽和アルキル基又はアラルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル。例えば、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−
(N,N−ジメチルアミノ)エチル、(メタ)アクリル
酸2−メトキシエチル、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリル酸エステル等が好ましい。 (6)スチレン骨格を有するモノマー。例えば、スチレ
ン、4−エチルスチレン、α−メチルスチレン等が好ま
しい。 (7)ビニルエステル。例えば、酢酸ビニル、カプロン
酸ビニル等が好ましい。 (8)マレイン酸系モノマー。例えば、無水マレイン
酸、マレイン酸及びその塩、マレイン酸モノエステル及
びその塩、並びにマレイン酸モノアミド及びその塩。
(3)、(8)である。
を有するポリオキシアルキレンエーテルの合成方法は特
に限定されないが、例えば式(4)のような反応性不飽
和基を有するアルコールに、アルカリ条件下、アルキレ
ンオキシドを付加重合することで得られる。一般式
(1)、(2)のR4、R5が水素原子以外の基である場
合、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物あるい
はピリジンなどアミン類の共存下に、ハロゲン化アルキ
ル、硫酸アルキルなどのアルキル化剤を反応させるいわ
ゆるウイリアムソン反応によって合成することができ
る。
味を示す。Yは、炭素数1〜12のアルキレン基、炭素
数6〜12のアリーレン基又は下記一般式(5)
の意味を示す。)を示す。〕
重合体の製法は特に限定されないが、無溶媒あるいは適
当な溶媒及び重合開始剤の存在下で、前述したモノマー
を重合するのが好ましい。
タノールや2−プロパノールやプロピレングリコールな
どのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどの
エーテル類;アセトンなどのケトン類;酢酸エチルなど
のエステル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのア
ミド類、その他ジメチルスルホキシド、スルホランな
ど、を単独あるいは複数種混合して用いることができ
る。溶媒を用いる場合、その使用量は、全モノマー量に
対して、質量比で、等量〜20倍、好ましくは等量〜1
0倍である。
しく、例えば過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩類;過酸
化ピバリン酸t−ブチルやt−ブチルヒドロペルオキシ
ドなどの有機過酸化物;アゾビス(2,3−ジメチルバ
レロニトリル)などの有機アゾ化合物類;亜硫酸水素ナ
トリウムと酸素との併用などの酸化還元系、過酸化水素
などが単独あるいは併用して用いられる。
して0.01〜60モル%、好ましくは0.01〜20
モル%、特に好ましくは0.01〜5モル%の範囲であ
る。
いし、ある種のモノマーを先に反応槽に仕込み、他種モ
ノマーを重合開始剤と共に順次添加していって重合状態
を調節しても良い。特に、反応性不飽和基を有するポリ
オキシアルキレンエーテルを先に反応槽に仕込み、アニ
オン性モノマーを重合開始剤と共に添加することが好ま
しい。重合温度は、好ましくは10〜130℃、さらに
好ましくは30〜100℃であり、反応時間は、1〜2
0時間が好ましく、さらに2〜10時間が好ましい。
体分散媒と該液体分散媒中に分散する固体分散質とから
なる液体洗浄剤組成物であることが好ましく、更に固体
分散質の少なくとも一部が、後述する無機ビルダーを必
須成分とし、液体分散媒の少なくとも一部が、界面活性
剤を必須成分とし、更に好ましくは水及び/又は水溶性
有機溶剤を含有し、液体分散媒及び/又は固体分散質
が、前記共重合体を含有しているものが好ましい。液体
洗浄剤中、液体分散媒の比率は、30〜69質量%が好
ましく、40〜69質量%が更に好ましい。近似的に液
体分散媒の比率は、液体洗浄剤中の非イオン性界面活性
剤、水酸基含有水溶性有機溶剤及び水の合計配合量の比
率とみなすことができる。液体分散媒量は、通常、遠心
分離によって、固形分を沈降させ、場合によりろ過する
ことで求めることができる。この液体分散媒は水を含ん
でいても良いが、液体洗浄剤のコンパクト化のために、
液体分散媒中の水の比率は、好ましくは40質量%以下
であり、さらに好ましくは3〜20質量%であり、特に
好ましくは3〜15質量%、最も好ましくは3〜12質
量%である。下限は、製造のし易さから、好ましくは
0.1質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以
上である。
合体は、洗浄時に汚れの分散剤、すなわち洗浄対象から
剥離した汚れが再び洗浄対象に付着するのを防止する再
汚染防止剤として作用するが、それと共に配合物中での
固体分散質の化学的安定性を充分に有する分散剤として
も作用する。これは、液体洗浄剤中では、この共重合体
のアニオン性モノマーのカルボキシ基が分散質に吸着し
ポリオキシアルキレン基が液体成分に溶解状態をとるこ
とで、立体効果によって、分散質の凝集・ネットワーク
化を防ぎ、良好な分散状態を維持することで低粘度を作
り出すと考えられる。一方洗浄水中では、この共重合体
は汚れ成分に吸着し、汚れ表面をアニオン性とすること
によるイオン性反発効果で汚れ成分を水中に分散し、洗
浄対象物の再汚染を防止すると考えられる。
高く、安定な分散系が得られるため、液体洗浄剤の低粘
度化を可能とする。ここで述べる安定な分散系とは、当
該液体洗浄剤を製造後、室温(25℃)で1ヶ月保存し
た後の体積分離率が5%以下であることを示す。体積分
離率は、固体成分が沈降分離して上部に生じる透明な液
相の体積が、液体洗浄剤全体積に占める割合のことであ
る。具体的には、後述の実施例の方法により測定する。
酸塩、アルミノケイ酸塩、炭酸塩からなる無機ビルダー
群と共重合体の質量比は、無機ビルダーの分散安定性か
ら、共重合体/無機ビルダー群=1/80〜1/4が好
ましく、1/60〜1/5が更に好ましく、1/40〜
1/8が特に好ましい。
剤と共重合体の質量比は、液体洗浄剤の安定性から、共
重合体/全界面活性剤=1/80〜1/4.1が好まし
く、1/60〜1/4.5が更に好ましく、1/30〜
1/5が特に好ましい。
と結晶性ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、炭酸塩からなる
無機ビルダー群の質量比は、無機ビルダーの分散安定性
から、液体分散媒/無機ビルダー群=1/3〜3/1が
好ましく、1/2〜2/1が更に好ましい。
剤導入口での残留性を低くし、作業性を向上するため
に、3000mPa・s以下であることが好ましく、2
000mPa・s以下であることがさらに好ましく、1
000mPa・s以下であることが特に好ましく、70
0mPa・s以下が最も好ましい。液体洗浄剤の飛散を
防止し、無機ビルダー粒子の安定性を高めるために、1
0mPa・s以上が好ましく、100mPa・s以上が
更に好ましく、200mPa・s以上が特に好ましい。
この場合の粘度とは、200mLビーカーに本液体洗浄
剤200gを満たし、東京計器(株)製B型粘度計によ
り、No.2のローターを、粘度に応じて6〜60r/
minとする速度条件(25℃)において測定した値で
ある。
洗剤、台所用洗剤、住居用洗剤、浴室用洗浄剤、硬質表
面用洗浄剤に用いられる。
重合体以外の各成分について記載する。
剤の種類は特に限定されず、次に記する非イオン性界面
活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性
剤、双性界面活性剤を必要に応じて単独、あるいは混合
して使用することが出来る。液体洗浄剤中、界面活性剤
(後述の液体分散媒に不溶のものを含む)の比率は、3
〜65質量%が好ましく、15〜60質量%がさらに好
ましく、特に20〜50質量%が好ましい。また、液体
分散媒中、界面活性剤の比率は10〜90質量%が好ま
しく、30〜80質量%が更に好ましく、50〜70質
量%が特に好ましい。
ことは従来から行われており、本発明においても、洗浄
力と安定性に優れる点で好適である。非イオン性界面活
性剤の全界面活性剤中の比率は70〜100質量%が好
ましく、更に90〜100質量%、特に100質量%が
好ましい。
国特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)の
3章の1」記載の公知の非イオン性界面活性剤を用いる
ことができる。
オキシド及び/又はポリプロピレンオキシド型の非イオ
ン性界面活性剤、とりわけ炭素数8〜18を有する直鎖
もしくは分岐鎖の第1級又は第2級アルコールに、エチ
レンオキシドを平均5〜20モル付加したポリオキシエ
チレンアルキルエーテル並びにエチレンオキシドを平均
5〜15モル及びプロピレンオキシドを平均1〜5モル
付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテル(但し、エチレンオキシドとプロピレンオ
キシドは、ランダム状に付加していてもブロック状に付
加していてもよい。)などがある。その他、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、蔗糖脂肪酸エステル類、脂肪酸グ
リセリンモノエステル類、高級脂肪酸アルカノールアミ
ド類、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アルカノールアミ
ド類、アミンオキサイド類、アルキルグリコシド類、ア
ルキルグリセリルエーテル類及びN−アルキルグルコン
アミド類等も使用することができる。
末洗剤)の3章の1」記載の公知のアニオン性界面活性
剤を使用することができる。特にスルホン酸塩型、硫酸
塩型、リン酸塩型及び/又はカルボン酸塩型のアニオン
性界面活性剤が好適に配合される。
しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩(平均エチレンオキシド付加モル数:0.5〜6モ
ル)、モノアルキルリン酸塩及び脂肪酸塩から選ばれる
1種以上のアニオン性界面活性剤が好ましい。
として、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、エタノールアミン類等のアミンがプロトン化され
た陽イオン、第4級アンモニウム塩及びそれらの混合物
等が挙げられる。アニオン性界面活性剤を配合する場合
は、酸型で配合し、別途アルカリ(例えばエタノールア
ミン等)を添加するような方法を用いてもよい。
末洗剤)の3章の1」記載の公知のカチオン性界面活性
剤を使用することができ、例えばベンザルコニウム型等
の4級アンモニウム塩が好適に配合される。
末洗剤)の3章の1」記載の公知の双性界面活性剤を使
用することができ、例えばアルキルベタイン型双性界面
活性剤等が好適に配合される。
ン性界面活性剤のゲル化防止、洗濯水への溶解性調節を
行う目的で本発明の液体洗浄剤中に配合される。
ないが、一般式(6)及び/又は(7)及び/又は
(8)及び/又は(9)にて表記されるものが好まし
い。 HO[CH2CH2O]a[CH2-b(CH3)bCH2-c(CH3)cO]dH (6) HO[CH2CH2O]a[CH2-b(CH3)bCH2-c(CH3)cO]d−Ph (7) CH3-e(OH)eCH2-f(OH)fCH3-g(OH)g (8) CH3-h(OH)hCH2-i(OH)iCH2-j(OH)jCH3-k(OH)k (9) (式中、aは平均値として1〜120、dは平均値とし
て0〜30の数を示す。但し、a>dである。b,c,
e,f,g,h,i,j,kは、それぞれ0又は1の整
数を表す。但し、b+c=1、e+f+g=2又は3、
h+i+j+k=2である。Phはフェニル基であ
る。)。
の比率は7〜60質量%が好ましく、7〜50質量%が
更に好ましく、15〜40質量%が特に好ましい。全液
体洗浄剤中、2.1〜41.4質量%が好ましく、2.
8〜34.5質量%が更に好ましく、6〜27.6質量
%が特に好ましい。
オール、ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール
類、多価アルコール類のモノ−、ジ−又はトリ−アルキ
ルエーテル、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合
体等のグリコール類、グリコール類のモノアルキルエー
テル、モノアリールエーテル特にモノフェニルエーテル
等が挙げられる。これら水酸基含有水溶性有機溶剤は1
種又は2種以上が使用できる。
ン、脂肪族又は芳香族カルボン酸のアミド又はアルキル
エステル類、低級アルキルエステル、ケトン、アルデヒ
ド、グリセリド等が配合できる。液体洗浄剤中、その他
の有機溶剤の比率は、洗浄力及び洗浄剤のコンパクト化
の点から、0〜50質量%が好ましく、更に0〜20質
量%、特に0〜10質量%が好ましい。
防止、洗濯水への溶解性調節を行う目的で配合でき、無
機ビルダー粒子に吸着されている水の量以外に、本発明
の液体洗浄剤に配合される水の量は、液体洗浄剤中、1
〜30質量%が好ましく、1〜15質量%がさらに好ま
しく、2〜12質量%が特に好ましい。
酸塩、炭酸塩からなる無機ビルダー群から選ばれる1種
以上を液体洗浄剤中30〜69質量%含有することが好
ましく、30〜50質量%含有することが更に好まし
い。
性ケイ酸塩化合物の1種以上が挙げられる。
し、M4及びM5はそれぞれCa又はMgを示す。p、q
及びrはそれぞれ0〜2の数(但しp+q+r=2)、
s及びtはそれぞれ0〜1の数(但しs+t=1)、x
は0〜1の数、yは0.9〜3.5の数を示す。]。
ナトリウム、例えばSKS−6(ヘキスト社製)や、特
許第2525318号公報、特許第2759243号公報、特許第2618
799号公報、特許第2525342号公報、特開平5−184946号
公報の特許請求の範囲に記載されているものが挙げられ
る。
(II)で表わされるケイ酸塩化合物が挙げられる。
し、M4及びM5はそれぞれCa又はMgを示す。p、q
及びrはそれぞれ0〜2の数(但しp+q+r=2)、
s及びtはそれぞれ0〜1の数(但しs+t=1)、u
は0〜1、好ましくは0.1〜0.5の数、vは0〜
1、好ましくは0〜0.1の数、wは0〜0.6、好ま
しくは0.1〜0.5の数を示す。]。
て、例えば、一般的に洗浄剤に配合されている各種ゼオ
ライトのタイプA、X、Pが挙げられ、特にタイプAが
好適である。ゼオライトは高いカチオン交換能を有する
ため非常に優れた洗浄剤用ビルダーであり、これを配合
すると、液体洗浄剤の洗浄力が大きく高められるため好
ましい。このようなゼオライトには、例えば東ソー
(株)から市販されているトヨビルダーが挙げられる。
また後述する本発明の液体洗浄剤の製造工程において微
粉砕しやすく、それによって分散安定性が高められる点
から、特開2001−139322号公報記載の方法で
製造された微粒子ゼオライトを用いることも好ましい。
ナトリウム塩が更に好ましい。炭酸ナトリウム(ソーダ
灰)としては、一般的に入手可能なデンス灰、ライト灰
等が挙げられる。
イ酸塩の洗剤用ビルダーを任意に配合することが出来
る。これらはアルカリ金属塩であることが好ましい。ま
た、トリポリ燐酸塩、ピロ燐酸塩等の燐酸塩、アミノト
リ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メ
チレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホン酸)又はそれらの塩も用いることができ
る。この場合もアルカリ金属塩であることが好ましい。
性は低く、分散状態で配合される。その場合の平均粒径
は、何れも10μm以下が良く、好ましくは0.01〜
5μm、さらに好ましくは0.05〜2μm、特に好ま
しくは0.1〜1.0μm、最も好ましくは0.1〜
0.7μmである。ここで平均粒径とは、堀場製作所製
レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA−910で測
定した、体積基準粒子径の平均粒径のことであり、以後
断りのない限りこれを意味する。
ことが出来る。具体的には、クエン酸、こはく酸、マロ
ン酸等の多価カルボン酸、アスパラギン酸、グルタミン
酸等のアミノ酸、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四
酢酸等のアミノポリ酢酸、ポリアクリル酸、アクリル酸
/マレイン酸共重合体等の高分子多価カルボン酸が挙げ
られ、これらはアルカリ金属塩、アンモニウム塩、置換
アンモニウム塩等の塩の形態が好ましい。有機ビルダー
の比率は液体洗浄剤中0.5〜15.0質量%、更に
1.0〜10.0質量%、特に2.0〜7.0質量%が
好ましい。
い。漂白剤は、無機過酸素漂白剤、又は無機過酸素漂白
剤と漂白活性化剤を組み合わせて用いることができる。
過ホウ酸塩、過炭酸塩、過ケイ酸塩、過リン酸塩が挙げ
られ、特に過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム等が
好ましい。また製品の分散安定性を高める上で、特開平
11−279593号公報第2頁第2欄13〜44行に
挙げられるような、カルボン酸系ポリマー及び/又は多
価カルボン酸により被覆されている過炭酸塩を用いるこ
とができる。
合わせて用いる場合、漂白活性化剤は通常過酸を形成す
る反応性アシル基を1つ以上有する有機化合物であり、
無機過酸素漂白剤単独で使用するよりも、漂白作用がよ
り有効となる。漂白活性化剤の構造は特に限定されない
が、一般式(III)で表されるものが好ましい。
ル基を示し、XはCOOM又はSO3M(ここで、Mは
水素原子、アルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原
子)を示す。]
一般式(III)において、R1が炭素数7〜11の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基であり、XがCOOH又はSO3Na
であるものが好ましい。このような漂白活性化剤とし
て、ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、
デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、オク
タノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウロ
イルオキシ安息香酸、デカノイルオキシ安息香酸、オク
タノイルオキシ安息香酸等を挙げることが出来る。
剤添加物を含有することができる。例えば、ポリエチレ
ングリコール、カルボキシメチルセルロース等のポリマ
ー、ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤、プロテア
ーゼ、セルラーゼ、リパーゼ等の酵素、塩化カルシウ
ム、ギ酸、ホウ酸等の酵素安定化剤、シリコーン等の消
泡剤、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾ
ール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の酸
化防止剤、香料成分、染料、蛍光染料、顔料等を必要に
応じて含んでも良い。
は、無機ビルダーを含む固体成分を、粉砕工程により、
微細化することが、安定な分散系を得るために好まし
い。この場合、全成分を混合して湿式粉砕するか、又は
無機ビルダーと他の成分の一部との混合物を湿式粉砕
し、その後残りの成分を追加することが好ましい。
炭酸塩からなる無機ビルダー群から選ばれる1種以上と
共重合体を、好ましくは溶剤中で、接触させた後、溶剤
を留去し、次に液体分散媒と混合し、湿式粉砕すること
が、更に好ましい。この場合の溶剤として、エタノー
ル、メタノール等の低級アルコール系溶剤、又はヘキサ
ン、ヘプタン、ドデカン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、イソオクタン、水添トリイソブチレン等の
脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン等の芳香族炭化水素等が例示される。
て微細化し、液体分散媒と混合後、攪拌又は湿式粉砕し
て製造することも好ましい。乾式粉砕等により、予め十
分に小粒径となった固体分散質を用いる場合、フロージ
ェットミキサー等の分散機を用いることで、簡便に液体
洗浄剤を得ることもできる。
イドミル、ケーディーミル、スラッシャーミル、ハイス
ピードディスパーサー、メディアミル、ロールミル、ニ
ーダー、エクストルーダー、液体ジェット相互作用室を
有する粉砕機(例えばマイクロフライディックス社製マ
イクロフライダイザー)、超音波分散器などを用いる方
法が挙げられるが、とりわけメディアを用いる湿式粉
砕、例えばサンドミル、サンドグラインダー、湿式振動
ミル、アトライター等を用いる方法が粉砕効率の点から
好適である。メディアとしてチタニア、ジルコニア等、
公知の材質を適用することができる。
ィアの直径として0.1〜1.0mmのものが特に適す
る。原料となる固体ビルダーの粒度が特に大きい場合に
は、あらかじめ大きな直径、例えば直径2mmのメディ
アを用いて粉砕を行った後、これに続いてより直径の小
さいメディアを用いることにより、効果的な微粉砕が行
える場合もある。
るため、好ましくは固体分散質混合物/液体分散媒(質
量比)=30/70〜60/40とする。
粒径となった時を終点とするが、3分以上が好ましい。
更に好ましくは5分以上である。
率を高めるために、液体分散媒を数回に分けて追加する
ことが出来る。
は、10μm以下が良く、好ましくは0.01〜5μ
m、さらに好ましくは0.05〜2μm、特に好ましく
は0.1〜1.0μm、最も好ましくは0.1〜0.7
μmである。
加重合反応は、ステンレススチール製のオートクレーブ
中で行った。触媒に用いた水酸化カリウムは工業用グレ
ードの板状ペレットであり、純度約96質量%(他は主
に水分)である。
ラブルフラスコ中窒素雰囲気下で行い、水にはイオン交
換水を使用した。80質量%アクリル酸水溶液は東亜合
成(株)製である。35質量%過酸化水素水はキシダ化
学(株)製である。トリエチレングリコールモノフェニ
ルエーテルには日本乳化剤(株)製PHG−30を使用
した。その他の試薬や溶剤は、特に記さない限り和光純
薬工業(株)製試薬一級をそのまま使用した。
ラフィー(GPC)によって行い、次のいずれかの条件
を用いた。溶離液及び添加塩類はいずれも液体クロマト
グラフィー用のグレードの試薬から調製した。
2本、 溶離液:60mMリン酸、50mM臭化リチウムを含む
ジメチルホルムアミド、 検出器:示差屈折率計、 温度:40℃、 標準:ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシ
ド、 測定濃度:5mg/ml、 注入量:100μl。
WXL 2本、 溶離液:0.2Mリン酸緩衝液/アセトニトリル=9/
1(容量比)、 検出器:示差屈折率計、 温度:40℃、 標準:ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシ
ド、 測定濃度:5mg/ml、 注入量:100μl。
はメチレン基、R1、R2、R3、R4は、水素原子、AO
は、アリル基側から、エチレンオキシ単位が約40モ
ル、プロピレンオキシ単位が約13モル、ブロック状に
付加した構造のポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアリルエーテルを合成し、該ポリマーとアクリル酸と
を共重合させて、重合体(1)を合成した。
ノアリルエーテル(日本乳化剤(株)製) 350質量
部、および水酸化カリウム 3.9質量部を入れ、系内
の空気を窒素に置換してから密封し、攪拌しながら加熱
し、150℃に保った。ここに、エチレンオキシド 5
736質量部を、反応槽内圧を0.4MPa以下に保ち
ながら約4.5時間掛けて導入し、さらに約30分間1
50℃に保ってから80℃まで冷却し、2062質量部
を抜き出した。残りを再び加熱して140℃に保ち、プ
ロピレンオキシド 1699質量部を、反応槽内圧を
0.4MPa以下に保ちながら約3時間掛けて導入し、
さらに1時間140℃に保ってから80℃まで冷却し、
全量を抜き出して最終生成物とした。GPC条件によ
る重量平均分子量は、3813であった。
量部にプロピレングリコール 300質量部と水 36
0質量部を加えて加熱し、81〜85℃に保って攪拌し
た。ここに、80質量%アクリル酸水溶液 150質量
部と水 101質量部との混合物、および過硫酸ナトリ
ウム 21.9質量部と水 155質量部と35質量%
過酸化水素水 17.9質量部との混合物を、同時に2
時間掛けて滴下し、さらに4時間81〜85℃に保って
から室温に戻し、無色透明溶液を得た。生成溶液は重合
体分37.6質量%、プロピレングリコール分18.8
質量%を含む水溶液であり、GPC条件によれば、重
合体(1)の重量平均分子量は19000であった。
は一般式(2)で表わされる基、qは1、R1、R2、R
3、R4、R5はそれぞれ水素原子、一般式(1)及び一
般式(2)のAOはそれぞれ反応性不飽和基側から、エ
チレンオキシ単位、プロピレンオキシ単位がブロック状
に付加した(エチレンオキシ単位は合計44モル、プロ
ピレンオキシ単位は合計10モル付加)構造のポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアリルエーテルを合成
し、該ポリマーとアクリル酸とを共重合させて、重合体
(2)を合成した。
1,2−プロパンジオール(和光純薬工業(株)製)
400質量部、および水酸化カリウム 6.79質量部
を入れ、系内の空気を窒素に置換してから密封し、攪拌
しながら加熱し、150℃に保った。ここに、エチレン
オキシド 2933質量部を、反応槽内圧を0.4MP
a以下に保ちながら約5時間掛けて導入し、さらに約3
0分間150℃に保ってから80℃まで冷却し、153
2質量部を抜き出した。残りを再び加熱して150℃に
保ち、エチレンオキシド 1588質量部を、反応槽内
圧を0.4MPa以下に保ちながら約2時間掛けて導入
し、さらに30分間150℃に保ってから140℃まで
冷却した。ここに、プロピレンオキシド 952質量部
を、反応槽内圧を0.4MPa以下に保ちながら約3時
間掛けて導入しさらに1時間140℃に保ってから80
℃まで冷却して全量を抜き出して最終生成物とした。G
PC条件による重量平均分子量は、3020であっ
た。
量部にプロピレングリコール 300質量部と水360
質量部を加えて加熱し、81〜85℃に保って攪拌し
た。ここに、80質量%アクリル酸水溶液 75.0質
量部と水111質量部との混合物、および過硫酸ナトリ
ウム12.4質量部と水 165質量部と35質量%過
酸化水素水 10.2質量部との混合物を、同時に4時
間掛けて滴下し、さらに4時間81〜85℃に保ってか
ら室温に戻し、無色透明溶液を得た。生成溶液は重合体
分37.9質量%、プロピレングリコール分19.0質
量%を含む水溶液であり、GPC条件によれば、重合
体(2)の重量平均分子量は22000であった。
1、R2、R3、R4はそれぞれ水素原子、AOは、反応性
不飽和基側から、エチレンオキシ単位が約46モル付加
した構造のポリオキシエチレンエーテルを合成し、該ポ
リマーとマレイン酸及びアクリル酸とを共重合させ、重
合体(3)を合成した。
2−ヒドロキシエチルビニルエーテル 310質量部、
および水酸化カリウム 3.95質量部を入れ、系内の
空気を窒素に置換してから密封し、攪拌しながら加熱
し、150℃に保った。ここに、エチレンオキシド 2
325質量部を、反応槽内圧を0.4MPa以下に保ち
ながら約2.5時間掛けて導入し、さらに約30分間1
50℃に保ってから80℃まで冷却し、1181質量部
を抜き出した。残りを再び加熱して150℃に保ち、エ
チレンオキシド 1283質量部を、反応槽内圧を0.
4MPa以下に保ちながら約2時間掛けて導入し、さら
に30分間150℃に保ってから80℃まで冷却し、1
697質量部を抜き出した。残りを再び加熱して150
℃に保ち、エチレンオキシド 487質量部を、反応槽
内圧を0.4MPa以下に保ちながら約1時間掛けて導
入し、さらに30分間150℃に保ってから80℃まで
冷却し、全量を抜き出して最終生成物とした。GPC条
件による重量平均分子量は、3200であった。
量部と80質量%アクリル酸水溶液38.0質量部との
混合物に、6N水酸化ナトリウム水溶液(約110質量
部)を加えてpHを8.5とした。ここに、前記で得ら
れたビニルエーテル 540質量部とプロピレングリコ
ール 300質量部とを加えて加熱し、81〜85℃に
保って攪拌した。ここに、過硫酸ナトリウム4.44質
量部と水 65質量部と35質量%過酸化水素水 1.
81質量部との混合物を、1時間掛けて滴下し、さらに
5時間81〜85℃に保ってから室温に戻し、無色透明
溶液を得た。生成溶液は重合体分42.5質量%(カル
ボン酸を酸型として計算)、プロピレングリコール分2
1.2質量%を含む水溶液であり、GPC条件によれ
ば、重合体(3)の重量平均分子量は27000であっ
た。
R1、R2、R3はそれぞれ水素原子、R4はCH3の構造
のポリオキシエチレンアリルエーテル(公表分子量15
00、日本油脂(株)製ユニオックスPKA−501
0)とアクリル酸との共重合により重合体(4)を合成
した。
量部とトリエチレングリコールモノフェニルエーテル
420質量部を混合して加熱し、100〜105℃に保
って攪拌した。ここに、アクリル酸 180質量部とト
リエチレングリコールモノフェニルエーテル 210質
量部との混合物、および日本油脂(株)製過酸化2−エ
チルヘキサン酸t−ブチル 46.9質量部とトリエチ
レングリコールモノフェニルエーテル 344質量部と
の混合物を、同時に2時間掛けて滴下し、さらに4時間
100〜105℃に保ってから室温に戻し、淡黄色透明
溶液を得た。生成溶液は重合体分37.0質量%を含む
トリエチレングリコールモノフェニルエーテル溶液であ
り、GPC条件によれば、重合体(4)の重量平均分
子量は26000であった。
R1、R2、R3、R4はそれぞれ水素原子の構造のポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアリルエーテル〔エ
チレンオキシ単位/プロピレンオキシ単位(モル比)=
75/25、公表分子量2000、日本油脂(株)製ユ
ニセーフPKA−5012〕とメタクリル酸との共重合
により重合体(5)を合成した。
部とトリエチレングリコールモノフェニルエーテル 3
00質量部を混合して加熱し、100〜105℃に保っ
て攪拌した。ここに、メタクリル酸 300質量部とト
リエチレングリコールモノフェニルエーテル 300質
量部との混合物、および日本油脂(株)製過酸化2−エ
チルヘキサン酸t−ブチル 39.3質量部とトリエチ
レングリコールモノフェニルエーテル 319質量部と
の混合物を、同時に2時間掛けて滴下し、さらに4時間
100〜105℃に保ってから室温に戻し、淡黄色透明
溶液を得た。生成溶液は重合体分38.5質量%を含む
トリエチレングリコールモノフェニルエーテル溶液であ
り、GPC条件によれば、重合体(5)の重量平均分
子量は54000であった。
質量部、および2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル) 6.90質量部を混合し、窒素雰囲
気下で攪拌しながら62〜63℃に5時間保ってから室
温に戻した。この溶液を室温で攪拌しているヘキサン
7000質量部に30分かけて滴下した。生成した沈殿
をデカンテーションで採取し、僅かに窒素ガスをリーク
しながら10700〜13300Pa/60〜65℃で
16時間減圧乾燥して、白色粉末状ポリアクリル酸を得
た。該ポリアクリル酸のGPC条件による重量平均分
子量は38,000であった。
し、液体洗浄剤を調製した。比較例では本発明の重合体
を配合しなかった。
し、室温で30分間攪拌した。この場合、重合体は実施
例で得た溶液をそのまま使用し、所定量の重合体固形分
に伴って持ち込まれる水溶性溶剤および水分について
は、不足量を追加して所定成分量となるように調整し
た。
の所定成分を追加し、ステンレススチールの棒で練り混
ぜた。これを、直径0.8mmのジルコニアビーズ80
0gを充填した容量1Lのバッチ式サンドミル(アイメ
ックス社製)に移し、ディスク回転数1500r/mi
nで1時間の湿式粉砕を行った。室温で40メッシュの
ふるいを通してメディアを除去して、乳濁状分散液を得
た。この生成物を一部採取してエタノールで希釈し、粒
径を粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−910、
相対屈折率:1.2)により測定したところ、平均粒径
は0.8〜0.4μmであった。実施例7、8について
は、湿式粉砕後にメディアを除去せず次なる工程に進ん
だ。
直後にディスク回転数を800r/minに調節し、そ
こに表1記載の所定成分を加えて10分間攪拌を行って
室温に戻した。続いて40メッシュのふるいを通してメ
ディアを除去して、乳濁状分散液を得た。この生成物の
一部を用いて前項と同じく粒径を測定したところ、平均
粒径は0.6〜0.4μmであった。
し、そこに表1記載の所定成分を加えて30分間攪拌
し、所定の液体洗浄剤を得た。
び洗浄試験(洗浄率)を下記方法で測定した。結果を表
1にまとめた。
に液体洗浄剤を満たして密栓し、各サンプルを25℃の
室内で1ヶ月間静置保存した。保存終了後のサンプルの
透明液相と固体分散相の境界線を目視で判断し、相分離
して上層部に生じた透明液体相の厚みx(cm)を測定
した。体積分離率y(%)を、次式(V)により求め
た。 y=(x/30)×100 (V)
京計器(株)製B型粘度計により、No.2(又は3)
のローターを粘度に応じて6〜60r/minの速度条
件(25℃)において測定した。
ステロール5質量%、オレイン酸5質量%、パルミチン
酸5質量%、流動パラフィン10質量%の混合物100
gを、8Lのパークレンに溶解分散し、10cm×10
cmに裁断した木綿の白布(金巾2003布)を浸漬し
て汚れを付着させた後、パークレンを乾燥除去すること
により、皮脂/カーボン汚れ汚染布(人工汚染布)を調
製した。
とし、評価用洗剤水溶液1Lにこれを入れ、ターゴトメ
ーターにて以下の条件で洗浄試験を行った。 洗浄時間:10分 液体洗浄剤:0.8g/評価用洗剤水溶液1L 水の硬度:71.2mgCaCO3/L 水の温度:20℃ ターゴトメーター回転数:100r/min すすぎ:20℃水道水にて5分間流水すすぎ。
染布の550nmにおける反射率を自記色彩計(島津製
作所製)を用いて測定し、次式によって洗浄率(%)を
求めた。 洗浄率(%)={(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)
/(原布の反射率−洗浄前の反射率)}×100。
ゲン108(花王(株)製) * 非イオン性界面活性剤(2):エマルゲンLS−1
06(花王(株)製) * アニオン性界面活性剤:アルキルの炭素数10〜1
4の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム * 水溶性有機溶剤(1):プロピレングリコール * 水溶性有機溶剤(2):トリエチレングリコールモ
ノフェニルエーテル(日本乳化剤(株)製、PHG−3
0) * 水溶性有機溶剤(3):ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル * 重合体(1):合成例1で合成した重合体(1) * 重合体(2):合成例2で合成した重合体(2) * 重合体(3):合成例3で合成した重合体(3) * 重合体(4):合成例4で合成した重合体(4) * 重合体(5):合成例5で合成した重合体(5) * 結晶性ケイ酸塩:特開平5−184946号公報の
実施例1に記載の結晶性ケイ酸塩化合物 * アルミノ珪酸塩:ゼオライト、トヨビルダー(東洋
曹達(株)製) * ポリアクリル酸:合成例6で合成した粉末状ポリア
クリル酸 * エバラーゼ16.0L−EX:ノボノルディスクバ
イオインダストリー社製プロテアーゼ * リポラーゼ100L:ノボノルディスクバイオイン
ダストリー社製リパーゼ
る液体分散媒中に、微細な無機ビルダーが、製品粘度を
高めることなく、共重合体により安定に分散した液体洗
浄剤が得られる。本発明の液体洗浄剤は、容易に洗濯槽
に注入され、迅速に洗浄用水に溶解する。また、共重合
体の再汚染防止効果により、洗浄力が高い。
Claims (11)
- 【請求項1】 反応性不飽和基を有するポリオキシアル
キレンエーテルとアクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、スチレンカルボン酸及びこれらの塩からなる群から
選ばれる1種以上のモノマー(以下、アニオン性モノマ
ーという)との共重合体(以下、共重合体という)を含
有する、液体洗浄剤。 - 【請求項2】 反応性不飽和基を有するポリオキシアル
キレンエーテルが、下記一般式(1)で表わされる請求
項1記載の液体洗浄剤。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3は、同一又は異なって、水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基を示す。
R4は、水素原子、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数6〜
22のアリール基、アルキルアリール基若しくはアリー
ルアルキル基を示す。n個のAOは、同一又は異なっ
て、アルキレンオキシ基を示す。nは、3〜200の数
を示す。pは、0又は1を示す。Xは、炭素数1〜12
のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基又は下
記一般式(2) 【化2】 で表わされる2価の基を示す。(式中、R5は、水素原
子、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基
若しくはアルケニル基、又は炭素数6〜22のアリール
基、アルキルアリール基若しくはアリールアルキル基を
示す。m個のAOは、同一又は異なって、アルキレンオ
キシ基を示す。qは、1〜10の数を示す。mは、0〜
200の数を示す。)〕 - 【請求項3】 共重合体が、さらに、無水マレイン酸、
マレイン酸及びその塩、マレイン酸モノエステル及びそ
の塩、並びにマレイン酸モノアミド及びその塩からなる
群から選ばれる1種以上のモノマーを、モノマー全体に
対して、0〜50質量%の比率で共重合したものである
請求項1又は2記載の液体洗浄剤。 - 【請求項4】 一般式(1)中の(AO)n及び一般式
(2)中の(AO)mが、同一又は異なって、下記一般式
(3)で表わされるブロック重合体又はランダム重合体
である請求項1又は2記載の液体洗浄剤。 −[(C2H4O)r/(C3H6O)s]− (3) (式中、rは、3〜130、sは、1〜50の数を示
す。) - 【請求項5】 反応性不飽和基を有するポリオキシアル
キレンエーテル(A)とアニオン性モノマー(B)との
共重合比が、(A):(B)=99:1〜40:60
(質量比)である、請求項1〜4何れかの項記載の液体
洗浄剤。 - 【請求項6】 水を1〜30質量%配合する、請求項1
〜5何れかの項記載の液体洗浄剤。 - 【請求項7】 結晶性ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、及
び炭酸塩からなる無機ビルダー群から選ばれる1種以上
を30〜69質量%含有する、請求項1〜6何れかの項
記載の液体洗浄剤。 - 【請求項8】 界面活性剤と共重合体の質量比が、共重
合体/界面活性剤=1/80〜1/4.1である請求項
1〜7何れかの項記載の液体洗浄剤。 - 【請求項9】 25℃における粘度が3000mPa・
s以下である、請求項1〜8何れかの項記載の液体洗浄
剤。 - 【請求項10】 請求項1記載の共重合体と、結晶性ケ
イ酸塩、アルミノケイ酸塩、及び炭酸塩からなる無機ビ
ルダー群から選ばれる1種以上とを、液体分散媒中、湿
式粉砕する工程を含む、請求項1〜9何れかの項記載の
液体洗浄剤の製法。 - 【請求項11】 反応性不飽和基を有するポリオキシア
ルキレンエーテルとアクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、スチレンカルボン酸及びこれらの塩からなる群か
ら選ばれる1種以上のモノマー(以下、アニオン性モノ
マーという)との共重合体であって、反応性不飽和基を
有するポリオキシアルキレンエーテルとアニオン性モノ
マーの合計比率が、共重合体を構成するモノマー全体に
対して50〜100質量%である共重合体からなる分散
剤。
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