JP2011258471A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】オスコンタクトピンに絶縁部を備え、また、メスコンタクトピンに絶縁手段を設け2つの導電部と2つの接触部とを備えることにより、コネクタの半嵌合検出、または逆実装検出、または位置ずれ挿入検出、または接触不良検出が可能なコネクタを提供すること。
【解決手段】オスコネクタ10には絶縁部を備えたオスコンタクトピン12が立設され、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12はピンの側面部の所定位置に絶縁部13が配設され、メスコネクタ20にはメスコンタクトピン22が立設され、接触部22a,22bを分離する絶縁部材23を備えたメスコンタクトピン22は、接触部22a,22bが電気的に2つに分かれており、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22は、第1の接触部22a,第1の導体24a,および、第1のリード25aが電気的に接続され一体となった第1の導電部と、第2の接触部22b,第2の導体24b,および、第2のリード25bが電気的に接続され一体となった第2の導電部を備えたコネクタ。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタに関し、特に、オスのコンタクトピンに絶縁部を設け、また、メスコンタクトピンに複数の導電部を備えることにより、コネクタの半嵌合検出、または逆実装検出、または位置ずれ挿入検出、または異なるコネクタへの挿入検出、または接触不良検出が可能なコネクタに関する。
図42は、従来技術のコネクタを説明する図であり、3行n列のコンタクトピンを備えたコネクタの例が示されている。符号1はコネクタ、符号2はコンタクトピン、符号3はコンタクトピンの配列、符号4は3行1列の3つのコンタクトピンを表す。したがって、コネクタ1には、3n個のコンタクトピン2が3行n列に配置されている。
図43は、図42の破線4で示されるコンタクトピンの3行1列を抜き出した図であり、図42に示すコネクタのオスコネクタとメスコネクタを嵌合する前の状態を説明する図である。図43(a)に示されるように、オスコネクタ10にはオスコンタクトピン11が立設している。また、図43(b)に示されるように、メスコネクタ20にはメスコンタクトピン21が立設している。
図44は、図43に示すオスコネクタとメスコネクタとを嵌合させた状態を説明する図である。この図44は、オスコネクタ10とメスコネクタ20とが正常な状態(正常な嵌合の位置)で嵌合されたことを示している。オスとメスのコネクタを接続する時には、オスコネクタ10に配設されたオスコンタクトピン11のそれぞれが、対応するメスコネクタ20のメスコンタクトピン21に挿される。オスコンタクトピン11とメスコンタクトピン21が直接接続することで、オスコネクタ10側とメスコネクタ20側とが電気的に接続される。
ところで、コネクタの接触状態を検出することが従来から行われている。
特許文献1には、図45に示されるように、従来の結合チェックを可能としたコネクタを説明する図がある。コネクタ50とコネクタ60とが正常に嵌合されていない半嵌合状態の場合に、短いコンタクトピン62がコネクタ50のコンタクトピン51と真っ先に接触しなくなることにより、他の通常のコンタクトピン61(短くないコンタクトピン)の接触不良が起こる前に接触不良の検出を行う技術が開示されている。
また、特許文献2には、図46に示されるように、嵌合状態のチェックを可能にしたコネクタの技術が開示されている。特許文献2に開示される技術は、オスコンタクトピン70の摺接面71を抵抗値R[Ω]の摺接面71aと抵抗値0[Ω]の摺接面71bとに分けて形成し、図示されていない監視回路によってオスコンタクトピン70とメスコンタクトピン80との間の電気抵抗に関係する図示されていないプル・ダウン抵抗の両端の電位差を測定し、嵌合状態のチェックを行う技術である。
当該技術は、オスコンタクトピン70とメスコンタクトピン80との嵌合が完全な状態(正常な嵌合位置)にあるときは基部側の摺接面71bがメスコンタクトピン80と接続して抵抗値が0[Ω]となる一方、オスコンタクトピン70とメスコンタクトピン80との嵌合が不完全な状態にあるときは先端側の摺接面71aがメスコンタクトピン80と接続して抵抗値がR[Ω]となり、また、完全な未嵌合状態では抵抗値が∞[Ω]となるので、プル・ダウン抵抗の両端の電位差を測定することで、オスコンタクトピン70とメスコンタクトピン80との嵌合状態が検出されるものである。
特開2000−173717号公報 特開2006−107863号公報
図45および図46に開示される技術の共通する問題点は、コネクタの逆実装や位置ずれしての挿入や誤実装(挿す場所の間違い)と半嵌合とを区別できないことである。これらを区別することが必要な理由は、逆実装の場合や、位置ずれの場合や、違う位置のコネクタに挿入された場合(誤実装の場合)の嵌合によって出力と出力がぶつかりあっていたり、電源ピンと信号ピンとが接続されていたりすることによって電子回路にダメージを与えている可能性があるためである。
また、図45に開示される技術の問題点としては、半嵌合の状態を検出できるのは1つのみである。図46に開示される技術の問題点としては、半嵌合の状態を検出することが記載されているが、複数の半嵌合の状態を検出することについては言及されていないことである。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みて、コネクタにおいて、オスコンタクトピンに絶縁部を備え、絶縁部を備えたオスコンタクトピンと接触するメスコンタクトピンが複数の接触部を有し、該複数の接触部はそれぞれ電気的に分離されることにより、コネクタの半嵌合検出、または逆実装検出、または位置ずれ挿入検出、またはコネクタ位置誤実装、または接触不良検出可能なコネクタを提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、複数のメスコンタクトピンを有するメスコネクタと前記複数のメスコンタクトピンのそれぞれに対応して配置された複数のオスコンタクトピンを有するオスコネクタからなるコネクタにおいて、前記複数のメスコンタクトピンの少なくとも1つのメスコンタクトピンは前記オスコンタクトピンと接触する複数の接触部を有し、該複数の接触部はそれぞれ電気的に分離されており、前記メスコネクタと前記オスコネクタが正常に嵌合したときに前記複数の接触部が接触する前記オスコンタクトピンの接触部分のうちの1つ以上の接触部に対応する前記オスコンタクトピンの接触部分に絶縁部を有し、前記メスコネクタと前記オスコネクタの正常な嵌合位置からずれた場合に前記メスコンタクトピンの接触部の導通、非導通の状態が1つ以上変化していくことを特徴とするメスコンタクトピンに電気的に分離された複数の接触部を有しオスコンタクトピンに絶縁部を有するコネクタである。
請求項2に係る発明は、前記メスコネクタと前記オスコネクタの正常な嵌合位置からずれた状態において、少しずれた状態から大きくずれる前の段階までは前記メスコンタクトピンの複数の接触部の1つ以上が前記オスコンタクトピンと導通し、大きくずれた状態では前記複数の接触部を有するメスコンタクトピンと嵌合する前記オスコンタクトピンの長さが他の前記オスコンタクトピンの長さより短くしておいて接触しなくなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタである。
請求項3に係る発明は、前記オスコネクタと前記メスコネクタが、逆方向で嵌合された場合、あるいは、嵌合位置がずれて嵌合された場合、あるいは、異なるコネクタに接続された場合に、前記絶縁部を有するオスコンタクトピンと接続される前記メスコンタクトピンの位置に、請求項1に記載の前記絶縁部を有するオスコンタクトピンが接続されないこと、または、請求項1に記載の前記絶縁部を有するオスコンタクトピンの絶縁部の向きが異なること、または請求項1に記載の前記絶縁部を有するオスコンタクトピンの絶縁部の絶縁面と個数が異なることにより接続間違いを検出できることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1つに記載のコネクタである。
本発明により、コネクタにおいて、オスコンタクトピンに絶縁部を備え、絶縁部を備えたオスコンタクトピンと接触するメスコンタクトピンが複数の接触部を有し、該複数の接触部はそれぞれ電気的に分離されることにより、コネクタの半嵌合検出、または逆実装検出、または位置ずれ挿入検出、またはコネクタ位置誤実装、または接触不良検出可能なコネクタを提供することができる。
本発明に係るオスコンタクトピンの一例を説明する図である。 図1に示されるオスコンタクトピンを備えたオスコネクタと、課題を解決するためのメスコンタクトピンを備えたメスコネクタの例を説明する図である。 図2に示されるオスコネクタとメスコネクタとを嵌合させた状態を説明する図である。 絶縁部を備えたオスコンタクトピンのオスコネクタ上での配置と、2つの導電部を備えたメスコンタクトピンのメスコネクタ上での配置の一例を説明する図である。 絶縁部を備えたオスコンタクトピンと2つの導電部を備えたメスコンタクトピンとの嵌合状態が良好な場合であり、絶縁部を備えたオスコンタクトピンの絶縁部が、2つの導電部を備えたメスコンタクトピンの接触部の片方の位置にある場合に形成される回路の例を説明する図である。 絶縁部を備えたオスコンタクトピンと2つの導電部を備えたメスコンタクトピンとの嵌合状態が半嵌合状態のため、絶縁部を備えたオスコンタクトピンの絶縁部が、2つの導電部を備えたメスコンタクトピンの接触部の位置に無く、2つの導電部を備えたメスコンタクトピンの両方の接触部には絶縁部を備えたオスコンタクトピンの導体部分がある場合に形成される回路の例を説明する図である。 絶縁部を備えたオスコンタクトピンと2つの導電部を備えたメスコンタクトピンとの嵌合状態が良好な場合であり、絶縁部を備えたオスコンタクトピンの絶縁部が、2つの導電部を備えたメスコンタクトピンの接触部の片方の位置にある場合に形成される回路の例を説明する図である。 絶縁部を備えたオスコンタクトピンをその両端に有するコネクタにおいて、嵌合状態の判断をするために形成される回路の例を説明する図である。 絶縁部無しのオスコンタクトピンに絶縁材を塗布し固化させた絶縁フィルムを張り付けた絶縁部を備えたオスのコンタクトピンを構成する例を説明する図である。 絶縁部無しのオスコンタクトピンの使用方法を説明する図である。 絶縁部無しのオスコンタクトピンの側面の一部に凹部を形成し、該凹部に絶縁部材を配置した絶縁部を備えたオスコンタクトピンの例を説明する図である。 半嵌合の2つの状態を検出するのに用いられる絶縁部を備えたオスのコンタクトピンを説明する図である。 図12に示される絶縁部を備えたオスコンタクトピンを配置したオスコネクタと、図2(b)に示される2つの導電部を備えたメスコネクタを説明する図である。 図13に示される絶縁部を備えたオスコネクタと2つの導電部を備えたメスコネクタとを嵌合させた状態(正常な嵌合状態)を説明する図である。 図13に示した絶縁部を備えたオスコネクタと2つの導電部を備えたメスコネクタとが正常に嵌合された状態(図14参照)で形成される回路の例を説明する図である。 振動や衝撃などにより正常な嵌合状態(図14参照)から半嵌合状態に移ったことを説明する図である。 図15で説明した正常に嵌合された状態で形成される回路から振動や衝撃により嵌合状態が変化した半嵌合状態(図16参照)で形成される回路の例を説明する図である。 振動や衝撃などにより図16の半嵌合の状態よりさらに半嵌合が進んだ状態を説明する図である。 図18に示される半嵌合の状態で形成される回路の例を説明する図である。 半嵌合の2つの状態を検出する第2の方法を説明する図である。 図20に示される絶縁部を備えたオスコンタクトピンを配置したオスコネクタと、図2(b)に示される2つの導電部を備えたメスコネクタを説明する図である。 図21に示される絶縁部を備えたオスコネクタと2つの導電部を備えたメスコネクタとを嵌合させた状態を説明する図である。 図22の状態で形成される回路の例を説明する図である。 図22の状態から振動や衝撃により正常な嵌合状態から半嵌合の状態に移ったことを説明する図である。 図24の状態で形成される回路の例を説明する図である。 図24の状態から振動や衝撃によりさらに半嵌合が進んだ状態を説明する図である。 図26の状態で形成される回路の例を説明する図である。 180度回転した場合に逆実装を検出するコネクタ構造の一例を説明する図である。 絶縁部を備えたオスコンタクトピンと2つの導電部を備えたメスコンタクトピンとがオープンの場合とオープンと同一論理となる回路を説明する図である。 位置ずれを起こして接続された場合の一例を説明する図である。 前後左右に位置ずれを起こして接続された場合の一例を説明する図である。 違う位置のコネクタに挿された(コネクタ位置誤実装)ことを検出可能なコネクタのピンの配置の一例を説明する図である。 半嵌合の状態の検出、逆実装や位置ずれしての挿入やコネクタ位置誤実装の検出が可能な構成についての例を説明する図である。図33はその一例である。但し、逆実装しながら位置ずれや位置ずれしながらコネクタ位置誤実装などの重複はここでは起きないものとする。 半嵌合の状態の検出、逆実装や位置ずれしての挿入やコネクタ位置誤実装の検出が可能な構成の他の例を説明する図である。 図33,図34の正常及び異常な嵌合時にとりうる状態を説明する図である。 図12の上部の絶縁部と同様な絶縁部を対向する面の下部に設けたオスコンタクトピンを説明する図である。 図36を用いて説明したオスコンタクトピンとメスコンタクトピンとを嵌合した状態で形成される回路の例を説明する図である。 本発明に係る4つの導電部に分けたメスコンタクトピンを説明する図である。 半嵌合の2つの状態を検出するのに用いられる絶縁部を備えたオスのコンタクトピンの他の例を説明する図である。 図38のメスコンタクトピンと図39のオスコンタクトピンとを嵌合した状態で形成される回路を説明する図である。 半嵌合の状態の検出、逆実装や位置ずれしての挿入やコネクタ位置誤実装の検出が可能な構成についての例を説明する図である。 従来技術のコネクタの例を説明する図である。 図42に示すコネクタのオスコネクタとメスコネクタを嵌合する前の状態を説明する図である。 図43に示すオスコネクタとメスコネクタとを嵌合させた状態を説明する図である。 結合チェックを可能にした従来技術のコネクタの例を説明する図である。 結合チェックを可能にした従来技術の他のコネクタの例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、同一の構成や類似する構成は同じ符号を用いて説明する。
<本願発明に係る絶縁部を備えたオスコンタクトピン>
図1は、本発明に係るオスコンタクトピンの一例を説明する図である。オスコンタクトピン11のメスコンタクトピン21との接触部分に絶縁部13を設ける。絶縁部13を備えたオスコンタクトピン11を以後、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12という。
<本発明に係る複数の導電部を備えたメスコンタクトピン>
図2は、図1に示される絶縁部を備えたオスコンタクトピンを有するオスコネクタと、課題を解決するためのメスコンタクトピンを備えたメスコネクタの例を説明する図である。
図2(a)は、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12を有するオスコネクタ10を説明する図である。絶縁部を備えたオスコンタクトピン12はピンの側面部の所定位置に絶縁部13が配設されている。配設手法については図9,図10,および図11を用いて後述する。
図2(b)は、絶縁部材23を備えたメスコンタクトピン22を有するメスコネクタ20を説明する図である。絶縁部材23を備えたメスコンタクトピン22は、第1の接触部22a,第1の導体24a,および、第1のリード25aが電気的に接続され一体となった第1の導電部と、第2の接触部22b,第2の導体24b,および、第2のリード25bが電気的に接続され一体となった第2の導電部を備えている。換言すると、絶縁部材を備えたメスコンタクトピン22は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピンである。そして、第1の導電部と第2の導電部とは絶縁部材23によって、電気的に絶縁されている。
接触部22aと接触部22bとの間に絶縁部を備えたオスコンタクトピン12が挿されて、オスコネクタ10とメスコネクタ20との電気的な接続がなされる。図では22aと22bでは22bが22aよりも長くなっているが、22aが22bよりも長くてもよいし、22aと22bの長さが等しくてもよい。
なお、これ以降、絶縁部材23を備えたメスコンタクトピン22を、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22という。また、導電部の数は2つに限定されなく、3つ、4つ、あるいはそれ以上の導電部としてもよい。この場合には、第1のリード25aに相当するリードのみの数が増加することになる。
図3は、図2に示されるオスコネクタとメスコネクタとを嵌合させた状態を説明する図である。絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の絶縁部13を、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の接触部分の片方の位置となるように絶縁部を備えたオスコンタクトピン12に配設する。正常な嵌合状態(正常な嵌合位置)では、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第2の導電部のみに電気的に接続し導通する。半嵌合状態になった場合には、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の接触部分(22a,22b)の両方の位置に絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の導体部分が来るので、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の前記第1の導電部と前記第2の導電部の両方とも電気的に接続し導通する。
図4は、オスコネクタにおける、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の配置と、メスコネクタにおける、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22のメスコネクタ20上での配置の一例を説明する図である。図4(a)は、本発明に係る絶縁部を備えたオスコンタクトピン12を●として、また、絶縁部なしのオスコンタクトピン11を○としてオスコネクタ上の配置の一例を示す。図4(b)は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22を●として図4(a)に対応した位置の一例を示す図である。
図5は、絶縁部を備えたオスコンタクトピンと2つの導電部を備えたメスコンタクトピンとの嵌合状態が良好な場合(正常な嵌合位置)であり、オスコンタクトピンの絶縁部が、メスコンタクトピンの接触部の片方の位置にある場合に形成される回路の例を説明する図である。
絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の絶縁部13は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第1の接触部22aと接触しているため、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第1の導電部22aは絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と導通しない。一方、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第2の導電部22bは、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と導通する。
電源電圧Vccは、抵抗31を介して第1のリード25aとEX−OR36の一方の入力に接続され、抵抗30を介して第2のリード25bとEX−OR36の他方の入力に接続されている。EX−OR36の出力は演算処理を行うCPU38(本願ではCPUとしたが、CPU相当の処理ができれば他のIC、例えばDSP、カスタムLSI(例:ゲートアレイ)など何でも構わない。)に送られ、CPU38で本発明に係る嵌合状態の判断を行う。
Vccは例えば3.3Vであり、Vccは抵抗30,31を介して2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22、および排他的論理和回路(EX−OR)36の2つの入力に接続される。オスコンタクトピン12は0V(Lowの論理であればよい。以下同様。)に接続されているとする。
絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22との間は、片方のみが電気的に接続状態である。EX−OR36への入力は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第1の接触部22aが絶縁部13にあるので論理High(以下High)、導電部を備えたメスコンタクトピン22の第2の接触部22bが、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の導電部にあるので論理Low(以下Low)となり、EX−OR36の出力はHigh状態となり、CPU38にその情報が伝達される。この場合には、嵌合状態は正常と判断される。
なお、EX−OR36は、入力の片方がHighで入力の片方がLowの場合、出力はHigh、入力の両方ともHighまたは入力の両方ともLowの場合、出力がLowとなる論理回路である。
図6は、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22との嵌合状態が半嵌合状態のため、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の絶縁部13が、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第1の接触部22aおよび第2の接触部22bの位置に無く、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の両方の接触部22a,22bには絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の導体部分がある場合に形成される回路の例を説明する図である。
この場合、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の接触部(22a,22b)の両方とも電気的に接続するため、EX−OR36の入力は両方ともLowとなり、その出力はLow状態となり、CPU38にその情報が伝えられる。CPU38は、図6の状態になると嵌合状態が異常であるとし、アラーム処理を実行する。
なお、図5、図6の例では、絶縁部を備えたオスコンタクトピン22を0Vに接続しているがVcc(Highの論理であればよい。以下同様。)としてもよい。なぜなら、半嵌合時のEX−OR36の入力の論理は逆となるが出力は同じ論理となるからである。その例を図7に示す。
図7は、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22との嵌合状態が良好な場合(正常な嵌合位置)であり、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の絶縁部13が、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第1の接触部22aの位置にある場合に形成される回路の例を説明する図である。
図7(a)は2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22とEX−OR36の配線をプル・ダウンし、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12をVccに接続した例を説明する図である。このような嵌合時は、EX−OR36の入力がHighおよびLowとなり、その出力はHigh状態となり、CPU38にその情報が伝えられる。この場合、コネクタの嵌合状態は正常と判断される。一方、絶縁部13が接触部22aより外れた場合、EX−OR36の入力は両方ともHighとなり、その出力はLowとなり、CPU38にその情報が伝えられ、この場合、コネクタの嵌合状態は異常と判断される。
図7(b)は論理回路(この場合はEX−OR)を用いない場合である。図7(a)のEX−OR36に入力される信号がCPU38に直に接続されている。CPU38において第1のリード25aからの入力がHighで第2のリード25bからの入力がHighで正常と判断し、それ以外は異常と判断する。尚、図5、図6においても、EX−ORを使用せず、図7(b)のようにCPU38に直に接続し、CPU38が第1のリード25aからの入力と第2のリード25bからの入力について判断してよい。今後、論理回路を使用した回路を使用して説明を行う場合においても、ここで説明したように、論理回路を用いずに直にCPU38に入力し、CPU38が判断してもよい。
次に、オスコネクタ10(図4参照)の両端に配置された絶縁部を備えたオスコンタクトピン12およびメスコネクタ20(図4参照)の両端に配置された2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の処理例について説明する。
図8は、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12をその両端に有するオスコネクタ10および2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22をその両端に有するメスコネクタ20において、嵌合状態の判断をするために形成される回路の例を説明する図である。図5を用いて説明した回路を2つ用い、2つのEX−OR36a,36a’の出力を論理積回路37(AND37)の入力に接続した例である。2つのEX−OR36a,36a’の出力が片方でもLowになるとAND37の出力はLowとなり、CPU38に情報が伝えられる。この場合、コネクタの嵌合状態は異常と判断される。ここで、EX−OR36a,36a’の出力がLowとなる場合は図6に示される状態である。なお、AND37のかわりにNANDを用いてもよい。ただし、この場合には、出力の論理は反転する。 なお、図7(b)と同様に、EX−OR36aの入力2本とEX−OR36a’の入力2本の合計4本をCPU38に直に接続できてCPU38が入力4本の論理について処理できる場合は、EX−OR36a、EX−OR36a’、および、AND37は不要である。また、EX−OR36aの出力1本とEX−OR36a’の出力1本の計2本をCPU38に直に接続できてCPU38が入力2本の論理について処理できる場合は、AND37は不要である。
<本発明に係るオスコンタクトピンに設けられる絶縁部>
次に、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12に設けられる絶縁部について図9,図10,および図11を用いて詳細に説明する。
図9に示されるように、絶縁部無しのオスコンタクトピン11の所定の側面部に絶縁フィルム等を貼り付けたり、絶縁材を塗布し固化させたりすることによって、オスコンタクトピン11の所定の側面部に絶縁部13を設ける。なお、絶縁部13は、嵌合した場合に2つの導電部を備えたメスコンタクトピンの接触するところに設けられる。
オスコンタクトピン11に設ける絶縁部13は、図9では4面の内の1面に存在するとしているが、通常状態において2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の二つの接触部に対して必要な部分の導通状態を確保できる限り、絶縁部の隣2面を含めてどのような面を使用してもよい。
図10(a)は、オスコンタクトピンの両隣の面を半分使用することを説明する図である。図10(b)は、図10(a)に示される絶縁部を備えたオスコンタクトピン12を上から見た図である。絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の断面(絶縁部を備えたオスコンタクトピン12と2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22とが挿される軸方向に垂直な断面)が矩形である場合、絶縁部13は13a,13b,13cの部分からなり、13b,13cは、13aの面の両隣の面のそれぞれ半分を絶縁部としている。なお、絶縁部13で覆われない絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の面は導通部分である。
図10(c),図10(d)には、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12に形成する絶縁部13の他の形態が図示されている。図10(c)には断面が矩形形状の絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の3つの側面に絶縁部材を配置する形態、図10(d)には断面が矩形形状の絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の一つの面の一部分を導通部分としてその余に絶縁部材13を形成した形態である。
また、図11に示されるように、絶縁部無しのオスコンタクトピン11と異なる形状(例えば、くびれを形成、あるいは、凹部を形成)にし、絶縁材を塗布し固化させたり、絶縁フィルム等を貼り付けたりすることによって、絶縁部無しのオスコンタクトピン11の所定の側面部に絶縁部を設けても良い。
<半嵌合の2つの状態を検出する第1の実施形態>
次に、半嵌合の2つの状態を検出する方法を説明する。図12は、半嵌合の2つの状態を検出するのに用いられる絶縁部を備えたオスのコンタクトピンを説明する図である。図12に示されるオスコンタクトピンは、図1に示す同じ絶縁部13と、半嵌合が起きた場合に2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の接触部の両方が接触する導通部と、さらに半嵌合が進んだ場合に2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の接触部の両方が導通なしとなる3つの部分から構成される。
絶縁部を備えたオスコンタクトピン12は、絶縁部13および絶縁部15が設けられる。絶縁部13は、正常な嵌合時に2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の片方の導電部が接触する絶縁部であり、絶縁部15は、半嵌合時に接触する絶縁部であり、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の両方の導電部が導通しない絶縁部である。導通部12aは、嵌合状態から半嵌合状態に移行した場合に接触する導通部分である。
図13は、図12に示される絶縁部を備えたオスのコンタクトピンを配置したオスのコネクタと、図2(b)に示されるメスのコネクタを説明する図である。図14は、図13に示されるオスコネクタ10とメスコネクタ20とを嵌合させた状態を説明する図である。
図14は、正常な嵌合状態を示す。2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の片方は絶縁部に接触し導通がなく、もう片方は絶縁部には位置しないので導通する。この場合の回路を図15に示す。
図15は、図14に示したオスのコネクタとメスのコネクタとが正常に嵌合された状態で形成される回路の例を説明する図である。EX−OR36の出力はHighとなるので、AND37の出力の論理はどちらでもよい。
図16は、振動や衝撃などにより正常な嵌合状態から半嵌合状態(一つ目の半嵌合状態)に移ったことを説明する図である。メスコンタクトピンの両方とも導通部に接触し導通がある。通常のコンタクトピンはまだ問題のない接触を保っている。この場合の回路を図17に示す。
図17は、図16の状態で形成される回路の例を説明する図である。EX−OR36の出力はLowとなり、AND37の出力の論理はLowとなるので、CPU38は、嵌合状態から半嵌合状態に移行したと判断する。この場合、CPU38は、例えば半嵌合が発生したことをモニタに表示したり、緊急でないブザー音を出したり、スタックライトや警告灯の黄色を点灯したりの制御を実行することで、緊急ではないが今後このまま継続使用すれば問題となる可能性があることを作業者などに通報する。
図18は、振動や衝撃などにより図16の半嵌合の状態よりさらに半嵌合が進んだ状態(二つ目の半嵌合状態)を説明する図である。この状態では、2つの導電部を有するメスコンタクトピン22の第1の接触部22a,第2の接触部22bの両方とも絶縁部15に接触し導通はない。通常のコンタクトピンも接触の余裕がなくなっている。この場合の回路を図19に示す。
図19は、図18に示される半嵌合の状態で形成される回路の例を説明する図である。EX−ORの出力はLowとなり、ANDの出力の論理はHighとなるので、CPU38は、嵌合状態が異常でありかつ半嵌合の状態がすすんでいると判断できる。この場合(図18に示される状態、つまり二つ目の半嵌合状態)は半嵌合の状態がすすんでいる(抜けかかっている)ので、CPU38は、例えばこのまま使用し続けると近々に障害が発生することをモニタに表示したり、緊急のブザー音を出したり、スタックライトや警告灯の赤色を点灯したりの制御を実行することで、緊急に対応を行うように促す。
このように正常な嵌合と2つの半嵌合を検出することにより、緊急度を変えて表示をすることができる。
<半嵌合の2つの状態を検出する第2の実施形態>
次に、半嵌合の2つの状態を検出する第2の方法を説明する。図20は、半嵌合の2つの状態を検出する第2の方法を説明する図である。図20(a)は図1と同じ絶縁部を備えたオスコンタクトピン12を示す図である。図20(b)は本発明に係るオスコンタクトピンの構造を説明する図である。図20(b)に示すオスコンタクトピン12Sは、図1に示されるオスコンタクトピン12と同じ絶縁部13と、半嵌合が起きた場合に、メスコンタクトピンの接触部の両方が接触する導通部と、さらに半嵌合が進んだ場合にメスコンタクトピンの接触部の両方が非導通となるようにピンが所定の長さdだけ短くなっている。これ以降、絶縁部を備えた短いオスコンタクトピン12Sを、オスコンタクトピン12Sという。
図21は、図20に示されるオスコンタクトピン12Sを配置したオスコネクタ10と、図2(b)に示されるメスコネクタ20を説明する図である。そして、図22は、図21に示されるオスコネクタ10とメスコネクタ20とを正常に嵌合させた状態を説明する図である。2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の片方(第1の接触部22a)はオスコンタクトピン12Sの絶縁部13に接触し導通がなく、もう片方(第2の接触部22b)は絶縁部13上にはないので、オスコンタクトピン12Sと2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の接触部22bとは導通する。この場合の回路を図23に示す。
図23は、図22の嵌合状態で形成される回路の例を説明する図である。EX−OR36の出力はHighとなるので、AND37の出力の論理はどちらでもよい。図24は、図22の嵌合状態から振動や衝撃により、正常な嵌合状態から半嵌合の状態(一つ目の半嵌合状態)に移ったことを説明する図である。2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の第1の接触部22a,第2の接触部22bの両方ともオスコンタクトピン12Sの導通部に接触し導通がある。通常のオスコンタクトピン11はまだ問題のない接触を保っている。この場合の回路を図25に示す。
図25は、図24の状態で形成される回路の例を説明する図である。EX−OR36の出力はLowとなり、AND37の出力の論理はLowとなるので、CPU38は、コネクタの嵌合が正常な嵌合状態から半嵌合状態に移行したと判断する。この場合、CPU38は、例えば半嵌合が発生したことをモニタに表示したり、緊急でないブザー音を出したり、スタックライトや警告灯の黄色を点灯したりの制御を実行することで、緊急ではないが今後このまま継続使用すれば問題となる可能性があることを作業者などに通報する。
図26は、図24の状態から振動や衝撃によりさらに半嵌合が進んだ状態(二つ目の半嵌合状態)を説明する図である。オスコンタクトピン12Sとは、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の両方の接触部22a,22bともオープン状態となり導通はない。また、通常のオスコンタクトピン11も接触の余裕がなくなっている。この場合の回路を図27に示す。図27は、図26の状態で形成される回路の例を説明する図である。EX−OR36の出力はLowとなり、AND37の出力の論理はHighとなるので、CPU38は、嵌合状態が異常であり、かつ、半嵌合の状態がすすんでいると判断できる。
この場合(図26に示される状態、つまり二つ目の半嵌合状態)は半嵌合の状態が進んでいる(抜けかかっている)ので、CPU38は、例えばこのまま使用すれば近々に障害発生となることをモニタに表示したり、緊急のブザー音を出したり、スタックライトや警告灯の赤色を点灯したりの制御を実行することで、緊急に対応を行うように促す。このように正常な嵌合状態と2つの半嵌合状態を検出することにより、緊急度を変えて表示することができる。
<半嵌合状態と逆実装とを区別して検出する実施形態>
次に、半嵌合状態と逆実装とを区別して検出を行う場合について説明する。180度回転した場合に実装できないように工夫されたコネクタもあるが、180度回転しても接続できる場合がある。このようなコネクタが対象である。
図28は、180度回転した場合に半嵌合状態と逆実装とを区別して検出を行うコネクタ構造の一例を説明する図である。●は、正常に嵌合した時に対応する2つの導電部を備えたメスコンタクトピンと、絶縁部を有するオスコンタクトピンである。図28(a)の破線の○の位置105,106に、本発明に係る2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22のリードのみのピンを配置する(図2(b)の25a参照)。
180度回転して実装(逆実装)時に、本発明に係る2つの導電部を備えたメスコンタクトピンに対応する、図28(b)の◎の位置109、110のオスコンタクトピンを抜いておくことで図29(a)の状態となる。図29(a)では、嵌合されているが、EX−OR36の入力は両方ともHighとなるため、出力はLowとなる。この場合は異常であるので、AND37の論理を用いる。AND37の入力は両方ともHighであるので、AND37の出力はHighである。
図28(b)の◎の位置109、110のオスコンタクトピンをVccに接続することで、図29(b)の状態となる。図29(b)では、嵌合されているが、EX−OR36の入力は両方ともHighとなるため、出力はLowとなる。この場合は異常であるので、AND37の論理を用いる。AND37の入力は両方ともHighであるので、AND37の出力はHighである。
半嵌合の初期状態の論理は、25a,25bの両方ともLowであるので、半嵌合と逆実装の区別が可能である。なお、半嵌合が進んだ状態では両方ともHighとなり前述の逆実装と論理は同じであるが、半嵌合が進んだ状態となる前に半嵌合の初期状態の論理(25a,25bの両方ともLow)を経由するので、この半嵌合の初期状態を経由したかどうかを例えばCPUが不揮発性メモリ(図示せず)に記憶しておけば、半嵌合の進んだ状態なのか逆実装状態なのか区別可能である。これは後述の半嵌合とコネクタ位置ずれの区別、半嵌合とコネクタ位置誤実装の区別にも適用できる。
<半嵌合とコネクタ位置ずれとを区別して検出する実施形態>
図30は、位置ずれを起こして接続された場合の一例を説明する図である。図30(a)にはメスコネクタが示されており、符号140及び符号141で示される破線の○は、本発明に係る2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22のリードのみを表し、符号142と符号143で示される●は、本発明に係る2つの導電部を備えたメスコンタクトピンを表す。図30(b)にはオスコネクタが示されており、符号144および符号145で示される▲は、本発明に係る絶縁部を有するオスコンタクトピンを表す。
図30に示される場合に対して左右に位置ずれを起こして挿入される場合、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22(図30(a)の符号142の●あるいは符号143の●)のどちらかがオープンになる。図30(c)では符号142の●のメスコンタクトピンがオープンになるとして示されている。そして、図29(a)の状態となるため、半嵌合と区別ができる。
図30に示される場合に対して前後左右に位置ずれを起こして挿入される場合、例えば一例として図31のように、(a)のメスコネクタ20に2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の146およびリードのみの147を追加し、(b)のオスコネクタ10に絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の148を追加することにより、半嵌合と前後左右のコネクタ位置ずれを区別することができる。
<半嵌合とコネクタ位置誤実装とを区別して検出する実施形態>
半嵌合とコネクタ位置誤実装とを区別して検出を行う場合、例えば、図32のようにすることで可能となる。図32は、違う位置のコネクタに接続された(コネクタ位置誤実装)ことを検出可能なコネクタのピンの配置の一例を説明する図である。
図32において同じ種類のコネクタが 3組あるとする。どの組のコネクタであっても、メスのコネクタとオスのコネクタの組において、他の組のコネクタに挿すことができるとする。間違ったコネクタに挿した場合に検出可能とするためには、エラーとなりかつ半嵌合と認識しないよう、例えば図32のような構成とすればよい。
図32の各組A(メスコネクタ)の破線の○は本発明に係る2つの導電部を備えたメスコンタクトピンのリードのみを表し、●は本発明に係る2つの導電部を備えたメスコンタクトピンを表す。2つの導電部は例えば図29(a)のように接続されたり、図29(a)のEX−OR36・AND37を経由せずCPU38の入力に直に接続されたりする。
また各組B(オスコネクタ)の◎はオスコンタクトピンが無いかオープン状態と等価の論理とするオスコンタクトピンを表し、●は、本発明に係る絶縁部を備えたオスコンタクトピンを表す。
1組目のAに1組目のBを接続すれば、対応するピンは、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン190および191と、絶縁部を持つオスコンタクトピン198および197であるので、正常となる。
1組目Bを2組目のAに接続すると2つの導電部を備えたメスコンタクトピン200と絶縁部を備えたオスコンタクトピン198がそれぞれ対応する(正常である)が、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン203は、絶縁部を備えたオスコンタクトピン197に対応せず、オスコンタクトピン199と接続される。このオスコンタクトピン199をエラーが出る論理にしておけば、異常として検出することができる。図32のオスコネクタにおいて、◎で表される絶縁部を持たないオスコンタクトピンをHighに接続しておけば、図29(b)となり、EX−OR36がLowでAND37の出力がHighとなるので、半嵌合状態と区別できる。
なお、◎で表される絶縁部を持たないオスコンタクトピンをHighに接続するかわりに、◎で表される絶縁部を持たないオスコンタクトピンを無い状態(オープン状態)にすると図29(a)となり、EX−OR36がLow(異常)でAND37の出力がHighとなるので、同様に半嵌合状態と区別できる。
以下同様に、どの組のBにおいても違う組のAに接続するとエラー状態となり半嵌合状態と区別できる。
半嵌合の状態だけでなく、逆実装や位置ずれや違う位置のコネクタに挿された場合も、例えばCPUが不揮発性メモリ(図示されていない)にその異常情報を保存することにより、エラーがあったことを保持することができる。これは、前記逆実装や位置ずれや違う位置のコネクタに挿された場合に作業者が気づき、正常な嵌合状態にした場合に電子機器にダメージがあるにもかかわらず、正常動作を行うことにより、正常品と判断される場合があるからである。電子機器にダメージが与えられた場合、ダメージが無い場合に比べて信頼性が低下し故障しやすくなるため、その原因を調査する一助とすることができる。
なお、半嵌合の状態の検出と逆実装や位置ずれしての挿入やコネクタ位置誤実装の検出の判断については、嵌合状態(通常EX−OR出力Highで嵌合)をCPUが不揮発性メモリ(図示されていない)に記憶しておけば、例えば、保守などで一旦コネクタを外して再度コネクタを接続した場合、コネクタの逆実装や位置ずれしての挿入や誤実装(挿す場所の間違い)を起こせば、嵌合状態にある2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の2つの接触部22a,22bの片方が導通である論理から、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の2つの接触部(接触部22a,接触部22b)の両方が導通である論理を経由せずに、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の両方の接触部22a,接触部22bが非導通またはそれに相当の論理に移行することにより、半嵌合が進んだ状態(図18や図26の状態)と区別することができる。
<半嵌合状態検出、逆実装・位置ずれしての挿入・コネクタ位置誤実装の検出の実施形態>
次に半嵌合の状態の検出、逆実装や位置ずれしての挿入やコネクタ位置誤実装の検出が可能な構成についての例を説明する。図33はその一例である。但し、逆実装しながら位置ずれや位置ずれしながらコネクタ位置誤実装などの重複はここでは起きないものとする。
図35は図33の正常及び異常な嵌合時にとりうる状態を(a)〜(d)に示す。尚、(c)と(d)とはどちらでもよい。
各組Aの●は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22である。2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22に接続した回路を図35の(c)とする。図中の25a、25bからの入力をCPU38に直に接続し、CPU38は各入力の信号の状態を判断できるものとする。
破線○は2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22のリードのみである。○は通常のメスコンタクトピン(図2(b)の21)である。
各組Bの■及び▲は、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12であり0Vに接続されているとする。各組Bの■及び▲と、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22が嵌合すると図35(a)のようになり、図中の25aがHighで25bがLowとなるように■及び▲の絶縁部は向けられている(■と▲は絶縁部の向きが180°相違)。◎はオスコンタクトピンがないか、オープン状態と等価の論理とする(Vccに接続される)通常のオスコンタクトピンである。△は絶縁部を備えたオスコンタクトピン12であり0Vに接続されているが、▲とは絶縁部の向きが180°相違している(■とは絶縁部の向きが同じ)。コネクタ位置誤実装や逆実装で△と、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22が嵌合すると図35(b)のようになり、図中の25aがLowで25bがHighとなる(2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22とリードのみの関係が図の左右で180°向きが相違しているので、コネクタ位置誤実装時も逆実装時も図35(b)となる)。
図33の1組から3組の対応するAとBを正常に嵌合させた場合は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22と絶縁部を備えたオスコンタクトピン12がそれぞれ対応し、回路は図35の(a)となる。正常嵌合後の半嵌合検出については、前述の半嵌合の状態を検出する実施形態に説明している通りである。
次に図33の1組のAとB、2組のAとB、3組のAとBを逆実装した場合、1組目Aの●の280は、1組目Bの△の293と180°回転して嵌合するため、図35の(b)となる。1組目Aの●の281は、1組目Bの◎の292と嵌合するため、図35の(c)となる。
2組目Aの300は、2組目Bの△の313と180°回転して嵌合するため、図35の(b)となる。
2組目Aの●の303は、2組目Bの◎の310と嵌合するため図35の(c)となる。
3組目Aの322は、3組目Bの△の331と180°回転して嵌合するため、図35の(b)となる。3組目Aの●の325は、3組目Bの◎の328と嵌合するため図35の(c)となる。
次に図33の各組において、図に対して左右に位置ずれを起こして接続された場合、各組●のどちらか一方は図35の(c)となる。本例の場合は、残りの一方は図35の(a)および(b)以外(図35に図示していない状態を含む)となる。
次に図33においてコネクタ位置誤実装の場合、各組のBを別の組に接続すると誤実装された●の内、図の左側の280,300,322は■または◎と嵌合するため図35の(a)または(c)、図の右側の281,303,325は△と嵌合するため、図35の(b)となる。
本例をまとめると以下の表1のようになり、各々検出が可能である。例えばこの例では左側●の280,300,322が(b)ならば逆実装、右側●の281,303,325が(b)ならば位置誤実装、左右どちらか一方の●が(c)でもう一方が(a)でも(b)でもなければ位置ずれ実装という具合である。尚、前述したが、半嵌合が進んだ場合に(c)の状態となるけれども嵌合状態の(a)と半嵌合が進んだ(c)の間に半嵌合の初期状態の論理(25a,25bの両方ともLow)を経由するので、この半嵌合の初期状態を経由したかどうかを例えばCPUが不揮発性メモリ(図示せず)に記憶しておけば、半嵌合の進んだ状態かどうか判別可能である。
Figure 2011258471
次に半嵌合の状態の検出、逆実装や位置ずれしての挿入やコネクタ位置誤実装の検出が可能な構成について図34にもう一例を説明する(図33の説明と同じように逆実装しながら位置ずれや位置ずれしながらコネクタ位置誤実装などの重複はここでは起きないものとする)。
図35は図34の正常及び異常な嵌合時にとりうる状態を(a)〜(d)に示す。尚、(c)と(d)とはどちらでもよい。
各組Aの●は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22である。2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22に接続した回路を図35の(c)とする。図中の25a、25bからの入力をCPU38に直に接続し、CPU38は各入力の信号の状態を判断できるものとする。
破線○は2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22のリードのみである。○は通常のメスコンタクトピン(図2(b)の21)である。
各組Bの■及び★及び△は、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12であり0Vに接続されているとする。各組Bの■と、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22が嵌合すると図35(a)のようになり、図中の25aがHighで25bがLowとなるように■の絶縁部は向けられている。
★と、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22が嵌合すると図35(b)のようになり、図中の25aがLowで25bがHighとなるように★の絶縁部は向けられている(■と★は絶縁部の向きが同じ)。◎はオスコンタクトピンがないか、オープン状態と等価の論理とする(Vccに接続される)通常のオスコンタクトピンである。△は、■及び★とは絶縁部の向きが180°相違している。コネクタ位置誤実装で、△と、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の341,363,385が嵌合すると図35(a)のようになり、図中の25aがHighで25bがLowとなる。逆実装で△と、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の340,360が嵌合すると図35(a)のようになり、図中の25aがHighで25bがLowとなる。
図34の1組から3組の対応するAとBを正常に嵌合させた場合は、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22と絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の■と★がそれぞれ対応し、回路は340,360,380が図35の(a)、341,363,385が図35の(b)となる。正常嵌合後の半嵌合検出については、前述の半嵌合の状態を検出する実施形態に説明している通りである。
次に図34の1組のAとB、2組のAとB、3組のAとBを逆実装した場合、1組目Aの●の340は、1組目Bの△の353と180°回転して嵌合するため、図35の(a)となる。1組目Aの●の341は、1組目Bの◎の352と嵌合するため、図35の(c)となる。
2組目Aの360は、2組目Bの△の373と180°回転して嵌合するため、図35の(a)となる。
2組目Aの●の363は、2組目Bの◎の370と嵌合するため図35の(c)となる。
3組目Aの380は、3組目Bの★の393と180°回転して嵌合するため、図35の(b)となる。3組目Aの●の385は、3組目Bの■の388と嵌合するため図35の(a)となる。
次に図34の各組において、図に対して左右に位置ずれを起こして接続された場合、各組●のどちらか一方は図35の(c)となる。本例の場合は、残りの一方は図35の(a)および(b)以外(図35に図示していない状態を含む)となる。
次に図34においてコネクタ位置誤実装の場合、各組のBを別の組に接続すると誤実装された●の内、図の左側の340,360,380は■と嵌合するため図35の(a)、図の右側の341,363,385は△と嵌合するため、図35の(a)となる。
本例をまとめると以下の表2のようになり、各々検出が可能である。例えばこの例では左右の●が(a)ならば位置誤実装、左側●の340,360,380が(b)ならば逆実装、及び左側●の340,360,380(a)で右側の341,363,385が(c)ならば逆実装、左右どちらか一方の●が(c)でもう一方が(a)でも(b)でもなければ位置ずれ実装という具合である。
Figure 2011258471
いままでの説明は本願の実施形態のほんの一例であり、2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22と絶縁部を備えたオスコンタクトピン12をどこにいくつ配置するか、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の絶縁部の向きをどの向きにいくつ配置するか、印加する電圧はVccかLowかにより千差万別の組み合わせが使用できる。
<接触不良の検出>
次に、接触不良の検出について説明する。2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の2つの接触部(接触部22a,22b)において、正常な嵌合状態では片方が導通で片方が非導通であり、嵌合状態から半嵌合状態に移行した場合は両方が導通となり、半嵌合がさらに進んだ場合にはどちらも非導通となる。
正常な嵌合状態において、導通している片方の接触部に接触不良が起こった場合、両方の接触部とも非導通となる。よって嵌合状態を例えばCPUが不揮発性メモリ(図示せず)に記憶しておけば、正常な嵌合状態において導通している接触部に接触不良が起こった場合、両方とも導通の状態を通らないで2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22の2つの接触部(接触部22a,22b)の両方が非導通となることにより、接触不良が起こったことがわかる。
<その他の実施例>
図36のように図12の上部の絶縁部と同様な絶縁部を対向する面の下部に例えば図36の13’に設ける。図36(a)は13の面から見た図、図36(b)は13’の面から見た図である。符号13と対向する面に、また符号13よりも下に絶縁部が設けられている。図13および図14と同様に図36のオスコンタクトピンをオスコネクタに設け、図2(b)に示されるメスのコネクタと嵌合させる。この場合の回路の例を図37に示す。
図37は嵌合している場合を示す。CPU38への入力は、A=High、B=Lowとなる。図示していないが、半嵌合となった場合、初期の半嵌合状態ではA=High、B=High、初期よりすすんだ半嵌合状態ではA=Low、B=High、さらにすすんだ半嵌合状態ではA=High、B=Highと半嵌合を3つ検出できる。
次に、図38を用いてメスコンタクトピンの導電部を4つとした例を説明する。図38(a)はメスコンタクトピンの導電部を第1の導電部24a,第2の導電部24b,第3の導電部24c,第4の導電部24dの4つとした例である。前述の2つの導電部を備えたメスコンタクトピン22と同様に4つの導電部間は絶縁されている。第1の導電部24aは、第1の接触部22a,第1のリード25aを備える。第2の導電部24bは、第2の接触部22b,第2のリード25bを備える。第3の導電部24cは、第3の接触部22c,第3のリード25dを備える。第4の導電部24dは、第4の接触部22d,第4のリード25dを備える。尚、接触部22a,22b,22c,22dとオスコンタクトピンとの嵌合面をA,B,C,Dとする。
図39(a)は、絶縁部を備えたオスコンタクトピンで、図の絶縁部13が図38(a)と嵌合した時のA面とD面に位置する時の例である。図39(a)の13をピンの上からA−A’まで見たものが図39(b)である(図39(a)の15は除いている)。尚、図示していないが、図39(a)の15はA面とB面とD面に絶縁部があり、C面には絶縁部が無いとする。
図38(a)の4つの導電部をもつコンタクトピンと図39(a)の絶縁部を備えたオスコンタクトピンの嵌合状態を図38(b)に示す。図39(a)の絶縁部を備えたオスコンタクトピンを例えば0Vに接続した場合の回路を図40に示す。なお、4面あるため、(a)と(b)の2つの図で示す。
半嵌合の状態の検出、逆実装や位置ずれしての挿入やコネクタ位置誤実装の検出が可能な構成についての例を説明する。図41はその一例である。但し、逆実装しながら位置ずれや位置ずれしながらコネクタ位置誤実装などの重複はここでは起きないものとする。
各組Aの●は、4つの導電部を備えたメスコンタクトピンである。破線○は4つの導電部を備えたメスコンタクトピンのリードのみである。
各組Bの●は図39に示す絶縁部を備えたオスコンタクトピンであり0Vに接続されている。
4つの導電部を備えたメスコンタクトピンと図39に示す絶縁部を備えたオスコンタクトピンが嵌合した場合は前述の通り図40とする。
各組Bの◎は、図39(a)の絶縁部13において、4つの導電部を備えたメスコンタクトピンのB面に対応するところにのみ絶縁部がある、絶縁部を備えたオスコンタクトピンであり0Vに接続されている。尚、図39(a)の絶縁部15はあっても無くてもどちらでもよい。
各組Bの△は、図39(a)の絶縁部13において、4つの導電部を備えたメスコンタクトピンのC面に対応するところにのみ絶縁部がある、絶縁部を備えたオスコンタクトピンであり0Vに接続されている。尚、図39(a)の絶縁部15はあっても無くてもどちらでもよい。
図41の1組から3組の対応するAとBを正常に嵌合させた場合は、図40の通り、A=High、B=Low、C=Low、D=Highとなる。
半嵌合検出の場合、初期段階では4つの導電部をもつコンタクトピンの4面の接触部分が、絶縁部を備えたオスコンタクトピンと導通するため、A=Low、B=Low、C=Low、D=Lowとなる。半嵌合がさらに進んで絶縁部15に4つの導電部をもつコンタクトピンの4面の接触部分が到達すると、前述の通り図39(a)の絶縁部を備えたオスコンタクトピンの15のA面とB面とD面に絶縁部がありC面には絶縁部が無いため、A=High、B=High、C=Low、D=Highとなる。
次に図41の1組のAとB、2組のAとB、3組のAとBを逆実装した場合、図41左の各組Aの●が各組Bの△と180°回転して嵌合するため、A=Low、B=Low、C=High、D=Lowとなる。図41右の各組Aの●が各組Bの◎と180°回転して嵌合するため、A=Low、B=High、C=Low、D=Lowとなる。
次に図41の各組において、図に対して左右に位置ずれを起こして接続された場合、各組●のどちらか一方はA=High、B=High、C=High、D=Highとなる。
次に図41においてコネクタ位置誤実装の場合、各組のBを別の組に接続すると誤実装された●の内、図の左側の●は■または◎と嵌合するためA=High、B=Low、C=Low、D=HighまたはA=Low、B=High、C=Low、D=Low、図の右側の●は△と嵌合するため、A=Low、B=Low、C=High、D=Lowとなる。
本例をまとめると以下の表3のようになり、各々検出が可能である(HighをH、LowをLで表す)。例えばこの例では左側●の480,500,522がA=Low、B=Low、C=High、D=Lowならば逆実装(右側●の481,503,525がA=Low、B=High、C=Low、D=Lowでもよい)、右側●の481,503,525がA=Low、B=Low、C=High、D=Lowならば位置誤実装、左右どちらか一方の●がA=High、B=High、C=High、D=Highでなければ位置ずれ実装、半嵌合の場合は、A=Low、B=Low、C=Low、D=Lowで初期の半嵌合、A=High、B=High、C=Low、D=Highで半嵌合が進んだ状態という具合である。
Figure 2011258471
上記のように各々のエラーに対して論理を変えることができるので、エラー内容を明確にすることができる。
上記は本願の実施形態のほんの一例であり、メスコンタクトピンの導電部の個数を変えたり、複数の導電部を備えたメスコンタクトピンと絶縁部を備えたオスコンタクトピンをどこにいくつ配置するか、絶縁部を備えたオスコンタクトピン12の絶縁部のどの面に絶縁部をいくつ置くかなどにより千差万別の組み合わせが使用できる。
1 3行n列のコネクタ
2 コンタクトピン
3 コンタクトピンの配列
4 3行1列の3つのコンタクトピン
5 3行1列の3つのオスコンタクトピン
6 オスコンタクトピンの配列
7 3行1列の3つのメスコンタクトピン
8 メスコンタクトピンの配列
10 オスコネクタ
11 オスコンタクトピン
12 絶縁部を備えたオスコンタクトピン
12S 絶縁部を備えた短いオスコンタクトピン
13,13’,15 絶縁部
20 メスコネクタ
21 メスコンタクトピン
22 2つの導電部を備えたメスコンタクトピン
23 絶縁部材
22a,22a’ 第1の接触部
22b,22b’ 第2の接触部
22c 第3の接触部
22d 第4の接触部
24a,24a’ 第1の導体
24b,24b’第2の導体
24c 第3の導体
24d 第4の導体
25a,25a’ 第1のリード
25b,25b’ 第2のリード
25c 第3のリード
25d 第4のリード
25c 第3のリード
30,30’,31,31’,32,33 抵抗
36,36a,36a’ 排他的論理和回路
37 論理積回路
38 プロセッサ
50,60 コネクタ
本願の請求項1に係る発明は、複数のメスコンタクトピンを有するメスコネクタと前記複数のメスコンタクトピンのそれぞれに対応して配置された複数のオスコンタクトピンを有するオスコネクタからなるコネクタにおいて、前記複数のメスコンタクトピンの少なくとも1つのメスコンタクトピンは前記オスコンタクトピンと接触する複数の接触部を有し、該複数の接触部はそれぞれ電気的に分離されており、前記メスコネクタと前記オスコネクタが正常に嵌合したときに前記複数の接触部が接触する前記オスコンタクトピンの接触部分のうちの1つ以上の接触部に対応する前記オスコンタクトピンの接触部分に絶縁部を有し、前記メスコネクタと前記オスコネクタの正常な嵌合位置からずれた場合に前記メスコンタクトピンの1つ以上の接触部の導通、非導通の状態が変化していくことを特徴とするメスコンタクトピンに電気的に分離された複数の接触部を有しオスコンタクトピンに絶縁部を有するコネクタである。

Claims (3)

  1. 複数のメスコンタクトピンを有するメスコネクタと前記複数のメスコンタクトピンのそれぞれに対応して配置された複数のオスコンタクトピンを有するオスコネクタからなるコネクタにおいて、
    前記複数のメスコンタクトピンの少なくとも1つのメスコンタクトピンは前記オスコンタクトピンと接触する複数の接触部を有し、該複数の接触部はそれぞれ電気的に分離されており、
    前記メスコネクタと前記オスコネクタが正常に嵌合したときに前記複数の接触部が接触する前記オスコンタクトピンの接触部分のうちの1つ以上の接触部に対応する前記オスコンタクトピンの接触部分に絶縁部を有し、
    前記メスコネクタと前記オスコネクタの正常な嵌合位置からずれた場合に前記メスコンタクトピンの接触部の導通、非導通の状態が1つ以上変化していくことを特徴とするメスコンタクトピンに電気的に分離された複数の接触部を有しオスコンタクトピンに絶縁部を有するコネクタ。
  2. 前記メスコネクタと前記オスコネクタの正常な嵌合位置からずれた状態において、少しずれた状態から大きくずれる前の段階までは前記メスコンタクトピンの複数の接触部の1つ以上が前記オスコンタクトピンと導通し、大きくずれた状態では前記複数の接触部を有するメスコンタクトピンと嵌合する前記オスコンタクトピンの長さが他の前記オスコンタクトピンの長さより短くしておいて接触しなくなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記オスコネクタと前記メスコネクタが、逆方向で嵌合された場合、あるいは、嵌合位置がずれて嵌合された場合、あるいは、異なるコネクタに接続された場合に、
    前記絶縁部を有するオスコンタクトピンと接続される前記メスコンタクトピンの位置に、請求項1に記載の前記絶縁部を有するオスコンタクトピンが接続されないこと、
    または、請求項1に記載の前記絶縁部を有するオスコンタクトピンの絶縁部の向きが異なること、または請求項1に記載の前記絶縁部を有するオスコンタクトピンの絶縁部の絶縁面と個数が異なることにより接続間違いを検出できることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1つに記載のコネクタ。
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