JP2542313Y2 - 電磁弁装置の給電構造 - Google Patents

電磁弁装置の給電構造

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JP2542313Y2
JP2542313Y2 JP8919190U JP8919190U JP2542313Y2 JP 2542313 Y2 JP2542313 Y2 JP 2542313Y2 JP 8919190 U JP8919190 U JP 8919190U JP 8919190 U JP8919190 U JP 8919190U JP 2542313 Y2 JP2542313 Y2 JP 2542313Y2
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好宏 仲田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 a)産業上の利用分野 本考案は、電磁弁のソレノイドとマニホルド本体また
はサブベースに設けられた電装部との間をコネクタで直
接電気接続する所謂プラグイン式の電磁弁装置における
給電構造に関するものである。
b)従来の技術 この種の電磁弁装置は、第5図と第6図のように、弁
ボディ2とパイロットベース3とソレノイド部4および
エンドカバー5等からなる電磁弁1が、マニホルド本体
17(またはサブベース)およびこれと一体の電装部18上
に取付けられ、電磁弁1とマニホルド本体17とは流体通
路が連通するように連結されると共に、電磁弁1と電装
部18とは給電部6を介してソレノイド部4内の励磁コイ
ルへ通電されるように電気接続されている。
上記の給電部6は、筒状のランプカバー12とその一端
側の開口部に被着されたフロントカバー15とによってハ
ウジングが形成され、当該ハウジング内には例えばラン
プ基板8とコネクタ基板10等による電気回路が収容され
ている。尚、符号20はランプカバー12の他端側の開口部
を閉塞するゴム栓である。
このランプカバー12はソレノイド部4にねじ21で取付
けられ、フロントカバー15は内面から突設した係止突起
23をランプカバー12の側壁面に穿設した係止孔22に嵌合
係止して当該ランプカバー12に止着されている。
この電気回路は、例えば第7図のように直列接続され
た発光ダイオードLEDと保護抵抗Rにサージキラーとし
てのダイオードDが並列接続されたランプ基板8に、ソ
レノイド部4に内蔵された励磁コイルLが端子7を介し
て接続され、このランプ基板8にリード線9を介して接
続されたコネクタ基板10には雄形コネクタ11が組込まれ
ており、この雄形コネクタ11を電装部18側に取付けられ
た雌形コネクタ19に直接プラグインさせて電気接続する
と共に、この電装部18を介して電源Eに接続されてい
る。
上記のランプ基板8は、ソレノイド部4側から突設さ
れた端子7がランプ基板8にハンダ付けされることでソ
レノイド部4に保持されている。
またコネクタ基板10は、ピン端子11aの基部がハンダ
付けされた雄形コネクタ11の端子保持部であるモールド
部11bがランプカバー12に当接すると共に、コネクタ基
板10の底面がフロントカバー15に当接する態様で挾持さ
れて保持される。尚、上記雄形コネクタ11のモールド部
11bは、ピン端子11aの位置決めと絶縁とを行うものであ
る。
更に、ランプカバー12には雄形コネクタ11のモールド
部11bから突設されたピン端子11aの先端部を三方から囲
むコ字状をした隔壁12aが垂設され、フロントカバー15
には残る一方を閉塞する隔壁15aが垂設され、これらの
隔壁12a,15aによって形成される方形状の嵌合穴13内へ
雌形コネクタ19が挿入されて、ピン端子11aとソケット
端子19aによる電気接続がされる。
c)考案が解決しようとする課題 この電磁弁装置においては、弁ボディ2とパイロット
ベース3およびソレノイド部4の各部を連結して構成さ
れる電磁弁1の各寸法の累積誤差と、マニホルド本体17
と電装部18を連結した寸法の累積誤差のために、嵌合さ
せる雄雌のコネクタ11,19間には第6図のように水平方
向(矢印方向)の取付け寸法誤差を生じる。
従って、これらの累積誤差を吸収する機能を設けない
とピン端子の曲りや折れおよび接触不良を起こす虞れが
ある。その対策として従来では雄形コネクタ11のピン端
子11aが差込まれる雌形コネクタ19のソケット端子19aを
第18図のよう標準形の雌形コネクタ16のソケット端子16
aより水平方向へ幅広にしたソケット端子19aを内蔵した
特殊な雌形コネクタ19が用いられ、これにより水平方向
に累積誤差が生じても嵌合できるようにしていた。
然しながら、このような特殊なコネクタを用いた場合
にはコスト高になると共に、雌形コネクタ19のソケット
端子19aに対して雄形コネクタ11のピン端子11aが摺動可
能な状態で嵌合しているので電気接触不良となる危険性
があった。
そこで本考案は、これらの従来技術の課題を解決する
ためのものであり、雄形コネクタと一対をなす標準の雌
形コネクタの使用を可能にして安価で且つ確実な電気的
接続を行うことができるようにした電磁弁装置の給電構
造の提供を目的としたものである。
〔考案の構成〕
a)課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために本考案による電磁弁装置
の給電構造では、上記の給電部は筒状のランプカバー
と、当該ランプカバーの開口端部に被着されるフロント
カバーとでハウジング形成され、該ハウジング内にはピ
ン端子と端子保持部からなる一方が電磁弁の励磁コイル
側へ接続された雄形コネクタが組込まれ、上記ランプカ
バーの内面には雄形コネクタの端子保持部は嵌合されて
当該雄形コネクタをピン端子の突出方向と直交する方向
へのみ移動可能にする凹部が設けられると共に、このピ
ン端子が突出される上記ハウジングの底面側には雄形コ
ネクタが移動した際に当該ピン端子を移動方向へ案内す
る案内溝が設けられ、上記の電装部に取付けられた雌形
コネクタのソケット端子に雄形コネクタのピン端子が嵌
合される際に、上記端子保持部がこれに習ってピン端子
の突出方向と直交する方向へ誘導されるようにしたもの
である。
b)実施例 以下に、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。尚、理解を容易にするために従来例と同様の部材
には同一符号を付し、同様の構造についてはその詳細な
説明は省略すると共に、電磁弁1とマニホルド本体17お
よび電装部18の内部構造は、公知の例えば実開昭64−79
72号公報のものと同様のために説明を省略する。
この電磁弁装置は、第1図のように電磁弁1がマニホ
ルド本体17と電装部18の上部に取付けられ、電磁弁1と
マニホルド本体17とは流体通路が連通するように連結さ
れると共に、第7図の電気回路図のように電磁弁1と電
装部18とは給電部6を介してソレノイド部4へ通電され
る構成であり、この点は従来例と同様である。
また上記の給電部6は、内部にランプ基板8とコネク
タ基板10等による電気回路が収容されてその外周囲には
ランプカバー12とフロントカバー15によるハウジングで
被着されていると共に、ランプカバー12はソレノイド部
4にねじ21で取付けられ、フロントカバー15は係止突起
23と係止孔22との嵌合係止でランプカバー12に止着され
ている点も従来例と同様である。
更に上記のランプ基板8は、ソレノイド部4側から突
設された端子7がランプ基板8にハンダ付けされてソレ
ノイド部4に保持され、雄形コネクタ11が装着されたコ
ネクタ基板10とリード線を介して接続される点も従来例
と同様である。
但し、本考案ではコネクタ基板10および雄形コネクタ
11は従来例のようにランプカバー12とフロントカバー15
で挟着保持されることなく、水平方向へ移動自在な構成
にしている。
そのための手段として、第2図乃至第4図のように上
記のコネクタ基板10に装着された雄形コネクタ11の端子
保持部であるモールド部11bが位置するランプカバー12
の内面には、突出部12bが設けられて当該モールド部11b
が嵌入してフロントカバー15とコネクタ基板10との間に
間隙を持たせるための凹部14が形成されている。この凹
部14内にモールド部11bが嵌入された雄形コネクタ11
は、装着されたコネクタ基板10と共にピン端子11aの突
出方向と直交する水平方向への移動のみを可能にして、
ピン端子11aの突出方向である垂直方向へは移動しない
ように突出部12によって係止される。
またモールド部11bが載置されるランプカバー12とフ
ロントカバー15の底面には、雄形コネクタ11から突設さ
れたピン端子11aの先端部が挿通されてコネクタ基板10
と雄形コネクタ11とが水平移動できるように案内溝22が
形成されるが、この実施例ではランプカバー12の底面に
案内溝22を形成している。
このために、雄形コネクタ11はモールド部11bが凹部1
4内に嵌入した位置からコネクタ基板10がフロントカバ
ー15の内面に当接する位置迄の間をピン端子11aが案内
溝22に案内されながらコネクタ基板10と一緒に水平移動
させることが可能である。
尚、従来例と同様にランプカバー12の底部からは雄形
コネクタ11のピン端子11a先端部を三方から囲むコ字状
をした隔壁12aが、フロントカバー15の底部からは残る
一方を閉塞する隔壁15aが各々垂設され、これらの隔壁1
2a,15aによって形成される方形状の嵌合穴13内へは雄形
コネクタ11と一対をなす標準形の雌形コネクタ16が挿入
されて、ピン端子11aとソケット端子16aとの電気接続が
される。
この場合に、累積誤差によって例えば第2図または第
3図のように雄形コネクタ11のピン端子11aと雌形コネ
クタ16のソケット端子16aとの間に多少の位置ずれを生
じていても、雄形コネクタ11とコネクタ基板10が水平移
動されながらピン端子11aがソケット端子16aに習って誘
導状態で挿入される。
従って、従来例のように特殊な雌形コネクタ19を用い
なくても累積誤差による雌形コネクタ16と雌形コネクタ
16との位置ずれは吸収され、ピン端子11aは曲ったり折
れたりすることなく確実な嵌合と電気接続がなされる。
尚、本考案は上記の実施例に限定されるものではな
く、要旨の範囲内において各種の変形例を採り得るもの
である。例えば実施例では長方形状の案内溝22をランプ
カバー12側の底面に形成するようにしたが、この案内溝
22をフロントカバー15側から延長状に突設させた底面に
穿設するようにしたり、ランプカバー12側とフロントカ
バー15側の双方の底面に連通状に設けても良く、またそ
の形状を長円状にしても良い。また、実施例では雄形コ
ネクタ11をコネクタ基板10に装着しているが、このコネ
クタ基板10を省略してランプ基板8からのリード線9を
直接雄形コネクタ11に接続したり、ランプ基板8とコネ
クタ基板10とを一体のフレキシブル基板で構成してリー
ド線9を省略するようにしても良い。
〔考案の効果〕
本考案による給電構造を備えた電磁弁装置では、次の
ような作用効果を奏することができる。
(1)累積誤差を吸収できるので、標準の雌形コネクタ
の使用が可能なためにコストが安い。
(2)累積誤差を吸収できるので、雌形コネクタの嵌合
不良によるピンの曲がりや折れおよび接触不良が少なく
なると共に、確実な電気的接続が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例による給電構造を備えた電磁
弁装置を一部は断面で示す全体正面図、第2図と第3図
は同給電構造の動作状態を説明する要部断面図、第4図
は第2図および第3図の底面図、第5図は従来例による
給電構造を備えた電磁弁装置を一部は断面で示す全体正
面図、第6図は同給電構造の要部断面図、第7図は本考
案および従来例による電磁弁装置における電気回路図、
第8図は(a)が給電構造に使用される雌コネクタの平
面図で(b)が雌雄コネクタの端子の斜視図である。 〔符号の説明〕 1…電磁弁、2…弁ボディ 3…パイロットベース、4…ソレノイド部 5…エンドカバー、6…給電部 7…端子、8…ランプ基板 9…リード線、10…コネクタ基板 11…雄形コネクタ、11a…ピン端子 11b…モールド部(端子保持部) 12…ランプカバー、12a,15a…隔壁 12b…突出部、13…嵌合穴 14…凹部、15…フロントカバー 16,19…雌形コネクタ 17…マニホルド本体、18…電装部 19a…ソケット端子、20…ゴム栓 21…ねじ、22…案内溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁弁とマニホルド本体等に設けられた電
    装部との間に給電部を介在させ、当該電装部と給電部に
    各々取付けられた雌雄のコネクタの連結で電気接続を行
    う電磁弁装置の給電構造において、 上記の給電部は筒状のランプカバーと、当該ランプカバ
    ーの開口端部に被着されるフロントカバーとでハウジン
    グが形成され、該ハウジング内にはピン端子と端子保持
    部からなる一方が電磁弁の励磁コイル側へ接続された雄
    形コネクタが組込まれ、上記ランプカバーの内面には雄
    形コネクタの端子保持部が嵌合されて当該雄形コネクタ
    をピン端子の突出方向と直交する方向へのみ移動可能に
    する凹部が設けられると共に、このピン端子が突出され
    る上記ハウジングの底面側には雄形コネクタが移動した
    際に当該ピン端子を移動方向へ案内する案内溝が設けら
    れ、上記の電装部に取付けられた雌形コネクタのソケッ
    ト端子に雄形コネクタのピン端子が嵌合される際に、上
    記端子保持部がこれに習ってピン端子の突出方向と直交
    する方向へ誘導されるようにしたことを特徴とする電磁
    弁装置の給電構造。
JP8919190U 1990-08-28 1990-08-28 電磁弁装置の給電構造 Expired - Lifetime JP2542313Y2 (ja)

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JP4847598B2 (ja) * 2010-06-10 2011-12-28 ファナック株式会社 コネクタ

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