JP2011252637A - 冷凍サイクル装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段が停止/運転を繰り返す状況においても、過冷却熱交換器のバイパス回路から過度の液戻りの発生を防止する。
【解決手段】熱源側熱交換器3に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段4の停止時にバイパス流量制御手段7の開度を所定開度閉じ、熱源側熱交換器3に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段4が運転を再開してから所定時間経過するまで、バイパス流量制御手段7の開度を維持するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は主冷媒回路内を流れる冷媒とバイパス回路内を流れる冷媒とを熱交換するための過冷却回路を設けた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、この種の冷凍サイクル装置では、バイパス流量制御手段の開度を、バイパス側出口の冷媒の過熱度が所定の過熱度以下となるように初期開度を設定し、圧縮機の起動後はバイパス側出口での冷媒の過熱度が所定の過熱度となるようにバイパス流量を制御している(例えば特許文献1参照)。
図2は、特許文献1に記載された従来の冷凍サイクル装置のサイクル構成図を示すものである。図2に示すように、圧縮機21、熱源側熱交換器23、室内膨張弁29a〜29d、利用側熱交換器30a〜30dを連結して形成した主冷媒回路と、熱源側熱交換器23の出口に主冷媒回路内を流れる冷媒とバイパス回路28内を流れる冷媒とを熱交換するための過冷却熱交換器26と、バイパス回路28のバイパス流量を制御するバイパス流量制御手段27と、バイパス側出口での過熱度を検出する過熱度検出手段36とから構成されている。
特許第2936961号公報
しかしながら、前記従来の構成では、圧縮機の起動後はバイパス側出口での冷媒の過熱度が所定の過熱度となるように検知値に基づいてバイパス流量の制御を行うので、バイパス流量制御手段入口の冷媒状態が急激に大きく変化する際に、バイパス流量制御手段の制御が間に合わずに、バイパス回路から過度の液戻りを発生させるという課題があった。
例えば、利用側熱交換器と熱源側熱交換器に大きな能力差が生じる低外気温度条件あるいは高外気温度条件では、冷凍サイクル状態を適切に維持するために、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段を、停止/運転を繰り返して行うように制御する場合がある。この際、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段の停止/運転の影響によりバイパス制御手段入口の冷媒状態が急激に変化してしまう場合がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段が停止するような条件においても、バイパス回路からの過度の液戻りを防止すると共に過冷却熱交換器を利用して、冷凍サイクル装置を安定して運転できる範囲を拡大できる冷凍サイクル装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段が冷凍サイクルの維持のために停止される条件において、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段が停止した際にバイパス流量制御手段を所定開度閉じるようにしたものである。
これによって、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段が停止した影響
で、バイパス流量制御手段の入口の圧力が急激に上昇しても、バイパス流量制御手段の開度を所定開度、予め閉じることで、バイパス量が過大となり、バイパス回路から液戻りが生じることを防止することができる。
本発明の冷凍サイクル装置及びその制御方法は、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段が停止/運転を繰り返すような条件においても、バイパス回路からの過度の液戻りを防止すると共に過冷却熱交換器及びバイパス回路を利用して、冷凍サイクル装置を安定して運転できる範囲を広げることができる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置のサイクル構成図 本発明の実施の形態1における冷房運転時のフローチャート 従来の冷凍サイクル装置のサイクル構成図
第1の発明は、圧縮機、熱源側熱交換器、過冷却熱交換器、絞り機構、利用側熱交換器を連結して形成した主冷媒回路と、前記熱源側熱交換器と前記過冷却熱交換器との間または前記過冷却熱交換器と前記絞り機構の間から分岐して、バイパス流量制御手段、前記過冷却熱交換器を介して前記圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、前記熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段と、制御装置とを備え、前記流体搬送手段の停止時に前記バイパス流量制御手段を所定開度閉じることにより、前記流体搬送手段が冷凍サイクルの維持のために停止される条件においても、バイパス回路からの過度の液戻りを防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記バイパス流量制御手段を、前記流体搬送手段が停止中は、前記流体搬送手段の停止時の状態を維持することより、前記流体搬送手段の停止中に前記バイパス流量制御手段が開き過ぎることを防止でき、前記流体搬送手段が再び運転された際のバイパス回路からの過度の液戻りを防止すると共に過冷却熱交換器及びバイパス回路を利用して、冷凍サイクルを安定して運転できる範囲を広げることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の前記バイパス流量制御手段を、前記流体搬送手段の運転開始より所定時間経過後に、負荷に応じた制御に設定することによって、前記流体搬送手段が運転を再開した直後に生じる圧力変化の一時的な影響を受けることなく、前記流体搬送手段が運転された状態でのバイパス流量制御手段入口の冷媒状態でバイパス流量制御手段の開度を制御できるようになるので、過冷却熱交換器をより効果的に利用することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3の発明の何れか1つ発明で前記流体搬送手段を、ファンとすることによって、被熱交換流体を空気などの気体とし、ファンの回転数に同期させることで容易に制御を行うことができる。
第5の発明は、特に、第1〜3の発明の何れか1つの発明で前記流体搬送手段を、ポンプとすることによって、被熱交換流体を水などの液体とし、ポンプの運転周波数に同期させることで容易に制御を行うことができる。
第6の発明は、圧縮機、熱源側熱交換器、過冷却熱交換器、絞り機構、利用側熱交換器を連結して形成した主冷媒回路と、前記熱源側熱交換器と前記過冷却熱交換器との間または前記過冷却熱交換器と前記絞り機構の間から分岐して、バイパス流量制御手段、前記過冷却熱交換器を介して前記圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、前記熱源側熱交換
器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段と、制御装置とを備えた冷凍サイクル装置において、前記流体搬送手段の停止時に前記バイパス流量制御手段を所定開度閉じることにより、前記流体搬送手段が冷凍サイクルの維持のために停止される条件においても、バイパス回路からの過度の液戻りを防止することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明の前記バイパス流量制御手段を、前記流体搬送手段が停止中は、前記流体搬送手段の停止時の状態を維持することより、前記流体搬送手段の停止中に前記バイパス流量制御手段が開き過ぎることを防止でき、前記流体搬送手段が再び運転された際のバイパス回路からの過度の液戻りを防止すると共に過冷却熱交換器及びバイパス回路を利用して、冷凍サイクルを安定して運転できる範囲を広げることができる。
第8の発明は、特に、第6の発明または第7の発明の前記バイパス流量制御手段を、前記流体搬送手段の運転開始より所定時間経過後に、負荷に応じた制御に設定することによって、前記流体搬送手段が運転を再開した直後に生じる圧力変化の一時的な影響を受けることなく、前記流体搬送手段が運転された状態でのバイパス流量制御手段入口の冷媒状態でバイパス流量制御手段の開度を制御できるようになるので、過冷却熱交換器をより効果的に利用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における冷凍サイクル装置のサイクル構成図を示すものである。この冷凍サイクル装置は、熱源側熱交換器3などを備えた室外機と、利用側熱交換器10aなどを備えた室内機と、それらを接続する接続配管とからなる。
図1において、圧縮機1、熱源側熱交換器3、過冷却熱交換器6、冷房運転時に絞り機構として作用する室内膨張弁9a、9b、利用側熱交換器10a、10bを連結して主冷媒回路を形成している。主冷媒回路は、暖房運転時に絞り装置として作用する室外膨張弁5を備えている。
また、この冷凍サイクル装置は、過冷却熱交換器6と室内膨張弁9a、9bとの間から分岐して、バイパス流量制御手段7、過冷却熱交換器6を介して圧縮機1の吸入側に接続したバイパス回路8と、熱源側熱交換器3に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段としての熱源側熱交換器用ファン4と、制御装置13とを備えている。
また、主冷媒回路には、冷房運転と暖房運転を切り替えるための四方弁2が設けられている。四方弁2と圧縮機1の吸入配管との間には、サブアキューム12が、圧縮機1の吐出配管には、吐出圧力検出手段14が、圧縮機1の吸入配管には、吸入圧力検出手段15がそれぞれ設けられている。バイパス回路8にはバイパス側出口の温度を検出するバイパス側出口温度検出手段16が設けられている。また、主冷媒回路の室内膨張弁9a、9bと過冷却熱交換器6との間の配管には、主冷媒回路側出口温度検出手段17が設けられている。
さらに、利用側熱交換器10a、10bの近傍には、被熱交換流体を搬送する流体搬送手段として、室内ファン11a、11bが備えられている。
なお、冷凍サイクル装置に用いる冷媒は、例えば、R410A等の擬似共沸混合冷媒、またはフロン冷媒系または自然冷媒系の単一冷媒等を用いることができる。
以上のように構成された冷凍サイクル装置は、四方弁2を切り替えることで、図1中の実線矢印の方向に冷媒が流れる冷房運転と、図1中の破線矢印の方向に冷媒が流れる暖房運転とを切り替えることできる。以下、冷房運転時の冷媒の状態変化を例にとり説明する。
圧縮機1から吐出された高圧冷媒は、四方弁2を介して、放熱器として作用する熱源側熱交換器3に流入し、熱源側熱交換器用ファン4によって搬送される空気に放熱する。熱源側熱交換器3から流出した高圧冷媒は、室外膨張弁5を介して、過冷却熱交換器6に流入し、バイパス流量制御手段7で減圧された低圧冷媒によって過冷却される。過冷却熱交換器6から流出した高圧冷媒は、室内膨張弁9a、9bがある主冷媒回路側とバイパス流量制御手段7があるバイパス回路8側とに分流する。主冷媒回路側に分流した高圧冷媒は、室内膨張弁9a、9bによって減圧されて膨張した後に、蒸発器として作用する利用側熱交換器10a、10bに流入し、室内ファン11a、11bによって搬送される空気と熱交換して吸熱する。
一方、バイパス回路8側に分流した高圧冷媒は、バイパス流量制御手段7によって減圧されて膨張した後に、過冷却熱交換器6に流入する。過冷却熱交換器6に流入した低圧冷媒は、熱源側熱交換器3から流出した高圧冷媒によって加熱される。その後、過冷却熱交換器6から流出した低圧冷媒は、利用側熱交換器10a、10bから流出した低圧冷媒と合流し、再度、圧縮機1に吸入される。
このように過冷却熱交換器6を利用することで主冷媒回路側に分流される冷媒の過冷却度を増すことができ、室外機から利用側熱交換器10a、10bを備えた室内機までの接続配管が長くなっても、圧損の影響によるフラッシュガスの発生などを防止し、十分な液冷媒を利用側熱交換器10a、10bに供給することで、安定した冷房運転が行われる。
以下、制御動作について詳細に説明する。
本実施の形態では、圧縮機1の吐出圧力を検知する吐出圧力検出手段14と、吸入圧力を検出する吸入圧力検出手段15と、バイパス側出口温度を検出するバイパス側出口温度検出手段16とが設けられている。
制御装置13は、吐出圧力検出手段14の検知値から飽和温度を算出し、その値を凝縮温度Tcとし、吸入圧力検出手段15の検知値から飽和温度を算出し、その値を蒸発温度Teとして検出している。また、制御装置13は、バイパス側出口温度検出手段16の検出温度と蒸発温度Teとの差から、バイパス側出口での過熱度を算出する。あるいは、主冷媒回路側出口温度検出手段17の検出温度と凝縮温度Tcとの差から、主冷媒回路側出口の過冷却度を算出する。
通常制御においては、利用側熱交換器10a、10bと熱源側熱交換器3との能力のバランスをとるために、熱源側熱交換器用ファン4は、回転数rpmを落として、熱源側熱交換器3の能力を抑制するように制御される。具体的には、凝縮温度Tcを所定値とするように、熱源側熱交換器用ファン4の回転数rpmの増減を行う。
一方、バイパス流量制御手段7の開度は、バイパス回路8からの液戻りを防止するため、バイパス側出口での過熱度が所定値となるように制御される。あるいは、バイパス側出口の過熱度を所定値以上に保ち、主冷媒回路側出口の過冷却度が所定値となるように制御してもよい。
以上のような通常制御を行うことで、過冷却熱交換器6の主冷媒回路出口での過冷却度
が確保され、接続配管が長くともフラッシュガスの発生を抑制し、利用側熱交換器10a、10bに安定して液冷媒を供給することで安定した冷凍サイクル維持することができる。
しかし、室内機の運転台数が少なく、熱源側熱交換器3の能力が出やすい低外気温度時では、熱源側熱交換器用ファン4の回転数rpmを下限値R_minとしても、熱源側熱交換器3の能力が過大となって、凝縮温度及び蒸発温度が低下し、蒸発温度の低下により利用側熱交換器10a、10bの凍結が発生する、あるいは圧縮機1の吐出圧力及び吸入圧力が低下することにより、圧縮機1の許容される運転圧力範囲を守れなくなるなどの不具合が生じるようになる。
このような状況の発生を回避するために、熱源側熱交換器用ファン4を停止して、圧縮機1の吐出圧力が第1所定値Tc_1以下になることを防止すると共に第2所定値Tc_2となれば再び熱源側熱交換器用ファン4の運転を行い、圧縮機1の吐出圧力及び吸入圧力を所定の範囲に収まるように制御する。
以上のような熱源側熱交換器用ファン4が停止/運転を繰り返すような状況では、熱源側熱交換器用ファン4の停止/運転の影響により、バイパス流量制御手段7の入口での冷媒状態が急激に大きく変化するので、バイパス流量制御手段7が通常制御のままでは、バイパス回路8から液戻りを生じさせることになる。
以下、バイパス流量制御手段7が通常制御中、熱源側熱交換器用ファン4が停止/運転を繰り返す状況で、バイパス回路8から液戻りが発生する際の状態を説明する。
熱源側熱交換器用ファン4が運転から停止状態となった直後は、凝縮圧力が上昇することにより、バイパス流量制御手段7の入口の過冷却度は上昇し、熱源側熱交換器用ファン4の運転時に比べて、バイパス流量制御手段7の一次側の圧力が急激に上昇することにより、バイパス流量制御手段7の開度がそれまでと同じならば、バイパス回路8を流れるバイパス流量は過大となり液戻りが発生する。
また、熱源側熱交換器用ファン4の停止状態が続くと、熱源側熱交換器3で熱交換が行われなくなることから、バイパス流量制御手段7の入口では過冷却度が急激に低下して、冷媒の状態としては二相状態となる。バイパス流量制御手段7の入口が二相状態となることによって、バイパス流量制御手段7の開度が、それまでの入口の冷媒状態が液相であった場合に比べて同じならば、バイパス流量は減少し、バイパス側出口での過熱度は大きくなる、あるいは主冷媒回路側出口の過冷却度は小さくなるので、通常のバイパス流量制御手段7の制御では開度が開く方向に制御される。
熱源側熱交換器用ファン4が停止中は、このような状態が継続することになるので、通常の制御動作では、バイパス流量制御手段7の開度は、熱源側熱交換器用ファン4が停止中は開く方向に制御され続けるので、上限値付近まで開くことになる。
その後、熱源側熱交換器用ファン4が再び運転されると、凝縮圧力が急激に低下することによって、バイパス流量制御手段7の入口での乾き度は一旦上昇するが、熱源側熱交換器用ファン4の運転が継続されることによって、熱源側熱交換器3で熱交換されているので、バイパス流量制御手段7の入口はやがて液相となり、熱源側熱交換器用ファン4が停止中にバイパス流量制御手段7が上限値付近まで開いていれば、バイパス流量が過大となり液戻りが発生する。
本実施の形態では、以上に示したバイパス回路8からの液戻りを防止するために、熱源
側熱交換器用ファン4が停止時にバイパス流量制御手段7の開度を所定開度閉じ、熱源側熱交換器用ファン4が運転し所定時間経過するまでの間は、その開度を維持し、所定時間が経過すれば通常制御を行うように制御される。
以下、冷房運転を行う場合の動作を図2に示したフローチャートを参照して説明する。
まず、吐出圧力検出手段14で検出した圧力を基に凝縮温度Tcを算出して、その凝縮温度Tcを所定値とするように熱源側熱交換器用ファン4の通常制御が行われる(ステップS1)。
次に、バイパス回路8からの液戻りを防止するため、バイパス側出口での過熱度が所定値となるようにバイパス流量制御手段7の通常制御が行われる(ステップS2)。すなわち、バイパス側出口での過熱度が所定値となるように制御される。あるいは、バイパス側出口の過熱度を所定値以上に保ち、主冷媒回路側出口の過冷却度が所定値となるように制御してもよい。なお、ここでのバイパス側出口の過熱度は、バイパス側出口温度検出手段16の検出温度と吸入圧力検出手段15の検出値の飽和温度との差、主冷媒回路側出口の過冷却度は、吐出圧力検出手段14の検出値の飽和温度と主冷媒回路側出口温度検出手段17の検出温度との差によって算出される。
次に、凝縮温度Tc、蒸発温度Te、熱源側熱交換器用ファン4の回転数rpmを検出し(ステップS3)、凝縮温度Tcが所定第1値Tc_1未満、かつ蒸発温度Teが所定値Te_1未満、かつ熱源側熱交換器用ファン4の回転数rpmが最低回転数R_minとなっていないかの判断を行う(ステップS4)。
条件を満たしていれば、熱源側熱交換器用ファン4を停止し(ステップS5)、条件を満たしていなければ、熱源側熱交換器用ファン4はステップS1に戻り、通常制御を繰り返す。
熱源側熱交換器用ファン4が停止されれば、バイパス流量制御手段7を所定開度閉じ、その状態を維持する(ステップS6)。その後、再び、凝縮温度Tcの検出を行い(ステップS7)、凝縮温度Tcが第2所定値Tc_2以上であるかの判断を行う(ステップS8)。
凝縮温度Tcが第2所定値Tc_2未満であれば、その状態を維持したまま再び凝縮温度Tcの検出段階(ステップS7)に戻る。凝縮温度Tcが第2所定値Tc_2以上となれば、熱源側熱交換器用ファン4の回転数rpmを下限値R_minで起動し(ステップS9)、その後、熱源側熱交換器用ファン4は凝縮温度Tcを所定値とするように通常制御を行う(ステップ10)。
次に、熱源側熱交換器用ファン4が起動されてから所定時間経過したかの判断を行い(ステップ11)、所定時間経過していなければ、熱源側熱交換器用ファン4の通常制御での運転段階(ステップ10)に戻り、所定時間が経過していれば、バイパス流量制御手段7が通常制御される段階(ステップS2)に戻り、制御動作を繰り返す。
以上のように、本実施の形態においては、熱源側熱交換器用ファン4が停止時にバイパス流量制御手段7を熱源側熱交換器用ファン4が停止直前の開度より所定開度だけ閉じ、熱源側熱交換器用ファン4が運転を再開してから、所定時間経過後まで、バイパス流量制御手段7の開度は熱源側熱交換器用ファン4の停止時の状態を維持することにより、熱源側熱交換器用ファン4が停止/運転を繰り返すような状況においても、バイパス流量制御手段7の開度が開き過ぎとなり、バイパス回路8から液戻りが生じることを防止できる。
また、熱源側熱交換器用ファン4が停止/運転を繰り返すような状況においても、バイパス回路8からの過度の液戻りを防止すると共に過冷却熱交換器6及びバイパス回路8を利用することで、過冷却熱交換器6の主冷媒回路側出口の過冷却度を十分に確保して利用側熱交換器10a,10bに安定して液冷媒を供給できるようになる、あるいは過冷却熱交換器6を蒸発器として利用することで、冷凍サイクルを安定して運転できる範囲を広げることができる。
また、本実施の形態では、バイパス流量制御手段7を、熱源側熱交換器用ファン4の運転開始より所定時間経過後に、負荷に応じた制御に設定する。具体的には、熱源側熱交換器用ファン4の運転開始より所定時間経過後に、バイパス側出口での過熱度が所定値となるように制御する、あるいは、バイパス側出口の過熱度を所定値以上に保ち、主冷媒回路側出口の過冷却度が所定値となるように制御する。これにより、熱源側熱交換器用ファン4が運転を再開した直後に生じる圧力変化の一時的な影響を受けることなく、熱源側熱交換器用ファン4が運転された状態でのバイパス流量制御手段7の入口の冷媒状態でバイパス流量制御手段7の開度を制御できるようになるので、過冷却熱交換器をより効果的に利用することができる。
なお、本実施の形態では、バイパス回路8は、過冷却熱交換器6と絞り機構としての室内膨張弁9a、9bとの間から分岐しているが、熱源側熱交換器3と過冷却熱交換器6との間から分岐してもよい。冷房運転について説明を行ったが、四方弁2を切り替えて熱源側熱交換器3を蒸発器、利用側熱交換器10a、10bを放熱器とする暖房運転においても、高外気温度条件では、高圧の上昇を抑制するために熱源側熱交換器用ファン4を停止/運転を繰り返すように制御するので、冷房運転時と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる冷凍サイクル装置及びその制御方法は、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段が停止/運転を繰り返すような条件においても、バイパス回路からの過度の液バックを防止し、過冷却熱交換器及びバイパス回路を利用することによって、冷凍サイクルを安定して運転できる範囲を広げることができる。
したがって、熱源側熱交換器と利用側熱交換器の能力差が生じて、熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段を停止/運転を繰り返すような制御を行う必要が生じる可能性がある低外気温度あるいは高外気温度まで利用する主冷媒回路内を流れる冷媒とバイパス回路内を流れる冷媒とを熱交換するための過冷却回路を設けたヒートポンプ温水暖房機及び熱源機等にも適応できる。
1 圧縮機
3 熱源側熱交換器
4 熱源側熱交換器用ファン
5 室外膨張弁
6 過冷却熱交換器
7 バイパス流量制御手段
8 バイパス回路
9a、9b 室内膨張弁
10a、10b 利用側熱交換器
13 制御装置
15 吸入圧力検出手段
16 バイパス側出口温度検出手段
17 主冷媒回路側出口温度検出手段

Claims (8)

  1. 圧縮機、熱源側熱交換器、過冷却熱交換器、絞り機構、利用側熱交換器を連結して形成した主冷媒回路と、前記熱源側熱交換器と前記過冷却熱交換器との間または前記過冷却熱交換器と前記絞り機構の間から分岐して、バイパス流量制御手段、前記過冷却熱交換器を介して前記圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、前記熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段と、制御装置とを備え、前記流体搬送手段の停止時に前記バイパス流量制御手段を所定開度閉じることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記バイパス流量制御手段は、前記流体搬送手段が停止中は、前記流体搬送手段の停止時の状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記流体搬送手段の運転開始より所定時間経過後に、前記バイパス流量制御手段を負荷に応じた開度に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記流体搬送手段をファンとすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記流体搬送手段をポンプとすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 圧縮機、熱源側熱交換器、過冷却熱交換器、絞り機構、利用側熱交換器を連結して形成した主冷媒回路と、前記熱源側熱交換器と前記過冷却熱交換器との間または前記過冷却熱交換器と前記絞り機構の間から分岐して、バイパス流量制御手段、前記過冷却熱交換器を介して前記圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、前記熱源側熱交換器に被熱交換流体を搬送する流体搬送手段と、制御装置とを備えた冷凍サイクル装置において、前記流体搬送手段の停止時に前記バイパス流量制御手段を所定開度閉じることを特徴とする冷凍サイクル装置の制御方法。
  7. 前記バイパス流量制御手段は、前記流体搬送手段が停止中は、前記流体搬送手段の停止時の状態を維持することを特徴とする請求項6に記載の冷凍サイクル装置の制御方法。
  8. 前記流体搬送手段の運転開始より所定時間経過後に、前記バイパス流量制御手段を負荷に応じた開度に設定することを特徴とする請求項6または7に記載の冷凍サイクル装置の制御方法。
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