JP2011252258A - シールドへの防曇シート取り付け構造 - Google Patents

Abstract

【課題】シールドが荷重を受けても保持部材に破損が発生せず，またその保持部材を単一部品で構成して安価で取り扱いが容易な，シールドへの防曇シート取り付け構造を得る。
【解決手段】シールド３の内面を覆う防曇シート４の周縁部に形成される複数の座部７と，これら座部との対応位置でシールドに設けられる複数の支持孔８と，これら支持孔に支持されながら座部に着座することで防曇シートを保持する複数の保持部材１０とよりなる取り付け構造において，保持部材を，シールドの外面に当接する頭部１１ａを一端に有して支持孔に回転自在に嵌合される主軸１１と，この主軸の他端に偏心して連設されて座部に着座し得る小径の偏心軸１２と，この偏心軸の外端に連設され，支持孔を通過可能な膨大端部１３とよりなる合成樹脂製の単一部品に構成し，主軸に弾性変形部１７，１９を設ける。
【選択図】図６

Description

本発明は，ヘルメット等に装着されるシールドの内面に防曇シートを取り付ける構造に関し，特に，シールドの内面を覆う防曇シートの周縁部に形成される複数の座部と，これら座部との対応位置でシールドに設けられる複数の支持孔と，これら支持孔に支持されながら前記座部に着座することで防曇シートを保持する複数の保持部材とよりなる，シールドへの防曇シート取り付け構造の改良に関する。

かゝるシールドへの防曇シート取り付け構造は，例えば下記特許文献１に開示されるように知られている。

特開２００５−９７８２３号公報

特許文献１記載のシールドへの防曇シート取り付け構造では，保持部材を，防曇シートの内面を押えながらシールドの支持孔に嵌合する第１部材と，シールドの外面を押えながら第１部材に嵌合連結する第２部材との二部品で構成している。

ところで，防曇シートを取り付けたシールドに他物が衝撃的に接触すると，シールドに多少とも発生する変形により，シールド及び防曇シート間に相対移動が生じ，これに起因する荷重が上記保持部材に加わることで，保持部材は二部品に分離したり破損したりして，防曇シートを保持し得なくなることがある。また二部品からなる保持部材は，製造コストが高くつく上，防曇シート取り付け時の取り扱いが面倒である。

本発明は，かゝる事情に鑑みてなされたもので，シールドが荷重を受けても保持部材に破損が発生せず，またその保持部材を単一部品で構成して安価で取り扱いが容易な，シールドへの防曇シート取り付け構造を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために，本発明は，シールドの内面を覆う防曇シートの周縁部に形成される複数の座部と，これら座部との対応位置でシールドに設けられる複数の支持孔と，これら支持孔に支持されながら前記座部に着座することで防曇シートを保持する複数の保持部材とよりなる，シールドへの防曇シート取り付け構造において，前記保持部材を，シールドの外面に当接する頭部を一端に有して前記支持孔に回転自在に嵌合される主軸と，この主軸の他端に偏心して一体に連設されて前記座部に着座し得る，前記主軸より小径の偏心軸と，この偏心軸の外端に一体に連設され，前記主軸と協働して前記偏心軸周りに環状溝を画成する，前記支持孔を通過可能な膨大端部とよりなる合成樹脂製の単一部品に構成し，前記主軸に弾性変形部を設け，シールド及び防曇シートから保持部材に作用する荷重を前記弾性変形部の弾性変形により吸収するようにしたことを第１の特徴とする。

また本発明は，第１の特徴に加えて，前記主軸に，その中心軸線から離れた位置でその略全長に亙り延びて前記環状溝に開口するスリットを設け，このスリットにより前記主軸を，前記偏心軸に連なる主軸主部と，自由端を有して前記弾性変形部を構成する弾性片とに区分したことを第２の特徴とする。

さらに本発明は，第２の特徴に加えて，前記主軸主部の軸方向中間部を，その外周に周方向溝を形成して，前記弾性変形部としての小径部に構成したことを第３の特徴とする。

さらにまた本発明は，第２の特徴に加えて，前記弾性片の自由端部に，前記主軸を前記支持孔に嵌合したとき，シールドの内面に当接して主軸の支持孔からの抜け出しを阻止する係止爪を形成したことを第４の特徴とする。

さらにまた本発明は，第４の特徴に加えて，前記係止爪の外周縁に，前記主軸の前記支持孔に嵌合するとき，その支持孔の開口縁に摺動自在に係合して，前記弾性片を前記スリット側に弾性的に傾動させつゝ係止爪の支持孔への進入を誘導する案内斜面を形成したことを第５の特徴とする。

さらにまた本発明は，第１の特徴に加えて，前記頭部に，前記偏心軸の主軸に対する偏心位置を示す目印を付す一方，前記膨大端部に，その回転用工具の係合部を形成したことを第６の特徴とする。

さらにまた本発明は，第１の特徴に加えて，防曇シートの外面に，その周縁に沿い無端状に延びてシールドの内面に密接するシール部材を付設して，シールド及び防曇シート間にこのシール部材に囲まれる密閉空隙を画成したことを第７の特徴とする。

本発明の第１の特徴によれば，合成樹脂製の保持部材は，一端の頭部から他端の膨大端部までが一体の単一部品に構成され，これにより防曇シートをシールドに取り付けることができるので，構造が簡単で取り付けが容易な防曇シート取り付け構造を安価に提供することができる。

しかも，ヘルメットの取り扱い中，シールドが他物との衝撃的な接触により変形することで，シールド及び防曇シート間に相対移動が生じ，これに起因する荷重が保持部材に加わると，保持部材の弾性変形部の変形により上記荷重を吸収して保持部材の破損を防ぐことができる。したがって保持部材は，その耐久性の向上により，長期に亙り防曇シートを確実に保持することができる。

本発明の第２の特徴によれば，主軸における自由端部を有する弾性片が曲げや伸びの弾性変形を生じることにより，前記荷重を効果的に吸収して保持部材の破損を防ぐことができる。しかも前記弾性片は，主軸にスリットを形成するだけで簡単に得ることができ，構造が簡単である。

本発明は，第３の特徴によれば，前記弾性片の弾性変形に加えて，主軸における小径部が曲げや伸びの弾性変形を生じることにより，前記荷重を一層効果的に吸収し得て保持部材の破損を防ぐことができる。しかも小径部は，主軸主部の軸方向中間部外周に周方向溝を形成するだけで簡単に得ることができ，構造が簡単である。

本発明の第４の特徴によれば，主軸の支持孔への嵌合時，弾性片の弾性を利用して係止爪をシールドの内面に係止させ，保持部材をシールドに取り付けることができ，したがって続いて行う保持部材による防曇シートの保持を容易に行うことができ，組立性が頗る良好である。

本発明の第５の特徴によれば，保持部材の支持孔への挿入時，係止爪のテーパ面を支持孔の開口縁に滑り込ませることにより，係止爪を支持孔へスムーズに進入させることができ，組立性をより良好にすることができる。

本発明の第６の特徴によれば，膨大端部の工具係合部に係合した工具により保持部材を回転する際，頭部に付した目印により，偏心軸の偏心位置，即ち防曇シートに対するアンロック位置及びロック位置を確認することができ，組立性をより一層良好にすることができる。

本発明の第７の特徴によれば，前記密閉空隙が断熱空間となってシールドの内外面の温度差を少なくし，その防曇を図ることができるのみならず，雨天時，シールド及び防曇シートの対向面への雨滴の付着を防ぎ，雨滴による視界の悪化を極力防ぐことができる。

本発明に係る防曇シート付きシールドを備えるヘルメットの斜視図。 上記シールド，防曇シート及びその保持部材の分解斜視図。 上記保持部材の拡大斜視図。 図１の４−４線拡大断面図（偏心軸のアンロック位置で示す。）。 図４の５−５線断面図。 図１の４−４線拡大断面図（偏心軸のロック位置で示す。）。 図６の７−７線断面図。

本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。

図１及び図２において，自動二輪車，バギー等の乗車用ヘルメット１には，その前面窓２を覆うシールド３が着脱可能に装備される。このシールド３は，透光性且つ硬質の合成樹脂（例えばポリカーボネート）で成形されており，このシールド３に，その内面を広い範囲で覆う防曇シート４が取り付けられる。この防曇シート４は透光性及び親水性を有する合成樹脂（例えばプロピオン酸セルロース）で成形されていて，ヘルメット１を装着したユーザの呼気による曇りを発生させないようになっている。

シールド３及び防曇シート４は，ヘルメット１の外周面に倣うよう左右方向中央部が前方に向かって膨らむように湾曲しており，防曇シート４の外面には，その周縁に沿って無端状に延びるシール部材５が接着される。この防曇シート４の左右両端縁には，Ｕ字状に切欠いた一対の座部７が形成され，これら座部７に対応してシールド３には一対の支持孔８（図２には左側の座部７及び支持孔８のみを示す。）が設けられる。これら支持孔８に支持される保持部材１０が座部７に係合することで，防曇シート４がシールド３に取り付けられるようになっている。

図３〜図５に示すように，各保持部材１０は，シールド３の外面に当接する頭部１１ａを一端に有してシールド３の支持孔８に回転自在に嵌合される主軸１１と，この主軸１１の他端にその中心軸線Ｙに対し一定量ｅ偏心して一体に連設されて防曇シート４の座部７に対向する偏心軸１２と，この偏心軸１２の外端に一体に連設される膨大端部１３とよりなる合成樹脂製の単一部品に構成される。偏心軸１２は主軸１１より小径に形成され，また膨大端部１３は，主軸１１と同軸状に且つそれと同径若しくはそれより僅かに小径に形成され，そして主軸１１と協働して偏心軸１２周りに環状溝１４を画成する。而して，これら膨大端部１３及び偏心軸１２は，支持孔８を通過可能になっている。また偏心軸１２は，座部７から充分に離間したアンロック位置（図４及び図５参照）と，座部７に着座するロック位置（図６及び図７参照）との間を１８０°回転することができる。

主軸１１には，その中心軸線Ｙから離れた位置でその略全長に亙り延びるスリット１５が前記環状溝１４に開口するように設けられ，このスリット１５により，主軸１１は，前記偏心軸１２に連なる主軸主部１６と，自由端を有する断面三日月状の弾性片１７とに区分される。弾性片１７は，上記スリット１５を狭めたり広げたりするように弾性変形が可能である。この弾性片１７には，その自由端部外周縁から半径方向外向きに突出する係止爪１８が一体に形成され，この係止爪１８は，主軸１１の支持孔８への嵌合状態においてシールド３の内面に当接して支持孔８からの主軸１１の抜け止めをなすようになっている。この係止爪１８の外周端縁には，主軸１１の支持孔８への嵌合時，係止爪１８の支持孔８への進入を誘導する案内斜面１８ａが形成される。

また主軸主部１６の軸方向中間部は，その外周に周方向溝２０を形成することで，弾性変形可能な小径部１９に構成される。

さらに主軸１１の頭部１１ａには，偏心軸１２の位置を示す目印突起２１が形成される。図示例では，目印突起２１は，頭部１１ａの外周より偏心軸１２の偏心方向と反対側に突出するように配置される。頭部１１ａと反対側の膨大端部１３の外周には六角形の工具係合部２２が形成される。

次に，この実施形態の作用について説明する。

防曇シート４をシールド３に取り付けるに当たっては，先ず，シールド３の外面側から各支持孔８に保持部材１０を，膨大端部１３を先頭にして挿入する。このとき，主軸１１の弾性片１７の自由端部の係止爪１８が支持孔８に来ると，係止爪１８は，案内斜面１８ａを支持孔８の開口縁に滑らせことで，弾性片１７をスリット１５側に弾性的に傾動させつゝ支持孔８に進入することができる。そして主軸が支持孔８に嵌合して，その頭部１１ａがシールド３の外面に当接するようになると，係止爪１８は支持孔８を通過し終えるので，弾性片１７は，それ自体の変形を復元させて係止爪１８をシールド３の内面に係合され，保持部材１０の支持孔８からの脱落を防ぐ。こうして，最初に保持部材１０をシールド３の支持孔８に取り付ける。

次いで，左右の保持部材１０の主軸１１の頭部１１ａの目印突起２１をシールド３の左右中央部へ向けるように回転して，左右の偏心軸１２を主軸１１の軸線Ｙからシールド３の左右外側へ向ければ，左右の偏心軸１２は，それらの軸間距離を最大にしたアンロック位置を占めることになる。そこで，防曇シート４を左右にずらしながら，その左右両端部を左右の保持部材１０の環状溝１４に順次挿入して，シールド３の左右の座部７を，それぞれ対応する偏心軸１２の外周面に対向させる（図４及び図５参照）。

次に，各保持部材１０において，膨大端部１３の工具係合部２２にボックスレンチやスパナ等の工具２４を係合し，その工具２４により保持部材１０を略１８０°回転すれば（その回転角度は，目印突起２１の回転位置から確認することができる。），それと一体に回転する偏心軸１２は座部７に着座すると同時に押圧することになるので，元々前方へ凸状に湾曲した防曇シート４は，更に湾曲してシール部材５をシールド３の内面に充分に密着させることになる。このような状態になると，座部７の偏心軸１２に対する反力の作用線が偏心軸１２の中心軸線Ｙもしくはその近傍を通るようになるので，偏心軸１２はロック状態となり，保持部材１０の妄りな回転を防ぐことができる。

このように，防曇シート４が一対の保持部材１０を介してシールド３に取り付けられ，無端状のシール部材５がシールド３の内面に密接すると，シールド３及び防曇シート４間にシール部材５に囲まれた密閉空隙２３が画成され，これが断熱空間となってシールド３の内外面の温度差を少なくし，シールド３の曇り止めを図ることができるのみならず，雨天時，シールド３及び防曇シート４の対向面への雨滴の付着を防ぎ，雨滴による視界の悪化を極力防ぐことができる。

ところで，合成樹脂製の保持部材１０は，上記のように，一端の頭部１１ａから他端の膨大端部１３までが一体の単一部品に構成されるので，構造が簡単で取り付けが容易な防曇シート取り付け構造を安価に提供することができる。

しかも，ヘルメット１の取り扱い中，シールド３が他物との衝撃的な接触により変形することで，シールド３及び防曇シート間に急激な相対移動が生じ，これに起因する荷重が保持部材１０に加わると，主軸１１における自由端部を有する弾性片１７と，主軸主部１６の小径部１９とが曲げや伸びの弾性変形により上記荷重を吸収し，保持部材１０の破損を防ぐことができる。したがって，保持部材１０は，その耐久性の向上により，長期に亙り防曇シート４を確実に保持することができる。

その上，上記弾性片１７は，主軸１１にスリット１５を形成するだけで簡単に得ることができ，また上記小径部１９は，主軸主部１６の軸方向中間部外周に周方向溝２０を形成するだけで簡単に得ることができ，したがってゴム等の弾性部材を使用せずに済み，構造の簡素化を図ることができる。

防曇シート４をシールド３から取り外すときは，上記の取り付け操作と反対の操作をすればよい。

本発明は上記実施例に限定されるものではなく，その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば，六角形の工具係合部２２に代えて，膨大端部１３の端面にプラス又はマイナスドライバを係合させるプラス又はマイナス溝を形成することもできる。また目印突起２１は，偏心軸１２の偏心方向に向かって頭部１１ａに形成することもできる。また本発明はゴーグル用のシールドへの防曇シートの取り付けにも適用可能である。

３・・・・・シールド
４・・・・・防曇シート
５・・・・・シール部材
７・・・・・座部
８・・・・・支持孔
１０・・・・保持部材
１１・・・・主軸
１１ａ・・・頭部
１２・・・・偏心軸
１３・・・・膨大端部
１４・・・・環状溝
１５・・・・スリット
１６・・・・主軸主部
１７・・・・弾性片
１８・・・・係止爪
１８ａ・・・案内斜面
１９・・・・小径部
２０・・・・周方向溝
２１・・・・目印（目印突起）
２２・・・・工具係合部
２３・・・・密閉空隙
２４・・・・工具
ｅ・・・・・偏心軸の主軸に対する偏心量
Ｙ・・・・・主軸の中心軸線

Claims (7)

1. シールド（３）の内面を覆う防曇シート（４）の周縁部に形成される複数の座部（７）と，これら座部（７）との対応位置でシールド（３）に設けられる複数の支持孔（８）と，これら支持孔（８）に支持されながら前記座部（７）に着座することで防曇シート（４）を保持する複数の保持部材（１０）とよりなる，シールドへの防曇シート取り付け構造において，
   前記保持部材（１０）を，シールド（３）の外面に当接する頭部（１１ａ）を一端に有して前記支持孔（８）に回転自在に嵌合される主軸（１１）と，この主軸（１１）の他端に偏心して一体に連設されて前記座部（７）に着座し得る，前記主軸（１１）より小径の偏心軸（１２）と，この偏心軸（１２）の外端に一体に連設され，前記主軸（１１）と協働して前記偏心軸（１２）周りに環状溝（１４）を画成する，前記支持孔（８）を通過可能な膨大端部（１３）とよりなる合成樹脂製の単一部品に構成し，
   前記主軸（１１）に弾性変形部（１７，１９）を設け，シールド（３）及び防曇シート（４）から保持部材（１０）に作用する荷重を前記弾性変形部（１７，１９）の弾性変形により吸収するようにしたことを特徴とする，シールドへの防曇シート取り付け構造。
2. 請求項１記載のシールドへの防曇シート取り付け構造において，
   前記主軸（１１）に，その中心軸線（Ｙ）から離れた位置でその略全長に亙り延びて前記環状溝（１４）に開口するスリット（１５）を設け，このスリット（１５）により前記主軸（１１）を，前記偏心軸（１２）に連なる主軸主部（１６）と，自由端を有して前記弾性変形部を構成する弾性片（１７）とに区分したことを特徴とする，シールドへの防曇シート取り付け構造。
3. 請求項２記載のシールドへの防曇シート取り付け構造において，
   前記主軸主部（１６）の軸方向中間部を，その外周に周方向溝（２０）を形成して，前記弾性変形部としての小径部（１９）に構成したことを特徴とする，シールドへの防曇シート取り付け構造。
4. 請求項２記載のシールドへの防曇シート取り付け構造において，
   前記弾性片（１７）の自由端部に，前記主軸（１１）を前記支持孔（８）に嵌合したとき，シールド（３）の内面に当接して主軸（１１）の支持孔（８）からの抜け出しを阻止する係止爪（１８）を形成したことを特徴とする，シールドへの防曇シート取り付け構造。
5. 請求項４記載のシールドへの防曇シート取り付け構造において，
   前記係止爪（１８）の外周縁に，前記主軸（１１）の前記支持孔（８）に嵌合するとき，その支持孔（８）の開口縁に摺動自在に係合して，前記弾性片（１７）を前記スリット（１５）側に弾性的に傾動させつゝ係止爪（１８）の支持孔（８）への進入を誘導する案内斜面（１８ａ）を形成したことを特徴とする，シールドへの防曇シート取り付け構造。
6. 請求項１記載のシールドへの防曇シート取り付け構造において，
   前記頭部（１１ａ）に，前記偏心軸（１２）の主軸（１１）に対する偏心位置を示す目印（２１）を付す一方，前記膨大端部（１３）に工具係合部（２２）を形成したことを特徴とする，シールドへの防曇シート取り付け構造。
7. 請求項１記載のシールドへの防曇シート取り付け構造において，
   防曇シート（４）の外面に，その周縁に沿い無端状に延びてシールド（３）の内面に密接するシール部材（５）を付設して，シールド（３）及び防曇シート（４）間にこのシール部材（５）に囲まれる密閉空隙（２３）を画成したことを特徴とする，シールドへの防曇シート取り付け構造。

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