JP2011251879A - 化学強化ガラスの切断方法および切断装置 - Google Patents

化学強化ガラスの切断方法および切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】化学強化ガラスを切断するのに適した切断方法などを提供する。
【解決手段】表層の少なくとも一部に圧縮応力層を有する化学強化ガラス10を切断する方法であって、圧縮応力層13の表面11の所定位置に初期クラック2を形成し、該初期クラック2から亀裂4を伸展させて化学強化ガラス10を切断する化学強化ガラス10の切断方法において、初期クラック2を形成する前に、初期クラック2を形成する所定位置を200℃以上ガラス転移温度以下の温度に加熱することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、化学強化ガラスの切断方法および切断装置に関する。
ガラスの代表的な切断方法の一つとして、ガラスの表面の所定位置に初期クラックを形成し、該初期クラックから亀裂を伸展させて、ガラスを切断する方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法では、例えば初期クラックから切断しようとする方向に加熱源を相対的に移動することで、熱応力によって初期クラックから亀裂を伸展させる。加熱源としては、例えばガラスの表面との間に放電領域を形成する放電電極が用いられる。
ところで、近年、携帯電話やPDAなどの携帯機器において、ディスプレイ(タッチパネルを含む)の保護や美観などを高めるため、カバーガラス(保護ガラス)を用いることが多くなっている。また、ディスプレイの基板として、ガラス基板が広く用いられている。
一方、携帯機器の薄型化・軽量化が進行しており、携帯機器に用いられるガラスの薄板化が進行している。ガラスが薄くなると強度が低くなるので、ガラスの強度不足を補うため、ガラスの表層の少なくとも一部に圧縮応力層を形成した化学強化ガラスを用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、携帯機器の生産性向上のため、化学強化ガラスを切断することによって、カバーガラスなどを複数枚取り(多面取り)することが検討されている。
化学強化ガラスの製造方法としては、例えばイオン交換法などがある。イオン交換法では、ガラスを処理液に浸漬して、ガラスの表層に含まれる、小さなイオン半径のイオン(例えば、Liイオン、Naイオン)を、大きなイオン半径のイオン(例えば、Kイオン)と置換することで、ガラスの表層に圧縮応力層を形成する。
特開2004−148438号公報 特開2004−83378号公報
しかしながら、化学強化ガラスは、ガラス表面における圧縮応力値が高いので、ガラス表面を切り開いて、ガラス表面に初期クラックを形成することが難しい。
従って、化学強化ガラスを切断する場合においては、切断方法や切断装置は従来と異なるものとする必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、化学強化ガラスを切断するのに適した切断方法および切断装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明は、表層の少なくとも一部に圧縮応力層を有する化学強化ガラスを切断する方法であって、前記圧縮応力層の表面の所定位置に初期クラックを形成し、該初期クラックから亀裂を伸展させて前記化学強化ガラスを切断する化学強化ガラスの切断方法において、
前記初期クラックを形成する前に、前記初期クラックを形成する前記所定位置を200℃以上ガラス転移温度以下の温度に加熱することを特徴とする化学強化ガラスの切断方法を提供する。
また、本発明は、表層の少なくとも一部に圧縮応力層を有する化学強化ガラスを切断する装置であって、前記圧縮応力層の表面の所定位置に初期クラックを形成する初期クラック形成手段と、該初期クラックから亀裂を伸展させて前記化学強化ガラスを切断する切断手段とを有する化学強化ガラスの切断装置において、
前記初期クラックを形成する前に、前記初期クラックを形成する前記所定位置を200℃以上ガラス転移温度以下の温度に加熱する加熱手段を有することを特徴とする化学強化ガラスの切断装置を提供する。
本発明によれば、化学強化ガラスを切断するのに適した切断方法および切断装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態における切断装置の要部の側面図である。 化学強化ガラス10の板厚方向における応力分布図である。 図1の切断装置を用いた切断方法の説明図(1)である。 図1の切断装置を用いた切断方法の説明図(2)である。 図1の切断装置を用いた切断方法の説明図(3)である。 図1の切断装置を用いた切断方法の説明図(4)である。 図6のA−A線に沿った拡大断面図である。 本発明の第2実施形態における切断装置を用いた切断方法の説明図である。 本発明の第3実施形態における切断装置を用いた切断方法の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は、後述の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、後述の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における切断装置の要部の側面図である。図2は、化学強化ガラス10の板厚方向における応力分布図である。図3〜図6は、図1の切断装置を用いた切断方法の説明図である。図7は、図6のA−A線に沿った拡大断面図である。
切断装置20は、図1に示すように、化学強化ガラス10の表面11の所定位置に初期クラック2(図4参照)を形成する初期クラック形成手段30と、初期クラック2から亀裂4(図5参照)を伸展させて化学強化ガラス10を切断する切断手段40とを有する。また、切断装置20は、初期クラック2を形成する前に、初期クラック2を形成する所定位置を200℃以上ガラス転移温度(ガラスの粘度が2×1013dPa・sとなる温度)以下の温度に加熱する加熱手段50を有する。
化学強化ガラス10は、ガラスの表層の少なくとも一部に圧縮応力層13を有するガラスである。本実施形態の圧縮応力層13は、ガラスの表層の全域に形成されている。
化学強化ガラス10の製造方法としては、例えばイオン交換法などがある。イオン交換法では、ガラスを処理液に浸漬して、ガラスの表層に含まれる、小さなイオン半径のイオン(例えば、Liイオン、Naイオン)を、大きなイオン半径のイオン(例えば、Kイオン)と置換することで、ガラスの表層に圧縮応力を生じさせる。ガラスの表層に生じる圧縮応力との釣り合いのため、ガラスの内層には引張応力が生じる。以下、引張応力が生じた層を引張応力層14という。
図2は、化学強化ガラス10の板厚方向における応力分布図である。図2に示すように、圧縮応力層13で生じる圧縮応力(>0)は、ガラスの表面11および裏面12から内部に向けて徐々に小さくなる傾向がある。また、引張応力層14で生じる引張応力(>0)は、ガラスの内部から表面11および裏面12に向けて徐々に小さくなる傾向がある。
圧縮応力層13の表面11での圧縮応力値は、製品の用途に応じて適宜設定されるが、初期クラック2を形成する所定位置を加熱する前の状態で、例えば200〜1500MPaである。200MPa以上であると、化学強化の効果が十分に得られる。500MPa以上であることがより好ましい。一方、1500MPaを超えると、ガラスの表層に生じる圧縮応力との釣り合いのため、ガラスの内層に生じる引張応力が大きくなり過ぎる。その結果、初期クラック2から亀裂4を伸展させる際に、亀裂4が引張応力の影響で意図しない方向に急激に伸展し、ガラスが破砕されることがある。
圧縮応力層13の厚さは、製品の用途に応じて適宜設定されるが、初期クラック2を形成する所定位置を加熱する前の状態で、例えば10〜100μmである。10μm以上であると、化学強化の効果が十分に得られる。一方、100μmを超えると、初期クラック2を所定の深さに形成することが難しい。初期クラック2の形成が圧縮応力によって阻まれるからである。
圧縮応力層13の表面11での圧縮応力値や厚さは、例えば、化学強化の処理温度や処理時間、処理液の種類や濃度などにて定まる。従って、これらの化学強化処理条件を調整することで、圧縮応力層13の表面11での圧縮応力値や厚さを調節することができる。処理温度は、例えば400〜550℃である。処理時間は、例えば2〜20時間である。処理液としては、例えばKNO溶融塩などが用いられる。
化学強化ガラス10は、厚さ0.05〜2mmのガラス板であって良い。0.05mm未満の場合、ガラスの内層が薄くなりすぎるので、ガラスの内層に生じる引張応力が大きくなりすぎる。その結果、初期クラック2から亀裂4を伸展させる際に、亀裂4が引張応力の影響で意図しない方向に急激に伸展し、ガラスが破砕されることがある。好ましくは0.1mm以上、典型的には0.2mm以上である。一方、2mmを超える場合、薄板化の効果が十分に得られない。
化学強化ガラス10となるガラスの種類は、用途に応じて適宜選定される。例えば、一般的な板ガラスの場合、ソーダライムガラスが用いられ、例えば、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO2:65〜75%、Al23:0〜3%、CaO:5〜15%、MgO:0〜15%、Na2O:10〜20%、K2O:0〜3%、Li2O:0〜5%、Fe23:0〜3%、TiO2:0〜5%、CeO2:0〜3%、BaO:0〜5%、SrO:0〜5%、B23:0〜5%、ZnO:0〜5%、ZrO2:0〜5%、SnO2:0〜3%、SO3:0〜0.5%含有するガラスが用いられる。
携帯機器やTVなどのディスプレイ装置用のカバーガラスの場合、酸化物基準のモル百分率表示で、SiO:50〜74%、Al:1〜10%、NaO:6〜14%、KO:3〜15%、MgO:2〜15%、CaO:0〜10%、ZrO:0〜5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が75%以下、NaOおよびKOの含有量の合計が12〜25%、MgOおよびCaOの含有量の合計MgO+CaOが7〜15%であるガラスが好適に用いられる。別のガラスとして、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO:75.5〜85.5%、MgO:1〜8%、CaO:0〜7%、Al:0〜5%、NaO:10〜22.5%含有し、MgOの含有量がCaOの含有量より多く、MgOおよびCaOの含有量の合計(MgO+CaO)が8%以下、MgO、CaOおよびNaOの含有量の合計が24.5%以下、(MgO+CaO)をNaO含有量で除して得られた比が0.45以下であるガラスも好適に用いられる。後者のガラスは、カバーガラスの他、ガラス基板としても使用可能である。
太陽電池基板やディスプレイ装置用カバーガラス用途として、酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを68〜80%、Alを4〜10%、NaOを5〜15%、KOを0〜1%、MgOを4〜15%、ZrOを0〜1%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計SiO+Alが85%以下である化学強化用ガラスも好適に用いられる。
プラズマディスプレイ用の基板の場合、混合アルカリ系ガラスが用いられ、例えば、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO2:50〜75%、Al23:0〜15%、MgO+CaO+SrO+BaO+ZnO:6〜24%、Na2O+K2O:6〜24%含有するガラスが用いられる。
耐熱容器または理化学用器具などの場合、ホウケイ酸ガラスが使用され、例えば、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO2:60〜85%、Al23:0〜5%、B2:5〜20%、Na2O+K2O:2〜10%含有するガラスが用いられる。
本実施形態では、これらのガラスを化学強化処理することにより、化学強化ガラス10を得ることができる。
初期クラック形成手段30は、圧縮応力層13の表面11の所定位置に初期クラック2(図4参照)を形成する手段である。例えば、初期クラック形成手段30は、化学強化ガラス10を支持するステージ22の他、化学強化ガラス10に接離可能なカッター32などで構成される。
ステージ22は、化学強化ガラス10の裏面(下面)12を支持している。ステージ22は、化学強化ガラス10の裏面12の全面を支持しても良いし、裏面12の一部を支持していても良い。化学強化ガラス10は、ステージ22に吸着固定されても良いし、ステージ22に粘着固定されても良い。
カッター32は、化学強化ガラス10の表面(上面)11に対して面内方向や法線方向に相対的に移動可能に構成されている。カッター32には、例えば算盤珠状のホイールなどが用いられる。カッター32の先端を化学強化ガラス10の表面11に押しつけながらカッター32を移動させることで、初期クラック2を形成することができる。
なお、本実施形態では、初期クラック形成手段30として、カッター32を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、カッター32の代わりに、加熱源を用いて、表面11を局所的に加熱し、熱応力によって初期クラック2を形成しても良い。加熱源としては、後述の放電電極42の他、レーザ発振器などが用いられる。
切断手段40は、初期クラック2から亀裂4(図5参照)を伸展させて化学強化ガラス10を切断する手段である。初期クラック2から切断しようとする方向に加熱源を相対的に移動させることで、熱応力によって初期クラック2から亀裂4を伸展させることができる。
例えば、切断手段40は、図1に示すように、上記ステージ22の他、ステージ22との間に化学強化ガラス10を挟んで、ステージ22との間で放電を生じさせる放電電極42、放電電極42を化学強化ガラス10に対して相対的に移動させる移動装置44などで構成される。本実施形態では、加熱源として、放電電極42が用いられている。
ステージ22は、導電性の材料で形成されている。ステージ22と放電電極42とは、回路46を介して接続されている。回路46は、放電電極42に交流電流を印加するRF電源47、および放電電極42に印加される交流電流の周波数やデューティ比、電圧を変調する変調器48などで構成される。放電電極42に交流電流を印加することによって、放電電極42とステージ22との間に放電が生じる。放電電極42に交流電流を印加する代わりに、放電電極42に直流電流を印加しても良い。
放電電極42は、針状の電極であって良く、ステージ22との間で放電を生じさせることで、化学強化ガラス10の表面(上面)11との間に放電領域43(図5参照)を形成する。これにより、電子またはイオンが放電電極42から表面11に向けて進み、表面11に衝突するので、表面11における放電領域43が局所的に加熱される。安定した放電を実現するため、不活性雰囲気下で放電を行うことが望ましい。不活性ガスとしては、例えばHeガスなどが用いられる。また、放電電極の材質は、耐熱性を有する導電材料であればよいが、たとえば、ステンレス鋼などの鋼、炭素などが好ましく用いられる。
移動装置44は、電動モータなどの駆動装置、マイクロコンピュータなどの制御装置などで構成される。駆動装置は、例えばステージ22に接続されており、制御装置による制御下で、ステージ22を面内方向や上下方向に移動させる。ステージ22側を移動させる代わりに(または加えて)、放電電極42側を移動させても良い。
なお、本実施形態では、表面11に熱を供給する加熱源として、放電電極42を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、放電電極42の代わりに、レーザ発振器を用いて、化学強化ガラス10の表面11にレーザ光を照射し、表面11を局所的に加熱しても良い。レーザ発振器としては、例えばCOレーザやエキシマレーザ、YAGレーザ、半導体レーザなどが用いられる。レーザ発振器は、レーザ光を連続発振するCWレーザであっても良いし、レーザ光を断続発振するパルスレーザであっても良く、その発振方式に制限はない。レーザ発振器とガラス表面との間には、レーザ光を集光する集光レンズ、レーザ光の光強度分布を均一化するホモジナイザーなどが設けられていても良い。
加熱手段50は、初期クラック2を形成する前に、初期クラック2を形成する所定位置を、200℃(好ましくは、ガラスの化学強化処理温度)以上、ガラス転移温度以下の温度に加熱する手段である。加熱手段50は、例えばヒータ52などで構成される。
ヒータ52としては、特に限定されないが、例えば遠赤外線ヒータなどが用いられる。遠赤外線ヒータは、化学強化ガラス10の表面11に遠赤外光を照射し、その照射領域54(図3参照)を加熱する。
この照射領域54では、圧縮応力を発生させているイオン(例えば、Kイオン)が加熱によってガラスの内層に拡散し、圧縮応力が小さくなるので、次工程において、表面11を切り開いて、初期クラック2を所定の深さに形成することができる。また、化学強化ガラス10の表面11のうち、初期クラック2を形成する所定位置およびその近傍のみを加熱するので、製品の強度低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、加熱手段50として、ヒータ52を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、放電電極42を用いて、表面11を局所的に加熱しても良い。また、レーザ発振器を用いて、化学強化ガラス10の表面11にレーザ光を照射することで、表面11を局所的に加熱しても良い。
次に、上記構成の切断装置を用いた切断方法について、図3〜図7に基づいて説明する。図3〜図6は、図1の切断装置を用いた切断方法の説明図である。図7は、図6のA−A線に沿った拡大断面図である。
最初に、図3に示すように、ヒータ52の位置を、化学強化ガラス10の表面11における切断予定線17の始端18に合わせる。始端18は、化学強化ガラス10の一端にある。
この状態で、ヒータ52の出力を所定値に上げて、切断予定線17の始端18およびその近傍を200℃(好ましくは、ガラスの化学強化処理温度)以上、ガラス転移温度以下の温度に加熱する。200℃以上に加熱すると、圧縮応力を発生させているイオン(例えば、Kイオン)がガラスの内層に十分に拡散するので、圧縮応力が十分に小さくなる。よって、次工程において、表面11を切り開いて、初期クラック2を所定の深さに形成することができる。この効果は、表面11での圧縮応力値が大きくなるほど顕著である。従って、本発明は、初期クラック2を形成する所定位置を加熱する前の状態で、表面11での圧縮応力値が200MPa以上の場合に好適であり、500MPa以上の場合に特に好適である。イオンの拡散を促進するため、化学強化の処理温度以上に加熱することが好ましい。なお、ガラス転移温度を超えて加熱すると、ガラスの熱膨張係数が急激に変わるので、意図しないクラックが形成される。
次いで、図4に示すように、カッター32の先端を化学強化ガラス10の表面11に押しつけながら、切断予定線17に沿って始端18から所定距離移動させる。そうすると、始端18およびその近傍に、初期クラック2が形成される。初期クラック2を形成する前に、図3に示す加熱領域54を室温付近まで冷却しても良いし、冷却しなくても良い。
初期クラック2の深さは、カッター32の先端形状、および、カッター32の先端を表面11に押しつける力などにて定まる。従って、押しつける力などを調節することで、初期クラック2の深さを調整することができる。
初期クラック2の深さは、圧縮応力層13の厚さの10〜80%であることが好ましい。10%以上あれば、次工程においてガラスに亀裂を生じさせることができるが、20%以上、より好ましくは30%以上あると、初期クラック2の底部3が圧縮応力値のより低い領域に達することになるので、次工程において、初期クラック2の底部3から圧縮応力に抗して亀裂4を生じさせやすくすることができる。一方、80%を超えると、初期クラック2の底部3と、引張応力層14との間の距離が短すぎるので、外部からの衝撃などによってガラスが割れやすい。工程での安全を考慮すると、70%以内とすることが好ましい。
その後、図5に示すように、加熱源である放電電極42の位置を初期クラック2の位置に合わせ、放電電極42とステージ22との間で放電を生じさせることによって、放電電極42と表面11との間に放電領域43を形成する。これにより、表面11における放電領域43が局所的に加熱され、熱応力が初期クラック2の底部3に集中的に作用するので、底部3から下方(深さ方向)および前後方向(切断予定線17に沿った方向)に向けて亀裂4が生じる。さらに加熱を続けることで、亀裂4が化学強化ガラス10の裏面12やエッジに達すると共に、前方に伸展する。
続いて、図6に示すように、加熱源である放電電極42の位置を、切断予定線17に沿って相対的に移動させると、熱応力によって切断予定線17に沿って亀裂4が伸展する。この亀裂4の先端部5は、図7に示すように、表面11から裏面12に行くほど、後方に向かうように、表面11に対して傾斜する傾向がある。
本実施形態では、表面11における放電領域43の移動方向長さWが1mm以上であるので、亀裂4の先端部5を幅広く加熱することができ、亀裂4の先端部5を長時間にわたって加熱することができる。よって、亀裂4を圧縮応力に抗して裏面12に向けて伸展させて、最終的に裏面12に到達させることができる。この効果は、化学強化ガラス10の厚さが大きくなるほど、また、表面11での圧縮応力値が大きくなるほど顕著である。従って、本発明は、初期クラック2を形成する所定位置を加熱する前の状態で、表面11での圧縮応力値が200MPa以上の場合に好適であり、500MPa以上の場合に特に好適である。なお、表面11における放電領域43の移動方向長さWは、加熱効率の観点から、3mm以下であることが好ましい。
表面11における放電領域43の移動方向長さWは、放電電極42の形状、および、放電電極42と表面11との間の距離などにて定まる。表面11と放電電極42との間の距離が長くなるほど、表面11における放電領域43の移動方向長さWが大きくなる傾向がある。従って、表面11と放電電極42との間の距離などを調節することで、表面11における放電領域43の移動方向長さWを調節することができる。
加熱源として、放電電極42の代わりに、レーザ発振器を用いることも可能であるが、この場合、表面11における加熱領域の移動方向長さを1mm以上にすることが難しい。
最後に、放電電極42の位置を、切断予定線17の終端で停止させ、亀裂4が化学強化ガラス10の他端に達したら、放電電極42からの放電を停止させる。このようにして、化学強化ガラス10を切断する。
なお、切断予定線17は直線に限らず曲線であってもよい。この場合、曲線状の切断予定線に沿って放電電極42の位置を移動させることによって、亀裂4を放電電極42の軌跡に沿って伸展させ曲線状に化学強化ガラス10を切断することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態における切断装置を用いた切断方法の説明図であって、図5などに相当する図である。図8において、図5と同一構成には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の切断装置は、切断手段40に用いられる、針状の放電電極42の代わりに、ブレード状の放電電極42Aを有する。この放電電極42Aの先端は、図5などに示す切断予定線17と略同一の寸法形状に形成されている。よって、初期クラック2Aから亀裂を伸展する際に、放電電極42Aを移動させることを省略することができる。
次に、上記構成の切断装置を用いた切断方法について説明する。
最初に、図3に示すヒータ52の位置を切断予定線17の始端18に合わせ、ヒータ52の出力を所定値に上げた後、ヒータ52の位置を切断予定線17に沿って終端まで移動させる。これにより、切断予定線17の全域を200℃(好ましくは、ガラスの化学強化処理温度)以上、ガラス転移温度以下の温度に加熱する。
次いで、図4に示すカッター32の先端を化学強化ガラス10の表面11に押しつけながら、切断予定線17に沿って始端18から終端まで移動させる。そうすると、初期クラック2Aが、切断予定線17の全域にわたって形成される。
その後、図8に示すように、放電電極42Aの先端の位置を、初期クラック2Aの位置に合わせて、放電電極42Aからの放電を開始する。これにより、熱応力が初期クラック2Aの底部3Aに集中的に作用するので、底部3Aから下方に向けて亀裂4が生じる。さらに加熱を続けることで、亀裂4が化学強化ガラス10の裏面12やエッジに達する。
本実施形態においても切断予定線17は直線に限らず曲線であってもよい。この場合、あらかじめ切断予定形状に成形したブレード状の放電電極42Aを用いることにより、放電電極42Aの形状に沿って化学強化ガラス10を切断することができる。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態における切断装置を用いた切断方法の説明図であって、図5などに相当する図である。図9において、図5と同一構成には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の切断装置は、切断手段40に用いられる、ステージ22の代わりに、化学強化ガラス10の端部を支持する一対の支持部材22B(図9には、一つのみ図示)と、放電電極42との間に化学強化ガラス10を挟んで、放電電極42との間で放電を生じさせる放電電極42Bとを有する。この放電電極42Bは、放電電極42と同様に、針状であって良い。
一対の放電電極42、42Bは、化学強化ガラス10を挟んで対称配置され、化学強化ガラス10に対して一体的に移動可能に構成されている。一対の放電電極42、42Bの間で放電を生じさせることで、化学強化ガラス10の裏面12と放電電極42との間に放電領域45を形成することができ、裏面12側からも亀裂4を伸展させることができる。
上記構成の切断装置を用いた切断方法について説明するが、第1実施形態と同一工程については説明を省略する。
最初に、裏面12における切断予定線の始端およびその近傍を200℃(好ましくは、ガラスの化学強化処理温度)以上、ガラス転移温度以下の温度に加熱した後、始端およびその近傍に初期クラック2Bを形成する。
続いて、放電電極42の位置を初期クラック2の位置に合わせ、放電電極42と表面11との間に放電領域43を形成する。同時に、放電電極42Bの位置を初期クラック2Bの位置に合わせ、放電電極42Bと裏面12との間に放電領域45を形成する。これにより、初期クラック2、2Bの底部から亀裂4が生じ、表面11および裏面12の両側から亀裂4を形成することができる。よって、切断速度を高めたり、厚いガラスを切断することができる。
本実施形態においても切断予定線17は直線に限らず曲線であってもよい。この場合、曲線状の切断予定線に沿って放電電極42および42Bの位置を移動させることによって、放電電極42,42Bの軌跡に沿って亀裂4を伸展させ曲線状に化学強化ガラス10を切断することができる。
以下に、実施例などにより本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
(実施例1)
実施例では、図1に示す切断装置20を用いて、図3〜図7に示す切断方法で、化学強化ガラス10を切断した。化学強化ガラス10には、SiO:72.5%、Al:1.5%、NaO:13.5%、KO:0.5%、MgO:4.0%、CaO:8.0%の組成を有し、厚さ0.7mmのソーダライムガラス板を450℃のKNO溶融塩の中に6時間浸漬してイオン交換処理した後、室温付近まで冷却したものを用意した。この化学強化ガラス10の表面11での圧縮応力値および圧縮応力層13の厚さは、表面応力計(折原製作所製、FSM−6000)を用いて測定した。測定の結果、表面11での圧縮応力値が588MPaであり、圧縮応力層13の厚さが15μmであった。
最初に、図3に示すように、ヒータ52の位置を、化学強化ガラス10の表面11における切断予定線17の始端18に合わせた状態で、ヒータ52の出力を上げて、切断予定線17の始端18およびその近傍を、300℃に加熱した。
次いで、図4に示すように、カッター32の先端(先端角150°)をガラス板10の表面11に90Nの力で押しつけながら切断予定線17に沿って0.8mm移動して、始端18およびその近傍に、初期クラック2を形成した。初期クラック2の深さは、10μmであり、加熱前の圧縮応力層13の厚さの67%であった。
その後、図5に示すように、放電電極42の位置を初期クラック2の位置に合わせ、放電電極42とステージ22との間で放電を生じさせることによって、放電電極42と表面11との間に放電領域43を形成した。表面11における放電領域43の移動方向長さWは4.0mmとし、放電電極42に印加する交流電流の周波数は13.6MHzとし、電圧は500Vとし、電流は400mAとした。このようにして、初期クラック2の底部3を加熱し、亀裂4を化学強化ガラス10の裏面12やエッジ15に到達させた。
続いて、図6に示すように、放電電極42の位置を、切断予定線17に沿って相対速度
30mm/秒で移動させ、切断予定線17に沿って亀裂4を伸展させた。
最後に、放電電極42の位置を、切断予定線17の終端で停止させ、亀裂4が化学強化ガラス10の他端に達した後、放電電極42からの放電を停止させた。このようにして、化学強化ガラス10を切断することができた。
(実施例2)
上記実施例1と同様に図1に示す切断装置20を用いて化学強化ガラス10を切断した。化学強化ガラス10として、酸化物基準のモル百分率表示で、SiO:65.5%、Al:5.0%、NaO:10.0%、KO:5.0%、MgO:12.0%、ZrO:2.5%の組成を有し、厚さ0.8mmのガラス板を450℃のKNO溶融塩の中に6時間浸漬してイオン交換処理した後、室温付近まで冷却したものを用意した。この化学強化ガラス10の表面11での圧縮応力値および圧縮応力層13の厚さは、表面応力計(折原製作所製、FSM−6000)を用いて測定した。測定の結果、表面11での圧縮応力値が890MPaであり、圧縮応力層13の厚さが50μmであった。
最初に、図3に示すように、ヒータ52の位置を、化学強化ガラス10の表面11における切断予定線17の始端18に合わせた状態で、ヒータ52の出力を上げて、切断予定線17の始端18およびその近傍を、300℃に加熱した。
次いで、図4に示すように、カッター32の先端(先端角150°)をガラス板10の表面11に80Nの力で押しつけながら切断予定線17に沿って0.8mm移動して、始端18およびその近傍に、初期クラック2を形成した。初期クラック2の深さは、10μmであり、加熱前の圧縮応力層13の厚さの20%であった。
その後、図5に示すように、放電電極42の位置を初期クラック2の位置に合わせ、放電電極42とステージ22との間で放電を生じさせることによって、放電電極42と表面11との間に放電領域43を形成した。表面11における放電領域43の移動方向長さWは4.0mmとし、放電電極42に印加する交流電流の周波数は13.6MHzとし、電圧は500Vとし、電流は400mAとした。このようにして、初期クラック2の底部3を加熱し、亀裂4を化学強化ガラス10の裏面12やエッジ15に到達させた。
続いて、図6に示すように、放電電極42の位置を、切断予定線17に沿って相対速度
30mm/秒で移動させ、切断予定線17に沿って亀裂4を伸展させた。
最後に、放電電極42の位置を、切断予定線17の終端で停止させ、亀裂4が化学強化ガラス10の他端に達した後、放電電極42からの放電を停止させた。このようにして、化学強化ガラス10を切断することができた。
(実施例3)
上記実施例1及び2において、カッター32の先端をガラス板10に押しつける力を50〜100Nの間で変えて複数のサンプルについて試験した。その結果、カッターの押圧力が弱いと初期クラック2の深さは浅くなり、初期クラックの深さが加熱前の圧縮応力層13の厚さの10%未満であるものにおいては、上記実施例と同一条件で放電を行っても、亀裂が伸展しない場合があり、安定した切断は困難であった。放電出力を上げることによって亀裂が進展する場合もあったが、過度に放電出力を上げると切断面がきれいな鏡面にならなかった。したがって、一定の放電条件下で安定して切断を行うには、初期クラックの深さは加熱前の圧縮応力層13の厚さの10%以上とすることが好ましく、20%以上とすることがより好ましい。
また、カッター先端の押圧力を強めていくと初期クラック2の深さは深くなる。化学強化ガラスでは、クラックが表面圧縮応力層を貫通して内部の引張応力層に達すると一気に破砕することが知られているが、この試験により初期クラックが内部の引張応力層に達しなくてもガラスが破砕したり放電開始時にクラックが予期せぬ方向に勝手に伸展したりすることが確認された。この現象はガラスの板厚が薄く内部の引張応力が大きいものほど顕著であるが、おおよそ初期クラックの深さを加熱前の圧縮応力層13の厚さの80%以内に留めておけばほぼ予定した切断が可能であった。
(比較例1)
上記実施例2において、切断予定線17の始端18およびその近傍を加熱することなく、カッター32の先端(先端角150°)をガラス板10の表面11に80Nの力で押しつけながら切断予定線17に沿って0.8mm移動して、始端18およびその近傍に、初期クラック2を形成しようとしたところ、初期クラック2の深さは、3μmとなり、加熱前の圧縮応力層13の厚さの6%であった。
次いで、上記実施例2と同様の条件で放電電極42の位置を初期クラック2の位置に合わせ、放電電極42とステージ22との間で放電を生じさせることによって、放電電極42と表面11との間に放電領域43を形成し、放電電極42の位置を、切断予定線17に沿って移動させたが、亀裂が伸展しない場合があり、安定した切断は困難であった。
(比較例2)
上記比較例1において、カッター32の先端をガラス板10に押しつける力を100Nまで高めたところ、ガラス板は破砕してしまった。カッターの押圧力を50〜100Nの間で変えて複数のサンプルについて試験したが、サンプルによるばらつきが大きく、60N程度で割れてしまうものもあれば、100N近くまで割れないものもあり、一定条件下で連続して切断を行うことは困難であった。
2 初期クラック
4 亀裂
10 化学強化ガラス
11 表面
12 裏面
13 圧縮応力層
14 引張応力層
20 切断装置
22 ステージ
30 初期クラック形成手段
32 カッター
40 切断手段
42 放電電極
43 放電領域
44 移動装置
50 加熱手段
52 ヒータ

Claims (8)

  1. 表層の少なくとも一部に圧縮応力層を有する化学強化ガラスを切断する方法であって、前記圧縮応力層の表面の所定位置に初期クラックを形成し、該初期クラックから亀裂を伸展させて前記化学強化ガラスを切断する化学強化ガラスの切断方法において、
    前記初期クラックを形成する前に、前記初期クラックを形成する前記所定位置を200℃以上ガラス転移温度以下の温度に加熱することを特徴とする化学強化ガラスの切断方法。
  2. 前記初期クラックから切断しようとする方向に加熱源を相対的に移動させることで、前記初期クラックから亀裂を伸展させ、
    前記加熱源として、前記化学強化ガラスの表面との間に放電領域を形成する放電電極を用い、
    前記化学強化ガラスの表面における放電領域の移動方向長さが1〜3mmである請求項1に記載の化学強化ガラスの切断方法。
  3. 前記圧縮応力層の表面での圧縮応力値が、前記初期クラックを形成する前記所定位置を加熱する前の状態で、200〜1500MPaである請求項1または2に記載の化学強化ガラスの切断方法。
  4. 前記圧縮応力層の厚さが、前記初期クラックを形成する前記所定位置を加熱する前の状態で、10〜100μmである請求項1〜3のいずれかに記載の化学強化ガラスの切断方法。
  5. 前記化学強化ガラスは0.05〜2mmの厚さを有するガラス板である請求項1〜4のいずれかに記載の化学強化ガラスの切断方法。
  6. 前記初期クラックの深さが前記圧縮応力層の厚さの10〜80%である請求項1〜4のいずれかに記載の化学強化ガラスの切断方法。
  7. 表層の少なくとも一部に圧縮応力層を有する化学強化ガラスを切断する装置であって、前記圧縮応力層の表面の所定位置に初期クラックを形成する初期クラック形成手段と、該初期クラックから亀裂を伸展させて前記化学強化ガラスを切断する切断手段とを有する化学強化ガラスの切断装置において、
    前記初期クラックを形成する前に、前記初期クラックを形成する前記所定位置を200℃以上ガラス転移温度以下の温度に加熱する加熱手段を有することを特徴とする化学強化ガラスの切断装置。
  8. 前記切断手段は、前記初期クラックから切断しようとする方向に加熱源を相対的に移動させることで、前記初期クラックから亀裂を伸展させる手段であって、前記加熱源として前記化学強化ガラスの表面との間に放電領域を形成する放電電極を有し、
    前記化学強化ガラスの表面における前記放電領域の移動方向長さが1〜3mmである請求項7に記載の化学強化ガラスの切断装置。
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