JP2011249690A - 固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子情報機器 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子情報機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電荷転送チャネルの各転送ゲート下の領域に、電荷転送方向に沿って電位が傾斜した電荷転送井戸を精度よくしかも再現性よく形成することができ、これにより電荷転送部での信号電荷の転送効率を改善した信頼性の高い固体撮像装置を得る。
【解決手段】入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の受光部5と、各受光部列に対応して設けられ、対応する受光部列の受光部から読み出された信号電荷を垂直方向Xに転送する垂直転送部100bと、該垂直転送部100bから転送されてきた信号電荷を水平方向Yに転送する水平転送部100cとを備えたCCD型の固体撮像装置100において、垂直転送部および水平転送部にて転送ゲート下のゲート絶縁膜102を、その膜厚が、転送ゲート毎に電荷転送方向Xに向かって薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子情報機器に関し、特に、CCD(Charge Coupled Device)型の固体撮像装置における電荷転送効率を高めるための構造およびその構造の形成方法に関するものである。
CCD(Charge Coupled Device)固体撮像素子は、マトリックス状に配列された光電変換を行う複数の受光部と、受光部列に対応したCCD構造の複数の垂直転送部から構成されている。この垂直転送部からの信号電荷を出力部に転送する水平転送部が設けられており、水平転送部の最終段には出力部が接続されている。
以下、一般的な固体撮像装置の概略構成を説明する。
図8は、特許文献1に開示のCCD型固体撮像装置の概略構成を示す図である。
この固体撮像装置1は、撮像部2と、水平転送部3と、出力部4とを有する。
撮像部2は、画素毎に行列状に配置された複数の受光部5と、受光部5の垂直列ごとに配置された複数本の垂直転送部7と、受光部5と垂直転送部7との間に配置された読み出しゲート部6とを有する。
受光部5は、例えばフォトダイオードからなり、被写体から入射する像光(入射光)をその光量に応じた電荷量の信号電荷に光電変換して蓄積する。読み出しゲート部6は、受光部5に蓄積された信号電荷を垂直転送部7に読み出す。
垂直転送部7は、4相のクロック信号φV1,φV2,φV3,φV4によって駆動され、受光部5から読み出された信号電荷を垂直方向Xに転送する。なお、クロック信号としては、4相に限定されるものではない。クロック信号φV1〜φV4は、例えば0Vあるいは−8.5Vである。
水平転送部3は、2相のクロック信号φH1,φH2によって駆動され、垂直転送部7から垂直転送された信号電荷を、水平方向Yに転送する。
垂直転送部7および水平転送部3は、基板に形成されたそれぞれの転送方向に伸びる転送チャネルと、転送チャネル(図示せず)上にゲート絶縁膜(図示せず)を介在させた状態で、転送方向に並べて形成された複数の転送電極(図示せず)とを有する。
出力部4は、例えば、フローティングディフュージョンにて構成された電荷−電圧変換部を有し、水平転送部3により水平転送された信号電荷を電気信号に変換して、アナログ画像信号として出力する。
このようなCCD型固体撮像装置では、電荷転送効率を高めるための種々の改良がなされている。
例えば、図9(a)に示すように、水平転送部13の、垂直転送部12と接する部分で、水平転送部の転送ゲート13a下側のゲート絶縁膜11を、垂直転送部12に比べて薄くし、垂直転送部12から水平転送部13への電荷の受け渡しを効率よく行うようにしたものがある。なお、図9(a)中、10は基板であり、Wpは基板内での電荷転送井戸のポテンシャルレベル、Tf1は垂直転送部12でのゲート絶縁膜の膜厚、Tf2(<Tf1)は水平転送部13でのゲート絶縁膜の膜厚である。
また、図9(b)に示すように、垂直転送部および水平転送部での転送ゲート12下側のゲート絶縁膜11の厚さを、電荷転送チャネルTcの中央部分でその両側部に比べて薄くし、電荷転送チャネルTcに形成される電荷蓄積井戸の深さを中央部分で深くし、多くの電荷を転送可能としたものがある。なお、図9(b)中、10は基板であり、11はゲート絶縁膜、Wp1はゲート絶縁膜の厚い部分での電荷転送井戸のポテンシャルレベル、Wp2はゲート絶縁膜の薄い部分での電荷転送井戸のポテンシャルレベルである。
ところが、図9(a)に示す構造は、垂直転送部から水平転送部への電荷の受け渡しを効率よく行うものであり、垂直転送部あるいは水平転送部で転送される電子の取り残しが生じるのは回避できるものではない。
また、図9(b)に示す構造では、電荷転送井戸に貯められる電荷量は多くなるが、垂直転送部あるいは水平転送部で転送される電子の取り残しが生じるのは回避することができない。
このような技術は、転送ゲート下の電位分布を局所的に制御するため、ゲート絶縁膜を局所的に膜厚差をつけ、基板の電位分布の最適化を図るものであるが、このような局所的にゲート絶縁膜の膜厚差をつける方法では、電荷の転送に対して電位分布を最適にすることが難しい。
図10(a)〜図10(c)は、電荷転送時の電荷の取り残しが発生する様子を説明する図である。
具体的には、タイミングt1では、隣接する4つの垂直転送ゲートG1〜G4のうちの転送ゲートG2およびG4がオンし、これらの転送ゲートの直下には電荷蓄積井戸に電荷が蓄積されている。続くタイミングt2で、転送ゲートG3がオンし、転送ゲートG4がオフすると、転送ゲートG3の直下にも電荷蓄積井戸が広がり、信号電荷が転送方向Xに移動する。そして、その後のタイミングt3で、転送ゲートG1がオンし、転送ゲートG2がオフしたとき、タイミングt2の時点で、転送ゲートG2の直下のチャネル領域にあった電子の一部が転送方向とは逆方向に移動し、電荷の取り残しが発生する。
つまり、CCDでは、電荷を一定方向に転送する必要があるが、図10に示すように、電荷の取り残しが生ずると、転送効率が低下し、転送効率の低下は画質劣化となり、電位分布の最適化が必要である。
そこで、ゲート膜厚に傾斜を付けることで、転送ゲート直下での電位分布を最適化することが有効となる。
特許文献2には、このように転送ゲート直下での電位分布を最適化する方法が開示されており、以下図11を用いて、特許文献2に開示の方法を簡単に説明する。
この特許文献2に開示の方法では、図11(a)に示すように、垂直転送チャネル7aの、各転送ゲートGの直下の領域には、低濃度N型(N型)イオン注入領域7bを、転送方向Dvに沿って幅が広がるよう形成し、これにより、各転送ゲートG下での電荷転送井戸の電位を転送方向に沿って傾斜させている。なお、図11(a)中、7cは低濃度P型(P型)イオン注入領域である。また、図11(b)は、図10(c)のタイミングt3に相等するタイミングでの転送ゲートG1〜G4下の電荷転送井戸のポテンシャルレベルを示している。
このような特許文献2に記載のものでは、図11(b)に示すように、電荷転送井戸のポテンシャルレベルに、転送方向に電荷が流れやすくなるように傾斜をつけているので、電荷の取り残しを回避することができる。
特開2007−234883号公報 特開2009−302348号公報
しかしながら、特許文献1に開示の図9(a)に示す構造では、上述したように、電荷転送井戸に貯められる電荷量は多くなるが、垂直転送部あるいは水平転送部で転送される電子の取り残しが生じるのは回避することができない。
また、特許文献1に開示の図9(b)に示す構造では、垂直転送部から水平転送部への電荷の受け渡しを効率よく行うことはできるが、垂直転送部あるいは水平転送部で転送される電子の取り残しが生じるのは回避できるものではない。
さらに、特許文献2に開示の方法では、垂直転送部あるいは水平転送部で転送される電子の取り残しが生じるのは回避できるが、チャネル領域に注入する低濃度イオン注入領域の形状により、チャネル領域での電荷転送井戸の電位に傾斜につけているため、このような電位の傾斜を精度および再現性よく制御することが困難である。
簡単に説明すると、上記N型イオン注入領域のような、動作領域として機能させるイオン注入領域は、電気的に活性化するよう活性化アニール処理を行う必要があるが、このアニール処理の際に、注入されたイオンが拡散することとなり、アニール処理後のイオン注入領域は、アニール処理前のイオン注入領域の平面形状とは異なった平面形状を有することとなる。この結果、チャネル領域の各転送ゲート直下の領域に形成される電荷転送井戸の電位傾斜は、設計したものとは異なったものとなり、電荷転送井戸の電位傾斜を精度よくしかも再現性よく実現することができないという問題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、電荷転送チャネルの各転送ゲート下の領域に、電荷転送方向に沿って電位が傾斜した電荷転送井戸を精度よくしかも再現性よく形成することができ、これにより電荷転送部での信号電荷の転送効率を改善した信頼性の高い固体撮像装置およびその製造方法、並びにこのような固体撮像装置を用いた電子情報機器を得ることを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置は、入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の受光部と、該受光部から読み出された信号電荷を、決められた電荷転送方向に転送する電荷転送部とを備え、該電荷転送部は、該電荷転送方向に沿って延び、該信号電荷が転送される転送チャネル領域と、該転送チャネル上に該電荷転送方向に沿って複数配置された転送ゲートと、該転送チャネルと該転送ゲートとの間に配置されたゲート絶縁膜とを有し、該ゲート絶縁膜は、該転送チャネル領域上での膜厚が、該転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記複数の受光部は行列状に配列されて受光部アレイを形成しており、前記電荷転送部は、該受光部アレイの各受光部列に対応して設けられ、対応する受光部列の受光部から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、該垂直転送部から転送されてきた信号電荷を水平方向に転送する水平転送部とを備え、該垂直転送部を構成するゲート絶縁膜は、該垂直転送部の転送チャネル領域上での膜厚が、前記転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造を有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記水平転送部を構成するゲート絶縁膜は、該水平転送部の転送チャネル領域上での膜厚が、前記転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造を有することが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、上述した本発明の固体撮像装置を製造する方法であって、基板上に前記ゲート絶縁膜を形成する工程を含み、該ゲート絶縁膜の形成工程は、該基板上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上にレジスト膜を、前記転送チャネル領域と前記転送ゲートとが重なるべき部分でその膜厚が前記電荷転送方向に沿って徐々に薄くなるよう形成する工程と、該レジスト膜およびその下側の該絶縁膜を、該レジスト膜の断面形状が該絶縁膜の断面形状に反映されるようエッチングして、前記ゲート絶縁膜を形成する工程とを含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記絶縁膜上にレジスト膜を形成する工程は、該絶縁膜上にレジスト材料を塗布する工程と、該塗布したレジスト材料を露光する工程と、露光したレジスト材料を現像して該レジスト膜を形成する工程とを含み、該レジスト材料を露光する工程では、該レジスト材料を、該レジスト材料の前記転送ゲートに対応するゲート対応部分が露光され、かつ該レジスト膜のゲート対応部分で、前記電荷転送方向に沿って露光強度が徐々に増大するよう露光することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記レジスト材料の露光工程では、ガラス基板と、該ガラス基板上に形成された遮光膜とを有する露光マスクを用い、該露光マスクの光透過部は、該光透過部の一端側から他端側にかけて該遮光膜の厚さを段階的に減少させた構造となっていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、基板上に前記ゲート絶縁膜を形成する工程を含み、該ゲート絶縁膜の形成工程は、該基板の表面の、前記転送チャネル領域と前記転送ゲートとが重なるべき部分に対して、熱酸化を制御するためのイオン注入を、該イオン注入濃度が前記電荷転送方向に沿って徐々に増大するよう行う工程と、該イオン注入を行った後、該基板の熱酸化により、前記ゲート絶縁膜を該イオン注入濃度に応じた膜厚になるよう成長する工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記イオン注入工程は、前記基板上にレジスト膜を、前記転送チャネル領域と前記転送ゲートとが重なるべき部分でその膜厚が前記電荷転送方向に沿って徐々に薄くなるよう形成する工程と、該基板に該レジスト膜を介してイオンを注入する工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記基板上にレジスト膜を形成する工程は、該基板上にレジスト材料を塗布する工程と、該塗布したレジスト材料を露光する工程と、露光したレジスト材料を現像して該レジスト膜を形成する工程とを含み、該レジスト材料を露光する工程では、該レジスト材料を、該レジスト材料の前記転送ゲートに対応するゲート対応部分が露光され、かつ該レジスト膜のゲート対応部分で、前記電荷転送方向に沿って露光強度が徐々に増大するよう露光することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記レジスト材料の露光工程では、ガラス基板と、該ガラス基板上に形成された遮光膜とを有する露光マスクを用い、該露光マスクの光透過部は、該光透過部の一端側から他端側にかけて該遮光膜の厚さを段階的に減少させた構造となっていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記イオン注入工程では、前記基板上にイオン注入マスクを介してイオン注入する処理を、該イオン注入マスクの開口幅を変えて複数回行うことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記基板に注入する、該基板の酸化による酸化膜の成長レートを調整するためのイオンは、フッ素イオンであることが好ましい。
本発明に係る電子情報機器は、被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部は、上述した本発明の固体撮像装置であり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明においては、ゲート絶縁膜を、ゲート電極毎にその膜厚が電荷転送方向に沿って薄くなる構造としたので、転送ゲート下のチャネル領域に形成される電荷転送井戸の電位レベルが、電荷転送方向に電荷が流れやすくなるように傾斜することとなり、電荷の取り残しを回避することができる。
また、本発明においては、ゲート絶縁膜の厚さにより上記のような電荷転送井戸の電位傾斜を実現しているので、電荷転送方向に沿って電位が傾斜した電荷転送井戸を精度よくしかも再現性よく形成することができ、これにより電荷転送部での信号電荷の転送効率を改善した信頼性の高い固体撮像装置を得ることができる。
さらに、本発明においては、基板上に絶縁膜を形成した後、この絶縁膜上に、転送ゲートに対応する部分で膜厚を変化させたレジスト膜を形成し、このレジスト膜およびその下の絶縁膜に対して、該レジスト膜の断面形状が該絶縁膜に反映されるようエッチングを行うことで、基板に対する処理は何ら行うことなく、電荷転送井戸の電位分布を最適にすることができる。
また、本発明においては、ゲート酸化前に転送ゲート下にフッ素又はその化合物をイオン注入して、ゲート絶縁膜の成長速度が部分的に異なるようにし、その後、熱酸化によりゲート絶縁膜を成長するので、一旦形成した熱酸化膜をパターニングする工程は不要とできる。
以上のように、本発明によれば、CCD型の固体撮像装置において、転送ゲート下のゲート絶縁膜を、その膜厚が、転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造としたので、電荷転送井戸の電位が、転送方向に電荷が流れやすくなるように傾斜することとなり、電荷の取り残しを回避することができ、しかも、ゲート絶縁膜の厚さにより上記のような電荷転送井戸の電位傾斜を実現しているので、電荷転送方向に沿って電位が傾斜した電荷転送井戸を精度よくしかも再現性よく形成することができ、これにより電荷転送部での信号電荷の転送効率を改善した信頼性の高い固体撮像装置を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は全体構成を概略的に示し、図1(b)は垂直CCD部の断面構造を模式的に示す。 図2は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を製造する第1の方法を説明する図であり、図2(a)〜図2(c)は、基板上のゲート絶縁膜を形成する処理を工程順に示している。 図3は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を製造する第1の方法を説明する図であり、図3(a)〜図3(c)は、転送ゲートを形成する処理を工程順に示している。 図4は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を製造する第2の方法を説明する図であり、図4(a)〜図4(c)は、基板上のゲート絶縁膜を形成する処理を工程順に示している。 図5は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を製造する第2の方法を説明する図であり、図5(a)〜図5(c)は、転送ゲートを形成する処理を工程順に示している。 図6は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を製造する第3の方法を説明する図であり、図6(a)〜図6(c)は、基板上のゲート絶縁膜を形成する処理を工程順に示している。 図7は、本発明の実施形態2として、実施形態1の固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 図8は、一般的なCCD型固体撮像装置として特許文献1に開示の構成を示す図である。 図9は、該特許文献1に開示のCCD型固体撮像装置における転送効率を高めるための構造を示しており、図9(a)は、水平転送部の、垂直転送部との隣接部分でポテンシャル井戸の深さを深くした構造、図9(b)は、垂直転送部のチャネル領域での電荷転送井戸のポテンシャルを深くした構造を示している。 図10は、特許文献1に開示の固体撮像装置で、電荷転送時に生ずる電荷取り残しを説明する図であり、図10(a)〜図10(c)は、それぞれタイミングt1〜t3での転送ゲートG1〜G4での電荷転送井戸のポテンシャルレベルを示している。 図11は、特許文献2に開示の電荷転送井戸のポテンシャルレベルを傾斜させるための構造を説明する図であり、図11(a)は、チャネル領域でのイオン注入領域の平面パターンを示し、図11(b)は、図10(c)のタイミングt3に相等するタイミングでの転送ゲートG1〜G4での電荷転送井戸のポテンシャルレベルを示している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は全体構成を示す概略図、図1(b)は垂直CCD部の断面構造を模式的に示す。
本実施形態1の固体撮像装置100は、入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の受光部5と、該各受光部から読み出された信号電荷を、決められた電荷転送方向に転送する電荷転送部とを備えている。
具体的には、複数の受光部5は行列状に配列されて受光部アレイを形成しており、電荷転送部は、該受光部アレイの各受光部列に対応して設けられ、対応する受光部列の受光部から読み出された信号電荷を垂直方向Xに転送する垂直転送部100bと、該垂直転送部100bから転送されてきた信号電荷を水平方向Yに転送する水平転送部100cとを備えている。各受光部列を形成する受光部と、各受光部列に対応する垂直転送部100bとの間には読み出しゲート部6が形成されており、この読み出しゲート部6には、基板上にゲート絶縁膜を介して読み出しゲート(図示せず)が形成されている。なお、ここで、複数の受光部5、垂直転送部100b、および読み出しゲート部6は、被写体の撮像を行う撮像部100aを構成している。
そして、この実施形態1では、図1(b)に示すように、垂直転送部100bを構成するゲート絶縁膜102は、基板101の表面の、垂直転送部100bを構成する転送チャネル領域上での膜厚(ゲート絶縁膜の膜厚)が、垂直転送ゲートG1〜G4毎に電荷転送方向Xに向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜102の表面を傾斜させた断面構造を有している。
この場合、垂直転送チャネル部100bに形成される電荷転送井戸は、各垂直転送ゲート毎に、その電位(電子eに対するエネルギー準位)Ewが、図1(b)に示すように、垂直転送方向Xに向かって深くなるよう傾斜した構造となる。
また、この実施形態1では、水平転送部100cを構成するゲート絶縁膜も、基板101の表面の、水平転送部100cを構成する転送チャネル領域上での膜厚(ゲート絶縁膜の膜厚)が、垂直転送部100bと同様に、水平転送ゲート毎に電荷転送方向Yに向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造を有する。
この場合、水平転送チャネル部100cに形成される電荷転送井戸は、各水平転送ゲート毎に、その電位(電子eに対するエネルギー準位)Ewが、水平転送方向Yに向かって深くなるよう傾斜した構造となる。
これにより、各電荷転送部では、電荷転送のために転送ゲートに駆動信号が印加されたときには、図11(b)に示すように、電荷転送井戸の電位が、各転送ゲート毎に電荷転送がされやすくなるように傾斜しているため、電荷の取り残しなく信号電荷が転送されることとなる。
次に、本実施形態1の固体撮像装置の製造方法について説明する。
この実施形態1の固体撮像装置の製造方法は、転送ゲートの下側のゲート絶縁膜を形成する工程以外は、一般的なCCD型固体撮像装置の製造方法と同一であるので、以下、主にゲート絶縁膜の形成工程について説明する。
図2および図3は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を製造する第1の方法を説明する図であり、図2(a)〜図2(c)は、基板上のゲート絶縁膜を形成する処理を工程順に示し、図3(a)〜図3(c)は、転送ゲートを形成する処理を工程順に示している。
なお、図2および3では、説明の都合上、1つの転送ゲートGに対応する部分の断面構造を模式的に示している。
下地の基板(Si基板)101にCCD画素に必要なイオン注入を行った後、図2(a)に示すように、基板101上に熱酸化により絶縁膜(SiO膜)102aを形成する。ここでは、絶縁膜102aの膜厚は、転送ゲートの駆動電圧として13.8(V)を想定して、十分な耐圧が得られるよう250オングストローム程度の膜厚としているが、駆動電圧に応じてこの熱酸化膜である絶縁膜の厚さは変更されるものである。例えば、転送ゲートを5Vで駆動する場合は、上記絶縁膜をより薄く形成することとなる。
次に、図2(b)に示すように、絶縁膜102a上にレジスト材料103aを塗布し、該塗布したレジスト材料103aを選択的に露光する。
このレジスト材料103aを露光する工程では、該レジスト材料103aを、該レジスト材料の各垂直転送ゲートに対応するゲート対応部分が露光され、かつ該レジスト膜のゲート対応部分で、電荷転送方向Xに沿って露光強度が徐々に増大するよう露光する。
また、この露光には、ガラス基板21と、該ガラス基板21上に形成された遮光膜22とを有する露光マスク20を用いる。この露光マスク20の光透過部22aは、該光透過部22aの一端側から他端側にかけて(つまり、電荷転送方向に相等する方向に向かって)該遮光膜の厚さを段階的に減少させた構造となっている。
次に、図2(b)に示すように、露光したレジスト材料を現像して該レジスト膜103を形成する。このレジスト膜103の露光強度を変化させた部分103bでは、膜厚が電荷転送方向Xに向かって連続的に減少した構造となっている。
次に、図2(c)に示すように、レジスト膜103およびその下側の該絶縁膜102aを、該レジスト膜103の断面形状が該絶縁膜102aに反映されるようエッチングして、ゲート絶縁膜102を形成する。
その後、図3(a)に示すように、ゲート絶縁膜102上にポリシリコン膜104を堆積し、その後、該ポリシリコン膜104上にレジストマスク105を形成し(図3(b))、該ポリシリコン膜104を選択エッチングによりパターニングして転送ゲートGを形成する(図3(c))。
次に、本実施形態1の固体撮像装置を製造する第2の方法について説明する。
この第2の方法は、ゲート絶縁膜の形成を、上記第1の方法とは異なるプロセスで行うものである。
図4および図5は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を製造する第2の方法を説明する図であり、図4(a)〜図4(c)は、基板上のゲート絶縁膜を形成する処理を工程順に示し、図5(a)〜図5(c)は、転送ゲートを形成する処理を工程順に示している。
なお、図4および5では、説明の都合上、1つの転送ゲートGに対応する部分の断面構造を模式的に示している。
図4(a)に示すように、基板101上にレジスト材料113aを塗布し、その後、該塗布したレジスト材料113aを露光する。
このとき、レジスト材料113aを、該レジスト材料の垂直転送ゲートに対応するゲート対応部分が露光され、かつ該レジスト膜のゲート対応部分で、前記垂直電荷転送方向Xに沿って露光強度が徐々に増大するよう露光する。
このレジスト材料の露光工程では、ガラス基板21と、該ガラス基板上に形成された遮光膜22とを有する露光マスク20を用い、該露光マスクの光透過部22aは、該光透過部の一端側から他端側にかけて(つまり、電荷転送方向に相等する方向に沿って)該遮光膜の厚さを段階的に減少させた構造となっている。
その後、図4(b)に示すように、基板にレジスト膜113を介してフッ素あるいはその化合物をイオン注入して基板表面にフッ素イオンの注入領域101aを形成する。このようにイオン注入を行った後、該基板101の熱酸化により、ゲート絶縁膜112を、該イオン注入濃度に応じた膜厚になるよう成長する。このとき、熱酸化によるゲート絶縁膜の成長速度は、フッ素イオンの濃度が高い領域では小さくなるため、図4(c)に示すように、ゲート絶縁膜112には、各転送ゲート毎に、膜厚さが転送方向Xに沿って減少した部分112aが形成されることとなる。
なお、フッ素あるいはその化合物のイオン注入は、活性領域として機能する領域を形成するもの、つまりこの注入イオンをキャリアとして利用するものではないので、その後に活性化アニールを行う必要はなく、この注入領域の平面形状がその後の処理により大きく変化することはない。
その後は、図3(a)〜図3(c)に示すプロセスと同様にして転送ゲートを形成する。
つまり、図5(a)に示すように、ゲート絶縁膜112上にポリシリコン膜104を堆積し、その後、該ポリシリコン膜104上にレジストマスク105を形成し(図5(b))、該ポリシリコン膜104を選択エッチングによりパターニングして転送ゲートGを形成する(図5(c))。
次に、本実施形態1の固体撮像装置を製造する第3の方法について説明する。
第2の方法では、基板表面領域に、フッ素イオンの注入濃度が転送方向に変化した領域を形成するために、基板表面の転送ゲートに対応する部分で膜厚を変化させたレジスト膜を用いてイオン注入を行っているのに対して、この第3の方法では、基板表面領域に、フッ素あるいはその化合物のイオン注入濃度が電荷転送方向に変化した領域を形成するために、イオン注入の複数回行う。
つまり、この第3の方法では、図6(a)〜図6(c)に示すように、基板上にイオン注入マスクを介してイオン注入する処理を、該イオン注入マスクの開口幅を変えて複数回行う。
具体的には、まず、基板(Si基板)101上に開口幅の狭いレジスト開口121a1を有する第1のレジスト膜121aを形成し、該レジスト膜121aをマスクとしてフッ素あるいはその化合物のイオン注入をして、イオン注入領域111aを、基板表面の、転送ゲートに対応する領域に形成する(図6(a))。
次に、基板(Si基板)101上に、第1のレジスト膜121aに比べて開口幅を広げたレジスト開口121b1を有する第2のレジスト膜121bを形成し、該レジスト膜121bをマスクとしてフッ素あるいはその化合物のイオン注入をして、イオン注入領域111bを、転送ゲートに対応する領域に形成する(図6(b))。ここで、第2のレジスト膜121bの開口121b1の一端は第1のレジスト膜121aの開口121a1の一端と一致し、第2のレジスト膜121bの開口121b1の他端は、第1のレジスト膜121aの開口121a1の他端に対して開口がより広がる方向にずれている。
次に、基板(Si基板)101上に、第2のレジスト膜121bに比べて開口幅を広げたレジスト開口121c1を有する第3のレジスト膜121cを形成し、該レジスト膜121cをマスクとしてフッ素あるいはその化合物のイオン注入をして、イオン注入領域111cを、転送ゲートに対応する領域に形成する(図6(c))。ここで、第3のレジスト膜121cの開口121c1の一端は第2のレジスト膜121bの開口121b1の一端と一致し、第3のレジスト膜121cの開口121c1の他端は第2のレジスト膜121bの開口121b1の他端より、開口がより広がる方向にずれている。
このようにして、基板の転送ゲートに対応する領域に、フッ素などのイオンの注入濃度と深さが電荷転送方向Xに沿って変化したイオン注入領域を形成する。
その後は、基板101の熱酸化により、基板101上にゲート絶縁膜122を、該イオン注入濃度に応じた膜厚になるよう成長する。このとき、熱酸化によるゲート絶縁膜122の成長速度は、フッ素イオンの濃度が高い領域では小さくなるため、図6(d)に示すように、チャネル領域には、各転送ゲート毎に、膜厚さが転送方向Xに沿って減少した部分122aが形成されることとなる。
その後は、図5(a)〜図5(c)に示すプロセスと同様にして転送ゲートを形成する。
このように本実施形態では、ゲート絶縁膜102、112、122に傾斜をつけ、転送ゲート下のチャネル領域に形成される電荷転送井戸を、その電位レベルが電荷転送方向に沿って傾斜した構造としているので、電荷転送井戸の電位が、転送方向に電荷が流れやすくなるように傾斜することとなり、電荷の取り残しを回避することができる。
また、ゲート絶縁膜の厚さにより上記のような電荷転送井戸の電位傾斜を実現しているので、電荷転送方向に沿って電位が傾斜した電荷転送井戸を精度よくしかも再現性よく形成することができ、これにより電荷転送部での信号電荷の転送効率を改善した信頼性の高い固体撮像装置を得ることができる。
さらに、本実施形態の固体撮像装置の第1の製造方法では、下地Si基板にCCD画素に必要なイオン注入を行った後に、ゲート絶縁膜形成のためシリコンを酸化させ、その後、転送ゲートに対応する部分で膜厚を変化させたレジスト膜を用いて、このレジスト膜およびその下のゲート絶縁膜に対して、該レジスト膜の断面形状がゲート絶縁膜に反映されるようエッチングを行うことで、基板に対する処理は何ら行うことなく、電荷転送井戸の電位分布を最適にすることができる。
なお、上記実施形態では、レジスト膜に現像時に傾斜がつくよう露光しているが、このように現像後のフォトレジストに傾斜をつける手法は、一般的であり、マスクの描画方法により可能である。
また、本実施形態の固体撮像装置の第2の製造方法では、基板(Si基板)上にゲート絶縁膜(SiO)を熱酸化により成長する前に、転送ゲート下にフッ素又はその化合物をイオン注入してゲート絶縁膜の成長速度に差がつくようにするので、一旦形成した熱酸化膜をパターニングする工程は不要とできる。
また、上記実施形態では、垂直転送部を構成するゲート絶縁膜および水平転送部を構成するゲート絶縁膜をともに、これらの電荷転送部の転送チャネル領域上での膜厚が、前記転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造としているが、垂直転送部および水平転送部のいずれか一方を構成するゲート絶縁膜を、電荷転送部の転送チャネル領域上での膜厚が、前記転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造としてもよい。
さらに、上記実施形態1では、特に説明しなかったが、上記実施形態1の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いた、例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの、画像入力デバイスを有した電子情報機器について以下簡単に説明する。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2として、実施形態1の固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図7に示す本発明の実施形態2による電子情報機器90は、本発明の上記実施形態1の固体撮像装置を、被写体の撮影を行う撮像部91として備えたものであり、このような撮像部による撮影により得られた高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部92と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示部93と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信部94と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力部95とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子情報機器の分野において、ゲート絶縁膜に傾斜を付けることで、電荷転送チャネルの各転送ゲート下の領域に、電荷転送方向に沿って電位が傾斜した電荷転送井戸を精度よくしかも再現性よく形成することができ、これにより電荷転送部での信号電荷の転送効率を改善した信頼性の高い固体撮像装置およびその製造方法、並びにこのような固体撮像装置を用いた電子情報機器を得ることができる。

5 受光部、
6 読み出しゲート部
20 露光マスク
21 ガラス基板
22 遮光膜
22a 光透過部
90 電子情報機器
91 撮像部
92 メモリ部
93 表示手段
94 通信手段
95 画像出力手段
100 固体撮像装置
100a 撮像部
100b 垂直転送部
100c 水平転送部
101 基板
102、112、122 ゲート絶縁膜
102a 絶縁膜
103 レジスト膜
103a レジスト材料
104 ポリシリコン膜
105 レジストマスク
111a イオン注入領域
113a レジスト材料
121a 第1のレジスト膜
121a1、121b1、121c1 レジスト開口
121b 第2のレジスト膜
121c 第3のレジスト膜
e 電子
Ew エネルギー準位
G1〜G4 垂直転送ゲート
X 垂直転送方向
Y 水平転送方向

Claims (13)

  1. 入射光の光電変換により信号電荷を生成する複数の受光部と、
    該受光部から読み出された信号電荷を、決められた電荷転送方向に転送する電荷転送部とを備え、
    該電荷転送部は、
    該電荷転送方向に沿って延び、該信号電荷が転送される転送チャネル領域と、
    該転送チャネル上に該電荷転送方向に沿って複数配置された転送ゲートと、
    該転送チャネルと該転送ゲートとの間に配置されたゲート絶縁膜とを有し、
    該ゲート絶縁膜は、該転送チャネル領域上での膜厚が、該転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造を有する、固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記複数の受光部は行列状に配列されて受光部アレイを形成しており、
    前記電荷転送部は、
    該受光部アレイの各受光部列に対応して設けられ、対応する受光部列の受光部から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、
    該垂直転送部から転送されてきた信号電荷を水平方向に転送する水平転送部とを備え、
    該垂直転送部を構成するゲート絶縁膜は、該垂直転送部の転送チャネル領域上での膜厚が、前記転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造を有する、固体撮像装置。
  3. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記水平転送部を構成するゲート絶縁膜は、該水平転送部の転送チャネル領域上での膜厚が、前記転送ゲート毎に電荷転送方向に向かって徐々に薄くなるよう、該ゲート絶縁膜の表面を傾斜させた断面構造を有する、固体撮像装置。
  4. 請求項1に記載の固体撮像装置を製造する方法であって、
    基板上に前記ゲート絶縁膜を形成する工程を含み、
    該ゲート絶縁膜の形成工程は、
    該基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    該絶縁膜上にレジスト膜を、前記転送チャネル領域と前記転送ゲートとが重なるべき部分でその膜厚が前記電荷転送方向に沿って徐々に薄くなるよう形成する工程と、
    該レジスト膜およびその下側の該絶縁膜を、該レジスト膜の断面形状が該絶縁膜の断面形状に反映されるようエッチングして、前記ゲート絶縁膜を形成する工程とを含む、固体撮像装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記絶縁膜上にレジスト膜を形成する工程は、
    該絶縁膜上にレジスト材料を塗布する工程と、
    該塗布したレジスト材料を露光する工程と、
    露光したレジスト材料を現像して該レジスト膜を形成する工程とを含み、
    該レジスト材料を露光する工程では、
    該レジスト材料を、該レジスト材料の前記転送ゲートに対応するゲート対応部分が露光され、かつ該レジスト膜のゲート対応部分で、前記電荷転送方向に沿って露光強度が徐々に増大するよう露光する、固体撮像装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記レジスト材料の露光工程では、
    ガラス基板と、該ガラス基板上に形成された遮光膜とを有する露光マスクを用い、
    該露光マスクの光透過部は、該光透過部の一端側から他端側にかけて該遮光膜の厚さを段階的に減少させた構造となっている、固体撮像装置の製造方法。
  7. 請求項1に記載の固体撮像装置を製造する方法であって、
    基板上に前記ゲート絶縁膜を形成する工程を含み、
    該ゲート絶縁膜の形成工程は、
    該基板の表面の、前記転送チャネル領域と前記転送ゲートとが重なるべき部分に対して、熱酸化を制御するためのイオン注入を、該イオン注入濃度が前記電荷転送方向に沿って徐々に増大するよう行う工程と、
    該イオン注入を行った後、該基板の熱酸化により、前記ゲート絶縁膜を該イオン注入濃度に応じた膜厚になるよう成長する工程とを含む、固体撮像装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記イオン注入工程は、
    前記基板上にレジスト膜を、前記転送チャネル領域と前記転送ゲートとが重なるべき部分でその膜厚が前記電荷転送方向に沿って徐々に薄くなるよう形成する工程と、
    該基板に該レジスト膜を介してイオンを注入する工程とを含む、固体撮像装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記基板上にレジスト膜を形成する工程は、
    該基板上にレジスト材料を塗布する工程と、
    該塗布したレジスト材料を露光する工程と、
    露光したレジスト材料を現像して該レジスト膜を形成する工程とを含み、
    該レジスト材料を露光する工程では、
    該レジスト材料を、該レジスト材料の前記転送ゲートに対応するゲート対応部分が露光され、かつ該レジスト膜のゲート対応部分で、前記電荷転送方向に沿って露光強度が徐々に増大するよう露光する、固体撮像装置の製造方法。
  10. 請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記レジスト材料の露光工程では、
    ガラス基板と、該ガラス基板上に形成された遮光膜とを有する露光マスクを用い、
    該露光マスクの光透過部は、該光透過部の一端側から他端側にかけて該遮光膜の厚さを段階的に減少させた構造となっている、固体撮像装置の製造方法。
  11. 請求項7に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記イオン注入工程では、
    前記基板上にイオン注入マスクを介してイオン注入する処理を、該イオン注入マスクの開口幅を変えて複数回行う、固体撮像装置の製造方法。
  12. 請求項7に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記基板に注入する、該基板の酸化による酸化膜の成長レートを調整するためのイオンは、フッ素イオンである、固体撮像装置の製造方法。
  13. 被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、
    該撮像部は、請求項1に記載の固体撮像装置である電子情報機器。
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