JP2011247453A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】魚等を焼いた時にグリル皿に落ちた焼汁がグリル皿の外部に溢れ出す不都合がなく、清掃性が良く、しかも多少傾いて設置されても調理時に、グリル皿で焼汁が焼きついたり、焦煙が発生したりすることがなく、且つコンパクトな加熱調理器を提供すること。
【解決手段】平面視でグリル庫4の略中央に加熱部が配置され、魚等の調理物6aが載置される焼き網6の下に焼汁を受けるグリル皿7が配置される加熱調理器であって、焼汁を溜めるたまり部10を前記グリル皿7の周縁部に複数箇所設けると共に、前記たまり部10同士を連通させる連通溝11を、平面視で前記グリル皿7の中央付近以外の領域に複数設けた構造である。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼汁を受けるためのグリル皿を備えた加熱調理器に関するものである。
従来から、グリル庫内の上部又は側方部に加熱源を配設し、グリル庫内の下部に被調理物を載置する焼き網と、その被調理物から落下する焼汁を受けるグリル皿とを配設した加熱調理器において、グリル皿の一箇所に焼汁を溜めるたまり部を設けると共に、このたまり部を蓋で覆うことにより、調理時にたまり部にたまった焼汁等の温度が上昇しにくいようにし、これにより、調理時に、魚等を焼いた時に落ちた油が焼きついたり、焦煙が発生したりすることを防止したグリル皿を備えた加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公平06−097098号公報
しかし、上記特許文献1に示される従来例にあっては、たまり部を覆う蓋を設けているため、グリル皿の清掃の際に蓋が邪魔になるから、蓋が取り外せるように構成する必要があり、グリル皿の構造が複雑なものになるという問題がある。
また、たまり部を一箇所にしているため、たまり部に焼汁が収容しきれなくなり、焼汁がグリル皿から溢れる不都合が生じる。そこで、グリル皿の高さ寸法が大きくならないようにし、且つ、たまり部に収容できる焼汁等の量を多くするためには、たまり部の平面視面積が大きくなってしまい、清掃性向上のための蓋が大型化してしまう。なお、蓋を設けないようにした場合は、たまり部の一部がグリル皿の平面視で中央側に張り出す面積が大きくなってしまうことにより、調理時に、魚等を焼いた時に落ちた焼汁が焼きついたり、焦煙が発生したりすることが防止できなくなってしまうという問題がある。
さらに、グリル皿に落ちた焼汁を一箇所のたまり部に誘導するためにグリル皿に傾斜を設けているが、この傾斜は、たまり部に近づくに従い下方となるような一方向の傾斜とする必要がある。しかし、この傾斜が緩くなるような状態に調理器が傾いて設置されたときには、傾斜が緩やかになることに起因して焼汁が一箇所のたまり部に速やかに誘導されないおそれがある。このため、焼汁が傾斜に停滞することになり、焼汁の焼きつきや焦煙発生が生じるという問題がある。
そこで、グリル皿に設ける傾斜を急な傾斜にしておけば、調理器が多少傾いて設置されたときにも焼汁はたまり部に速やかに誘導されるが、グリル皿の平面視面積を小さくしてグリル皿に設ける傾斜を急な傾斜にしたときには、調理に使える平面視の面積が小さくなり、調理できる被調理物の量が減少してしまうため使い勝手が悪くなってしまい、一方、グリル皿の高さを高くしてグリル皿に設ける傾斜を急な傾斜にしたときには、調理器全体の高さが高くなってしまい、調理器をコンパクトなものにするための妨げになってしまうという問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、魚等を焼いた時にグリル皿に落ちた焼汁がグリル皿の外部に溢れ出す不都合がなく、清掃性が良く、しかも多少傾いて設置されても調理時に、グリル皿で焼汁が焼きついたり、焦煙が発生したりすることがなく、且つコンパクトな加熱調理器を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明は、平面視でグリル庫4の略中央に加熱部が配置され、魚等の調理物6aが載置される焼き網6の下に焼汁を受けるグリル皿7が配置される加熱調理器であって、焼汁を溜めるたまり部10を前記グリル皿7の周縁部に複数箇所設け、前記たまり部10同士を連通させる連通溝11を、平面視で前記グリル皿7の中央付近以外の領域に複数設けたことを特徴とする。
このような構成とすることで、一箇所のたまり部10の面積を小さいものとすることができ、たまり部10の一部がグリル皿7の平面視での中央側に張り出す面積を小さくすることが可能である。これにより、たまり部10にたまった焼汁(油、煮汁等)が焼きついたり、焦煙が発生したりすることが防止でき、且つ、複数のたまり部10の一部に多くの焼汁が流れ込んだときにも、焼汁が多くたまっている一部のたまり部10における焼汁の水位の上昇に伴い、連通溝11を伝って他のたまり部10に流れることができるから、加熱調理器が多少傾いて設置された場合でも、煮汁がグリル皿7の外に溢れ出すことを防止できる。従って、グリル皿7の一箇所のみにたまり部10を設けた従来例と異なり、グリル皿7の平面視面積を大きくしたり、グリル皿7の高さを高くする必要がないので、加熱調理器をコンパクトにできる。しかも連通溝11はグリル皿7の中央付近以外の領域に設けられているので、連通溝11内での焼汁の焼きつきや焦煙発生を防止でき、そのうえ連通溝11を複数設けているので、仮りに1本の連通溝11がごみ(たとえば調理物としての焼き魚の身などの落下物)により閉塞された場合にも、ごみにより閉塞されていない他の連通溝11により連通を維持することができる。
また、前記グリル皿7のたまり部10以外の箇所に落下した焼汁を前記連通溝11に誘導するための傾斜面13を設けるのが好ましい。この場合、落下した焼汁は傾斜面13に沿ってグリル皿7内部の最も短い距離を移動して連通溝11に流れ込むことが可能となる。これにより、グリル皿7のたまり部10以外の個所に落下した焼汁を、直接たまり部10に誘導する場合と比べて、焼汁を傾斜面13により連通溝11に速やかに誘導することができるので、焼汁が途中で焼きついたり、焦煙が発生したりするのを防止できるようになる。
また、平面視において前記グリル庫4の側方にこんろ部2が配置され、平面視で前記グリル皿7の前端側に前側たまり部10aを設け、後端側に後側たまり部10bを設けるのが好ましい。この場合、たまり部10をグリル庫4の前後の2箇所に離反して設けることにより、こんろ部2で加熱調理が行われた場合にも、たまり部10a,10bはいずれも、こんろ部2からの熱の影響を受けにくいものとすることができる。
本発明は、焼汁を溜めるたまり部をグリル皿の周縁部に複数箇所設けて、たまり部同士を連通させる連通溝を、平面視でグリル皿の中央付近以外の領域に複数設けたことにより、魚等を焼いた時にグリル皿に落ちた焼汁が複数箇所のたまり部に溜められて外部に溢れ出す不都合がなく、清掃性が良く、しかも多少傾いて設置されても調理時に、グリル皿で焼汁が焼きついたり、焦煙が発生したりすることがなく、且つコンパクトな加熱調理器を提供できるものである。
本発明の一実施形態のグリル付きこんろに用いるグリル皿の斜視図である。 同上のグリル皿の上に焼き網を載置した状態の斜視図である。 (a)は同上の焼き網を載置したグリル皿の平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う側面断面図、(c)は(a)のB−B線に沿う正面断面図である。 同上のグリル付きこんろの斜視図である。 同上のグリル付きこんろのグリル庫内部における加熱部と焼き網とグリル皿の配置状態を示す概略正面図である。 図5の概略側面図である。 (a)は調理物から落下する焼汁がグリル皿のたまり部に溜まる領域を説明する平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う側面断面図、(c)は(a)のB−B線に沿う正面断面図である。 (a)は同上の調理物から落下する焼汁が最初に前側たまり部に溜まり、その後、連通溝を伝って後側たまり部に流れ込む状態を説明する平面図、(b)は調理物から落下する焼汁が前側たまり部と後側たまり部とにそれぞれ溜められていく状態を説明する平面図である。 他の実施形態であり、同上のグリル皿の4隅にそれぞれたまり部を設け、たまり部同士を4辺に沿う連通溝を介して相互に連通させた場合を説明する概略平面図である。 更に他の実施形態であり、平面視で中央付近以外の領域で前後方向に延びる互いに平行な4本の連通溝を介して、前側たまり部と後側たまり部とを連通させた場合を説明する概略平面図である。 本発明の参考例であり、(a)は平面視で中央付近に位置する1本の連通溝を介して前側たまり部と後側たまり部とを連通させた場合を説明する概略平面図、(b)は平面視で中央付近を含む全ての領域で前後方向に延びる互いに平行な10本の連通溝を介して、前側たまり部と後側たまり部とを連通させた場合を説明する概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態の焼き網6を載置しないグリル皿7を示し、図2及び図3は焼き網6を載置したグリル皿7を示し、図4はグリル付きこんろ1を示している。
本実施形態のグリル付きこんろ1は、被加熱物を加熱する加熱部として、こんろ部2とグリル部3とを備えた卓上設置型のガステーブルこんろである。なお、本発明は、テーブルこんろだけでなく、ドロップインこんろにも適用できる。また、グリル部3やこんろ部2を加熱する熱源は、ガス、電気等、特に限定されないものである。
こんろ本体の天面部を構成するトッププレートには、図4に示すように複数のこんろ部2が設けられている。各こんろ部2は、トッププレート上に設置された五徳と、五徳の中心に配置されたバーナとで構成されている。
こんろ本体の左右方向の中央部にグリル部3が設けられている。グリル部3は、図5、図6に示すように、こんろ本体の前方D1に開口するグリル庫4と、グリル庫4内に設けられたグリルバーナ5と、グリル庫4の前開口を開閉自在に閉塞するグリル扉8とで構成されている。
グリル庫4内の天井近傍には、平面視でグリル庫4の略中央に位置する加熱部であるグリルバーナ5(上火バーナ)を備えると共に、魚等の調理物6aが載置される焼き網6を備え、焼き網6の下にグリル皿7を備えている。
本実施形態のグリル皿7は、図1、図3に示すように、平面視で略矩形状であって、上方に開口する上下高さの低い箱皿形状に形成されている。
以下において、グリル皿7の前後方向をD、前方をD1、後方をD2、前面から見て右側をE1、左側をE2として説明する。
グリル皿7の後端側には、グリル庫4の底面に載置される左右一対の脚部12が突設されている。
グリル庫4の前面には、図6に示すように、グリル開閉を行うグリル扉8が設けられている。このグリル扉8にはグリル皿7の前端に設けた取付片15(図1)が一体に取付けられており、グリル扉8を把手8aにより前方に引出すことにより、グリル皿7と焼き網6とを一緒に取り出すことができる。グリル扉8の中央には、庫内確認用覗き窓8bが取り付けられている。
グリル庫4の後方D2には排気通路9aが設けられており、グリルバーナ5からの燃焼ガスが排気通路9aを経由して上方に導かれ、排気口カバー9bを通過して外部に排出されるように構成されている。
ここで、本発明においては、グリル皿7の周縁部の複数箇所に、焼汁を溜める複数のたまり部10を設けていると共に、複数のたまり部10同士を連通させる連通溝11を、平面視で前記グリル皿7の中央付近以外の領域に複数設けている。
図1に示す例では、グリル皿7の前端側(グリル扉8側)には、グリル皿7の前面視幅の略全体に亘り深さ寸法が大きくなる前側たまり部10aを設けてある。この前側たまり部10aの平面視領域は、グリルバーナ5の燃焼によっても前側たまり部10aの温度上昇があまり大きくならないような領域に配置されている。一方、グリル皿7の後端側(グリル扉8と反対側)には、グリル皿7の前面視幅の略全体に亘り深さ寸法が大きくなる後側たまり部10bを設けてある。この後側たまり部10bの平面視領域は、グリルバーナ5の燃焼によっても後側たまり部10bの温度の上昇があまり大きくならないような領域に配置されている。
上記前側たまり部10aと後側たまり部10bの間には、幅方向の中央が上方突出面7cとなっており、その左右両側に右側E1の連通溝(以下、右連通溝11aという)と左側E2の連通溝(以下、左連通溝11b)とからなる連通溝11が設けられている。連通溝11は、前後方向Dに延びていて、前側たまり部10aと後側たまり部10bとを互いに連通させている。
右連通溝11aは、図3(a)(c)に示すように、平面視でグリル皿7を左右に2分する中心線Mとグリル皿7の右側端縁7aとを略2等分する位置に設けられている。この右連通溝11aは、グリルバーナ5の燃焼によっても右連通溝11aの温度の上昇があまり大きくならないような領域に配置されている。右連通溝11aとグリル皿7の右側端縁7aとの間は、グリル皿7の右側端縁7aから右連通溝11aに近づくほど下方向に向かう左下がりの傾斜面13aが形成されている。また、右連通溝11aと前記中心線Mとの間は、中心線Mから右連通溝11aに近づくほど下方向に向かう右下がりの傾斜面13bが形成されている。これら両傾斜面13a,13bは右連通溝11aの全長に亘って形成されていると共に、前面から見て右連通溝11aを底部とする略V字状に形成されている。
一方、左連通溝11bは、平面視でグリル皿7を左右に2分する中心線Mとグリル皿7の左側端縁7bを略2等分する位置に設けられている。この左連通溝11bは、グリルバーナ5の燃焼によっても左連通溝11bの温度の上昇があまり大きくならないような領域に配置されている。左連通溝11bとグリル皿7の左側端縁7bとの間は、グリル皿7の左側端縁7bから左連通溝11bに近づくほど下方向に向かう右下がりの傾斜面13bが形成されている。また、左連通溝11bと中心線Mの間は、中心線Mから左連通溝11bに近づくほど下方向に向かう左下がりの傾斜面13aが形成されている。これら傾斜面13a,13bは左連通溝11bの全長に亘って形成されていると共に、前面から見て左連通溝11bを底部とする略V字状に形成されている。
さらに図1に示すように、前側たまり部10aの後側縁部には、その略全幅に亘って後側から前側に近づくほど下方向に向かうように傾斜した前下がりの傾斜面13cが形成されている。
一方、後側たまり部10bの前側縁部には、その略全幅に亘って前側から後側に近づくほど下方向に向かうように傾斜した後下がりの傾斜面13dが形成されている。
上記構成によれば、グリル調理を行うときに調理物6aから落下する焼汁(油、煮汁等)は、図7の太線で示すように、左右いずれかの連通溝11a,11bに流れ込み、この連通溝11a,11bを伝って、図7の破線で示す領域にある前後いずれかのたまり部10a,10b内に流れ込んで溜められる。
このように、たまり部10をグリル皿7の周縁部の複数箇所(本実施例では前後2箇所)に分割して設けてあるから、各たまり部10a,10bのそれぞれの面積を小さいものとしながら、たまり部10a,10b全体に収容できる焼汁の量を多くすることができ、焼汁がグリル皿7から溢れる不都合が生じなくなる。しかも、たまり部10がグリル皿7の平面視での中央側に張り出すことがないので、たまり部10にたまった焼汁が焼きついたり、焦煙が発生したりすることを防止できる。
また、連通溝11はグリル皿7の中央付近以外の領域に配置されている。ちなみに、図11(b)のように、連通溝11をグリル皿7の中央付近に配置した場合、グリル庫4の平面視で略中央に位置するグリルバーナ5の燃焼によって連通溝11に滞留する又は連通溝11を通過する焼汁が焼きついたり、焦煙が発生したりする恐れがあるが、本例のように連通溝11をグリル皿7の周辺領域に配置することで、グリルバーナ5の燃焼によっても連通溝11に滞留する又は連通溝11を通過する焼汁20が焼きついたり、焦煙が発生したりすることが防止できる。
また、連通溝11の左右両側の傾斜面13a,13bは、それぞれ、グリル皿7の幅の4分の1程度の距離とされているので、焼汁は傾斜面13a,13bの短い距離を移動するだけで、連通溝11内に速やかに流れ込むことができる。従って、焼汁が前後のたまり部10a,10bから離れた位置に落下した場合でも、その落下位置から最短距離の連通溝11内に流れ込むことができる。ちなみに、傾斜面13a,13bを設けない場合は、落下した焼汁が直接たまり部10に移動するのに、グリル皿7の奥行きの最大2分の1程度の移動が必要となるので、焼汁が途中で停滞して、焼きついたり、焦煙が発生したりすることがあるが、本例では落下した焼汁20を傾斜面13a,13bにより連通溝11に速やかに誘導することができるので、かかる不具合はない。
この結果、たまり部10上に従来のような熱遮蔽用の蓋を設けなくて済み、構造が簡単になると共に、清掃性が良くなる。そのうえ、たまり部10を複数箇所に分けて設けることで、グリル皿7の深さ(高さ)を大きくしたり、グリル皿7の平面視面積を大きくしたりする必要がなくなるので、グリル付きこんろ1のコンパクト化に寄与できるものである。
また本例では、図4に示すようなグリル庫4の側方にこんろ部2を備えるグリル付きこんろ1において、こんろ部2で加熱調理が行われた場合にグリル庫4内部の温度が上昇することがあっても、たまり部10a,10bはグリル皿7の前後2箇所に離して設けているので、各たまり部10a,10bはこんろ部2からの熱の影響を受けにくいものとすることができる。
ところで、グリル付きこんろ1は通常水平に設置されるため、図8(b)に示すように、グリル皿7上に落下する焼汁は連通溝11を介して前側たまり部10aと後側たまり部10bとにそれぞれ溜められていく。
ところが、グリル付きこんろ1が前後方向Dに若干傾いて設置される場合も考えられる。このようにグリル付きこんろ1が傾いて設置された場合は、グリル皿7も傾いてグリル庫4内に収納されることになる。例えば、グリル付きこんろ1が前かがみに設置された場合の一例を図8(a)に示す。図8(a)中の斜線部分は焼汁20の落下位置を示し、黒く塗潰した部分は焼汁20が溜まる部分である。図8(a)では調理物6a(図5)から落下する焼汁20は、先ず、左右の傾斜面13a,13bにより矢印X方向に向かって連通溝11a,11b内に誘導され、また前下がりの傾斜面13cにより矢印Y方向に誘導されて、前側たまり部10aに多く流れ込むことが考えられる。そのような場合にも、前側たまり部10aにおける焼汁20の水位の上昇に伴い、過剰の焼汁20が左右の連通溝11a,11bを伝って後側たまり部10b内に矢印Z方向に流れることができるから、前側たまり部10a内の焼汁20がグリル皿7の外に溢れ出すことが防止できる。なお、グリル付きこんろ1が前かがみではなく、逆に後端が前端よりも低い姿勢で設置された場合は、焼汁20は最初に後側たまり部10bに溜まり、連通溝11を伝って前側たまり部10aに流れるようになるから、焼汁20の溢れ防止が図られる。また、焼き網6の中央よりも前側(或いは後側)にずれて調理物6aを載せた場合に、前側たまり部10a(或いは後側たまり部10b)に多くの焼汁20が落下しても、連通溝11の働きによって焼汁20の溢れ防止が図られる。
このように、設置場所におけるグリル付きこんろ1の傾き、或いは、平面視における調理物6aの位置の偏り等によって、グリル皿7に落ちた焼汁20が一方のたまり部10a又は10bに偏って誘導されてしまうことがあっても、連通溝11により他方のたまり部10b又は10aに流れ込むことができるので、一部のたまり部10a又は10bに焼汁20が収容しきれなくなって外部に溢れ出すという不都合が生じるのを防止できるようになる。
また、連通溝11が例えば図11(a)のように1本設けられている場合は、連通溝11がごみ21(たとえば調理物としての焼き魚の身などの落下物)により閉塞された場合に前後のたまり部10a,10bが連通溝11により連通されなくなってしまうという不都合がある。これに対して本例では2本設けているので、仮りに一方の連通溝11aがごみ21により閉塞された場合にも、ごみ21により閉塞されていない他方の連通溝11bにより連通を維持することができる利点がある。
前記実施形態では、グリル皿7の前後の2箇所に前側たまり部10aと後側たまり部10bとを設けたが、他の実施形態として図9に示すように、平面視略矩形状をしたグリル皿7の4隅の箇所にたまり部10(10a1、10a2、10b1、10b2)を設け、グリル皿7の4辺に沿って設けた4本の連通溝11a、11b、11c、11dにより互いに連通させるようにしても良い。このようにすることで、各たまり部10を平面視中央に位置するグリルバーナ5から遠ざけることができて、各たまり部10がグリルバーナ5の熱を受けにくいものとすることができる。他の構成は前記実施形態と同様である。
前記実施形態では、前側たまり部10aと後側たまり部10bとを左右2つの連通溝11a,11bを介して連通させているが、連通溝11の数は2本ではなく、例えば図10に示すように、3本以上(たとえば4本の連通溝11a、11b、11e、11f)設けるようにしてもよい。このようにすることで、いずれかの連通溝11がごみ(たとえば調理物としての焼き魚の身などの落下物)により閉塞された場合にも、ごみにより閉塞されていない別の連通溝11による連通が維持されるから、ごみによる閉塞の影響を受けにくいものとすることができる。また本例においても、各連通溝11(11a、11b、11e、11f)は平面視中央からずれて配置されるので、グリルバーナ5から遠ざけることができて、各連通溝11がグリルバーナ5の熱を受けにくいものとすることができる。他の構成は前記実施形態と同様である。
1 グリル付きこんろ
2 こんろ部
3 グリル部
4 グリル庫
5 グリルバーナ
6 焼き網
7 グリル皿
8 グリル扉
10 たまり部
10a 前側たまり部
10b 後側たまり部
11 連通溝
11a 右連通溝
11b 左連通溝
13 傾斜面
D 前後方向
D1 前方
D2 後方
E1 右側
E2 左側
M 中心線

Claims (3)

  1. 平面視でグリル庫の略中央に加熱部が配置され、魚等の調理物が載置される焼き網の下に焼汁を受けるグリル皿が配置される加熱調理器であって、焼汁を溜めるたまり部を前記グリル皿の周縁部に複数箇所設け、前記たまり部同士を連通させる連通溝を、平面視で前記グリル皿の中央付近以外の領域に複数設けたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記グリル皿のたまり部以外の箇所に落下した焼汁を前記連通溝に誘導するための傾斜面を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 平面視において前記グリル庫の側方にこんろ部が配置され、平面視で前記グリル皿の前端側に前側たまり部を設け、後端側に後側たまり部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の加熱調理器。


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