JP2011246903A - 排水口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水口装置と配管とを安定した状態で、かつ、優れた作業性をもって接続することができるとともに、外観品質を顕著に向上させることができる排水口構造を提供する。
【解決手段】排水口構造は、浴槽100の排水口104に取付けられ、配管105に接続される排水口装置1を備える。排水口装置1は、排水口104の中心軸及び自身の中心軸がほぼ一致するように浴槽100背面側に配置される排水口部材7と、排水口部材7を支持する保持部材8とを備える。排水口部材7の外周面には、配管接続部材106が螺合される雄ねじ部72が形成される。保持部材8は、少なくとも排水口部材7を配管接続部材106に螺合する際に、排水口部材7をその中心軸を回転軸として浴槽100に対して相対回転可能に支持する。排水口部材7の少なくとも上端側部分の内径が、排水口104の少なくとも下端側部分の内径とほぼ等しくされる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、槽体の排水口に取付けられるとともに、配管に対して接続される排水口装置を備えた排水口構造に関する。
従来、槽体(例えば、浴槽やユニットバスの洗い場など)の排水口装置としては、鍔状のフランジを有する排水口金具を浴槽の排水口に設けるものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。しかし、このような排水口装置においては、前記フランジが槽体の排水口縁に設置された状態となってしまうため、槽体とフランジとの間に汚れが付着してしまいやすく、また、その汚れの除去が難しい。さらに、フランジが槽体の表面に顕出してしまうため、外観品質の低下を招いてしまう。
そこで近年では、排水口金具を設けることなく、排水口装置を構成する技術が提案されている(例えば、特許文献2等参照)。具体的には、排水口に設けられた栓蓋の上下動をガイドする装置を槽体に対して固定するために、所定の支持部材が必要となるところ、従来排水口金具に固定されていた前記支持部材を、槽体に対して直接固定可能とすることで、排水口金具を設けないものとした技術である。
しかしながら、特許文献2に記載の技術においては、前記排水口装置と配管とを安定した状態で接続することが難しく、排水に際して、水漏れ等の不具合が生じてしまうおそれがある。
そこで、外観品質の向上を図りつつ、排水口装置と配管とを安定した状態で接続するために、前記支持部材に相当する部品を洗面台の下面に固定した上で、当該部品に配管を螺着するという、特に洗面台の分野において知られている技術(例えば、特許文献3等参照)を採用することが考えられる。
特許第3633336号公報 特開2010−1678号公報 特開2010−37923号公報
ところが、上記特許文献3に記載の技術というのは、前記部品に対して下方から配管が螺着されることで排水口装置と配管とが接続される。これに対して、浴槽等の槽体は、その重量や作業性等を鑑みて、一般的に配管上に槽体を配置した後に、槽体の表面側から排水口装置と配管との接続が行われる。すなわち、上記特許文献3の技術を適用できるのは洗面台等に限定され、当該技術を浴槽等の槽体に対して適用しようとすると、排水口装置と配管とを接続する際の作業性が著しく低下してしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、排水口装置と配管とを安定した状態で、かつ、優れた作業性をもって接続することができるとともに、外観品質を顕著に向上させることができる排水口構造を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.槽体の排水口に取付けられるとともに、所定の配管に接続される排水口装置を備えた排水口構造であって、
前記排水口装置は、
筒状をなし、前記排水口の中心軸及び自身の中心軸がほぼ一致するように前記槽体の底壁部背面側に配置される排水口部材と、
前記槽体の底壁部背面に固定され、前記排水口部材を保持する保持部材とを備え、
前記排水口部材の外周面には、前記配管に対して直接又は間接的に接続される配管接続部材が螺合される雄ねじ部が形成されるとともに、
前記保持部材は、少なくとも前記排水口部材を前記配管接続部材に螺合する際において、前記排水口部材をその中心軸を回転軸として前記槽体に対して相対回転可能に保持し、
前記排水口部材の少なくとも上端側部分の内径が、前記排水口の少なくとも下端側部分の内径とほぼ等しくされることを特徴とする排水口構造。
上記手段1によれば、配管接続部材に対して排水口部材が螺合されることで、両者が接続されている。従って、排水口装置と配管とを安定した状態で接続することができ、排水時における水漏れ等の不具合をより確実に抑制することができる。
加えて、上記手段1によれば、排水口部材は槽体の背面側に配置されるとともに、排水口部材の中心軸が排水口の中心軸とほぼ一致するように構成され、さらには、排水口部材の上端側部分の内径と排水口の下端側部分の内径とがほぼ等しいものとされている。そのため、排水口部材の上端面が槽体の表面側に顕出することなく、さらに、排水口の内周面と排水口部材の内周面とをほぼ面一の状態とすることができる。その結果、外観品質を飛躍的に向上させることができる。
さらに、手段1によれば、排水口部材が槽体に対して相対回転可能に支持されるとともに、排水口部材の上端側部分の内径と排水口の下端側部分の内径とがほぼ等しいもの(換言すれば、排水口の下端側部分に対して、排水口部材の上端側部分が径方向外側に向けてほとんど離間していないもの)とされている。従って、槽体の表面側から排水口部材を槽体に対して、さほどの困難を伴うことなく、比較的容易に相対回転させることができ、ひいては槽体の表面側から排水口部材を容易に配管接続部材に螺合することができる。そのため、外観品質の向上を図るべく、排水口部材を槽体の背面側に配置していても、種々の槽体(例えば、浴槽や洗面台等)において、配管接続部材に対する排水口部材の接続を極めて容易に行うことができる。
尚、槽体に対して排水口が後加工により形成されることがあるが、この場合には、前記保持部材を、槽体の底壁部背面のうち後加工が施された部位(例えば、切断面)を除いた部位に取付けることが望ましい。保持部材を後加工が施された部位以外に取付けることで、加工部位に誤差が生じていたとしても、保持部材に対してその誤差の影響が及ばなくなり、ひいては槽体に対して保持部材を一定の位置に安定した状態で取付けることができる。その結果、保持部材に保持される排水口部材の中心軸に傾きが生じてしまう等の不具合を効果的に抑制することができ、外観品質や接続時の作業性をより一層向上させることができる。
手段2.前記配管接続部材及び前記保持部材の間に、弾性を有する環状のシール部材を介在させることを特徴とする手段1に記載の排水口構造。
上記手段2によれば、配管接続部材と保持部材との間にシール部材が介在されているため、水漏れ等の不具合をより一層確実に抑制することができる。
手段3.前記排水口を開閉可能な栓蓋と、
前記栓蓋を支持するロッド部材、及び、前記ロッド部材を上下動可能に支持する筒状部材を具備する可動部材と、
前記可動部材の筒状部材を保持するとともに、前記排水口部材に固定される支持軸部材とを備える排水栓装置を有し、
前記排水口は、全周において下方に向かって縮径するテーパ部を備えており、
前記栓蓋の外周部分が前記テーパ部に接触することで、前記槽体と前記栓蓋との間がシールされることを特徴とする手段1又は2に記載の排水口構造。
排水口部材を槽体に対して容易に相対回転可能とするためには、排水口部材と保持部材や槽体との間にある程度のクリアランスを設けることが好ましいが、クリアランスを設けると、排水口部材が自身の径方向に沿って槽体に対して相対移動可能な状態となり得る。この場合において、上記手段3のように、栓蓋等を有する排水栓装置を設け、栓蓋を可動部材等を介して排水口部材に取付けると、栓蓋の中心軸と排水口の中心軸とに軸ずれが生じてしまうおそれがあり、栓蓋が排水口に対して十分に密着しないといった事態が懸念される。
この点、上記手段3によれば、排水口の少なくとも一部の全周にはテーパ部が設けられており、栓蓋の閉時には、当該栓蓋の外周部分が前記テーパ部と接触するように構成されている。従って、排水口部材が自身の径方向に沿って相対移動可能とされ、栓蓋の中心軸と排水口の中心軸との間に多少の軸ずれが生じ得る場合であっても、排水口の閉時においては、栓蓋が、その下動に伴い、前記テーパ部に沿って自身の中心軸と排水口の中心軸とが一致するように移動することとなる。その結果、排水口の閉時において、栓蓋の外周部分を排水口に対してより確実に密着させることができ、槽体に溜められた水等の漏洩を効果的に防止することができる。
手段4.前記排水口部材は、外周側に突出形成された鍔部を有し、
前記保持部材は、
前記浴槽の底壁部背面に固定される環状の取付部と、
前記取付部の内周側から下方に向けて延びる連結部と、
前記連結部の下方側から内周側に突出形成され、前記鍔部が直接又は間接的に載置される環状の張出部とを備えることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の排水口構造。
上記手段4によれば、槽体に対して排水口部材をより容易に相対回転可能とすることができ、上記手段1等の作用効果をより確実に発揮させることができる。
浴槽等を示す斜視図である。 排水口装置等の構成を示す部分拡大断面図である。 排水栓装置等の構成を示す部分拡大断面図である。 排水口部材を示す斜視図である。 浴槽背面に取付けられた保持部材等を示す斜視図である。 支持軸部材を示す斜視図である。 浴槽への排水口装置等の配設手法を説明するための部分拡大断面図である。 排水口装置と配管との接続手法を説明するための部分拡大断面図である。 浴槽への排水栓装置等の配設手法を説明するための部分拡大断面図である。 浴槽への排水栓装置等の配設手法を説明するための部分拡大断面図である。 別の実施形態における配管接続部材を示す部分拡大断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発明に係る排水口構造は、図3に示すように、浴槽100(本発明における「槽体」に相当する)に取付けられた排水口装置1と、浴槽100の後述する排水口104を開閉するための排水栓装置4とを備える。排水口装置1及び排水栓装置4の説明に先立って、これらが取付けられる浴槽100の構造について説明する。
浴槽100は、図1に示すように、成形品であり、底壁部101と、当該底壁部101から上方に向かって延びる筒状の側壁部102と、当該側壁部102の上端から外側に向かって延びるフランジ部103とを備えている。
また、図2に示すように、浴槽100の底壁部101には、浴槽100内の水を排出するための排水口104が形成されている。排水口104は、その上端部全周に、下方に向かって縮径するテーパ部104Tを備えており、また、前記テーパ部104Tより下方において、鉛直方向に延び、略同一の内径を有するストレート部104Sを備えている。尚、本実施形態では、浴槽100の成形時において、排水口104は有底筒状をなしており、後加工により上述の形状とされている。具体的には、底壁部101において背面側へと突出形成されたカップ状部位(有底筒状部材)の側面部分を全周に亘って切断することで上述した形状の排水口104が形成されている。
さらに、浴槽100には、上述の通り、前記排水口装置1が取付けられており、当該排水口装置1は、排水口部材7と、保持部材8とを備えている。
前記排水口部材7は、所定の樹脂(例えば、POM等)により筒状に形成されており、前記排水口104の中心軸と自身の中心軸とがほぼ一致するように浴槽100の底壁部101背面側に配置されている。また、排水口部材7の上端側には、外周側に突出形成された環状の鍔部71が形成されており、当該鍔部71よりも下端側の外周面には、雄ねじ部72が形成されている。当該雄ねじ部72には、排水用の配管105に直接接続された配管接続部材106の雌ねじ部106Aに螺合されており、その結果、排水口104から配管105へと通じる排水路が形成されている。尚、本実施形態では、配管接続部材106の上端面及び前記保持部材8の間に、例えば、EPDMゴム等の弾性材料からなる環状のシール部材10が介在された状態で、排水口部材7と配管接続部材106とが接続されている。
さらに、本実施形態では、排水口部材7の上端側内周部分は円筒状をなしており、当該内周部分の内径は、前記排水口104の下端側部分(ストレート部104T)の内径とほぼ等しいものとされている。また、図4に示すように、排水口部材7の内周部分であって前記円筒状部分よりも下方には、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4つ)の突出部73が設けられている。当該突出部73は、基端側において幅が比較的広い幅広部73Wと、当該幅広部73の先端側に位置し、幅の比較的狭い幅狭部73Nとを備えている。
図2に戻り、前記保持部材8は、浴槽100との間で前記排水口部材7の鍔部71を挟み込むようにして配置されており、浴槽100の底壁部101背面に固定された環状の取付部81と、取付部81の内周側から下方に向けて延びる連結部82と、連結部82の下方側から内周側に突出形成された張出部83とを備えている。
前記取付部81は、図2及び図5に示すように、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、6つ)の挿通孔81Hを備えている。そして、所定のねじ11(図5において不図示)を前記挿通孔81Hに挿通した上で、当該ねじ11を浴槽100の底壁部101において排水口104の周囲に形成されたねじ孔101Hに螺着することで、保持部材8(取付部81)が浴槽100に固定されている。さらに、取付部81の上端面には環状の溝部81Cが形成されており、当該溝部81Cには、弾性素材(例えば、EPDMゴム等のゴム材料)からなる環状のOリング12が配置されている。保持部材8が浴槽100に固定された際には、前記Oリング12が弾性変形し、保持部材8と浴槽100との間がシールされるようになっている。
また、前記連結部82は、前記排水口部材7の鍔部71の外周側に位置しており、連結部82と鍔部71との間には所定のクリアランスが設けられている。加えて、前記張出部83には、前記鍔部71が、例えば樹脂製のワッシャー13を介して載置されている。このように、鍔部71と連結部82との間にクリアランスが設けられつつ、鍔部71が張出部83上に載置された状態となっているため、前記排水口部材7が、自身の中心軸を回転軸として浴槽100に対して相対回転可能となっている。
さらに、前記排水栓装置4は、図2及び図3に示すように、前記浴槽100のフランジ部103に取付けられた操作部2と、当該操作部2に一端部が接続されたレリースワイヤ3と、可動部材としての作動部5と、栓蓋6と、支持軸部材9とを備えている。
前記操作部2は、押しボタン式であり、遠隔操作により前記栓蓋6を動作させることで、排水口104を開閉させるものである。また、前記レリースワイヤ3は、操作部2の動きを排水口装置1(栓蓋6)側へと伝達するものである。
加えて、前記作動部5は、ロッド部材51と、筒状部材52とを備えている。ロッド部材51は、その先端部が栓蓋6の背面に形成された筒状部位に嵌着されている一方で、その基端部が前記レリースワイヤ3の他端部に接続されている。また、筒状部材52は、前記ロッド部材51の外周に設けられ、これを上下動可能に支持している。本実施形態においては、操作部2の操作により、レリースワイヤ3を介して上昇端におけるロッド部材51のロックと、ロック解除に伴うロッド部材51の下降とが交互に行われ、ひいては操作部2を操作する度に栓蓋6の上昇・下降(排水口104の開閉)が交互に行われるようになっている。
前記栓蓋6は、POM等の樹脂からなる蓋部61と、弾性変形可能な素材(例えば、樹脂やEPDMゴム等のゴム)からなる環状のパッキン62とを備えている。前記蓋部61は、表面がなだらかに湾曲する傘状部61Aと、当該傘条部61Aの背面内側から下方に向けて延びる筒状の突状部61Bとを備えており、また、突状部61Bの外周面には、前記パッキン62が嵌合される環状の凹部61Cが設けられている。加えて、前記パッキン62は、外周側に向けて徐々に薄くなるように構成されており、栓蓋6の閉時には、その外周部分の全周が排水口104のテーパ部104Tに対して接触するようになっている。尚、本実施形態において、パッキン62の外径は、蓋部61(傘状部61A)の外径よりも小さくされるとともに、前記パッキン62が取付けられる凹部61Cは、傘状部61Aの直下方に設けられている。そのため、パッキン62は蓋部61に隠れる形となり、外部から視認しにくいものとなっている。
前記支持軸部材9は、前記排水口部材7に対して固定されており、図6に示すように、その中心に位置する円筒状の中心部91と、当該中心部91の外周面において周方向に沿って等間隔に突出形成された複数(本実施形態では、4つ)のアーム部92とを備えている。
前記中心部91は、その内部に前記作動部5が挿設されるものであり、その内周面上方側に設けられた一対の凸部91Aと、その下端部において内周側に張り出すように形成された係止部91Bと、その長手方向に沿って延びる複数のスリット部91Cとを備えている。尚、前記作動部5は、前記凸部91Aと係止部91Bとにより挟持された状態で前記中心部91内に配設されている(図2参照)。また、作動部5の配設は、中心部91の下方側開口から作動部5を差し込むことで行われるが、当該作動部5の差し込み時にはスリット部91Cが押し広げられる。このため、作動部5の配設を比較的容易に行うことができるようになっている。
加えて、前記アーム部92は、少なくともその先端部分に、断面略U字状をなす挟持部92Aを備えており、前記挟持部92Aの下端部には、互いが接近するようにして延びる一対の爪部92Bが設けられている。
前記支持軸部材9の排水口部材7に対する取付けは、予め作動部5を支持軸部材9に取付けた上で、排水口部材7の突出部73に対して、上方側から支持軸部材9のアーム部92を嵌め込むことで行われる。支持軸部材9を取付けた状態において、前記突出部73の幅狭部73Nが前記挟持部92Aにより挟持され、また、爪部92B等により支持軸部材9の排水口部材7に対する鉛直方向に沿った相対移動が規制される。さらに、アーム部92の先端部と、排水口部材7の内周面とが当接することで、支持軸部材9の排水口部材7に対する径方向(水平方向)に沿った相対移動が規制されるようになっている。加えて、支持軸部材9を取付けた際には、アーム部92によりスリット部91Cの拡幅が規制され、ひいては作動部5の脱落防止が図られるようになっている。尚、本実施形態においては、支持軸部材9を排水口部材7に取付ける際に、突出部73(幅狭部73W)によって挟持部92Aが若干押し広げられることとなるが、アーム部92にはスリット92Cが設けられているため、挟持部92Aを容易に開くことができ、また、挟持部92Aが押し広げられる際にアーム部92に対して加わる応力を軽減することができるようになっている。
次いで、上述した排水口装置1及び排水栓装置4の浴槽100に対する配設手順について説明する。
図7に示すように、まず、浴槽100に予め形成されたカップ状部分を切除することで排水口104を形成するとともに、当該排水口104の中心軸を基準として等間隔にねじ孔101Hを設ける。次いで、図8に示すように、保持部材8の溝部81CにOリング12を配置するとともに、保持部材8の張出部83上にワッシャー13を介して排水口部材7の鍔部71を載置した状態で、保持部材8を浴槽100に対してねじ11で固定する。これにより、浴槽100に対して排水口装置1が配設されることとなる。
そして、配管接続部材106上にシール部材10を配置した上で、排水口部材7の雄ねじ部72を配管接続部材106の内周(雌ねじ部106A)上端に接触させた状態から、所定の治具(図示せず)を用いて浴槽100の表面側から排水口部材7を浴槽100に対して相対回転させる。これにより、図9に示すように、排水口部材7が配管接続部材106に対して螺合・接続され、排水口装置1と配管105とが接続される。
次いで、レリースワイヤ3の他端部が固定された作動部5を排水口104から所定量だけ引っ張り出すとともに、図10に示すように、当該作動部5を支持軸部材9の中心部91に対して挿設する。そして、作動部5が挿設された支持軸部材9のアーム部92を、排水口部材7の突出部73に嵌め込むとともに、作動部5のロッド部材51に栓蓋6を固定する。これにより、浴槽100に対して排水栓装置4が配設されることとなる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、配管接続部材106に対して排水口部材7が螺合されることで、両者が接続されている。従って、排水口装置1と配管105とを安定した状態で接続することができ、排水時における水漏れ等の不具合をより確実に抑制することができる。
加えて、排水口部材7は浴槽100の背面側に配置されるとともに、排水口部材7の中心軸が排水口104の中心軸とほぼ一致するように構成され、さらには、排水口部材7の上端側部分の内径と排水口104の下端側部分の内径とがほぼ等しいものとされている。そのため、排水口部材7の上端面が浴槽100の表面側に顕出することなく、さらに、排水口104の内周面と排水口部材7の内周面とをほぼ面一の状態とすることができる。その結果、外観品質を飛躍的に向上させることができる。
さらに、排水口部材7が浴槽100に対して相対回転可能に支持されるとともに、排水口部材7の上端側部分の内径と排水口104の下端側部分の内径とがほぼ等しいもの(換言すれば、排水口104の下端側部分に対して、排水口部材7の上端側部分が径方向外側に向けてほとんど離間していないもの)とされている。従って、浴槽100の表面側から排水口部材7を浴槽100に対して、さほどの困難を伴うことなく、比較的容易に相対回転させることができ、ひいては浴槽100の表面側から排水口部材7を容易に配管接続部材106に螺合することができる。そのため、外観品質の向上を図るべく、排水口部材7を浴槽100の背面側に配置していても、配管接続部材106に対する排水口部材7の接続を極めて容易に行うことができる。
加えて、配管接続部材106と保持部材8との間にシール部材10が介在されているため、水漏れ等の不具合をより一層確実に抑制することができる。
併せて、排水口104にはテーパ部104Tが設けられており、栓蓋6の閉時には、当該栓蓋6(パッキン62)の外周部分がテーパ部104Tと接触するように構成されている。従って、本実施形態のように、鍔部71と連結部82との間にクリアランスが設けられることで、排水口部材7が自身の径方向に沿って相対移動可能となっており、栓蓋6の中心軸と排水口104の中心軸との間に多少の軸ずれが生じ得る場合であっても、排水口104の閉時においては、栓蓋6が、その下動に伴って、テーパ部104に沿って自身の中心軸と排水口104の中心軸とが一致するように移動することとなる。その結果、排水口104の閉時において、栓蓋6(パッキン62)を排水口104に対してより確実に密着させることができ、浴槽100に溜められた水等の漏洩を効果的に防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、槽体として浴槽100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は浴槽に限定されるものではない。従って、例えば、槽体としてのユニットバスの洗い場の排水口や洗面化粧台の排水口、流し台の排水口に適用することとしてもよい。
(b)上記実施形態における排水口構造は、排水口104を開閉するための排水栓装置4を備えているが、排水栓装置4を設けないこととしてもよい。すなわち、排水口構造を、排水口部材7と保持部材8とを備えた排水口装置1により構成することとしてもよい。
(c)上記実施形態では、配管105に直接接続された配管接続部材106に対して排水口部材7が螺合されているが、配管接続部材106の構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図11に示すように、内周面に雌ねじ部107Aを有するリング状の配管接続部材107を用いることとしてもよい。この場合には、配管接続部材107に対して排水口部材7を螺合するとともに、配管接続部材107と配管(図示せず)とを間接的に接続することとしてもよい。尚、配管接続部材107と配管との間に弾性を有する環状のシール体(図示せず)を配置することとしてもよい。
(d)上記実施形態では、排水口部材7が樹脂材料により形成されているが、排水口部材7を耐腐食性に優れる金属材料(例えば、ステンレス等)により形成することとしてもよい。
1…排水口装置、4…排水栓装置、5…作動部(可動部材)、6…栓蓋、7…排水口部材、8…保持部材、9…支持軸部材、10…シール部材、13…ワッシャー、71…鍔部、72…雄ねじ部、81…取付部、82…連結部、83…張出部、100…浴槽(槽体)、104…排水口、104T…テーパ部、106…配管接続部材。

Claims (4)

  1. 槽体の排水口に取付けられるとともに、所定の配管に接続される排水口装置を備えた排水口構造であって、
    前記排水口装置は、
    筒状をなし、前記排水口の中心軸及び自身の中心軸がほぼ一致するように前記槽体の底壁部背面側に配置される排水口部材と、
    前記槽体の底壁部背面に固定され、前記排水口部材を保持する保持部材とを備え、
    前記排水口部材の外周面には、前記配管に対して直接又は間接的に接続される配管接続部材が螺合される雄ねじ部が形成されるとともに、
    前記保持部材は、少なくとも前記排水口部材を前記配管接続部材に螺合する際において、前記排水口部材をその中心軸を回転軸として前記槽体に対して相対回転可能に保持し、
    前記排水口部材の少なくとも上端側部分の内径が、前記排水口の少なくとも下端側部分の内径とほぼ等しくされることを特徴とする排水口構造。
  2. 前記配管接続部材及び前記保持部材の間に、弾性を有する環状のシール部材を介在させることを特徴とする請求項1に記載の排水口構造。
  3. 前記排水口を開閉可能な栓蓋と、
    前記栓蓋を支持するロッド部材、及び、前記ロッド部材を上下動可能に支持する筒状部材を具備する可動部材と、
    前記可動部材の筒状部材を保持するとともに、前記排水口部材に固定される支持軸部材とを備えた排水栓装置を有し、
    前記排水口は、全周において下方に向かって縮径するテーパ部を備えており、
    前記栓蓋の外周部分が前記テーパ部に接触することで、前記槽体と前記栓蓋との間がシールされることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水口構造。
  4. 前記排水口部材は、外周側に突出形成された鍔部を有し、
    前記保持部材は、
    前記浴槽の底壁部背面に固定される環状の取付部と、
    前記取付部の内周側から下方に向けて延びる連結部と、
    前記連結部の下方側から内周側に突出形成され、前記鍔部が直接又は間接的に載置される環状の張出部とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水口構造。
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