JP2011246884A - 鉄骨部材の接合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の鉄骨部材50の軸方向の端部52に設けられたエンドプレート54から突出したスタッド60がノード110に埋設されることで、複数の鉄骨部材50が接合される。そして、ある鉄骨部材50からエンドプレート54とスタッド60とを介してノード110、111に応力が伝達されると共に、ノード110に伝達された応力が他の鉄骨部材50のエンドプレート54とスタッド60とを介して他の鉄骨部材50に伝達される。また、繊維補強モルタルが固化することによって形成されるノード110に各鉄骨部材50のスタッド60が埋設され鉄骨部材50が接合されている。よって、鉄骨部材50同士を溶接等で直接接合する構成と比較し、多種多様な角度をもって取り合う鉄骨部材50を容易に低コストで接合することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、低コストで、鉄骨部材の接合強度を確保しつつ、設計の自由度を大きくすることが目的である。
図1〜図8を用いて、本発明の第一実施形態に係る鉄骨部材の接合構造が適用された空間構造物について説明する。
図1は、構造物10の屋根11を構成する鉄骨構造部12の斜視図である。鉄骨構造部12は本発明の第一実施形態に係る鉄骨部材の接合構造が適用された空間構造物とされている。屋根11は上側に凸状とされたドーム状とされている。また、図1の矢印UP方向が鉛直方向上側方向を示している。なお、本実施形態においては、後述するZ方向(法線方向)と鉛直方向(矢印UP方向)とは一致しない。
本実施形態では、鉄骨部材50は軸方向と直交する断面が略H形状のH形鋼とされている。しかし、鉄骨部材50はH形鋼に限定されない。H形鋼以外の形鋼であってもよい。或いは形鋼以外の鋼材であってもよい。
また、鉄骨部材50以外のX方向及びY方向に沿って配置されているとして説明する部材及び当該部材に設けられている部材も、実際にはZ方向に傾いて配置されていてもよい。
なお、鉄骨構造部12は、X方向、Y方向、及びZ方向に沿って配置されていない部材によっても構成されている。
なお、スタッドは図3及び図4以外の構造であってもよい。例えば、鉄筋スタッドでもよく、ノード110内側の先端には機械式定着部やコブ定着部があってもよい。
同様に鉄骨部材50Yのエンドプレート54Yには、スタッド60YがY方向に突出するように接合されている。そして、各スタッド60Yは、X方向に沿って列状に並び、且つその列がZ方向に間隔をあけて二段設けられている。
なお、スタッド60は、Z方向に3段以上設けられていてもよいし、1段のみ設けられていてもよい。更に、各スタッド60は、X方向又はY方向に沿って列状に並んでいなくてもよい。また、スタッド60は各エンドプレート54に複数設けられていなくてもよく、各エンドプレート54に少なくとも一つ以上のスタッド60が設けられていればよい。
まず、鉄骨部材50の端部52にエンドプレート54を接合し、エンドプレート54にスタッド60を接合する。鉄骨部材50を平面視十字状に配置する。各鉄骨部材50の軸線は、平面視においてノード110の中心点で交差するように配置されている。また、鉄骨部材50のスタッド60のコブ部62を所定の間隔をあけて対向して配置する。そして、補強筋120を配筋して補強筋120同士を接合する。なお、補強筋120Xと補強筋120Yとを予め接合してから配置してもよい。
複数(接合部位20では四本、接合部位30では六本の)の鉄骨部材50の軸方向(長手方向)の端部52に設けられたエンドプレート54から突出したスタッド60がノード110に埋設され定着することで、複数の鉄骨部材50が接合される。そして、ある鉄骨部材50からエンドプレート54とスタッド60とを介してノード110、111に応力が伝達されると共に、ノード110、111に伝達された応力が他の鉄骨部材50のエンドプレート54とスタッド60とを介して他の鉄骨部材50に伝達される。
つぎに本発明の第二実施形態に係る鉄骨部材の接合構造について、図9を用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
これに対して本実施形態では、ノード110の中には、平面視同心円状に配筋された第一補強筋122と、第一補強筋122の円中心から放射状に配筋された第二補強筋124と、が接合され埋設されている。
平面視において、第一補強筋122と、該第一補強筋122の中心部から放射状に配筋された第二補強筋124と、を有するので、ノード110の平面視における強度が略均等に向上する。よって、鉄骨部材50の端部52がノード110に接合された接合位置等による接合強度の差が低減される。
つぎに本発明の第三実施形態に係る鉄骨部材の接合構造について、図10を用いて説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
PC鋼棒304に緊張力が付与されることによって、ノード110にプレストレス(圧縮力)が付与され、この結果、ノード110にかかる引張応力に対する強度が向上する。よって、ノード110にプレストレス(圧縮力)が付与されていない構成と比較し、複数の鉄骨部材50の接合強度が向上する。
つぎに本発明の第四実施形態に係る鉄骨部材の接合構造について、図11を用いて説明する。なお、第一実施形態〜第三実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
Y方向に沿って配置された鉄骨部材50Yからのノード110への応力の伝達及びノード110から鉄骨部材50Yへの応力の伝達は第一実施形態と同様である。
したがって、スタッド404Xを有するウェブプレート402Xが設けられていない構造と比較し、複数の鉄骨部材50の接合強度が向上する。
つぎに本発明の第五実施形態に係る鉄骨部材の接合構造について、図12を用いて説明する。なお、第一実施形態〜第四実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
Y方向に沿って配置された鉄骨部材50Yからのノード110への応力の伝達及びノード110から鉄骨部材50Yへの応力の伝達は第一実施形態と同様である。
したがって、コッター408が形成されるウェブプレート402Xが設けられていない構造と比較し、複数の鉄骨部材50の接合強度が向上する。
つぎに本発明の第六実施形態に係る鉄骨部材の接合構造について、図13と図14とを用いて説明する。なお、第一実施形態〜第五実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
各鉄骨部材50からエンドプレート54とスタッド60とを介してノード110に伝達された応力が、スタッド514から補強プレート512に伝達される。よって、各鉄骨部材50からノード110に伝達された応力の一部を補強プレート512が受ける(負担する)ので、その分ノード110の応力負担が軽減される。
なお、補強プレート512同士が連結されていない構成であってもよい。このように補強プレート512同士が連結されていない構成の場合は、ノード110の外周面の変形を抑制する抑制効果は小さくなるが、各鉄骨部材50からノード110に伝達された応力の一部を補強プレート512が受ける(負担する)効果は、連結された構造と略同程度の効果を有する。
前述したように、上記実施形態では、鉄骨部材50の軸方向(長手方向)は、X方向とY方向とで構成される同一平面状に配置されているとして説明したが、図1に示すように屋根11はドーム状とされているので、正確には、各鉄骨部材50の軸方向(長手方向)は、若干傾いて配置されZ方向に角度をもって接合されている(各鉄骨部材50同一平面状に配置されていない)。つまり、実際には各鉄骨部材50が3次元的に接合されている。しかし、鉄骨部材がZ方向に角度を持つことなくX方向とY方向とで構成される同一平面状に配置された(鉄骨部材が2次元的に接合された)接合部位にも、本発明を適用することができる。
20 接合部位
30 接合部位
40 接合部位
50 鉄骨部材
51 鉄骨部材
52 端部
54 エンドプレート
60 スタッド(応力伝達部材)
110 ノード(固定部)
111 ノード(固定部)
114 外周面
304 PC鋼棒(圧縮力付与手段)
402 ウェブプレート(応力伝達部材)
404 スタッド(応力伝達部材)
406 貫通孔(応力伝達部材)
408 コッター(応力伝達部材)
512 補強プレート(補強部材)
514 スタッド(突出部)
Q 繊維補強モルタル(充填材)
Claims (4)
- 複数の鉄骨部材の軸方向の端部を接合する鉄骨部材の接合構造であって、
充填材が固化して形成された固定部と、
前記鉄骨部材の前記端部に設けられ、前記固定部の外周面に接触し、前記固定部と前応力伝達を行なうエンドプレートと、
前記エンドプレートから突出するように設けられると共に前記固定部に埋設され、前記固定部と応力伝達を行なう応力伝達部材と、
を備える鉄骨部材の接合構造。 - 前記充填材は、繊維補強モルタルで構成されている、
請求項1に記載の鉄骨部材の接合構造。 - 前記固定部に圧縮力を付与する圧縮力付与手段を有する、
請求項1又は請求項2に記載の鉄骨部材の接合構造。 - 前記固定部の外周面に沿って設けられた補強部材と、
前記補強部材に設けられ、前記補強部材から突出し前記固定部の中に埋設され前記固定部と応力伝達を行なう突出部と、
を備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の鉄骨部材の接合構造。
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