JP2003003568A - 鋼管柱の管壁補強構造 - Google Patents

鋼管柱の管壁補強構造

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JP2003003568A
JP2003003568A JP2001191171A JP2001191171A JP2003003568A JP 2003003568 A JP2003003568 A JP 2003003568A JP 2001191171 A JP2001191171 A JP 2001191171A JP 2001191171 A JP2001191171 A JP 2001191171A JP 2003003568 A JP2003003568 A JP 2003003568A
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steel
steel pipe
pipe wall
pipe column
pipe
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Kimio Hamano
公男 濱野
Chihiro Mizuuchi
千尋 水内
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Yokogawa Bridge Corp
Original Assignee
Yokogawa Bridge Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性が悪い上に溶接欠陥の出やすいダイヤ
フラム補強を避け、また、コンクリートの充填を妨げる
ことのない、鋼管柱の管壁補強構造を提供する。 【解決手段】 本発明に係わるコンクリートを充填した
鋼管柱の管壁補強構造21は、鉄骨梁25の少なくとも
上側近傍の鋼管柱23の対向する管壁24に貫通する貫
通孔を設け、この貫通孔と共孔を有する座金33を重ね
装着すると共に、貫通孔及び座金33を貫通させて、管
壁24間を引張り連結した連結部材32が装着された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートを充
填した鋼管柱の管壁に鉄骨梁を接合する仕口部におい
て、前記鉄骨梁の応力によって前記鋼管柱の前記管壁に
生ずる変形を防止するための、鋼管柱の管壁補強構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、例えば図
9(a)、(b)に示す内ダイヤフラム構造の仕口部1
のようなものがある。
【0003】図9(a)、(b)において、仕口部1
は、柱本体1Aの内部に挿入する内ダイヤフラム2の周
縁と、柱本体1Aの構成材1aとを溶接するために、内
ダイヤフラム2の周縁に予め開先部2Aを設けるととも
に、柱本体1Aの各構成材1aには溶接口1bを設けて
おり、この溶接口1bから溶接トーチ(図示せず)を侵
入させて、構成材1aと内ダイヤフラム2の開先部2A
とを溶接し組み付けるようにしている。そして、溶接作
業が終了すると溶接口1bは埋め戻す。
【0004】このように、内ダイヤフラム2によって部
分的に補強された仕口部1に、大小の鉄骨梁3A,3a
が溶接され、継ぎ手部4を介して中間鉄骨梁5に連結さ
れる構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、溶接口1bを介して狭い間
隔に、複数の内ダイヤフラム2a,2b,2cを溶接す
るので、作業性が悪く工数がかかる上に、溶接欠陥が出
やすく、また発見が難しいという問題があった。
【0006】さらに、コンクリート充填柱(以下、CF
Tと称する)は、内ダイヤフラム2に設けた開口部2d
を通過させて充填されるコンクリートが、内ダイヤフラ
ム2近傍で充填が妨げられて空隙を生じやすく、強度低
下につながる虞もあった。
【0007】そこで、本発明は、作業性が悪い上に溶接
欠陥の出やすいダイヤフラム補強を避け、また、コンク
リートの充填を妨げることのない、鋼管柱の管壁補強構
造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載された発明は、コンクリートを充
填した鋼管柱の管壁に鉄骨梁を接合する仕口部におい
て、前記鉄骨梁の応力によって生ずる前記管壁の変形を
防止するための、鋼管柱の管壁補強構造であって、前記
鉄骨梁の少なくとも上側近傍の前記鋼管柱の対向する前
記管壁に貫通する貫通孔を設け、該貫通孔と共孔を有す
る座金を重ね装着すると共に、前記貫通孔及び前記座金
を貫通して、前記管壁間を引張り連結可能に連結部材が
装着されたことを特徴としている。
【0009】この様なものにあっては、先ず鋼管柱の中
心に向かう管壁の変形は鉄骨梁からの力を受けても充填
されたコンクリートによって抑えることができ、さらに
鋼管柱の管壁に設けた貫通孔及び座金を貫通して管壁を
引張り連結させる連結部材が装着されたので、対向する
管壁は鉄骨梁の応力を受けても、管壁同士が互いに離れ
ようとする変形を抑えることができるようになる。その
結果、管壁は鋼管柱の中心に向かう方向と鋼管柱の中心
から外に向かう方向の、どちらの変形も抑えられること
になる。
【0010】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載の鋼管柱の管壁補強構造において、前記連結部材
は、棒鋼材、PC鋼材、鉄筋、ボルト及び炭素繊維ケー
ブルの少なくとも1つからなることを特徴としている。
【0011】この様なものにあっては、連結部材は各種
の形態材が使用できるようにしたので、仕口部の形態に
合わせて連結部材の使い分けが可能となる。
【0012】請求項3に記載された発明は、請求項1又
は2に記載の鋼管柱の管壁補強構造において、前記座金
は、前記鋼管柱管壁の剛性を越える剛性体とされたこと
を特徴としている。
【0013】この様なものにあっては、座金の剛性を管
壁より高くしたので、座金によって管壁の変形が抑え易
くなる。
【0014】請求項4に記載された発明は、請求項1、
2又は3に記載の鋼管柱の管壁補強構造において、前記
連結部材は、平面視前記鋼管柱の対向する管壁に向け
て、平行、ハ字状及び逆ハ字状の少なくとも1つからな
る配設とされたことを特徴としている。
【0015】この様なものにあっては、連結部材を平面
視各種の連結形態としたので、仕口部の形態及び状況に
応じた合理的な力の伝達経路に適合する連結形態を選定
することが可能となる。
【0016】請求項5に記載された発明は、請求項1、
2又は3に記載の仕口部の鋼管柱の補強構造において、
前記連結部材は、平面視前記鋼管柱の隣接する管壁に向
けて、少なくとも前記鉄骨梁の上側近傍を貫通させて配
設されたことを特徴としている。
【0017】この様なものにあっては、平面視隣接する
管壁に向けて転結部材を貫通させて装着させたので、管
壁の変形方向に抵抗し易い相手と一体化されその結果変
形が抑え易くなる。
【0018】請求項6に記載された発明は、請求項1、
2又は3に記載の鋼管柱の管壁補強構造において、請求
項4に記載の連結部材を、側面視一方の前記鉄骨梁の少
なくとも上側近傍の位置から、前記鋼管柱の対向する管
壁面に向けて、平行、ハ字状、逆ハ字状及び交差の少な
くとも1つからなる配設とされたことを特徴としてい
る。
【0019】この様なものにあっては、側面視一方の鉄
骨梁の位置から他方の鉄骨梁の位置に向けて連結部材を
連結させるようにしたので、仕口部での応力方向に合わ
せて、両鉄骨梁の上下側の位置や中央の位置の、所望の
ところを連結することが可能となる。特に、地震力など
により、接続される鉄骨梁の応力が互いに同方向のモー
メントを生ずる場合には側面視交差の配設は、一方の鉄
骨梁の上側の引張力と、他方の鉄骨梁の下側の引張力と
を連結することになるので、効率的な引張連結部材とな
る。
【0020】請求項7に記載された発明は、請求項1乃
至6のいずれかに記載の鋼管柱の管壁補強構造におい
て、前記鋼管柱は、角形鋼管や円形鋼管であることを特
徴としている。
【0021】この様なものにあっては、鋼管柱は角形や
円形としたので、各種の鋼管柱を対象として、管壁補強
が広く使用されるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1、図7
及び図8に基づいて説明する。
【0023】図1は、鋼管柱の管壁補強構造を示す斜視
図である。
【0024】図1において、21は管壁補強構造、22
は仕口部で、この仕口部22は、鋼管柱23の管壁24
面と、鉄骨梁25との溶接等による接合で構成されてい
る。
【0025】そして、この仕口部22において、各鉄骨
梁25の上側近傍及び下側近傍から鋼管柱23の対向す
る管壁24間に貫通孔を設け、この貫通孔を設けた管壁
24に貫通する共孔を有する座金33を重ね装着し、こ
の対向する管壁24間を架橋するように連結部材32を
引張り連結させて、補強部31を形成させている。
【0026】なお、鉄骨梁25が十字形に接合されてい
る鋼管柱23においては、図1に示すように、上述の連
結部材32に交差する連結部材32を、上下差を有して
貫通させ、管壁24を連結させる構成としている。
【0027】そして、この補強部31を設けた鋼管柱2
3の内部には、コンクリート41を充填し、連結部材3
2間もコンクリート41が充填され、コンクリート充填
された鋼管柱23が形成されている。
【0028】次に、この鋼管柱の管壁補強構造21の作
用について、主に図7及び図8に基づいて説明する。
【0029】図7は、管壁間に補強部を装着した仕口部
を示す断面図である。図7における代表的な作用の例と
して、仕口部22の鋼管柱23に接合されている一方の
鉄骨梁25aに時計回り方向のモーメントMが生じてい
る場合、このモーメントMにより鉄骨梁25aの上側に
は引張力+f、下側には圧縮力−fが働く。
【0030】そのため、鉄骨梁25aの上側では鋼管柱
23の一方の管壁24aは、引張力+fを受けて鋼管柱
の中心から外に向かう方向に変形しようとする。このと
き、鉄骨梁25a,25bの上側近傍の管壁24a,2
4bを貫通して連結した連結部材32は、他方の管壁2
4bに固定されているので、また充填されている鋼管柱
23内のコンクリート41の反力c1,c2とにより変
形が抑えられるので、一方の管壁24aを変形させよう
とする引張力+fに対向する連結部材32の引張力Tを
支えて、管壁24aの変形は抑えられることとなる。
【0031】一方、鉄骨梁25aの下側近傍の管壁24
aは鋼管柱23に充填されたコンクリート41に生ずる
圧縮反力C3、C4により変形が抑えられる。
【0032】したがって、仕口部22での上側部分の変
形は、装着された連結部材32により抑えられ、下側部
分の変形は充填されたコンクリートにより抑えられるの
で、管壁24a全体の変形が抑えられることとなる。
【0033】図8(a)、(b)は、本発明の連結部材
の補強構造とこれに比較する代表的な他の2種類の断面
構造の仕口部に、矢印で示すような荷重を掛けて、モー
メントと層間変形角との関係(いわゆる、層間変形量)
を示す実験データ、及び鉄骨梁の接合端位置における梁
フランジ方向のひずみ分布を示す実験データとを求めた
ものである。
【0034】図8(a)の仕口部22において、は本
発明の連結部材構造、は内ダイヤフラム(四角形のコ
ンクリート充填孔付き)構造、はノンダイヤフラム構
造をそれぞれ示している。
【0035】実験結果として、〔実験1:モーメント
(M)と層間変形角(θ)の関係〕は、仕口部22の鉄
骨梁25に荷重を掛けると、モーメント(M)が発生し
鉄骨梁と鋼管柱が曲げ変形することに加え、管壁24が
変形して、層間変形角(θ)が増大して行く、この層間
変形量は、に比しは格段に小さく、本発明の連結
部材構造の変形量は、内ダイヤフラム構造の変形量
に匹敵することが分かった。
【0036】また同時に、〔実験2:鉄骨梁の接合端位
置における梁フランジ方向のひずみ分布〕は、仕口部2
2の鉄骨梁25に矢印で示す荷重を掛けながら、鉄骨梁
の接合端位置における梁フランジ方向のひずみ量(ε)
を中心から梁フランジの巾方向に向かって遠ざかる位置
(W)で測定して行くと、実験1と同様に、鋼管柱23
と鉄骨梁25との接合部位置におけるフランジ方向への
ひずみ(ε)量が、は測定位置が遠ざかるにつれて増
大するのに比し、のものは、測定位置の間ほぼ一定
したひずみ分布となる。また、本発明の連結部材構造
のひずみ(ε)量は、内ダイヤフラム構造のものと大
差なく、同等であることが分かった。
【0037】この実験1及び実験2の結果から、コンク
リートを充填した鋼管柱に引張り連結部材32を貫通さ
せるという簡単な管壁24の補強構造で、仕口部22が
応力を受けても管壁24の変形量が抑えられ、管壁補強
構造として効果的なことが確認できた。
【0038】〔補強部の変形例1〕図2は、図1の補強
部の変形例1を示すP−P線に沿う断面図である。
【0039】図2において、鉄骨梁25の上側近傍に、
2本の連結部材32をハ字状(又は逆ハ字状)に、一方
の管壁24aの中央部から、他方の管壁24bの両端部
近傍に向けて連結させている。また、両管壁24a,2
4b上には、連結部材32を貫通させた座金33aを重
ね装着させ、この座金33aを変形に強い剛体性を有し
たものとし、管壁24a,24bを押さえるように連結
部材32からの応力を先ず座金33aで受けてから、両
管壁24a,24bに伝達するように重ねた状態にして
いる。
【0040】このようなものにあっては図の右側に取り
つく鉄骨梁25に生ずる曲げモーメントによって、管壁
24aの中央部分が鋼管柱中心から外側に向かって変形
しようとする力は、座金33aを介して連結部材32に
生ずる引張力によって管壁24bの端部に伝達される。
この管壁24bの端部は隣接する管壁23によって変形
を拘束されているため、その付近に取り付いている座金
33aは連結部材32の引張力に抵抗し、その結果充填
されたコンクリートの圧縮反力による抵抗力は軽減され
る。
【0041】その他の構成および作用は、実施の形態と
同様であるので、その説明を省略する。
【0042】〔補強部の変形例2〕図3は、図1の補強
部の変形例2を示すP−P線に沿う断面図である。
【0043】図3において、鉄骨梁25の上側近傍に、
上下差を有する(連結部材32を白色又は黒色で示す)
ように、各管壁24a,24b,24c,24dの中央
部から、各隣接する管壁に向けて連結部材32を貫通さ
せて連結させている。
【0044】また、各管壁24a,24b,24c,2
4dの面上には、連結部材32を貫通させた座金33b
を装着させ、この座金33bを変形に強い剛体性を有し
たものとして、各管壁24a,24b,24c,24d
の中央部を押さえるようにして、柱梁鉄骨からの応力を
各連結部材32で管壁24a,24b,24c,24d
に伝達する構成としている。このようなものにあっては
管壁24aの中央部分が鋼管柱中心から外側に向かって
変形しようとする力は座金33bと連結部材32を介し
て隣接する管壁23に直接的に伝達される。
【0045】その他の構成および作用は、実施の形態と
同様であるので、その説明を省略する。
【0046】〔補強部の変形例3〕図4は、図1補強部
の変形例4を示すQ−Q線に沿う断面図である。
【0047】図4において、鋼管柱23に接合された他
方の鉄骨梁25bの上側近傍及び下側近傍から、一方の
鉄骨梁25aの中央部に向けて連結部材32を貫通させ
て連結させたものである。また、両管壁24a,24b
上には、各連結部材32を貫通させた座金33dを装着
させ、各連結部材32からの応力を受けて、両壁面24
a,24bに伝達する構成にしている。
【0048】これは一方の鉄骨梁25bにモーメントM
が生じたとき、鉄骨梁25bの上側近傍の引張力によっ
て管壁24bが鋼管柱中心から外に向かう方向の変形
は、相手方の鉄骨梁25aの中央部で受けて抑える構造
としたものである。したがって、対向する管壁に向かっ
て変形の生じにくい位置をねらって連結部材32を貫通
させ連結できる特徴がある。
【0049】その他の構成および作用は、実施の形態と
同様であるので、その説明を省略する。
【0050】〔補強部の変形例4〕図5は、図1の補強
部の変形例3を示すQ−Q線に沿う断面図である。
【0051】図5において、鋼管柱23に接合された一
方の鉄骨梁25a及び他方の鉄骨梁25bの各上側近傍
から、両鉄骨梁25a,25bの各下側近傍に向けて交
差させ、連結部材32を貫通させて連結させたものであ
る。また、両管壁24a,24b上には、各連結部材3
2を貫通させた座金33cを装着させ、連結部材32か
らの応力を受けてから、両壁面24a,24bに伝達さ
せる構成としている。
【0052】したがって、仕口部22にモーメントMが
生じたとき、一方の鉄骨梁25aの上側近傍及び他方の
鉄骨梁25bの下側近傍の各引張力は、連結部材32で
互いに引き合い、管壁24a,24bが広がり変形する
のを抑えることが可能となる。
【0053】また、一方の鉄骨梁25aの下側近傍及び
他方の鉄骨梁25bの上側近傍の各圧縮力は、充填され
たコンクリート41で受けて、鋼管柱23の各管壁24
a,24bの変形を防止することが可能となる。
【0054】この連結部材32の配設は、各鉄骨梁25
a,25b間の引張力を交差して連結できるので、その
ような応力が発生する地震時などの外力によって設計が
定まる柱梁仕口部においては力学的に効率が良いことが
特徴となる。
【0055】その他の構成および作用は、実施の形態と
同様であるので、その説明を省略する。
【0056】[座金の別案]図6(a)、(b)は、図
1の座金の別案a,bを示す斜視図である。
【0057】図6(a)は、アングル状の座金133に
形成させ、断面係数を上げて、管壁24よりも剛性を高
くするようにし、管壁24の変形を抑えるようにしたも
のである。
【0058】図6(b)は、チャンネル状の座金233
に形成させ、断面係数を上げて、管壁24よりも剛性を
高くし、管壁24の変形を抑えるようにしたものであ
る。
【0059】これら座金133,233は、図1に使用
の平面状の座金33に代えて、仕口部22の形状に合わ
せて選定し、使用することも可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の発明は、コンクリートを充填した鋼管柱の管壁に設
けた貫通孔及び座金を貫通して管壁を連結させる連結部
材が装着されるので、管壁は応力を受けても変形しなく
なる。したがって、複雑な施工をすることなく管壁の変
形が抑えられて、コストの低減が図れる。
【0061】請求項2に記載の発明は、連結部材は各種
の形態材の使用ができるようにしたので、仕口部の形態
に合わせて連結部材の使い分けが可能となる。したがっ
て、仕口部の形態に適合し、過不足のない品質とするこ
とができる。
【0062】請求項3に記載の発明は、座金の剛性を管
壁より高くしたので、座金によって管壁の変形を抑える
ことができる。したがって、局部変形を防止する目的で
管壁を全体に厚肉化する必要がなく、軽量化が図れる。
【0063】請求項4に記載の発明は、連結部材を平面
視各種の連結形態としたので、仕口部の形態及び応力状
態に適合する連結形態を選定することが可能となる。し
たがって、効率的な仕口部の形態となって、コストの低
減が図れる。
【0064】請求項5に記載の発明は、平面視隣接する
管壁に向けて連結部材を貫通させて装着させたので、管
壁の変形方向に抵抗し易い相手と一体化された結果変形
を抑え易い。
【0065】請求項6に記載の発明は、側面視一方の鉄
骨梁の位置から他方の鉄骨梁の位置に向けて連結部材を
連結させるようにしたので、仕口部での応力状態に合わ
せて、両鉄骨梁の上下側の位置や中央の位置とを連結す
ることが可能となる。したがって、モーメントMに合っ
た連結部材方向となり、駄肉のない連結部材で軽量化が
図れる。
【0066】請求項7に記載の発明は、鋼管柱は角形や
円形としたので、適用範囲が広くなり、コストの低減が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鋼管柱の管壁補強構
造を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態に係る図1の補強部の変形例1を
示すP−P線に沿う断面図である。
【図3】同実施の形態に係る図1の補強部の変形例2を
示すP−P線に沿う断面図である。
【図4】同実施の形態に係る図1の補強部の変形例3を
示すQ−Q線に沿う断面図である。
【図5】同実施の形態に係る図1の補強部の変形例4を
示すQ−Q線に沿う断面図である。
【図6】同実施の形態に係る座金の別案を示す図で、図
6(a)は別案aの斜視図、図6(b)は別案bの斜視
図である。
【図7】同実施の形態に係る管壁間に補強部を装着した
仕口部を示す断面図である。
【図8】同実施の形態に係る本発明構造の実験結果を内
ダイヤフラム構造及びノンダイヤフラム構造と比較して
示す関係図で、図8(a)は仕口部のモーメントと層間
変形角の関係図、図8(b)は仕口部の梁フランジ方向
のひずみ分布図である。
【図9】従来技術に係る内ダイアフラム構造の仕口部の
図で、図9(a)は斜視図、図9(b)は仕口部の内部
説明図である。
【符号の説明】
21…管壁補強構造 22…仕口部 23…鋼管柱 24…管壁 25…鉄骨梁 31…補強部 32…連結部材 33…座金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB01 AB12 AC04 AC15 AC16 AG03 AG12 AG31 BA34 BA45 BB08 BB30 BC05 BD01 BE07 BF03 CA05 CA14 2E163 DA00 FA02 FF13 FF17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートを充填した鋼管柱の管壁に鉄
    骨梁を接合する仕口部において、前記鉄骨梁の応力によ
    って前記鋼管柱の前記管壁に生ずる変形を防止するため
    の、鋼管柱の管壁補強構造であって、 前記鉄骨梁の少なくとも上側近傍の前記鋼管柱の対向す
    る前記管壁に貫通する貫通孔を設け、該貫通孔と共孔を
    有する座金を重ね装着すると共に、 前記貫通孔及び前記座金を貫通して、前記管壁間を引張
    り連結可能に連結部材が装着されたことを特徴とする鋼
    管柱の管壁補強構造。
  2. 【請求項2】前記連結部材は、棒鋼材、PC鋼材、鉄
    筋、ボルト及び炭素繊維ケーブルの少なくとも1つから
    なることを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱の管壁補
    強構造。
  3. 【請求項3】前記座金は、前記鋼管柱管壁の剛性を越え
    る剛性体とされたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の鋼管柱の管壁補強構造。
  4. 【請求項4】前記連結部材は、平面視前記鋼管柱の対向
    する管壁に向けて、平行、ハ字状及び逆ハ字状の少なく
    とも1つからなる配設とされたことを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の鋼管柱の管壁補強構造。
  5. 【請求項5】前記連結部材は、平面視前記鋼管柱の隣接
    する管壁に向けて、少なくとも前記鉄骨梁の上側近傍を
    貫通させて配設されたことを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載の仕口部の鋼管柱の補強構造。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の連結部材を、側面視一方
    の前記鉄骨梁の少なくとも上側近傍の位置から、前記鋼
    管柱の対向する管壁面に向けて、平行、ハ字状、逆ハ字
    状及び交差の少なくとも1つからなる配設とされたこと
    を特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の鋼管柱の
    管壁補強構造。
  7. 【請求項7】前記鋼管柱は、角形鋼管や円形鋼管である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の鋼
    管柱の管壁補強構造。
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