JP2011245025A - 眼底撮像装置及びその処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
1つの撮像素子が設けられる構成において、複数の光源各々に対応した画像処理を実施して眼底像を生成するようにした技術を提供する。
【解決手段】
眼底撮像装置は、被検眼の観察時に可視光線を発する観察可視光源と、被検眼の観察時に赤外光線を発する観察赤外光源と、被検眼の静止画像の撮影記録時に可視光線を発する撮影可視光源とを有する複数の光源からの光線を被検眼に対して照明する照明光学系と、被検眼からの反射光を撮影光学系を介して受光する撮像手段とを具備する。ここで、眼底撮像装置は、複数の光源を選択的に切り替えて点灯させ、複数の光源各々に対応した画像パラメータのセットを用いて、撮像手段により取得された被検眼の眼底画像に対して画像処理を施す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、眼底撮像装置及びその処理方法に関する。
眼底の状態を撮影する眼底撮像装置(以下、眼底カメラと呼ぶ)が知られている。眼底カメラでは、撮像素子において、眼底画像をデジタル化し、モニタ又は外部記録装置において、当該デジタル化した画像を表示又は保存する。
眼底カメラの構造をシンプルにするため、一つの撮像素子を利用して動画像や静止画像を撮影する装置も知られている。このような眼底カメラでは、観察用の画像パラメータ(コントラスト、シャープネス、RGBゲイン等)と、撮影用の画像パラメータとを変更し、観察用の動画像と撮影用の静止画像との双方において最適な眼底像を撮影する技術が知られている(特許文献1)。
特開平06−133933号公報
近年、無散瞳撮影と散瞳撮影とが一つの装置で行える一体型の眼底カメラが普及している。この場合、散瞳観察時には光源として観察可視光源を使用し、無散瞳観察時には被検眼の縮瞳を避けるため、光源として観察赤外光源を使用する。また、撮影記録時には撮影可視光源を用いる。
そのため、従来のように、観察用及び撮影用の2種類の画像パラメータのみでは、散瞳観察像/無散瞳観察像/撮影静止画像において、最適な眼底画像を撮影することができない。すなわち、アライメントに適した観察画像や、診断価値の高い静止画像を得ることができなかった。
また、眼底カメラにおいては、病変や利用目的によって様々な撮影モードが選択されるため、照明光源及び撮影光源の波長特性の変更が必要となる。画像パラメータを1種類又は2種類に限定してしまうと、各撮影モードに適した眼底画像が得られない。
また更に、眼底カメラにおいては、眼底の動的な特性を診断するために、動画像の撮影が行なわれるが、この際、動画像に適した画像パラメータが設定されなければ、眼底の動的特性を適正に観察することができない。
そこで、本発明は、単体の撮像素子が設けられる構成において、複数の光源各々に対応した画像処理を実施して眼底像を生成するようにした技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様による眼底撮像装置は、被検眼の観察時に可視光線を発する観察可視光源と、被検眼の観察時に赤外光線を発する観察赤外光源と、被検眼の静止画像の撮影記録時に可視光線を発する撮影可視光源とを有する複数の光源からの光線を前記被検眼に対して照明する照明光学系と、前記被検眼からの反射光を撮影光学系を介して受光する撮像手段と、前記複数の光源を選択的に切り替えて点灯させる光源制御手段と、前記複数の光源各々に対応した画像パラメータのセットを用いて、前記撮像手段により取得された前記被検眼の眼底画像に対して画像処理を実施する画像生成手段とを具備する。
本発明によれば、1つの撮像素子が設けられる構成において、複数の光源各々に対応した画像処理を実施して眼底像を生成する。これにより、1つの撮像素子を備えた構成においても、最適な眼底像が得られる。
本発明の一実施の形態に係わる眼底撮像装置(眼底カメラ40)の構成の一例を示す図。 コントラスト調整の概要の一例を示す図。 図1に示す眼底カメラ40の動作の流れの一例を示すフローチャート。 図1に示す眼底カメラ40の動作の流れの一例を示すフローチャート。 実施形態2に係わる眼底カメラ40の構成の一例を示す図。 実施形態2に係わる画像パラメータのセットの一例を示す図。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施の形態に係わる眼底撮像装置(以下、眼底カメラと呼ぶ)の構成の一例を示す図である。
眼底カメラ40は、例えば、眼科医院や健康診断等で用いられ、被検眼の眼底を観察又は撮影(撮影記録)する。眼底カメラ40には、情報処理装置50が接続される。情報処理装置50は、眼底カメラ40を使用する際にオペレータ(検者)が使用するコンピュータである。すなわち、眼底カメラ40は、情報処理装置50からの制御信号に応じて各種観察又は撮影動作を実施する。
ここで、眼底カメラ40には、照明光学系21、撮影光学系22が設けられる。照明光学系21には、その光源として、観察可視光源1、撮影可視光源2、観察赤外光源5が設けられる。観察可視光源1は、例えば、ハロゲンランプ等であり、可視定常光(可視光線)を発する。撮影可視光源2は、例えば、ストロボ等であり、撮影時(撮影記録時)に可視光線を発する。観察赤外光源5は、例えば、赤外光LED等であり、赤外光線を発する。
観察可視光源1及び観察赤外光源5は、アライメント調整時(動画像)に用いられる光源である。撮影可視光源2は、撮影記録時(静止画像)に用いられる光源である。すなわち、観察可視光源1は、可視光モード(散瞳モード)が設定されている際のアライメント調整時に使用され、観察赤外光源5は、赤外光モード(無散瞳モード)が設定されている際のアライメント調整時に使用される。また、撮影可視光源2は、静止画像の撮影記録時に使用される。
ここで、観察可視光源1及び撮影可視光源2から出射された光は、レンズ3を介してコールドミラー4に入射された後、リレーレンズ6及び7を介して穴あきミラー8に入射される。そして、穴あきミラー8で反射された光が、対物レンズ9を介して被検眼に向けて照射される。
ここで、コールドミラー4は、可視光を反射し、赤外光を透過させる特性を持つ。観察赤外光源5から出射された光は、コールドミラー4を透過し、リレーレンズ6及び7を介して穴あきミラー8に入射される。そして、穴あきミラー8で反射された光が、対物レンズ9を介して被検眼に向けて照射される。
穴あきミラー8は、その中央部に開口を有している。被検眼からの反射光は、この穴あきミラー8の開口を介して撮影光学系22に入射される。撮影光学系22に入射された光は、フォーカスレンズ10及び撮影レンズ11を介して撮像素子12に入射する。
上述した構成により、光源1、2、5のいずれか一つから光が出射され、その光は、光路L1を通り、被検眼の眼底に入射する。また、被検眼からの反射光は、光路L2を通り、撮像素子12に結像する。
また、眼底カメラ40には、制御系の構成として、画像生成部23と、パラメータ制御部24と、パラメータ記憶部25と、表示部26と、通信部27と、光源制御部28と、撮影制御部29とが設けられる。
光源制御部28は、光源(観察可視光源1、観察赤外光源5、撮影可視光源2)を選択的に点灯させ、光源からの光線を被検眼に向けて照射させる。上述した通り、可視光モード時には、観察可視光源1又は撮影可視光源2からの照射を制御し、赤外光モード時には、観察赤外光源5又は撮影可視光源2からの照射を制御する。
パラメータ記憶部25は、光源各々に対応した画像パラメータを格納する。より具体的には、観察可視光源使用時の画像パラメータのセットP1と、観察赤外光源使用時の画像パラメータのセットP2と、撮影可視光源使用時の画像パラメータのセットP3との3種類の画像パラメータセットを格納する。
パラメータ制御部24は、パラメータ記憶部25に格納された複数種類の画像パラメータセットの中からいずれかの画像パラメータセットを選択する。
画像生成部23は、撮像素子12に接続されており、撮像素子12からの情報(被検眼の眼底像情報)に基づいて被検眼の画像(眼底画像)を生成する。このとき、画像生成部23では、パラメータ制御部24により選択された画像パラメータのセットを用いて現像する(画像を生成する)。
表示部26は、画像生成部23により生成された画像を表示する。表示部26には、アライメント調整に際しては眼底像の動画像が表示され、撮影に際しては眼底像の静止画像が表示される。
通信部27は、眼底カメラ40と他の装置(情報処理装置50)との間の通信を制御する通信インターフェースである。通信部27では、例えば、情報処理装置50から各種制御信号を受信したり、また、撮影された画像を情報処理装置50に向けて送信したりする。
撮影制御部29は、通信部27を介して受信した情報処理装置50からの制御信号(例えば、撮影指示、光源切替指示)に基づいて撮影を指示したり、また、光源の切り替えを指示したりする。なお、これら指示は、眼底カメラ40に設けられた操作部からの操作に基づいて行なわれても良い。
ここで、パラメータ記憶部25に格納される画像パラメータのセットについて説明する。
各画像パラメータのセットには、撮像素子12により取得された眼底像に対して、コントラスト調整やシャープネス調整、色あい調整等を実施するためのパラメータ群が含まれる。
コントラスト調整とは、色の明暗の差異を変化させる処理である。より具体的には、図2に示すように、入力画素濃度値に対する出力濃度値の傾きを変化させる。例えば、観察可視光源1を用いて照明する可視光モード(散瞳モード)時には、線分C1に示すように、入力画素値をそのまま出力画素値として用いる。また、例えば、観察赤外光源5を用いて照明する赤外光モード(無散瞳モード)時には、線分C2に示すように、傾きを大きくし、入力画素値が大きい場合にはより大きい出力画素値とし、入力画素値が小さい場合にはより小さい画素値とする。これにより、コントラストが低い赤外光照明下の眼底像であっても、コントラストを上げることができるため、明暗の差が大きな画像が得られる。また、アライメントや合焦の精度を上げることもできる。
続いて、シャープネス調整とは、画像内の輪郭部分の空間周波数が高いことを利用して、その特定高周波成分をより高める処理である。より具体的には、sobelフィルタ等により画像内から高周波成分の多い輪郭部分を抽出し、これを入力画素値に足し合わせる。これにより、輪郭を強調したシャープネスな画像を得ることができる。
例えば、輪郭がぼやけてしまう赤外光照明下の眼底像に対してシャープネス調整を行なうことにより、眼底像中の血管の輪郭や乳頭部の輪郭等を強調させることができる。これにより、アライメント調整時に眼底像の視認性を向上させることができる。一方、静止画像撮影記録時には、血管の鮮鋭さも診断材料であることから、シャープネス調整を避けることで本来の眼底像が得られ、それを用いて診断がなされる。
続いて、色合い調整について説明する。撮像素子12により取得された画像信号は、RGBに分解され、画像生成部23に送られる。このとき、画像生成部23においては、RGBの画像信号それぞれに対して、画像パラメータ内に保持されるゲイン値を掛け合わせる。これにより、被検眼の眼底像の色情報を調整する。例えば、観察可視光源1を用いて照明する可視光モード(散瞳モード)時には、緑(G)のゲインを高く設定する。この場合、網膜表面にある神経線維層が鮮明になり、網膜表面への合焦精度を高めることができる。なお、赤(R)のゲインを高くした場合、網膜深層の脈絡膜の観察が容易となる。
以上のように本実施形態においては、観察可視光源、観察赤外光源、撮影可視光源に応じた画像パラメータのセットを保持する。これにより、アライメントや合焦の調整がし易い眼底像の画像(観察動画像、診断価値の高い静止画像)をオペレータに提示できる。
次に、図3及び図4を用いて、図1に示す眼底カメラ40の動作の流れの一例について説明する。ここでは、被検眼の眼底像を撮影する際の処理の流れについて説明する。
この処理が開始すると、眼底カメラ40は、光源制御部28において、光源モードを判定する。より具体的には、可視光モード、赤外光モードのいずれが設定されているのかを判定する。なお、光源モードは、情報処理装置50からのオペレータの指示により設定される。
判定の結果、可視光モード(散瞳モード)が設定されていれば(S101で可視光モード)、眼底カメラ40は、パラメータ制御部24において、観察可視光源用の画像パラメータのセットP1を取得し、それを画像生成部23に送信する(S102)。その後、眼底カメラ40は、光源制御部28において、観察可視光源1を点灯させる(S103)。
一方、S101の判定の結果、赤外光モードが設定されていれば(S101で赤外光モード)、眼底カメラ40は、パラメータ制御部24において、観察赤外光源用の画像パラメータのセットP2を取得し、それを画像生成部23に送信する(S104)。その後、眼底カメラ40は、光源制御部28において、観察赤外光源5を点灯させる(S105)。
観察可視光源1又は観察赤外光源5が点灯された後、眼底カメラ40は、撮像素子12において、当該点灯に基づく反射光(被検眼の眼底像情報)を受光する。そして、画像生成部23において、撮像素子12から被検眼の画像情報を取得し(S106)、上記取得した画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施する(S107)。これにより、被検眼の眼底像の画像が生成される。その後、眼底カメラ40は、表示部26において、当該生成した眼底像の画像(動画像)を表示する(S108)。
画像が表示されている間、眼底カメラ40は、情報処理装置50から撮影指示、光源切替指示、終了指示のいずれかが送られてくるまで待機する。これら指示は、通信部27を介して受信する。なお、上述した通り、眼底カメラ40に設けられた操作部からの操作に基づいてこれら指示が行なわれても良い。
ここで、終了指示を受信した場合(S109でYES)、眼底カメラ40は、この処理を終了する。また、光源切替指示を受信した場合(S110でYES)、眼底カメラ40は、光源(光源モード)を切り替えた後(S111)、再度、S101の処理に戻る。また、撮影指示を受信した場合(S112)、眼底カメラ40は、撮影記録動作を開始する。具体的には、パラメータ制御部24において、パラメータ記憶部25から撮影用(撮影記録用)の画像パラメータのセットP3を取得し、それを画像生成部23に送信する(S113)。
その後、眼底カメラ40は、光源制御部28において、撮影可視光源2をフラッシュ点灯させる(S114)。撮影可視光源2がフラッシュ点灯した際に、眼底カメラ40は、撮像素子12において、当該点灯に基づく反射光(被検眼の眼底像情報)を受光する。なお、撮影可視光源2の点灯前に、点灯中である光源(観察可視光源1又は観察赤外光源5)は消灯される。
そして、眼底カメラ40は、画像生成部23において、撮像素子12から被検眼の画像情報を取得し(S115)、上記取得した画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施する(S116)。これにより、被検眼の眼底像の画像を生成する。その後、眼底カメラ40は、表示部26において、当該生成した眼底像の画像を表示する(S117)。
ここで、オペレータは、情報処理装置50から当該画像を保存するか否かの指示を行なう。その結果、画像の保存が指示されなかった場合には(S118でNO)、終了指示を受信したか否かの判定に進む。
一方、画像の保存が指示された場合には(S118でYES)、眼底カメラ40は、通信部27を介して当該画像を情報処理装置50に向けて送信する(S119)。これにより、情報処理装置50内に当該撮影された画像が保存される。その後、眼底カメラ40は、情報処理装置50から終了指示を受信した場合には(S120でYES)、この処理を終了するが、そうでなければ(S120でNO)、再度、S101の処理に戻る。
以上説明したように実施形態1によれば、複数の光源(観察用の可視光源及び赤外光源、撮影用の可視光源)各々に対応した画像パラメータのセットを保持し、点灯される光源に応じていずれかの画像パラメータのセットを取得する。そして、当該取得した画像パラメータのセット用いて画像処理を実施し、眼底像の画像を生成する。
これにより、単体(1つ)の撮像素子が設けられる構成の眼底カメラにおいても、その時々に応じた最適な眼底像を生成できる。そのため、アライメント及び合焦の調整時の操作性を向上させられるとともに、その精度の向上も図れる。また、診断価値の高い眼底の静止画像が得られる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。図5は、実施形態2に係わる眼底カメラ40の構成の一例を示す図である。
照明光学系21には、リレーレンズ6及び7の間に照明フィルタ30が新たに配置される。撮影光学系22には、穴あきミラー8及びフォーカスレンズ10の間に撮影フィルタ31が新たに配置される。照明フィルタ30及び撮影フィルタ31は、特定の波長のみを透過する特性を持つ。
照明フィルタ30及び撮影フィルタ31は、波長特性の異なる複数のフィルタにより構成される。フィルタ切替部32は、照明フィルタ30におけるフィルタを切り替え、フィルタ切替部33は、撮影フィルタ31におけるフィルタを切り替える。フィルタ切替部32及び33は、例えば、モータ等で実現される。フィルタ切替部32及び33の動作は、フィルタ制御部34により制御される。
撮影モード設定部35は、撮影制御部29を介して通信部27に接続されており、情報処理装置50からのオペレータの指示に基づいて、被検眼を観察又は撮影する際の撮影モードを設定する。フィルタ制御部34では、この撮影モードに応じて照明フィルタ30及び撮影フィルタ31におけるフィルタの切り替えを行なう。より具体的には、フィルタ制御部34は、光束中に照明フィルタ30及び撮影フィルタ31を配置させるための制御信号をフィルタ切替部32及び33に向けて送信する。なお、撮影モードとしては、例えば、被検眼の眼底像をカラーで観察及び撮影するカラー撮影モード、蛍光材が投与された被検者の被検眼の眼底像を観察及び撮影する蛍光撮影モード等がある。この他、被検眼の眼底像を単色で観察及び撮影する単色モード等も挙げられる。勿論、これ以外の撮影モードが設けられても構わない。例えば、蛍光撮影モード時には、照明フィルタ30の波長特性を蛍光剤の励起波長域が透過するようにし、また、撮影フィルタ31の波長特性を蛍光剤の蛍光波長が透過するようにする。これにより、被検眼の眼底の血流診断に有効な蛍光画像が得られる。
図6(a)は、実施形態2に係わるパラメータ記憶部25に格納される画像パラメータのセットについて説明する。
実施形態2においては、光源各々に対応した画像パラメータのセットが撮影モード毎に格納される。例えば、撮影モード1の場合には、当該撮影モードに対応して、観察可視光源使用時の画像パラメータセットP11と、観察赤外光源使用時の画像パラメータのセットP12と、撮影可視光源使用時の画像パラメータのセットP13とが保持される。また、例えば、撮影モード2においても、撮影モード1と同様に、画像パラメータのセットP21、P22、P23が格納されている。
なお、図6(a)に示す画像パラメータのセットは、あくまで一例であり、適宜変更できる。例えば、図6(b)に示すように、観察赤外光源5に対応した画像パラメータは、撮影モードに依らず共通であってもよい。これは、赤外光の照明時には、撮像素子12により取得される被検眼の眼底像が撮影モードに依らずほぼ同等であるためである。この場合、よりシンプルな構成を用いて、オペレータに視認性の良い赤外光照明下の観察動画像を提示できる。
ここで、実施形態2に係わる眼底カメラ40の動作の流れは、基本的には、実施形態1を説明した図3及び図4と同様であるため、ここでは図を用いた説明については省略する。相違点としては、図3のS103及びS104、図4のS113における画像パラメータのセットの取得時に撮影モードを考慮して画像パラメータのセットを選択する点にある。
以上説明したように実施形態2によれば、複数の光源(観察用の可視光源及び赤外光源、撮影用の可視光源)各々に対応した画像パラメータのセットを撮影モード毎に保持する。これにより、単体(1つ)の撮像素子で得られた被検眼の眼底像に対しても、各光源に応じた画像処理を行なえる。
そのため、視認性の高い観察動画像をオペレータに提示できるので、アライメント及び合焦の調整時の操作性を向上させられる。また、各撮影モードに適した撮影静止画像が得られるため、各病変を抽出し易い眼底像をオペレータに提示できるので、診断価値を高めることができる。
以上が本発明の代表的な実施形態の例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上述した実施形態1及び2においては、撮影画像が静止画像である場合を例に挙げて説明したが、これに限られず、動画像を撮影するようにしても良い。動画像を撮影する際には、観察可視光源1を点灯させ、その画像処理においては、観察可視光源用の画像パラメータのセットを用いれば良い。
勿論、動画像を記録する際の画像パラメータのセットを別途設けてもよい。ここで、撮影記録時に動画像を記録する際の画像パラメータのセットの特徴について、観察時に動画像を取得する際の画像パラメータのセットと比較して説明する。
観察時に動画像を取得する際の画像パラメータは、例えば、フレームレートとISO感度とを高く設定する。これにより、アライメント調整時の被検眼の眼底像の視認性を上げ、アライメント調整時の操作性を向上させる。但し、このような特徴を持たせた場合には、ノイズが増えてしまうため、診断には不向きである可能性がある。
一方、撮影記録時に動画像を記録する際の画像パラメータは、観察時に動画像を取得する際の画像パラメータに比べて、フレームレートとISO感度とを低く設定する。これにより、ノイズの少ない動画像が得られることにより、眼底像の動特性を詳細にオペレータに提示できる。

Claims (7)

  1. 被検眼の観察時に可視光線を発する観察可視光源と、被検眼の観察時に赤外光線を発する観察赤外光源と、被検眼の静止画像の撮影記録時に可視光線を発する撮影可視光源とを有する複数の光源からの光線を前記被検眼に対して照明する照明光学系と、
    前記被検眼からの反射光を撮影光学系を介して受光する撮像手段と、
    前記複数の光源を選択的に切り替えて点灯させる光源制御手段と、
    前記複数の光源各々に対応した画像パラメータのセットを用いて、前記撮像手段により取得された前記被検眼の眼底画像に対して画像処理を実施する画像生成手段と
    を具備することを特徴とする眼底撮像装置。
  2. 前記被検眼を観察及び撮影記録する際のモードを設定するモード設定手段
    を更に具備し、
    前記複数の光源各々に対応した画像パラメータのセットは、前記モード毎に設けられてされており、
    前記画像生成手段は、
    前記光源制御手段により点灯される光源と前記モード設定手段により設定されたモードとに応じた画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の眼底撮像装置。
  3. 前記被検眼を観察及び撮影記録する際のモードを設定するモード設定手段
    を更に具備し、
    前記観察可視光源と前記撮影可視光源とに対応する前記画像パラメータのセットは、前記モード毎に設けられており、前記観察赤外光源に対応する前記画像パラメータのセットは、前記モードに依らず共通の画像パラメータのセットが設けられており、
    前記画像生成手段は、
    前記観察可視光源又は前記撮影可視光源が点灯されている場合には、前記光源と前記モードとに応じた画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施し、前記観察可視光源が点灯されている場合には、当該観察可視光源に対応した画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の眼底撮像装置。
  4. 前記被検眼の眼底像は、静止画像又は動画像のいずれかで撮影記録され、
    前記光源制御手段は、
    前記静止画像を撮影記録する場合には前記撮影可視光源を点灯させ、前記動画像を撮影記録する場合には前記観察可視光源を点灯させ、
    前記画像生成手段は、
    前記静止画像が撮影記録される場合には、前記撮影可視光源に対応する画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施し、前記動画像が撮影記録される場合には、前記観察可視光源に対応した画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の眼底撮像装置。
  5. 前記被検眼の眼底像は、静止画像又は動画像のいずれかで撮影記録され、
    前記光源制御手段は、
    前記静止画像を撮影記録する場合には前記撮影可視光源を点灯させ、前記動画像を撮影記録する場合には前記観察可視光源を点灯させ、
    前記観察可視光源に対応した画像パラメータのセットは、観察用と撮影記録用とがそれぞれ設けられており、
    前記画像生成手段は、
    観察時に前記観察可視光源が点灯されている場合には、前記観察可視光源に対応する観察用の画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施し、撮影記録時に前記観察可視光源が点灯されて動画像が撮影記録される場合には、前記観察可視光源に対応する撮影記録用の画像パラメータのセットを用いて画像処理を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の眼底撮像装置。
  6. 前記画像生成手段により画像処理された前記眼底画像を表示する表示手段
    を更に具備することを特徴とする請求項1記載の眼底撮像装置。
  7. 被検眼の観察時に可視光線を発する観察可視光源と、被検眼の観察時に赤外光線を発する観察赤外光源と、被検眼の静止画像の撮影記録時に可視光線を発する撮影可視光源とを有する複数の光源からの光線を前記被検眼に対して照明する照明光学系と、前記被検眼からの反射光を撮影光学系を介して受光する撮像手段とを具備する眼底撮像装置の処理方法であって、
    光源制御手段が、前記複数の光源を選択的に切り替えて点灯させる工程と、
    画像生成手段が、前記複数の光源各々に対応した画像パラメータのセットを用いて、前記撮像手段により取得された前記被検眼の眼底画像に対して画像処理を実施する工程と
    を含むことを特徴とする処理方法。
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