JP2011242239A - 車輪形状計測装置、車輪形状計測方法、および車輪形状計測プログラム - Google Patents

車輪形状計測装置、車輪形状計測方法、および車輪形状計測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車輪の形状に関する所定の計測項目を、車輪に非接触で正確に計測する。
【解決手段】通過センサ11a,11b等が車輪10a,10bの通過を検出すると、踏面外側レーザ光照射部13a,13bが所定時間オン動作し、レーザ光受信部14a,14bがその反射光を受信し、踏面外側レーザ光照射部13a,13bからのレーザ絞の仰角ηの延長線上に車輪10a,10bの径中心が位置したと判断した場合、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ16a,17b等は動作してシャッタを下ろし撮影する。画像処理部18は、踏面外側カメラ15a,15bが撮影した車輪10a,10bの踏面外側画像と、踏面内側カメラ17a,17bが撮影した踏面内側画像とを入力して合成画像を生成し、車輪形状計測部19がその合成画像に基づいて車輪に関する所定の計測項目を計測する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電車等の列車がレール上を通過する間に、車輪の車輪径や、フランジ部幅、フランジ部角等の、車輪の形状に関する所定の計測項目を、車輪に非接触で光切断法により高精度に計測する車輪形状計測装置、車輪形状計測方法、および車輪形状計測プログラムに関する。
鉄道列車などの車輪は、走行によって摩耗して列車の振動、ガタツキ等が発生する要因となる。このため、車輪の車輪径、フランジ部幅やフランジ部角等の車輪の形状を定期的に検査する必要がある。所定の計測項目を車輪に非接触で計測する装置として、例えば、レーザ光を使用した光切断法による車輪測定装置がある(特許文献1参照)。この装置は、車輪の基準溝側端面からフランジ部をカバーする範囲と、車輪の踏面側端面からフランジ部をカバーする範囲に2方向から別々にレーザ線条光を照射して車輪表面に車輪の断面輪郭形状を表示し、断面輪郭形状を前記レーザ線条光照射方向と同方向から別々カメラで撮影し、撮影された夫々の撮影画像を3次元処理し、両処理画像を合成し、合成画像と、寸法値が既知の車輪について前記方法で画像合成された基準画像とを重ね合わせ、両画像の差分から計測箇所の寸法を計測するようにしている。
特開2008−180619号公報
しかしながら、前述の特許文献1の車輪形状計測装置では、レーザ線条光の照射方向やカメラの撮影方向は、レール付近から車輪の径中心付近に向けて照射されていたものの、車輪の径中心を正確に検出して照射していたものではない。すなわち、おおよそ車輪の径中心に向けてレーザ線条光を照射していたため、計測すべき列車の車輪径がそもそも異なる場合や、車輪の踏面が摩耗等していた場合には、レーザ線条光が照射された踏面の画像が車輪の径中心から外れた分だけ歪みが生じ、光切断法における形状測定誤差の原因となる、という課題があった。
そこで、本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、車輪の形状に関する所定の計測項目を、車輪に非接触で正確に計測することができる車輪形状計測装置、車輪形状計測方法、および車輪形状計測プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測装置の第1の特徴は、所定の仰角方向を向け設置され、レール上を通過する車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向にレーザ線条光を送信するレーザ光送信部と、前記車輪の踏面により反射された前記レーザ線条光が前記所定の仰角方向で入射する位置に設置され、前記車輪の踏面により反射された前記レーザ線条光を受信し、前記レーザ線条光が前記レーザ光送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するレーザ光受信部と、前記車輪に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記レーザ光受信部によって前記レーザ線条光が前記レーザ光送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するカメラと、前記カメラが撮影した前記車輪の照射部位の画像を画像処理する画像処理部と、前記画像処理部が処理した前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測する車輪形状計測部と、を有することにある。
また、前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測装置の第2の特徴は、所定の仰角方向を向け設置され、レール上を通過する車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向で中心検出信号を送信する中心検出信号送信部と、前記車輪の踏面により反射された前記中心検出信号が前記所定の仰角方向で入射する位置に設置され、前記車輪の踏面により反射された前記中心検出信号を受信し、前記中心検出信号が前記中心検出信号送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出する中心検出信号受信部と、前記所定の仰角方向を向け設置され、前記中心検出信号受信部によって前記中心検出信号が前記中心検出信号送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記所定の仰角方向で前記車輪に対しレーザ線条光を送信するレーザ光送信部と、前記車輪に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記中心検出信号受信部によって前記中心検出信号が前記中心検出信号送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するカメラと、前記カメラが撮影した前記車輪の照射部位の画像を画像処理する画像処理部と、前記画像処理部が処理した前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測する車輪形状計測部と、を有することにある。
また、前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測装置の第3の特徴は、前記車輪形状計測装置において、前記カメラの電子シャッタのオン・オフ周期は、前記レーザ光送信部からのレーザ線条光の点滅周期と同期しており、前記カメラは、1フレーム内に前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を複数回撮影し、前記画像処理部は、前記カメラが複数回撮影した前記車輪の照射部位の画像を画像処理して1の画像を出力する、ことにある。
また、前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測装置の第4の特徴は、前記車輪形状計測装置において、前記レーザ光送信部は、前記車輪の外側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の踏面にレーザ線条光を送信する踏面外側レーザ光送信部と、前記車輪の内側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の基準溝およびフランジ部にレーザ線条光を送信する踏面内側レーザ光送信部と、からなり、前記カメラは、前記車輪の外側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の踏面を含む踏面外側画像を撮影する踏面外側カメラと、前記車輪の内側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の基準溝およびフランジ部を含む踏面内側画像を撮影する踏面内側カメラと、からなり、前記画像処理部は、前記踏面外側カメラが撮影した前記車輪の踏面外側画像と、前記踏面内側カメラが撮影した前記踏面内側画像とを入力し画像処理して、前記車輪の踏面と、フランジ部と、基準溝とを少なくとも含む前記車輪の合成画像を生成し、前記車輪形状計測部は、前記画像処理部が生成した前記車輪の合成画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測する、ことにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測装置の第5の特徴は、前記車輪形状計測装置において、さらに、前記車輪の内側面に複数のレーザ線条光を送信する内側面レーザ光送信部と、前記内側面レーザにより前記車輪の内側面に送信された複数のレーザ線条光を撮影する内側面カメラと、を有し、前記画像処理部は、前記内側面カメラが撮影した複数のレーザ線条光の撮影画像に基づいて、前記車輪のアタック角または前記車輪の横ズレの少なくとも一方を検出し、検出した前記車輪のアタック角または前記車輪の横ズレの少なくとも一方に基づいて、生成した前記車輪の踏面と、フランジ部および基準溝とを少なくとも含む前記車輪の合成画像を修正する、ことにある。
また、前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測方法の第1の特徴は、レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向にレーザ線条光を送信するステップと、前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記レーザ線条光を受信し、前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、を有することにある。
また、前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測方法の第2の特徴は、レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向で中心検出信号を送信するステップと、前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記中心検出信号を受信し、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記所定の仰角方向で前記車輪に対しレーザ線条光を送信するステップと、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、を有することにある。
また、前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測プログラムの第1の特徴は、コンピュータに、レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向にレーザ線条光を送信するステップと、前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記レーザ線条光を受信し、前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、を実行させることにある。
また、前記目的を達成するため、本発明に係る車輪形状計測プログラムの第2の特徴は、コンピュータに、レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向で中心検出信号を送信するステップと、前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記中心検出信号を受信し、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記所定の仰角方向で前記車輪に対しレーザ線条光を送信するステップと、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、を実行させることにある。
本発明の車輪形状計測装置、車輪形状計測方法、および車輪形状計測プログラムによれば、車輪の径中心を検出して、車輪の径中心に向けてレーザ線条光を照射し、レーザ線条光の照射部位を撮影し、その撮影画像に基づいて車輪に関する所定の計測項目を計測するため、撮影誤差が小さくなり、計測精度が向上する。
本発明に係る実施形態1の車輪形状計測装置の全体を示す説明図である。 車輪の形状に関する所定の計測項目とその判定基準の一例を示す図である。 図2に示す車輪の形状に関する所定の計測項目の判定基準の一例を示す説明図である。 右車輪を上方から見た場合における実施形態1の車輪形状計測装置のカメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。 右車輪をその内側下方から見た場合における実施形態1の車輪形状計測装置のカメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。 径の異なる2種類の車輪(大径、小径)と、仰角ηとの関係を示す説明図である。 実施形態1の車輪形状計測装置の動作例を示すフローチャートである。 (a)〜(d)、それぞれ、実施形態1の車輪形状計測装置における各センサやカメラの動作タイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態1の車輪形状計測装置のレーザ光受信部における受信レベルの一例を示す説明図である。 実施形態1の路面形状計測部による合成画像に基づく計測処理の手順の一例を示す説明図である。 (a)〜(e)、それぞれ、実施形態2の車輪形状計測装置における各センサやカメラの他の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態2の画像処理部による踏面外側画像と、踏面内側画像との合成画像の一例を示す説明図である。 本発明に係る実施形態3の車輪形状計測装置の構成例を示すブロック図である。 右車輪を上方から見た場合における実施形態3の車輪形状計測装置カメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。 右車輪をその内側下方から見た場合における実施形態3の車輪形状計測装置のカメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。 (a)〜(c)、それぞれ、車輪が正常走行している場合と、アタック角がα度の場合と、横ズレしている場合を示す説明図である。 本発明に係る実施形態4の車輪形状計測装置の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る他の実施形態5に使用されるメモリの説明図である。 図18に示す実施形態5の受信レベルと画像の取り込みタイミングを示す説明図である。
以下、本発明に係る車輪形状計測装置の実施形態1〜5について説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明に係る実施形態1の車輪形状計測装置1の構成例を示すブロック図である。
図1において、この実施形態1の車輪形状計測装置1は、列車の右左の車輪10a,10b毎に、それぞれ、外側通過センサ11a,11b、内側通過センサ12a,12b、踏面外側レーザ光照射部13a,13b、レーザ光受信部14a,14b、踏面外側カメラ15a,15b、踏面内側レーザ光照射部16a,16b、踏面内側カメラ17a,17bを有すると共に、画像処理部18、車輪形状計測部19、外部I/F部21等を有する。
外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bは、それぞれ、列車の左右車輪10a,10bの両側に設けられ、車輪10a,10bの通過を検出する。
踏面外側レーザ光照射部13a,13bは、本発明のレーザ光送信部および踏面外側レーザ光送信部として機能するもので、後述後述するように、それぞれ、列車の左右車輪10a,10bそれぞれの外側から、車輪10a,10bそれぞれの踏面110a,110b(図2参照)と、フランジ部120a,120b(図2参照)とに向かい、所定の仰角η方向で、光切断法による形状計測のためのスリットレーザ光としてレーザ線条光を送信する。ここで、実施形態1の踏面外側レーザ13a,13bは、後述する実施形態2とは異なり、照射するレーザ線条光を、光切断法による形状計測のためのレーザ線条光として使用するだけでなく、車輪10a,10bの踏面110a,110b等に対し所定の仰角η方向で車輪の径中心を検出するための中心検出信号として送信する。なお、照射するレーザ線条光を中心検出信号として送信する本発明のレーザ光送信部として機能を、踏面外側レーザ13a,13bではなく、踏面内側レーザ16a,16bに持たせるようにしても良い。
レーザ光受信部14a,14bは、本発明の中心検出信号受信部として機能するもので、それぞれ、踏面外側レーザ光照射部13a,13bが送信し車輪10a,10bそれぞれの踏面110a,110bにより反射され、前記所定の仰角η方向から入射するレーザ線条光を受信する。
踏面外側カメラ15a,15bは、CCDやC−MOS等の電子カメラであり、それぞれ、所定の仰角η方向で列車の車輪10a,10bそれぞれの外側から車輪10a,10bの踏面110a,110bやフランジ部120a,120b等を含む踏面外側画像を、車輪10a,10bの外側から撮影する。
踏面内側レーザ光照射部16a,16bは、本発明の踏面内側レーザ光送信部として機能するもので、それぞれ、列車の左右車輪10a,10bそれぞれの内側から、踏面110a,110bに向け、所定の仰角η方向に、光切断法による形状計測のためのスリットレーザ光としてレーザ線条光を送信する。
踏面内側カメラ17a,17bは、CCDやC−MOS等の電子カメラであり、それぞれ、所定の仰角η方向で列車の車輪10a,10bそれぞれの内側のフランジ部120a,120bや基準溝130a,130b等を含む踏面内側画像を、車輪10a,10bの内側から撮影する。
画像処理部18は、踏面外側カメラ15a,15bが撮影した踏面外側画像と、踏面内側カメラ17a,17bが撮影した踏面外側画像と画像処理および合成して、踏面110a,110b、フランジ部120a,120b、基準溝130a,130b等を含む合成画像を生成する。
車輪形状計測部19は、画像処理部18が画像処理および合成して得た合成画像に基づいて、車輪10a,10bの形状に関する、後述する所定の計測項目を計測する。
外部I/F部21は、車輪形状計測部19が計測した車輪10a,10bの形状に関する、後述する所定の計測項目を、外部の監視装置等や、表示装置、印刷装置、データベース等の外部装置に出力し通信する。
図2は、車輪形状計測部19が計測する列車の右車輪10aの踏面を含む下側部分を、列車正面(列車前方)から見た場合の正面図であり(左車輪10bについても、右車輪10aと同様であるが、図示は省略する。)、図3は、車輪形状計測部19が計測する計測項目とその判定基準の一例を示している。
まず、図2に示すように、右車輪10aでは、レールに接触する面を踏面110a、レールから外れないように踏面110aより高くなっている部分をフランジ部120a、車輪10a,10bの内側面に形成された溝を基準溝130aという。
そして、図3に示すように、車輪形状計測装置1の車輪形状計測部19による計測項目には、例えば、車輪1の車輪径(大車輪径)Dと、車輪径(小車輪径)Dと、バックゲージBGと、フランジ厚さFと、フランジ部高さHと、フランジ部角度θと、フランジ部先端寸法(直接摩耗限度)S等があり、それぞれ判定基準が予め決められている。
例えば、車輪1の車輪径(大車輪径)Dの判断基準は、865mm〜780mm、車輪径(小車輪径)Dの判断基準は、765mm〜680mm、フランジ厚さFの判定基準は22.5mm〜28.5mm、フランジ部高さHの判定基準は25.0mm〜35.0mm、フランジ部角度θの判定基準は27.0度以上、フランジ部先端寸法(直接摩耗限度)Sの判定基準は7.0mm以下等と決められている。
図4は、右車輪10aを上方から見た場合における実施形態1の車輪形状計測装置1のカメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。
なお、図4は、列車の右車輪10aを上方から見た場合の正面図である。なお、左車輪10bについても同様に配置されている。
図4において、矢印31は、列車の右車輪10aの進行方向を示している。
列車の右車輪10aの両側には、外側通過センサ11aと、内側通過センサ12aとが、対向するように設けられている。
そして、外側通過センサ11aと、内側通過センサ12aの進行方向側には、踏面外側カメラ15a,踏面内側カメラ17a,踏面外側レーザ光照射部13a,レーザ光受信部14a,踏面内側レーザ光照射部16aが、図4に示すような位置および水平角度で設けられている。
図5は、右車輪10aをその内側下方から見た場合における実施形態1の車輪形状計測装置1のカメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。なお、左車輪10bについても同様に配置されている。
ここで、図5では、説明の便宜上、外側通過センサ11aと、内側通過センサ12aとは、省略しているが、本来は、存在している。
図5に示すように、実施形態1の車輪形状計測装置1の踏面外側レーザ光照射部13a、レーザ光受信部14a、踏面外側カメラ15a、踏面内側レーザ光照射部16a、踏面内側カメラ17aは、全て、右車輪10aの径中心140aに向け、所定の仰角ηの方向で取り付けられている。
その際、レール上を列車が走行して来て、踏面外側レーザ光照射部13aから所定の仰角ηで照射されたレーザ線条光が、車輪10aの径中心に向いたときに、車輪の踏面110a等にて反射されたレーザ線条光が、レーザ光受信部14aに所定の仰角ηで入射するように,レーザ光受信部14aの角度および位置を設定して設置する。
図6は、径の異なる2種類の車輪(大径、小径)と、仰角ηとの関係を示す説明図である。
図6において、レーザ光照射部またはカメラの位置を(x,z)とおき、車輪(小径)の径中心座標を、(φ/(2tanη),φ/2)とおくと、
x(=L=(φ/(2tanη))―φcosη/2)
z(=Ltanη=(φ/2)―φsinη/2)
となる。
仰角ηが小さい程、2種類の車輪(大径、小径)のレーザ位置が離れることがわかる。
ここで、車輪(大径)の直径を862mm、車輪(小径)の直径を762mm、仰角ηを30度とした場合、2種類の車輪(大径、小径)は、それぞれ、x軸方向に43.3mm、25mmずれることになる。また、車輪(大径)の直径を862mm、車輪(小径)の直径を762mm、仰角ηを60度とした場合、2種類の車輪(大径、小径)は、それぞれ、x軸方向に3.9mm、6.7mmずれることになる。
このように、仰角ηが60度では、仰角ηが30の場合と比べ、被写体深度が浅く、ボケが少ない。ボケが少ないほど画像処理における精度が向上するが、仰角ηをさらに増やしていくとレールが邪魔になり、車輪の踏面が見えにくくなる。
そのため、本実施形態1では、仰角ηを60度としている。
次に、実施形態1の車輪形状計測装置1の動作について、フローチャートおよびタイミングチャートを参照して説明する。
図7は、実施形態1の車輪形状計測装置1の動作例を示すフローチャートである。
図8(a)〜(d)は、それぞれ、実施形態1の車輪形状計測装置1における各センサやカメラの動作タイミングを示すタイミングチャートである。
まず、図8(a)に示すように、車輪10a,10bがそれぞれ外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bの間に入ると、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bはオンし、車輪10a,10bが外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bの間を過ぎると、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bはオフする(S10)。
なお、図8(a)では、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bのオン・オフ周期を、Twとしている。
そして、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bのオンの間、車輪検出信号を、踏面外側レーザ光照射部13a,13bに出力する。
外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bがオンになると、踏面外側レーザ光照射部13a,13bは、図8(b)に示すように、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bのオンの間、レーザ線条光を、各レーザ線条光が作成する面が同一面になるように、車輪10a,10bの踏面110a,110bに対し、所定の仰角ηで照射する(S20)。
レーザ光受信部14a,14bは、車輪10a,10bの踏面110a,110bから反射される踏面外側レーザ光照射部13a,13bからのレーザ光を受信すると(S30)、中心検出信号受信部として機能して、そのレーザ光の受信レベルが、図9に示すように、所定のスレショルドレベルRs以上に上がり、図8(c)に示すように、その後スレショルドレベルRs以下に下がるまでの時間が所定のスレショルド時間Tr以上あるか否か、すなわちピーク点を過ぎるか否かを判断する(S40)。
そして、レーザ光受信部14a,14bは、車輪10a,10bの踏面110a,110bから反射される、踏面外側レーザ光照射部13a,13bからのレーザ光が、所定のスレショルドレベルRs以上に上がり、その後スレショルドレベルRs以下に下がるまでの時間が所定のスレショルド時間Tr以上になると(S40“YES”)、レーザ光の受信レベルがピーク点を過ぎ、中心検出信号としても機能させているレーザ光の照射方向線上に、車輪10a,10bの径中心140a,140bが来たものと判断して、踏面外側カメラ15a,15b、踏面内側レーザ光照射部16a,16b、および踏面内側カメラ17a,17bに対し動作開始信号を出力する(S50)。
つまり、図5等に示すように、中心検出信号送信部としての踏面外側レーザ光照射部13a,13b、および中心検出信号受信部としてのレーザ光受信部14a,14bの双方は、車輪10a,10bの径中心140a,140bに向けて仰角ηにて設置されているので、レーザ光受信部14a,14bにレベルRsを超える反射光が所定のスレショルド時間Tr以上受信されたということは、踏面外側レーザ光照射部13a,13b等の仰角ηの延長線上に車輪10a,10bの径中心が位置して、入射光の仰角ηと同角度で反射光が反射され、踏面外側レーザ光照射部13a,13bからのレーザ光が車輪10a,10bの径中心140a,140bに中心に向けて照射されたということになる。
すると、踏面外側レーザ光照射部13a,13bからのレーザ線条光だけでなく、踏面内側レーザ光照射部16a,16bからのレーザ線条光も、各レーザ線条光が作成する面と同一面になるように、車輪10a,10bの径中心140a,140bに向けて照射され、車輪10a,10bの踏面110a,110bやフランジ部120a,120b等にて反射される。
そして、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bは、その動作開始信号の入力によりシャッタを下ろし、車輪10a,10bの径中心140a,140bに向かって所定の仰角ηにて、車輪10a,10bの踏面110a,110bやフランジ部120a,120b等およびそれらに映るレーザ線条光を所定の露光時間Tsだけ撮影する(S60)。
つまり、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bは、レーザ光受信部14a,14bからの動作開始信号に基づき、図8(d)に示すように、所定の時間Tsだけ露光し,レーザ線条光が照射されている、それぞれの撮影部位を撮影する。
そして、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bは、所定の露光(撮影)時間Tsの間、連続撮影した画像を、画像処理部18へ出力する。
なお、踏面外側カメラ15a,15bが撮影する画像は、後述する図12に示すように、少なくとも車輪10a,10bの踏面110a,110b、フランジ部120a,120b等を含む踏面外側画像であるのに対し、踏面内側カメラ17a,17bが撮影する画像は、少なくとも車輪10a,10bの基準溝130a,130bやフランジ部120a,120bの内側面側等を含む踏面内側画像である。ただし、これは、あくまで一例であり、踏面外側カメラ15a,15bだけでも、踏面内側カメラ17a,17bだけでも良いし、これらのカメラが撮影する撮影部位も任意である。
すると、画像処理部18では、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bからの所定の露光(撮影)時間Tsの間、連続撮影された踏面外側カメラ15a,15bからの踏面外側画像と、踏面内側カメラ17a,17bからの踏面内側画像とを入力すると、入力した踏面外側画像と踏面内側画像とについて所定の画像処理、例えば、レーザ線条光の照射部位のみ画像をトリミング処理等し、その後合成して、少なくとも車輪10a,10bの踏面110a,110bからフランジ部120a,120b、基準溝130a,130b等が写った合成画像を生成する(S70)。
そして、路面形状計測部19は、画像処理部18によって合成された合成画像を参照して、図10に示すように、車輪10a,10bの形状に関する所定の各計測項目(図3参照)について計測を行い(S80)、必要あれば、外部I/F部21を介して、車輪形状計測部19が計測した車輪10a,10bの形状に関する所定の計測項目を、外部の監視装置等や、表示装置、印刷装置、データベース等の外部装置に出力する。
図10は、路面形状計測部19による合成画像に基づく計測処理の手順の一例を示す説明図である。
なお、図10は、例えば、右車輪10aの合成画像を示しており、左車輪10bの合成画像についても同様に所定の各計測項目について計測が行われる。所定の各計測項目については、図3に示す所定の各計測項目と同じである。
図10において、右車輪10aのフランジ部120aの頂点をP1、頂点P1から基準溝130aまでの距離をCとする。また、基準溝130a側の内側面からB(62mm)だけ外側へ移動した、車輪プロフィール(形状)ラインの踏面110aとの交点をP3とする。そして、P3から車輪10a,10b内側に向け直線を引いたときの車輪プロフィール(形状)ラインとの交点をP2とする。
すると、P1とP2との高低差が、フランジ部高さH(図2、図3参照)となる。
また、P3(踏面)から13mm下げた点をP4とし、P4とP2との図上水平方向の差がフランジ厚さF(図2、図3参照)となる。
また、P4における接線と、基準溝130aが形成された内側面との延長線との角度を、フランジ部角θ(図2、図3参照)として求める。
ここで、フランジ部120aの曲面がP4を通る接線から離れる点を、P5とする。フランジ部120aの頂点P1と、P5との差が、フランジ部先端寸法(直立摩耗度限度)S(図2、図3参照)となる。
また、路面形状計測部19は、車輪10aの径中心140aから基準溝130aまでの距離である基準溝径と、(C−H)とを加算して車輪径D(図2、図3参照)を求めたり、さらに、車輪10aの内側面のプロフィールより、バックゲージ(BG(図2、図3参照))等を求める。
このように、本実施形態1の車輪形状計測装置1では、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bは、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bが車輪10a,10bの通過を検出した際にシャッタを下ろし撮影するのではなく、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bが車輪10a,10bの通過を検出した際に踏面外側レーザ光照射部13a,13bが所定時間オン動作し、レーザ光受信部14a,14bにレベルRsを超える反射光が入射したとき、すなわち踏面外側カメラ15a,15bのレーザ照射角度である仰角ηの延長線上に車輪10a,10bの径中心が位置し、入射光の仰角ηと同角度で反射光が反射されときにシャッタを下ろし、撮影する。
これにより、本実施形態1の車輪形状計測装置1によれば、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bは、車輪10a,10bの径中心に向って、踏面110a,110bを撮影することができ、光切断法における形状計測誤差の原因も生じなくななり、車輪10a,10bの形状に関する所定の計測項目を、車輪10a,10bに非接触で正確に計測することができる。
なお、本実施形態1では、図1に示すように、光切断法によるレーザ線条光(スリットレーザ光)を照射するレーザ光照射部として、踏面外側レーザ光照射部13a,13bと、踏面内側レーザ光照射部16a,16bとを設け、また、レーザ線条光(スリットレーザ光)が照射された部位を撮影するカメラとして、踏面外側カメラ15a,15bと、踏面内側カメラ17a,17bとを設けて説明したが、車輪10a,10bの踏面の外側だけ、あるいは踏面の内側のみ撮影するのであれば、それに応じて、踏面外側レーザ光照射部13a,13bと踏面内側レーザ光照射部16a,16bのいずれか一方と、踏面外側カメラ15a,15bと、踏面内側カメラ17a,17bとのいずれか一方を設けるようにしても勿論よい。なお、この場合、すなわち車輪10a,10bの踏面の外側だけ、あるいは踏面の内側のみ撮影する場合には、画像処理部18では、踏面外側画像と、踏面内側画像の合成は不要になる。このことは、後述する実施形態2〜4でも同様である。
《実施形態2》
上記実施形態1では、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bから車輪10a,10bの通過検出信号が1回だけオンする1フレームTw内に、1回だけ踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bが、それぞれ、踏面外側レーザ光照射部13a,13bおよび踏面内側レーザ光照射部16a,16bから照射されたレーザ線条光の照射部位を撮影するものとして説明したが、実施形態2では、1フレームTw内に、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bが、複数回撮影するようにしたものである。従って、実施形態2の構成自体は、実施形態1のものと同じなので、実施形態1の構成を参照して、特徴ある動作のみ説明する。
図11(a)〜(e)は、それぞれ、実施形態2の車輪形状計測装置2における各センサやカメラの他の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
実施形態1の車輪形状計測装置1では、図8(b)に示すように、踏面外側レーザ光照射部13a,13bおよび踏面内側レーザ光照射部16a,16bは、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bから車輪10a,10bの通過検出信号がオンのとき、継続してレーザ線条光を出力すると、図8(d)に示すように、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bが所定の露光(撮影)時間Tsの間撮影するように説明したが、実施形態2の車輪形状計測装置2では、例えば、図11(b1)に示すように、踏面外側レーザ光照射部13a,13bおよび踏面内側レーザ光照射部16a,16bのレーザ線条光の点滅周期を、図11(e)に示すような踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bの電子シャッタのオン・オフ周期2τに同期して点滅させる。
このようにすれば、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bが車輪10a,10bの通過を検出した際のオン・オフ周期である1フレームTw内に、図11(e)に示すように、複数回(図11では、同図(d)に示すように、露光(撮影)時間Tsの制限を受けるので、例えば、3回としている)、レーザ線条光が照射された車輪10a,10bを撮影することができ、1フレームTw内に、車輪10a,10bの踏面外側画像と、踏面内側画像とを複数回撮影することができる。
これにより、実施形態2の車輪形状計測装置2によれば、複数回撮影した車輪10a,10bの踏面外側画像と、踏面内側画像とのうち、最適なの踏面外側画像と、踏面内側画像とを選択して合成し、計測することが可能になる。なお、レーザシャッタと電子シャッタを同期させない(非同期)場合には、図8(b)と同様、図11(b2)に示すタイミング波形となる。
図12は、実施形態2の車輪形状計測装置2の画像処理部18による画像合成の一例を示す説明図である。なお、図12では、右車輪10aについての画像合成の一例を示しており、左車輪10bについても同様であるので、省略する。
図12において、本実施形態2の画像処理部18では、踏面外側カメラ15aおよび踏面内側カメラ17aが、図11(e)に示すように、例えば、3回連続撮影した踏面外側画像15a1〜15a3(図12(a))と、踏面内側画像17a1〜17a3(図12(b)とを入力し、例えば、踏面内側画像17a1〜17a3に写っている基準溝130aの大きさ等に基づいて、基準溝130aが最大の最適な撮影タイミングとなる1の踏面内側画像と踏面外側画像とを選択する。
これは、踏面内側画像に写っている基準溝130aの大きさが大きい画像ほど、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bが車輪10a,10bの径中心140a,140bに近いからである。
そして、図12(c)に示すように、2回目に撮影した踏面内側画像17a2の場合に、基準溝130aの大きさが最大となっているので、画像処理部18は、この2回目の踏面外側画像15a2と、踏面内側画像17a2とを選択し合成して、合成画像181としている。
なお、画像処理部18は、踏面外側画像15a1〜15a3と、踏面内側画像17a1〜17a3とのうちから最適な撮影タイミングの踏面内側画像と、踏面外側画像とを選択するようにしても勿論良いが、これに限らず、それらを加算等して最適な踏面内側画像と、踏面外側画像とを生成するようにしても勿論よい。
従って、本実施形態2の車輪形状計測装置2によれば、実施形態1の車輪形状計測装置1と同様に、踏面外側カメラ15a,15bの仰角ηの延長線上に車輪10a,10bの径中心が位置して、入射光の仰角ηと同角度で反射光が反射されときにシャッタを下ろし、撮影するようにしたので、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bは、車輪10a,10bの径中心に向って、踏面110a,110bを撮影することができ、車輪10a,10bの径中心を外して撮影することによる、レーザが踏面に当たる画像は中心を外した分だけ歪が生じることがなくなり、光切断法における形状計測誤差の原因も生じなくななり、車輪10a,10bの形状に関する所定の計測項目を、車輪に非接触で正確に計測することができる。
特に、本実施形態2の車輪形状計測装置2では、図11(b),(e)に示すように、踏面外側レーザ光照射部13a,13bおよび踏面内側レーザ光照射部16a,16bのレーザ線条光の点滅周期を、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bの電子シャッタのオン・オフ周期2τに同期して点滅させ、1フレームTw内に、車輪10a,10bの踏面外側画像と踏面内側画像とを複数回撮影し、複数回撮影した画像のうち最適な踏面外側画像と、踏面内側画像とを選択して合成し、計測するようにしたので、実施形態1の車輪形状計測装置1より、高精度な計測を実行することが可能となる。
なお、本実施形態2の車輪形状計測装置2では、実施形態1の車輪形状計測装置1に適用して説明したが、後述する実施形態3,4に適用しても勿論よい。
《実施形態3》
次に、本発明に係る実施形態3の車輪形状計測装置3について説明する。
実施形態3の車輪形状計測装置3は、図1に示す実施形態1の車輪形状計測装置1に対し、車輪のアタック角および車輪の横ズレを検出して、車輪の踏面、フランジ部および基準溝を少なくとも含む車輪の合成画像を修正するようにしたものである。
図13は、本発明に係る実施形態3の車輪形状計測装置3の構成例を示すブロック図である。なお、左車輪10b側のセンサやカメラの構成は、右車輪10a側のものと同様である。
図13において、実施形態3の車輪形状計測装置3は、図1に示す実施形態1の車輪形状計測装置1の構成要素に対し、さらに、内側面レーザ光照射部31a,31bと、内側面カメラ32a,32bとを追加して設けると共に、画像処理部28に合成画像の修正機能を追加したものである。
内側面レーザ光照射部31a,31bは、それぞれ、車輪10a,10bの内側面に複数のレーザ線条光を照射する。
内側面カメラ32a,32bは、内側面レーザ光照射部31a,31bにより車輪10a,10bの内側面に照射された複数のレーザ線条光を撮影して、撮影画像を画像処理部28に出力する。
実施形態3の画像処理部28は、実施形態1の画像処理部18と同様にして車輪10a,10bの踏面110a,110bと、フランジ部120a,120bおよび基準溝130a,130bとを少なくとも含む車輪10a,10bの合成画像181を生成すると共に、内側面カメラ32a,32bが撮影した複数のレーザ線条光の撮影画像に基づいて、車輪10a,10bのアタック角および車輪10a,10bの横ズレの双方を検出して、検出した車輪10a,10bのアタック角および車輪10a,10bの横ズレの双方に基づいて、生成した車輪10a,10bの合成画像181を修正する。
図14は、列車の右車輪10aを上方から見た場合における実施形態3の車輪形状計測装置3カメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。
また、図15は、右車輪10aをその内側下方から見た場合における実施形態3の車輪形状計測装置3のカメラやセンサの配置等の一例を示す説明図である。なお、左車輪10bについても同様に配置されている。また、図14では、図13にて示している外側通過センサ11aと、内側通過センサ12aとは、省略している。
図14において、矢印31は、列車の右車輪10aの進行方向を示している。
列車の右車輪10aの両側には、図4に示す実施形態1と同様の位置および水平角度で、外側通過センサ11a,内側通過センサ12a,外側通過センサ11a,踏面外側カメラ15a,踏面内側カメラ17a,踏面外側レーザ光照射部13a,レーザ光受信部14a,および踏面内側レーザ光照射部16aが設けられている。
そして、本実施形態3では、さらに、内側面レーザ光照射部31a,31bと、内側面カメラ32a.32bとが、図14および図15に示すように、車輪10a,10bの内側面に向けて設けられている。
特に、内側面カメラ32a.32bは、図14に示すように、車輪10a,10bの進行方向である矢印31の方向、すなわちレールに対し垂直方向に向けて設けられ、内側面レーザ光照射部31a,31bによって車輪10a,10bの内側面に照射されたレーザ線条光を撮影するように設けられている。
次に実施形態3の車輪形状計測装置3の動作を説明する。なお、ここでは、実施形態3特有の内側面レーザ光照射部31a,31bおよび内側面カメラ32a.32bの動作についてのみ説明する。
内側面レーザ光照射部31a,31bは、レーザ光受信部14aからの動作開始信号に基づき、車輪10a,10bの下部に対し、図14に示すように、地面に対し平行に3本のレーザ線条光、すなわちレーザ線条光31ax、レーザ線条光31ay、レーザ線条光31azを照射する。
そして、内側面カメラ32a.32bは、中央の1本のレーザ線条光31ayが車輪10a,10bの径中心を通過するとき、車輪10a,10bに照射されているレーザ線条光31ax、レーザ線条光31ay、レーザ線条光31azの照射部位を撮影し、画像処理部14がその撮影画像を画像処理して解析する。
図16(a)〜(c)は、それぞれ、車輪10a,10bが正常走行している場合と、アタック角がα度の場合と、横ズレしている場合を示している。
つまり、図16(a)に示すように、車輪10a,10bがレール21a,21bに対し平行で、かつ、横ズレも発生していないときは、アタック角αが0度であり、横ズレ量も0であるので、内側面カメラ32a.32bには、レーザ線条光31ax、レーザ線条光31azは、レーザ線条光31ayに対し対象に左右対象に写る。この場合、実施形態3の画像処理部28は、車輪10a,10bの合成画像181を生成しても、修正はしない。
図16(b)は、車輪10a,10bがレール21a,21bに対し平行でない場合、すなわちレール21a,21bに対し車輪10a,10bが傾き、アタック角αを生じている場合を示している。この場合は、レーザ線条光31ax、レーザ線条光31azは、レーザ線条光31ayは、その分歪んで写る。
アタック角αと、レーザ線条光31ax〜31ayの歪みとは相関関係があり、アタック角αが大きければレーザ線条光31ax〜31ayの歪みも大きくなるので、本実施形態3の画像処理部28は、内側面カメラ32a,32bが撮影した複数のレーザ線条光31ax〜31ayの撮影画像に基づいて、車輪10a,10bのアタック角αを検出する。そして、アタック角αだけ歪んだ合成画像181をキャリブレーションしてアタック角αが0の状態で形状を求める。
図16(c)は、レール21a,21bに対して車輪10a,10bが横方向に平行にJだけ横ズレしている場合を示している。この場合、車輪10a,10bにおいて、どちらか一方の車輪にてレーザ線条光31ax〜31ayが大きく写り、他方の車輪にてレーザ線条光31ax〜31ayが小さく写ることになる。例えば、図16(c)に示すように、右側の車輪10aの方向に横ズレがある場合、右側の車輪10aの内側面に写るレーザ線条光31ax〜31ayは大きく写る一方、左側の車輪10bの内側面に写るレーザ線条光31ax〜31ayは小さく写ることになる。
そのため、本実施形態3の画像処理部28では、内側面カメラ32a,32bが撮影した複数のレーザ線条光31ax〜31ayの撮影画像に基づいて、車輪10a,10bの横ズレ量Jを求める。そして、車輪10a,10bの横ズレ量Jだけ歪んだ画像181をキャリブレーションして横ズレ量Jが0の状態で形状を求める。
なお、説明の便宜上図示しなかったが、場合によっては、アタック角αが生じると同時に、横ズレ量Jが生じる場合もある。つまり、図16(b)と図16(c)の場合が同時に発生する場合である。
この場合には、本実施形態3の画像処理部28では、内側面カメラ32a,32bが撮影した複数のレーザ線条光31ax〜31ayの撮影画像に基づいて、車輪10a,10bのアタック角αおよび横ズレ量Jを求め、検出した車輪10a,10bのアタック角αおよび横ズレ量Jに基づいて、生成した車輪10a,10bの合成画像181のアタック角αおよび横ズレ量Jが0になるように修正する。
従って、本実施形態3の車輪形状計測装置3によれば、実施形態1の車輪形状計測装置1,2等と同様に、踏面外側カメラ15a,15bの仰角ηの延長線上に車輪10a,10bの径中心が位置して、入射光の仰角ηと同角度で反射光が反射されときにシャッタを下ろし、撮影するようにしたので、踏面外側カメラ15a,15bおよび踏面内側カメラ17a,17bは、車輪10a,10bの径中心に向って、踏面110a,110bを撮影することができ、車輪10a,10bの径中心を外して撮影することによる、レーザが踏面に当たる画像は中心を外した分だけ歪が生じることがなくなり、光切断法における形状計測誤差の原因も生じなくななり、車輪10a,10bの形状に関する所定の計測項目を、車輪に非接触で正確に計測することができる。
また、特に、本実施形態3の車輪形状計測装置3では、実施形態1の車輪形状計測装置1の構成要素に対し、さらに、内側面レーザ光照射部31a,31bと、内側面カメラ32a.32bとを設け、車輪10a,10bのアタック角αおよび横ズレ量Jを求め、検出した車輪10a,10bのアタック角αおよび横ズレ量Jに基づいて、生成した車輪10a,10bの合成画像181のアタック角αおよび横ズレ量Jが0になるようキャリブレーションするので、アタック角αおよび横ズレ量Jによる車輪10a,10bのブレの影響も排除することができ、より正確に踏面の形状を計測することができる。
《実施形態4》
次に、本発明に係る実施形態4の車輪形状計測装置4について説明する。
実施形態1〜3の車輪形状計測装置1〜3では、図1や図13に示すように、踏面外側レーザ光照射部13a,13bに、本発明の中心検出信号送信部としての機能を併設したが、図17に示すように、独立して、中心検出信号送信部41a,41bを設け、レーザ光受信部14a,14bの代わりに中心検出信号受信部42a,42bを設けるようにしても勿論よい。したがって、実施形態4の踏面外側レーザ光照射部43a,43bは、中心検出信号の送信機能を有してなく、光切断法による形状計測のためのレーザ光としてのみレーザ線条光を送信する。
図17は、本発明に係る実施形態4の車輪形状計測装置4の構成例を示すブロック図である。なお、図17は、図13と同様、左車輪10b側のセンサやカメラの構成は、右車輪10a側のものと同様であり、その説明は省略する。
この実施形態4の車輪形状計測装置4は、図17に示すように、列車の右左の車輪10a,10b毎に、それぞれ、外側通過センサ11a,11b、内側通過センサ12a,12b、踏面外側レーザ光照射部43a,43b、踏面外側カメラ15a,15b、踏面内側レーザ光照射部16a,16b、踏面内側カメラ17a,17b、中心検出信号送信部41a,41b、中心検出信号受信部42a,42bを有すると共に、画像処理部18、車輪形状計測部19、外部I/F部21等を有する。
中心検出信号送信部41a,41bは、実施形態1〜3の踏面外側レーザ光照射部13a,13bと同様に、中心検出信号としてレーザ光を送信しても良いし、あるいは車輪10a,10bの径中心を検出できれば良いので、中心検出信号としてミリ波等を送信するようにしても良い。
中心検出信号受信部42a,42bは、中心検出信号送信部41a,41bが中心検出信号としてレーザ光を送信する場合には、車輪10a,10bにより反射されるそのレーザ光を受信し、中心検出信号送信部41a,41bが中心検出信号としてミリ波等を送信する場合には、車輪10a,10bにより反射されるそのミリ波等を受信して、その受信レベルによりカメラ等を動作させることになる。なお、図1に示す実施形態1の車輪形状計測装置1の構成要素と同じ構成要素には、同一符号を付しているので、説明を省略する。
次に、実施形態4の車輪形状計測装置4の動作を説明する。
まず、実施形態4の車輪形状計測装置4では、外側通過センサ11a,11bおよび内側通過センサ12a,12bがオンになると、実施形態4の中心検出信号送信部41a,41bは、実施形態1〜3の踏面外側レーザ光照射部13a,13bと同様に、レーザ線条光またはミリ波等の中心検出信号を、各レーザ線条光が作成する面が同一面になるように、車輪10a,10bの踏面110a,110bに対し、所定の仰角ηで照射する。
実施形態4の中心検出信号受信部42a,42bは、車輪10a,10bの踏面110a,110bから反射される中心検出信号送信部41a,41bからのレーザ線条光またはミリ波等の中心検出信号を受信して、実施形態1〜3のレーザ光受信部14a,14bと同様に、そのレーザ線条光またはミリ波の受信レベルが、所定のスレショルドレベルRs以上に上がり、その後スレショルドレベルRs以下に下がるまでの時間が所定のスレショルド時間Tr以上あるか否か、すなわちレーザ線条光またはミリ波等の中心検出信号の照射方向線上に、車輪10a,10bの径中心140a,140bが来たものと判断して、踏面外側レーザ光照射部43a,43b、踏面外側カメラ15a,15b、踏面内側レーザ光照射部16a,16b、および踏面内側カメラ17a,17bに対し動作開始信号を出力する。
すると、踏面外側レーザ光照射部43a,43bは、列車の左右車輪10a,10bそれぞれの外側から、車輪10a,10bそれぞれの踏面110a,110bと、フランジ部120a,120bとに向かい、所定の仰角η方向で、光切断法による形状計測のためのスリットレーザ光としてレーザ線条光を送信する。
なお、踏面外側カメラ15a,15b、踏面内側レーザ光照射部16a,16b、および踏面内側カメラ17a,17b、画像処理部18、車輪形状計測部19、外部I/F部21等は、実施形態1の車輪形状計測装置1のものと同様に動作する。
従って、実施形態4の車輪形状計測装置4によっても、上記実施形態1〜3の車輪形状計測装置1〜3と同様の効果が得られる。
《実施形態5》
以上の実施形態1〜4では、レーザ線条光またはミリ波等の中心検出信号の受信レベルが、所定のスレショルドレベルRs以上になってからスレショルドレベルRs以下になるまでの時間が所定のスレショルド時間Tr以上であるとき(図9参照)、レーザ線条光またはミリ波等の中心検出信号の照射方向線上に、車輪10a,10bの径中心140a,140bが来たものと判断して、踏面外側レーザ光照射部43a,43b、踏面外側カメラ15a,15b、踏面内側レーザ光照射部16a,16b、および踏面内側カメラ17a,17bに対し動作開始信号を出力するようにしている。
しかし、図18に示すように、車輪が検出された後、数msec単位で画像をメモリに複数枚保存しておき、図19に示すスレショルドレベルRsを越えてピークが検出された後、RsからRs/2だけ遡った画像を中心画像として取り出すようにしても良い。このように構成することによって、一層精度の良い画像(より中心に近い画像)を取ることが可能になる。
以上、各実施形態1〜5の説明では、本発明に係る車輪形状計測装置1〜4をブロック図によりハードウエア的に構成して説明したが、本発明では、これに限らず、上述の実施形態の車輪形状計測装置の機能を、CPUと、プログラム等とにより、ソフトウエア的に実行するようにしても勿論よい。
1〜4 車輪形状計測装置
10a,10b…車輪
21a,21b…レール
11a,11b…外側通過センサ
12a,12b…内側通過センサ
13a,13b…踏面外側レーザ光照射部(中心検出信号送信部)
14a,14b…レーザ光受信部(中心検出信号受信部)
15a,15b…踏面外側カメラ(撮影部)
16a,16b…踏面内側レーザ光照射部
17a,17b…踏面内側カメラ(撮影部)
18…画像処理部
19…路面形状計測部
21…外部I/F部
31a,31b…内側面レーザ光照射部
32a,32b…内側面カメラ(撮影部)
41a,41b…中心検出信号送信部
42a,42b…中心検出信号受信部
43a,43b…踏面外側レーザ光照射部

Claims (9)

  1. 所定の仰角方向に向けて設置され、レール上を通過する車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向にレーザ線条光を送信するレーザ光送信部と、
    前記車輪の踏面により反射された前記レーザ線条光が前記所定の仰角方向で入射する位置に設置され、前記車輪の踏面により反射された前記レーザ線条光を受信し、前記レーザ線条光が前記レーザ光送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するレーザ光受信部と、
    前記車輪に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記レーザ光受信部によって前記レーザ線条光が前記レーザ光送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するカメラと、
    前記カメラが撮影した前記車輪の照射部位の画像を画像処理する画像処理部と、
    前記画像処理部が処理した前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測する車輪形状計測部と、
    を有することを特徴とする車輪形状計測装置。
  2. 所定の仰角方向に向けて設置され、レール上を通過する車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向で中心検出信号を送信する中心検出信号送信部と、
    前記車輪の踏面により反射された前記中心検出信号が前記所定の仰角方向で入射する位置に設置され、前記車輪の踏面により反射された前記中心検出信号を受信し、前記中心検出信号が前記中心検出信号送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出する中心検出信号受信部と、
    前記所定の仰角方向を向け設置され、前記中心検出信号受信部によって前記中心検出信号が前記中心検出信号送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記所定の仰角方向で前記車輪に対しレーザ線条光を送信するレーザ光送信部と、
    前記車輪に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記中心検出信号受信部によって前記中心検出信号が前記中心検出信号送信部から前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するカメラと、
    前記カメラが撮影した前記車輪の照射部位の画像を画像処理する画像処理部と、
    前記画像処理部が処理した前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測する車輪形状計測部と、
    を有することを特徴とする車輪形状計測装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車輪形状計測装置において、
    前記カメラの電子シャッタのオン・オフ周期は、前記レーザ光送信部からのレーザ線条光の点滅周期と同期しており、
    前記カメラは、
    1フレーム内に前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を複数回撮影し、
    前記画像処理部は、
    前記カメラが複数回撮影した前記車輪の照射部位の画像を画像処理して1の画像を出力する、
    ことを特徴とする車輪形状計測装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の車輪形状計測装置において、
    前記レーザ光送信部は、
    前記車輪の外側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の踏面にレーザ線条光を送信する踏面外側レーザ光送信部と、
    前記車輪の内側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の基準溝およびフランジ部にレーザ線条光を送信する踏面内側レーザ光送信部と、からなり、
    前記カメラは、
    前記車輪の外側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の踏面を含む踏面外側画像を撮影する踏面外側カメラと、
    前記車輪の内側から前記車輪の踏面に対し前記所定の仰角方向を向け設置され、前記車輪の基準溝およびフランジ部を含む踏面内側画像を撮影する踏面内側カメラと、からなり、
    前記画像処理部は、
    前記踏面外側カメラが撮影した前記車輪の踏面外側画像と、前記踏面内側カメラが撮影した前記踏面内側画像とを入力し画像処理して、前記車輪の踏面と、フランジ部と、基準溝とを少なくとも含む前記車輪の合成画像を生成し、
    前記車輪形状計測部は、
    前記画像処理部が生成した前記車輪の合成画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測する、
    ことを特徴とする車輪形状計測装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一の請求項に記載の車輪形状計測装置において、
    さらに、
    前記車輪の内側面に複数のレーザ線条光を送信する内側面レーザ光送信部と、
    前記内側面レーザにより前記車輪の内側面に送信された複数のレーザ線条光を撮影する内側面カメラと、を有し、
    前記画像処理部は、
    前記内側面カメラが撮影した複数のレーザ線条光の撮影画像に基づいて、前記車輪のアタック角または前記車輪の横ズレの少なくとも一方を検出し、検出した前記車輪のアタック角または前記車輪の横ズレの少なくとも一方に基づいて、生成した前記車輪の踏面と、フランジ部および基準溝とを少なくとも含む前記車輪の合成画像を修正する、
    ことを特徴とする車輪形状計測装置。
  6. レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向にレーザ線条光を送信するステップと、
    前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記レーザ線条光を受信し、前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、
    前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、
    撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、
    画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、
    を有することを特徴とする車輪形状計測方法。
  7. レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向で中心検出信号を送信するステップと、
    前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記中心検出信号を受信し、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、
    前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記所定の仰角方向で前記車輪に対しレーザ線条光を送信するステップと、
    前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、
    撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、
    画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、
    を有することを特徴とする車輪形状計測方法。
  8. コンピュータに、
    レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向にレーザ線条光を送信するステップと、
    前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記レーザ線条光を受信し、前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、
    前記レーザ線条光が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、
    撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、
    画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、
    を実行させるための車輪形状計測プログラム。
  9. コンピュータに、
    レール上を通過する車輪の踏面に対し所定の仰角方向で中心検出信号を送信するステップと、
    前記車輪の踏面により反射され、前記所定の仰角方向で入射する前記中心検出信号を受信し、前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことを検出するステップと、
    前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記所定の仰角方向で前記車輪に対しレーザ線条光を送信するステップと、
    前記中心検出信号が前記車輪の径中心に向かい送信されたことが検出された場合、前記レーザ線条光が照射された前記車輪の照射部位を撮影するステップと、
    撮影された前記車輪の照射部位の画像を画像処理するステップと、
    画像処理された前記車輪の照射部位の画像に基づいて前記車輪の形状に関する所定の計測項目を計測するステップと、
    を実行させるための車輪形状計測プログラム。
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