JPH1183462A - 車輪測定装置 - Google Patents

車輪測定装置

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JPH1183462A
JPH1183462A JP25612597A JP25612597A JPH1183462A JP H1183462 A JPH1183462 A JP H1183462A JP 25612597 A JP25612597 A JP 25612597A JP 25612597 A JP25612597 A JP 25612597A JP H1183462 A JPH1183462 A JP H1183462A
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JP
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wheel
unit
line
measuring device
image
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JP25612597A
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English (en)
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Yasuo Ueno
康男 上野
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Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
Original Assignee
Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車輪の踏面部及びフランジ部の断面形状を車両
を停止させることなく容易に計測することができ、測定
効率に優れた車輪測定装置を提供すること。 【解決手段】車輪2のセンターが計測位置に到達したこ
とを検出する検出部3と、面状の広がりを有するビーム
を上記車輪2に向かって照射するライン照明部4と、上
記ライン照明部4の照射したビームの反射光を取り込む
画像入力部5と、上記検出部3により車輪2のセンター
が計測位置に到達したことが検出された時に上記ライン
照明部4の照射したビームの上記車輪2の踏面部及びフ
ランジ部からの反射光を画像入力部5に取り込ませる制
御部7と、上記画像入力部5の取り込んだ映像信号を圧
縮する画像処理部6と、画像処理部6の処理した画像信
号から車輪2のセンターから上記踏面部及びフランジ部
までの距離を求め、求めた距離に基づいて車輪2踏面部
及びフランジ部の断面形状を得る計算機部8とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電車等の車両の車
輪の踏面部及びフランジ部の形状を検査する車輪測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電車の車輪の摩耗状況は特定の計
測器を使用して検査者が直接計測していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラン
ジ部の形状の正確な測定は困難であるとともに、車輪の
断面形状の画像データが得られないため、車輪の摩耗状
態を正確に把握することができなかった。また、直接人
の手を介して測定しているので、車両を停止させた状態
で測定者が車両の下に入って測定しなければならず、過
酷な作業で測定者の肉体的負担が大きく、危険性も伴
い、測定効率も極めて低かった。。
【0004】本発明は上記問題点を解消し、車輪の踏面
部及びフランジ部の断面形状を車両を停止させることな
く容易に計測することができ、測定効率に優れた車輪測
定装置を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る車輪測定装置は、レール軌道上を走行
する電車等の車両に設けられた車輪の踏面部及びフラン
ジ部の摩耗状態を上記車両を停止させることなく測定す
る車輪測定装置であって、上記車輪のセンターが計測位
置に到達したことを検出する検出部と、上記検出部から
走行方向に所定の距離をおくとともに、上記車輪の車軸
に平行且つ、レールに直交する方向の面状に広がりを有
するラインビームを上記車輪に向かって照射するライン
照明部と、上記ライン照明部から走行方向に所定の距離
をおくとともに車両の通過エリアの外側に、受光面が上
記レールと直角になるように配置され、上記ライン照明
部の照射したビームの反射光を取り込む画像入力部と、
上記検出部により車輪が計測位置に到達したことが検出
された時に上記ライン照明部の照射したビームの上記車
輪の踏面部及びフランジ部からの反射光を画像入力部に
取り込ませる制御部と、上記画像入力部の取り込んだ画
像信号を圧縮して計算機部に送る画像処理部と、上記画
像処理部で処理された画像信号に基づいて車輪のセンタ
ーから該車輪の踏面部及びフランジ部までの距離を求
め、求めた距離に基づいて上記車輪の中心軸上でカット
した踏面部及びフランジ部の断面形状を得る計算機部と
を備えたことを特徴とする。
【0006】なお、上記ライン照明部を上記検出部の両
側に等距離に配置するとともに、上記画像入力部を上記
ライン照明部の外側で、且つ上記検出部から等距離の位
置に配置し、上記検出部により車輪が計測位置に到達し
たことが検出された時に上記ライン照明部の照射したビ
ームの上記車輪の踏面部及びフランジ部からの反射光を
車輪の前後から同時に取り込み、取り込んだ2つの画像
信号に基づいて計測誤差を補正するようにしてもよい。
【0007】また、上記ライン照明部を前記検出部から
所定距離をおいて2つ並設し、上記2つのライン照明部
から走行方向に所定の距離をおいて配置された1つの画
像入力部で上記2つのライン照明部の照射したビームの
反射光を取り込み、取り込んだ2つの画像信号に基づい
て計測誤差を補正してもかまわない。
【0008】そして、上記画像入力部がアオリ機能を備
えていることが好ましい。
【0009】さらに、上記レール上を走行する車輪と平
行且つ等速に走行する走行手段を設け、該走行手段には
少なくとも上記検出部、ライン照明部、画像入力部及び
制御部を配置してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、車輪測定装置のブロック
図を示し、この車輪測定装置はレール1上を走行する車
両の車輪2の位置を検出する検出部3と、車輪2に面状
のビームを照射するライン照明部4と、ライン照明部4
で照射したビームの反射光を取り込み画像信号にして出
力する画像入力部5と、画像入力部5からの画像信号を
受信して車輪2の断面形状のデータを作成する画像処理
部6と、上記検出部3の出力信号に基づいて画像入力部
に画像を取り込ませる制御部7と、画像処理部6のデー
タに基づいて測定結果を処理する計算機部8とから構成
されている。なお、上記計算機部8には検査モードの設
定やパラメータの設定などを行うキーボード9、検査結
果などを表示するモニター10が接続されている。
【0011】上記検出部3は、フォトインタラプタ等の
光電センサ(以下、センサという)で構成され、図2、
図3及び図4に示すように、レール1の外側且つ、レー
ル1の下方に位置するととともに、レール1に直交する
斜め上方に光を照射するように配置され、発光部3aか
ら照射した光が車輪2の踏面部2aで反射し、反射した
光を受光部3bで検出するように構成されたもので、発
光部3aと受光部3bとが車輪2の走行方向に対し同一
位置に配置され、踏面部で反射した光が受光部3bに到
達した時は、センサが車輪2のセンターを検出したこと
がわかるように設置されている。このことは、図5
(a)に示すように、車輪2のセンターがセンサ3に到
達する前は光は車輪2の前方に反射され、図5(b)に
示すように、車輪2のセンターがセンサ3を通過後は光
は車輪2の後方に反射され、車輪2のセンターがセンサ
の位置に到達した時は踏面部2aで反射した光は図5
(c)に示すように、受光部3bで検出することができ
る。上記センサ3が反射光を検出した検出信号は制御部
7に入力され、制御部7では車輪2のセンターが測定位
置に到達したことを認識することができるように構成さ
れている。
【0012】なお、図3において、符号Aの車輪側のエ
リアは車両を走行させる場合の設備限界エリアを示すも
ので、この設備限界エリア内にはいかなる設備も設置す
ることのできない範囲を示している。
【0013】ライン照明部4は、主としてレーザー発光
体のような点光源を使用し、図示しないレンズ及びプリ
ズムからなる光学系によって面状のビームを形成するよ
うに構成されたもので、図2に示すように、センサ3か
ら、車輪2のセンターと踏面部までの距離L2より短い
距離L1に配置され、あたかもビームで車輪2を切断す
るように、車輪2の下方から斜め上方に向かってビーム
を発射するように配置されている。
【0014】このライン照明部4のビームは、図6に示
すように、あたかも車輪2の一部を縦に切断するように
照射されているので、切断面の輪郭と同じ輪郭線bが車
輪2上に表現される。
【0015】なお、上記ライン照明部4はスポットレー
ザを高速にスキャンさせて車輪上に輪郭線を表示するよ
うにしてもかまわない。
【0016】画像入力部5はCCDエリアセンサで構成
され、このCCDエリアセンサ5は上記センサが車輪2
が測定位置(車輪2のセンター)に到達したことを検知
したタイミングで車輪2上に照射されたビームが形成す
る車輪2の踏面部及びフランジ部の2次元画像を画像信
号に変換して出力するように構成されている。
【0017】このCCDエリアセンサ5はレール1の上
方で車輪の前方から画像を取り込むようにしなければな
らないが、走行する車両に対しレール上の車輪の走行方
向に設置することはできないため、実際の設置位置はレ
ールの外側のしかも車輪の下方に位置する設備限界エリ
ア外に設置しなければならない。この場合、撮像面であ
るCCD5bがレールと直角になるように設置するとと
もに、光軸から外れた位置の画像を有効に取り込むため
にCCD5bに対してレンズ5aの位置を平行移動させ
たアオリ構造をとり、CCDエリアセンサ5の実装位置
は車輪の前方になくとも、あたかも仮想CCDエリアセ
ンサ5’(仮想基本位置)で取り込んだ画像と同じ画像
が得られるようにした。
【0018】もし、このようにしないでCCD5bの中
心とレンズ5aの光軸が一致した一般のCCDエリアセ
ンサ5を使用すると、CCD5bの隅に車両断面形状が
小さく写ることになり、分解能が粗く測定精度が悪くな
るが、アオリ構造をとることによりCCD5bすべてを
有効に利用した高分解能の画像を撮ることができる。な
お、符号5a’は仮想CCDエリアセンサ5’における
レンズの位置を示す。
【0019】画像処理部6はCCDエリアセンサ5から
の画像信号から必要な部分を切り出し、車輪断面を示す
画像が一本の曲線となるよう細線化処理等をおこない、
結果的に大幅なデータ圧縮を行った上で、計算機部8に
送り踏面部2a及びフランジ部2bの断面形状a(図7
(b)参照)を求めることができるようにする。車輪は
測定装置を次々と通過していくため、1つの車輪にかか
わる処理は次の車輪がセンサ3を通過するまで短い時間
内に非常に高速で行う必要があり、画像処理部ではデー
タを圧縮して(切り取り及び細線化処理して)計算機部
に送信し、詳細な計算処理は計算機部側で行なわせる。
【0020】制御部7は、車輪2が所定の位置に到達し
たことを検出したセンサ3の検出信号をトリガにしてC
CDエリアセンサ5のシャッターをONし、CCDエリ
アセンサ5が取り込んだ画像信号を画像処理部6に送信
させるまでの一連の制御を行うように構成されている。
【0021】計算機部8はパーソナルコンピュータ等の
汎用のパソコン及び専用の画像処理ユニットを含み、処
理プログラムに従って画像処理部6から圧縮して送信さ
れた画像信号から踏面部2a及びフランジ部2bの断面
形状を測定し、測定結果をモニターに表示するととも
に、ハードディスク等の記憶装置に記憶するようにした
ものである。
【0022】なお、上記計算機部8は測定現場に設置す
る必要はなく、計測室等に設置し、通信回線を介して制
御部7を制御したり、画像処理部6からのデータを受信
して測定を行えるようにしてもかまわない。そして、計
算機部8と画像処理部6及び制御部7との間の通信回線
は有線、無線のいずれであってもかまわない。
【0023】上記構成の車輪計測装置によれば、キーボ
ードから計測する車両の編成や整理番号等の条件を入力
して計測後のデータ処理を行えるように準備した後、対
象の車両がレール上を測定装置に向かって走行してくる
のを待つ。
【0024】センサ3は、発光部3aから光を発射し、
受光部3bに反射光が入光するのを待つ。受光部3bで
反射光を検出した検出結果は制御部7に入力され、制御
部7では車輪2が計測位置に到達(車輪2のセンターを
検出)したと判断し、CCDエリアセンサ5のシャッタ
ーをONして、車輪2上に照射されたビームが形成する
車輪2の踏面部2a及びフランジ部2bの2次元画像を
取り込み、画像信号として画像処理部6に出力する。
【0025】画像処理部6では入力された画像信号から
必要な部分を切り出し、車輪断面を示す画像が一本の曲
線となるよう細線化処理等をおこない、結果的に大幅な
データ圧縮を行った上で画像信号を計算機部8に送信す
る。
【0026】CCDエリアセンサ5で取り込んだ画像
は、あたかもライン照明部4で車輪2を切断(図6参
照)したように取り込まれる。画像処理部6では取り込
んだ画像を切り取り及び細線化処理して図7(a)のよ
うにする。計算機部8では取り込んだ画像データから正
しい踏面部及びフランジ部の断面形状を求める。この断
面形状を求めるためには、車輪のセンターからライン照
明部4のラインビームまでの距離をLとするとともに、
車輪の軸心方向にn分割してレール1から踏面部2a及
びフランジ部2bまでの距離をそれぞれH1、H2、・・
nとし、車輪2のセンターから踏面部2a及びフラン
ジ部2bまでの距離をそれぞれR1、R2、・・Rnとす
ると、図8に示すように、距離Rnは計算式(1)から
求めることができる。
【0027】Rn 2=L2+(Rn−Hn2n=(L2+Hn 2)/2Hn・・・・・・・・(1) 求められた距離R1、R2、・・Rnに基づいて2次元画
像を再生すると図7(b)に示すように車輪2を中心軸
上で縦に分割した断面形状を再現することができ、簡単
な演算処理で踏面部及びフランジ部の断面形状を求める
ことができる。
【0028】計算機部8では、求められた断面形状から
図9(a)に示すように各部の数値データを定義し、求
めた数値データを図9(b)に示すようにモニター上に
表示するとともに、ハードディスク等の記憶装置に記憶
させる。
【0029】次に、2つのライン照明部と、2つのCC
Dエリアセンサとを設け、2つのCCDエリアセンサで
取り込んだ2つの画像データを補完して正しい車輪の形
状を得る車輪測定装置について説明する。この車輪測定
装置は、図10に示すように、センサ3を挟んで対称す
る位置にライン照明部15、16とCCDエリアセンサ
17、18とを配置したもので、車輪2が所定の位置に
到達(車輪2のセンターを検出)した時、第1のCCD
エリアセンサ17と、第2のCCDエリアセンサ18と
のシャッターを同時にONし、取り込んだ画像信号を1
つの画像処理部6に送信する。この画像処理部6では前
述のごとく必要な部分を切り取り細線化処理を行った後
に計算機部8に送信する。計算機部8では2つの画像デ
ータを所定のアルゴリズムで処理して車輪2の断面形状
データを得る。このアルゴリズムは図11に示すよう
に、2つのライン照明部15、16のラインビーム間の
距離をLd、車輪2のセンターから第1のライン照明部
15のラインビームまでの距離をL1とし、第1のCC
Dエリアセンサ17で取り込んだレール1から踏面部2
a及びフランジ部2bの表面までの距離をHa1〜Han
し、車輪2のセンターから踏面部2a及びフランジ部2
bの表面までの距離をR1〜Rnとすると、第1のCCD
エリアセンサ17で取り込んだ画像データから車輪2の
センターから踏面部及びフランジ部までの距離をR1
2、・・Rnを求めるためには、図11に示すように、
距離Rnは計算式(2)から求めることができる。
【0030】Rn 2=L1 2+(Rn−Han2n=(L1 2+Han 2)/2Han・・・・・・・・(2) 同様に、第2のCCDエリアセンサ18で取り込んだ画
像データからレール1から踏面部2a及びフランジ部2
bの表面までの距離をHb1、Hb2、・・Hbnとし、車輪
2のセンターから踏面部2a及びフランジ部2bの表面
までの距離をR1、R2 、・・Rnを求めるためには、図
11に示すように、距離Rnは計算式(3)から求める
ことができる。
【0031】 Rn 2=(Ld−L12 +(Rn−Hbn2n=(Ld 2−2Ld×L1+L1 2+Hbn 2)/2Hbn・・・(3) 計算式(2)(3)から求められたR1、R2、・・Rn
に基づいて2次元画像を再生すると図7(b)に示すよ
うに、車輪2をセンターで縦に分割した状態の踏面部及
びフランジ部の輪郭線bを再現することができ、簡単な
計算処理で断面形状を求めることができる。
【0032】なお、符号17’、18’はそれぞれ第1
のCCDエリアセンサ17及び第2のCCDエリアセン
サ18の仮想基本位置に設置されたCCDエリアセンサ
を示す。
【0033】上述の計測装置ではセンサが車輪2のセン
ターを確実に検出できない場合(踏面部のフラットな摩
耗等により)車輪2のセンターから第1のライン照明部
15のラインビームまでの距離L1は必ずしも2つのラ
イン照明部15、16のラインビーム間の距離Ldの1
/2になるとは限らず変動する値になることが想定され
るが、Ha、Hbは画像データから求められ、Ldは固定
値であるので、Ha、Hb及びLdを関数とする単純な2
次方程式で車輪2のセンターから踏面部、フランジ部ま
での半径を求めることができ、測定のタイミングから発
生する誤差は半径R 1、R2、・・Rnを算出する際には
何ら影響することはない。固定値であるLと、画像デー
タから求められるHa、Hbの3つの関数からL1を求
め、求めたL1を計算式(2)に代入することにより車
輪2のセンターから踏面部及びフランジ部までの距離
(半径)R1、R2、・・Rnを算出することができ、よ
り正確な輪郭線bを求めることができる。
【0034】次に、1つのCCDエリアセンサで2つの
ライン照明部が形成する踏面部及びフランジ部の輪郭線
を取り込み、取り込んだ画像データから車輪2の寸法を
算出する計測装置について説明する。この計測装置は図
12に示すように第1のライン照明部20と第2のライ
ン照明部21とからなる2つのライン照明部を所定間隔
pをおいて並設して車輪2に対し平行な2本のビーム
を照射し、車輪2のセンターが計測位置に到達した特に
CCDエリアセンサ22のシャッターをONして、車輪
2に投影された踏面部及びフランジ部の2つの輪郭線を
1つのCCDエリアセンサ22で同時に取り込む。な
お、この場合、2つのレーザービームの面がCCDエリ
アセンサ22の焦点深度に含まれるように2つのライン
照明部20、21の間隔Lpを設定すればよい。
【0035】CCDエリアセンサ22で取り込んだ画像
データは画像処理部6で細線化処理され、計算機部8で
2つの画像データを所定のアルゴリズムで処理して車輪
2の断面形状を得る。このアルゴリズムは、図13に示
すように、2つのライン照明部20、21のビームの距
離をLp、車輪2のセンターから第1のライン照明部2
0のビームまでの距離をL1とし、CCDエリアセンサ
22で取り込んだレール1から踏面部2a及びフランジ
部2bまでの距離をHc1、Hc2、・・Hcnとし、車輪2
のセンターから踏面部2a及びフランジ部2bまでの距
離をR1、R2、・・Rnとすると、第1のライン照明部
20によって形成される輪郭線を取り込んだ画像データ
から車輪2のセンターから踏面部及びフランジ部までの
距離R1、R2、・・Rn は、計算式(4)から求めるこ
とができる。
【0036】Rn 2=L1 2+(Rn−Hcn2n=(L1 2+Hcn 2)/2Hcn・・・・・・・・(4) 同様に、第2のライン照明部21によって形成される輪
郭線を取り込んだ画像データのレール1から踏面部2a
及びフランジ部2bまでの距離をHd1、Hd2、・・Hdn
とし、車輪2のセンターから踏面部及びフランジ部まで
の距離R1、R2、・・Rnは計算式(5)から求めるこ
とができる。
【0037】 Rn 2=(L1−Lp2+(Rn−Hdn2n=(L1 2−2L1×Lp+Lp 2+Hdn 2)/2Hdn・・・(5) 計算式(4)(5)から求められたR1〜Rnに基づいて
2次元画像を再生すると図7(b)に示すように車輪2
をセンターで縦に分割した状態の輪郭線bを再現するこ
とができる。なお、符号22’はCCDエリアセンサ2
2の仮想基本位置に設置されたCCDエリアセンサを示
す。
【0038】上述の計測装置によれば、1つのCCDエ
リアセンサで正確な計測をすることができるので、コス
トダウンを図ることができる。
【0039】次に、車輪測定装置を計測する車両と並走
させる車輪測定装置について説明する。この車輪測定装
置は、図14(a)に示すように、レール1に並設して
第2の軌道30を設置し、この軌道上を走行する走行手
段である軌道車31に支柱32を介して腕部33を車輪
2に直交するように設け、この腕部33の先端に追随用
のゴムローラ34、支柱35を介してライン照明部4、
支柱36を介してCCDエリアセンサ5を設置するとと
もに、画像処理部6及び制御部7を搭載したもので、図
示しないモーター等の駆動装置で追随用のローラ34が
車輪2に常に当接する状態で走行するように制御され、
走行しながら連続的に踏面部とフランジ部との輪郭線を
取り込むようにし、車輪2の全周の断面形状を計測する
ようにしたものである。
【0040】なお、追随用のローラ34は腕部33に設
けられたエアシリンダー等の駆動装置37により前後動
するように制御され、計測時には車輪に対応する位置ま
で前進させ、他の車輪を計測する時や計測を終了する時
は駆動装置37を作動させてローラ34を車輪2から離
脱させる(図14(b)参照)。
【0041】なお、上記制御部7には図示しない送信機
を設け、画像処理部6で処理された画像データを計算機
部に送信するとともに、計算機部側からの制御信号を受
信させればよい。
【0042】上述の車輪計測装置によれば、固定式の計
測装置の場合は車輪2の一部の断面形状しか求めること
はできないが、車両と等速に走行しながら画像データを
取り込むことにより、車輪2の全周の断面形状を求める
ことができる。
【0043】なお、上述の軌道車には1つのライン照明
部と1つのCCDエリアセンサを搭載した測定装置につ
いて説明したが、2つのライン照明部と2つのCCDエ
リアセンサまたは、2つのライン照明部と1つのCCD
エリアセンサからなる測定装置を搭載してもかまわな
い。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、装置を構成す
る部材を車両の走行を妨げる位置に設置することなく測
定装置を構築することができるとともに、計測装置、特
に検出部、ライン照明部、画像入力部をパッケージ化す
ることができ、装置の移動、設置を容易にすることがで
きる。また、車両を停止することなく連続的に車輪の摩
耗状態を測定することができ、大量の車輪の検査を人手
を介することなく自動的に測定することができるので定
期的な検査を容易にし、車両運行上の安全性を高めるこ
とができるとともに、検査者の安全と労力の軽減とを図
ることができる。
【0045】請求項2の発明によれば、2つのCCDエ
リアセンサで取り込んだ画像から、画像を取り込むタイ
ミングのずれによる誤差を補正できるので、より精度の
高い車輪の測定を行うことができる。
【0046】請求項3の発明によれば、製造コストを抑
え、且つ精度の高い車輪の測定を行うことができる。
【0047】請求項4の発明によれば、CCDエリアセ
ンサに車輪断面形状を有効に取り込むことができ、測定
精度の向上を図ることができる。
【0048】請求項5の発明によれば、人手を介するこ
となく、又、分解することなく自動的に車輪の全周の測
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輪測定装置のブロック図
【図2】車輪と上記測定装置との関係を示す正面図
【図3】車輪と上記測定装置との関係を示す側面図
【図4】車輪と上記測定装置との関係を示す平面図
【図5】(a)(b)(c)は車輪とセンサとの関係を
説明する車輪の正面図
【図6】ライン照明部と車輪との関係を説明する車輪の
正面図及び側面図
【図7】(a)(b)はCCDエリアセンサが取り込ん
だ画像及び補正後の画像
【図8】CCDエリアセンサが取り込んだ画像から半径
を算出するための説明図
【図9】(a)(b)は補正後の画像から求める数値を
表示するモニター画面の説明図
【図10】車輪測定装置の他の例を示す平面図
【図11】上記他の例の車輪測定装置におけるCCDエ
リアセンサが取り込んだ画像から半径を算出するための
説明図
【図12】車輪測定装置の別の例を示す平面図
【図13】上記別の例の車輪測定装置におけるCCDエ
リアセンサが取り込んだ画像から半径を算出するための
説明図
【図14】(a)(b)は車輪測定装置のさらに別の例
を示す正面図及び要部平面図
【符号の説明】
1 レール 2 車輪 3 センサ 4 ライン照明部 5 画像入力部(CCDエリアセンサ) 6 画像処理部 7 制御部 8 計算機部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール軌道上を走行する電車等の車両に
    設けられた車輪の踏面部及びフランジ部の摩耗状態を上
    記車両を停止させることなく測定する車輪測定装置であ
    って、 上記車輪のセンターが計測位置に到達したことを検出す
    る検出部と、 上記検出部から走行方向に所定の距離をおくとともに、
    上記車輪の車軸に平行且つ、レールに直交する方向の面
    状に広がりを有するラインビームを上記車輪に向かって
    照射するライン照明部と、 上記ライン照明部から走行方向に所定の距離をおくとと
    もに車両の通過エリアの外側に、受光面が上記レールと
    直角になるように配置され、上記ライン照明部の照射し
    たビームの反射光を取り込む画像入力部と、 上記検出部により車輪が計測位置に到達したことが検出
    された時に上記ライン照明部の照射したビームの上記車
    輪の踏面部及びフランジ部からの反射光を画像入力部に
    取り込ませる制御部と、 上記画像入力部の取り込んだ画像信号を圧縮して計算機
    部に送る画像処理部と、 上記画像処理部で処理された
    画像信号に基づいて車輪のセンターから該車輪の踏面部
    及びフランジ部までの距離を求め、求めた距離に基づい
    て上記車輪の中心軸上でカットした踏面部及びフランジ
    部の断面形状を得る計算機部とを備えたことを特徴とす
    る車輪測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ライン照明部を前記検出部の両側に
    等距離に配置するとともに、前記画像入力部を上記ライ
    ン照明部の外側で、且つ上記検出部から等距離の位置に
    配置し、上記検出部により車輪が計測位置に到達したこ
    とが検出された時に上記ライン照明部の照射したビーム
    の上記車輪の踏面部及びフランジ部からの反射光を車輪
    の前後から同時に取り込み、取り込んだ2つの画像信号
    に基づいて計測誤差を補正する請求項1記載の車輪測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ライン照明部を前記検出部から所定
    距離をおいて2つ並設し、上記2つのライン照明部から
    走行方向に所定の距離をおいて配置された1つの画像入
    力部で上記2つのライン照明部の照射したビームの反射
    光を取り込み、取り込んだ2つの画像信号に基づいて計
    測誤差を補正する請求項1記載の車輪測定装置。
  4. 【請求項4】 前記画像入力部がアオリ機能を備えた請
    求項1、2又は3記載の車輪測定装置。
  5. 【請求項5】 前記レール上を走行する車輪と平行且つ
    等速に走行する走行手段を設け、該走行手段には少なく
    とも前記検出部、ライン照明部、画像入力部及び制御部
    を配置した請求項1、2、3又は4記載の車両測定装
    置。
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