JP2015215267A - 車輪形状測定方法と車輪形状測定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の車輪形状測定方法は、車両に装備されている車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定方法において、車両の走行速度又は車両の走行により回転する車輪の回転速度(以下まとめて「走行速度」という。)を計測して、計測された走行速度と等速(略等速を含む。)で、当該車両と同方向に、レーザ光源及び受光器(以下「測定センサ」という。)及び速度差センサを含む測定系を移動させる。この同方向等速移動中に、速度差センサにより前記走行速度との速度差を検知し、検知された速度差に追従して前記測定系を車両に追従させて等速移動(以下「追従等速移動」という。)させる。この追従等速移動中に前記測定センサのレーザ光源から前記回転中の車輪の少なくとも踏面にレーザ光を照射し、踏面から反射されるレーザ反射光(以下単に「反射光」という。)を前記測定センサの受光器で受光し、受光して得られた反射光信号(電気信号)の変動から車輪形状を測定する方法である。この反射光信号をコンピュータ(PC)で演算処理して解析することにより、反射光信号の変動から車輪の異常を検知できるようにする。
本発明の車輪形状測定装置は、車両に装備された車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定装置において、車両の走行速度を計測できる速度計測器と、車両に装備されている車輪にレーザ光を照射して車輪からの反射光を受光できる測定センサと、速度差センサと、前記両センサを含む測定系を搭載して走行するスライダーと、スライダーを走行させる走行駆動体を備え、前記速度計測器はスライダーよりも車両走行方向手前に設置固定されて、車輪形状測定開始前に車両の走行速度を計測することができ、前記速度差センサは車両の走行速度とスライダーの移動速度との速度差を検知することができ、前記走行駆動体は速度差センサで検知された速度差に応じてスライダーの走行速度を変えて、スライダーを走行車両に追従等速移動させることができ、前記測定センサのレーザ光源は前記追従等速移動中に、走行車両に装備された回転中の車輪にレーザ光を照射することができ、前記測定センサの受光器は車輪から反射される反射光を受光することができ、反射光を受光して得られた反射光信号に基づいて車輪形状を測定できるようにした車輪形状測定装置である。
(1)測定系を車両と同方向に移動しながら測定センサのレーザ光源からレーザ光を車輪に照射し、車輪からの反射光を受光器で受光するので、回転中の車輪の全周の形状測定を行って、車輪全周の異常を検知することができ、車輪の保守、交換等に必要且つ十分なデータを、効率良く得ることができる。しかも、測定系を車両と同方向移動及び追従等速移動させながら測定するため、車両の走行速度が変動しても車輪の全周形状を高精度に測定可能である。
(2)前方車輪の形状測定後に、測定系が測定開始箇所まで戻るので、一台で一両の車両の前方車輪と後方車輪を測定することができる。
(3)測定系をレールの左右両側に配置すれば、車両の左右の車輪を同時に計測することができ、作業効率が良い。
(4)測定センサによる形状測定と、カメラの撮影画像とを併用して車輪の異常を確認できるようにした場合は、目視確認もできるので、測定センサだけで測定する場合よりも異常確認精度が向上する。
(5)車輪にマーキングすることにより、車輪の周方向どの箇所が異常であるかを特定することもできる。
(6)走行駆動体をリニアモータにすれば、スライダーを高速移動させても追従応答が速く、スライダーに搭載された測定系の揺れも少なく測定精度が低下しない。
本発明の車輪形状測定方法は、車両T(図1)に装備された各車輪Wの全周の形状、特に、車輪の踏面の異常を測定して、その測定形状に基づいて車輪の異常を検知できるようにした方法である。
前記車輪形状測定装置1を使用して車輪形状を測定するには次のようにする。
(1)速度計測器2(2a、2b)により、走行中の車両Tの走行速度を計測し、スライダー3を計測された速度に合わせて、車両Tと同方向(図2の矢印方向)に移動させて、スライダー3に搭載されている測定センサ4及び速度差センサ7を含む測定系を同方向に移動(同方向移動)させる。
本発明の車輪形状測定方法では、車輪形状をカメラC(図6(a))で撮影して、反射光21(図6(a))に基づく測定と、カメラCによる撮影画像との双方で車輪形状の異常を検知することもできる。カメラCによる撮影はレーザ光照射方向と同じ方向又は異なる方向から行うことができるが、車輪Wに対するレーザ光20の照射箇所と、カメラCによる撮影箇所との位置関係を特定しておくことにより、反射光21に基づく車輪形状測定箇所とカメラCでの撮影画像との位置関係を特定することができ、反射光21に基づいて検知された車輪Wの異常を、撮影画像を目視して確認することもできる。カメラ撮影はビデオカメラによる動画撮影であってもよい。カメラを使用する場合も、ビデオカメラを使用する場合も、照明光(例えば、ストロボ)を投射する場合は、照明光が、車輪Wに投射されるレーザ光20に悪影響が及ばないようにする。これらカメラCもスライダー3に搭載して車両Tと同方向に追従等速移動しながら撮影できるようにする。カメラCは撮影する車輪Wの数だけ搭載する。撮影された画像は目視できるため、前記反射光測定と併用して車輪Wの異常を検知することができる。
本発明の車輪形状測定方法では、前記のように、走行車両の走行速度を計測する必要がある。その計測方法は、車両Tの走行速度を計測できればどのような方法であってもよい。その一例としてレーザドップラ方式による方法がある。レーザドップラ方式は、図7(a)(b)のように、レールRの側方に設置したレーザドップラセンサDから車両Tにレーザビームを照射し、その反射光(散乱光)を光学系で受信して光電変換し、その検出信号からドップラ周波数成分を抽出し、その抽出値に基づいて、車両Tの移動速度を算出する方法である。
fd1=2/λ sin(4/φ)・V・cos(θ−φ/4)・・・(1)
fd2=2/λ sin(4/φ)・V・cos(θ+φ/4)・・・(2)
で表される。
λ:レーザ波長
φ:2本のレーザ光のなす角度
V:移動物体の移動速度
θ:2本のレーザ光の接線からの傾き角
fd=|fd1−fd2|=2/λ・V・sin(φ/2)・cosθ・・・(3)
この式から分かるように、車両Tの速度Vに比例した周波数が検出される。また、式の中に受光位置の角度成分がないため、受光面に対する位置の制約がなく、車両Tからの散乱光をどの位置で受光してもよく、レンズなどで散乱光を集光しても速度を正確に捉えることができる。従って、移動する車両Tに差動型LDVから照射すれば車両Tの走行速度を計測することができる。
本発明における車両走行速度の計測は図2に示すように、スライダー3に搭載されている測定センサ4よりも車両Tの走行方向手前に設置固定されている速度計測器2(2a、2b)で計測する方法である。具体的には図8(a)(b)に示す方法で行うこともできる。この方法は、レールRの外側に設けた台(例えば、コンクリート製)の上にベースG(例えば、H型鋼)を設置し、そのベースGに二つの検知器(先端検知器2a、後端検知器2b)をレールRに沿って間隔をあけて取り付け、その間隔を所定長(例えば、50cm、1m等)に設定し、ベースGに反射板Hを取り付ける。反射板HはレールRを挟んで検知器2a、2bと対向配置する。検知器2a、2bからはレーザ光を投射する。車輪Wがないときはそのレーザ光が反射板Hで反射され、検知器2a、2bで受光されて、それらの受光信号が図8(c)のように1(ON)になる。車両Tの走行が進行して車輪Wが先端検知器2aに差し掛かると、先端検知器2aから投射されているレーザ光が遮断されて反射板Hからの反射光がなくなって、先端検知器2aの受光信号が図8(c)のように0(OFF)になる。車両Tの走行が更に進行して車輪Wが後端受光器2bに差し掛かると、後端受光器2bから投射されているレーザ光が遮断されて反射板Hからの反射光がなくなって後端受光器2bの受光信号が図8(c)のようになる。このとき、検知器2a、2b間の間隔をs、両検知器2a、2bが遮断された時間差をt(図8(c))、車両の走行速度をvとすれば、v=s/tとして計測(算出)することができる。
走行中の車輪Wの踏面形状を正確に測定するためには、測定センサ4が搭載されているスライダー3の移動速度を、車両Tの走行速度変動(車輪Wの回転速度変動)に合わせて追従等速移動(同期移動)させる必要がある。そのためには車輪Wの回転速度とスライダー3の移動速度の差(速度差)を検知して、その差が零になるようにする。追従等速移動させる方法の一例を図6(a)、図9(a)に基づいて説明する。図6(a)、図9(a)の7は速度差センサであり、スライダー3に搭載されており、レーザビームLBを車輪WのフランジF(図6(a))に向けて照射し、フランジFからの反射光を受光するものである。速度差センサ7は図9(a)のように、測定センサ4の側方に配置してあり、速度差センサ7と測定センサ4との距離K(図9(a))を調節することにより、測定センサ4のレーザ光照射面から車輪Wの踏面Bまでの距離を測定センサ4の焦点距離(例えば300mm)に設定する。この速度差センサ7からレーザビームLBを車輪WのフランジFに向けて照射しておく。車輪WがレーザビームLBに差し掛からないときはフランジFからの反射光がないため、速度差センサ7の出力は図9(b)のように「0」になるが、車輪WがレーザビームLBに差し掛かるとフランジFからの反射光があるため速度差センサ7の出力は図9(b)のように「1」になる。この出力を検出して、「0」の場合(車輪がない場合:車輪の回転速度よりもスライダーの移動速度が遅い場合)はスライダー3の移動速度を速くし、「1」の場合(車輪がある場合:車輪の回転速度よりもスライダーの移動速度が速い場合)はスライダー3の移動速度を遅くすることにより、スライダー3の移動速度を制御して、スライダー3を車両Tの走行に追従させて等速移動(同期移動)させることができる。この場合、速度差センサ7の出力である「0」「1」の間隔を狭くすれば(検出間隔を狭くすれば)、車両Tに対するスライダー3の追従(同期)精度が向上し、測定センサ4のレーザ光出射面から車輪Wの踏面Bまでの距離変動が少なくなり、初期設定値である300mmに保持され、測定センサ4での車輪形状測定精度を一定或いはほぼ一定に維持できる。
本発明の車輪形状測定装置の一例を、図面を参照して詳細に説明する。図1〜図6に示した車輪形状測定装置1は、速度計測器2と、スライダー3と、スライダー3に搭載された測定センサ4及び速度差センサ7と、スライダー3の走行を案内する走行ガイド8と、スライダー3を走行ガイド8に沿って走行させる走行駆動体32と、コンピュータ(PC)を備える。
図2の車輪形状測定装置1の測定センサ4はレーザ光源5と受光器6(図6(a))を一つの筐体に内蔵してある。この測定センサ4を一台のスライダー3に前後に離して搭載して、一つの車輪ユニットXの二つの車輪W1、W2を同時に測定できるようにしてある。詳しくは、前記二つの測定センサ4は、図2、図5のように、スライダー3の上に設けた支持具9に支持されている。二つの測定センサ4の間隔は夫々の測定センサ4のレーザ光源5から出射されるレーザ光20(図6(a))が、車両Tの先方車輪ユニットX1の二つの車輪W1、W2(図2)の夫々に同時に照射できる間隔にしてある。これら測定センサ4の出射面から車輪Wの踏面Bまでの距離は、測定センサ4の焦点距離に合わせて設定する。この実施形態では300mmにしてある。
測定センサ4のレーザ光源5は図6(a)のように車輪Wの横幅よりも横広がりのレーザ光20を出射して、車輪表面Aの全幅を横断して照射できるようにしてある。レーザ光源5はレーザ光20を連続出射して車輌Tの走行により回転する車輪Wが一回転するとその車輪Wの全周に照射される。照射されたレーザ光20は車輪Wが一回転すると車輪全周から反射されて反射光21となって測定センサ4の受光器6に受光される。レーザ光20が連続出射であることから、反射光21も連続反射光となる。しかし、そのままでは、受光した反射光21が車輪Wの全周の何処の箇所から反射されたものであるかの判断(車輪における反射位置の特定)が困難であるため、この実施形態では、受光器6で受光した車輪全周からの反射光21を図6(a)ように任意の間隔(例えば、車輪全周を100等分した場合の間隔3.6度)で間欠的に取り出して、反射光21が車輪Wのどの箇所から反射されたものであるかを特定(判別)できるようにする。
測定センサ4の受光器6は車輪Wに照射されて、当該車輪Wから反射されるレーザ反射光(反射光)21(図6(a))を受光するものである。受光して得られた反射光信号の波形Oをモニタ画面Mに表示すると図6(b)のようになる。この反射形状Oは車輪表面Aへの照射形状P(図6(a))と同じ形状である。車輪Wが摩耗していたり、欠損していたりする(車輪に異常がある)と、反射形状Oに図6(c)のように乱れNが生ずる。
本発明の車輪形状測定装置は、走行中の車輪Wの全周形状を測定するものであるため、測定センサ4(それが搭載されているスライダー3)を車輪W(車両T)の走行方向と同方向移動させる必要がある。この実施形態では、前記のように、速度計測器2で走行速度を計測できるようにしてある。速度計測器2はスライダー3に搭載されている測定センサ4よりも車両Tの走行方向手前側に設置固定されている。速度計測器2の一例はレーザドップラ方式によるものであり、その測定原理は前記したとおりである。速度計測器2により走行速度が検出されると、制御回路33(図10)がその速度に合わせて走行駆動体(スライダードライバ)32(図10)を制御して、スライダー3の移動速度を走行速度に合わせて、スライダー3を車両Tと同方向に等速移動させることができるようにしてある。
車両Tの走行速度は変動する。これに伴って、車輪Wの回転速度も変動する。車両Tを車庫(ピット)に収納したり、ピットから出庫したりする場合は速度が変動する。これら変動に応じて走行駆動体32(図10)を制御して、スライダー3の移動速度を走行速度に追従させる必要がある。そこで本発明では測定センサ4が搭載されているスライダー3に速度差センサ7(図2〜図5、図6(a)、図9(a))をも搭載して、速度差センサ7で変動を検知し、その検知出力に応じて、制御回路34(図10)によりスライダー3の移動速度を制御して、車両Tに追従等速移動できるようにしてある。
スライダー3はレ―ルRと並行に配置された走行ガイド8(図2)に沿って往復移動して、スライダー3に搭載された測定センサ4及び速度差センサ7等の測定系を往復移動させるものである。走行ガイド8は細長ケース状である。スライダー3は走行ガイド8の上にセットされており、走行ガイド8のケース8a(図5)内に収容されている走行駆動体32(図10)と連動させて、走行駆動体32の作動により走行ガイド8に沿って往復移動できるようにしてある。
走行駆動体32(図10)はスライダー3を走行ガイド8に沿って往復移動走行させるものであり、例えば、モータとその回転により回転するスプラインシャフトとの組み合わせ、或いはリニアモータ等を使用することができる。スプラインシャフトやリニアモータ等は走行ガイド8のケース8a(図5)内に収容しておくことができる。走行駆動体32は車両Tの走行速度又は車輪Wの回転速度に応じて制御回路33、34(図10)で制御されて、スライダー3を車両Tの走行速度又は車輪Wの回転速度と等速で車両Tに追従等速移動させることができる。
スライダー3には車輪表面Aを撮影可能なカメラC(図6(a))を搭載することもできる。カメラCの設置個所は任意箇所とすることができる。いずれの箇所に設置した場合も、撮影箇所とレーザ光照射位置との位置関係を把握できるようにする。例えば、異なる方向から撮影できるように設置する場合は、車輪Wへのレーザ光照射位置と180度ずれた箇所、90度ずれた箇所といったように設置すると、車輪Wの反射光検知箇所とカメラCでの撮影箇所の対応関係を把握し易くなり、反射光検知に基づく形状測定箇所の状況を、撮影画像で目視確認することができる。カメラCは静止画撮影用であっても動画撮影用であってもよい。本発明では、カメラCを搭載した場合は、このカメラCも測定系に含まれる。
車輪Wにはペンキなどで目印を付しておく(マーキングする)と、車輪Wの異常が検知された場合、異常箇所が車輪Wのどこにあるかを把握することができる。
前記スライダー3には帯状のケーブルガイド11(図5)が連結されている。ケーブルガイド11は支持台12の上に設置するとか、一端(移動端)側13をスライダー3と共に往復移動する連結具14に固定し、他端(固定端)側15を支持台12の終端部12aに固定して、スライダー3が前進移動すると連結具14と共に同方向に移動し、スライダー3が戻り移動すると連結具14と共に同方向に戻り移動できるようにしてある。スライダー3はケーブルガイド11と前記のように連結されることにより安定走行でき、走行時の行き過ぎや戻り過ぎが規制されるようにしてある。
本発明の車輪形状測定装置は、営業車両に装備されている車輪Wであっても、その他の車両(例えば、測定専用車両)に装備されている車輪Wであっても測定することができる。営業車両に装備されている車輪Wの測定は、例えば、車両Tを車庫入れする時(通常走行速度10km/h)或いは車庫から出すとき(走行速度の遅いとき)に行うと測定し易い。この場合は、図2のように、本発明の車輪形状測定装置1を、車庫の入り口側(車庫内)のレールRの側方に設置しておく。
本発明の車輪形状測定装置は次のようにして使用することができる。図2において、車両Tが矢印方向に走行して車両先端が速度計測器2に差し掛かると車両Tの走行速度が計測される。
前記説明はあくまでも一例であり、一両の車両Tの先方車輪ユニットX1の車輪W1、W2と後方車輪ユニットX2の車輪W1、W2を二回に分けて測定する場合であるが、可能であれば一両の車両Tの先方車輪ユニットX1の車輪W1、W2と後方車輪ユニットX2の車輪W1、W2を同時に測定することもできる。この場合も測定終了後は測定開始箇所S―Sに戻って次の測定に備える。本発明では、可能であれば、車輪Wを一個ずつ測定することもできる。本発明の目的を達成できる範囲で、測定方法、測定装置の構成等を変えることができる。
2 速度計測器
2a 先端検知器
2b 後端検知器
3 スライダー(走行体)
4 測定センサ
5 レーザ光源
6 受光器
7 速度差センサ
8 走行ガイド
8a (走行ガイドの)ケース
9 支持具
11 ケーブルガイド
12 支持台
12a (支持台の)終端部
13 (ケーブルガイドの)一端(移動端)側
14 連結具
15 (ケーブルガイドの)他端(固定端)側
20 レーザ光
21 反射光
32 走行駆動体(スライダードライバ)
33 制御回路
34 制御回路
50 レーザ光源
51 ビームスプリッタ
52 ミラー
A 車輪表面
B (車輪の)踏面
C カメラ
D レーザドップラセンサ
E 測定終了箇所
F (車輪の)フランジ
G ベース
H 反射板
LB レーザビーム
K 距離
M モニタ画面
N 乱れ
O 反射形状
P 照射形状
PD 受光素子
R レール
S 測定開始箇所
T 車両
W 車輪
W1 (車輪ユニット先方の)車輪
W2 (車輪ユニット後方の)車輪
X 車輪ユニット
X1 先方車輪ユニット
X2 後方車輪ユニット
Claims (12)
- 車両に装備されている車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定方法において、
車両の走行速度を計測し、
計測された走行速度と等速で、当該車両と同方向に測定センサ及び速度差センサを含む測定系を移動させ、この同方向等速移動中に速度差センサにより車両の走行速度と測定系の移動速度との速度差を検知し、検知された速度差に追従して前記測定系を車両に追従等速移動させ、
前記追従等速移動中に測定センサのレーザ光源から回転中の車輪の少なくとも踏面にレーザ光を照射し、踏面から反射される反射光を前記測定センサの受光器で受光し、受光して得られた反射光信号の変動から車輪形状を測定する、
ことを特徴とする車輪形状測定方法。 - 請求項1記載の車輪形状測定方法において、
車輪形状測定後に、測定系を測定開始箇所に戻り移動させ、戻ってから、前記測定系の走行を再開させて同方向等速移動させ、走行車両に追従等速移動させて、後方車輪の測定を行う、
ことを特徴とする車輪形状測定方法。 - 請求項1又は請求項2記載の車輪形状測定方法において、
車輪からの反射光を任意間隔で検出することにより、検出された反射光信号と車輪の周方向の位置関係を特定する、
ことを特徴とする車輪形状測定方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車輪形状測定方法において、
車輪形状をカメラで撮影し、
その撮影画像の目視確認及び基準画像との照合によって車輪形状の異常を検知し、
測定センサによる形状測定と併用する、
ことを特徴とする車輪形状測定方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車輪形状測定方法において、
車輪形状測定前に車輪外周のいずれかの箇所にマーキングしておくことにより、測定センサで測定された形状の異常箇所が車輪の周方向のどの箇所であるかを特定する、
ことを特徴とする車輪形状測定方法。 - 車両に装備された車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定装置において、
車両の走行速度を計測できる速度計測器と、車両に装備されている車輪にレーザ光を照射して車輪からの反射光を受光できる測定センサと、速度差センサと、前記両センサを含む測定系を搭載して走行するスライダーと、スライダーを走行させる走行駆動体を備え、
前記速度計測器はスライダーよりも車両走行方向手前に設置固定されて、車輪形状測定開始前に車両の走行速度を計測することができ、
前記速度差センサは車両の走行速度とスライダーの移動速度との速度差を検知することができ、
前記走行駆動体は速度差センサで検知された速度差に応じてスライダーの走行速度を変えて、スライダーを走行車両に追従等速移動させることができ、
前記測定センサのレーザ光源は前記追従等速移動中に、走行車両に装備された回転中の車輪にレーザ光を照射することができ、
前記測定センサの受光器は車輪から反射される反射光を受光することができ、反射光を受光して得られた反射光信号に基づいて車輪形状を測定する、
ことを特徴とする車輪形状測定装置。 - 請求項6記載の車輪形状測定装置において、
車両走行レールの両側方に当該レールと平行に配置された走行ガイドを備え、
前記走行ガイドにスライダーを往復移動可能に設け、
前記スライダーに測定系を搭載する、
ことを特徴とする車輪形状測定装置。 - 請求項6又は請求項7記載の車輪形状測定装置において、
測定系を一つのスライダーに二つ搭載し、
一両の車両に装備されている前方二軸、計四個の車輪を同時に測定できる、
ことを特徴とする車輪形状測定装置。 - 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
スライダーは車輪形状測定後に車両走行速度よりも高速で戻り移動して、後方車輪が測定開始箇所に到来する前に形状測定箇所に戻り、戻ってから、車両と同方向に走行を再開し、走行車両に追従等速移動して一両の車両に装備されている後方二軸、計四個の車輪を測定できる、
ことを特徴とする車輪形状測定装置。 - 請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
スライダーにカメラを搭載して、カメラがスライダーの走行により測定系と共に車両と同方向に追従等速移動して、回転中の車輪を撮影できる、
ことを特徴とする車輪形状測定装置。 - 請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
走行駆動体がリニアモータである、
ことを特徴とする車輪形状測定装置。 - 請求項6から請求項11のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
測定センサの受光器で反射光を受光して反射光信号を演算処理(解析)して、
車輪の異常を検知可能なソフトを備えたコンピュータを備えた、
ことを特徴とする車輪形状測定装置。
Priority Applications (1)
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