JP2015215267A - 車輪形状測定方法と車輪形状測定装置 - Google Patents

車輪形状測定方法と車輪形状測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 車両に装備されている車輪の形状を車輪の回転中に測定可能な車輪形状測定方法と車輪形状測定装置を提案する。【解決手段】 車両の走行速度を計測し、計測された走行速度と等速で、当該車両と同方向に測定センサ及び速度差センサを含む測定系を移動させ、同方向等速移動中に速度差センサにより車両の走行速度と測定系の移動速度の速度差を検知し、検知された速度差に追従して前記測定系を車両に追従等速移動させ、追従等速移動中に測定センサのレーザ光源から回転中の車輪の少なくとも踏面にレーザ光を照射し、踏面から反射される反射光を前記測定センサの受光器で受光し、受光して得られた反射光信号の変動から車輪形状を測定する。【選択図】図1

Description

本発明は車輪形状測定方法と車輪形状測定装置に関し、鉄道車両に装備されている鉄道車輪(以下「車輪」という。)の少なくとも踏面の形状(車輪形状)を測定して、車輪、特に、踏面の摩耗、欠落、歪み、亀裂等の異常を検知できるようにしたものである。
車輪は長距離走行によって、踏面が摩耗したり、欠落したり、亀裂が入ったりすることがある。それら摩耗、欠落、歪み、亀裂等(以下これらをまとめて「異常」という。)の状況によっては、車両の振動、ガタツキ等が大きくなって乗り心地が悪くなったり、急カーブで脱輪、脱線等の事故が発生したりするおそれがあり、人命事故に繋がる危険もある。これら危険や事故の予防、安全走行の確保等の面から、車輪形状を測定して、車輪の補修、交換といった保守、点検を行うことが必要不可欠である。
従来、車輪の測定方法、測定装置として、光切断法により車輪の断面形状を測定し、その結果を基準車輪のプロファイルと比較して、車輪の形状変化を測定する方法が知られている(特許文献1)。
特開2008−180619号公報
前記特許文献1の車輪測定方法及び車輪測定装置は、測定センサが固定されているため、測定センサが対応する測定ポイント(車輪の周方向一箇所)しか測定できない。このため、特許文献1の測定方法、測定装置では車輪の保守点検データとしては不十分である。また、異常の有無、大きさ等だけでなく、異常の深さを検知することも必要である。安全確認の面から、少なくとも車輪の周方向120度間隔で三箇所の測定が望まれている。
前記特許文献1の車輪測定方法及び車輪測定装置では、車輪の周方向を多点測定するためにレールに沿って多数の測定センサを設置する必要がある。これでは測定センサの数が多くなってコストアップになる。また、多くの測定センサは間隔をあけて設置せざるを得ないため、回転中の車輪の全周を漏れなく測定することは困難である。また、車輪を斜め下から撮影すると歪んだ断面形状になるため、歪みを補正するための三次元変換が必要になる。このため、計測処理が面倒になり、応答スピードの速い高価なセンサも必要になる。
車輪の異常をカメラで撮影して目視確認する方法もあるが、カメラの撮影画像のみでは異常の深さが不明である。
本発明の解決課題は、車輪形状、特に、車輪全周の形状を測定するこができ、測定形状を分析処理(解析)することにより、車輪全周の摩耗、欠落、歪み、亀裂等の異常の有無、大きさ、深さを検知可能とし、車輪全周における異常箇所の特定も可能とすることにある。
[車輪形状測定方法]
本発明の車輪形状測定方法は、車両に装備されている車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定方法において、車両の走行速度又は車両の走行により回転する車輪の回転速度(以下まとめて「走行速度」という。)を計測して、計測された走行速度と等速(略等速を含む。)で、当該車両と同方向に、レーザ光源及び受光器(以下「測定センサ」という。)及び速度差センサを含む測定系を移動させる。この同方向等速移動中に、速度差センサにより前記走行速度との速度差を検知し、検知された速度差に追従して前記測定系を車両に追従させて等速移動(以下「追従等速移動」という。)させる。この追従等速移動中に前記測定センサのレーザ光源から前記回転中の車輪の少なくとも踏面にレーザ光を照射し、踏面から反射されるレーザ反射光(以下単に「反射光」という。)を前記測定センサの受光器で受光し、受光して得られた反射光信号(電気信号)の変動から車輪形状を測定する方法である。この反射光信号をコンピュータ(PC)で演算処理して解析することにより、反射光信号の変動から車輪の異常を検知できるようにする。
前記車輪形状測定方法では、車輪形状測定後に、測定系を測定開始箇所に戻り移動させ、戻ってから、前記測定系の走行を再開させて同方向等速移動させ、走行車両に追従等速移動させて、後方車輪の測定を行うこともできる。この場合、一両の車両に装備されている前方二軸、計四個の車輪を同時に測定し、その測定後に、前記測定系の戻り→走行再開→同方向等速移動→追従等速移動により、一両の車両に装備されている後方二軸、計四個の車輪を測定することができる。
前記車輪形状測定方法では、車輪からの反射光を任意間隔(ピッチ)で検出することにより、検出された反射光信号と車輪の周方向の位置関係を特定することができる。
前記車輪形状測定方法では、車輪形状をカメラで撮影し、その撮影画像の目視確認及びと基準画像との照合によっても車輪形状の異常を検知し、測定センサによる形状測定と併用することもできる。
前記車輪形状測定方法では、車輪形状測定前に車輪外周のいずれかの箇所にマーキングしておく(例えば白ペンキを付しておく)ことにより、測定センサで測定された形状の異常箇所が車輪の周方向どの箇所であるかを特定することもできる。
[車輪形状測定装置]
本発明の車輪形状測定装置は、車両に装備された車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定装置において、車両の走行速度を計測できる速度計測器と、車両に装備されている車輪にレーザ光を照射して車輪からの反射光を受光できる測定センサと、速度差センサと、前記両センサを含む測定系を搭載して走行するスライダーと、スライダーを走行させる走行駆動体を備え、前記速度計測器はスライダーよりも車両走行方向手前に設置固定されて、車輪形状測定開始前に車両の走行速度を計測することができ、前記速度差センサは車両の走行速度とスライダーの移動速度との速度差を検知することができ、前記走行駆動体は速度差センサで検知された速度差に応じてスライダーの走行速度を変えて、スライダーを走行車両に追従等速移動させることができ、前記測定センサのレーザ光源は前記追従等速移動中に、走行車両に装備された回転中の車輪にレーザ光を照射することができ、前記測定センサの受光器は車輪から反射される反射光を受光することができ、反射光を受光して得られた反射光信号に基づいて車輪形状を測定できるようにした車輪形状測定装置である。
前記車輪形状測定装置は、車両走行レールの両側方に当該レールと平行(略平行を含む)に配置された走行ガイドを備え、この走行ガイドに前記スライダーを往復移動可能に設け、このスライダーに測定系を搭載することができる。測定センサは一つのスライダーに二つ搭載し、一両の車両に装備されている前方二軸、計四個の車輪を同時に測定することができる。スライダーは前記測定終了後に車両走行速度よりも高速で戻り移動して、後方車輪が測定開始箇所に到来する前に測定開始箇所に戻り、戻ってから、車両と同方向に走行を再開し、走行車両に追従等速移動して、前記一両の車両に装備されている後方二軸、計四個の車輪を測定することができるようにしてある。
前記車輪形状測定装置は、スライダーにカメラを搭載して、カメラがスライダーの走行により測定系と共に車両と同方向に追従等速移動して、回転中の車輪を撮影できるようにすることもできる。
前記車輪形状測定装置の走行駆動体はリニアモータとすることができる。
前記車輪形状測定装置は、測定センサの受光器で反射光を受光して得られた反射光信号を演算処理(解析)して、車輪の異常を検知可能なソフトを備えたコンピュータを備えることもできる。
本発明の車輪形状測定方法と車輪形状測定装置は次の効果がある。
(1)測定系を車両と同方向に移動しながら測定センサのレーザ光源からレーザ光を車輪に照射し、車輪からの反射光を受光器で受光するので、回転中の車輪の全周の形状測定を行って、車輪全周の異常を検知することができ、車輪の保守、交換等に必要且つ十分なデータを、効率良く得ることができる。しかも、測定系を車両と同方向移動及び追従等速移動させながら測定するため、車両の走行速度が変動しても車輪の全周形状を高精度に測定可能である。
(2)前方車輪の形状測定後に、測定系が測定開始箇所まで戻るので、一台で一両の車両の前方車輪と後方車輪を測定することができる。
(3)測定系をレールの左右両側に配置すれば、車両の左右の車輪を同時に計測することができ、作業効率が良い。
(4)測定センサによる形状測定と、カメラの撮影画像とを併用して車輪の異常を確認できるようにした場合は、目視確認もできるので、測定センサだけで測定する場合よりも異常確認精度が向上する。
(5)車輪にマーキングすることにより、車輪の周方向どの箇所が異常であるかを特定することもできる。
(6)走行駆動体をリニアモータにすれば、スライダーを高速移動させても追従応答が速く、スライダーに搭載された測定系の揺れも少なく測定精度が低下しない。
本発明の車輪形状測定装置の測定系をレールの両側に配置した場合の説明図。 本発明の車輪形状測定方法及び車輪形状測定装置の全体説明図。 本発明の車輪形状測定方法及び車輪形状測定装置の車輪付近の概要側面図。 本発明の車輪形状測定方法及び車輪形状測定装置の車輪付近の概要平面図。 本発明の車輪形状測定装置における測定センサの取り付け説明図。 (a)は車輪、レーザ光源、受光器、速度差センサ、カメラの説明図、(b)は反射光形状の説明図、(c)は(b)の詳細図。 車両の走行速度計測時の一例を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)はドップラセンサの原理説明図。 車輪速度検出装置であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は検出波形説明図。 (a)は車輪の回転速度とスライダーの速度差説明図、(b)は速度差検出の波形説明図、(c)は回転速度検出精度を高める場合の波形説明図、(d)は検出された回転変動に測定系を追従等速移動させるための制御説明図。 本発明の車輪形状測定装置における追従移動の制御系の説明図。 本発明の車輪形状測定方法における追従等速移動の動作説明図。
(車輪形状測定方法の実施形態)
本発明の車輪形状測定方法は、車両T(図1)に装備された各車輪Wの全周の形状、特に、車輪の踏面の異常を測定して、その測定形状に基づいて車輪の異常を検知できるようにした方法である。
本発明の車輪形状測定方法は、車輪を一個ずつ測定することもできるが、通常、車輪Wは、図2のように、二つの車輪W1、W2を一組にして車輪ユニットXとし、そのユニットXが車両Tの幅方向両側先方と両側後方に装備されている(一車両に八個)。このため、実際の車輪形状測定は、図1のように車輪走行用レール(以下単に「レール」という。)Rの左右に設置した車輪形状測定装置1で車両の幅方向両側二個の車輪W1、W2、計四個の車輪を測定するのが作業効率の面から実用的である。
図1に示す車輪形状測定方法では、レールRの左右両外側に配置してある車輪形状測定装置1で車両Tの先方左右の四個の車輪W1、W2の形状を同時に測定し、測定終了後に、前記測定装置1が測定開始箇所に戻り、その後に、車両Tと同方向に移動を再開して、更に追従等速移動して当該車両Tの後方左右の四個の後続車輪W1、W2の形状を同時に測定することができる。後続車両が連結されている場合は、前方車両Tの車輪測定と同様の測定を繰り返すことにより、後続車両の車輪形状を測定することができる。
図1のレールRの左右に設置する車輪形状測定装置1は同じものであるため、以下の説明では、図2〜図4のようにレ―ルRの片側に設けた車輪形状測定装置1で車両Tの幅方向片側二個の車輪W1、W2を測定する場合を一例として説明する。
本発明は、回転中の車輪形状を測定するものであるため、正確な形状測定をするためには回転車輪の回転速度(車両走行速度)と等速移動しながら測定する必要がある。車輪Wの回転速度は車両Tの走行速度変動に伴って変動するため、本発明では車輪Wの回転速度と測定系の移動速度の差(速度差)を検知して、その差が零になるように追従等速移動させながら測定する。
図2〜図4に示す車輪形状測定装置1は、レールRの外側に当該レールRと平行に設置されている走行ガイド8に、走行体(スライダー)3が走行ガイド8の長手方向に往復移動可能に搭載されている。このスライダー3に二個の測定センサ4がスライダー3の走行方向に離して搭載されており、そのスライダー3が走行中の車両Tと同方向にほぼ等速で移動し、その移動中に、両測定センサ4により車両の前方片側二個の車輪W1、W2を同時に測定する。測定後に、スライダー3が戻って車両の後方片側二個の車輪W1、W2を同時に測定して、一両の車両Tの車輪形状を測定できるようにしてある。前記測定センサ4はレーザ光源5と受光器6を一つのケース内に収容してユニット化してある。
図2〜図4に示す車輪形状測定装置1では、スライダー3に搭載されている測定センサ4よりも車両T側(図2の右側)に速度計測器2が設置固定されており、その速度計測器2により走行中の車両Tの走行速度を計測できるようにしてある。スライダー3には、車輪の移動速度(回転速度)とスライダー3の移動速度を検知する速度差センサ7が搭載されており、その差が零になるようにスライダー3の速度を制御し、同期運転を行うようにしてあり、車両T及び車輪Wの速度が変動すると測定センサ4が追従変動して、車両Tと等速移動できるようにしてある。
[車輪形状測定]
前記車輪形状測定装置1を使用して車輪形状を測定するには次のようにする。
(1)速度計測器2(2a、2b)により、走行中の車両Tの走行速度を計測し、スライダー3を計測された速度に合わせて、車両Tと同方向(図2の矢印方向)に移動させて、スライダー3に搭載されている測定センサ4及び速度差センサ7を含む測定系を同方向に移動(同方向移動)させる。
(2)スライダー3の同方向移動中に、スライダー3と車両T又は車輪Wの速度差を検知して、検知された速度にスライダー3の移動速度を追従させて、スライダー3が車両Tの走行速度と等速で、当該車両Tと同方向移動(追従等速移動)させる。
(3)スライダー3の前記追従等速移動中に、測定センサ4のレーザ光源5から出射されるレーザ光20(図6(a))を、車両Tに装備されている車輪Wの中心に向けて投射(車輪Wに対して一定角度で投射)して、当該車輪WのフランジF及び踏面Bを含む車輪表面Aに照射し、当該車輪表面Aからの反射光21(図6(a))を測定センサ4の受光器6で受光する。レーザ光20はレーザ光源5から常時出射して、車両Tの走行により回転する車輪Wがレーザ光20に差し掛かると、全周の車輪表面Aに照射されるようにする。このレーザ光20は図6(a)のように横広がりにして、車輪Wの車輪表面Aを横断して照射されるようにする。図6(a)の照射形状Pは車輪表面Aの横断形状に対応する。
(4)前記反射光21を任意の一定間隔で取り出してモニタ画面M(図6(b))に表示すると、図6(a)の照射形状Pと同じ形状の反射形状Oが一定間隔で一列に並ぶ。車輪表面Aに異常があると、図6(c)のように反射形状Oに乱れNが生ずる。この乱れNが車輪踏面Bの異常である。本発明ではこの反射形状Oを演算処理(解析)して車輪Wの異常の状態を検知することができる。モニタ画面M(図6(b))に表示された反射形状Oは目視可能である。反射光21の検知間隔は任意に設定可能であるが、検知間隔が狭いと測定精度(分解能)が高くなり、広いと測定精度(分解能)が低くなる。測定前に予め、車輪Wの所定箇所にペイントなどでマーキングしておくと、反射形状Oを確認することにより、異常が車輪Wのどの位置にあるかを認識することができる。
(5)前記車輪形状測定方法では、スライダー3に搭載されている二台の測定センサ4により、車両Tに装備されている先方車輪ユニットX1(図2)の二つの車輪(先方車輪)W1、W2を同時に測定する。先方車輪ユニットX1の二つの車輪W1、W2の全周測定が終了してから、スライダー3を車両Tの走行方向と反対側に戻り移動させて、測定センサ4を測定開始箇所S−S(図2)まで戻す。この場合、車両Tに装備されている後方車輪ユニットX2の二つの後方車輪W1、W2が測定開始箇所S−Sに到来する前に測定開始箇所に戻るようにするため、戻り速度を車両Tの走行(前進)速度よりも数倍高速にする。高速戻しの速度は、測定済みの先方車輪ユニットX1の二つの車輪W1、W2と、後方車輪ユニットX2の二つの車輪W1、W2との間隔によっても異なるが、車両走行速度の3〜5倍程度の高速にすると、後方車輪ユニットX2の二つの車輪W1、W2が測定開始箇所S−Sに到来する前に測定開始箇所S−Sに戻すことができる。
(6)スライダー3が測定開始箇所S−Sに戻ってから、後方車輪ユニットX2の車輪W1が速度計測器2を通過し、車輪Wの回転速度を測定し、その速度値になるようにスライダー3の走行を再開させ、後方車輪ユニットX2の二つの車輪W1、W2にレーザ光20を照射して、それら車輪W1、W2の測定を行うことができる。後方車輪とは、一両の車両の数箇所に車輪が装備されている場合に、測定済みの車輪よりも後方の車輪をいう場合もあり、測定済み車両に連結されている後続車両の車輪の場合もある。
前記車輪形状の測定フローは、図11のようになる。
[カメラ撮影併用]
本発明の車輪形状測定方法では、車輪形状をカメラC(図6(a))で撮影して、反射光21(図6(a))に基づく測定と、カメラCによる撮影画像との双方で車輪形状の異常を検知することもできる。カメラCによる撮影はレーザ光照射方向と同じ方向又は異なる方向から行うことができるが、車輪Wに対するレーザ光20の照射箇所と、カメラCによる撮影箇所との位置関係を特定しておくことにより、反射光21に基づく車輪形状測定箇所とカメラCでの撮影画像との位置関係を特定することができ、反射光21に基づいて検知された車輪Wの異常を、撮影画像を目視して確認することもできる。カメラ撮影はビデオカメラによる動画撮影であってもよい。カメラを使用する場合も、ビデオカメラを使用する場合も、照明光(例えば、ストロボ)を投射する場合は、照明光が、車輪Wに投射されるレーザ光20に悪影響が及ばないようにする。これらカメラCもスライダー3に搭載して車両Tと同方向に追従等速移動しながら撮影できるようにする。カメラCは撮影する車輪Wの数だけ搭載する。撮影された画像は目視できるため、前記反射光測定と併用して車輪Wの異常を検知することができる。
[車両速度計測方法1]
本発明の車輪形状測定方法では、前記のように、走行車両の走行速度を計測する必要がある。その計測方法は、車両Tの走行速度を計測できればどのような方法であってもよい。その一例としてレーザドップラ方式による方法がある。レーザドップラ方式は、図7(a)(b)のように、レールRの側方に設置したレーザドップラセンサDから車両Tにレーザビームを照射し、その反射光(散乱光)を光学系で受信して光電変換し、その検出信号からドップラ周波数成分を抽出し、その抽出値に基づいて、車両Tの移動速度を算出する方法である。
レーザドップラ方式には各種方式があるが、一例として、差動型レーザドップラ速度計(LDV)を用いた速度計測方法の原理を以下に説明する。図7(c)は差動型LDVを用いた速度計測装置の一般的な構成である。図7(c)では、レーザ光源50から出射されるレーザビームをビームスプリッタ51で二方向に分割し、一方のレーザビーム(照射光1)はそのまま直進して車両Tに照射され、他方のレーザビーム(照射光2)はミラー52で反射されて交差角φで車両Tに照射される。車両Tからの散乱光(2本の照射光に対応した散乱光)が受光素子APDに受光される。2本の散乱光は正負同じ量のドップラシフトを起こす。この2本の散乱光を受光素子APDにおいて重ね合わせて、ドップラ周波数fdを検出する。これが差動型LDVである。散乱光はレンズで集光して受光素子APDで受光することもできる。
二つの反射光のドップラ周波数(受光素子面で受光したドップラ周波数)fd、fdは、
fd=2/λ sin(4/φ)・V・cos(θ−φ/4)・・・(1)
fd=2/λ sin(4/φ)・V・cos(θ+φ/4)・・・(2)
で表される。
λ:レーザ波長
φ:2本のレーザ光のなす角度
V:移動物体の移動速度
θ:2本のレーザ光の接線からの傾き角
前記のように、周波数が異なる2種類の散乱光がヘテロダイン検波されて、ビート周波数fdが検出される。
fd=|fd−fd|=2/λ・V・sin(φ/2)・cosθ・・・(3)
この式から分かるように、車両Tの速度Vに比例した周波数が検出される。また、式の中に受光位置の角度成分がないため、受光面に対する位置の制約がなく、車両Tからの散乱光をどの位置で受光してもよく、レンズなどで散乱光を集光しても速度を正確に捉えることができる。従って、移動する車両Tに差動型LDVから照射すれば車両Tの走行速度を計測することができる。
[車両速度計測方法2]
本発明における車両走行速度の計測は図2に示すように、スライダー3に搭載されている測定センサ4よりも車両Tの走行方向手前に設置固定されている速度計測器2(2a、2b)で計測する方法である。具体的には図8(a)(b)に示す方法で行うこともできる。この方法は、レールRの外側に設けた台(例えば、コンクリート製)の上にベースG(例えば、H型鋼)を設置し、そのベースGに二つの検知器(先端検知器2a、後端検知器2b)をレールRに沿って間隔をあけて取り付け、その間隔を所定長(例えば、50cm、1m等)に設定し、ベースGに反射板Hを取り付ける。反射板HはレールRを挟んで検知器2a、2bと対向配置する。検知器2a、2bからはレーザ光を投射する。車輪Wがないときはそのレーザ光が反射板Hで反射され、検知器2a、2bで受光されて、それらの受光信号が図8(c)のように1(ON)になる。車両Tの走行が進行して車輪Wが先端検知器2aに差し掛かると、先端検知器2aから投射されているレーザ光が遮断されて反射板Hからの反射光がなくなって、先端検知器2aの受光信号が図8(c)のように0(OFF)になる。車両Tの走行が更に進行して車輪Wが後端受光器2bに差し掛かると、後端受光器2bから投射されているレーザ光が遮断されて反射板Hからの反射光がなくなって後端受光器2bの受光信号が図8(c)のようになる。このとき、検知器2a、2b間の間隔をs、両検知器2a、2bが遮断された時間差をt(図8(c))、車両の走行速度をvとすれば、v=s/tとして計測(算出)することができる。
[車両とスライダーの同期移動:追従等速移動]
走行中の車輪Wの踏面形状を正確に測定するためには、測定センサ4が搭載されているスライダー3の移動速度を、車両Tの走行速度変動(車輪Wの回転速度変動)に合わせて追従等速移動(同期移動)させる必要がある。そのためには車輪Wの回転速度とスライダー3の移動速度の差(速度差)を検知して、その差が零になるようにする。追従等速移動させる方法の一例を図6(a)、図9(a)に基づいて説明する。図6(a)、図9(a)の7は速度差センサであり、スライダー3に搭載されており、レーザビームLBを車輪WのフランジF(図6(a))に向けて照射し、フランジFからの反射光を受光するものである。速度差センサ7は図9(a)のように、測定センサ4の側方に配置してあり、速度差センサ7と測定センサ4との距離K(図9(a))を調節することにより、測定センサ4のレーザ光照射面から車輪Wの踏面Bまでの距離を測定センサ4の焦点距離(例えば300mm)に設定する。この速度差センサ7からレーザビームLBを車輪WのフランジFに向けて照射しておく。車輪WがレーザビームLBに差し掛からないときはフランジFからの反射光がないため、速度差センサ7の出力は図9(b)のように「0」になるが、車輪WがレーザビームLBに差し掛かるとフランジFからの反射光があるため速度差センサ7の出力は図9(b)のように「1」になる。この出力を検出して、「0」の場合(車輪がない場合:車輪の回転速度よりもスライダーの移動速度が遅い場合)はスライダー3の移動速度を速くし、「1」の場合(車輪がある場合:車輪の回転速度よりもスライダーの移動速度が速い場合)はスライダー3の移動速度を遅くすることにより、スライダー3の移動速度を制御して、スライダー3を車両Tの走行に追従させて等速移動(同期移動)させることができる。この場合、速度差センサ7の出力である「0」「1」の間隔を狭くすれば(検出間隔を狭くすれば)、車両Tに対するスライダー3の追従(同期)精度が向上し、測定センサ4のレーザ光出射面から車輪Wの踏面Bまでの距離変動が少なくなり、初期設定値である300mmに保持され、測定センサ4での車輪形状測定精度を一定或いはほぼ一定に維持できる。
(車輪形状測定装置の実施形態)
本発明の車輪形状測定装置の一例を、図面を参照して詳細に説明する。図1〜図6に示した車輪形状測定装置1は、速度計測器2と、スライダー3と、スライダー3に搭載された測定センサ4及び速度差センサ7と、スライダー3の走行を案内する走行ガイド8と、スライダー3を走行ガイド8に沿って走行させる走行駆動体32と、コンピュータ(PC)を備える。
[測定センサ]
図2の車輪形状測定装置1の測定センサ4はレーザ光源5と受光器6(図6(a))を一つの筐体に内蔵してある。この測定センサ4を一台のスライダー3に前後に離して搭載して、一つの車輪ユニットXの二つの車輪W1、W2を同時に測定できるようにしてある。詳しくは、前記二つの測定センサ4は、図2、図5のように、スライダー3の上に設けた支持具9に支持されている。二つの測定センサ4の間隔は夫々の測定センサ4のレーザ光源5から出射されるレーザ光20(図6(a))が、車両Tの先方車輪ユニットX1の二つの車輪W1、W2(図2)の夫々に同時に照射できる間隔にしてある。これら測定センサ4の出射面から車輪Wの踏面Bまでの距離は、測定センサ4の焦点距離に合わせて設定する。この実施形態では300mmにしてある。
本発明では図9(a)のように測定センサ4からレーザ光20を車輪Wの中心に向けて出射して車輪WのフランジF及び踏面Bに照射する。車輪W1、W2に照射されたレーザ光20は図6(a)に示す形状になる。この形状は車輪表面Aの横断形状の変形である。先方車輪ユニットX1の二つの車輪W1、W2から反射する反射光21は測定センサ4の受光器6で受光される。受光波形は図6(b)のようになる。
[レーザ光源]
測定センサ4のレーザ光源5は図6(a)のように車輪Wの横幅よりも横広がりのレーザ光20を出射して、車輪表面Aの全幅を横断して照射できるようにしてある。レーザ光源5はレーザ光20を連続出射して車輌Tの走行により回転する車輪Wが一回転するとその車輪Wの全周に照射される。照射されたレーザ光20は車輪Wが一回転すると車輪全周から反射されて反射光21となって測定センサ4の受光器6に受光される。レーザ光20が連続出射であることから、反射光21も連続反射光となる。しかし、そのままでは、受光した反射光21が車輪Wの全周の何処の箇所から反射されたものであるかの判断(車輪における反射位置の特定)が困難であるため、この実施形態では、受光器6で受光した車輪全周からの反射光21を図6(a)ように任意の間隔(例えば、車輪全周を100等分した場合の間隔3.6度)で間欠的に取り出して、反射光21が車輪Wのどの箇所から反射されたものであるかを特定(判別)できるようにする。
[受光器]
測定センサ4の受光器6は車輪Wに照射されて、当該車輪Wから反射されるレーザ反射光(反射光)21(図6(a))を受光するものである。受光して得られた反射光信号の波形Oをモニタ画面Mに表示すると図6(b)のようになる。この反射形状Oは車輪表面Aへの照射形状P(図6(a))と同じ形状である。車輪Wが摩耗していたり、欠損していたりする(車輪に異常がある)と、反射形状Oに図6(c)のように乱れNが生ずる。
測定センサ4には高速3次元測定できるものであれば各種センサを使用することができるが、この実施形態では2次元レーザ変位センサを使用した。車輪Wが3次元形状であるため、2次元レーザ変位センサで計測した形状には歪みがあり、実際の形状とはずれがある。このため、2次元レーザ変位センサを使用した場合は、得られたデータを3次元に変換する必要がある。この変換には汎用の3次元変換コントローラ(図10)を使用することができる。
[速度計測器]
本発明の車輪形状測定装置は、走行中の車輪Wの全周形状を測定するものであるため、測定センサ4(それが搭載されているスライダー3)を車輪W(車両T)の走行方向と同方向移動させる必要がある。この実施形態では、前記のように、速度計測器2で走行速度を計測できるようにしてある。速度計測器2はスライダー3に搭載されている測定センサ4よりも車両Tの走行方向手前側に設置固定されている。速度計測器2の一例はレーザドップラ方式によるものであり、その測定原理は前記したとおりである。速度計測器2により走行速度が検出されると、制御回路33(図10)がその速度に合わせて走行駆動体(スライダードライバ)32(図10)を制御して、スライダー3の移動速度を走行速度に合わせて、スライダー3を車両Tと同方向に等速移動させることができるようにしてある。
[速度差センサ]
車両Tの走行速度は変動する。これに伴って、車輪Wの回転速度も変動する。車両Tを車庫(ピット)に収納したり、ピットから出庫したりする場合は速度が変動する。これら変動に応じて走行駆動体32(図10)を制御して、スライダー3の移動速度を走行速度に追従させる必要がある。そこで本発明では測定センサ4が搭載されているスライダー3に速度差センサ7(図2〜図5、図6(a)、図9(a))をも搭載して、速度差センサ7で変動を検知し、その検知出力に応じて、制御回路34(図10)によりスライダー3の移動速度を制御して、車両Tに追従等速移動できるようにしてある。
速度差センサ7の一例として図9(a)に示すものは反射型である。それをレールRの外側に配置して、車輪WのフランジFに向けてレーザビームLBを常時投射して、フランジFがある(車両Tの走行速度よりもスライダー3の走行速度が速い)とレーザビームLBがフランジFで反射して速度差センサ7の出力が図9(b)のように「1」となり、フランジFがないと(車両Tの走行速度よりもスライダー3の走行速度が遅い)とレーザビームLBがフランジFで反射せず、速度差センサ7の出力が図9(b)のように「0」となる。この出力に合わせて、「1」のときはスライダー3の走行速度を遅くし、「0」のときはスライダー3の走行速度を速くして、スライダー3に搭載されている速度差センサ7の走行速度を車両Tの走行速度又は車輪Wの回転速度に追従移動(追従等速移動)できるようにする。
[スライダー、走行ガイド:測定系]
スライダー3はレ―ルRと並行に配置された走行ガイド8(図2)に沿って往復移動して、スライダー3に搭載された測定センサ4及び速度差センサ7等の測定系を往復移動させるものである。走行ガイド8は細長ケース状である。スライダー3は走行ガイド8の上にセットされており、走行ガイド8のケース8a(図5)内に収容されている走行駆動体32(図10)と連動させて、走行駆動体32の作動により走行ガイド8に沿って往復移動できるようにしてある。
スライダー3の戻り移動速度は、前進移動速度よりも高速にして、車両Tの後方車輪ユニットX2の二つの車輪W1、W2が測定開始箇所S―Sに到来する前に、測定開始箇所S―Sに戻るようにしてある。
[走行駆動体]
走行駆動体32(図10)はスライダー3を走行ガイド8に沿って往復移動走行させるものであり、例えば、モータとその回転により回転するスプラインシャフトとの組み合わせ、或いはリニアモータ等を使用することができる。スプラインシャフトやリニアモータ等は走行ガイド8のケース8a(図5)内に収容しておくことができる。走行駆動体32は車両Tの走行速度又は車輪Wの回転速度に応じて制御回路33、34(図10)で制御されて、スライダー3を車両Tの走行速度又は車輪Wの回転速度と等速で車両Tに追従等速移動させることができる。
走行駆動体32は、スライダー3を車両Tに追従等速移動させて車輪Wの全周の測定を終了した後に、作動が切り替わって、スライダー3を車両Tの走行方向と反対側に戻り走行させ、スライダー3に搭載されている測定系を測定開始箇所S−Sまで復帰させ、測定開始箇所S−Sから新たに同方向移動を再開させ、追従等速移動させて車輪形状の測定を開始し、繰り返し車輪測定を行うことができるようにしてある。
走行駆動体32がスプラインシャフトやその他の正逆回転するものの場合は、その正逆回転によりスライダー3を走行ガイド8に沿って往復走行させることができ、リニアモータの場合は、リニアモータの磁石に流れる電流の切り換えによって、スライダー3を走行ガイド8に沿って往復走行させることができる。リニアモータはスライダー3を高速走行させてもスライダー3が殆んど振動せず、長くなってもスプラインシャフトのように撓むこともないため、スライダー3を安定した状態で、静かに高速走行させることができるという利点がある。
[カメラ]
スライダー3には車輪表面Aを撮影可能なカメラC(図6(a))を搭載することもできる。カメラCの設置個所は任意箇所とすることができる。いずれの箇所に設置した場合も、撮影箇所とレーザ光照射位置との位置関係を把握できるようにする。例えば、異なる方向から撮影できるように設置する場合は、車輪Wへのレーザ光照射位置と180度ずれた箇所、90度ずれた箇所といったように設置すると、車輪Wの反射光検知箇所とカメラCでの撮影箇所の対応関係を把握し易くなり、反射光検知に基づく形状測定箇所の状況を、撮影画像で目視確認することができる。カメラCは静止画撮影用であっても動画撮影用であってもよい。本発明では、カメラCを搭載した場合は、このカメラCも測定系に含まれる。
[マーカー]
車輪Wにはペンキなどで目印を付しておく(マーキングする)と、車輪Wの異常が検知された場合、異常箇所が車輪Wのどこにあるかを把握することができる。
[ケーブルガイド]
前記スライダー3には帯状のケーブルガイド11(図5)が連結されている。ケーブルガイド11は支持台12の上に設置するとか、一端(移動端)側13をスライダー3と共に往復移動する連結具14に固定し、他端(固定端)側15を支持台12の終端部12aに固定して、スライダー3が前進移動すると連結具14と共に同方向に移動し、スライダー3が戻り移動すると連結具14と共に同方向に戻り移動できるようにしてある。スライダー3はケーブルガイド11と前記のように連結されることにより安定走行でき、走行時の行き過ぎや戻り過ぎが規制されるようにしてある。
コンピュータ(PC)には汎用のパソコンを使用することができる。このパソコンは、速度計測器2、測定センサ4、速度差センサ7等で得られた信号を演算処理(解析)して、車輪の異常の検知、異常箇所の特定、入力データや処理データ等の記憶、記憶された蓄積データの加工、レーザ光源5、受光器6の動作、スライダー3の走行開始、戻り開始、戻り後の走行再開等といった各種制御、入力された車両データを基にして、保守、整備等の管理も可能な機能のソフトを備えている。
[形状測定説明]
本発明の車輪形状測定装置は、営業車両に装備されている車輪Wであっても、その他の車両(例えば、測定専用車両)に装備されている車輪Wであっても測定することができる。営業車両に装備されている車輪Wの測定は、例えば、車両Tを車庫入れする時(通常走行速度10km/h)或いは車庫から出すとき(走行速度の遅いとき)に行うと測定し易い。この場合は、図2のように、本発明の車輪形状測定装置1を、車庫の入り口側(車庫内)のレールRの側方に設置しておく。
[車輪形状測定装置の使用例]
本発明の車輪形状測定装置は次のようにして使用することができる。図2において、車両Tが矢印方向に走行して車両先端が速度計測器2に差し掛かると車両Tの走行速度が計測される。
前記走行速度の計測が終了すると、その速度情報を受けて、走行駆動体(リニアモータや通常のモータ等)32(図10)が作動して、スライダー3を車両Tと同方向にほぼ等速移動させる。移動中に車両速度又は車輪の回転速度を検知し、検知した速度に追従させてスライダー3−を車両Tに追従等速移動させて、スライダー3に搭載されている測定センサ4、速度差センサ7、カメラC等の測定系を車両と同方向に追従等速移動させる。この走行中に、測定センサ4のレーザ光源5から連続出射されるレーザ光20が車輪Wに照射され(図6(a))、車輪Wから反射するレーザ光(反射光)21が測定センサ4の受光器6に受光される。速度差センサ7により、常時、車両Tの走行速度又は車輪Wの回転速度とスライダー3の移動速度との速度差が検出される
車両Tが走行して、測定開始箇所S―S(図2)から測定終了箇所E−E(図2)までの間(形状測定箇所)を通過すると、車両Tの車輪Wが一回転以上回転する。このとき、レーザ光20が車輪Wに照射され続け、その反射光21が受光器6に受光される。受光される反射光21は連続するが、受光した反射光21を任意の時間間隔で間欠的に検知してモニタ画面M(図8(a))に表示することができる。
車輪表面Aに異常があると反射光信号の形状Oが図6(c)のように乱れる。この乱れは車輪Wの異常である。この反射光信号がPCにより演算処理(解析)されて異常の有無、以上の状況が検出(判別)される。
レーザ光20による前記車輪形状測定中に、測定センサ4と共に車両Tと同方向に等速で移動するカメラCにより車輪Wを撮影することもできる。撮影画像を確認することにより、反射光測定で検知された車輪Wの異常箇所の状況確認をすることができる。この場合、撮影画像をモニタ画面Mに表示することができ、その画像を、異常が存在しない基準車輪の撮影画像と照合して、形状の不一致箇所を異常として検知することもできる。
車両Tの先方四個の車輪Wの測定終了後に、スライダー3が戻り移動する。この場合、スライダー3は、車両Tに装備されている後方四個の車輪Wが測定開始箇所S−Sに到来する前に、測定開始箇所S−Sに戻り、車両Tと同方向に移動を再開し、更には、車両Tと追従等速移動する。この移動中、車両Tの後方四個の車輪Wにレーザ光20を照射して前記と同様に反射光21を受光し、車輪形状を測定する。必要に応じて、写真撮影もする。
(他の実施形態)
前記説明はあくまでも一例であり、一両の車両Tの先方車輪ユニットX1の車輪W1、W2と後方車輪ユニットX2の車輪W1、W2を二回に分けて測定する場合であるが、可能であれば一両の車両Tの先方車輪ユニットX1の車輪W1、W2と後方車輪ユニットX2の車輪W1、W2を同時に測定することもできる。この場合も測定終了後は測定開始箇所S―Sに戻って次の測定に備える。本発明では、可能であれば、車輪Wを一個ずつ測定することもできる。本発明の目的を達成できる範囲で、測定方法、測定装置の構成等を変えることができる。
本発明の車輪形状測定方法及び車輪形状測定装置は、主として鉄道車両の車輪の測定に適したものであるが、これら以外の車輪、例えば、ロープウェイやゴンドラの車輪、或いは、車輪以外の回転体の形状測定にも利用することができる。
1 車輪形状測定装置
2 速度計測器
2a 先端検知器
2b 後端検知器
3 スライダー(走行体)
4 測定センサ
5 レーザ光源
6 受光器
7 速度差センサ
8 走行ガイド
8a (走行ガイドの)ケース
9 支持具
11 ケーブルガイド
12 支持台
12a (支持台の)終端部
13 (ケーブルガイドの)一端(移動端)側
14 連結具
15 (ケーブルガイドの)他端(固定端)側
20 レーザ光
21 反射光
32 走行駆動体(スライダードライバ)
33 制御回路
34 制御回路
50 レーザ光源
51 ビームスプリッタ
52 ミラー
A 車輪表面
B (車輪の)踏面
C カメラ
D レーザドップラセンサ
E 測定終了箇所
F (車輪の)フランジ
G ベース
H 反射板
LB レーザビーム
K 距離
M モニタ画面
N 乱れ
O 反射形状
P 照射形状
PD 受光素子
R レール
S 測定開始箇所
T 車両
W 車輪
W1 (車輪ユニット先方の)車輪
W2 (車輪ユニット後方の)車輪
X 車輪ユニット
X1 先方車輪ユニット
X2 後方車輪ユニット

Claims (12)

  1. 車両に装備されている車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定方法において、
    車両の走行速度を計測し、
    計測された走行速度と等速で、当該車両と同方向に測定センサ及び速度差センサを含む測定系を移動させ、この同方向等速移動中に速度差センサにより車両の走行速度と測定系の移動速度との速度差を検知し、検知された速度差に追従して前記測定系を車両に追従等速移動させ、
    前記追従等速移動中に測定センサのレーザ光源から回転中の車輪の少なくとも踏面にレーザ光を照射し、踏面から反射される反射光を前記測定センサの受光器で受光し、受光して得られた反射光信号の変動から車輪形状を測定する、
    ことを特徴とする車輪形状測定方法。
  2. 請求項1記載の車輪形状測定方法において、
    車輪形状測定後に、測定系を測定開始箇所に戻り移動させ、戻ってから、前記測定系の走行を再開させて同方向等速移動させ、走行車両に追従等速移動させて、後方車輪の測定を行う、
    ことを特徴とする車輪形状測定方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の車輪形状測定方法において、
    車輪からの反射光を任意間隔で検出することにより、検出された反射光信号と車輪の周方向の位置関係を特定する、
    ことを特徴とする車輪形状測定方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車輪形状測定方法において、
    車輪形状をカメラで撮影し、
    その撮影画像の目視確認及び基準画像との照合によって車輪形状の異常を検知し、
    測定センサによる形状測定と併用する、
    ことを特徴とする車輪形状測定方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車輪形状測定方法において、
    車輪形状測定前に車輪外周のいずれかの箇所にマーキングしておくことにより、測定センサで測定された形状の異常箇所が車輪の周方向のどの箇所であるかを特定する、
    ことを特徴とする車輪形状測定方法。
  6. 車両に装備された車輪の形状を、車輪の回転中に測定することができる車輪形状測定装置において、
    車両の走行速度を計測できる速度計測器と、車両に装備されている車輪にレーザ光を照射して車輪からの反射光を受光できる測定センサと、速度差センサと、前記両センサを含む測定系を搭載して走行するスライダーと、スライダーを走行させる走行駆動体を備え、
    前記速度計測器はスライダーよりも車両走行方向手前に設置固定されて、車輪形状測定開始前に車両の走行速度を計測することができ、
    前記速度差センサは車両の走行速度とスライダーの移動速度との速度差を検知することができ、
    前記走行駆動体は速度差センサで検知された速度差に応じてスライダーの走行速度を変えて、スライダーを走行車両に追従等速移動させることができ、
    前記測定センサのレーザ光源は前記追従等速移動中に、走行車両に装備された回転中の車輪にレーザ光を照射することができ、
    前記測定センサの受光器は車輪から反射される反射光を受光することができ、反射光を受光して得られた反射光信号に基づいて車輪形状を測定する、
    ことを特徴とする車輪形状測定装置。
  7. 請求項6記載の車輪形状測定装置において、
    車両走行レールの両側方に当該レールと平行に配置された走行ガイドを備え、
    前記走行ガイドにスライダーを往復移動可能に設け、
    前記スライダーに測定系を搭載する、
    ことを特徴とする車輪形状測定装置。
  8. 請求項6又は請求項7記載の車輪形状測定装置において、
    測定系を一つのスライダーに二つ搭載し、
    一両の車両に装備されている前方二軸、計四個の車輪を同時に測定できる、
    ことを特徴とする車輪形状測定装置。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
    スライダーは車輪形状測定後に車両走行速度よりも高速で戻り移動して、後方車輪が測定開始箇所に到来する前に形状測定箇所に戻り、戻ってから、車両と同方向に走行を再開し、走行車両に追従等速移動して一両の車両に装備されている後方二軸、計四個の車輪を測定できる、
    ことを特徴とする車輪形状測定装置。
  10. 請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
    スライダーにカメラを搭載して、カメラがスライダーの走行により測定系と共に車両と同方向に追従等速移動して、回転中の車輪を撮影できる、
    ことを特徴とする車輪形状測定装置。
  11. 請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
    走行駆動体がリニアモータである、
    ことを特徴とする車輪形状測定装置。
  12. 請求項6から請求項11のいずれか1項に記載の車輪形状測定装置において、
    測定センサの受光器で反射光を受光して反射光信号を演算処理(解析)して、
    車輪の異常を検知可能なソフトを備えたコンピュータを備えた、
    ことを特徴とする車輪形状測定装置。
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