JP2011241402A - 接着剤組成物、樹脂材料、ゴム物品、および空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の接着剤組成物は、水溶性高分子(A);および芳香族類をメチレン結合した構造を含有する有機ポリイソシアネート類(α)、複数の活性水素を有する化合物(β)、および熱解離性ブロック化剤(γ)を含む成分を反応させ得られる水性ウレタン化合物(H)を含んで構成される。
【選択図】なし
Description
(1)接着剤組成物は、[1]水溶性高分子、特にカルボキシル基を有する水溶性高分子(A);および芳香族類をメチレン結合した構造を含有する有機ポリイソシアネート類(α)、複数の活性水素を有する化合物(β)、および熱解離性ブロック化剤(γ)を含む成分を反応させ得られる水性ウレタン化合物(H)を含むことを特徴とする接着剤組成物であり、特に、[2]水溶性高分子(A)と水性ウレタン化合物(H)にエポキシド化合物(D)を含ませた接着剤組成物、[3]水溶性高分子(A)と水性ウレタン化合物(D)にペンダント基として架橋性の官能基を有し、アリル位に水素原子を有する炭素−炭素二重結合を実質的に含有しない熱可塑性高分子重合体(B)を含ませた接着剤組成物、または、[4]水溶性高分子(A)、水性ウレタン化合物(H)、およびエポキシド化合物(D)に、重合体(B)、金属塩(E)、金属酸化物(F)およびゴムラテックス(G)よりなる群から選ばれる成分を含むことを特徴とする接着剤組成物を含んで構成される。なお本発明において、「ペンダント基」とは、高分子鎖を修飾する官能基である。また、高分子鎖へのペンダント基の導入は、本発明のような、ペンダントさせる基を含む単量体を重合させる方法の他、ペンダント基を高分子鎖に化学的修飾反応で導入する方法など、既知の方法で行うことができる。また、「水性」とは、水溶性または水分散性であることを示し、「水溶性」とは必ずしも完全な水溶性を意味するのではなく、部分的に水溶性のもの、あるいは本発明の接着剤組成物の水溶液中で相分離しないことをも意味し、「水分散性」とは水中あるいは本発明の接着剤組成物の水溶液中で分散することを意味し、「アリル位に水素原子を有する炭素−炭素二重結合」には芳香性六員環などの共鳴安定性のある炭素−炭素二重結合は含まない。さらに、本発明の水溶性高分子(A)は塩の形態をも含み、水溶性高分子が「カルボキシル基を有する」とは、水溶時に、カルボキシル基を遊離する場合をも含む。このような水溶性高分子としては、水溶性高分子と塩基性化合物の塩、無水マレイン酸単位などの酸無水物単位、および無水マレイミド単位など、加水分解によりカルボキシル基を遊離する単位を含有するものを挙げることができる。
(2)樹脂材料は、上記接着剤組成物の層で、表面を被覆されたことを特徴とする。
(3)ゴム物品は、上記樹脂材料で補強されたことを特徴とする。
(4)空気入りタイヤは、上記ゴム物品をゴム部材として使用したことを特徴とする。
I).エチレン性付加重合体
熱可塑性重合体(B)がエチレン性付加重合体からなる場合には、炭素−炭素二重結合を1つ有するエチレン性不飽和単量体および炭素−炭素二重結合を2つ以上含有する単量体由来の単位からなり、好ましくは、全単量体の仕込み量を基準として付加反応性のある炭素−炭素二重結合が、単量体組成比で10モル%以下である重合体であり、好ましくは0%である。
重合体(B)がウレタン系高分子重合体からなる場合には、本発明では、重合体(B)の主構造は、主に、ポリイソシアネートと、2個以上の活性水素を有する化合物とを重付加反応させ得られるウレタン結合や、ウレア結合などのイソシアネート基と活性水素の反応に起因する結合を、多数分子内に有する高分子重合体である。なお、イソシアネート基と活性水素の反応に起因する結合のみならず、活性水素化合物分子内に含まれるエステル結合、エーテル結合、アミド結合、および、イソシアネート基同士の反応で生成するウレトジオン、カルボジイミド等をも含む重合体であることは言うまでもない。
(i) 2〜4個の水酸基を有する多価アルコール類、
(ii) 2〜4個の第一級及び/又は第二級アミノ基を有する多価アミン類、
(iii)2〜4個の第一級及び/又は第二級アミノ基と水酸基を有するアミノアルコール類、
(iv)2〜4個の水酸基を有するポリエステルポリオール類、
(v)2〜4個の水酸基を有するポリブタジエンポリオール類及びそれらと他のビニルモノマーとの共重合体
(vi)2〜4個の水酸基を有するポリクロロプレンポリオール類及びそれらと他のビニルモノマーとの共重合体
(vii)2〜4個の水酸基を有するポリエーテルポリオール類であって、多価アミン、多価フェノール及びアミノアルコール類のC2〜C4のアルキレンオキサイド重付加物、C3以上の多価アルコール類のC2〜C4のアルキレンオキサイド重付加物、C2〜C4のアルキレンオキサイド共重合物、またはC3〜C4のアルキレンオキサイド重合物。本発明では、2〜4個の水酸基を有し平均分子量が5,000以下のポリオール化合物の活性水素残基を用いるが、特に上記(i)〜(vii)からなる群から選ばれる化合物であれば限定されない。
(1) 水溶性および/または水分散性ポリエステル樹脂
(2) 水溶性および/または水分散性ナイロン樹脂
(3) 架橋基を有さない水性ウレタン樹脂
(4) 水溶性のセルロース系共重合体
これら(1)〜(4)は、一般的に接着剤乾燥重量の30%以下であると好ましいが、これに限定されない。
[水溶性高分子(A)]水溶性高分子としては以下のものを用いた。
A−1 イソバン10 ;(株)クラレ 、 固形分100%
(イソブチレンと無水マレイン酸との共重合物)
分子量: 160000〜170000
A−2 イソバン04 ;(株)クラレ 、 固形分100%
(イソブチレンと無水マレイン酸との共重合物)
分子量: 55000〜65000
A−3 イソバン110 ;(株)クラレ、 固形分100%
(イソブチレンと無水マレイン酸との共重合物の、無水マレイン酸単位をアンモニアとさせて、マレイン酸のモノアミド単位とした後、加熱により閉環させてマレイミド単位とした誘導体) 分子量: 190000〜200000
A−4 ジュリマーAC−10L ;日本純薬(株)
ポリアクリル酸
A−5 スクリプセット520 ;モンサント(株)製
(スチレン−無水マレイン酸共重合体、 分子量: 350000)
A−6 合成例1の重合体(調製法を下記に示す) 固形分100%
(アリルエーテル−無水マレイン酸共重合体、 分子量: 27000)
B−1 エポクロスK1010E ;(株)日本触媒製、 固形分濃度40%
(2−オキソザリン基を含有するアクリル・スチレン系共重合体エマルジョン)
ポリマーTg:−50℃、 オキサゾリン基量: 0.9(mmol/g,solid)の品
B−2 エポクロスK1030E ;(株)日本触媒製、 固形分濃度40%
(2−オキソザリン基を含有するアクリル・スチレン系共重合体エマルジョン)
ポリマーTg:50℃、 オキサゾリン基量: 0.9(mmol/g,solid)の品
B−3 エポクロスK2030E ;(株)日本触媒製、 固形分濃度40%
(2−オキソザリン基を含有するアクリル・スチレン系共重合体エマルジョン)
ポリマーTg:50℃、 オキサゾリン基量: 1.8(mmol/g,solid)の品
B−4 合成例2の重合体(調製法を下記に示す)
(2−オキソザリン基を含有するスチレン系共重合体エマルジョン)
ラボ重合品、ポリマーTg:104℃
B−5 合成例3の重合体(調製法を下記に示す)
(2−オキソザリン基を含有する、アクリル・スチレン・ブタジエン系共重合体エマルジョンで、ブタジエンを含むが、単量体組成比で10%以下の品)
B−6 合成例4の重合体(調製法を下記に示す)
(2−オキソザリン基を含有する、アクリル・スチレン・ブタジエン系共重合体エマルジョンで、ブタジエンを含み、単量体組成比で10%以上の品)
B−7 合成例5の重合体(調製法を下記に示す)
(オキソザリン基を含有しない、アクリル・スチレン系共重合体エマルジョン)
B−8 合成例6の重合体(調製法を下記に示す)
(ブロックドイソシアネート基を含有するアクリル系共重合体エマルジョン)
B−9 合成例7の重合体(調製法を下記に示す)
(ヒドラジノ基を含有するウレタン系共重合体エマルジョン)
H−1 エラストロンBN27 ; 第一工業製薬(株)製 、 固形分濃度30%
(メチレンジフェニルの分子構造を含む熱反応型水性ウレタン樹脂)
H−2 合成例8の重合体(調製法を下記に示す)
(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートを含む熱反応型水性ウレタン樹脂)
H−3 合成例9の重合体(調製法を下記に示す)
(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートを含む熱反応型水性ウレタン樹脂)
H−4 合成例10の重合体(調製法を下記に示す)
(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートを含む熱反応型水性ウレタン樹脂)
D−1 デナコールEX614B ;ナガセ化成工業(株)製
(ソルビトールポリグリシジルエーテル)
D−2 SR−4GL ;阪本薬品工業(株)製
(ポリグリセリンポリグリシジルエーテル)
D−3 ARLDITE ECN1400 ;旭チバ(株)製、固形分濃度40%
(エポキシクレゾールノボラック樹脂の40%水分散液、pH7.5、
エポキシ価0.44(当量/100g,solid))
E−1 ホワイトンP−30 ; 白石カルシウム(株)製
(炭酸カルシウム) 平均粒子径 0.15μm
E−2 水酸化アルミニウム ; 関東化学(株)製
第1級試薬、カタログ No.01162−00
F−1 FINEX−75 ; 堺化学工業(株)製
(酸化亜鉛) 平均粒子径 0.01μm
G−1 JSR0655 ; JSR(株)、 固形分濃度40%
(ビニルピリジン・スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(Vpラテックス))
a) 合成例1(A−6)
温度計、撹拌機、適下ロート、窒素導入管、還流冷却器を備えたガラス製反応容器に、メトキシ6エチレングリコールアリルエーテル(日本油脂(株)製)336部、無水マレイン酸98.0部、ベンゾイルパーオキサイド6.0部、トルエン566.0部を仕込み、撹拌下に於て容器内を窒素置換した後、80℃まで加熱し、4時間温度を保持して反応を進行させた。ついで10mmHgの減圧下、110℃でトルエンを留去した後、常温、常圧とし、重量平均分子量27000(ポリエチレングリコール換算)アリルエーテル−無水マレイン酸共重合体を得る。
a)合成例2(B−4)
攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計及び滴下ロートを備えたフラスコに、脱イオン水782.4部及びハイテノールN−08(第一工業製薬株式会社製のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩)15%水溶液128部を仕込み、適量の28%アンモニア水でpH9.0に調整し、ゆるやかに窒素ガスを流しながら70℃に加熱した。そこへ過硫酸カリウムの5%水溶液64部を注入し、続いて予め調整しておいた、スチレン576部及び2−イソプロペニル−2−オキサゾリン64部からなる単量体混合物を3時間にわたって滴下した。反応中は窒素ガスを吹き込み続け、フラスコ内の温度を70±1℃に保った。滴下終了後も2時間同じ温度に保った後、内温を80℃に昇温させて1時間攪拌を続けて反応を完結させた。その後冷却し、不揮発分39.5%、pH8.0の2−オキサゾリン基含有重合体水性分散液を得た。上記で生成した水性分散液体に2−オキサゾリン基が存在していることは、2−オキサゾリン基中の炭素−窒素二重結合の強い吸収(波数1655〜1657cm−1)があることをフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)で確認することができる。このサンプルのTgを測定したところ104℃であった。
攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計及び滴下ロートを備えたフラスコに、脱イオン水782.4部及びハイテノールN−08(第一工業製薬株式会社製のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩)15%水溶液128部を仕込み、適量の28%アンモニア水でpH9.0に調整し、ゆるやかに窒素ガスを流しながら70℃に加熱した。そこへ過硫酸カリウムの5%水溶液64部を注入し、続いて予め調整しておいた1,3−ブタジエン18.8部、スチレン557.2部及び2−イソプロペニル−2−オキサゾリン64部からなる単量体混合物を3時間にわたって滴下した。反応中は窒素ガスを吹き込み続け、フラスコ内の温度を70±1℃に保った。滴下終了後も2時間同じ温度に保った後、内温を80℃に昇温させて1時間攪拌を続けて反応を完結させた。その後冷却し、不揮発分39.3%、pH8.0の2−オキサゾリン基含有重合体水性分散液を得た。上記で生成した水性分散液体に2−オキサゾリン基が存在していることは、2−オキサゾリン基中の炭素−窒素二重結合の強い吸収(波数1655〜1657cm−1)があることをフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)で確認することができる。
攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計及び滴下ロートを備えたフラスコに、脱イオン水782.4部及びハイテノールN−08(第一工業製薬株式会社製のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩)15%水溶液128部を仕込み、適量の28%アンモニア水でpH9.0に調整し、ゆるやかに窒素ガスを流しながら70℃に加熱した。そこへ過硫酸カリウムの5%水溶液64部を注入し、続いて予め調整しておいた1,3−ブタジエン105部、スチレン471部及び2−イソプロペニル−2−オキサゾリン64部からなる単量体混合物を3時間にわたって滴下した。反応中は窒素ガスを吹き込み続け、フラスコ内の温度を70±1℃に保った。滴下終了後も2時間同じ温度に保った後、内温を80℃に昇温させて1時間攪拌を続けて反応を完結させた。その後冷却し、不揮発分40.1%、pH8.0の2−オキサゾリン基含有重合体水性分散液を得た。 上記で生成した水性分散液体に2−オキサゾリン基が存在していることは、2−オキサゾリン基中の炭素−窒素二重結合の強い吸収(波数1655〜1657cm−1)があることをフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)で確認することができる。
攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計及び滴下ロートを備えたフラスコに、脱イオン水782.4部及びハイテノールN−08(第一工業製薬株式会社製のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩)15%水溶液128部を仕込み、適量の28%アンモニア水でpH9.0に調整し、ゆるやかに窒素ガスを流しながら70℃に加熱した。そこへ過硫酸カリウムの5%水溶液64部を注入し、続いて予め調整しておいたアクリル酸ブチル200部、スチレン432部からなる単量体混合物を3時間にわたって滴下した。反応中は窒素ガスを吹き込み続け、フラスコ内の温度を70±1℃に保った。滴下終了後も2時間同じ温度に保った後、内温を80℃に昇温させて1時間攪拌を続けて反応を完結させた。その後冷却し、不揮発分39.5%、pH8.0の重合体水性分散液を得た。
i)重合に供するブロックドイソシアネート基含有ウレタンアクリレート単量体の合成攪拌機、コンデンサー、温度計を備えた4ッ口フラスコに分子量500の3−メチルペンタンアジペート1500部、トリメチロールプロパン134部、及びテトラメチルキシリレンジイソシアネート1464部を加える。その後100℃に加温し、5時間反応させて多官能の末端イソシアネートプレポリマー(NCO含有率4.1%)を得た。次いでこの生成物の温度を60℃とし、β−ヒドロキシエチルメタアクリレート174部を加えて2時間反応した。その後更にメチルエチルケトオキシム130部を加えて2時間反応を続け、ウレタンアクリレートを得た。
ii)乳化重合に供する単量体混合物の調製
ビーカーにイオン交換水125部を加え、攪拌しながらノイゲンEA190D(第一工業製薬(株)製ノニオン型界面活性剤)10部、プライサーフA−215E(第一工業製薬(株)製アニオン型界面活性剤)15部を加均一に溶解させる。次いで上記(工程1)のウレタンアクリレート130部、エチルアクリレート250部、ブチルアクリレート100部、N−メチロールアクリルアミド10部、アクリル酸10部を加え、これら単量体を水に完全に乳化し、単量体混合物1を得た。
iii)ブロックドイソシアネート基を含有するアクリル系共重合体エマルジョンの乳化重合
攪拌機、滴下ロート2基、コンデンサー、温度計を備えた円筒型のフラスコを完全に窒素で置換する。次いでこれにイオン交換水 250部を加え、攪拌しながらプライサーフ A−215Eの1部を添加し、70℃に加温し、これに単量体混合物1を20部加えた。15分後経過後、5%過硫酸ナトリウム水溶液25部を加え15分間重合を開始させた。続けて残りの単量体混合物1の630部と5%過硫酸ナトリウム水溶液25部を3時間かけて、さらにこれに滴下し重合した。滴下終了30分後からさらに5%過硫酸ナトリウム水溶液50部を1時間かけて滴下した。その後冷却し200メッシュ金網で濾過してエマルションを得た。このエマルジョンは、固形分濃度が50%であった。
特開平10−139839公報の合成例1の記載に従い、ヒドラジノ基含有水性ウレタン樹脂を製造した。即ち、還流冷却器、温度計及びスターラーを取りつけた四つ口フラスコに、ポリカプロラクトンダイセル化学製;分子量2,000)80重量部、イソホロンジイソシアネート99.9重量部、ジメチロールプロピオン酸30重量部、ポリエステルポリオール(ユニチカ(株)製、エリーテル3320、分子量2,000)100重量部、プロピレングリコールジクリシジルエーテル−アクリル酸付加物(共栄社化学製)28.1重量部、N−メチルピロリドン30重量部酢酸エチル150重量部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら、90℃まで昇温し、この温度で1時間ウレタン化反応を行った。その後40℃まで冷却し、NCO末端のプレポリマーを得た。次いで、このプレポリマーにトリエチルアミン20重量部を加えて、中和した後、イオン交換水600重量部を添加した。次いで反応系に12.0重量部のアジピン酸ジヒドラジドを添加し、50℃にて1時間攪拌を続けた後、酢酸エチルを減圧留去し、その後固形分30%になるように水希釈を行い、ヒドラジン末端のウレタン系共重合体エマルジョンを得た。GPCにより測定したポリスチレン換算の重量平均分子量Mw =35,000であった。
a)合成例8(H−2)
特開昭58−49770公報の実施例(6)の記載に従い熱反応型水性ウレタン樹脂を製造した。即ち、攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計及び滴下ロートを備えたフラスコに、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(NCO含有量31.5%)100部とビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加物(水酸基価=35.4)24.4部を85℃で30分間反応させ、遊離イソシアネート20.7%のウレタンプレポリマーを得た。次にジオキサン62.2部、p−sec−ブチル−フェノール72部、トリエチルアミン0.25部を50℃にて添加した後、系内温度75℃で120分間反応させ、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加物の合計に対して遊離イソシアネート4.2%の部分ブロックドプレポリマーを得た。次に、濃度30%のタウリンソーダ水溶液55部を系内温度40℃で加え、40〜45℃で30分間反応させた。その後固形分30%になるように水希釈とジオキサンの除去を行い、熱反応型水性ウレタン樹脂を得た。
特開平9−111050公報の、実施例中の熱反応型水溶性ポリウレタン樹脂B製造の記載に従い熱反応型水性ウレタン樹脂を製造した。攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計及び滴下ロートを備えたフラスコに、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(NCO含有量31.5%)100部と平均分子量500のポリプロピレングリコール46部を85℃で30分間反応させ、遊離イソシアネート15.4%のウレタンプレポリマーを得た。次にジオキサン70部、ε−カプロラクタム43部、トリエチルアミン0.2部を添加した後、系内温度75℃で120分間反応させ、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとポリプロピレングリコールの合計に対して遊離イソシアネート4.8%の部分ブロックドプレポリマーを得た。次に、濃度30%のタウリンソーダ水溶液80部を系内温度40℃で加え、40〜45℃で30分間反応させた。その後固形分30%になるように水希釈とジオキサンの除去を行い、熱反応型水性ウレタン樹脂を得た。
攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計及び滴下ロートを備えたフラスコに、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(NCO含有量31.5%)100部とビスフェノールAのエチレンオキサイド4モル付加物31.2部を85℃で30分間反応させ、遊離イソシアネート18.7%のウレタンプレポリマーを得た。次にジオキサン65部、ε−カプロラクタム50部、トリエチルアミン0.2部を添加した後、アジピン酸ジヒドラジドを0.12部添加し、系内温度65℃で300分間反応させ、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとビスフェノールAのエチレンオキサイド4モル付加物の合計に対して遊離イソシアネート5.9%の部分ブロックドプレポリマーを得た。次に、濃度30%のタウリンソーダ水溶液84部を系内温度40℃で加え、40〜45℃で30分間反応させた。その後固形分30%になるように水希釈とジオキサンの除去を行い、熱解離性ブロックドイソシアネートとヒドラジノ基を有する熱反応型水性ウレタン樹脂を得た。
a)水溶性高分子(A)の水溶液の調整
攪拌機を備えたフラスコに、下表1に記した重量部になるよう、水あるいは水と25%アンモニアを混合した液に、攪拌しながら水溶性高分子(A)を加え、温度90℃近傍で溶解し室温まで冷却する。なお、水溶性高分子(A)の添加は、水和熱で90℃以上になり突沸しないよう、徐々に添加した。下表1の重量部で溶解させた水溶性高分子(A)水溶液は、水溶性高分子添加時の水分蒸発などで固形分10%よりやや高い濃度になるため、固形分濃度を測定し、水で希釈することにより固形分濃度10%に調節した。
すでに水溶液または水分散液である、重合体(B)成分のB−1〜B−9、ラテックス成分G、エポキシド化合物D−3、水性ウレタン化合物H−1〜H−4については、固形分濃度が10%になるように水で希釈した。
水溶性エポキシド化合物である、D−1およびD−2は、水90重量部に、エポキシド化合物10重量部を添加し、十分攪拌することにより、固形分濃度が10%になるよう溶解した。
i)比較例1〜13、実施例1〜29の接着剤液(I)の調製
表5に示す種類と重量%の、上記a)〜c)にて固形分濃度を10%に調節した接着剤組成物成分の水溶液を、水性ウレタン化合物H、重合体B、ラテックスG、水溶性高分子A、エポキシド化合物D、水を、含まれるものについてこの順に配合した後、十分に攪拌を行い混合した。
ii)実施例30〜32の接着剤液(I)の調製
実施例は、まず、表5に示す種類と重量部の、金属塩Eあるいは金属酸化物Fを、水溶性高分子A−1水溶液と混合し、よく攪拌することで水分散させる。これにより、高分子A−1により分散安定性がやや安定化された水分散液xを調整できる。次に、表5に示す種類と重量部の水、水性ウレタン化合物H、重合体Bを、順に配合した後、この水分散液xを配合し、更に表5に示す種類と重量部のエポキシド化合物Dを配合した後、十分に攪拌をおこない混合した。
樹脂材料として、撚構造1670dtex/2、上撚数40回/10cm、下撚数40回/10cmのポリエチレンテレフタレートタイヤコードを用い、(3)で得た接着剤液(I)に浸漬し、次に、140℃で30秒乾燥後、200℃に保った雰囲気下で1.5分間処理した。コードを被覆する接着剤組成物の乾燥重量は、バキューム吸引するなどで量を調節した。このとき、比較例1〜比較例13および実施例1、2、3、5〜20は、コード重量に対し接着剤組成物の乾燥重量が約2.0〜2.5重量%になるよう調節し、実施例4はコード重量に対し接着剤組成物の乾燥重量が約5.0〜6.0重量%になるよう調節した。コード重量に対する接着剤組成物の乾燥重量(Solid pick up:SPUと略す)は、接着剤組成物のコード処理前後の重量差より求め、付着率として表6にその結果を記した。
(a)RFL接着剤組成物の調整 (接着剤液(II))
これは、上記(5)で樹脂の表面に被覆された接着剤組成物(接着剤液(I))の層の表面にゴムラテックスを含む接着剤組成物である。まず、下記表2に示す組成の混合物を調整し、室温で8時間熟成して、レゾルシン−ホルムアルデヒド熟成液を得る。
上記(5)で樹脂の表面に本発明の接着剤組成物を被覆したポリエチレンテレフタレートタイヤコードを用い、接着剤液(II)に浸漬し、次に、140℃で30秒乾燥後、240℃に保った雰囲気下で1.5分間処理した。コードを被覆する接着剤組成物の乾燥重量は、単位長さのコード重量に対し約1〜2重量%になるように、バキューム吸引するなどで付着量を調節した。
(6)で得た接着剤組成物処理コードを、表3に示す配合の未加硫状態のゴム組成物に埋め込み、160℃×20分、20Kg/cm2の加圧下で加硫した。加硫物を室温まで冷却後、コードを堀り起こし、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥離する時の抗力を25±1℃の室内雰囲気温度で測定し、これを初期接着力とした。また、剥離後のゴム付着状態を観察し、表4に従いランク付を行いゴム付着率(ゴム付)とした。これらの結果を表6に示した。
(6)で得た接着剤組成物処理コードを表3に示す配合の未加硫状態のゴム組成物に埋め込み、160℃×20分、20Kg/cm2の加圧下で加硫した。加硫物を室温まで冷却後、コードを堀り起こし、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥離する時の抗力を、200±1℃雰囲気温度に保持したオーブン内で測定し、これを高温時接着力とした。また、剥離後のゴム付着状態を観察し、表4に従い、ランク付けを行いゴム付着率(ゴム付)とした。これら結果を表6に示した。
(6)で得た接着剤組成物処理コードを表3に示す配合の未加硫ゴム組成物に埋め込み、200℃×30分、20kg/cm2の加圧下で加硫した。加硫物を室温まで冷却後、コードを堀り起こし、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥離する時の抗力を25±1℃の室内雰囲気温度で測定し、これを熱劣化後接着力とした。また、剥離後のゴム付着状態を観察し、表4に従い、ランク付けを行いゴム付着率(ゴム付)とした。これらの結果を表6に示した。なお、本試験方法での200℃熱劣化は、大気圧下より高い加硫圧をかけており、大気圧下での熱劣化より大幅に促進された条件となっている。
(6)で得た接着剤組成物処理コードを表3に示す配合の未加硫ゴム組成物に埋め込み、160℃×20分、20kg/cm2の加圧下で加硫した。加硫物を室温まで冷却後、コードを堀り起こし接着試験片を作成後、200±1℃のオーブン内に30分置いた後、そのまま200±1℃の雰囲気温度下、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥離する時の抗力を測定し、これを総合耐熱接着力とした。また、剥離後のゴム付着状態を観察し、表4に従い、ランク付けを行いゴム付着率(ゴム付)とした。これらの結果を表6に示した。
JIS L1017−1983 3.2.2.1A法に準拠して、チューブ疲労時間を測定し、表6に示した。サンプルの加硫時間は160℃で20分である。
(5)で得た接着剤組成物処理コードの曲げ剛性である、ガーレー・スティフネス値は以下の方法で行った。処理コードを枠に固定させ、温度130℃で30分間の熱セットにより、コードを真直な状態に保たせる。これを規定の試料長さに切断し、ガーレー・スティフネス・テスターでスティフネスを測定する。図1にガーレー式試験機の斜視図、図2にその要部を示す。1は可動アームA、2は振子B、3は水準器、4はレベルスクリュー、5はチャック、6は試験片、7は軸受(支点)、8は目盛板、9はウェイト、10はスイッチボタンである。試料の取付け及び測定法は、(ア)チャック設定位置1.0インチ(駆動軸に任意設定のチャックが取付けられている)にチャックを固定させ、テストピースを取付ける。(イ)回転棒(軸より下部)に荷重任意設定孔が軸より1インチ、2インチ、及び4インチの位置にあるので試料の柔軟性に応じ荷重の重さ及び孔の位置を設定する。この場合、目盛板に針が2〜4に指示する様、荷重及び孔の位置を選ばなければならない。(ウ)テスト・ピースに見合う設定が出来たならば、駆動ボタンを押し、駆動軸を左右に動かし、針が指す目盛板の数値を0.1単位迄読取る。(エ)1つのテストピースにつき、左右1回、テストピース10本、計20回の値を求め、1試料の平均値を求める。
スティフネス(mN)=RG×{(W1×1)+(W2×2)+(W3×4)}/5×L2/W×0.1089
但し、RG:測定値の平均値
W1:1インチの荷重位置(孔)に掛ける荷重(単位g)
W2:2インチの荷重位置(孔)に掛ける荷重(単位g)
W3:4インチの荷重位置(孔)に掛ける荷重(単位g)
L :サンプル長−1/2インチ(インチ)
W :サンプルの幅(mm)
各実施例・比較例で使用した各コードの曲げ剛性値(スティフネス:mN)を表6に示した。
6 試験片
7 軸受
8 目盛板
Claims (28)
- 水溶性高分子(A);および芳香族類をメチレン結合した構造を含有する有機ポリイソシアネート類(α)、複数の活性水素を有する化合物(β)、および熱解離性ブロック化剤(γ)を反応させて得られる水性ウレタン化合物(H)を含んでなる接着剤組成物。
- 接着剤組成物中、乾燥重量で、水溶性高分子(A)が5〜75%、水性ウレタン化合物(H)が15〜77%含まれることを特徴とする請求項1記載の接着剤組成物。
- 水溶性高分子(A);芳香族類をメチレン結合した構造を含有する有機ポリイソシアネート類(α)、複数の活性水素を有する化合物(β)、および熱解離性ブロック化剤(γ)を反応させて得られる水性ウレタン化合物(H);およびエポキシド化合物(D)含んでなる接着剤組成物。
- 接着剤組成物中、乾燥重量で、水溶性高分子(A)が5〜75%、水性ウレタン化合物(H)が15〜77%、エポキシド化合物(D)が9〜70%、含まれることを特徴とする請求項3記載の接着剤組成物。
- 水溶性高分子(A);芳香族類をメチレン結合した構造を含有する有機ポリイソシアネート類(α)、複数の活性水素を有する化合物(β)、および熱解離性ブロック化剤(γ)を反応させて得られる水性ウレタン化合物(H);およびペンダント基として架橋性の官能基を有し、アリル位に水素原子を有する炭素―炭素二重結合を実質的に含有しない熱可塑性重合体(B)を含んでなる接着剤組成物。
- 接着剤組成物中、乾燥重量で、水溶性高分子(A)が5〜75%、水性ウレタン化合物(H)が15〜77%、熱可塑性重合体(B)が10〜75%含まれることを特徴とする請求項5記載の接着剤組成物。
- 水溶性高分子(A);芳香族類をメチレン結合した構造を含有する有機ポリイソシアネート類(α)、複数の活性水素を有する化合物(β)、および熱解離性ブロック化剤(γ)を反応させて得られる水性ウレタン化合物(H);エポキシド化合物(D);およびペンダント基として架橋性の官能基を有し、アリル位に水素原子を有する炭素―炭素二重結合を実質的に含有しない熱可塑性重合体(B)、金属塩(E)、金属酸化物(F)、およびゴムラテックス(G)よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含んでなる接着剤組成物。
- 接着剤組成物中、乾燥重量で、水溶性高分子(A)が5〜75%、水性ウレタン化合物(H)が15〜77、エポキシド化合物(D)が9〜70%含まれ、熱可塑性重合体(B)が含まれる場合には10〜75%で、金属塩(E)が含まれる場合には50%以下で、金属酸化物(F)が含まれる場合には50%以下で、ゴムラテックス(G)が含まれる場合には18%以下で、含まれることを特徴とする請求項7記載の接着剤組成物。
- 水溶性高分子(A)が、 カルボキシル基を有することを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 水溶性高分子(A)が、付加反応性のある炭素−炭素二重結合を実質的に含有せず、重量平均分子量3,000以上であることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 水溶性高分子(A)が、カルボキシル基を含有するエチレン性単量体単位を含有する共重合体、またはその塩であることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 水溶性高分子(A)が、無水マレイン酸単位とイソブチレン単位とを含んでなる共重合体またはその塩であることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物
- 水性ウレタン化合物(H)が、分子量2,000以下で3〜5個の官能基を有する有機ポリイソシアネート化合物(α)40〜85重量%、分子量5,000以下で2〜4個の活性水素を有する化合物(β)5〜35重量%、熱解離性ブロック化剤(γ)5〜35重量%、および、少なくとも1つの活性水素とアニオン性、カチオン性、非イオン性の親水性基のうち少なくとも1つの親水性基とを有する化合物(δ)5〜35重量%の反応生成物であり、かつ熱解離性ブロックドイソシアネート基が0.5〜11重量%(NCO=42として換算)であることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- エポキシド化合物(D)が、1分子中に2個以上のエポキシ基を有することを特徴とする請求項3、4、7、または8記載の接着剤組成物。
- エポキシド化合物(D)が、多価アルコール類とエピクロロヒドリンとの反応生成物であることを特徴とする請求項3、4、7、または8記載の接着剤組成物。
- 熱可塑性重合体(B)が、水分散性であることを特徴とする請求項5〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 熱可塑性重合体(B)が、重量平均分子量10,000以上であることを特徴とする請求項5〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 熱可塑性重合体(B)のペンダント基としての架橋性官能基が、オキサゾリン基、ビスマレイミド基、(ブロックド)イソシアネート基、エポキシ基、アジリジン基、ヒドラジノ基、カルボジイミド基、およびエピチオ基よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 熱可塑性重合体(B)の主鎖が、実質的に炭素−炭素二重結合を1つ有する単量体由来の単位からなるエチレン性付加重合体からなり、共役ジエン単量体由来の付加反応性炭素−炭素二重結合を含有する単位が、主鎖単量体単位中、組成比で10%以下であることを特徴とする請求項5〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 熱可塑性重合体(B)が、ペンダント基として2−オキサゾリン基を含有するエチレン性付加重合体であることを特徴とする請求項5〜8のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 請求項1〜21のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物の層で、表面を被覆されたことを特徴とする樹脂材料。
- 樹脂材料の樹脂がポリエステル樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、またはアクリル樹脂であることを特徴とする請求項22記載の樹脂材料。
- 樹脂材料が複数のフィラメントを撚り合わせてなるコードであることを特徴とする請求項22または23記載の樹脂材料。
- コードが、上撚りと下撚りを有し、下撚りの撚係数が1,300〜2,500であり、上撚りの撚係数が900〜1,800であることを特徴とする請求項24記載の樹脂材料。
- コードを被覆する接着剤組成物層が乾燥重量で、コード重量の0.5〜6.0重量%であることを特徴とする請求項24または25記載の樹脂材料
- 請求項22〜26記載の樹脂材料で補強されたことを特徴とするゴム物品。
- 請求項27記載のゴム物品をゴム部材として適用したことを特徴とする空気入りタイヤ。
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