JP2011240805A - 高速鉄道車両の外幌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速鉄道車両の外幌装置において、車両左右の側部間の空間を塞ぐ左右の側部外幌機構のメンテナンス等を容易にする。
【解決手段】側部外幌機構6は、車両側部間の空間4の内の前側車両2の妻面2a側の部分を塞ぐ固定外幌12と、前記空間4の内の後側車両3の妻面3a側の部分を塞ぐ可動外幌13と、固定外幌12と可動外幌13との間に渡設される可撓性外幌14と、前記可動外幌13を前側車両2の妻面2aに片持ち支持するリンク機構15とを備え、前記固定外幌12及び可動外幌13は、その車両外側から着脱可能な締結ボルト24,28を介して、前側車両2の妻面2a及びリンク機構15にそれぞれ取り付けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、前後の車両同士を連結する連結部における車両間の空間を塞ぐ高速鉄道車両の外幌装置に関する。
高速鉄道車両の走行時には、その車体の側部や屋根部に沿って走行風が流れるので、この走行風により、車体表面に凹凸部があると、激しい渦流が生じて、風切り騒音が増大し、また走行抵抗が増大する。すなわち、高速鉄道車両の場合、車両連結部において車両間に空間があると、風切り騒音と走行抵抗が増大する原因となるため、大きな問題となる。そこで、高速鉄道車両においては、前後の車両同士を連結する連結部における車両間の空間を外幌装置で塞ぐことが一般に行われている。
上記外幌装置の内、前後車両間の空間における車両側部間の空間を塞ぐ左右の側部外幌機構としては、例えば、前後車両の一方の車両の妻壁に固定されて車両側部間の空間の前記妻壁側の部分を塞ぐ固定外幌と、該固定外幌に隣接配置される第一可動外幌と、該第一可動外幌を前記固定外幌との整列位置と固定外幌の内方側に重なる縮退位置との間で変位可能に前記妻壁に支持する第一リンク機構と、前記固定外幌と反対側にて前記第一可動外幌に隣接配置される第二可動外幌と、該第二可動外幌を前記整列位置にある第一可動外幌との整列位置と第一可動外幌の内方側に重なる縮退位置との間で変位可能に前記第一可動幌の支持フレームに支持する第二リンク機構とを備えた三段シャッター式のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−283812号公報
しかしながら、上記従来の外幌装置は、第一及び第二の可動外幌をそれぞれ第一及び第二のリンク機構で可動させることから、全体の構造が複雑になり、重量の面でも不利になる。また、シャッター可動用の僅かな隙間にも風が入り込むため、車両のさらなる高速化を考慮すると、可撓性を有する外幌でシャッター間を塞ぐ構成であることが望ましい。
他方、新幹線に対して車幅の狭い在来線規格の高速鉄道車両(新在直通車両)に上記のような外幌装置を採用する場合、狭まった車幅に適した構成が必要となる。すなわち、車両間の連結部には前後車両の妻面間に渡る通路が設けられ、この通路の左右にそれぞれ側部外幌機構が配設されることから、車幅が狭まった分だけ側部外幌機構の収容スペースが狭まると、通常は前記収容スペースの車両中心側から行うメンテナンス作業が困難になるという問題がある。
そこでこの発明は、高速鉄道車両の外幌装置において、車両左右の側部間の空間を塞ぐ左右の側部外幌機構のメンテナンス等を容易にすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、前後の車両同士を連結する連結部における前後車両間の空間を塞ぐ高速鉄道車両の外幌装置であって、前記車両間の空間における車両左右の側部間の空間を塞ぐ左右の側部外幌機構を有し、前記左右の側部外幌機構はそれぞれ、前記前後の車両の内の一方の車両の妻面に固定されて前記側部間の空間の内の前記一方の車両の妻面側の部分を塞ぐ固定外幌と、前記固定外幌と間隔を空けるべく前記前後の車両の内の他方の車両の妻面に近接配置されて前記側部間の空間の内の前記他方の車両の妻面側の部分を塞ぐ可動外幌と、前記固定外幌と可動外幌との間に渡設される可撓性外幌と、前記可動外幌を前記一方の車両の妻面に片持ち支持するリンク機構とを備え、前記リンク機構の動作により前記可動外幌を車両中心側へ変位させて前記可撓性外幌を撓み変形させることで、前記側部間の空間の縮小を吸収する高速鉄道車両の外幌装置において、前記固定外幌及び可動外幌は、その車両外側から着脱可能な締結具を介して、前記一方の車両の妻面及びリンク機構にそれぞれ取り付けられることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記固定外幌は、前記一方の車両の妻面に取り付けられる固定側フレームと、該固定側フレームの外側縁に取り付けられる固定外幌本体とを有し、前記可動外幌は、前記リンク機構に支持された摺動部材を介して前記他方の車両の妻面に接する可動側フレームと、該可動側フレームの外側縁に取り付けられる可動外幌本体とを有し、前記固定外幌本体及び可動外幌本体は、前記締結具によって、前記固定側フレーム及び可動側フレームにそれぞれ取り付けられることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記固定外幌、可動外幌及び可撓性外幌は、これらが互いに連結された状態で、前記締結具の着脱により、前記一方の車両の妻面及びリンク機構に対して着脱可能とされることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記可動外幌は、前記他方の車両側の外側縁から車両中心側へ延びる可動側摺動板を備え、前記他方の車両の妻面には、前記可動側摺動板が摺接する固定側摺動板が設けられ、前記可動側摺動板の車両中心側の部位は、前記固定側摺動板から離間するように反って形成されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記リンク機構は、平面視で互いにX字状に交差する第一及び第二のリンク部材を備え、前記第一のリンク部材は、その一端部が前記一方の車両の妻面側に回動可能に支持されると共に、他端部が前記可動側摺動板の反り形状の先端側に回動可能に支持され、前記第二のリンク部材は、その一端部が前記一方の車両の妻面側に回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持されると共に、他端部が前記可動側摺動板に回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記リンク機構は、前記一方の車両の妻面側に前記第一のリンク部材の一端部を回動可能に支持する第一支持部と、前記一方の車両の妻面側に前記第二のリンク部材の一端部を回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持する第二支持部とを有し、前記第一及び第二支持部の間には、これらを互いに接近する側に付勢する付勢手段が渡設され、前記付勢手段と第一及び第二支持部との各連結部には、それぞれ前記付勢手段の付勢力を解除する解除手段の取り付け部が設けられることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記固定外幌、可動外幌及び可撓性外幌は、その下部が車両中心側へ変化するように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、高速鉄道車両の直線走行状態では、固定外幌、可撓性外幌及び可動外幌が車体外側面とほぼ面一をなすように直列的に並ぶことで、前後車両間の空間の内の左右側部間の空間が隙間なく塞がれる。一方、高速鉄道車両の旋回走行状態では、該車両の一側部側にて前記空間が縮小されるが、このとき、リンク機構の動作により可動外幌が車両中心側へ変位し、かつこれに伴い可撓性外幌も車両中心側へ撓み変形することで、当該部位に隙間を生じさせることなく前記縮小が吸収される。このように、一組の可動外幌及びリンク機構と固定外幌及び可動外幌間に渡る可撓性外幌とにより、比較的簡単な構造で重量を抑えた上で、車両の左右側部間の空間を隙間なく塞ぐことができる。
そして、固定外幌及び可動外幌が、その車両外側から着脱可能な締結具を介して、前記一方の車両の妻面及びリンク機構にそれぞれ取り付けられることで、前記締結具を車両外側から着脱することにより、固定外幌及び可動外幌並びにこれらの間に渡る可撓性外幌を容易に着脱することができ、側部外幌機構のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
また、高速鉄道車両が直線走行状態から旋回走行状態に移行する際、リンク機構の動作により、可動側摺動板が固定側摺動板に摺接しつつ、可動外幌を車両中心側へ変位させることで、可動外幌と他方の車両の妻面との間に隙間を生じさせることなく、可動外幌をスムーズに車両中心側へ変位させることができる。また、側部外幌機構が一方の車両にのみ支持されることで、前後車両の連結・分離作業が連結器の連結・分離作業だけでよくなり、車両の連結・分離作業を簡単にできる。
そして、可動側摺動板の車両中心側の部位を固定側摺動板(他方の車両の妻面)から離間する側に反らせることで、リンク機構に可動側摺動板を取り付けた状態でもこれらを車両側部間の空間に着脱し易くなり、かつ不意の横風等の影響を受けて可動側摺動板が過大に摺動したとしてもこれを正規の摺動範囲に容易に復帰させることができる。
さらに、リンク機構がコンパクトなX字状リンクを構成することで、新幹線に対して車幅の狭い在来線規格の高速鉄道車両に当該外幌装置を採用した際にも、側部外幌機構の機構部分の収容スペースを容易に確保できる。
しかも、付勢手段の付勢力によりリンク機構を介して可動側摺動板を固定側摺動板側に付勢することで、高速鉄道車両が旋回走行状態から直線走行状態に戻った際に可動外幌と他方の車両の妻面との間に隙間が生じることを防止できると共に、側部外幌機構を着脱する際には、前記解除手段を用いて付勢手段の付勢力を解除することで、側部外幌機構の着脱を容易に行うことができる。
そして、固定外幌、可動外幌及び可撓性外幌の下部の車幅が抑えられ、当該外幌装置を前記在来線規格の高速鉄道車両に採用した際にも、車両下部における車両限界を侵すことなく、側部外幌機構の収容スペースを確保することができる。
この発明の実施例における高速鉄道車両の前後車両の連結部周辺の斜視図である。 上記連結部右側の側部外幌機構の後面図である。 上記側部外幌機構の要部の右側面図である。 図2のA−A断面図である。 (a)は図4の要部拡大図、(b)は(a)の分解図である。 上記連結部右側の空間が縮小する際の側部外幌機構の動きを(a)〜(e)の順に示す図4に相当する断面図である。 (a)は上記側部外幌機構の付勢力を解除するための解除装置周辺の上面図、(b)は(a)の後面図、(c)は(a)の側面図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
この実施例は、新幹線に対して車幅(左右幅)の狭い在来線規格の高速鉄道車両(新在直通車両)に、本発明に係る高速鉄道車両用外幌装置(以下、単に外幌装置ということがある)1を適用した場合の一例である。以下、図に示す矢印FRを車両前方、矢印UPを車両上方、矢印LHを車両後方から見た左方として説明する。
図1に示すように、外幌装置1は、前後の車両2,3同士を連結する連結部9における前後車両2,3間の空間9aを塞ぐもので、前記車両2,3間の空間9aの内の屋根部間の空間(隙間)7を塞ぐ屋根部外幌機構8と、前記車両2,3間の空間9aの内の車両左右の側部間の空間(隙間)4を塞ぐ左右の側部外幌機構5,6とを有し、これらがそれぞれ独立して可動するようになっている。
屋根部外幌機構8は、前側車両2の妻面2aに固定された屋根側固定外幌51と、該屋根側固定外幌51の後方に配置された屋根側可動外幌52と、該屋根側可動外幌52を屋根側固定外幌51との整列位置と屋根側固定外幌51の外方側に重なる縮退位置との間で変位可能に前記妻面2aに支持する屋根側リンク機構(不図示)とを備えた二段シャッター式とされる。ここで、屋根部外幌機構8は、上記した特開2007−283812号公報に記載のものと実質的に同一であるので、その詳細説明は省略する。
なお、この実施例では、屋根部外幌機構8及び側部外幌機構5,6が前側車両2の妻面2aに支持されるが、往路での前側車両2は復路では後側車両3となる。また、以下の説明では、特に記載がなければ高速鉄道車両が直線走行状態にあるものとして説明する。
そして、図2以降は車両右側の側部外幌機構6を示し、以下の説明ではこの右側の側部外幌機構6を参照して説明する。なお、左側の側部外幌機構5は右側のものと左右対称の構成を有するものとする。
図1〜4を参照し、側部外幌機構6は、前側車両2の妻面2aに固定されて車両側部間の空間4(隙間)の前側車両2側の約1/3の範囲を塞ぐ固定外幌12と、後側車両3の妻面3aに近接配置されて車両側部間の空間4(隙間)の後側車両3側の約1/3の範囲を塞ぐ可動側外幌と、固定外幌12と可動外幌13との間に渡設されて車両側部間の空間4(隙間)の中間位置の約1/3の範囲を塞ぐ可撓性外幌14と、可動外幌13を前側車両2の妻面2aに片持ち支持するリンク機構15とを備える。
固定外幌12は、前側車両2の妻面2aの外側部分において上下に延びるように設けられるもので、前側車両2の妻面2aに取り付けられる固定側フレーム21と、該固定側フレーム21の外側縁に取り付けられる固定外幌本体12aとを有してなる。
図4を参照し、固定外幌本体12aは、車両外側面とほぼ面一をなす板状のもので、金属板やFRP板等の剛性を有する板材からなる。固定外幌本体12aの前側車両2側の車両中心側(車両内側)には、断面略L字状をなす固定側フレーム21の側壁部21aが取り付けられ、該固定側フレーム21の前壁部21bが前側車両2の妻面2aに外ベースプレート23及び台座部23aを介して取り付けられる。なお、図中符号24は固定外幌本体12a及び側壁部21aを車両外側から貫通して側壁部21a裏側のナット24aに螺合する左右方向(車幅方向)に沿う側部締結ボルトを、符号25は前壁部21bを車両後方から貫通して台座部23a裏側のナット25aに螺合する前後方向に沿う前部締結ボルトをそれぞれ示す。
一方、可動外幌13は、後側車両3の妻面3aの外側部分において上下に延びるように設けられるもので、前記リンク機構15の後端側に支持された可動摺動板を介して後側車両3の妻面3aに接する可動側フレーム22と、該可動側フレーム22の外側縁に取り付けられる可動外幌本体13aとを有してなる。
図4を参照し、可動外幌本体13aは、車両外側面とほぼ面一をなす板状のもので、金属板やFRP板等の剛性を有する板材からなる。可動外幌本体13aの後側車両3側の車両中心側には、断面略L字状をなす可動側フレーム22の側壁部22aが取り付けられ、該可動側フレーム22の後壁部22bが前記リンク機構15に支持された可動側摺動板26の外側縁部裏側のボス部29aに取り付けられる。なお、図中符号28は可動外幌本体13a及び側壁部22aを車両外側から貫通して側壁部22a裏側のナット28aに螺合する左右方向に沿う側部締結ボルトを、符号29は後壁部22bを車両前方から貫通してボス部29aに螺合する前後方向に沿う後部締結ボルトをそれぞれ示す。
また、可撓性外幌14は、固定外幌本体12aの後縁部と可動外幌本体13aの前縁部との間に渡る板状(シート状、幕状)のもので、車両外側面とほぼ面一をなす状態から適宜弾性変形可能な合成樹脂板等の可撓性を有する板材からなる。可撓性外幌14の前後縁部の裏側にはナットプレート16aが固着され、該前後縁部の表側(車両外側)に固定外幌本体12aの後縁部及び可動外幌本体13aの前縁部がそれぞれ重なる。そして、固定外幌本体12aの後縁部及び可動外幌本体13aの前縁部を車両外側から貫通したボルト16をナットプレート16aにそれぞれ螺合することで、固定外幌本体12a、可動外幌本体13a及び可撓性外幌14が、互いにほぼ面一をなした状態で一体的に連結される。
ここで、高速鉄道車両が直線走行状態から旋回走行状態(ポイント切り替え点の走行時等含む)となった際には、車両走行軌跡の内周側における車両側部間の空間4が縮小するが、このとき、当該部位に配される側部外幌機構6では、リンク機構15の作用によりその後端側に支持した可動側摺動板26及びこれに固定される可動外幌13が車両中心側へ変位すると共に、この変位に追従するように可撓性外幌14が撓み変形することで、当該側部外幌機構6が隙間を生じさせることなく前記側部間の空間4の縮小を吸収する。
リンク機構15は、平面視(上面視)で互いにX字状に交差する第一及び第二のリンク部材32を備えてなる。第一のリンク部材31は上下方向に沿う壁状をなし、この第一のリンク部材31の上下に棒状の第二のリンク部材32がそれぞれ配設される。第一のリンク部材31の中間部の上下には回動軸31aが突設され、この上下回動軸31aがそれぞれ上下の第二のリンク部材32の中間部に回動可能に係合する。なお、第一のリンク部材31には、軽量化のための開口31bが複数形成されている。
第一のリンク部材31は、その一端部が前側車両2の妻面2aの車両外側にて前記外ベースプレート23上に固定された支持ブラケット33に上下方向に沿う軸J1を介して回動可能に連結されると共に、他端部が前記可動側摺動板26の車両中心側の裏面に突設された内連結部35に上下方向に沿う軸J2を介して回動可能に連結される。
ここで、前記可動側摺動板26は、後側車両3の妻面3aに固定された該妻面3aに沿う平板状の固定側摺動板27に摺接するもので、この可動側摺動板26の車両外側の部位は、固定側摺動板27と平行な平板状をなすのに対し、車両中心側の部位は、その先端側ほど固定側摺動板27から離間するように反った弧状の反り形状をなしている。この可動側摺動板26の反り形状部26cの先端側の内連結部35に、前記第一のリンク部材31の他端部が連結される。なお、可動側摺動板26は、可動外幌13の外側縁近傍から車両中心側へ所定幅で延びるもので、後面視で車両外側面に沿う逆J字形状をなしている。各摺動板26,27は、例えば金属板やFRP板等の剛性を有する板材で構成されている。
一方、第二のリンク部材32は、その一端部が前側車両2の妻面2aの車両中心側に配設されたスライド機構36Aのスライダ36に上下方向に沿う軸J3を介して回動可能に連結されると共に、他端部が前記可動側摺動板26の車両外側の裏面に突設された外連結部35aに上下方向に沿う軸J4を介して回動可能に連結される。
ここで、スライダ36機構は、前側車両2の妻面2aに内ベースプレート34を介して固定された左右方向(車幅方向)に沿うガイドレール37に、前記スライダ36を左右方向でスライド可能に支持してなる。このスライダ36に軸支される第二のリンク部材32の一端部は、前述の如く回動可能であると共に、車幅方句で移動可能に前側車両2の妻面2aに支持されるといえる。
可動側摺動板26の外連結部35aは、車幅方向に長い長孔39を有し、この長孔39に第二のリンク部材32の他端部が前記軸J4及びこれを挿通するローラ38を介して移動可能に連結される。これにより、第二のリンク部材32の他端部は、前述の如く回動可能であると共に、車幅方向で移動可能に可動側摺動板26に支持されるといえる。なお、前記長孔39は、車両外側ほど前側に位置するように傾斜しており、したがって第二のリンク部材32の他端部は、前後方向でも移動可能に可動側摺動板26に支持されるといえる。
支持ブラケット33の近傍には取り付け部33aが固定的に設けられ、この取り付け部33aとスライダ36との間には、リンク機構15を介して可動側摺動板26を後側車両3の妻面3a側に付勢する付勢装置41が設けられる。付勢装置41は、左右方向に沿って延在する棒状のもので、取り付け部33aに上下方向に沿う軸J5を介して回動可能に連結される外端部41aと、スライダ36に前記軸J3を介して回動可能に連結される内端部41bと、両端部41a,41b間に所定の初期張力をもって張設される引張りコイルスプリング41cとを一体的に有する。この付勢装置41の付勢力により、スライダ36が取り付け部33a側(支持ブラケット33側)に引かれるように付勢され、もって可動側摺動板26が後側車両3の妻面3a側に押し付けられるように付勢される。
ここで、図1,2に示すように、高速鉄道車両の車体は、その上部に対して下部が車両中心側へ変化するように滑らかに湾曲しており、これに伴い、固定外幌12、可動外幌13及び可撓性外幌14も、その上部に対して下部が車両中心側へ変化するように滑らかに湾曲して設けられる。これにより、前後車両2,3の連結部9下側の車幅(左右幅)が抑えられ、在来線規格の高速鉄道車両に当該外幌装置1を採用した場合でも、車両下部における車両限界を侵すことなく、側部外幌機構6の特に機構部分の収容スペースを広く確保することができる。
図6(a)を参照し、高速鉄道車両の直線走行状態において、固定外幌本体12a、可撓性外幌14及び可動外幌本体13aは、前記付勢装置41の付勢力により、互いに面一状に整列した初期状態に保持される。これにより、前後車両2,3の連結部9における車両側部間の空間4が塞がれ、当該部位における風切り騒音や走行抵抗力が低減される。
一方、高速鉄道車両が直線走行状態から旋回走行状態に移行した際には、車両走行軌跡の内周側における車両側部間の空間4が縮小するが、この縮小は、付勢装置41の付勢力に抗して可動側摺動板26が前側車両2の妻面2a側に変位しつつ固定側摺動板27上を摺動し、可動側摺動板26及び可動外幌13が車両中心側へ変位すると共に、この変位に追従するように可撓性外幌14が撓み変形することで、当該部位に隙間を生じさせることなく前記側部間の空間4の縮小が吸収される。
図6(b)を参照し、前記側部間の空間4が縮小すると、第一のリンク部材31の傾動により可動側摺動板26が車両中心側へ移動する。このとき、回動軸31aを介して第二のリンク部材32も車両中心側へ移動することで、スライダ36が車両中心側へ移動すると共に、第二のリンク部材32の傾動により軸J4及びローラ38が長孔39内を車両外側かつやや前側へ移動する。
図6(c)〜(e)を参照し、前記側部間の空間4がさらに縮小すると、可動外幌13が固定外幌12の内方側に入り込むように移動し、これに伴い可撓性外幌14も大きく撓み変形するが、当該部位に隙間が生じることはない。
一方、高速鉄道車両が旋回走行状態から直進走行状態に戻る際には、前述の動作とは逆の動きで可動側摺動板26、リンク機構15及び可動外幌13が初期状態(直進走行状態)に戻る。このときの逆の動きは、前記付勢装置41の付勢力によってなされる。
ここで、図5に示すように、固定外幌本体12a、可動外幌本体13a及び可撓性外幌14は、前記締結ボルト24,28により車両外側から着脱可能に取り付けられており、例えばリンク機構15等のメンテナンスを行う際には、前記締結ボルト24,28を車両外側から取り外して固定外幌本体12a、可動外幌本体13a及び可撓性外幌14を一体的に取り外すことで(図5(b)参照)、車両側部間の空間4が車両外側に開放されてアクセス可能となり、側部外幌機構6のメンテナンスや組み付け等を容易に行うことができる。なお、図中符号12a,13aは固定外幌本体12a及び可動外幌本体13aの前後の位置決めを行うリブを、符号12c,13cは固定外幌本体12a及び可動外幌本体13aと各フレーム21,22の側壁部21a,22aとの間に配されるクッション材をそれぞれ示す。
また、可動側摺動板26の車両中心側の部位が固定側摺動板27から離間するように反り形状をなすことで、該可動側摺動板26を取り付けた状態のリンク機構15を車両側部間の空間4に挿入し易くなると共に、横風等の影響で可動側摺動板26が過大に摺動したとしても、該可動側摺動板26が正規の摺動位置へ復帰し易くなる。さらに、第一のリンク部材31の他端部が可動側摺動板26の反り形状の先端側に連結されることで、第一のリンク部材31の長さが短縮されて軽量化が図られる。
図7に示すように、前記付勢装置41の両端部41a,41bとスライダ36及び取り付け部33aとの各連結部(図では付勢装置41の両端部41a,41b)には、付勢装置41の付勢力を解除するための解除装置42の取り付け部43がそれぞれ設けられる。なお、付勢装置41の外端部41a及び取り付け部33aを、付勢装置41と支持ブラケット33との連結部とみなすこともできる。
解除装置42は、付勢装置41と略平行に延在する棒状のターンバックルであり、前記各取り付け部43に着脱可能に締結される一対の端部42aと、該各端部42aの一方から他方側へ延びる一対のネジ軸42bと、該各ネジ軸42bを両端部に螺合する胴体枠42cとを有してなる。各ネジ軸42bの一方は逆ネジとされ、前記胴体枠42cを各ネジ軸42b中心に回転させることで、各端部42a間の距離を増減可能である。
そして、リンク機構15の着脱等の作業時には、解除装置42により付勢装置41を短縮させてリンク機構15の前後幅を圧縮し、この状態で車両側部間の空間4にリンク機構15を着脱することで、側部外幌機構6のメンテナンスや組み付け等を容易に行うことができる。なお、リンク機構15の組み付け後には、解除装置42を取り外して可動側摺動板26を固定側摺動板27側に付勢すればよい。また、取り付け部43はスライダ36や取り付け部33aに設けてもよい。
以上説明したように、上記実施例における高速鉄道車両用外幌装置1は、前後の車両2,3同士を連結する連結部9における前記車両2,3間の空間9aを塞ぐものであって、前記車両2,3間の空間9aにおける車両左右の側部間の空間4を塞ぐ左右の側部外幌機構5,6を有し、前記左右の側部外幌機構5,6はそれぞれ、前側車両2の妻面2aに固定されて前記側部間の空間4の内の前側車両2の妻面2a側の部分を塞ぐ固定外幌12と、前記固定外幌12と間隔を空けるべく後側車両3の妻面3aに近接配置されて前記側部間の空間4の内の後側車両3の妻面3a側の部分を塞ぐ可動外幌13と、前記固定外幌12と可動外幌13との間に渡設される可撓性外幌14と、前記可動外幌13を前側車両2の妻面2aに片持ち支持するリンク機構15とを備え、前記リンク機構15の動作により前記可動外幌13を車両中心側へ変位させて前記可撓性外幌14を撓み変形させることで、前記側部間の空間4の縮小を吸収するものにおいて、前記固定外幌12及び可動外幌13は、その車両外側から着脱可能な締結ボルト24,28を介して、前側車両2の妻面2a及びリンク機構15にそれぞれ取り付けられるものである。
ここで、前記固定外幌12は、前側車両2の妻面2aに取り付けられる固定側フレーム21と、該固定側フレーム21の外側縁に取り付けられる固定外幌本体12aとを有し、
前記可動外幌13は、前記リンク機構15に支持された可動側摺動板26を介して後側車両3の妻面3aに接する可動側フレーム22と、該可動側フレーム22の外側縁に取り付けられる可動外幌本体13aとを有し、
前記固定外幌本体12a及び可動外幌本体13aは、前記締結ボルト24,28によって、前記固定側フレーム21及び可動側フレーム22にそれぞれ取り付けられている。
また、前記固定外幌12、可動外幌13及び可撓性外幌14は、これらが互いに連結された状態で、前記締結ボルト24,28の着脱により、前側車両2の妻面2a及びリンク機構15に対して着脱可能とされている。
この構成によれば、高速鉄道車両の直線走行状態では、固定外幌12、可撓性外幌14及び可動外幌13が車体外側面とほぼ面一をなすように直列的に並ぶことで、前後車両2,3間の空間9aの内の左右側部間の空間4が隙間なく塞がれる。一方、高速鉄道車両の旋回走行状態では、該車両の一側部側にて前記空間4が縮小されるが、このとき、リンク機構15の動作により可動外幌13が車両中心側へ変位し、かつこれに伴い可撓性外幌14も車両中心側へ撓み変形することで、当該部位に隙間を生じさせることなく前記縮小が吸収される。このように、一組の可動外幌13及びリンク機構15と、固定外幌12及び可動外幌13間に渡る可撓性外幌14とにより、比較的簡単な構造で重量を抑えた上で、車両の左右側部間の空間4を隙間なく塞ぐことができる。
そして、固定外幌12及び可動外幌13が、その車両外側から着脱可能な締結ボルト24,28を介して、前側車両2の妻面2a及びリンク機構15にそれぞれ取り付けられることで、前記締結ボルト24,28を車両外側から着脱することにより、固定外幌12及び可動外幌13並びにこれらの間に渡る可撓性外幌14を容易に着脱することができ、側部外幌機構5,6のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
また、上記外幌装置1は、前記可動外幌13が、後側車両3側の外側縁から車両中心側へ延びる可動側摺動板26を備え、後側車両3の妻面3aには、前記可動側摺動板26が摺接する固定側摺動板27が設けられ、前記可動側摺動板26の車両中心側の部位は、前記固定側摺動板27から離間するように反って形成されるものである。
この構成によれば、高速鉄道車両が直線走行状態から旋回走行状態に移行する際、リンク機構15の動作により、可動側摺動板26が固定側摺動板27上に摺接しつつ、可動外幌13を車両中心側へ変位させることで、可動外幌13と後側車両3の妻面3aとの間に隙間を生じさせることなく、可動外幌13をスムーズに車両中心側へ変位させることができる。また、側部外幌機構5,6が前側車両2にのみ支持されることで、前後車両2,3の連結・分離作業が連結器の連結・分離作業だけでよくなり、車両の連結・分離作業を簡単にできる。
そして、可動側摺動板26の車両中心側の部位を固定側摺動板27(後側車両3の妻面3a)から離間する側に反らせることで、リンク機構15に可動側摺動板26を取り付けた状態でもこれらを車両側部間の空間4に着脱し易くなり、かつ不意の横風等の影響を受けて可動側摺動板26が過大に摺動したとしてもこれを正規の摺動範囲に容易に復帰させることができる。
また、上記外幌装置1は、前記リンク機構15が、平面視で互いにX字状に交差する第一及び第二のリンク部材31,32を備え、前記第一のリンク部材31は、その一端部が前側車両2の妻面2a側に回動可能に支持されると共に、他端部が前記可動側摺動板26の反り形状の先端側に回動可能に支持され、前記第二のリンク部材32は、その一端部が前側車両2の妻面2a側に回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持されると共に、他端部が前記可動側摺動板26に回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持されるものである。
この構成によれば、リンク機構15がコンパクトなX字状リンクを構成することで、新幹線に対して車幅の狭い在来線規格の高速鉄道車両に当該外幌装置1を採用した際にも、側部外幌機構5,6の機構部分の収容スペースを容易に確保できる。
また、上記外幌装置1は、前記リンク機構15が、前側車両2の妻面2a側に前記第一のリンク部材31の一端部を回動可能に支持する支持ブラケット33と、前側車両2の妻面2a側に前記第二のリンク部材32の一端部を回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持するスライダ36とを有し、前記支持ブラケット33近傍の取り付け部33a及びスライダ36の間には、これらを互いに接近する側に付勢する付勢装置41が渡設され、前記付勢装置41と取り付け部33a及びスライダ36との各連結部(各端部41a,41b)には、それぞれ前記付勢装置41の付勢力を解除する解除装置42の取り付け部43が設けられるものである。
この構成によれば、付勢装置41の付勢力によりリンク機構15を介して可動側摺動板26を固定側摺動板27側に付勢することで、高速鉄道車両が旋回走行状態から直線走行状態に戻った際に、可動外幌13と後側車両3の妻面3aとの間に隙間が生じることを防止できると共に、側部外幌機構5,6を着脱する際には、前記解除手段を用いて付勢装置41の付勢力を解除することで、側部外幌機構5,6の着脱を容易に行うことができる。
また、上記外幌装置1は、前記固定外幌12、可動外幌13及び可撓性外幌14の下部が、車両中心側へ変化するように設けられるものである。
この構成によれば、固定外幌12、可動外幌13及び可撓性外幌14の下部の車幅が抑えられ、当該外幌装置1を前記在来線規格の高速鉄道車両に採用した際にも、車両下部における車両限界を侵すことなく、側部外幌機構5,6の収容スペースを確保することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、固定外幌及び可動外幌が固定側フレーム及び可動側フレームを有さない構成としたり、リンク機構がパンタグラフ型等の異なる構成を有するものとしたり、固定外幌及び可動外幌がその車両外側から着脱されるナット部材を介して取り付けられる構成としてもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 高速鉄道車両用外幌装置(外幌装置)
2 前側車両
2a 妻面
3 後側車両
3a 妻面
4 側部間の空間
5,6 側部外幌機構
9 連結部
9a 空間
12 固定外幌
12a 固定外幌本体
13 可動外幌
13a 可動外幌本体
14 可撓性外幌
15 リンク機構
21 固定側フレーム
22 可動側フレーム
24,28 側部締結ボルト(締結具)
26 可動側摺動板(摺動部材)
27 固定側摺動板
31 第一のリンク部材
32 第二のリンク部材
33 支持ブラケット(第一支持部)
33a 取り付け部(連結部)
36 スライダ(第二支持部)
41 付勢装置(付勢手段)
41a,41b 端部(連結部)
42 解除装置(解除手段)
43 取り付け部

Claims (7)

  1. 前後の車両同士を連結する連結部における前後車両間の空間を塞ぐ高速鉄道車両の外幌装置であって、
    前記車両間の空間における車両左右の側部間の空間を塞ぐ左右の側部外幌機構を有し、
    前記左右の側部外幌機構はそれぞれ、前記前後の車両の内の一方の車両の妻面に固定されて前記側部間の空間の内の前記一方の車両の妻面側の部分を塞ぐ固定外幌と、前記固定外幌と間隔を空けるべく前記前後の車両の内の他方の車両の妻面に近接配置されて前記側部間の空間の内の前記他方の車両の妻面側の部分を塞ぐ可動外幌と、前記固定外幌と可動外幌との間に渡設される可撓性外幌と、前記可動外幌を前記一方の車両の妻面に片持ち支持するリンク機構とを備え、
    前記リンク機構の動作により前記可動外幌を車両中心側へ変位させて前記可撓性外幌を撓み変形させることで、前記側部間の空間の縮小を吸収する高速鉄道車両の外幌装置において、
    前記固定外幌及び可動外幌は、その車両外側から着脱可能な締結具を介して、前記一方の車両の妻面及びリンク機構にそれぞれ取り付けられることを特徴とする高速鉄道車両の外幌装置。
  2. 前記固定外幌は、前記一方の車両の妻面に取り付けられる固定側フレームと、該固定側フレームの外側縁に取り付けられる固定外幌本体とを有し、
    前記可動外幌は、前記リンク機構に支持された摺動部材を介して前記他方の車両の妻面に接する可動側フレームと、該可動側フレームの外側縁に取り付けられる可動外幌本体とを有し、
    前記固定外幌本体及び可動外幌本体は、前記締結具によって、前記固定側フレーム及び可動側フレームにそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  3. 前記固定外幌、可動外幌及び可撓性外幌は、これらが互いに連結された状態で、前記締結具の着脱により、前記一方の車両の妻面及びリンク機構に対して着脱可能とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  4. 前記可動外幌は、前記他方の車両側の外側縁から車両中心側へ延びる可動側摺動板を備え、
    前記他方の車両の妻面には、前記可動側摺動板が摺接する固定側摺動板が設けられ、
    前記可動側摺動板の車両中心側の部位は、前記固定側摺動板から離間するように反って形成されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  5. 前記リンク機構は、平面視で互いにX字状に交差する第一及び第二のリンク部材を備え、
    前記第一のリンク部材は、その一端部が前記一方の車両の妻面側に回動可能に支持されると共に、他端部が前記可動側摺動板の反り形状の先端側に回動可能に支持され、
    前記第二のリンク部材は、その一端部が前記一方の車両の妻面側に回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持されると共に、他端部が前記可動側摺動板に回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持されることを特徴とする請求項4に記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  6. 前記リンク機構は、前記一方の車両の妻面側に前記第一のリンク部材の一端部を回動可能に支持する第一支持部と、前記一方の車両の妻面側に前記第二のリンク部材の一端部を回動可能かつ車幅方向で移動可能に支持する第二支持部とを有し、
    前記第一及び第二支持部の間には、これらを互いに接近する側に付勢する付勢手段が渡設され、
    前記付勢手段と第一及び第二支持部との各連結部には、それぞれ前記付勢手段の付勢力を解除する解除手段の取り付け部が設けられることを特徴とする請求項5に記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  7. 前記固定外幌、可動外幌及び可撓性外幌は、その下部が車両中心側へ変化するように設けられることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の高速鉄道車両の外幌装置。
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