JP5068193B2 - 高速鉄道車両の外幌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、前後の車両同士を連結する連結部における車両間の空間を塞ぐ高速鉄道車両の外幌装置に関するものである。
高速鉄道車両の走行時には、その車体の側部や屋根部に沿って走行風が流れるので、この走行風により、車体表面に凹凸部があると、激しい渦流が生じて、風切り騒音が増大し、また、走行抵抗が増大する。従って、高速鉄道車両の場合、車両連結部において車両間に空間があると、風切り騒音と走行抵抗力が増大する原因となり、大きな問題である。
そこで、前後の車両同士を連結する連結部における前記車両間の空間を外幌装置で塞ぐことが一般に行われている。
そのような外幌装置として、車両の妻壁に固定されて前記側部間の空間の妻壁側部分を塞ぐ帯板状の固定外幌と、前記固定外幌に隣接状に可動に配設された帯板状の第1可動外幌と、前記第1可動外幌を、固定外幌と直列的に並ぶ整列位置に保持可能で且つ固定外幌の内方側に少なくとも部分的に重なる縮退位置に移動可能に前記妻壁に支持する第1リンク機構と、第1可動外幌に対し固定外幌と反対側において第1可動外幌に隣接状に可動に配設された帯板状の第2可動外幌と、前記第2可動外幌を、整列位置にある第1可動外幌と直列的に並ぶ整列位置に保持可能で且つ第1可動外幌の内方側に少なくとも部分的に重なる縮退位置に移動可能に、前記第1可動外幌が固定支持された支持フレームに支持する第2リンク機構とを備えるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−283812号公報(段落0092〜0094および図11〜図13)
しかしながら、この特許文献1の外幌装置は、第1および第2の可動外幌をそれぞれ第1および第2のリンク機構で可動させるものであり、2つのリンク機構を用いるので、全体の構造が複雑になり、重量面でも不利である。
また、最近の高速鉄道車両に採用されているように、弾性外幌を、前後の車両の、対向する妻面の両方に取り付ける構造では、連結車両の連結・分離の際に、連結機の連結・分離のほか、弾性外幌の一端部の取り付け・取り付け解除をしなければならないので、車両の連結や分離の作業が面倒になる。
本発明は、簡単な構造で、重量をあまり大きくすることなく、前後の車両同士を連結する連結部における前記車両間の空間を塞ぐことができ、車両の連結や分離の作業が容易である高速鉄道車両の外幌装置を提供する。
請求項1の発明は、前後の車両同士を連結する連結部における前記車両間の空間を塞ぐ高速鉄道車両の外幌装置において、前記車両間の空間のうち屋根部間の空間を塞ぐ屋根部外幌機構と、前記車両間の空間のうちの車両の左右側部間の空間を塞ぐ左右の側部外幌機構とを有し、それらがそれぞれ独立して稼働するように構成されており、前記左右の側部外幌機構は、それぞれ、前後の車両のうち一方の車両の妻面に固定され前記側部間の空間のうち前記一方の車両の妻面側の部分を塞ぐ固定外幌と、前記固定外幌と間隔をあけて設
けられる可動外幌と、前記固定外幌と可動外幌との外周縁の間に設けられる可撓性外幌と、前記可動外幌を前記一方の車両の妻面に片持支持し、前記側部間の空間の縮小を、前記可動外幌を車両中心側へ変位させ前記可撓性外幌を撓み変形させることで、吸収するリンク機構とを備えることを特徴とする。ここで、可撓性外幌は、ゴムなどの弾性材料で形成される。
このようにすれば、直線走行状態では、固定外幌、可撓性外幌および可動外幌が、リンク機構によって、車体外側面とほぼ面一になるように、前後の車両間の空間のうちの前記車両の左右側部間の空間が塞がれる。一方、旋回走行状態では、一側部側において、前記側部間の空間が縮小されるが、このとき、リンク機構によって可動外幌が車両中心側に変位せしめられ、それに伴い前記可撓性外幌も車両中心側に撓み変形するので、その撓み変形によって前記縮小が吸収される。
請求項2に記載のように、前記可動外幌は、前記可撓性外幌が連結される側とは反対側の端縁に車両中心側に延びる可動側摺動板を備え、前記前後の車両のうち他方の車両の妻面に、前記可動側摺動板対応する固定側摺動板が設けられている構成とすることができる。ここで、「摺動板」は、例えば、金属板、繊維強化プラスチック板などの帯状の剛性材料で形成される。
このようにすれば、旋回走行状態では、可動外幌側の可動側摺動板が、これに対応する固定側摺動板に摺動しつつ変位するので、前述した可撓性外幌の車両中心側への撓み変形が行われ、可動外幌を車両中心側へスムーズに変位させる。
請求項3に記載のように、前記リンク機構は、一端部が前記一方の車両の妻面側に、他端部が前記可動側摺動板にそれぞれ回転可能に取り付けられる第1のリンク部材と、前記第1のリンク部材の上下の少なくとも一方に取り付けられ一端部が前記一方の車両の妻面側に車両幅方向に移動可能に支持され、他端部が前記可動側摺動板側に可動側摺動板幅方向に移動可能に支持されている第2のリンク部材とを備え、前記第1のリンク部材と第2のリンク部材とは、平面視で交差している構成とすることができる。
このようにすれば、第2のリンク部材は、一端部が前記一方の車両の妻面側に車両幅方向に移動可能に支持され、他端部が前記可動側摺動板側に可動側摺動板幅方向に移動可能に支持されているので、可動外幌が無理なく変位せしめられる。
請求項4に記載のように、前記第1のリンク部材の、前記第2のリンク部材が設けられている側には係合部が突出して設けられ、前記係合部が前記第2のリンク部材に形成された被係合部に回転可能に係合されていることが望ましい。
このようにすれば、第2リンク部材の回転変位が、第1のリンク部材と第2のリンク部材との係合部分を回転中心としてスムーズに行われる。
請求項5に記載のように、前記第1のリンク部材は板状で、前記一方の車両の妻面側に取り付けられる前記一端部が、前記一方の車両の妻面側の支持ブラケットに回転可能に支持されており、前記第1のリンク部材の前記一端部には、前記第1のリンク部材を介して前記可動側摺動板を前記他方の車両の妻面側に付勢する第1のバネ材が設けられている構成とすることが可能である。
このようにすれば、旋回走行状態から直線走行状態に戻る際には、第1のバネ材のバネ力によって、第1のリンク部材を介して前記可動側摺動板が前記他方の車両の妻面側に付勢される。これによって第1のリンク部材が初期位置に戻され、リンク機構が初期状態に
復帰する。
請求項6に記載のように、前記第1のリンク部材は板状で、前記一方の車両の妻面側に取り付けられる前記一端部が、前記一方の車両の妻面側に取り付けられた支持ブラケットに回転可能に支持され、前記可動側摺動板側に取り付けられる前記他端部が、前記可動側摺動板に取り付けられた支持ブラケットに回転可能に支持されており、前記第2のリンク部材の各端部に係合部材が設けられるとともに、前記妻面側に前記係合部材が車両幅方向に移動可能に係合する被係合部材が設けられ、前記第2のリンク部材の一端側に設けられる係合部材と前記第1のリンク部材の一端側を支持する支持ブラケットとの間に、前記第2のリンク部材を介して前記可動側摺動板を前記他方の車両の妻面側に付勢する第2のバネ材が設けられている構成とすることが可能である。
このようにすれば、旋回走行状態から直線走行状態に戻る際には、第2のバネ材のバネ力によって、第2のリンク部材を介して前記可動側摺動板が前記他方の車両の妻面側に付勢される。これによって第2のリンク部材が初期位置に戻され、リンク機構が初期状態に復帰する。
本発明は、上記のように、側部間の空間の縮小を、可動外幌を車両中心側へ変位させ、それに応じて可撓性外幌を撓み変形させることで、吸収するようにしたから、簡単な構造で、重量をあまり大きくすることなく、前後の車両同士を連結する連結部における前記車両間の空間を塞ぐことができる。
また、可動外幌はリンク機構を介して前記一方の車両の妻面に片持支持されているだけで、他方の車両とは分離されているので、連結車両の連結・分離作業は、連結器の連結・連結解除作業だけでよく、車両の連結作業や分離作業が簡単になる。
さらに、可撓性外幌は、旋回走行状態では、車両中心側へ撓み変形するようにしているので、万一リンク機構が故障しても、車両限界を侵すおそれがない。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る高速鉄道車両の外幌装置を、後側の車両から見た状態を示す正面図、図2は前後の車両同士を連結する連結部の平面図、図3は前記連結部の側面図、図4は前記連結部の側部の水平断面を示す図、図5は前記外幌装置の右側部分を拡大して示す正面図、図6はリンク機構の説明図である。
図1〜図3に示すように、高速鉄道車両の外幌装置1は、前後の車両2,3同士を連結する連結部における前記車両2,3間の空間を塞ぐもので、前記車両間の空間のうちの車両の左右側部間の空間4を塞ぐ左右の側部外幌機構5,6と、前記車両間の空間のうち屋根部間の空間7を塞ぐ屋根部外幌機構8とを有し、それらがそれぞれ独立して稼働するように構成されている。屋根部外幌機構8は妻面出入り口Sの上に、左右の側部外幌機構5,6は妻面出入り口Sの左右にそれぞれ、前記妻面出入り口Sから離れて配置され、外幌装置1が動作しても妻面出入り口Sに接続される通路部分などと干渉しないようにされている。ここで、側部外幌機構5,6および屋根部外幌機構8とは、前側の車両2の妻面2aに設けられているものとして説明するが、往路で前側車両は復路で後側車両となる。
側部外幌機構5は、妻面2aの外周部分において上下方向に延びるように配置され、外側面が車体外側面とほぼ面一となる板状の固定外幌12および可動外幌13と、それらの間に配置されそれらの内側でそれらを連結する可撓性外幌14とを備える。これらは、それぞれ、前記車両間の空間のほぼ1/3の前後幅に配置され、連結部における車両間の側
部間の空間の平滑化と、乗客などの転落防止とを図るようになっている。そして、可動外幌13が、後述するリンク機構15によって、前側の車両2の妻面2aに片持支持され、前記側部間の空間4の縮小を、可動外幌13を車両中心側へ変位させ可撓性外幌14の中央部分を撓み変形させることで、その可撓性外幌14の中央部分の撓み変形により吸収する構成とされている。
まず、左右の側部外幌機構5,6について説明するが、左右の側部外幌機構5,6は左右対称の構造であるので、後側の車両3から見て右側の側部外幌機構5について説明する。
固定外幌12は、前側の車両2に固定され、前記側部間の空間4のうち前側の車両2の妻面2a側の部分を塞ぐようになっている。具体的には、図4に示すように、固定外幌12の妻面2a側の内側面には、妻面2aと平行に延びる取付板21が車両中心側に突出するように設けられ、この取付板21がライナー22を介して車体フレーム23にボルト24によって固定されている。固定外幌12と取付板21とが、補強ステー25にて連結されている。また、可動外幌13は、固定外幌12とは間隔をあけてほぼ並行に設けられ、後側の車両3の妻面3a側の部分を主として塞ぐようになっている。可撓性外幌14は、固定外幌12と可動外幌13との間に設けられ、それらを連結してそれらの間を塞ぐようになっている。
可動外幌13は、可撓性外幌14が連結される側とは反対側の端縁に、車両中心側に延びる略逆J字形状の可動側摺動板26を備える。また、後側の車両3の妻面3aに可動側摺動板26に対応する固定側摺動板27が設けられている。これにより、直線走行時にはこれらの摺動板26,27は面接触しているが、旋回走行時には、可動外幌13側の可動側摺動板26が、これに対応する固定側摺動板27上を摺動しつつ変位するので、前述した可撓性外幌14の中央部分の、車両中心側への撓み変形が行われ、可動外幌13を車両中心側へスムーズに変位させるようにしている。そして、これらの摺動板26,27の摺動により、枕木方向および上下方向の相対変位は吸収されるようになっている。
リンク機構15は、図5〜図7に示すように、第1のリンク部材31と、第2のリンク部材32A,32Bとを備える。第1のリンク部材31は、軽量化のために複数の開孔31a,31bを有する板状で、一端部が前側の車両2(一方の車両)の妻面2a側に、他端部が可動側摺動板26側にそれぞれ回転可能に取り付けられている。
つまり、第1のリンク部材31の一端部は、上下において、それぞれ上下1対の支持ブラケット33A,33Bに回転可能に支持されている。支持ブラケット33A,33Bは、妻面2aに固定されたベース板34Aに取り付けられている。第1のリンク部材31の他端部も、上下において、それぞれ、可動側摺動板26に取り付けられる上下1対の支持ブラケット35A,35Bに回転可能に支持されている。
第2のリンク部材32A,32Bは、第1のリンク部材31を挟んで上下に取り付けられる1対で構成され、それぞれ、一端部が前側の車両2の妻面2a側に車両幅方向に移動可能に支持される一方、他端部が可動側摺動板26側に可動側摺動板幅方向に移動可能に支持されている。
つまり、第2のリンク部材32A,32Bの一端部がスライダ36A,36Bに回転可能に設けられる一方、妻面2a側にスライダ36A,36Bがスライド可能に係合するガイドレール37A,37Bが設けられることで、前記一端部が妻面2aに対し車両幅方向に移動可能に支持される構成とされている。ガイドレール37A,37Bは、妻面2aにベース板34Aと並んで固定されたベース板34Bに取り付けられている。
第2のリンク部材32A,32Bの他端部にはローラ38A,38Bが回転可能に設けられる一方、可動側摺動板26側に、可動側摺動板の幅方向に延びる案内孔39Aa,39Baを有する支持ブラケット39A,39Bが設けられ、ローラ38A,38Bが案内孔39Aa,39Baに移動可能に係合している。
また、スライダ36A,36Bと支持ブラケット33A,33Bとの間に、第2のリンク部材32A,32Bを介して可動側摺動板26を後側の車両3の妻面3a側に付勢するバネ材40A,40B(第2のバネ材)が設けられている。さらに、第1のリンク部材31の、支持ブラケット33A,33Bにて回転可能に支持される部分にも、ねじりスプリング41A,41B(第1のバネ材)が適用され、このねじりスプリング41A,41Bによっても第1のリンク部材31を介して、可動側摺動板26を前記後側の車両3の妻面3a側に付勢するようになっている。
そして、第1のリンク部材31の上下端部には上下軸部31c,31dが突出して設けられ、上下軸部31c,31dがそれぞれ第2のリンク部材32A,32Bに形成された貫通孔32Aa,32Ba(または凹部)に回転可能に挿入され、先端ネジ部にナット42が螺合されることで連結されている。これにより、第1のリンク部材31と第2のリンク部材32とは、平面視で交差して、平面視でX字状になっている。
また、屋根部外幌機構8は、前側車両2の妻面2aに固定された屋根側固定外幌51と、屋根側可動外幌52と、この屋根側可動外幌52を整列位置に保持可能でかつ屋根側固定外幌51の外方側に部分的に重なる縮退位置に移動可能に妻面2aに支持するリンク機構53を備える。そして、これら両外幌51,52はアルミニウム又はアルミニウム合金製の正面視にて円弧状の帯板で構成され、屋根側固定外幌51の前後幅は車両間の空間の約1/3の前後幅に形成され、屋根側可動外幌52の前後幅は車両間の空間の約2/3の前後幅に形成されている。屋根側固定外幌51は前側車両2の妻面2aの外周部のうちの屋根側部分に固定され、その外面は車体屋根部の外表面とほぼ面一の面になる。なお、屋根部外幌機構8は、特開2007−283812号公報に記載のものと実質的に同一であるので、その詳細な説明を省略する。なお、この実施の形態では、側部外幌機構5,6を、特開2007−283812号公報に記載のものよりも簡素化しているので、装置全体の重量が20%程度低減されている。
そして、直進走行時には、図8(a)に示すように、固定外幌12,可撓性外幌14および可動外幌13が、軌道方向に沿って平面視で直線状に整列された状態が保持される。これにより、風切り騒音と走行抵抗力とが低減される。
また、旋回走行時またはポイント切替点の走行時には、連結部の一方の側においては、側部間の空間が縮小される方向に変化するので、その側部間の空間が縮小する側では、まず、図8(b)に示すように、可動外幌13が後側の車両3の妻面3aにて車両中心側に押され、摺動板26,27同士の相対摺動により、車両中心側に移動する。このように可動外幌13が移動すると、可動外幌13が固定外幌12よりも車両中心側に位置することとなり、可撓性外幌14が可撓性を有することから、前記側部間の空間の縮小を吸収するように、可撓性外幌14の中央部分が車両中心側に向かって突出するように撓むように変形する。このとき、可動外幌13の車両中心側への変位により、第2のリンク部材32A,32Bも、車両中心側に移動し、スライダ36A,36Bがガイドレール37A,37Bに沿って車両中心側に移動する。このとき、可動外幌13が車両中心側に変位する際に、ローラ38A,38Bは案内孔39Aa,39Baに案内されつつ移動し、ローラ38A,38Bと案内孔39Aa,39Baとの係合関係で、可動外幌13の変位方向が規制される。
側部間の空間がさらに縮小されると、図8(c)に示すように、可動外幌13が、固定外幌12の内方側に移動するように変位するので、それに伴い可撓性外幌14も大きく撓み変形する。
さらに側部間の空間が縮小されると、図8(d)に示すように、ローラ38A,38Bが案内孔39Aa,39Baの端部に当接して案内孔39Aa,39Ba内を移動できなくなるので、それ以降は、ローラ38A,38Bが案内孔39Aa,39Baの端部に当接した状態を維持したまま、スライダ36A,36Bがガイドレール37A,37Bに沿って移動することで、前記側部間の空間の縮小が許容される。
最終的には、図8(e)に示すように、第1のリンク部材31がほぼ車幅方向に沿うようになり、第1のリンク部材31によって第2のリンク部材32A,32Bのそれ以上の変位が規制される。
一方、旋回走行状態から直進走行状態に戻る際には、前述した場合とは逆の動きとなるが、その逆の動きはバネ材40A,40Bおよびねじりスプリング41A,41Bのバネ力によって補助される。
なお、屋根側可動外幌52も、直進走行する時には整列位置を保持し、旋回走行する際又はポイント切り換え地点走行時に、屋根部空間の左側又は右側の一部が縮小する際には、後側車両3の妻面3aで押されてその縮小の程度に応じて縮退位置の方へ移動する。屋根側可動外幌52が整列位置にあるときその外面は屋根側固定外幌51の外面とほぼ面一の面になる。
前記実施の形態は、第1のリンク部材31の上下の第2のリンク部材32A,32Bを設けているが、上下のうち少なくとも一方にだけに第2のリンク部材を設けるようにすることも可能である。
本発明の一実施の形態に係る高速鉄道車両の外幌装置を、後側の車両から見た状態を示す正面図である。 前記連結部の平面図である。 前記連結部の側面図である。 前記連結部の側部の水平断面を拡大して示す図である。 前記外幌装置の右側部分を拡大して示す正面図である。 図7のB−B方向の矢視図である。 図5のA−A方向の矢視図である。 (a)〜(e)はそれぞれ動作説明図である。
符号の説明
S 妻面出入り口
1 高速鉄道車両の外幌装置
2 前側の車両
2a 妻面
3 後側の車両
3a 妻面
4 側部の空間
5,6 側部外幌機構
8 屋根部外幌機構
12 固定外幌
13 可動外幌
14 可撓性外幌
26 可動側摺動板
27 固定側摺動板
31 第1のリンク部材
31c,31d 軸部
32A,32B 第2のリンク部材
33A,33B 支持ブラケット
36A,36B スライダ
37A,37B ガイドレール
38A,38B ローラ(係合部材)
39A,39B 支持ブラケット
39Aa,39Ba 案内孔
40A,40B バネ材(第2のバネ材)
41A,41B ねじりスプリング(第1のバネ材)

Claims (6)

  1. 前後の車両同士を連結する連結部における前記車両間の空間を塞ぐ高速鉄道車両の外幌装置において、
    前記車両間の空間のうち屋根部間の空間を塞ぐ屋根部外幌機構と、前記車両間の空間のうちの車両の左右側部間の空間を塞ぐ左右の側部外幌機構とを有し、それらがそれぞれ独立して稼働するように構成されており、
    前記左右の側部外幌機構は、それぞれ、
    前後の車両のうち一方の車両の妻面に固定され前記側部間の空間のうち前記一方の車両の妻面側の部分を塞ぐ固定外幌と、
    前記固定外幌と間隔をあけて設けられる可動外幌と、
    前記固定外幌と可動外幌との外周縁の間に設けられる可撓性外幌と、
    前記可動外幌を前記一方の車両の妻面に片持支持し、前記側部間の空間の縮小を、前記可動外幌を車両中心側へ変位させ前記可撓性外幌を撓み変形させることで、吸収するリンク機構と
    を備えることを特徴とする高速鉄道車両の外幌装置。
  2. 前記可動外幌は、前記可撓性外幌が連結される側とは反対側の端縁に車両中心側に延びる可動側摺動板を備え、
    前記前後の車両のうち他方の車両の妻面に、前記可動側摺動板対応する固定側摺動板が設けられていることを特徴とする請求項1記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  3. 前記リンク機構は、
    一端部が前記一方の車両の妻面側に、他端部が前記可動側摺動板にそれぞれ回転可能に取り付けられる第1のリンク部材と、
    前記第1のリンク部材の上下の少なくとも一方に取り付けられ一端部が前記一方の車両の妻面側に車両幅方向に移動可能に支持され、他端部が前記可動側摺動板側に可動側摺動板幅方向に移動可能に支持されている第2のリンク部材とを備え、
    前記第1のリンク部材と第2のリンク部材とは、平面視で交差していることを特徴とする請求項2記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  4. 前記第1のリンク部材の、前記第2のリンク部材が設けられている側には係合部が突出して設けられ、前記係合部が前記第2のリンク部材に形成された被係合部に回転可能に係合されていることを特徴とする請求項3記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  5. 前記第1のリンク部材は板状で、前記一方の車両の妻面側に取り付けられる前記一端部が、前記一方の車両の妻面側の支持ブラケットに回転可能に支持されており、
    前記第1のリンク部材の前記一端部には、前記第1のリンク部材を介して前記可動側摺動板を前記他方の車両の妻面側に付勢する第1のバネ材が設けられている請求項3または4記載の高速鉄道車両の外幌装置。
  6. 前記第1のリンク部材は板状で、前記一方の車両の妻面側に取り付けられる前記一端部が、前記一方の車両の妻面側に取り付けられた支持ブラケットに回転可能に支持され、前記可動側摺動板側に取り付けられる前記他端部が、前記可動側摺動板に取り付けられた支持ブラケットに回転可能に支持されており、
    前記第2のリンク部材の各端部に係合部材が設けられるとともに、前記妻面側に前記係合部材が車両幅方向に移動可能に係合する被係合部材が設けられ、
    前記第2のリンク部材の一端側に設けられる係合部材と前記第1のリンク部材の一端側を支持する支持ブラケットとの間に、前記第2のリンク部材を介して前記可動側摺動板を前記他方の車両の妻面側に付勢する第2のバネ材が設けられている請求項3または4記載の高速鉄道車両の外幌装置。
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