JP2011239011A - 無線基地局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い無線基地局装置を提供する。
【解決手段】
無線基地局装置として、サーデスインターフェイスを持つ大電力増幅器を備えた無線部(RE)と、当該無線部を制御する上位装置である無線制御部(REC)とを用いて構成する。この無線部は、サーデスから再生クロックを抽出するデータ/クロック再生回路部を備える。抽出された再生クロックは、多出力位相同期回路部を用いて、各部と同期させられる。また、サーデスの異常を検知して、このクロックの同期状態を監視する監視回路部を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は無線基地局装置に係り、サーデス(SerDes)を用いて無線制御部(REC)と無線部(RE)の制御を行う無線基地局装置に関する。
近年、第3世代の携帯電話方式である3Gシステムの発展により、さらに次世代の無線通信技術として、無線通信に対する3GPP、3GPP−LTE無線規格のような高速なデジタル通信方式のシステムが用いられている。
このように高速なデジタル通信方式のための無線基地局用の電波送受信のシステムとして、RF(Radio Frequency)出力のための高出力増幅器(high−powered AMP)を備えた無線部(Radio Equipment、RE)と、この無線部を制御する上位装置である無線制御部(Radio Equipment Control、REC)を備える無線基地局装置のシステムが用いられている。
ここで、近年の高速なデジタル通信方式による情報量の増大により、この無線制御部と無線部の間も、高速な信号通信を行う必要があった。
この無線制御部と無線部の間は、通常、一般的なインターフェイスを用いて、有線のデータ通信を行っていた。近年の高速化により、この無線制御部と無線部の間のプロトコル・インタフェースとして、CPRI(Common Public Radio Interface)やOBSAI(Open Base Station Standard Initiative)を利用したものが一般的になりつつあった。
CPRIやOBSAIにおいては、光又は電気により、Digitaized Radio Base Station Internal interfaceのようなインターフェイスに基づく信号であるデジタルベースバンド信号を送受信する。この際に、高速シリアル信号通信方式であるサーデス(SERializer/DESerializer、SerDes又はSERDES)を用いた、高速シリアル・インターフェイスを用いて通信している。サーデスにおいては、回路内のパラレル(並列)データを符号化し、外部の機器間に対して高速シリアル(直列)信号を用いて、デジタルベースバンド信号で送受信することができる。
この際、例えば無線基地局の構築において、RRH(Remote Radio Head)という構成を用いることがある。RRHにおいては、最大50km離れて、無線制御部と無線部を設置することがあった。このため、無線部と無線制御部のインターフェイスとして、サーデスを用いることが必須であった。
ここで、無線部のクロックの同期は、上位の無線制御部や無線部からのサーデス等の信号による「運用系」の同期方法を用いることがあった。
この同期方法においては、無線部の装置の基準クロックを供給するための電圧制御発振器として、VCXO(Voltage Controlled Xtal Oscillator)を用いる。
しかしながら、高速周波数に対応したVCXOは高価であるという問題があった。
このため、VCOを内蔵したPLL IC(Integrated Circuit)を利用することで、50MHz以下のVCXOを用いるようにしている。この50MHz以下のVCXOは、水晶振動子の周波数として得られやすいため、コストを抑えて使用できる。
しかしながら、電圧制御発振器190として、このような50MHz以下のVCXOを用いると、位相同期回路(PLL)が2段となる「2段PLL構成」を用いる必要があった。
ここで、図6を参照して、従来のサーデスを用いた無線基地局装置の2段PLL構成による回路構成及び制御方式について説明する。
この図6(a)のブロック図は、無線部において、上述の高速シリアル通信規格であるサーデスからクロックを取り出す従来の回路である多出力位相同期回路部13を示している。
具体的に説明すると、このような構成の無線部は、無線制御部と接続するためにはスレーブとしてサーデスで通信し、カスケード接続時には、下位装置に対してマスターとして通信する。このようにスレーブとして接続された場合には、マスターの装置と同期するため、サーデスから再生クロック(Recovery Clock)を抽出する必要がある。
図6(a)の多出力位相同期回路部13は、より具体的には、コネクタ120と、サーデス送受信部140と、データ/クロック再生回路部150と、位相比較器170と、ローパスフィルタ180と、電圧制御発振器190と、分周器200と、基準クロック210と、供給クロック生成部220とから構成される。
さらに具体的に説明すると、コネクタ120は、無線制御部用インターフェイス・コネクタである。このコネクタ120は、例えば、SFP(Small Form−Factor Pluggable)のコネクタを用いることが可能である。
このSFPコネクタのようなコネクタ120には、上位装置である無線制御部、又は上位装置である無線制御部から、上述のサーデスを用いたデジタルベースバンド信号5が入力される。
ここで、ベースバンド信号5は、電気あるいは光で無線部に到達するため、コネクタ120には変換インターフェイスが必要になる。SFPコネクタには、このような変換インターフェイスとして変換モジュールを差し込むことができるように構成されている。
このため、コネクタ120は、ベースバンド信号5が光でも電気でも、共通回路で実現できる。コネクタ120で変換インターフェイスを通った信号は、上述のクロックを備えたサーデス信号としてサーデス送受信部140へ出力される。
サーデス送受信部140は、サーデストランシーバ内蔵のFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いることができる。
具体的には、このサーデス送受信部140は、データを伝送するためにシリアル化する回路であるシリアライザー(SERializer)と、データの受信側で該シリアルデータをパラレルデータに変換する回路(DESerializer、デシリアライザ)を備えている。
なお、サーデス送受信部140は、FPGA以外にも、サーデス対応トランシーバICを用いることができる。
これに加えて、サーデス送受信部140は、データ/クロック再生回路部150を用いて、サーデスの信号から同期信号であるクロックを再生、抽出することができる。
なお、従来の同期方法として、原子時計を備えた人工衛星からのGPS(Global Positioning System)信号を受信して同期する同期方法や、測定器の擬似同期等を用いる同期方法等があるが、本発明においては技術分野として対象としない。
ここで、図6(b)を参照して、従来のサーデス送受信部140のより具体的な機能構成について説明する。
サーデス送受信部140は、サーデスを受信する側の回路として、インターポレータ/クロック再生部1510、シリアル/パラレルデータ変換部1520を備えている。また、逓倍クロックシンセサイザ部1410を備えている。
ここで、データ/クロック再生回路部150は、インターポレータ/クロック再生部1510、シリアル/パラレルデータ変換部1520から構成される。
なお、サーデス送受信部140には、この他にサーデスを送信する側の回路も備えているが図示しない。
逓倍クロックシンセサイザ部1410には、後述する供給クロック230(図6(a))の一部である内部動作クロック205が入力される。この内部動作クロック205は、サーデス送受信部140が動作するための基準クロックとなる。すなわち、逓倍クロックシンセサイザ部1410は、この内部動作クロック205を基に、他の部位の論理回路を駆動する。
インターポレータ/クロック再生部1510は、サーデス信号130からマスター側のクロックを再生、抽出して出力する。このクロックの一部は、再生クロック160として出力され、残りはサーデス信号130のデシリアライズを行うのに用いる。
シリアル/パラレルデータ変換部1520は、上述の再生、抽出されたクロックを用いて、サーデス信号130を、各種符号化を用いてデシリアライズし、パラレルデータに変換する。以降、このパラレルデータは受信データとして用いることができる。
ここで、図6(a)を再び参照して説明を続ける。
上述した再生クロック160は、インターフェイス伝送速度等に依存して、抽出されるクロック周波数が、システム仕様等により異なる。
このため、位相同期回路(PLL、Phase−locked loop)を用いて、入力された再生クロック160の信号を基に、フィードバック制御を加えて、位相が同期したクロックの信号を出力する。
ここで、位相比較器170と、ローパスフィルタ180と、電圧制御発振器190と、分周器200とは、1段目の位相同期回路を構成する。また、供給クロック生成部220は、2段目の位相同期回路を構成する。
位相比較器170は、再生クロック160と、基準クロック210とを位相比較する位相比較器の機能部位である。
位相比較器170は、上位装置である無線制御部1からの位相と同期をとるために、再生クロック160をチャージポンプ回路(VCP、Voltage Charge Pump)のVCP電圧によって周波数制御する。
ローパスフィルタ180は、フィードバック制御の帰還ループのフィルタとして備えられるローパスフィルタ(LPF、Low−pass filter)である。このローパスフィルタ180は、比較周波数に依存する。
フィードバック制御を行う場合、短周期の信号変動が増幅され、発振が起こることがある。これを避けるために、ローパスフィルタ180により、不要な周期の変動を抑制する。
電圧制御発振器190は、入力された電圧によって出力周波数を制御し、周波数調整ができる回路である。電圧制御発振器190は、高速なシリアル信号であるサーデスを送受信するために、低位相雑音特性が求められる。
このため、電圧制御発振器190は、電圧制御発振器(VCXO、Voltage Controlled. Xtal Oscillator)を用いることが必要であった。
VCXOは、電圧によって周波数を可変することができる水晶発振器で、VXO(Variable Xtal Oscillator)の可変キャパシタンスを可変容量ダイオードに置換したものが一般的である。
分周器200は、入力された周波数を整数分の1にして出力する分周器(Dlvider)である。
分周器200は、信号の周波数を精確な倍率で高めて、電圧制御発振器190に依存した基準クロック210(Reference Clock)を出力する。
この基準クロック210は、2段目の位相同期回路の基準クロックにもなる。すなわち、位相比較器170ヘフィードバックするクロックと、2段目の位相同期回路に出力するクロックがここから制御出力(ドライブ)される。
なお、サーデス送受信部140への供給クロックをここから供給してもよい。
供給クロック生成部220は、上述したように2段目の位相同期回路である。供給クロック生成部220としては、位相同期回路、分周器、制御出力部(Driver)のような機能を内蔵したICを用いることができる。
供給クロック生成部220は、供給先に必要な周波数のクロックである供給クロック230を生成し、各機能部位に分配する。また、供給クロック生成部220は、多種類の周波数に対応し、多出力に対応することができる。
供給クロック230は、各部への供給されるクロックである。この供給クロック230の一部は、内部動作クロック205に用いることができる。
このように構成することで、上位装置である無線制御部やカスケード接続時の無線部からのサーデス信号130のクロックを再生、抽出して、無線部を同期させることができる。
ここで、位相同期回路の位相比較器は、比較する周波数が入力されなくなると、チャージポンプ回路がロー(Low)側に貼りついてしまう「アンロック」状態になるという問題があった。アンロック状態は、位相同期回路が所定の範囲でクロックを同期させる「ロック状態」から外れた状態を示す。
このため、上述の機器やデジタルベースバンド信号5の切替え等により、2段目の位相同期回路の供給クロック生成部220に再生、抽出されたクロックが入力されなくなると、供給クロック生成部220のPLL ICはアンロック状態になってしまい、出力がストップしてしまっていた。
このような状態になった場合、1段目の位相同期回路の電圧制御発振器190もアンロック状態になる。これは、サーデスからクロックを抽出するには、1段目の位相同期回路の電圧制御発振器190も非同期で動作した状態になっているためである。
同様に,2段目の位相同期回路の供給クロック生成部220からクロックを供給してもらうデバイスは全てアンロック状態となる。
このため、無線部2のシステム全体のリブートによる再同期が必要になる。
このように、従来の多出力位相同期回路部13は、デジタルベースバンド信号5等に含まれるシステムのクロックがストップ(断線)すると、2段目の位相同期回路の供給クロック生成部220のPLL ICがロック状態を保つことができず、アンロック状態になってしまうという問題があった。
このため、従来、クロックの同期方法を変更する場合には、いちいち無線部を再設定する必要があった。さらに、異なるネットワークにぶら下がる無線制御部や測定器との接続を切替える際には、物理的にデジタルベースバンド信号5を切替えて、最初から再設定し直す必要があった。
なお、このアンロック状態を防ぐため、入力信号と出力信号の位相を同期させる性能が高い、すなわち、緩やかに位相を追従する高性能な位相同期回路を用いて、ロック状態を保つように構成することが考えられる。
しかしながら、従来の多出力位相同期回路部13に高性能な位相同期回路を用いても、無線基地局装置のような過酷な環境で使用される機器に用いることは難しかった。
たとえば、高温・長寿命(例えば、85℃、25年以上の保障)を維持できることを保証できなかった。
ここで、従来の無線通信装置として、特許文献1を参照すると、上位装置とフレーム同期を行うため、上位装置からの基準クロックと、生成するシステムクロックを分周した分周出力とを用いて、システムクロックを出力する電圧制御発振器の周波数を制御する位相制御回路が記載されている(以下、従来技術1とする)。
従来技術1の位相制御回路は、制御切替器に、基準クロックと分周出力と反転分周出力とを入力し、位相制御信号に従って、入力したもののうちの一つを選択クロック信号として選択し、位相比較器に引き渡す。その後、位相制御部は、制御切替器に与える位相制御信号により、通常の場合、基準クロックを選択させ、上位装置とのフレーム再同期が必要な場合、分周出力または反転分周出力を選択させる。
このように構成することで、従来技術1の位相制御回路は、無線基地局のシステム運用中にフレーム位相の再同期が必要になったときに、再同期制御を可能にする簡易な構成の位相制御回路およびそれを用いた携帯電話システムを実現することができる。
特開2001−186116号公報
しかしながら、近年、無線基地局への伝送処理のスピードが高速化し、無線基地局装置の無線部の制御基販においても、高速のクロックを扱うことが多くなった。
この際に、従来技術1の位相制御回路は、サーデスからのクロックの再生、抽出には対応できないという問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消することを課題とする。
本発明の無線基地局装置は、サーデスインターフェイスを持つ大電力増幅器を備えた無線部と、該無線部を制御する上位装置である無線制御部とを備えた無線基地局装置において、前記無線部は、サーデスから再生クロックを抽出するデータ/クロック再生回路部と、前記再生クロックを同期させる多出力位相同期回路部と、前記サーデスの異常を検知して前記再生クロックの同期状態を監視する監視回路部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、サーデスからのクロックを再生、抽出しても、2段目の位相同期回路のアンロック状態を防ぐことができる無線基地局装置を提供することができる。
(a)本発明の第1の実施の形態に係る通信システムXのシステム構成図、(b)無線制御部1と無線部2との接続を通信レイヤ構成で示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアナログスイッチを用いた多出力位相同期回路部10の制御構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアナログスイッチを用いた多出力位相同期回路部10の動作処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るPWMを用いた多出力位相同期回路部11の制御構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るPWMを用いた多出力位相同期回路部11の動作処理のフローチャートである。 従来の(a)多出力位相同期回路部13の制御構成を示すブロック図、(b)従来のサーデス送受信部140のサーデス入力の回路の構成例の一部を示すブロック図である。
<第1の実施の形態>
〔通信システムXの制御構成〕
以下で、本発明の第1の実施の形態に係る通信システムXについて、図面を参照して詳しく説明する。
まず、図1を参照して、通信システムXの構成例を説明する。図1(a)を参照すると、通信システムXは、無線制御部1(REC)、無線部2(RE)、塔設増幅器部3(TMA)、空中線4を含む無線基地局装置のシステムである。
無線制御部1と無線部2とは、サーデスを用いたデジタルベースバンド信号5にて接続されている。デジタルベースバンド信号5は、無線制御部1から無線部2への受信信号の流れ(DL、Down Link)と、無線部2から無線制御部1への送信信号の流れ(UL、Up Link)を用いて接続されている。
以下で、この通信システムXの各構成部位を詳しく説明する。
無線制御部1は、無線部2を制御する上位装置となる無線制御部(REC)である。無線制御部1は、デジタル・ベースバンド領域でのデジタル信号を送受信するための無線基地局機能を実現するために用いられる装置である。
無線制御部1は、通信システムXが例えば携帯基地局網の場合は、3GPP、3GPP−LTE無線規格等の通信ネットワーク用の信号を外部のネットワーク等(図示せず)とパケット等の単位で送受信する。
無線制御部1は、また、電波の送受信のためのデータをサーデスを用いたデジタルベースバンド信号5にて無線部2との間で送受信する。
無線部2は、電波(RF、Radio Frequency)を送受信する際のアナログ動作部における無線基地局機能(周波数確度)を実現するために用いられる大電力増幅装置である。
すなわち、無線部2は、無線制御部1との間で、電波の送受信のためのデータをデジタルベースバンド信号5にて送受信する。また、電波信号を、塔設増幅器部3に出力する。
塔設増幅器部3は、無線部2から出力された出力された電波の信号を増幅する塔設増幅器(TMA、Tower Mounted Amplifier)等である。
空中線4は、塔設増幅器部3にて増幅された電波信号を送受信するためのアンテナ等から構成される部位である。
次に、図1(b)を参照して、無線制御部1と無線部2の構成を、通信レイヤ構成を用いた概念図にて、より詳しく説明する。
図1(b)によると、無線制御部1と無線部2との間のインターフェイスは、上述したように、サーデスを用いたデジタルベースバンド信号5で実現している。
無線制御部1は、ネットワーク・インターフェイスに接続されてパケット単位のデータを受信する。無線制御部1は、論理層等の上位レイヤーであるレイヤーIIにて、このパケット単位のデータを送受信のためのユーザ信号に、制御・管理信号、同期信号を加える。
この上で、無線制御部1は、物理層のような下位レイヤーであるレイヤーIにて、ユーザ信号、制御・管理信号、同期信号が入れ込まれた高速なシリアル通信であるサーデスの信号を作成し、これをデジタルベースバンド信号5として送信する。この際に、8B/10B符号化や64B/66B符号化等のサーデス用の符号化を用いることができる。
すなわち、このデジタルベースバンド信号5には、管理信号であるC&M(Control&Management)信号と、クロックの基になる同期信号が含まれている。
より具体的に、無線制御部1と無線部2の両装置間のインターフェイスとなるデジタルベースバンド信号5は、機能的には位相制御とIQデータに基づくインターフェイスで定義されている。
IQデータは、正弦波の振幅および位相の変化により表されるデータである。すなわち、振幅と位相を所定の方法で規則的に変化させて変調することで、情報の符号化を行うことができる。
無線部2は、映像、データ、音声等を電波にて送受信するための電波の信号を作成する大電力増幅器(high−powered AMP)装置を用いて構成することができる。無線部2は、上位装置である無線制御部1とシステム的に同期して動作する必要があり、上述のデジタルベースバンド信号5を介して同期情報を取得する。
無線部2においては、無線制御部1と通信を同期させるために、サーデスから再生クロックの再生、抽出が必要となる。このクロックの再生、抽出を多出力位相同期回路部10にて行うことができる。
なお、無線部2が、他の無線部2とカスケード接続される構成も可能である。また、図1(b)に示した多出力位相同期回路部10と同様の構成の回路を、無線制御部1に備えることも可能である。
また、上述したように、同期信号を取得する手段として、GPS装置より取得する方式があるが、本実施形態の通信システムXはこれを用いない。
〔多出力位相同期回路部10の構成〕
ここで、図2を参照して、本発明の実施の形態に係る多出力位相同期回路部10の制御構成について説明する。この多出力位相同期回路部10は、図6に記載した従来の多出力位相同期回路部13と同一の符号は同様の構成部位を示している。
これに加えて、多出力位相同期回路部10は、サーデス送受信部145、固定電圧260、スイッチ部270を備えている。
多出力位相同期回路部10は、アナログ回路のスイッチ(Analog SW)を用いて多出力の位相同期回路を構成することで、サーデス信号を用いた無線基地局において、信頼性・耐久性を備えた位相同期回路を実現することができる。
サーデス送受信部145は、サーデストランシーバ内蔵のFPGAや、当該FPGAの内部のプロセッサ・コアや外部に接続されたCPU(Central Pocessing Unit)等を含む制御部である。
サーデス送受信部145は、図6(a)と同様のデータ/クロック再生回路部150に加えて、監視回路部240を備えている。
監視回路部240は、データ/クロック再生回路部150から、監視信号235を受信して、スイッチ切替え信号250を送信する制御を行う部位である。
この監視信号235は、光や電気の制御信号であり、サーデスに含まれているC&M信号から復号化したり、コネクタ120のSFPの制御信号を用いることができる。以下では、SFPの制御信号を1例として説明する。
監視回路部240は、監視信号235として、例えば、SFPからのフレーム損失(LOF、Loss of Frame)や信号消失(LOS、Loss of Signal)のアラーム信号であるLOS/LOF信号、回線障害であるTX_FAULT信号等を受信することができる。また、無線制御部1や無線部2等の構成に従って、実装/未実装の情報を検出して受信できる。さらに、信号経路になんらかの異常があった場合にはこれを判定することもできる。
これらにより、監視回路部240は、サーデスからクロックの抽出力が困難と判定すると、スイッチ部270の出力を変更させるスイッチ切替え信号250を出力する。
固定電圧260は、後述する「自走モード」用に、電圧制御発振器190のVCXOに供給するための固定された直流電圧である。例えば、電圧制御発振器190のVCXOから、電圧を抵抗で分圧して生成する固定電圧を用いることができる。また、サーデス送受信部145からのPWM信号とローパスフィルタにて生成することも可能である。
スイッチ部270は、固定電圧260からの直流(DC)を通すか、位相比較器170からの信号を通すアナログ回路のスイッチである。
〔多出力位相同期回路部10の位相同期処理〕
スレーブ装置である無線部2においては、サーデス送受信部145が上位装置である無線制御部1と同期するため同期信号を監視し、チャージポンプ回路の信号レベルであるVCP電圧を自動的、もしくは強制的に切替えるように構成している。これにより、多出力位相同期回路部10のクロックの同期の動作モードを切替えることができる。
以下で、無線制御部1の同期信号を基にクロックを同期するモードを「同期モード」という。また、再生クロック160を利用しないで多出力位相同期回路部10のVCXO等で作成されるクロックのみを使用するモードを「自走モード」とよぶ。
この処理について、図3のフローチャートを参照して、多出力位相同期回路部10の位相同期のための動作シーケンスについて詳しく説明する。
まず、ステップS100において、サーデス送受信部145の監視回路部240は、スイッチプルダウン処理を行う。
具体的には、多出力位相同期回路部10が起動された際、デフォルト(標準)の状態では、多出力位相同期回路部10を自走モ一ドで起動する。ここでは、監視回路部240は、スイッチ切替え信号250を、スイッチ部270が自走モードになるような自走モード切替信号を送信する。
このスイッチ切替え信号250からの自走モード切替信号により、スイッチ部270は、例えば、位相比較器170からの入力信号がないときに、固定電圧260を用いるような「プルダウン」を行う。
この自走モードの詳細については、後述する。
次に、ステップS101において、監視回路部240は、電源異常であるか判定する。ここでは、電源(図示せず)や固定電圧260に異常なく多出力位相同期回路部10が動作できるか否か判定する。
Yesの場合、監視回路部240は、位相同期処理の動作シーケンスを終了する。
Noの場合、監視回路部240は、処理をステップS102に進める。
ステップS102において、監視回路部240は、サーデス監視処理を行う。
具体的に、監視回路部240は、監視信号235に、例えば、SFPのLOF/LOS信号、TX_FAULT信号、クロック信号であるSFP DEF等が含まれているか等について監視する。
これにより、監視回路部240は、デジタルベースバンド信号5のサーデスが正常に復号化され、クロックが正常に再生、抽出できたか等を監視することができる。これらの信号がすべて正常であれば、監視回路部240は、サーデスが正常であると判定できる。逆に、これらの信号のうち1つでも異常があれば、監視回路部240は、サーデスが異常であると判定できる。
なお、別のクロックをサーデス送受信部145へ供給し、クロックが一定時間途切れたのをきっかけにモード信号を切替えるように構成することも可能である。これにより、監視回路部240自体が動作しない場合でも、モードを自走モードに切替えられる。
また、監視回路部240が再生クロック160の出力自体を監視する構成も可能である。
次に、ステップS103において、監視回路部240は、サーデスが正常であるか否か判定する。
Yesの場合、監視回路部240は、処理をステップS104に進める。
Noの場合、監視回路部240は、処理をステップS105に進める。
サーデスが正常な場合、ステップS104において、監視回路部240は、スイッチ部同期モード処理を行う。
具体的には、監視回路部240は、スイッチ切替え信号250として、同期モードに切替える同期モード切替信号を出力する。
同期モード切替信号により、スイッチ部270は同期モードとなるように、位相比較器170からの信号を通過させるように制御する。
これにより、従来の位相同期回路部と同様に、1段目の位相同期回路により無線制御部1のクロックと合わせることができる。
その後、監視回路部240は、処理をステップS101に戻す。
サーデスが異常な場合、ステップS105において、監視回路部240は、スイッチ部自走モード処理を行う。
すなわち、監視回路部240は、スイッチ切替え信号250として、自走モードに切替える自走モード切替信号を出力する。
これにより、上述のように、スイッチ部270は、固定電圧260をローパスフィルタ180に供給する。
ここで、自走モードにて供給されるVCP電圧(電位のレベル)は、例えば、

VCP電圧=VDD(電源電圧)/2

のような所定値に設定することができる。
すなわち、この所定値になるような基準クロック210が、2段目の位相同期回路である供給クロック生成部220に供給される。これにより、供給される基準クロック210が、供給クロック生成部220のロック範囲に必ず納まるようにできる。
その後、監視回路部240は、処理をステップS101に戻す。
以上により、位相同期処理の動作シーケンスを終了する。
このように構成することで、本発明の第1の実施の形態に係る多出力位相同期回路部10は、スイッチ切替え信号250を用いて、例えば位相比較器170とローパスフィルタ180の間に配置したスイッチ部270を切替えることができる。
これにより、サーデスが異常であり、無線制御部1からクロックが再生、抽出できない場合でも、2段目の位相同期回路である供給クロック生成部220に基準クロック210が供給される。
よって、供給クロック生成部220において、ロック範囲外にVCXOの周波数が移動するのを防ぐことができる。
これにより、システムの再起動等をする必要がなく、無線基地局である通信システムXを安定して稼働することができる。
<第2の実施の形態>
〔多出力位相同期回路部11の構成〕
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る多出力位相同期回路部11の制御構成について説明する。多出力位相同期回路部11は、上述の通信システムXと同様の無線基地局装置のシステムにおいて用いられる多出力位相同期回路である。
図4においては、図2に記載した本発明の第1の実施の形態に係る多出力位相同期回路部10、及び図6に記載した従来の多出力位相同期回路部13と同一の符号は同様の構成部位を示している。
これに加えて、多出力位相同期回路部11は、サーデス送受信部147と、ローパスフィルタ280とを備えている。
サーデス送受信部147は、データ/クロック再生回路部150に加え、監視回路部241とパルス幅変調生成回路部245を備えている。
また、監視回路部241は、上述の第1の実施の形態に係る多出力位相同期回路部10の監視回路部240と同様の機能に加え、サーデスが異常であった場合に、パルス幅変調生成回路部245と位相比較器171を制御することができる。
ここで、本実施形態に係る位相比較器171は、同期式シリアル通信信号257にて制御が可能なデバイスであり、監視回路部241により、後述するトライステートの状態にすることができる。また、監視回路部241は、排他制御として、パルス幅変調生成回路部245も同様にトライステート出力にできる。
なお、同期式シリアル通信信号257は、クロックにあわせてビット・データを入出力し、それを必要回繰り返すことで制御するようなSPI通信の信号等を用いることができる。
パルス幅変調生成回路部245は、パルス波のデューティー比を変化させて変調する変調方法であるパルス幅変調(PWM、Pulse Width Modulation)の信号を生成する回路である。
パルス幅変調生成回路部245は、監視回路部241の状態に従って、任意のPWM信号であるパルス幅変調信号255を出力する。
具体的には、パルス幅変調生成回路部245は、供給クロック作成部220がアンロックしない安全範囲の中央となるようなVCP電圧が得られるような所定値を用いて、PWM信号を作成する。
すなわち、本実施形態においては、パルス幅変調生成回路部245は、予め最適なPWM信号の値を記億しておくことができ、このPWM信号にてVCP電圧を制御する。
ローパスフィルタ280は、パルス幅変調信号255をVCP電圧にするローパスフィルタ(LPF)である。
〔多出力位相同期回路部11の位相同期処理〕
本実施形態に係る多出力位相同期回路部11においては、パルス幅変調信号255を用いて、上述のように2段目の位相同期回路がアンロック状態にならないように制御する。
すなわち、本実施形態の多出力位相同期回路部11においては、多出力位相同期回路部10と同様に、2段目の位相同期回路である供給クロック作成部220に供給するVCP電圧を切替える。
本実施形態においては、上述のように、この切替えるVCP電圧の電位レベルは、サーデス送受信部147のFPGA等であるパルス幅変調生成回路部245にて生成したPWM信号であるパルス幅変調信号255と、ローパスフィルタ280のLPFを用いて制御する。
以下で、図5のフローチャートを参照して、多出力位相同期回路部11の位相同期処理の詳細を説明する。
まず、ステップS200において、監視回路部241は、自立モード設定処理を行う。
具体的に、本実施形態においては、デフォルト(標準)の状態では、上述の多出力位相同期回路部10と同様に自走モードに設定する。
本実施形態の多出力位相同期回路部11においては、自走モードでは、位相比較器171をトライステートに設定し、パルス幅変調生成回路部245からパルス幅変調信号255を出力する。
本実施形態におけるトライステート(Tri−state)は、「1」「0」「Hi−Z(又はオープン)」の3つの電気的状態の出力を備えた論理回路において、Hi−Z状態であることを示す。ここでのHi−Z状態は、出力が切断され/出力信号がオープンのままにされ、他の回路によって駆動される、又は未定義状態を避けるために提供される抵抗によってプルアップ/プルダウンされるハイインピーダンス状態のことをいう。
すなわち、多出力位相同期回路部11の自走モードにおいては、位相比較器171の出力が遮断され、上述のように所定値のVCP電圧が得られるようなPWM信号であるパルス幅変調信号255が出力される。
次に、ステップS201において、監視回路部241は、電源異常であるか判定する。この判定は、上述のステップS101(図3)と同様に行う。
Yesの場合、監視回路部241は、位相同期処理の動作シーケンスを終了する。
Noの場合、監視回路部241は、処理をステップS202に進める。
ステップS202において、監視回路部241は、サーデス監視処理を行う。
このサーデス監視処理についても、上述のステップS102(図3)と同様に行う。すなわち、SFPのLOF/LOS信号、TX_FAULT、再生されたクロック等を監視する。
ステップS203において、監視回路部241は、サーデスが正常であるか判定する。この判定も、上述のステップS103(図3)と同様に判定できる。
Yesの場合、監視回路部241は、処理をステップS204に進める。
Noの場合、監視回路部241は、処理をステップS206に進める。
サーデスが正常である場合、ステップS204において、監視回路部241は、パルス幅変調トライステート設定処理を行う。
ここでは、監視回路部241は、同期モードに切替えるよう設定する。
この際、ステップS204では、監視回路部241は、サーデスが正常である状態を確認したため、パルス幅変調生成回路部245をトライステートに設定する。このため、パルス幅変調信号255は、出力されなくなる。
次に、ステップS205において、監視回路部241は、位相比較器通常出力設定処理を行う。
具体的に、監視回路部241は、同期式シリアル通信信号257を位相比較器171に送信し、トライステートから通常の位相比較を行う状態に復帰させる。
これにより、位相比較器171に、再生、抽出された再生クロック160が入力されて、第1段の位相同期回路として、上位装置とのクロックの同期を行うことができる。よって、多出力位相同期回路部11は、同期モードにて動作することができる。
その後、監視回路部241は、処理をステップS201に戻す。
サーデスが異常である場合、ステップS206において、監視回路部241は、位相比較器トライステート設定処理を行う。
具体的に、監視回路部241は、上述のように自走モードに切替えるよう設定する。
このステップS206では、監視回路部241はまず、同期式シリアル通信信号257を出力し、位相比較器171をトライステートにする。
これにより、位相比較器171の出力が遮断される。
次に、ステップS207において、監視回路部241は、パルス幅変調出力処理を行う。
具体的には、監視回路部241は、パルス幅変調生成回路部245がパルス幅変調信号255を出力するように制御する。
その後、パルス幅変調生成回路部245から、上述の所定値のVCP電圧が得られるようなPWM信号となるパルス幅変調信号255が出力される。
これにより、多出力位相同期回路部11は、自走モードにて動作することができる。
その後、監視回路部241は、処理をステップS201に戻す。
以上により、位相同期処理の動作シーケンスを終了する。
このように、本発明の第2の実施の形態に係る多出力位相同期回路部11は、供給クロック作成部220のロック範囲の中央となるようなVCP電圧をかけるための所定値を予め設定して備えることができる。
このため、第1の実施の形態に係る多出力位相同期回路部10の効果に加えて、さらに確実に第2段の位相同期回路である供給クロック生成部220のアンロック状態を防ぐことができる。
よって、無線基地局装置の長寿命化を可能にし,異常時は状態を維持することができる。
<他の実施の形態>
なお、他の実施の形態として、1段目の位相同期回路の位相比較器とローパスフィルタとの間に、監視回路部を備える構成も可能である。
この場合は、ADC(Analog−to−Digital Converter)を介して、位相比較器からの信号をデジタル信号に変換して監視回路部に入力する。
その上で、監視回路部から、DAC(Digital−to−Analog Converter)した信号又はPWM信号をローパスフィルタに出力する。
このような構成により、常にサーデスからの再生クロック160を監視しておき、クロックの停止を検知したら.VCP電圧を保持することができる。これにより、レイテンシ等が少ない状態で、より確実に位相同期を行うことができる。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
まず、従来の2段PLL構成の多出力位相同期回路は、断線やノイズ等によってサーデス異常が起こると、再生クロック160が停止し、第2段の位相同期回路の供給クロック生成部220がロック範囲に納まるVCP電圧のレベルを維持できないという問題があった。
しかしながら、サーデスからクロックを抽出するためには、1段目の位相同期回路として高速なクロックが必要になっていた。
このため、再生クロック160が停止すると、アンロックを起こして異常動作をするため、リブートが必要となる問題があった。
これに対して、本発明の第1の実施の形態又は第2の実施の形態に係る通信システムXにおいては、2段PLL構成の弊害となる、2段目の位相同期回路が出力停止することを回避できる。
つまり、再生クロック160が停止すると、VCP電圧が張りついてしまい、2段目の位相同期回路の許容範囲を超えてアンロックが起こり、出力を停止してしまうことを防ぐことができる。
また、周波数の高いVCXOは高額部品となるデバイスであった。
しかしながら、従来の多出力位相同期回路部において、高性能で高額な部品であるVCXOを用いても、アンロック状態を抑えることは難しかった。
このため、長寿命を求めらるインフラ製品である無線基地局装置に求められる高温・長寿命での動作(例えば、85℃、25年以上の保障)を維持できる保証をすることができなかった。
これに対して本発明の第1の実施の形態に係る多出力位相同期回路部10又は第2の実施の形態に係る多出力位相同期回路部11等にて、安価な低周波数のVCXOを用いた2段構成PLLを実現できる。
すなわち、高額部品である高周波数VCXOを利用することなく.VCO内蔵のPLL ICを利用して、安価で多種多出力クロック源を構築することができ、さらに高温・長寿命の多出力位相同期回路部を提供することができる。
また、従来のPLL ICには、周波数可変範囲を安定させる為にキャリブレーションを事前に要求するものがあった。具体的に、VCXOは高温箇所では劣化が早くなるため、長寿命を求めるインフラ製品では、キャリブレーションが必須であった。
ここで、従来の2段PLL構成の多出力位相同期回路は、同期してからのキャリブレーションが求められていた。このため、無線制御部と無線部を接続して調整を行う必要があり、人的コストがかかっていた。また、この人的コストを差し置いても、異常時復旧後に毎回リブートする起動時間が必要になるため、インフラストラクチャーとして求められている迅速な復旧ができなかった。
これに対して、多出力位相同期回路部10又は多出力位相同期回路部11は、全体的な安定範囲内でロック状態を保つよう、予め自走モードにて動作する。このため、同期していなくてもキャリブレーションすることができる。すなわち、設置時の上位装置と接続していない状況でも問題なく起動できる。これにより、設置コストや時間的コストを削減することができる。
なお、上述したように、無線部の同期系統は、上位の無線制御部や無線部からのサーデス等の信号による「運用系」の同期の他にも、GPSを用いた同期や測定器の擬似同期等を用いることができる。
このような場合、すなわち異なるネットワークにぶら下がる無線制御部や測定器との接続を切替えたり、物理的にデジタルベースバンド信号を切替える際にも、自走モードによる装置クロックにより、動作異常を起こすことなく切替えが可能になる。
すなわち、無線制御部と無線部との接続において、プラグ・アンド・プレイを実現することができる。
また、無線部から無線制御部へのクロックの同期を行うような構成も可能である。
また、本発明の無線基地局装置は、サーデスインターフェイスを持つ大電力増幅器を備えた無線部と、該無線部を制御する上位装置である無線制御部とを備えた無線基地局装置において、前記無線部は、サーデスから再生クロックを抽出するデータ/クロック再生回路部と、前記再生クロックを同期させる多出力位相同期回路部と、前記サーデスの異常を検知して前記クロックの同期状態を監視する監視回路部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線基地局装置は、サーデスインターフェイスを持つ大電力増幅器を備えた無線部と、該無線部を制御する上位装置である無線制御部とを備えた無線基地局装置において、前記無線部は、1段目の位相同期回路と2段目の位相同期回路とを備え、前記1段目の位相同期回路は、サーデスから再生クロックを抽出するデータ/クロック再生回路部と、前記再生クロックを同期させる多出力位相同期回路部と、前記サーデスの異常を検知して前記クロックの同期状態を監視する監視回路部とを備え、前記監視回路部は、サーデスが異常であった場合には、前記2段目の位相同期回路がアンロックしないような信号を出力することを特徴とする。
また、無線部が安定して動作することで、大電力増幅器の波高率(クレスト・ファクター)低減(CFR、crest factor reduction)を行うことができる。さらに、デジタル・プレディストーション(DPD、digital predistortion)方式の歪み補償としても用いることができる。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 無線制御部
2 無線部
3 塔設増幅器部
4 空中線
5 デジタルベースバンド信号
10、11、13 多出力位相同期回路部
120 コネクタ
130 サーデス信号
140、145、147 サーデス送受信部
150 データ/クロック再生回路部
160 再生クロック
170、171 位相比較器
180、280 ローパスフィルタ
190 電圧制御発振器
200 分周器
205 内部動作クロック
210 基準クロック
220 供給クロック生成部
230 供給クロック
235 監視信号
240、241 監視回路部
245 パルス幅変調生成回路部
250 スイッチ切替え信号
255 パルス幅変調信号
257 同期式シリアル通信信号
260 固定電圧
270 スイッチ部
1410 逓倍クロックシンセサイザ部
1510 インターポレータ/クロック再生部
1520 シリアル/パラレルデータ変換部
X 通信システム

Claims (1)

  1. サーデスインターフェイスを持つ大電力増幅器を備えた無線部と、該無線部を制御する上位装置である無線制御部とを備えた無線基地局装置において、
    前記無線部は、
    サーデスから再生クロックを抽出するデータ/クロック再生回路部と、
    前記再生クロックを同期させる多出力位相同期回路部と、
    前記サーデスの異常を検知して前記再生クロックの同期状態を監視する監視回路部とを備える
    ことを特徴とする無線基地局装置。
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