JP2011237080A - 製氷機の運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製氷部に多重製氷が発生することを防止したり、また製氷部に多重製氷が発生した場合には該多重製氷を適切に解消する。
【解決手段】
除氷運転中に、製氷部から落下した氷塊を氷検知スイッチで検知し、除氷運転の終了により、氷検知スイッチによる氷塊の検知数をカウントした検知カウント数と予め設定された基準カウント数とを比較する。検知カウント数が基準カウント数以上の場合は製氷運転を行ない、検知カウント数が基準カウント数より少ない場合は前記除氷運転を再び行なうようにして、製氷部に氷塊が残留しないようにすることで多重製氷の発生を防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、製氷部を冷却して氷塊を生成する製氷運転および該製氷部を加温して氷塊を離脱させる除氷運転とを繰り返して多数の氷塊を製造する製氷機の運転方法に関するものである。
氷を連続的に製造する自動製氷機として、例えば図13に示すように、縦向きに配置した2枚の製氷板12,12を有する複数の製氷部10に、冷凍装置20を構成する蒸発管14を各製氷部10における製氷板12,12の間に蛇行状に各々配設して、各蒸発管14に冷媒を循環供給して製氷板12,12を冷却することで各製氷部10で氷塊Sを生成する製氷ユニットUを備えた流下式の製氷機Mが知られている。前記製氷ユニットUは、各製氷部10の下部に製氷水タンク16が配設されると共に、各製氷部10の上部に給水装置18が配設されている。なお、図13中の符号19は、製氷部10から離脱して落下した氷塊Sを滑落案内させると共に、該製氷部10から流下して製氷水や除氷水の製氷水タンク16への通出を許容する簀子状の案内部材である。
前記製氷機Mは、機内上部に前記製氷ユニットUの各製氷部10を配設した製氷室30が画成されると共に、該製氷室30の下部(機内下部)に貯氷室32が画成されており、製氷室30の底部には貯氷室32に連通するシュート部34が画成されている。また、製氷室30の側方には機械室36が画成され、冷凍装置20を構成する圧縮機22、凝縮器24、膨張弁26等が収容されている。
前記製氷機Mは、図示省略した制御装置の運転制御に基づく製氷運転時には、冷媒が循環供給された蒸発管14により冷却された製氷板12,12に上方から製氷水を流下させることで、該製氷板12,12の該蒸発管14に対応する部位に氷塊Sを生成させる。また、制御装置の運転制御に基づく除氷運転時には、蒸発管14へホットガスを供給すると共に製氷板12,12の裏側に除氷水を供給することで、各氷塊Sと製氷部10との凍結を解除して該氷塊Sを製氷部10から離脱させ、落下した該氷塊Sは、シュート部34を介して貯氷室32内に落下貯留される。このように上部に配設した製氷部で生成した氷塊Sを下部の貯氷室32に落下させる構成の製氷機は、例えば特許文献1に開示されている。
前記製氷機Mでは、製氷運転と除氷運転とを交互に繰り返すので、除氷運転時に氷塊Sが製氷部10から離脱せず、氷塊Sが製氷部10に付着した状態で次の製氷運転を行なうことを原因とする「多重製氷」が発生することがある。特に、「多重製氷」が発生すると、氷塊Sのサイズが大きくなることで、該氷塊Sの放出不良や該氷塊Sの重みによる製氷部10の変形が発生することがある。そこで、前記「多重製氷」を回避するため、製氷ユニットUの運転制御の適正化を図ったり、前記蒸発管14の出口部の温度(出口部温度)を検知する方法が採られている。
実開平2−103672号公報
前記蒸発管14の出口部温度を検知する方法は、製氷板12に氷塊Sが付着した状態では除氷運転中に該製氷板12の温度が上昇し難いので、該蒸発管14の出口部温度も上昇し難くなることを利用したものである。しかるに、前記製氷板12は、ステンレス鋼等の熱伝導率が低い素材から形成されることが多く、このような熱伝導率が低い素材からなる製氷板12では、蒸発管14の出口部から離れた位置に氷塊Sが付着していると該出口部は温度が上昇してしまい、多重製氷の発生を正確に検知できない問題がある。特に、季節による製氷機Mの周辺温度の違いや製氷水の温度差によっても、蒸発管14の出口部温度が変化してしまい、多重製氷の発生を正確に検知できない。このため、従来の製氷機Mでは、「多重製氷」が発生した状態で運転を継続することになり、製氷部10の破損や冷凍装置20の故障の発生を防止できない。
本発明は、従来の製氷機に内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷部に多重製氷が発生することを防止したり、また製氷部に多重製氷が発生した場合には該多重製氷を適切に解消することができる製氷機の運転方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、製氷室に配設された製氷部を冷却して多数の氷塊を生成する製氷運転と、製氷部を加温することで氷塊を離脱して貯氷室に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
除氷運転中に、前記製氷部から前記貯氷室へ落下する氷塊の接触を検知する氷検知手段が連続して検知状態となっている接触時間を計測し、
前記氷塊の接触を検知した前記氷検知手段の接触時間が、予め設定された規定検知時間以内の場合だけ氷塊検知カウンタを1加算し、
当該除氷運転の終了により、前記氷塊検知カウンタの検知カウント数と予め設定された基準カウント数とを比較して、検知カウント数が基準カウント数以上の場合は製氷運転を行ない、検知カウント数が基準カウント数より少ない場合は、除氷運転を再び実行するようにしたことを特徴とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、除氷運転の終了時において、氷塊検知カウンタによりカウントされた検知カウント数が予め設定された基準カウント数より少ない場合は、再度除氷運転を行なうようにした。従って、製氷部に氷塊が残留した状態で製氷運転を開始しないので多重製氷の発生を回避できると共に、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避できる。
同じく、前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項2に係る発明は、製氷室に配設された製氷部を冷却して多数の氷塊を生成する製氷運転と、製氷部を加温することで氷塊を離脱して貯氷室に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
除氷運転中に、前記製氷部から前記貯氷室へ落下する氷塊の接触を検知する氷検知手段が連続して検知状態となっている接触時間を計測し、
前記氷塊の接触を検知した前記氷検知手段の接触時間が、予め設定された規定検知時間以内の場合だけ氷塊検知カウンタを1加算し、
当該除氷運転の終了により、前記氷塊検知カウンタの検知カウント数と予め設定された基準カウント数とを比較して、
前記検知カウント数が基準カウント数より少ない場合は、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタを1加算すると共に、前記多重製氷警告カウンタの累積カウント数と予め設定された多重製氷判定カウント数とを比較して、累積カウント数が多重製氷判定カウント数より少ない場合は製氷運転を行ない、累積カウント数が多重製氷判定カウント数と同じ場合は製氷機の運転を停止し、
前記検知カウント数が基準カウント数以上の場合は、前記多重製氷警告カウンタをリセットして製氷運転を行なうようにしたことを特徴とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、除氷運転の終了時に、検知カウント数が予め設定された基準カウント数より少ない場合は多重製氷警告カウンタをカウントし、多重製氷警告カウンタがカウントされた除氷運転が所定回数連続した場合には製氷機の運転を停止するようにした。従って、製氷部に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さないので、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避し得る。
同じく、前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項3に係る発明は、製氷室に配設された製氷部を冷却して多数の氷塊を生成する製氷運転と、製氷部を加温することで氷塊を離脱して貯氷室に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
除氷運転中に、前記製氷部から前記貯氷室へ落下する氷塊の接触を検知する氷検知手段が連続して検知状態となっている接触時間を計測し、
前記氷塊の接触を検知した前記氷検知手段の接触時間が、予め設定された規定検知時間以内の場合だけ氷塊検知カウンタを1加算し、
当該除氷運転の終了により、前記氷塊検知カウンタの検知カウント数と予め設定された基準カウント数とを比較して、
前記検知カウント数が基準カウント数より少ない場合は、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタを1加算すると共に、前記多重製氷警告カウンタの累積カウント数と予め設定された多重製氷判定カウント数とを比較して、累積カウント数が多重製氷判定カウント数より少ない場合は製氷運転を行ない、累積カウント数が多重製氷判定カウント数と同じ場合は、前記製氷部へ融氷水を供給する融氷運転を行なった後に製氷運転を行ない、
前記検知カウント数が基準カウント数以上の場合は、前記多重製氷警告カウンタをリセットして製氷運転を行なうようにしたことを特徴とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、除氷運転の終了時に、検知カウント数が予め設定された基準カウント数より少ない場合は多重製氷警告カウンタをカウントし、多重製氷警告カウンタがカウントされた除氷運転が所定回数連続した場合には、製氷部へ融氷水を供給する融氷運転を実行して該製氷部における多重製氷を解消したもとで製氷運転を開始するようにした。従って、製氷部に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さないので、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避し得る。
同じく、前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項4に係る発明は、製氷室に配設された製氷部を冷却して多数の氷塊を生成する製氷運転と、製氷部を加温することで氷塊を離脱して貯氷室に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
除氷運転の開始により、前記製氷部に配設した蒸発管の出口部温度が所定温度となることで、当該除氷運転の完了時間を決定する除氷完了タイマをスタートし、
前記除氷完了タイマのタイムアップまでの残り時間が、予め設定された検知開始時間となった時点で、前記製氷部から前記貯氷室へ落下する氷塊の接触を検知する氷検知手段が連続して検知状態となっている接触時間の計測を開始し、
前記検知開始時間となった時点から前記除氷完了タイマのタイムアップまでの間に前記氷検知手段が検知状態とならなかった場合は、該除氷完了タイマのタイムアップにより製氷運転を行ない、
前記氷塊の接触を検知した前記氷検知手段の接触時間が、予め設定された規定検知時間以内の場合は、前記除氷完了タイマがタイムアップするタイミングを所定の遅延時間だけ遅延させようにしたことを特徴とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、除氷運転中において検知開始時間となった後に、製氷部から離脱して落下した氷塊を氷検知手段が検知した場合には、当該除氷運転の時間を延長するようにした。従って、製氷部に氷塊が残留した状態で製氷運転を開始しないので多重製氷の発生を回避できると共に、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避できる。
同じく、前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項5に係る発明は、製氷室に配設された製氷部を冷却して多数の氷塊を生成する製氷運転と、製氷部を加温することで氷塊を離脱して貯氷室に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
除氷運転の開始により、前記製氷部に配設した蒸発管の出口部温度が所定温度となることで、当該除氷運転の完了時間を決定する除氷完了タイマをスタートし、
前記除氷完了タイマのタイムアップまでの残り時間が、予め設定された検知開始時間となった時点で、前記製氷部から前記貯氷室へ落下する氷塊の接触を検知する氷検知手段が連続して検知状態となっている接触時間の計測を開始し、
前記氷塊の接触を検知した前記氷検知手段の接触時間が、予め設定された規定検知時間以内の場合は、前記除氷完了タイマがタイムアップするタイミングを所定の遅延時間だけ遅延させると共に、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタを1加算し、前記多重製氷警告カウンタの累積カウント数と予め設定された多重製氷判定カウント数とを比較して、累積カウント数が多重製氷判定カウント数より少ない場合は、前記除氷完了タイマのタイムアップにより製氷運転を行ない、累積カウント数が多重製氷判定カウント数と同じ場合は製氷機の運転を停止し、
前記検知開始時間となった時点から前記除氷完了タイマのタイムアップまでの間に前記氷検知手段が検知状態とならなかった場合は、該除氷完了タイマのタイムアップにより、前記多重製氷警告カウンタをリセットして製氷運転を行なうようにしたことを特徴とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、除氷運転中において検知開始時間となった後に、製氷部から離脱して落下した氷塊を氷検知手段が検知した場合には、多重製氷警告カウンタをカウントし、多重製氷警告カウンタがカウントされた除氷運転が所定回数連続した場合には製氷機の運転を停止するようにした。従って、製氷部に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さないので、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避し得る。
同じく、前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項6に係る発明は、製氷室に配設された製氷部を冷却して多数の氷塊を生成する製氷運転と、製氷部を加温することで氷塊を離脱して貯氷室に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
除氷運転の開始により、前記製氷部に配設した蒸発管の出口部温度が所定温度となることで、当該除氷運転の完了時間を決定する除氷完了タイマをスタートし、
前記除氷完了タイマのタイムアップまでの残り時間が、予め設定された検知開始時間となった時点で、前記製氷部から前記貯氷室へ落下する氷塊の接触を検知する氷検知手段が連続して検知状態となっている接触時間の計測を開始し、
前記氷塊の接触を検知した前記氷検知手段の接触時間が、予め設定された規定検知時間以内の場合は、前記除氷完了タイマがタイムアップするタイミングを所定の遅延時間だけ遅延させると共に、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタを1加算し、前記多重製氷警告カウンタの累積カウント数と予め設定された多重製氷判定カウント数とを比較して、累積カウント数が多重製氷判定カウント数より少ない場合は、前記除氷完了タイマのタイムアップにより製氷運転を行ない、累積カウント数が多重製氷判定カウント数と同じ場合は、前記製氷部へ融氷水を供給する融氷運転を行なった後に製氷運転を行ない、
前記検知開始時間となった時点から前記除氷完了タイマのタイムアップまでの間に前記氷検知手段が検知状態とならなかった場合は、該除氷完了タイマのタイムアップにより、前記多重製氷警告カウンタをリセットして製氷運転を行なうようにしたことを特徴とする。
従って、請求項6に係る発明によれば、除氷運転中において検知開始時間となった後に、製氷部から離脱して落下した氷塊を氷検知手段が検知した場合には、多重製氷警告カウンタをカウントし、多重製氷警告カウンタがカウントされた除氷運転が所定回数連続した場合には、製氷部へ融氷水を供給する融氷運転を実行して該製氷部における多重製氷を解消したもとで製氷運転を開始するようにした。従って、製氷部に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さないので、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避し得る。
請求項7に記載の発明では、製氷運転の開始後に、氷塊を検知した前記氷検知手段の接触時間が所定の規定検知時間以内の場合には、予め設定された最低製氷運転時間が終了した後に除氷運転を行なうことを要旨とする。
従って、請求項7に係る発明によれば、製氷部に氷塊が残留している状態で製氷運転を開始することで、当該製氷運転中に製氷部から該氷塊が落下した場合には、最低製氷時間が経過したら除氷運転を開始するようになるので、氷塊が製氷部に残留した状態で製氷運転を最後まで行なうことを防止でき、よって多重製氷の発生を適切に回避できる。
請求項8に記載の発明では、氷塊を検知した前記氷検知手段の接触時間が所定の規定検知時間以内の場合には、多重製氷報知手段を作動させることを要旨とする。
従って、請求項8に係る発明によれば、製氷運転中に製氷部から氷塊が落下した際には多重製氷報知手段を作動させるので、製氷部に多重製氷が発生していることを報知し得る。
本発明に係る製氷機の製氷方法によれば、製氷部に多重製氷が発生することを防止したり、また製氷部に多重製氷が発生した場合には該多重製氷を適切に解消することができる。
第1実施例の運転方法のフローチャートである。 第1実施例の運転方法を実施する製氷機の概略構成図である。 第2実施例の運転方法のフローチャートである。 第2実施例および第3実施例の運転方法を実施する製氷機の概略構成図である。 第3実施例の運転方法のフローチャートである。 第4実施例の運転方法のフローチャートである。 第4実施例の運転方法を実施する製氷機の概略構成図である。 第5実施例の運転方法のフローチャートである。 第5実施例および第6実施例の運転方法を実施する製氷機の概略構成図である。 第6実施例の運転方法のフローチャートである。 第7実施例の運転方法のフローチャートである。 第7実施例の運転方法を実施する製氷機の概略構成図である。 従来の製氷機の概略構成図である。
次に、本発明に係る製氷機の運転方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、第1実施例〜第7実施例の運転方法が実施される後述の各製氷機M1〜M7は、製氷ユニットUの製氷部10、冷凍装置20、製氷室30、貯氷室32、製氷室30および貯氷室32を連通するシュート部34等は、図13に示す従来の製氷機Mと基本的に同一のものを例示するので、同一部材、同一部位には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1実施例)
図2は、第1実施例の運転方法が実施される製氷機M1の構成を概略的に示す説明図である。第1実施例の運転方法が実施される製氷機M1は、製氷室30と貯氷室32とを連通するシュート部(氷放出部)34には、各製氷部10からシュート部34内へ落下した氷塊Sが接触可能な位置に、氷検知スイッチ(氷検知手段)SWが配設されている。この氷検知スイッチSWは、該スイッチの検出部を押圧するフラップ状の揺動プレート38を備えており、揺動プレート38が常態では検出部から離間してOFF(非検知状態)となり、揺動プレート38に氷塊Sが接触して該揺動プレート38が検出部を押すとON(検知状態)となる。なお氷検知スイッチSWは、貯氷室32内が満氷状態となってシュート部34内まで到達した氷塊Sに押されることでも検知状態となる。このような氷検知スイッチSWは、既存の様々なタイプのスイッチが採用可能である。
そして製氷機M1は、該製氷機M1の運転を総合的に制御する制御装置(制御手段)40に、前記氷検知スイッチSWが連続して検知状態となっている接触時間T1を計測する計時手段42を備えている。また制御装置40は、前記計時手段42により計測される氷検知スイッチSWの検知状態となったときの接触時間T1が、所定の規定検知時間(例えば「1秒」)TS以内の場合だけカウントする氷塊検知カウンタ44を備えている。更に制御装置40は、予め所定の基準カウント数C1が設定されていて、除氷運転の終了により、前記氷塊検知カウンタ44がカウントした検知カウント数C2と該基準カウント数C1とを比較するカウント比較手段46を備えている。
図1は、第1実施例に係る製氷機の運転方法を示すフローチャートである。第1実施例の運転方法は、除氷運転の開始(ステップS100)により、製氷部10の製氷板12から離脱した氷塊Sが、シュート部34に落下して揺動プレート38に衝突すると、氷検知スイッチSWが検知状態となって該氷塊Sの放出を検知し(ステップS101)、該氷塊Sが揺動プレート38から離間すると氷検知スイッチSWが非検知状態に復帰する。このとき、前記計時手段42により、前記氷検知スイッチSWが連続して検知状態となっている接触時間T1を計測して、該接触時間T1が前記規定検知時間TS以内であるかを確認し(ステップS102)、接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合だけ氷塊検知カウンタ44を1加算してカウントする(ステップS103)。そして、予め設定した除氷運転時間が経過したかを確認し(ステップS104)、除氷運転が終了するまで氷検知スイッチSWの検知状態をチェックする。なお、氷検知スイッチSWの接触時間T1が規定検知時間TSより長い場合は、貯氷室32内が満氷となってシュート部34に溢れた氷塊Sにより氷検知スイッチSWが押されたものと判断して、前記制御装置40は製氷機M1の運転を中断するよう制御する。
除氷運転時間が終了すると、前記カウント比較手段46により、前記氷塊検知カウンタ44がカウントした検知カウント数C2と予め設定された基準カウント数C1とを比較する(ステップS105)。このとき、検知カウント数C2が基準カウント数C1以上の場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱したと判断して、製氷運転を開始する(ステップS106)。また、検知カウント数C2が基準カウント数C1より少ない場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱していないと判断して、前記除氷運転(ステップS101〜ステップS104)を再び実行して除氷運転を行なうことで、製氷部10に残留している氷塊Sを確実に該製氷部10から離脱させるようにする。これにより、製氷部10の製氷板12から離脱した氷塊Sがシュート部34に落下して氷検知スイッチSWをONさせることで氷塊検知カウンタ44が更にカウントするため、前記カウント比較手段46において検知カウント数C2が基準カウント数C1以上となるまで除氷運転を繰り返して、検知カウント数C2が基準カウント数C1以上になったことを確認したら製氷運転を開始する(ステップS106)。
従って、第1実施例の運転方法によれば、除氷運転の終了時において、氷塊検知カウンタ44によりカウントされた検知カウント数C2が予め設定された基準カウント数C1より少ない場合は、再び除氷運転を行なうように制御する。従って、検知カウント数C2が基準カウント数C1以上になるまで除氷運転が行なわれるので、製氷部10に氷塊Sが残留した状態で製氷運転を開始することがなく、製氷部10における多重製氷の発生を確実に防止できると共に、多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部10の故障を適切に回避できる。
(第2実施例)
図4は、第2実施例の運転方法および後述する第3実施例の運転方法が実施される製氷機M2(M3)の構成を概略的に示す説明図である。製氷機M2(M3)の制御装置40には、第1実施例の製氷機M1と同じ氷検知スイッチSWと、計時手段42と、氷塊検知カウンタ44と、前記カウント比較手段に相当する第1カウント比較手段46を備えると共に、更に多重製氷警告カウンタ48および第2カウント比較手段50を備えている。多重製氷警告カウンタ48は、カウント比較手段46における検知カウント数C2と基準カウント数C1との比較結果により、検知カウント数C2が基準カウント数C1より少ない場合に、カウントするようになっている。また第2カウント比較手段50は、前記多重製氷警告カウンタ48がカウントした累積カウント数C4と、予め設定された多重製氷判定カウント数C3とを比較するものである。
図3は、第2実施例に係る製氷機の運転方法を示すフローチャートである。第2実施例の運転方法は、ステップS200からステップS205までが、図1に示した第1実施例の運転方法におけるステップS100からステップS105までと同じであり、ステップS205以降が第1実施例と異なっている。
第2実施例の運転方法は、除氷運転中において、前記氷検知スイッチSWの接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合だけ氷塊検知カウンタ44を1加算してカウントし、該除氷運転が終了すると、前記第1カウント比較手段46により、前記氷塊検知カウンタ44でカウントされた検知カウント数C2と予め設定された基準カウント数C1とを比較する(ステップS205)。このとき、検知カウント数C2が基準カウント数C1以上の場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱したと判断して、多重製氷警告カウンタ48をリセットして(ステップS210)、製氷運転を開始する(ステップS208)。
一方、ステップS205において、検知カウント数C2が基準カウント数C1より少ない場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱していないと判断して、先ず前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS206)。そして、前記第2カウント比較手段50により、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数(例えば「3回」)C3とを比較する(ステップS207)。この比較の結果、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、製氷運転を開始する(ステップS208)。
そして、製氷運転が実行された後、次の除氷運転を前記ステップS200から実行した際に、該除氷運転におけるステップS205において検知カウント数C2が基準カウント数C1より少ないと判定された場合は、前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS206)。これにより、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4は、前回の除氷運転時に「1」となっていることから「2」となる。そして、前記第2カウント比較手段50において、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数C3とを比較し(ステップS207)、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、次の製氷運転を開始する(ステップS208)。なお、ステップS205において、検知カウント数C2が基準カウント数C1以上の場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱したと判断して、多重製氷警告カウンタ48をリセットして(ステップS210)、製氷運転を開始する(ステップS208)。
一方、除氷運転と製氷運転とが交互に繰り返され、各除氷運転におけるステップS206において多重製氷警告カウンタ48のカウントが1加算されて、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、製氷部10に多重製氷による異常が発生したと判断して、当該製氷機M2の運転を停止する(ステップS209)。
従って、第2実施例の運転方法によれば、除氷運転の終了時において、氷塊検知カウンタ44によりカウントされた検知カウント数C2が予め設定された基準カウント数C1より少ない場合は、多重製氷警告カウンタ48をカウントする。そして、多重製氷警告カウンタ48がカウントされた除氷運転が所定回数連続して、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、製氷部10に多重製氷による異常が発生したと判断して製氷機M2の運転を停止するように制御する。従って、製氷部10に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さないので、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部10の故障を適切に回避し得る。なお、1〜2回程度の異常の場合には、通常の製氷運転と除氷運転の繰り返しにより多重製氷が解消する可能性があり、除氷運転を繰り返すことでの製氷能率の低下を抑制し得る。
(第3実施例)
図5は、第3実施例に係る製氷機の運転方法を示すフローチャートである。第3実施例の運転方法は、図4に示す製氷機M3により実行可能となっており、ステップS300からステップS305までが、図3に示した第2実施例の運転方法におけるステップS200からステップS205までと同じであり、ステップS305以降が第2実施例と異なっている。
第3実施例の運転方法は、除氷運転中において、前記氷検知スイッチSWの接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合だけ氷塊検知カウンタ44を1加算してカウントし、該除氷運転が終了すると、前記第1カウント比較手段46により、前記氷塊検知カウンタ44でカウントされた検知カウント数C2と予め設定された基準カウント数C1とを比較する(ステップS305)。このとき、検知カウント数C2が基準カウント数C1以上の場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱したと判断して、多重製氷警告カウンタ48をリセットして(ステップS314)、製氷運転を開始する(ステップS308)。
一方、ステップS305において、検知カウント数C2が基準カウント数C1より少ない場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱していないと判断して、先ず前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS306)。そして、前記第2カウント比較手段50により、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数(例えば「3」回)C3とを比較する(ステップS307)。この比較の結果、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、製氷運転を開始する(ステップS308)。
そして、製氷運転が実行された後、次の除氷運転を前記ステップS300から実行した際に、該除氷運転におけるステップS305において検知カウント数C2が基準カウント数C1より少ないと判定された場合は、前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS306)。これにより、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が、前回の除氷運転時に「1」となっていることから「2」となる。そして、前記第2カウント比較手段50において、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数C3とを比較し(ステップS307)、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、製氷運転を開始する(ステップS308)。なお、ステップS305において、検知カウント数C2が基準カウント数C1以上の場合は、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱したと判断して、多重製氷警告カウンタ48をリセットして(ステップS314)、製氷運転を開始する(ステップS308)。
一方、除氷運転と製氷運転とが交互に繰り返され、各除氷運転におけるステップS306において多重製氷警告カウンタ48のカウントが1加算されて、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、制御装置40は、前記冷凍装置20の圧縮機22の運転を停止させる(ステップS309)。そして、製氷水タンク16内に残留している製氷水の排水(ステップS310)、給水装置18による製氷水タンク16内への給水(ステップS311)、製氷水タンク16内に貯留した製氷水の製氷部10への供給(ステップS312)からなる融氷運転を行ない、該製氷部10に製氷水(融氷水)を流して残留している氷塊Sの製氷部10からの離脱を促進する。なお融氷運転は、ステップS310〜S312を、予め設定されたN回(例えば「3回」)繰り返すようになっており、該ステップS310〜S312がN回繰り返されたことを確認したら(ステップS313)、通常の製氷運転を開始する(ステップS308)。
従って、第3実施例の運転方法によれば、除氷運転の終了時において、氷塊検知カウンタ44によりカウントされた検知カウント数C2が予め設定された基準カウント数C1より少ない場合は、多重製氷警告カウンタ48をカウントする。そして、多重製氷警告カウンタ48がカウントされた除氷運転が所定回数連続して、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、製氷部10に多重製氷による異常が発生したと判断して、冷凍装置20の運転を停止すると共に融氷運転を行なうことで、製氷部10に残留している氷塊Sの該製氷部10からの離脱を促進するようにした。従って、氷塊Sを製氷部10から離脱させた後に製氷運転を行なうので、製氷部10に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さず、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避し得る。
(第4実施例)
図7は、第4実施例の運転方法が実施される製氷機M4の構成を概略的に示す説明図である。第4実施例の運転方法が実施される製氷機M4は、第1実施例の製氷機M1と同じ氷検知スイッチSWを備えると共に、該製氷機M4の運転を総合的に制御する制御装置(制御手段)40に、前記氷検知スイッチSWの検知状態の接触時間T1を計時する計時手段42を備えている。また制御装置40は、除氷運転の完了時間を決定する除氷完了タイマ52や、蒸発管14の出口部14Aの出口部温度を検知する温度検知手段からの温度データを取得する温度取得手段54を備えている。
図6は、第4実施例に係る製氷機の運転方法を示すフローチャートである。第4実施例の運転方法は、除氷運転の開始(ステップS400)により、蒸発管14の出口部温度(出口部14Aの温度)が所定温度(例えば「9℃」)に上昇したかを確認し(ステップS401)、該蒸発管14の出口部温度が所定温度になったら、除氷完了タイマ52をスタートする(ステップS402)。そして、除氷完了タイマ52のタイムアップまでの残り時間が、予め設定された検知開始時間(例えば30秒)TRとなったら(ステップS403)、氷検知スイッチSWが連続して検知状態となっている接触時間T1の計測を開始する(ステップS404)。検知開始時間TR以降に、製氷部10の製氷板12から離脱した氷塊Sが、シュート部34に落下して揺動プレート38に衝突すると、氷検知スイッチSWが検知状態となって該氷塊Sの放出を検知し(ステップS404)、該氷塊Sが氷検知スイッチSWから離間すると該氷検知スイッチSWが非検知状態に復帰する。このとき、前記計時手段42により、前記氷検知スイッチSWが連続して検知状態となっている接触時間T1を計測して、該接触時間T1が所定の規定検知時間(例えば「1秒」)TS以内かどうかを確認する(ステップS405)。
そして、接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合だけ、前記除氷完了タイマ52のタイムアップタイミングを所定の遅延時間TEだけ遅延させる(ステップS406)。そして、除氷完了タイマ52がタイムアップしたかを確認し(ステップS407)、除氷完了タイマ52がタイムアップするまで、氷検知スイッチSWの検知状態をチェックする。除氷完了タイマ52がタイムアップしたら(ステップS407)、除氷運転を終了して(ステップS408)、製氷運転を開始する(ステップS409)。なお、氷検知スイッチSWの接触時間T1が規定検知時間TSより長い場合は、貯氷室32内が満氷となってシュート部34に溢れた氷塊Sにより氷検知スイッチSWが押されたものと判断して、前記制御装置40は製氷機M1の運転を中断するよう制御する。
従って、第4実施例の運転方法によれば、除氷運転中において検知開始時間TRとなった後に、製氷部10から離脱して落下した氷塊Sを氷検知スイッチSWが検知した場合には、除氷完了タイマ52を所定の遅延時間TEだけ遅延させて当該除氷運転を延長するようにした。従って、断続的に氷塊Sが離脱する場合にはそのたび毎に除氷運転が延長され、製氷部10に氷塊Sが残留した状態で製氷運転を開始しないので多重製氷の発生を回避できると共に、多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部10の故障を適切に回避し得る。また、氷検知スイッチSWの検知は、検知開始時間TRとなった時点から検知除氷完了タイマ52がタイムアップするまで行なうので、多重製氷の検知を効率的に行ない得る。
(第5実施例)
図9は、第5実施例の運転方法および第6実施例の運転方法が実施される製氷機M5(M6)の構成を概略的に示す説明図である。製氷機M5(M6)の制御装置40には、氷検知スイッチSWや第4実施例の製氷機M4と同じ計時手段42を備えると共に、更に多重製氷警告カウンタ48およびカウント比較手段50を備えている。多重製氷警告カウンタ48は、前記第2実施例と同様に、カウント比較手段46における検知カウント数C2と基準カウント数C1との比較結果により、検知カウント数C2が基準カウント数C1より少ない場合に、カウントを1加算するようになっている。またカウント比較手段50は、前記多重製氷警告カウンタ48がカウントした累積カウント数C4と、予め設定された多重製氷判定カウント数C3とを比較するものである。更に制御装置40は、除氷運転の終了を決定する除氷完了タイマ52や、蒸発管14の出口部14Aの温度を検知する温度検知手段からの温度データを取得する温度取得手段54を備えている。
図8は、第5実施例に係る製氷機の運転方法を示すフローチャートである。第5実施例の運転方法は、ステップS500からステップS505までが、図6に示した第4実施例の運転方法におけるステップS400からステップS405までと同じであり、ステップS505以降が第4実施例と異なっている。
第5実施例の運転方法は、ステップS505において、前記計時手段42により、前記氷検知スイッチSWが連続して検知状態となっている接触時間T1を計測して、該接触時間T1が所定の規定検知時間(例えば「1秒」)TS以内であるかを確認する(ステップS505)。ここで除氷完了タイマ52がタイムアップするまで氷検知スイッチSWが検知状態とならなかった場合には、該除氷完了タイマ52のタイムアップしたら(ステップS506)、製氷部10から氷塊Sが確実に離脱したと判断して、多重製氷警告カウンタ48をリセットし(ステップS514)、除氷運転を終了して(ステップS507)、製氷運転を開始する(ステップS508)。
一方、ステップS505において、氷検知スイッチSWの接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合には、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱していないと判断して、先ず前記除氷完了タイマ52のタイムアップタイミングを所定の遅延時間TEだけ延長させ(ステップS509)、前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS510)。そして、前記カウント比較手段46により、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数(例えば「3回」)C3とを比較する(ステップS511)。この比較の結果、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、除氷完了タイマ52のタイムアップしたら(ステップS513)、除氷運転を終了して(ステップS507)、製氷運転を開始する(ステップS508)。
そして、製氷運転が実行された後、次の除氷運転を前記ステップS500から実行した際に、該除氷運転におけるステップS505において、氷検知スイッチSWが氷塊Sを検知して接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合には、前記除氷完了タイマ52のタイムアップタイミングを所定の遅延時間TEだけ延長させ(ステップS509)、前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS510)。これにより、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4は、前回の除氷運転時に「1」となっていることから「2」となる。そして、前記第2カウント比較手段50において、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数C3とを比較し(ステップS511)、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、除氷完了タイマ52のタイムアップしたら(ステップS513)、除氷運転を終了して(ステップS507)、製氷運転を開始する(ステップS508)。
そして、除氷運転と製氷運転とが交互に繰り返され、各除氷運転におけるステップS510において多重製氷警告カウンタ48のカウントが1加算され、ステップS511において、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、製氷部10に多重製氷による異常が発生したと判断して、当該製氷機M5の運転を停止する(ステップS512)。
従って、第5実施例の運転方法によれば、除氷運転の途中における検知開始時間以降に、製氷部10から離脱して落下した氷塊Sを氷検知スイッチSWが検知した場合には、除氷完了タイマ52を所定の遅延時間TEだけ遅延させて当該除氷運転を延長すると共に、多重製氷警告カウンタ48をカウントする。そして、多重製氷警告カウンタ48がカウントされた除氷運転が所定回数連続して、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、製氷部10に多重製氷による異常が発生したと判断して製氷機M5の運転を停止するように制御する。従って、製氷部10に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さないので、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部10の故障を適切に回避し得る。なお、1〜2回程度の異常の場合には、通常の製氷運転と除氷運転の繰り返しにより多重製氷が解消する可能性があり、除氷運転を繰り返すことでの製氷能率の低下を抑制し得る。
(第6実施例)
図10は、第6実施例に係る製氷機の運転方法を示すフローチャートである。第6実施例の運転方法は、図9に示す構成の製氷機M6により実行可能となっており、ステップS600からステップS605までが、図8に示した第5実施例の運転方法におけるステップS500からステップS505までと同じであり、ステップS605以降が第5実施例と異なっている。
第6実施例の運転方法は、ステップS605において、前記計時手段42により、前記氷検知スイッチSWが連続して検知状態となっている接触時間T1を計測して、該接触時間T1が所定の規定検知時間(例えば「1秒」)TS以内であるかを確認する(ステップS605)。ここで、除氷完了タイマ52がタイムアップするまで氷検知スイッチSWが検知状態とならなかった場合には、該除氷完了タイマ52のタイムアップしたら(ステップS606)、製氷部10から氷塊Sが確実に離脱したと判断して、多重製氷警告カウンタ48をリセットし(ステップS617)、除氷運転を終了して(ステップS607)、製氷運転を開始する(ステップS608)。
一方、ステップS605において、氷検知スイッチSWの接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合には、製氷部10から全ての氷塊Sが確実に離脱していないと判断して、先ず前記除氷完了タイマ52のタイムアップタイミングを所定の遅延時間TEだけ延長させ(ステップS609)、前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS610)。そして、前記カウント比較手段46により、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数(例えば「3回」)C3とを比較する(ステップS611)。この比較の結果、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、除氷完了タイマ52のタイムアップしたら(ステップS618)、除氷運転を終了して(ステップS607)、製氷運転を開始する(ステップS608)。
そして、製氷運転が実行された後、次の除氷運転を前記ステップS600から実行した際に、該除氷運転におけるステップS605において、氷検知スイッチSWが氷塊Sを検知して接触時間T1が規定検知時間TS以内の場合には、前記除氷完了タイマ52のタイムアップタイミングを所定の遅延時間TEだけ延長させ(ステップS609)、前記多重製氷警告カウンタ48のカウントを1加算する(ステップS610)。これにより、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4は、前回の除氷運転時に「1」となっていることから「2」となる。そして、前記第2カウント比較手段50において、前記多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4と予め設定された多重製氷判定カウント数C3とを比較し(ステップS611)、累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3より少ないと判定された場合は、除氷完了タイマ52がタイムアップしたら(ステップS618)、除氷運転を終了して(ステップS607)、製氷運転を開始する(ステップS608)。
一方、除氷運転と製氷運転とが交互に繰り返され、各除氷運転におけるステップS610において多重製氷警告カウンタ48のカウントが1加算され、ステップS611において、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、制御装置40は、前記冷凍装置20の圧縮機22の運転を停止させる(ステップS612)。そして、製氷水タンク16内に残留している製氷水の排水(ステップS613)、給水装置18による製氷水タンク16内への給水(ステップS614)、製氷水タンク16内に貯留した製氷水の製氷部10への供給(ステップS615)からなる融氷運転を行ない、該製氷部10に残留している氷塊Sに製氷水(融氷水)を流して残留している氷塊Sの製氷部10からの離脱を促進する。なお融氷運転は、ステップS613〜S615を、予め設定されたN回(例えば「3回」)繰り返すようになっており、該ステップS613〜S615がN回繰り返されたことを確認したら(ステップS616)、除氷運転を終了して(ステップS607)、通常の製氷運転を開始する(ステップS608)。
従って、第6実施例の運転方法によれば、除氷運転の途中における検知開始時間以降に、製氷部10から離脱して落下した氷塊Sを氷検知スイッチSWが検知した場合には、除氷完了タイマ52を所定の遅延時間TEだけ遅延させて当該除氷運転を延長すると共に、多重製氷警告カウンタ48をカウントする。そして、多重製氷警告カウンタ48がカウントされた除氷運転が所定回数連続して、多重製氷警告カウンタ48の累積カウント数C4が多重製氷判定カウント数C3と同じになった場合には、製氷部10に多重製氷による異常が発生したと判断して、冷凍装置20の運転を停止すると共に融氷運転を行なうことで、製氷部10に残留している氷塊Sの該製氷部10からの離脱を促進するようにした。従って、氷塊Sを製氷部10から離脱させた後に製氷運転を行なうので、製氷部10に多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返さず、該多重製氷が発生した状態で製氷運転を繰り返すことによる製氷部の故障を適切に回避し得る。
(第7実施例)
図11は、第7実施例に係る製氷機の運転方法を示すフローチャートである。第7実施例の運転方法は、これ単独で実施することが可能であることは勿論、前記第1実施例から第6実施例の各運転方法に追加して実施も可能であり、製氷運転中に製氷部10から離脱して落下した氷塊Sを氷検知スイッチSWで検知した場合の運転方法である。すなわち、製氷運転の開始後に、氷検知スイッチSWの接触時間T1が所定時間以内で検知状態となった場合には、予め設定された最低製氷運転時間が終了した後に除氷運転を行なう運転方法である。
図12は、第7実施例の運転方法が実施される製氷機M7の構成を概略的に示す説明図である。製氷機M7の制御装置40は、シュート部34に氷検知スイッチSWを備えると共に、該氷検知スイッチSWの検知状態の接触時間T1を計測する計時手段42を備えている。また、製氷機M7の制御装置40は、多重製氷が発生した場合にこれを報知する多重製氷アラーム(多重製氷報知手段)56を備えている。そして、製氷機M7の制御装置40は、多重製氷アラーム56の作動時間を規定する多重製氷報知タイマ58と、製氷運転の最低製氷時間を規定する最低製氷時間タイマ60を備えている。
第7実施例の運転方法では、図11に示すように、除氷運転が終了して、製氷運転が開始すると(ステップS700)、多重製氷報知タイマ58および最低製氷時間タイマ60を各々スタートさせる(ステップS701)。そして、製氷部10の製氷板12に氷塊Sが残留している状態で製氷運転を開始した場合において、製氷板12から離脱した氷塊Sが、シュート部34に落下して揺動プレート38に衝突すると、氷検知スイッチSWが検知状態となって該氷塊Sの放出を検知し(ステップS702)、該氷塊Sが氷検知スイッチSWから離間すると該氷検知スイッチSWが非検知状態に復帰する。このとき、前記計時手段42により、前記氷検知スイッチSWが連続して検知状態となっている接触時間T1を計測して、該接触時間T1が所定の規定検知時間(例えば「1秒」)TS以内であるかを確認する(ステップS703)。
そして、前記接触時間T1が規定検知時間TS以内であれば、多重製氷アラーム56をONさせた後(ステップS704)、最低製氷時間タイマ60がタイムアップするまで氷検知スイッチSWが氷塊Sを検知するのをチェックする。一方、前記接触時間T1が規定検知時間TSより長ければ、ステップS705に移行して、最低製氷時間タイマ60がタイムアップするまで氷検知スイッチSWが氷塊Sを検知するのをチェックする。
最低製氷時間タイマ60がタイムアップしたら、多重製氷アラーム56が作動有無を判定して(ステップS706)、多重製氷アラーム56が作動している場合には除氷運転を開始し、該多重製氷アラーム56が作動していない場合は当該の製氷運転を続行する(ステップS707)。そして、所定の製氷時間が終了したら、除氷運転を開始する。
従って、第7実施例の製氷機の運転方法によれば、製氷部10の製氷板12に氷塊Sが残留している状態で製氷運転を開始して、当該製氷運転中に製氷部10から氷塊Sが落下した場合には、最低製氷時間が終了したら除氷運転を開始するようにしたので、氷塊Sが製氷部10に残留した状態で製氷運転を続けることを防止でき、多重製氷の発生を適切に回避できる。また、製氷運転中に製氷部10から氷塊Sが落下した際には多重製氷アラーム56を作動させるので、製氷部10に多重製氷が発生することを適切に報知し得る。
(変更例)
(1)第1〜第7の各実施例における前記規定検知時間TSは、各実施例で例示した「1秒」に限るものではなく、製氷部10から離脱した氷塊Sを確実に検知し得れば、これより短く設定したり適宜長く設定してもよい。
(2)第2、第3、第5および第6の各実施例における多重製氷判定カウント数は、「3回」に限定されるものではなく、製氷部10の製氷能力を著しく低下させない範囲で2回または4回であってもよい。
(3)第4〜第6実施例における検知開始時間TRは、30秒に限定されるものではなく、製氷部10から氷塊Sが正常に離脱するタイミングに合わせて、これにより長くても短くてもよい。
(4)第4〜第6実施例において、除氷完了タイマ52をスタートさせる基準となる蒸発管14の出口部温度は、9℃に限定されるものではなく、各製氷機毎に決定される。
(5)第3および第6の各実施例では、製氷水タンク16内の製氷水を製氷部10に供給する回数Nは、「3回」に限定されるものではなく、氷塊Sの融氷が確実になされることを前提として2回または4回であってもよい。
(6)第7実施例の多重製氷報知手段56は、アラームに限定されず、端末機や携帯機器への信号送信やランプ等であってもよい。
10 製氷部,14 蒸発管,30 製氷室,32 貯氷室,44 氷塊検知カウンタ
48 多重製氷警告カウンタ,52 除氷完了タイマ
56 多重製氷アラーム(多重製氷報知手段),C1 基準カウント数
C2 検知カウント数,C3 多重製氷判定カウント数,C4 累積カウント数
S 氷塊,SW 氷検知スイッチ(氷検知手段),T1 接触時間,TE 遅延時間
TR 検知開始時間,TS 規定検知時間

Claims (8)

  1. 製氷室(30)に配設された製氷部(10)を冷却して多数の氷塊(S)を生成する製氷運転と、製氷部(10)を加温することで氷塊(S)を離脱して貯氷室(32)に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
    除氷運転中に、前記製氷部(10)から前記貯氷室(32)へ落下する氷塊(S)の接触を検知する氷検知手段(SW)が連続して検知状態となっている接触時間(T1)を計測し、
    前記氷塊(S)の接触を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が、予め設定された規定検知時間(TS)以内の場合だけ氷塊検知カウンタ(44)を1加算し、
    当該除氷運転の終了により、前記氷塊検知カウンタ(44)の検知カウント数(C2)と予め設定された基準カウント数(C1)とを比較して、検知カウント数(C2)が基準カウント数(C1)以上の場合は製氷運転を行ない、検知カウント数(C2)が基準カウント数(C1)より少ない場合は、除氷運転を再び実行するようにした
    ことを特徴とする製氷機の運転方法。
  2. 製氷室(30)に配設された製氷部(10)を冷却して多数の氷塊(S)を生成する製氷運転と、製氷部(10)を加温することで氷塊(S)を離脱して貯氷室(32)に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
    除氷運転中に、前記製氷部(10)から前記貯氷室(32)へ落下する氷塊(S)の接触を検知する氷検知手段(SW)が連続して検知状態となっている接触時間(T1)を計測し、
    前記氷塊(S)の接触を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が、予め設定された規定検知時間(TS)以内の場合だけ氷塊検知カウンタ(44)を1加算し、
    当該除氷運転の終了により、前記氷塊検知カウンタ(44)の検知カウント数(C2)と予め設定された基準カウント数(C1)とを比較して、
    前記検知カウント数(C2)が基準カウント数(C1)より少ない場合は、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタ(48)を1加算すると共に、前記多重製氷警告カウンタ(48)の累積カウント数(C4)と予め設定された多重製氷判定カウント数(C3)とを比較して、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)より少ない場合は製氷運転を行ない、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)と同じ場合は製氷機の運転を停止し、
    前記検知カウント数(C2)が基準カウント数(C1)以上の場合は、前記多重製氷警告カウンタ(48)をリセットして製氷運転を行なうようにした
    ことを特徴とする製氷機の運転方法。
  3. 製氷室(30)に配設された製氷部(10)を冷却して多数の氷塊(S)を生成する製氷運転と、製氷部(10)を加温することで氷塊(S)を離脱して貯氷室(32)に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
    除氷運転中に、前記製氷部(10)から前記貯氷室(32)へ落下する氷塊(S)の接触を検知する氷検知手段(SW)が連続して検知状態となっている接触時間(T1)を計測し、
    前記氷塊(S)の接触を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が、予め設定された規定検知時間(TS)以内の場合だけ氷塊検知カウンタ(44)を1加算し、
    当該除氷運転の終了により、前記氷塊検知カウンタ(44)の検知カウント数(C2)と予め設定された基準カウント数(C1)とを比較して、
    前記検知カウント数(C2)が基準カウント数(C1)より少ない場合は、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタ(48)を1加算すると共に、前記多重製氷警告カウンタ(48)の累積カウント数(C4)と予め設定された多重製氷判定カウント数(C3)とを比較して、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)より少ない場合は製氷運転を行ない、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)と同じ場合は、前記製氷部(10)へ融氷水を供給する融氷運転を行なった後に製氷運転を行ない、
    前記検知カウント数(C2)が基準カウント数(C1)以上の場合は、前記多重製氷警告カウンタ(48)をリセットして製氷運転を行なうようにした
    ことを特徴とする製氷機の運転方法。
  4. 製氷室(30)に配設された製氷部(10)を冷却して多数の氷塊(S)を生成する製氷運転と、製氷部(10)を加温することで氷塊(S)を離脱して貯氷室(32)に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
    除氷運転の開始により、前記製氷部(10)に配設した蒸発管(14)の出口部温度が所定温度となることで、当該除氷運転の完了時間を決定する除氷完了タイマ(52)をスタートし、
    前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップまでの残り時間が、予め設定された検知開始時間(TR)となった時点で、前記製氷部(10)から前記貯氷室(32)へ落下する氷塊(S)の接触を検知する氷検知手段(SW)が連続して検知状態となっている接触時間(T1)の計測を開始し、
    前記検知開始時間(TR)となった時点から前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップまでの間に前記氷検知手段(SW)が検知状態とならなかった場合は、該除氷完了タイマ(52)のタイムアップにより製氷運転を行ない、
    前記氷塊(S)の接触を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が、予め設定された規定検知時間(TS)以内の場合は、前記除氷完了タイマ(52)がタイムアップするタイミングを所定の遅延時間(TE)だけ遅延させようにした
    ことを特徴とする製氷機の運転方法。
  5. 製氷室(30)に配設された製氷部(10)を冷却して多数の氷塊(S)を生成する製氷運転と、製氷部(10)を加温することで氷塊(S)を離脱して貯氷室(32)に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
    除氷運転の開始により、前記製氷部(10)に配設した蒸発管(14)の出口部温度が所定温度となることで、当該除氷運転の完了時間を決定する除氷完了タイマ(52)をスタートし、
    前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップまでの残り時間が、予め設定された検知開始時間(TR)となった時点で、前記製氷部(10)から前記貯氷室(32)へ落下する氷塊(S)の接触を検知する氷検知手段(SW)が連続して検知状態となっている接触時間(T1)の計測を開始し、
    前記氷塊(S)の接触を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が、予め設定された規定検知時間(TS)以内の場合は、前記除氷完了タイマ(52)がタイムアップするタイミングを所定の遅延時間(TE)だけ遅延させると共に、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタ(48)を1加算し、前記多重製氷警告カウンタ(48)の累積カウント数(C4)と予め設定された多重製氷判定カウント数(C3)とを比較して、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)より少ない場合は、前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップにより製氷運転を行ない、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)と同じ場合は製氷機の運転を停止し、
    前記検知開始時間(TR)となった時点から前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップまでの間に前記氷検知手段(SW)が検知状態とならなかった場合は、該除氷完了タイマ(52)のタイムアップにより、前記多重製氷警告カウンタ(48)をリセットして製氷運転を行なうようにした
    ことを特徴とする製氷機の運転方法。
  6. 製氷室(30)に配設された製氷部(10)を冷却して多数の氷塊(S)を生成する製氷運転と、製氷部(10)を加温することで氷塊(S)を離脱して貯氷室(32)に落下させる除氷運転とを繰り返す製氷機の運転方法であって、
    除氷運転の開始により、前記製氷部(10)に配設した蒸発管(14)の出口部温度が所定温度となることで、当該除氷運転の完了時間を決定する除氷完了タイマ(52)をスタートし、
    前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップまでの残り時間が、予め設定された検知開始時間(TR)となった時点で、前記製氷部(10)から前記貯氷室(32)へ落下する氷塊(S)の接触を検知する氷検知手段(SW)が連続して検知状態となっている接触時間(T1)の計測を開始し、
    前記氷塊(S)の接触を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が、予め設定された規定検知時間(TS)以内の場合は、前記除氷完了タイマ(52)がタイムアップするタイミングを所定の遅延時間(TE)だけ遅延させると共に、多重製氷を警告する多重製氷警告カウンタ(48)を1加算し、前記多重製氷警告カウンタ(48)の累積カウント数(C4)と予め設定された多重製氷判定カウント数(C3)とを比較して、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)より少ない場合は、前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップにより製氷運転を行ない、累積カウント数(C4)が多重製氷判定カウント数(C3)と同じ場合は、前記製氷部(10)へ融氷水を供給する融氷運転を行なった後に製氷運転を行ない、
    前記検知開始時間(TR)となった時点から前記除氷完了タイマ(52)のタイムアップまでの間に前記氷検知手段(SW)が検知状態とならなかった場合は、該除氷完了タイマ(52)のタイムアップにより、前記多重製氷警告カウンタ(48)をリセットして製氷運転を行なうようにした
    ことを特徴とする製氷機の運転方法。
  7. 製氷運転の開始後に、氷塊(S)を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が所定の規定検知時間(TS)以内の場合には、予め設定された最低製氷運転時間が終了した後に除氷運転を行なう請求項1〜6の何れか一項に記載の製氷機の運転方法。
  8. 氷塊(S)を検知した前記氷検知手段(SW)の接触時間(T1)が所定の規定検知時間(TS)以内の場合には、多重製氷報知手段(56)を作動させる請求項7記載の製氷機の運転方法。
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