JP2011236725A - 排水溝ブロック、排水溝の施工方法、及び排水溝 - Google Patents

排水溝ブロック、排水溝の施工方法、及び排水溝 Download PDF

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Abstract

【課題】除雪車による除雪作業によっても損傷を受けにくく、耐久性に優れた道路横断排水溝と、当該排水溝を作業性よく施工できる排水溝ブロック、及び排水溝の施工方法を提供する。
【解決手段】
溝本体の長手方向両端を覆って金属製蓋を装着固定し、該溝本体の長手方向中間部が開口となっている排水溝ブロックを道路掘削部に敷設し、その後中間部の開口に金属製蓋を装着することで、除雪作業で損傷を受けにくい道路横断排水溝を作業性よく施工できる。蓋は、溝本体側壁上面に埋設したインサートにボルト又はナットを螺着することで固定され、蓋上面にボルトの頭部又はナットを収納する凹部を形成し、ボルト頭部又はナット外周と凹部内周の間にリング部材を装入することで蓋の盗難を容易に防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、道路に敷設される排水溝ブロック、排水溝の施工方法、及び排水溝で、特に道路を横断して、又は道路の幅方向中間部に道路の長さ方向に沿って設けるのに適したものに関する。
従来から、道路上の雨水、雪等を排水するために、上方開口部にグレーチングを載置したU字状の排水溝を、道路を横断して敷設する道路横断用の排水溝が知られている。
この種の排水溝は、例えば下記特許文献1に記載されている。図22は、このような従来の一般的な道路横断用の排水溝の断面図である。
図22において、排水溝5は、対向する2側壁61と、その下端を接続する底板62により断面U字状に形成された溝本体6と蓋(グレーチング7)からなる。側壁61の上端内側には蓋受部63が凹設され、側壁の上面から蓋受部63にかけて補強鉄板64で被覆されている。溝本体6は道路を横断するように埋設されて、溝本体の両側は道路舗装8が施工されている。
グレーチング7は、フラットバーなどを加工、溶接して格子板状に形成したグレーチング本体の下面に嵩上げパイプ71を溶接固定したもので、蓋受部63上に装着されている。
特開2002−227286号公報
道路横断用の排水溝は、その上を頻繁に車両が通行するので、側壁上面及びグレーチングが損傷を受けやすく、耐久性に問題がある。特に、降雪地域においては、除雪車による除雪作業時に側壁上面の補強鉄板が捲れ上げられ、側壁上部及びグレーチングが破損する個所が頻出している。
本発明は、除雪車による除雪作業によっても損傷を受けにくく、耐久性に優れた排水溝を開発することを課題とする。
また、従来の排水溝の施工は、排水溝ブロックの側壁外側に埋設した吊上インサートに吊治具先端を螺着して吊り上げ、敷設していたので、作業手間が悪く、敷設部分の掘削幅も広くしなければならなかった。
本発明は、広い掘削幅を必要とせず、施工作業性にも優れた排水溝ブロック、及び排水溝の施工方法を開発することも課題とする。
さらに、従来の鋳鉄製の蓋は盗難に遭いやすいという問題もあった。
本発明は、蓋の盗難を容易に防止できるようにすることも課題とする。
〔請求項1〕
本発明は、対向して立設した2側壁と、該2側壁の下端を一体に接続する底板により断面U字状に形成された溝本体と、該溝本体の長手方向両端を覆って装着した金属製蓋を有し、該溝本体の長手方向中間部が開口となっている排水溝ブロックであって、前記蓋が前記側壁上面に埋設したインサートにボルト又はナットを螺着することで溝本体に固定され、前記蓋上面に該ボルト頭部又はナットを収納する凹部が形成され、該ボルト頭部外周と凹部内周の間にリング部材を装入した蓋盗難防止機構が全部又は一部の凹部に対して施されていることを特徴とする排水溝ブロックである。
〔請求項2〕
また、本発明は道路掘削部に請求項1に記載の排水溝ブロックを敷設する工程と、前記開口に金属製蓋を装着する工程を有することを特徴とする排水溝の施工方法である。
本発明の排水溝ブロックは、両端に装着した蓋に吊上治具を係止して吊り上げ、道路掘削部に敷設できるので、吊上治具が排水溝ブロックの外側に突出することがなく、道路掘削部の掘削幅を最低限にし、コストダウンできると共に、道路状況で幅広く掘削できない個所にも施工可能となる。
また、本発明の排水溝ブロック及び施工方法で施工した排水溝は、溝本体全体が頑丈な金属製の蓋で覆われ、側壁上面が道路上に露出しないので、その上を頻繁に車両が通行しても、除雪車による除雪作業によっても、損傷を受けにくく、耐久性に優れたものとなる。金属製蓋としては、鋳鉄製の板状のものが強度的に最も好ましい。
溝本体の長手方向両端を覆う蓋は、盗難防止機構により盗難を防止できる。
溝本体の中間に装着する蓋は、清掃時に蓋開けを必要とする部分のみ盗難防止機構(リング部材)を設けず、その他の部分には盗難防止機構を設けることが望ましい。
インサートがメス(インサートナット)の場合はボルトで蓋を固定し、オス(ボルト)の場合はナットで蓋を固定する。
〔請求項3〕
また本発明は、対向して立設した2側壁と、該2側壁の下端を一体に接続する底板により断面U字状に形成された溝本体と、前記2側壁上面に幅方向両端を支持されて溝本体を閉塞する金属製蓋を有し、道路に埋設された前記溝本体に前記蓋が固定手段により前記側壁に固定され、該蓋上面が道路舗装面に露出していることを特徴とする排水溝である。
本発明は、いわゆるU字溝ブロックにより排水溝を形成した場合である。
本発明の排水溝は、溝本体全体が頑丈な金属製の蓋で覆われ、側壁上面が道路上に露出しないので、その上を頻繁に車両が通行しても、除雪車による除雪作業によっても、損傷を受けにくく、耐久性に優れる。金属製蓋としては、鋳鉄製の板状のものが強度的に最も好ましい。
〔請求項4〕
また本発明は、前記2側壁の上端外側に長さ方向に沿って切欠部が形成され、道路舗装が該切欠部の上まで施されている請求項3に記載の排水溝である。
側壁の上端外側に長さ方向に沿って切欠部を形成し、道路舗装を切欠部の上まで施すと、図11に示すように、道路が沈下したときに、蓋の側面が道路上面に露出しないので、沈下の影響による極端な段差を解消し、側溝本体や上蓋にかかるダメージを軽減する効果が期待できる。また、除雪作業などで蓋が傷つきにくくなる。
〔請求項5〕
また本発明は、前記切欠部の上面が、外側に向かう下り傾斜の傾斜面になっている請求項4に記載の排水溝である。
切欠部の上面を、外側に向かう下り傾斜の傾斜面にすると、図13に示すように、道路が沈下したときに、道路舗装面と蓋上面の間の傾斜が緩やかになり、除雪作業などで、さらに蓋が傷つきにくくなる。また、走行車両の受ける衝撃が低減する。
また、傾斜面にすることでこれらの危険性を大幅に改善でき、沈下防止に加えもしも沈下する場合にも傾斜のついた滑らかな斜面に抑えることが可能となる。そのことにより極端な段差の解消につながり、スムーズで安全な車両の通行を維持すると共に側溝に与える負担を軽減することが可能となる。更に除雪車等の特殊作業車が通行する場合にも車両と横断側溝の両者にとって、沈下による段差障害のダメージを最小限に軽減することが可能となる。
〔請求項6〕
また本発明は、対向して立設した2側壁と、該2側壁の上端の開口以外の部分を一体に接続する梁部により断面略門形に形成された側溝本体と、前記2側壁上面に幅方向両端を支持されて溝本体の開口を閉塞する金属製蓋を有し、道路に埋設された前記溝本体に前記蓋が固定手段により前記側壁に固定され、該蓋上面及び前記梁部上面が道路舗装面に露出していることを特徴とする排水溝である。
本発明は、いわゆる可変勾配型側溝により排水溝を形成した場合である。
本発明の排水溝は、溝本体開口部が頑丈な金属製の蓋で覆われ、側壁上面が道路上に露出しないので、その上を頻繁に車両が通行しても、除雪車による除雪作業によっても、損傷を受けにくく、耐久性に優れる。金属製蓋としては、鋳鉄製の板状のものが強度的に最も好ましい。
〔請求項7〕
また本発明は、前記固定手段がボルト又はナットと前記側壁上面に埋設されたインサートであり、前記蓋の上部から該インサートにボルト又はナットを螺着することで前記蓋が前記側壁に固定され、前記蓋上面に該ボルト頭部又はナットを収納する凹部が形成され、該ボルト頭部又はナット外周と凹部内周の間にリング部材を装入した蓋盗難防止機構が全部又は一部の固定手段に対して施されている請求項3〜6のいずれかに記載の排水溝である。
本発明において、固定手段は、具体的には、ボルト又はナットと側壁上面に埋設したインサートにすることができる。蓋の上部からインサートにボルト又はナットを螺着することで蓋が側壁に固定される。インサートがメス(インサートナット)の場合はボルトで蓋を固定し、オス(ボルト)の場合はナットで蓋を固定する。
また、蓋については、清掃時に蓋開けを必要とする部分のみ盗難防止機構(リング部材)を設けず、その他の部分には盗難防止機構を設けるようにすることができる。
〔請求項8〕
また本発明は、前記リング部材の内周平面形状が前記ボルト頭部又はナットの外周平面形状に対応する非円形形状で、前記リング部材の外周平面形状が前記凹部の内周面平面形状と対応する非円形形状であり、前記リング部材を前記凹部に挿入すると、前記ボルト又はナットが実質的に回転不能になる請求項1に記載の排水溝ブロック又は請求項7に記載の排水溝である。
〔請求項9〕
また本発明は、前記リング部材の内周平面形状が前記ボルト頭部又はナットの外周平面形状に対応する非円形形状で、前記リング部材の外周平面形状が前記凹部の内周面平面形状と対応する非円形形状であり、前記リング部材を前記凹部に挿入すると、前記ボルト又はナットが実質的に回転不能になる請求項2に記載の排水溝の施工方法である。
本発明における「対応」の意味は、ボルト又はナットがリング部材に対して、又はリング部材が凹部に対して実質的に回転できない関係であり、対応する形状としては、例えば、同一又は相似の形状等である。非円形形状は、多角形など円形以外の形状である。
リング部材を凹部内に挿入すると、ボルトの回転が防止され、ボルトの緩み止めとなり、さらに盗難防止効果が高まる。
〔請求項10〕
また本発明は、前記2側壁上面の幅方向外端に長さ方向に沿って切欠部が形成され、前記蓋の幅方向両端に、前記切欠部に挿入される垂下部が形成されている請求項1に記載の排水溝ブロック又は請求項3に記載の排水溝である。
これにより、道路舗装が多少沈下したり、表面が削られた場合でも、溝本体の側壁上部外面は道路上に露出せず、鋳鉄製の垂下部によって保護されるので、側壁上部が損傷を受けにくい。
本発明の排水溝ブロック及びその施工方法によれば、道路掘削部の掘削幅を最低限にし、コストダウンできると共に、道路状況で幅広く掘削できない個所にも施工可能となる。
また、盗難防止機構により、金属製蓋の盗難を防止できる。
本発明の排水溝は、溝本体が頑丈な金属製の蓋で覆われ、側壁上面が道路上に露出しないので、その上を頻繁に車両が通行しても、除雪車による除雪作業によっても、損傷を受けにくく、耐久性に優れたものとなる。
排水溝ブロック1aの斜視図である。 排水溝ブロック1aの断面図である。 盗難防止機構の平面説明図である。 盗難防止機構の断面説明図である。 盗難防止機構の断面説明図である。 排水溝ブロック1aの吊り上げの説明図である。 排水溝ブロック1aの中間部に蓋を装着した状態の説明図である。 排水溝1の断面図である。 排水溝1で道路が沈下した状態の説明図である。 排水溝11の断面図である。 排水溝11で道路が沈下した状態の説明図である。 排水溝12の断面図である。 排水溝12で道路が沈下した状態の説明図である。 排水溝13の断面図である。 排水溝13の要部拡大断面図である。 排水溝13で道路が沈下した状態の説明図である。 排水溝14の要部断面図である。 排水溝の平面図である。 排水溝15の説明図である。 図19の排水溝の断面説明図である。 排水溝16の説明図である。 従来例の道路横断用の排水溝の断面図である。
図1〜7は、実施例の排水溝ブロック1aに関する。
排水溝ブロック1aは、対向して立設した2枚の側壁21と、該2側壁21の下端を一体に接続する底板22により断面U字状に形成された溝本体2と、溝本体2の長手方向両端を覆って装着した鋳鉄製板状の蓋3aを有する。溝本体2はコンクリート製である。また本実施例の場合、蓋3aと溝本体2の上端の幅寸法は同じである。なお、蓋3aの幅寸法は必ずしも溝本体と同じである必要はない。
溝本体2の側壁21上面の所定位置にはインサートナット23が埋設されている。また、図4に示すように、溝本体2の上面及び内面上端には、逆L字形補強鉄板25が設けられている(図1,2,6では補強鉄板を省略)。
蓋3aの四隅には、ボルト頭部を収納する凹部31及びボルト孔32が設けられている。また、複数のスリット状流入孔34を有する。
両端の蓋3aは、ワッシャー41を介してインサートナット23に螺着したボルト4により、図3,4に示すように、側壁21上面に固定される。
蓋3aをボルトで固定した後、凹部31内のボルト頭部外周と凹部内周の間にリング部材42を装入する。リング部材42は、内周面の平面形状がボルト頭部の外周平面形状とほぼ同一の非円形形状(ボルト頭部の六角形よりやや大きい径の六角形)で、外周部に突出部42bを有するリング状をなす。凹部31の内周面は、突出部42bとほぼ同じ平面形状の切欠部31aが形成され、リング部材42の外周平面形状に対応する非円形の内周平面形状になっている。リング部材42を凹部31内に装入すると、ボルトを回転する工具を凹部内に入れられなくなり、ボルトを回転して蓋を取り外すことが困難になる。したがって、凹部に装入されたリング部材は蓋の盗難防止機構となっている。また、図3に示すように、突出部42bが切欠部31a内に嵌合するので、ボルト4の回転が防止され、ボルトの緩み止めとなり、さらに盗難防止効果が高まる。リング部材42は、接着剤で固定し、容易に抜けないように装入することが望ましい。リング部材の素材は、プラスチック又は金属が好適である。
図5に盗難防止機構の他例を示す。同図において、リング部材42は天面が閉塞されてキャップ状になっている。リング部材の内周面形状、及び外周面の突出部は図3と同様である。また、内周面下端には突起42aが形成されている。ワッシャー41はカラー付ワッシャーで、カラーによりボルト頭部下端とワッシャー本体の円板の間に隙間が生じる。リング部材42を凹部31内に装入すると、突起42aがボルト頭部下端に係合し、リング部材42が容易に抜けないようになっている。この例は、リング部材を凹部31に押し込むだけで装着できる(接着が不要である)ので、装着作業がきわめて簡単である。
排水溝ブロック1aは、道路掘削部に敷設して排水溝1を形成するが、その際、例えば図6に示すように、吊上治具9を用いて吊り上げることができる。
吊上治具9は、棒状材91、ワイヤー92及びフック93からなり、棒状部材91の両端で両側の蓋3aの下面を支持し、フック93を揚重機のフックに掛止する。吊上治具9は排水溝ブロックの外側に張り出すことがないので、道路掘削部の掘削幅を最低限にすることができ、道路状況で幅広く掘削できない個所にも施工可能となる。
排水溝ブロック1aを道路掘削部に敷設した後、図7に示すように、排水溝ブロック1aの中間の開口部に鋳鉄製板状の蓋3を装着する。蓋3は、両端部の蓋3aと全く同じものでよく、固定方法も同様にボルトで固定する。中間部の蓋3に対しては、清掃時に蓋開けを必要とする部分のみ盗難防止機構(リング部材)を設けず、その他の部分には盗難防止機構のリング部材を装入することが望ましい。
排水溝ブロック1aを道路掘削部に敷設した後、排水溝ブロック周囲の埋め戻し、転圧を行い、道路表面に道路舗装8を施工し、排水溝1の施工が完了する。
図8に示す、道路に敷設後の排水溝1は、溝本体2全体が頑丈な鋳鉄製の蓋3a,3で覆われ、側壁上面が道路上に露出しないので、その上を頻繁に車両が通行しても、除雪車による除雪作業によっても、損傷を受けにくく、耐久性に優れる。特に、蓋3a,3の幅方向両端が円弧状に面取りされているため、除雪車の爪やローターが衝突しても損傷を受けにくい。なお、面取り形状は円弧状に限るものではなく、どのような形状でもよい。
図9は、図8の状態から道路舗装8が沈下し、排水溝上面と道路舗装上面に段差が生じた状態である。本実施例の場合、道路舗装8が沈下すると、蓋3,3aの側面が道路上に露出する。また、沈下量が大きいときは、溝本体2の側面も道路上に露出するおそれがある。このように道路が沈下した場合、本実施例は、除雪作業により蓋及び溝本体側壁上部に若干の損傷を受ける可能性がある。また、走行車両に相当な衝撃を与える可能性がある。
図10は、他の実施例の排水溝11の断面図である。排水溝11において、溝本体2の側壁21の上端外側に長さ方向に沿って切欠部24が形成され、蓋3は両側の切欠部24の内側を覆って設けられ、道路舗装8は切欠部24の上まで施工されている。
図11は、図10の状態から道路舗装8が沈下し、排水溝上面と道路舗装上面に段差が生じた状態である。本実施例の場合、道路舗装8が沈下しても、蓋3の側面が道路上に露出することがなく、除雪作業によって蓋及び溝本体が受ける損傷が少なくなる。
図12は、他の実施例の排水溝12の断面図である。排水溝12において、溝本体2の側壁21の上端外側に長さ方向に沿って切欠部24が形成され、しかも切欠部24の上面が外側に向かう下り傾斜の傾斜面になっている。蓋3は両側の切欠部24の内側を覆って設けられ、道路舗装8は切欠部24の上まで施工されている。
図13は、図12の状態から道路舗装8が沈下し、排水溝上面と道路舗装上面に段差が生じた状態である。本実施例の場合、道路舗装8が沈下しても、蓋3の側面が道路上に露出することがない。さらに、切欠部24上面が傾斜面となっている作用で、図11に比べて道路舗装上面から排水溝蓋上面に至る斜面の角度が小さくなるので、車両の走行に与える影響が少なく、排水溝の蓋が傷つくおそれもいっそう少なくなる。
図14は、他の実施例の排水溝13の断面図、図15は図14における要部拡大図である。
排水溝13は、コンクリート製の溝本体2と鋳鉄製の蓋3からなる。
溝本体2は、対向して立設した2つの側壁21と、その下端を接続する底板22により断面U字状に一体成形されている。
側壁21の上面には、所定間隔でインサートナット23が植設されている。また、側壁21の上面幅方向外端には、長さ方向の全長に亘って切欠部24が設けられている。
蓋3の幅方向外端には、長さ方向の全長に亘って垂下部33が垂下形成され、図15に示すように、該垂下部33は側壁21の切欠部24に上方から挿入される。蓋3の下面幅方向中央部(側壁の内側)は、肉厚部35として下方に突出し、蓋に十分な強度を与えている。
図16は、図14の状態から道路舗装8が沈下し、排水溝上面と道路舗装上面に段差が生じた状態である。本実施例の場合、図9の場合と比較して、垂下部33を適宜深さ形成することで、道路が大きく沈下しても側壁21上部が道路上に露出しないようにし、除雪作業により溝本体(側壁上部)が損傷するのを防ぐことができる。
図17の道路横断用の排水溝14は、側壁21の上面が全長に亘って補強鉄板25で覆われている以外は、前記排水溝13と全く同じである。
補強鉄板25は、側壁21の上面から内面上部を覆うように断面が逆L字状をなし、溝本体のコンクリートを成形するときに打ち込まれる。
これにより、通行車両の衝撃などで、側壁21の上面ないし内面上部と蓋3に摩擦が生じたときに、コンクリートの損傷を防ぐことができる。
排水溝11〜14における蓋3は、図18に示すように、四辺形板状をなし、スリット状の多数の流入孔34が表裏貫通して設けられている。4隅のボルトで固定する部分には、ボルト頭部を収納する円形の凹部31、凹部31内にはボルト孔が設けられている。水の流入孔はスリット状に限らず、種々の形状とすることができる。
排水溝11〜14においては、蓋3は、溝本体2を道路掘削部に敷設した後、溝本体に装着することができる。
蓋3は、溝本体に被せた後、ボルト4をボルト孔32に挿入し、インサートナット23に螺着して固定される。蓋については、清掃時に蓋開けを必要とする部分のみ盗難防止機構(リング部材)を設けず、その他の部分には盗難防止機構のリング部材を装入することが望ましい。
敷設後の排水溝11〜14は、溝本体2全体が頑丈な鋳鉄製の蓋3で覆われ、側壁上面が道路上に露出しないので、その上を頻繁に車両が通行しても、除雪車による除雪作業によっても、損傷を受けにくく、耐久性に優れる。特に、蓋3の幅方向両端が円弧状に面取りされているため、除雪車の爪やローターが衝突しても損傷を受けにくい。
図19,20の排水溝15は、コンクリート製の溝本体2と鋳鉄製の蓋3からなる。
溝本体2は、いわゆる可変勾配型排水溝で、対向して立設した2枚の側壁21と、該2側壁21の上端の開口以外の部分(この場合は両端部)を一体に接続する梁部26によりコンクリートで断面略門形(逆U字形)に形成され、中央部が開口となっている。開口部分の側壁21の上面には、所定間隔でインサートが植設されている。溝本体2を道路に敷設した後は、底部コンクリート27が現場打ちで施工される。
溝本体2の開口には、通常溝本体を道路掘削部に敷設した後に、鋳鉄製板状の蓋3が装着される。開口部分の側壁21上面は、梁部26の上面よりも蓋の厚みだけ低くなっており、蓋を装着したときに蓋の上面と梁部26の上面はほぼ同じレベルになる。
蓋3は、開口の側壁上部を含む全面を覆って設けられているので、蓋3と溝本体上端の幅寸法は同じである。蓋3は、前記排水溝1,11〜14と同様に溝本体にボルト(又はナット)で固定される。また、前記実施例と同様の盗難防止機構を設けることができる。
敷設後の排水溝15は、溝本体2の開口全体が側壁上面も含めて頑丈な鋳鉄製の蓋3で覆われ、側壁上面が道路上に露出しないので、その上を頻繁に車両が通行しても、除雪車による除雪作業によっても、損傷を受けにくく、耐久性に優れる。特に、蓋3の幅方向両端が円弧状に面取りされているため、除雪車の爪やローターが衝突しても損傷を受けにくい。
図21に示すのは、前記排水溝15と同様の可変勾配型排水溝であるが、切欠部24によって傾斜面が形成されている点に特徴がある。これにより、道路沈下の影響が低減される。
上記実施例では、いずれもインサートとしてメスのインサートナットを使用したが、インサートナットに代えてオスのボルトを植設し、ナットで蓋を固定することもできる。その場合、ナットは蓋の凹部31内に収納され、蓋盗難防止機構のリングはナット外周と凹部内周の間に装入される。
本発明の排水溝は、道路を横断して敷設されるものに限らず、道路の中間部に道路の長さ方向に沿って敷設されるものも含まれる。また、通常の側溝や車両などの乗り入れ対応側溝も含まれる。さらに、排水溝の中間の所々に設けられる集水桝も含まれる。
1 排水溝
1a 排水溝ブロック
11 排水溝
12 排水溝
13 排水溝
14 排水溝
15 排水溝
16 排水溝
2 溝本体
21 側壁
22 底板
23 インサートナット
24 切欠部
25 補強鉄板
26 梁部
27 底部コンクリート
3 蓋
3a 蓋
31 凹部
31a 切欠部
32 ボルト孔
33 垂下部
34 流入孔
35 肉厚部
4 ボルト
41 ワッシャー
42 リング部材
42a 突起
42b 突出部
5 排水溝
6 溝本体
61 側壁
62 底板
63 蓋受部
64 補強鉄板
7 グレーチング
71 嵩上げパイプ
8 道路舗装
9 吊上治具
91 棒状材
92 ワイヤー
93 フック

Claims (10)

  1. 対向して立設した2側壁と、該2側壁の下端を一体に接続する底板により断面U字状に形成された溝本体と、該溝本体の長手方向両端を覆って装着した金属製蓋を有し、該溝本体の長手方向中間部が開口となっている排水溝ブロックであって、前記蓋が前記側壁上面に埋設したインサートにボルト又はナットを螺着することで溝本体に固定され、前記蓋上面に該ボルト頭部又はナットを収納する凹部が形成され、該ボルト頭部外周と凹部内周の間にリング部材を装入した蓋盗難防止機構が全部又は一部の凹部に対して施されていることを特徴とする排水溝ブロック。
  2. 道路掘削部に請求項1に記載の排水溝ブロックを敷設する工程と、前記開口に金属製蓋を装着する工程を有することを特徴とする排水溝の施工方法。
  3. 対向して立設した2側壁と、該2側壁の下端を一体に接続する底板により断面U字状に形成された溝本体と、前記2側壁上面に幅方向両端を支持されて溝本体を閉塞する金属製蓋を有し、道路に埋設された前記溝本体に前記蓋が固定手段により前記側壁に固定され、該蓋上面が道路舗装面に露出していることを特徴とする排水溝。
  4. 前記2側壁の上端外側に長さ方向に沿って切欠部が形成され、道路舗装が該切欠部の上まで施されている請求項3に記載の排水溝。
  5. 前記切欠部の上面が、外側に向かう下り傾斜の傾斜面になっている請求項4に記載の排水溝。
  6. 対向して立設した2側壁と、該2側壁の上端の開口以外の部分を一体に接続する梁部により断面略門形に形成された側溝本体と、前記2側壁上面に幅方向両端を支持されて溝本体の開口を閉塞する金属製蓋を有し、道路に埋設された前記溝本体に前記蓋が固定手段により前記側壁に固定され、該蓋上面及び前記梁部上面が道路舗装面に露出していることを特徴とする排水溝。
  7. 前記固定手段がボルト又はナットと前記側壁上面に埋設されたインサートであり、前記蓋の上部から該インサートにボルト又はナットを螺着することで前記蓋が前記側壁に固定され、前記蓋上面に該ボルト頭部又はナットを収納する凹部が形成され、該ボルト頭部又はナット外周と凹部内周の間にリング部材を装入した蓋盗難防止機構が全部又は一部の固定手段に対して施されている請求項3〜6のいずれかに記載の排水溝。
  8. 前記リング部材の内周平面形状が前記ボルト頭部又はナットの外周平面形状に対応する非円形形状で、前記リング部材の外周平面形状が前記凹部の内周面平面形状と対応する非円形形状であり、前記リング部材を前記凹部に挿入すると、前記ボルト又はナットが実質的に回転不能になる請求項1に記載の排水溝ブロック又は請求項7に記載の排水溝。
  9. 前記リング部材の内周平面形状が前記ボルト頭部又はナットの外周平面形状に対応する非円形形状で、前記リング部材の外周平面形状が前記凹部の内周面平面形状と対応する非円形形状であり、前記リング部材を前記凹部に挿入すると、前記ボルト又はナットが実質的に回転不能になる請求項2に記載の排水溝の施工方法。
  10. 前記2側壁上面の幅方向外端に長さ方向に沿って切欠部が形成され、前記蓋の幅方向両端に、前記切欠部に挿入される垂下部が形成されている請求項1に記載の排水溝ブロック又は請求項3に記載の排水溝。
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