JP2011232613A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】感光体上に書き込まれた静電潜像に応じた画像を搬送手段により搬送される記録媒体上に形成する画像形成装置において、画像の位置ずれ補正動作における調整用画像の誤検知を防ぐこと。
【解決手段】搬送ローラ108により搬送された用紙を所定の発光強度により照射し、用紙からの反射光を検知し、検知された反射光の強度に対応した信号を出力するパターン検知センサ117と、パターン検知センサ117から出力された信号が所定の閾値へと変化したタイミングに基づいて光源装置281を制御する書込み制御部121と、用紙の光沢度に関する情報を取得し、パターン検知センサ117に含まれる発光素子171の発光強度を調整することにより発光素子171が用紙の無地の領域を照射している際にパターン検知センサ117が出力する信号を所定の基準値に近付けるセンサ制御部123を備えることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された書類の出力に用いられる画像形成装置においては、電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光することにより静電潜像を形成し、トナー等の顕色剤を用いてその静電潜像を現像してトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙に転写することによって紙出力を行う。
このような電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光して静電潜像を形成するタイミングと用紙の搬送タイミングとを合わせることにより、用紙の正しい範囲に画像が形成されるように調整が行われる。また、複数の感光体を用いてカラー画像を形成するタンデム式の画像形成装置においては、各色の感光体において現像された画像が正確に重ね合わされるように、各色の感光体における露光タイミングの調整が行われる。以降、これらの調整処理を総じて位置ずれ補正とする。
このような位置ずれ補正においては、感光体の露光及び静電潜像の現像といった通常の動作と同様の動作により、調整用の画像であるタイミング検知用のパターンを形成して光反射型の光センサで読み取り、感光体の露光を開始してからタイミング検知用のパターンが読み取られるまでの期間をカウントする。そして、このようにしてカウントされた期間と予め定められた基準値とを比較することにより、カウントされた期間と基準値との差に基づいて調整処理が行われる。
また、上述したタイミング検知用のパターンは、感光体ドラムから中間転写ベルトに転写されたトナー像が用紙に転写される中間転写形式の画像形成装置においては中間転写ベルト上に、感光体ドラムから用紙上に直接トナー像が転写される直接転写方式の画像形成装置においては、用紙を搬送する搬送ベルト上に、夫々形成される。また、中間転写ベルトや搬送ベルトを持たないベルトレス方式の画像形成装置においては、搬送された用紙上に位置合わせパターンを印字する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
位置ずれ補正においてタイミング検知用のパターンを読み取るセンサは、パターンが形成された面を露光してその反射光を受光し、受光した光量に応じて得られる信号の電圧に基づいてパターンを検知する。反射光に基づいて得られる電圧は、パターンが何も形成されていない白色の領域の反射光が最も高く、パターンが形成されている領域では光が吸収されて光量がさるため電圧も下がる。従って、パターンが何も形成されていない領域の反射光に基づいて得られる電圧を基準電圧とし、その基準電圧からの変化を検知することによりパターンを検知することが可能となる。
ここで、位置ずれ補正に際しては、センサに含まれる光源の変化や、上記白色の領域の光沢度の変化等に対応して一定の基準電圧を得るため、光源を駆動する駆動電圧または駆動電流の調整が行われる。これは、上記白色の領域の光沢度が低い場合や、光源の光量が少ない場合に、白色の領域が照射された場合であってもその反射光が弱く、パターンが形成された領域であると誤検知されてしまうことを防ぐためである。
中間転写ベルトや搬送ベルトがある画像形成装置の場合、上記白色の領域としては中間転写ベルトや搬送ベルトが用いられる。即ち、駆動電圧等の調整は、中間転写ベルトや搬送ベルト表面の反射光に基づいて得られる電圧が所定の値になる様に行われる。上記光源を駆動する駆動電圧等の調整は、主として上述した白色の領域、即ち中間転写ベルトや搬送ベルトの汚れによる光沢度の変化に対応するために行われる。
他方、ベルトレス方式の場合、上述した白色の領域は新たに搬送される用紙であり、中間転写ベルトや搬送ベルトの場合のように汚れを考慮する必要はないため、上述した光源を駆動する駆動電圧等の調整は行われていなかった。
近年、普通紙に加えて、再生紙、写真紙等、画像形成出力に用いられる用紙の種類が増加しており、用紙の種類によってその表面の光沢度が異なるため、ベルトレス方式であっても、上述したように、位置ずれ補正の際のパターンの誤検知が考えられ得る。従って、ベルトレス方式の場合であっても、上述したような光源の駆動電圧等の調整が望まれる。
更に、ベルトレス方式の場合、上述したように搬送された用紙に位置ずれ補正用のパターンを形成して位置ずれ補正を行うが、ベルトレス方式における用紙搬送では、搬送ベルトに吸着された用紙を搬送する場合よりも、用紙のばたつき(波打ち)があり、これによって光源と反射面との間隔が変動し、結果として、検知される反射光の強度が変動する。この用紙のばたつきと用紙表面の光沢度の変化が重なることにより、パターンの誤検知の可能性が更に高くなる。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、感光体上に書き込まれた静電潜像に応じた画像を搬送手段により搬送される記録媒体上に形成する画像形成装置において、画像の位置ずれ補正動作における調整用画像の誤検知を防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、感光体上に静電潜像を書き込むために前記感光体に光ビームを照射する書込光源を備え、書き込まれた前記静電潜像に応じた画像を搬送手段により搬送される記録媒体上に形成する画像形成装置であって、前記搬送手段により搬送されている記録媒体を所定の発光強度により照射する発光手段と、前記記録媒体上に形成されている調整用画像に応じて変化する前記記録媒体からの反射光を検知し、検知された前記反射光の強度に対応した信号を出力する検知手段と、前記検知手段から出力された信号が所定の閾値へと変化したタイミングに基づいて前記書込光源を制御する書込制御手段とを備えるとともに、前記記録媒体の光沢度に関する情報を取得し、取得された前記光沢度に関する情報に応じて前記発光手段の発光強度を調整することにより、前記発光手段が前記記録媒体の無地の領域を照射している際に前記検知手段が出力する信号を所定の基準値に近付ける調整手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、感光体上に静電潜像を書き込むために前記感光体に光ビームを照射する書込光源を備え、書き込まれた前記静電潜像に応じた画像を搬送手段により搬送される記録媒体上に形成する画像形成装置の制御方法であって、発光手段が、前記搬送手段により搬送されている記録媒体を所定の発光強度により照射し、検知手段が、前記記録媒体上に形成されている調整用画像に応じて変化する前記記録媒体からの反射光を検知し、検知された前記反射光の強度に対応した信号を出力し、書込制御手段が、前記検知手段から出力された信号が所定の閾値へと変化したタイミングに基づいて前記書込光源に前記光ビームを照射させるタイミングを制御し、調整手段が、前記記録媒体の光沢度に関する情報を取得し、取得された前記光沢度に関する情報に応じて前記発光手段の発光強度を調整することにより、前記発光手段が前記記録媒体の無地の領域を照射している際に前記検知手段が出力する信号を所定の基準値に近付ける調整手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、感光体上に書き込まれた静電潜像に応じた画像を搬送手段により搬送される記録媒体上に形成する画像形成装置において、画像の位置ずれ補正動作における調整用画像の誤検知を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み装置の構成を示す上面図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み装置の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み装置の制御部を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基準値記憶部に記憶されている情報を示す図である。 本発明の実施形態に係る位置ずれ補正動作において描画されるパターンの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパターン検知の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るパターン検知の態様及び検知信号の掲示変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るパターン検知の課題を示す図である。 本発明の実施形態に係る光量調整動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る光量調整動作におけるセンサの検知信号を示す図である。 本発明の実施形態に係る光量調整動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る位置ずれ補正動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る駆動電力決定テーブルの例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る位置ずれ補正動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る位置ずれ補正動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る駆動電力決定テーブルの例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る位置ずれ補正動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る位置ずれ補正動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成装置の例として、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)を説明する。本実施形態に係る複合機は、ベルトレス方式の画像形成装置であり、感光体に静電潜像を形成するための光書き込み装置における画像の書込み位置の補正において、補正用のパターンの誤検知を防ぐことがその要旨である。
図1は、本実施形態に係る複合機1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る複合機1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る複合機1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15がバス18を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、複合機1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、複合機1において実際に画像形成を実行する機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが複合機1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが複合機1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM12やHDD14または図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM11に読み出され、CPU10の制御に従って動作することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る複合機1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る複合機1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る複合機1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る複合機1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)110、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙テーブル25、プリントエンジン26、排紙トレイ27及びネットワークI/F28を有する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33及び操作表示制御部34を有する。図2に示すように、本実施形態に係る複合機1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、複合機1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが複合機1を直接操作し、または複合機1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、複合機1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM12や不揮発性メモリ並びにHDD14や光学ディスク等の不揮発性記録媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM11等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、複合機1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御または駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって複合機1が認識可能な形式に変換された画像情報である。操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行いまたはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。
複合機1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されると、エンジン制御部31は、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル25から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン26が画像形成部として機能する。プリントエンジン26によって画像形成が施された文書は排紙トレイ27に排紙される。
また、複合機1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22から受信した撮像情報または画像処理部33が生成した画像情報に基づき、画像処理部33が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。
次に、本実施形態に係るプリントエンジン26の構成について、図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン26は、給紙トレイ101から給紙ローラ102と分離ローラ103とにより分離給紙される用紙(記録紙)104の搬送経路に沿って各色の画像形成部106が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。用紙104の搬送経路は図3において破線で示されており、この搬送経路に沿って、搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)106BK、106M、106C、106Yが配列されている。
これら複数の画像形成部106BK、106M、106C、106Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部106BKはブラックの画像を、画像形成部106Mはマゼンタの画像を、画像形成部106Cはシアンの画像を、画像形成部106Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。尚、以下の説明においては、画像形成部106BKについて具体的に説明するが、他の画像形成部106M、106C、106Yは画像形成部106BKと同様であるので、その画像形成部106M、106C、106Yの各構成要素については、画像形成部106BKの各構成要素に付したBKに替えて、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
用紙104の搬送経路においては、上述した給紙ローラ102や、搬送ローラ108の他、図示しないローラによって用紙が搬送される。即ち、本実施形態に係る複合機1は、用紙の搬送に際してベルトを用いないベルトレス方式の画像形成装置である。画像形成に際して、給紙トレイ101に収納された用紙104は最も上のものから順に送り出され、搬送ローラ108によって最初の画像形成部106BKに搬送され、ここで、ブラックのトナー画像を転写される。
画像形成部106BKは、感光体としての感光体ドラム109BK、この感光体ドラム109BKの周囲に配置された帯電器110BK、光書き込み装置111、現像器112BK、感光体クリーナ(図示せず)、除電器113BK等から構成されている。光書き込み装置111は、夫々の感光体ドラム109BK、109M、109C、109Y(以降、総じて「感光体ドラム109」という)に対してレーザビームを照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム109BKの外周面は、暗中にて帯電器110BKにより一様に帯電された後、光書き込み装置111からのブラック画像に対応したレーザビームにより書き込みが行われ、静電潜像を形成される。現像器112BKは、この静電潜像をブラックトナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム109BK上にブラックのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム109BKと、搬送経路を搬送された用紙104とが当接する位置(転写位置)で、転写ローラ115BKの働きにより用紙104上に転写される。この転写により、用紙104上にブラックのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109BKは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113BKにより除電され、次の画像形成のために待機する。尚、感光体ドラム109BKと転写ローラ115BKとは、用紙を搬送する搬送ローラとしても機能する。
以上のようにして、画像形成部106BKでブラックのトナー画像を転写された用紙104は、搬送経路上を次の画像形成部106Mに搬送される。画像形成部106Mでは、画像形成部106BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙104上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
用紙104は、さらに次の画像形成部106C、106Yに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム109Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、用紙104上に重畳されて転写される。こうして、用紙104上にフルカラーの画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙104は、搬送経路の終点となる定着器116にて画像を定着された後、複合機1の外部に排紙される。
このような複合機1においては、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yの軸間距離の誤差、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yの平行度誤差、光書込み装置111内での偏向ミラーの設置誤差、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yへの静電潜像の書込みタイミング誤差等により、本来重ならなければならない位置に各色のトナー画像が重ならず、各色間で位置ずれが生ずることがある。
また、同様の原因により、転写対象である用紙において本来画像が転写される範囲から外れた範囲に画像が転写されることがある。このような位置ずれの成分としては、主にスキュー、副走査方向のレジストずれ、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれ等が知られている。また、用紙を搬送する搬送ローラの回転速度の誤差や摩耗による搬送量の誤差等が知られている。
このような位置ずれを補正するため、パターン検知センサ117が設けられている。パターン検知センサ117は、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yによって用紙104上に転写された位置ずれ補正用パターンを読み取るための光学センサであり、用紙104の表面に描画された補正用パターンを照射するための発光素子及び補正用パターンからの反射光を受光するための受光素子を含む。図3に示すように、パターン検知センサ117は、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yの下流側において、用紙104の搬送方向と直行する方向に沿って同一の基板上に支持されている。パターン検知センサ117の詳細及び位置ずれ補正の態様については、後に詳述する。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置111について説明する。図4は、本実施形態に係る光書き込み装置111を上面から見た図である。また、図5は、本実施形態に係る光書き込み装置を側面から見た断面図である。図4、図5に示すように、各色の感光体ドラム109BK、109M、109C、109Yに書き込みを行うレーザビームは光源である光源装置281BK、281M、281C、281Y(以降、総じて「光源装置281」という)から照射される。尚、本実施形態に係る光源装置281は、半導体レーザ、コリメータレンズ、スリット、プリズム、シリンダレンズ等で構成されている。
光源装置281から照射されたレーザビームは、反射鏡280によって反射される。各レーザビームは図示しないfθレンズ等の光学系によって夫々ミラー282BK、282M、282C、282Y(以降、総じて「ミラー282」という)に導かれ、更にその先の光学系によって各感光体ドラム109BK、109M、109C、109Yの表面へと走査される。
反射鏡280は6面体のポリゴンミラーであり、回転することによってポリゴンミラー1面につき主走査方向のライン分のレーザビームを走査することができる。本実施形態に係る光書き込み装置111は、4つの光源装置を281BK、281Mと、281C、281Yの2色ずつの光源装置に分けて反射鏡280の異なる反射面を用いて走査を行うことによって、1つの反射面のみを用いて走査する方式よりコンパクトな構成で、同時に異なる4つの感光体ドラムに書き込むことを可能としている。
また、反射鏡280によってレーザビームが走査される範囲の走査開始位置近傍には、水平同期検知センサ283が設けられている。光源装置281から照射されたレーザビームが水平同期検知センサ283に入射することにより、主走査ラインの走査開始位置のタイミングが検知され、光源装置281を制御する制御装置と反射鏡280との同期がとられる。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置111の制御ブロックについて、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る光書き込み装置111を制御する光書き込み装置制御部120の機能構成と、光源装置281、水平同期検知センサ283及びパターン検知センサ117との関係を示す図である。
図6に示すように、本実施形態に係る光書き込み装置制御部120は、書込み制御部121、カウント部122、センサ制御部123、補正値算出部124、基準値記憶部125及び補正値記憶部126を含む。尚、本実施形態に係る光書き込み装置111は、図1において説明したようなCPU10、RAM11、ROM12及びHDD14等の情報処理機構を含み、図6に示すような光書込み装置制御部120は、複合機1のコントローラ20と同様に、ROM12またはHDD14に記憶されている制御プログラムがRAM11にロードされ、CPU10の制御に従って動作することにより構成される。
書込み制御部121は、コントローラ20のエンジン制御部31から入力される画像情報に基づき、水平同期検知センサ283による同期検知信号に応じて書込光源である光源装置281を制御する。また、書込み制御部121は、エンジン制御部31から入力される画像情報に基づいて光源装置281を駆動する他、上述した位置ずれ補正処理において位置ずれ補正用のパターンを描画するために、光源装置281を駆動する。この位置ずれ補正処理の結果生成される補正値は、図6に示す補正値記憶部126に記憶され、書込み制御部121は、この補正値記憶部126に記憶されている補正値に基づき、光源装置281を駆動するタイミングを補正する。
カウント部122は、上記位置ずれ補正処理において、書込み制御部121が光源装置281を制御して感光体ドラム109BKの露光を開始すると同時にカウントを開始する。カウント部122は、センサ制御部123が、パターン検知センサ117の出力信号に基づいてパターンを検知することによりカウントを停止する。
これにより、カウント部122は、上記位置ずれ補正処理において、書込み制御部121が光源装置281を制御して感光体ドラム109BKの露光を開始してから、パターン検知センサ117が、位置ずれ補正用のパターンを検知するまでの検知期間をカウントする検知期間カウント部として機能する。また、カウント部122は、各色のトナー画像のずれを補正するための位置ずれ補正処理においては、連続して描画されたパターンの検知タイミングを夫々カウントする。
センサ制御部123は、パターン検知センサ117を制御する制御部であり、上述したように、パターン検知センサ117の出力信号に基づき、搬送ベルト105上に形成された位置ずれ補正用パターンが、パターン検知センサ117の位置にまで到達したことを判断する。センサ制御部123は、上述したように位置ずれ補正用パターンが、パターン検知センサ117の位置にまで到達したことを判断すると、検知信号をカウント部122に入力する。
また、センサ制御部123は、パターン検知センサ117を制御し、パターン検知センサ117に含まれる発光素子の光量を調整する機能を含む。即ち、センサ制御部123は、調整手段としても機能する。
ここで、中間転写ベルトや搬送ベルトを含む画像形成装置の場合、何も描画されていない無地の中間転写ベルトや搬送ベルトの表面を露光し、その反射光を受光することにより得られる電圧が所定の値になるように、パターン検知センサの光源の駆動電流または駆動電圧(以降、「駆動電力」という)を調整することにより行われる。
このような画像形成装置においては、受光素子の出力信号が予め定められた目標値よりも弱ければ、本実施形態に係るセンサ制御部123に相当する構成が、発光素子の駆動電力を上げてから再度同様の処理を行う。他方、受光素子の出力信号が予め定められた目標値よりも強ければ、本実施形態に係るセンサ制御部123に相当する構成が、発光素子の駆動電力を下げてから再度同様の処理を行う。このような処理を繰り返すことにより、出力信号が目標値となるように発光素子の駆動電力が調整され、結果的に発光素子の照射光量が適正なレベルに調整される処理が、一般的な光量調整動作である。
一方、本実施形態に係る複合機1は、中間転写ベルトや搬送ベルトを含まないベルトレス方式の画像形成装置である。従って、無地の中間転写ベルトや搬送ベルトの表面を露光してその反射光に基づいて駆動電力を調整するという処理ができない。このようなベルトレス方式の画像形成装置において、パターン検知センサ117の光量調整を行うことが本件の要旨の1つである。
補正値算出部124は、カウント部122によるカウント結果に基づき、基準値記憶部125に記憶された基準値に基づいて補正値を算出する。即ち、補正値算出部124が、基準値取得部及び補正値算出部として機能する。図7に、基準値記憶部125に記憶されている基準値の例を示す。図7に示すように、基準値記憶部125には、書込み開始タイミング基準値及びドラム間隔基準値が記憶されている。
書込み開始タイミング基準値とは、書込み制御部121が光源装置281を制御して感光体ドラム109BKの露光を開始してから、パターン検知センサ117が、位置ずれ補正用のパターンを検知するまでの期間の基準値である。即ち、補正値算出部124は、カウント部122によるカウント値のうち、書込み開始カウント値と書込み開始タイミング基準値とを比較し、両者のずれに基づいて補正値を算出する。
ドラム間隔基準値とは、上述したように連続して描画されたパターン夫々についての検出タイミングの基準値である。即ち、補正値算出部124は、カウント部122によるカウント値のうち、ドラム間隔カウント値とドラム間隔基準値とを比較し、両者のずれに基づいて補正値を算出する。このようにして算出された補正値は、上述したように補正値記憶部126に記憶される。このように、補正値記憶部126に補正値が記憶されることにより、書込み制御部121は、その補正値を参照して光源装置281を駆動することが可能となる。即ち、書込み制御部121が、検知手段であるパターン検知センサ117から出力された信号が所定の閾値へと変化したタイミングに基づいて書込光源である光源装置281を制御する書込制御手段として機能する。
次に、本実施形態に係る位置ずれ補正動作について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る位置ずれ補正動作において、書込み制御部121によって制御された光源装置281によって用紙104上に描画されるマーク(以降、「位置ずれ補正用マーク」という)を示す図である。図8に示すように、本実施形態に係る位置ずれ補正用マーク400は、副走査方向に様々なパターンが並べられている位置ずれ補正用パターン列401が、主走査方向に複数(本実施形態においては3つ)並べられて構成されている。尚、図8において、実線が感光体ドラム109BK、点線は感光体ドラム109Y、破線は感光体ドラム109C、一点鎖線は感光体ドラム109Mによって夫々描画されたパターンを示す。
図8に示すように、パターン検知センサ117は、主走査方向に複数(本実施形態においては3つ)のセンサ素子170を有し、夫々の位置ずれ補正用パターン列401は、夫々のセンサ素子170に対応した位置に描画されている。これにより、光書き込み制御部120は、主走査方向の複数の位置でパターンの検出を行うことが可能となり、夫々の平均値を算出することによって位置ずれ補正動作の精度を向上することができる。
図8に示すように、位置ずれ補正用パターン列401は、開始位置補正用パターン411とドラム間隔補正用パターン412を含む。また、図8に示すように、ドラム間隔補正用パターン412は、繰り返し描画されている。開始位置補正用パターン411は、上述した書込み開始カウント値をカウントするために描画されるパターンである。また、開始位置補正用パターン411は、センサ制御部123が、ドラム間隔補正用パターン412を検知する際の検知タイミングを補正するためにも用いられる。
本実施形態に係る開始位置補正用パターン411は、図8に示すように、感光体ドラム109BKから転写された線であって主走査方向に平行な線である。開始位置補正用パターン411を用いた開始位置補正においては、光書き込み装置制御部120が、パターン検知センサ117による開始位置補正用パターン411の読取信号に基づき、書込み開始タイミングの補正動作を行う。即ち、基準値記憶部125に記憶される書込み開始タイミング基準値は、光源装置281が開始位置補正用パターン411のうち感光体ドラム109BKによる黒のパターンの描画を開始してから、描画された黒のパターンがパターン検知センサ117によって読み取られ、センサ制御部123によって検知されるまでの期間の基準となる値である。
ドラム間隔補正用パターン412は、その名の通り、上述したドラム間隔カウント値をカウントするために描画されるパターンである。図8に示すように、ドラム間隔補正用パターン412は、副走査方向補正用パターン413及び主走査方向補正用パターン414を含む。光書き込み装置制御部120は、パターン検知センサ117による、副走査方向補正用パターン413の読取信号に基づき、感光体ドラム109BK、109M、109C、109Y夫々の副走査方向の位置ずれ補正を行い、主走査方向補正用パターン414の読取信号に基づき、上記各感光体ドラムの主走査方向の位置ずれ補正を行う。
即ち、基準値記憶部125に記憶されているドラム間隔基準値は、光源装置281が書込み制御部121の制御に従って、ドラム間隔補正用パターン412の描画を開始してから、描画されたドラム間隔補正用パターン412に含まれる各線がパターン検知センサ117によって読み取られ、センサ制御部123によって検知されるまでの期間の基準となる値である。
光書き込み装置制御部120は、図8に示すような位置ずれ補正用マーク400を用いた位置ずれ補正が実行されて完了すると、搬送ローラ108他、搬送機構を駆動して用紙を排紙する。
ここで、図9を参照して、パターン検知センサ117に含まれるセンサ素子170によるパターン検知の原理について説明する。図9は、本実施形態に係るセンサ素子170の構成及びセンサ素子170がパターンを検知する際の状態を模式的に示す側断面図である。図9は、主走査方向に垂直な面であって且つセンサ素子170を含む面における断面図である。
図9に示すように、本実施形態に係るセンサ素子170は、発光素子171及び正反射光受光素子172を含む。発光素子171は、本実施形態における照射光量の確認対象の光源であり、発光手段として機能する。本実施形態に係る発光素子171は、光ビームを照射するLED光源によって構成されている。
正反射光受光素子172は、発光素子171から照射されて位置ずれ補正用マーク400が形成された面、即ち紙面によって反射された光を受光する受光部であり、図9に破線で示すように、発光素子171から照射されて紙面上で反射された光のうち、正反射光が入射する位置及び角度において設けられている。
次に、本実施形態に係る位置ずれ補正用パターンと、パターン検知センサ117が出力する検知信号との関係及び光量確認の態様について、図10(a)、(d)を参照して説明する。
図10(a)は、用紙104の上面図であり、感光体ドラム109BKによる開始位置補正用パターン411が描画された状態を示している。更に、図10(a)においては、発光素子171によって照射されるレーザビームのスポットQと、正反射光受光素子172が受光する反射光のスポットRとが破線の円で示されている。
図10(b)には、図10(a)に示す用紙104の紙面上を照射した場合の、正反射光受光素子172の出力信号が示されている。図10(b)に示すように、白地が照射されている間は、正反射光が検出されるため、信号強度はフラットである。パターンがスポットRに到達した時点で正反射光成分が減少し始めるため、信号強度が落ち込み始める。そして、パターンの中心がスポットRの中心に到達したタイミングにおいて、正反射光成分が最低となり、パターンの落ち込みがピーク、即ち極小値となる。このように、パターン検知センサ117のセンサ素子170に含まれる正反射光受光素子172が、記録媒体である用紙からの反射光を検知し、検知された反射光の強度に応じた信号を出力する検知手段として機能する。
図10(b)に示すように、正反射光受光素子172の出力信号には、閾値Sが設けられている。この閾値Sは、センサ制御部123が記憶している。そして、センサ制御部123は、位置ずれ補正においてパターンを検知する際、正反射光受光素子172の出力信号が閾値Sとなるタイミングを2つ検知し、そのタイミングの平均値に基づいてパターンの到達タイミングを検知する。
例えば、図10(b)において開始位置補正用パターン411を検知する場合、センサ制御部123は、タイミングtS1及びtS2の平均値に基づき、開始位置補正用パターン411の到達タイミングを検知する。尚、閾値Sを用いる場合の他、図10(b)に示すtP1のように、信号の落ち込みがピークとなるタイミングを、パターンの到達タイミングとしても良い。
次に、本実施形態において解決するべき課題について、図11(a)、(b)を参照して説明する。図10(b)においては、白地が照射されている間は、正反射光が検出されるため、信号強度はフラットであるとして説明をしたが、実際には、用紙挙動により信号強度が変化する。これは、ベルトレス方式の画像形成装置においては、用紙が搬送ローラによって直接搬送されるため、用紙が搬送される際に用紙が波打つことにより、レーザビームを反射する用紙と反射光を受光する正反射受光素子172との距離が変動するからである。図11(a)、(b)においては、上述したように、信号強度が変化する態様が示されている。
図11(a)、(b)に示すように、信号強度が変動すると、白地が照射されている間の信号強度と閾値Sとのマージンが小さくなるため、パターンの誤検知の可能性が高くなる。更に、図11(b)は、図11(a)の場合よりも用紙の光沢度が低い場合の例を示す図である。図11(b)に示すように、用紙の光沢度が低い場合、用紙104の表面で反射されて正反射受光素子172に入射する光量が減少するため、その出力信号が全体的に弱くなる。その結果、白地が照射されている間の信号強度と閾値Sとのマージンが更に小さくなり、用紙挙動により信号強度が変化した場合、パターンの誤検知の可能性が更に高まる。このパターンの誤検知を回避することが本実施形態に係る課題である。
このような画像形成装置において、本実施形態に係る要旨は、上述した位置ずれ補正動作の際にパターン検知センサ117に含まれる発光素子171の光量を調整することにより、図11に示す白地が照射されている間の信号強度と閾値Sとのマージンを保つことにある。以下、本実施形態に係るパターン検知センサ117に含まれる発光素子171の光量の調整動作(以降、「光量調整動作」という)について説明する。
図12は、本実施形態に係る光量調整動作を示すフローチャートである。また、図13は、光量調整動作におけるパターン検知センサ117の検知信号を示す図である。本実施形態に係る光量調整動作は、位置ずれ補正を行う際にセンサ制御部123によって実行される。本実施形態において、センサ制御部123は、書込み制御部121が図8に示すような位置ずれ補正用マークの描画を開始する前に、光量調整動作を実行する。図12に示すように、光量調整がスタートすると、搬送ローラ108によって位置ずれ補正用マークを描画するための用紙の搬送が開始され、センサ制御部123は、パターン検知センサ117に含まれる発光素子171を最大の光量で発光させる(S1201)。
S1201において発光素子171が発光したタイミング(図13のt)においては、未だ用紙が発光素子171の照射点に到達していないため、反射して正反射光受光素子172に入射する反射光はなく、パターン検知センサ117の検知信号は変化しない。尚、図13のtのように、用紙がパターン検知センサ117の検知位置に到達していない状態において、装置内の他の部位において反射された光が正反射光受光素子172に入射することを防ぐため、パターン検知センサ117に対向する部品は反射率の低い色で形成されることが好ましく、具体的には、黒色及びそれに準ずるような明度・彩度の低い色で形成されることが好ましい。この明度・彩度の低い色とは、例えば、茶色、灰色、濃紺等である。
その後、搬送された用紙の先端が発光素子171の照射点に到達すると、用紙表面において発光素子171が照射した光が反射され、正反射光受光素子172に入射する。これにより、パターン検知センサ117の検知信号が、発光素子171の発光光量に応じた強度になる(図13のt)。これにより、センサ制御部123は、用紙の先端が発光素子171に照射点に到達したことを検知する(S1202)。
S1202において用紙の先端を検知すると、センサ制御部123は、発光素子171の発光レベルを一度ゼロに落とし(図13のt)、ゼロから最大まで徐々に変化させる(S1203)。図1203において、センサ制御部123は、発光素子171を駆動する駆動電力をゼロから徐々に上昇させることにより、発光素子171の発光レベルをゼロから最大まで変化させる。これにより、パターン検知センサ117の検知信号がゼロから徐々に上昇する(図13のt〜t)。
S1203の処理において、センサ制御部123は、パターン検知センサ117の検知信号が所定の基準電圧となったタイミング(図13のt)における発光素子171の駆動電力を記憶しておく。そして、S1203の処理が完了した後、センサ制御部123は、S1203において記憶した駆動電力を、位置ずれ補正における発光素子171の駆動電力として決定し(S1204)、処理を終了する。このような処理により、発光素子171の光量調整が完了し、書込み制御部121が位置ずれ補正用マークの描画を介して位置ずれ補正が実行される。
上述した基準電圧とは、正反射光受光素子172が、用紙の無地の領域における反射光を受光した際に出力される検知信号の電圧として、図11において説明した閾値Sと十分なマージンをもって設定された値である。このように、用紙の無地の領域における反射光に基づいて出力される検知信号が、閾値Sと十分なマージを有する基準電圧に近付くように調整を行うことにより、図11(a)、(b)において説明した課題を解決することができる。
このように、本実施形態に係る光書き込み装置111においては、ベルトレス方式の画像形成装置であっても、位置ずれ補正のために搬送された用紙を検知し、用紙の紙面を用いて光量調整を行う。これにより、ベルトレス方式の画像形成装置において形成される画像の位置ずれ補正動作において、位置ずれ補正用のパターンの誤検知を防ぐことができる。
図14は、光量調整動作の他の態様を示すフローチャートである。図14に示すようにS1401及びS1402は、S1201及びS1202と同様に実行される。S1402において用紙の先端を検知すると、光書き込み装置制御部120は、用紙の搬送を停止するように搬送ローラ108を制御する(S1403)。その後、S1203及びS1204と同様の処理により、発光素子171の駆動電力として決定する(S1404、S1405)。
発光素子171の駆動電力が決定されると、光書き込み装置制御部120は、用紙の搬送を再開するように搬送ローラ108を制御し(S1406)、処理を終了する。この後、図12の場合と同様に、位置ずれ補正が実行される。図14の態様の場合、S1404において、センサ制御部123が発光素子171の発光レベルをゼロから最大まで変化させる際、用紙の搬送が停止されているため、図11(a)、(b)において説明したような、用紙の波打ちによる信号強度の変化を防ぐことができる。従って、S1405において決定される発光素子171の駆動電力をより正確なものとすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るベルトレス方式の複合機1に含まれる光書き込み装置111においては、位置ずれ補正のために用紙を搬送し、その用紙に位置ずれ補正用マーク400を描画して位置ずれ補正を実行する。そして、位置ずれ補正を実行する前に、搬送された用紙の先端を検知し、検知センサ117に含まれる発光素子171の光量調整を、用紙の先端部分を用いて行う。これにより、位置ずれ補正用マーク400に含まれるパターンを検知する際の誤検知を防ぐことが可能となる。
尚、上記実施の形態においては、位置ずれ補正動作の前に光量調整動作を行う場合を例として説明した。しかしながら、上述したように、光量調整動作は、用紙の光沢度の変化に対応するために実行させるものである。従って、最後に光量調整動作が行われた後、給紙トレイ101にセットされた用紙が変更されていなければ、光量調整動作を実行する必要はない。そのような態様について、図15を参照して説明する。
図15は、位置ずれ補正動作を開始した後の光書き込み装置制御部120の動作を示すフローチャートである。図15に示すように、位置ずれ補正動作が開始されると、光書き込み装置制御部120は、前回光量調整動作が実行された後、給紙トレイ101がオープンされたか否かを確認する(S1501)。
図15の例に係る画像形成装置においては、給紙トレイ101の開閉に際してフラグ情報が記憶される。S1501において、光書き込み装置制御部120は、このフラグ情報を参照することにより判断を行う。即ち、光書き込み装置制御部120が、記録媒体の収容部である給紙トレイ101の開閉を検知する収容部開閉検知手段として機能する。上記フラグ情報の記憶態様としては、エンジン制御部31が給紙トレイ101の開閉を検知してその日時を記憶することにより行われる。また、複合機1の電源がオフの間において用紙が交換された場合にも対応する必要がある。このため、給紙テーブル25には、給紙トレイ101が開閉されることにより、角度が変化する棒状の部品等、機械的に状態が変化する部品が設けられる。エンジン制御部31は、この部品の状態を検知することにより、電源がオフの間における給紙トレイ101の開閉を判断し、フラグ情報を生成する。
S1501の判断の結果、給紙トレイ101が開閉されていた場合(S1501/YES)、内部に収容されている用紙が変更されている可能性があり、用紙の光沢度が変化している可能性があるため、前回実行された光量調整動作において決定された駆動電力を用いることは不適切である。従って、この場合、図12または図14において説明した光量調整動作が実行される(S1502)。尚、光量調整動作が実行されることにより、上述したフラグ情報はリセットされる。
他方、給紙トレイ101が開閉されていなかった場合(S1501/NO)、内部に収容されている用紙は変更されておらず、用紙の光沢度も同一であると考えられるため、センサ制御部123は、前回実行された光量調整動作において決定された駆動電力を用いる(S1503)。尚、前回実行された光量調整動作において決定された駆動電力の値は、センサ制御部123において記憶されている。
S1502またはS1503の処理が完了すると、書込み制御部121は、位置ずれ補正用マーク400の描画を開始し、位置ずれ補正動作が実行される(S1504)。この際、S1502またはS1503において決定された駆動電力によりパターン検知センサ117の発光素子171が駆動され、パターン検知が行われる。このような処理により、位置ずれ補正動作が完了する。
図15の態様においては、前回の光量調整動作が実行された後、給紙トレイ101が開閉されていなければ、光量調整動作を省略して前回の光量調整動作において決定された駆動電力を用いる。これにより、位置ずれ補正動作が開始されてから完了するまでの時間を短縮することができる。
また、上記実施形態においては、図4において説明したように、LD(Laser Diode)方式の光書き込み装置を例として説明した。この他、LED(Light Emitting Diode)方式の光書き込み装置であっても、同様の課題が生じ得るため、LED方式の光書き込み装置に適用しても良い。
実施の形態2.
実施の形態1においては、パターン検知センサ117の読み取り信号に基づいて駆動電力を調整する場合を例として説明した。しかしながら、上記処理の要旨は、用紙の光沢度に応じてパターン検知センサ117に含まれる発光素子171の駆動電力を調整することであり、用紙の光沢度を判断することが出来れば、実際に用紙を照射して反射光に応じた検知信号を判断する必要はない。本実施形態においては、反射光の測定を行うことなく発光素子171の駆動電力を決定する態様について説明する。
本実施形態に係る光書き込み装置制御部120は、位置ずれ補正動作並びに画像形成出力において用いられる用紙の種類に応じて、発光素子171の駆動電力を決定する。上述したように、用紙の光沢度は用紙の種類によって異なるが、同種の用紙であれば光沢度は略同一である。そして、画像形成出力において用いられる用紙の種類は、普通紙、再生紙、写真紙、光沢紙等、ある程度限られている。従って、用紙の種類と駆動電力とが関連付けられたテーブル(以降、「駆動電力決定テーブル」という)を予め記憶しておき、位置ずれ補正の際に用いられる用紙の種類を情報として取得することにより、好適な駆動電力を決定することができる。
図16は、本実施形態に係る駆動電力決定テーブルの例を示す図である。図16に示すように、本実施形態に係る駆動電力決定テーブルは、給紙トレイ101に収容されて用いられ得る用紙の種類を示す“用紙種類”の情報と、夫々の種類の用紙において発光素子171の駆動電力として決定するべき“駆動電力設定値”の情報とが関連付けられている。本実施形態に係る駆動電力決定テーブルは、ユーザによって予め生成され、センサ制御部123に記憶されている。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置制御部120の動作について、図17を参照して説明する。図17は、本実施形態に係る光書き込み装置制御部120が、位置ずれ補正動作を開始した後の動作を示すフローチャートである。図17に示すように、位置ずれ補正動作が開始されると、光書き込み装置制御部120は、ユーザによって用紙種類が指定されているか否か判断する(S1701)。
上述したように、位置ずれ補正動作は、画像形成出力の実行前等に実施される。画像形成出力の際には、ユーザによって用紙の種類等を指定することも可能であるため、S1701において、光書き込み装置制御部120は、ユーザによって指定された用紙の種類を参照して判断を行う。この他、通常用いる用紙の種類として予め設定されている用紙種類の情報を参照して判断を行うことも可能である。
S1701の判断の結果、用紙種類が指定されていなければ、光書き込み装置制御部120は、エンジン制御部31に対して用紙種類が未指定であることを通知する(S1702)。これにより、主制御部30が、エンジン制御部31を介して用紙種類が未指定であることを認識し、操作表示制御部34を制御して、ディスプレイパネル24に用紙種類を指定することをユーザに促すメッセージを表示させる。
S1701の判断の結果、用紙種類が指定されていれば、光書き込み装置制御部120は、指定されている用紙種類を参照してセンサ制御部123に通知する(S1703)。これにより、センサ制御部123は、図16において説明した駆動電力決定テーブルを参照し、通知された用紙種類に応じた駆動電力を決定する(S1704)。このように、本実施形態においては、センサ制御部123が、用紙の種類を示す情報を用紙表面の光沢度に関する情報として取得し、駆動電力を決定する。その後、書込み制御部121は、位置ずれ補正用マーク400の描画を開始し、位置ずれ補正動作が実行される(S1705)。このような処理により、位置ずれ補正動作が完了する。
図18は、図17の変形例における光書き込み装置制御部120の動作を示すフローチャートである。図18の例において、光書き込み装置制御部120は、S1701と同様に用紙種類の指定があるか否かを判断し(S1801)、用紙種類の指定があれば(S1801/YES)、図17のS1703〜S1705と同様に処理が実行される(S1803〜S1805)。
他方、用紙種類の指定が無かった場合(S1801/NO)、センサ制御部123が、実施の形態1の図12または図14において説明した光量調整動作を実行して(S1802)、発光素子171の駆動電力を決定する(S1804)。その後、S1705と同様に、書込み制御部121が位置ずれ補正用マーク400の描画を開始し、位置ずれ補正動作が実行される(S1805)。
このように、図18の例においては、用紙種類が指定されていなかった場合、ディスプレイパネル24を介してユーザに用紙種類の指定を促すのではなく、実施の形態1において説明した光量調整動作が実行される。これにより、ユーザに用紙種類の入力の手間をかけさせることなく、好適な駆動電力を決定して位置ずれ補正動作を完了することが可能となる。
また、複合機1の仕様によっては、画像形成出力に際して、画像形成出力対象として、用紙が収容されたトレイを指定する場合もあり得る。この場合、用紙種類の情報としては、出力に用いる用紙が収容されたトレイを示す情報が用いられ、上述した駆動電力決定テーブルとしては、出力に用いるトレイと駆動電力とが関連付けられた情報が用いられる。
図19は、出力に用いるトレイと駆動電力とが関連付けられた駆動電力決定テーブルの例を示す図である。図19の例においては、用紙種類の替わりに、用紙が格納されたトレイを指定する番号が格納されている。上述した態様と同様に、図19に示す駆動電力決定テーブルは、ユーザによって予め生成され、センサ制御部123に記憶されている。
図20、図21は、画像形成出力に際して、用紙が収容されたトレイを指定する場合の光書き込み装置制御部120の動作を示すフローチャートであり、夫々図17、図18に対応する。図20、図21に夫々示すように、光書き込み装置制御部120は、位置ずれ補正動作を開始すると、ユーザによってトレイが指定されているか否か判断する(S2001、S2101)。
図20の態様においてトレイが指定されていない場合(S2001/NO)、光書き込み装置制御部120は、図17のS1702と同様に、トレイが指定されていない旨をエンジン制御部31に通知する(S2002)。他方、図21の態様においてトレイが指定されていない場合(S2101/NO)、センサ制御部123が、図18のS1802と同様に光量調整動作を実行する(S2102)。S2003〜S2005及びS2103〜S2105については、図17及び図18と同様に実行される。
このように、本実施形態に係る光書き込み装置111の場合、搬送された用紙を照射して反射光を測定することなく好適な駆動電力を決定することが可能であり、位置ずれ補正動作に際する光量調整に要する時間を短縮することができる。
1 複合機、
10 CPU、
11 RAM、
12 ROM、
13 エンジン、
14 HDD、
15 I/F、
16 LCD、
17 操作部、
18 バス、
20 コントローラ、
21 ADF、
22 スキャナユニット、
23 排紙トレイ、
24 ディスプレイパネル、
25 給紙テーブル、
26 プリントエンジン、
27 排紙トレイ、
28 ネットワークI/F、
30 主制御部、
31 エンジン制御部、
32 入出力制御部、
33 画像処理部、
34 操作表示制御部、
101 給紙トレイ、
102 給紙ローラ、
103 分離ローラ、
104 用紙、
106BK、106C、106M、106Y 画像形成部、
108 搬送ローラ、
109BK、109C、109M、109Y 感光体ドラム、
110BK 帯電器、
111光書き込み装置、
112BK、112C、112M、112Y 現像器、
113BK、113C、113M、113Y 除電器、
115BK、115C、115M、115Y 転写ローラ、
116 定着器、
117 パターン検知センサ、
120 光書き込み装置制御部、
121 書込み制御部、
122 カウント部、
123 センサ制御部、
124 補正値算出部、
125 基準値記憶部、
126 補正値記憶部、
170 センサ素子、
171 発光素子、
172 正反射光受光素子、
280 反射鏡、
281、281BK、281Y、281M、281C 光源装置、
282、282BK、282Y、282M、282C ミラー
283 水平同期検知センサ
400 位置ずれ補正用マーク、
401 位置ずれ補正用パターン列、
411 開始位置補正用パターン、
412 ドラム間隔補正用パターン、
413 副走査方向補正用パターン、
414 主走査方向補正用パターン
特開2008−299311号公報

Claims (16)

  1. 感光体上に静電潜像を書き込むために前記感光体に光ビームを照射する書込光源を備え、書き込まれた前記静電潜像に応じた画像を搬送手段により搬送される記録媒体上に形成する画像形成装置であって、
    前記搬送手段により搬送されている記録媒体を所定の発光強度により照射する発光手段と、
    前記記録媒体上に形成されている調整用画像に応じて変化する前記記録媒体からの反射光を検知し、検知された前記反射光の強度に対応した信号を出力する検知手段と、
    前記検知手段から出力された信号が所定の閾値へと変化したタイミングに基づいて前記書込光源を制御する書込制御手段とを備えるとともに、
    前記記録媒体の光沢度に関する情報を取得し、取得された前記光沢度に関する情報に応じて前記発光手段の発光強度を調整することにより、前記発光手段が前記記録媒体の無地の領域を照射している際に前記検知手段が出力する信号を所定の基準値に近付ける調整手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整手段は、搬送される前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させ、その反射光に基づいて前記光沢度に関する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体が収容される収容部の開閉の有無を検知する収容部開閉検知手段を更に含み、
    前記調整手段は、最後に前記発光手段の発光強度の調整を行った後、前記収容部の開閉が検知されている場合に前記発光手段の発光強度の調整を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記調整手段は、前記記録媒体の搬送が停止している間に、前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させ、その反射光に基づいて前記光沢度に関する情報を取得することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記発光手段に対向する位置に配置されている部品は、黒色またはそれに準ずる明度及び彩度の低い色で構成されており、
    前記記録媒体からの反射光に基づいて前記記録媒体が前記発光手段に対向する位置に到達したことを検知することにより、前記調整手段は、前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させることを特徴とする請求項2乃至4いずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記調整手段は、前記記録媒体の種類を示す情報に基づいて前記光沢度に関する情報を取得し、前記記録媒体の種類と前記発光手段の発光強度を調整するための調整値とが関連付けられた記録媒体種類テーブルに基づいて前記発光手段の発光強度を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記調整手段は、前記記録媒体の種類が指定されていない場合に、前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させ、その反射光に基づいて前記光沢度に関する情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記調整手段は、前記記録媒体の種類が指定されていない場合に、前記記録媒体の種類の指定を促すための信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 感光体上に静電潜像を書き込むために前記感光体に光ビームを照射する書込光源を備え、書き込まれた前記静電潜像に応じた画像を搬送手段により搬送される記録媒体上に形成する画像形成装置の制御方法であって、
    発光手段が、前記搬送手段により搬送されている記録媒体を所定の発光強度により照射し、
    検知手段が、前記記録媒体上に形成されている調整用画像に応じて変化する前記記録媒体からの反射光を検知し、検知された前記反射光の強度に対応した信号を出力し、
    書込制御手段が、前記検知手段から出力された信号が所定の閾値へと変化したタイミングに基づいて前記書込光源に前記光ビームを照射させるタイミングを制御し、
    調整手段が、前記記録媒体の光沢度に関する情報を取得し、取得された前記光沢度に関する情報に応じて前記発光手段の発光強度を調整することにより、前記発光手段が前記記録媒体の無地の領域を照射している際に前記検知手段が出力する信号を所定の基準値に近付ける調整手段を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  10. 前記調整手段が、搬送された前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させ、その反射光に基づいて前記光沢度に関する情報を取得することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の制御方法。
  11. 収容部開閉検知手段が、前記記録媒体が収容される収容部の開閉の有無を検知し、
    前記調整手段が、最後に前記発光手段の発光強度の調整を行った後、前記収容部の開閉が検知されている場合に前記発光手段の発光強度の調整を行うことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  12. 前記調整手段が、前記記録媒体の搬送が停止している間に、前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させ、その反射光に基づいて前記光沢度に関する情報を取得することを特徴とする請求項10または11に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. 前記記録媒体からの反射光に基づいて前記記録媒体が前記発光手段に対向する位置に到達したことが検知された場合に、前記調整手段が、前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させることを特徴とする請求項10乃至12いずれかに記載の画像形成装置の制御方法。
  14. 前記調整手段が、前記記録媒体の種類を示す情報に基づいて前記光沢度に関する情報を取得し、前記記録媒体の種類と前記発光手段の発光強度を調整するための調整値とが関連付けられた記録媒体種類テーブルに基づいて前記発光手段の発光強度を調整することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の制御方法。
  15. 前記調整手段が、前記記録媒体の種類が指定されていない場合に、前記記録媒体の無地の領域を前記所定の発光強度が徐々に変化するように前記発光手段を照射させ、その反射光に基づいて前記光沢度に関する情報を取得することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。
  16. 前記調整手段が、前記記録媒体の種類が指定されていない場合に、前記記録媒体の種類の指定を促すための信号を出力することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。
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