JP4713781B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4713781B2
JP4713781B2 JP2001228912A JP2001228912A JP4713781B2 JP 4713781 B2 JP4713781 B2 JP 4713781B2 JP 2001228912 A JP2001228912 A JP 2001228912A JP 2001228912 A JP2001228912 A JP 2001228912A JP 4713781 B2 JP4713781 B2 JP 4713781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
scanning direction
measurement
image forming
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001228912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003043772A (ja
Inventor
進 江戸
島田  昭
辰哉 杉田
輝章 三矢
裕之 馬淵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001228912A priority Critical patent/JP4713781B2/ja
Publication of JP2003043772A publication Critical patent/JP2003043772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4713781B2 publication Critical patent/JP4713781B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、特に、記録媒体や中間転写体などの画像担持体上の速度変動の影響を受けず、位置ずれを安定して測定可能な位置ずれ測定手段を備え、色ずれのない高品位画像を出力可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式で多色画像を得るには、異なった色の画像を各々形成し、それを記録媒体や中間転写体などの画像担持体上に重ね合わせる必要がある。美しい画像を得るには、各色のトナー像を精度良く重ね合わせることが重要である。
【0003】
そこで、従来から、記録媒体や中間転写体などの画像担持体上に各色の基準パターンを一定の間隔で形成し、CCDなどのセンサを用いてその間隔を測定し、露光装置や感光体駆動装置や画像担持体搬送装置を制御する方法が提案されている。この種の装置としては、特開平6−253151号公報に記載されているものなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は、画像位置ずれ量を測定するために、各色の基準パターン位置をセンサにより各々検知し、その時間間隔を測定し、得られた時間信号と画像担持体の移動速度とにより、各画像間のずれ量を計算していた。
【0005】
基準パターン検出精度は、少なくとも数十μmが要求されるので、センサとしては、解像度の高いCCDを用いる方法がある。解像度の低いフォトダイオードを用いる場合には、検出精度を確保するために、サンプリングして得たデータに重心法などの演算処理を施し、基準パターンの位置をより詳細に推定する方法もある。
【0006】
両方法とも、データを高速にサンプリングする必要があるとともに、演算装置および大容量のメモリが必要である。
【0007】
また、解像度の高いCCDを用いる方法では、CCD駆動のため回路が複雑となり、回路規模の増大を招く。
【0008】
解像度の低いフォトダイオードを用いる方法では、解像度が低いために、基準パターンが大型化し、画像担持体の移動速度の変動を受けやすくなる。この場合、複数のパターン間で時間間隔を測定しているので、測定値が画像担持体の移動速度の変動の影響を受け、誤差を生じてしまう。
【0009】
本発明の目的は、センサおよび周辺回路が簡単な構成で、画像担持体の速度変動の影響を受けず、位置ずれを安定して測定可能な位置ずれ測定手段を備え、色ずれのない高品位画像を出力可能な画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、互いに異なる色の画像を形成する画像形成部を複数有し、画像形成部で得られる複数の画像を重ね合わせ、画像担持体上に多色画像を得る画像形成装置において、画像担持体上に各色間の位置ずれに応じて色相または濃度が変化するような測定用基準パターンを形成する基準パターン形成手段と、対象物の色相または濃度を反射光または透過光により測定可能であって且つ発光部と受光部とを有する濃度測定手段と、濃度測定手段により測定された濃度値を各画像形成部への補正量に変換する濃度―補正量変換手段と、濃度―補正量変換手段から出力される補正量に応じて画像形成部の印写パラメータを個別に調整可能な印写パラメータ調整手段とを備え、基準パターン形成手段は、測定用基準パターンを少なくとも副走査方向のずれ量を検知するためのパターンを含むように形成し、画像担持体の移動方向に平行な方向に副走査方向前方端を一致させるように重ね合わせた測定用基準パターンと副走査方向後方端を一致させるように重ね合わせた他の測定用基準パターンとの2種類を組で用い、副走査方向のずれ量を検知するためのパターンは、画像形成装置の副走査方向の最大位置ずれ量をLmax,位置の基準となる位置基準画像の副走査方向長をLr,位置ずれの測定の対象となる測定対象画像の副走査方向長をLmとし、測定対象画像と位置基準画像は、副走査方向前方端または副走査方向後方端が一致するように重ね合わせて副走査方向に複数並べられ、ひとつの位置基準画像から次の位置基準画像までの距離をLbとし、濃度測定手段の測定範囲の直径をDsとするとき、Lm=Lb=Lmax,Lmax<Lr,Lr<Ds,Lr>Lmの関係を満たすようにする。
【0011】
互いに異なる色の画像を形成する画像形成部を複数有し、画像形成部で得られる複数の画像を重ね合わせ、画像担持体上に多色画像を得る画像形成装置において、画像担持体上に各色間の位置ずれに応じて色相または濃度が変化するような測定用基準パターンを形成する基準パターン形成手段と、対象物の色相または濃度を反射光または透過光により測定可能であって且つ発光部と受光部とを有する濃度測定手段と、濃度測定手段により測定された濃度値を各画像形成部への補正量に変換する濃度―補正量変換手段と、濃度―補正量変換手段から出力される補正量に応じて画像形成部の印写パラメータを個別に調整可能な印写パラメータ調整手段とを備え、基準パターン形成手段は、測定用基準パターンを少なくとも主走査方向のずれ量を検知するためのパターンを含むように形成し、画像担持体の移動方向に対して垂直な方向に平行な方向に主走査方向前方端を一致させるように重ね合わせた測定用基準パターンと主走査方向後方端を一致させるように重ね合わせた他の測定用基準パターンとの2種類を組で用い、主走査方向のずれ量を検知するためのパターンは、画像形成装置の主走査方向の最大位置ずれ量をWmax,位置の基準となる位置基準画像の主走査方向幅をWr,位置ずれの測定の対象となる測定対象画像の主走査方向幅をWmとし、測定対象画像と位置基準画像とは、主走査方向前方端または主走査方向後方端が一致するよう重ね合わせて主走査方向に複数並べられ、ひとつの位置基準画像から次の位置基準画像までの距離をWbとし、濃度測定手段の測定範囲の直径をDsとするとき、Wm=Wb=Wmax,Wmax<Wr,Wr<Ds,Wr>Wmの関係を満たすようにする。
【0012】
印写パラメータ調整手段は、印写パラメータの外部入力手段を備えることができる。
【0013】
いずれの場合も、基準パターン形成手段による測定用基準パターンの形成に先立って、画像形成部のトナー付着量制御を含む現像安定化制御を実行する現像安定化制御手段を備えることが望ましい。
【0014】
測定用基準パターンは、市松模様とすることができる。
【0015】
発光部を白色光源にしてもよい。
【0016】
発光部が赤色光源、緑色光源および青色光源を有するものにしてもよい。
【0017】
シアン色の測定対象画像を測定するときは赤色光源を使用し、マゼンタ色の測定対象画像を測定するときは緑色光源を使用し、イエロー色の測定対象画像を測定するときは青色光源を使用することにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜図17を参照して、本発明による位置ずれ測定手段を備え、色ずれのない高品位画像を出力可能な画像形成装置の実施形態を説明する。
【0019】
【実施形態1】
図1は、本発明による画像形成装置の実施形態1の系統構成を示すブロック図である。本実施形態1の画像形成装置は、各々ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの画像を形成する画像形成部8K,8C,8M,8Yを直列に並べたいわゆるタンデム型の構成となっている。
【0020】
図2は、ブラックの画像を形成する画像形成部8Kの構成の一例を示す模式図である。画像形成部8Kは、回転可能に支持した感光体ドラム1Kの周囲に、この感光体ドラム1Kの表面を帯電する帯電器2Kと、光ビームを走査して感光体ドラム1Kの表面を露光し静電潜像を形成する露光装置3Kと、感光体ドラム1Kの表面に形成された静電潜像を現像しトナーを付着させ可視(トナー)像を形成する現像装置4Kと、感光体ドラム1Kの表面に形成されたトナー像を記録用紙7に転写する転写器5Kと、転写後に用紙裏面の電荷を中和してすなわち除電して用紙を剥離しやすくする除電器10Kと、感光体ドラム1上に残留したトナーの付着力を弱め除去しやすくするためのプレチャージャ11Kと、残留するトナーを除去する感光体クリーナ6Kと、均一な帯電のために感光体ドラム1表面の残留電荷を除去する除電ランプ9Kとを備えている。
【0021】
他の画像形成部8C,8M,8Yも、画像形成部8Kと同様に構成されている。
【0022】
画像形成部は、ここに記述した構成には限定されない。例えば、露光装置3Kは、LEDアレイを用いてもよい。また、感光ドラム1Kは、ベルトでもよい。これらの構成の変更は、本発明の本質に何ら影響を与えない。
【0023】
図1における画像担持体としての記録用紙7は、例えば連続紙であり、定着器12に引っ張られ、矢印方向に搬送されている。
【0024】
各感光体ドラム1K〜1Yの表面に形成されたトナー像は、転写器5K〜5Yにより記録用紙7に順次転写され、定着器12により圧力と熱とを加えられ、永久画像となる。
【0025】
本明細書では、画像形成部8K,8C,8M,8Yおよび定着器12の部分を印写部32という。
【0026】
印写制御装置30は、印写部制御信号35により印写部32各部の動作タイミングなどを制御し、画像を形成するとともに、印写部パラメータ設定信号28により、印写部32各部のパラメータを調節する。
【0027】
一般に、印写部32および印写制御装置30をプリンタエンジン20という。
【0028】
本実施形態1の画像形成装置においては、印写部32および印写制御装置30からなるプリンタエンジン20に、反射濃度センサ13と画像位置合わせ制御装置31とを設置している。画像位置合わせ制御装置31は、印写制御装置30および反射濃度センサ13と各種の信号線で結ばれている。
【0029】
発光制御信号34は、反射濃度センサ13の発光部を制御する。反射光量信号33は、反射濃度センサ13で検出した反射光量に応じた電気信号である。
【0030】
画像位置合わせ制御実行指令36は、画像位置合わせ制御を実行する際に印写制御装置30に対して送信される指令である。
【0031】
画像データ37は、画像位置合わせ制御を実行する時に形成すべき基準パターンの画像データである。測定タイミング信号38は、印写制御装置30が基準パターンを形成した後、画像位置合わせ制御装置31に適切な測定タイミングを知らせる。
【0032】
補正情報信号39は、各色の画像位置ずれに対して、補正方向と量とを印写制御装置30に伝える。
【0033】
次に、反射濃度センサ13と画像位置合わせ制御装置31とについて、詳細に説明する。
【0034】
図3は、本実施形態1の画像形成装置で用いる反射濃度センサ13の構造を示す模式図である。
【0035】
反射濃度センサ13は、発光部14と受光部15とからなり、発光部14から測定対象に光を照射し、その反射光を受光部15が検出し、光量に応じた電圧を出力する。
【0036】
本実施形態1の画像形成装置において、発光部14は、白色発光LEDを使用している。発光部14の発光量は、LEDに流す電流の増減により調節可能である。受光部15は、フォトダイオードなどの光電変換素子を用いて実現できる。本実施形態1の画像形成装置でも、受光部15は、発光部14から射出される光の波長領域に感度を有するフォトダイオードを用いている。
【0037】
測定対象表面の法線方向に対する発光部14および受光部15の角度は、測定対象物の表面の光学的特性に応じて決定され、測定対象が鏡面に近く、鏡面反射成分を測定するような場合は、θ1=θ2に設定し、拡散が多く発生する場合は、θ1≠θ2に設定することが望ましい。
【0038】
本実施形態1の場合、測定対象となるのは、記録用紙と定着前の各色トナー像との組合せであり、両者とも表面に細かな凹凸を有するので、表面で反射した光は、拡散反射する。したがって、θ1≠θ2に設定した。
【0039】
反射濃度センサには、測定のために好ましい対象物との距離があり、この距離は、通常、数mm程度のものが多い。本実施形態1の反射濃度センサ13においても、同程度の距離である。
【0040】
発光部14から測定対象物上に投影される光ビームの直径をセンサスポット径Dsと定義する。本実施形態1の反射濃度センサ13において、センサスポット径Dsは、約5mmである。
【0041】
図4は、画像位置合わせ制御装置31の系統構成および機能を示すブロック図である。画像位置合わせ制御装置31は、画像位置合わせ制御に用いる各種基準パターンが記憶されているパターン記憶部53と、反射濃度センサ13の反射光量信号33を各制御対象装置の補正値に変換する反射光量−補正値変換部52と、これらを制御する画像位置合わせ制御装置制御部58を含んでいる。
【0042】
反射光量−補正値変換部52は、反射濃度センサ13の反射光量信号33を制御対象装置のパラメータへの補正値に変換する。
【0043】
本実施形態1の画像形成装置において、主走査方向位置合わせは、印写制御装置30が担当し、印写部パラメータ設定信号28を用いて、露光装置3Kに対する露光装置3C,3M,3Yの主走査開始位置を制御する。
【0044】
副走査方向位置合わせは、同じく、印写制御装置30が担当し、印写部パラメータ設定信号28を用いて、露光装置3Kに対する露光装置3C,3M,3Yの副走査開始位置を制御する。
【0045】
したがって、反射光量−補正値変換部52は、主走査方向の補正値が格納されている露光装置主走査補正値テーブル54と、副走査方向の補正値が格納されている露光装置副走査補正値テーブル55とに分かれている。
【0046】
画像位置合わせ制御装置31は、プリンタエンジン20の出力画像の画質を高画質かつ安定に保つため、周囲の環境変動,装置内の条件変化,所定枚数の印刷,ユーザからの指令など、所定の条件を満たしたとき、画像位置合わせ制御実行指令36を印写制御装置30に送信する。
【0047】
画像位置合わせ制御は、各色画像間の位置ずれを測定する画像位置ずれ量測定制御と、それを補正するずれ補正制御とからなる。
【0048】
印写制御装置30は、ジョブの切れ目などのタイミングに、通常の画像記録処理を一時中断し、画像位置合わせ制御装置31から送られてくる基準パターンデータ37に対応した画像の形成を開始する。
【0049】
図5は、画像位置合わせ制御処理のうちの画像位置ずれ量測定制御の動作を示すフローチャートである。
【0050】
この画像位置ずれ量測定制御においては、まず、発光量調整処理がなされる(S001)。発光量調整処理(S001)においては、反射濃度センサ13に電源が供給される。画像位置合わせ制御装置制御部58は、反射濃度センサ13の発光部14を所定の発光量で発光させ、そのときの記録用紙7からの反射光量信号33を取り込む。画像位置合わせ制御装置制御部58は、取り込んだ反射光量信号33が所定の値に近付くように発光制御信号34を調整していき、反射光量信号33が所定の範囲内に入ったとき、発光量調整を終了する。このときの発光制御信号34の値を発光条件としてメモリに記憶し、発光量調整処理(S001)を終了する。
【0051】
本実施形態1では、各モードの発光量を調整する基準として記録用紙7を用いたが、事前にトナー付着量制御などの画質安定化制御が実行されており、トナー付着量が安定している場合は、画像担持体上の画像の代わりに、ブラックのストライプ画像などの決まったパターンに対して校正する方法も考えられる。また、所定の反射率を有する校正板のようなものを配置し、この校正板を用いて発光量を調整してもよい。
【0052】
図5において、発光量調整処理(S001)が終わると、画像位置合わせ制御装置制御部31は、付着量チェック処理(S002)を実施する。画像位置ずれ量の測定において、いずれかの色のトナー付着量が不充分であると、反射濃度センサ13の発光部14から照射された光に対する吸収が不足となり、測定誤差を生じる。
【0053】
この付着量チェック処理は、この測定誤差を防止するため、各色のトナー付着量が不足していないかどうかをチェックする制御である。
【0054】
図6は、画像位置ずれ量測定処理の内の付着量チェック処理の手順を示すフローチャートである。付着量チェック処理に入ると、画像位置合わせ制御装置制御部58は、付着量チェック用パターン39をパターン記憶部53から読み出し、印写制御装置30に送信する。
【0055】
印写制御装置30は、付着量チェック用パターン39を形成するように、印写部32の各部を制御する(S101)。
【0056】
付着量チェック用パターン39は、一定の面積を有する単色のベタ画像である。本実施形態1では、この付着量チェック用パターン39は、長方形であり、その一辺の長さは、主走査方向に2Ds,副走査方向に4Dsに規定しており、それぞれ10mm,20mmである。
【0057】
本実施形態1の画像形成装置は、解像度600dpiであり、1ドットは約42μmであるから、各色の付着量チェック用パターン39の大きさは、主走査方向幅=238ドット、副走査方向長=476ドットとした。
【0058】
付着量チェック用パターン39が、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの順番に形成されると、印写制御装置30は、まず、ブラックの付着量チェック用パターン39Kを反射濃度センサ13で確実に測定できるタイミングに合わせて測定タイミング信号38を送出する。
【0059】
画像位置合わせ制御装置制御部58は、測定タイミング信号38に従って反射光量信号33を取り込み(S102)、PKとして記憶する(S103)。
【0060】
ここで、付着量チェック用パターン39の副走査方向長は、反射濃度センサ13のスポット径Dsよりも大きく形成されているので、測定値を安定させるために、パターン39Kが通り過ぎるまでの間に複数回、反射光量信号33を取り込み、その平均値を求めるのが望ましい。
【0061】
この取り込み周期は、単に付着量チェック用パターン39(記録用紙7)の移動速度,副走査方向長,画像位置ずれ測定装置制御部58の性能に応じて決定する値であり、この周期自体に特別な意味はない。
【0062】
以下、ブラックと同様に、シアンの付着量チェック用パターン39Cも測定し(S104)、PCとして記憶する(S105)。
【0063】
以下、マゼンタ,イエローに対しても同様に測定し、各々PM,PYとして記憶する。
【0064】
図7は、用紙上の黒トナー像とシアントナー像のトナー付着量(mg/cm)に対する反射濃度センサ13の反射光量信号33の特性を示す図である。
【0065】
発光部14は、白色発光しているので、ブラックのトナー像に対しては、トナー付着量の増加に伴って、出力は急峻に減少し、ある付着量以上で飽和する特性を示す。
【0066】
他のカラートナー像に対しては、一部の波長の光のみが吸収されるので、反射光量信号33は減少しながら、ブラックよりも高い出力で飽和する。
【0067】
図7には、カラー特性の一例としてシアンの場合を描いてあるが、マゼンタ,イエローに対しても同様の特性を示す。これらの特性より、前記PK,PC,PM,PYがそれぞれの飽和値に近ければ、付着量は十分であると判断し、トナー付着量チェック処理は、終了である。
【0068】
発光部14の発光波長の影響などで、この特性が各色でばらつく場合には、各々の色に対する飽和値を記憶しておく必要がある。
【0069】
もし、いずれか一色でも付着量が不充分である場合には、精度の良い位置ずれ測定を実行できないので、画像位置ずれ制御装置制御部58は、制御動作を中断し、印写制御装置30に対して、トナー付着量を高濃度にするように要求するなどの処置を取る。
【0070】
このトナー付着量チェック処理は、画像位置合わせ制御に先立って、トナー付着量の安定化制御がなされており、各色のトナーの付着量が十分であることが確実な場合には、省略することもできる。
【0071】
また、十分な付着量を確保するため、制御可能な範囲で画像形成条件をトナー付着量が大きくなるように設定し、簡易に省略する方法も考えられる。
【0072】
画像位置ずれ測定処理(図5)において、発光量調整処理(S001)とトナー付着量チェック処理(S002)が終了すると、制御装置30は、各色の画像位置ずれ量を測定する(S003〜S005)。
【0073】
位置ずれ量を測定するためには、位置ずれの基準が必要である。そこで、本実施形態1では、画像位置の基準をブラック画像位置とし、これに対する各色のずれ量を測定することにした。この場合、組合せとしては、ブラック−シアン(K−C),ブラック−マゼンタ(K−M),ブラック−イエロー(K−Y)の3組となる。
【0074】
副走査方向位置ずれ量測定に用いる基準パターン40および主走査方向位置ずれ量測定に用いる基準パターン41について、図8〜図13を用いて説明する。
【0075】
図8は、画像位置ずれ量測定処理中に形成される基準パターン群を上から見た図である。
【0076】
記録用紙7は、矢印方向に搬送されており、この先に定着器12がある。装置中心からオフセットした位置に反射濃度センサ13が設置されており、各パターンは、反射濃度センサ13の真下を通るような位置に形成される。
【0077】
基準パターン40は、副走査方向の画像位置ずれを測定するための基準パターンであり、他の基準パターン41は、主走査方向の画像位置ずれを測定するための基準パターンである。
【0078】
これらのパターンひとつの大きさは、前述の付着量チェックパターン39と同一であって、主走査方向幅W=238ドット,副走査方向長L=476ドットである。
【0079】
それぞれのパターンについて、パターンの構成を詳細に説明する。
【0080】
図9は、図8において基準パターン群を一点鎖線A−A断面から見たときの40A−K−Cと40B−K−Cの一部を示す図である。図9(a)には、40A−K−Cの断面を示し、図9(b)には、同じく40B−K−Cの断面を示す。
【0081】
図9(a),(b)において、記録用紙7は、矢印方向に搬送されており、用紙が搬送される方向(図中矢印方向)を前方とする。図9(a),(b)には、位置基準画像60と、測定対象画像61とが示されており、K−Cパターンの場合、ブラックが位置基準画像60、シアンが測定対象画像61である。
【0082】
同様に、K−Mパターンでは、ブラックを位置基準画像60、マゼンタを測定対象画像61であり、K−Yパターンでは、ブラックを位置基準画像60、イエローを測定対象画像61である。
【0083】
図9(a)は、両パターンの前方端を一致させるように、位置基準画像60の上にそれよりも副走査方向長の小さな測定対象画像61を重ねたパターンであり、特に構成色を規定しない場合、単に基準パターン40Aと呼ぶ。
【0084】
同様に,図9(b)は、両パターンの後方端を一致させるように、位置基準画像60の上に測定対象画像61を重ねたパターンであり、特に構成色を規定しない場合、基準パターン40Bと呼ぶ。
【0085】
本実施形態1の装置では、最上流の画像形成部は、ブラック画像形成部8Kであるため、いずれのパターンにおいても、ブラックの位置基準画像60の上に、各色の測定対象画像61が重なっている状態になる。
【0086】
図10は、基準パターン40Aの各部の寸法を示す図である。図10(a)は、基準パターン40Aの一部を上面から見た図であり、図10(b)は、位置基準画像60のみを分離して描いた図である。同様に図10(c)は、測定対象画像61のみを分離した図である。
【0087】
ここで、位置基準画像60の副走査方向長をLr,測定対象画像61の副走査方向長をLm,ひとつの位置基準画像から次の位置基準画像までの距離をLbとする。
【0088】
また、本実施形態1の装置における未制御時の副走査方向の最大位置ずれ量をLmax,前述した反射濃度センサ13のスポット径をDsと定義すると、基準パターン40Aは、Lm=Lb=Lmax,Lmax<Lr,Lr<Ds,Ds<Wの関係を満たすよう構成されている。
【0089】
本実施形態1の画像形成装置は、前述したように解像度600dpiであり、Lmaxの値としては、200μm程度が見込まれている。このため、Lmaxは、5ドットとし、Lrは、8ドットに設定した。基準パターン40Bも、重ね合わせ位置の違いだけで、寸法はまったく同一である。
【0090】
このようなパターンを反射濃度センサ13で測定した場合、発光部14から射出された白色光は、複数のブラックの位置基準画像,複数の測定対象画像61,記録用紙7に照射される。
【0091】
ブラックトナー像は、ほぼ全ての波長の光を吸収するために、反射は起こらない。カラートナー像は、一部の波長の光を吸収し、残りは反射する性質を持つ。また、カラートナー像を通り抜けた光は、その下のブラックトナー像で吸収されるので、カラートナー像に照射された白色光の一部分のみが反射されることになる。これに対して、記録用紙7は、ほぼ全ての波長の光を拡散反射する。このため、反射濃度センサ13の受光部15に入射する反射光の成分としては、用紙表面からの反射光成分が支配的となる。
【0092】
このような基準パターン40において、位置ずれが発生した場合について図11および図12を用いて説明する。
【0093】
図11は、測定対象画像61が位置基準画像60に対して前方にずれた場合を示す図である。図11(a)は、基準パターン40Aに、図11(b)は、基準パターン40Bに対応している。
【0094】
測定対象画像61が位置基準画像60に対して前方にずれた場合、前方端を合わせるように形成した基準パターン40Aの方は、測定対象画像61が用紙部にはみ出してしまう。
【0095】
このような状態になると、白色光を良く反射する用紙部の面積が減少し、反射濃度センサ13の反射光量信号33は、減少する。
【0096】
これに対し、基準パターン40Bの方は、位置基準画像60上に留まり、用紙部にはみ出すことはなく、反射光量信号33は、画像ずれがない場合と同じである。
【0097】
したがって、基準パターン40Bに対する反射光量信号33は、画像ずれ量がない時と同じであるのに対し、基準パターン40Aに対しては、反射光量信号33が減少する。
【0098】
図12は、同様に、測定対象画像61が位置基準画像60に対して後方にずれた場合を示す図である。図12(a)は、基準パターン40Aに、図12(b)は、基準パターン40Bに対応している。
【0099】
測定対象画像61が位置基準画像60に対して後方にずれた場合、図12からわかるように、反射光強度信号33は、基準パターン40Aに対しては、画像ずれ量がない時と同じであるのに対し、基準パターン40Bに対しては、減少する。
【0100】
すなわち、基準パターン40A,Bを反射濃度センサ13を用いて測定すると、測定対象画像61の位置基準画像60に対する副走査方向のずれ方向と量が判別でき、さらに、反射濃度を測定しているので、記録用紙7の搬送速度の変動が起きたとしても、測定値に誤差を生じない。
【0101】
ただし、本実施形態1では、位置基準画像60の副走査方向長Lrから測定対象画像61の副走査方向長Lmを引いた値が、最大ずれ量Lmaxよりも小さく設定されているため、画像ずれ量がLmaxに近い場合、基準パターン40A,Bとも出力が減少する。これに対しては、両者のうち、出力がより小さい方を選べばよい。
【0102】
この現象を避けるには、基準パターンにおいて、Lr−Lm>Lmaxの条件を満たすようにしておけばよい。
【0103】
しかし、本実施形態1では、Lrを小さくして、反射濃度センサ13の測定スポットDs内になるべく多くの本数のストライプを入れるために、この値とした。
【0104】
次に、主走査方向の位置ずれ量を測定するための基準パターン41について説明する。
【0105】
主走査方向基準パターン41は、副走査方向基準パターン40を90°回転させたパターンとなっている。
【0106】
図13は、主走査方向位置ずれ量測定基準パターン41を示す図である。図13(a),(b)は、基準パターン41の一部を上面から見た図であり、パターンの移動方向は、図中に矢印で示した方向である。図13(c)は、図13(a)を一点鎖線B−B断面から見た断面図である。
【0107】
図13には、位置基準画像62と、測定対象画像63とが示されている。K−Cパターンの場合、ブラックが位置基準画像62、シアンが測定対象画像63である。同様に、K−Mパターンでは、ブラックを位置基準画像62、マゼンタを測定対象画像63であり、K−Yパターンでは、ブラックを位置基準画像62、イエローを測定対象画像63である。
【0108】
図13(a)は、主走査方向幅Wrの位置基準画像62の上に、左端をそろえるように位置基準画像62が重ねられており、これは、基準パターン41Aに対応する。図13(b)は、位置基準画像62の上に、右端をそろえるように、位置基準画像62が重ねられており、これは、基準パターン41Bに対応する。
【0109】
ここで、主走査方向最大ずれ量をWmax,位置基準画像62の主走査方向幅をWr,測定対象画像63の主走査方向幅をWm,両画像間の距離をWbとする。
【0110】
本実施形態1の装置では、Wmaxは、Lmaxとほぼ同じであるため、主走査方向基準パターン41は、副走査方向基準パターン40を90°回転させただけで、各部の寸法は、同じに設定する。したがって、Wm,Wbは5ドットであり、Wrは8ドットである。
【0111】
主走査方向の画像位置ずれが起こり、測定対象画像63が位置基準画像62に対して左にずれた場合は、基準パターン41Aのみ、逆にずれた場合は、基準パターン41Bのみに対する反射光量信号33が減少することになる。
【0112】
図14は、画像位置合わせ制御のうちシアン位置ずれ測定制御(S003)の手順を示すフローチャートである。以上説明した基準パターン40,41を使用して、画像位置合わせ制御を実行する。
【0113】
画像位置合わせ制御装置制御部58は、シアンの副走査方向位置ずれを測定するための副走査方向基準パターン40A−K−C,40B−K−Cと主走査方向ずれ量を測定するための主走査方向基準パターン41A−K−C,41B−K−Cのパターンデータとをパターン記憶部53より読み出し、印写制御装置32に送信する。
【0114】
印写制御装置32は、これらのパターンを形成するよう、印写部32を制御する(S201,S202)。
【0115】
その後、画像位置合わせ制御装置制御部58は、測定タイミング信号38に従って、反射光量信号33を取り込み(S203)、変数SCAに記憶する(S204)。以下同様に、各パターンに対し、測定,記憶を繰り返し、シアン位置ずれ測定は終了となる。
【0116】
以下、マゼンタ(S004),イエロー(S005)の位置ずれ測定を同様に実行し、画像位置ずれ量測定処理が終了し、ずれ補正制御に移行する。
【0117】
図14に示した一連の制御により、シアンに対する画像位置ずれ量情報であるSCA,SCB,MCA,MCBの4つの値が得られた。
【0118】
画像位置合わせ制御装置31の画像位置合わせ制御装置制御部58は、副走査方向の位置ずれ方向と量を判断するために、SCAとSCBの大小を比較する。
【0119】
前述の理由により、位置ずれがある場合、どちらかの値の方が小さいはずであり、SCAとSCBのうち、SCAの方が小さければ、ずれ方向は前方であり、SCBの方が小さければずれ方向は後方である。
【0120】
画像位置合わせ制御装置制御部58は、こうしてずれの方向を判断するとともに、小さい方の値を反射光量−補正値変換部52内の露光装置副走査補正値テーブル55に送る。
【0121】
露光装置副走査補正値テーブル55は、シアン画像形成部8C内の露光装置3Cの副走査書き出し位置への補正値を求めるルックアップテーブル(LUT)である。
【0122】
図15は、反射濃度センサ13の反射光量信号に対する位置ずれ量を示すグラフである。本実施形態1の画像形成装置の場合は、図15に示した関係から、反射濃度センサ13の反射光量信号33と画像ずれ量は等価であるので、複雑な演算をすることなく、反射光量信号33を補正値に変換できる。
【0123】
ただし、発光部15の発光波長や、使用しているトナーなどの関係上、図15に示した特性が、各色に対して異なることが考えられる。このような場合は、各々に対応する複数のルックアップテーブル(LUT)により、反射光量−補正値変換部52を構成すればよい。
【0124】
同様に、主走査方向の位置ずれ方向と量を判断するために、MCAとMCBの大小を比較する。MCAの方が小さければ、ずれ方向は左であり、MCBの方が小さければずれ方向は右である。
【0125】
こうしてずれの方向を判断するとともに、小さい方の値を反射光量−補正値変換部52内の露光装置主走査補正値テーブル54に送り、露光装置3Cの主走査書き出し位置への補正値に変換する。
【0126】
マゼンタ,イエローについても、同様に処理すると、シアン,マゼンタ,イエロー各色のブラックに対する主走査および副走査方向の補正値が求められる。
【0127】
画像位置合わせ制御装置制御部58は、補正対象色の補正の方向および量を補正情報信号39として、印写制御装置30に送信する。
【0128】
印写制御装置30は、印写部パラメータ信号28により、各露光装置3K〜3Cにこれらの情報を伝え、位置ずれ量を最小とするように、露光装置3K〜3Yの主走査書き出し位置および副走査書き出し位置を設定し、画像位置合わせ制御が終了する。
【0129】
ここで、画像位置合わせのための制御パラメータは、この2つに限らない。画像位置合わせのための制御パラメータは、装置の構成に応じて決定されるべきであり、例えば、感光体ドラム1K〜1Yの回転速度制御などが考えられる。
【0130】
本実施形態1の画像形成装置は、連続紙を記録用紙7に用いていたが、もちろんカット紙を使用してもよい。
【0131】
本実施形態1では、定着前のトナー像について測定したが、これは、定着後でも可能である。
【0132】
ただし、定着後の画像に対しては、表面光沢などの影響に注意が必要である。
【0133】
また、反射濃度センサ13を持たないような画像形成装置に対しては、装置の操作者または保守員が手動で制御装置30の印写部パラメータ設定信号を調整して、記録用紙上に定着された位置ずれ測定用基準パターン40,41を補正することも考えられる。
【0134】
このような場合は、印写制御部30には、タッチパネルやスイッチなどの外部入力手段が必要となる。
【0135】
このような場合の副走査方向位置合わせとしては、測定対象パターン61の副走査書き出し位置を少しずつ変えた画像を多数印刷し、どの画像が良いかユーザまたは保守員が外部入力手段から入力することにより、印写制御部30がそれに応じて印写部パラメータ設定信号28を調整し、位置合わせをすることも考えられる。
【0136】
主走査方向に対しても同様である。
【0137】
人間の目は、明度や濃度の変動に対しては、敏感であるので、ルーペなどを用いることなく、高精度の位置合わせが可能である。
【0138】
画像記録装置の形態によっては、中間転写ベルトや用紙搬送ベルト(以下、単にベルトと呼ぶ)を有するものもある。
【0139】
このような画像形成装置においては、色ずれ測定のための基準パターンは、用紙上に形成される他、ベルト上に形成されることも考えられる。この場合は、ベルトの色や表面の形状に応じて、使用する光学式センサや基準パターンの構成をアレンジして測定すればよい。
【0140】
一例として、ベルト表面が滑らかであり、鏡面反射成分が強い場合について簡単に説明する。この場合は、用いる反射濃度センサ13は、図4で説明したものと同一であり、また、基準パターン40、41は、パターンの下地としての記録用紙とベルトとの違いがあるだけで、図9〜図13で説明したパターンと同一でよい。
【0141】
図9を再度用いて説明する。ただし、この場合、パターン形成下地すなわち画像担持体は、記録用紙ではなく、ベルトである。
【0142】
図9のようなパターンを反射濃度センサ13で測定した場合、発光部14から発せられた白色光は、ブラックの位置基準画像60,各色の測定対象画像61,ベルト上に照射される。
【0143】
ブラックトナー像は、ほぼ全ての波長の光を吸収するため、反射は、起こらない。カラートナー像は、一部の波長の光を吸収し、後は反射する性質を持つ。
【0144】
また、カラートナー像を通り抜けた光は、その下のブラックトナー像で吸収されるため、カラートナー像に照射された白色光の一部分のみが反射されることになる。
【0145】
これに対し、ベルトは、その色に応じて一部の波長の光を吸収し、残りの波長の光を鏡面反射する。
【0146】
このため、画像位置ずれがない場合、図9のようなパターンでは、拡散反射光をほとんど生じない。
【0147】
これに対して、画像位置ずれにより測定対象画像であるカラートナー像が、ベルト上にせり出してくるに従って、カラートナーを通り抜けた光が、ベルト上で反射し、カラートナー像で拡散されるため、拡散反射光量が増加する特性を示す。 この拡散反射光量を測定すると、画像位置ずれ量を計測できる。
【0148】
または、ベルト上に白色塗装部を設け、この上に基準パターンを形成することも考えられる。
【0149】
さらに、ベルトが透明な場合は、透過型の濃度センサを用いてもよい。
【0150】
これまでは、フルカラーの画像形成装置について説明してきたが、本発明は、2色カラーの画像形成装置やマルチカラーの画像形成装置に対しても、もちろん適用できる。
【0151】
【実施形態2】
図16は、反射濃度センサ13の実施形態の構造を示す模式図である。
反射濃度センサ13は、発光部14と受光部15からなり、発光部14により測定対象に光を照射し、その反射光を受光部15が検出し、その光量に応じた電圧を出力するようになっている。
【0152】
本実施形態2の画像形成装置においては、発光部14は、赤色LED13R,緑色LED13G,青色LED13Bの3色のLEDが1パッケージに収められたRGB−LEDを使用している。
【0153】
これらのLEDの光量は、各LEDに流す発光電流により調節可能である。
【0154】
本実施形態2の多色画像形成装置は、フルカラーの多色画像形成装置であり、使用する色は、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの4色である。
【0155】
測定対象となるのは、定着前の用紙上トナー像であり、このような未定着のトナー像の表面は、細かな凹凸を有し、正反射をほとんど生じない。
【0156】
さらに各色について見てみると、ブラックは、ほぼ全ての波長の光を吸収し、反射を生じない。
【0157】
シアンのトナー像は、赤色領域の光を良く吸収し、他の波長の光は、拡散反射させる性質がある。
【0158】
同様に、マゼンタのトナー像は、緑色領域の光をを良く吸収し、イエローのトナー像は、青色領域の光を良く吸収し、他の波長の光は、拡散反射させる。
【0159】
画像位置ずれ量の測定制御処理を実行する場合、精度良く画像位置ずれを測定するためには、反射濃度センサ13の出力特性は、測定下地である記録用紙とトナー像との間のコントラストができるだけ大きいことが望ましい。
【0160】
例えば、赤色光は、ブラックトナー像とシアントナー像には、ほぼ全吸収され、記録用紙上では、反射されるため、記録用紙上のK−Cパターンを測定するのに都合がよい。
【0161】
このため、K−Cの組合せパターンを測定する際には、発光部14は、赤色LED14Rのみを発光させ、このような状態をK−C測定モードとする。同様の理由により、K−Mの組合せには、緑色LED14Gのみを発光させ、K−Yの組合せには、青色LED14Bのみを発光させ、各々、K−M測定モード,K−Y測定モードと呼ぶ。
【0162】
その他、受光部15や、発光部14と受光部15との角度などの条件は、図4に示した光学式センサと同様である。
【0163】
このようにすると、画像位置合わせ制御装置31は、画像位置ずれ量測定制御において、被測定パターンに応じて反射濃度センサ13の測定モードを切り替えると、測定精度を高めることができる。
【0164】
また、白色光源と、各色の光学フィルタを装着した3つの受光部を用いて、反射濃度センサ13を構成しても、同様の効果が得られる。
【0165】
【実施形態3】
図17は、副走査方向位置ずれ量測定用基準パターン40の別のパターン構成を説明する図である。図17は、主走査方向幅Wr,副走査方向長Lrで構成されている市松模様の位置基準画像60の上に、主走査方向幅Wm,副走査方向長Lmの測定対象画像61を、前方端をそろえるようにして重ね合わせた測定用基準パターン40Aを示す図である。
【0166】
このようなパターンは、画像の移動に伴うセンサ出力変動が小さいという利点がある。
【0167】
一方、主走査方向にずれても出力が減少してしまうので、主走査方向の位置合わせ制御をした後に副走査方向の位置合わせ制御をするか、測定対象画像61の主走査方向幅Wmを位置基準画像60の主走査方向幅Wrよりも小さく設定して、はみ出さないようにするなどの対策が必要となる。
【0168】
【発明の効果】
本発明によれば、各色間の位置ずれに応じて、色相または濃度が変化するような測定用基準パターンを画像担持体上に形成するので、画像位置ずれを把握しやすい。
【0169】
その際に、対象物の色相または濃度を測定可能な濃度測定手段を用いて画像位置ずれ量を測定する濃度測定手段と、各色画像形成部の印写パラメータを個別に調整可能な印写パラメータ調整手段と、前記濃度測定手段により測定された濃度値を各画像形成部への補正量に変換する濃度―補正量変換手段を有し、前記印写パラメータ調整手段は、濃度―補正量変換手段から出力される補正量に応じて印写パラメータを設定するよう構成したので、センサ,周辺回路とも簡単な構成で、画像担持体の速度変動の影響を受けず、位置ずれを安定して測定できる。
【0170】
その結果、画像位置ずれのない高画質な画像形成装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の実施形態1の系統構成を示すブロック図である。
【図2】ブラックの画像を形成する画像形成部8Kの構成の一例を示す模式図である。
【図3】実施形態1の画像形成装置で用いる反射濃度センサ13の構造を示す模式図である。
【図4】画像位置合わせ制御装置31の系統構成および機能を示すブロック図である。
【図5】画像位置合わせ制御処理のうちの画像位置ずれ量測定制御の動作を示すフローチャートである。
【図6】画像位置ずれ量測定処理の内の付着量チェック処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】用紙上の黒トナー像とシアントナー像のトナー付着量に対する反射濃度センサ13の反射光量信号33の特性を示す図である。
【図8】画像位置ずれ量測定処理中に形成される基準パターン群を上から見た図である。
【図9】図8において基準パターン群を一点鎖線A−A断面から見たときの40A−K−Cと40B−K−Cの一部を示す図である。
【図10】副走査方向位置ずれ量測定用基準パターン40のパターン構成を説明する図である。
【図11】測定対象画像61が位置基準画像60に対して前方にずれた場合を示す図である。
【図12】測定対象画像61が位置基準画像60に対して後方にずれた場合を示す図である。
【図13】主走査方向位置ずれ量測定用基準パターン41のパターン構成を説明する図である。
【図14】画像位置ずれ量測定制御のうちシアンの位置ずれ量測定制御手順を示すフローチャートである。
【図15】反射濃度センサ13の反射光量信号に対する位置ずれ量を示すグラフである。
【図16】反射濃度センサ13の実施形態の構造を示す模式図である。
【図17】副走査方向位置ずれ量測定用基準パターン40の別のパターン構成を説明する図である。
【符号の説明】
C シアン
K ブラック
M マゼンタ
Y イエロー
1 感光体
2 帯電器
3 露光装置
4 現像機
5 転写器
6 感光体クリーナ
7 記録用紙
8 画像形成部
9 除電ランプ
10 用紙除電器
11 プリチャージャ
12 定着部
13 反射濃度センサ
14 発光部
15 受光部
20 プリンタエンジン
28 印写部パラメータ設定信号
30 印写制御装置
31 画像位置合わせ制御装置
32 印写部
33 反射光量信号
34 発光制御信号
35 印写部制御信号
36 画像位置合わせ制御実行指令
37 基準パターンデータ
38 測定タイミング信号
39 補正情報信号
40 副走査方向画像位置ずれ量測定用基準パターン
41 主走査方向画像位置ずれ量測定用基準パターン
52 反射光量−補正値変換部
53 基準パターン記憶部
54 露光装置主走査補正値テーブル
55 露光装置副走査補正値テーブル
58 画像位置合わせ制御装置制御部
60 位置基準画像
61 測定対象画像
63 位置基準画像

Claims (8)

  1. 互いに異なる色の画像を形成する画像形成部を複数有し、前記画像形成部で得られる複数の画像を重ね合わせ、画像担持体上に多色画像を得る画像形成装置において、
    前記画像担持体上に各色間の位置ずれに応じて色相または濃度が変化するような測定用基準パターンを形成する基準パターン形成手段と、対象物の色相または濃度を反射光または透過光により測定可能であって且つ発光部と受光部とを有する濃度測定手段と、前記濃度測定手段により測定された濃度値を各画像形成部への補正量に変換する濃度―補正量変換手段と、濃度―補正量変換手段から出力される補正量に応じて前記画像形成部の印写パラメータを個別に調整可能な印写パラメータ調整手段とを備え、
    前記基準パターン形成手段は、前記測定用基準パターンを少なくとも副走査方向のずれ量を検知するためのパターンを含むように形成し、前記画像担持体の移動方向に平行な方向に副走査方向前方端を一致させるように重ね合わせた測定用基準パターンと副走査方向後方端を一致させるように重ね合わせた他の測定用基準パターンとの2種類を組で用い、
    前記副走査方向のずれ量を検知するためのパターンは、画像形成装置の副走査方向の最大位置ずれ量をLmax,位置の基準となる位置基準画像の副走査方向長をLr,位置ずれの測定の対象となる測定対象画像の副走査方向長をLmとし、前記測定対象画像と前記位置基準画像は、副走査方向前方端または副走査方向後方端が一致するように重ね合わせて副走査方向に複数並べられ、ひとつの位置基準画像から次の位置基準画像までの距離をLbとし、前記濃度測定手段の測定範囲の直径をDsとするとき、Lm=Lb=Lmax,Lmax<Lr,Lr<Ds,Lr>Lmの関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 互いに異なる色の画像を形成する画像形成部を複数有し、前記画像形成部で得られる複数の画像を重ね合わせ、画像担持体上に多色画像を得る画像形成装置において、
    前記画像担持体上に各色間の位置ずれに応じて色相または濃度が変化するような測定用基準パターンを形成する基準パターン形成手段と、対象物の色相または濃度を反射光または透過光により測定可能であって且つ発光部と受光部とを有する濃度測定手段と、前記濃度測定手段により測定された濃度値を各画像形成部への補正量に変換する濃度―補正量変換手段と、濃度―補正量変換手段から出力される補正量に応じて前記画像形成部の印写パラメータを個別に調整可能な印写パラメータ調整手段とを備え、
    前記基準パターン形成手段は、前記測定用基準パターンを少なくとも主走査方向のずれ量を検知するためのパターンを含むように形成し、前記画像担持体の移動方向に対して垂直な方向と平行な方向に主走査方向前方端を一致させるように重ね合わせた測定用基準パターンと主走査方向後方端を一致させるように重ね合わせた他の測定用基準パターンとの2種類を組で用い、
    前記主走査方向のずれ量を検知するためのパターンは、画像形成装置の主走査方向の最大位置ずれ量をWmax,位置の基準となる位置基準画像の主走査方向幅をWr,位置ずれの測定の対象となる測定対象画像の主走査方向幅をWmとし、前記測定対象画像と前記位置基準画像とは、主走査方向前方端または主走査方向後方端が一致するよう重ね合わせて主走査方向に複数並べられ、ひとつの位置基準画像から次の位置基準画像までの距離をWbとし、前記濃度測定手段の測定範囲の直径をDsとするとき、Wm=Wb=Wmax,Wmax<Wr,Wr<Ds,Wr>Wmの関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記印写パラメータ調整手段が、印写パラメータの外部入力手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記基準パターン形成手段による前記測定用基準パターンの形成に先立って、画像形成部のトナー付着量制御を含む現像安定化制御を実行する現像安定化制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記測定用基準パターンが、市松模様であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記発光部が白色光源であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記発光部が赤色光源、緑色光源および青色光源を有するものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、シアン色の測定対象画像を測定するときは前記赤色光源を使用し、マゼンタ色の測定対象画像を測定するときは前記緑色光源を使用し、イエロー色の測定対象画像を測定するときは前記青色光源を使用することを特徴とする画像形成装置。
JP2001228912A 2001-07-30 2001-07-30 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4713781B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001228912A JP4713781B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001228912A JP4713781B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003043772A JP2003043772A (ja) 2003-02-14
JP4713781B2 true JP4713781B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=19061338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001228912A Expired - Fee Related JP4713781B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4713781B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3933074B2 (ja) * 2003-03-26 2007-06-20 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 連続紙プリンタ
US7509621B2 (en) * 2005-01-03 2009-03-24 Synopsys, Inc. Method and apparatus for placing assist features by identifying locations of constructive and destructive interference
JP4485961B2 (ja) * 2005-01-07 2010-06-23 株式会社リコー 光量調整装置、色ずれ量検出装置及び画像形成装置
US7894109B2 (en) * 2006-08-01 2011-02-22 Xerox Corporation System and method for characterizing spatial variance of color separation misregistration
JP4975684B2 (ja) * 2008-06-13 2012-07-11 シャープ株式会社 画像の位置ずれ検査シート作成装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5321965B2 (ja) * 2008-09-11 2013-10-23 株式会社リコー 画像形成装置
JP5494189B2 (ja) 2010-04-28 2014-05-14 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP7317594B2 (ja) * 2019-06-28 2023-07-31 キヤノン株式会社 画像形成装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06238954A (ja) * 1993-02-15 1994-08-30 Tokyo Electric Co Ltd 画像形成装置
JPH09304992A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Casio Electron Mfg Co Ltd カラー画像形成位置調整装置、及びその調整方法
JPH11202589A (ja) * 1998-01-14 1999-07-30 Sharp Corp 画像形成装置
JP2000075593A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Fuji Xerox Co Ltd 多色画像形成装置
JP2000081744A (ja) * 1998-09-07 2000-03-21 Sharp Corp 画像形成装置
JP2001134041A (ja) * 1999-08-20 2001-05-18 Oki Data Corp 画像記録装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06238954A (ja) * 1993-02-15 1994-08-30 Tokyo Electric Co Ltd 画像形成装置
JPH09304992A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Casio Electron Mfg Co Ltd カラー画像形成位置調整装置、及びその調整方法
JPH11202589A (ja) * 1998-01-14 1999-07-30 Sharp Corp 画像形成装置
JP2000075593A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Fuji Xerox Co Ltd 多色画像形成装置
JP2000081744A (ja) * 1998-09-07 2000-03-21 Sharp Corp 画像形成装置
JP2001134041A (ja) * 1999-08-20 2001-05-18 Oki Data Corp 画像記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003043772A (ja) 2003-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7443535B2 (en) Misalignment correction pattern formation method and misalignment correction method
US7055928B2 (en) Alignment pattern detecting sensor, method of determining acceptance width of the alignment pattern detecting sensor, method of forming alignment pattern, and image forming apparatus
JP4944321B2 (ja) カラー画像形成装置
US9188530B2 (en) Sensor and image-forming apparatus
US9116489B2 (en) Image forming apparatus for storing sampling values and method therefor
JP2006251686A (ja) 画像形成装置
JP2005127792A (ja) フォトセンサ装置
US20090154944A1 (en) Image forming apparatus and method of controlling the same
JP4713781B2 (ja) 画像形成装置
JP2007156159A (ja) 色ずれ検出センサ及び色ずれ検出装置
JP4402509B2 (ja) 画像形成装置
JP6370091B2 (ja) 画像形成装置及び検知装置
US20040208663A1 (en) Image forming apparatus
US8078076B2 (en) Image forming apparatus that controls width of correction pattern
JP4280591B2 (ja) 光学センサの制御方法及び制御装置
JP3711644B2 (ja) 画像形成装置
JP5063818B2 (ja) カラー画像形成装置
JP5636780B2 (ja) 画像形成装置
JP2004302167A (ja) 画質検出装置、画像形成装置、画質検出方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP5919948B2 (ja) 画像形成装置およびプログラム
JP2002148887A (ja) トナー濃度測定方法および画像形成装置
JP5116893B2 (ja) カラー画像形成装置
US11726421B2 (en) Image forming apparatus
US11622048B2 (en) Technique for reading images on a sheet controlling sensor based on two measurements modes in which result corresponding to a wavelength range is reduced or not
US8711454B2 (en) Image scanner and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080702

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080826

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees