JP2009008898A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より精度の高い記録材の種類の判別が可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】LED201、204から記録紙Pに照射された光をフォトトランジスタ202、203で受光して検出する記録紙Pの光学的特性を、予め定められた閾値と比較して記録紙Pの種類を判別する記録紙判別センサ200と、定着フィルム11、加圧ローラ12、定着フィルム11を加熱するヒータ19を有し、トナーを記録紙Pに定着させる定着器13と、定着器13によりトナーの定着が行われている際に、ヒータ19に供給された電力量を計測し、計測された電力量と予め定められた記録紙Pの種類毎の電力量のうち記録紙判別センサ200により判別された記録紙Pの種類に該当する電力量とを比較して、この比較の結果に基づいて閾値を補正するCPU102と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。特に、記録材に光を照射して記録材の種類を判別する記録材種類判別手段を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機等の画像形成装置においては、例えば操作パネル等を介して記録材のサイズや種類がユーザによって設定され、その設定に応じて定着処理条件、例えば定着温度や定着器を通過する記録材の搬送速度を制御しているものが知られている。
あるいは、画像形成装置内部に記録材の種類を判別するセンサを備え、該記録材判別センサを用いて記録材の種類を判別し、現像条件、転写条件、搬送条件、定着処理条件等を可変制御するものが知られている。
記録材判別センサを備えたものとしては、次のようなものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、発光素子と、発光素子から発射され検出面により反射された反射光を受光する位置に設置された第1の受光センサと、第1の受光センサと異なる角度で設置された第2の受光センサとを備えた反射型光学センサを有するものである。このような反射型光学センサでは、光沢度の高いグロス紙と、光沢度の低い普通紙とを判別することができる。
また、記録材の種類を判別するセンサに対向する位置に発光源を設け、発光源からの光を記録材に照射して透過光を検出することにより、記録材の光透過率から記録材の種類を判別する画像形成装置が提案されている。
さらに、次のような画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。すなわち、記録材をCCDセンサあるいはCMOSセンサによって撮像し、記録材表面の光の大小関係から記録材の粗度を検出し、あるいは記録材端部にできる影の長さから記録材の厚みを検出することで記録材の種類を判別するものである。
特開平2−138805号公報 特開2002−182518号公報
このような従来例においては、センサで得られた数値を記録材種類判別情報として予め設けられた所定の閾値と比較し、これにより記録材の種類の判別が行われる。したがって、使用される記録材が、前記所定の閾値を基準として判別可能な光学的特性を有するものである場合には、記録材の判別が可能である。
しかしながら、記録材の種類は多種多様になってきている。そのため、従来例のように記録材の種類を判別するための閾値を予め設定しておく構成では、多様な光学的特性を有する記録材の種類の判別には対応しきれず、記録材の種類の判別精度が低下してしまうという問題があった。
例えば、ユーザが、予め設定された閾値では正確にその種類を判別できない光学的特性を有する記録材を使用した場合には、その記録材を使用する限り常に記録材の種類を誤判別してしまうおそれがあった。
本発明は、係る状況下でなされたものであり、より精度の高い記録材の種類の判別が可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明は前述した課題を解決するためになされたものであり、以下の構成を備える。
(1)現像剤を用いて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、光源と、前記光源から照射された光を受光する受光素子とを有し、前記光源から記録材に照射された光を前記受光素子で受光して検出する前記記録材の光学的特性を、予め定められた記録材種類判別情報と比較して前記記録材の種類を判別する記録材種類判別手段と、定着部材と、加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを有し、前記現像剤を前記記録材に定着させる定着手段と、前記定着手段により現像剤の定着が行われている際に、前記加熱手段に供給された電力量を計測する電力量計測手段と、前記電力量計測手段により計測された電力量と、予め定められた記録材の種類毎の前記電力量のうち前記記録材種類判別手段により判別された記録材の種類に該当する電力量とを比較して、この比較の結果に基づいて前記記録材種類判別情報を補正する記録材種類判別制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)現像剤を用いて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、光源と、前記光源から照射された光を受光する受光素子とを有し、前記光源から記録材に照射された光を前記受光素子で受光して検出する前記記録材の光学的特性を、予め定められた記録材種類判別情報と比較して前記記録材の種類を判別する記録材種類判別手段と、定着部材と、加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを有し、前記現像剤を前記記録材に定着させる定着手段と、前記定着手段により現像剤の定着が行われている際に、前記加熱手段に流れた電流値を計測する電流値計測手段と、前記電流値計測手段により計測された電流値と、予め定められた記録材の種類毎の前記電流値のうち前記記録材種類判別手段により判別された記録材の種類に該当する電流値とを比較して、この比較の結果に基づいて前記記録材種類判別情報を補正する記録材種類判別制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、より精度の高い記録材の種類の判別が可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例で説明する。
ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下、図面を用いて、実施例1に係る画像形成装置について説明する。
図1は本実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。本実施例では、画像形成装置として電子写真画像形成プロセスを用いたレーザープリンタを例に説明する。
本実施例の画像形成装置は、給紙部を備える。給紙部には、記録紙P(記録材)を積載する給紙カセット14と、記録紙Pの搬送方向を変更する記録紙搬送ガイド部材15と、記録紙Pを後述する画像形成部に搬送するためのレジストローラ16が配設されている。また、レジストローラ16の記録紙搬送方向下流側には、記録紙Pの種類を判別するための記録紙判別センサ200(記録材種類判別手段)が配置されている。
また、画像形成装置は給紙部の記録紙搬送方向下流側に画像形成部を備える。画像形成部には、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の画像を形成する4つの画像形成ユニット1a、1b、1c、1dが設けられる。これらの4つの画像形成ユニット1a〜1dは一定の間隔をおいて記録紙搬送方向に並行に一列に配置されている。画像形成ユニット1a〜1dには、それぞれドラム型の電子写真感光体(像担持体)(以下、感光体ドラムという)2a、2b、2c、2dが設置されている。感光体ドラム2a〜2dの周囲には、帯電器3a、3b、3c、3d、現像器4a、4b、4c、4d、ドラムクリーナ5a、5b、5c、5dがそれぞれ設置されている。また、帯電器3a〜3dと現像器4a〜4dの間には露光部6a、6b、6c、6dがそれぞれ設置されている。現像器4a〜4dには、それぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナー(現像剤)が収納されている。
感光体ドラム2a〜2dは、負帯電のOPC感光体であってアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、不図示の駆動装置によって図中矢印A方向(時計回り方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。帯電器3a〜3dは、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光体ドラム2a〜2d表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。露光部6a〜6dは、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザ光を不図示のレーザ出力部から出力し、高速回転する不図示のポリゴンミラー等を介して感光体ドラム2a〜2dを走査露光する。これにより、帯電器3a〜3dで帯電された感光体ドラム2a〜2dに、画像情報に応じた各色の静電潜像が形成される。
現像器4a〜4dは、それぞれ感光体ドラム2a〜2dに形成される静電潜像に各色のトナーを付着させて、トナー像として現像(可視像化)する。現像器4a〜4dによる現像方法としては、例えばトナー粒子に対して磁性キャリアを混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送し、感光体ドラム2a〜2dに対して接触状態で現像する2成分接触現像法を用いることができる。転写ローラ7a、7b、7c、7dは弾性部材で構成されており、それぞれ無端ベルト状の記録紙搬送ベルト8を介して感光体ドラム2a〜2dに当接し、転写ニップ部を形成している。なお、本実施例では、転写手段として転写ローラ7を使用したが、特にこれに限定されず、トナー像を記録紙Pに転写する際に高圧が印加され、かつ記録紙搬送ベルト8に対して当接する転写ブレードを用いてもよい。
ドラムクリーナ5a〜5dは、それぞれ感光体ドラム2a〜2dに残った転写残トナーを除去して回収する。記録紙搬送ベルト8は、駆動ローラ9、テンションローラ10によって張架されており、駆動ローラ9の駆動によって図中矢印B方向(反時計回り方向)に回転(移動)される。記録紙搬送ベルト8は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等の誘電体樹脂によって構成されている。
記録紙搬送ベルト8の記録紙搬送方向下流側には、熱源を内包する定着フィルム11(定着部材)と加圧ローラ12(加圧部材)を有する定着器13(定着手段)が配設されている。
次に、本実施例の画像形成装置が備える定着器13について説明する。
図2は、定着器13の概略断面図である。図2に示すように、定着器13は、ヒータ19(加熱手段)、ヒータホルダ20、メインサーミスタ21(温度検知手段)、サブサーミスタ22、定着フィルム11、加圧ローラ12、入り口ガイド23を有する。
ヒータホルダ20は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂等で形成され、ヒータ19を保持し、定着フィルム11をガイドする役割を果たす。本実施例においては、ヒータホルダ20に液晶ポリマーであるゼナイト7755(デュポン社製)を使用した。ゼナイト7755の最大使用可能温度は、約270℃である。
メインサーミスタ21は、定着フィルム11内面の温度を検知し、温調制御を行うために配設されている。メインサーミスタ21は、ステンレス製のアーム先端にサーミスタ素子が取り付けられて成り、アームが揺動することで定着フィルム11内面の動きが不安定になった状態においても、サーミスタ素子が定着フィルム11内面に常に接する状態に保たれる。画像形成装置は、メインサーミスタ21の出力値を基に、ヒータ19の温調制御内容を決定し、ヒータ19への通電を制御する。
サブサーミスタ22は、ヒータ19の一面に配置され、ヒータ19が何らかの理由により過昇温した際にリミッタ制御を行う役割を果たす。本実施例においては、サブサーミスタ22はヒータ19の長手方向端部に配置される。画像形成装置は、サブサーミスタ22により小サイズ紙を通紙した際等の定着器13端部の昇温を検知し、端部が昇温していると判断した場合は、定着温度を下げる制御を行うことにより、定着器13の過昇温を防いでいる。
定着フィルム11は、以下のようにして成る。すなわち、SUS(Stainless Used Steel)の素管の引き抜き加工等により、厚さ50μmのシームレスベルト状のSUSフィルムを形成する。そしてこのSUSフィルム上に、シリコーンゴム層をリングコート法により形成し、その上に離型性層として厚み30μmのPFA樹脂チューブを被覆して成る。シリコーンゴム層には、極力熱伝導率の高い材質のものを用い、定着フィルム11の熱容量を小さくすることが温度立上げの観点からは望ましい。本実施例においては、熱伝導率が約1.0×10−3cal/sec・cm・Kと、シリコーンゴムとしては熱伝導率が高い部類に属する材質のものを用いた。一方、OHT透過性や、画像上の微小なグロスムラ(「す」ともいう)といった、画質の観点からは、定着フィルム11のシリコーンゴム層を極力厚くすることが望ましい。本発明者らの検討によれば、満足のいくレベルの画質を得るためには、200μm以上のゴム厚みが必要であることが分かっている。本実施例におけるシリコーンゴム層は、厚み250μmとした。また、本実施例における定着フィルム11の内径は24mmとした。
さらに、定着フィルム11表面にフッ素樹脂層を設けることで、表面の離型性を向上させ、定着フィルム11表面にトナーが一旦付着し、再度記録紙Pに移動することで発生するオフセット現象等を防止することができる。また、定着フィルム11表面の離型性層を、PFA樹脂チューブとすることで、より簡便に均一な離型性層を形成することが可能となる。
加圧ローラ12は、ステンレス製の芯金に、射出成形により厚み約3mmのシリコーンゴム層を形成し、その上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブを被覆して成る。
入り口ガイド23は、画像形成部の転写ニップ部を通過した記録紙が、定着器13の加圧ローラ12と定着フィルム11とで形成される定着ニップ部に正確にガイドされるように記録紙Pを導く役割を果たす。本実施例の入り口ガイド23は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂により形成されている。
加圧ローラ12、入り口ガイド23は、それぞれフレーム24に組みつけられる。またヒータホルダ20に装着されたヒータ19、メインサーミスタ21、サブサーミスタ22を備えた定着フィルムユニット25が、ヒータホルダ20に沿って配置されるTステー26を介して不図示の加圧機構により加圧ローラ12に対して加圧される。その際の加圧力は、本実施例では20kgf(片側10kgf)とした。
本実施例の定着器13においては、加圧ローラ12が回転することによって、定着フィルム11が従動回転する。その際、定着フィルム11内面とヒータホルダ20が摺動する構成となっている。定着フィルム11内面にはグリスが塗布され、ヒータホルダ20と定着フィルム11内面との摺動性を確保している。通常使用においては、加圧ローラ12の回転開始とともに定着フィルム11の従動回転が開始され、ヒータ19の温度の上昇とともに定着フィルム11内面温度も上昇していく。
次に、定着器13の駆動回路について説明する。
図3は、定着器13の駆動回路図である。図3において、100は画像形成装置の交流電源である。画像形成装置は交流電源100を、ACフィルタ107を介して、セラミックヒータ104へ供給することによりセラミックヒータ104を発熱させる。セラミックヒータ104への電力供給は、双方向サイリスタ(トライアック)105の通電、遮断により行われる。ここで、セラミックヒータ104が、図2におけるヒータ19に相当する。
抵抗120、121は、双方向サイリスタ105のためのバイアス抵抗であり、フォトサイリスタカプラ122は、一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。フォトサイリスタカプラ122の発光ダイオードに通電することにより、双方向サイリスタ105をオンする。抵抗123は、フォトサイリスタカプラ122の電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ124によりオン/オフする。トランジスタ124は、抵抗123を介してCPU102からのオン信号に従って動作する。
106は、セラミックヒータ104の温度を検知するための温度検出素子、例えば、サーミスタ感温素子である。この温度検出素子106によって検出される温度は、抵抗109と、温度検出素子106との分圧として検出され、CPU102に入力される。ここで、温度検出素子106が、図2におけるメインサーミスタ21、サブサーミスタ22に相当する。説明の簡略化のため、図3では温度検出素子106を1つのみ記載してある。
101は、ゼロクロス検知回路であり、交流電源100が正から負、又は負から正になるタイミングを検知し、CPU102にゼロクロス信号を送信する。CPU102はゼロクロス信号が負から正に変化する立ち上がりのエッジ、あるいは正から負に変化する立ち下りのエッジでトリガをかけて、双方向サイリスタ105をオン/オフ制御し、セラミックヒータ104の制御を行っている。
セラミックヒータ104は、ゼロクロス検知回路101のゼロクロス信号のタイミングを用い、位相制御により制御される。図4を用いて位相制御によるセラミックヒータ104の制御を説明する。
902はセラミックヒータ104に流れる電流、903はゼロクロス信号、904はヒータ駆動信号を示す。ゼロクロス信号903の各エッジから時間ta後にヒータ駆動信号904をオンすることにより、電流902のうち黒塗り部分901がセラミックヒータ104に供給される。なお、一旦セラミックヒータ104をオンした後、次のゼロクロスポイントでセラミックヒータ104への通電はオフされる。すなわち一定の電力でセラミックヒータ104を制御するためには、毎回ゼロクロス信号のエッジから時間ta後にヒータ駆動信号904をオンする動作を続けていく必要がある。この時間taを変化させていくことにより、セラミックヒータ104へ供給される電力が変化する。
セラミックヒータ104へ供給される電力の変化を、商用電源の周波数が50Hzの場合を例として説明する。図5は、全ての電流が流れた場合を100%の供給電力とした場合の、2.5%刻みで0%から100%までの電力と、その電力を得るために必要な時間taとの関係を示した表である。図5に示されるように、ゼロクロス信号903の各エッジから時間2.589msec後にセラミックヒータ104をオンすると、90%の電力がセラミックヒータ104に供給される。また、ゼロクロス信号903の各エッジから時間5.000msec後にセラミックヒータ104をオンすると、50%の電力がセラミックヒータ104に供給されることになる。
CPU102は、このように時間taを変化させることで任意の電力をセラミックヒータ104に供給することができる。CPU102は、セラミックヒータ104の温度を監視し、CPU102で設定されているセラミックヒータ104の目標温度と比較する。これにより、セラミックヒータ104に供給すべき電力を算出し、この電力を位相制御によりセラミックヒータ104に供給し続ける。
次に、本実施例の画像形成装置による画像形成動作について説明する。
ユーザが、画像形成装置に対して、記録紙Pを自動判別して画像形成する指示を行った場合、以下のような動作が実行される。
画像形成開始信号が発せられると、給紙カセット14から記録紙搬送ガイド部材15を通して記録紙Pが給紙される。給紙された記録紙Pは、レジストローラ16まで搬送され、記録紙判別センサ200の位置を記録紙Pの先端が通過したタイミングで一旦記録紙Pの搬送を停止する。そして、記録紙判別センサ200の情報に基づき、記録紙Pの種類を判別する。記録紙Pの判別方法については後述する。記録紙Pの種類が判別されると、その情報に基づき画像形成装置のプロセススピード、帯電器3a〜3d、現像器4a〜4d、転写ローラ7a〜7dのそれぞれに印加される高圧バイアス値が決定される。また、定着器13を記録紙Pが通過する際のメインサーミスタ21の制御目標温度が決定される。
記録紙Pの種類判別が終了すると、決定したプロセススピードで回転駆動される画像形成ユニット1a〜1dの感光体ドラム2a〜2dは、それぞれ帯電器3a〜3dによって一様に負極性に帯電される。そして、露光部6a〜6dは、出力画像の画像信号をレーザ出力部にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光を帯電された感光体ドラム2a〜2dをそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
続いて、感光体ドラム2aに形成された静電潜像に、感光体ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像器4aにより、イエロートナーを付着させてトナー像として可視像化する。そして、感光体ドラム2aに形成されたトナー像先端が感光体ドラム2aと転写ローラ7aとで形成される転写ニップ部に移動されるタイミングに合わせて、記録紙Pの搬送が再開される。記録紙Pが転写ニップ部に到達すると、記録紙Pに、転写バイアス(トナーと逆極性である正極性)が印加された転写ローラ7aによりイエロートナー像が転写される。
イエロートナー像が転写された記録紙Pは、記録紙搬送ベルト8によって画像形成ユニット1bに移動される。そして、画像形成ユニット1bと転写ローラ7bによって構成された転写ニップ部において、前記と同様にして感光体ドラム2bに形成されたマゼンタトナー像が、記録紙Pのイエロートナー像に重ね合わせて転写される。
以下、同様にして記録紙Pに重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像に、画像形成ユニット1c、1dの感光体ドラム2c、2dで形成されたシアン、ブラックのトナー像が各転写ニップ部にて順次重ね合わされ、フルカラートナー像が形成される。
定着器13において、メインサーミスタ21の検知温度が予め定められた目標検知温度になるように、ヒータ19への電力がCPU102により制御された状態で、フルカラートナー像が形成された記録紙Pが定着器13に搬送される。そして、定着器13は、定着フィルム11と加圧ローラ12との間の定着ニップ部でフルカラートナー像を加熱、加圧して記録紙Pに熱定着する。その後、排紙ローラ17によって排紙トレイ18に排出して、一連の画像形成動作を終了する。
トナー像を感光体ドラム2a〜2dから記録紙Pに転写した際に、感光体ドラム2a〜2dに残留している転写残トナーは、ドラムクリーナ5a〜5dによってそれぞれ除去されて回収される。
モノクロ画像出力時は、前述の画像形成プロセスを、ブラックトナー像を形成する画像形成ユニット1dのみにおいて行う。
なお、ユーザが記録紙Pの種類を指定して画像形成指示を行った場合は、指定された記録紙Pの種類の情報に基づき、プロセススピード、高圧バイアスの出力値、定着器13の目標温度を決定し、一連の画像形成動作を行う。
次いで、本実施例の記録紙判別センサ200について説明する。
図6は、本実施例の記録紙判別センサ200の概略断面図である。図6に示すように、記録紙判別センサ200は、LED201(第1の光源)、LED204(第2の光源)、フォトトランジスタ202(第1の受光素子)、フォトトランジスタ203(第2の受光素子)を有している。
LED201から照射された光は、スリット211を介して記録紙搬送ガイド205の記録紙Pに対し照射される。記録紙Pからの反射光は、スリット212、213を介し集光されてフォトトランジスタ202、203に受光される。これによって記録紙Pの光沢度(光学的特性)を検出する。
LED204を光源とする光は、光を集光させるための集光ガイド214を通って記録紙Pへ照射される。記録紙搬送ガイド205には、記録紙判別センサ200と対向する位置から記録紙Pに光を照射するための窓を設けてあり、LED204からの光は該窓を介して記録紙Pに照射される。記録紙Pからの透過光は、スリット212、213を介してフォトトランジスタ202、203に受光される。これによって記録紙Pの光透過率(光学的特性)を検出する。
本実施例では図6に示すように、LED201は、LED光が記録紙P表面に対し所定の角度をもって斜めより照射されるように配置されている。また、LED204は、LED光が記録紙Pに対し、フォトトランジスタ202の真下の位置から照射されるように配置されている。
次に、記録紙判別センサ200の制御について説明する。
図7は、記録紙判別センサ200のセンサ制御部の構成を示すブロック図である。発光素子制御部305は、発光部301、302を駆動し、メイン制御部306は発光素子制御部305を制御する。発光部301、302はそれぞれ図6におけるLED201、204の発光を行う。受光部303、304はそれぞれ図6におけるフォトトランジスタ202、203の受光に関する処理を行う。
信号処理部307は、受光部303、304からの出力値を16bitの分解能でA/D変換を行い、受光部303、304の出力値を演算する。例えば、信号処理部307は、記録紙Pの光沢度を示す(正反射出力/乱反射出力)値、及び記録紙Pの光透過率を示す正透過出力値を演算する。
比較部308は、信号処理部307にて行われた演算の結果を基に、予めメモリ309に格納されている記録紙判別閾値(記録材種類判別情報)と比較演算を行う。メモリ309は、EEPROMのような不揮発メモリであり、記録紙判別のための設定値、すなわち記録紙判別閾値が格納されている。また、メモリ309には、発光部301に対しては2種類以上の異なる発光光量値、発光部302に対しては1種類の発光光量値が格納されている。例えば、発光部301については、工場出荷時等に基準紙を用いて基準紙からの正反射光量、乱反射光量を検出し、その結果から受光部303、304それぞれに対する発光光量値をメモリ309に格納する。受光部303、304それぞれに対して発光光量値を設定する理由は、受光素子の感度ばらつきを、発光光量を変えることでキャンセルすることができるからである。また、発光部302についても同様に、工場出荷時等に同様の基準紙を用いて基準紙からの正透過光量を検出し、その結果から求めた発光光量値をメモリ309に格納する。
次に、記録紙判別制御のフローを説明する。
記録紙判別センサ200の位置に記録紙Pがある状況で、LED201をメモリ309に格納された発光光量値で発光させ、フォトトランジスタ202、203で反射光を受光する。続いてLED201を消灯した後に、LED204をメモリ309に格納された発光光量値で発光させ、フォトトランジスタ202で記録紙Pの透過光を受光する。LED204を消灯後、比較部308にてメモリ309に格納された記録紙判別閾値に基づいて、フォトトランジスタ202、203の検知結果の値と比較演算を行う。そして、この演算結果から、記録紙Pの種類を判別する。
比較部308における比較演算による記録紙Pの種類の判別手順について、図8を用いて説明する。
フォトトランジスタ202、203の出力値から求められた記録紙Pの光沢度aと光沢度の記録紙判別閾値である光沢度閾値αとを比較演算する。a>αであればグロス紙と判別する。a≦αの場合は、フォトトランジスタ202の出力値から求められた記録紙Pの光透過率bと光透過率の記録紙判別閾値である光透過率閾値βとを比較演算する。b>βであれば厚紙と判別する。b≦βであれば普通紙と判別する。
しかしながら、市場にある様々な種類の記録紙の中には、図9に示すように紙種が異なるにもかかわらず測定値の分布が重なるものがある。従来の記録紙種類判別方法では記録紙判別閾値が固定されていたため、記録紙を正確に判別することが困難であった。
そこで、本実施例では、記録紙Pが定着器13を通過している際に定着器13から奪う熱量が、記録紙Pの熱容量の違いによって異なることを利用して、記録紙判別閾値を適切な値に変動させることとした。以下、詳細に説明する。
図10は、普通紙の記録紙Pに対する画像形成指示がされ、普通紙/厚紙/グロス紙の記録紙Pを給紙カセット14にセットして連続画像形成した場合における、メインサーミスタ21の出力温度の推移、及びヒータ19へ供給された電力の推移を示す図である。
図10において、メインサーミスタ21の検知温度は図10中の上部のグラフであり、ヒータ19への供給電力は図10中下部のグラフである。記録紙Pが定着ニップ部に突入した後は、画像形成された記録紙Pの種類に依らずメインサーミスタ21の検知温度に差異は略ないが、ヒータ19に供給している電力は大きく異なる。
画像形成装置は、普通紙の記録紙P用に予め定められた目標温度となるように、定着フィルム11の内面にあるメインサーミスタ21の検知温度から、ヒータ19への供給電力を決定している。坪量が大きい記録紙Pは、定着フィルム11から奪っていく熱量が大きいため、定着フィルム11を一定の温度に維持するためには、坪量が小さい記録紙Pに比べて大きい電力を供給する必要がある。そのため、ヒータ19に供給しなければならない電力が大きくなっている。
本実施例ではこの特性を利用し、記録紙判別センサ200の記録紙種類判別結果が正しかったか否かをヒータ19に供給した電力から判断し、その結果に基づいて記録紙Pの種類を判別する記録紙判別閾値を変動していく。
図11のフローチャートを用いて、本実施例の記録紙判別閾値変動制御を説明する。なお、本制御は、CPU102が不図示のROMに格納された制御プログラムに基づいて、各部を制御しながら不図示のRAMを作業領域として用いて実行するものである。
画像形成装置に対して、記録紙Pを自動判別して画像形成する指示が出されると、画像形成動作を開始する(ステップS100)。画像形成装置は、前述のように記録紙判別センサ200の情報に従って記録紙Pの判別を行い(ステップS101)、判別した紙種情報によりメインサーミスタ21でのフィードバック制御の目標温度を含む定着条件等を決定する(ステップS102)。そして、決定された条件で画像形成動作を行い、画像形成を継続する。
規定枚数の記録紙Pが定着器13を通過したか否かを判断し(ステップS103)、規定枚数以上通紙していれば、ヒータ19に供給した電力量のサンプリング(計測)を開始する(ステップS104)。ヒータ19に供給した電力量のサンプリングは、例えばCPU102(電力量計測手段)により行われる。規定枚数の記録紙Pの通過の後にサンプリングを開始するのは、加圧ローラ12が一定温度となるまでには時間を要し、その期間はヒータ19に供給する電力が安定しないため、加圧ローラ12が一定温度となるまで待つ必要があるためである。
ヒータ19に供給した電力量のサンプリングの開始後、規定枚数の記録紙Pが定着器13を通過したか否かを判断する(ステップS105)。規定枚数以上通紙していれば、それまでにサンプリングした供給電力(ヒータ電流の流通角の積算値)から平均供給電力を算出する(ステップS106)。画像形成装置は、紙種毎(種類毎)に表1に示すような平均供給電力の下限閾値と上限閾値を保有している。CPU102(記録材種類判別制御手段)は、算出された平均供給電力をステップS101で判別された記録紙Pの種類に該当する閾値と比較する(ステップS107)。
ここで、比較の結果、算出された平均供給電力が下限閾値と上限閾値の範囲内に収まっていれば、そのまま処理を終了する。一方、平均供給電力が下限閾値と上限閾値の範囲内に収まっていなければ、CPU102は記録紙判別閾値の変動(補正)を行う(ステップS108)。
記録紙判別閾値の変動は次のように行う。すなわち、平均供給電力が最小平均供給電力より小さい場合は、表2に従って紙種別の光沢度変動量Δαmin、光透過率変動量Δβminを記録紙判別閾値に加算する。一方、平均供給電力が最大平均供給電力より大きい場合は、表2に従って紙種別の光沢度変動量Δαmax、光透過率変動量Δβmaxを記録紙判別閾値に加算する。
例えば、ステップS101で記録紙Pが厚紙と判別され、平均供給電力が厚紙の下限閾値Hmin%、本実施例では33%よりも小さければ、記録紙判別閾値の光沢度閾値αと光透過率閾値βをそれぞれΔαhmin、Δβhminだけ変動させる。厚紙と判別され、かつ平均供給電力が小さいと判断されたため、記録紙Pは普通紙であると推測されるので、図12に示すように、Δαhmin、Δβhminは、記録紙判別閾値において普通紙と判別される領域を大きくする値に設定している。これにより、今回記録紙判別のために測定された光沢度及び光透過率の測定値は、普通紙領域に含まれることとなる。
逆に、平均供給電力が厚紙の上限閾値Hmax%、本実施例では37%よりも大きければ、記録紙判別閾値の光沢度閾値αと光透過率閾値βをそれぞれΔαhmax、Δβhmaxだけ変動させる。厚紙と判別され、かつ平均供給電力が大きいと判断されたため、記録紙Pはグロス紙であると推測されるので、図13に示されるように、Δαhmax、Δβhmaxは、記録紙判別閾値においてグロス紙と判別される領域を大きくする値に設定している。これにより、今回記録紙判別のために測定された光沢度及び光透過率の測定値は、グロス紙領域に含まれることとなる。
なお、電源電圧の変動等による外乱等の供給電力に基づく記録紙種類判別への影響を考慮して、Δαhmin、Δβhmin、Δαhmax、Δβhmaxは図9に示すような測定値分布を考慮して予め定めておく。
以上本実施例では、記録紙の種類に応じて定着器で必要とされる電力が異なることに着目し、記録紙判別センサによる記録紙の判別結果と、ヒータに供給した平均電力とを比較し、その結果に応じて記録紙判別閾値を変動させることとした。これにより、精度の高い記録紙の種類の判別が可能となる。また、ユーザの利用する記録紙が特定の紙種に限定されている場合には、ユーザによる画像形成装置の利用につれて、自動でユーザの使用する頻度の高い記録紙の種類に合った記録紙判別閾値情報がカスタマイズされていく。したがって、画像形成装置を利用するユーザに応じて記録紙判別閾値がカスタマイズされていき、記録紙の種類を判別する精度を向上させることができる。また、これにより、記録紙の種類に適した画像形成条件での画像形成が可能となるため、より良好な画像を得ることが可能となる。
さらに、判別精度を向上するために、平均供給電力の整合性の判断閾値を、環境情報や加圧ローラの暖気具合に応じて、変えてもよい。
なお、本実施例では、ゼロクロスからヒータの通電開始までの位相を変化させる位相制御によりヒータを制御することとした。しかしながら、特にこれに限定されず、ゼロクロスからヒータの通電開始までの位相は固定とし、所定時間内における交流電源半波の波数を変化させる波数制御によりヒータを制御してもよい。
以下、実施例2に係る画像形成装置について説明する。
なお、実施例1と同一の構成については、同一の図面を用いるとともに同一の符号を付し、説明は省略する。
本実施例の画像形成装置は、ヒータ19に通電した電流値を検出する定着電流検出回路を有し、定着電流値を利用して記録紙種類の判別の成否を判断し、記録紙判別閾値を変更する点が実施例1と異なる。
本実施例の定着器13の駆動回路を図14に示す。本実施例の定着器13の駆動回路は、実施例1のものと略同一であるが、実施例1の駆動回路に対して、電流検出回路1401が追加されている。
双方向サイリスタ105により制御されるセラミックヒータ104に通電されるヒータ電流は、カレントトランス1402によって電圧に変換され、電流検出回路1401に入力される。電流検出回路1401は、電圧変換されたヒータ電流波形を平均値又は実効値に変換し、CPU102にCUR信号としてA/D入力する。
CPU102は、CUR信号を次の制御に用いる。すなわちCPU102は、CUR信号を監視して、セラミックヒータ104に通電できる最大の電流閾値を越えない上限電力値を算出しておく。そしてCPU102は、その上限電力値以上で電力を供給しないように制御する。この制御により、電源の入力電圧に依らず、最大の電流でセラミックヒータ104を通電できるようにしている。
図15は、普通紙の記録紙Pに対する画像形成指示がされ、普通紙/厚紙/グロス紙の記録紙Pを給紙カセット14にセットして連続画像形成した場合における、メインサーミスタ21の出力温度の推移、及びCUR信号の推移を示す図である。
図15において、実施例1で説明した図10のグラフと同様に、画像形成された記録紙Pの種類に依らずメインサーミスタ21の検知温度に差異は略ないが、ヒータ19に流れた電流(CUR信号)は大きく異なる。
本実施例ではこの特性を利用し、記録紙判別センサ200の記録紙種類判別結果が正しかったか否か、整合性をヒータ19に流れた電流(CUR信号)から判断し、その結果に基づいて記録紙Pの種類を判別する記録紙判別閾値を変動していく。
図16のフローチャートを用いて、本実施例の記録紙判別閾値変動制御を説明する。
画像形成装置に対して、記録紙Pを自動判別して画像形成する指示が出されると、画像形成動作を開始する(ステップS200)。画像形成装置は、前述のように記録紙判別センサ200の情報に従って記録紙Pの判別を行い(ステップS201)、判別した紙種情報によりメインサーミスタ21でのフィードバック制御の目標温度を含む定着条件等を決定する(ステップS202)。そして、決定された条件で画像形成動作を行い、画像形成を継続する。
規定枚数の記録紙Pが定着器13を通過したか否かを判断し(ステップS203)、規定枚数以上通紙していれば、ヒータ19に流れた電流(CUR信号)のサンプリングを開始する(ステップS204)。ヒータ19に流れた電流(CUR信号)のサンプリングは、例えばCPU102(電流値計測手段)により行われる。規定枚数の記録紙Pの通過の後にサンプリングを開始するのは、加圧ローラ12が一定温度となるまでには時間を要し、その期間はヒータ19に流れる電流が安定しないため、加圧ローラ12が一定温度となるまで待つ必要があるためである。
ヒータ19に流れた電流(CUR信号)のサンプリングの開始後、規定枚数の記録紙Pが定着器13を通過したか否かを判断する(ステップS205)。規定枚数以上通紙していれば、それまでにサンプリングした電流から平均電流を算出する(ステップS206)。画像形成装置は、紙種毎に表3に示すような平均電流の下限閾値と上限閾値とを保有しており、CPU102は算出された平均電流をステップS201で判別された記録紙Pの種類に該当する閾値と比較する(ステップS207)。
ここで、比較の結果、算出された平均電流が閾値以内に収まっていれば、そのまま処理を終了する。一方、平均電流が閾値以内に収まっていなければ、CPU102は記録紙判別閾値の変動を行う(ステップS208)。記録紙判別閾値の変動方法は、実施例1と同一であるため、説明を省略する。
以上本実施例では、記録紙の種類に応じてヒータに流れる電流が異なることに着目し、記録紙判別センサによる記録紙の判別結果と、ヒータに流れる電流とを比較し、その結果に応じて記録紙判別閾値を変動させることとした。これにより、精度の高い記録紙の種類の判別が可能となる。また、実施例1と同様に画像形成装置を利用するユーザに応じて記録紙判別閾値がカスタマイズされていき、記録紙の種類を判別する精度を向上させることができる。
以下、実施例3に係る画像形成装置について説明する。
なお、実施例1と同一の構成については、同一の図面を用いるとともに同一の符号を付し、説明は省略する。
本実施例の画像形成装置は、記録紙Pが定着ニップ部を通過中にヒータ19に予め定められた固定の電力を一定期間供給する。そして、その際のメインサーミスタ21の温度変化量から、記録紙種類の判断の成否を判断し、記録紙判別閾値を変更する点が実施例1及び2と異なる。
本実施例の画像形成装置は、記録紙Pの両面に画像形成を行うための不図示の両面搬送路を有する。
図17のフローチャートを用いて、本実施例の記録紙判別閾値変動制御を説明する。
画像形成装置に対して、記録紙Pを自動判別して画像形成する指示が出されると、画像形成動作を開始する(ステップS300)。画像形成装置は、前述のように記録紙判別センサ200の情報に従って記録紙Pの判別を行い(ステップS301)、判別した紙種情報によりメインサーミスタ21でのフィードバック制御の目標温度を含む定着条件等を決定する(ステップS302)。そして、決定された条件で画像形成動作を行い、さらにヒータ19に供給した電力量のサンプリングを開始する(ステップS303)。
ヒータ19に供給した電力量のサンプリングの開始後、規定枚数の記録紙Pが定着器13を通過したか否かを判断する(ステップS304)。規定枚数以上通紙していれば、それまでにサンプリングした供給電力から平均供給電力を算出する(ステップS305)。画像形成装置は、紙種毎に実施例1の表1に類似する平均供給電力の下限閾値と上限閾値とを保有しており、算出された平均供給電力をステップS301で判別された記録紙Pの種類に該当する閾値と比較する(ステップS306)。ただし、本実施例における平均供給電力の下限閾値と上限閾値は、実施例1のものよりも下限閾値を上げ、上限閾値を下げている。
ここで、比較の結果、算出された平均供給電力が閾値以内に収まっていれば、そのまま処理を終了する。一方、平均供給電力が閾値以内に収まっていなければ、最後に通紙したトナー定着済みの記録紙Pを不図示の両面搬送機構により両面搬送路に通紙する(ステップS307)。そして、ヒータ19に固定電力を供給し(ステップS308)、両面搬送路に通紙された記録紙Pを再度定着器13に通紙する。その際、記録紙Pが定着器13に突入してから一定時間のメインサーミスタ21の温度変化を計測する(ステップS309)。
画像形成装置は、紙種毎に表4に示すようなサーミスタ温度変化の下限閾値と上限閾値を保有しており、計測したメインサーミスタ21の温度変化が閾値以内であるか否かを判断する(ステップS310)。
ここで、計測されたサーミスタ温度変化が閾値以内に収まっていれば、そのまま処理を終了する。一方、サーミスタ温度変化が閾値以内に収まっていなければ、記録紙判別閾値の変動を行う(ステップS311)。記録紙判別閾値の変動方法は、実施例1と同一であるため、説明を省略する。
なお、本実施例ではヒータ19に供給した電力量をサンプリングしたが、特にこれに限定されない。例えば、実施例2に示すように電流検出回路1401を備え、ヒータ19に流れた電流値(CUR信号)をサンプリングして、これに基づいて記録紙種類判別の整合性を判断してもよい。
以上本実施例では、規定枚数の記録紙の通過を待つことなく供給電力量のサンプリングを開始する。この期間は供給電力量が不安定な状態であり、記録紙種類判別の整合性の判断の精度は高くはないが、しかし早期に処理を実行することができる。そして、判別が正しくない可能性がある場合には、より確実な判断が可能なサーミスタの温度変化で記録紙種類判別の整合性を判断するようにし、記録紙種類判別の整合性判断の精度を向上させることができる。そして、精度の高い記録紙の種類の判別が可能となる。また、実施例1及び2と同様に画像形成装置を利用するユーザに応じて記録紙判別閾値がカスタマイズされていき、記録紙の種類を判別する精度を向上させることができる。
実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 定着器の概略断面図 定着器の駆動回路図 セラミックヒータの制御を説明する 電力と電力獲得に必要な時間との関係を示した表 記録紙判別センサの概略断面図 記録紙判別センサのセンサ制御部の構成を示すブロック図 記録紙の種類の判別手順を説明する図 種々の記録紙の測定値の分布を示す図 メインサーミスタの検知温度及びヒータへの供給電力の推移を示す図 記録紙判別閾値変動制御フローチャート 記録紙判別閾値の変動制御を説明する図 記録紙判別閾値の変動制御を説明する図 実施例2の定着器の駆動回路 メインサーミスタの検知温度及びCUR信号の推移を示す図 記録紙判別閾値変動制御フローチャート 実施例3に係る記録紙判別閾値制御フローチャート
符号の説明
P 記録紙(記録材に対応)
11 定着フィルム(定着部材に対応)
12 加圧ローラ(加圧部材に対応)
13 定着器(定着手段に対応)
19 ヒータ(加熱手段に対応)
21 メインサーミスタ(温度検知手段に対応)
102 CPU(電力量計測手段、記録材種類判別制御手段、電流値計測手段に対応)
200 記録紙判別センサ(記録材種類判別手段に対応)
201 LED(第1の光源に対応)
202 フォトトランジスタ(第1の受光素子に対応)
203 フォトトランジスタ(第2の受光素子に対応)
204 LED(第2の光源に対応)

Claims (5)

  1. 現像剤を用いて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    光源と、前記光源から照射された光を受光する受光素子とを有し、前記光源から記録材に照射された光を前記受光素子で受光して検出する前記記録材の光学的特性を、予め定められた記録材種類判別情報と比較して前記記録材の種類を判別する記録材種類判別手段と、
    定着部材と、加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを有し、前記現像剤を前記記録材に定着させる定着手段と、
    前記定着手段により現像剤の定着が行われている際に、前記加熱手段に供給された電力量を計測する電力量計測手段と、
    前記電力量計測手段により計測された電力量と、予め定められた記録材の種類毎の前記電力量のうち前記記録材種類判別手段により判別された記録材の種類に該当する電力量とを比較して、この比較の結果に基づいて前記記録材種類判別情報を補正する記録材種類判別制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 現像剤を用いて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    光源と、前記光源から照射された光を受光する受光素子とを有し、前記光源から記録材に照射された光を前記受光素子で受光して検出する前記記録材の光学的特性を、予め定められた記録材種類判別情報と比較して前記記録材の種類を判別する記録材種類判別手段と、
    定着部材と、加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを有し、前記現像剤を前記記録材に定着させる定着手段と、
    前記定着手段により現像剤の定着が行われている際に、前記加熱手段に流れた電流値を計測する電流値計測手段と、
    前記電流値計測手段により計測された電流値と、予め定められた記録材の種類毎の前記電流値のうち前記記録材種類判別手段により判別された記録材の種類に該当する電流値とを比較して、この比較の結果に基づいて前記記録材種類判別情報を補正する記録材種類判別制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記加熱手段の温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記記録材種類判別制御手段は、前記電力量計測手段により計測された電力量が前記予め定められた電力量の範囲内にないと判断した場合、前記加熱手段に固定電力を供給するとともに記録材を前記定着手段に通し、前記温度検知手段によって検知された該記録材が通過する際の加熱手段の温度変化に基づいて、前記記録材種類判別情報を補正することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記加熱手段の温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記記録材種類判別制御手段は、前記電流値計測手段により計測された電流値が予め定められた電流値の範囲内にないと判断した場合、前記加熱手段に固定電力を供給するとともに記録材を前記定着手段に通し、前記温度検知手段によって検知された該記録材が通過する際の加熱手段の温度変化に基づいて、前記記録材種類判別情報を補正することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記記録材種類判別手段は、第1及び第2の光源と、第1及び第2の受光素子とを備え、
    前記第1の受光素子は、前記第1の光源から照射されて前記記録材に反射された光と、前記第2の光源から照射されて前記記録材を透過した光を受光し、前記第2の受光素子は、前記第1の光源から照射されて前記記録材に反射された光を受光し、
    記録材の前記光学的特性は、記録材の光沢度及び光透過率であることを特徴とする画像形成装置。
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