JP2011231574A - 免震装置の取付構造 - Google Patents

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亮平 黒沢
Keizo Tanabe
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Abstract

【課題】杭頭部周りの連結スラブにひび割れが生じないようにすると共に、曲げモーメントとせん断力を受けても、杭頭部が破損しないようにする。
【解決手段】杭頭部2aと免震装置12との間に鉄筋で強化された台座型柱5を設けた構成にしたことによって、常時地盤の繰り返しの過度揺れや地震により強い揺れを受けても台座型柱5と杭頭部2a周りの基礎構造体3との間にひび割れが生じないと共に、揺れによる曲げモーメントとせん断力を受けても、杭頭部2aが破損しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、免震建造物において、該建造物の基礎構造物である杭頭部への免震装置の取付構造に関するものである。
この種の杭頭への免震装置の取付においては、杭頭部を利用して直接的に免震装置を取り付ける構造のものが従来例として複数公知になっている。その中でも代表的な取付構造の従来例としては、地盤表面の土間コンクリートで固定された基礎杭上に免震装置が配置され、該免震装置の上にはフラットスラブ基礎からなる上部構造が構築され、前記免震装置を交換する際に設置されるジャッキを支持するブラケットが基礎杭に設けられた免震構造物である(特許文献1)。
そして、鋼管杭上に免震装置を設置し、この免震装置をフラットスラブのキャピタルに設置したことにより、免震装置を設置する基礎を省略することができるとともに、免震装置を設置するための空間も小さくすることができるというものである。
特開2004−270253号公報
前記従来例においては、液状化が生じる地盤に用いた場合に、常時地盤の繰り返しの過度揺れや地震発生時の水平力によって杭頭部の水平変位が大きくなり、杭頭部周りの連結スラブにひび割れが発生して損傷を与え、結果としてスラブが杭頭部を拘束する機能が発揮できなくなるばかりでなく、多数本の杭同士の一体化が崩れて水平力に抵抗することができなくなって杭頭部が破損し易くなるという危険性がある。また、杭径が小さい場合に、曲げモーメントとせん断力を全てアンカー部材に負担させるため、アンカー部材を長くして本数も多くしなければならず、そのために杭頭部への収まりが悪くなり、実質的に配筋等ができなくなるという不具合もあった。
従って、従来技術においては、杭頭部周りの連結スラブにひび割れが生じないようにすると共に、曲げモーメントとせん断力を受けても、杭頭部が破損しないようにすることに解決すべき課題がある。
本発明は、前述の従来例の課題を解決する具体的手段として、杭頭部と免震装置との間に鉄筋で強化された台座型柱を設けたことを特徴とする免震装置の取付構造を提供するものである。
この発明においては、前記鉄筋による強化は、杭主筋を杭頭部から突出させて台座型柱に定着固定させると共に、フープ筋を有する柱主筋を杭頭部周りの基礎構造体にわたって配筋して一体化したこと;および前記基礎構造体は、繋ぎ基礎スラブまたは基礎梁であること、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係る免震装置の取付構造は、杭頭部と免震装置との間に鉄筋で強化された台座型柱を設けたことによって、常時地盤の繰り返しの過度揺れや地震により強い揺れを受けても台座型柱と杭頭部周りの基礎構造体との間にひび割れが生じないと共に、揺れによる曲げモーメントとせん断力を受けても、杭頭部が破損しないという優れた効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る免震装置の取付構造を略示的に示した断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳しく説明する。図1、2において、建造物が構築される地盤1にPC構造の建造物の柱部分に相当する位置に基礎用の杭2が設けられ、該杭2の杭頭部2aは地盤1から上部に突出させて設けられ、該杭頭部2aの周囲には基礎構造体3が打設されて各杭頭部2a間を一連に繋ぐように配設されている。この場合の基礎構造体3は、例えば、繋ぎ基礎スラブまたは基礎梁である。
基礎用の杭2は鋼管杭または現場打ちのコンクリート杭のどちらでも良いのであって、鋼管杭の場合には杭頭部2aの外周面に、繋ぎ基礎構造体3(スラブまたは梁)との結合を安定させるためのずれ止め突起4が溶接などの手段により一体的に設けられている。
杭頭部2aの上面には台座型柱5を設ける。この台座型柱5は、内部に所要の鉄筋を配筋して柱としての所要の強度を付与したものである。即ち、杭2の内部に配筋された杭主筋6の上部6aを杭頭部2aから上面に所要長さ突出または延出させ、該突出させた上部6aを含む杭主筋6の上方部分に好ましくはスパイラル補助筋7を配筋して強度をさらに高めるようにしてもよい。なお、スパイラル補助筋に替えてフープ筋でもよい。
さらに、台座型柱5には、繋ぎ基礎構造体3にわたって柱主筋8を配筋し、該柱主筋8にフープ筋9を配筋し、少なくとも前記杭主筋6の上部6aを含めてコンクリートを打設して円柱または角柱状の台座型柱5が構築されるのである。
このようにして台座型柱5が構築されることによって、台座型柱5は少なくとも杭2と共有の杭主筋6と、繋ぎ基礎構造体3と共有する柱主筋8とフープ筋9によって強化されるのであり、台座型柱5と基礎用の杭2の杭頭部2aと繋ぎ基礎構造体3との連結が剛接合となるのであって、結果的には台座型柱5は鉄筋によって強化され、柱としての強度が一段と強固なものとなっているのである。なお、スパイラル補助筋7を加えることによってさらに強化される。
そして、台座型柱5を構築する際に基礎用の杭2に複数本のアンカー部材10を下部ベースプレート11に取り付けた状態で配設することで、台座型柱5の上面に下部ベースプレート11が安定した状態で取り付けられ、該下部ベースプレート11上に免震装置12を載置して取り付けるのである。さらに、免震装置12上に上部ベースプレート13を介して構築される建造物の上部構造コンクリート14およびPC構造の柱15や梁等が構築されるのであり、上部ベースプレート13と上部構造コンクリート14とはアンカー部材16によって安定した状態で連結されている。
このように基礎用の杭2の杭頭部2aと免震装置12との間に、杭主筋6とスパイラル補助筋7並びに柱主筋8とフープ筋9とで強化された台座型柱5を介在させたことによって、常時地盤の繰り返しの過度揺れや地震による水平力の強い揺れを受けても、杭頭部2aと台座型柱5と基礎構造体3とが一体的に剛接合状態にあるので、これらの間、特に杭頭部2aまたは台座型柱5と周囲の基礎構造体3との間でひび割れが生ずることはないのである。また、揺れによる曲げモーメントとせん断力が発生しても、杭頭部2aに集中せずこれら剛接合の全体、即ち、杭頭部2aと台座型柱5と基礎構造体3とで分散して受けるので、杭頭部2aだけが破損するなどの不都合は生じないのである。
本発明に係る免震装置の取付構造については、大地震に強いPC構造の建造物について説明したが、これに限定されることなく、例えば、高層または低層の鉄筋コンクリート造(RC造)やプレストレスト鉄筋コンクリート造(PRC構造)にも適用できるので、高層マンションやオフイスビル等の高層または低層ビル建設に広く利用できる。
1 地盤
2 杭
2a 杭頭部
3 基礎構造体(繋ぎスラブまたは梁)
4 ずれ止め突起
5 台座型柱
6 杭主筋6
6a 杭主筋の上部
7 スパイラル補助筋
8 柱主筋
9 フープ筋
10、16 アンカー部材
11 下部ベースプレート
12 免震装置
13 上部ベースプレート
14 上部構造コンクリート
15 柱

Claims (3)

  1. 杭頭部と免震装置との間に鉄筋で強化された台座型柱を設けたこと
    を特徴とする免震装置の取付構造。
  2. 前記鉄筋による強化は、杭主筋を杭頭部から突出させて台座型柱に定着固定させると共に、フープ筋を有する柱主筋を杭頭部周りの基礎構造体にわたって配筋して一体化したこと
    を特徴とする請求項1に記載の免震装置の取付構造。
  3. 前記基礎構造体は、繋ぎ基礎スラブまたは基礎梁であること
    を特徴とする請求項2に記載の免震装置の取付構造。
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