JP2011230363A - 離型フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る離型フィルム100は、少なくとも片側の表面層として離型層110を備える。離型層は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂を主成分とする樹脂から形成される。そして、この離型層は、厚さが15μm以下である。
【選択図】図1
Description
本発明の一局面に係る離型フィルムは、少なくとも片側の表面層として離型層を備える。なお、この離型フィルムは、離型層のみから形成されてもかまわない。離型層は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂を主成分とする樹脂から形成される。そして、この離型層は、その厚さが0μm超15μm以下である。
本発明の一局面に係る離型フィルムにおいて、離型層は、厚さが0μm超10μm以下であるのが好ましい。
本発明の一局面に係る離型フィルムにおいて、ポリブチレンテレフタレート系樹脂はポリブチレンテレフタレート樹脂であるのが好ましい。
本発明の一局面に係る離型フィルムにおいて、ポリブチレンテレフタレート系樹脂はポリエーテルエステルブロック共重合体であるのが好ましい。ポリエーテルエステルブロック共重合体は、ポリエーテルセグメントとポリエステルセグメントとから主に構成される。
上記(4)の局面に係る離型フィルムにおいて、ポリエステルセグメントとポリエーテルセグメントとの重量比は80:20から90:10の範囲内であるのが好ましい。
以下、これらの層それぞれについて詳述する。
離型層110は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂を主成分とする樹脂(以下「離型層形成樹脂」と称する)から形成される。なお、本実施の形態において、離型層110の厚みは0μm超15μm以下である。なお、離型層の厚みは、0μm超12μm以下であることが好ましく、0μm超10μm以下であることがより好ましく、0μm超8μm以下であることがさらに好ましく、0μm超6μm以下であることがさらに好ましく、0μm超5μm未満であることがさらに好ましく、0μm超4μm以下であることがさらに好ましく、0μm超3μm以下であることがさらに好ましく、0μm超2μm以下であることがさらに好ましく、0μm超1μm以下であることがさらに好ましい。なお、国際公開第05/030466号パンフレットの段落[0052]には、「上記離型層の厚さの好ましい下限は5μm」と記載されているが、実施例には25μm厚さの離型層しか開示されていない。
以下、離型層形成樹脂の構成成分について詳述する。
ポリブチレンテレフタレート系樹脂とは、例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂や、ブチレンテレフタレート単位(下記化学式(I)参照)を主成分とする共重合体などである。「ブチレンテレフタレート単位を主成分とする共重合体」としては、例えば、主にポリブチレンテレフタレートセグメントとポリオキシブチレンセグメントとから構成されるポリエーテルエステルブロック共重合体等が挙げられる。なお、ポリブチレンテレフタレートセグメントとポリオキシブチレンセグメントとの重量比は、80:20から90:10の範囲内であるのが好ましい。なお、このようなポリエーテルエステルブロック共重合体は、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)から商品名ノバデュラン(登録商標)5505S、5510Sとして市販されている。
離型層形成樹脂を構成するポリブチレンテレフタレート系樹脂以外の樹脂としては、例えば、エラストマー樹脂や、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等が挙げられる。なお、これらの樹脂は単独で、または、二種以上を組み合わせて用いることができる。
離型層形成樹脂には、各種の添加剤、例えば、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、核剤、帯電防止剤、プロセスオイル、可塑剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤、顔料等が配合されてもかまわない。
クッション層120は、本実施の形態において、エチレン−メタアクリル酸メチル共重合体を主成分とする樹脂(以下「クッション層形成樹脂」と称する)から形成される。なお、クッション層形成樹脂は、エチレン−メタアクリル酸メチル共重合体のみから形成されてもかまわない。このクッション層形成樹脂には、離型層110との接着性を良好にする目的で、上述の離型層形成樹脂と同組成の樹脂が添加されてもかまわない。このクッション層形成樹脂には、加熱時における流れ出しを防止する目的で、ポリオレフィン系樹脂を添加してもかまわない。なお、ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、直鎖状高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ポリブテン、1,2−ポリブタジエン、4−メチルペンテン、環状ポリオレフィン及びこれらの共重合体等が挙げられる。本実施の形態において、クッション層120の厚みは離型層110の厚みの3倍以上であるのが好ましく、5倍以上であるのがより好ましく、8倍以上であるのがさらに好ましい。本実施の形態において、離型層110とクッション層120との接着性が良好でない場合、それらの層の間にアンカー層やプライマー層(接着層)を介在させてもかまわない。
本実施の形態に係る積層フィルム100は、共押出法や押出ラミネート法等の方法で製造することができる。
本発明の実施の形態に係る積層フィルム100は、回路露出フィルムへのCLフィルム接着時にCLフィルムを回路パターンの凹凸部に密着させるためにCLフィルムを包むように配置され、回路露出フィルム及びCLフィルムと共にプレス装置により加圧される。具体的には、積層フィルム100は、図4に示されるように、回路露出フィルムとCLフィルムとが接着剤により仮止めされたもの340を、離型層110が対向するように挟み込んだ後、テフロン(登録商標)シート330、ゴムクッション320及びステンレス板310で順次挟み込まれ、熱盤300でプレスされる(図4の白抜矢印参照)。なお、その熱盤300による加熱方法としては、図5に示される通りである。つまり、熱盤300は、加圧を開始してから15分で常温から170℃まで昇温された後、35分間その温度に維持される。その後、熱盤300は、50分かけて170℃から常温まで冷却される。なお、熱盤300による加圧は、0分の時点で開始され、100分の時点で開放される。なお、このときのプレス圧力は、5〜15MPaで適宜調節される。
先の実施の形態では、クッション層120の片側にのみ離型層110が設けられる積層フィルム100が紹介されたが、図2に示されるように、クッション層120の両側に離型層110a,110bが設けられる積層フィルム110Aも本発明の一実施の形態に含まれる。なお、以下、符号110aの離型層を「第1離型層」と称し、符号110bの離型層を「第2離型層」と称する。
先の実施の形態に係る積層フィルムの使用の一例では、積層フィルム100と熱盤300との間にテフロン(登録商標)シート330、ゴムクッション320及びステンレス板310が順次挟み込まれていたが、テフロン(登録商標)シート330、ゴムクッション320及びステンレス板310は省かれてもかまわない。
以下、実施例を示して本発明をより詳細に説明する。
第1離型層の原料としてポリブチレンテレフタレート/ポリテトラメチレングリコールブロック共重合体(ポリブチレンテレフタレート構成単位/ポリテトラメチレングリコール構成単位 80重量部/20重量部)(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製のノバデュラン(登録商標)5510S)を用いた。
クッション層の原料としてエチレン−メタアクリル酸メチル共重合体(メタアクリル酸メチル誘導単位含有量:5重量%)(住友化学(株)製のアクリフト(登録商標)WD106)を用いた。
第2離型層の原料としてポリプロピレン(住友化学(株)製のノーブレンFS2011DG2)を用いた。
第1離型層とクッション層とを接着する接着層を形成する樹脂として変性ポリエチレン(三菱化学(株)製のモディック(登録商標)F515A)を用いた。
共押出法を利用して、クッション層の表裏に第1離型層および第2離型層を有する積層フィルム(図2参照)を作製した。
実際に、CLフィルムが接着剤を介して仮止めされた回路露出フィルムを、第1離型層が回路露出フィルムに対向するように上記積層フィルムで両側から包み込み、熱盤プレスにより図5に示される加熱パターンで加熱プレスした。その結果、回路露出フィルムとCLフィルムとの間の接着剤が回路パターンへシミ出した量は、60μmであり、従前のPBT系離型フィルム(比較例1〜4参照)よりも優れていた(表1参照)。また、加熱プレス後の積層フィルムの剥離不良発生率は、1.0%未満であり、従前のPBT系離型フィルムと同様に良好であった(表1参照)。
(比較例1)
(比較例2)
(比較例3)
(比較例4)
110 離型層
110a 第1離型層(離型層)
110b 第2離型層(離型層)
120 クッション層
この離型フィルムは、包装フィルムしても有用である。
Claims (6)
- ポリブチレンテレフタレート系樹脂を主成分とする樹脂から形成される厚さ15μm以下の離型層を少なくとも片側の表面層として備える、離型フィルム。
- 前記離型層は、厚さが10μm以下である
請求項1に記載の離型フィルム。 - 前記ポリブチレンテレフタレート系樹脂は、ポリブチレンテレフタレート樹脂である
請求項1または2に記載の離型フィルム。 - 前記ポリブチレンテレフタレート系樹脂は、ポリエーテルセグメントとポリエステルセグメントとから主に構成されるポリエーテルエステルブロック共重合体である
請求項1または2に記載の離型フィルム。 - 前記ポリエステルセグメントと前記ポリエーテルセグメントとの重量比は、80:20から90:10の範囲内である
請求項4に記載の離型フィルム。
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