JP2011228511A - 半導体デバイス貫通電極用のガラス基板およびその製造方法 - Google Patents

半導体デバイス貫通電極用のガラス基板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コーティング膜を有しながらも、反りや変形の抑制された半導体デバイス貫通電極用のガラス基板を提供する。
【解決手段】第1の表面から第2の表面まで延在する貫通孔を有する、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板であって、0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有し、50℃〜350℃における平均熱膨張係数は、10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲であり、貫通孔の数密度は、0.1個/mm〜10000個/mmの範囲であり、第1の表面および第2の表面には、それぞれ、第1のシリカ膜および第2のシリカ膜が設置され、第1のシリカ膜の厚さt1および第2のシリカ膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、第1のシリカ膜の厚さt1と、第2のシリカ膜の厚さt2の差の比ΔtをΔt(%)=(t1−t2)/t1×100で表したとき、Δtは、±20%以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板に関する。
高密度実装化に伴うプリント回路基板の高密度化の要求に応えるため、複数のプリント回路基板を積層した多層プリント回路基板が開発されている。このような多層回路基板では、樹脂製の絶縁層にビアホールと呼ばれる直径100μm以下程度の微細な貫通孔を形成し、この内部にメッキを施して、上下に積層されたプリント回路基板間の導電層同士を電気的に接続する。
このような貫通孔をより容易に形成する方法として、特許文献1、2には、多数の貫通開口が形成されたマスクを介して、絶縁層にレーザ光を照射する方法が記載されている。この方法によれば、樹脂製の絶縁層に複数の貫通孔を同時に空けることができるので、貫通孔(ビアホール)をより容易に形成することができる。また、非特許文献1には、このような絶縁層として、複数の貫通孔を有するガラス基板が使用され得ることが記載されている。
一方、半導体デバイスの小型化、高速化、低消費電力化の要求がより一層高まる中、複数のLSIからなるシステムを1つのパッケージに収める、システムインパッケージ(SiP)技術と3次元実装技術を組み合わせた3次元SiP技術の開発も進められている。この場合、ワイヤボンディング技術では、微細なピッチに対応することができないため、貫通電極を用いたインターポーザと呼ばれる中継基板が必要となる。このような中継基板用の材料として、ガラス基板を使用することが考えられる。
特開2005−88045号公報 特開2002−126886号公報
JPCA NEWS、p16−p25 2009年10月
前述のように、半導体デバイス貫通電極用の基板材料として、ガラス基板を使用することが考えられる。
しかしながら、そのような半導体デバイス貫通電極用のガラス基板では、該ガラス基板表面の、貫通孔の開口の外周部(すなわち、貫通孔と非開口部の界面)で、ワレやクラックが生じやすいという問題が生じ得る。例えば、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板は、小さな曲げ応力を受けただけでも、この外周部を起点としてクラックが生じ、比較的容易に破損してしまうおそれがある。
また、このような問題に対処するため、貫通孔を有するガラス基板の表面に、各種コーティング膜を設置し、ガラス基板の強度を向上させることが考えられる。
しかしながら、半導体デバイス貫通電極用の薄いガラス基板にコーティングを施工すると、ガラス基板に反りや変形などが生じる可能性が高い。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、本発明では、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板であって、コーティング膜を有しながらも、反りや変形の抑制されたガラス基板を提供することを目的とする。また、そのような半導体デバイス貫通電極用のガラス基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、第1の表面と第2の表面とを有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する貫通孔を有する、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板であって、
当該ガラス基板は、0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有し、50℃〜350℃における平均熱膨張係数は、10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲であり、
前記貫通孔の数密度は、0.1個/mm〜10000個/mmの範囲であり、
前記第1の表面には、SiOを50wt%以上含む第1の膜が設置され、
前記第2の表面には、SiOを50wt%以上含む第2の膜が設置され、
前記第1の膜の厚さt1および前記第2の膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、
前記第1の膜の厚さt1と、前記第2の膜の厚さt2の差の比Δtを

Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

で表したとき、
Δtは、±20%以下であることを特徴とするガラス基板が提供される。
ここで、本発明によるガラス基板において、50%のフッ酸溶液と60%の硝酸溶液とを体積比で、1:100となるように混合して得られた混合水溶液中における、前記第1および/または第2の膜のエッチング速度は、0.2μm/分以下であっても良い。
また、本発明では、
第1の表面と第2の表面とを有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する貫通孔を有する、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板の製造方法であって、
(a)ガラス基板を準備し、前記ガラス基板は、0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有し、50℃〜350℃における平均熱膨張係数が10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲にあり、
(b)前記ガラス基板をレーザ加工することにより、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する複数の貫通孔を形成し、前記貫通孔の数密度は、0.1個/mm〜10000個/mmの範囲であり、
(c)前記第1の表面にSiOを50wt%以上含む第1の膜をコーティングし、前記第2の表面にSiOを50wt%以上含む第2の膜をコーティングし、前記第1の膜の厚さt1および前記第2の膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、前記第1の膜の厚さt1と、前記第2の膜の厚さt2の差の比Δtを

Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

で表したとき、Δtは、±20%以下である、製造方法が提供される。
ここで、本発明による製造方法は、
さらに、前記(b)と前記(c)の間に、
(d)前記第1の表面および前記第2の表面をエッチングしても良い。
また、本発明による製造方法において、前記(c)は、前記第1の表面および前記第2の表面に、それぞれ、前記第1および第2の膜を、CVD法によりコーティングしても良い。
本発明では、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板であって、コーティング膜を有しながらも、反りや変形の抑制されたガラス基板を提供することができる。また、そのような半導体デバイス貫通電極用のガラス基板の製造方法が提供される。
従来のガラス基板の断面図を概略的に示した図である。 本発明のガラス基板の断面図の一例を概略的に示した図である。 本発明の別のガラス基板の拡大断面図である。 本発明によるガラス基板の製造方法のフローを概略的に示した図である。 本発明のガラス基板に貫通孔を形成する際に使用される加工装置の一構成を概略的に示した図である。 実施例において使用したマスク430の構成を概略的に示した上面図である。
以下、図面により本発明について説明する。
本発明の特徴をより良く理解するため、まず、従来の半導体デバイス貫通電極用のガラス基板の構成について、簡単に説明する。
図1には、従来の半導体デバイス貫通電極用のガラス基板の断面図を示す。
図1に示すように、従来の半導体デバイス貫通電極用のガラス基板1は、第1の表面1aと、第2の表面1bとを有する。また、ガラス基板1は、貫通孔5を有する。この貫通孔5は、ガラス基板1の第1の表面1aから、第2の表面1bまで貫通している。
通常の場合、貫通孔5には、導電性物質が充填され、この導電性物質は、例えば、ガラス基板1の上下に設置された半導体デバイスや素子用の電極として使用される。また、ガラス基板1は、半導体デバイス同士間を絶縁する役割を有する。
従って、ガラス基板1は、半導体デバイス貫通電極用の基板として使用することができる。
しかしながら、このような半導体デバイス貫通電極用のガラス基板1では、該ガラス基板1の表面1a、1bの、貫通孔5の開口の外周部(すなわち、貫通孔と非開口部の界面:図1の丸印Rの部分)で、ワレやクラックが生じやすいという問題がある。例えば、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板1は、小さな曲げ応力を受けただけでも、この開口の外周部を起点としてクラックが生じ、比較的容易に破損してしまう。
特に、半導体デバイスに対するさらなる微細化の要望ため、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板における貫通孔の孔密度は、今後さらに増加する傾向にある。このような傾向が続くと、ガラス基板の強度がよりいっそう低下し、前述のような貫通孔の開口の外周部でのワレの発生の問題は、より顕著になるおそれがある。
さらに、このような問題に対処するため、ガラス基板1の一方の表面または両方の表面に、各種コーティング膜を設置し、ガラス基板1の強度を向上させることが考えられる。
しかしながら、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板1は、通常の場合、0.005mm〜1mm程度の薄さしかない。従って、このようなガラス基板1に、一般的な条件で強度向上のための膜をコーティングした場合、ガラス基板1に、反り、うねり、および/または変形などが生じる可能性が極めて高くなるという問題がある。
これに対して、本発明による半導体デバイス貫通電極用のガラス基板(以下、単に「本発明のガラス基板」とも称する)は、
0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有し、50℃〜350℃における平均熱膨張係数は、10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲であり、
貫通孔の数密度は、1個/mm〜1000個/mmの範囲であり、
第1の表面には、SiOを50wt%以上含む第1の膜が設置され、
第2の表面には、SiOを50wt%以上含む第2の膜が設置され、
前記第1の膜の厚さt1および前記第2の膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、
前記第1の膜の厚さt1と、前記第2の膜の厚さt2の差の比Δtを

Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

で表したとき、
Δtは、±20%以下であることを特徴とする。
本発明のガラス基板では、第1の表面と第2の表面に、SiOを50wt%以上含む膜(以下、単に「シリカ膜」と称する)が設置されている。このため、従来のガラス基板に比べて、前述の貫通孔5の開口の外周部Rにおける強度が向上する。従って、本発明では、前述のようなワレやクラックの問題が抑制または軽減され、従来のガラス基板よりも高い強度を有するガラス基板を得ることができる。
また、本発明のガラス基板では、第1の表面と第2の表面に設置されたシリカ膜の厚さがほぼ等しくなっている。このため、本発明では、厚さが0.005mm〜1mmの範囲と薄く、さらにコーティング膜(シリカ膜)を有しているにも関わらず、反りや変形が抑制される。なお、本願において、「ガラス基板の厚さ」とは、両表面に設置されたシリカ膜の厚さを含めた全体の厚さを意味することに留意する必要がある。
さらに、本発明のガラス基板では、ガラス基板の50℃〜350℃における平均熱膨張係数が10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲にある。これは、シリカ膜の主成分であるSiOの熱膨張係数(5×10−7/K)よりも若干大きな値とすることにより、シリカ膜の表面に圧縮応力を形成し、これにより強度を向上させるためである。
従って、ガラス基板の50℃〜350℃における平均熱膨張係数は、20×10−7/K以上であることがより好ましく、35×10−7/K以上であることがさらに好ましい。しかし、熱膨張係数が大きすぎると、ガラス基板とシリカ膜との間に、良好な密着性が得られにくくなる。そのため、ガラス基板の50℃〜350℃における平均熱膨張係数は、90×10−7/K以下であることがより好ましく、60×10−7/K以下であることがさらに好ましく、40×10−7/K以下であることが特に好ましい。
なお、本発明において、50℃から300℃における平均熱膨張係数は、示差熱膨張計(TMA)を用いて測定し、JIS R3102(1995年度)に基づいて求めた値を意味する。
以下、図面を参照して、本発明のガラス基板の構成について、より詳しく説明する。
図2には、本発明によるガラス基板の断面図の一例を概略的に示す。
図2に示すように、本発明によるガラス基板100は、第1の表面110aと、第2の表面110bとを有する。また、ガラス基板100は、貫通孔150を有する。この貫通孔150は、ガラス基板100の第1の表面110aに設けられた第1の開口180aから、第2の表面110bに設けられた第2の開口180bまで貫通している。
ここで、本発明によるガラス基板100では、第1の表面110aに、第1のシリカ膜115aが設置されており、第2の表面110bには、第2のシリカ膜115bが設置されているという特徴を有する。
これにより、ガラス基板100の表面の、貫通孔150の開口180a、180bの外周部(図1のR部参照)の強度が向上する。従って、本発明では、小さな応力負荷によって、貫通孔150の開口180a、180bの外周部において、ワレやクラックが生じるという問題を有意に抑制することができる。
また、第1のシリカ膜115aおよび第2のシリカ膜115bの厚さは、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、比較的薄く形成されている。また、第1のシリカ膜115aの厚さをt1とし、第2のシリカ膜115bの厚さをt2としたとき、第1のシリカ膜115aの厚さと、第2のシリカ膜115bの厚さの差の比

Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

は、±20%以内になっている。
このため、本発明のガラス基板100では、表面にシリカ膜を設置することによって、ガラス基板が反ったり、変形したりすることを有意に抑制することができる。
ここで、本発明のガラス基板100において、シリカ膜115a、115bは、緻密性が高いことが望ましい。ガラス基板100の表面110a、110bに設置されているシリカ膜115a、115bの緻密性が高いほど、ガラス基板の強度は、より向上するからである。
従って、本発明のガラス基板100では、50%のフッ酸溶液と60%の硝酸溶液とを体積比で、1:100となるように混合して得られた混合水溶液中におけるシリカ膜115a、115bのエッチング速度は、0.2μm/分以下であることが好ましい。
エッチング速度は、シリカ膜115a、115bの緻密性を評価する指標となる。すなわち、シリカ膜115a、115bのエッチング速度が小さいほど、ガラス基板100の表面110a、110bに、緻密なシリカ膜115a、115bが形成されていると言える。特に、シリカ膜115a、115bのエッチング速度は、0.1μm/分以下であることが好ましい。
本発明のガラス基板100は、前述のように、厚さが0.005mm〜1mmの範囲にある。ガラス基板の厚さが1mmよりも厚くなると、貫通孔の形成に時間がかかり、また0.005mm未満になると、加工の際にワレなどの問題が生じるようになるからである。本発明のガラス基板100の厚さは、0.05mm以上0.4mm以下であることがさらに好ましい。
前述のように、本発明のガラス基板100において、第1および第2のシリカ膜115a、115bは、50wt%以上のSiOを含む。SiO含有量は、例えば、50wt%〜100wt%の範囲であっても良い。なお、シリカ膜に含まれるSiO以外の成分は、特に限られない。シリカ膜に含まれるSiO以外の成分は、例えば、SiON、SiOC、Si、SiC、B、Al、またはY等であっても良い。
また、本発明のガラス基板100は、25℃、1MHzでの誘電率が6以下であることが好ましい。また、本発明のガラス基板100は、25℃、1MHzでの誘電損失が0.005以下であることが好ましい。誘電率および誘電損失を小さくすることにより、優れたデバイス特性を発揮することができる。
本発明のガラス基板100は、複数の貫通孔150を有する。各貫通孔150は、円形であっても良い。この場合、貫通孔150の直径は、本発明のガラス基板100の用途によっても異なるが、一般的には、5μm〜500μmの範囲にあることが好ましい。貫通孔150の直径は、本発明のガラス基板100を、上記のような多層回路基板の絶縁層として用いる場合、貫通孔の直径は、0.01mm〜0.2mmであることがより好ましく、0.02mm〜0.1mmであることがさらに好ましい。また、ウェハレベルパッケージ(WLP)技術を適用し、本発明のガラス基板100をウェハ上に積層して、圧力センサ等に用いるICチップを形成することができる。この場合における空気を取り入れるための貫通孔150の直径は、0.1〜0.5mmであることがより好ましく、0.2〜0.4mmであることがさらに好ましい。さらにこの場合、空気孔とは別の電極取り出し用の貫通孔150の直径は、0.01〜0.2mmであることがより好ましく、0.02〜0.1mmであることがさらに好ましい。特に、本発明のガラス基板100をインターポーザなどの貫通電極用基板として用いる場合には、貫通孔150の直径は、0.005〜0.075mmであることがより好ましく、0.01〜0.05mmであることがさらに好ましい。
なお、後述するように、本発明のガラス基板100において、上記円形の貫通孔150の第1の開口180aの直径と、第2の開口180bの直径とは、異なる場合がある。この場合、「貫通孔150の直径」とは、両開口180a、180bのうちの大きい方の直径を意味するものとする。
大きいほうの直径(dl)と、小さいほうの直径(ds)の比(ds/dl)は、0.2〜0.99であることが好ましく、0.5〜0.90であることがより好ましい。
本発明のガラス基板100において、貫通孔150の数密度は、0.1個/mm〜10000個/mmの範囲である。本発明のガラス基板100を、上記に説明したような多層回路基板の絶縁層として用いる場合、貫通孔150の数密度は、3個/mm〜10000個/mmの範囲であることが好ましく、25個/mm〜100個/mmの範囲であることがより好ましい。また、ウェハレベルパッケージ(WLP)技術を適用し、本発明のガラス基板100をウェハ上に積層して、圧力センサ等に用いるICチップを形成する場合、貫通孔150の数密度は、1個/mm〜25個/mmであることが好ましく、2個/mm〜10個/mmの範囲であることがより好ましい。本発明のガラス基板100をインターポーザなどの貫通電極用の基板として用いる場合には、貫通孔150の数密度は、2個/mm〜500個/mmであることがさらに好ましい。
本発明のガラス基板100は、エキシマレーザ光の波長に対する吸収係数が、3cm−1以上であることが好ましい。この場合、貫通孔150の形成がより容易となる。より効果的にエキシマレーザ光を吸収させるためには、ガラス基板100中の鉄(Fe)の含有率は、20質量ppm以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることがより好ましく、0.03質量%以上であることがさらに好ましく、0.05質量%以上であることが特に好ましい。一方、Feの含有率が多い場合は、着色が強くなり、レーザ加工時の位置あわせが難しくなるという問題がある。Feの含有率は0.2質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以下であることがより好ましい。
なお、本発明のガラス基板において、貫通孔の断面積は、第1の開口から第2の開口に向かって、単調に減少していても良い。この特徴について、図3を用いて説明する。
図3には、本発明における別のガラス基板の断面図の一例を示す。
図3に示すように、このガラス基板200は、第1の表面210aと、第2の表面210bとを有する。また、ガラス基板200は、貫通孔250を有する。この貫通孔250は、ガラス基板200の第1の表面210aに設けられた第1の開口280aから、第2の表面210bに設けられた第2の開口280bまで貫通している。なお、図3では、明確化のため、シリカ膜が省略されていることに留意する必要がある。
貫通孔250の第1の開口280aでの直径は、L1であり、第2の開口280bでの直径は、L2である。
ここで、前述の図2における貫通項150とは異なり、貫通孔250は、「テーパ角」αを有する。ここで、テーパ角αとは、ガラス基板200の第1の表面210a(および第2の表面210b)の法線(図の点線)と、貫通孔250の壁面270とがなす角度を意味する。
なお、図3では、ガラス基板200の法線と、貫通孔250の右側の壁面270aとがなす角度をαとしているが、同図において、ガラス基板200の法線と貫通孔の左側の面270bとがなす角も同様にテーパ角αであり、通常は、右側のテーパ角αと左側のテーパ角αとは、ほぼ同じ値を示す。
本発明のガラス基板200において、テーパ角αは、0.1゜〜20゜の範囲にあることが好ましい。ガラス基板200の貫通孔250がこのようなテーパ角αを有する場合、ワイヤボンディング処理を行う際に、ガラス基板200の第1の表面210a側から貫通孔250の内部にまで、ワイヤを、速やかに挿入することが可能となる。また、これにより、ガラス基板200の上下に積層されたプリント回路基板の導電層同士を、ガラス基板200の貫通孔250を介して、より容易かつ確実に接続することが可能になる。テーパ角αは、特に、0.5゜〜10゜の範囲であることが好ましい。
後述するように、本発明によるガラス基板の製造方法では、テーパ角αを任意に調整することができる。
なお、本願では、ガラス基板の貫通孔のテーパ角αは、以下のようにして求めることができる:
ガラス基板200の第1の表面210a側の開口280aにおける貫通孔250の直径L1を求める;
ガラス基板200の第2の表面210b側の開口280bにおける貫通孔250の直径L2を求める;
ガラス基板200の厚さを求める;
貫通孔250全体において、テーパ角αは、均一であると仮定して、上記測定値から、テーパ角αが算出される。
本発明のガラス基板は、半導体用デバイス部材用、より詳しくは、多層回路基板の絶縁層、ウェハレベルパッケージ、電極取り出し用の貫通穴、インターポーザなどの用途に好適に用いられる。
(本発明によるガラス基板の製造方法について)
次に、図4および図5を参照して、前述のような特徴を有する本発明のガラス基板の製造方法について、説明する。
図4には、本発明のガラス基板の製造方法のフローの一例を概略的に示す。
図4に示すように、本発明のガラス基板の製造方法は、
(a)ガラス基板を準備する工程であって、前記ガラス基板は、0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有し、50℃〜350℃における平均熱膨張係数が40×10−7/K〜60×10−7/Kの範囲にある、工程(ステップS110)と、
(b)前記ガラス基板をレーザ加工することにより、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する複数の貫通孔を形成する工程であって、前記貫通孔の数密度は、1個/mm〜1000個/mmの範囲である工程(ステップS120)と、
(c)前記第1の表面および前記第2の表面をエッチングする工程(ステップS130)と、
(d)前記第1の表面にSiOを50wt%以上含む第1の膜をコーティングし、前記第2の表面にSiOを50wt%以上含む第2の膜をコーティングする工程であって、前記第1の膜の厚さt1および前記第2の膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、前記第1の膜の厚さt1と、前記第2の膜の厚さt2の差の比Δtを

Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

で表したとき、Δtは、±20%以下である工程(ステップS140)と、
を有する。ただし、このうち、(c)の工程(ステップS130)は、任意の工程であって、本発明において、必ずしも必須ではない。
以下、各工程について、詳しく説明する。
(ステップS110)
最初に、ガラス基板が準備される。
ガラス基板は、50℃〜350℃における平均熱膨張係数が10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲にある。なお、ガラス基板の厚さは、後にシリカ膜がコーティングされた後、全体として、0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有するように選定される。
ガラス基板の好ましい組成等は、特に限られないが、ガラス基板の具体例として、AN100ガラス(旭硝子社製)、EAGLEガラス(コーニング社製)、SWガラス(旭硝子社製)、パイレックス(登録商標)ガラス(AGCテクノグラス社製)などが挙げられる。
本発明のガラス基板は、アルカリ金属の含有率が低いものであることが好ましい。具体的には、Na(ナトリウム)とK(カリウム)との合計含有量が、酸化物換算で3.5wt%以下であることが好ましい。3.5wt%を超えると、アルカリ金属が半導体プロセスの汚染原因となる可能性がある。合計含有量は、3wt%以下であることがより好ましい。高周波デバイスに用いる場合、あるいはより細かいピッチ、例えば、50μm以下の貫通孔を200μm以下のピッチで多数形成する場合などは、ガラス基板は、無アルカリガラスであることが特に好ましい。ここで無アルカリガラスとは、アルカリ金属の総量が酸化物換算で0.1wt%未満のガラスを意味する。
なお、本発明のガラス基板をシリコンウェハと陽極結合方法により結合する場合には、Naの含有量が酸化物換算で0.5wt%以上含まれていることが好ましく、1.5wt%以上含まれていることがより好ましい。
本発明のガラス基板は、SiO濃度が50wt%以上70wt%以下であることが好ましい。SiO含有量が高いと、貫通孔形成時に、裏面にクラックが生成しやすくなる。ガラスのクラック発生挙動は、SiO含有量の高いガラスと低いガラスで異なることが知られており、SiO含有量の高いガラスは、物体との接触などにより、コーン形状のクラックが生成しやすい。一方、SiO含有量が低いガラスは、物体との接触などにより、割れが生成しやすい。従って、ガラス基板中のSiO含有量によって、割れやクラックを発生しにくくすることができる。
(ステップS120)
次に、前記ガラス基板に貫通孔が形成される。
図5には、本発明のガラス基板に貫通孔を形成する際に使用される加工装置の構成図の一例を示す。
図5に示すように、加工装置400は、エキシマレーザ光発生装置410と、マスク430と、ステージ440とを備える。エキシマレーザ光発生装置410とマスク430との間には、複数のミラー450〜451およびホモジナイザー460が配置される。また、マスク430とステージ440との間には、別のミラー452および投影レンズ470が配置される。
マスク430は、例えば、貫通開口を有する金属板等で構成されても良い。金属板の材料としては、例えば、クロム(Cr)、およびステンレス鋼等が使用される。この場合、マスク430に入射されたレーザ光は、貫通開口を介して、放射されることになる。
あるいは、マスク430は、例えば、レーザ光に対して透明な基材(透明基材)上に、反射層のパターンが配置された構成を有する。従って、マスク430において、透明基材上に反射層が設置されている箇所は、レーザ光を遮断し、反射層が設置されていない箇所は、レーザ光を透過することができる。
透明基材は、レーザ光490に対して透明である限り、材質は特に限定されない。透明基材の材質は、例えば、合成石英、溶融石英、ホウケイ酸ガラス等であっても良い。
一方、反射層は、レーザ光490を効率的に遮断する性質を有する限り、材質は特に限定されない。反射層は、例えば、クロム、銀、アルミニウム、および/または金等の金属で構成されても良い。誘電体多層膜としては、例えば、SiO2、TiO2、HfO2、Ta25、Al23、Cr23、MgF2、MgO、ZrO2等が挙げられる。
また、マスク430の大きさ、マスク430の反射層パターンの形状、配置等は、特に限定されない。
ステージ440上には、被加工対象となるガラス基板420が配置される。ステージ440を2次元的に、または3次元的に移動することにより、ガラス基板420を任意の位置に移動することができる。
このような加工装置400の構成において、エキシマレーザ光発生装置410から生じたエキシマレーザ光490は、第1のミラー450、ホモジナイザー460および第2のミラー451を通り、マスク430に入射される。なお、エキシマレーザ光490は、ホモジナイザー460を通過した際に、均一な強度のレーザ光に調整される。
マスク430は、例えば、前述のように、レーザ光に対して透明な基材上に、反射層のパターンを有する。このため、エキシマレーザ光490は、反射層のパターン(より詳しくは、反射層の設置されていない部分)に対応したパターンで、マスク430から放射される。
その後、マスク430を透過したレーザ光490は、第3のミラー452によって方向調整され、投影レンズ470によって縮小投影され、ステージ440上に指示されたガラス基板420に入射される。このレーザ光490によって、ガラス基板420に、同時に複数の貫通孔が形成される。
ガラス基板420に貫通孔が形成された後、ステージ440上でガラス基板420を移動させてから、再度、ガラス基板120にエキシマレーザ光490を照射しても良い。これにより、ガラス基板420の表面の所望の部分に、所望の貫通孔を形成することができる。すなわち、本方法では、公知のステップ・アンド・リピート法を適用することができる。
なお、投影レンズ470は、ガラス基板420の表面の加工領域の全体に、エキシマレーザ光490を照射し、貫通孔を一度に形成できるものが好ましい。しかしながら、通常、全貫通孔を一度に形成し得る照射フルエンスを得ることは難しい場合が多い。そこで実際は、マスク430を通過したエキシマレーザ光490を、投影レンズ470によって縮小投影することにより、ガラス基板420の表面におけるエキシマレーザ光490の照射フルエンスを増加させ、貫通孔を形成するために必要な照射フルエンスを確保する。
投影レンズ470での縮小投影を利用することにより、ガラス基板420の表面におけるエキシマレーザ光490の断面積を、マスク430を通過した直後のエキシマレーザ光490の断面積に対して、1/10とすれば、照射フルエンスを10倍にすることができる。縮小率が1/10の投影レンズを用い、エキシマレーザ光の断面面積を1/100とすることにより、ガラス基板420の表面におけるエキシマレーザ光の照射フルエンスを、発生装置410から発生した直後のエキシマレーザ光の100倍とすることができる。
なお、エキシマレーザ光発生装置410から放射されるエキシマレーザ光490としては、発振波長が250nm以下であれば、使用することができる。出力の観点からは、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、またはFエキシマレーザ(波長157nm)が好ましい。取扱いとガラスの吸収の観点からは、ArFエキシマレーザがより好ましい。
また、エキシマレーザ光490として、パルス幅が短いものを用いた場合、ガラス基板420の照射部位における熱拡散距離が短くなり、ガラス基板に対する熱影響を抑えることができる。この観点からは、エキシマレーザ光490のパルス幅は、100nsec以下であることが好ましく、50nsec以下であることがより好ましく、30nsec以下であることがさらに好ましい。
また、エキシマレーザ光490の照射フルエンスは、1J/cm以上とすることが好ましく、2J/cm以上とすることがより好ましい。エキシマレーザ光490の照射フルエンスが低すぎると、アブレーションを誘起することができず、ガラス基板に貫通孔を形成することが難しくなる。一方、エキシマレーザ光490の照射フルエンスが20J/cmを超えると、ガラス基板にクラックや割れが発生し易くなる傾向がある。エキシマレーザ光490の照射フルエンスの好適範囲は、使用するエキシマレーザ光490の波長域や加工されるガラス基板の種類等によっても異なるが、KrFエキシマレーザ(波長248nm)の場合、2〜20J/cmであることが好ましい。また、ArFエキシマレーザ(波長193nm)の場合、1〜15J/cmであることが好ましい。
なお、特に説明がない限り、エキシマレーザ光490の照射フルエンスの値は、加工されるガラス基板の表面における値を意味するものとする。また、このような照射フルエンスは、加工面上でエネルギーメータを使用して測定した値を意味するものとする。
エキシマレーザ光490をガラス基板420に照射する際には、エキシマレーザ光の繰り返し周波数と照射時間とを調整することで、ショット数を調整することができる(ショット数=繰り返し周波数×照射時間)。
照射フルエンス(J/cm)とショット数(回)とガラス基板の厚さ(mm)との積が、1000〜30000となるように、エキシマレーザ光490をガラス基板420に照射することが好ましい。
この範囲は、ガラス基板420の種類や性状(特にガラス転移温度Tgに関連すると推定する)にもよるが、概ね1000〜20000であることがより好ましく、2000〜15000であることがより好ましく、3000〜10000であることがさらに好ましい。照射フルエンスとショット数との積がこのような範囲であると、よりクラックが形成され難いからである。照射フルエンスは1〜20J/cmであることが好ましい。
また、エキシマレーザ光の照射フルエンスが大きいと、テーパ角αが小さくなる傾向がある。逆に、照射フルエンスが小さいと、テーパ角αは、大きくなる傾向にある。そこで、照射フルエンスを調整することで、所望のテーパ角αの貫通孔を有するガラス基板を得ることができる。テーパ角αは、0.1゜〜20゜の範囲であっても良い。
なお、通常、半導体回路作製ウェハサイズは、6〜8インチ程度である。また、上記のように投影レンズ470によって縮小投影した場合、ガラス基板の表面での加工領域は、通常数mm角程度となる。従って、ガラス基板420の加工希望領域全体にエキシマレーザ光を照射するには、一箇所の加工が終了した後、エキシマレーザ光を移動するか、ガラス基板420を移動する必要がある。どちらかといえば、エキシマレーザ光に対してガラス基板420を移動させることが好ましい。光学系を駆動する必要がなくなるからである。
また、ガラス基板420にエキシマレーザ光を照射すると、デブリ(飛散物)が発生する場合がある。また、このデブリが貫通孔の内部に堆積すると、加工されたガラス基板の品質や加工レートが劣化する場合がある。従って、ガラス基板へのレーザ照射と同時に、吸引もしくは吹き飛ばし処理により、デブリの除去を行っても良い。
このように、加工装置400を使用することにより、ガラス基板に複数の貫通孔を形成することができる。
(ステップS130)
次に、必要な場合、ガラス基板の第1の表面および第2の表面がエッチング処理される。エッチング処理は、前段のステップS120でのレーザ加工によって粗さが大きくなったガラス基板の表面を、平滑化すること等を目的として実施される。
エッチング処理の方法は、特に限られず、湿式エッチングまたは乾式エッチングのいずれの方法で実施しても良い。
湿式エッチングの場合、例えば、フッ酸と硝酸をそれぞれ5%ずつ含む水溶液中に、ガラス基板を所定の時間浸漬することにより、実施しても良い。浸漬時間は、例えば10秒〜10分間程度である。
(ステップS140)
次に、ガラス基板の両表面に、SiOを50wt%以上含む膜、すなわちシリカ膜が形成される。シリカ膜は、第1の表面と第2の表面に同時に成膜しても、片面ずつ成膜しても良い。
シリカ膜の成膜方法は、特に限られない。シリカ膜は、例えば、PVD(物理気相成膜法)、CVD(化学気相成膜法)のような気相成膜法、浸漬法、またはスピンコート法等で設置しても良い。これらの中では、特に、CVD法が好ましい。CVD法では、比較的緻密なシリカ膜を形成することができる。
シリカ膜の成膜後に、ガラス基板を高温に保持して、ガラス基板表面にシリカ膜を焼き付けても良い。この場合、ガラス基板の保持温度は、例えば200℃〜400℃の範囲であっても良い。
ここで、ガラス基板の第1の表面のシリカ膜の厚さt1および第2の表面のシリカ膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲である。また、第1の表面のシリカ膜の厚さt1と、第2の表面のシリカ膜の厚さt2の差の比

Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

は、±20%以下である必要がある。そうでなければ、成膜後のガラス基板に、反り、うねり、および/または変形が生じる場合があるからである。
以上の工程により、本発明による半導体デバイス貫通電極形成用のガラス基板を製造することができる。
ここで、前述の記載とは異なり、ステップS110、ステップS130、ステップS140、およびステップS120の順序、すなわち、ガラス基板をエッチングし、シリカ膜をコーティングした後に、貫通孔を形成することも可能である。ただし、ガラス基板とシリカ膜の剥離などの問題が生じるおそれがあるため、前述の手順により、本発明による半導体デバイス貫通電極形成用のガラス基板を製造することが好ましい。
また、上記ステップにおいて、貫通孔を形成した後にシリカ膜をコーティングするため、表面のシリカ膜の厚さt1および第2の表面のシリカ膜の厚さt2は、貫通孔の半径より小さいことが好ましい。t1およびt2が貫通孔の半径と同じかこれよりも大きい場合、貫通孔が表面付近で埋められてしまう可能性がある。好ましくは、シリカ膜の厚さt1および第2の表面のシリカ膜の厚さt2は、貫通孔の半径の1/2よりも小さいことがより好ましく、貫通孔の半径の1/4よりも小さいことがさらに好ましく、貫通孔の半径の1/8よりも小さいことが特に好ましい。
加えて、上記ステップにおいて、貫通孔を形成した後にシリカ膜をコーティングするため、貫通孔が表面付近で埋められてしまうことを回避するため、PVD(物理気相成膜法)、CVD(化学気相成膜法)のような気相成膜法を用いることが好ましい。特に、緻密性の高い膜を得やすいことから、CVD法を用いることが特に好ましい。シリカ膜の形成には、ゾルゲル法などによって作製された薬液を浸漬法、またはスピンコート法にてガラス基板上にコーティングし、焼成することでシリカ膜とする方法もある。この場合は、焼成時の寸法変化により、表面に引張応力が形成され、ガラス基板の強度が低下しやすい。そのため、浸漬法、またはスピンコート法を用いる場合は、焼成時の収縮量を低減させるか、ガラス基板との密着性をある程度軽減させることが必要となる。
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
以下の手順で、本発明によるガラス基板を製造する。
(ガラス基板の準備)
まず、加工用のガラス基板(AN100、SiO含有量60wt%、旭硝子株式会社製)を準備する。このガラス基板は、縦550mm×横650mm×厚さ0.3mmの寸法を有する。また、このガラス基板は、Fe(鉄)をFe換算で0.05wt%含み、Na(ナトリウム)とK(カリウム)の合計含有量が、酸化物換算で0.1wt%未満である。ガラス基板の50℃〜350℃の平均熱膨張係数は、38×10−7/Kである。
(貫通孔の形成)
前述のガラス基板にレーザ加工を行い、貫通孔を形成する。
レーザ加工には、図5に示した加工装置を使用する。なお、エキシマレーザ光の発生装置410には、LPX Pro 305(コヒレント社製)を用いる。この装置は、最大パルスエネルギー:0.6J、繰り返し周波数:50Hz、パルス幅:25ns、発生時ビームサイズ:10mm×24mm、発振波長:193nmのArFエキシマレーザ光を発生できる装置である。
まず、図5に示すように、ガラス基板420を、ステージ440上に配置する。
次に、エキシマレーザ光の発生装置410とガラス基板420の間に、マスク430を配置する。図6には、使用するマスク430の構成を概略的に示す。
図6に示すように、使用したマスク430は、縦30mm×横30mm、厚さ0.5mmのステンレス鋼基板432の第1の表面434の一部に、貫通開口の配列部435を有するものである。貫通開口の配列部435は、ステンレス鋼基板432の第1の表面434のほぼ中央の領域に設置する。
図6の右側に示すように、貫通開口の配列部435は、直径0.4mmの円形の貫通開口437が縦横に2次元的に配列された配列パターンを有する。貫通開口437は、縦横いずれも0.6mmピッチで、縦に16個、横に40個配列する。
貫通開口437は、ArFエキシマレーザ光を透過することができる。これに対して、マスク430のその他の領域は、ArFエキシマレーザ光を反射する。
次に、マスク430とガラス基板420の間に、投影レンズ470を配置する。投影レンズ470は、焦点距離が100mmのレンズであり、光路上におけるマスク430との距離が1100mm、ガラス基板420の加工面(ステージ440に接していない方の表面)との距離が110mmになるように配置する。この場合、投影レンズ470の縮小率は、1/10となり、1/10に縮小されたマスクパターンがガラス基板420に投影される。すなわち、エキシマレーザ光の発生装置410から、10mm×24mmのビームサイズで発生したエキシマレーザ光490は、ガラス基板420の加工面に到達した時点で、1.0mm×2.4mmのビームサイズとなるように縮小される(面積比=1/100)。
なお、ガラス基板420にレーザ加工を実施する前に、ガラス基板420の加工面におけるエキシマレーザ光490の照射フルエンスをエネルギーメータで測定する。その結果、照射フルエンスは、ビーム伝送系のロス等による減少分と、ビーム縮小による向上分とを併せて、最大11J/cm程度である。
このような加工装置を用いて、ガラス基板420の加工面にエキシマレーザ光490を照射する。なお、照射の際には、ガラス基板420の加工面での照射フルエンスが7J/cmとなるように、レーザ光490をアッテネーターで調整する。レーザ光490の照射により、ガラス基板420には、16×40=640箇所の貫通開口が同時に形成される。
次に、ステージを所定量移動させ、その度に、同様の操作を繰り返す。これにより、ガラス基板の中央の縦9.6mm×横9.6mmの領域に、多数の貫通孔を形成する。なお、貫通孔の数密度は、289個/cmである。
なお、加工後のガラス基板には、外観上、クラックは、認められない。
(シリカ膜の形成)
次に、得られるガラス基板の両表面に、シリカ膜を成膜する。
シリカ膜は、以下の方法により、成膜する。
まず、フッ酸と硫酸とを、それぞれ5%含む水溶液中に、ガラス基板を5分間浸漬し、
ガラス基板をエッチングする。これにより、ガラス基板の両表面は、約5μmエッチングされる。
次に、CVD法により、ガラス基板の片面に、約0.5μmのシリカ膜を形成する。なお、原料ガスには、テトラエトキシシラン(2vol%)と酸素(98vol%)の混合ガスを使用する。その後、ガラス基板の他方の表面にも、同様に、約0.5μmのシリカ膜を形成する。X線電子分光法(ESCA)による分析の結果、成膜されるシリカ膜は、ほぼ100%SiOで構成されていることがわかる。
以上の工程により、実施例1に係るガラス基板を得る。
外観観察の結果、得られるガラス基板には、反りや変形は生じていないことが確認される。
(緻密性の評価)
次に、実施例1に係るガラス基板を用いて、シリカ膜の緻密性について評価する。シリカ膜の緻密性は、50%のフッ酸と、60%の硝酸とを、体積比で1:100の割合で含む混合水溶液中で、ガラス基板をエッチングすることにより評価する。すなわち、エッチング速度が0.2μm/分以下の場合、そのようなシリカ膜は、十分に緻密な状態であると想定される。
測定の結果、エッチング速度は、0.1μm/分程度であり、十分に小さな値が得られる。このことから、実施例1にかかるシリカ膜は、十分に緻密な状態で、ガラス基板上に設置されているものと予想される。
表1には、実施例1に係るガラス基板におけるシリカ膜の成膜方法、シリカ膜の厚さ、および評価結果をまとめて示す。
Figure 2011228511
(実施例2)
実施例1と同様の方法により、実施例2に係るガラス基板を製作する。ただし、実施例2では、以下の方法により、シリカ膜を成膜する。
(シリカ膜の形成)
まず、フッ酸と硫酸とを、それぞれ5%含む水溶液中に、ガラス基板を5分間浸漬し、
ガラス基板をエッチングする。これにより、ガラス基板の両表面は、約5μmエッチングされる。
次に、0.3N硝酸水溶液中に、エタノールおよびテトラエトキシシランを加え、コーティング用のゾルを調製する。なお、テトラエトキシシラン:水:エタノールの比率は、1:8:11(モル比)とする。
乾燥窒素雰囲気中で、このゾル中にガラス基板を浸漬した後、ガラス基板を引き上げる。引き上げ速度は、100cm/分とする。その後、ガラス基板を60℃で30分間、乾燥処理する。さらに乾燥後のガラス基板を、10℃/分の昇温速度で、400℃まで昇温する。400℃で10分間保持した後、降温し、シリカ膜が形成されたガラス基板を得る。なお、シリカ膜の厚さは、いずれの表面においても、約0.5μmである。なお、X線電子分光法(ESCA)による分析の結果、成膜されたシリカ膜は、ほぼ100%SiOで構成されていることがわかる。
以上の工程により、実施例2に係るガラス基板を得る。
外観観察の結果、得られるガラス基板には、反りや変形は生じていないことが確認される。また、前述の緻密性の評価の結果、エッチング速度は、0.2μm/分程度であり、小さなエッチング速度が得られる。
前述の表1には、実施例2に係るガラス基板におけるシリカ膜の成膜方法、シリカ膜の厚さ、および評価結果をまとめて示す。
(実施例3)
実施例1と同様の方法により、実施例2に係るガラス基板を製作する。ただし、実施例3では、以下の方法により、シリカ膜を成膜する。
(シリカ膜の形成)
まず、エタノール中に、コロイド状シリカ(商品名03CAL、触媒化成工業株式会社製)を分散させる。次に、これに、エタノールとテトラエトキシシランを加え、さらに、0.3N硝酸と水とを添加し、コーティング用のゾルを調製する。なお、テトラエトキシシラン:水:エタノールの比率は、1:8:11(モル比)とする。
乾燥窒素雰囲気中で、このゾル中にガラス基板を浸漬した後、ガラス基板を引き上げる。引き上げ速度は、20cm/分とする。その後、ガラス基板を60℃で30分間、乾燥処理する。さらに乾燥後のガラス基板を、30℃/分の昇温速度で、350℃まで昇温する。350℃で10分間保持した後、降温し、シリカ膜が形成されたガラス基板を得る。なお、シリカ膜の厚さは、いずれの表面においても、約2μmである。なお、X線電子分光法(ESCA)による分析の結果、成膜されたシリカ膜は、ほぼ100%SiOで構成されていることがわかる。
以上の工程により、実施例3に係るガラス基板を得る。
外観観察の結果、得られたガラス基板には、反りや変形は生じていないことが確認される。また、前述の緻密性の評価の結果、エッチング速度は、0.3μm/分程度である。このことから、実施例3に係るガラス基板では、シリカ膜の緻密性は、実施例1および2のものに比べて、幾分劣ることが予想される。
前述の表1には、実施例3に係るガラス基板におけるシリカ膜の成膜方法、シリカ膜の厚さ、および評価結果をまとめて示す。
(比較例1)
実施例1と同様の方法により、比較例1に係るガラス基板を製作する。ただし、比較例1では、以下の方法により、シリカ膜を成膜する。
(シリカ膜の形成)
ポリシラザンをキシレンで20%希釈した溶液(商品名NP110、クラリアントジャパン社製)を用いて、ガラス基板の片面にスピンコートを実施する。次に、このガラス基板を60℃で30分間、乾燥処理する。さらに乾燥後のガラス基板を、10℃/分の昇温速度で、400℃まで昇温する。400℃で10分間保持した後、降温し、シリカ膜が形成されたガラス基板を得る。なお、シリカ膜の厚さは、ガラスの一部分にマスクを施し、そのマスクをコーティング後に剥がすことにより、ガラス基板そのものを露出させ、その部分とシリカ膜部分との高さの差から求めることができる。分析の結果、いずれの表面においても、シリカ膜の厚さは、約1μmである。なお、X線電子分光法(ESCA)による分析の結果、成膜されたシリカ膜は、ほぼ100%SiOで構成されていることがわかる。
以上の工程により、比較例1に係るガラス基板を得る。
外観観察の結果、得られるガラス基板は、成膜面が凸状となるように、大きく反っていることが確認される。なお、前述の緻密性の評価の結果、エッチング速度は、0.1μm/分程度である。
前述の表1には、比較例1に係るガラス基板におけるシリカ膜の成膜方法、シリカ膜の厚さ、および評価結果をまとめて示す。
なお、実施例1〜3および比較例1に係るガラス基板において、シリカ膜のFT−IR透過スペクトルを分析する。その結果、実施例1〜3に係るガラス基板では、−SiO−の結合しか認められないのに対して、比較例1にかかるガラス基板では、−SiN−の結合が存在することがわかる。これは、比較例1では、ポリシラザンの加水分解が不十分であることを示している。従って、比較例1に係るガラス基板を使用した場合、半導体デバイス製造過程において、ガラス基板が高温になったときに、シリカ膜から遊離ガスが発生し、この遊離ガスが真空度に影響を及ぼす可能性がある。特にN(窒素)は、絶縁膜中において双極子構造を有し、半導体の電気特性に影響を及ぼす可能性がある。さらに、ポリシラザンは、ガラス基板とシリカ膜との間の密着性が強く、かつポリシラザンからシリカ膜へ転化する際の体積収縮量が大きすぎるため、表面に引張応力が形成され、ガラス基板の強度が低下する。
本発明は、半導体用デバイス部材用、より詳しくは、多層回路基板の絶縁層、ウェハレベルパッケージ、電極取り出し用の貫通穴、インターポーザなどの用途に好適に用いられるガラス基板に利用することができる。
1 従来のガラス基板
1a 第1の表面
1b 第2の表面
5 貫通孔
100 本発明のガラス基板
110a 第1の表面
110b 第2の表面
115a 第1のシリカ膜
115b 第2のシリカ膜
150 貫通孔
180a 第1の開口
180b 第2の開口
200 別のガラス基板
210a 第1の表面
210b 第2の表面
250 貫通孔
270 貫通孔の壁面
280a 第1の開口
280b 第2の開口
α テーパ角
L1 貫通孔の第1の開口の直径
L2 貫通孔の第2の開口の直径
400 加工装置
410 エキシマレーザ光の発生装置
420 ガラス基板
430 マスク
432 ステンレス鋼基板
434 第1の表面
435 貫通開口の配列部
437 貫通開口
440 ステージ
450〜452 ミラー
460 ホモジナイザー
470 投影レンズ
490 エキシマレーザ光。

Claims (5)

  1. 第1の表面と第2の表面とを有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する貫通孔を有する、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板であって、
    当該ガラス基板は、0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有し、50℃〜350℃における平均熱膨張係数は、10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲であり、
    前記貫通孔の数密度は、1個/mm〜1000個/mmの範囲であり、
    前記第1の表面には、SiOを50wt%以上含む第1の膜が設置され、
    前記第2の表面には、SiOを50wt%以上含む第2の膜が設置され、
    前記第1の膜の厚さt1および前記第2の膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、
    前記第1の膜の厚さt1と、前記第2の膜の厚さt2の差の比Δtを

    Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

    で表したとき、
    Δtは、±20%以下であることを特徴とするガラス基板。
  2. 50%のフッ酸溶液と60%の硝酸溶液とを体積比で、1:100となるように混合して得られた混合水溶液中における、前記第1および/または第2の膜のエッチング速度は、0.2μm/分以下であることを特徴とする請求項1に記載のガラス基板。
  3. 第1の表面と第2の表面とを有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する貫通孔を有する、半導体デバイス貫通電極用のガラス基板の製造方法であって、
    (a)ガラス基板を準備し、前記ガラス基板は、0.005mm〜1mmの範囲の厚さを有し、50℃〜350℃における平均熱膨張係数が10×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲にあり、
    (b)前記ガラス基板をレーザ加工することにより、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する複数の貫通孔を形成し、前記貫通孔の数密度は、0.1個/mm〜10000個/mmの範囲であり、
    (c)前記第1の表面にSiOを50wt%以上含む第1の膜をコーティングし、前記第2の表面にSiOを50wt%以上含む第2の膜をコーティングし、前記第1の膜の厚さt1および前記第2の膜の厚さt2は、いずれも0.2μm〜10μmの範囲であり、前記第1の膜の厚さt1と、前記第2の膜の厚さt2の差の比Δtを

    Δt(%)=(t1−t2)/t1×100 式(1)

    で表したとき、Δtは、±20%以下である、製造方法。
  4. さらに、前記(b)の工程と前記(c)の工程の間に、
    (d)前記第1の表面および前記第2の表面をエッチングする工程
    を有することを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記(c)の工程は、前記第1の表面および前記第2の表面に、それぞれ、前記第1および第2の膜を、CVD法によりコーティングする工程を有することを特徴とする請求項3または4に記載の製造方法。
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