JP2011226263A - ユニット建物、外壁パネル及びユニット建物の施工方法 - Google Patents

ユニット建物、外壁パネル及びユニット建物の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 相隣る建物ユニットを離し置きしてなるユニット建物の外壁面の外観を向上すること。
【解決手段】 離し置きされた2個の建物ユニット10の相隣る各柱11に跨るように外壁パネル200を取付けてなるユニット建物1において、前記外壁パネル200の裏面に、相隣る各柱11の少なくとも一方の柱11の横面に設けてあるねじの首に引っ掛けて取付けられる引掛け金具110が設けられ、前記引掛け金具110は外壁パネル200の一端側に設けられ、該外壁パネル200の他端側に設けられている固定片201が他方の建物ユニットの柱の横面に立て掛けられてなるもの。
【選択図】 図22

Description

本発明は、ユニット建物、外壁パネル及びユニット建物の施工方法に関する。
ユニット建物において、特許文献1に記載の如く、相隣る2個の建物ユニットを離し置きし、離し置きされた建物ユニットの相隣る柱に跨るように外壁パネルを取付けてなるものがある。外壁パネルは、離し置きされた建物ユニットの広い柱間隔A(例えば236mm)を被覆するものである。
特開2008-255723
離し置きされた建物ユニットの相隣る各柱は、それらの相互位置の鉛直高さ方向や水平方向でのずれを生ずることがある。そのような場合には、離し置きされた建物ユニットの各柱に跨るように取付けられた外壁パネルの横模様(タイル目地等)が、離し置きの一方側の建物ユニットの外壁面に設けられている一方側の外壁パネルの横模様と、離し置きの他方側の建物ユニットの外壁面に設けられている他方側の外壁パネルの横模様のそれぞれに対してずれ、ユニット建物の外壁面の外観を損なうおそれがある。
本発明の課題は、相隣る建物ユニットを離し置きしてなるユニット建物の外壁面の外観を向上することにある。
また、外壁パネルを離し置きされた建物ユニットの相隣る各柱に取付けるに際し、重機を用いて吊り込んだ外壁パネルをその重機により取付け位置に対して位置調整し、更に風力等に対しその重機により静止保持しつつ柱に固定している。このため、取付作業に長時間を必要とするばかりか、取付位置の高精度化にも困難がある。
本発明の他の課題は、離し置きされた建物ユニットの相隣る各柱に、外壁パネルを簡易かつ短時間に高精度で取付けることにある。
請求項1に係る発明は、離し置きされた2個の建物ユニットの相隣る各柱に跨るように外壁パネルを取付けてなるユニット建物において、前記外壁パネルの裏面に、相隣る各柱の少なくとも一方の柱の横面に設けてあるねじの首に引っ掛けて取付けられる引掛け金具が設けられ、前記引掛け金具は外壁パネルの一端側に設けられ、該外壁パネルの他端側に設けられている固定片が他方の建物ユニットの柱の横面に立て掛けられてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記外壁パネルの一端側にも固定片が設けられてなるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において更に、前記外壁パネルは、離し置きされた2個の建物ユニットが形成する入隅に取付けられるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記引掛け金具は、上記ねじの首に上方から引っ掛け可能になる下向き開口の取付溝を備え、上記柱の横面に倣って外壁パネルの上下方向の取付位置を調整可能にするようにしたものである。
請求項5に係る発明は、離し置きされた2個の建物ユニットの相隣る各柱に跨るように取付けられる外壁パネルにおいて、前記外壁パネルの裏面に、相隣る各柱の少なくとも一方の柱の横面に設けてあるねじの首に引っ掛けて取付けられる引掛け金具が設けられ、前記引掛け金具は外壁パネルの一端側に設けられ、該外壁パネルの他端側に設けられている固定片が他方の建物ユニットの柱の横面に立て掛けられてなるようにしたものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において更に、前記外壁パネルの一端側にも固定片が設けられてなるようにしたものである。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に係る発明において更に、前記外壁パネルは、離し置きされた2個の建物ユニットが形成する入隅に取付けられるようにしたものである。
請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれかに係る発明において更に、前記引掛け金具は、上記ねじの首に上方から引っ掛け可能になる下向き開口の取付溝を備え、上記柱の横面に倣って外壁パネルの上下方向の取付位置を調整可能にするようにしたものである。
請求項9に係る発明は、請求項1に記載のユニット建物の施工方法において、外壁パネルの引掛け金具を柱の外側面に設けてあるねじに相対するように吊り込み、外壁パネルの引掛け金具を柱の外側面に設けてあるねじに引っ掛けて仮置きし、外壁パネルの取付高さ位置を調整するようにしたものである。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載のユニット建物の施工方法において、離し置きされた2個の建物ユニットによって入隅を形成するようにしたものである。
(請求項1、5、
(a)外壁パネルの一端側の引掛け金具が一方の建物ユニットの柱の横面に設けてあるねじの首に引っ掛けかれ、外壁パネルの他端側の固定片が他方の建物ユニットの柱の横面に立て掛けられる。これにより、外壁パネルが2個の建物ユニットの相隣る柱の外側面に仮取付けされる。
尚、外壁パネルの他端側の固定片を他方の建物ユニットの柱自体に固定することができる。
(請求項2、6
(b)外壁パネルの一端側の固定片を一方の建物ユニットの柱に付帯している木レンガ等に固定することができる。
(請求項3、7、10
(c)離し置きされた2個の建物ユニットが形成する入隅の外壁パネルを簡易に取付けできる。
(請求項4、
(d)外壁パネルの引掛け金具が、柱の外側面のうちで該外壁パネルが添設する外面に直交する横面に設けてあるねじの首に引っ掛けて取付けられる。外壁パネルの引掛け金具を柱の外側面のうちの横面に設けてあるねじの首に引っ掛けるようにするときに、引掛け金具が柱の横面に当たり、外壁パネルの横方向の取付位置が直ちに位置決めされる。同時に、引掛け金具を柱の横面に倣わせることにより、外壁パネルの上下方向の取付位置を容易に調整できる。これにより、引掛け金具を素早くねじの首に引っ掛けできる。建物の外側に立つ作業者により外壁パネルの裏面に設けてある引掛け金具を容易にねじの首に引っ掛けできる。
図1は離し置きユニット建物を示す模式図である。 図2は外壁パネルの裏面図である。 図3は図2のIII-III線に沿う縦断面図である。 図4は図2のIV-IV線に沿う縦断面図である。 図5は図2のV-V線に沿う横断面図である。 図6は図2のVI部を示す拡大図である。 図7は受け調整金具の取付工程を示す模式図である。 図8は外壁パネルの吊り込み工程を示す模式図である。 図9は外壁パネルの仮取付工程を示す模式図である。 図10は外壁パネルの引寄せ工程を示す模式図である。 図11は外壁パネルの取付高さ調整工程を示す模式図である。 図12は図1のXII部における外壁パネルの基礎への取付構造を示す模式図である。 図13は図1のXIII部における上下の外壁パネルの連結構造を示す模式図である。 図14は外壁パネルの裏面図である。 図15は外壁パネルの側面図である。 図16は図14のXVI-XVI線に沿う横断面図である。 図17は上下の外壁パネルの連結状態を示す側面図である。 図18は図17のXVIII-XVIII線に沿う横断面図である。 図19は外壁パネルの裏面図である。 図20は外壁パネルの側面図である。 図21は図19のXXI-XXI線に沿う横断面図である。 図22は入隅に設置された外壁パネルを示す横断面図である。
図1〜図18により本発明のための参考例を示し、図19〜図22により本発明例を示す。
本発明が適用されるユニット建物1は、図1に示す如く、複数の工場生産された建物ユニット10を建築現場の基礎2の上で、左右上下に隣接設置されて構築される。ユニット建物1は、左右2個の建物ユニット10、10の各柱11、11を一定の柱間隔A(例えば236mm)で離し置きし(図5)、それらの相隣る柱11、11に跨るように外壁パネル20を取付けて構成される(図5)。尚、図5に示す如く、離し置きの一方側の建物ユニット10の外壁面には一方側の外壁パネル20Aが工場取付けされ、離し置きの他方側の建物ユニット10の外壁面には他方側の外壁パネル20Bが工場取付けされている。
このとき、図5、図7に示す如く、相隣る各柱11、11の外側面には受け調整金具30が取付けられる。受け調整金具30は、相隣る各柱11、11の外側面に工場取付けされて設けられているねじ34(トラスタッピングねじ等)の首に引っ掛けて取付けられる。受け調整金具30は、相隣る柱11、11の外側面に添い設けられる平板状取付部31を備え、取付部31の両端部に、それらの各柱11、11のねじ34の首に上方から引っ掛け可能になる下向き開口の取付溝31A、31Aを備える。受け調整金具30は、取付部31の長手方向中央部(相隣る柱11、11の柱間隔に入る部分)の上縁部から柱内方側に向けて直角に折曲げた折曲げ部32を備える。受け調整金具30は、折曲げ部32の長手方向の両端部を受け面32Aとし、その長手方向中央部に後述する引寄せ具60ための挿し込み孔33を備える。
外壁パネル20は、図2〜図6に示す如く、枠材21に壁面材22を貼着固定して形成される。外壁パネル20の裏面の上端部には外壁上金具23が取付けられ、外壁パネル20の裏面の下端部には外壁下金具24が取付けられる。
外壁パネル20は、図2〜図6に示す如く、縦調整金具40を有する。縦調整金具40は、外壁パネル20の裏面に設けられて相隣る各柱11、11の側の受け調整金具30に上方から相対し、受け調整金具30の受け面32Aに衝合する調整ボルト44を備え、受け調整金具30に対する取付高さ位置を調整可能にする。
縦調整金具40は、外壁パネル20の裏面に設けられる後述の引掛け金具50の長手方向中央部(相隣る柱11、11の柱間隔に入る部分)の上に重ね合わされるように設けられる平板状取付部41を備え、取付部41の下縁部に直角に折曲げられた折曲げ部42を備える。縦調整金具40は、折曲げ部42の長手方向の両端部に、受け調整金具30の受け面32Aに衝合する左右の調整ボルト44を螺合して備え、その長手方向中央部に後述する引寄せ具のための挿し込み孔43を備える。
外壁パネル20は、図2〜図6に示す如く、引掛け金具50を有する。引掛け金具50は、外壁パネル20の裏面に設けられ、相隣る各柱11、11の外側面に工場取付けされて設けられているねじ35(トラスタッピングねじ等)の首に引掛けて取付けられる。引掛け金具50は、外壁パネル20の裏面に取付けられ、相隣る各柱11、11のねじ35の首に上方から引っ掛け可能になる下向き開口の取付溝51A、51Aを備える。
以下、ユニット建物1の施工方法について説明する(図7〜図13)。
(1)離し置きされて相隣る2個の建物ユニット10、10の、相隣る各柱11、11の外側面に受け調整金具30を取付ける(図7)。
受け調整金具30の取付部31の両端部に備えてある各取付溝31A、31Aを、各柱11、11の外側面に設けてあるねじ34の首に上方から引っ掛けて取付ける。
(2)外壁パネル20の縦調整金具40を上述(1)の各柱11、11側の受け調整金具30に上方から相対することとなる位置に吊り込む(図8)。
外壁パネル20の外壁上金具23に庇吊具70を掛ける。外壁パネル20に設けてある縦調整金具40の挿し込み孔43にロープ80を掛ける。ロープ80を引いて外壁パネル20を安定させながら吊り込む。
(3)外壁パネル20の裏面に設けてある引掛け金具50の取付溝51Aを、相隣る各柱11、11の外側面に設けてあるねじ35の首に上方から引っ掛けて仮取付けする(図9)。
このとき、外壁パネル20に設けてある縦調整金具40の挿し込み孔43に引寄せ具60を挿し込むとともに、この引寄せ具60の先端を受け調整金具30に設けてある挿し込み孔33に挿し込み、縦調整金具40を受け調整金具30の側に引き寄せ、引掛け金具50の取付溝51Aをねじ35の首に引っ掛ける(図10)。
(4)外壁パネル20の縦調整金具40が備える左右の調整ボルト44の先端を、相隣る各柱11、11の受け調整金具30の受け面32Aに衝合し、調整ボルト44を螺動操作して縦調整金具40が受け調整金具30に対する取付け高さ位置を調整する(図11)。外壁パネル20の一方側の柱11に沿う鉛直方向高さ位置と、他方側の柱11に沿う鉛直方向高さ位置のそれぞれを調整できる。
(5)外壁パネル20の左右両側の枠材21をタッピングねじ91で、離し置きされて相隣る各建物ユニット10の柱11に付帯している木レンガ12に本固定する(図5)。
離し置きされている各建物ユニット10に取付けられている外壁パネル20A、20Bの壁面材22と、外壁パネル20の壁面材22とが形成する目地にガスケット92を挿し込み、ガスケット92の上端をシールコーキングする(図5)。これにより、離し置きされた建物ユニット10の柱間隔Aが外壁パネル20により被覆されたものになる。
(6)下階で離し置きされた建物ユニット10の柱間隔Aを被覆した外壁パネル20の外壁下金具24が、シール部材を介して基礎2に当接され、コンクリートビス24Aで基礎2に取付けられる(図12)。
下階で離し置きされた建物ユニット10の柱間隔Aを被覆した外壁パネル20の外壁上金具23と、上階で離し置きされた建物ユニット10の柱間隔Aを被覆した外壁パネル20の外壁下金具24とが、シール部材を介して互いに当接され、タッピングねじ23Aで互いに取付けられる(図13)。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)外壁パネル20の縦調整金具40を柱11側の受け調整金具30に相対するように吊り込み、外壁パネル20の縦調整金具40が備える調整ボルト44を柱11側の受け調整金具30の受け面32Aに衝合し、該調整ボルト44を螺動操作して縦調整金具40が受け調整金具30に対する取付高さ位置を調整し、外壁パネル20を相隣る各柱11に取付けることになる。離し置きされた建物ユニット10の相隣る各柱11が、それらの相互位置の鉛直高さ方向や水平方向でのずれを生ずることがあったとしても、それらの柱11に取付けられる外壁パネル20の取付高さ位置の調整により、それらの柱11のずれを吸収する。これにより、離し置きされた建物ユニット10の各柱11に跨るように取付けられた外壁パネル20の横模様(タイル目地等)が、離し置きの一方側の建物ユニット10の外壁面に設けられている一方側の外壁パネル20Aの横模様と、離し置きの他方側の建物ユニット10の外壁面に設けられている他方側の外壁パネル20Bの横模様のそれぞれに対するずれを解消し、ユニット建物1の外壁面の外観を向上する。
(b)受け調整金具30が相隣る各柱11の外側面に設けてあるねじ34の首に引っ掛けて取付けられる。これにより、受け調整金具30を各柱11に簡易に取付けできる。
(c)外壁パネル20の縦調整金具40を柱11側の受け調整金具30に相対するように吊り込んだ後、縦調整金具40が受け調整金具30に対する取付高さ位置を調整するに先立ち、外壁パネル20の裏面に設けてある引掛け金具50を相隣る各柱11の外側面に仮取付けすることになる。これにより、縦調整金具40が受け調整金具30に対する取付高さ位置の調整作業性を向上できる。
(d)縦調整金具40に設けてある孔43に引寄せ具60を挿し込むとともに、この引寄せ具60の先端を受け調整金具30に設けてある孔33に挿し込み、縦調整金具40を受け調整金具30の側に引き寄せる。これにより、外壁パネル20の裏面の引掛け金具50を各柱11の外側面に仮取付けする取付作業性を向上できる。
図14〜図18に示す外壁パネル100は、離し置きされた2個の建物ユニット10、10の相隣る柱11、11に跨るように取付けられる。
このとき、図18に示す如く、相隣る各柱11、11の外側面にはねじ120(トラスタッピングねじ等)が設けられる。ねじ120は、柱11の外側面のうちで、外壁パネル100が添設する外面11Aに直交する横面11B(特に相隣る他の建物ユニット10に臨む方の横面11B)に設けられる。柱11にねじ込まれたねじ120は、その頭部を柱11の横面11Bに当てることなく、その頭部と柱11の横面11Bとの間に後述する引掛け金具110が引っ掛けできる首長さを介する。
外壁パネル100は、図14〜図16に示す如く、枠材101に壁面材102を貼着固定して形成される。外壁パネル100は、枠材101の両端に固定片103、103が側方へ突出して設けられている(図16)。
外壁パネル100の裏面の上端部の枠材101には上金具104がねじ止めされて取付けられる。尚、外壁パネル100の裏面の下端部の枠材101の裏面は、柱11に予めねじ止めされて固定されている下金具105に添設可能にされる(図17)。
外壁パネル100は、図14〜図16に示す如く、左右2個の引掛け金具110を有する。2個の引掛け金具110は、外壁パネル100の裏面の中間部の枠材101の左右にねじ111により固定される。各引掛け金具110は、相隣る各柱11、11に前述の如くに設けてあるねじ120の首に引掛けられて取付けられる。各引掛け金具110は、ねじ120の首に上方から引っ掛け可能になる下向き開口の取付溝110Aを備える。
以下、ユニット建物1の施工方法について説明する(図17、図18)。
(1)外壁パネル100を、相隣る2個の建物ユニット10、10の相隣る柱11、11の間に吊り込み、外壁パネル100の裏面の左右に設けてある各引掛け金具110の取付溝110Aを、相隣る各柱11、11の横面に設けてあるねじ120の首に上方から引っ掛けて仮取付けする(図17、図18)。
(2)外壁パネル100の両引掛け金具110を相隣る柱11、11の相対向する横面に添設させ、それらの引掛け金具110をそれらの柱11の横面に倣わせて外壁パネル100の上下方向の取付位置を調整する。
(3)外壁パネル100の枠材101の両端に突設してある両側の固定片103を、相隣る各建物ユニット10の柱11に付帯してある木レンガ12に本固定する。
各建物ユニット10に取付けられている外壁パネル100A、100Bの壁面材102と、外壁パネル100の壁面材102とが形成する目地にガスケット130を挿し込み、ガスケット130の上端をシールコーティングする。これにより、離し置きされた2個の建物ユニット10、10の柱間隔が外壁パネル100により被覆されたものになる。
(4)下階で離し置きされた建物ユニット10の柱間隔を被覆した外壁パネル100の下端部の裏面は、該建物ユニット10の柱11の下端部に予め固定されている下金具105に、シール部材131を介して添設される。
上階で離し置きされた建物ユニット10の柱間隔を被覆した外壁パネル100の下端部の裏面は、該建物ユニット10の柱11の下端部に予め固定されている下金具105に、シール部材131を介して添設される。
下階で離し置きされた建物ユニット10の柱間隔Aを被覆した外壁パネル100の上金具104に対し、上階の建物ユニット10の柱11の下端部に予め固定されている上述の下金具105が、シール部材132を介して互いに当接し、それらの上金具104と下金具105がタッピングねじ133で互いに取付けられる。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)外壁パネル100を相隣る各柱11に取付けるに際し、外壁パネル100の裏面に設けてある引掛け金具110を相隣る各柱11の外側面に設けてあるねじ120の首に引っ掛け、外壁パネル100を各柱11の外側面に仮取付けすることになる。これにより、各柱11に対する外壁パネル100の取付高さ位置をねじ120の首により容易に定めることができ、取付位置の高精度を図ることができる。そして、外壁パネル100に設けてある引掛け金具110をねじ120の首に引っ掛けた後は、重機を用いずに人手で、外壁パネル100の取付位置を微調整し、本固定でき、取付作業時間を短縮できる。また、外壁パネル100の本固定時に、外壁パネル100は引掛け金具110とねじ120の首との引っ掛かりにより静止保持され、風力や重機の状態に左右されず、安定的に施工できる。
(b)外壁パネル100の引掛け金具110が、柱11の外側面のうちで該外壁パネル100が添設する外面11Aに直交する横面11Bに設けてあるねじ120の首に引っ掛けて取付けられる。外壁パネル100の引掛け金具110を柱11の外側面のうちの横面11Bに設けてあるねじ120の首に引っ掛けるようにするときに、引掛け金具110が柱11の横面11Bに当たり、外壁パネル100の横方向の取付位置が直ちに位置決めされる。同時に、引掛け金具110を柱11の横面11Bに倣わせることにより、外壁パネル100の上下方向の取付位置を容易に調整できる。これにより、引掛け金具110を素早くねじ120の首に引っ掛けできる。建物の外側に立つ作業者により外壁パネル100の裏面に設けてある引掛け金具110を容易にねじ120の首に引っ掛けできる。
(c)外壁パネル100の引掛け金具110を柱11の外側面に設けてあるねじ120の首に引っ掛けて仮取付けした後、外壁パネル100の端から突出する固定片103を建物にビス止めすることにより、外壁パネル100を本固定できる。
(d)外壁パネル100の下端部の裏面が、柱11に固定されている下金具105に、シール部材131を介する等により、安定的に添設されて取付けできる。
(e)外壁パネル100の裏面の上端部に設けてある上金具104に対し、上階建物ユニットの柱11に固定されている下金具105が、シール部材132を介する等により安定的に当接して取付けられる。
図19〜図21に示す外壁パネル200が、上述の外壁パネル100と異なる点は、引掛け金具110が1つだけ設けられたことにある。
この外壁パネル200は、図22に示す如く、離し置きされた2個の建物ユニット10A、10Bが入隅を形成するときに用いられ、それらの建物ユニット10A、10Bが相隣る各柱11、11に跨るように取付けられる。
即ち、外壁パネル200の一端側の引掛け金具110が一方の建物ユニット10Aの柱11の横面11Bに設けてあるねじ120の首に引っ掛けられ、外壁パネル200の他端側の固定片201が他方の建物ユニット10Bの柱11の横面11Bに立て掛けられる。これにより、外壁パネル200が入隅に設けられて相隣る柱11、11の外側面に仮取付けされる。
尚、外壁パネル200の一端側の固定片103は一方の建物ユニット10Aの柱11に付帯している木レンガ12にタッピングねじで固定され、外壁パネル200の他端側の固定片201は他方の建物ユニット10Bの柱11自体にタッピングねじで固定される。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明は、離し置きされた2個の建物ユニットの相隣る各柱に跨るように外壁パネルを取付けてなるユニット建物において、前記外壁パネルの裏面に、相隣る各柱の少なくとも一方の柱の横面に設けてあるねじの首に引っ掛けて取付けられる引掛け金具が設けられ、前記引掛け金具は外壁パネルの一端側に設けられ、該外壁パネルの他端側に設けられている固定片が他方の建物ユニットの柱の横面に立て掛けられる。これにより、相隣る建物ユニットを離し置きしてなるユニット建物の外壁面の外観を向上することができる。
1 ユニット建物
10A、10B 建物ユニット
11 柱
11A 外面
11B 横面
103、201 固定片
104 上金具
110 引掛け金具
120 ねじ
200 外壁パネル

Claims (10)

  1. 離し置きされた2個の建物ユニットの相隣る各柱に跨るように外壁パネルを取付けてなるユニット建物において、
    前記外壁パネルの裏面に、相隣る各柱の少なくとも一方の柱の横面に設けてあるねじの首に引っ掛けて取付けられる引掛け金具が設けられ
    前記引掛け金具は外壁パネルの一端側に設けられ、該外壁パネルの他端側に設けられている固定片が他方の建物ユニットの柱の横面に立て掛けられてなることを特徴とするユニット建物。
  2. 前記外壁パネルの一端側にも固定片が設けられてなる請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記外壁パネルは、離し置きされた2個の建物ユニットが形成する入隅に取付けられる請求項1又は2に記載のユニット建物。
  4. 前記引掛け金具は、上記ねじの首に上方から引っ掛け可能になる下向き開口の取付溝を備え、上記柱の横面に倣って外壁パネルの上下方向の取付位置を調整可能にする請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
  5. 離し置きされた2個の建物ユニットの相隣る各柱に跨るように取付けられる外壁パネルにおいて、
    前記外壁パネルの裏面に、相隣る各柱の少なくとも一方の柱の横面に設けてあるねじの首に引っ掛けて取付けられる引掛け金具が設けられ
    前記引掛け金具は外壁パネルの一端側に設けられ、該外壁パネルの他端側に設けられている固定片が他方の建物ユニットの柱の横面に立て掛けられてなることを特徴とする外壁パネル。
  6. 前記外壁パネルの一端側にも固定片が設けられてなる請求項5に記載の外壁パネル。
  7. 前記外壁パネルは、離し置きされた2個の建物ユニットが形成する入隅に取付けられる請求項5又は6に記載の外壁パネル。
  8. 前記引掛け金具は、上記ねじの首に上方から引っ掛け可能になる下向き開口の取付溝を備え、上記柱の横面に倣って外壁パネルの上下方向の取付位置を調整可能にする請求項5〜7のいずれかに記載の外壁パネル。
  9. 請求項に記載のユニット建物の施工方法において、
    外壁パネルの引掛け金具を柱の外側面に設けてあるねじに相対するように吊り込み、
    外壁パネルの引掛け金具を柱の外側面に設けてあるねじに引っ掛けて仮置きし、
    外壁パネルの取付高さ位置を調整するユニット建物の施工方法。
  10. 請求項9に記載のユニット建物の施工方法において、
    離し置きされた2個の建物ユニットによって入隅を形成するユニット建物の施工方法。
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