JP2011225047A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の電圧が低下してモータの回転速度が低下しても、パワーステアリング機能を継続させ得るパワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】この発明によるパワーステアリング装置は、モータによりオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、前記油圧により運転者の操舵を補助するパワーステアリング機能を備えたパワーステアリング装置であって、パワーステアリング装置の電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が電源電圧所定値を超えており、且つ前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度がモータ回転速度所定値以下であるときは、前記パワーステアリング機能を停止させる制御停止手段とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、パワーステアリング装置、特に、モータによりオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、その発生させた油圧により運転者の操舵を補助するようにしたパワーステアリング装置に関するものである。
従来、モータによりオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、その発生させた油圧により運転者の操舵を補助するようにしたパワーステアリング装置に於いて、モータに印加する電源の電圧に関係なく、モータの回転速度が所定値以下であった場合に、パワーステアリング機能を停止させるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された従来のパワーステアリング装置によれば、システムの立ち上げ時等に於いてモータの回転速度が所定値以下であることを検出した場合に、パワーステアリング機能を停止させることによりフェールセーフ機能を働かせることができる。
特許第3652142号公報(特に、請求項3に関連する記載)
一般に、パワーステアリング装置の電源であるバッテリの電圧が低下すると、配線抵抗や回路の内部抵抗等によりモータに流れる電流が低下する。モータの出力トルクは、モータに流れる電流に比例するため、バッテリの電圧の低下によりモータの出力トルクが低下してオイルポンプの回転速度が低下することになる。
特許文献1に開示された従来のパワーステアリング装置によれば、モータに印加する電源の電圧に関係なく、モータの回転速度が所定値以下であった場合に、パワーステアリング機能を停止させるようにしているので、パワーステアリング装置の電源電圧の低下が発生しやすい条件、例えば、エンジン始動時等ではパワーステアリング装置を動作させない、等の対策を行う必要があった。
この発明は、従来の装置に於ける前述のような課題を解決するためになされたもので、電源の電圧が低下してモータの回転速度が低下しても、パワーステアリング機能を継続させ得るパワーステアリング装置を提供することを目的としたものである。
この発明によるパワーステアリング装置は、
モータによりオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、前記油圧により運転者の操舵を補助するパワーステアリング機能を備えたパワーステアリング装置であって、
パワーステアリング装置の電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、
前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、
前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が電源電圧所定値を超えており且つ前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度がモータ回転速度所定値以下であるときは前記パワーステアリング機能を停止させる制御停止手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
又、この発明によるパワーステアリング装置は、
モータによりオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、前記油圧により運転者の操舵を補助するパワーステアリング機能を備えたパワーステアリング装置であって、
パワーステアリング装置の電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、
前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、
前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が、前記電源電圧所定値を超えているときは前記電源の電圧が正常範囲にあり前記電源電圧所定値以下であるときは前記電源の電圧が低下状態範囲にあると認識すると共に、前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度が、前記モータ回転速度所定値を超えているときは前記モータ回転速度が正常範囲にあり前記モータ回転速度所定値以下のときは前記モータ回転速度が低下状態範囲にあると認識し、前記電源電圧が前記正常範囲にあり、且つ前記モータ回転速度が前記低下状態範囲にあると認識したときは、パワーステアリング装置が故障であると判定し、前記判定が所定時間継続したときは、前記パワーステアリング機能を停止させる制御停止手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
この発明によるパワーステアリング装置によれば、パワーステアリング装置の電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が電源電圧所定値を超えており、且つ前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度がモータ回転速度所定値以下であるときは、前記パワーステアリング機能を停止させる制御停止手段とを備えているので、電源の電圧が低下してモータの回転速度が低下しても、パワーステアリング機能を継続させることができ、パワーステアリング装置の電源電圧の低下が発生しやすい条件、例えば、エンジン始動時等に於いてもパワーステアリング装置を動作を停止される等の対策を行う必要がなく、しかも、モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度がモータ回転速度所定値以下であるときは、前記パワーステアリング機能を停止させることができる効果がある。
又、この発明によるパワーステアリング装置によれば、電源電圧検出手段が検出した電源の電圧が、電源電圧所定値を超えているときは前記電源の電圧が正常範囲にあり前記電源電圧所定値以下であるときは前記電源の電圧が低下状態範囲にあると認識すると共に、モータ回転速度検出手段が検出したモータの回転速度が、前記モータ回転速度所定値を超えているときは前記モータ回転速度が正常範囲にあり前記モータ回転速度所定値以下のときは前記モータ回転速度が低下状態範囲にあると認識し、前記電源電圧が前記正常範囲にあり、且つ前記モータ回転速度が前記低下状態範囲にあると認識したときは、パワーステアリング装置が故障であると判定し、前記判定が所定時間継続したときは、前記パワーステアリング機能を停止させる制御停止手段を備えているので、電源の電圧が低下してモータの回転速度が低下しても、パワーステアリング機能を継続させることができ、パワーステアリング装置の電源電圧の低下が発生しやすい条件、例えば、エンジン始動時等に於いてもパワーステアリング装置を動作を停止される等の対策を行う必要がなく、しかも、モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度がモータ回転速度所定値以下であるときは、前記パワーステアリング機能を効果的に停止させることができる効果がある。
この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置に於ける、モータ回転速度と電源電圧の関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧が低下せずにモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧とモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置の制御ブロック図である。
この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置に於ける、モータ回転速度と電源電圧の関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧とモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるパワーステアリング装置の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態3によるパワーステアリング装置に於ける、モータ回転速度と電源電圧の関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧とモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置の制御ブロック図である。図1に於いて、パワーステアリング装置に設けられているオイルポンプ1は、パワーステアリング装置に設けられているモータ2により駆動されて油圧を発生する。パワーステアリング装置は、オイルポンプ1により発生された油圧により運転者の操舵を補助する。モータ2は、パワーステアリング制御ユニット3により制御される。電源としてのバッテリ4は、ECU3を介してモータ2に電源を供給する。
パワーステアリング制御ユニット3の内部には、モータ2を駆動する信号を出力するモータ駆動手段31と、モータ2の回転速度を検出するモータ回転速度検出手段32と、パワーステアリング制御ユニット3の電源となるバッテリ4の出力電圧を検出する電源電圧検出手段33と、電動パワーステアリング装置の故障判定時にモータ駆動手段31の動作を停止させる制御停止手段34とを備えている。制御停止手段34による電動パワーステアリングの故障判定については後述する。ここで、モータ回転速度検出手段32が検出するモータ回転速度をM_RPM、電源電圧検出手段33が検出する電源電圧をVBとする。
図2は、この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置に於ける、モータ回転速度と電源電圧の関係を示す説明図であり、横軸はモータ回転速度M_RPM、縦軸は電源電圧VBを表す。図2に於いて、モータ回転速度M_RPMは、所定値Xに達するまでの範囲を低下状態範囲、所定値X以上の範囲を正常範囲として、制御停止手段34により認識される。又、電源電圧VBは、所定値Yに達するまでの範囲を低下状態範囲、所定値Y以上の範囲を正常範囲として、制御停止手段34により認識される。尚、モータ回転数の所定値X、及び電源電圧の所定値Yは、夫々、任意に設定することができる。
制御停止手段34は、モータ回転数M_RPMと電源電圧VBとを夫々前述のように認識し、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が正常範囲にある領域を「領域A」、モータ回転速度M_RPMが正常範囲にあり電源電圧VBが低下状態範囲にある領域を「領域B」、モータ回転速度M_RPMが低下状態範囲にあり電源電圧VBが正常範囲にある領域を「領域C」、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が低下状態範囲にある領域を「領域D」として夫々判定する。
ここで、制御停止手段34がモータ回転速度M_RPMと電源電圧VBの関係から判定した領域を領域判定結果R1とする。制御停止手段34は、その領域判定結果R1が「領域C」のときに、電動パワーステアリング装置が故障であるとする故障判定を行う。そして、制御停止手段34は、領域判定結果R1が「領域C」である時間が所定時間T_FAILの間継続した時に、パワーステアリング装置の「故障あり」の判定を確定させて、パワーステアリング機能を停止する。
次に、この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置の動作について説明する。先ず、電源電圧VBが低下せずにモータ回転速度M_RPMが低下したときの動作を説明する。図3は、この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧が低下せずにモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図であり、(a)はモータ回転速度M_RPM、(b)は電源電圧VB、(c)はパワーステアリング装置の故障確定の状況を夫々示している。又、図3は、パワーステアリング装置が起動して、モータ駆動手段31がモータ2を駆動している状態を起点として示している。前述したように、(a)に示す電源電圧VBは、全期間にわたって所定値Yを超え、例えば定格電圧の12[V]に保たれており、正常範囲にある。
図3に於いて、起点である時刻t0から時刻t1までは、モータ回転速度M_RPMが所定値Xを超えており、従ってモータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとが共に正常範囲であるため、制御停止手段34に於ける領域判定結果R1は前述の「領域A」となる。次に、時刻t1を過ぎたとき、モータ回転速度M_RPMが所定値X以下となり低下状態範囲に入ったとすると、制御停止手段34に於ける領域判定結果R1は、「領域A」から「領域C」となる。このとき、制御停止手段34は、電動パワーステアリング装置が故障であるとの故障判定を行う。
次に、制御停止手段34は、領域判定結果R1が「領域C」となった時刻t1から「領域C」の判定結果が継続する時間を計測し、その計測した時間が所定時間T_FAIL以上に達した時刻t2に於いて、(c)に示すように故障判定を確定させ、モータ駆動手段31の動作を停止させてモータ2の回転を停止させる。これにより、オイルポンプ1からの油圧の発生が無くなり、パワーステアリング装置のパワーステアリング機能は停止する。
以上、電源電圧VBが低下せずにモータ回転速度M_RPMが低下したときのパワーステアリング装置の動作を説明したが、次に、電源電圧VBとモータ回転速度M_RPMとの双方が低下したときの電動パワーステアリング装置の動作を説明する。図4は、この発明の実施の形態1によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧とモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図であり、(a)はモータ回転速度M_RPM、(b)は電源電圧VB、(c)はパワーステアリング装置の故障判定の状況を夫々示している。又、図4は、パワーステアリング装置が起動して、モータ駆動手段31がモータ2を駆動している状態を起点として示している。
図4に於いて、起点である時刻t0から時刻t1までは、モータ回転速度M_RPMが所定値Xを超えている。又、電源電圧VBは、時刻t0では定格電圧、例えば12[V]にあって正常範囲にあるが、時刻t1の手前から何らかの原因で定格電圧から低下して行き、時刻t1に於いて所定値Y以下となり低下状態範囲に入る。従って、時刻t0から時刻t1の間では、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとが共に正常範囲にあるため、制御停止手段34に於ける領域判定結果R1は、「領域A」となる。
時刻t1に於いて、電源電圧VBは所定値Y以下となって低下状態範囲に入るが、モータ回転速度M_RPMは所定値Xを超えており正常範囲にある。そして、モータ回転速度
M_RPMは、時刻t1から時刻t2までの間は正常範囲を継続する。一方、電源電圧VBは、時刻t1からt2までの間では低下状態範囲を継続する。従って、時刻t1からt2までの間に於ける制御停止手段34の領域判定結果R1は、「領域B」となる。
次に、モータ回転速度M_RPMは、時刻t2に至ると所定値X以下となり低下状態範囲に入る。又、電源電圧VBは、時刻t2に至っても、依然として低下状態範囲のままである。時刻t3に至ると、電源電圧VBは所定値Yを超えて正常範囲に復帰するが、モータ回転速度M_RPMは依然として低下状態範囲にある。従って、時刻t2からt3までの間では、制御停止手段34の領域判定結果R1は、「領域D」となる。モータ2は、制御停止手段34による領域判定結果R1が「領域D」にあるときも、電源電圧VBの低下に伴ってモータ回転速度M_RPMも低下状態になりながらも、モータ駆動手段31による駆動が継続される。
時刻t3に至ると、電源電圧VBは所定値Yを超えて正常範囲に戻り、時刻t4に於いて定格電圧、例えば12[V]に復帰する。一方、モータ回転速度M_RPMは、電源電圧VBの上昇に伴って上昇し、時刻t4に於いて所定値Xを超えて正常範囲に入り、時刻t4を経過して後、一定の回転速度となる。その結果、時刻t3からt4までの間では、制御停止手段34の領域判定結果R1は、「領域C」となる。
前述したように、制御停止手段34は、領域判定結果R1が「領域C」となった時刻t3から「領域C」の判定結果が継続する時間を計測するが、時刻t3から時刻t4までの時間は所定時間T_FAILに満たず、従って、パワーステアリング装置の「故障あり」の判定を確定させることがない。従って、(c)に示すように制御停止手段34によるパワーステアリング装置の故障判定は「故障なし」のままとなる。
時刻t4以降は、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとは共に正常範囲にあり、制御停止手段34による領域判定結果R1は、「領域A」となる。
尚、モータ2の起動中にパワーステアリング装置の故障を確定させないことを目的として、前述の所定時間T_FAILは、電源電圧VBが正常範囲でモータ2を駆動したときに、モータ回転速度M_RPMが「0」から正常範囲まで達するまでの時間よりも大きい値に設定するようにしてもよい。
又、前述の説明では、制御停止手段34は、電源電圧VBとモータ回転速度M_RPMの正常範囲と低下状態範囲の判定を、夫々、一定の所定値Yと一定の所定値Xに基づいて行っていたが、それらの判定の前後でチャタリングが発生しないように、夫々の所定値Y、Xにヒステリシスを持たせるようにしても良い。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置について説明する。前述の実施の形態1では、制御停止手段による領域判定結果R1が「領域D」にある際に、電源電圧VBの低下に伴ってモータ回転速度M_RPMも低下状態になりながらモータ2の駆動を継続するようにしていたが、実施の形態2では、制御停止手段による領域判定結果R1が「領域D」にある際にはモータ2の出力を低減させる制御を行うようにするものである。
図5は、この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置の制御ブロック図である。図5に於いて、モータ出力制御手段35は、電源電圧検出手段33により検出された電源電圧VBとモータ回転速度検出手段32により検出されたモータ回転速度M_RPMとに基づいて、後述するようにモータ2の回転速度を低減させるようにモータ駆動手段3
1を制御する。その他の構成は、実施の形態1の場合と同様である。
図6は、この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置に於ける、モータ回転速度と電源電圧の関係を示す説明図であり、横軸はモータ回転速度M_RPM、縦軸は電源電圧VBを表す。図6に於いて、モータ回転速度M_RPMは、一定の所定値Xに達するまでの範囲を低下状態範囲、所定値X以上の範囲を正常範囲として、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35により認識される。又、電源電圧VBは、一定の所定値Yに達するまでの範囲を低下状態範囲、所定値Y以上の範囲を正常範囲として、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35により認識される。尚、モータ回転数の所定値X、及び電源電圧の所定値Yは、夫々、任意に設定することができる。
制御停止手段34は、モータ回転数M_RPMと電源電圧VBとを夫々前述のように認識し、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が正常範囲にある領域を「領域A」、モータ回転速度M_RPMが正常範囲にあり電源電圧VBが低下状態範囲にある領域を「領域B」、モータ回転速度M_RPMが低下状態範囲にあり電源電圧VBが正常範囲にある領域を「領域C」、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が低下状態範囲にある領域を「領域D」として夫々判定する。
ここで、制御停止手段34がモータ回転速度M_RPMと電源電圧VBの関係から判定した領域を領域判定結果R1とする。制御停止手段34は、その領域判定結果R1が「領域C」のときに、電動パワーステアリング装置が故障であるとする故障判定を行う。そして、制御停止手段34は、領域判定結果R1が「領域C」である時間が所定時間T_FAILの間継続した時に、パワーステアリング装置の「故障あり」の判定を確定させて、パワーステアリング機能を停止する。
又、モータ出力制御手段35は、制御停止手段34と同様に、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとに対して、夫々、一定の所定値Xと一定の所定値Yとに基づいて図6に示すような正常範囲と低下状態範囲を認識する。ここで、制御停止手段34と同様に、モータ出力制御手段35がモータ回転速度M_RPMと電源電圧VBの関係から判定した領域を領域判定結果R1とする。
モータ出力制御手段35は、モータ回転数M_RPMと電源電圧VBとを夫々前述のように認識し、前述の制御停止手段34と同様に、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が正常範囲にある領域を「領域A」、モータ回転速度M_RPMが正常範囲にあり電源電圧VBが低下状態範囲にある領域を「領域B」、モータ回転速度M_RPMが低下状態範囲にあり電源電圧VBが正常範囲にある領域を「領域C」、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が低下状態範囲にある領域を「領域D」として夫々判定する。モータ出力制御手段35は、後述するように、その領域判定結果R1が「領域D」にあるときに、モータ2の回転速度を低減させるようにモータ駆動手段31を制御する。
次に、この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置の動作について説明する。電源電圧VBが低下せずにモータ回転速度M_RPMが低下したときの動作は、前述の実施の形態1の場合に於ける図3と同様であるので説明を省略する。
図7は、この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧とモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図であり、(a)はモータ回転速度M_RPM、(b)は電源電圧VB、(c)はパワーステアリング装置の故障判定の状況を夫々示している。又、図7は、パワーステアリング装置が起動して、モータ駆動手段31がモータ2を駆動している状態を起点として示している。
図7に於いて、起点である時刻t0から時刻t1までは、モータ回転速度M_RPMが所定値Xを超えている。又、電源電圧VBは、時刻t0では定格電圧、例えば12[V]にあって正常範囲にあるが、時刻t1の手前から何らかの原因で定格電圧から低下して行き、時刻t1に於いて所定値Y以下となり低下状態範囲に入る。従って、時刻t0から時刻t1の間では、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとが共に正常範囲にあるため、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は、「領域A」となる。
時刻t1に於いて、電源電圧VBは所定値Y以下となって低下状態範囲に入るが、モータ回転速度M_RPMは所定値Xを超えており正常範囲にある。そして、モータ回転速度M_RPMは、電源電圧VBの低下に伴って次第に低下するが時刻t1から時刻t2までの間は正常範囲を継続する。一方、電源電圧VBは、時刻t1からt2までの間では低下状態範囲を継続する。従って、時刻t1からt2までの間に於ける制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は、「領域B」となる。
次に、モータ回転速度M_RPMは、時刻t2に至ると所定値X以下となり低下状態範囲に入る。又、電源電圧VBは、時刻t2に至っても、依然として低下状態範囲のままである。従って、時刻t2からt3までの間では、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は「領域D」となる。前述したように、モータ出力制御手段35は、その領域判定結果R1が「領域D」にあるときに、モータ2の回転速度を低減させるようにモータ駆動手段31を制御する。従って、(a)に示すように、モータ2は、時刻t2に至るとモータ駆動手段31によりモータ回転速度M_RPMが低減するように制御され、時刻t2経過後に「0」となる。その後、時刻t3に至るまで、モータ回転速度M_RPMは「0」のままとなる。
電源電圧VBは、時刻t3の手前から次第に上昇し、時刻t3に至ると所定値Yを超えて正常範囲に復帰し、時刻t4に至るまでに定格電圧、例えば12[V]に復帰する。その結果、時刻t3から時刻t4の間では、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は、「領域D」から「領域C」へと変化する。これにより、モータ出力制御手段35は、時刻t3に於いてモータ回転速度の制限を解除するようにモータ駆動手段31を制御する。従って、モータ回転速度M_RPMは、時刻t3から次第に上昇し、時刻t4に於いて所定値X以上となり正常範囲に復帰する。時刻t3からt4までの間では、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35の領域判定結果R1は、「領域C」となる。
前述したように、制御停止手段34は、領域判定結果R1が「領域C」となった時刻t3から「領域C」の判定結果が継続する時間を計測するが、時刻t3から時刻t4までの時間は所定時間T_FAILに満たず、従って、パワーステアリング装置の「故障あり」の判定を確定させることがない。従って、(c)に示すように制御停止手段34によるパワーステアリング装置の故障判定は「故障なし」のままとなる。
時刻t4以降は、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとは共に正常範囲にあり、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35による領域判定結果R1は、「領域A」となる。領域判定結果R1が「領域C」から「領域A」になることにより、パワーステアリング装置の通常の動作を行うことが可能となる。
尚、モータ2の起動中にパワーステアリング装置の故障を確定させないことを目的として、前述の所定時間T_FAILは、電源電圧VBが正常範囲でモータ2を駆動したときに、モータ回転速度M_RPMが「0」から正常範囲まで達するまでの時間よりも大きい値に設定するようにしてもよい。
又、前述の説明では、制御停止手段34は、電源電圧VBとモータ回転速度M_RPMの正常範囲と低下状態範囲の判定を、夫々、一定の所定値Yと一定の所定値Xに基づいて行っていたが、それらの判定の前後でチャタリングが発生しないように、夫々の所定値Y、Xにヒステリシスを持たせるようにしても良い。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態2によるパワーステアリング装置について説明する。前述の実施の形態2では、モータ出力制御手段による領域判定結果R1が「領域D」のときにモータの回転速度を低減するように制限し、領域判定結果R1が領域Dの状態から外れたときにモータの回転速度を低減していた制限を解除するようにしていたが、実施の形態3では、エンジンコントロールユニット(以下、ECUと称する)から入力される信号を用いてモータの回転速度の制限を解除するようにしたものである。
図8は、この発明の実施の形態3によるパワーステアリング装置の制御ブロック図である。図8に於いて、車両のエンジンを制御するエンジンコントロールユニットECUは、通信線を介してパワーステアリング制御ユニット3の内部に設けられた外部信号入力手段36に対してエンジン回転数に対応する信号を送信する。外部信号入力手段36は、ECU5から入力された外部信号の入力処理を行い、パワーステアリング制御ユニット3の内部で使用するデータ値を生成する。この実施の形態3では、外部信号入力手段36は、ECU5から入力されたエンジン回転数に対応する信号から、エンジン回転数E_RPMを生成する。
図9は、この発明の実施の形態3によるパワーステアリング装置に於ける、モータ回転速度と電源電圧の関係を示す説明図であり、横軸はモータ回転速度M_RPM、縦軸は電源電圧VBを表す。図9に於いて、モータ回転速度M_RPMは、一定の所定値Xに達するまでの範囲を低下状態範囲、所定値X以上の範囲を正常範囲として、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35により認識される。又、電源電圧VBは、一定の所定値Yに達するまでの範囲を低下状態範囲、所定値Y以上の範囲を正常範囲として、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35により認識される。尚、モータ回転数の所定値X、及び電源電圧の所定値Yは、夫々、任意に設定することができる。
制御停止手段34は、実施の形態1及び実施の形態2の場合と同様に、モータ回転数M_RPMと電源電圧VBとを夫々前述のように認識し、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が正常範囲にある領域を「領域A」、モータ回転速度M_RPMが正常範囲にあり電源電圧VBが低下状態範囲にある領域を「領域B」、モータ回転速度M_RPMが低下状態範囲にあり電源電圧VBが正常範囲にある領域を「領域C」、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が低下状態範囲にある領域を「領域D」として夫々判定する。
ここで、制御停止手段34がモータ回転速度M_RPMと電源電圧VBの関係から判定した領域を領域判定結果R1とする。制御停止手段34は、その領域判定結果R1が「領域C」のときに、電動パワーステアリング装置が故障であるとする故障判定を行う。そして、制御停止手段34は、領域判定結果R1が「領域C」である時間が所定時間T_FAILの間継続した時に、パワーステアリング装置の「故障あり」の判定を確定させて、パワーステアリング機能を停止する。
又、モータ出力制御手段35は、実施の形態2の場合と同様に、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとに対して、夫々、一定の所定値Xと一定の所定値Yとに基づいて図6に示すような正常範囲と低下状態範囲を認識する。ここで、制御停止手段34と同様に
、モータ出力制御手段35がモータ回転速度M_RPMと電源電圧VBの関係から判定した領域を領域判定結果R1とする。
モータ出力制御手段35は、モータ回転数M_RPMと電源電圧VBとを夫々前述のように認識し、前述の制御停止手段34と同様に、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が正常範囲にある領域を「領域A」、モータ回転速度M_RPMが正常範囲にあり電源電圧VBが低下状態範囲にある領域を「領域B」、モータ回転速度M_RPMが低下状態範囲にあり電源電圧VBが正常範囲にある領域を「領域C」、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとの双方が低下状態範囲にある領域を「領域D」として夫々判定する。モータ出力制御手段35は、後述するように、その領域判定結果R1が「領域D」にあるときに、モータ2の回転速度を低減させるようにモータ駆動手段31を制御する。
又、モータ出力制御手段35は、ECU5から入力されたエンジン回転数に対応する信号に基づいて外部信号入力手段36が生成したエンジン回転数E_RPMが後述する所定値Z以上になった場合に、モータ回転速度を低減していた制限を解除する。
次に、この発明の実施の形態3によるパワーステアリング装置の動作について説明する。電源電圧VBが低下せずにモータ回転速度M_RPMが低下したときの動作は、前述の実施の形態1及び実施の形態2の場合に於ける図3と同様であるので説明を省略する。
図10は、この発明の実施の形態3によるパワーステアリング装置に於ける、電源電圧とモータ回転速度が低下したときの動作を示す説明図であり、(a)はモータ回転速度M_RPM、(b)は電源電圧VB、(c)はエンジン回転数E_RPM、(d)はパワーステアリング装置の故障判定の状況を夫々示している。又、図10は、パワーステアリング装置が起動して、モータ駆動手段31がモータ2を駆動している状態を起点として示している。
図10に於いて、起点である時刻t0から時刻t1までは、モータ回転速度M_RPMが所定値Xを超えている。又、電源電圧VBは、時刻t0では定格電圧、例えば12[V]にあって正常範囲にあるが、時刻t1の手前から何らかの原因で定格電圧から低下して行き、時刻t1に於いて所定値Y以下となり低下状態範囲に入る。従って、時刻t0から時刻t1の間では、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとが共に正常範囲にあるため、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は、「領域A」となる。
エンジン回転数E_RPMは、時点t0では一定の所定値Zを超えているが、その後低下し始め、時点t1に至るまでに「0」となり、後述する時点t4の手前に至るまで「0」、即ちエンジンの停止状態を継続する。
時刻t1に於いて、電源電圧VBは所定値Y以下となって低下状態範囲に入るが、モータ回転速度M_RPMは所定値Xを超えており正常範囲にある。そして、モータ回転速度M_RPMは、電源電圧VBの低下に伴って次第に低下するが時刻t1から時刻t2までの間は正常範囲を継続する。一方、電源電圧VBは、時刻t1からt2までの間では低下状態範囲を継続する。従って、時刻t1からt2までの間に於ける制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は、「領域B」となる。
次に、モータ回転速度M_RPMは、時刻t2に至ると所定値X以下となり低下状態範囲に入る。又、電源電圧VBは、時刻t2に至っても、依然として低下状態範囲のままである。従って、時刻t2からt3までの間では、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は「領域D」となる。前述したように、モータ出力制御
手段35は、その領域判定結果R1が「領域D」にあるときに、モータ2の回転速度を低減させるようにモータ駆動手段31を制御する。従って、(a)に示すように、モータ2は、時刻t2に至るとモータ駆動手段31によりモータ回転速度M_RPMが低減するように制御され、時刻t2経過後に「0」となる。その後、後述する時刻t4に至るまで、モータ回転速度M_RPMは「0」のままとなる。
電源電圧VBは、時刻t3の手前から次第に上昇し、時刻t3に至ると所定値Yを超えて正常範囲に復帰し、時刻t4に至るまでに定格電圧、例えば12[V]に復帰する。その結果、時刻t3から時刻t4の間では、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35に於ける領域判定結果R1は、「領域D」から「領域C」へと変化する。
エンジンは、時点t4の手前から再始動され、エンジン回転数E_RPMは、その時点から上昇を開始し、時点t4に於いて所定値Z以上となり、その後一定の回転数に復帰する。モータ出力制御手段35は、エンジン回転数E_RPMが所定値Z未満のときは低下状態範囲であると認識し、所定値Z以上になると正常範囲であると認識する。そして、モータ出力制御手段35は、エンジン回転数E−RPMが低下状態範囲から正常範囲に変化したと認識した時点t4に於いて、モータ回転速度の制限を解除するようにモータ駆動手段31を制御する。従って、モータ回転速度M_RPMは、時刻t4から次第に上昇し、時刻t4の経過後に於いて所定値X以上となり正常範囲に復帰する。
時刻t3からt4までの間では、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35の領域判定結果R1は、「領域C」となる。制御停止手段34は、領域判定結果R1が「領域C」となった時刻t3から「領域C」の判定結果が継続する時間を計測するが、時刻t3から時刻t4までの時間は所定時間T_FAILに満たず、従って、パワーステアリング装置の「故障あり」の判定を確定させることがない。従って、(c)に示すように制御停止手段34によるパワーステアリング装置の故障判定は「故障なし」のままとなる。
時刻t4以降は、モータ回転速度M_RPMと電源電圧VBとは共に正常範囲にあり、制御停止手段34及びモータ出力制御手段35による領域判定結果R1は、「領域A」となる。領域判定結果R1が「領域C」から「領域A」になることにより、パワーステアリング装置の通常の動作を行うことが可能となる。
尚、モータ2の起動中にパワーステアリング装置の故障を確定させないことを目的として、前述の所定時間T_FAILは、電源電圧VBが正常範囲でモータ2を駆動したときに、モータ回転速度M_RPMが「0」から正常範囲まで達するまでの時間よりも大きい値に設定するようにしてもよい。
又、前述の説明では、制御停止手段34は、電源電圧VBとモータ回転速度M_RPMの正常範囲と低下状態範囲の判定を、夫々、一定の所定値Yと一定の所定値Xに基づいて行っていたが、それらの判定の前後でチャタリングが発生しないように、夫々の所定値Y、Xにヒステリシスを持たせるようにしても良い。
尚、前述の実施の形態2及び実施の形態3では、領域判定結果R1が「領域D」のときにモータ回転速度を「0」まで低減させているが、「0」より大きい所定の回転速度に制限するようにしても良い。
又、前述の実施の形態2及び実施の形態3では、領域判定結果R1が「領域D」のときに直ちにモータ回転速度M_RPMを低減させるようにしていたが、所定時間経過後に低減させるようにしても良い。
更に、前述の実施の形態2及び実施の形態3では、領域判定結果R1が領域Cのときにパワーステアリング装置の故障判定を行うが、モータ出力制御手段35が出力を制限している状態にある場合は、パワーステアリング装置の故障判定を行わないようにしても良い。
1 オイルポンプ 2 モータ
3 パワーステアリング制御ユニット 4 バッテリ
5 エンジンコントロールユニット(ECU)
31 モータ駆動手段 32 モータ回転速度検出手段
33 電源電圧検出手段 34 制御停止手段
35 モータ出力制御手段 36 外部信号入力手段

Claims (7)

  1. モータによりオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、前記油圧により運転者の操舵を補助するパワーステアリング機能を備えたパワーステアリング装置であって、
    パワーステアリング装置の電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、
    前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が電源電圧所定値を超えており、且つ前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度がモータ回転速度所定値以下であるときは、前記パワーステアリング機能を停止させる制御停止手段と、
    を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記制御停止手段によるパワーステアリング機能の停止は、前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度が前記モータ回転速度所定値以下となってから所定時間を経過した後に行われることを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. 前記制御停止手段は、前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が前記電源電圧所定値以下であり、且つ前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度が前記モータ回転速度所定値以下であるときは、前記モータの駆動を継続させることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーステアリング装置。
  4. 前記モータの出力を制御するモータ出力制御手段を備え、
    前記前記モータ出力制御装置は、前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が前記電源電圧所定値以下であり、且つ前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度が前記モータ回転速度所定値以下であるときは前記モータの出力を低減させ、前記電源の電圧が前記電源電圧所定値を超えたときは前記モータの出力の低減を解除することを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーステアリング装置。
  5. 前記モータの出力を制御するモータ出力制御手段と、
    外部からの信号が入力される外部信号入力手段と、
    を備え、
    前記前記モータ出力制御装置は、前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が前記電源電圧所定値以下であり、且つ前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度が前記モータ回転速度所定値以下であるときは前記モータの出力を低減させ、前記外部信号入力手段に入力された前記外部からの信号に基づいて前記モータの出力の低減を解除することを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーステアリング装置。
  6. モータによりオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、前記油圧により運転者の操舵を補助するパワーステアリング機能を備えたパワーステアリング装置であって、
    パワーステアリング装置の電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、
    前記電源電圧検出手段が検出した前記電源の電圧が、前記電源電圧所定値を超えているときは前記電源の電圧が正常範囲にあり前記電源電圧所定値以下であるときは前記電源の電圧が低下状態範囲にあると認識すると共に、前記モータ回転速度検出手段が検出した前記モータの回転速度が、前記モータ回転速度所定値を超えているときは前記モータ回転速度が正常範囲にあり前記モータ回転速度所定値以下のときは前記モータ回転速度が低下状態範囲にあると認識し、前記電源電圧が前記正常範囲にあり、且つ前記モータ回転速度が前記低下状態範囲にあると認識したときは、パワーステアリング装置が故障であると判定し、前記判定が所定時間継続したときは、前記パワーステアリング機能を停止させる制御停止手段と、
    を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  7. 前記制御停止手段は、前記モータの駆動を停止させることにより前記パワーステアリング機能を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか一項に記載のパワーステアリング装置。
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