JP2011224821A - 出没式シャープペンシル - Google Patents

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Abstract

【課題】組立時に、リターンスプリング12が外れる恐れがないとともに、前軸13と後軸16を螺合する時に途中まではリターンスプリング12の力を受けることなく螺合できる出没式シャープペンシルに適用できる。
【解決手段】内軸9に撓み可能な弾性部9Bを形成するとともにこの弾性部9Bに係止突起9Cを形成する。この係止突起9Cの外周径をリターンスプリング12の内径より大きく構成する。前記内軸9の係止突起9Cと外段9Dとの間にリターンスプリング12を圧縮した状態で仮取付可能に構成する。更に、前軸13の摺動溝に前記係止突起9Cを長手方向に摺動可能に挿入するとともに、前軸13の後端と内軸9の外段9Dとの間にリターンスプリング12を取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸筒の後端から突出したノブを押圧することにより、先部材を軸筒の先端より突出させる出没式シャープペンシルに関する。
従来、前軸の後端と内軸の外鍔との間にリターンスプリングが取り付けられ、軸筒の後端から突出したノブを押圧することにより先部材を軸筒の先端より突出させる出没式シャープペンシルが知られている。(特許文献1参照)
しかしながら、上記出没式シャープペンシルは、組立時において、内軸にリターンスプリングを外嵌した時、リターンスプリングが自由長に伸びているので、この状態でシャープペンシル体を前軸に挿入し、前軸と後軸を螺合して組み立てる為に、リターンスプリングが外れたり、前軸と後軸の螺合がしにくいものであった。特に、振って芯を繰り出す出没式シャープペンシルの場合には、前軸及び後軸内に挿入される部品が多くなり、前軸と後軸を螺合する組立工程が非常に生産性が悪いものであった。
特開2009−220415号公報
解決しようとする問題点は、組立時に、リターンスプリングが外れたり、リターンスプリングを圧縮しながら前軸と後軸を螺合しなければならない点である。
本発明は、前軸と、前軸に連結された後軸と、前部に先部材を設けた内軸と、内軸内に内蔵された芯タンクと、芯タンクと連動するチャックと、チャックおよび芯タンクを長手方向後方に付勢するチャックスプリングと、後軸内に内蔵された回転カムと、内軸を長手方向後方に付勢するリターンスプリングと、回転カムの後方に設けられた押部材と、押部材に設けられたノブとからなり、ノブを押圧することにより先部材を前軸の先端より突出させるとともに後軸の係止部に回転カムを係止させる出没式シャープペンシルであって、チャックの後部に芯タンクを連結するとともに、後軸の内面に長手方向に伸びた複数のカム溝と複数の係止部を形成し、かつ、回転カムに突部と傾斜部を形成し、更に、押部材に突部と傾斜部を形成し、前記後軸のカム溝に押部材の突部を長手方向に摺動可能に挿入し、この押部材の傾斜部と回転カムの傾斜部を当接可能に構成するとともに、回転カムの突部を後軸の係止部に係止可能に構成し、前記内軸に撓み可能な弾性部を形成するとともにこの弾性部に係止突起を形成し、この係止突起の外周径を前記リターンスプリングの内径より大きく構成し、内軸の係止突起と外段との間でリターンスプリングを圧縮した状態で仮取付可能に構成し、更に、前軸の摺動溝に前記係止突起を長手方向に摺動可能に挿入するとともに、前軸の後端と内軸の外段との間にリターンスプリングを取り付けたことを第1の特徴とする。
また、前軸と、前軸に連結された後軸と、前部に先部材を設けた内軸と、内軸内に内蔵された芯タンクと、芯タンクと連動するチャックと、チャックおよび芯タンクを長手方向後方に付勢するチャックスプリングと、内軸内に長手方向に摺動可能に内蔵された重量体と、後軸内に内蔵された回転カムと、内軸を長手方向後方に付勢するリターンスプリングと、回転カムの後方に設けられた押部材と、押部材に設けられたノブとからなり、ノブを押圧することにより先部材を前軸の先端より突出させるとともに後軸の係止部に回転カムを係止させ、この筆記状態において振ることにより生じる重量体の慣性力によりチャックを前進させて芯を繰り出す出没式シャープペンシルであって、チャックの後部に芯タンクを連結するとともに、後軸の内面に長手方向に伸びた複数のガイド溝と複数の係止部を形成し、かつ、回転カムに突部と傾斜部を形成し、更に、押部材に突部と傾斜部を形成し、前記後軸のカム溝に押部材の突部を長手方向に摺動可能に挿入し、この押部材の傾斜部と回転カムの傾斜部を当接可能に構成するとともに、回転カムの突部を後軸の係止部に係止可能に構成し、前記内軸に撓み可能な弾性部を形成するとともにこの弾性部に係止突起を形成し、この係止突起の外周径を前記リターンスプリングの内径より大きく構成し、内軸の係止突起と外段との間でリターンスプリングを圧縮した状態で仮取付可能に構成し、更に、前軸の摺動溝に前記係止突起を長手方向に摺動可能に挿入するとともに、前軸の後端と内軸の外段との間にリターンスプリングを取り付けたことを第2の特徴とする。
更に、内軸に2個の切溝を並列に形成し、この2個の切溝の間に撓み可能な弾性部を形成したことを第3の特徴とする。
更に、内軸に互いに対向する2個の開口窓を形成し、この2個の開口窓の間に弾性部を形成したことを第4の特徴とする。
更にまた、内軸にコ字型の切溝を互いに対向させて2個形成し、この切溝内に撓み可能な弾性部を形成したことを第5の特徴とする。
更にまた、前軸に後端から前方に伸びた凹溝を形成して摺動溝を構成したことを第6の特徴とする。
更にまた、前軸に長手方向に伸びた開口溝を形成して摺動溝を構成したことを第7の特徴とする。
本発明は、組立時に、スプリングが圧縮されて内軸に仮取付されているので、リターンスプリングが外れる恐れがなく、また、前軸と後軸を螺合する時に途中まではリターンスプリングの力を受けずに螺合できる利点が得られるものである。
図1は、本発明の実施例1の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す断面図である。(実施例1) 図2は、図1の出没式シャープペンシルを示す平面図である。(実施例1) 図3は、図1における回転カムの突部が後軸の係止部に係止された状態を示す主要部展開図である。(実施例1) 図4は、内軸の係止突起と外段との間でリターンスプリングを仮取付した状態のシャープペンシル体を示す拡大平面図である。(実施例1) 図5は、本発明の実施例1の出没式シャープペンシルの携帯状態を示す断面図である。(実施例1) 図6は、図5の出没式シャープペンシルを示す平面図である。(実施例1) 図7は、図5における回転カムの突部が後軸のガイド溝に挿入された状態を示す展開図である。(実施例1) 図8は、本発明の実施例1の出没式シャープペンシルの前軸と後軸を螺合する状態を示す断面図である。(実施例1) 図9は、本発明の実施例2のシャープペンシル体を示す主要部平面図である。(実施例2) 図10は、本発明の実施例3のシャープペンシル体を示す主要部正面図である。(実施例3) 図11は、本発明の実施例4のシャープペンシル体を示す主要部平面図である。(実施例4) 図12は、本発明の実施例5のシャープペンシル体を示す主要部平面図である。(実施例5) 図13は、本発明の実施例6のシャープペンシル体を示す主要部平面図である。(実施例6) 図14は、本発明の実施例7の出没式シャープペンシルの携帯状態を示す断面図である。(実施例7) 図15は、本発明の実施例8の出没式シャープペンシルの筆記状態を示す断面図である。(実施例8)
組立時に、スプリングが圧縮されて内軸に仮取付されているので、リターンスプリングが外れる恐れがなく、また、前軸と後軸の螺合が容易に行える出没式シャープペンシルを実現した。
以下、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7および図8に基づいて本発明における実施例1の出没式シャープペンシルを説明する。また、図1の左側を前方とし、右側を後方とする。先ず、黄銅等からなる金属製のチャック1の前部を3分割して構成し、このチャック1の後部に合成樹脂製のコネクター2を圧入固着する。また、チャック1の頭部1Aには締リング3が外嵌され、締リング3を受け止めるワッシャー4とコネクター2の前端との間に100gから200g程度の比較的弱い力のチャックスプリング5が張架される。したがって、通常チャックスプリング5により後方に付勢されるチャック1の頭部1Aは、締リング3に押圧され閉じられることによって芯6を保持する。更に、前記コネクター2の後部に合成樹脂製のパイプからなる芯タンク7が圧入固着される。この芯タンク7の外側に重量体8が長手方向に摺動可能に外嵌され、振出式シャープペンシル体の機構部が構成される。合成樹脂製の内軸9に、長手方向に伸びた2個の切溝9Aにより撓み可能に構成された弾性部9Bを互いに対向させて2個構成し、それぞれの弾性部9Bに係止突起9Cを形成する。この係止突起9Cは前端が傾斜され後端は垂直に形成される。更に、係止突起9Cの後方には外鍔により外段9Dが構成される。また、内軸9の係止突起9Cの前方にわずかに細径の凹陥部9Eを形成する。この凹陥部9Eには、前後2箇所に印刷によって筆記時の表示部9Fと携帯時の表示部9Gが形成される。この表示部9F、9Gは印刷に限らずシールを巻いて形成しても良い。更に、内軸9の凹陥部9Eの前方には2つの係止突起9Cの1つと長手方向に延長する位置に係止突起9Cより太幅の前突起9Hを形成する。この前突起9Hの両側にも長手方向に伸びた切溝を形成する。前記機構部を内軸9の前方より挿入し、ワッシャー4を内軸9の前端に当接する。更に、内軸9の前部に先部材10を着脱可能に螺合し、先部材10の内段10Aと内軸9の前端によりワッシャー4を挾持する。また、先部材10内には芯6を軽く保持する芯ホルダー11が内蔵され、振出式のシャープペンシル体が構成される。
また、リターンスプリング12の内径を前記内軸9の係止突起9Cの外周径より細径に構成し、このリターンスプリング12の後方から前記シャープペンシル体を挿入し、リターンスプリング12を適宜圧縮して内軸9の係止突起9Cと外段9Dとの間に仮取付し図4に示した状態とする。
前軸13は透明あるいは着色透明の合成樹脂で構成され、更に、後端から長手方向前方に伸びた凹溝13Aと、凹溝13Aより太幅でかつ凹溝13Aより更に長手方向前方に伸びた長凹溝13Bを互いに対向させて形成する。この凹溝13Aと長凹溝13Bにより摺動溝を構成する。この前軸13の把持部にはゴム等の軟質材で構成されたグリップ14が被せられ、更に、前軸13の後部に透明のリング15が取り付けられる。
後軸16の内面には、長手方向に伸びたカム溝16Aが円周方向等間隔に3個形成され、このカム溝16Aの縁前端は中間部に垂直面16Bを設けるとともに垂直面16Bの両側に同じ方向の傾斜面16Cを形成する。
更に、回転カム17には、筒部17Aより外方向および後方に突出した突部17Bが円周方向等間隔に3個形成されるとともに、その後端面に後軸16の傾斜面16Cと同方向に傾斜された傾斜部17Cを構成する。この回転カム17は、中子18に回動可能および長手方向に摺動可能に外嵌され、かつ、中子18の外鍔18Aと回転カム17の内段17Dとの間にコイルスプリング19が取り付けられている。前記中子18の後部外面の相対位置に係止突起18Bが形成される。また、押部材20には、突部20Aが円周方向等間隔に3個形成されるとともに、前部筒部20Bに互いに対向する係止窓20Cが2個形成される。更に、押部材20の前端は、2つの傾斜部で構成され前方に突出した前突部20Dが円周方向等間隔に6個形成される。また、押部材20の後部には消しゴム21が設けられるとともに、消しゴム21を覆うノブ22が嵌合される。
前記押部材20の係止窓20Cに中子18の係止突起18Bが係合され、中子18と押部材20が連結される。また、中子18の後端と押部材20の内段20Eとの間には後スプリング23が300g程度の荷重で取り付けられる。尚、この状態では前記コイルスプリング19は50g程度の荷重で取り付けられている。
前記中子18、回転カム17、コイルスプリング19、後スプリング23および押部材20が後軸16内に前方より挿入され、押部材20の突部20Aが後軸16のカム溝16A内に挿入される。この回転カム17と、後軸16のカム溝16A、垂直面16B及び傾斜面16Cにより係止手段を構成する。
前記前軸13にシャープペンシル体を挿入し、先ず内軸9の前突起9Hを前軸13の長凹溝13Bに挿入して前軸13と内軸9を合わせた後に内軸9の係止突起9Cを前軸13の凹溝13A及び長凹溝13Bに挿入して前軸13と後軸16を螺合する。前突起9Hは凹溝13Aより太幅に構成されているので、前突起9Hが凹溝13Aに挿入されてしまう恐れはなく、確実に前軸13と内軸9が位置合わせされる。この時、図8に示したように、リターンスプリング12は中子18に仮取付されて圧縮されており、前軸13と後軸16を螺合する初期時にはリターンスプリング12の荷重を受けない為に楽に螺合することができる。そして、螺合の最終時に前軸13の後端と内軸9の外段9Dによりリターンスプリング12を更に圧縮して図5及び図6に示した携帯状態の出没式シャープペンシルを構成する。この携帯状態では、重量体8はコネクター2の外鍔2Aと中子18の間を摺動可能となる。また、芯タンク7の後部は押部材20の段部20Fに当接しチャック1が拡開している。
この携帯状態より筆記を行うためには、ノブ22を押圧することによりシャープペンシル体、回転カム17、中子18および押部材20を前進させる。そして、回転カム17の突部17Bが後軸16のカム溝16Aより外れると、互いに当接されている回転カム17の傾斜部17Cと押部材20の前突部20Dが傾斜面となっているために回転カム17が回転し、回転カム17の突部17Bが後軸16の傾斜面16Cと垂直面16Bからなる係止部に係止される。この時、回転カム17の傾斜部17Cはコイルスプリング19によっても押部材20の前突部20Dに当接されるので確実に当接することができる。この状態でノブ22の押圧を解除すると、押部材20は後スプリング23により付勢されて後退し、中子18の係止突起18Bが押部材20の係止窓20Cの前端縁に当接され図1、図2および図3に示した筆記状態となる。この時、内軸9に設けられた筆記時の表示部9Fが透明なリング15を通して目視可能となる。
この筆記状態において筆記を行い芯6が摩耗した場合には、本体を長手方向前方に振ることにより重量体8が前方に摺動する。そして、重量体8がコネクター2の外鍔2Aに当接すると、重量体8の慣性力によりチャック1、コネクター2および芯タンク7が前進し、芯6が繰り出される。重量体8の慣性力は、チャック1が先部材10の係止段10Bに当接されることによって受け止められる。この時、重量体8の慣性力により生じる衝撃はチャック1が先部材10に当接した時にリターンスプリング12により吸収されるので、重量体8の当接音が小さくなるとともに、チャック1やコネクター2等の部材が破損したり劣化したりする恐れもない。
また、1本の芯6が消耗し次の芯6を追従する場合には、先ず、後軸16の後端より突出したノブ22を押圧すると、押部材20の段部20Fが芯タンク7の後端に当接し、チャック1、コネクター2および芯タンク7を前進させて芯タンク7内の芯6をチャック1内に追従する。そして、短くなった芯6を先部材10の先端より排出するとともに、次の芯6を先部材10の先端より突出させて筆記を行う。この時、リターンスプリング12の取付時荷重は、チャックスプリング5の荷重と後スプリング23の荷重およびコイルスプリング19の荷重を合わせた力より大きく設定されているので、リターンスプリング12が圧縮されることはない。
更に、ノブ22を外して消しゴム21を使用した場合は、押部材20が300gの荷重で後スプリング23により後方に付勢されているので、消しゴム21を使用した時に消しゴム21がバウンドしてしまう心配はない。
次に、筆記を終了し先部材10を前軸13内に没入させる為には、ノブ22を押圧してチャック1を拡開するとともに回転カム17の突部17B後端に形成された傾斜部17Cに押部材20の前突部20Dを当接する。更にノブ22を押圧すると、リターンスプリング12を圧縮してシャープペンシル体が前進し、回転カム17の突部17Bが後軸16の垂直面16Bより外れ回転カム17が回転する。この時、回転カム17の傾斜部17Cはコイルスプリング19によっても押部材20の前突部20Dに当接されるので回転カム17は確実に回転する。
この実施例1の場合には、前軸13に挿入されたシャープペンシル体及び重量体8、また後軸16に挿入された中子18等の部材が、前軸13と後軸16を螺合する時に外れてしまう恐れがあるが、リターンスプリング12は内軸9に仮取付されて外れる恐れがなく、組立性が向上する。更に、リターンスプリング12の力を受けずに前軸13と後軸16の螺合を開始するので、重量体8等の複数の部品を前軸13や後軸16に挿入した状態でも比較的簡単に螺合することができる。
この状態でノブ22の押圧を解除すると、リターンスプリング12により付勢されて、シャープペンシル体が後退するとともに回転カム17の突部17Bが後軸16のカム溝16Aを摺動する。そして、押部材20の突部20A後端が後軸16のカム溝16A後端縁に当接し図7に示した状態となる。また、先部材10が前軸13内に没入し図5および図6に示した携帯状態となる。この状態ではチャック1が拡開しているので、出没式シャープペンシルが振動して重量体8に慣性力が発生しても芯6が繰り出されてしまう恐れはない。また、内軸9に設けられた携帯時の表示部9Gが透明なリング15を通して目視可能となる。
以下、図9に基づいて本発明における実施例2のシャープペンシル体の内軸109を説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。合成樹脂製の内軸109に、円周方向に伸びた2個の切溝109Aにより撓み可能に構成された弾性部109Bを互いに対向させて2個構成し、それぞれの弾性部109Bに係止突起109Cを形成する。この係止突起109Cは前端が傾斜され後端は垂直に形成される。更に、係止突起109Cの後方には外鍔により外段109Dが構成される。また、内軸109の係止突起109Cの前方にわずかに細径の凹陥部109Eを形成する。この凹陥部109Eには、前後2箇所に印刷又はシールによって筆記時の表示部109Fと携帯時の表示部109Gが形成される。
以下、図10に基づいて本発明における実施例3のシャープペンシル体の内軸209を説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。合成樹脂製の内軸209に、互いに対向させて2個の開口窓209Iを形成し、この2個の開口窓209Iの間に互いに対向しかつ撓み可能に構成された弾性部209Bを2個構成し、それぞれの弾性部209Bに係止突起209Cを形成する。この係止突起209Cは前端が傾斜され後端は垂直に形成される。更に、係止突起209Cの後方には外鍔により外段209Dが構成される。また、内軸209の係止突起209Cの前方にわずかに細径の凹陥部209Eを形成する。この凹陥部209Eには、前後2箇所に印刷又はシールによって筆記時の表示部209Fと携帯時の表示部209Gが形成される。
以下、図11に基づいて本発明における実施例4のシャープペンシル体の内軸309を説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。合成樹脂製の内軸309に、互いに対向させて2個のコ字型の切溝309Aを形成し、この切溝309A内の撓み可能な弾性部309Bに係止突起309Cを形成する。この係止突起309Cは前端が傾斜され後端は垂直に形成される。更に、係止突起309Cの後方には外鍔により外段309Dが構成される。また、内軸309の係止突起309Cの前方にわずかに細径の凹陥部309Eを形成する。この凹陥部309Eには、前後2箇所に印刷又はシールによって筆記時の表示部309Fと携帯時の表示部309Gが形成される。
以下、図12に基づいて本発明における実施例5のシャープペンシル体の内軸409を説明する。尚、弾性部の形状以外は図11と同じ構成の為、弾性部以外の説明は省略する。図11における2個のコ字型の切溝309Aを180度回転させて互いに対向する2個のコ字型の切溝409Aを形成する。この切溝409A内の撓み可能な弾性部409Bに係止突起409Cを形成したものである。
以下、図13に基づいて本発明における実施例6のシャープペンシル体の内軸509を説明する。尚、図11における弾性部の形状以外は図11と同じ構成の為、弾性部以外の説明は省略する。図11における2個のコ字型の切溝309Aを90度回転させて互いに対向する2個のコ字型の切溝509Aを形成する。この切溝509A内の撓み可能な弾性部509Bに係止突起509Cを形成したものである。
以下、図14に基づいて本発明における実施例7の出没式シャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。前軸113は透明あるいは着色透明の合成樹脂で構成され、更に、長手方向に伸びた開口窓113Cと、開口窓113Cより更に長手方向前方に伸びた長開口窓113Dを互いに対向させて形成する。この開口窓113Cと長開口窓113Dにより摺動溝を構成する。前記前軸113の把持部にはゴム等の軟質材で構成されたグリップ14が被せられ、更に、前軸113の後部に透明のリング15が取り付けられる。
この前軸113にシャープペンシル体を挿入し、先ず内軸9の前突起9Hを前軸113の長開口溝113Dに挿入して前軸113と内軸9を合わせた後に内軸9の係止突起9Cを前軸の凹溝113C及び長凹溝113Dに挿入して前軸113と後軸16を螺合し、携帯状態の出没式シャープペンシルを構成したものである。
以下、図15に基づいて本発明における実施例8の出没式シャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。具体的には実施例1から重量体を外し、ノック式シャープペンシル体を構成したものである。
この筆記状態において筆記を行い芯6が摩耗した場合には、ノブ22を押圧することによりチャック1を前進させて芯6を繰り出す。また、1本の芯6が消耗し次の芯6を追従する場合や、筆記を終了し先部材10を前軸13内に没入させる操作は実施例1と同様に行うことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、前軸、後軸、中子および押部材といった部材は複数の部材を固着して一体化することも可能である。また、コネクターと芯タンクを一体に構成しても良い。更に、前軸あるいは後軸とリングを一体で構成しても良い。更にまた、筆記時の表示としては、「筆」といった漢字や筆記を現す記号あるいは振って芯を繰り出す「振」といった漢字や振り出しを現す記号が考えられ、また、携帯時の表示としては、「携」といった漢字や携帯を現す記号等が考えられる。
リターンスプリングが外れる恐れがなく、また、前軸と後軸を螺合する時に途中まではリターンスプリングの力を受けずに螺合できる出没式シャープペンシルに適用できる。
1 チャック
5 チャックスプリング
7 芯タンク
8 重量体
9 内軸
9A 内軸9の切溝
9B 内軸9の弾性部
9C 内軸9の係止突起
9D 内軸9の外段
10 先部材
12 リターンスプリング
13 前軸
13A 前軸13の凹溝
16 後軸
17 回転カム
17B 回転カム17の突部
17C 回転カム17の傾斜部
20 押部材
20A 押部材20の突部
22 ノブ
109 内軸
109A 内軸109の切溝
109B 内軸109の弾性部
109C 内軸109の係止突起
109D 内軸109の外段
113 前軸
113C 前軸113の開口窓
209 内軸
209B 内軸209の弾性部
209C 内軸209の係止突起
209D 内軸209の外段
209I 内軸209の開口窓
309 内軸
309A 内軸309の切溝
309B 内軸309の弾性部
309C 内軸309の係止突起
309D 内軸309の外段
409 内軸
409A 内軸409の切溝
409B 内軸409の弾性部
409C 内軸409の係止突起
509 内軸
509A 内軸509の切溝

Claims (7)

  1. 前軸と、前軸に連結された後軸と、前部に先部材を設けた内軸と、内軸内に内蔵された芯タンクと、芯タンクと連動するチャックと、チャックおよび芯タンクを長手方向後方に付勢するチャックスプリングと、後軸内に内蔵された回転カムと、内軸を長手方向後方に付勢するリターンスプリングと、回転カムの後方に設けられた押部材と、押部材に設けられたノブとからなり、ノブを押圧することにより先部材を前軸の先端より突出させるとともに、後軸の係止部に回転カムを係止させる出没式シャープペンシルであって、チャックの後部に芯タンクを連結するとともに、後軸の内面に長手方向に伸びた複数のカム溝と複数の係止部を形成し、かつ、回転カムに突部と傾斜部を形成し、更に、押部材に突部と傾斜部を形成し、前記後軸のカム溝に押部材の突部を長手方向に摺動可能に挿入し、この押部材の傾斜部と回転カムの傾斜部を当接可能に構成するとともに、回転カムの突部を後軸の係止部に係止可能に構成し、前記内軸に撓み可能な弾性部を形成するとともにこの弾性部に係止突起を形成し、この係止突起の外周径を前記リターンスプリングの内径より大きく構成し、内軸の係止突起と外段との間でリターンスプリングを圧縮した状態で仮取付可能に構成し、更に、前軸の摺動溝に前記係止突起を長手方向に摺動可能に挿入するとともに、前軸の後端と内軸の外段との間にリターンスプリングを取り付けたことを特徴とする出没式シャープペンシル。
  2. 前軸と、前軸に連結された後軸と、前部に先部材を設けた内軸と、内軸内に内蔵された芯タンクと、芯タンクと連動するチャックと、チャックおよび芯タンクを長手方向後方に付勢するチャックスプリングと、内軸内に長手方向に摺動可能に内蔵された重量体と、後軸内に内蔵された回転カムと、内軸を長手方向後方に付勢するリターンスプリングと、回転カムの後方に設けられた押部材と、押部材に設けられたノブとからなり、ノブを押圧することにより先部材を前軸の先端より突出させるとともに後軸の係止部に回転カムを係止させ、この筆記状態において振ることにより生じる重量体の慣性力によりチャックを前進させて芯を繰り出す出没式シャープペンシルであって、チャックの後部に芯タンクを連結するとともに、後軸の内面に長手方向に伸びた複数のカム溝と複数の係止部を形成し、かつ、回転カムに突部と傾斜部を形成し、更に、押部材に突部と傾斜部を形成し、前記後軸のカム溝に押部材の突部を長手方向に摺動可能に挿入し、この押部材の傾斜部と回転カムの傾斜部を当接可能に構成するとともに、回転カムの突部を後軸の係止部に係止可能に構成し、前記内軸に撓み可能な弾性部を形成するとともにこの弾性部に係止突起を形成し、この係止突起の外周径を前記リターンスプリングの内径より大きく構成し、内軸の係止突起と外段との間でリターンスプリングを圧縮した状態で仮取付可能に構成し、更に、前軸の摺動溝に前記係止突起を長手方向に摺動可能に挿入するとともに、前軸の後端と内軸の外段との間にリターンスプリングを取り付けたことを特徴とする出没式シャープペンシル。
  3. 内軸に2個の切溝を並列に形成し、この2個の切溝の間に撓み可能な弾性部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の出没式シャープペンシル。
  4. 内軸に互いに対向する2個の開口窓を形成し、この2個の開口窓の間に弾性部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の出没式シャープペンシル。
  5. 内軸にコ字型の切溝を互いに対向させて2個形成し、この切溝内に撓み可能な弾性部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の出没式シャープペンシル
  6. 前軸に後端から前方に伸びた凹溝を形成して摺動溝を構成したことを特徴とする請求項1乃至5記載の出没式シャープペンシル。
  7. 前軸に長手方向に伸びた開口溝を形成して摺動溝を構成したことを特徴とする請求項1乃至5記載の出没式シャープペンシル。
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