JP2011173343A - シャープペンシル - Google Patents

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良昌 菅原
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Abstract

【課題】複雑な構成にならず、しかもカム面が簡単な形状で、筆記圧を加える度に芯15を一定量回転できるシャープペンシルに適用できる。
【解決手段】軸筒5内に芯15の前進は許容するが後退は阻止するボールチャック式芯保持機構を内蔵する。更に、軸筒5の前部に設けられた先部材12内に、芯15を適度の保持力で保持する芯ホルダー16を有するスライド部材13を長手方向に摺動可能に内蔵する。前記ボールチャック式芯保持機構が筆記芯15の筆記圧により後退すると、芯15とともにスライド部材13が後退する。このスライド部材13は後退とともに回転手段により一方向に回転する。また、筆記圧を解除すると、ボールチャック式芯保持機構の前進に伴い、芯15とともにスライド部材13が回転手段により後退時とは逆方向に回転しながら前進する。このスライド部材13の前進時の回転により芯15を一定量回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、筆記圧によるボールチャック式芯保持機構の後退に伴い、芯とともにスライド部材が後退し、筆記圧を解除した時のスライド部材の前進時に芯を一定量回転させるシャープペンシルに関するものである。
従来、筆記芯の筆記圧によるチャックユニットの後退動作に伴い、回転子を回転駆動させる回転駆動機構が具備され、前記回転子の回転運動を前記チャックユニットを介して前記筆記芯に伝達することにより筆記芯を回転させるシャープペンシルが知られている。(特許文献1参照)
しかしながら、上記シャープペンシルは、筆記圧によって順次チャックユニットが回転しなければならず、構造が複雑になってしまうものであった。
特許第4240417号公報
解決しようとする問題点は、チャックユニットが回転することにより構造が複雑になる点と、回転駆動機構が非常に細いカム面で構成されなければならない点である。
本発明は、軸筒内に芯の前進は許容するが後退は阻止するボールチャック式芯保持機構を内蔵するとともに、軸筒の前部に設けられた先部材内に、芯を適度の保持力で保持する芯ホルダーを有するスライド部材を長手方向に摺動可能に内蔵したシャープペンシルであって、筆記芯の筆記圧による前記ボールチャック式芯保持機構の後退に伴い、芯とともにスライド部材が後退し、このスライド部材の後退とともにスライド部材を一方向に回転する回転手段を構成するとともに、筆記圧を解除することによるボールチャック式芯保持機構の前進に伴い、芯とともにスライド部材が前進し、かつスライド部材の前進とともにスライド部材を後退時とは逆方向に回転させる回転手段を構成し、スライド部材の前進時の回転により芯を一定量回転させることを第1の特徴とする。
また、回転手段を構成するスライド部材の前段と後段に第1と第2のカム面を形成し、かつ第1のカム面に対峙するように第1固定カム面を形成するとともに、第2のカム面に対峙する第2固定カム面を形成し、筆記圧による前記スライド部材の後退動作によってスライド部材の第2のカム面が第2固定カム面に当接し、スライド部材が一方向に適宜回転し、筆記圧を解除することによって、芯とともにスライド部材が前進し、スライド部材の第1のカム面が第1固定カム面に当接すると後退時と逆方向に回転して筆記圧を加える前の状態に復帰し、このスライド部材の前進時の回転により芯を一定量回転させることを第2の特徴とする。
更に、先部材に周方向に傾斜したガイド溝を形成するとともに、スライド部材に前記ガイド溝と係合する突起を構成し、筆記圧によりスライド部材が後退するとスライド部材の突起が先部材のガイド溝に沿って一方向に適宜回転し、筆記圧を解除すると芯とともにスライド部材が前進して、スライド部材の突起が先部材のガイド溝に沿って後退時と逆方向に回転して筆記圧を加える前の状態に復帰し、このスライド部材の前進時の回転により芯を一定量回転させることを第3の特徴とする。
更にまた、筆記圧による芯及びボールチャック式芯保持機構の後退に伴って、チャックと連動してスライド部材が後退することを第4の特徴とする。
本発明は、比較的簡単な構造でしかもカム面も複雑にならずに、筆記圧を加える度に芯を一定量回転できる利点が得られるものである。
図1は本発明の実施例1のシャープペンシルを示す主要部断面図である。(実施例1) 図2は、図1におけるスライド部材の第1カム面と先部材の第1固定カム面、及びスライド部材の第2カム面と軸筒の第2固定カム面を示す主要部拡大展開図である。(実施例1) 図3は、筆記芯に筆記圧が加えられた状態を示す主要部断面図である。(実施例1) 図4は、図3におけるスライド部材の第1カム面と先部材の第1固定カム面、及びスライド部材の第2カム面と軸筒の第2固定カム面を示す主要部拡大展開図である。(実施例1) 図5は、本発明の実施例2のシャープペンシルを示す主要部断面図である。(実施例2) 図6は、本発明の実施例3のシャープペンシルを示す主要部断面図である。(実施例3) 図7は、図6のガイド溝を示す主要部拡大平面図である。(実施例3) 図8は、本発明の実施例4のシャープペンシルを示す主要部断面図である。(実施例4) 図9は、実施例4のシャープペンシルにおいて、筆記芯に筆記圧が加えられた状態を示す主要部断面図である。(実施例4) 図10は、本発明の実施例5のシャープペンシルを示す主要部断面図である。(実施例5) 図11は、実施例5のシャープペンシルにおいて、筆記芯に筆記圧が加えられた状態を示す主要部断面図である。(実施例5)
複雑な構成にならず、しかもカム面も簡単な形状で、筆記圧を加える度に芯を一定量回転できるシャープペンシルを実現した。
以下、図1、図2、図3及び図4に基づいて本発明における実施例1のシャープペンシルを説明する。また、図1の左側を前方とし右側を後方とする。先ず、黄銅等からなる金属製のチャック1の前部を2分割して構成し、この2分割されたチャック1のそれぞれの頭部に凹部1Aを形成する。この凹部1Aに金属製のボール2を回動可能に配置する。
また、黄銅等の金属製の締具3に長手方向後方に向かって細径となるテーパー部3Aを形成するとともに、後部に切溝を形成して弾性片3Bを構成する。更に、締具3の弾性片3Bに係止突起3Cを形成する。この締具3に前記チャック1を内蔵させ、チャック1の頭部に配置されたボール2が締具3のテーパー部3Aに接触可能に構成する。また、締具3の前部にはストッパー4が固着され、チャック1の抜けを防止する。以上の構成によりボールチャック式芯保持機構を構成する。
軸筒5の前部に互いに対向させて係止窓5Aを形成するとともに、その後方に互いに対向させて開口窓5Bを形成し、更に軸筒5の把持部にゴム製のグリップ6を外嵌する。また、係止部材7の前部を複数に分割して撓み可能に構成し、この前部の相対位置に係止突起7Aを形成する。
前記軸筒5の後方から前述したボールチャック式芯保持機構を挿入し、更にワッシャー8、筆圧スプリング9及び係止部材7を軸筒5の後方から挿入し、軸筒5の係止窓5Aに係止部材7の係止突起7Aを係止する。この筆圧スプリング9はワッシャー8と係止部材7の間に100gから150g程度の取付時荷重で取り付けられる。
更に、軸筒5の後方から芯タンク10を挿入し、芯タンク10の前部外鍔10Aを締具3の弾性片3Bに形成された係止突起3Cに係止し、締具3と芯タンク10を連結する。この芯タンク10に設けられた係止部10Bを軸筒5の開口窓5Bに長手方向に摺動可能に係止する。尚、締具3の係止突起3Cは芯タンク10の前部に80g程度の摩擦抵抗を有して接触されている。また、係止部材7の後端と芯タンク10の外段との間には500g程度の取付時荷重でリターンスプリング11が取り付けられ、芯タンク10を長手方向後方に付勢している。
前記軸筒5の突部5Cに先部材12の凹溝12Aが着脱可能に係合されるとともに、先部材12のキー12Bが軸筒5のキー溝5Dに係合され、先部材12は軸筒5に対して回動不能に取り付けられる。この先部材12内にスライド部材13が長手方向に摺動可能に内蔵され、スライド部材13の内段13Aとチャック1の外段1Bとの間には15g程度の非常に弱い取付時荷重でコイルスプリング14が取り付けられ、スライド部材13を長手方向前方に付勢するとともに、チャック1を長手方向後方に付勢している。このチャック1により保持された芯15は長手方向後方にはボール2と締具3のテーパー部3Aとの楔作用により芯15を強く保持するが、長手方向前方にはわずかな抵抗で前進可能となる。前記スライド部材13には芯15を30g程度の力で保持するゴム等からなる芯ホルダー16が内蔵されている。このスライド部材13の前段には第1のカム面13Bが対向位置に形成される。この第1のカム面13Bは、適宜長手方向前方に突出するとともにその前端は右回転方向に行くにしたがって徐々に前方に突出する傾斜面となっている。更に、スライド部材13の後段には第2のカム面13Cが対向位置に形成される。この第2のカム面13Cは、適宜長手方向後方に突出するとともに、その後端は左回転方向に行くにしたがって徐々に後方に突出する傾斜面となっている。また、先部材12の内段の相対位置に第1固定カム面12Cが長手方向前方に切り欠かれて形成され、その端面は右回転方向に行くにしたがって深くなる傾斜面が形成されている。更に、軸筒5の前端の相対位置に第2固定カム面5Eが形成される。この第2固定カム面5Eは長手方向後方に切り欠かれて形成され、その端面は左回転方向に行くにしたがって深くなる傾斜面が形成されている。しかも、前記先部材12の第1固定カム面12Cにスライド部材13の第1のカム面13Bが係合されるとともに、軸筒5の第2固定カム面5Eにスライド部材13の第2のカム面13Cが係合され、コイルスプリング14により前方に付勢されたスライド部材13は、第1のカム面13Bが先部材12の第1固定カム面12Cに当接され図2に示した状態となっている。
前記図1及び図2に示した状態において、筆記を行うと芯15に筆記圧が加えられ、スライド部材13とチャック1とともに芯15がわずかに後退される。すると、チャック1に設けられたボール2が締具3のテーパー部3Aに押圧されチャック1により芯15は強く保持されるが、チャック1、ボール2、締具3及びワッシャー8が芯15とともにわずかに後退する。芯15を芯ホルダー16により軽く保持するスライド部材13も芯15とともに後退し、スライド部材13の第2のカム面13Cが軸筒5の第2固定カム面5Eに当接され、スライド部材13がわずかに左に回転しながら後退する。更に芯15が後退すると、締具3の後部外段3Dが係止部材7の前端に当接し、芯15の後退が止められて図3及び図4に示した状態となる。この時、スライド部材13が左に回転しながら後退しても、芯15はチャック1により強く保持されているので回転はしない。
次に、筆記を止めると芯15に加えられる筆記圧が解除され、筆圧スプリング9に付勢されてワッシャー8、締具3、チャック1及びボール2が前進する。また、コイルスプリング14により長手方向前方に付勢されたスライド部材13及び芯ホルダー16とともに芯15も前進する。この時、芯15の前進に対してはチャック1の楔作用が働かない為にチャック1による芯15の保持力は極微小となり、芯ホルダー16が芯15を保持する30g程度の保持力よりはるかに小さい保持力となる。したがって、スライド部材13が前方に付勢されて、第1のカム面13Bが先部材12の第1固定カム面12Cに当接され、スライド部材13がわずかに右に回転しながら前進し図1及び図2に示した状態に復帰する。この時、チャック1による芯15の保持力は極微小な力となっているので、スライド部材13が右に回転しながら前進すると、スライド部材13とともに芯15も右に回転しながら前進し、一定量芯15が回転する。この状態で筆記を行っていけば、シャープペンシルを回転させなくても芯15の新しいエッジ部が順次紙面に当たって筆記を行うことができる。
そして、筆記を行うことによって芯15が摩耗した場合には、芯タンク10を前進させることによって締具3及びチャック1を前進させればチャック1とともに芯15が前進されて一定量芯15が繰り出される。また、芯15の摩耗とともにスライド部材13が紙面に押されて後退しても自動的に芯15は摩耗した量だけ繰り出すことができる。
筆記を行うことによって一本の芯15が消耗し次の芯15を追従させる場合には、図1の状態よりリターンスプリング11を圧縮させて芯タンク10を前進させる。すると、芯タンク10と摩擦接触している締具3も前進する。そして、締具3が軸筒5の前部内段5Fに当接すると締具3は停止されるが芯タンク10は更に前進し、芯タンク10の前端がチャック1の後端に当接し、チャック1が拡開される。この状態で芯タンク10の押圧を解除すると、芯タンク10と締具3が摩擦接触しているために、チャック1が拡開した状態で芯タンク10と締具3が後退し、次の芯15がチャック1内に挿入される。そして、締具3の外段3Eがワッシャー8に当接されると締具3の後退は停止されるが芯タンク10は更に後退させられ、チャック1の後端と芯タンク10の前端が離間してチャック1が閉じられる。更に芯タンク10は後退し、芯タンク10の係止部10B後端が軸筒5の開口窓5B後縁に係止され、芯タンク10の後退が停止される。再度芯タンク10を前進させると、芯タンク10とともに締具3及びチャック1が前進し、チャック1により保持された芯15も前進して新たな芯15が芯ホルダー16内に挿入される。この芯タンク10の押圧操作を数回繰り返すことにより、スライド部材13内の短くなった芯15が排出されるとともに次の芯15がスライド部材13の先端より突出し図1の状態となって筆記可能状態となる。
以下、図5に基づいて本発明における実施例2のシャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、先部材112内にスライド部材13が長手方向に摺動可能に内蔵される。更に、先部材112の内段の相対位置に第1固定カム面112Cが形成される。この第1固定カム面112Cは長手方向前方に切り欠かれて形成され、その端面は右回転方向に行くにしたがって深くなる傾斜面が形成されている。更に、先部材112には第2カム部材17が圧入固着され、この第2カム部材17の前端の相対位置に第2固定カム面17Aが形成される。この第2固定カム面17Aは長手方向後方に切り欠かれて形成され、その端面は左回転方向に行くにしたがって深くなる傾斜面が形成されている。しかも、前記先部材112の第1固定カム面112Cにスライド部材13の第1のカム面13Bが係合されるとともに、第2カム部材17の第2固定カム面17Aにスライド部材13の第2のカム面13Cが係合され、コイルスプリング14により前方に付勢されたスライド部材13は、第1のカム面13Bが先部材112の第1固定カム面112Cに当接される。この先部材112を軸筒105の前部に着脱可能に螺合してシャープペンシルを構成する。
この実施例2の場合は、第1固定カム面112Cと第2固定カム面17Aが先部材112内に位置合わせされているので、先部材112と軸筒105を位置合わせする必要がなく、先部材112と軸筒105の取り付けを簡単に行うことができる。
以下、図6及び図7に基づいて本発明における実施例3のシャープペンシルを説明する。尚、図1あるいは図5と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、先部材212に周方向に傾斜したガイド溝212Dを相対位置に形成し、かつ、この2つのガイド溝212Dは同じ形状に構成される。この先部材212内にスライド部材113が摺動可能に内蔵され、しかもスライド部材113には芯15を30g程度の力で保持するゴム等からなる芯ホルダー16が内蔵されている。また、スライド部材113には相対位置に2つの突起113Dが固着され、この突起113Dは前記した先部材212のガイド溝212Dに係合される。この先部材212を軸筒105の前部に着脱可能に螺合してシャープペンシルを構成する。
前記図6及び図7に示した状態において、筆記を行うと芯15に筆記圧が加えられ、スライド部材113とチャック1とともに芯15がわずかに後退される。すると、チャック1に設けられたボール2が締具3のテーパー部3Aに押圧されチャック1により芯15は強く保持されるが、チャック1、ボール2、締具3及びワッシャー8が芯15とともにわずかに後退する。芯15を芯ホルダー16により軽く保持するスライド部材113も芯15とともに後退し、スライド部材113の突起113Dが先部材212のガイド溝212Dに沿ってわずかに左に回転しながら後退する。更に芯15が後退すると、締具3の後部外段3Dが係止部材7の前端に当接し、芯15の後退が止められる。この時、スライド部材113が左に回転しながら後退しても、芯15はチャック1により強く保持されているので回転はしない。
次に、筆記を止めると芯15に加えられる筆記圧が解除され、筆圧スプリング9に付勢されてワッシャー8、締具3、チャック1及びボール2が前進する。また、コイルスプリング14により長手方向前方に付勢されたスライド部材113及び芯ホルダー16とともに芯15も前進する。この時、芯15の前進に対してはチャック1の楔作用が働かない為にチャック1による芯15の保持力は極微少となり、芯ホルダー16が芯15を保持する30g程度の保持力よりはるかに小さい保持力となる。したがって、スライド部材113が前方に付勢されて、スライド部材113の突起113Dが先部材212のガイド溝212Dに沿ってわずかに右に回転しながら前進すると、芯ホルダー16に保持された芯15もスライド部材113とともに右に回転しながら前進し、一定量芯15が回転する。この状態で筆記を行っていけば、シャープペンシルを回転させなくても芯15の新しいエッジ部が順次紙面に当たって筆記を行うことができる。
以下、図8及び図9に基づいて本発明における実施例4のシャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、黄銅等からなる金属製のチャック101の前部を2分割して構成し、この2分割されたチャック101のそれぞれの頭部に凹部101Aを形成する。更にチャック101の先端部を前方に伸ばして形成し、その先端部に外方に突出する係合部101Cを形成する。
先部材12内にはスライド部材213が長手方向に摺動可能に内蔵され、スライド部材213の内段213Aとチャック101の外段101Bとの間には15g程度の非常に弱い取付時荷重でコイルスプリング114が取り付けられる。更に、スライド部材213に後方に伸びた筒部を形成し、この筒部の相対位置に開口窓213Eを形成する。この開口窓213Eに前記チャック101の先端部に形成された係合部101Cを係合させ、図8に示したシャープペンシルを構成する。
前記図8に示した状態において、筆記を行うと芯15に筆記圧が加えられ、スライド部材213とチャック101とともに芯15がわずかに後退される。すると、チャック101に設けられたボール2が締具3のテーパー部3Aに押圧されチャック101により芯15は強く保持されるが、チャック101、ボール2、締具3及びワッシャー8が芯15とともにわずかに後退する。すると、チャック101の係合部101Cがスライド部材213の開口窓213Eに係合しているため、チャック101とともにスライド部材213も後退し、スライド部材213の第2のカム面213Cが軸筒5の第2固定カム面5Eに当接され、スライド部材213がわずかに左に回転しながら後退し停止する。すると、芯15の後退が止められて図9に示した状態となる。この時、スライド部材213が左に回転しながら後退しても、芯15はチャック101により強く保持されているので回転はしない。
次に、筆記を止めると芯15に加えられる筆記圧が解除され、筆圧スプリング9に付勢されてワッシャー8、締具3、チャック101及びボール2が前進する。また、コイルスプリング114により長手方向前方に付勢されたスライド部材213及び芯ホルダー16とともに芯15も前進する。この時、芯15の前進に対してはチャック101の楔作用が働かない為にチャック101による芯15の保持力は極微少となり、芯ホルダー16が芯15を保持する30g程度の保持力よりはるかに小さい保持力となる。したがって、スライド部材213が前方に付勢されて、第1のカム面213Bが先部材12の第1固定カム面12Cに当接され、スライド部材213がわずかに右に回転しながら前進し、図8に示した状態に復帰する。この時、チャック101による芯15の保持力は極微少な力となっているので、スライド部材213が右に回転しながら前進すると、スライド部材213とともに芯15も右に回転しながら前進し、一定量芯15が回転する。この状態で筆記を行っていけば、シャープペンシルを回転させなくても芯15の新しいエッジ部が順次紙面に当たって筆記を行うことができる。
以下、図10及び図11に基づいて本発明における実施例5のシャープペンシルを説明する。尚、図1と同一部材は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、黄銅等からなる金属製のチャック201の前部を2分割して構成し、この2分割されたチャック201のそれぞれの頭部に凹部201Aを形成する。更にチャック201の先端部を前方に伸ばして形成し、その先端部に外方に突出する係合部201Cを形成する。更に前記チャック201の凹部201Aに金属製のボール2を回動可能に配置する。
また、黄銅等の金属製の締具103に長手方向後方に向かって細径となるテーパー部103Aを形成するとともに、後部に切溝を形成して弾性片103Bを構成する。更に、締具103の弾性片103Bに係止突起103Cを形成する。この締具103に前記チャック201を内蔵させ、チャック201の頭部に配置されたボール2が締具103のテーパー部103Aに接触可能に構成する。以上の構成によりボールチャック式芯保持機構を構成する。
軸筒205の把持部にゴム製のグリップ106を外嵌し、この軸筒205の後方から前述したボールチャック式芯保持機構を挿入し、更にワッシャー8、筆圧スプリング9及び係止部材107を軸筒205の後方から挿入する。更に、軸筒205の後方から芯タンク110を挿入し、芯タンク110の前部外鍔110Aを締具103の弾性片103Bに形成された係止突起103Cに係止し、締具103を芯タンク110に連結する。尚、締具103の係止突起103Cは芯タンク110の前部に80g程度の摩擦抵抗を有して接触されている。更に軸筒205の後部に後軸18を着脱可能に螺合し、軸筒205の後部内段205Gと後軸18の前端により係止部材107の外鍔107Bを挾持する。したがって、ワッシャー8と係止部材107の前端の間に取り付けられた筆圧スプリング9の取付時荷重は100gから150g程度となる。更に係止部材107と芯タンク110の外鍔110Cの間には500g程度の取付時荷重でリターンスプリング111が取り付けられ、このリターンスプリング111により後方に付勢された芯タンク110の外鍔110Cが後軸18の内鍔18Aに当接される。
前記軸筒205の突部205Cに先部材12の凹溝12Aが着脱可能に係合されるとともに、先部材12のキー12Bが軸筒205のキー溝205Dに係合され、先部材12は軸筒205に対して回動不能に取り付けられる。この先部材12内にスライド部材313が長手方向に摺動可能に内蔵され、スライド部材313の内段313Aとチャック201の外段201Bとの間には15g程度の非常に弱い取付時荷重でコイルスプリング214が取り付けられ、スライド部材313を長手方向前方に付勢するとともに、チャック201を長手方向後方に付勢している。更に、スライド部材313に後方に伸びた筒部を形成し、この筒部の後端内面に内鍔313Fを形成する。この内鍔313Fに前記チャック201の係合部201Cを係合させ、図10に示したシャープペンシルを構成する。
前記図10に示した状態において、筆記を行うと芯15に筆記圧が加えられ、スライド部材313とチャック201とともに芯15がわずかに後退される。すると、チャック201に設けられたボール2が締具103のテーパー部103Aに押圧されチャック201により芯15は強く保持されるが、チャック201、ボール2、締具103及びワッシャー8が芯15とともにわずかに後退する。すると、チャック201の係合部201Cがスライド部材313の内鍔313Fに係合しているため、チャック201とともにスライド部材313も後退し、スライド部材313の第2のカム面313Cが軸筒205の第2固定カム面205Eに当接され、スライド部材313がわずかに左に回転しながら後退し停止する。すると、芯15の後退が止められて図11に示した状態となる。この時、スライド部材313が左に回転しながら後退しても、芯15はチャック201により強く保持されているので回転はしない。
次に、筆記を止めると芯15に加えられる筆記圧が解除され、筆圧スプリング9に付勢されてワッシャー8、締具103、チャック201及びボール2が前進する。また、コイルスプリング214により長手方向前方に付勢されたスライド部材313及び芯ホルダー16とともに芯15も前進する。この時、芯15の前進に対してはチャック201の楔作用が働かない為にチャック201による芯15の保持力は極微少となり、芯ホルダー16が芯15を保持する30g程度の保持力よりはるかに小さい保持力となる。したがって、スライド部材313が前方に付勢されて、第1のカム面313Bが先部材12の第1固定カム面12Cに当接され、スライド部材313がわずかに右に回転しながら前進し、図10に示した状態に復帰する。この時、チャック201による芯15の保持力は極微少な力となっているので、スライド部材313が右に回転しながら前進すると、スライド部材313とともに芯15も右に回転しながら前進し、一定量芯15が回転する。この状態で筆記を行っていけば、シャープペンシルを回転させなくても芯15の新しいエッジ部が順次紙面に当たって筆記を行うことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、スライド部材と芯ホルダーを一体で構成しても良い。また、軸筒、係止部材、芯タンク、締具といった部材は説明を簡略化するためにそれぞれ1個の部品として図示しているが、それぞれ2個以上の部品を螺合、嵌合して一体化すれば良い。更に、チャックは金属製に限定されるものではなく、合成樹脂で構成しても良い。また、チャックは、分割された2つの片を合わせて構成することも可能である。
比較的簡単な構造でしかもカム面も複雑にならずに、筆記圧を加える度に芯を一定量回転できるシャープペンシルに適用できる。
5 軸筒
5E 軸筒5の第2固定カム面
12 先部材
12C 先部材12の第1固定カム面
13 スライド部材
13B スライド部材13の第1のカム面
13C スライド部材13の第2のカム面
15 芯
16 芯ホルダー
17 第2カム部材
17A 第2カム部材17の第2固定カム面
105 軸筒
112 先部材
112C 先部材112の第1固定カム面
113 スライド部材
113D スライド部材113の突起
205 軸筒
205E 軸筒205の第2固定カム面
212 先部材
212D 先部材212のガイド溝
213 スライド部材
213B スライド部材213の第1のカム面
213C スライド部材213の第2のカム面
313 スライド部材
313B スライド部材313の第1のカム面
313C スライド部材313の第2のカム面

Claims (4)

  1. 軸筒内に芯の前進は許容するが後退は阻止するボールチャック式芯保持機構を内蔵するとともに、軸筒の前部に設けられた先部材内に、芯を適度の保持力で保持する芯ホルダーを有するスライド部材を長手方向に摺動可能に内蔵したシャープペンシルであって、筆記芯の筆記圧による前記ボールチャック式芯保持機構の後退に伴い、芯とともにスライド部材が後退し、このスライド部材の後退とともにスライド部材を一方向に回転する回転手段を構成するとともに、筆記圧を解除することによるボールチャック式芯保持機構の前進に伴い、芯とともにスライド部材が前進し、かつスライド部材の前進とともにスライド部材を後退時とは逆方向に回転させる回転手段を構成し、スライド部材の前進時の回転により芯を一定量回転させることを特徴とするシャープペンシル。
  2. 回転手段を構成するスライド部材の前段と後段に第1と第2のカム面を形成し、かつ第1のカム面に対峙するように第1固定カム面を形成するとともに、第2のカム面に対峙する第2固定カム面を形成し、筆記圧による前記スライド部材の後退動作によってスライド部材の第2のカム面が第2固定カム面に当接し、スライド部材が一方向に適宜回転し、筆記圧を解除することによって、芯とともにスライド部材が前進し、スライド部材の第1のカム面が第1固定カム面に当接すると後退時と逆方向に回転して筆記圧を加える前の状態に復帰し、このスライド部材の前進時の回転により芯を一定量回転させることを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル。
  3. 先部材に周方向に傾斜したガイド溝を形成するとともに、スライド部材に前記ガイド溝と係合する突起を構成し、筆記圧によりスライド部材が後退するとスライド部材の突起が先部材のガイド溝に沿って一方向に適宜回転し、筆記圧を解除すると芯とともにスライド部材が前進して、スライド部材の突起が先部材のガイド溝に沿って後退時と逆方向に回転して筆記圧を加える前の状態に復帰し、このスライド部材の前進時の回転により芯を一定量回転させることを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル。
  4. 筆記圧による芯及びボールチャック式芯保持機構の後退に伴って、チャックと連動してスライド部材が後退することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシャープペンシル。
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