JP2011223772A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変調率(出力すべき交流電圧の振幅と直流電圧源の電圧との比)が低いときも、交流電圧の低次高調波を抑制でき、かつ歪み率も小さくできる電力変換装置を得る。
【解決手段】ゲート信号発生器7は、変調率が所定値よりも大きいとき演算された変調率及び出力周波数から決定されたスイッチングパターンのパルス数に対応するスイッチング素子2aのスイッチング角度をスイッチング角度テーブル記憶手段6から読み出し出力電圧の半周期に単一極性の複数のパルス列を出力する第1のスイッチングパターンを生成し、演算された変調率が所定値以下のとき演算された変調率及び決定されたパルス数に対応するスイッチング角度をスイッチング角度テーブル記憶手段6から読み出し出力電圧の半周期に正負交互の複数のパルス列を出力する第2のスイッチングパターンを生成し、第1又は第2のスイッチングパターンに基づきゲート信号をスイッチング素子2aに与える。
【選択図】図1

Description

本発明は、PWM制御方式の電圧型の電力変換装置の改良に関する。
電力変換装置におけるPWM制御方式としては、一般的に三角波比較PWMが用いられるが、出力電圧の高調波を低減するためにはPWMキャリアの周波数を大きくする必要がある。しかし、大容量のインバータでは、スイッチング素子として用いられる例えばGTOのスイッチング速度が遅いため、PWMキャリアの周波数を大きくすることができない。その結果、出力電圧に低次の高調波が残存する問題がある。そこで、スイッチング回数の増加を招くことなく、特定の低次の高調波を低減するタイミングでスイッチング素子のスイッチングを行う、いわゆる低次高調波消去PWMが知られている。ここでの低次高調波消去PWMは出力電圧が大きい場合に有利なユニポーラ変調のパターンを用いることが一般的である(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。
従来の基本波に対し非同期な三角波(キャリア)と出力電圧の指令値とを比較するPWM制御方式では、出力電圧が高い場合はユニポーラ変調PWM方式が有利であり、出力電圧が低くゼロ電圧を含む微小な電圧制御が必要な場合には、ダイポーラ変調PWM方式が有利である。出力電圧と速度が一定の比例関係にある電気車に用いられる電力変換装置において、ダイポーラ変調、ユニポーラ変調を含む複数のPWM方式を速度指令によって切り替えることにより、連続的な速度変化に対し、最適なPWM方式を選択して安定したモータ制御を行うものとして、電気車に用いられる電力変換装置が知られている。但し、ここで使用されているダイポーラ変調方式、およびユニポーラ変調方式は、従来の三角波比較PWM方式によるもので、出力パルスは基本波と非同期となっており、ごく低電圧かつ低周波数領域でのみ使用されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平08−256483号公報(段落番号0020〜0025及び図1) 特開2003−180084号公報(段落番号0015〜0049及び図1)
HASMUKH S.PATEL AND RICHARD G.HOFT,Generalized Techniques of Harmonic Elimination and Voltage Control in Thyristor Inverters:Part I−Harmonic Elimination,IEEE TRANSACTIONS ON INDUSTRY APPLICATIONS,VOL.IA−9,NO.3,pp.310−317,MAY/JUNE 1973
大容量インバータで低次高調波消去PWMを用いる場合、出力電圧が高い場合の制御に有利なユニポーラ変調方式を用いることが一般的である。しかし、モータの空転再起動のように、定格に近い周波数でかつ低電圧すなわち低変調率の条件においてモータを制御する場合、低電圧ではユニポーラ変調方式のPWMではパルス幅が小さくなるため、GTOなどはスイッチングに追従できずに出力電圧が大きく歪んでしまう問題がある。しかし、低次高調波消去PWMを用いた上記特許文献1においては、低変調率の場合における対策は何ら講じられていない。
また、ダイポーラ変調方式とユニポーラ変調方式とを速度により切替える方法について、上記特許文献2に開示されているが、三角波比較PWM方式で、出力パルスが基本波と非同期なパルスである。特許文献2が対象とする電気車の動作電圧に比べ、プラント等のファンやコンプレッサを駆動する大容量インバータの動作電圧は非常に大きい。そのため、低変調率であっても電気車の高電圧に相当するため、三角波比較PWMでは電圧歪みが大きくなる問題がある。しかし、スイッチング素子のスイッチング速度が遅く、高調波抑制のためにキャリアの周波数を高くできず、電圧の歪み率を小さくできない。特許文献2におけるダイポーラ変調方式とユニポーラ変調方式との変調方式の切替は、速度と電圧が一定の比例関係にあることを前提にしているため、空転再起動の場合のように、電圧と周波数が比例関係にない場合の対策が何ら講じられていないため、このような場合には低次高調波を充分に抑制できない。
本発明は、変調率が低い場合においても交流電圧の低次高調波を抑制でき、かつ歪み率も小さくできる電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置においては、インバータと制御装置とを備えた電力変換装置であって、
インバータは、複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより直流電圧を交流電圧に変換するものであり、
制御装置は、指令手段とパルス数決定手段と変調率演算手段と記憶手段とゲート信号生成手段とを有し、
指令手段は、インバータが交流電圧として出力すべき出力電圧及び出力周波数を指令するものであり、
パルス数決定手段は、出力周波数に基づきPWM制御のパルス数を決定するものであり、
変調率演算手段は、出力電圧と直流電圧との電圧比である変調率を演算するものであり、
記憶手段は、パルス数及び変調率を変数として、交流電圧の特定の高調波を低減するためのスイッチング素子のスイッチング角度を記憶するものであり、
ゲート信号発生手段は、演算された変調率が所定値よりも大きいとき演算された変調率及び決定されたパルス数に対応するスイッチング角度を記憶手段から読み出し出力電圧の半周期に単一極性の複数のパルス列を出力する第1のスイッチングパターンを生成し、演算された変調率が所定値以下のとき演算された変調率及び決定されたパルス数に対応するスイッチング角度を記憶手段から読み出し出力電圧の半周期に正負交互の複数のパルス列を出力する第2のスイッチングパターンを生成し、第1または第2のスイッチングパターンに基づきゲート信号をスイッチング素子へ発するものである。
この発明においては、インバータと制御装置とを備えた電力変換装置であって、
インバータは、複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより直流電圧を交流電圧に変換するものであり、
制御装置は、指令手段とパルス数決定手段と変調率演算手段と記憶手段とゲート信号生成手段とを有し、
指令手段は、インバータが交流電圧として出力すべき出力電圧及び出力周波数を指令するものであり、
パルス数決定手段は、出力周波数に基づきPWM制御のパルス数を決定するものであり、
変調率演算手段は、出力電圧と直流電圧との電圧比である変調率を演算するものであり、
記憶手段は、パルス数及び変調率を変数として、交流電圧の特定の高調波を低減するためのスイッチング素子のスイッチング角度を記憶するものであり、
ゲート信号発生手段は、演算された変調率が所定値よりも大きいとき演算された変調率及び決定されたパルス数に対応するスイッチング角度を記憶手段から読み出し出力電圧の半周期に単一極性の複数のパルス列を出力する第1のスイッチングパターンを生成し、演算された変調率が所定値以下のとき演算された変調率及び決定されたパルス数に対応するスイッチング角度を記憶手段から読み出し出力電圧の半周期に正負交互の複数のパルス列を出力する第2のスイッチングパターンを生成し、第1または第2のスイッチングパターンに基づきゲート信号をスイッチング素子へ発するものであるので、
変調率が低い場合においても交流電圧の低次高調波を抑制でき、かつ歪み率も小さくできる。
本発明の実施の形態1である電力変換装置の構成図である。 変調率と出力周波数との組み合わせに応じてパルス数と変調方式を選択する条件を示す説明図である。 変調率が0.3の場合に生成されるユニポーラ変調によるスイッチングパターンによりインバータの1相分の出力電圧の波形を示す波形図である。 ユニポーラ変調における変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。 変調率が0.3の場合に生成されるユニポーラ変調によるスイッチングパターンによりインバータの各相の出力電圧の波形を示す波形図である。 ダイポーラ変調によるスイッチングパターンにて制御される1相分の出力電圧の波形を示す波形図である。 ダイポーラ変調における変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。 変調率が0.3の場合に生成されるダイポーラ変調によるスイッチングパターンによりインバータの各相の出力電圧の波形を示す波形図である。 スイッチングパルス数が5パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。 スイッチングパルス数が7パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。 スイッチングパルス数が9パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。
実施の形態1.
図1〜図11は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は電力変換装置の構成図、図2は変調率と出力周波数との組み合わせに応じてパルス数と変調方式を選択する条件を示す説明図である。図3は、変調率が0.3の場合に生成されるユニポーラ変調によるスイッチングパターンによりインバータの1相分の出力電圧の波形を示す波形図、図4はユニポーラ変調における変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。図5は変調率が0.3の場合に生成されるユニポーラ変調によるスイッチングパターンによりインバータの各相の出力電圧の波形を示す波形図、図6はダイポーラ変調によるスイッチングパターンにて制御される1相分の出力電圧の波形を示す波形図である。
図7はダイポーラ変調における変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図、図8は変調率が0.3の場合に生成されるダイポーラ変調によるスイッチングパターンによりインバータの各相の出力電圧の波形を示す波形図である。図9はスイッチングパルス数が5パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図、図10はスイッチングパルス数が7パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。図11は、スイッチングパルス数が9パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を示す図である。
図1において、直流電圧源1に、スイッチング素子2aを有するインバータとしての中性点クランプ式の3レベルインバータ2を介してモータ3が接続され、モータ3に三相の交流電圧が印加される。制御装置としての制御部4は、3レベルインバータ2へ指令される3レベルインバータ2が出力すべき出力電圧(相電圧)の振幅Vpから変調率m(詳細後述)を演算する変調率演算器5と、同じく3レベルインバータ2へ指令される出力周波数Fcからスイッチングパターンのパルス数Pnumを決定するパルス数決定手段としてのパルス数決定ブロック8と、変調率mとパルス数Pnumとに対応してすなわち変調率mとパルス数Pnumとを変数としてスイッチング素子2aのスイッチング角度th1、th2、th3をテーブル形式にて記憶する記憶手段としてのスイッチング角度テーブル記憶手段6とを有する。
制御部4は、さらに、スイッチング角度テーブル記憶手段6から読み出したスイッチング角度th1、th2、th3と出力電圧の位相thから、出力電圧が(振幅)×(位相)=Vp・thとなるように3レベルインバータ2のスイッチング素子2aを開閉制御するゲート信号を発生するゲート信号発生手段としてのゲート信号発生器7を有する。ゲート信号発生器7は、3レベルインバータ2が交流電圧として出力すべき出力電圧及び出力周波数を指令する指令手段としての指令発信器7aを有する。なお、電力変換装置9は、3レベルインバータ2と制御部4にて構成されている。
次に動作を説明する。変調率演算器5は、指令発信器7aから指令される出力電圧に基づき3レベルインバータ2が出力すべき相電圧の振幅Vpと直流電圧源1の直流電圧Vdcとから、次の式(1)で変調率mを演算する。
m=Vp/Vdc/2 ・・・(1)
パルス数決定ブロック8は、指令発信器7aから指令された3レベルインバータ2の出力周波数Fcから出力周波数Fcに合ったスイッチングのパルス数Pnumを決定する。例えば、図2に示すように出力周波数Fcによるパルス数決定基準は以下のようになる。
0≦Fc<F1の時 Pnum= 9 ・・・(2a)
F1≦Fc<F2の時 Pnum= 7 ・・・(2b)
F2≦Fc<F3の時 Pnum= 5 ・・・(2c)
F3≦Fcの時 Pnum= 3 ・・・(2d)
スイッチング角度テーブル記憶手段6では、パルス数Pnum別に、変調率mの大きさごとに出力電圧の高調波を低減できるスイッチング素子2aのスイッチング角度(位相角)th1,th2, ・・・,thnを記憶している。但し、記憶容量には限界があるので、本実施の形態では変調率mを0.01刻みでスイッチング角度を記憶し、その間は線形補完するものとする。
例えば、本実施の形態では、パルス数Pnumが3の場合、3レベルレグが基本波の1/4周期に3回スイッチングするが、ゲート信号発生器7ではこのときのスイッチング角度th1、th2、th3と出力電圧の位相thを用いて、スイッチングパターンを生成し、ゲート信号を発信し、3レベルインバータ2のスイッチング素子2aをスイッチング制御し各相の出力電圧の波形が図3(1相分を示す)のようになるようにする。これは、基本波の半周期に単一極性のパルスを複数出力する第1のパルスパターンとしてのユニポーラ変調のパルスパターンである。大容量インバータの場合、低次高調波消去PWMのスイッチングパターンに高電圧の制御がしやすいユニポーラ変調のパルスパターンを用いるのが一般的である。なお、図3は1相分を示しており、三相ではそれぞれの位相が2π/3ずつシフトされた波形になる。
ユニポーラ変調の電力変換装置においては、パルス数Pnumが3の場合、スイッチング角度th1、th2、th3は、特定の低次の高調波を低減するように次の式(3a)〜(3c)で求めている。
(4/π)(costh1−costh2+costh3)=m ・・・(3a)
cos5th1−cos5th2+cos5th3=0 ・・・(3b)
cos7th1−cos7th2+cos7th3=0 ・・・(3c)
式(3a)〜(3c)により求めた変調率mとスイッチング角度との関係を、図4に示す。また、変調率が0.3の場合に生成されるユニポーラ変調によるスイッチングパターンによる3レベルインバータ2から出力される各相の交流電圧の波形を、図5に示す。図5において、スイッチング角度th1とth2との間隔δtが小さいため、大容量インバータのスイッチング素子として用いられるGTOなどはスイッチングに追従できずに出力電圧が大きく歪んでしまう。
そこで、変調率mが0.3以下の場合においては、指令される出力電圧すなわち3レベルインバータ2が出力する交流電圧の基本波の半周期にゼロ電位(中間電圧)を介して正負の電圧パルスを交互に出力するダイポーラ変調のパルスパターンを低次高調波消去PWMのスイッチングパターンに適用すれば、高調波を低減しかつパルス幅をも確保することができる。すなわち、変調率mが0.3以下でパルス数Pnumが3の場合、ゲート信号発生器7では、スイッチング角度th1、th2、th3と出力電圧の位相thを用いて、各相の出力電圧を図3ではなく、図6のようになるように3レベルインバータ2を制御するゲート信号を発生する。これが、基本波の半周期にゼロ電圧(中間電圧)を介して正と負の電圧パルスを交互に出力する第2のパルスパターンとしてのダイポーラ変調のパルスパターンである。なお、図6は1相分を示しており、三相では各相の位相が2π/3ずつシフトされた波形になる。
ここで、特定の低次高調波を低減するスイッチング角度th1、th2,th3は、次の式(4a)〜(4c)で求められる。
(4/π)(−costh1+costh2+costh3)=m ・・・(4a)
−cos5th1+cos5th2+cos5th3=0 ・・・(4b)
−cos7th1+cos7th2+cos7th3=0 ・・・(4c)
式(3a)〜(3c)により求めたスイッチングパターンである図4に対し、変調率mが0.3以下のときのスイッチングパターンを式(4a)〜(4c)により求めたダイポーラ変調における変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を図7に示す。変調率が0.3の場合に生成されるダイポーラ変調によるスイッチングパターンによりインバータの各相の出力電圧の波形を図8に示す。
以上のような、変調率m(出力電圧の振幅Vpと直流電圧源の電圧の比)と出力周波数Fc(いずれも指令値である)に応じて、最適な変調方式とパルス数との組み合わせのスイッチングパターンを選択する条件を示したものが図2である。スイッチング角度テーブル記憶手段6には、変調率mの大きさごとに3レベルインバータ2の出力電圧の高調波を低減できるスイッチングパターンをテーブル化したものがパルス数別、及び変調方式別に記憶されている。パルス数決定ブロック8は、出力周波数Fcにより上記の式(2a)〜(2d)に基づいてパルス数を決定する。
ゲート信号発生器7は、変調率mから求められる出力電圧の振幅VpがV1より高ければすなわち変調率mが所定値である0.3よりも大きければ、特定の低次高調波を低減するためのスイッチング素子2aのユニポーラ変調に対応したスイッチング角度th1,th2・・・thnをスイッチング角度テーブル記憶手段6から読み出し、読み出したスイッチング角度th1,th2・・・thnと位相thをもとに第1のスイッチングパターンとしてのユニポーラ変調を適用したスイッチングパターンを生成し、このスイッチングパターンに基づき3レベルインバータ2のスイッチング素子2aをスイッチング制御するゲート信号を発生する。
変調率mから求められる出力電圧の振幅VpがV1(変調率0.3)以下であれば、特定の低次高調波を低減するためのダイポーラ変調に対応したスイッチング素子2aのスイッチング角度th1,th2・・・thnをスイッチング角度テーブル記憶手段6から読み出し、読み出したスイッチング角度th1,th2・・・thnと位相thをもとに第2のスイッチングパターンとしてのダイポーラ変調を適用したスイッチングパターンを生成し、このスイッチングパターンに基づき3レベルインバータ2のスイッチング素子2aをスイッチング制御するゲート信号を発生する。
なお、パルス数別に用意する0.01刻みの変調率の大きさごとの低次高調波を低減するスイッチング角度のテーブルは、変調率mが0.3(出力振幅V1)より大きい範囲についてはユニポーラ変調パルスパターンによるスイッチングパターンになるように作成され、変調率mが0.3(出力振幅V1)以下についてはダイポーラ変調パルスパターンによるスイッチングパターンになるように作成されている。
しかし、変調率が連続して変化している場合において、変調率の変化に伴って変調方式をダイポーラ変調からユニポーラ変調に、あるいはこの逆に切り替えるときは、注意が必要である。図7に示されているように、変調率mが0.3の前後で、スイッチング角度の連続性が途切れていることもあり、スイッチング角度の変化が大きい。また、図5のユニポーラ変調のときの各相の出力電圧波形と図8のダイポーラ変調のときの各相の出力電圧の波形との間の変化(相違)も大きい。このため、変調率の変化に追随してスイッチングパターンをダイポーラ変調PWMからユニポーラ変調PWMに切り替える時、あるいはその逆方向に切り替えるときにおいて、変調率間のスイッチングパターンの線形補完は電圧波形、変調率共にテーブル値から大きく外れるため、不可能である。
このため、本実施の形態では、例えば変調率mが所定値0.3を通過して増加するとき、変調率0.3と0.31において、ユニポーラ変調パルスパターンを適用した第1のスイッチングパターンとダイポーラ変調パルスパターンを適用した第2のスイッチングパターンとの2種類のスイッチングパターンを用意しておき、三相の各相のスイッチングパターンをそれぞれ基本波の変調率を確保し、かつ低次高調波を低減できる位相でそれぞれ切り替える。
本実施の形態1におけるスイッチングパターンは、1/4周期及び1/2周期で対称であるため、具体的には、1/4π×n(n=0,1,2, ・・,7)の位相での切替が可能である。例えば、変調率が0.3から0.31に変化した場合は、三相の各相の電圧がそれぞれ0位相になった時に順次スイッチングパターンをダイポーラ変調の第2のパルスパターンからユニポーラ変調の第1のパルスパターンに切り替える。すなわち、演算された変調率mが所定値例えば0.3を通過して増減するとき演算された変調率が予め定められた値を超えて変化しないようなかつ特定の高調波の大きさが所定値を超えないようなタイミングで第1のスイッチングパターンと第2のスイッチングパターンとを相互に切り替える。
このようにすれば、ダイポーラ、ユニポーラ双方の変調によるパルスパターンを適用したスイッチングパターンは、いずれも高調波を低減したスイッチングパターンであるため、切替時に波形の変化は生じるが、従来の三角波比較PWM方式によるダイポーラ変調PWMとユニポーラ変調PWMの切替時に生じたような高調波は、本実施の形態1では生じない。また、この時、基本波に対し非常に高い周波数の制御用のキャリアを利用し、基本波の任意のタイミングで切替設定ができるようにするとよい。
以上のように、幅広い周波数範囲、電圧範囲で、スイッチング素子2aのスイッチング速度等のハードウェアの制限の影響を受けることなく、スイッチング回数を増加することなく、低次の高調波を低減できるスイッチングパターンでゲート信号を発生することができる電力変換装置を得ることができる。
なお、本実施の形態1では、スイッチングパターンは基本波の1/4周期に3回スイッチングする3パルスの場合について述べたが、パルス数が5,7,・・・ と増加しても同様にして、幅広い電圧範囲、周波数範囲で低次の高調波を低減できるスイッチングパターンを得ることができる。3レベルインバータ2のスイッチングパルス数が5パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を図9に、3レベルインバータ2のスイッチングパルス数が7パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を図10に、3レベルインバータ2のスイッチングパルス数が9パルスの場合の変調率とスイッチング素子のスイッチング角度との関係を図11に示す。
また本実施の形態では、出力周波数によるパルス数の決定においては、出力周波数が高くなるほどパルス数が少なくなる条件としたが、逆でも、パルス数の変化が出力周波数の上昇に対し不連続であってもよい。また本実施例では3レベルインバータ2は中性点クランプ式のものとしたが、この限りではないことは言うまでもない。
1 直流電圧源、2 3レベルインバータ、2a スイッチング素子、4 制御部、
5 変調率演算器、6 スイッチング角度テーブル、7 ゲート信号発生器、
7a 指令発信器、8 パルス数決定ブロック、9 電力変換装置。

Claims (2)

  1. インバータと制御装置とを備えた電力変換装置であって、
    上記インバータは、複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより直流電圧を交流電圧に変換するものであり、
    上記制御装置は、指令手段とパルス数決定手段と変調率演算手段と記憶手段とゲート信号生成手段とを有し、
    上記指令手段は、上記インバータが上記交流電圧として出力すべき出力電圧及び出力周波数を指令するものであり、
    上記パルス数決定手段は、上記出力周波数に基づきPWM制御のパルス数を決定するものであり、
    上記変調率演算手段は、上記出力電圧と上記直流電圧との電圧比である変調率を演算するものであり、
    上記記憶手段は、上記パルス数及び上記変調率を変数として、上記交流電圧の特定の高調波を低減するための上記スイッチング素子のスイッチング角度を記憶するものであり、
    上記ゲート信号発生手段は、上記演算された変調率が所定値よりも大きいとき上記演算された変調率及び上記決定されたパルス数に対応する上記スイッチング角度を上記記憶手段から読み出し上記出力電圧の半周期に単一極性の複数のパルス列を出力する第1のスイッチングパターンを生成し、上記演算された変調率が上記所定値以下のとき上記演算された変調率及び上記決定されたパルス数に対応する上記スイッチング角度を上記記憶手段から読み出し上記出力電圧の半周期に正負交互の複数のパルス列を出力する第2のスイッチングパターンを生成し、上記第1または第2のスイッチングパターンに基づきゲート信号を上記スイッチング素子へ発するものである、
    電力変換装置。
  2. 上記記憶手段は、上記演算された変調率が上記所定値を通過して増減するとき上記演算された変調率が予め定められた値を超えて変化しないようなかつ上記特定の高調波の大きさが所定の値を超えないようなタイミングで上記第1のスイッチングパターンと上記第2のスイッチングパターンとを相互に切り替えるものであることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
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