JP2011223727A - 絶縁型スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1次−2次間の双方向通信、低損失なスイッチング素子の駆動、及び該双方向通信手段の経路からディジタル制御回路の駆動電圧を得る手法を実現するディジタル制御回路を提供する。
【解決手段】直流入力電源と、電力伝送トランスと、少なくとも1つの主スイッチング素子と、整流スイッチ素子を含む整流回路、及び平滑回路とを有し、平滑回路から出力電圧を取り出す電力変換回路が構成されて、主スイッチング素子の時比率によって入出力変換比を制御する絶縁型スイッチング電源装置であって、電力変換回路の動作を制御する制御回路を備え、制御回路は1次制御部と2次制御部との間に接続された、少なくとも1次巻線及び2次巻線を有するタイミング信号伝送トランスとで構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、1次−2次間の双方向通信、低損失なスイッチング素子の駆動、及び該双方向通信手段の経路から電力を得る手法を実現するディジタル制御回路と、それを用いたスイッチング電源装置に関するものである。
絶縁型スイッチング電源装置では、1次回路と2次回路とで異なるグランド電位に対応したり、安全規格を満たすために、トランスで1次−2次間を絶縁する。2次側の出力電圧や出力電流を制御する場合、それらを検出して1次側にフィードバックし、1次側のスイッチング回路を制御することになるが、このフィードバック回路にも1次−2次間の絶縁が求められる。
また、2次側に同期整流回路を採用する場合、メインスイッチと転流側同期整流器が共にオン状態となって貫通電流が流れるのを防ぐために、メインスイッチのターンオン直前に、2次側同期整流回路の転流側同期整流器をターンオフさせる動作が必要となり、メインスイッチのターンオン直前のタイミングを示す信号を1次側から2次側に伝送し、2次側同期整流器のスイッチングタイミングを制御する必要がある。(特許文献1参照)
ここで特許文献1に示されている絶縁型DC−DCコンバータの基本的な構成を図1に示す。
図1において、メインスイッチ2は、1次制御部5から出力される制御信号に応じてスイッチング制御される。1次制御部5は、出力電圧Voを絶縁回路10を介して検出し、これに基づいてメインスイッチ2のデューティ比を制御する信号C1を出力する。さらに制御信号C1は、駆動回路7、8及びトランス9を介して2次側にも伝達されて制御信号C2となり、かかる制御信号C2は2次制御部21に供給される。2次制御部21に供給された制御信号C2は、駆動回路13の入力端及びトランジスタ15のゲート電極に印加され、これによって整流側同期整流器3はメインスイッチ2と同相に駆動され、転流側同期整流器4はメインスイッチ2と逆相に駆動される。
ここで、駆動回路7、8及びトランス9が介在することによって生じる制御信号C1と制御信号C2との間のタイミングのズレ、及び転流側同期整流器を構成するMOSFETのターンオフ遅延時間は、メインスイッチのターンオンタイミングを遅延させる遅延回路11によって調整されている。
特開2002−272097号公報
図1に示されているように、2次側に同期整流回路を用いる場合、出力電圧検出信号を1次側にフィードバックさせる手段を含め、1次−2次間を絶縁した状態で信号を伝達させる手段が少なくとも2つ必要になり、回路構成が複雑になるという問題がある。
また、別の問題としては、メインスイッチや2次側の同期整流器にMOSFETを用いる場合、入力容量に蓄積される電荷は、1スイッチング周期毎に放電されており、MOSFETのダイサイズを大きくするにつれて、また、スイッチング周波数が高くなるにつれて駆動損失が増大するという問題がある。
さらに別の問題としては、近年は制御回路にディジタル制御回路を内蔵したIC等が現れているが、ディジタル制御回路を低損失化するため、ディジタル制御回路を駆動する電圧はメインスイッチを駆動する電圧にはより低い電圧になるのが一般的である。例えば、メインスイッチを駆動させる駆動電圧は10V程度必要であるのに対し、ディジタル制御ICの駆動電圧は2V程度である。単一の電源電圧から2つの駆動電圧を得るためにリニアレギュレータ等を使うと、リニアレギュレータの導通損失が顕著になり、一方でディジタル制御回路の駆動電圧を供給するためのスイッチングレギュレータを設けると、回路構成が複雑化する問題がある。
そこで、この発明の目的は、1次−2次間の双方向通信、低損失なスイッチング素子の駆動、及び該双方向通信手段の経路からディジタル制御回路の駆動電圧を得る手法を実現するディジタル制御回路と、それを用いたスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明の絶縁型スイッチング電源装置は、直流入力電源と、少なくとも1次巻線と2次巻線を含む電力伝送トランスと、前記電力伝送トランスの1次巻線に印加される直流電圧をスイッチング制御する少なくとも1つの主スイッチング素子と、前記電力伝送トランスの2次巻線に接続される、少なくとも1つの整流スイッチ素子を含む整流回路、及び平滑回路とを有し、前記平滑回路から出力電圧を取り出す電力変換回路が構成されて前記主スイッチング素子の時比率によって入出力変換比を制御する絶縁型スイッチング電源装置であって、前記電力変換回路の動作を制御する制御回路を備え、前記制御回路は1次制御部と2次制御部との間に接続された、少なくとも1次巻線及び2次巻線を有するタイミング信号伝送トランスとで構成され、前記1次制御部には前記タイミング信号伝送トランスを駆動する少なくとも1つの1次駆動スイッチと、前記1次駆動スイッチの駆動タイミングを制御する1次ディジタル制御部と、前記タイミング信号伝送トランスの出力電圧の変化を検出する巻線電圧検出部が設けられ、前記2次制御部には前記タイミング信号伝送トランスを駆動する少なくとも1つの2次駆動スイッチと、前記2次駆動スイッチの駆動タイミングを制御する2次ディジタル制御部と、前記タイミング信号伝送トランスの出力電圧の変化を検出する巻線電圧検出部が設けられ、前記タイミング信号伝送トランスは、前記主スイッチング素子のターンオン、もしくはターンオフ、もしくはそれらの直前に前記1次駆動スイッチ、もしくは前記2次駆動スイッチによって発生するパルス信号を1次回路から2次回路、もしくは2次回路から1次回路に伝送し、前記1次駆動スイッチ、及び2次駆動スイッチが、前記タイミング信号伝送トランスをリアクタンス素子として用いる補助スイッチング電源回路を構成し、前記補助スイッチング電源回路が電圧変換、もしくは主スイッチング素子の駆動エネルギーの回生を行う事を特徴とする。
さらには、前記1次制御部、もしくは前記2次制御部は、電圧値の異なる第1の直流電圧部と、第2の直流電圧部とを備え、前記補助スイッチング電源回路に第1の直流電圧部の直流電圧が入力され、電圧変換して第2の直流電圧部の電圧を出力する事を特徴とする。
さらには、前記第1の直流電圧部の電圧と、前記第2の直流電圧部の電圧のうち、低い方の直流電圧が前記1次ディジタル制御部、もしくは前記2次ディジタル制御部に供給される事を特徴とする。
さらには、前記主スイッチング素子が前記1次制御部に接続され、前記整流スイッチ素子が前記2次制御部に接続され、少なくとも一方が電界効果トランジスタで構成されており、前記補助スイッチング電源回路が電圧共振のスイッチング動作を行う事で前記主スイッチング素子、もしくは整流スイッチ素子の駆動エネルギーの少なくとも一部を回生する事を特徴とする。
さらには、前記1次駆動スイッチは、第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路とからなる第1の直列回路と、第3のスイッチ回路と第4のスイッチ回路とからなる第2の直列回路と、を含み、前記1次ディジタル制御部が、前記第1〜第4のスイッチ回路のターンオン及びターンオフ動作を制御するように構成され、該第1の直列回路は、一端が前記第1の直流電圧部に接続され、他端が所定の1次回路の基準電位に接続されており、該第2の直列回路は、一端が前記第2の直流電圧部に接続され、他端が所定の1次回路の基準電位に接続されており、前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路との接続点と、前記第3のスイッチ回路と前記第4のスイッチ回路との接続点との間には、前記タイミング信号伝送トランスの1次巻線が接続されていることを特徴とする。
さらには、前記2次制御部は、第5のスイッチ回路と第6のスイッチ回路とからなる第3の直列回路と、第7のスイッチ回路と第8のスイッチ回路とからなる第4の直列回路と、を含み、前記2次ディジタル制御部は、第5〜第8のスイッチ回路のターンオン及びターンオフ動作を制御するように構成され、該第3の直列回路は、一端が第3の直流電圧部に接続され、他端が所定の2次回路の基準電位に接続されており、該第4の直列回路は、一端が第4の直流電圧部に接続され、他端が所定の2次回路の基準電位に接続されており、前記第5のスイッチ回路と前記第6のスイッチ回路との接続点と、前記第7のスイッチ回路と前記第8のスイッチ回路との接続点との間には、前記タイミング信号伝送トランスの2次巻線が接続されていることを特徴とする。
さらには、第1の整流素子と第9のスイッチ回路からなる直列回路が、前記第3のスイッチ回路と前記第4のスイッチ回路との接続点と、第5の直流電圧部との間に接続され、 前記主スイッチング素子の駆動エネルギーを回生させる期間において、該直列回路から回生される電力を取り出し、前記第5の直流電圧部に供給するようにしたことを特徴とする。
さらには、第2の整流素子と第10のスイッチ回路からなる直列回路が、前記第7のスイッチ回路と前記第8のスイッチ回路との接続点と、第6の直流電圧部との間に接続され、前記整流スイッチ素子の駆動エネルギーを回生させる期間において、該直列回路のから、回生される電力を取り出し、前記第6の直流電圧部に供給するようにしたことを特徴とする。
さらには、前記第5の直流電圧部から取り出した電力を、前記1次制御部のディジタル制御部の駆動電力として利用することを特徴とする。
さらには、前記第6の直流電圧部から取り出した電力を、前記2次制御部のディジタル制御部の駆動電力として利用することを特徴とする。
さらには、前記絶縁型スイッチング電源装置は、フォワードコンバータであって、前記整流スイッチ素子は第1及び第2の同期整流器とからなり、前記主スイッチング素子がターンオンする直前に前記第2の同期整流器をターンオフさせるように制御されることを特徴とする。
さらには、前記電力伝送トランスの1次巻線に対して、または前記主スイッチング素子に対して並列に接続される、共振用キャパシタと副スイッチング素子の直列回路からなるアクティブクランプ回路を有し、前記補助スイッチング素子は前記主スイッチング素子と、デッドタイムを挟んで相補的に動作するように、前記1次制御部内のディジタル制御部によって制御されることを特徴とする。
本発明は、
(a)メインスイッチや同期整流器の入力容量の充放電エネルギーを、1スイッチング周期毎に回生させることにより、メインスイッチや同期整流器のダイサイズを大きくした時でも、また、スイッチング周波数が上昇した時でも駆動損失を抑えることができる。
(b)1次側のスイッチング素子のターンオンタイミングを、1次側から2次側、もしくは2次側から1次側に伝送する手段と、かつ1次側のスイッチング素子のターンオフタイミングを、1次側から2次側、もしくは2次側から1次側に伝送するための手段を、1つのパルストランスで実現できる。
(c)2つの異なる駆動電圧を必要とする電源装置において、一方の駆動電圧から他方の駆動電圧を本発明の回路が本質的に備えるスイッチングレギュレータ機能を利用して生成することにより、電源装置の回路効率を高め、かつ別個にスイッチングレギュレータを構成するよりも回路構成を簡略化することができる。
(d)ソフトウェアの変更により1次側と2次側に同じハードウェアのICを用いることが可能となり、ICの製造コストを下げることができる。
特許文献1に示されている絶縁型DC−DCコンバータの基本的な構成を示す図である。 第1の実施形態に係る制御IC101の内部ブロック図である。 第1の実施形態に係る制御ICを用いたスイッチング電源装置の回路例である。 スイッチング周期あたりの各部の波形図である。 時間t0〜t1区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t1における制御IC内部の動作説明図である。 時間t1〜t2区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t2における制御IC内部の動作説明図である。 時間t2〜t3区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t3〜t4区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t4〜t5区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t5における制御IC内部の動作説明図である。 時間t5〜t6区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t6における制御IC内部の動作説明図である。 時間t6〜t7区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t7〜t8区間における制御IC内部の動作説明図である。 第2の実施形態に係る制御ICを用いたスイッチング電源装置の回路例である。 スイッチング周期あたりの各部の波形図である。 時間t0〜t1区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t1における制御IC内部の動作説明図である。 時間t1〜t2区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t2における制御IC内部の動作説明図である。 時間t2〜t3区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t3〜t4区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t4〜t5区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t5における制御IC内部の動作説明図である。 時間t5〜t6区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t6における制御IC内部の動作説明図である。 時間t6〜t7区間における制御IC内部の動作説明図である。 時間t7〜t8区間における制御IC内部の動作説明図である。 第3の実施形態に係る制御IC101の内部ブロック図である。
《第1の実施形態》
図2は第1の実施形態に係る絶縁型スイッチング電源装置に用いられる制御IC101の内部ブロック図である。制御IC101は、少なくとも第1のスイッチング素子Q1と第1のダイオードD1の並列回路からなる第1のスイッチ回路S1、及び少なくとも第2のスイッチング素子Q2と第2のダイオードの並列回路からなる第2のスイッチ回路S2、とからなる直列回路と、少なくとも第3のスイッチング素子Q3と第3のダイオードD3の並列回路からなる第3のスイッチ回路S3、及び少なくとも第4のスイッチング素子Q4と第4のダイオードD4の並列回路からなる第4のスイッチ回路S4とからなる直列回路と、を備え、各スイッチ回路S1〜S4のターンオン及びターンオフを制御する制御信号を出力するディジタル制御部を備える。
第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2の接続点と、第3のスイッチ回路S3と第4のスイッチ回路S4の接続点には、両者間にインダクタンス素子を接続するための第1のパルス信号端子PS1及び第2のパルス信号端子PS2が設けられている。また、第1のスイッチ回路S1及び第2のスイッチ回路S2とからなる直列回路と、第3のスイッチ回路S3及び第4のスイッチ回路S4とからなる直列回路は、それぞれの一端が共通接続されて接地端子GNDに接続され他端はそれぞれ第1の直流電圧部Vdr1及び第2の直流電圧部Vdr2に接続されている。すなわち、各スイッチ回路S1〜S4はフルブリッジ型を形成することとなるので、ハイサイド側スイッチとなる第1のスイッチ回路S1及び第3のスイッチ回路S3は、ハイサイドドライバとしてのバッファを介してディジタル制御部からの制御信号が伝達される。
さらに、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2の接続点には、該接続点の電位を検出するための巻線電圧検出部Vdet1が設けられ、第3のスイッチ回路S3と第4のスイッチ回路S4の接続点には、ディジタル制御部から出力される信号により第1のスイッチ回路S1及び第4のスイッチ回路S4がオン、第2のスイッチ回路S2及び第3のスイッチ回路S3がオフ状態となった時に、第1のパルス信号端子PS1及び第2のパルス信号端子PS2を介して、第1の直流電圧部Vdr1から供給されるエネルギーを第1のドライブ信号として出力するための第1のドライブ信号出力端子DR1が設けられ、ディジタル制御部に入力されるように構成されている。
さらに、例えば第2の直流電圧部Vdr2から電力を得て、ディジタル制御部から出力される信号により第2のドライブ信号を出力するためのサブドライバSubdrと、該第2のドライブ信号が出力される第2のドライブ信号出力端子DR2を備えている。
さらに、第1の比較器COMP1、該第1の比較器COMP1に入力される第1の基準電圧源Vref1を備え、該第1の比較器の出力信号がディジタル制御部に入力される構成になっている。
さらに、制御ICの駆動電源端子Vccと、該ディジタル制御部の第1の駆動電源端子DRPWR1がそれぞれ設けられているが、一般的にディジタル制御回路の駆動電圧は0.8V〜3.3V程度と低く、パワー半導体素子の駆動電圧は5V〜15V程度と高いため、供給される電源電圧が1種類の場合は、制御ICの駆動電源端子Vccから供給される電圧を、ディジタル制御部の駆動電圧までリニアレギュレータを介して降圧して供給するように構成されている。
さらに、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2の接続点と、該ディジタル制御部の第1の駆動電源端子DRPWR1との間が、第9のダイオードD9と第9のスイッチ回路S9を介して接続されており、第9のスイッチ回路S9は該ディジタル制御部によって制御される。
図3に図2で示した制御ICを用いた絶縁型DC−DCコンバータ装置の第1の実施形態に係る回路図を示す。
直流入力電源Vinの両端に対して、電力伝送トランスTの1次巻線Np1と、第11のスイッチング素子Q11と第1の抵抗R1とからなる直列回路が接続されており、該第11のスイッチング素子Q11に対して、第1のキャパシタC1とPチャネルMOSFETで形成された第12のスイッチング素子Q12とからなる直列回路が並列に接続されている。
電力伝送トランスTの2次巻線Ns1の両端に対しては、整流用同期整流器として機能する第13のスイッチング素子Q13及び転流用同期整流器として機能する第14のスイッチング素子Q14とからなる同期整流回路が接続され、第1のインダクタL1及び第4のキャパシタC4とからなる平滑回路を介して直流電圧が出力端子Voutに出力される。
1次側制御IC101は、駆動電源端子Vcc、第1の直流電圧部Vdr1、第2の直流電圧部Vdr2に駆動電圧を得て、第11のスイッチング素子Q11を制御するために、第11のスイッチング素子Q11の制御端子と第1のドライブ信号出力端子DR1とが接続され、第12のスイッチング素子Q12を制御するために、第12のスイッチング素子Q12の制御端子と第2のドライブ信号出力端子DR2とが第3のキャパシタC3及び第13のダイオードD13とからなるレベルシフト回路を介して接続され、第1の抵抗R1を電流検出抵抗として第11のスイッチング素子Q11に流れる電流を検出するために、第11のスイッチング素子Q11と第1の抵抗R1との接続点が第1の帰還信号入力端子FB1に接続され、第1のパルス信号端子PS1及び第2のパルス信号端子PS2には、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2の両端が接続されている。また、接地端子GNDがGNDラインに接続されている。
2次側制御IC102は、電力伝送トランスTの2次巻線Ns1に生じる電圧を整流平滑した出力電圧から駆動電源端子Vcc、第3の直流電圧部Vdr3、第4の直流電圧部Vdr4に駆動電圧を得て、第13のスイッチング素子Q13を制御するために、第13のスイッチング素子Q13の制御端子と第3のドライブ信号出力端子DR3とが接続され、第14のスイッチング素子Q14を制御するために、第14のスイッチング素子Q14の制御端子と第4のドライブ信号出力端子DR4とが接続され、出力電圧を第5の抵抗R5と第6の抵抗R6とで分圧したものと、第1のインダクタL1に流れる電流を検出するための、第2の抵抗R2、第3の抵抗R3、第4のキャパシタC4、及び第5のキャパシタC5とからなるランプ波形成回路103からのランプ波信号とを合成したものが第2の帰還信号入力端子FB2に入力されるように接続され、第3のパルス信号端子PS3及び第4のパルス信号端子PS4には、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2の両端が接続されている。なお、第6のキャパシタC6は平滑コンデンサとして機能する。
少なくとも第1のスイッチ回路S1〜第8のスイッチ回路S8の各スイッチ回路は、MOSFETで構成することによって、第1のダイオードD1〜第8のダイオードD8をMOSFETのボディダイオードで代替させることができる。特にパワー半導体素子である第11のスイッチング素子Q11〜第14のスイッチング素子Q14に関しては、MOSFETに限らず、BJT(バイポーラジャンクショントランジスタ)やIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等も適用できる。なお、図3においては、第12のスイッチング素子Q12にのみPチャネル型FETが用いられ、他のスイッチング素子にはNチャネル型FETが用いられているが、必要に応じて適宜使い分ければよい。
なお、詳細は後述するが、1次側制御IC101及び2次側制御IC102には同一のハードウェアのICを利用することができる。
図4に、第11のスイッチング素子Q11の1スイッチング周期における、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4、及び第11のスイッチング素子Q11のゲート−ソース間電圧、及びタイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2の両端電圧の各波形図を示す。
第11のスイッチング素子Q11の1スイッチング周期をt0〜t8の計10区間に分けて各部の動作を説明する。
[時間t0〜t1区間における動作]
図5に、この区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。回路動作を理解しやすくするために、図2のブロック図と比較して、Vcc、DRPWR1、POUT、FB1、DR2、COMP1、ディジタル制御部、第9のダイオードD9及び第10のダイオードD10、第9のスイッチ回路S9及び第10のスイッチ回路S10を省略している。また、第1の電源電圧供給端子Vdr1と第2の電源電圧供給端子Vdr2は共に共通の駆動電源端子Vccに接続されているものとする。さらに、第1のスイッチ回路S1〜第8のスイッチ回路S8のゲート端子は、省略したディジタル制御部から出力される信号によって制御されるものとする。1次側制御IC101と2次側制御IC102は同一のハードウェアを有するものを使用している。
この時、第1のスイッチ回路S1、第2のスイッチ回路S2、及び第3のスイッチ回路S3はオフ、第4のスイッチ回路S4はオン状態となっている。これにより、1次側制御IC101における第1のドライブ信号出力端子DR1に接続されている第11のスイッチング素子Q11のゲート−ソース間は第4のスイッチ回路S4がオンしていることによりショート状態となり、第11のスイッチング素子Q11の入力容量Cissには電荷が蓄積されていない。すなわち第11のスイッチング素子Q11はオフ状態である。
なお、第12のスイッチング素子Q12は、クランプ回路用スイッチであり、実質的に第11のスイッチング素子Q11と、デッドタイムを挟んで相補的に動作するため、オン状態になる。
2次側制御IC102内においても同様で、第5のスイッチ回路S5、第6のスイッチ回路S6及び第7のスイッチ回路S7はオフ、第8のスイッチ回路S8はオン状態となっている。これにより、2次側制御IC102における第1のドライブ信号出力端子DR1に接続されている第13のスイッチング素子Q13のゲート−ソース間は第8のスイッチ回路S8がオンしていることによりショート状態となり、第13のスイッチング素子Q13の入力容量Cissには電荷が蓄積されていない。すなわち整流側同期整流器として機能する第13のスイッチング素子Q13はオフ状態である。
なお、転流側同期整流器として機能する第14のスイッチング素子Q14は、第13のスイッチング素子Q13とはデッドタイムを挟んで相補的に動作するため、オン状態である。
[時間t1における動作]
図6に、時間t1における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t1において、1次側制御IC101内の第1のスイッチ回路S1をターンオンさせる。すると、第1の電源電圧供給端子Vdr1から供給される電流が第1のスイッチ回路S1、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第4のスイッチ回路S4を介して流れる。タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2が励磁されることによって、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2には電圧が生じるので、2次側制御IC102において、第5のスイッチ回路S5と第6のスイッチ回路S6の接続点に位置する第2の巻線電圧検出部Vdet2には正のパルス電圧が発生し、これを検出する。
[時間t1〜t2区間における動作]
図7に、時間t1〜t2区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
2次側制御IC102内のディジタル制御部は、第2の巻線電圧検出部Vdet2に電圧が入力されたことに応じて、第5のスイッチ回路S5をターンオンさせる。この動作により、2次側制御IC102においても、第4の電源電圧供給端子Vdr4から供給される電流が、第5のスイッチ回路S5、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第8のスイッチ回路S8を介して流れる。
[時間t2における動作]
図8に、時間t2における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t2において、1次側制御IC101内のディジタル制御部は、第4のスイッチ回路S4を、また2次側制御IC102内のディジタル制御部は、第8のスイッチ回路S8を、それぞれターンオフさせる。この動作により、1次側制御IC101内においては、第1の電源電圧供給端子Vdr1から供給される電流が、第11のスイッチング素子Q11の入力容量Cissに流れて電荷が充電され、第11のスイッチング素子Q11がターンオンする。同時に2次側制御IC102内においては、第4の電源電圧供給端子Vdr4から供給される電流が、第13のスイッチング素子Q13の入力容量Cissに流れて電荷が充電され、第13のスイッチング素子Q13がターンオンする。
[時間t2〜t3区間における動作]
図9に、時間t2〜t3区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t2〜t3において、第11のスイッチング素子Q11及び第13のスイッチング素子Q13のターンオンが終了すると、1次側制御IC101内において第1の電源電圧供給端子Vdr1から供給される電流は、第1のスイッチング素子Q1、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第3のダイオードD3を介してVdr1に還流する。また、2次側制御IC102内においても同様に、第4の電源電圧供給端子Vdr4から供給される電流は、第5のスイッチ回路S5、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第7のダイオードD7を介して還流する。
[時間t3〜t4区間における動作]
図10に、時間t3〜t4区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t3において、1次側制御IC101においては第1のスイッチ回路S1が、2次側制御IC102においては第5のスイッチ回路S5がそれぞれターンオフする。この動作によって時間t3〜t4の間、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2及び2次巻線Ns2にそれぞれ流れる電流は減少しながら、1次側制御IC101においては第2のダイオードD2、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第3のダイオードD3を介して流れ、2次側制御IC102においては第6のダイオードD6、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第7のダイオードD7を介して流れ、タイミング信号伝送トランスPTに蓄えられた電磁エネルギーをVdr3、Vdr4に回生する。
[時間t4〜t5区間における動作]
図11に、時間t4〜t5区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
その後、時間t4において、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2及び2次巻線Ns2に流れる電流がゼロに近づき、1次側制御IC101における第2のダイオードD2、及び第3のダイオードD3と、2次側制御IC102における第6のダイオードD6、及び第7のダイオードD7のそれぞれに順方向電流が流れなくなると、1次側制御IC101における第3のスイッチ回路S3及び2次側制御IC102における第7のスイッチ回路S7をそれぞれターンオンさせる。この動作により、第11のスイッチング素子Q11及び第13のスイッチング素子Q13のゲート電位は、駆動電源端子Vccから供給される電圧値に維持されることとなり、常にオン状態が維持されることになる。
[時間t5における動作]
図12に、時間t5における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t5において、2次側制御IC102内の第6のスイッチ回路S6をターンオンさせる。すると、第3の電源電圧供給端子Vdr3から供給される電流が第7のスイッチ回路S7、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第6のスイッチ回路S6を介して流れる。タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2が励磁されることによって、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2には電圧が生じるので、1次側制御IC101において、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2の接続点に位置する第1の巻線電圧検出部Vdet1には負のパルス電圧が発生し、これを検出する。
[時間t5〜t6区間における動作]
図13に、時間t5〜t6区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
1次側制御IC101内のディジタル制御部は、第1の巻線電圧検出部Vdet1に電圧が入力されたことに応じて、第2のスイッチ回路S2をターンオンさせる。この動作により、1次側制御IC101においても、第2の電源電圧供給端子Vdr2から供給される電流が、第3のスイッチ回路S3、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第2のスイッチ回路S2を介して流れる。
[時間t6における動作]
図14に、時間t6における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t6において、1次側制御IC101内のディジタル制御部は、第3のスイッチ回路S3を、また2次側制御IC102内のディジタル制御部は、第7のスイッチ回路S7を、それぞれターンオフさせる。この動作により、1次側制御IC101内においては、第11のスイッチング素子Q11の入力容量Cissに蓄積されていた電荷が放電され、第11のスイッチング素子Q11がターンオフする。同時に2次側制御IC内においては、第13のスイッチング素子Q13の入力容量Cissに蓄積されていた電荷が放電され、第13のスイッチング素子Q13がターンオフする。
[時間t6〜t7区間における動作]
図15に、時間t6〜t7区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t6〜t7において、第11のスイッチング素子Q11及び第13のスイッチング素子Q13のゲート−ソース間電圧が0Vに到達すると、1次側制御IC101内において、第4のダイオードD4、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第2のスイッチ回路S2を介してGNDに向かって電流が還流する。また、2次側制御IC102内においても同様に、第8のダイオードD8、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第6のスイッチ回路S6を介してGNDに向かって電流が還流する。
[時間t7〜t8区間における動作]
図16に、時間t7〜t8区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t7において、1次側制御IC101においては第4のスイッチ回路S4が、2次側制御IC102においては第8のスイッチ回路S8がそれぞれターンオンすると同時に、第2のスイッチ回路S2と第6のスイッチ回路S6がターンオフする。この動作によって時間t7〜t8の間、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2及び2次巻線Ns2にそれぞれ流れる電流は減少しながら、1次側制御IC101においては第4のダイオードD4、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第1のダイオードD1を介して流れ、2次側制御IC102においては第8のダイオードD8、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第5のダイオードD5を介して流れ、タイミング信号伝送トランスPT1に蓄積された電磁エネルギーが回生される。
[時間t8以降における動作]
時間t8以降時間t1までの区間における動作は、上記[時間t0〜t1区間における動作]と同一の動作になる。
上述した動作により、1次側制御ICから出力される、1次側のメインスイッチに相当する第11のスイッチング素子Q11をターンオンさせる直前のタイミングを示す信号を、タイミング信号伝送トランスPTを介して2次側に伝送し、2次側の同期整流回路における整流側同期整流器に相当する第13のスイッチング素子Q13をターンオンさせるためのタイミング信号として利用するとともに、2次側制御ICから出力される、2次側の同期整流回路における転流側同期整流器をターンオフさせる。メインスイッチのターンオン直前のタイミングで転流側同期整流器がターンオフされる事で、メインスイッチと転流側同期整流器の同時オンによる貫通電流の発生が防止される。整流側同期整流器に相当する第13のスイッチング素子Q13をターンオフさせる直前のタイミングを示す信号を、タイミング信号伝送トランスPTを介して1次側に伝送し、1次側のメインスイッチに相当する第11のスイッチング素子Q11をターンオフさせるためのタイミング信号として利用できる。また、前述の例とは逆にメインスイッチのターンオン直前のタイミングを示す信号を2次側から1次側に伝送する事もできるし、メインスイッチのターンオフ直前のタイミングを示す信号を1次側から2次側に伝送する事もできる。1次側と2次側の内、先に送出された信号が優先して実行される。すなわち、1つのパルストランスPTを用いた完全な双方向通信が可能となる。
なお、時間t0〜t2の区間及び時間t4〜t6の区間における動作は、第11のスイッチング素子Q11と第12のスイッチング素子Q12が共にオフである期間(デッドタイム)、及び第13のスイッチング素子Q13と第14のスイッチング素子Q14が共にオフである期間(デッドタイム)を作るための動作であるが、デッドタイムを作る手段を別に設ければ、第3のスイッチ回路S3と第4のスイッチ回路S4、及び第7のスイッチ回路S7と第8のスイッチ回路S8は常にオフ、すなわち単なるダイオードに置き換えてもよい。
第1の実施形態に係る発明は、上述した(a)、(b)、(d)の効果を有する。
《第2の実施形態》
図17に図2で示した制御ICを用いた絶縁型DC−DCコンバータ装置の第2の実施形態に係る回路図を示す。
図3で示した第1の実施形態との相違点は、1次側制御IC101の第5の直流電圧部DRPWR1に第7のキャパシタC7が接続されている点と、2次側制御IC102の第6の直流電圧部DRPWR2に第8のキャパシタC8が接続されている点である。
図18に、第11のスイッチング素子Q11の1スイッチング周期における、第1〜第5のスイッチング素子Q1〜Q5、及び第11のスイッチング素子Q11のゲート−ソース間電圧、及びタイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2の両端電圧の各波形図を示す。
第11のスイッチング素子Q11の1スイッチング周期をt0〜t8の計10区間に分けて各部の動作を説明する。
[時間t0〜t1区間における動作]
図19に、この区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。1次側制御IC101及び2次側制御IC102のディジタル制御部の駆動電源として利用される第5の直流電圧部DRPWR1及び第6の直流電圧部DRPWR2には、図2に示すように、第9のスイッチ回路S9と第9のダイオードD9を介して、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2との接続点に接続されているので、このようになる。
この時、第1のスイッチ回路S1、第2のスイッチ回路S2、及び第3のスイッチ回路S3はオフ、第4のスイッチ回路S4はオン状態となっている。これにより、1次側制御IC101における第1のドライブ信号出力端子DR1に接続されている第11のスイッチング素子Q11のゲート−ソース間は第4のスイッチ回路S4がオンしていることによりショート状態となり、第11のスイッチング素子Q11の入力容量Cissには電荷が蓄積されていない。すなわち第11のスイッチング素子Q11はオフ状態である。
図18に示す波形図の通り、Pチャネル型FETである第12のスイッチング素子Q12のソース−ゲート間電圧は負電位になっているので、オン状態である。
2次側制御IC102内においても同様で、第5のスイッチ回路S5、第6のスイッチ回路S6及び第7のスイッチ回路S7はオフ、第8のスイッチ回路S8はオン状態となっている。これにより、2次側制御IC102における第3のドライブ信号出力端子DR3に接続されている第13のスイッチング素子Q13のゲート−ソース間は第8のスイッチ回路S8がオンしていることによりショート状態となり、第13のスイッチング素子Q13の入力容量Cissには電荷が蓄積されていない。すなわち整流側同期整流器として機能する第13のスイッチング素子Q13はオフ状態である。
なお、転流側同期整流器として機能する第14のスイッチング素子Q14は、第13のスイッチング素子Q13とはデッドタイムを挟んで相補的に動作するため、オン状態である。
[時間t1における動作]
図20に、時間t1における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t1において、1次側制御IC101内の第1のスイッチ回路S1をターンオンさせる。すると、第1の電源電圧供給端子Vdr1から供給される電流が第1のスイッチ回路S1、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第4のスイッチ回路S4を介して流れる。タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2が励磁されることによって、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2には電圧が生じるので、2次側制御IC102において、第5のスイッチ回路S5と第6のスイッチ回路S6の接続点に位置する第2の巻線電圧検出部Vdet2には正のパルス電圧が発生し、これを検出する。
[時間t1〜t2区間における動作]
図21に、時間t1〜t2区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
2次側制御IC102内のディジタル制御部は、第2の巻線電圧検出部Vdet2に電圧が入力されたことに応じて、第5のスイッチ回路S5をターンオンさせる。この動作により、2次側制御IC102においても、第4の電源電圧供給端子Vdr4から供給される電流が、第5のスイッチ回路S5、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第8のスイッチ回路S8を介して流れる。
[時間t2における動作]
図22に、時間t2における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t2において、1次側制御IC101内のディジタル制御部は、第4のスイッチ回路S4を、また2次側制御IC102内のディジタル制御部は、第8のスイッチ回路S8を、それぞれターンオフさせる。この動作により、1次側制御IC101内においては、第1の電源電圧供給端子Vdr1から供給される電流が、第11のスイッチング素子Q11の入力容量Cissに流れて電荷が充電され、第11のスイッチング素子Q11がターンオンする。同時に2次側制御IC102内においては、第4の電源電圧供給端子Vdr4から供給される電流が、第13のスイッチング素子Q13の入力容量Cissに流れて電荷が充電され、第13のスイッチング素子Q13がターンオンする。
[時間t2〜t3区間における動作]
図23に、時間t2〜t3区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t2〜t3において、第11のスイッチング素子Q11及び第13のスイッチング素子Q13のターンオンが終了すると、1次側制御IC101内において第1の電源電圧供給端子Vdr1から供給される電流は、第1のスイッチ回路S1、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第3のダイオードD3を介して第1の電源電圧供給端子Vdr1に還流する。また、2次側制御IC102内においても同様に、第4の電源電圧供給端子Vdr4から供給される電流は、第5のスイッチ回路S5、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第7のダイオードD7を介して還流する。
[時間t3〜t4区間における動作]
図24に、時間t3〜t4区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t3において、1次側制御IC101においては第1のスイッチ回路S1が、2次側制御IC102においては第5のスイッチ回路S5がそれぞれターンオフする。この動作によって時間t3〜t4の間、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2及び2次巻線Ns2にそれぞれ流れる電流は減少しながら、1次側制御IC101においては第2のダイオードD2、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第3のダイオードD3を介して流れ、2次側制御IC102においては第6のダイオードD6、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第7のダイオードD7を介して流れ、タイミング信号伝送トランスPT1に蓄積された電磁エネルギーが回生される。
[時間t4〜t5区間における動作]
図25に、時間t4〜t5区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
その後、時間t4において、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2及び2次巻線Ns2に流れる電流がゼロに近づき、1次側制御IC101における第2のダイオードD2、及び第3のダイオードD3と、2次側制御IC102における第6のダイオードD6、及び第7のダイオードD7のそれぞれに順方向電流が流れなくなると、1次側制御IC101における第3のスイッチ回路S3及び2次側制御IC102における第7のスイッチ回路S7をそれぞれターンオンさせる。この動作により、第11のスイッチング素子Q11及び第13のスイッチング素子Q13のゲート電位は、駆動電源端子Vccから供給される電圧値に維持されることとなり、常にオン状態が維持されることになる。
[時間t5における動作]
図26に、時間t5における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t5において、2次側制御IC102内の第6のスイッチ回路S6をターンオンさせる。すると、第3の電源電圧供給端子Vdr3から供給される電流が第7のスイッチ回路S7、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第6のスイッチ回路S6を介して流れる。タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2が励磁されることによって、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2には電圧が生じるので、1次側制御IC101において、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2の接続点に位置する第1の巻線電圧検出部Vdet1には負のパルス電圧が発生し、これを検出する。
[時間t5〜t6区間における動作]
図27に、時間t5〜t6区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
1次側制御IC101内のディジタル制御部は、第1の巻線電圧検出部Vdet1に電圧が入力されたことに応じて、第2のスイッチ回路S2をターンオンさせる。この動作により、1次側制御IC101においても、第2の電源電圧供給端子Vdr2から供給される電流が、第3のスイッチ回路S3、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第2のスイッチ回路S2を介して流れる。
この期間の途中で、第9のスイッチ回路S9及び第10のスイッチ回路S10もターンオンさせる。t5〜t6区間の時間長さを調整するとタイミング信号伝送トランスPTに蓄える電磁エネルギーの量を変更できる。従ってt5〜t6区間の時間長さの制御によって1次側制御IC101内、及び2次側制御IC102内のディジタル制御部に与える駆動電圧を制御できる。
[時間t6における動作]
図28に、時間t6における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t6において、1次側制御IC101内のディジタル制御部は、第3のスイッチ回路S3を、また2次側制御IC102内のディジタル制御部は、第7のスイッチ回路S7を、それぞれターンオフさせる。この動作により、1次側制御IC101内においては、第11のスイッチング素子Q11の入力容量Cissに蓄積されていた電荷が放電され、第11のスイッチング素子Q11がターンオフする。同時に2次側制御IC内においては、第13のスイッチング素子Q13の入力容量Cissに蓄積されていた電荷が放電され、第13のスイッチング素子Q13がターンオフする。
[時間t6〜t7区間における動作]
図29に、時間t6〜t7区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t6〜t7において、第11のスイッチング素子Q11及び第13のスイッチング素子Q13のゲート−ソース間電圧が0Vに到達すると、1次側制御IC101内において、第4のダイオードD4、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第2のスイッチ回路S2を介してGNDに向かって電流が還流する。また、2次側制御IC102内においても同様に、第8のダイオードD8、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第6のスイッチ回路S6を介してGNDに向かって電流が還流する。
[時間t7〜t8区間における動作]
図30に、時間t7〜t8区間における1次側制御IC101及び2次側制御IC102内の簡略化した回路ブロック図を示す。
時間t7において、1次側制御IC101においては第4のスイッチ回路S4が、2次側制御IC102においては第8のスイッチ回路S8がそれぞれターンオンすると同時に、第2のスイッチ回路S2と第6のスイッチ回路S6がターンオフする。この動作によって時間t7〜t8の間、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2及び2次巻線Ns2にそれぞれ流れる電流は減少しながら、1次側制御IC101においては第4のダイオードD4、タイミング信号伝送トランスPTの1次巻線Np2、第9のダイオードD9を介して第7のキャパシタC7を充電するように流れ、2次側制御IC102においては第8のダイオードD8、タイミング信号伝送トランスPTの2次巻線Ns2、第10のダイオードD10を介して第8のキャパシタC8を充電するように流れる。
上述した動作によって、第11のスイッチング素子Q11、第13のスイッチング素子Q13の駆動エネルギーを、1次側制御IC101、2次側制御IC102のデジタル制御回路を駆動する電力として回生させることができる。なお、この期間の途中で第9のスイッチ回路S9及び第10のスイッチ回路S10をターンオフすれば第7のキャパシタC7及び第8のキャパシタC8を充電するエネルギーを制限する事ができる。その後、第9のスイッチ回路S9及び第10のスイッチ回路S10のターンオフ時点でまだ回生されていないタイミング信号伝送トランスPTの電磁エネルギーは第1のダイオードD1及び第5のダイオードD5を介して第1の電源電圧供給端子Vdr1及び第3の電源電圧供給端子Vdr3に回生される。この方法でも第5の直流電圧部DRPWR1及び第6の直流電圧部DRPWR2の電圧を目標値に安定化するよう制御できる。
[時間t8以降における動作]
時間t8以降時間t1までの区間における動作は、上記[時間t0〜t1区間における動作]と同一の動作になる。
上述した動作により、第2の実施形態は、第1の実施形態で示した効果に加えて、回生するエネルギーを制御IC内のディジタル制御部の駆動電圧源として利用することができる。すなわち、例えば第11のスイッチング素子Q11、第12のスイッチング素子Q12、第13のスイッチング素子Q13、および第14のスイッチング素子Q14のゲート駆動電圧が10V程度であって、1次側制御IC101及び2次側制御IC102のディジタル制御部の駆動電圧が1.8V程度である場合などに、タイミング信号伝送トランスPTの励磁インダクタンスをエネルギー蓄積素子として利用することで、リニアレギュレータによる降圧ではなく、スイッチングレギュレータとして任意の電圧を生成することができ、回路効率を高めることができる。また、1次−2次間の信号伝送に用いるタイミング信号伝送トランスPTをエネルギー蓄積素子としても兼用しており、かつ、スイッチング素子S1〜S10とその駆動、制御回路が集積化されているため、別個にスイッチングレギュレータを構成するより簡略な回路構成となる。
第2の実施形態に係る発明は、上述した(a)、(b)、(c)、(d)の効果を有する。
《第3の実施形態》
図31に図2で示した制御ICを用いた絶縁型DC−DCコンバータ装置の第3の実施形態に係る回路図を示す。
図17で示した第2の実施形態との相違点は、第2の電源電圧供給端子Vdr2及び第4の電源電圧供給端子Vdr4が駆動電源端子Vccに接続されず、1次側制御IC101では第9のキャパシタC9、2次側制御IC102では第10のキャパシタC10にそれぞれ接続されている点である。図31の1次側制御IC101を例に取ると、第1のスイッチ回路S1がオン状態である期間中に、第4のスイッチ回路S4のオン時間を可変させるとすると、第1の電源電圧供給端子Vdr1からタイミング信号伝送トランスPTの励磁インダクタンス、第4のスイッチ回路S4、第3のスイッチ回路S3、及び第9のキャパシタC9からなる回路は、昇圧チョッパ型コンバータになることが分かる。すなわち、第1の電源電圧供給端子Vdr1から供給される電圧が変動の大きな直流電圧であった場合でも、第4のスイッチ回路S4のオン時間を制御することによって、第1のドライブ信号出力端子DR1に印加される電圧値を一定に制御することができる。なお、これは2次側制御IC102にも適用できることは言うまでもない。
第3の実施形態に係る発明は、上述した(a)、(b)、(c)、(d)の効果を有する。
101、102…制御IC
103…ランプ波形成回路
L1…第1のインダクタ
L2…第2のインダクタ
L3…第3のインダクタ
C1…第1のキャパシタ
C2…第2のキャパシタ
C3…第3のキャパシタ
C4…第4のキャパシタ
C5…第5のキャパシタ
C6…第6のキャパシタ
Ciss…スイッチング素子のゲート−ソース間容量
D1…第1のダイオード
D2…第2のダイオード
D3…第3のダイオード
D4…第4のダイオード
D5…第5のダイオード
D6…第6のダイオード
D7…第7のダイオード
D8…第8のダイオード
D9…第9のダイオード
D10…第10のダイオード
D11…第11のダイオード
D12…第12のダイオード
D13…第13のダイオード
Q1…第1のスイッチング素子
Q2…第2のスイッチング素子
Q3…第3のスイッチング素子
Q4…第4のスイッチング素子
Q5…第5のスイッチング素子
Q6…第6のスイッチング素子
Q7…第7のスイッチング素子
Q8…第8のスイッチング素子
Q9…第9のスイッチング素子
Q10…第10のスイッチング素子
Q11…第11のスイッチング素子
Q12…第12のスイッチング素子
Q13…第13のスイッチング素子
Q14…第14のスイッチング素子
S1…第1のスイッチ回路
S2…第2のスイッチ回路
S3…第3のスイッチ回路
S4…第4のスイッチ回路
S5…第5のスイッチ回路
S6…第6のスイッチ回路
S7…第7のスイッチ回路
S8…第8のスイッチ回路
S9…第9のスイッチ回路
S10…第10のスイッチ回路
R1…第1の抵抗
R2…第2の抵抗
R3…第3の抵抗
R4…第4の抵抗
R5…第5の抵抗
T…電力伝送トランス
PT…タイミング信号伝送トランス
Np1…第1の1次巻線
Np2…第2の1次巻線
Np3…第3の1次巻線
Ns1…第1の2次巻線
Ns2…第2の2次巻線
PS1…第1のパルス信号端子
PS2…第2のパルス信号端子
PS3…第3のパルス信号端子
PS4…第4のパルス信号端子
Vin…入力電圧
Vdet1…第1の巻線電圧検出部
Vdet2…第2の巻線電圧検出部
Vdr1…第1の直流電圧部
Vdr2…第2の直流電圧部
Vdr3…第3の直流電圧部
Vdr4…第4の直流電圧部
Vcc…駆動電源端子
DRPWR1…第5の直流電圧部
DRPWR2…第6の直流電圧部
DR1…第1のドライブ信号出力端子
DR2…第2のドライブ信号出力端子
DR3…第3のドライブ信号出力端子
DR4…第4のドライブ信号出力端子
FB1…第1の帰還信号入力端子
FB2…第2の帰還信号入力端子

Claims (12)

  1. 直流入力電源と、
    少なくとも1次巻線と2次巻線を含む電力伝送トランスと、
    前記電力伝送トランスの1次巻線に印加される直流電圧をスイッチング制御する少なくとも1つの主スイッチング素子と、
    前記電力伝送トランスの2次巻線に接続される、少なくとも1つの整流スイッチ素子を含む整流回路、及び平滑回路と、を有し、
    前記平滑回路から出力電圧を取り出す電力変換回路が構成されて前記主スイッチング素子の時比率によって入出力変換比を制御する絶縁型スイッチング電源装置であって、
    前記電力変換回路の動作を制御する制御回路を備え、前記制御回路は1次制御部と2次制御部との間に接続された、少なくとも1次巻線及び2次巻線を有するタイミング信号伝送トランスとで構成され、
    前記1次制御部には前記タイミング信号伝送トランスを駆動する少なくとも1つの1次駆動スイッチと、前記1次駆動スイッチの駆動タイミングを制御する1次ディジタル制御部と、前記タイミング信号伝送トランスの出力電圧の変化を検出する巻線電圧検出部が設けられ、
    前記2次制御部には前記タイミング信号伝送トランスを駆動する少なくとも1つの2次駆動スイッチと、前記2次駆動スイッチの駆動タイミングを制御する2次ディジタル制御部と、前記タイミング信号伝送トランスの出力電圧の変化を検出する巻線電圧検出部が設けられ、
    前記タイミング信号伝送トランスは、前記主スイッチング素子のターンオン、もしくはターンオフ、もしくはそれらの直前に前記1次駆動スイッチ、もしくは前記2次駆動スイッチによって発生するパルス信号を1次回路から2次回路、もしくは2次回路から1次回路に伝送し、
    前記1次駆動スイッチ、及び2次駆動スイッチが、前記タイミング信号伝送トランスをリアクタンス素子として用いる補助スイッチング電源回路を構成し、前記補助スイッチング電源回路が電圧変換、もしくは主スイッチング素子の駆動エネルギーの回生を行う事を特徴とする絶縁型スイッチング電源装置。
  2. 前記1次制御部、もしくは前記2次制御部は、電圧値の異なる第1の直流電圧部と、第2の直流電圧部とを備え、
    前記補助スイッチング電源回路に第1の直流電圧部の直流電圧が入力され、電圧変換して第2の直流電圧部の電圧を出力する事を特徴とする請求項1に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  3. 前記第1の直流電圧部の電圧と、前記第2の直流電圧部の電圧のうち、低い方の直流電圧が前記1次ディジタル制御部、もしくは前記2次ディジタル制御部に供給される事を特徴とする請求項2または3に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  4. 前記主スイッチング素子が前記1次制御部に接続され、前記整流スイッチ素子が前記2次制御部に接続され、
    少なくとも一方が電界効果トランジスタで構成されており、
    前記補助スイッチング電源回路が電圧共振のスイッチング動作を行う事で前記主スイッチング素子、もしくは整流スイッチ素子の駆動エネルギーの少なくとも一部を回生する事を特徴とする請求項1に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  5. 前記1次駆動スイッチは、第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路とからなる第1の直列回路と、第3のスイッチ回路と第4のスイッチ回路とからなる第2の直列回路と、を含み、
    前記1次ディジタル制御部が、前記第1〜第4のスイッチ回路のターンオン及びターンオフ動作を制御するように構成され、
    該第1の直列回路は、一端が前記第1の直流電圧部に接続され、他端が所定の1次回路の基準電位に接続されており、
    該第2の直列回路は、一端が前記第2の直流電圧部に接続され、他端が所定の1次回路の基準電位に接続されており、
    前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路との接続点と、前記第3のスイッチ回路と前記第4のスイッチ回路との接続点との間には、前記タイミング信号伝送トランスの1次巻線が接続されていることを特徴とする請求項2乃至4に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  6. 前記2次制御部は、第5のスイッチ回路と第6のスイッチ回路とからなる第3の直列回路と、第7のスイッチ回路と第8のスイッチ回路とからなる第4の直列回路と、を含み、
    前記2次ディジタル制御部は、第5〜第8のスイッチ回路のターンオン及びターンオフ動作を制御するように構成され、
    該第3の直列回路は、一端が第3の直流電圧部に接続され、他端が所定の2次回路の基準電位に接続されており、
    該第4の直列回路は、一端が第4の直流電圧部に接続され、他端が所定の2次回路の基準電位に接続されており、
    前記第5のスイッチ回路と前記第6のスイッチ回路との接続点と、前記第7のスイッチ回路と前記第8のスイッチ回路との接続点との間には、前記タイミング信号伝送トランスの2次巻線が接続されていることを特徴とする請求項2乃至5に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  7. 第1の整流素子と第9のスイッチ回路からなる直列回路が、前記第3のスイッチ回路と前記第4のスイッチ回路との接続点と、第5の直流電圧部との間に接続され、
    前記主スイッチング素子の駆動エネルギーを回生させる期間において、該直列回路から回生される電力を取り出し、前記第5の直流電圧部に供給するようにしたことを特徴とする請求項5乃至6に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  8. 第2の整流素子と第10のスイッチ回路からなる直列回路が、前記第7のスイッチ回路と前記第8のスイッチ回路との接続点と、第6の直流電圧部との間に接続され、
    前記整流スイッチ素子の駆動エネルギーを回生させる期間において、該直列回路のから、回生される電力を取り出し、前記第6の直流電圧部に供給するようにしたことを特徴とする請求項6乃至7に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  9. 前記第5の直流電圧部から取り出した電力を、前記1次制御部のディジタル制御部の駆動電力として利用することを特徴とする請求項7に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  10. 前記第6の直流電圧部から取り出した電力を、前記2次制御部のディジタル制御部の駆動電力として利用することを特徴とする請求項8に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  11. 前記絶縁型スイッチング電源装置は、フォワードコンバータであって、
    前記整流スイッチ素子は第1及び第2の同期整流器とからなり、
    前記主スイッチング素子がターンオンする直前に前記第2の同期整流器をターンオフさせるように制御されることを特徴とする請求項1乃至10に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  12. 前記電力伝送トランスの1次巻線に対して、または前記主スイッチング素子に対して並列に接続される、共振用キャパシタと副スイッチング素子の直列回路からなるアクティブクランプ回路を有し、
    前記補助スイッチング素子は前記主スイッチング素子と、デッドタイムを挟んで相補的に動作するように、前記1次制御部内のディジタル制御部によって制御されることを特徴とする請求項11に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
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