JP2011222829A - 抵抗変化メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルアレイの面積を縮小する。
【解決手段】抵抗変化メモリ10は、第1の方向に延在する複数のビット線BLと、第2の方向に延在する複数のワード線WLと、複数のメモリセルMCを備えたメモリセルアレイ11とを含む。各メモリセルMCは、可変抵抗素子21と選択トランジスタ22とを有し、可変抵抗素子21の第1の端子は第1のビット線に接続され、可変抵抗素子21の第2の端子は選択トランジスタ22のドレインに接続され、選択トランジスタ22のソースは第2のビット線に接続され、選択トランジスタ22のゲートはワード線に接続される。第1の方向に順に並んだ第1乃至第4の可変抵抗素子のレイアウトにおいて、第1及び第2の可変抵抗素子は1本のワード線を挟み、第2及び第3の可変抵抗素子は2本のワード線を挟み、第3及び第4の可変抵抗素子は1本のワード線を挟む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、抵抗値の変化によりデータを記憶する可変抵抗素子を備えた抵抗変化メモリに関する。
記憶素子の抵抗変化を利用してデータを記憶する抵抗変化メモリとしては、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)、抵抗ランダムアクセスメモリ(ReRAM:Resistive Random Access Memory)、相変化ランダムアクセスメモリ(PCRAM:Phase-Change Random Access Memory)などが挙げられる。
このような抵抗変化メモリのうち、スピン注入書き込み方式を利用したMRAMが開示されている(特許文献1)。文献1は、例えば図21に示すように、ビット線を2層使用し、ビット線間ピッチを縮めることによって、メモリセルの面積を縮小している。しかしながら、このメモリセルを実現するにあたっては、上層ビット線からトランジスタへ落とすコンタクトを下層ビット線越しにセルフアラインで形成するという非常に困難な工程を実現する必要がある。そのため、上層ビット線からトランジスタへ落とすコンタクトと、下層ビット線とがショートするという不良を発生する可能性が高い。
そういった危険性を少なくするコンタクト形成工程を実現する上では、例えば、銅(Cu)等の低抵抗の配線材料をビット線に適用することは困難であり、タングステン(W)等の高抵抗の配線材料が適用される。これは、MRAM等の抵抗変化メモリにとっては、読み出しマージンを低下させる原因となる。
特開2008−47220号公報
本発明は、メモリセルアレイの面積を縮小することが可能な抵抗変化メモリを提供する。
本発明の一態様に係る抵抗変化メモリは、第1の方向に延在する複数のビット線と、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在する複数のワード線と、複数のメモリセルを備え、各メモリセルは、抵抗値の変化によりデータ“0”とデータ“1”とを記憶する可変抵抗素子と選択トランジスタとを有し、前記可変抵抗素子の第1の端子は第1のビット線に接続され、前記可変抵抗素子の第2の端子は前記選択トランジスタのドレインに接続され、前記選択トランジスタのソースは第2のビット線に接続され、前記選択トランジスタのゲートはワード線に接続された、メモリセルアレイとを具備し、前記第1の方向に順に並んだ第1乃至第4の可変抵抗素子のレイアウトにおいて、前記第2の可変抵抗素子は、前記第1の可変抵抗素子と1本のワード線を挟んで配置され、前記第4の可変抵抗素子は、前記第3の可変抵抗素子と1本のワード線を挟んで配置され、前記第1及び第2の可変抵抗素子からなる第1のペアは、前記第3及び第4の可変抵抗素子からなる第2のペアと2本のワード線を挟んで配置され、前記レイアウトが前記第1の方向に繰り返されて1カラムが構成される。
本発明によれば、メモリセルアレイの面積を縮小することが可能な抵抗変化メモリを提供することができる。
第1の実施形態に係るMRAM10の構成を示すブロック図。 メモリセルアレイ11の回路図。 メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図。 図3のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 図3のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 MTJ素子21の構成を示す概略図。 MRAM10の動作を説明する図。 MRAM10の動作を説明する図。 MRAM10の動作を説明する図。 MRAM10の動作を説明する図。 MRAM10の動作を説明する図。 MRAM10の動作を説明する図。 MRAM10の動作を説明する図。 MRAM10の動作を説明する図。 第2の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図。 メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図。 図16のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 第3の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図。 メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図。 図19のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 第4の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図。 メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図。 図22のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 図22のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 第5の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図。 メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図。 図26のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 図26のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図。 MRAM10の動作を説明する図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法及び比率などは必ずしも現実のものと同一とは限らないことに留意すべきである。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置及び方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置などによって、本発明の技術思想が特定されるものではない。本発明の技術思想は、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることができる。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1の実施形態)
抵抗変化メモリとしては、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)、抵抗ランダムアクセスメモリ(ReRAM:Resistive Random Access Memory)、相変化ランダムアクセスメモリ(PCRAM:Phase-Change Random Access Memory)など様々な種類のメモリを使用することが可能である。本実施形態では、抵抗変化メモリとしてMRAMを一例に挙げて説明する。MRAMは、磁気抵抗(magnetoresistive)効果を利用するMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子を記憶素子として備え、このMTJ素子の磁化配列により情報を記憶する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るMRAM10の構成を示すブロック図である。メモリセルアレイ11は、MTJ素子(可変抵抗素子)21を含むメモリセルMCがマトリクス状に配列されて構成されている。メモリセルアレイ11には、それぞれがY方向に延在するn本のワード線WL0〜WLn−1、及びそれぞれがY方向と交差するX方向に延在するm本のビット線BL0〜BLm−1が配設されている。n及びmはそれぞれ、1以上の整数である。
ワード線WL0〜WLn−1には、ロウデコーダ12が接続されている。ロウデコーダ12は、ロウアドレスに基づいて、n本のワード線WLのいずれか1本を選択する。
ビット線BL0〜BLm−1には、カラム選択回路13を介して、センスアンプ(読み出し回路)15及びライトドライバ(書き込み回路)16が接続されている。カラム選択回路13は、例えば、ビット線BL0〜BLm−1に対応する数のNチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を備えており、カラムデコーダ14の指示に応じて、動作に必要なビット線BLを選択する。カラムデコーダ14は、カラムアドレスをデコードし、このデコード信号をカラム選択回路13に送る。
センスアンプ15は、読み出し対象である選択メモリセルに流れる読み出し電流に基づいて、選択メモリセルに記憶されたデータを検知する。センスアンプ15によって読み出されたデータは、入出力バッファ(I/Oバッファ)19を介して外部に出力される。
ライトドライバ16は、I/Oバッファ19を介して、外部から書き込みデータを受ける。ライトドライバ16は、ビット線に書き込み電流を流すことで、書き込み対象である選択メモリセルにデータを書き込む。
アドレスバッファ17は、外部からアドレスを受ける。そして、アドレスバッファ17は、ロウアドレスをロウデコーダ12に送り、カラムアドレスをカラムデコーダ14に送る。制御信号バッファ18は、外部から制御信号を受け、この制御信号をセンスアンプ15及びライトドライバ16に送る。この制御信号は、書き込みコマンド、読み出しコマンド及び消去コマンドなどを含む。
図2は、メモリセルアレイ11の回路図である。メモリセルMCは、1個のMTJ素子21と、1個の選択トランジスタ22とを備えている。選択トランジスタ22としては、例えば、NチャネルMOSFETが用いられる。MTJ素子21の一端は、ビット線BL0に接続され、MTJ素子21の他端は、選択トランジスタ22のドレインに接続されている。選択トランジスタ22のソースは、ビット線BL1に接続され、選択トランジスタ22のゲートは、ワード線WLに接続されている。
図3は、メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図である。図4は、図3のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。図5は、図3のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。
P型半導体基板30内には、素子分離絶縁層31が設けられており、P型半導体基板30の表面領域のうち素子分離絶縁層31が形成されていない領域が素子領域(アクティブ領域)AAである。図3では、斜線部分が素子領域AAを示している。素子分離絶縁層31は、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)から構成される。
複数の素子領域AAは、X方向に延在し、島状パターンを有している。各素子領域AAは、その平面形状が例えば長方形である。素子領域AAは、平面図において、ビット線間に配置されている。第1の素子領域のY方向に隣接する第2の素子領域は、第1の素子領域の斜め方向に配置される。換言すると、第1の素子領域と第2の素子領域とは、1本のビット線を挟み、さらに、第2の素子領域は、第1の素子領域からワード線1本だけX方向(図3の右方向)にずらして配置される。
各素子領域AA内には、離間したソース領域S及びドレイン領域Dが設けられている。ソース領域S及びドレイン領域Dは、P型半導体基板30内に高濃度のN型不純物を導入して形成されたN型拡散領域から構成される。ソース領域S及びドレイン領域D間かつ素子領域AA上には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられている。このゲート電極は、Y方向に延在するワード線WLに対応する。このようにして選択トランジスタ22が構成される。
ドレイン領域D上には、ビアプラグ32が設けられている。ビアプラグ32上には、下部電極33を介して、MTJ素子21が設けられている。なお、図3のレイアウト図では、図面が煩雑になるのを防ぐために、ビアプラグ32及び下部電極33の図示を省略しているが、実際には、図4に示すように、MTJ素子21の下には、ビアプラグ32及び下部電極33が設けられている。MTJ素子21上には、上部電極34が設けられている。この上部電極34は、X方向に1本のワード線を挟んで隣接する2個のMTJ素子21の上部を接続している。
ソース領域S上には、ビアプラグ35が設けられている。ビアプラグ35上には、上部電極34が設けられている。すなわち、上部電極34は、L字形であり、X方向に1本のワード線を挟んで隣接する2個のMTJ素子21と、この2個のMTJ素子21のうち右側のMTJ素子21のY方向に隣接するソース領域Sとを接続している。
上部電極34上には、ビアプラグ36が設けられている。ビアプラグ36上には、X方向に延在するビット線BLが設けられている。P型半導体基板30とビット線BLとの間は、層間絶縁層37で満たされている。
ここで、MTJ素子21のレイアウトの特徴について説明する。図3に示すように、X方向に順に並んだ4個のMTJ素子(第1乃至第4のMTJ素子)のレイアウトにおいて、第2のMTJ素子は、第1のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置され、第4のMTJ素子は、第3のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置される。また、第1及び第2のMTJ素子からなる第1のペアは、第3及び第4のMTJ素子からなる第2のペアと2本のワード線を挟んで配置される。そして、上記レイアウトがX方向に繰り返されて1カラムが構成される。
また、第1のカラムのY方向に隣接する第2のカラムは、第1のカラムをX方向(図3の右方向)にワード線1本ずらしたレイアウトを有する。以下、この規則に従って、第2のカラムのY方向に隣接する第3のカラム、及びそれ以降のカラムが構成される。
図2の回路図で説明すると、隣接する2本のワード線に接続されかつソースを共有する2個の選択トランジスタと、これら2個の選択トランジスタのドレインにそれぞれ接続された2個のMTJ素子とからなる2個のメモリセルがペアを構成し、第1のペアと、この第1のペアのX方向に隣接する第2のペアとは、1本のワード線WLを挟んで配置されている。そして、この周期をX方向に繰り返して1カラムが構成され、第1のカラムのY方向に隣接する第2のカラムは、第1のカラムをX方向にワード線1本ずらしたレイアウトを有する。以下、この規則に従って、第2のカラムのY方向に隣接する第3のカラム、及びそれ以降のカラムが構成される。
本実施形態では、断面図を見てもわかるように、全てのビット線BLを単層で構成することが可能である。
また、最小加工寸法をF(minimum feature size)とすると、ビット線BL及びワード線WLは、最小加工寸法Fのラインアンドスペース(L/S)パターンで形成される。また、素子領域AAの幅も最小加工寸法Fである。よって、本実施形態では、6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現できる。
次に、MTJ素子21の構成の一例について説明する。図6は、MTJ素子21の構成を示す概略図である。MTJ素子21は、記録層(記憶層、自由層ともいう)23、非磁性層24、及び参照層(固定層ともいう)25が順に積層されて構成されている。なお、積層順序は逆転していても構わない。
記録層23及び参照層25はそれぞれ、強磁性材料からなる。記録層23及び参照層25はそれぞれ、膜面に垂直な方向の磁気異方性を有し、それらの容易磁化方向は膜面に対して垂直である。すなわち、MTJ素子21は、記録層23及び参照層25の磁化方向がそれぞれ膜面に対して垂直方向を向く、いわゆる垂直磁化MTJ素子である。なお、MTJ素子21は、磁化の方向が膜面に水平方向である面内磁化MTJ素子であってもよい。
記録層23は、磁化(或いはスピン)方向が可変である(反転する)。参照層25は、磁化方向が不変である(固定されている)。参照層25は、記録層23よりも十分大きな垂直磁気異方性エネルギーを持つように設定する。磁気異方性の設定は、材料構成や膜厚を調整することで可能である。このようにして、記録層23の磁化反転電流を小さくし、参照層25の磁化反転電流を記録層23のそれよりも大きくする。これにより、所定の書き込み電流に対して、磁化方向が可変の記録層23と磁化方向が不変の参照層25とを備えたMTJ素子21を実現できる。
非磁性層24としては、非磁性金属、非磁性半導体、絶縁体などを用いることができる。非磁性層24として絶縁体を用いた場合はトンネルバリア層と呼ばれ、非磁性層24として金属を用いた場合はスペーサ層と呼ばれる。
本実施形態では、MTJ素子21に直接に書き込み電流を流し、この書き込み電流によってMTJ素子21の磁化状態を制御するスピン注入書き込み方式を採用する。MTJ素子21は、記録層23と参照層25との磁化の相対関係が平行か反平行かによって、高抵抗状態と低抵抗状態との2つの状態のいずれかをとることができる。
図6(a)に示すように、MTJ素子21に対して、記録層23から参照層25へ向かう書き込み電流を流すと、記録層23と参照層25との磁化の相対関係が平行になる。この平行状態の場合、MTJ素子21の抵抗値は最も低くなる、すなわち、MTJ素子21は低抵抗状態に設定される。MTJ素子21の低抵抗状態を、例えばデータ“0”と規定する。
一方、図6(b)に示すように、MTJ素子21に対して、参照層25から記録層23へ向かう書き込み電流を流すと、記録層23と参照層25との磁化の相対関係が反平行になる。この反平行状態の場合、MTJ素子21の抵抗値は最も高くなる、すなわち、MTJ素子21は高抵抗状態に設定される。MTJ素子21の高抵抗状態を、例えばデータ“1”と規定する。これにより、MTJ素子21を1ビットデータ(2値データ)を記憶可能な記憶素子として使用することができる。
(動作)
次に、上記のように構成されたMRAM10の動作について説明する。なお、ここでは、データ“0”を書き込む時の書き込み電流の向きを選択トランジスタ22からMTJ素子21へ、一方、データ“1”を書き込む時の書き込み電流の向きをMTJ素子21から選択トランジスタ22へと定義する。また、読み出し時に生じるディスターブを軽減する目的で、ここでは、読み出し時には、選択トランジスタ22からMTJ素子21へ向かう読み出し電流をメモリセルMCに流すこととする。
まず、図7の丸印のMTJ素子21からデータを読み出すことを考える。この場合、ロウデコーダ12は、ワード線WL2をハイレベルにする。続いて、センスアンプ15は、ビット線BL2をハイレベル電圧Vrにし、ビット線BL0及びBL1をローレベル電圧(接地電圧VSS)にする。このような電圧制御により、選択メモリセルに、BL2→選択トランジスタ→MTJ素子→BL1という向きで読み出し電流を流す。データ“0”を書き込む場合も、上記読み出し動作と同様である。ただし、ライトドライバ16は、読み出し時の電圧Vrよりも高いハイレベル電圧Vwをビット線BLに印加する。
ここで、ワード線WL2をハイレベルにすると、三角印の非選択メモリセルの選択トランジスタもオンする。本実施形態では、ビット線BL0及びBL1をともにローレベル電圧にしているので、非選択メモリセルに電流が流れない。これにより、非選択メモリセルに電流が流れ、選択メモリセルの読み出し電流に非選択メモリセルの電流が加算さてしまうのを防ぐことができる。この結果、選択メモリセルの誤読み出しを防ぐことができる。
図8のように、丸印のMTJ素子21にデータ“1”を書き込む場合、ライトドライバ16は、ビット線BL0及びBL1をハイレベル電圧Vwにし、ビット線BL2をローレベル電圧にする。このような電圧制御により、選択メモリセルに、BL1→MTJ素子→選択トランジスタ→BL2という向きで書き込み電流を流す。ビット線BL0及びBL1をともにハイレベル電圧にしているのは、三角印の非選択メモリセルに電流が流れて、非選択メモリセルが誤書き込みされるのを防ぐためである。
次に、図9の丸印のMTJ素子21からデータを読み出す場合を考える。この場合、ロウデコーダ12は、ワード線WL2をハイレベルにする。続いて、センスアンプ15は、ビット線BL1及びBL2をハイレベル電圧Vrにし、ビット線BL0をローレベル電圧にする。このような電圧制御により、選択メモリセルに、BL1→選択トランジスタ→MTJ素子→BL0という向きで読み出し電流を流す。ここで、ビット線BL1及びBL2をともにハイレベル電圧にしているのは、三角印の非選択メモリセルに電流が流れて、選択メモリセルの誤読み出しが発生するのを防ぐためである。
また、丸印のMTJ素子21にデータ“0”を書き込む場合も、上記読み出し動作と同様である。ただし、ライトドライバ16は、読み出し時の電圧Vrよりも高いハイレベル電圧Vwをビット線BLに印加する。これにより、非選択メモリセルに不要な電流が流れるのを防ぐことができ、非選択メモリセルに誤書き込みが発生するのを防ぐことができる。
図10のように、丸印のMTJ素子21にデータ“1”を書き込む場合、ライトドライバ16は、ビット線BL0をハイレベル電圧Vwにし、ビット線BL2及びBL3をローレベル電圧にする。このような電圧制御により、選択メモリセルに、BL0→MTJ素子→選択トランジスタ→BL1という向きで書き込み電流を流す。この時、三角印の非選択メモリセルに誤書き込みの原因となる不要な電流を流すことはない。
次に、図11の丸印のMTJ素子21からデータを読み出す場合を考える。この場合、ロウデコーダ12は、ワード線WL3をハイレベルにする。続いて、センスアンプ15は、ビット線BL1及びBL2をローレベル電圧にし、ビット線BL3をハイレベル電圧Vrにする。このような電圧制御により、選択メモリセルに、BL3選択トランジスタ→MTJ素子→BL2という向きで読み出し電流を流す。これにより、三角印の非選択メモリセルに不要な電流を流さずに、選択メモリセルの読み出し動作が行える。また、丸印のMTJ素子21にデータ“0”を書き込む場合も、ハイレベル電圧が高くなる以外は、上記読み出し動作と同様である。
図12のように、丸印のMTJ素子21にデータ“1”を書き込む場合、ライトドライバ16は、ビット線BL1及びBL2をハイレベル電圧Vwにし、ビット線BL3をローレベル電圧にする。このような電圧制御により、非選択メモリセルに不要な電流が流れるのを防ぐことができ、非選択メモリセルに誤書き込みが発生するのを防ぐことができる。
次に、図13の丸印のMTJ素子21からデータを読み出す場合を考える。この場合、ロウデコーダ12は、ワード線WL3をハイレベルにする。続いて、センスアンプ15は、ビット線BL1をローレベル電圧にし、ビット線BL2及びBL3をハイレベル電圧Vrにする。このような電圧制御により、三角印の非選択メモリセルに不要な電流を流さずに、選択メモリセルの読み出し動作が行える。また、丸印のMTJ素子21にデータ“0”を書き込む場合も、ハイレベル電圧が高くなる以外は、上記読み出し動作と同様である。
図14のように、丸印のMTJ素子21にデータ“1”を書き込む場合、ライトドライバ16は、ビット線BL1をハイレベル電圧Vwにし、ビット線BL2及びBL3をローレベル電圧にする。このような電圧制御により、選択メモリセルに書き込み電流を流しつつ、非選択メモリセルに不要な電流が流れるのを防ぐことができる。これにより、非選択メモリセルに誤書き込みが発生するのを防ぐことができる。
(効果)
以上詳述したように第1の実施形態では、MTJ素子21と選択トランジスタ22とからなるメモリセルMCが複数個配置されてメモリセルアレイ11が構成される。X方向に順に並んだ4個のMTJ素子(第1乃至第4のMTJ素子)のレイアウトにおいて、1本のワード線を挟んで配置された第1及び第2のMTJ素子からなる第1のペアと、1本のワード線を挟んで配置される第3及び第4のMTJ素子からなる第2のペアとが、2本のワード線を挟んで配置される。そして、上記レイアウトがX方向に繰り返されて1カラムが構成される。また、第1のカラムのY方向に隣接する第2のカラムは、第1のカラムをX方向にワード線1本ずらしたレイアウトを有する。
従って第1の実施形態によれば、同一レベルの配線層に全てのビット線が形成される単層ビット線を実現ししつ、6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現できる。これにより、チップ面積を縮小でき、かつ配線レベルを削減できる。
また、読み出し動作及び書き込み動作時に、アクセス対象である選択メモリセルに電位差を印加した際に、アクセス対象でない非選択メモリセルに電位差が印加されないように電圧制御している。これにより、選択メモリセルの誤読み出し、及び非選択メモリセルの誤書き込みを防ぐことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、素子領域AAの形成工程を容易にするために、複数の素子領域AAをストライプ状に形成している。すなわち、第2の実施形態は、第1の実施形態で素子領域が存在せずにワード線WLが通過していた領域にも素子領域が存在する構成例である。
図15は、第2の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図である。図16は、メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図である。図17は、図16のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。なお、図16のA−A’線に沿った断面図は、図4と同じである。
図16及び図17から明らかなように、P型半導体基板30内には、それぞれがX方向に延在するように、ストライプ状の複数の素子領域AAが設けられている。すなわち、複数の素子領域AAは、最小加工寸法Fで形成されたラインアンドスペースパターンを有する。素子領域AAは、平面図において、ビット線間に配置されている。素子領域AAがストライプ状であるため、X方向に隣接するMTJ素子21は、ダミートランジスタ38によって接続される。ダミートランジスタ38は、NチャネルMOSFETから構成される。
このように、第2の実施形態は、第1の実施形態では存在しなかった領域にダミートランジスタ38が配置されることになる。しかし、MRAM10の動作時、ビット線BL及びワード線WLの電圧制御は、第1の実施形態と変える必要はなく、第1の実施形態に付加して存在することになったダミートランジスタ38も特に誤動作の原因を起こすようなことはない。
例えば、図15の丸印の選択メモリセルにデータ“0”を書き込む場合には、ワード線WL2をハイレベルにした後、ビット線BL1をローレベル電圧にし、ビット線BL2及びBL3をハイレベル電圧Vwにすればよい。また、この場合、三角印の非選択メモリセルの選択トランジスタ22がオンすることになるが、ビット線BLは十分に低抵抗なので、図15のX−X’ノード間に電位差が生じることはなく、したがって、X→MTJ素子→三角印の選択トランジスタ→MTJ素子→X’間に不要な電流が流れるのを防ぐことができ、非選択メモリセルに誤書き込みが発生することはない。
第1の実施形態に新たなダミートランジスタ38が付加された分、ワード線WLに若干余分なゲート容量が付加されることになるが、素子領域AAが第1の実施形態の島状パターンからラインアンドスペース(L/S)パターンに変更となるため、それだけリソグラフィが容易となり、加工がしやすくなるという大きなメリットを得ることができる。その他の効果は、第1の実施形態と同じである。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、素子領域AAを斜めに形成し、この素子領域AAにソース領域を共有した2個の選択トランジスタ22を配置する。また、素子領域AAの両端に配置されたドレイン領域の上方にMTJ素子21を配置する。そして、MTJ素子21を所定の規則に従ってレイアウトすることで、6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現するようにしている。
図18は、第3の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図である。図19は、メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図である。図20は、図19のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。
P型半導体基板30には、斜め方向にそれぞれ延在する複数の素子領域AAが設けられている。各素子領域AAは、2本のワード線WLと交差している。素子領域AAには、ソース領域Sを共有する2個の選択トランジスタ22が設けられている。素子領域AAの中央部に配置されたソース領域S上には、ビアプラグ35が設けられている。ビアプラグ35上には、X方向に延在するビット線BLが設けられている。
素子領域AAの両端にはそれぞれ、ドレイン領域Dが設けられている。ドレイン領域D上には、ビアプラグ32、下部電極33、MTJ素子21、ビアプラグ36、及びビット線BLが積層されている。本実施形態では、MTJ素子21は、ビット線BLの下方に配置される。
ここで、MTJ素子21のレイアウトの特徴について説明する。図19に示すように、X方向に順に並んだ4個のMTJ素子(第1乃至第4のMTJ素子)のレイアウトにおいて、第2のMTJ素子は、第1のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置され、第4のMTJ素子は、第3のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置される。また、第1及び第2のMTJ素子からなる第1のペアは、第3及び第4のMTJ素子からなる第2のペアと2本のワード線を挟んで配置される。そして、上記レイアウトがX方向に繰り返されて1カラムが構成される。
また、第1のカラムのY方向に隣接する第2のカラムは、第1のカラムをX方向(図19の右方向)にワード線1本ずらしたレイアウトを有する。以下、この規則に従って、第2のカラムのY方向に隣接する第3のカラム、及びそれ以降のカラムが構成される。
また、全てのビット線BLは、同一レベルの配線層に形成される。本実施形態でも、6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現できる。
(動作)
次に、上記のように構成されたMRAM10の動作について説明する。第1の実施形態と同様に、第3の実施形態でも、アクセス対象である選択メモリセルに接続されたワード線WLを活性化した場合、この活性化されたワード線WLに接続されたアクセス対象でない非選択メモリセルに含まれる選択トランジスタがオンしてしまう。
よって、第1の実施形態と同様に、センスアンプ15又はライトドライバ16は、選択メモリセルに接続された2本のビット線間に電位差を生成し、かつ、活性化されたワード線に接続されたアクセス対象でない非選択メモリセルに接続された2本のビット線を同電位にする。これにより、読み出し時に、選択メモリセルの読み出し電流に非選択メモリセルの電流が加算されるのを防ぐことができ、選択メモリセルの誤読み出しが発生するのを防ぐことができる。また、書き込み時に、非選択メモリセルに不要な電流が流れるのを防ぐことができ、非選択メモリセルに誤書き込みが発生するのを防ぐことができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、単層ビット線かつ6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現するMRAM10の他の構成例である。
図21は、第4の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図である。図22は、メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図である。図23は、図22のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。図24は、図22のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。
P型半導体基板30の表面領域には、それぞれがX方向に延在する複数の素子領域AAが設けられている。図22では、斜線部分が素子領域AAを示している。素子領域AAは、平面図において、ビット線間に配置されている。各素子領域AAは、2本のワード線WLと交差している。素子領域AAには、ソース領域Sを共有する2個の選択トランジスタ22が設けられている。
素子領域AAの両端にはそれぞれ、ドレイン領域Dが設けられている。ドレイン領域D上には、ビアプラグ32、下部電極33、MTJ素子21、上部電極34が積層されている。素子領域AAの中央部に配置されたソース領域S上には、ビアプラグ35、及び上部電極34が積層されている。上部電極34は、MTJ素子21と、このMTJ素子21の下部電極33が接続された第1の素子領域に対してY方向に隣接する第2の素子領域内のソース領域とを接続している。上部電極34の平面形状は、Y方向に延在する長方形である。
第2の素子領域は、第1の素子領域の斜め方向に配置される。換言すると、第1の素子領域と第2の素子領域とは、1本のビット線を挟み、さらに、第2の素子領域は、第1の素子領域からワード線1本だけX方向(図22の左方向)にずらして配置される。
上部電極34の中央には、ビアプラグ36が設けられている。ビアプラグ36上には、X方向に延在するビット線BLが設けられている。
ここで、MTJ素子21のレイアウトの特徴について説明する。図22に示すように、X方向に順に並んだ4個のMTJ素子(第1乃至第4のMTJ素子)のレイアウトにおいて、第2のMTJ素子は、第1のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置され、第4のMTJ素子は、第3のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置される。また、第1及び第2のMTJ素子からなる第1のペアは、第3及び第4のMTJ素子からなる第2のペアと2本のワード線を挟んで配置される。そして、上記レイアウトがX方向に繰り返されて1カラムが構成される。
また、第1のカラムのY方向に隣接する第2のカラムは、第1のカラムをX方向(図22の左方向)にワード線1本ずらしたレイアウトを有する。以下、この規則に従って、第2のカラムのY方向に隣接する第3のカラム、及びそれ以降のカラムが構成される。
また、全てのビット線BLは、同一レベルの配線層に形成される。本実施形態でも、6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現できる。
(動作)
次に、上記のように構成されたMRAM10の動作について説明する。第1の実施形態と同様に、第4の実施形態でも、アクセス対象である選択メモリセルに接続されたワード線WLを活性化した場合、この活性化されたワード線WLに接続されたアクセス対象でない非選択メモリセルに含まれる選択トランジスタがオンしてしまう。
よって、第1の実施形態と同様に、センスアンプ15又はライトドライバ16は、選択メモリセルに接続された2本のビット線間に電位差を生成し、かつ、活性化されたワード線に接続されたアクセス対象でない非選択メモリセルに接続された2本のビット線を同電位にする。これにより、読み出し時に、選択メモリセルの読み出し電流に非選択メモリセルの電流が加算されるのを防ぐことができ、選択メモリセルの誤読み出しが発生するのを防ぐことができる。また、書き込み時に、非選択メモリセルに不要な電流が流れるのを防ぐことができ、非選択メモリセルに誤書き込みが発生するのを防ぐことができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、単層ビット線かつ6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現するMRAM10の他の構成例である。
図25は、第5の実施形態に係るメモリセルアレイ11の回路図である。図26は、メモリセルアレイ11の構成を示すレイアウト図である。図27は、図26のA−A’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。図28は、図26のB−B’線に沿ったメモリセルアレイ11の断面図である。
P型半導体基板30内には、それぞれがX方向に延在するように、ストライプ状の複数の素子領域AAが設けられている。すなわち、複数の素子領域AAは、最小加工寸法Fで形成されたラインアンドスペースパターンを有する。素子領域AAは、平面図において、ビット線間に配置される。
素子領域AA内に形成されたドレイン領域D上には、ビアプラグ32、下部電極33、MTJ素子21、及び上部電極34が順に積層されている。X方向及びY方向に隣接する4個のMTJ素子21は、上部電極34によって接続されている。図25の回路図に示すように、図26のようなレイアウトにすると、ワード線WLを1本挟んで隣接するMTJ素子21は、ダミートランジスタ41によって接続される。上部電極34の中央には、ビアプラグ36が設けられている。ビアプラグ36上には、X方向に延在するビット線BLが設けられている。
素子領域AA内に形成されたソース領域S上には、ビアプラグ35、及び中間配線39が順に積層されている。中間配線39は、Y方向にビット線BL1本を挟んで隣接するビアプラグ35を接続する。中間配線39の中央には、ビアプラグ40が設けられている。ビアプラグ40上には、ビット線BLが設けられている。
ここで、MTJ素子21のレイアウトの特徴について説明する。図26に示すように、X方向に順に並んだ4個のMTJ素子(第1乃至第4のMTJ素子)のレイアウトにおいて、第2のMTJ素子は、第1のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置され、第4のMTJ素子は、第3のMTJ素子と1本のワード線を挟んで配置される。また、第1及び第2のMTJ素子からなる第1のペアは、第3及び第4のMTJ素子からなる第2のペアと2本のワード線を挟んで配置される。そして、上記レイアウトがX方向に繰り返されて1カラムが構成される。また、Y方向に隣接する2個のカラムは、ビット線の中央を通る線を対称軸として線対称である。
(動作)
次に、上記のように構成されたMRAM10の動作について説明する。図29に示すように、書き込み動作及び読み出し動作時、ダミートランジスタ41のゲートに接続されたワード線(図29では、ワード線WL0及びWL3)は、常時、ローレベルに設定され、ダミートランジスタ41は、ノーマリオフしている。
本実施形態では、書き込み動作及び読み出し動作時、非選択メモリセルへの不要な回りこみ電流を防ぐために、全てのビット線BLを活性化してハイレベル電圧もしくはローレベル電圧に設定する。
例えば図29の丸印のMTJ素子21をアクセスする場合は、センスアンプ15もしくはライトドライバ16は、ビット線BL0及びBL1をローレベルにし、ビット線BL2〜BL5をハイレベル電圧にする。
第5の実施形態においても、単層ビット線を実現でき、また、6Fのサイズを有するメモリセルMCを実現できる。さらに、素子領域AA、ワード線WL、及びビット線BLがすべて単純なラインアンドスペースパターンを有するため、リソグラフィ及び加工が容易であるという効果を有する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、構成要素を変形して具体化することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、1つの実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合わせ、若しくは異なる実施形態に開示される構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を構成することができる。例えば、実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、これらの構成要素が削除された実施形態が発明として抽出されうる。
MC…メモリセル、WL…ワード線、BL…ビット線、AA…素子領域、S…ソース領域、D…ドレイン領域、10…MRAM、11…メモリセルアレイ、12…ロウデコーダ、13…カラム選択回路、14…カラムデコーダ、15…センスアンプ、16…ライトドライバ、17…アドレスバッファ、18…制御信号バッファ、19…入出力バッファ、21…MTJ素子、22…選択トランジスタ、23…記録層、24…非磁性層、25…参照層、30…P型半導体基板、31…素子分離絶縁層、32,35,36,40…ビアプラグ、33…下部電極、34…上部電極、37…層間絶縁層、38,41…ダミートランジスタ、39…中間配線。

Claims (7)

  1. 第1の方向に延在する複数のビット線と、
    前記第1の方向に交差する第2の方向に延在する複数のワード線と、
    複数のメモリセルを備え、各メモリセルは、抵抗値の変化によりデータ“0”とデータ“1”とを記憶する可変抵抗素子と選択トランジスタとを有し、前記可変抵抗素子の第1の端子は第1のビット線に接続され、前記可変抵抗素子の第2の端子は前記選択トランジスタのドレインに接続され、前記選択トランジスタのソースは第2のビット線に接続され、前記選択トランジスタのゲートはワード線に接続された、メモリセルアレイと、
    を具備し、
    前記第1の方向に順に並んだ第1乃至第4の可変抵抗素子のレイアウトにおいて、前記第2の可変抵抗素子は、前記第1の可変抵抗素子と1本のワード線を挟んで配置され、前記第4の可変抵抗素子は、前記第3の可変抵抗素子と1本のワード線を挟んで配置され、前記第1及び第2の可変抵抗素子からなる第1のペアは、前記第3及び第4の可変抵抗素子からなる第2のペアと2本のワード線を挟んで配置され、前記レイアウトが前記第1の方向に繰り返されて1カラムが構成されることを特徴とする抵抗変化メモリ。
  2. 第1のカラムの前記第2の方向に隣接する第2のカラムは、前記第1のカラムをワード線1本ずらしたレイアウトを有することを特徴とする請求項1に記載の抵抗変化メモリ。
  3. 前記複数のビット線は、同一レベル層に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の抵抗変化メモリ。
  4. アクセス対象である選択メモリセルに接続されたワード線を活性化するロウデコーダと、
    前記選択メモリセルに接続された2本のビット線間に電位差を生成し、かつ前記活性化されたワード線に接続されたアクセス対象でない非選択メモリセルに接続された2本のビット線を同電位にする電圧制御回路をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の抵抗変化メモリ。
  5. 前記ペアの可変抵抗素子の第1の端子を接続する金属電極をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の抵抗変化メモリ。
  6. 前記ペアの可変抵抗素子に対して前記第2の方向に隣接する選択トランジスタのソース上に設けられたビアプラグをさらに具備し、
    前記金属電極は、前記ペアの可変抵抗素子の第1の端子と前記ビアプラグとを接続することを特徴とする請求項5に記載の抵抗変化メモリ。
  7. 前記第2の可変抵抗素子に接続された第1の選択トランジスタと、前記第3の可変抵抗素子に接続された第2の選択トランジスタとは、ソースを共有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の抵抗変化メモリ。
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