JPWO2010047328A1 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

半導体記憶装置は、複数のメモリセルを備えるメモリアレイを具備する。複数のメモリセルは、偶数行および奇数行のいずれか一方に沿って配置された第1メモリセル及び第3メモリセルと、他方に沿って配置された第2メモリセルとを備える。複数のメモリセルの各々は、セル内配線に一端を接続された磁気抵抗素子を含み、行方向に沿った辺の少なくとも一方の辺の中央部に、前記セル内配線を含む凸部を有する。第2メモリセルの凸部は、第1メモリセルの凸部と第3メモリセルの凸部との間に形成される凹部に向いて配置される。

Description

本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、磁気抵抗素子(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を記憶素子としてメモリセルに導入した半導体記憶装置、すなわち、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)に関する。
MRAMのメモリセルに用いられるMTJ素子は、固定磁性層と、自由磁性層と、トンネル絶縁膜とを含む。固定磁性層は、磁化の向きが任意の方向に固定されている。自由磁性層は、外部磁場により磁化の向きが可変である。トンネル絶縁膜は、これら二枚の磁性層に挟まれている。MRAMにおいて、1ビットの記憶情報は固定磁性層と自由磁性層との間の相対的な磁化状態に割り当てられる。例えば、固定磁性層の磁化と自由磁性層の磁化とが同じ向きである場合、即ち平行状態である場合は「0」と定義される。固定磁性層の磁化と自由磁性層の磁化とが互いに180度向きが異なる場合、即ち反平行状態である場合は「1」と定義される。さらに、MTJ素子の抵抗値が上記磁化状態によって異なることを利用してMRAMの読み出しが実行される。図1は、典型的なMRAMの書き込み原理を示す概略図である。磁性層の磁化容易軸に平行に延在するライトワード線に書き込み電流Ixを流し、磁化容易軸に垂直に延在するライトビット線に書き込み電流Iyを流す。その結果、それら書き込み電流が作る合成磁場により自由磁性層(セルA)の磁化が反転される。このように、MTJ素子の磁化反転特性を利用してメモリセルを選択し書き込み動作を行う。図2は、書き込み電流と書き込みマージンとの関係を示すグラフである。縦軸は書き込み電流Ix、横軸は書き込み電流Iyをそれぞれ示す。書き込み電流には、下限値と上限値が存在する(図中、「動作マージン」で表示)。その書き込みマージンは狭い。そのため、選択されたメモリセル(セルA)に選択的に書き込みを行うためには、電流値や電流波形を正確に制御する必要がある。従って、電流源回路が複雑になり、100MHz以上の高速な書き込み動作を行うことが困難であった。
書き込み電流をトランジスタやダイオードで電気的に選択するというメモリセル(2−Transistor−1−MTJ素子型メモリセル:2T1MTJセル)が特開2004−348934号公報(US2004100835(A1))に紹介されている。図3は、この特開2004−348934号公報における2T1MTJセルの構成を示す概略図である。図3に示されるように、2T1MTJセルは、ビット線BLと書き込み線115とを接続するトランジスタ111と、ビット線/BLと書き込み線115とを接続するトランジスタ112と、書き込み線115の直上に置かれたMTJ素子113とから構成されている。書き込み動作において、選択メモリセルのワード線WLを活性化して、トランジスタ111、112をオン状態にする。それにより、ビット線BL、/BLに流れる書き込み電流Iwは書き込み線115に流れる。このとき、MTJ素子113の磁化は、書き込み電流Iwが生成する書き込み磁場Hwにより反転される。ただし、書き込み線115ではなくビット線BL、/BLのみに流れる書き込み電流で生成される磁場が、MTJ素子113の磁化を反転させないよう、これらの配線は、MTJ素子113から十分遠い配線層に形成される。例えば、3層配線と4層配線との間にMTJ素子113が形成される場合、1層配線をビット線に用いれば良い。このように、非選択状態のメモリセルへは書き込み磁場Hwが供給されないため、半選択の状態がないのが特徴である。従って、2T1MTJセルを用いた書き込み方式では、書き込み時のメモリセルの選択性が劇的に向上し、さらに、書き込み電流値や電流波形を正確に制御する必要がない。従って、書き込み回路はSRAMのデコーダの様な論理回路で単純化でき、GHzレベルでの高速な書き込み動作を行うことが可能となる。
高速な読み出し動作を実現することを目的としたMRAMの構成が特開2002−197852号公報(US6,349,054(B1))に開示されている。これによれば、ビット線BLと接続される偶数行のメモリセルと、ビット線/BLと接続される奇数行のメモリセルとからメモリアレイが構成されている。読み出しの判定基準として用いられるダミーセル(先述の参照セルと同等)も、同様に、その偶数行及びその奇数行にそれぞれ備えられている。ダミーセルは、データ「0」の抵抗値Rlowとデータ「1」の抵抗値Rhighとの中間の抵抗値を保持している。そして、偶数行のメモリセルが選択された場合には奇数行のダミーセルを使用し、奇数行のメモリセルが選択された場合には偶数行のダミーセルを使用する。この技術によれば、ビット線BLとビット線/BLの負荷容量が等しくなり、読み出し時間の高速化が図れる。しかし、書き込み方式は、図1に示す従来のMRAMと同じ方式を用いているため、その動作速度、すなわち、ランダムアクセス時間は10ns以上の書き込み時間で制限されてしまう。また、マトリックス状にメモリセルを配置した場合に比べてセル面積が大きくなってしまう。
以上述べたように、MRAMの動作速度(ランダムアクセス時間)をSRAM並みに高速にすることは容易ではない。例えば、特開2004−348934号公報に記載された2T1MTJセルを用いて、特開2002−197852号公報に記載の思想に基づくメモリアレイを構成した場合、セル面積は約2倍に大きくなり、現実的ではない。SRAM並みの高速動作が可能な、磁気抵抗効果素子を用いた半導体記憶装置(例示:MRAM)が望まれる。セル面積のオーバヘッドなしに高速な読み出し動作を実現可能な、高速な書き込み動作を実現できる2T1MTJセルを用いた半導体記憶装置(例示:MRAM)が求められる。
関連する技術として特開2000−12790号公報に半導体装置が開示されている。この半導体装置は、半導体装置のメモリ部のメモリセルアレイが複数領域に分割され、前記分割されたメモリセルアレイ領域に偶数のI/O線群が割り当てられて配列され、前記メモリ部が所定のビット構成にできるようになっている。前記メモリ部のビット構成において、ビット数9が基本単位になっていてもよい。前記偶数のI/O線群のうち隣接するメモリセルアレイ領域に割り当てられた2つのI/O線が1つのI/O線にまとめられ、メモリセル部のビット構成でのビット数が所定のビット構成でのビット数の1/2にできるようになっていてもよい。
特開2003−281880号公報(US6,822,897(B2))に薄膜磁性体記憶装置が開示されている。この薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリセルと、複数のデータ線と、複数の第1および第2ゲート配線とを備える。複数のメモリセルは、第1および第2の方向に沿って行列状に配置され、前記第1の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第1のグループが形成され、前記第2の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第2のグループが形成される。複数のデータ線は、前記第1の方向に沿って、各々が前記第1のグループごとに設けられる。複数の第1および第2ゲート配線は、前記第2の方向に沿って設けられ、各々が前記第2のグループごとに設けられる。各前記メモリセルは、磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子と、データ読出時に、対応するデータ線および固定電圧の間に前記磁気抵抗素子を電気的に結合するためのアクセストランジスタとを含む。各前記アクセストランジスタは、対応する第1および第2のゲート配線のうちの前記第1のグループごとに予め定められる所定の一方のゲート配線の電圧に応じてオンおよびオフする。
特開2003−346474号公報(US6,618,317(B1))に薄膜磁性体記憶装置が開示されている。この薄膜磁性体記憶装置は、メモリアレイと、複数のビット線と、複数の列選択線と、アドレスデコーダと、第1および第2の書込制御回路とを備える。メモリアレイは、各々が磁気的に書込まれたデータを記憶する複数のメモリセルが行列状に配置された。複数のビット線は、複数のメモリセル列にそれぞれ対応して設けられる。複数の列選択線は、前記複数のメモリセル列にそれぞれ対応して設けられる。アドレスデコーダは、データ書込時に、列選択結果に応じて前記複数の列選択線の電圧を設定する。第1および第2の書込制御回路は、前記複数のビット線の一端側および他端側にそれぞれ対応して配置され、前記データ書込時に選択ビット線に書込データに応じた方向のデータ書込電流を供給する。前記第1の書込制御回路は、前記データ書込時に、第1および第2の電圧の前記書込データに応じた一方と第1の共有ノードとを電気的に接続するための第1のドライバと、前記複数のビット線の一端側と前記第1の共有ノードとの間にそれぞれ設けられ、各々が前記複数の列選択線のうちの対応する1本の電圧レベルに応じてオンする複数の第1のスイッチ回路とを含む。前記第2の書込制御回路は、前記データ書込時に、前記第1および第2の電圧の前記書込データに応じた他方と第2の共有ノードとを電気的に接続するための第2のドライバと、前記複数のビット線の他端側と前記第2の共有ノードとの間にそれぞれ設けられ、各々が前記複数の列選択線のうちの対応する1本の前記電圧レベルに応じてオンする複数の第2のスイッチ回路とを含む。
また、特開2006−108565号公報(US7355884(B2))に磁気抵抗効果素子及び磁気記録装置が開示されている。この磁気抵抗効果素子は、磁化の向きが固定された第1の固定層と、磁化の向きが変化する記録層と、第1の固定層及び記録層間に設けられた第1の非磁性層とを具備する。この磁気抵抗効果素子では、記録層の膜厚は、5nm乃至20nmである。記録層は、第1の方向に延在する延在部と、延在部の側面から第1の方向に対して垂直な第2の方向に突出する突出部とを有する。記録層の第1の方向における最大の長さを第1の長さと規定し、記録層の第2の方向における最大の長さを第2の長さと規定した場合、第1の長さ/第2の長さは1.5乃至2.2である。
また、特開2006−114762号公報(US2006083053(A1))に磁気ランダムアクセスメモリが開示されている。この磁気ランダムアクセスメモリは、複数のコーナーを有する平面形状であり、一つ以上のコーナーにおける曲率半径が20nm以下である磁気抵抗効果素子を具備する。
また、特開2008−147437号公報に磁気抵抗性記憶装置が開示されている。この磁気抵抗性記憶装置は、複数のメモリセル、複数のワード線、複数のビット線、複数のコモン線、複数のビット線ドライバ、複数のコモン線ドライバを備える。複数のメモリセルは、行列状に配列され、各々が注入電流により磁化方向が設定され、その抵抗値によりデータを記憶する可変磁気抵抗素子を有する。複数のワード線は、各メモリセル行に対応して対をなして配置される。前記対をなすワード線は、対応の行のメモリセルに交互に接続される。複数のビット線は、各メモリセル列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する。複数のコモン線は、前記複数のビット線の隣接するビット線の対各々の間に前記ビット線と平行に配置され、各々が対応のビット線対に接続するメモリセルに接続される。複数のビット線ドライバは、各前記ビット線に対応して配置され、データ書込時、列選択信号と書込データとに応じて対応のビット線に電流を流す。複数のコモン線ドライバは、各コモン線に対応して配置され、データ書込時、前記書込データと前記列選択信号とに従って対応のコモン線に電流を流す。選択列のビット線ドライバおよびコモン線ドライバは、データ書込時、一方が電流を供給し、他方が電流を引抜く。
発明者は、今回以下の事実を新たに発見した。2T1MTJセルは、それまでのMRAMで用いられる書き込み方式と比較して、SRAM並みの高速な書き込み動作を実現できる。しかし、それまでのMRAMと同じ読み出し方式を用いるため、その動作速度は読み出し速度で制限されてしまう。
図4は、2T1MTJセルを用いたMRAM101の基本な構成を示す回路ブロック図である。メモリアレイ102は、マトリックス状に2T1MTJセル(以下、単にメモリセルともいう)Cを配置したセルカラムと、2列分の参照セルRを配置した参照セルカラムとを備えている。
書き込み動作では、ロウデコーダ103が、複数のワード線WLから選択ワード線WLを選択する。カラムデコーダ104は、複数のビット線BLから少なくとも1組の選択ビット線BL、/BLをスイッチ106により選択する。すなわち、選択ワード線WLと選択ビット線BL、/BLとにより、複数のメモリセルCからデータを書き込みたい少なくとも1個の選択セルCが選択される。スイッチ106により、選択セルCはカラムデコーダ104に電気的に接続される。そして、図示されない書き込み電流回路からの書き込み電流Iwが、カラムデコーダ104−選択ビット線BL−選択セルCの書き込み線115−選択ビット線/BL−カラムデコーダ104の経路に流される。
一方、読み出し時では、ロウデコーダ103が、複数のワード線WLから選択ワード線WLを選択する。カラムデコーダ104は、複数のビット線BLから選択ビット線BLをスイッチ107により選択する。すなわち、選択ワード線WLと選択ビット線BLとにより、複数のメモリセルCから記憶データを読み出したい選択セルCが選択される。スイッチ107により、選択セルCはセンスアンプ105の一方の入力端子に電気的に接続される。選択セルCのMTJ素子113に流れるセンス電流IRが生成され、センスアンプ105の一方の入力端子に供給される。
同時に、カラムデコーダ104は、2本の参照ビット線BLR0、BLR1をスイッチ107により常に選択状態とする。すなわち、選択ワード線WLと2本の参照ビット線BLR0、BLR1とにより、データ「0」が記憶されている複数の参照セルR0と、データ「1」が記憶されている複数の参照セルR1とから、選択参照セルR0、R1が同時に選択される。スイッチ107により、選択参照セルR0、R1はセンスアンプ105の他方の入力端子に電気的に接続される。参照セルR0のMTJ素子に流れる参照電流Iref(0)と、参照セルR1のMTJ素子に流れるIref(1)とが平均化されることで、読み出しの判定基準として使われる参照電圧Vrefが生成され、センスアンプ105の他方の入力端子に供給される。
すなわち、センスアンプ105の2つの入力端子のうち、一方には選択セルC、他方には選択参照セルR0、R1がそれぞれ接続される。そのため、センスアンプ105の2つの入力端子の負荷容量は不一致である。従って、センス信号(選択セルCに流れるセンス電流IR0)が安定する速度と、参照信号(参照セルに流れる参照電流Iref)が安定する速度とが異なる。従って、センスアンプ105を、センス信号と参照信号とが十分セットリングされるまで判定動作させることができず、読み出し速度が制限される。また、電源電圧の変動や配線間容量のカップリングの影響が一様ではなく、これら雑音耐性の観点からも不利である。従って、2T1MTJセルを用いたMRAMの読み出し速度を向上させるのは容易ではない。その結果、その動作速度、即ち、ランダムアクセス時間は10ns以上の読み出し時間で制限されてしまう。
特開2004−348934号公報 特開2002−197852号公報 特開2000−12790号公報 特開2003−281880号公報 特開2003−346474号公報 特開2006−108565号公報 特開2006−114762号公報 特開2008−147437号公報
本発明の目的は、メモリセルの集積度が高く、かつ、高速動作(読み出し動作及び書き込み動作)を実行可能な、磁気抵抗効果素子を用いた半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の半導体記憶装置は、複数のメモリセルを備えるメモリアレイを具備する。複数のメモリセルは、偶数行および奇数行のいずれか一方に沿って配置された第1メモリセル及び第3メモリセルと、他方に沿って配置された第2メモリセルとを備える。複数のメモリセルの各々は、セル内配線に一端を接続された磁気抵抗素子を含み、行方向に沿った辺の少なくとも一方の辺の中央部に、前記セル内配線を含む凸部を有する。第2メモリセルの凸部は、第1メモリセルの凸部と第3メモリセルの凸部との間に形成される凹部に向いて配置される。
本発明により、磁気抵抗効果素子を用いた半導体記憶装置において、メモリセルの集積度が高く、SRAM並みの高速動作が実行可能となる。
本発明の前記及びその他の目的、長所及び特徴は、添付の図面を考慮して次の実施の形態の記載によって、より詳細に分かるであろう。
図1は、典型的なMRAMの書き込み原理を示す概略図である。 図2は、書き込み電流と書き込みマージンとの関係を示すグラフである。 図3は、特開2004−348934号公報における2T1MTJセルの構成を示す概略図である。 図4は、2T1MTJセルを用いたMRAMの基本な構成を示す回路ブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示す回路ブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示す回路ブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作時のライトビット線への印加電圧制御の真理値表を示す。 図8は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の参照セルにプログラムするための真理値表を示す。 図9は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイの一部を示す断面図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。 図12は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイの一部を示す回路図である。 図13は、本発明の実施の形態の変形例に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。 図14は、比較対象の半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。 図15は、比較対象の半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。 図16は、比較対象の半導体記憶装置におけるメモリアレイの一部を示す回路図である。 図17は、本発明の実施の形態に係る半導体装置におけるメモリアレイの第1変形例の一部を示す断面図である。 図18は、本発明の実施の形態に係る半導体装置におけるメモリアレイの第1変形例のレイアウトの一部を示す平面図である。 図19は、本発明の実施の形態に係る半導体装置におけるメモリアレイの第2変形例の一部を示す断面図である。 図20は、本発明の実施の形態に係る半導体装置におけるメモリアレイの第2変形例のレイアウトの一部を示す平面図である。
以下、本発明の半導体記憶装置の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図5及び図6は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示す回路ブロック図である。ただし、図5は、読み出し動作におけるセンス電流の経路も併せて表示している。図6は、書き込み動作における書き込み電流の経路も併せて表示している。
この半導体記憶装置1は、2T1MTJセル型MRAMである。半導体記憶装置1は、メモリアレイ2、ロウデコーダ3、カラムデコーダ4、センスアンプ5、第1スイッチ部6、第2スイッチ部8、セレクタ9を具備する。
メモリアレイ2は、複数のワード線WLi(i=0〜n:nは自然数)、複数のリードビット線RBLj、/RBLj(j=1〜m:mは自然数)、複数のライトビット線WBLj、/WBLj、複数のメモリセルCij(i=0〜n、j=0〜m)、二本の参照ワード線WLR0、WLR1、複数の参照セルR0j、R1j(j=0〜m)を備える。ただし、区別する必要がない場合は、i、jは省略して記載する場合もある。
複数のワード線WLiは、X方向に延伸し、ロウデコーダ3に接続されている。複数のリードビット線RBLj、/RBLjは、Y方向に延伸し、第1スイッチ部6及び選択部9を介してセンスアンプ5に接続されている。複数のライトビット線WBLj、/WBLjは、Y方向に延伸し、第2スイッチ部8を介してカラムデコーダ4に接続されている。ライトビット線WBLj、リードビット線RBLj、ライトビット線/WBLj、及びリードビット線/RBLjは、この順にX方向に並んでいる。例えば、ライトビット線WBL0、リードビット線RBL0、ライトビット線/WBL0、リードビット線/RBL0、ライトビット線WBL1、リードビット線RBL1、ライトビット線/WBL1、リードビット線/RBL1、…という順番である。
複数のメモリセルCijは、行列状に配置されている。複数のメモリセルCijは、iが偶数の場合、複数のワード線WLiと複数のライトビット線WBLj(又はリードビット線RBLj)との交点の各々に対応して設けられている。iが奇数の場合、複数のワード線WLiと複数のライトビット線/WBLj(又はリードビット線/RBLj)との交点の各々に対応して設けられている。
複数のメモリセルCijは、偶数行(i=偶数)のメモリセルと、奇数行(i=奇数)のメモリセルとを備える。偶数行のメモリセルCijは、例えば、第0行(図中、ワード線WL0に沿った行)にメモリセルC00、C01、C02、…がX方向に配置され、第2行(図中、ワード線WL2に沿った行)には、C20、C21、C22、…がX方向に配置されている。以下、第4行、第6行、…についても同様である。この場合、iは偶数である。一方、奇数行のメモリセルCijは、例えば、第1行(図中、ワード線WL1に沿った行)にメモリセルC10、C11、C12、…がX方向に配置され、第3行(図中、ワード線WL3に沿った行)には、C30、C31、C32、…がX方向に配置されている。以下、第5行、第7行、…についても同様である。この場合、iは奇数である。
偶数行のメモリセルCijは、結果として偶数列に沿って配置される。例えば、第0列(図中、リードビット線RBL0に沿った列)には、メモリセルC00、C20、C40、…がY方向に配置され、第2列(図中、リードビット線RBL1に沿った列)には、C01、C21、C41、…がY方向に配置されている。以下、第4列、第6列、…についても同様である。一方、奇数行のメモリセルCijは、結果として奇数列に沿って配置される。例えば、第1列(図中、リードビット線/RBL0に沿った列)にメモリセルC10、C30、C50、…がY方向に配置され、第3列(図中、リードビット線/RBL1に沿った列)には、C11、C31、C51、…がY方向に配置されている。以下、第5列、第7列、…についても同様である。
各メモリセルCijは、第1トランジスタ11、第2トランジスタ12、MTJ素子13を備える。
偶数行のメモリセルCijでは、まず、MTJ素子13は、一方の端子をリードビット線RBLjに接続されている。第1トランジスタ11は、ゲートをワード線WLiに、ソース/ドレインの一方をライトビット線WBLjに、他方を(書き込み線15を介して;後述)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。第2トランジスタ12は、ゲートをワード線WLiに、ソース/ドレインの一方をライトビット線/WBLjに、他方を(書き込み線15を介して;後述)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。
奇数行のメモリセルCijでは、まず、MTJ素子13は、一方の端子をリードビット線/RBLjに接続されている。第1トランジスタ11は、ゲートをワード線WLiに、ソース/ドレインの一方をライトビット線/WBLjに、他方を(書き込み線15を介して;後述)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。第2トランジスタ12は、ゲートをワード線WLiに、ソース/ドレインの一方をライトビット線WBL(j+1)に、他方を(書き込み線15を介して;後述)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。
ライトビット線WBLj、/WBLjは偶数行(列)のメモリセルと奇数行(列)のメモリセルとの間で共有されている。例えば、ライトビット線/WBL0は、偶数行(列)のメモリセルC00と奇数行(列)のメモリセルC10との間、C20とC30との間、C40とC50との間、…で共有されている。ライトビット線WBL1は、奇数行(列)のメモリセルC10と偶数行(列)のメモリセルC01との間、C30とC21との間、C50とC41との間、…で共有されている。ライトビット線/WBL1は、偶数行(列)のメモリセルC01と奇数行(列)のメモリセルC11との間、C21とC31との間、C41とC51との間、…で共有されている。
参照ワード線WLR0、WLR1は、X方向に延伸し、ロウデコーダ3に接続されている。複数の参照セルR0jは、参照ワード線WLR0と複数のライトビット線WBLj(又はリードビット線RBLj)との交点の各々に対応して設けられている。複数の参照セルR1jは、参照ワード線WLR1(奇数行)と複数のライトビット線/WBLj(又はリードビット線/RBLj)との交点の各々に対応して設けられている。すなわち、複数の参照セルR0j(R00、R01、R02、…)は、偶数行の参照ワード線WLR0に沿って並び、上記偶数列に配置されている。一方、複数の参照セルR1j(R10、R11、R12、…)は、奇数行の参照ワード線WLR1に沿って並び、上記奇数列に配置されている。これら、複数の参照セルR0j、R1jは、二行の参照セルロウを形成している。
各参照セルR0j、R1jも、メモリセルCと同様に第1トランジスタ11、第2トランジスタ12、MTJ素子13を備える。偶数行の参照セルR0jでは、まず、MTJ素子13は、一方の端子をリードビット線RBLjに接続されている。第1トランジスタ11は、ゲートを参照ワード線WLR0に、ソース/ドレインの一方をライトビット線WBLjに、他方を(書き込み線15を介して;後述)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。第2トランジスタ12は、ゲートを参照ワード線WLR0に、ソース/ドレインの一方をライトビット線/WBLjに、他方を(書き込み線15を介して;後述)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。
奇数行の参照セルR1jでは、まず、MTJ素子13は、一方の端子をリードビット線/RBLjに接続されている。第1トランジスタ11は、ゲートを参照ワード線WLR1に、ソース/ドレインの一方をライトビット線/WBLjに、他方を(書き込み線15を介して)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。第2トランジスタ12は、ゲートを参照ワード線WLR1に、ソース/ドレインの一方をライトビット線WBL(j+1)に、他方を(書き込み線15を介して)MTJ素子13の他方の端子にそれぞれ接続されている。
ライトビット線WBLj、/WBLjは偶数行(列)の参照セルR0jと奇数行(列)の参照セルR1jとの間で共有されている。例えば、ライトビット線/WBL0は、偶数行(列)の参照セルR00と奇数行(列)の参照セルR10との間で共有されている。ライトビット線WBL1は、偶数行(列)の参照セルR10と奇数行(列)の参照セルR01との間で共有されている。
本発明では、偶数列(リードビット線RBLjに沿って並ぶ複数のメモリセルC及び参照セルRの列)は、隣接する奇数列(リードビット線/RBLjに沿って並ぶメモリセルC及び参照セルRの列)と組を成している。そして、読み出し動作時に、当該組の偶数列及び奇数列のいずれか一方の列に属するメモリセルCが選択されたとき、当該組の他方の列に属する参照セルRが参照用に選択される。そして、偶数列のリードビット線RBLjがセンスアンプ5の一方の入力端子に接続され、同じ組の奇数列のリードビット線/RBLjが同一センスアンプ5の他方の入力端子に接続される。すなわち、当該組の中において、記憶データの読み出し対象のメモリセルCと参照セルRとが準備される。例えば、第0列(偶数列)のメモリセルC00が記憶データの読み出し対象として選択された場合、第0列と組を成す第1列(奇数列)の参照セルR10が、参照セルとして準備される。
ロウデコーダ3は、読み出し動作時に、複数のワード線WLiから選択ワード線を選択し、二本の参照ワード線WLR0、WLR1から選択参照ワード線を選択する。また、書き込み動作時に、複数のワード線WLiから選択ワード線を選択する。
カラムデコーダ4は、読み出し動作時に、複数のリードビット線RBL、/RBLjの組から一組の選択リードビット線RBLj、/RBLjを第1スイッチ部6により選択する。また、書き込み動作時に、複数のライトビット線WBLj、/WBLjの組から一組の選択ライトビット線WBLj、/WBLjを第2スイッチ部8により選択する。
センスアンプ5は、読み出し動作時に、選択リードビット線RBLj、/RBLjからのセンス信号を二つの入力端子で受信して、センス結果を出力する。センスアンプ5は、jが偶数に対応する組のセンスアンプ5−1と、jが奇数に対応する組のセンスアンプ5−2を備える。なお、センスアンプ5は、偶数列と奇数列とで構成される組の数だけ有っても良い。その場合、その組の数だけ同時に読み出すことができる。
セレクタ9は、トランジスタM10、M11、M12、M13を備える。セレクタ9は、ロウアドレス(XA)の偶奇によってセンスアンプ5の入力端子を入れ替える。例えば、偶数行のメモリセルが選択された場合、ロウアドレスの最下位ビットX0をデコードした信号X0Nが活性化、X0Tが非活性となり、トランジスタM10とM11がオンの状態、トランジスタM12とM13がオフの状態となる。この時、SAINjはセンスアンプ5の信号側入力端子SSiに接続され、/SAINjはセンスアンプ5の参照側入力端子SSRに接続される。
ここで、隣り合う二台のセンスアンプ5の参照側入力端子SSRは互いに短絡されている。これにより、二つの参照セルに流れる参照電流を平均化することで読み出し判定の基準となる参照信号を生成することができる。例えば、参照セルR00とR10にはデータ「0」、R01とR11にデータ「1」を予めプログラムすることで、平均化された参照電流Irefは「0」のセンス電流Is(0)と「1」のセンス電流Is(1)の中間の値となる。
なお、第1スイッチ部6、第2スイッチ部8、セレクタ9のいずれかは、カラムデコーダ4に含まれていても良い。
次に、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の読み出し動作について、図5を参照しながら説明する。
本実施の形態では、メモリセルCの偶数列は、隣接する奇数列と同じカラムアドレス(YA=同じ組)を形成している(偶数列か奇数列かはロウアドレス(XA)で区別される)。そして、リードモード(読み出し動作)時に入力されたアドレス(XA、YA)に基づいて、偶数列のメモリセルCが選択された場合、同じカラムアドレスに位置する(同じ組に属する)奇数列の参照セルRが同時に選択される。例えば、偶数列である第0列のメモリセルC00が選択された場合、奇数列である第1列の参照セルR10が同時に選択される。一方、奇数列のメモリセルが選択された場合、同じカラムアドレスに位置する(同じ組に属する)偶数列の参照セルが同時に選択される。例えば、奇数列である第1列のメモリセルC10が選択された場合、偶数列である第0列の参照セルR00が同時に選択される。
まず、少なくとも二つのセンスアンプ5を有し、それら二つのセンスアンプ5に対応して、偶数列のメモリセルC00及びメモリセルC01を同時に読み出す場合を説明する(図5にはセンス電流経路が図示されている)。偶数列のメモリセルを読み出す場合、読み出されるメモリセルの属する偶数列と同じ組の奇数列の参照セルが選択される。なお、同時に読み出すことが可能なメモリセルの数は、センスアンプ5の数と同数又はそれ未満である。
まず、第0列のメモリセルC00と、対応する第1列の参照セルR10とを同時に選択する。
ロウデコーダ3は、ロウアドレスXAに基づいて、選択ワード線としてワード線WL0を選択して活性化し、メモリセルC00の第1及び第2トランジスタ11、12をオンにする。同様に、ロウデコーダ3は、ロウアドレスXAに基づいて、選択参照ワード線として参照ワード線WLR1を選択して活性化し、参照セルR10の第1及び第2トランジスタ11、12をオンにする。次に、カラムデコーダ4は、カラムアドレスYAに基づいて、信号RY0を活性化して、第1スイッチ部6のトランジスタM0、M1をオンにする。これにより、選択リードビット線としてリードビット線RBL0、リードビット線/RBL0が選択される。その結果、ワード線WL0とリードビット線RBL0とにより、メモリセルC00が選択されたことになる。同様に、参照ワード線WLR1とリードビット線/RBL0とにより、参照セルR10が選択されたことになる。そして、リードビット線RBL0は、トランジスタM0を介して、センスアンプ5への入力用配線SAIN0に接続される。リードビット線/RBL0は、トランジスタM1を介して、センスアンプ5への入力用配線/SAIN0に接続される。
同様に第2列のメモリセルC01と、対応する第3列の参照セルR11とを同時に選択する。
ロウデコーダ3は、ロウアドレスXAに基づいて、選択ワード線としてワード線WL0を選択して活性化し、選択参照ワード線として参照ワード線WLR1を選択して活性化している。従って、メモリセルC01の第1及び第2トランジスタ11、12、及び参照セルR11の第1及び第2トランジスタ11、12はオンになっている。次に、カラムデコーダ4は、カラムアドレスYAに基づいて、信号RY1を活性化して、第1スイッチ部6のトランジスタM2、M3をオンにする。これにより、選択リードビット線としてリードビット線RBL1、リードビット線/RBL1が選択される。その結果、ワード線WL0とリードビット線RBL1とにより、メモリセルC01が選択されたことになる。同様に、参照ワード線WLR1とリードビット線/RBL1とにより、参照セルR11が選択されたことになる。そして、リードビット線RBL1は、トランジスタM2を介して、センスアンプ5への入力用配線SAIN1に接続される。リードビット線/RBL1は、トランジスタM3を介して、センスアンプ5への入力用配線/SAIN1に接続される。
ここで、セレクタ9−1は、第0行(偶数行)のメモリセルC00が選択された場合、ロウアドレスの最下位ビットX0をデコードした信号X0Nを活性化し、X0Tを非活性とする。その結果、トランジスタM10とM11がオンの状態、トランジスタM12とM13がオフの状態となる。それにより、入力用配線SAIN0はセンスアンプ5の信号側入力端子SSiに接続され、入力用配線/SAIN0はセンスアンプ5の参照側入力端子SSRに接続される。
一方、セレクタ9−2は、第0行(偶数行)のメモリセルC01が選択された場合、ロウアドレスの最下位ビットX0をデコードした信号X0Nを活性化し、X0Tを非活性とする。その結果、トランジスタM10とM11がオンの状態、トランジスタM12とM13がオフの状態となる。それにより、入力用配線SAIN1はセンスアンプ5の信号側入力端子SSiに接続され、入力用配線/SAIN1はセンスアンプ5の参照側入力端子SSRに接続される。
参照セルR10にはデータ「0」、参照セルR11にはデータ「1」を予めプログラムすることで平均化された参照電流Irefは「0」のセンス電流Is(0)と「1」のセンス電流Is(1)の中間の値となる。センスアンプ5−1、5−2は信号側入力端子SSiと参照側入力端子SSRとにクランプ電圧Vcを供給する。すなわち、入力用配線SAIN0、/SAIN0、選択リードビット線RBL0、/RBL0にもVcが印加される。同様に、入力用配線SAIN1、/SAIN1、選択リードビット線RBL1、/RBL1にもVcが印加される。リードモード(読み出し動作)においては、全てのライトビット線WBL、/WBLは接地されている。従って、選択状態のメモリセルC00には入力用配線SAIN0とリードビット線RBL0を介してセンス電流Is0が流れる。同様に、選択状態のメモリセルC01には入力用配線SAIN1とリードビット線RBL1を介してセンス電流Is1が流れる。一方、選択状態の参照セルR10には入力用配線/SAIN0とリードビット線/RBL0を介して参照電流/Is0が流れる。同様に、参照セルR11には入力用配線/SAIN1とリーロビット線/RBL1を介して参照電流/Is1が流れる。センスアンプ5−1は、センス電流Is0と平均化された参照電流Iref(=(/Is0+/Is1)/2)との大小を比較し、読み出し結果を出力する。同様に、センスアンプ5−2は、センス電流Is1と平均化された参照電流Iref(=(/Is0+/Is1)/2)との大小を比較し、読み出し結果を出力する。
次に、少なくとも二つのセンスアンプ5を有し、それら二つのセンスアンプ5に対応して、奇数列のメモリセルC10及びメモリセルC11を同時に読み出す場合を説明する(図5にはセンス電流経路が図示されていない)。
第1列のメモリセルC10と、対応する第0列の参照セルR00とを同時に選択する。
まず、ロウデコーダ3は、ロウアドレスXAに基づいて、選択ワード線としてワード線WL1を選択して活性化し、メモリセルC10の第1及び第2トランジスタ11、12をオンにする。同様に、ロウデコーダ3は、ロウアドレスXAに基づいて、選択参照ワード線として参照ワード線WLR0を選択して活性化し、参照セルR00の第1及び第2トランジスタ11、12をオンにする。次に、カラムデコーダ4は、カラムアドレスYAに基づいて、信号RY0を活性化して、第1スイッチ部6のトランジスタM0、M1をオンにする。これにより、選択リードビット線としてリードビット線RBL0、リードビット線/RBL0が選択される。その結果、ワード線WL1とリードビット/線RBL0とにより、メモリセルC10が選択されたことになる。同様に、参照ワード線WLR0とリードビット線RBL0とにより、参照セルR00が選択されたことになる。そして、リードビット線RBL0は、トランジスタM0を介して、センスアンプ5への入力用配線SAIN0に接続される。リードビット線/RBL0は、トランジスタM1を介して、センスアンプ5への入力用配線/SAIN0に接続される。
同様に第2列のメモリセルC11と、対応する第3列の参照セルR01とを同時に選択する。
ロウデコーダ3は、ロウアドレスXAに基づいて、選択ワード線としてワード線WL1を選択して活性化し、選択参照ワード線として参照ワード線WLR0を選択して活性化している。従って、メモリセルC11の第1及び第2トランジスタ11、12、及び参照セルR01の第1及び第2トランジスタ11、12はオンになっている。次に、カラムデコーダ4は、カラムアドレスYAに基づいて、信号RY1を活性化して、第1スイッチ部6のトランジスタM2、M3をオンにする。これにより、選択リードビット線としてリードビット線RBL1、リードビット線/RBL1が選択される。その結果、ワード線WL1とリードビット/線RBL1とにより、メモリセルC11が選択されたことになる。同様に、参照ワード線WLR0とリードビット線RBL1とにより、参照セルR01が選択されたことになる。そして、リードビット線RBL1は、トランジスタM2を介して、センスアンプ5への入力用配線SAIN1に接続される。リードビット線/RBL1は、トランジスタM3を介して、センスアンプ5への入力用配線/SAIN1に接続される。
ここで、セレクタ9−1は、第1行(奇数行)のメモリセルC10が選択された場合、ロウアドレスの最下位ビットX0をデコードした信号X0Nを非活性とし、X0Tを活性化する。その結果、トランジスタM10とM11がオフの状態、トランジスタM12とM13がオンの状態となる。それにより、入力用配線/SAIN0はセンスアンプ5の信号側入力端子SSiに接続され、入力用配線SAIN0はセンスアンプ5の参照側入力端子SSRに接続される。
一方、セレクタ9−2は、第1行(奇数行)のメモリセルC11が選択された場合、ロウアドレスの最下位ビットX0をデコードした信号X0Nを非活性し、X0Tを活性化とする。その結果、トランジスタM10とM11がオフの状態、トランジスタM12とM13がオンの状態となる。それにより、入力用配線/SAIN1はセンスアンプ5の信号側入力端子SSiに接続され、入力用配線SAIN1はセンスアンプ5の参照側入力端子SSRに接続される。
センスアンプ5−1、5−2は信号側入力端子SSiと参照側入力端子SSRとにクランプ電圧Vcを供給する。すなわち、入力用配線SAIN0、/SAIN0、選択リードビット線RBL0、/RBL0にもVcが印加される。同様に、入力用配線SAIN1、/SAIN1、選択リードビット線RBL1、/RBL1にもVcが印加される。リードモード(読み出し動作)においては、全てのライトビット線WBL、/WBLは接地されている。従って、選択状態のメモリセルC10には入力用配線/SAIN0とリードビット線/RBL0を介してセンス電流Is0が流れる。同様に、選択状態のメモリセルC11には入力用配線/SAIN1とリードビット線/RBL1を介してセンス電流Is1が流れる。一方、選択状態の参照セルR00には入力用配線SAIN0とリードビット線RBL0を介して参照電流/Is0が流れる。同様に、参照セルR01には入力用配線SAIN1とリーロビット線RBL1を介して参照電流/Is1が流れる。センスアンプ5−1は、センス電流Is0と平均化された参照電流Iref(=(/Is0+/Is1)/2)との大小を比較し、読み出し結果を出力する。同様に、センスアンプ5−2は、センス電流Is1と平均化された参照電流Iref(=(/Is0+/Is1)/2)との大小を比較し、読み出し結果を出力する。
以上のようにして、本発明の半導体記憶装置の実施の形態における読み出し動作が実行される。
上述のように、隣り合う二台のセンスアンプ5は、参照側入力端子SSRを互いに短絡し、一方センスアンプ5の参照側入力端子SSRにはデータ「0」を記憶する参照セルRから参照電流を供給され、他方のセンスアンプ5の参照側入力端子SSRにはデータ「1」を記憶する参照セルRから参照電流を供給される必要がある。したがって、一つのメモリセルからデータを読み出す場合でも、そのメモリセル用の参照セル(例示:「0」を記憶)の他に、異なるデータ(例示:「1」)を記憶している参照セルも同時に選択するように制御する。例えば、一つのメモリセルからデータを読み出す場合でも、上記のように二つのデータを仮に読み出すようにする。
次に、本発明の半導体記憶装置の実施の形態における書き込み動作について、図6を参照しながら説明する。本図において、書き込み電流Iwが、メモリセルCにおいて−X方向(紙面に対し右から左)へ流れる場合を「0」書き込み、+X方向(紙面に対し左から右)へ流れる場合を「1」書き込みと定義する。
メモリセルC(2T1MTJセル)への書き込みは、ライトビット線WBLjとライトビット線/WBLjに書き込みデータに応じて相補の電圧を印加することによって実行される。図7は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置おけるライトモード(書き込み動作)時のライトビット線への印加電圧制御の真理値表を示す。「YA」はカラムアドレス、「XA」はロウアドレス(「偶」=偶数、「奇」=奇数)、「Din」は入力データ(「1」、「0」)、「WBLj」及び「/WBLj」はライドビット線の状態(「H」=Highレベル、「L」=Lowレベル)をそれぞれ示している。
例えば、第0組(YA=0)の偶数行(XA=「偶」)である第0行のメモリセルC00に書き込みを行う場合、ロウデコーダ3は、ワード線WL0を活性化する。カラムデコーダ4は、入力データが「1」のとき、ライトビット線WBL0を「H」レベル、ライトビット線/WBL0を「L」レベルにする。それにより、+X方向に書き込み電流Iw(1)が供給される。入力データが「0」のとき、ライトビット線WBL0を「L」レベル、ライトビット線/WBL0を「H」レベルにする。それにより、−X方向に書き込み電流Iw(0)が供給される(図示されず)。
一方、第0組(YA=0)の奇数行(XA=「奇」)である第1行のメモリセルC10に書き込みを行う場合、ロウデコーダ3は、ワード線WL1を活性化する。カラムデコーダ4は、入力データが「1」のとき、ライトビット線/WBL0を「H」レベル、ライトビット線WBL1を「L」レベルにする。それにより、+X方向に書き込み電流Iw(1)が供給される。入力データが「0」のとき、ライトビット線/WBL0を「L」レベル、ライトビット線WBL1を「H」レベルにする。それにより、−X方向に書き込み電流Iw(0)が供給される(図示されず)。
例えば、第1組(YA=1)の偶数行(XA=「偶」)である第2行のメモリセルC01に書き込みを行う場合、ロウデコーダ3は、ワード線WL0を活性化する。カラムデコーダ4は、入力データが「1」のとき、ライトビット線WBL1を「H」レベル、ライトビット線/WBL1を「L」レベルにする。それにより、+X方向に書き込み電流Iw(1)が供給される(図示されず)。入力データが「0」のとき、ライトビット線WBL1を「L」レベル、ライトビット線/WBL1を「H」レベルにする。それにより、−X方向に書き込み電流Iw(0)が供給される。
一方、第1組(YA=1)の奇数行(XA=「奇」)である第3行のメモリセルC11に書き込みを行う場合、ロウデコーダ3は、ワード線WL1を活性化する。カラムデコーダ4は、入力データが「1」のとき、ライトビット線/WBL1を「H」レベル、ライトビット線WBL2を「L」レベルにする。それにより、+X方向に書き込み電流Iw(1)が供給される(図示されず)。入力データが「0」のとき、ライトビット線/WBL1を「L」レベル、ライトビット線WBL2を「H」レベルにする。それにより、−X方向に書き込み電流Iw(0)が供給される。
図7に示す真理値表に基づいてライトビット線WBLjへの電圧制御を行う書き込み回路は、図6に示すように第2スイッチ部8のスィッチSk(k=0〜q:q自然数)を利用して実現できる。例えば、偶数行のメモリセルが選択された場合、X0Nが活性化され、X0Tが非活性となり、スィッチS0、S2、…がオン状態となる。この時、例えば、メモリセルC00に書き込む場合、カラムデコーダ4は、制御信号DY0を端子W0へ、制御信号/DY0を端子/W0へ伝達する。それにより、ライトビット線WBL0と/WBL0に(図7の真理値表に基づいて)入力データに応じた相補の電圧を印加することができる。
一方、奇数行のメモリセルが選択された場合、X0Nが非活性となり、X0Tが活性化され、スィッチS1、S3、…がオン状態となる。この時、例えば、メモリセルC10に書き込む場合、カラムデコーダ4は、制御信号DY0をは端子/W0へ、制御信号/DY0を端子W1へ伝達する。それにより、ライトビット線/WBL0とWBL1に(図7の真理値表に基づいて)入力データに応じた相補の電圧を印加することができる。
すなわち、本発明では、二本のライトビット線に相補の電圧を与えることで書き込み電流を流すことができる。例えば、図6の端子W0、/W0、…を入力とする論理ゲートのバッファ(あるいはインバータ等)によって、ライトビット線WBLを駆動する。このバッファは書き込みドライバの役割を有する。以上より、書き込みに関わる回路のオーバヘッド(付加分)は第2スイッチ部8のスィッチSk及び端子Wのみであり、このスィッチは通常CMOSスィッチ等で実現され、その面積オーバヘッドは小さい。
次に、参照セルをプログラムする方法について説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置おける参照セルにプログラムするための真理値表を示す。「動作モード」は、動作モードの種類(リード(読み出し)、ライト(書き込み)、参照セル・プログラム(参照セル書き込み))、「ロウアドレスのLSB(Least Significant Bit)」は最下位ビットX0の偶奇、「ワード線」はワード線WLiの状態(「H」=Highレベル、「L」=Lowレベル)、「参照ワード線」は参照ワード線WLR0、WLR1の状態(「H」=Highレベル、「L」=Lowレベル)をそれぞれ示している。
先述した通常のリードモード(読み出し動作)において、偶数行(ワード線WL0,2,…)のメモリセルが選択(「H」レベル)されるアドレス(X0=0)が入力された場合、奇数行の参照ワード線WLR1を活性化(「H」レベル)する。一方、奇数行(ワード線WL1,3,…)のメモリセルが選択(「H」レベル)されるアドレス(X0=1)が入力された場合、偶数行の参照ワード線WLR0を活性化(「H」レベル)する。
また、上述した通常のライトモード(書き込み動作)において、参照ワード線WLR0、WLR1を共に非活性(「L」レベル)にする。更に、参照セルへのプログラムモードにおいて、例えば、偶数行の参照セルへ所望のデータを書き込む(プログラムする)場合、参照ワード線WLR0を活性化(「H」レベル)する。奇数行の参照セルへプログラムする場合、参照ワード線WLR1を活性化(「H」レベル)する。
図9は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイの一部を示す断面図である。図10及び図11は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。図12は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイの一部を示す回路図である。ただし、図9は、図10及び図11におけるAA’断面図である。図10は、図9におけるメタル層M1以下の層を示している。図11は、図9におけるメタル層M1より上の層を示す。図12は、図5から抽出した図10、図11に対応する回路図である。
図9〜図11に示されるように、例えば、メモリセルC00の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、拡散層61−1、拡散層61−2、ゲート62から構成される。拡散層61−1は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL0に接続されている。拡散層61−2は、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15の一端部に接続されている。ゲート62は、ワード線WL0に接続され、ワード線WL0の直下に設けられているに設けられている。同様に、第2トランジスタ12は、拡散層61−1、拡散層61−2、ゲートから構成される。拡散層61−1は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続されている。拡散層61−2は、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15の他端部に接続されている。ゲート62は、ワード線WL0に接続され、ワード線WL0の直下に設けられているに設けられている。書き込み線15上には、MTJ素子13が配置されている。MTJ素子13は、その上方のリードビット線RBL0にMTJビアを介して接続されている。
ただし、MTJ素子13は、図示されないが、書き込み線15の下側に配置されていてもよい。その場合、MTJ素子13は、その下方のリードビット線RBL0にMTJビアを介して接続される。その場合、リードビット線RBL0とライトビット線WBL0とが接触しないように、コンタクトD2,M1、V1には十分な高さを持たせる。
同様にメモリセルC01の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15の一端部に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されたゲート62から構成される。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線の他端部に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されたゲート62から構成される。書き込み線15上には、MTJ素子13が配置されている。MTJ素子13は、その上方のリードビット線RBL1にMTJビアを介して接続されている。
同様にメモリセルC10の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続された拡散層、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み配線に接続された拡散層、ワード線に接続されたゲートから構成される。第2トランジスタは、デュアルゲート型トランジスタであり、コンタクトD1を介してライトビット線WBL1に接続された拡散層、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み配線に接続された拡散層、ワード線に接続されたゲートから構成される。書き込み配線上には、MTJ素子が配置され、MTJ素子の上方のリードビット線/RBL0と接続されている。以下同様である。
ここで、図5、図6、図12の回路図上では、各メモリセルCは、第1トランジスタ11および第2トランジスタ12として通常のトランジスタを用いる例を示している。しかし、図10に示されるように、各メモリセルは、第1トランジスタ11及び第2トランジスタ12として、デュアルゲート型トランジスタを用いることも可能である。すなわち、二つの第1トランジスタ11及び第2トランジスタ12を有していても良い。この場合、各ワード線WLは2本ずつ設けられている。
また、メモリセルC00とメモリセルC10とが隣接する側において、コンタクトD1及びそれに接続される拡散層61−1とは同じであり、共用されている。すなわち、ワード線WL0に沿ったメモリセル(例示:C00)とワード線WL1に沿ったメモリセル(例示:C10)との間で、拡散層61−1およびコンタクトD1が共用されている。なお、デュアルゲート型トランジスタの場合、ワード線WLに沿ったメモリセルCの片側において、拡散層61−1及びコンタクトD1が共用されることになる。一方、シングルゲート型トランジスタの場合、ワード線に沿ったメモリセルの片側において、拡散層及びコンタクトが共用されることになる。いずれの場合にも、拡散層及びコンタクトの面積を削減でき好ましい。
ここで、図9〜図12に示される半導体記憶装置を他の半導体記憶装置と比較する。
図14及び図15は、比較対象の半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。図16は、比較対象の半導体記憶装置におけるメモリアレイの一部を示す回路図である。ただし、図14は図10に対応し、図15は図11に対応し、図16は図12に対応している。また、図14〜図16における各構成の符号は、図9〜図12における対応する各構成の符号と同じにしている。
図14及び図15において、例えば、メモリセルC00の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL0に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されワード線WL0直下に設けられたゲート62から構成される。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されワード線WL0直下に設けられたゲート62から構成される。書き込み線15上には、MTJ素子13が配置されている。MTJ素子13は、MTJ素子13の上方のリードビット線RBL0にMTJビアを介して接続されている。
同様にメモリセルC01の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されワード線WL0直下に設けられたゲート62から構成される。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されワード線WL0直下に設けられたゲート62から構成される。書き込み線15上には、MTJ素子13が配置されている。MTJ素子13は、MTJ素子13の上方のリードビット線RBL1にMTJビアを介して接続されている。
同様にメモリセルC10の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL0に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15に接続された拡散層61−2、ワード線WL1に接続されワード線WL1直下に設けられたゲート62から構成される。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して書き込み線15に接続された拡散層61−2、ワード線WL1に接続されワード線WL1直下に設けられたゲート62から構成される。書き込み線15上には、MTJ素子13が配置されている。MTJ素子13は、MTJ素子13の上方のリードビット線RBL0にMTJビアを介して接続されている。以下同様である。
ここで、図16の回路図上では、各メモリセルCは、第1トランジスタ11および第2トランジスタ12として通常のトランジスタを用いる例を示している。しかし、図14に示されるように、各メモリセルは、第1トランジスタ11及び第2トランジスタ12として、デュアルゲート型トランジスタを用いることも可能である。すなわち、二つの第1トランジスタ11及び第2トランジスタ12を有していても良い。この場合、各ワード線WLは2本ずつ設けられている。
以下、図9〜図12に示される半導体記憶装置と、図14〜図16に示される半導体装置とを具体的に比較する。
図10のレイアウトと図14のレイアウトとを比較すると、その両者でトランジスタ層(拡散層61−1、61−2、ゲート62、ワード線WL、コンタクトD1、D2)のレイアウトは同じである。しかし、その両者で書き込み線15の引き出し方が異なる。すなわち、図10では、(メモリセルCの)偶数列のライトビット線WBLと奇数列のライトビット線WBLとを共有することができる。それにより、メモリセルCを緻密に配置することができる。すなわち、図14のメモリセルアレイと比較して、メモリセルの面積を増加させることなく、図10のメモリアレイを形成することができる。それに対し、特開2002−197852号公報に記載のメモリアレイにおいては、メモリセルを千鳥配置することによって生じるデッドエリアにより、メモリセルの面積の増加は避けられない。
図11のメモリセルと図15のメモリセルとを比較すると、その両者でMTJ素子13間の最小距離が異なる。すなわち、図11(実施の形態)における隣接した行のMTJ素子13間の距離D0は、図15におけるMTJ素子13間の距離D1より大きい。それにより、図11(実施の形態)におけるにおけるMTJ素子13では、MTJ素子13間の磁気的な相互作用を小さくすることができる。MTJ素子13間の磁気的な相互作用を小さくすることは、データ保持特性の向上や、書き込み不良、読み出し不良の低減に効果がある。
また、図11のメモリセルと図15のメモリセルとを更に比較すると、その両者で書き込み線15のレイアウトが異なる。すなわち、図11のメモリセルにおいて、書き込み線15は、ビアV1と接続している両端部において、Y方向の幅が図15の場合よりも細い(図11の幅CY2<図15の幅CY0)。一方、書き込み線15は、MTJ素子13と接続している中央部で、Y方向の幅が図15の場合と変わらない(図11の幅CY1=図15の幅CY0)。すなわち、行方向(X方向)に沿った辺の少なくとも一方の辺(本図では両方の辺)の中央部が、両端部と比較して列方向(Y方向)に飛び出している。すなわち、その中央部は凸部15aを形成し、両端部は枝部15cを形成している。そして、例えば、メモリセルC10の凸部15aは、メモリセルC00の凸部15aとメモリセルC01の凸部15aとの間において枝部15cで形成された凹部15bに向くようにして配置される。そのため、書き込み線15におけるY方向の隣接セル間の最小スペースは、図11(実施の形態)の方が、図15の方よりも大きくすることができる(図11の距離S0>図15の距離S1)。それにより、図11の方が書き込み線15を加工しやすくなり、歩留まりの向上に寄与する。また、図11の方が、生じたスペースの分、メモリセルの大きさを変えずに、MTJ素子13を大きくすることができる。MTJ素子13を大きくすると、データ保持特性が向上する。また、MTJ素子13を大きくできることは、MTJ素子13の製造プロセスとトランジスタの製造プロセスとの整合性がよくなる。なぜなら、成熟したトランジスタの加工にくらべ、現状、MTJ素子13の加工できる寸法は大きいからである。
なお、図11(実施の形態)の書き込み線15は、中央部(凸部15a)は矩形形状であり、両端部(枝部15c)は中央部から行方向(X方向)へ延在する細長い矩形形状である。ただし、書き込み線15は、この形状に限定されるのもではなく、中央部(凸部15a)がMTJ素子13のような楕円形状を有していても良いし、丸みを帯びた略矩形形状であっても良い。
なお、図11(実施の形態)の書き込み線15は、メモリセルCの行方向(X方向)の中心軸を通るzx平面(基板に略垂直)に対し、面対称である。ただし、中心軸とは、行方向(X方向)に隣接するメモリセルCのMTJ素子13の中心を通る軸である。しかし、その書き込み線15は、その中心軸を通るzx平面に対して必ずしも面対称である必要はない。面対称でなくとも、次のように配置することで、同様の効果が得られる。例えば、偶数行のモリセルCの書き込み線15及び奇数行のメモリセルCの書き込み線15の配置を以下のように決定する。すなわち、両メモリセルCの書き込み線15のうち、いずれか一方の書き込み線15の位置は、他方の書き込み線15を行方向(X方向)の軸に対して反転させて、その後、両書き込み線15の凸部同士が互いにかみ合う様にリードビット線RBL間隔分だけ行方向(X方向)にずらして配置すればよい。ただし、この軸は、概ね両メモリセルのC境界を通る、又は、概ね両メモリセルCのMTJ素子13から等距離にある、行方向(X方向)の軸である。それにより、書き込み線15の凸部の突出具合が大きい方同士が互いにかみ合いつつ、書き込み線15の凸部の突出具合が小さい方同士が互いにかみ合うことが出来る。その結果、凸部の突出具合と凹部の引っ込み具合とを適切に組み合わせることが出来る。
なお、図11、図13(後述)は、この要件を満たしている。
なお、図11(実施の形態)の書き込み線15では、MTJ素子13にデータを書き込むのに必要な書き込み電流の大きさは、図15の書き込み配線とそれほど変わらない。なぜなら、書き込み電流は、MTJ素子13の直下を通過する電流分布の影響を最も受けるが、MTJ素子13直下の書き込み配線の形状は、図11と図15とで変わらないからである。
図13は、本発明の実施の形態の変形例に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイのレイアウトの一部を示す平面図である。ただし、図13は図11に対応し、図13における各構成の符号は、図11における対応する各構成の符号と同じにしている。
図13のレイアウトと図11のレイアウトとを比較すると、Y方向のセルサイズが小さくなっている。この図の例では、CY(図11)が(CY−dY)(図13)になっている。すなわち、書き込み線15の両端のY方向の幅を狭くし、メモリセルCを千鳥配置させた図11のレイアウトに対して、更に、そのレイアウトにより生じたスペースの分だけY方向につめて、メモリセルCを配置することができる。従って、この実施の形態の変形例は、メモリセルの集積度をより高くすることができる。
このとき、図13のレイアウトは、例えば、メモリセルC10の書き込み線15の凸部15aの(−Y方向の)先端部は、メモリセルC00の書き込み線15の凸部の(+Y方向の)先端部とメモリセルC01の書き込み線15の凸部の(+Y方向の)先端部とを結ぶ線Qよりも、メモリセルC00及びメモリセルC01に近い側にある。従って、メモリセルC10の書き込み線15の凸部15aは、メモリセルC00の書き込み線15の凸部15aとメモリセルC01の書き込み線15の凸部15aとの間に形成される凹部15bに向いて、図11の場合と比較してその凹部15bにより深く嵌まり込むように配置されている。
なお、このような互いに凸部と凹部とを向い合せにする構造は、各組(一つの偶数行と一つの奇数行の組)ごとに、互いに向かい合った側だけとし、他の組と背中合わせとなる側については凸部/凹部を設けなくても良い。その場合でも、凸部/凹部を全く設けない場合に比較して、集積度を上げる効果を得ることができる。
以上のような、本実施の形態によれば、各文献に記載されたMRAMのメモリアレイに比べて格段に読み出し速度を向上することが可能となる。すなわち、図4に記載の2T1MTJセル及び特開2002−197852号公報に記載の1T1MTJセル(1−Transistor−1−MTJ素子型セル)では、ビット線が読み出しと書き込みで共有されている。そのため、ビット線に書き込み回路(あるいは書き込み電流をドライブするための電流スィッチ)が付加されている。その結果、ビット線の負荷容量が増大していて、読み出し速度を低下させる原因となる。そして、特開2002−197852号公報に記載されているMTJの反転しきい値カーブを利用した書き込み方式では、書き込み回路の複雑さ等の理由で書き込み時間を10ns以下にするのが難しい。従って、10ns以下に読み出し時間を短縮できたとしてもランダムアクセス時間は10ns以上になってしまう。
しかし、本実施の形態では、ビット線が読み出しと書き込みとで分離されている(リードビット線RBLとライトビット線WBL)。そのため、リードビット線RBLの負荷容量を低減することができる。加えて、図9及び図11に示されるように、本実施の形態では、一本のリードビット線RBLに接続されるMTJ素子13の数は、従来の場合に比較して、1/2に削減されている。MTJ素子13のトンネル絶縁膜の容量は、配線容量に比較して非常に大きい。そのため、MTJ素子13の削減により、リードビット線RBLの負荷容量を著しく低減させることができる。さらに、リードビット線RBLの負荷容量とリードビット線/RBLの負荷容量とは等しい。そのため、センス信号のセットリング時間と参照信号のセットリング時間とを等しくすることが可能である。従って、センス信号と参照信号とがセットリングしていなくても、それらの差の信号が十分大きければ高い信頼性をもってセンスすることが可能である。
以上の理由により、従来のMRAMにおいて10ns以上かかっていた読み出し時間を、本実施の形態では5ns程度まで短縮することが可能となる。元々、2T1MTJセルは1ns程度まで書き込み時間を短縮できるセル方式である。従って、本発明によって、MRAMのランダムアクセス時間を5ns程度まで高速化が図れる。これは、多くのシステムLSIに搭載されているSRAMマクロに要求されるランダムアクセス時間にほぼ等しい。
次に、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の第1変形例について説明する。
図17は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイの第1変形例の一部を示す断面図である。図18は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイの第1変形例のレイアウトの一部を示す平面図である。ただし、図17は、図18におけるBB’断面図である。図18は、図17におけるメタル層M2より上の層を示す。なお、メタル層M1以下は、図10と同様であるため、説明図は省略する。
図17及び図18に示されるように、本方法は、磁壁移動型のメモリ素子へも適用できる。たとえば、磁壁移動型のメモリ素子は、垂直磁化を有する磁性層50と、面内磁化を有するMTJ素子55から構成されている。磁性層50は、第1固定領域51及び第2固定領域52と、フリー領域53とを備えている。MTJ素子55は、フリー領域53の垂直磁化の漏れ磁界に応答して、低抵抗状態または高抵抗状態に変化する。MTJ素子55は、フリー領域53からの漏れ磁界で磁化方向が変化するフリー層と、絶縁層であるバリア層と、磁化方向が固定されたピン層とを備えている。本素子は、垂直磁性膜(磁性層50)に書き込み電流を流し、スピントルクの効果により、フリー領域53の磁化の向きを自由に変化させることができる。また、本素子は、小さな書き込み電流でデータを書き込むことできるため、低電力、セルトランジスタの縮小化が期待できる。
例えば、メモリセルC00の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、拡散層61−1、拡散層61−2、ゲート62から構成されている。拡散層61−1は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL0に接続されている。拡散層61−2は、コンタクトD2とM1とV1とM2とV2とM3とV3を介して磁性層50の第1固定領域51に接続されている。ゲート62は、ワード線WL0に接続され、ワード線WL0の直下に設けられている。同様に、第2トランジスタ12は、拡散層61−1、拡散層61−2、ゲートから構成される。拡散層61−1は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続されている。拡散層61−2は、コンタクトD2とM1とV1とM2とV2とM3とV3を介して磁性層50の第2固定領域52に接続されている。ゲート62は、ワード線WL0に接続され、ワード線WL0の直下に設けられている。磁性層50下には、MTJ素子55が配置されている。MTJ素子55は、その下方のリードビット線RBL0にM3とV2とM2とを介して接続されている。
ただし、リードビット線RBL0は、図示されないが、磁性層50の上側に配置されていてもよい。その場合、配線層M3は、ビアを介して、リードビット線RBL0に接続される。また、MTJ素子53は、図示されないが、磁性層50の上側に配置されていてもよい。その場合、MTJ53素子は、その上方のリードビット線RBL0に接続される。
同様にメモリセルC01の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1とM2とV2とM3とV3を介して磁性層50の第1固定領域51に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されたゲート62から構成されている。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1とM2とV2とM3とV3を介して磁性層50の第2固定領域52に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されたゲート62から構成されている。磁性層50下には、MTJ素子55が配置されている。MTJ素子55は、その下方のリードビット線RBL1にM3とV2とM2とを介して接続されている。
同様にメモリセルC10の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続された拡散層、コンタクトD2とM1とV1とM2とV2とM3とV3を介して磁性層50の第1固定領域51に接続された拡散層、ワード線に接続されたゲートから構成される。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL1に接続された拡散層、コンタクトD2とM1とV1とM2とV2とM3とV3を介して磁性層50の第2固定領域52に接続された拡散層、ワード線に接続されたゲートから構成される。磁性層50下には、MTJ素子が配置され、MTJ素子の下方のリードビット線/RBL0と接続されている。以下同様である。
次に、データの書き込みについて説明する。たとえば、偶数行のC00のメモリセルにおいて、第1固定領域51の磁化が+Z方向に、第2固定領域52の磁化が−Z方向に固定されていた場合、第2固定領域52から第1固定領域51に向かって電流を流すと、電子は第1固定領域51から第2固定領域52へ流れる。そして、スピントルクの効果により、フリー領域53の磁化の向きは第1固定領域51の磁化の向きと同じ+Z方向に向く。この時、MTJ素子55のフリー層の磁化は、−Y方向に向く。MTJ素子55のピン層の面内磁化の向きが−Y方向に固定されていると、MTJ素子55は低抵抗状態となり、データ「0」が書き込まれる。逆に、第1固定領域51から第2固定領域52に向かって電流を流すと、フリー領域53の磁化の向きは第2固定領域52の磁化の向きと同じ−Z方向に向く。この時、MTJ素子55のフリー層の磁化は、+Y方向に向く。MTJ素子55のピン層の面内磁化の向きが−Y方向に固定されていると、MTJ素子55は高抵抗状態となり、データ「1」が書き込まれる。
奇数行のC10のメモリセルにおいては、偶数行とは異なり、第1固定領域51の磁化が−Z方向に、第2固定領域52の磁化が+Z方向に固定される。第2固定領域52から第1固定領域51に向かって電流を流すと、電子は第1固定領域51から第2固定領域52へ流れる。そして、スピントルクの効果により、フリー領域53の磁化の向きは第1固定領域51の磁化の向きと同じ−Z方向に向く。この時、MTJ素子55のフリー層の磁化は、−Y方向に向く。MTJ素子55のピン層の面内磁化の向きが−Y方向に固定されていると、MTJ素子55は低抵抗状態となり、データ「0」が書き込まれる。逆に、第1固定領域51から第2固定領域52に向かって電流を流すと、フリー領域53の磁化の向きは第2固定領域52の磁化の向きと同じ+Z方向に向く。この時、MTJ素子55のフリー層の磁化は、+Y方向に向く。MTJ素子55の固定層の面内磁化の向きが−Y方向に固定されていると、MTJ素子55は高抵抗状態となり、データ「1」が書き込まれる。
上述のように、偶数行と奇数行のメモリセル毎に磁化の向きが異なる固定領域を作成することで、MTJ素子55のピン層の磁化の方向は一定にでき、かつ、図5や図6に示した回路で動作させることができる。
また、図18のメモリセルのレイアウトは、図13と同様にメモリセルの集積度を高くすることができる。すなわち、メモリセルC10の凸部(M3)の先端は、メモリセルC00及びメモリセルC01から構成される凹部(各メモリセルの向かい合う磁性層50の端部間の領域)に向いて、その凹部に深く嵌りこむように配置されている。それにより、図13の場合と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の第2変形例について説明する。
図19は、本発明の実施の形態にかかる半導体記憶装置におけるメモリアレイの第2変形例の一部を示す断面図である。図20は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置におけるメモリアレイの第2変形例のレイアウトの一部を示す平面図である。ただし、図19は、図20におけるCC’断面図である。図20は、図19における磁性層50より上の層を示す。なお、メタル層M1以下は、図10と同様であるため、説明図は省略する。
図19及び図20に示されるように、本方法は、磁壁移動型のメモリ素子へも適用できる。たとえば、磁壁移動型のメモリ素子は、垂直磁化を有する磁性層50と、垂直磁化を有するMTJ素子55から構成されている。磁性層50は、第1固定領域51及び第2固定領域52と、フリー領域53とを備えている。MTJ素子55は、フリー領域53と兼用されたフリー層と、フリー領域53上に形成された絶縁層のバリア層56と、磁化方向が固定されたピン層57とを備えている。MTJ素子55は、フリー領域53すなわちフリー層の磁化の向きによって、低抵抗状態または高抵抗状態に変化する。本素子は、垂直磁性膜(磁性層50)に書き込み電流を流し、スピントルクの効果により、フリー領域53の磁化の向きを自由に変化させることができる。また、本素子は、小さな書き込み電流でデータを書き込むことできるため、低電力、セルトランジスタの縮小化が期待できる。
例えば、メモリセルC00の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、拡散層61−1、拡散層61−2、ゲート62から構成される。拡散層61−1は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL0に接続されている。拡散層61−2は、コンタクトD2とM1とV1を介して磁性層50の第1固定領域51に接続されている。ゲート62は、ワード線WL0に接続され、ワード線WL0の直下に設けられている。同様に、第2トランジスタ12は、拡散層61−1、拡散層61−2、ゲートから構成される。拡散層61−1は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続されている。拡散層61−2は、コンタクトD2とM1とV1を介して磁性層50の第2固定領域52に接続されている。ゲート62は、ワード線WL0に接続され、ワード線WL0の直下に設けられている。磁性層50上には、MTJ素子555のバリア層56及びピン層57が配置されている。MTJ素子55は、その上方のリードビット線RBL0にMTJビア59を介して接続されている。
ただし、MTJ素子55は、図示されないが、磁性層50の下側に配置されていてもよい。その場合、MTJ素子55は、その下方のリードビット線RBL0にMTJビア59を介して接続される。その場合、リードビット線RBL0とライトビット線WBL0とが接触しないように、コンタクトD2,M1、V1には十分な高さを持たせる。
同様にメモリセルC01の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して磁性層50の第1固定領域51に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されたゲート62から構成される。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL1に接続された拡散層61−1、コンタクトD2とM1とV1を介して磁性層50の第2固定領域52に接続された拡散層61−2、ワード線WL0に接続されたゲート62から構成される。磁性層50上には、MTJ素子555のバリア層56及びピン層57が配置されている。MTJ素子55は、その上方のリードビット線RBL1にMTJビア59を介して接続されている。
同様にメモリセルC10の第1トランジスタ11は、デュアルゲート型トランジスタである。第1トランジスタ11は、コンタクトD1を介してライトビット線/WBL0に接続された拡散層、コンタクトD2とM1とV1を介して磁性層50の第1固定領域51に接続された拡散層、ワード線に接続されたゲートから構成される。第2トランジスタ12は、デュアルゲート型トランジスタである。第2トランジスタ12、コンタクトD1を介してライトビット線WBL1に接続された拡散層、コンタクトD2とM1とV1を介して磁性層50の第2固定領域52に接続された拡散層、ワード線に接続されたゲートから構成される。磁性層50上には、MTJ素子555のバリア層56及びピン層57が配置されている。MTJ素子55は、その上方のリードビット線/RBL0にMTJビア59を介して接続されている。以下同様である。
次に、データの書き込みについて説明する。たとえば、偶数行のC00のメモリセルにおいて、第1固定領域51の磁化が+Z方向に、第2固定領域52の磁化が−Z方向に固定されていた場合、第2固定領域52から第1固定領域51に向かって電流を流すと、電子は第1固定領域51から第2固定領域52へ流れる。そして、スピントルクの効果により、フリー領域53の磁化の向きは第1固定領域51の磁化の向きと同じ+Z方向に向く。MTJ素子55のピン層57の面内磁化の向きが+Z方向に固定されていると、MTJ素子55は低抵抗状態となり、データ「0」が書き込まれる。逆に、第1固定領域51から第2固定領域52に向かって電流を流すと、フリー領域53の磁化の向きは第2固定領域52の磁化の向きと同じ−Z方向に向く。MTJ素子55のピン層57の面内磁化の向きが+Z方向に固定されていると、MTJ素子55は高抵抗状態となり、データ「1」が書き込まれる。
奇数行のC10のメモリセルにおいて、第1固定領域51の磁化が+Z方向に、第2固定領域52の磁化が−Z方向に固定されていた場合、第2固定領域52から第1固定領域51に向かって電流を流すと、電子は第1固定領域51から第2固定領域52へ流れる。そして、スピントルクの効果により、フリー領域53の磁化の向きは第1固定領域51の磁化の向きと同じ+Z方向に向く。MTJ素子55のピン層57の面内磁化の向きが+Z方向に固定されていると、MTJ素子55は低抵抗状態となり、データ「0」が書き込まれる。逆に、第1固定領域51から第2固定領域52に向かって電流を流すと、フリー領域53の磁化の向きは第2固定領域52の磁化の向きと同じ−Z方向に向く。MTJ素子55のピン層57の面内磁化の向きが+Z方向に固定されていると、MTJ素子55は高抵抗状態となり、データ「1」が書き込まれる。
図20に示した磁壁移動型のメモリセルの磁性層50においては、フリー領域53(MTJ素子55のフリー層)のY方向の幅が第1、第2固定層領域51、52に比べ広いという特徴を持つ。これにより、磁壁のエネルギーはフリー領域53で高くなるため、磁壁がフリー領域53と第1、第2固定層領域51、52との境界という双安定な位置に留まりやすくなる。すなわち、データの書き込み時に磁壁がフリー領域で止まってしまうような不良モードやデータ保持時に磁壁がフリー領域に移動してしまうこと防ぐことができる。
また、図20のメモリセルのレイアウトは、図13と同様にメモリセルの集積度を高くすることができる。すなわち、メモリセルC10の凸部(M3)の先端は、メモリセルC00及びメモリセルC01から構成される凹部(各メモリセルの向かい合う磁性層50の端部間の領域)に向いて、その凹部に深く嵌りこむように配置されている。それにより、図13の場合と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明では、メモリセルの集積度が高く、SRAM並みの高速動作(読み出し動作及び書き込み動作)を実行可能な半導体記憶装置を得ることができる。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施の形態は、技術的な矛盾の発生しない限り互いに適用可能である。
この出願は、2008年10月23日に出願された特許出願番号2008−272870号の日本特許出願に基づいており、その出願による優先権の利益を主張し、その出願の開示は、引用することにより、そっくりそのままここに組み込まれている。

Claims (16)

  1. 複数のメモリセルを備えるメモリアレイを具備し、
    前記複数のメモリセルは、
    偶数行および奇数行のいずれか一方に沿って配置された第1メモリセル及び第3メモリセルと、
    他方に沿って配置された第2メモリセルと
    を備え、
    前記複数のメモリセルの各々は、
    セル内配線に一端を接続された磁気抵抗素子を含み、
    行方向に沿った辺の少なくとも一方の辺の中央部に、前記セル内配線を含む凸部を有し、
    前記第2メモリセルの前記凸部は、前記第1メモリセルの前記凸部と前記第3メモリセルの前記凸部との間に形成される凹部に向いて配置される
    半導体記憶装置。
  2. 請求の範囲1に記載の半導体記憶装置において、
    前記セル内配線は、内部を流れる書き込み電流で誘起される磁界又はスピントルクで前記磁気抵抗素子にデータを書き込む書き込み線である
    半導体記憶装置。
  3. 請求の範囲2に記載の半導体記憶装置において、
    前記書き込み線は、
    前記磁気抵抗素子が接続された前記凸部と、
    前記凸部の両側に設けられ前記行方向に延在する枝部と
    を含む
    半導体記憶装置。
  4. 請求の範囲3に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2メモリセルの前記書き込み線のレイアウトは、前記第1メモリセルの前記書き込み線のレイアウトを、前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとの境界を通る前記行方向の軸に対して、反転させ、所定の間隔だけ前記行方向に並進させて設けられている
    半導体記憶装置。
  5. 請求の範囲3に記載の半導体記憶装置において、
    前記書き込み線は、前記行方向に前記書込み配線の中心を通り基板に略垂直な平面に対して面対称である
    半導体記憶装置。
  6. 請求の範囲3に記載の半導体記憶装置において、
    前記磁気抵抗素子は、前記書き込み線の前記凸部の領域の上部または下部に配置される
    半導体記憶装置。
  7. 請求の範囲3に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2メモリセルの前記書き込み線の凸部の先端部は、前記第1メモリセルの前記書き込み線の凸部の先端部と前記第3メモリセルの前記書き込み線の凸部の先端部とを結ぶ線よりも、前記第1メモリセル及び前記第3メモリセルに近い側にある
    半導体記憶装置。
  8. 請求の範囲1に記載の半導体記憶装置において、
    前記セル内配線は、前記磁気抵抗素子に流れる読み出し電流が経由する読み出し線である
    半導体記憶装置。
  9. 請求の範囲8に記載の半導体記憶装置において、
    前記複数のメモリセルの各々は、
    前記行方向に延び、前記磁気抵抗素子の近傍に、前記読み出し線と反対側に設けられた書き込み線を更に含み、
    前記磁気抵抗素子の重心は、前記書き込み線の行方向の中心軸から偏っており、
    前記読み出し線は、前記行方向に略垂直な方向に延びる
    半導体記憶装置。
  10. 請求の範囲9に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2メモリセルの前記凸部のレイアウトは、前記第1メモリセルの前記凸部のレイアウトを前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとの境界を通る前記行方向の軸に対して、反転させ、所定の間隔だけ前記行方向に並進させて設けられている
    半導体記憶装置。
  11. 請求の範囲9に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2メモリセルの前記凸部の先端は、前記第1メモリセルの前記凸部の先端部と前記第3メモリセルの前記凸部の先端部とを結ぶ線よりも前記第1メモリセル及び前記第3メモリセルに近い側にある
    半導体記憶装置。
  12. 請求の範囲9に記載の半導体記憶装置において、
    前記書き込み線は、磁性体を含み、
    前記磁性体は、
    磁化の向きが固定された2つの固定領域と、
    前記2つの固定領域の間に設けられ、磁化の向きが変化するフリー領域と
    を含み、
    前記フリー領域の磁化は、前記2つの固定領域の一方から他方へ流れる前記書き込み電流の向きにより制御される
    半導体記憶装置。
  13. 請求の範囲2に記載の半導体記憶装置において、
    前記書き込み線は、磁性体を含み、
    前記磁性体は、
    磁化の向きが固定された2つの固定領域と、
    前記2つの固定領域の間に設けられ、磁化の向きが変化するフリー領域と
    を含み、
    前記フリー領域の磁化は、前記2つの固定領域の一方から他方へ流れる前記書き込み電流の向きにより制御される
    半導体記憶装置。
  14. 請求の範囲13に記載の半導体記憶装置において、
    前記凸部は、前記フリー領域から形成され、
    前記凸部の両側に設けられ前記行方向に延在する枝部は、前記2つの固定領域から形成される
    半導体記憶装置。
  15. 請求の範囲1乃至14のいずれか1項に記載の半導体記憶装置において、
    前記複数のメモリセルの各々は、
    第1拡散層と第2拡散層とを含む第1トランジスタと、
    第3拡散層と第4拡散層とを含む第2トランジスタと
    を含み、
    前記第2拡散層と第3拡散層とは、前記書き込み線を介して電気的に接続される
    半導体記憶装置。
  16. 請求の範囲15に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1メモリセルの前記第4拡散層と前記第2メモリセルの前記第1拡散層とが共用され、
    前記第2メモリセルの前記第4拡散層と前記第3メモリセルの前記第1拡散層とが共用される
    半導体記憶装置。
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