JP2011221350A - マスク検査装置及び画像生成方法 - Google Patents

マスク検査装置及び画像生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011221350A
JP2011221350A JP2010091555A JP2010091555A JP2011221350A JP 2011221350 A JP2011221350 A JP 2011221350A JP 2010091555 A JP2010091555 A JP 2010091555A JP 2010091555 A JP2010091555 A JP 2010091555A JP 2011221350 A JP2011221350 A JP 2011221350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
divided
area
pattern
divided images
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010091555A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Murakawa
勉 村川
Yoshiaki Ogiso
祥明 小木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP2010091555A priority Critical patent/JP2011221350A/ja
Priority to US13/066,274 priority patent/US8559697B2/en
Priority to DE102011001984A priority patent/DE102011001984A1/de
Publication of JP2011221350A publication Critical patent/JP2011221350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/28Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes with scanning beams
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/68Preparation processes not covered by groups G03F1/20 - G03F1/50
    • G03F1/72Repair or correction of mask defects
    • G03F1/74Repair or correction of mask defects by charged particle beam [CPB], e.g. focused ion beam
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/22Treatment of data
    • H01J2237/221Image processing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/26Electron or ion microscopes
    • H01J2237/28Scanning microscopes
    • H01J2237/2809Scanning microscopes characterised by the imaging problems involved
    • H01J2237/2811Large objects
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/26Electron or ion microscopes
    • H01J2237/28Scanning microscopes
    • H01J2237/2813Scanning microscopes characterised by the application
    • H01J2237/2817Pattern inspection

Abstract

【課題】広視野かつ高精細なSEM画像を容易かつ高速に生成することの可能なマスク検査装置及び画像生成方法を提供すること。
【解決手段】マスク検査装置は、電子ビームを試料上に照射する照射手段と、試料上から発生する電子の電子量を検出する電子検出手段と、画像処理手段と、記憶手段と、指定された試料の観察領域のサイズから全体の合成画像を形成する分割画像の分割数を算出し、隣接する分割画像が相互に重なるように分割領域を決定し、各分割領域毎の分割画像を取得して記憶手段に格納する制御手段とを有する。制御手段は、指定された一つの分割画像から所定の順序で隣接する分割画像を抽出し、隣接する2つの分割画像毎に重複領域に含まれる同一のパターン形成領域の画像を検出して合成基準画像とし、合成基準画像を基に隣接する2つの分割画像を合成して、観察領域の全体のSEM画像を形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、広視野かつ高精細な画像を生成する機能を備えたマスク検査装置及び画像生成方法に関する。
半導体製造工程のリソグラフィ工程において、フォトマスク上に形成されたパターンが露光装置を用いてウエハ上に露光転写される。このフォトマスク上に形成されたパターンに欠陥や歪みがあると、所望の位置にパターンが転写されなかったり、パターンの形状が不正確になるなど露光精度が低下してしまう。このような露光精度の低下を防止するために、フォトマスクの位置誤差や欠陥について検査している。
フォトマスクを検査する方法として、走査型電子顕微鏡によるマスクのSEM画像を利用した検査方法がある。走査型電子顕微鏡では、電子線走査範囲内に入射電子を走査させながら照射し、シンチレータを介して試料から放出される2次電子を取得し、取得した電子の電子量を輝度に変換してSEM画像データを取得し、表示装置に表示している。
例えば、マスク上に形成されたパターンの線幅による検査は次のような手順によって行われている。フォトマスク上に形成されたパターンの所定範囲をディスプレイに表示した後、その表示範囲内の測定ポイントに照準を当てて電子ビームを照射し、測定ポイントから反射された二次電子に基づいて輝度分布の波形を取得する。そして、輝度分布波形を解析してパターンエッジ位置を求め線幅とする。この線幅が許容誤差の範囲内にあるか否かを判断し、フォトマスク品質の良否判定を行う。
また、マスクおよびマスクモデルを用いて、ウエハ上への転写シミュレーション結果と比較するマスク検査方法がある。このマスク検査方法では、マスクを用いて透過光及び反射光から得られる検査画像から、ウエハにどのように転写されるかシミュレーションし、正しいマスクではどのように転写されるかシミュレーションした結果と比較することにより、マスク上のパターンの欠陥の有無等を検査する。この転写シミュレーションには10ミクロン程度の視野が必要で、マスクモデルとSEM画像とを比較し、マスク上に形成されたパターンの欠陥の有無等を検査する。このマスクモデルは、フォトマスク全体のパターンが反映されているため、マスクモデルと比較するSEM画像も広視野なSEM画像が要求される。
しかし、上記した走査型電子顕微鏡等を使用したマスク検査装置では、高精度な計測を必要とするため、高倍率で限定された狭視野でのSEM画像を取得する場合が一般的である。また、通常の測長SEMの場合、広視野を走査するためには、非点、湾曲、歪み等の各収差が発生するため、これらの各収差を走査に連動して動的に調整する必要がある。そのため、補正のために大幅な負担がかかるだけでなく、十分に補正しきれない場合も起こり得る。
これに対し、特許文献1には、試料のSEM画像を分割して取得する際に、試料ステージを自動駆動してSEMによる広視野のつなぎ写真を撮影する技術が記載されている。
特開2000−294183号公報
上述したように、広視野のSEM画像を取得するために、SEM画像を分割して撮影し、それらをつないで広視野のSEM画像を取得することが行われている。
しかし、特許文献1に記載された技術では、分割した領域に試料ステージを移動させたときに、必ずしも正確な位置に移動できるとは限らず、つなぎ写真を撮影した場合であっても広視野の一枚の写真に合成できるという保証はない。
また、分割して取得したSEM画像をつなぎ合わせる際には、例えばオペレータが2つの領域をつなげる対象となる画像を検出し、この対象となる画像をつなげるようにして2つの領域を合成していた。このように、高精細なSEM画像の生成には手間がかかっている。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、目的は、広視野かつ高精細なSEM画像を容易かつ高速に生成することの可能なマスク検査装置及び画像生成方法を提供することである。
上記した課題は、電子ビームを試料上に照射する照射手段と、前記電子ビームの照射によって、パターンが形成された前記試料上から発生する電子の電子量を検出する電子検出手段と、前記電子量を基に当該パターンの画像データを生成する画像処理手段と、前記画像データを格納する記憶手段と、指定された前記試料の観察領域のサイズから全体の合成画像を形成する分割画像の分割数を算出し、隣接する分割画像が相互に重なるように分割領域を決定し、各分割領域毎の分割画像を取得して前記記憶手段に格納する制御手段と、
を有し、前記制御手段は、前記記憶手段に格納された分割領域毎の分割画像のうちの指定された一つの分割画像から所定の順序で隣接する分割画像を抽出し、当該隣接する2つの分割画像毎に、当該分割画像の重複領域に含まれる同一のパターン形成領域の画像を検出して合成基準画像とし、当該合成基準画像を基に当該隣接する2つの分割画像を合成して、前記観察領域の全体のSEM画像を形成することを特徴とするマスク検査装置により解決する。
この形態に係るマスク検査装置において、前記制御手段は、前記指定された一つの分割画像内の指定された領域の画像情報と同等の画像情報を有する領域の画像を前記隣接する2つの分割画像の重複領域から検出するようにしてもよく、前記制御手段は、前記隣接する分割画像を合成する前に、当該分割画像内のパターン形成領域の周囲の座標データを測定するようにしてもよく、前記制御手段は、前記隣接する2つの分割画像を合成するとき、当該隣接する2つの分割画像に含まれるパターン形成領域の周囲の座標データを前記合成基準画像の座標データを基に修正するようにしてもよく、前記制御手段は、前記分割領域に複数のパターン形成領域が存在するとき、前記合成の対象とする隣接する分割画像の方向の枠にかかるパターン形成領域の画像を前記合成基準画像とするようにしてもよい。
本発明の他の形態によれば、上記の形態に係るマスク検査装置において実施される画像生成方法が提供される。その一形態に係る画像生成方法は、指定された前記試料の観察領域のサイズから全体の合成画像を形成する分割画像の分割数を算出し、隣接する分割画像が相互に重なるように分割領域を決定するステップと、前記各分割領域毎に分割画像を取得するステップと、前記分割領域毎の分割画像のうちの指定された一つの分割画像を抽出するステップと、前記抽出した分割画像から所定の順序で隣接する2つの分割画像を抽出するステップと、前記抽出された隣接する2つの分割画像毎に、当該分割画像の重複領域に含まれる同一のパターン形成領域の画像を検出して合成基準画像を決定するステップと、前記合成基準画像を基に前記隣接する2つの分割画像を合成するステップと、全体のSEM画像を生成するステップと、を有することを特徴とする。
この形態に係る画像生成方法において、前記合成基準画像を決定するステップでは、前記指定された一つの分割画像内の指定された領域の画像情報と同等の画像情報を有する領域の画像を前記隣接する2つの分割画像の重複領域から検出して前記合成基準画像とするようにしてもよく、前記分割画像を合成するステップの前に、前記分割画像内のパターン形成領域の周囲の座標データを測定するステップを有するようにしてもよく、前記分割画像を合成するステップは、前記隣接する分割画像に含まれるパターン形成領域の周囲の座標データを前記合成基準画像の座標データを基に修正するステップを含むようにしてもよく、前記分割画像を合成するステップは、前記分割領域に複数のパターンに対応する領域が存在するとき、前記合成の対象とする隣接する分割画像の方向の枠にかかるパターン形成領域の画像を前記合成基準画像とするステップを含むようにしてもよい。
本発明では、指定された試料の観察領域を、隣接する分割領域が相互に重なるように自動的に分割して、各分割領域において高精度なSEM画像を取得している。各分割領域を合成する際には、指定された広視野のSEM画像のパターンの1点に対応する分割領域の画像を抽出し、予め決められた順番で隣接する分割領域の合成を自動的に行い、指定された領域の広視野のSEM画像を取得している。
このように、指定された広域の領域に対して狭域の領域に分割してSEM画像を取得しているので、高精度なSEM画像を取得することができる。また、各分割領域の座標情報、及び分割領域間のパターンのエッジ情報を利用して座標位置を補正しているため、SEM画像の合成を高精度に行うことが可能になる。さらに、広視野のSEM画像のパターンの1点を指定するだけで、分割領域の合成に関与するパターンを検出し、自動的に分割領域を合成することにより、高速に広視野で高精度なSEM画像を取得することが可能となる。
本発明の実施形態で使用される走査型電子顕微鏡の構成図である。 信号処理部が取得する電子像およびプロファイルの説明図である。 広視野かつ高精度のSEM画像を取得する方法の概念を説明する図である。 広視野かつ高精度のSEM画像を取得するための分割を説明する図である。 分割した高精度の分割画像から広視野かつ高精度のSEM画像への合成を説明する図である。 広視野かつ高精度のSEM画像を取得する画像取得処理の一例を示すフローチャートである。 分割画像を合成する処理を説明する図(その1)である。 分割画像を合成する処理を説明する図(その2)である。 重複領域にパターンが存在しないときの分割画像を合成する処理を説明する図である。 パターンのエッジを測定する方法を説明する図である。 パターンの周囲のエッジ位置を検出する処理の一例を示すフローチャートである。 パターンの周囲のエッジ位置の検出方法を説明する図である。 分割画像に複数のパターンが存在する場合の、広視野かつ高精度のSEM画像を取得する画像取得処理の一例を示すフローチャートである。 分割画像に複数のパターンが存在する場合の、広視野かつ高精度のSEM画像を取得する処理を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
はじめに、マスク検査装置として使用される走査型電子顕微鏡の構成について説明する。次に、一般的なSEM画像を利用したパターンサイズの測定について説明する。次に、広視野かつ高精度なSEM画像の取得について説明する。
(走査型電子顕微鏡の構成)
図1は、本実施形態に係る走査型電子顕微鏡の構成図である。
この走査型電子顕微鏡100は、電子走査部10と、信号処理部30と、表示部40と、記憶部55と、電子走査部10、信号処理部30、表示部40及び記憶部55の各部を制御する制御部20とに大別される。制御部20は、プロファイル作成部21、微分プロファイル作成部22及びエッジ検出部23を有している。
電子走査部10は、電子銃1とコンデンサレンズ2と偏向コイル3と対物レンズ4と移動ステージ5と試料ホルダ6とを有している。
電子銃1から照射された荷電粒子9をコンデンサレンズ2、偏向コイル3、対物レンズ4を通して移動ステージ5上の試料7に照射するようになっている。
荷電粒子9(1次電子ビーム)を試料7上に2次元走査しながら照射し、照射部位から放出される2次電子は、シンチレータ等で構成される電子検出器8によって検出される。検出された2次電子の電子量は、信号処理部30のAD変換器によってデジタル量に変換され、画像データとして記憶部55に格納される。画像データは輝度信号に変換されて表示部40で表示される。画像データは、試料7上における1次電子ビームの走査位置と同じ配置になるように2次元配列上に並べられて、2次元デジタル画像が得られる。この2次元デジタル画像の各画素(ピクセル)は、それぞれ8ビットの情報量で輝度データを表わしている。
また、信号処理部30は画像データを処理する画像処理部として機能し、後述するように、分割された領域で取得したSEM画像を合成する処理を行う。
偏向コイル3の電子偏向量と表示部40の画像スキャン量は制御部20によって制御される。また、制御部20には、パターンのエッジ検出や広視野のSEM画像合成処理の実行に関連するプログラムが格納されている。
プロファイル作成部21では、指定された範囲のSEM画像データの輝度信号を表すラインプロファイルを作成する。ラインプロファイルは、2次電子の電子量に対応した輝度信号を表すものである。
微分プロファイル作成部22では、ラインプロファイルに対して、1次微分処理を施し、1次微分プロファイルを作成する。
エッジ検出部23は、ラインプロファイル、1次微分プロファイルからパターンのエッジを検出する。
(一般的なSEM画像を利用したパターンサイズの測定)
次に、図1に示した走査型電子顕微鏡100を用いて、図2(a)に示す試料のパターンのエッジ検出を含むSEM画像を利用したパターンサイズの測定について説明する。
試料7として、図2(a)に示すように、フォトマスク基板50上に配線パターン51が形成されたものを対象する。試料7の一部は図2(a)に示すような平面形状となっている。ここで、破線52で囲んだ部分は、走査型電子顕微鏡100の観察領域を示している。
図2(b)は、図2(a)に示す試料上に電子ビームを走査して得られる2次電子等の電子量を電子検出器8によって検出し、検出した電子量を輝度信号に変換し、電子ビームの走査と表示装置(表示部40)のCRTの走査とを同期させて表示したSEM画像の例を示している。
図2(b)に示すSEM画像から、測長エリアを指定してSEM画像を抽出する。測長エリアは例えば幅Hが400ピクセル、長さLの領域とする。この領域は、上側ラインマーカーLM1、下側ラインマーカーLM2、左側ラインマーカーLM3及び右側ラインマーカーLM4によってオペレータによって選択される。
抽出したSEM画像ピクセルデータから、測長エリアのH方向を分割し、分割した領域について輝度分布に対応するラインプロファイルを求める。なお、ラインプロファイルを求めるときに、長さL方向に例えば3ピクセル幅でスムージング処理を行うことによりノイズ成分を小さくすることができる。
図2(c)は、図2(a)のI−I線に沿って電子ビームを照射したときに得られる試料から放出される2次電子の電子量に対応するラインプロファイルを示した図である。図2(c)に示すように、ラインプロファイル(コントラストプロファイル)は、パターンのエッジ部分で急激に変化する。急激に変化する位置を求めるために、ラインプロファイルを微分して、微分信号量の最大ピークと最小ピークを求める。
更に、図2(d)に示すように、ピーク前後の複数の微分信号Dxからピクセル間を補完して微分波形C1,C2を求め、1/100の分解能で第1ピークP1と第2ピークP2のピーク位置を計算する。ラインパターンの幅W1は、第1ピークP1と第2ピークP2との間の距離として求められる。
以上の処理を分割したそれぞれの領域で行い、各領域で算出したパターンの幅の平均値を測長値とすることで、より正確なラインパターンの幅W1が得られる。
(広視野かつ高精度なSEM画像の取得について)
図3(a)〜図3(c)は、広視野かつ高精度なSEM画像を取得する方法の概念を説明する図である。図3(a)は、試料上に形成されたパターンのうち、所望の領域31を指定した一例を示している。指定された領域31全体のSEM画像を取得するためには、全体のSEM画像を一度に撮影する場合と、指定領域を分割して、各分割領域のSEM画像を撮影し、それらを合成して領域全体のSEM画像を取得する場合がある。
指定領域全体のSEM画像を一度に取得する場合は、短時間でSEM画像を取得することができるが、領域が広域である場合には光軸から離れるに従って収差が大きくなり、取得SEM画像の精度が劣化してしまう。
マスク検査装置として走査型電子顕微鏡を使用する場合、取得したSEM画像を用いることにより、マスクとして形成されているパターンに不連続等の欠陥があるか否かの確認をすることが可能である。しかし、マスクのシミュレーションによるパターンモデルとの比較検査等、高精度の検査を行う場合には、SEM画像を高精度に取得することが要求される。そのため、本実施形態では、広範囲のSEM画像を高精度に取得できるように、まず、高精度なSEM画像が取得可能な領域に指定領域を分割し、各分割領域の分割SEM画像を合成して広視野のSEM画像を取得するようにしている。
図3(a)では、指定領域31を16分割(31a、31b等)し、各分割領域において高精度のSEM画像が取得可能になるようにしている。実際には、図3(b)に示すように、隣接する分割領域が相互に重なる重複領域が存在するように分割している。そして、各分割領域で取得した高精度なSEM画像を各分割領域の座標データや重複領域に存在するパターンのエッジ情報を用いてアライメント処理を行い、各分割SEM画像を合成し、図3(c)に示すように、広視野かつ高精度なSEM画像を取得する。
図4は、パターンが形成された試料のSEM画像を示し、図4(a)は、広視野で低倍率のSEM画像、図4(b)は分割の方法を示した図である。
図4(a)は、所望の領域41の全体を倍率10Kの広視野範囲43で撮影した様子を示している。所望の領域41には、パターン形成領域の画像42aと、その周囲に離れてパターン形成領域の画像42bが表示されている。所望の領域41は、例えば、10×10μmの領域である。
図4(a)の所望の領域41に対して分割数を算出し、各分割領域に対して高精度のSEM画像を取得する。分割数は、予め決められた高精度に撮影可能なサイズに応じて決定する。例えば、図4(b)では、高精度に撮影可能なサイズを2.5×2.5μmとし、所望の領域が16分割されている。この分割された各領域について、予め決められた順序(図4(b)の矢印の順序)で分割領域44aから分割領域44pまで倍率50Kで撮影する。この撮影では、隣接する分割領域が相互に重なるように撮影範囲45を分割領域より広くして撮影する。
図5は、広視野高精度のSEM画像を取得する処理の概要を示した図である。図5(a)は低倍率で取得した広視野のSEM画像である。所望の領域41内にパターン形成領域の画像42a、42bが表示されている。このSEM画像のパターン42a内の一点が指定されることにより、この点に対応する高倍率で取得した分割SEM画像が抽出される。
図5(b)は、分割領域44a〜44pの画像を個別に示した図である。図5(a)の指定点の座標データと同一の座標データがどこに含まれるかを検出することにより、対応する指定点を求める。図5(b)の分割領域44gのパターン画像56に指定点が含まれるものとする。この分割領域44gのパターン画像56において、広視野SEM画像との対応から指定点はパターン形成領域(不透明領域)であると判定される。
この分割画像と、この分割画像に隣接する分割画像について合成処理を行う。合成処理は、予め決められた順序に従って行う。例えば、最初に分割領域44gの右隣の分割領域44fと合成処理を行い、次に、分割領域44fとその下の分割領域44hとの合成処理を行っていき、最初の指定点を含む分割領域44gを囲むように隣接する2つの分割領域について合成処理を繰り返し、分割領域の全体を合成する。
分割領域44fのパターン画像57が分割領域44gのパターン画像56と同一のパターン形成領域であることが判定されると、これらのパターン画像56,57の座標情報をもとに両分割領域の合成を行う。この処理を所定の分割画像の順に行い、図5(d)に示すようにパターン形成領域の周囲座標を修正して、広視野高精度のSEM画像が合成される。
なお、パターンの周囲の座標を検出しておくことにより、指定した点が含まれるパターン形成領域と、その外部の領域とが区別され、分割領域の間の重複領域に指定した点が含まれるパターン形成領域と同一のタイプ(不透明領域か、透明領域か)のパターン形成領域を検出することができる。
次に、図6から図9を参照しながら、広視野高精度のSEM画像を取得する処理について説明する。図6は、広視野かつ高精度のSEM画像を取得する画像取得処理の一例を示したフローチャートであり、図7から図9は、分割領域を合成する処理を説明する図である。図7及び図8は、図5(b)の分割領域44g、44f、44k、44jの部分を抜き出したものである。それぞれ分割領域DA1,DA2,DA3,DA4に対応し、各分割領域間の重複領域も表示している。図9は、さらに、図5(b)の分割領域44h、44iに対応する分割領域DA5,DA6を表示している。
なお、図6の画像取得処理において、対象とする広視野のSEM画像に関する中心XY座標値及び視野が既に指定され、広視野の領域面積と高精度にSEM画像を取得することが可能な領域面積とから必要な分割数が算出されているものとする。また、視野に応じた低倍率のSEM画像と、各分割領域における高倍率の分割SEM画像が既に取得されているものとする。さらに、分割画像を合成していく順序が予め規定されているものとする。
まず、ステップS11において、初期設定を行う。この初期設定では、分割画像HM−SEMの数をDとし、分割画像HM−SEMを合成していく順序の分割領域のカウンタをCとし、Cに1をセットする。
次のステップS12において、指定された低倍率のSEM画像の一点の座標値を取得する。
次のステップS13において、指定箇所のタイプを設定する。このタイプは、指定箇所が含まれる領域がパターンが形成されていてSEM画像として黒色に表示される不透明領域か、パターンが形成されておらずSEM画像として不透明領域よりも薄く表示される透明領域かを規定するものである。
次のステップS14において、指定箇所を含む分割画像HM−SEM(C)を抽出する。分割画像は既に取得して記憶部55に格納されているため、記憶部55から対応する分割画像を抽出する。
次のステップS15において、分割画像HM−SEM(C)の指定箇所を含むパターン(基礎パターンと呼ぶ)の周囲の座標を算出する。各分割領域DA1〜DA4に存在するパターン形成領域の画像42aの周囲座標を算出する。パターンの周囲座標(エッジ)の抽出についての詳細は後述する。
次のステップS16において、分割画像HM−SEM(C)とこれに隣接する分割画像HM−SEM(C+1)との重複領域の基礎パターンと同タイプのパターンのSEM画像を検出する。
次のステップS17において、当該SEM画像があるか否かを判定する。ある場合はステップS18に移行し、ない場合はステップS20に移行する。
次のステップS18において、分割画像HM−SEM(C+1)内のパターンの周囲座標を算出する。
図7(b)では、分割領域DA1と隣接する分割領域DA2とが合成処理の対象となる。分割領域DA1内のパターン領域71と分割領域DA2内のパターン領域72との間に重複領域73が存在する。従って、分割領域DA2内のパターン72の周囲座標を算出する。
次のステップS19において、パターンの周囲座標の値を修正する。分割領域DA1内のパターン領域71と分割領域DA2内のパターン領域72は同一のパターン領域であると判定されたため、パターン領域73の重複する辺の座標データを一致させるように座標データを修正し、図7(c)の周囲74のように合成したパターンの周囲座標に更新する。
図8(a)は、分割領域DA2と分割領域DA3との合成処理を説明する図である。分割領域DA2内のパターン領域72と分割領域DA3内のパターン領域81の重複領域82が存在し、パターン領域72とパターン領域81とが同一のパターン領域と判定された場合を示している。この場合、図7(c)と同様に、パターン領域82の重複する辺の座標データを一致させるように座標データを修正し、図8(b)の周囲83のように合成したパターンの周囲座標に更新する。
図8(c)は、分割領域DAから分割領域DA4までの合成処理が終了し、パターン42aの周囲84の座標が更新された状況を示している。
図9は、重複領域に基礎パターンと同タイプのパターンが存在しない場合の状況を示している。分割領域DA4内にはパターン領域91が存在し、分割領域DA6内にはパターン領域92が存在しているが、重複領域93にはパターン領域が存在していない。この場合は、分割領域の座標データを基に隣接する2つの分割領域を合成する。
次のステップS20において、すべての分割画像に対して上記処理を行ったか否かを判定する。すべての分割画像に対して処理が行われていなければ、ステップS21においてCを1カウントアップして、次の隣接する分割画像に対して上記処理を行い、すべての分割画像に対して処理が行われていれば本広視野高精度SEM画像取得処理は終了する。
以上の画像合成処理によって、指定された範囲のマスクのSEM画像を、広視野であっても高精度に出力する。
以下に、ステップS15及びステップS18で行われるパターンの周囲座標の算出について説明する。図10に示す形状のパターンを例にとって図11及び図12を参照しながら、パターン周囲のエッジ検出処理(周囲座標の算出)について説明する。図11はパターン周囲のエッジ検出処理の一例を示すフローチャートである。また、図12は、パターン周囲のエッジ検出を説明する図である。なお、パターン周囲のエッジ位置の検出を行う開始位置ESは予め決定されているものとする。
まず、図11のステップS31では初期設定を行う。初期設定では、パターン周囲のエッジを検出する際の所定の間隔(以下、指定ステップとよぶ)を指定する。例えば、この指定ステップは所定のピクセル数に対応する距離とする。また、パターン周囲の検出エッジの位置を示すカウンタkを0と置く。
次のステップS32からステップS34では、開始位置ESから所定の指定ステップd離れた位置のエッジ位置を検出する。
ステップS32では、開始位置ESから(指定ステップd×2)の距離だけ離れた位置において仮エッジを検出する。具体的には、図12(a)に示すように、開始位置ESから図12(a)の下方(−Y方向)への直線VLと(指定ステップd×2)の位置で直交するラインHLを、プロファイル作成の基準線として、ラインプロファイルを作成してエッジE11を検出する。この検出されたエッジE11を仮検出エッジE11とする。なお、図12(a)では開始位置ESから−Y方向にエッジを検出したが、パターンの形状によっては開始位置ESからX方向にエッジを検出するようにしても良い。
次のステップS33では、ステップS32で検出した仮検出エッジE11の再検出を行う。開始位置ESと仮検出エッジ位置E11とを結んだ直線上の開始位置ESから(指定ステップd×2)の距離だけ離れた位置で直交するラインをプロファイル作成の基準線とし、この基準線上のラインプロファイルを求め、仮検出エッジ位置を再検出する。この仮検出エッジ位置の再検出によって、開始位置ESからの距離を(指定ステップd×2)により近づけるようにしている。
次のステップS34では、最初のエッジ位置を検出する。開始位置ESと再検出された仮検出エッジ位置E12とを結ぶ直線IL1と、中間位置MP1において直交するライン上でラインプロファイルを求め、エッジEPk(xk、yk)を検出する。図12(b)では、1番目のエッジとしてエッジEP1が検出される。このようにエッジEPk(xk、yk)を検出することにより、パターンの周囲に直角に近いライン上でエッジを検出できるため、エッジ位置を正確に検出することが可能となる。
次のステップS35では、エッジEPk(xk、yk)を次のエッジ検出のための起点とする。図12(c)では、エッジEP1を起点としている。
次のステップS36からステップS38では、起点エッジ位置EPk(xk、yk)から指定ステップ離れたエッジ位置EPk+1(xk+1、yk+1)を検出する。
ステップS36では、起点EP1と再検出された仮検出エッジE12とを結んだ直線IL2上の起点EP1から(指定ステップd×2)だけ離れた位置において直交するラインをプロファイル作成の基準線として、ラインプロファイルを作成してエッジを検出する。この検出されたエッジを仮検出エッジE21とする。
次のステップS37では、ステップS34と同様に、起点EP1と仮検出エッジ位置E21とを結んだ直線上の、起点EP1から(指定ステップd×2)の距離だけ離れた位置で直交するラインをプロファイル作成の基準線とし、この基準線上のラインプロファイルを求め、仮検出エッジ位置を再検出する。
次のステップS38では、起点EP1と再検出された仮検出エッジ位置E22とを結ぶ直線IL3と、中間位置MP2において直交するライン上でラインプロファイルを求め、エッジEPk+1を検出する。図12(d)では、2番目のエッジとしてエッジEP2が検出される。
次のステップS39では、パターン周囲のエッジがすべて検出されたか否かを判定する。すべて検出されたと判定されれば、本処理は終了し、まだ検出が終了していないと判定されれば、ステップS40に移行する。
次のステップS40では、k=k+1とし、ステップS35に移行して、次のエッジ位置を検出する。
上記処理によって図10に示すようにパターンの周囲のエッジ位置がEP0,EP1,…、のように検出される。このように、パターンの周囲のエッジを検出する際、検出されたエッジ位置と所定の間隔の仮エッジ位置とを結ぶ直線と、中間位置で直交するライン上のラインプロファイルから次のエッジ位置を検出している。これにより、パターンの周囲と直角に近いライン上でエッジを検出できるため、正確なエッジ位置を検出することが可能となる。
次に、図13及び図14を参照しながら、分割領域に複数のパターン形成領域が存在する場合の広視野で高精度なSEM画像を取得する処理について説明する。
なお、図13の画像取得処理において、対象とする広視野のSEM画像に関する中心座標値及び視野が既に指定され、広視野の領域面積と高精度にSEM画像を取得することが可能な領域面積とから必要な分割数が算出されているものとする。また、視野に応じた低倍率のSEM画像と、各分割領域における高倍率の分割SEM画像が既に取得され、記憶部55に格納されているものとする。さらに、分割画像を合成していく順序が予め規定されているものとする。
まず、図13のステップS51において、初期設定を行う。この初期設定では、分割画像HM−SEMの数をD1とし、分割画像HM−SEMを合成していく順序のカウンタをC1とし、C1を1にセットする。
次のステップS52において、パターンのエッジを検出する。このエッジ検出は、すべての分割領域に存在するパターンを対象に行う。各分割領域毎に、取得したSEM画像からパターンのエッジを検出する。このエッジ検出では、例えばSEM画像を2値化して、不連続な値になる画素を検出することにより、パターンが形成されている領域と形成されていない領域が区別できる程度のエッジ検出を行う。検出されたパターン形成領域に対して、図10から図12を用いて説明したような精密なエッジ検出を行う。
次のステップS53において、一つのHM−SEM(C1)を記憶部55から抽出する。図14(a)は、9個に分割された分割領域DA11〜DA19のうち抽出された分割領域DA15を示している。この分割領域DA15には、パターン形成領域PR1からPR5が表示されている。
次のステップS54において、画像枠にかかるパターンを抽出する。図14(a)において、合成順序がDA15→DA14→DA11→DA12→DA13→DA16→DA19→DA18→DA17と規定されているものとする。この場合、分割領域DA15と合成処理を行う分割領域DA14の側の画像枠にかかるパターンとして、パターンPR2が検出される。
次のステップS55において、HM−SEM(C1+1)にパターンが存在するか否かを判定する。図14(a)の場合は、分割領域DA14にパターンPR2に対応するパターンが存在するか否かを検出する。このようなパターンが存在する場合はステップS57に移行し、このようなパターンが存在しない場合は、ステップS56に移行する。
次のステップS56において、他に画像枠にかかるパターンが存在するか否かを判定する。画像枠にかかるパターンが存在する場合はステップS60に移行してこのパターンを抽出し、ステップS55の処理に継続する。画像枠にかかるパターンがない場合はステップS57に移行する。
次のステップS57において、分割画像の合成処理を行う。この合成処理は図6のステップS16からステップS19の処理と同様に行う。
図14(b)は、分割領域DA15と分割領域DA14との間での合成処理を行ったものである。分割領域DA15内のパターンPR2と分割領域14内のパターンPR7とが同一のパターンであると判定されて、分割領域DA15と分割領域DA14とが合成される。この合成処理では、パターンPR2とパターンPR7の周囲座標が更新される。また、パターンPR7の内部と外部とではパターンのタイプが異なると判定され、その外部とパターンPR6及びパターンPR8とではパターンのタイプが異なると判定される。その結果、パターンPR6、パターンPR7及びパターンPR8はすべて同一のタイプのパターンであると判定される。
図14(c)は同様な処理を行い、各分割領域のすべてのパターンの検出及び座標の調整処理を行い、全体の合成画像を取得した状態を示している。
次のステップS58において、すべての分割領域に対して上記処理を行ったか否かを判定する。すべての分割領域に対して処理が行われていなければ、ステップS59においてC1を1カウントアップして、次の隣接する分割領域に対して上記処理を行い、すべての分割領域に対して処理が行われていれば本画像取得処理は終了する。
なお、図14(d)は、隣接する分割画像の重複領域にパターンが存在しない場合の対処を示している。重複領域にパターンが存在しない場合は、パターンを含むようにさらに分割領域を設定して画像を取得する。この画像を基にして分割領域を接続するとともに、元の孤立しているパターンの座標情報も更新する。
以上説明したように、本実施形態では、指定された試料の観察領域を、隣接する分割領域が相互に重なるように自動的に分割して、各分割領域において高精度なSEM画像を取得している。各分割領域を合成する際には、指定された広視野のSEM画像のパターンの1点に対応する分割領域の画像を抽出し、予め決められた順番で隣接する分割領域の合成を自動的に行い、指定された領域の広視野のSEM画像を取得している。
このように、指定された広域の領域に対して狭域の領域に分割してSEM画像を取得しているので、高精度なSEM画像を取得することができる。また、各分割領域の座標情報、及び分割領域間のパターンのエッジ情報を利用して座標位置を補正しているため、SEM画像の合成を高精度に行うことが可能になる。さらに、広視野のSEM画像のパターンの1点を指定するだけで、分割領域の合成に関与するパターンを検出し、自動的に分割領域を合成することにより、高速に広視野で高精度なSEM画像を取得することが可能となる。
なお、上記した広視野のSEM画像データからGDS(General Data Stream)データを生成して、マスク設計シミュレータにフィードバックして、設計データと比較し、マスクパターンの欠陥検査を行うようにしてもよい。
1…電子銃、
2…コンデンサレンズ、
3…偏向コイル、
4…対物レンズ、
5…移動ステージ、
7…試料、
8…電子検出器、
9…荷電粒子、
10…電子走査部、
20…制御部、
21…プロファイル作成部、
22…微分プロファイル作成部、
30…信号処理部、
40…表示部、
42、71、72…パターン画像、
44、DA…分割領域、
50…下地層、
51…レジストパターン、
55…記憶部、
100…走査型電子顕微鏡。

Claims (12)

  1. 電子ビームを試料上に照射する照射手段と、
    前記電子ビームの照射によって、パターンが形成された前記試料上から発生する電子の電子量を検出する電子検出手段と、
    前記電子量を基に当該パターンの画像データを生成する画像処理手段と、
    前記画像データを格納する記憶手段と、
    指定された前記試料の観察領域のサイズから全体の合成画像を形成する分割画像の分割数を算出し、隣接する分割画像が相互に重なるように分割領域を決定し、各分割領域毎の分割画像を取得して前記記憶手段に格納する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に格納された分割領域毎の分割画像のうちの指定された一つの分割画像から所定の順序で隣接する分割画像を抽出し、当該隣接する2つの分割画像毎に、当該分割画像の重複領域に含まれる同一のパターン形成領域の画像を検出して合成基準画像とし、当該合成基準画像を基に当該隣接する2つの分割画像を合成して、前記観察領域の全体のSEM画像を形成することを特徴とするマスク検査装置。
  2. 前記制御手段は、前記指定された一つの分割画像内の指定された領域の画像情報と同等の画像情報を有する領域の画像を前記隣接する2つの分割画像の重複領域から検出することを特徴とする請求項1に記載のマスク検査装置。
  3. 前記制御手段は、前記隣接する分割画像を合成する前に、当該分割画像内のパターン形成領域の周囲の座標データを測定することを特徴とする請求項2に記載のマスク検査装置。
  4. 前記制御手段は、前記隣接する2つの分割画像を合成するとき、当該隣接する2つの分割画像に含まれるパターン形成領域の周囲の座標データを前記合成基準画像の座標データを基に修正することを特徴とする請求項3に記載のマスク検査装置。
  5. 前記制御手段は、前記分割領域に複数のパターン形成領域が存在するとき、前記合成の対象とする隣接する分割画像の方向の枠にかかるパターン形成領域の画像を前記合成基準画像とすることを特徴とする請求項4に記載のマスク検査装置。
  6. 前記制御手段は、前記隣接する2つの分割画像の前記重複領域に含まれる同一のパターン形成領域の画像が存在しないとき、当該分割画像内に含まれるパターン形成領域の画像を含むように分割画像を形成することを特徴とする請求項1に記載のマスク検査装置。
  7. 電子ビームを試料上に照射する照射手段と、前記電子ビームの照射によって、パターンが形成された前記試料上から発生する電子の電子量を検出する電子検出手段と、前記電子量を基に当該パターンの画像データを生成する画像処理手段と、前記画像データを格納する記憶手段と、を備えたマスク検査装置における画像生成方法であって、
    指定された前記試料の観察領域のサイズから全体の合成画像を形成する分割画像の分割数を算出し、隣接する分割画像が相互に重なるように分割領域を決定するステップと、
    前記各分割領域毎に分割画像を取得するステップと、
    前記分割領域毎の分割画像のうちの指定された一つの分割画像を抽出するステップと、
    前記抽出した分割画像から所定の順序で隣接する2つの分割画像を抽出するステップと、
    前記抽出された隣接する2つの分割画像毎に、当該分割画像の重複領域に含まれる同一のパターン形成領域の画像を検出して合成基準画像を決定するステップと、
    前記合成基準画像を基に前記隣接する2つの分割画像を合成するステップと、
    全体のSEM画像を生成するステップと、
    を有することを特徴とする画像生成方法。
  8. 前記合成基準画像を決定するステップでは、前記指定された一つの分割画像内の指定された領域の画像情報と同等の画像情報を有する領域の画像を前記隣接する2つの分割画像の重複領域から検出して前記合成基準画像とすることを特徴とする請求項7に記載の画像生成方法。
  9. 前記分割画像を合成するステップの前に、
    前記分割画像内のパターン形成領域の周囲の座標データを測定するステップを有することを特徴とする請求項7に記載の画像生成方法。
  10. 前記分割画像を合成するステップは、
    前記隣接する分割画像に含まれるパターン形成領域の周囲の座標データを前記合成基準画像の座標データを基に修正するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の画像生成方法。
  11. 前記分割画像を合成するステップは、
    前記分割領域に複数のパターンに対応する領域が存在するとき、前記合成の対象とする隣接する分割画像の方向の枠にかかるパターン形成領域の画像を前記合成基準画像とするステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の画像生成方法。
  12. さらに、前記隣接する2つの分割画像の前記重複領域に含まれる同一のパターン形成領域の画像が存在しないとき、当該分割画像内に含まれるパターン形成領域の画像を含むように分割画像を形成するステップを有することを特徴とする請求項7に記載の画像生成方法。
JP2010091555A 2010-04-12 2010-04-12 マスク検査装置及び画像生成方法 Pending JP2011221350A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010091555A JP2011221350A (ja) 2010-04-12 2010-04-12 マスク検査装置及び画像生成方法
US13/066,274 US8559697B2 (en) 2010-04-12 2011-04-11 Mask inspection apparatus and image generation method
DE102011001984A DE102011001984A1 (de) 2010-04-12 2011-04-12 Maskenuntersuchungsgerät und Bilderzeugungsverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010091555A JP2011221350A (ja) 2010-04-12 2010-04-12 マスク検査装置及び画像生成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011221350A true JP2011221350A (ja) 2011-11-04

Family

ID=44658267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010091555A Pending JP2011221350A (ja) 2010-04-12 2010-04-12 マスク検査装置及び画像生成方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8559697B2 (ja)
JP (1) JP2011221350A (ja)
DE (1) DE102011001984A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014186894A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Hitachi High-Tech Science Corp 集束イオンビーム装置
WO2020188781A1 (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9965901B2 (en) 2015-11-19 2018-05-08 KLA—Tencor Corp. Generating simulated images from design information
US10395958B2 (en) * 2017-04-03 2019-08-27 Weiwei Xu Methods for inspection sampling on full patterned wafer using multiple scanning electron beam column array
DE102017124824A1 (de) * 2017-10-24 2019-04-25 Infineon Technologies Ag Verfahren und anordnung zum ermitteln eines gesamtbildes aus einzelbildern eines physikalischen objekts

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03182976A (ja) * 1989-12-11 1991-08-08 Sumitomo Metal Ind Ltd ディジタル画像の接合方法
JP2001210687A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Jeol Ltd 半導体試料の検査方法
JP2001274973A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Sanyo Electric Co Ltd 顕微鏡画像合成装置、顕微鏡画像合成方法、顕微鏡画像合成処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007122118A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像連結方法
JP2009157543A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Hitachi High-Technologies Corp 画像生成方法及びその画像生成装置
WO2009147707A1 (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 株式会社島津製作所 液晶アレイ検査装置、および撮像範囲の補正方法
JP2010067516A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Hitachi High-Technologies Corp 走査荷電粒子顕微鏡を用いたパノラマ画像合成方法およびその装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000294183A (ja) 1999-04-07 2000-10-20 Hitachi Ltd 走査電子顕微鏡及び試料撮影方法
US6528787B2 (en) 1999-11-30 2003-03-04 Jeol Ltd. Scanning electron microscope
US7135676B2 (en) * 2000-06-27 2006-11-14 Ebara Corporation Inspection system by charged particle beam and method of manufacturing devices using the system
US6990385B1 (en) * 2003-02-03 2006-01-24 Kla-Tencor Technologies Corporation Defect detection using multiple sensors and parallel processing
US20060171593A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-03 Hitachi High-Technologies Corporation Inspection apparatus for inspecting patterns of a substrate
US7676077B2 (en) * 2005-11-18 2010-03-09 Kla-Tencor Technologies Corp. Methods and systems for utilizing design data in combination with inspection data
US8071943B2 (en) * 2009-02-04 2011-12-06 Advantest Corp. Mask inspection apparatus and image creation method

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03182976A (ja) * 1989-12-11 1991-08-08 Sumitomo Metal Ind Ltd ディジタル画像の接合方法
JP2001210687A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Jeol Ltd 半導体試料の検査方法
JP2001274973A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Sanyo Electric Co Ltd 顕微鏡画像合成装置、顕微鏡画像合成方法、顕微鏡画像合成処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007122118A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像連結方法
JP2009157543A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Hitachi High-Technologies Corp 画像生成方法及びその画像生成装置
WO2009147707A1 (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 株式会社島津製作所 液晶アレイ検査装置、および撮像範囲の補正方法
JP2010067516A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Hitachi High-Technologies Corp 走査荷電粒子顕微鏡を用いたパノラマ画像合成方法およびその装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014186894A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Hitachi High-Tech Science Corp 集束イオンビーム装置
WO2020188781A1 (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置
JPWO2020188781A1 (ja) * 2019-03-20 2021-10-21 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置
JP7059439B2 (ja) 2019-03-20 2022-04-25 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置
US11747292B2 (en) 2019-03-20 2023-09-05 Hitachi High-Tech Corporation Charged particle beam apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20110249885A1 (en) 2011-10-13
US8559697B2 (en) 2013-10-15
DE102011001984A1 (de) 2011-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5351269B2 (ja) マスク検査装置及び画像生成方法
KR102012884B1 (ko) 패턴 측정 장치 및 결함 검사 장치
US8330104B2 (en) Pattern measurement apparatus and pattern measurement method
JP5313069B2 (ja) 走査荷電粒子顕微鏡装置及びそれを用いたパターン寸法の計測方法
US20120290990A1 (en) Pattern Measuring Condition Setting Device
US10732512B2 (en) Image processor, method for generating pattern using self-organizing lithographic techniques and computer program
JP2011221350A (ja) マスク検査装置及び画像生成方法
KR20110090956A (ko) 화상 형성 방법, 및 화상 형성 장치
JP6088337B2 (ja) パターン検査方法及びパターン検査装置
JP2018056143A (ja) 露光条件評価装置
JP5674868B2 (ja) 走査荷電粒子顕微鏡装置を用いたパターン撮像方法
JP6207893B2 (ja) 試料観察装置用のテンプレート作成装置
JP5241697B2 (ja) アライメントデータ作成システム及び方法
JP5411866B2 (ja) パターン計測装置及びパターン計測方法
JP2007192752A (ja) エッジ検出方法およびエッジ検出装置
JPS60140640A (ja) 電子顕微鏡
JP2005285918A (ja) 荷電粒子線露光装置用ビーム調整用レチクル、荷電粒子線露光装置における照明ビームの調整方法、荷電粒子線露光装置における投影光学系の調整方法
JP2007179763A (ja) 中心座標の決定方法及び荷電粒子線装置
JP2011220893A (ja) マスク検査装置及びマスク検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140624