JP2001274973A - 顕微鏡画像合成装置、顕微鏡画像合成方法、顕微鏡画像合成処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

顕微鏡画像合成装置、顕微鏡画像合成方法、顕微鏡画像合成処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001274973A
JP2001274973A JP2000083840A JP2000083840A JP2001274973A JP 2001274973 A JP2001274973 A JP 2001274973A JP 2000083840 A JP2000083840 A JP 2000083840A JP 2000083840 A JP2000083840 A JP 2000083840A JP 2001274973 A JP2001274973 A JP 2001274973A
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lens distortion
distortion correction
shading correction
microscope
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Naoki Chiba
直樹 千葉
Hiroshi Kano
浩 蚊野
Haruo Hatanaka
晴雄 畑中
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、高価なPC制御の電動ステージ
を用いる必要がなく、かつユーザに複雑な操作をしいる
ことなく、顕微鏡用レンズが装着された撮像手段で撮像
された複数の画像を貼り合わせることができる顕微鏡画
像合成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 顕微鏡用レンズが装着された撮像手段に
よって撮像された互いに重なり部を有する第1画像と第
2画像とを合成する顕微鏡画像合成装置であって、第1
画像および第2画像に対してレンズ歪み補正およびシェ
ーディング補正を行なう第1手段、レンズ歪み補正およ
びシェーディング補正後の第1画像と第2画像との間の
幾何変換係数を算出する第2手段、および得られた幾何
変換係数に基づいて、レンズ歪み補正およびシェーディ
ング補正後の第1画像と第2画像とを合成する第3手段
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の顕微鏡画
像から、各画像を自動的に接合し、高解像度かつ広視野
の合成画像を獲得するための、顕微鏡画像合成装置、顕
微鏡画像合成方法、顕微鏡画像合成プログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】〔1〕従来のオプテカルフローの算出方
法についての説明
【0003】2枚の画像からオプティカルフローを計算
し、得られたオプティカルフローに基づいて、2枚の画
像間での位置合わせを行う技術が知られている。従来の
オプテカルフローの算出方法について説明する。
【0004】(1)Lucas-Kanade法 従来から、動画像における運動物体の見かけの速度場
(オプティカルフロー)を計算する手法が数多く提案さ
れている。中でも局所勾配法であるLucas-Kanade法は、
最も良い手法の一つである。その理由は、処理が高速、
実装が容易、結果が信頼度を持つことである。
【0005】Lucas-Kanade法の詳細については、文献:
B.Lucas and T.Kanade,"An Iterative Image Registra
tion Technique with an Application to Stereo Visio
n,"In Seventh International Joint Conference on Ar
tificial Intelligence(IJCAI-81), pp. 674-979, 1981
を参照のこと。
【0006】以下に、Lucas-Kanade法の概要を述べる。
ある時刻tの画像座標p=(x,y)の濃淡パターンI
(x,y,t)が、ある微小時間後(δt)に座標(x
+δx,y+δy)に、その濃淡分布を一定に保ったま
ま移動した時、次のオプティカルフロー拘束式1が成り
立つ。
【0007】
【数1】
【0008】2次元画像でオプティカルフロー{v=
(δx/δt,δy/δt)=(u,v)}を計算する
には、未知パラメータ数が2個であるので、もう一個拘
束式が必要である。Lucas とKanade( 金出) は、同一物
体の局所領域では、同一のオプティカルフローを持つと
仮定した。
【0009】例えば、画像上の局所領域ω内で、オプテ
ィカルフローが一定であるとすると、最小化したい濃淡
パターンの二乗誤差Eは、 I0 (p)=I(x,y,t), I1 (p+v)=I(x+u,y+v,t+δt) と書き改めると、次式2で定義できる。
【0010】
【数2】
【0011】ここで、vが微少な場合には、テーラー展
開の2次以上の項を無視できるので、次式3の関係が成
り立つ。
【0012】
【数3】
【0013】ここで、g(p)は、I1 (p)の一次微
分である。
【0014】誤差Eが最小になるのは、Eのvに対する
微分値が0の時であるので、次式4の関係が成り立つ。
【0015】
【数4】
【0016】故にオプティカルフローvは次式5で求め
られる。
【0017】
【数5】
【0018】更に、次式6に示すように、ニュートン・
ラフソン的な反復演算によって精度良く求めることがで
きる。
【0019】
【数6】
【0020】(2)階層的推定法 Lucas-Kanade法を含む勾配法の最も大きな問題点は、良
好な初期値が必要なために、大きな動きに対しては適用
できないことである。そこで、従来からピラミッド階層
構造型に数段回の解像度の異なる画像を作成して解決す
る方法が提案されている。
【0021】これは、まず、2枚の連続した画像から、
予めそれぞれの画像の数段階の解像度の異なる画像を作
成する。次に、最も解像度の低い画像間において、おお
まかなオプティカルフローを計算する。そして、この結
果を参考にして、一段解像度の高い画像間においてより
精密なオプティカルフローを計算する。この処理を最も
解像度の高い画像間まで順次繰り返す。
【0022】図4は原画像を、図3は図4の原画像より
解像度の低い画像を、図2は図3の低解像度画像より解
像度の低い画像を、図1は図2の低解像度画像より解像
度の低い画像を、それぞれ示している。図1〜図4にお
いて、Sは、1つのパッチを示している。
【0023】図1の画像(階層1の画像)、図2の画像
(階層2の画像)、図3の画像(階層3の画像)および
図4の画像(階層4の画像)の順番で段階的にオプティ
カルフローが求められる。図1〜図4において矢印は、
パッチ毎に求められたオプティカルフローベクトルを示
している。
【0024】しかしながら、ここでの問題点は、実画像
では、十分な模様(テクスチャ)を含む領域が少なく、
信頼性のあるオプティカルフローが得られないことにあ
る。
【0025】〔2〕本出願人が開発したオプティカルフ
ロー算出方法についての説明。
【0026】本出願人が開発したオプティカルフロー算
出方法は、ピラミッド階層型に数段回の解像度の異なる
画像を作成して、オプティカルフローを段階的に計算す
る階層的推定を前提としている。オプティカルフローの
計算方法は、Lucas-Kanade法等の勾配法に従う。つま
り、階層構造化した勾配法によるオプティカルフロー推
定法を前提としている。ここでは、勾配法としてLucas-
Kanade法が用いられている。
【0027】本出願人が開発したオプティカルフロー推
定方法の特徴は、階層構造化したLucas-Kanade法による
オプティカルフロー推定法の各段階において得られたオ
プティカルフローを、膨張処理によって補完することに
ある。以下、これについて詳しく説明する。
【0028】Lucas-Kanade法の長所の一つは、追跡結果
が信頼性を持つことである。Tomasiと Kanade とは、あ
る領域の追跡可能性が、以下のように微分画像から算出
できることを示した(C.Tomasi and T.Kanade,"Shape an
d Motion from Image Streams: a Factorization metho
d-Part 3 Detection and Tracking of Point Features
,"CMU-CS-91-132, Carnegie Mellon University, 199
1.) 。
【0029】ある領域画像ωの垂直・水平方向の微分の
2乗を要素に持つ次式7の2×2の係数行列Gから、そ
の固有値を計算することで、その領域の追跡可能性を決
定することができる。
【0030】
【数7】
【0031】この行列Gの固有値が両方とも大きい場合
には、その領域は直交方向に変化を持ち、一意の位置決
めが可能である。従って、小さい方の固有値λmin と、
追跡後の領域間の濃淡残差Eから、追跡結果の信頼度γ
を次式8によって得ることができる。
【0032】
【数8】
【0033】本発明者らは、オプティカルフローの同一
階層内で信頼度の高い結果を用いて、信頼度の低い領域
を補間する方法を開発した。これは、一段階粗い階層で
の結果を、追跡の初期値だけに用いて、着目している現
段階の階層の結果には何も利用しない。代わりに、テク
スチャの少ない領域のオプティカルフローはその周囲の
オプティカルフローに近い値を持つと仮定し、モルフォ
ロジー処理によりフロー場を補完するものである。
【0034】図5にフローベクトルの膨張処理の様子を
示す。
【0035】左図は、フローベクトルの信頼度のマップ
を濃淡で表したものである。ここで、黒ければ黒い程信
頼度が高いとする。
【0036】まず、得られたフローをしきい値処理す
る。白い部分は、結果の信頼度が低いために、しきい値
処理されたものである。
【0037】次に、2値画像でのモルフォロジー演算に
よる穴埋め処理を模して、フロー場において結果の膨張
処理を次のように行う。ある領域i,jのフローベクト
ルu(i,j)は、その4近傍のフローベクトルから信
頼度γに応じて重み付けを行って次式9のように計算で
きる。
【0038】
【数9】
【0039】この処理を、しきい値処理されたすべての
信頼度の低い領域が埋まるまで、繰り返す。この補完処
理を、各階層において行う。なお、ある領域i,jのフ
ローベクトルu(i,j)を、その8近傍のフローベク
トルから信頼度γに応じて重み付けを行って算出するよ
うにしてもよい。
【0040】図6(a)は、ある階層の画像に対してし
きい値処理されたオプティカルフローを示し、図6
(b)は補完後のオプティカルフローを示している。図
6(a)において、矢印はしきい値処理によって信頼度
が高いと判定されたオプティカルフローベクトルであ
り、×印は信頼度が低いとされた部分を示している。
【0041】〔3〕従来の顕微鏡画像の合成技術につい
ての説明
【0042】顕微鏡によって拡大した試験片を撮像する
システムでは視野が狭いため、広域の画像を撮像するた
めには、分割して撮像した画像を貼りあわせる必要があ
る。
【0043】従来は、PC(パーソナルコンピュータ)
で制御する電動ステージで試験片の載った台を動かして
複数の画像を撮像し、台の移動量に基づいて、PC上で
複数の撮像画像を貼りあわせていた。しかしながら、こ
のシステムは、電動ステージが不可欠なため、高価とな
るいう問題がある。
【0044】また、従来から、分割して撮像された顕微
鏡画像をPCで貼りあわせる技術が提案されているが、
各画像間の移動量の数値をユーザが入力する必要がある
ため、ユーザに負担がかかるという問題がある。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、高価なP
C制御の電動ステージを用いる必要がなく、かつユーザ
に複雑な操作をしいることなく、顕微鏡用レンズが装着
された撮像手段で撮像された複数の画像を貼り合わせる
ことができる顕微鏡画像合成装置、顕微鏡画像合成方
法、顕微鏡画像合成処理プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0046】
【課題を解決するための手段】この発明による画像合成
装置は、顕微鏡用レンズが装着された撮像手段によって
撮像された互いに重なり部を有する第1画像と第2画像
とを合成する顕微鏡画像合成装置であって、第1画像お
よび第2画像に対してレンズ歪み補正およびシェーディ
ング補正を行なう第1手段、レンズ歪み補正およびシェ
ーディング補正後の第1画像と第2画像との間の幾何変
換係数を算出する第2手段、および得られた幾何変換係
数に基づいて、レンズ歪み補正およびシェーディング補
正後の第1画像と第2画像とを合成する第3手段を備え
ていることを特徴とする。
【0047】第2手段としては、たとえば、レンズ歪み
補正およびシェーディング補正後の第1画像と第2画像
との重なり部を抽出する手段、一方の画像における他方
の画像との重なり部分から、両画像間のオプティカルフ
ローによる追跡に有効な複数の部分画像を特徴点として
抽出する手段、上記一方の画像上の各特徴点に対応する
上記他方の画像上の点を、両画像間のオプティカルフロ
ーに基づいて追跡する手段、および上記追跡結果に基づ
いて、2つの画像間の幾何変換係数を算出する手段を備
えているものが用いられる。
【0048】レンズ歪み補正時において、ユーザにレン
ズ歪み補正係数を入力させるための手段、およびレンズ
歪み補正前の画像とユーザによって入力されたレンズ歪
み補正係数に応じたレンズ歪み補正を行なった後の画像
とを表示させる手段を備えていることが好ましい。
【0049】シェーディング補正時において、ユーザに
シェーディング補正係数を入力させるための手段、およ
びシェーディング補正前の画像とユーザによって入力さ
れたシェーディング補正係数に応じたシェーディング補
正を行なった後の画像とを表示させる手段を備えている
ことが好ましい。
【0050】この発明による画像合成方法は、顕微鏡用
レンズが装着された撮像手段によって撮像された互いに
重なり部を有する第1画像と第2画像とを合成する顕微
鏡画像合成方法であって、第1画像および第2画像に対
してレンズ歪み補正およびシェーディング補正を行なう
第1ステップ、レンズ歪み補正およびシェーディング補
正後の第1画像と第2画像との間の幾何変換係数を算出
する第2ステップ、および得られた幾何変換係数に基づ
いて、レンズ歪み補正およびシェーディング補正後の第
1画像と第2画像とを合成する第3ステップを備えてい
ることを特徴とする。
【0051】第2ステップとしては、たとえば、レンズ
歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像と第2
画像との重なり部を抽出するステップ、一方の画像にお
ける他方の画像との重なり部分から、両画像間のオプテ
ィカルフローによる追跡に有効な複数の部分画像を特徴
点として抽出するステップ、上記一方の画像上の各特徴
点に対応する上記他方の画像上の点を、両画像間のオプ
ティカルフローに基づいて追跡するステップ、および上
記追跡結果に基づいて、2つの画像間の幾何変換係数を
算出するステップを備えているものが用いられる。
【0052】レンズ歪み補正時において、ユーザにレン
ズ歪み補正係数を入力させるためのステップ、およびレ
ンズ歪み補正前の画像とユーザによって入力されたレン
ズ歪み補正係数に応じたレンズ歪み補正を行なった後の
画像とを表示させるステップを備えていることが好まし
い。
【0053】シェーディング補正時において、ユーザに
シェーディング補正係数を入力させるためのステップ、
およびシェーディング補正前の画像とユーザによって入
力されたシェーディング補正係数に応じたシェーディン
グ補正を行なった後の画像とを表示させるステップを備
えていることが好ましい。
【0054】この発明による記録媒体は、顕微鏡用レン
ズが装着された撮像手段によって撮像された互いに重な
り部を有する第1画像と第2画像とを合成するための顕
微鏡画像合成処理プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体であって、第1画像および第2画
像に対してレンズ歪み補正およびシェーディング補正を
行なう第1ステップ、レンズ歪み補正およびシェーディ
ング補正後の第1画像と第2画像との間の幾何変換係数
を算出する第2ステップ、および得られた幾何変換係数
に基づいて、レンズ歪み補正およびシェーディング補正
後の第1画像と第2画像とを合成する第3ステップをコ
ンピュータに実行させるための顕微鏡画像合成処理プロ
グラムを記録していることを特徴とする。
【0055】第2ステップとしては、たとえば、レンズ
歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像と第2
画像との重なり部を抽出するステップ、一方の画像にお
ける他方の画像との重なり部分から、両画像間のオプテ
ィカルフローによる追跡に有効な複数の部分画像を特徴
点として抽出するステップ、上記一方の画像上の各特徴
点に対応する上記他方の画像上の点を、両画像間のオプ
ティカルフローに基づいて追跡するステップ、および上
記追跡結果に基づいて、2つの画像間の幾何変換係数を
算出するステップを備えているものが用いられる。
【0056】レンズ歪み補正時において、ユーザにレン
ズ歪み補正係数を入力させるためのステップ、およびレ
ンズ歪み補正前の画像とユーザによって入力されたレン
ズ歪み補正係数に応じたレンズ歪み補正を行なった後の
画像とを表示させるステップをコンピュータに実行させ
るための顕微鏡画像合成処理プログラムを記録している
ことが好ましい。
【0057】シェーディング補正時において、ユーザに
シェーディング補正係数を入力させるためのステップ、
およびシェーディング補正前の画像とユーザによって入
力されたシェーディング補正係数に応じたシェーディン
グ補正を行なった後の画像とを表示させるステップをコ
ンピュータに実行させるための顕微鏡画像合成処理プロ
グラムを記録していることが好ましい。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0059】〔1〕 顕微鏡画像合成装置の全体構成の
説明
【0060】図7は、顕微鏡画像合成装置の全体構成を
示している。
【0061】顕微鏡画像合成装置は、パーソナルコンピ
ュータによって実現される。パーソナルコンピュータ1
0には、ディスプレイ21、マウス22およびキーボー
ド23が接続されている。パーソナルコンピュータ10
は、CPU11、メモリ12、ハードディスク13、C
D−ROMのようなリムーバブルディスクのドライブ
(ディスクドライブ)14を備えている。
【0062】ハードディスク13には、OS(オペレー
ティングシステム)等の他、顕微鏡画像合成処理プログ
ラムが格納されている。顕微鏡画像合成処理プログラム
は、それが格納されたCD−ROM20を用いて、ハー
ドディスク13にインストールされる。また、ハードデ
ィスク13には、合成されるべき複数の顕微鏡画像が予
め格納されているものとする。
【0063】〔2〕 顕微鏡画像合成処理プログラムが
起動された場合にCPU11によって行われる顕微鏡画
像合成処理手順の説明。
【0064】ユーザは、顕微鏡用レンズを装着したカメ
ラで、台を移動させたり、試料を移動させながら、各画
像間で重なりを持った複数の顕微鏡画像を撮像する。そ
して、得られた複数の顕微鏡画像をハードディスク13
に格納しておく。
【0065】図8は、CPU11によって行われる全体
的な処理手順を示している。
【0066】まず、合成されるべき複数の顕微鏡画像を
メモリ12に読み込む(ステップ1)。
【0067】次に、取り込んだ顕微鏡画像に対してレン
ズ歪み補正処理を行なう(ステップ2)。顕微鏡用レン
ズには、周辺部に歪みがある。この歪みを取り除くため
の補正ベクトル(du,dv)を、次式10を用いて計
算する。
【0068】
【数10】
【0069】ただし、u,vは、画像の中心を原点と
し、直交座標軸をU,Vとした時の座標である。また、
kはレンズ歪み補正係数である。
【0070】この補正ベクトル(du,dv)を用い
て、入力画像の座標(u,v)を、次式11によって、
座標(u’,v’)に変換することでレンズ歪みを補正
する。
【0071】
【数11】
【0072】レンズ歪み補正処理を行なう際には、図9
に示すようなレンズ歪み係数設定ウィンドウがディスプ
レイ21に表示される。ユーザは、レンズ歪み補正係数
kを、レンズ歪み係数設定ウィンドウ上のスライダーバ
ー31を操作することによって設定する。
【0073】レンズ歪み係数設定ウィンドウには、レン
ズ歪み補正前の画像が表示される領域32と、レンズ歪
み補正後の画像が表示される領域33とが設けられてい
る。このため、ユーザは、レンズ歪み補正前の画像とレ
ンズ歪み補正後の画像とを同時に見ることができる。ま
た、ユーザは、スライダーバー31で係数kを設定する
とリアルタイムで変換画像(レンズ歪み補正後の画像)
が表示されるため、簡単な操作でかつ、直感的に係数を
設定することができる。
【0074】レンズ歪み補正が行なわれた顕微鏡画像に
対して、シェーディング補正処理を行なう(ステップ
3)。
【0075】顕微鏡撮像系では、光学系の設定よって、
画像の周辺部が暗くなるシェーディングが発生する。こ
れを補正するために、各画素毎に、画像中心からの距離
に応じた補正画素値e(u,v)を次式12で計算す
る。
【0076】
【数12】
【0077】ただし、u,vは、画像の中心を原点と
し、直交座標軸をU,Vとした時の座標である。また、
sはシェーディング補正係数、Rは画像中心からもっと
も離れた画素の中心からの距離である。
【0078】この補正画素値e(u,v)を用いて、入
力画像の画素値I(u,v)を、次式13によって、画
素値I’(u,v)へ変換することでシェーディングを
補正する。
【0079】
【数13】
【0080】シェーディング補正処理を行なう際には、
図10に示すようなシェーディング補正係数設定ウィン
ドウがディスプレイ21に表示される。ユーザは、シェ
ーディング補正係数sを、シェーディング補正係数設定
ウィンドウ上のスライダーバー41を操作することによ
って設定する。
【0081】シェーディング補正係数設定ウィンドウに
は、シェーディング補正前の画像が表示される領域42
と、シェーディング補正後の画像が表示される領域43
とが設けられている。このため、ユーザは、シェーディ
ング補正前の画像とシェーディング補正後の画像とを同
時に見ることができる。また、ユーザは、スライダーバ
ー41で係数sを設定するとリアルタイムで変換画像
(シェーディング補正後の画像)が表示されるため、簡
単な操作でかつ、直感的に係数を設定することができ
る。
【0082】次に、レンズ歪み補正およびシェーディン
グ補正が行なわれた複数の顕微鏡画像を接合するための
処理(画像接合処理)を行なう(ステップ4)。なお、
上記の例では、レンズ歪み補正処理が行なわれた後にシ
ェーディング補正処理を行なっているが、シェーディン
グ補正処理を先に行ない、この後にレンズ歪み補正処理
を行なうようにしてもよい。
【0083】〔3〕図8のステップ4の画像接合処理に
ついての説明
【0084】図11は、図8のステップ4で実行される
画像接合処理手順を示している。
【0085】説明の便宜上、ここでは、重なり部を有す
る2枚の顕微鏡画像(第1画像A1及び第2画像A2)
を接合する場合について説明する。
【0086】まず、第1画像A1と第2画像A2との重
なり部の抽出処理が行われる(ステップ11)。この重
なり部の抽出処理は、たとえば、SSD法(Sum of Squ
aredDifference)、正規化相互相関法に基づいて行われ
る。
【0087】(a)SSD法の説明 SSD法では、まず、重なり部を抽出すべき2枚の画像
A1、A2それぞれについて、原画像より解像度の低い
画像I1 ,I2 が生成される。2枚の低解像度画像
1 ,I2 の重なり部分ω(サイズ:M×N)が、次式
14に示すように画素あたりの2乗誤差Eを用いて求め
られる。画像間の移動量(d)が可能な範囲で変化せし
められ、Eが最も小さい移動量(d)から、重なり部が
抽出される。
【0088】
【数14】
【0089】(b)正規化相互相関法の説明 正規化相互相関法では、まず、重なり部を抽出すべき2
枚の画像A1、A2それぞれについて、原画像より解像
度の低い画像I1 ,I2 が生成される。2枚の低解像度
画像I1 ,I2 の重なり部分ω(サイズ:M×N)が、
次式15に示すように正規化相互相関係数Cを用いて求
められる。画像間の移動量(d)が可能な範囲で変化せ
しめられ、Cが最も大きな移動量(d)から、重なり部
が抽出される。
【0090】
【数15】
【0091】式15において、I1  ̄、I2  ̄は、第1
画像を固定させ、第2画像をdだけ移動させたときの、
両画像の重なり部における各画像それぞれの濃淡値の平
均である。また、σ1 、σ2 は、第1画像I1 を固定さ
せ、第2画像I2 をdだけ移動させたときの、両画像の
重なり部における各画像それぞれの濃淡値の分散であ
る。
【0092】次に、特徴点抽出処理が行われる(ステッ
プ12)。つまり、第1画像A1における第2画像A2
との重なり部分から、追跡に有効な複数の部分画像(矩
形領域)が特徴点として抽出される。ただし、各特徴点
は互いに重ならないように抽出される。具体的には、上
述した固有値λmin (式8参照)の高い部分が特徴点と
して抽出される。
【0093】次に、特徴点追跡処理が行われる(ステッ
プ13)。つまり、抽出された第1画像A1上の特徴点
に対する第2画像A2上の位置が追跡される。
【0094】具体的には、まず、本出願人が開発したオ
プティカルフロー推定方法(従来技術の説明の欄の
〔2〕参照)によって、適当なサイズ(例えば、13×
13)のパッチ毎のオプティカルフローベクトルが求め
られる。第1画像A1上の特徴点に対応する第2画像A
2上の位置は、第1画像A1上の特徴点の4近傍のパッ
チのフローベクトルから線形補間により画素単位以下で
求められる。これにより、第1画像A1と第2画像A2
との重なり部において、両画像の対応点の座標が得られ
る。
【0095】第1画像に第2画像を接合する場合には、
上記ステップ13で求められた第1画像A1と第2画像
A2との対応点の座標に基づいて、第2画像A2内の各
画素の座標を第1画像A1上の座標に変換するための幾
何変換行列(幾何変換係数)を算出する(ステップ1
4)。第2画像に第1画像を接合する場合には、第1画
像A1内の各画素の座標を第2画像A2上の座標に変換
するための幾何変換行列(幾何変換係数)を算出すれば
よい。
【0096】幾何変換行列としては、2次元平行移動の
ための行列または2次元剛体変換行列が用いられる。
【0097】この段階では、第2画像A2内の各画素の
座標を第1画像A1上の座標に変換しないが、第2画像
A2内の各画素の座標(x,y,1)を第1画像A1の
座標(x’,y’,1)に変換する式は、次式16また
は次式17で表される。
【0098】
【数16】
【0099】
【数17】
【0100】上記式16は、幾何変換行列として2次元
平行移動のための行列を用いた場合の変換式を示し、上
記式17は、幾何変換行列として2次元剛体変換行列を
用いた場合の変換式を示している。
【0101】上記式16において、(tx ,ty )は平
行移動量を示し、kは零でない任意の定数を示してい
る。また、上記式17において、(tx ,ty )は平行
移動量を示し、θは回転角を示し、kは零でない任意の
定数を示している。
【0102】次に、画素値調合の重み(画素値調合係
数)を算出する(ステップ15)。
【0103】顕微鏡用レンズを装着したカメラで、試料
台を移動させたり、試料台上の試料を移動させながら、
複数の画像を撮像した場合には、自動露出調整機能が動
作することにより、画像間の明るさが異なってしまうこ
とがある。
【0104】そこで、接合されるべき第1画像と第2画
像とが重なる領域では、各画像の画素値を調合する処理
を後処理として行なう。画素値調合処理は、両画像の重
なり領域の画素値を画像間で滑らかに変化させることに
より、明るさの差異を目立たなくさせる処理である。ま
た、この処理は、同時に、幾何学変換による合成誤差も
目立たなくさせることができる。
【0105】この実施の形態では、各画像の重心からの
距離に基づいて両画像の重なり領域の画素値を調合す
る。
【0106】まず、第1画像の重心位置G1 を求める。
また、第2画像を第1画像に接合した合成画像上で、第
2画像の重心位置G2 を、接合のために使用される変換
式(上記式16式または上記式17式)に基づいて求め
る。
【0107】次に、第1画像の4頂点(4隅)の位置を
それぞれ求める。また、第2画像を第1画像に接合した
合成画像上で、第2画像の4頂点の位置を、接合に使用
される変換式(上記式16式または上記式17式)に基
づいて求める。これにより、合成画像上における第1画
像の4頂点の位置および第2画像の4頂点の位置が分か
るので、合成画像上において第1画像と第2画像との重
なり領域を抽出する。
【0108】合成画像上での第1画像と第2画像との重
なり領域内の各画素(画素値調合対象画素)から第1画
像と第2画像のそれぞれの画像の重心位置G1 、G2
での距離に応じて、当該画素値調合対象画素の画素値の
重みを決定する。この重みは、画素値調合対象画素から
重心までの距離が近い方の画像の画素値を大きくするよ
うに決定する。
【0109】つまり、合成画像上での第1画像と第2画
像との重なり領域内の画素値調合対象画素の座標から、
合成画像上での第1画像の重心位置G1 までのユークリ
ッド距離をd1 、合成画像上での第2画像の重心位置G
2 までのユークリッド距離をd2 とすると、画素値調合
対象画素における第1画像の画素値に対する重みw1
よび第2画像の画素値に対する重みw2 は、次式18で
表される。
【0110】
【数18】
【0111】各画素値調合対象画素に対して式21に基
づいて重みw1 およびw2 を算出し、画素値調合対象画
素に対する重みw1 およびw2 のテーブル(重みテーブ
ル)を作成する。
【0112】次に、画像を合成する(ステップ16)。
【0113】つまり、上記式16または上記式17を用
いて第2画像を第1画像の座標系に描画する。
【0114】この際、ステップ15で得られた重みテー
ブルに基づいて、第1画像と第2画像の重なり領域の画
素値P1 、P2 を画素調合する。すなわち、次式19に
より、各画素値調合対象画素の画素値Pi を算出する。
【0115】
【数19】
【0116】上記実施の形態によれば、高価なPC制御
の電動ステージを用いることなく、かつユーザに複雑な
操作をしいることなく、顕微鏡用レンズが装着された撮
像手段で撮像された複数の顕微鏡画像を貼り合わせるこ
とができるようになる。
【0117】また、レンズの半径方向に対して像が歪む
レンズ歪みをユーザによって入力されたレンズ歪み補正
係数に基づいて補正した際に、レンズ歪み補正前の画像
とレンズ歪み補正後の画像とをユーザに提示しているた
め、簡単な操作でかつ、直感的にレンズ歪み補正係数を
設定することができる。
【0118】また、顕微鏡画像に特有なシェーディング
(画像の周辺部が暗くなる現象)をユーザによって入力
されたシェーディング補正係数に基づいて補正した際
に、シェーディング補正前の画像とシェーディング補正
後の画像とをユーザに提示しているため、簡単な操作で
かつ、直感的にシェーディング補正を設定することがで
きる。
【0119】
【発明の効果】この発明によれば、高価なPC制御の電
動ステージを用いる必要がなく、かつユーザに複雑な操
作をしいることなく、顕微鏡用レンズが装着された撮像
手段で撮像された複数の顕微鏡画像を貼り合わせること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、階層的推定法を説明するための図であ
って、階層1の画像を示す模式図である。
【図2】図2は、階層的推定法を説明するための図であ
って、階層2の画像を示す模式図である。
【図3】図3は、階層的推定法を説明するための図であ
って、階層3の画像を示す模式図である。
【図4】図4は、階層的推定法を説明するための図であ
って、階層4の画像を示す模式図である。
【図5】図5は、実施例で採用されたオプティカルフロ
ー推定方法において行われる膨張処理を説明するための
模式図である。
【図6】図6(a)は、ある階層の画像に対してしきい
値処理されたオプティカルフローの例を示す模式図であ
り、図6(b)は、補完後のオプティカルフローを示す
模式図である。
【図7】図7は、顕微鏡画像合成装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】図8は、顕微鏡画像合成処理プログラムが起動
された場合にCPU11によって行われる顕微鏡画像合
成処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、レンズ歪み補正係数設定ウインドウの
一例を示す模式図である。
【図10】図10は、シェーディング補正係数設定ウイ
ンドウの一例を示す模式図である。
【図11】図11は、図8のステップ4で実行される画
像接合処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 パーソナルコンピュータ 11 CPU 12 メモリ 13 ハードディスク 14 ディスクドライブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 3/00 400 G06T 3/00 400J 5L096 7/20 7/20 B H01J 37/22 502 H01J 37/22 502H H04N 5/262 H04N 5/262 (72)発明者 畑中 晴雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AF14 AF21 AF25 5B047 AA17 BC05 CB22 DA04 5B057 AA10 BA02 CA12 CA16 CB12 CB16 CD12 CE10 DA07 DA08 DB02 DC22 DC30 DC32 DC36 5C023 AA11 AA37 BA13 5C076 AA13 AA19 AA23 BA06 CA02 5L096 CA04 DA04 EA07 FA19 FA32 FA34 FA60 FA66 HA02 HA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡用レンズが装着された撮像手段に
    よって撮像された互いに重なり部を有する第1画像と第
    2画像とを合成する顕微鏡画像合成装置であって、 第1画像および第2画像に対してレンズ歪み補正および
    シェーディング補正を行なう第1手段、 レンズ歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像
    と第2画像との間の幾何変換係数を算出する第2手段、
    ならびに得られた幾何変換係数に基づいて、レンズ歪み
    補正およびシェーディング補正後の第1画像と第2画像
    とを合成する第3手段、 を備えていることを特徴とする顕微鏡画像合成装置。
  2. 【請求項2】 第2手段は、 レンズ歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像
    と第2画像との重なり部を抽出する手段、 一方の画像における他方の画像との重なり部分から、両
    画像間のオプティカルフローによる追跡に有効な複数の
    部分画像を特徴点として抽出する手段、 上記一方の画像上の各特徴点に対応する上記他方の画像
    上の点を、両画像間のオプティカルフローに基づいて追
    跡する手段、および上記追跡結果に基づいて、2つの画
    像間の幾何変換係数を算出する手段、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡
    画像合成装置。
  3. 【請求項3】 レンズ歪み補正時において、ユーザにレ
    ンズ歪み補正係数を入力させるための手段、およびレン
    ズ歪み補正前の画像とユーザによって入力されたレンズ
    歪み補正係数に応じたレンズ歪み補正を行なった後の画
    像とを表示させる手段、 を備えている請求項1および2のいずれかに記載の顕微
    鏡画像合成装置。
  4. 【請求項4】 シェーディング補正時において、ユーザ
    にシェーディング補正係数を入力させるための手段、お
    よびシェーディング補正前の画像とユーザによって入力
    されたシェーディング補正係数に応じたシェーディング
    補正を行なった後の画像とを表示させる手段、 を備えている請求項1、2および3のいずれかに記載の
    顕微鏡画像合成装置。
  5. 【請求項5】 顕微鏡用レンズが装着された撮像手段に
    よって撮像された互いに重なり部を有する第1画像と第
    2画像とを合成する顕微鏡画像合成方法であって、 第1画像および第2画像に対してレンズ歪み補正および
    シェーディング補正を行なう第1ステップ、 レンズ歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像
    と第2画像との間の幾何変換係数を算出する第2ステッ
    プ、および得られた幾何変換係数に基づいて、レンズ歪
    み補正およびシェーディング補正後の第1画像と第2画
    像とを合成する第3ステップ、 を備えていることを特徴とする顕微鏡画像合成方法。
  6. 【請求項6】 第2ステップは、 レンズ歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像
    と第2画像との重なり部を抽出するステップ、 一方の画像における他方の画像との重なり部分から、両
    画像間のオプティカルフローによる追跡に有効な複数の
    部分画像を特徴点として抽出するステップ、 上記一方の画像上の各特徴点に対応する上記他方の画像
    上の点を、両画像間のオプティカルフローに基づいて追
    跡するステップ、および上記追跡結果に基づいて、2つ
    の画像間の幾何変換係数を算出するステップ、 を備えていることを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡
    画像合成方法。
  7. 【請求項7】 レンズ歪み補正時において、ユーザにレ
    ンズ歪み補正係数を入力させるためのステップ、および
    レンズ歪み補正前の画像とユーザによって入力されたレ
    ンズ歪み補正係数に応じたレンズ歪み補正を行なった後
    の画像とを表示させるステップ、 を備えている請求項5および6のいずれかに記載の顕微
    鏡画像合成方法。
  8. 【請求項8】 シェーディング補正時において、ユーザ
    にシェーディング補正係数を入力させるためのステッ
    プ、およびシェーディング補正前の画像とユーザによっ
    て入力されたシェーディング補正係数に応じたシェーデ
    ィング補正を行なった後の画像とを表示させるステッ
    プ、 を備えている請求項5、6および7のいずれかに記載の
    顕微鏡画像合成方法。
  9. 【請求項9】 顕微鏡用レンズが装着された撮像手段に
    よって撮像された互いに重なり部を有する第1画像と第
    2画像とを合成するための顕微鏡画像合成処理プログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
    って、 第1画像および第2画像に対してレンズ歪み補正および
    シェーディング補正を行なう第1ステップ、 レンズ歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像
    と第2画像との間の幾何変換係数を算出する第2ステッ
    プ、および得られた幾何変換係数に基づいて、レンズ歪
    み補正およびシェーディング補正後の第1画像と第2画
    像とを合成する第3ステップ、 をコンピュータに実行させるための顕微鏡画像合成処理
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  10. 【請求項10】 第2ステップは、 レンズ歪み補正およびシェーディング補正後の第1画像
    と第2画像との重なり部を抽出するステップ、 一方の画像における他方の画像との重なり部分から、両
    画像間のオプティカルフローによる追跡に有効な複数の
    部分画像を特徴点として抽出するステップ、 上記一方の画像上の各特徴点に対応する上記他方の画像
    上の点を、両画像間のオプティカルフローに基づいて追
    跡するステップ、および上記追跡結果に基づいて、2つ
    の画像間の幾何変換係数を算出するステップ、 を備えていることを特徴とする請求項9に記載の顕微鏡
    画像合成処理プログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 レンズ歪み補正時において、ユーザに
    レンズ歪み補正係数を入力させるためのステップ、およ
    びレンズ歪み補正前の画像とユーザによって入力された
    レンズ歪み補正係数に応じたレンズ歪み補正を行なった
    後の画像とを表示させるステップ、 をコンピュータに実行させるための顕微鏡画像合成処理
    プログラムを記録している請求項9および10のいずれ
    かに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 シェーディング補正時において、ユー
    ザにシェーディング補正係数を入力させるためのステッ
    プ、およびシェーディング補正前の画像とユーザによっ
    て入力されたシェーディング補正係数に応じたシェーデ
    ィング補正を行なった後の画像とを表示させるステッ
    プ、 をコンピュータに実行させるための顕微鏡画像合成処理
    プログラムを記録している請求項9、10および11の
    いずれかに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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