JP2000155831A - 画像合成方法、画像合成装置、画像合成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像合成方法、画像合成装置、画像合成プログラムを記録した記録媒体

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JP2000155831A
JP2000155831A JP25617999A JP25617999A JP2000155831A JP 2000155831 A JP2000155831 A JP 2000155831A JP 25617999 A JP25617999 A JP 25617999A JP 25617999 A JP25617999 A JP 25617999A JP 2000155831 A JP2000155831 A JP 2000155831A
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image
triangular patch
transformation matrix
synthesizing
images
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Naoki Chiba
直樹 千葉
Hiroshi Kano
浩 蚊野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、奥行きの深いシーンを合
成する際においても、精度の高い位置合わせが行える画
像合成方法を提供することにある。 【解決手段】 第2画像および第2画像を、隣接する3
つの特徴点を頂点とする3角パッチ毎に分割し、この3
角パッチ毎に第2画像上の点に対応する第1画像上の位
置を求めるための変換式を求める第1ステップ、第2画
像における各3角パッチ内の各画素に対応する第1画像
上の座標値を、当該3角パッチに対して算出された変換
式を用いて求める第2ステップ、ならびに第2ステップ
によって求められた第2画像の各画素に対応する第1画
像上の座標値を用いて、第1画像と第2画像と合成する
第3ステップを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像合成方法、
画像合成装置、画像合成プログラムを記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】2枚の画像からオプティカルフローを計
算し、得られたオプティカルフローに基づいて、2枚の
画像間での位置合わせを行う技術が知られている。従来
のオプティカルフローの算出方法について説明する。
【0003】(1)Lucas-Kanade法 従来から、動画像における運動物体の見かけの速度場
(オプティカルフロー)を計算する手法が数多く提案さ
れている。中でも局所勾配法であるLucas-Kanade法は、
最も良い手法の一つである。その理由は、処理が高速、
実装が容易、結果が信頼度を持つことである。
【0004】Lucas-Kanade法の詳細については、文献:
B.Lucas and T.Kanade,"An Iterative Image Registra
tion Technique with an Application to Stereo Visio
n,"In Seventh International Joint Conference on Ar
tificial Intelligence(IJCAI-81), pp. 674-979, 1981
を参照のこと。
【0005】以下に、Lucas-Kanade法の概要を述べる。
【0006】ある時刻tの画像座標p=(x,y)の濃
淡パターンI(x,y,t)が、ある微小時間後(δ
t)に座標(x+δx,y+δy)に、その濃淡分布を
一定に保ったまま移動した時、次のオプティカルフロー
拘束式1が成り立つ。
【0007】
【数1】
【0008】2次元画像でオプティカルフロー{v=
(δx/δt,δy/δt)=(u,v)}を計算する
には、未知パラメータ数が2個であるので、もう一個拘
束式が必要である。Lucas とKanade( 金出) は、同一物
体の局所領域では、同一のオプティカルフローを持つと
仮定した。
【0009】例えば、画像上の局所領域ω内で、オプテ
ィカルフローが一定であるとすると、最小化したい濃淡
パターンの二乗誤差Eは、 I0 (p)=I(x,y,t), I1 (p+v)=I(x+u,y+v,t+δt) と書き改めると、次式2で定義できる。
【0010】
【数2】
【0011】ここで、vが微少な場合には、テーラー展
開の2次以上の項を無視できるので、次式3の関係が成
り立つ。
【0012】
【数3】
【0013】ここで、g(p)は、I1 (p)の一次微
分である。
【0014】誤差Eが最小になるのは、Eのvに対する
微分値が0の時であるので、次式4の関係が成り立つ。
【0015】
【数4】
【0016】故にオプティカルフローvは次式5で求め
られる。
【0017】
【数5】
【0018】更に、次式6に示すように、ニュートン・
ラフソン的な反復演算によって精度良く求めることがで
きる。
【0019】
【数6】
【0020】(2)階層的推定法
【0021】Lucas-Kanade法を含む勾配法の最も大きな
問題点は、良好な初期値が必要なために、大きな動きに
対しては適用できないことである。そこで、従来からピ
ラミッド階層構造型に数段回の解像度の異なる画像を作
成して解決する方法が提案されている。
【0022】これは、まず、2枚の連続した画像から、
予めそれぞれの画像の数段階の解像度の異なる画像を作
成する。次に、最も解像度の低い画像間において、おお
まかなオプティカルフローを計算する。そして、この結
果を参考にして、一段解像度の高い画像間においてより
精密なオプティカルフローを計算する。この処理を最も
解像度の高い画像間まで順次繰り返す。
【0023】図4は原画像を、図3は図4の原画像より
解像度の低い画像を、図2は図3の低解像度画像より解
像度の低い画像を、図1は図2の低解像度画像より解像
度の低い画像を、それぞれ示している。図1〜図4にお
いて、Sは、1つのパッチを示している。
【0024】図1の画像(階層1の画像)、図2の画像
(階層2の画像)、図3の画像(階層3の画像)および
図4の画像(階層4の画像)の順番で段階的にオプティ
カルフローが求められる。図1〜図4において矢印は、
パッチ毎に求められたオプティカルフローベクトルを示
している。
【0025】しかしながら、ここでの問題点は、実画像
では、十分な模様(テクスチャ)を含む領域が少なく、
信頼性のあるオプティカルフローが得られないことにあ
る。
【0026】ところで、複数の画像を貼り合わせて、視
野が広く解像度の高い画像を継目なく合成する技術(イ
メージモザイキング)が従来から活発に研究されてい
る。古典的な応用には、航空写真、衛星写真の合成があ
る。最近では、複数枚のデジタル画像から継目のないパ
ノラマ画像を合成し、臨場感の高い仮想現実環境を構築
する手法が注目されている。
【0027】パノラマ画像を合成する技術としては、次
の2つの方法が知られている。
【0028】第1の方法は、まず、カメラを並進移動さ
せて複数枚の画像を予め撮像しておく。得られた複数枚
の画像をパーソナルコンピュータによって同時にモニタ
に表示させる。2つの画像間において対応点をユーザが
指定することにより、2つの画像が合成される。
【0029】第1の方法では、カメラの運動が並進運動
に限定される。また、第1の方法では、ユーザが対応点
を指定する必要がある。
【0030】第2の方法は、カメラを三脚に固定し、カ
メラの動きを水平面での回転だけに制限して、複数枚の
画像を撮像する。得られた複数枚の画像を円筒面に投影
して、合成する(USP 5,396,583 参照) 。
【0031】第2の方法では、カメラの動きを水平面で
の回転だけに制限する必要がある。また、カメラの焦点
距離または画角を測定する必要がある。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、奥
行きの深いシーンを合成する際においても、精度の高い
位置合わせが行える画像合成方法、画像合成装置、画像
合成プログラムを記録した記録媒体を提供することにあ
る。
【0033】この発明の他の目的は、複数の画像から継
目のないパノラマ画像を得ることができ、しかも複数の
画像を撮像するためのカメラに自由な運動を許容し、焦
点距離の測定が不要な画像合成方法、画像合成装置、画
像合成プログラムを記録した記録媒体を提供することに
ある。
【0034】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の画
像合成方法は、第1画像における第2画像と重なってい
る部分内に設定された複数の特徴点に対する第1画像上
の座標値と、各特徴点に対応する第2画像上の位置の第
2画像上の座標値とに基づいて、第1画像と第2画像と
を継ぎ目なく合成する画像合成方法であって、両画像
を、隣接する3つの特徴点を頂点とする3角パッチ毎に
分割し、この3角パッチ毎に第2画像上の点に対応する
第1画像上の位置を求めるための変換式を求める第1ス
テップ、第2画像における各3角パッチ内の各画素に対
応する第1画像上の座標値を、当該3角パッチに対して
算出された変換式を用いて求める第2ステップ、ならび
に第2ステップによって求められた第2画像の各画素に
対応する第1画像上の座標値を用いて、第1画像と第2
画像とを合成する第3ステップを備えていることを特徴
とする。
【0035】3角パッチ毎に求められる変換式として
は、たとえば、平面射影変換行列が用いられる。平面射
影変換行列は、たとえば、3角パッチにおける3つの頂
点の対応点と、第1画像と第2画像との間のエピポーラ
拘束条件を示す基礎行列とに基づいて求められる。平面
射影変換行列を、3角パッチにおける3つの頂点の対応
点と、第1画像と第2画像との間のエピポーラ拘束条件
を示すエピポールの対応とに基づいて求めてもよい。
【0036】3角パッチ毎に求められる変換式として
は、たとえば、アフィン変換行列が用いられる。アフィ
ン変換行列は、3角パッチにおける3つの頂点の対応点
に基づいて求められる。
【0037】この発明による画像合成装置は、第1画像
における第2画像と重なっている部分内に設定された複
数の特徴点に対する第1画像上の座標値と、各特徴点に
対応する第2画像上の位置の第2画像上の座標値とに基
づいて、第1画像と第2画像とを継ぎ目なく合成する画
像合成装置であって、両画像を、隣接する3つの特徴点
を頂点とする3角パッチ毎に分割し、この3角パッチ毎
に第2画像上の点に対応する第1画像上の位置を求める
ための変換式を求める第1手段、第2画像における各3
角パッチ内の各画素に対応する第1画像上の座標値を、
当該3角パッチに対して算出された変換式を用いて求め
る第2手段、ならびに第2手段によって求められた第2
画像の各画素に対応する第1画像上の座標値を用いて、
第1画像と第2画像とを合成する第3手段を備えている
ことを特徴とする。
【0038】この発明による画像合成プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、第1画像
における第2画像と重なっている部分内に設定された複
数の特徴点に対する第1画像上の座標値と、各特徴点に
対応する第2画像上の位置の第2画像上の座標値とに基
づいて、第1画像と第2画像とを継ぎ目なく合成する画
像合成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体であって、両画像を、隣接する3つの特徴点
を頂点とする3角パッチ毎に分割し、この3角パッチ毎
に第2画像上の点に対応する第1画像上の位置を求める
ための変換式を求める第1ステップ、第2画像における
各3角パッチ内の各画素に対応する第1画像上の座標値
を、当該3角パッチに対して算出された変換式を用いて
求める第2ステップ、ならびに第2ステップによって求
められた第2画像の各画素に対応する第1画像上の座標
値を用いて、第1画像と第2画像とを合成する第3ステ
ップを備えた画像合成プログラムを記録していることを
特徴とする。
【0039】この発明による第2の画像合成方法は、第
1画像と第2画像とを合成する画像合成方法において、
第1画像から、第1画像と第2画像との間のオプティカ
ルフローによる追跡に有効な複数の部分画像を特徴点と
して抽出する第1ステップ、第1画像の各特徴点に対応
する第2画像上の点を、両画像間のオプティカルフロー
に基づいて追跡する第2ステップ、第1画像の各特徴点
と第2ステップによって求められた第2画像上の対応点
とに基づいて、第2画像の各画素に対応する第1画像上
の座標値を求める第3ステップ、および第3ステップで
得られた第2画像の各画素に対応する第1画像上の座標
値に基づいて、第1画像と第2画像とを合成する第4ス
テップを備えており、第3ステップは、両画像を、隣接
する3つの特徴点を頂点とする3角パッチ毎に分割し、
この3角パッチ毎に第2画像上の点に対応する第1画像
上の位置を求めるための変換式を求めるステップ、およ
び第2画像における各3角パッチ内の各画素に対応する
第1画像上の座標値を、当該3角パッチに対して算出さ
れた変換式を用いて求めるステップを備えていることを
特徴とする。
【0040】第1ステップとしては、たとえば、第1画
像と第2画像との重なり部を抽出するステップ、および
第1画像における第2画像との重なり部分から、両画像
間のオプティカルフローによる追跡に有効な複数の部分
画像を特徴点として抽出するステップを備えているもの
が用いられる。
【0041】第1画像と第2画像との重なり部を抽出す
るステップでは、たとえば、SSD法および正規化相互
相関法のうちのいずれかに基づいて第1画像と第2画像
との重なり部が抽出される。
【0042】第2ステップとしては、たとえば、階層構
造化したLucas-Kanade法によるオプティカルフロー推定
法の各段階において得られるオプティカルフローのう
ち、信頼度の低いものを、その周囲の領域のオプティカ
ルフローを用いて補完する、といったオプティカルフロ
ー推定方法に基づいて、第1画像と第2画像とからオプ
ティカルフローを求めるステップ、および第1画像の各
特徴点に対応する第2画像上の点を、得られたオプティ
カルフローに基づいて追跡するステップからなるものが
用いられる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明をパノラマ画像合
成装置に適用した場合の実施の形態について説明する。
【0044】パノラマ画像合成装置を説明する前に、パ
ノラマ画像合成装置において採用されるオプティカルフ
ロー推定方法について説明しておく。
【0045】〔1〕オプティカルフロー推定方法につい
ての説明。
【0046】この実施の形態で採用されるオプティカル
フロー推定方法は、ピラミッド階層型に数段回の解像度
の異なる画像を作成して、オプティカルフローを段階的
に計算する階層的推定を前提としている。オプティカル
フローの計算方法は、Lucas-Kanade法等の勾配法に従
う。つまり、階層構造化した勾配法によるオプティカル
フロー推定法を前提としている。ここでは、勾配法とし
てLucas-Kanade法が用いられている。
【0047】この実施の形態で採用されるオプティカル
フロー推定方法の特徴は、階層構造化したLucas-Kanade
法によるオプティカルフロー推定法の各段階において得
られたオプティカルフローを、膨張処理によって補完す
ることにある。以下、これについて詳しく説明する。
【0048】Lucas-Kanade法の長所の一つは、追跡結果
が信頼性を持つことである。Tomasiと Kanade とは、あ
る領域の追跡可能性が、以下のように微分画像から算出
できることを示した(C.Tomasi and Kanade,"Shape and
Motion from Image Streams:a Factorization Method-P
art 3 Detection and Tracking of Point Features,"CM
U-CS-91-132, Carnegie Mellon University, 1991.) 。
【0049】ある領域画像ωの垂直・水平方向の微分の
2乗を要素に持つ次式7の2×2の係数行列Gから、そ
の固有値を計算することで、その領域の追跡可能性を決
定することができる。
【0050】
【数7】
【0051】この行列Gの固有値が両方とも大きい場合
には、その領域は直交方向に変化を持ち、一意の位置決
めが可能である。従って、小さい方の固有値λmin と、
追跡後の領域間の濃淡残差Eから、追跡結果の信頼度γ
を次式8によって得ることができる。
【0052】
【数8】
【0053】本発明者らは、オプティカルフローの同一
階層内で信頼度の高い結果を用いて、信頼度の低い領域
を補間する方法を開発した。これは、一段階粗い階層で
の結果を、追跡の初期値だけに用いて、着目している現
段階の階層の結果には何も利用しない。代わりに、テク
スチャの少ない領域のオプティカルフローはその周囲の
オプティカルフローに近い値を持つと仮定し、モルフォ
ロジー処理によりフロー場を補完するものである。
【0054】図5にフローベクトルの膨張処理の様子を
示す。
【0055】左図は、フローベクトルの信頼度のマップ
を濃淡で表したものである。ここで、黒ければ黒い程信
頼度が高いとする。
【0056】まず、得られたフローをしきい値処理す
る。白い部分は、結果の信頼度が低いために、しきい値
処理されたものである。
【0057】次に、2値画像でのモルフォロジー演算に
よる穴埋め処理を模して、フロー場において結果の膨張
処理を次のように行う。ある領域i,jのフローベクト
ルu(i,j)は、その4近傍のフローベクトルから信
頼度γに応じて重み付けを行って次式9のように計算で
きる。
【0058】
【数9】
【0059】この処理を、しきい値処理されたすべての
信頼度の低い領域が埋まるまで、繰り返す。この補完処
理を、各階層において行う。なお、ある領域i,jのフ
ローベクトルu(i,j)を、その8近傍のフローベク
トルから信頼度γに応じて重み付けを行って算出するよ
うにしてもよい。
【0060】図6(a)は、ある階層の画像に対してし
きい値処理されたオプティカルフローを示し、図6
(b)は補完後のオプティカルフローを示している。図
6(a)において、矢印はしきい値処理によって信頼度
が高いと判定されたオプティカルフローベクトルであ
り、×印は信頼度が低いとされた部分を示している。
【0061】〔2〕パノラマ画像合成装置の説明
【0062】以下、複数の画像から継目のないパノラマ
画像を得るためのパノラマ画像合成装置について説明す
る。
【0063】図7は、パノラマ画像合成装置の構成を示
している。
【0064】パーソナルコンピュータ10には、ディス
プレイ21、マウス22およびキーボード23が接続さ
れている。パーソナルコンピュータ10は、CPU1
1、メモリ12、ハードディスク13、CD−ROMの
ようなリムーバブルディスクのドライブ(ディスクドラ
イブ)14を備えている。
【0065】ハードディスク13には、OS(オペレー
ティングシステム)等の他、パノラマ画像合成プログラ
ムが格納されている。パノラマ画像合成プログラムは、
それが格納されたCD−ROM20を用いて、ハードデ
ィスク13にインストールされる。また、ハードディス
ク13には、デジタルカメラによって撮像された複数の
画像が予め格納されているものとする。
【0066】図8は、パノラマ画像合成ソフトが起動せ
しめられた場合にCPU11によって行われるパノラマ
画像合成処理手順を示している。
【0067】ここでは、説明の便宜上、2枚の画像を合
成する場合について説明する。
【0068】(i) まず、ユーザによって指定された2
枚の画像(第1画像及び第 2画像)がメモリ12に読み
込まれる(ステップ1)。
【0069】(ii) 次に、2枚の画像の重なり部の抽出
処理が行われる(ステップ2)。この重なり部の抽出処
理は、たとえば、SSD法(Sum of Squared Differenc
e)、正規化相互相関法に基づいて行われる。なお、ビデ
オカメラで撮像された連続する2枚の画像のように、2
枚の画像間での変化が小さい場合には、重なり部の抽出
処理を省略することができる。
【0070】(a)SSD法の説明
【0071】SSD法では、まず、2 枚の画像それぞれ
について、原画像より解像度の低い画像I1 ,I2 が生
成される。2枚の低解像度画像I1 ,I2 の重なり部分
ω(サイズ:M×N)が、次式10に示すように画素あ
たりの2乗誤差Eを用いて求められる。画像間の移動量
(d)が可能な範囲で変化せしめられ、Eが最も小さい
移動量(d)から、重なり部が抽出される。
【0072】
【数10】
【0073】(b)正規化相互相関法の説明
【0074】正規化相互相関法では、まず、2 枚の画像
それぞれについて、原画像より解像度の低い画像I1
2 が生成される。2枚の低解像度画像I1 ,I2 の重
なり部分ω(サイズ:M×N)が、次式11に示すよう
に正規化相互相関係数Cを用いて求められる。画像間の
移動量(d)が可能な範囲で変化せしめられ、Cが最も
大きな移動量(d)から、重なり部が抽出される。
【0075】
【数11】
【0076】式11において、I1  ̄、I2  ̄は、第1
画像を固定させ、第2画像をdだけ移動させたときの、
両画像の重なり部における各画像それぞれの濃淡値の平
均である。また、σ1 、σ2 は、第1画像I1 を固定さ
せ、第2画像I2 をdだけ移動させたときの、両画像の
重なり部における各画像それぞれの濃淡値の分散であ
る。
【0077】(iii) 次に、特徴点抽出が行われる(ステ
ップ3)。つまり、第1画像の重なり部分から、追跡に
有効な複数の部分画像(矩形領域)が特徴点として抽出
される。ただし、各特徴点は互いに重ならないように抽
出される。具体的には、上述した固有値λmin (式8参
照)の高い部分が特徴点として抽出される。
【0078】(iv)次に、特徴点追跡処理が行われる(ス
テップ4)。つまり、抽出された第1画像の特徴点の第
2画像上の位置が追跡される。
【0079】具体的には、まず、〔1〕で説明したオプ
ティカルフロー推定方法で、適当なサイズ(例えば、1
3×13)のパッチ毎のオプティカルフローベクトルが
求められる。第1画像の特徴点に対応する第2画像上の
位置は、第1画像の特徴点の4近傍のパッチのフローベ
クトルから線形補間により画素単位以下で求められる。
【0080】(v) 次に、3角パッチ毎の平面射影変換行
列が算出される(ステップ5)。
【0081】まず、シーンを単一平面と仮定した場合の
平面射影変換行列の求め方について述べる。
【0082】図9に示すように3次元空間中の単一平面
の点Mを2つの異なる視点C、C’から観察した時、こ
れらの各画像面での座標m、m’の間の変換は、線形で
あることが射影幾何学において知られており、homograp
hy と呼ばれている(O.Faugeras,"Three-Dimention Com
puter Vision: a Geometric Viewpoint",MIT press,199
3.)。
【0083】すなわち、画像座標を斉次座標で表した第
1画像の点m=(x, , 1)t は、第2画像上で対応
する点m’=(x’ ,y’, 1)t を持ち、それらの関
係は次式12、より詳しくは次式13で定義される。
【0084】
【数12】
【0085】
【数13】
【0086】この変換行列は、次式14のように書き換
えることができる。
【0087】
【数14】
【0088】また、式14は、次式15のように書き換
えることができる。
【0089】
【数15】
【0090】平面射影変換行列Hの未知パラメータ数
は、8個であり、一組の対応点は、式15に示すよう
に、2つの式を与える。したがって、4組以上の対応点
があれば、最小2乗法によりこの行列Hを求めることが
できる。
【0091】上記は、シーンを単一平面と仮定した場合
の平面射影変換行列Hの求め方について説明したが、室
内などのシーンの場合には、シーンを単一平面で近似す
るには誤差が大きすぎる。なぜなら、カメラから対象物
までの距離に対して、シーンの奥行きの方が深いからで
ある。この結果、第1画像と第2画像とを合成した場合
に、両画像の重なり部分において、重なるべき線が2重
になったり、ぼけたりするという問題がある。
【0092】そこで、この実施の形態では、奥行きの深
いシーンを合成する場合に適した平面射影変換行列Hを
獲得するようにした。
【0093】つまり、図10に示すように、シーンを、
第1画像100と第2画像200との対応する画像特徴
点m1 〜m8 に基づいて3角パッチに分割し、各パッチ
毎に平面射影変換行列を算出するようにした。各3角パ
ッチは、隣接する3つの特徴点を頂点とする領域であ
る。
【0094】各パッチ毎に平面射影変換行列を算出する
には、エピポーラ拘束条件が利用される。各パッチ毎に
平面射影変換行列を算出する方法には、エピポーラ拘束
条件を示す基礎行列を利用する方法と、エピポーラ拘束
条件を示すエピポール(エピ極)の対応を利用する方法
とがある。
【0095】(a)基礎行列を利用する方法
【0096】カメラ間のエピポーラ拘束条件を示す基礎
行列を利用する方法について説明する。平面射影変換行
列の自由度は8であるので、4組の対応点の組が必要で
ある。しかし、3角パッチの頂点は3つしかないので、
一般では解けない。
【0097】そこで、本発明者は、カメラ間のエピポー
ラ拘束を示す基礎行列Fと、3組の対応点を用いて、各
3角パッチ毎の平面射影変換行列を算出することを開発
した。
【0098】以下、3角パッチ毎の平面射影変換行列を
算出する方法について詳述する。
【0099】図11は、エピポーラ拘束条件を示してい
る。
【0100】3次元の空間の点Mを異なる視点C1 およ
びC2 から観察したとき、それぞれのカメラの撮像面S
1 、S2 上の座標m1 およびm2 は、M、C1 およびC
2 で構成される平面上にある必要がある。これは、エピ
ポーラ拘束条件と呼ばれる。また、視点C1 とC2 とを
結ぶ直線と、各撮像面S1 、S2 との交点e1 、e
2は、エピポールと呼ばれる。このエピポーラ拘束条件
を示す基礎行列Fおよび対応するエピポールe1 、e2
は、2画像間で7組以上の対応点があれば、計算するこ
とができることが知られている。
【0101】2画像間のエピポーラ拘束条件は、基礎行
列Fと、対応点m、m’を用いて次式16で表される。
【0102】
【数16】
【0103】この基礎行列Fを7組以上、たとえば、8
組の対応点から求める。基礎行列Fの求め方は、良く知
られているのでその説明を省略する(たとえば、199
8年4月20日 共立出版発行の「3次元ビジョン」参
照)。なお、最近では、キャリブレーションされていな
いステレオカメラの基礎行列を、対応づけられた特徴点
対から、良好に獲得する手法が提案されているので、そ
の手法を用いることが好ましい(Z.Zhang, "Determinin
g the Epipolar Geometry and its Uncertainty; A Rev
iew", Int. Journal of Comuter Vision, Vol.27, No.
2, pp. 161-195.,1988 ) 。
【0104】上記式12に示すように、m’=Hmであ
るので、式12を式16に代入することにより、次式1
7が得られる。
【0105】
【数17】
【0106】上記式17における行列HT Fは、ベクト
ルmの外積であることを表すので、次式18に示すよう
に非対称行列である必要がある。
【0107】
【数18】
【0108】3組の対応点に基づいて上記式15から6
個の方程式が得られる。また、上記式18から6個の方
程式が得られる。つまり、12個の方程式が得られる。
平面射影変換行列Hの未知数は、8個であるので、これ
らを連立させた最小2乗法により、3角パッチ毎の平面
射影変換行列Hを算出することができる。
【0109】つまり、3組の対応点を{(m1
1')、(m2 ,m2')、(m3 ,m3')とすると、上
記式15に基づいて、次式19で表されるように、6個
の方程式が得られる。
【0110】
【数19】
【0111】上記式18は、次式20で表される。
【0112】
【数20】
【0113】対角行列は0であるという条件から、次式
21で表されるように3つの方程式が得られる。
【0114】
【数21】
【0115】また、上記式20における非対称行列の−
a1+a1=0であるという条件から、次式22で表さ
れるように1つの方程式が得られる。
【0116】
【数22】
【0117】また、上記式20における非対称行列のa
2−a2=0であるという条件から、次式23で表され
るように1つの方程式が得られる。
【0118】
【数23】
【0119】また、上記式20における非対称行列の−
a3+a3=0であるという条件から、次式24で表さ
れるように1つの方程式が得られる。
【0120】
【数24】
【0121】上記式21〜24から、次式25で表され
るように、6個の方程式が得られる。
【0122】
【数25】
【0123】上記式19と上記式25とを連立させる
と、次式26で表されるように、12個の方程式が得ら
れる。
【0124】
【数26】
【0125】平面射影変換行列Hの未知数は8個である
ので、最小2乗法を用いて、3角パッチに対する平面射
影変換行列Hが算出される。
【0126】(b)エピポールの対応を利用する方法
【0127】エピポールの対応を利用する方法について
説明する。エピポールの対応は、基礎行列Fから求めら
れる。この方法は、2画像間における3角パッチの3頂
点の対応点の組と、2画像間のエピポールの対応点か
ら、3角パッチ毎の平面射影行列を求める方法である。
【0128】図12は、N、M、Pを頂点とする3角パ
ッチと、エピポールe1 、e2 とを示している。
【0129】エピポールe1 、e2 は、3角パッチの位
置および姿勢にかかわらず、常に同じである。2画像間
における3角パッチの3頂点の対応点の組(3組の対応
点)と、2画像間におけるエピポールの対応点(1組の
対応点)とから合計4組の対応点が求められる。
【0130】この4組の対応点(xi ,yi )、
(xi ’,yi ’)(i=1,2,3,e)と、上記式
15とに基づいて、次式27で表されるように、8個の
方程式が得られる。
【0131】
【数27】
【0132】平面射影行列の要素(h1 〜h8 )は8つ
であるので、8個の方程式から、これらの要素h1 〜h
8 が求められる。
【0133】(vi) 求められた各3パッチ毎の平面射影
変換行列に基づいて、2つの画像の位置が合致するよう
に、両画像が重ね合わされた画像が生成される(ステッ
プ6)。
【0134】つまり、第2画像における各3角パッチ内
の各画素に対応する第1画像上の座標値が、当該3角パ
ッチに対して算出された平面射影変換行列Hを用いて求
められる。また、第2画像におけるいずれの3角パッチ
にも属さない各画素に対応する第1画像上の座標値が、
当該画素に最も近い3角パッチに対して算出された平面
射影変換行列Hを用いて求められる。なお、第2画像に
おけるいずれの3角パッチにも属さない各画素に対応す
る第1画像上の座標値を、シーンを三角形に分割せず
に、両画像の重なり部の全ての対応点を用いて計算した
平面射影変換行列を用いて求めるようにしてもよい。両
画像の重なり部の全ての対応点を用いて計算した平面射
影変換行列は、シーンを平面と仮定して算出した平面射
影変換行列であり、各三角パッチ毎の平面射影変換行列
を平均したものに相当する。
【0135】そして、第2画像の各画素に対応する第1
画像上の座標値を用いて、第1画像と第2画像とが合成
される。
【0136】上記ステップ5では、第1画像上の点を第
2画像上の位置に変換するための変換行列が求められて
いるので、ここでは、第2画像を基準画像として、第1
画像と第2画像とを合成した画像が得られる。
【0137】上記ステップ5において、第1画像の各特
徴点に対応する第2画像上の点に基づいて、第2画像上
の点を第1画像上の位置に変換するための変換行列を求
めてもよい。第2画像上の点を第1画像上の位置に変換
するための変換行列を求めた場合には、第1画像を基準
画像として、第1画像と第2画像とを合成した画像が得
られる。
【0138】(vii) この後、2つの画像が互いに重なり
合っている部分(以下、重合部という)に対して画素値
調合が行われる(ステップ7)。つまり、第1画像と第
2画像とは、撮影条件が同じでないので、一方に比べて
他方が暗い場合がある。そこで、両画像の重合部におい
て、両画像の画素値が調合せしめられる。
【0139】画素値調合方法の一例について説明する。
図13は、ステップ6において生成された画像を示して
いる。図13の斜線部分は、第1画像31と第2画像3
2とが重なり合っている部分(重合部)である。図13
において、G1は第1画像の重心位置を、G2は第2画
像の重心位置をそれぞれ示している。
【0140】重合部内の任意の点Pの第1画像31の画
素値をI1 とし、点Pの第2画像32の画素値をI2
し、点Pと第1画像の重心位置G1 との距離をd1
し、点Pと第2画像の重心位置G2 との距離をd2 とす
ると、点Pの調合後の画素値Blenは、次式28で表され
る。
【0141】
【数28】
【0142】上記実施の形態では、各3角パッチ毎に平
面射影変換行列Hを求め、第2画像における各3角パッ
チ内の各画素に対応する第1画像上の座標値を、当該3
角パッチに対して算出された平面射影変換行列Hを用い
て求めているが、各3角パッチ毎にアフィン変換行列A
を求め、第2画像における各3角パッチ内の各画素に対
応する第1画像上の座標値を、当該3角パッチに対して
算出されたアフィン変換行列Aを用いて求めるようにし
てもよい。
【0143】アフィン変換行列Aは、次式29で表され
る。アフィン変換行列Aの要素h1〜h6 は6つである
ので、2画像間における3角パッチの3頂点の対応点の
みから、要素h1 〜h6 を算出することができる。
【0144】
【数29】
【0145】アフィン変換行列Aの要素h1 〜h6 と、
2画像間における3角パッチの3頂点の対応点xi ,y
i )、(xi ’,yi ’)(i=1,2,3)との関係
は、次式30で表される。
【0146】
【数30】
【0147】
【発明の効果】この発明によれば、奥行きの深いシーン
を合成する際においても、精度の高い位置合わせが行え
るようになる。
【0148】また、この発明によれば、複数の画像から
継目のないパノラマ画像を得ることができ、しかも複数
の画像を撮像するためのカメラに自由な運動を許容し、
焦点距離の測定が不要な画像合成方法、画像合成装置、
画像合成プログラムを記録した記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】階層的推定法を説明するための図であって、階
層1の画像を示す模式図である。
【図2】階層的推定法を説明するための図であって、階
層2の画像を示す模式図である。
【図3】階層的推定法を説明するための図であって、階
層3の画像を示す模式図である。
【図4】階層的推定法を説明するための図であって、階
層4の画像を示す模式図である。
【図5】実施の形態で採用されたオプティカルフロー推
定方法において行われる膨張処理を説明するための模式
図である。
【図6】ある階層の画像に対してしきい値処理されたオ
プティカルフローの例と、補完後のオプティカルフロー
を示す模式図である。
【図7】パノラマ画像合成装置の構成を示すブロック図
である。
【図8】パノラマ画像合成処理手順を示すフローチャー
トである。
【図9】平面射影変換行列を説明するための説明図であ
る。
【図10】3角パッチを示す模式図である。
【図11】エピポーラ拘束条件を示す模式図である。
【図12】N、M、Pを頂点とする3角パッチと、エピ
ポールe1 、e2 とを示す模式図である。
【図13】画素値調合方法の一例を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
10 パーソナルコンピュータ 11 CPU 12 メモリ 13 ハードディスク 14 ディスクドライバ 21 ディスプレイ 22 マウス 23 キーボード

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1画像における第2画像と重なってい
    る部分内に設定された複数の特徴点に対する第1画像上
    の座標値と、各特徴点に対応する第2画像上の位置の第
    2画像上の座標値とに基づいて、第1画像と第2画像と
    を継ぎ目なく合成する画像合成方法であって、 両画像を、隣接する3つの特徴点を頂点とする3角パッ
    チ毎に分割し、この3角パッチ毎に第2画像上の点に対
    応する第1画像上の位置を求めるための変換式を求める
    第1ステップ、 第2画像における各3角パッチ内の各画素に対応する第
    1画像上の座標値を、当該3角パッチに対して算出され
    た変換式を用いて求める第2ステップ、ならびに第2ス
    テップによって求められた第2画像の各画素に対応する
    第1画像上の座標値を用いて、第1画像と第2画像とを
    合成する第3ステップ、 を備えていることを特徴とする画像合成方法。
  2. 【請求項2】 3角パッチ毎に求められる変換式は平面
    射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッチ
    における3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像と
    の間のエピポーラ拘束条件を示す基礎行列とに基づいて
    求められることを特徴とする請求項1に記載の画像合成
    方法。
  3. 【請求項3】 3角パッチ毎に求められる変換式は平面
    射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッチ
    における3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像と
    の間のエピポーラ拘束条件を示すエピポールの対応とに
    基づいて求められることを特徴とする請求項1に記載の
    画像合成方法。
  4. 【請求項4】 3角パッチ毎に求められる変換式はアフ
    ィン変換行列であり、アフィン変換行列は、3角パッチ
    における3つの頂点の対応点に基づいて求められること
    を特徴とする請求項1に記載の画像合成方法。
  5. 【請求項5】 第1画像における第2画像と重なってい
    る部分内に設定された複数の特徴点に対する第1画像上
    の座標値と、各特徴点に対応する第2画像上の位置の第
    2画像上の座標値とに基づいて、第1画像と第2画像と
    を継ぎ目なく合成する画像合成装置であって、 両画像を、隣接する3つの特徴点を頂点とする3角パッ
    チ毎に分割し、この3角パッチ毎に第2画像上の点に対
    応する第1画像上の位置を求めるための変換式を求める
    第1手段、 第2画像における各3角パッチ内の各画素に対応する第
    1画像上の座標値を、当該3角パッチに対して算出され
    た変換式を用いて求める第2手段、ならびに第2手段に
    よって求められた第2画像の各画素に対応する第1画像
    上の座標値を用いて、第1画像と第2画像とを合成する
    第3手段、 を備えていることを特徴とする画像合成装置。
  6. 【請求項6】 3角パッチ毎に求められる変換式は平面
    射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッチ
    における3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像と
    の間のエピポーラ拘束条件を示す基礎行列とに基づいて
    求められることを特徴とする請求項5に記載の画像合成
    装置。
  7. 【請求項7】 3角パッチ毎に求められる変換式は平面
    射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッチ
    における3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像と
    の間のエピポーラ拘束条件を示すエピポールの対応とに
    基づいて求められることを特徴とする請求項5に記載の
    画像合成装置。
  8. 【請求項8】 3角パッチ毎に求められる変換式はアフ
    ィン変換行列であり、アフィン変換行列は、3角パッチ
    における3つの頂点の対応点に基づいて求められること
    を特徴とする請求項5に記載の画像合成装置。
  9. 【請求項9】 第1画像における第2画像と重なってい
    る部分内に設定された複数の特徴点に対する第1画像上
    の座標値と、各特徴点に対応する第2画像上の位置の第
    2画像上の座標値とに基づいて、第1画像と第2画像と
    を継ぎ目なく合成する画像合成プログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 両画像を、隣接する3つの特徴点を頂点とする3角パッ
    チ毎に分割し、この3角パッチ毎に第2画像上の点に対
    応する第1画像上の位置を求めるための変換式を求める
    第1ステップ、 第2画像における各3角パッチ内の各画素に対応する第
    1画像上の座標値を、当該3角パッチに対して算出され
    た変換式を用いて求める第2ステップ、ならびに第2ス
    テップによって求められた第2画像の各画素に対応する
    第1画像上の座標値を用いて、第1画像と第2画像とを
    合成する第3ステップ、 を備えた画像合成プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 3角パッチ毎に求められる変換式は平
    面射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッ
    チにおける3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像
    との間のエピポーラ拘束条件を示す基礎行列とに基づい
    て求められることを特徴とする請求項9に記載の画像合
    成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  11. 【請求項11】 3角パッチ毎に求められる変換式は平
    面射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッ
    チにおける3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像
    との間のエピポーラ拘束条件を示すエピポールの対応と
    に基づいて求められることを特徴とする請求項9に記載
    の画像合成プログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 3角パッチ毎に求められる変換式はア
    フィン変換行列であり、アフィン変換行列は、3角パッ
    チにおける3つの頂点の対応点に基づいて求められるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の画像合成プログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 第1画像と第2画像とを合成する画像
    合成方法において、 第1画像から、第1画像と第2画像との間のオプティカ
    ルフローによる追跡に有効な複数の部分画像を特徴点と
    して抽出する第1ステップ、 第1画像の各特徴点に対応する第2画像上の点を、両画
    像間のオプティカルフローに基づいて追跡する第2ステ
    ップ、 第1画像の各特徴点と第2ステップによって求められた
    第2画像上の対応点とに基づいて、第2画像の各画素に
    対応する第1画像上の座標値を求める第3ステップ、お
    よび第3ステップで得られた第2画像の各画素に対応す
    る第1画像上の座標値に基づいて、第1画像と第2画像
    とを合成する第4ステップを備えており、 第3ステップは、両画像を、隣接する3つの特徴点を頂
    点とする3角パッチ毎に分割し、この3角パッチ毎に第
    2画像上の点に対応する第1画像上の位置を求めるため
    の変換式を求めるステップ、および第2画像における各
    3角パッチ内の各画素に対応する第1画像上の座標値
    を、当該3角パッチに対して算出された変換式を用いて
    求めるステップを備えていることを特徴とする画像合成
    方法。
  14. 【請求項14】 第1ステップは、 第1画像と第2画像との重なり部を抽出するステップ、
    および第1画像における第2画像との重なり部分から、
    両画像間のオプティカルフローによる追跡に有効な複数
    の部分画像を特徴点として抽出するステップ、 を備えていることを特徴とする請求項13に記載の画像
    合成方法。
  15. 【請求項15】 第1画像と第2画像との重なり部を抽
    出するステップでは、SSD法および正規化相互相関法
    のうちのいずれかに基づいて第1画像と第2画像との重
    なり部が抽出される請求項14に記載の画像合成方法。
  16. 【請求項16】 第2ステップは、 階層構造化したLucas-Kanade法によるオプティカルフロ
    ー推定法の各段階において得られるオプティカルフロー
    のうち、信頼度の低いものを、その周囲の領域のオプテ
    ィカルフローを用いて補完する、といったオプティカル
    フロー推定方法に基づいて、第1画像と第2画像とから
    オプティカルフローを求めるステップ、および第1画像
    の各特徴点に対応する第2画像上の点を、得られたオプ
    ティカルフローに基づいて追跡するステップ、からなる
    請求項13、14および15のいずれかに記載の画像合
    成方法。
  17. 【請求項17】 3角パッチ毎に求められる変換式は平
    面射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッ
    チにおける3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像
    との間のエピポーラ拘束条件を示す基礎行列とに基づい
    て求められることを特徴とする請求項13、14、15
    および16のいずれかに記載の画像合成方法。
  18. 【請求項18】 3角パッチ毎に求められる変換式は平
    面射影変換行列であり、平面射影変換行列は、3角パッ
    チにおける3つの頂点の対応点と、第1画像と第2画像
    との間のエピポーラ拘束条件を示すエピポールの対応と
    に基づいて求められることを特徴とする請求項13、1
    4、15および16のいずれかに記載の画像合成方法。
  19. 【請求項19】 3角パッチ毎に求められる変換式はア
    フィン変換行列であり、アフィン変換行列は、3角パッ
    チにおける3つの頂点の対応点に基づいて求められるこ
    とを特徴とする請求項13、14、15および16のい
    ずれかに記載の画像合成方法。
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